JP2002113274A - ミシンの糸調子装置 - Google Patents

ミシンの糸調子装置

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JP2002113274A JP2000306957A JP2000306957A JP2002113274A JP 2002113274 A JP2002113274 A JP 2002113274A JP 2000306957 A JP2000306957 A JP 2000306957A JP 2000306957 A JP2000306957 A JP 2000306957A JP 2002113274 A JP2002113274 A JP 2002113274A
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thread tension
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B47/00Needle-thread tensioning devices; Applications of tensometers
    • D05B47/04Automatically-controlled tensioning devices

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミシンの糸調子装置において、糸張力を所望
の値に制御可能であり、縫い品質の安定化、再現性の向
上を図ることを課題とする。 【解決手段】 糸に張力を与える調子皿22と、糸張力
を変化させるソレノイド30とを備え、ソレノイド30
は、プランジャ31のストロークをS、推力をF、印加
される電気量をC、ストロークと推力の微少変化量をそ
れぞれΔS、ΔFとした場合、C=一定のときにΔF/
ΔS≒0である特定のストローク区間を有し、ソレノイ
ド30に出力される駆動電流を制御することで糸に与え
る張力を変更可能なミシン1の糸調子装置20であっ
て、前記駆動電流を補正する補正値を設定する補正値設
定手段5と、前記前記補正値を記憶する記憶手段60
と、前記駆動電流に対して前記補正値に対応する電流を
加算して得られた新たな駆動電流を前記ソレノイドに出
力して前記張力を補正する補正手段51を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印加電流により
糸の張力が制御される糸調子器を備えたミシンの糸調子
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気的な制御により糸張力を
変更可能なミシンの糸調子装置として、1組の調子皿等
からなる糸調子器と、この糸調子器を駆動するソレノイ
ドとを備えたものがある。ソレノイドは一般的には通電
量が一定であっても可動部のストロークにより推力が変
化し、糸の太さによって糸張力が変化して安定した糸張
力が得られないが、推力がストロークによらない特定の
ストローク区間を有するソレノイドを用いて、この欠点
を解消した糸調子装置が用いられていた。図8に、この
ソレノイドを用いた下糸調子装置を示す。下糸調子装置
20は、糸調子軸21、可動皿22aと固定皿22bと
からなる調子皿(糸調子器)22、ベース板23、糸調
子軸ナット24、座金25、27とこれらの間に設けら
れた調子バネ26、ソレノイド30とから主に構成され
る。
【0003】下糸調子装置20は、可動皿22aと固定
皿22b間に下糸を挟んだ状態で、ソレノイド30の推
力により糸調子軸21を駆動し、糸調子軸21とベース
板23により、可動皿22aと固定皿22b間の下糸を
挟む力を連続的に変化させて糸張力を変更する、動的な
糸調子(アクティブテンション)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな特定ストローク区間を有するソレノイドを糸調子器
の駆動に利用しただけでは、正確に糸張力を制御するこ
とができないことが分かった。図4は、図8の構成の複
数の糸調子装置における、このソレノイド30に印加さ
れる電流と、可動皿22aと固定皿22b間に発生する
糸張力の関係を示す図であるが、この図のABCの各曲
線に示すように、同じ駆動電流で駆動した場合でも個々
のミシンに備えられた糸調子装置間でバラツキが発生す
るという問題がある。このバラツキは、糸調子装置の組
付け時に前記糸調子軸21の締め込み量に差があった
り、糸調子皿の表面荒さに差があり糸調子皿間に発生す
る押圧力が同じであっても糸にかかる摩擦抵抗が異なり
糸張力に差がでてしまったり、あるいは、ソレノイド自
体の特性にバラツキがあったりすることが主な原因で発
生する。
【0005】そして、このバラツキにより、操作パネル
等により同じ値の糸張力を設定しても、個々のミシン間
で設定データの互換性が無いという問題が発生する。
【0006】また、電気的に糸張力が制御が可能な糸調
子装置を備えたミシンにおいては、縫製パターンのデー
タに糸調子装置の制御データを持たせて縫製物の種類や
縫製箇所似合わせて自動的に糸張力を変化させ、最適な
縫い目を形成する等の制御も行われているが、個々のミ
シンの糸調子装置が発生する糸張力にバラツキがある
と、同じ縫製パターンデータを使用してもミシンによっ
て縫製品質が異なり、再現性が無く、一定の縫い目品質
が得られないという問題があった。
【0007】本発明の課題は、糸張力を駆動電流により
制御可能なミシンの糸調子装置において、所定の糸張力
の設定値に対し常に一定の糸張力を発生させ、個々の糸
調子装置間、あるいは個々のミシン間の糸張力の設定値
に対する糸張力のバラツキを低減させ、縫い品質の安定
化、再現性の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、たとえば図2、図8に示
すように、 ミシンの糸に張力を与える糸調子器(調子
皿22)と、糸調子器に作用して糸に与える張力を変化
させるソレノイド(30)と、前記張力を設定する張力
設定手段(5、51)と、前記設定手段により設定され
た張力に対応する駆動電流を前記ソレノイドに出力する
出力手段(54、55)とを備え、前記ソレノイドは、
このソレノイドの可動部(プランジャ31)のストロー
クをS、可動部の推力をF、ソレノイドに印加される電
流をC、ストロークと推力の微少変化量をそれぞれΔ
S、ΔFとした場合、C=一定のときにΔF/ΔS≒0
である特定のストローク区間(W)を有し、糸調子器に
作用する可動部のストロークが前記特定のストローク区
間に設定され、前記出力手段により前記ソレノイドに出
力される印加電流を制御することで糸に与える張力を変
更可能なミシンの糸調子装置(糸調子装置20)におい
て、前記駆動電流を補正する補正値を設定する補正値設
定手段(5、51)と、前記補正値を記憶する補正値記
憶手段(60)と、前記駆動電流に対して前記記憶手段
に記憶された前記補正値に対応する電流を加算して得ら
れた新たな駆動電流を前記出力手段から出力して前記張
力を補正する補正手段(51)を備えることを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記補正値設定
手段(5、51)が、所定の糸張力に対応する基準設定
値を記憶する基準値記憶手段(52)と、前記張力設定
手段により設定された所定の設定値と前記基準設定値と
の差を前記補正値として前記補正値記憶手段(60)に
記憶させる操作手段(5)とを備えることを特徴とす
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、たとえば図2、
図8に示すように、ミシンの糸に張力を与える糸調子器
(調子皿22)と、糸調子器に作用して糸に与える張力
を変化させるソレノイド(30)と、前記張力を設定す
る設定手段(5及び51)と、前記設定手段により設定
された張力に対応する電流指令値を出力する電流指令手
段(51及び54)と、前記電流指令値に基づいて前記
ソレノイドに前記印加電流を出力する出力手段(55)
とを備え、前記ソレノイドは、このソレノイドの可動部
(プランジャ31)のストロークをS、可動部の推力を
F、ソレノイドに印加される電流をC、ストロークと推
力の微少変化量をそれぞれΔS、ΔFとした場合、C=
一定のときにΔF/ΔS≒0である特定のストローク区
間(W)を有し、糸調子器に作用する可動部のストロー
クが前記特定のストローク区間に設定され、前記出力手
段により前記ソレノイドに出力される印加電流を制御す
ることで糸に与える張力を変更可能なミシンの糸調子装
置(糸調子装置20)において、前記駆動電流を補正す
る補正値をアナログ量として設定する補正値設定手段
(可変抵抗器59)と、前記駆動電流に対して前記補正
値に対応した電流を加算して得られた新たな駆動電流を
前記出力手段から出力して前記張力を補正する補正手段
(51)を備えることを特徴とするミシンの糸調子装
置。
【0011】本発明によれば、前記補正手段により、所
定の設定値に対する糸調子装置の糸張力が同じになるよ
うに補正された電流でソレノイドを駆動することができ
るので、個々の糸調子装置間、あるいは個々のミシン間
の糸張力のバラツキを低減し、縫い品質の安定化、再現
性の向上が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の第
1の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1、図2において、ミシン1は、鳩目穴
形状のボタン穴の周りにかがり縫いを施すサイクルミシ
ン(ボタン穴かがりミシン)であり、ベッド部2と、ベ
ッド部上に設けられた縦胴部3と、縦胴部3からベッド
部2に平行するように延出するアーム部4とからなり、
アーム部4には上糸調子装置10、ベッド部2には下糸
調子装置20がそれぞれ設けられている。なお、上糸調
子装置10及び下糸調子装置20の構造は図8に示した
従来の糸調子装置の構造と全く同様である。
【0014】ミシン1には、本実施の形態における張力
設定手段及び補正値設定手段を構成する各種スイッチや
表示手段を有する操作パネル5が設けられている。作業
者は、この操作パネル5を介して特定の縫製パターンの
選択や所定のパラメーターの設定などを行うとともに、
表示された内容を見て設定内容や縫製状況を確認でき
る。
【0015】また、図2に示すように、ミシン1にはス
タートスイッチ7が設けられており、このスタートスイ
ッチ7を1回操作することで、ミシンモータ(図示せ
ず)やミシン針(図示せず)に左右方向の揺動運動を与
える針振りモータ(図示せず)が作動して縫製が開始さ
れ、再度操作することでミシンモータが停止するように
なっている。
【0016】また、ミシン1には、図1、図2に示すよ
うに、制御手段として制御装置50が設けられている。
制御装置50は、CPU51と、該CPU51に接続さ
れているROM52と、RAM53と、各種ドライバか
ら構成される。また、本実施の形態における補正値記憶
手段として、電気的に書き込み及び消去が可能で、電源
が遮断されても記憶内容の保持可能な不揮発性メモリー
2ROM60が設けられている。なお、不揮発性メモ
リーE2ROM60は、ソケットを使用して搭載されて
おり、プリント基板等により構成されている制御装置5
0から取り外し可能に構成されている。
【0017】ROM52には、制御プログラムや制御デ
ータ、及び鳩目穴かがり縫いに関する縫製データ等が格
納されている。
【0018】また、CPU51には、D/Aコンバータ
54が接続され、CPU51から出力されるデジタル信
号としての電流指令値をアナログ値に変換して、オペア
ンプにより構成されるソレノイドドライバ55に出力す
る。
【0019】このソレノイドドライバ55は、ソレノイ
ド20に出力される駆動電流を電流検出抵抗57により
検出し、ソレノイドのコイル抵抗が異なっても常に前記
電流指令値に対応した駆動電流がソレノイド20に流れ
るように構成されている。
【0020】また、CPU51には、いずれも図示しな
い針上下検知センサ、針振り位置センサ、針振りモータ
駆動用ドライバ、前記ミシンモータを駆動するミシンモ
ータ用ドライバ、前記針振りモータを駆動する針振りモ
ータドライバなどが接続され、前記スタートスイッチ7
の操作によりROM52や不揮発性メモリーE2ROM
60に記憶されている制御プログラムや制御データ、前
記操作パネル5の設定値等に基づいて、RAM53を作
業領域として、上記各種ドライバを介し、ミシンモー
タ、針振りモータ、上糸調子装置10、下糸調子装置2
0などの駆動制御を行う。
【0021】次に本発明の糸調子装置を構成するソレノ
イド30について説明する。なお、今後の説明は本発明
を下糸調子装置20に適用した場合を例に説明する。図
8、図9において、ソレノイド30は、機枠32、コイ
ル用フレーム33、コイル34、プランジャ31、およ
び磁性部材35等から構成される。プランジャ31は、
軸方向に移動可能でかつ回転不能に軸受け32a、32
bに支持されている。プランジャ31に固着された磁性
部材35は、円筒形状でその一部に軸心からの径を変え
る段部35aが形成されている。そして、この形状によ
り、次ぎに述べるように、プランジャ31の推力がスト
ロークによらない特定ストローク区間が得られる。
【0022】このソレノイド30は、駆動電流が一定の
とき、ストローク−推力で図10のヒステリシスカーブ
に示す特性が得られる。すなわち、推力がプランジャ3
1のストロークによらない特定ストローク区間Wが得ら
れる。この区間であれば、プランジャ31のストローク
をS、プランジャ31の推力をF、ソレノイド30に印
加される電流をC、ストロークと推力の微少変化量をそ
れぞれΔS、ΔFとした場合、C=一定のときにΔF/
ΔS≒0である。
【0023】下糸調子装置20では、この特定ストロー
ク区間Wのみを利用して下糸に張力を与えるものであ
る。つまり、調子皿22に作用できる状態のプランジャ
31のストローク区間が、前記特定ストローク区間Wに
含まれるように、ナット24の締結位置が設定される。
ここで、プランジャ31が調子皿22に作用する状態と
は、可動皿22aと固定皿22bが下糸のない状態で十
分に当接した状態から、下糸が可動皿22aと固定皿2
2b間に挟まれた状態までのことを指す。
【0024】糸調子器22に作用するプランジャのスト
ロークを、特定ストローク区間Wに設定するには、例え
ば、ナット24をゆるめた状態で、ソレノイド30の後
方に突出したプランジャ31の先端31aの突出量W’
(図9)を計測しながら、固定皿22bがベース部材2
3に当接する状態で糸調子軸21をドライバ等で回転さ
せ、その突出量W’が図10の「Z」の値から範囲Wに
対応する位置にもっていき、その位置でナット24を締
めて糸調子軸21とプランジャ31を固定することで達
成される。
【0025】また、ソレノイド30に出力される駆動電
流が大きくなるに連れて、推力が大きくなる。ソレノイ
ド30は、コイル33に通電することで糸調子軸21を
引き込む(糸に張力を与える)方向に取り付けられ、駆
動電流の増大にしたがって糸調子軸21により与えられ
る糸張力が大きくなる。すなわち、下糸調子装置20で
は、駆動電流を変えることによってのみ糸張力が変わる
ようになっており、制御装置50の電流指令信号により
ドライバ55を介して電流値は制御される。
【0026】ところで、前記ソレノイド30の前記特定
ストローク区間内における駆動電流と糸張力の関係は、
糸張力の設定値に対する駆動電流の関係を同一に設定し
たとしても、糸調子装置間でバラツキがあるため、前記
した様に図4の糸調子装置A、B、Cのように必ずしも
一定ではない。このような種々の特性を持つ糸調子装置
においても操作パネル5によって所定の糸張力の値を設
定した場合に、常にほぼ同一の糸張力が得られるように
本実施の形態では、次のような制御を行っている。
【0027】すなわち、この制御は、予め基準とする特
性の糸調子装置を想定し、所定の糸張力Gを基準糸張力
として定め、その基準の糸調子装置から基準糸張力Gが
発生する張力設定値を基準設定値Tとして定め、個々の
糸調子装置において前記基準糸張力Gが発生する張力設
定値Uから前記基準設定値Tを差し引いた値を補正値Δ
Uとして記憶させ、張力設定手段により設定された張力
に対応する駆動電流Iにこの補正値ΔUに対応する電流
ΔIを加えた新たな駆動電流をソレノイドに出力するこ
とにより行われる。
【0028】例えば、図4の糸調子装置Bを基準として
想定し、この糸調子装置から基準張力Gがっ発生する張
力設定値を基準設定値Tと定める。図3の実線は、この
糸調子装置Bの糸張力の設定値と糸張力の関係を示した
ものである。そして、個々の糸調子装置の糸張力の設定
値と糸張力の関係を図3の実線で示す糸調子装置Bにほ
ぼ揃えるようにする場合は以下のような処理を行う。
【0029】糸調子装置Aの場合には基準張力Gを与え
る設定値がa’であるから補正値ΔU=a’−Tとなる
ので、この値ΔUを記憶させておき、糸調子装置Aを駆
動する場合は、設定された糸張力に対応する駆動電流I
に常に補正値ΔUに対応する駆動電流ΔIを加えた新た
な駆動電流I+ΔIを出力手段55から糸調子装置Aに
出力する。すると、糸調子装置Aの張力設定値をTに設
定すると実際には、T+ΔU=a’の張力設定値に対応
する電流I+ΔIがソレノイド33のコイル34に出力
されることになる。
【0030】従って、図3に示すように、糸張力をTに
設定した場合に、基準糸調子装置Bも糸張力装置Aも同
じ糸張力Gが得られることになる。なお、図4に示すよ
うにA、B、Cの各糸調子装置は、ほぼ平行移動された
特性になっているので、駆動電流IにΔIを加えた電流
で糸調子装置Aを駆動すると、基準の糸調子装置Bを前
記所定の駆動電流Iで駆動した場合とほぼ同じ糸張力が
得られると言う関係は糸張力の設定値が変わっても維持
されることになり、図3に示すように使用範囲のほぼ全
域にわたって、糸張力の設定値と糸張力の関係を一定に
することができる。
【0031】なお、以上の説明は糸調子装置Aについて
行ったが、糸調子装置Cについては補正値ΔUがΔU=
c’−Tとなる。この場合はΔUが負の値を持つことに
なる他は糸調子装置Aの場合と同様である。
【0032】また、上記説明において基準の糸調子装置
をBとして、その特性カーブ上の点Pから基準電流及び
基準糸張力を定めたが、この値は任意に設定可能であ
り、数多くの糸調子装置の特性データから平均値から定
めることも可能である。
【0033】次に本実施の形態の糸調子装置について、
図5のフローチャートに基づいて説明する。まず電源が
投入されると、ステップS1において、補正値設定モー
ドが選択されているか否かがCPU51により判断され
る。この補正値設定モードの選択は、例えば電源投入と
同時に操作パネル5の所定のスイッチが押されているか
否かを判定することにより行われる。
【0034】ここで肯定の判断がされると、ステップS
2において、現在設定されている補正値の値が操作パネ
ル5に設けられた7セグメントのLED等により構成さ
れた表示手段により表示される。なお、補正値が未設定
の状態ではデフォルトとして「0」が表示される。
【0035】続いてステップS3において、操作パネル
5の所定のスイッチが操作されて補正値の変更が行われ
たか否かが判断される。ここで、作業者(例えば糸調子
装置の組み付け作業者)は、下糸調子装置20の糸張力
を測定しながら操作パネル5の所定のスイッチを操作し
て予め計測した基準の糸張力Gが得られる設定値a’か
ら前記基準設定値Tを差し引いた補正値(ΔU=a’−
T)を入力する。
【0036】ステップS3が肯定、すなわち上記操作に
より補正値が設定された場合にはステップS4で設定さ
れた補正値ΔUを表示するとともにRAM53に一時記
憶してステップS5に移行し、操作パネル5の所定に設
けられている所定の登録スイッチのオン操作を待つ。ス
テップS3で、補正値が変更されない場合はそのままス
テップS5に移行する。
【0037】そして、ステップS5で登録スイッチがオ
ンされた場合は、ステップS6で補正値ΔUを、補正値
記憶手段としての不揮発性メモリーE2ROM60に記
憶させ、補正値の設定の処理を終了する。また、登録ス
イッチがオンされない場合は、ステップS3に戻り以上
の処理を繰り返す。
【0038】一方、電源投入時のステップS1で否定、
すなわち補正値設定モードでないと判断された場合は、
ステップS7に移行しミシンの動作モードとなる。
【0039】通常、ミシンの動作モードにおいては糸の
張力は電源投入時から所定の張力を与えておく必要があ
るので、ステップS7では下糸調子装置20に対し糸調
子装置の駆動指令が与えられる。
【0040】次に、操作パネル5の所定のスイッチによ
って構成された張力設定手段により設定されている張力
設定値(例えば70グラム)が読み込まれ(ステップS
8)、この設定値が電流指令値Iに変換される(ステッ
プS9)。続いて、上記ステップS6で記憶されている
補正値ΔU(例えば2グラム)が読み込まれ(ステップ
S10)、この補正値ΔUが補正電流指令値ΔIに変換
され(ステップS11)、ステップS12に移行する。
なお、図4に示すように、構成が同じ糸調子装置の張力
の設定値と発生する張力は傾きが略同一の比例関係にあ
り、また張力の設定値と電流の指令値も比例関係にある
ので、ステップS9及びS11における張力設定値及び
補正値ΔUの電流指令値I、ΔIへの変換は、簡単な比
例演算で求めることができる。
【0041】続いて、ステップS12では、電流指令値
I+補正電流指令値ΔIの演算が行われて新たな電流指
令値Iが決定され、ステップS13でこの電流指令値I
がD/Aコンバータ54に出力され、ソレノイドドライ
バ55から下糸調子装置20のソレノイドに対して電流
Iが出力される。
【0042】次に、ステップS14で糸張力の設定値が
変更されたか否かの判断が行われ、変更された場合には
ステップS8に戻り、上記ステップS8〜S14の処理
が繰り返される。なお、この糸張力の変更は操作パネル
5から行われる操作以外に、縫製パターンに記憶された
糸張力データやミシン駆動時と停止時とで糸張力を変更
する場合等にも行われる。
【0043】そして、ステップS14で糸張力の変更が
無い場合は、現在の糸張力が保持される。なお、ステッ
プS7〜ステップS14の処理は電源の遮断を持って終
了する。
【0044】以上の流れにより、補正値ΔUが設定、記
憶され、張力設定手段により設定された張力に対応する
駆動電流に対して前記補正値ΔUに対応する電流を加算
して得られた新たな駆動電流を下糸調子装置20に出力
することができ、個々の下糸調子装置の張力設定手段に
対する張力のバラツキを低減することができる。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0046】本実施の形態の糸調子装置及びソレノイド
の構成は、図8及び図9の構成と同様であるので説明を
省略する。また、制御ブロックの構成は、図2のCPU
51によって実施されるプログラムが異なるのみなの
で、図を省略し、図2と同一部分については同一符号を
用い説明を省略する。
【0047】前記第1の実施の形態においては、補正値
を設定するにあたって作業者が予め計測によって求めた
補正値を直接数値で入力する構成であったが、本実施の
形態においては、張力設定手段としての操作パネル5の
所定のスイッチが操作された場合に操作されたスイッチ
に対応して糸張力を増加または減少させ、基準糸張力G
が計測された場合に作業者が登録スイッチをオン操作す
ることで補正値が設定されるようにして、数値を直接入
力すること無しに設定可能に構成したものである。
【0048】以下、図6のフローチャートに基づいて本
実施の形態について説明する。まず電源が投入される
と、ステップS21において、第1の実施の形態と同様
に補正値設定モードが選択されているか否かがCPU5
1により判断される。
【0049】ここで肯定の判断がされると、ステップS
22に移行して、CPU51により基準設定値Tが操作
パネル5に設けられた表示手段に表示されるとともに、
ステップS23において基準設定値Tが電流指令値Iに
変換されD/Aコンバータ54に出力されて駆動電流I
で糸調子装置20が駆動される。このときCPU51に
より表示される基準設定値Tは、予め基準として想定さ
れている基準糸調子装置(例えば糸調子装置B)におい
て、基準の糸張力Gが得られる張力設定値であり、基準
設定値Tは基準糸張力Gを与える基準設定値として基準
値記憶手段を構成するROM52に予め記憶されてい
る。
【0050】次にステップS24で張力設定手段として
の操作パネル5に設けられている所定の設定スイッチが
操作されて糸張力の設定が変更されたか否かが判定され
る。この設定スイッチは例えば+スイッチ及び−スイッ
チにより構成され、+スイッチが操作される毎に現在C
PU51から出力されている基準設定値Tに対し所定の
値を加え、−スイッチが操作された場合はその逆に所定
の値を差し引くように構成され、この設定スイッチが操
作された場合は、ステップS25で変更された後の変更
後の設定値Uが操作パネル5に表示される。そして、ス
テップS26で、この変更後の設定値が電流指令値Iに
変換されてD/Aコンバータ54に出力される。一方、
ステップS24で糸張力の設定変更が行われない場合
は、そのままステップS27に移行する。
【0051】続いてステップS27において、補正値を
記憶する操作手段として操作パネル5に設けられている
所定の登録スイッチのオン操作を待つ。また、登録スイ
ッチのオン操作が行われない場合は、再度ステップS2
4に移行する。
【0052】以上のステップS24〜27において、作
業者は接続されている糸調子装置20の糸張力を測定し
ながら、測定される糸張力がGになるまで、前記設定ス
イッチの操作を繰り返し、糸張力がGとなったら、登録
スイッチのオン操作を行うことにより補正値の設定を行
う。
【0053】ステップS27において、登録スイッチの
オン操作がされると、ステップS28において登録スイ
ッチがオン操作されたときに設定された設定値Uから基
準設定値Tを差し引いて補正値ΔUを算出し、ステップ
S29において補正値ΔUが補正値記憶手段としての不
揮発性メモリーE2ROM60に記憶され、補正値の設
定モードの処理が終了する。
【0054】一方、電源投入時のステップS21で否
定、すなわち補正値設定モードでないと判断された場合
は、ステップS30〜37に移行しミシンの動作モード
となるが、この処理は図5のステップS7〜S14の処
理と同一であるので説明を省略する。
【0055】以上のように、本実施の形態においては、
作業者は糸張力を測定しながら張力の設定値を変更して
基準となる糸張力Gが計測されたとき、登録スイッチを
オン操作するのみで補正値が設定できるので、操作が簡
単で記憶忘れや計算ミスなどによる設定ミスをすること
なく、簡単に補正値を設定できる。
【0056】次に、第3の実施の形態を説明する。
【0057】本実施の形態の糸調子装置及びソレノイド
の構成は、図8及び図9の構成と同様であるので説明を
省略する。また、制御ブロックの構成は、補正値をアナ
ログ量として設定するため可変抵抗器59が図2の波線
部に示すように加えられていることと、CPU51によ
って実施されるプログラムが異なるのみなので、図を省
略し、図2と同一部分については同一符号を用い説明を
省略する。
【0058】本実施の形態においては、図2の波線部に
示すように1端が電源Vcc(例えば5V)他の1端が
アースに接続され、中点がCPU51に接続された可変
抵抗器59が設けられ、作業者が、操作パネル5に設け
られた張力設定手段によって所定の基準設定値Tを設定
した状態で、糸張力を測定しながらこの可変抵抗器59
を調整して基準糸張力Gが出力されるように調整するこ
とによって補正値を設定するものである。
【0059】以下、図7のフローチャートに基づいて本
実施の形態について説明する。まず電源が投入される
と、ステップS41において、下糸調子装置20に対す
る駆動指令が出力され、次にステップS42に移行して
操作パネル5の所定のスイッチによって構成された張力
設定手段により設定されている設定値が読み込まれ(ス
テップS42)、この設定値が電流指令値Iに変換され
る(ステップS43)。
【0060】次に、ステップS44において、可変抵抗
器59によって設定されている電圧Dがよみこまれる。
この補正電圧Dは、可変抵抗器59が図2のように負の
電圧に接続されていない場合は常に正となるが、補正さ
れる糸張力は正負いずれの場合もあるので、予め中心電
圧例えば(2.5V)を定めておき補正電圧Dが中心電
圧(2.5V)であった場合は、補正電圧を0として補
正を行わず、中心電圧からの差を補正電圧ΔUとして求
める演算を行う(ステップS45)。
【0061】続いて、この補正電圧ΔUが補正電流指令
値ΔIに変換され(ステップS46)、ステップS47
に移行し電流指令値I+補正電流指令値ΔIの演算が行
われて新たな電流指令値Iが設定され、ステップS48
で電流指令値IがD/Aコンバータ54に出力され、オ
ペアンプ55からソレノイドに対して電流Iが出力され
る。
【0062】次にステップS49で糸張力の変更指令が
あるか否かが判断される。通常、電源投入時の糸張力の
設定値は予め設定された待機時の設定となっている。作
業者はここで操作パネル5に設けられた張力設定手段を
操作して、糸張力表示手段に表示される糸張力の設定値
を所定の基準設定値Tに設定する。次に、このときの下
糸調子装置20の糸張力を測定しながら基準糸張力Gが
計測されるように可変抵抗器59を調整し、補正値の設
定を終了する。その後、作業者は再び操作パネル5に設
けられた張力設定手段を操作して、糸張力表示手段に表
示される糸張力の設定値を前記待機時の設定値に戻す。
【0063】一方、ステップS49で糸張力の変更指令
が無い場合は、ステップS42に戻りステップS42〜
S49の処理が繰り返される。
【0064】以上の流れにより、補正値としての補正電
圧ΔUが設定され、張力設定手段により設定された張力
に対応する駆動電流に対して前記補正値に対応する電流
を加算して得られた新たな駆動電流を下糸調子装置20
に出力することができ、個々の下糸調子装置の張力設定
手段に対する張力のバラツキを低減することができる。
【0065】なお、上記可変抵抗器59は、多段階のロ
ータリスイッチ等により構成しても良いことは勿論であ
る。
【0066】以上、本発明の第1〜第3の実施の形態に
ついて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、具体的な形状・構造その他について種々変更可能で
ある。例えば、本発明においては、張力設定手段により
設定される設定値及び補正値は、張力の値を直接設定す
る構成としたが、この限りでなく例えば電流値、または
張力や電流に関わらない張力に比例する適当な数値を設
定するように構成しても良い。
【0067】また、駆動電流Iに補正電流指令ΔIを加
算する演算をCPU51内部で行うよう構成している
が、外部に演算用オペアンプを設けて演算を行う構成と
しても良い。
【0068】また、第2の実施の形態において、基準値
記憶手段に記憶されている基準設定値を不揮発性メモリ
60に記憶させるよう構成し、この基準値を変更可能に
構成しても良い。
【0069】さらに、第3の実施の形態においては作業
者が張力設定手段により設定値Tを手動で設定してから
可変抵抗器59を調整するように構成しているが、記憶
手段に設定値Tを記憶させ補正値設定モードが選択され
た場合に、自動的に設定値Tに対応した駆動電流が糸調
子装置に出力される用に構成しても良い。
【0070】また、上糸調子装置10についても、下糸
調子装置20同様の制御を行ってもよいことは勿論であ
る。
【0071】さらに、本発明は、鳩目穴かがりミシンに
限らず、ソレノイドを有する糸調子装置により糸張力を
変更する各種ミシンに適用できる。
【0072】
【発明の効果】請求項1に記載によれば、糸張力を電気
的に制御するミシンの糸調子装置において、所定の糸張
力の設定値に対し常に一定の糸張力を発生させ、個々の
糸調子装置間、あるいは個々のミシン間の糸張力の設定
値に対する糸張力のバラツキを低減させ、縫い品質の安
定化、再現性の向上図ることができる。また、補正値が
記憶された記憶手段としての不揮発性メモリーE2RO
Mは、搭載された制御基板から取り外し可能に構成でき
るので、前記制御基板を故障等により交換する際に前記
記憶手段を交換前の基板から交換後の基板に移すことに
より新たに補正値を設定する必要が無く、制御基板交換
時の保守性に優れる。
【0073】また、請求項2の記載によれば、基準とな
る設定値Tが予め記憶されており、作業者は簡単に糸張
力を測定しながら設定値を変更して基準となる糸張力G
が測定されたとき登録スイッチをオン操作するのみで補
正値が設定できるので、操作が簡単で記憶忘れや計算ミ
スなどによる設定ミスをすることなく、簡単に補正値を
設定できる。
【0074】請求項3に記載の発明によれば、制御手段
は、前記所定の目標値よりも低い糸張力に対応する電気
量をソレノイドに印加するタイミングについて、サイク
ルミシンの1サイクルの動きの中で糸の消費量が最も少
ないときに行うように制御する。糸が多く消費されてい
る時に電気量を大きく下げると、この時の糸張力の変化
が糸締まりに影響を及ぼす可能性もあるが、請求項2の
ように電気量を下げる区間を糸の消費量が最も少ない時
に限定することでこのような悪影響を防ぎ、確実に所定
の糸張力に設定できる。
【0075】請求項3に記載の発明によれば、前記補正
手段により、所定の設定値に対する糸調子装置の糸張力
が同じになるように補正された電流でソレノイドを駆動
することができるので、個々の糸調子装置間、あるいは
個々のミシン間の糸張力のバラツキを低減し、縫い品質
の安定化、再現性の向上が可能になるとともに、前記補
正値設定手段が可変抵抗器等により構成され、ミシンの
制御データあるいはプログラム等が記憶された記憶手段
と無関係に構成されるので、制御データあるいはプログ
ラム等のバージョンアップ等により記憶手段を交換して
も補正値を再設定する必要が無く、制御プログラムのバ
ージョンアップ時の保守性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸調子装置が適用されるミシンを模式
的に示す図である。
【図2】図1のミシンの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】各糸調子装置の張力設置値と本発明の補正手段
により補正されたの張力の関係を示すグラフである。
【図4】各糸調子装置の張力設置値と実際の張力の関係
を示すグラフである。
【図5】本発明の第1の実施の形態の制御の流れを示す
フローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の制御の流れを示す
フローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態の制御の流れを示す
フローチャートである。
【図8】糸調子装置の構成を示す分解斜視図である。
【図9】糸調子装置のソレノイドを示す断面図である。
【図10】図9のソレノイドのストローク対推力を示す
グラフ図である。
【符号の説明】
1 ミシン 5 操作パネル 7 スタートスイッチ 10 上糸調子装置 20 下糸調子装置 21 糸調子軸 22 調子皿(糸調子器) 23 ベース板 24 糸調子軸ナット 26 調子バネ 30 ソレノイド 31 プランジャ(可動部) 50 制御装置(補正手段) 60 E2ROM(記憶手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンの糸に張力を与える糸調子器と、 糸調子器に作用して糸に与える張力を変化させるソレノ
    イドと、 前記張力を設定する張力設定手段と前記張力設定手段に
    より設定された張力に対応する駆動電流を前記ソレノイ
    ドに出力する出力手段とを備え、 前記ソレノイドは、このソレノイドの可動部のストロー
    クをS、可動部の推力をF、ソレノイドに印加される電
    流をC、ストロークと推力の微少変化量をそれぞれΔ
    S、ΔFとした場合、C=一定のときにΔF/ΔS≒0
    である特定のストローク区間を有し、 糸調子器に作用する可動部のストロークが前記特定のス
    トローク区間に設定され、前記出力手段により前記ソレ
    ノイドに出力される駆動電流を制御することで糸に与え
    る張力を変更可能なミシンの糸調子装置において、 前記駆動電流を補正する補正値を設定する補正値設定手
    段と、 前記補正値を記憶する補正値記憶手段と、 前記駆動電流に対して前記記憶手段に記憶された前記補
    正値に対応する電流を加算して得られた新たな駆動電流
    を前記出力手段から出力して前記張力を補正する補正手
    段を備えることを特徴とするミシンの糸調子装置。
  2. 【請求項2】前記補正値設定手段が、所定の糸張力に対
    応する基準設定値を記憶する基準値記憶手段と、前記張
    力設定手段により設定された所定の設定値と前記基準設
    定値との差を前記補正値として前記補正値記憶手段に記
    憶させる操作手段とを備えることを特徴とする請求項1
    記載のミシンの糸調子装置。
  3. 【請求項3】ミシンの糸に張力を与える糸調子器と、 糸調子器に作用して糸に与える張力を変化させるソレノ
    イドと、 前記張力を設定する張力設定手段と前記張力設定手段に
    より設定された張力に対応する駆動電流を前記ソレノイ
    ドに出力する出力手段とを備え、 前記ソレノイドは、このソレノイドの可動部のストロー
    クをS、可動部の推力をF、ソレノイドに印加される電
    流をC、ストロークと推力の微少変化量をそれぞれΔ
    S、ΔFとした場合、C=一定のときにΔF/ΔS≒0
    である特定のストローク区間を有し、 糸調子器に作用する可動部のストロークが前記特定のス
    トローク区間に設定され、前記出力手段により前記ソレ
    ノイドに出力される駆動電流を制御することで糸に与え
    る張力を変更可能なミシンの糸調子装置において、 前記駆動電流を補正する補正値をアナログ量として設定
    する補正値設定手段と、前記駆動電流に対して前記補正
    値に対応した電流を加算して得られた新たな駆動電流を
    前記出力手段から出力して前記張力を補正する補正手段
    を備えることを特徴とするミシンの糸調子装置。
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