JP2002111575A - 移動無線端末 - Google Patents

移動無線端末

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JP2002111575A
JP2002111575A JP2000299849A JP2000299849A JP2002111575A JP 2002111575 A JP2002111575 A JP 2002111575A JP 2000299849 A JP2000299849 A JP 2000299849A JP 2000299849 A JP2000299849 A JP 2000299849A JP 2002111575 A JP2002111575 A JP 2002111575A
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phase
amplitude
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bit
control
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JP2000299849A
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Yutaka Asanuma
裕 浅沼
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの規格変更を行うことなく、FBI
データを求めるための演算量を低減し、ハードウェア規
模や消費電力を縮小することを可能とする。 【解決手段】 共通パイロット信号受信機111,11
2にてそれぞれ検出された位相と振幅は、振幅位相比較
部120にて、位相同士、振幅同士がそれぞれ比較さ
れ、基地局の2つのアンテナよりそれぞれ送信される個
別信号間の適正な位相差と振幅差が求められる。ランダ
ムビット生成部150では、ランダム関数に基づいて、
位相制御ビットの第3のビットがランダムな値で生成さ
れる。FBI生成部131は、上記位相差および振幅差
に基づく演算処理を実施して、振幅制御ビット、および
第1と第2の位相制御ビットを生成し、これにランダム
ビット生成部150にて生成した第3の位相制御ビット
を加えてFBIデータを生成するようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基地局から送信
される無線信号の振幅や位相を制御する送信ダイバーシ
チに対応する移動無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムでは、距離変動、長区
間中央値変動(シャドウイング)、短区間中央値変動な
どの無線伝送路の変動により特性が劣化することが知ら
れている。
【0003】この特性劣化を補償するために、さまざま
な方法が使用されている。その代表的な方法の1つにダ
イバーシチがある。このダイバーシチは、1系統の通信
に対し、複数の伝送路を使用するものである。
【0004】移動通信システムにおけるダイバーシチ
は、装置構成および効果を考慮してアンテナダイバーシ
チが採用されることが多い。アンテナダイバーシチを採
用する際、移動局ハードウェア削減の観点から、基地局
送信アンテナダイバーシチが適用される場合がある。特
にCDMAを用いたシステムでは、同一帯域内で異なる
アンテナから基準となるパイロット信号を、異なる符号
を使用することにより、容易に同時に伝送できる。
【0005】このため、送信ダイバーシチ方式との親和
性が高いと考えられている。例えば、IMT2000に
対応した方式の1つであるW−CDMAでは標準規格と
して用いられている。
【0006】送信ダイバーシチ方式には、送信側の複数
のアンテナから、信号を規定の時間変化するパターンで
送信する方法と、受信側の受信信号が最適になるよう
に、送信側で送信信号の位相、振幅を制御する方法が考
えられる。
【0007】前者の場合は、受信状況を知る必要はない
が、後者の場合は、何らかの方法で受信側の受信状況を
送信側で知る必要がある。ここでは、前者の方法をオー
プンループモード、後者の方法を受信状況を送信側に返
す必要があることからクローズドループモード基地局送
信ダイバーシチと呼ぶことにする。
【0008】クローズドループモード基地局送信ダイバ
ーシチでは、基地局の複数のアンテナから送信される各
々の送信信号の位相および振幅を受信時に最適になるよ
うに制御する必要がある。
【0009】最適な制御をするための方法のひとつとし
て、移動局で以前に受信した基準信号から、最適なパタ
ーンを求め、求めたパターン情報を上り回線を通して基
地局に伝送し、基地局は伝送されたパターン情報を基に
して、各アンテナから送信される次の信号の位相および
振幅を決定する方法がある。
【0010】この場合、移動局から基地局に送信する情
報の量を少なくするため、予め、基地局から送信される
信号のパターンを数種類定め、移動局から基地局へは定
められたパターンに対応する信号を送信する方法をとる
ことができる。W−CDMAでは、この対応する信号を
FBI(Feed Back Information)と呼んでいる。
【0011】次に、FBIを用いたクローズドループモ
ードによる送信アンテナダイバーシチ制御を行う移動通
信システムの一例について説明する。図3は、このシス
テムの従来の構成を示すもので、図4は、その制御を説
明するための図である。
【0012】移動局100は、アンテナ101を通じて
受信した基地局200からの信号をサーキュレータ10
2を通じて個別信号受信機110、共通パイロット信号
受信機111,112に入力する。
【0013】個別信号受信機110は、自局宛てに個別
に送信される個別信号を受信する受信機である。個別信
号には、音声データをはじめとする伝送データが含まれ
ている。
【0014】共通パイロット信号受信機111は、基地
局200のアンテナ201より送信される共通パイロッ
ト信号C1を受信するもので、その振幅と位相を検出
し、この検出結果を振幅位相比較部120に出力する。
【0015】共通パイロット信号受信機112は、基地
局200のアンテナ202より送信される共通パイロッ
ト信号C2を受信するもので、その振幅と位相を検出
し、この検出結果を振幅位相比較部120に出力する。
【0016】振幅位相比較部120は、共通パイロット
信号受信機111,112より通知される振幅と位相を
それぞれ比較し、この比較結果に基づいて、基地局20
0のアンテナ201,202より送信される個別信号間
の適正な位相差と振幅差を求める。
【0017】FBI生成部130は、振幅位相比較部1
20にて求められた位相差と振幅差に対応するパターン
のFBIデータを生成し、送信機140に出力する。送
信機140は、音声データなどの伝送データと上記FB
Iデータを合わせた送信信号を生成し、サーキュレータ
102を通じてアンテナ101より基地局200に送信
する。
【0018】一方、基地局200は、アンテナ201を
通じて受信した移動局100からの信号をサーキュレー
タ203を通じて合成部210に入力する。また、アン
テナ202を通じて受信した移動局100からの信号を
サーキュレータ204を通じて合成部210に入力す
る。
【0019】合成部210は、入力される2つの受信信
号を合成し、受信機220に入力する。受信機220
は、移動局100からの受信信号を復調/復号して、伝
送データとFBIデータを再生し、伝送データを後段の
信号処理部(図示しない)に出力するとともに、FBI
データをFBI解読部230に出力する。
【0020】FBI解読部230は、入力されるFBI
データを解読し、アンテナ201を通じて送信する個別
信号の振幅と位相、およびアンテナ202を通じて送信
する個別信号の振幅と位相をそれぞれ決定する。
【0021】個別信号送信機241は、前段の図示しな
い信号処理部より入力される伝送データより送信信号を
生成し、この送信信号を上記FBI解読部230より指
定される振幅と位相に制御する。
【0022】同様に、個別信号送信機242は、前段の
図示しない信号処理部より入力される伝送データより送
信信号を生成し、この送信信号を上記FBI解読部23
0より指定される振幅と位相に制御する。
【0023】共通パイロット信号送信機251は、予め
設定された振幅と位相で共通パイロット信号を生成し、
加算器261に入力する。同様に、共通パイロット信号
送信機252は、予め設定された振幅と位相で共通パイ
ロット信号を生成し、加算器262に入力する。
【0024】加算器261は、個別信号送信機241に
て生成された送信信号と共通パイロット信号送信機25
1にて生成された共通パイロット信号を加算し、サーキ
ュレータ203を通じてアンテナ201より送信する。
【0025】同様に、加算器262は、個別信号送信機
242にて生成された送信信号と共通パイロット信号送
信機252にて生成された共通パイロット信号を加算
し、サーキュレータ204を通じてアンテナ202より
送信する。
【0026】以上のように、従来の移動通信システム
は、移動局100が基地局200の2つのアンテナ20
1,202より送信される共通パイロット信号に基づい
て、各アンテナ201,202より送信される個別信号
の位相と振幅の適正値を求め、FBIデータとして、基
地局200に送信する。
【0027】そして、基地局200は、移動局より通知
されるFBIデータに基づいて、各アンテナ201,2
02より送信する個別信号の位相と振幅を制御するよう
にしている。
【0028】以上のような、移動局からFBIを基地局
に送信するシステムでは、移動局で最適なパターンを選
択するために基地局から送られる基準信号を用いる必要
がある。基準信号としては、各アンテナから独立に送信
される共通パイロット信号が使用される。
【0029】共通パイロット信号は、移動局とって既知
信号である必要があるため、共通パイロット信号に対し
ては、クローズドループモード基地局送信ダイバーシチ
は適用しない。
【0030】ところで、クローズドループモード基地局
送信ダイバーシチでは、移動局から基地局に向けてFB
Iデータが周期的に伝送されるが、このFBIデータの
各ビットが同等の情報を有するように構成する方法と、
FBIデータの各ビットが一組となって、位相差と振幅
差を示すように構成する方法とがある。
【0031】W−CDMA規格、3GPP TS25.
214V3.2.0に記載されているクローズループ送
信ダイバーシチモード1は、前者の方法に分類され、同
モード2は後者の方法に分類される。
【0032】後者の方法、すなわちFBIデータの各ビ
ットが同等の情報を有するように構成する方法では、あ
るFBIビットを決定する場合、同一組中の他のFBI
ビットの状態も考慮しなければならないので選択手順が
複雑になることがある。
【0033】例えば、W−CDMAクローズドループ送
信ダイバーシチモード2において、移動局から基地局に
向けて送信されるFBIは、振幅制御の1ビットと位相
制御の3ビットの併せて4ビットが一組となっている。
【0034】位相制御の3ビットは、図4に示すよう
に、第1のビットは位相平面を半分に分ける制御ビット
で、第2のビットは第1のビットで使用した軸と直交す
る軸で位相平面を半分に分ける制御ビットである。
【0035】そして、第3のビットは、第1のビットと
第2のビットにより表現された90度の位相差を、半分
に分ける制御ビットである。そして、これら3つの位相
制御ビットの組合せにより、図6に示すように、45度
単位で位相差を表現することを可能としている。
【0036】このような位相差や振幅差を示すFBIデ
ータは、前述したように振幅位相比較部120とFBI
生成部130とにより生成されるが、ここでは、最大2
の4乗通り、すなわち16通りの状態を評価して、各F
BIビットを選択することになり、この動作は演算量が
多く、ハードウェア規模、消費電力を増大させるものと
なっていた。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動無線端末で
は、クローズドループ送信ダイバーシチを行う場合、位
相差と振幅差を示す情報を求めるための演算量が多く、
ハードウェア規模や消費電力が大きいという問題があっ
た。
【0038】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、システムの規格変更を行うことなく、クロー
ズドループ送信ダイバーシチを行うための、位相差と振
幅差を示す情報を求めるための演算量を低減し、ハード
ウェア規模や消費電力を縮小することが可能な移動無線
端末を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、複数の送信アンテナを有し、パイロ
ット信号については複数の送信アンテナ間で共通の振幅
と位相で送信し、移動局毎に個別に送信する個別信号に
ついては、対応する移動局からの制御情報に応じて振幅
と位相を制御して送信する機能を備えた基地局と通信を
行う移動無線端末において、パイロット信号を、送信さ
れる複数の送信アンテナ毎にそれぞれ受信する受信手段
と、この受信手段で受信したパイロット信号間の振幅差
と位相差を検出する検出手段と、ランダム関数に基づい
て、ランダムなデータを生成するランダムビット生成手
段と、振幅差に基づいて振幅制御に関わる制御情報を生
成するとともに、位相差に基づいて位相制御に関わる制
御情報の一部を生成し、残る位相制御に関わる制御情報
については、ランダムビット生成手段にて生成したデー
タを用いることにより位相制御に関わる制御情報を生成
する制御情報生成手段と、この制御情報生成手段にて生
成した制御情報を基地局宛てに無線送信する送信手段と
を具備して構成するようにした。
【0040】上記構成の移動無線端末では、基地局の複
数の送信アンテナより送信される個別信号の振幅と位相
を制御する制御情報を生成する際に、振幅制御に関わる
制御情報については、検出手段にて求めた振幅差に基づ
いて生成し、一方、位相制御に関わる制御情報について
は、位相差に基づいての一部を生成し、残りについて
は、ランダムビット生成手段にて生成したデータを用い
て生成するようにしている。
【0041】したがって、上記構成の移動無線端末によ
れば、位相制御に関わる制御情報の一部にランダムビッ
ト生成手段にて生成したデータを用いるようにしている
ので、制御情報の生成に関わる演算量を低減し、ハード
ウェア規模や消費電力を縮小することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係わる移動無線端末、すなわち移動通信シス
テムにおける移動局の構成を示すものである。
【0043】この図に示す移動通信端末は、図3に示し
た従来の移動無線端末(移動局100)と同様に、W−
CDMA規格、3GPP TS25.214V3.2.
0に記載されているクローズループ送信ダイバーシチモ
ード2に対応するもので、基地局宛てに振幅制御の1ビ
ットと位相制御の3ビットからなるFBIデータを送信
するものである。
【0044】なお、図1において、図3に示した従来の
移動無線端末と同一部分には同一符号を付して示し、こ
こでは異なる部分を中心に述べる。基地局側の構成につ
いては、図3に示した構成と同じであることより、図示
および説明を省略する。
【0045】また、以下に説明する例では、伝送データ
に対して符号化率1/3〜1/2の誤り訂正符号化を実
施し、さらに符号化後のデータは、10ミリ秒から80
ミリ秒の範囲内でインターリーブが行われるものとす
る。そして、FBIデータは、2/3ミリ秒間隔で移動
無線端末から基地局に向け送信される。
【0046】アンテナ101を通じて受信した基地局2
00からの信号をサーキュレータ102を通じて個別信
号受信機110、共通パイロット信号受信機111,1
12に入力する。
【0047】個別信号受信機110は、自局宛てに個別
に送信される個別信号を受信する受信機である。個別信
号には、音声データをはじめとする伝送データが含まれ
ている。
【0048】共通パイロット信号受信機111は、基地
局200のアンテナ201より送信される共通パイロッ
ト信号C1を受信するもので、その振幅と位相を検出
し、この検出結果を振幅位相比較部120に出力する。
【0049】共通パイロット信号受信機112は、基地
局200のアンテナ202より送信される共通パイロッ
ト信号C2を受信するもので、その振幅と位相を検出
し、この検出結果を振幅位相比較部120に出力する。
【0050】振幅位相比較部120は、共通パイロット
信号受信機111,112より通知される振幅と位相を
それぞれ比較し、この比較結果に基づいて、基地局20
0のアンテナ201,202より送信される個別信号間
の適正な位相差と振幅差を求める。
【0051】ランダムビット生成部150は、ランダム
関数を用いて、位相制御ビットの第3のビット(第1の
ビットと第2のビットにより表現された90度の位相差
を半分に分ける制御ビット)をランダム関数を用いて、
ランダムな値で生成し、FBI生成部131に出力す
る。
【0052】FBI生成部131は、振幅位相比較部1
20より入力される位相差と振幅差に基づき、ランダム
ビット生成部150から入力される第3の位相制御ビッ
トを用いて、FBIデータを生成し、送信機140に出
力する。
【0053】送信機140は、音声データなどの伝送デ
ータと、FBI生成部131にて生成されたFBIデー
タを合わせた送信信号を生成し、サーキュレータ102
を通じてアンテナ101より基地局200に送信する。
【0054】次に、上記構成の移動無線端末の動作につ
いて説明する。アンテナ101を通じて受信した基地局
200からの信号は、サーキュレータ102を通じて個
別信号受信機110、共通パイロット信号受信機11
1,112に入力される。
【0055】そして、このようにして受信される基地局
200からの信号のうち、基地局200のアンテナ20
1より送信される共通パイロット信号C1は、共通パイ
ロット信号受信機111にて受信され、その位相と振幅
が検出される。この検出結果は、振幅位相比較部120
に出力される。
【0056】同様に、基地局200からの受信信号のう
ち、基地局200のアンテナ202より送信される共通
パイロット信号C2は、共通パイロット信号受信機11
2にて受信され、その位相と振幅が検出される。この検
出結果は、振幅位相比較部120に出力される。
【0057】共通パイロット信号受信機111,112
にてそれぞれ検出された位相と振幅は、振幅位相比較部
120にて、位相同士、振幅同士がそれぞれ比較され、
基地局200のアンテナ201,202より送信される
個別信号間の適正な位相差と振幅差が求められる。この
ようにして求められた位相差と振幅差は、FBI生成部
130に出力される。
【0058】一方、ランダムビット生成部150では、
ランダム関数に基づいて、位相制御ビットの第3のビッ
トがランダムな値で生成され、FBI生成部131に出
力される。
【0059】これに対して、FBI生成部131は、振
幅位相比較部120より入力される振幅差に基づいて、
FBIデータの振幅制御ビットを生成する。また、FB
I生成部131は、振幅位相比較部120より入力され
る位相差に基づく演算処理を実施して、FBIデータの
第1の位相制御ビットと第2の位相制御ビットを生成す
る。
【0060】そして、FBI生成部131は、上記生成
した振幅制御ビット、および第1と第2の位相制御ビッ
ト、そして第3の位相制御ビットについては、ランダム
ビット生成部150から入力される第3の位相制御ビッ
トを用いて、FBIデータを生成し、送信機140に出
力する。
【0061】送信機140に入力されたFBIデータ
は、音声データなどの伝送データと合わせられた送信信
号となり、サーキュレータ102を通じてアンテナ10
1より基地局200に向け送信される。
【0062】以上のように、上記構成の移動無線端末で
は、FBIデータのうち、振幅制御ビット、および第1
と第2の位相制御ビットについては、従来通り、振幅位
相比較部120より入力される位相差と振幅差に基づい
て生成し、第3の位相制御ビットについては、ランダム
ビット生成部150にて生成したランダムビットを用い
るようにしている。
【0063】図2は、第3の位相制御ビットを従来通り
伝送路推定値から生成した場合(破線で示す)と、上記
構成によりランダムビットを用いて生成した場合(実線
で示す)の相対電力についてのドップラ周波数特性を示
すものである。
【0064】この図に示すように、ランダムビットを用
いて生成した場合は、伝送路推定値から生成した場合に
比べ、ドップラ周波数1〜100[Hz]の範囲で、本
発明の適用による受信電力劣化量は最大で0.15[d
B]であり、この程度の劣化は受信系の劣化配分で十分
に吸収できるレベルである。
【0065】なお、このシュミレーションでは、2本の
基地局アンテナから移動局への伝送路がそれぞれ1パス
レーリーモデルとし、移動局における伝送路応答推定は
理想値である。また、クローズドループの制御遅延は
1.5スロットとした。
【0066】したがって、上記構成の移動無線端末によ
れば、若干の受信感度劣化はあるものの、第3の位相制
御ビットに関わる演算処理を行う必要がないため、FB
Iデータの生成に関わる演算量を低減し、ハードウェア
規模や消費電力を縮小することができる。
【0067】また、第3の位相制御ビットをFBIデー
タから省略することも考えられるが、この場合、基地局
もこれに対応する構成とする必要があり、システム全体
を見直す必要があるが、上記構成の移動無線端末では、
端末単位で実現でき、既存のシステムに特別な手を加え
ることなく適用できる。
【0068】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。その他、この発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であること
はいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、基地
局の複数の送信アンテナより送信される個別信号の振幅
と位相を制御する制御情報を生成する際に、振幅制御に
関わる制御情報については、検出手段にて求めた振幅差
に基づいて生成し、一方、位相制御に関わる制御情報に
ついては、位相差に基づいての一部を生成し、残りにつ
いては、ランダムビット生成手段にて生成したデータを
用いて生成するようにしている。
【0070】したがって、この発明によれば、位相制御
に関わる制御情報の一部にランダムビット生成手段にて
生成したデータを用いるようにしているので、制御情報
の生成に関わる演算量を低減し、ハードウェア規模や消
費電力を縮小することが可能な移動無線端末を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動無線端末の一実施形態の
構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した移動無線端末と図3に示した移動
無線端末の受信電力レベルを示すドップラ周波数特性
図。
【図3】従来の移動無線端末および基地局の構成を示す
回路ブロック図。
【図4】移動無線端末にて生成されるFBIデータの生
成を説明するための図。
【図5】FBIデータの位相制御ビットを説明するため
の図。
【図6】FBIデータの位相制御ビット列が示す位相差
を説明するための図。
【符号の説明】
101…アンテナ 102…サーキュレータ 110…個別信号受信機 111,112…共通パイロット信号受信機 120…振幅位相比較部 131…FBI生成部 140…送信機 150…ランダムビット生成部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信アンテナを有し、パイロット
    信号については前記複数の送信アンテナ間で共通の振幅
    と位相で送信し、移動局毎に個別に送信する個別信号に
    ついては、対応する移動局からの制御情報に応じて振幅
    と位相を制御して送信する機能を備えた基地局と通信を
    行う移動無線端末において、 前記パイロット信号を、送信される複数の送信アンテナ
    毎にそれぞれ受信する受信手段と、 この受信手段で受信したパイロット信号間の振幅差と位
    相差を検出する検出手段と、 ランダム関数に基づいて、ランダムなデータを生成する
    ランダムビット生成手段と、 前記振幅差に基づいて振幅制御に関わる前記制御情報を
    生成するとともに、前記位相差に基づいて位相制御に関
    わる前記制御情報の一部を生成し、残る位相制御に関わ
    る前記制御情報については、前記ランダムビット生成手
    段にて生成したデータを用いることにより位相制御に関
    わる前記制御情報を生成する制御情報生成手段と、 この制御情報生成手段にて生成した制御情報を前記基地
    局宛てに無線送信する送信手段とを具備することを特徴
    とする移動無線端末。
  2. 【請求項2】 前記位相制御に関わる制御情報は、複数
    のビット情報からなるものであって、 前記制御情報生成手段は、重要度の高い一部の前記ビッ
    ト情報については、前記検出手段にて求めた位相差に基
    づいて生成し、残る重要度の低い前記ビット情報につい
    ては、前記ランダムビット生成手段にて生成したデータ
    を用いることにより位相制御に関わる前記制御情報を生
    成することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端
    末。
JP2000299849A 2000-09-29 2000-09-29 移動無線端末 Pending JP2002111575A (ja)

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