JP2002109441A - 決済方法および決済システムならびに補助装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 即時決済により商品受け渡し時に決済を実行
することができ、暗証番号が漏れることが極めて少ない
安全性が高い商取引を可能とする。 【解決手段】 補助装置３は、磁気カードのデータを読
み取る磁気カード読み取り部３１と、利用者がキー入力
を行うキー群３２と、液晶表示部３３と、テレビ１と無
線通信を行うためのアンテナ３４とを備えた。内部に
は、不図示のデータ記憶部及び制御用電子回路が内蔵さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、決済方法および決
済システムならびに補助装置に関し、より詳細には、即
時決済により商品受け渡し時に決済を実行することがで
きる決済方法および決済システムならびに補助装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】インターネットを利用した電子商取引に
おいて、物品を購入しようとする場合には、個人のコン
ピュータを用いてインターネット上のショッピングサイ
トにアクセスし、購入希望物品を選択したり、オークシ
ョンにおいて競り落とすなどして購入希望物品を指定す
る。このとき用いられる決済方法は、クレジットカード
による支払い、または銀行、郵便局などへの振込みであ
る。このような方法は、コンピュータを利用してインタ
ーネット上のショップサイトにアクセスするだけでな
く、インターネットに接続が可能なテレビなどの家電品
を利用した取引も実現可能になりつつある。

【０００３】店頭で物品を購入する場合には、クレジッ
トカードを使った決済方法を取ることは一般的な方法と
して用いられている。また、銀行などのキャッシュカー
ドを使った決済方法として、デビットカード方式という
即時決済システムを利用する機会も増えてきている。デ
ビットカード方式は、キャッシュカードを読み込み、個
人の口座残高が決済可能な残高である場合に、その場で
決済処理を行う方法である。

【０００４】デビットカード方式の即時決済システムで
は、商店などが即時決済システムに契約、加入すること
により加盟店となる。利用者が物品を購入する際には、
利用者が取引きしている銀行などの金融機関のキャッシ
ュカードを、加盟店の店頭端末に読み込ませる。店頭端
末は、必要事項を読み込み、照会し、利用者の口座に決
済可能な残額があればその場で決済を実行する。利用者
は、即時決済システムを利用するに当たり、特別に即時
決済システムと契約する必要はない。即時決済システム
の加盟店において、利用者は、キャッシュカードを提示
するほかに、暗証番号を入力することで即時決済システ
ムのサービスを利用することができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、店頭で
の購入またはインターネットでの購入において、購入さ
れた物品を、宅配便のような手段で個人宅に配達する場
合には、売り手側は、本当に支払いが確実に行われるの
かといった不安がある。一方、買い手側も、要求した品
物が本当に届けられるのかといった不安がある。売り手
側にとって、クレジットカードを利用した決済では、決
済時期が翌月または翌々月になるなど遅れることから、
即時の現金収入にはなりにくいという問題があった。

【０００６】この問題を解決するには、物品と支払を同
時に行う即時決済方式が有効である。店頭での支払い方
法には、クレジットカードのほか、上述した即時決済シ
ステムがある。しかし、上述した即時決済システムで
は、買い手側の暗証番号入力が必要となり、入力時に暗
証番号を第３者に見られる危険性があった。即時決済シ
ステム用のモバイル端末を利用して、宅配先で決済する
場合にも、玄関先などの屋外となる場合が多く、第３者
に見られる危険性が高いという問題がある。

【０００７】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、即時決済により商
品受け渡し時に決済を実行することができ、暗証番号が
漏れることが極めて少ない安全性が高い商取引を可能と
する決済方法および決済システムならびに補助装置を提
供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項１に記載の発明は、ネット
ワークに接続された商取引決済装置および主装置との間
で、カードを用いて即時決済を行う決済方法において、
前記カードに記録されたデータを読取る読取ステップ
と、前記データに含まれる認証番号を記憶する記憶ステ
ップと、決済に関する決済情報を入力する入力ステップ
と、前記データと、前記認証番号と、前記決済情報とを
前記主装置を介して前記商取引決済装置に送信する送信
ステップと、を備えることを特徴とする。

【０００９】請求項２に記載の発明は、ネットワークに
接続された商取引決済装置および主装置との間で、カー
ドを用いて即時決済を行うための決済システムにおい
て、前記カードに記録されたデータを読取る読取手段
と、前記データに含まれる認証番号を記憶する記憶手段
と、決済に関する決済情報を入力する入力手段と、前記
データと、前記認証番号と、前記決済情報とを前記主装
置に送信する送信手段とを有する補助装置を備え、前記
主装置は、前記データと、前記認証番号と、前記決済情
報とを前記商取引決済装置に送信することを特徴とす
る。

【００１０】請求項３に記載の発明は、請求項２に記載
の前記カードは、磁気カードまたはＩＣカードであるこ
とを特徴とする。

【００１１】請求項４に記載の発明は、請求項２または
３に記載の前記補助装置は、前記主装置に着脱可能であ
ることを特徴とする。

【００１２】請求項５に記載の発明は、請求項２、３ま
たは４のいずれかに記載の前記補助装置は、前記主装置
と無線による双方向通信が可能であることを特徴とす
る。

【００１３】請求項６に記載の発明は、請求項２ないし
５のいずれか１項に記載の前記補助装置は、前記主装置
を遠隔操作するための制御手段を備えたことを特徴とす
る。

【００１４】請求項７に記載の発明は、請求項２ないし
６のいずれか１項に記載の前記主装置は、前記データ
と、前記認証番号と、前記決済情報とを暗号化して前記
商取引決済装置に送信することを特徴とする。

【００１５】請求項８に記載の発明は、ネットワークに
接続された商取引決済装置および主装置との間で、カー
ドを用いて即時決済を行うための補助装置において、前
記カードに記録されたデータを読取る読取手段と、前記
データに含まれる認証番号を記憶する記憶手段と、決済
に関する決済情報を入力する入力手段と、前記データ
と、前記認証番号と、前記決済情報とを前記主装置を介
して前記商取引決済装置に送信する送信手段とを備えた
ことを特徴とする。

【００１６】請求項９に記載の発明は、請求項８に記載
の前記カードは、磁気カードまたはＩＣカードであるこ
とを特徴とする。

【００１７】請求項１０に記載の発明は、請求項８また
は９において、前記データと、前記認証番号と、前記決
済情報とを印刷する印刷手段を備えたことを特徴とす
る。

【００１８】請求項１１に記載の発明は、請求項８、９
または１０のいずれかにおいて、前記主装置を遠隔操作
するための制御手段を備えたことを特徴とする。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について詳細に説明する。

【００２０】（第１の実施例）図１は、本発明にかかる
決済方法を実行するテレビの一例を示す外観図である。
主装置であるテレビ１は、表示画面の対角５０インチの
プラズマディスプレイである薄型表示装置である。ま
た、デジタル放送を受信可能なデジタルテレビであり、
画像及び音声等のデータ処理を、内蔵された電子回路で
行っている。さらに、有料番組の購入などの課金処理等
を行うために、電話回線に接続されている。テレビ１
は、テレビ１の基本的な操作を行うことができるリモコ
ン装置２と、テレビ１と着脱可能な補助装置３を備えて
いる。テレビ１及び補助装置３は、近距離無線通信によ
り、相互に通信可能とするための電子回路を備えてい
る。電子回路は、制御部と記憶部とを備え、データ処理
および通信処理を行っている。

【００２１】テレビ１は、デジタルデータ処理が可能で
あることおよび電話回線と接続可能であることから、イ
ンターネットなどのネットワークに接続をすることがで
きる。テレビ１がネットワークに接続することができる
ので、例えば、インターネット上のショッピングサイト
に接続して商品の購入を依頼したり、テレビショッピン
グの番組から商品の購入を依頼して、電子商取引を行う
ことができる。また、テレビ１は、電子商取引を行うた
めのデータの送受信において、暗号化を行うための暗号
化処理回路を備えている。

【００２２】図２は、テレビに備えられたリモコン装置
の一例を示す外観図である。リモコン装置２は、利用者
が画面上に表示されるショッピングサイトのＵＲＬを選
択するためのカーソル移動キー２１と決定キー２２を有
している。

【００２３】図３は、本発明にかかる補助装置の一例を
示す外観図である。補助装置３は、磁気カードのデータ
を読み取る磁気カード読み取り部３１と、利用者がキー
入力を行うキー群３２と、液晶表示部３３と、テレビ１
と無線通信を行うためのアンテナ３４とを備えている。
内部には、不図示のデータ記憶部及び制御用電子回路が
内蔵されている。

【００２４】このような構成により、電子商取引を行う
方法について説明する。インターネット上のショッピン
グサイトが、即時決済システムの加盟店であり、店頭決
済およびインターネットによる決済が可能であるものと
する。利用者のテレビ１は、デジタル放送を受信可能で
あるとともにインターネット接続が可能である。デジタ
ル放送のプログラム中に、利用者の興味があるコマーシ
ャルが流れたとする。コマーシャル画面には、インター
ネットアドレスであるＵＲＬが表示されている。このＵ
ＲＬは、テレビ１の画像の１部として表示されているだ
けでなく、デジタル処理により内蔵された電子回路にお
いて、ＵＲＬであることが認識可能なデータ構造で放送
され、表示されている。利用者は、リモコン装置２のカ
ーソル移動キー２１と決定キー２２を操作することによ
り、テレビ１の画面上でＵＲＬを選択する。

【００２５】図４は、ショッピングサイトに接続したと
きの画面の一例を示す図である。テレビ１の画面上でＵ
ＲＬを選択すると、テレビ１は、インターネットを介し
てＵＲＬのショッピングサイトに接続する。画面は、今
現在見ているコマーシャル画面４１と、ショッピングサ
イトの購入画面４２と、ショッピングサイトの使用方法
などを示した表示画面４４で構成されている。ショッピ
ングサイトの購入画面４２には、ショッピングサイトで
購入可能な商品の画像リスト４３が含まれている。これ
まで見ていたコマーシャル画面は、テレビ１の画面にフ
ルサイズで表示されていたが、図４に示したように、コ
マーシャル画面４１に縮小表示される。

【００２６】なお、ショッピングサイトの購入画面４２
および使用方法などの表示画面４４の表示方法として
は、図４に示した方法に限らず、コマーシャル画面に重
ねて表示する方法やショッピングサイトの画面のみを表
示する方法などがある。

【００２７】利用者は、接続したショッピングサイトで
最終的な購入希望の商品を選択する。このとき利用者
は、利用者に商品が配達された時点で、ショッピングサ
イトへ接続して、即時決済する方法を選択し注文を実行
する。即時決済による支払い方法を利用する注文を受け
たショッピングサイトは、この商品購入についての取引
き番号を自動的に決定する。このショッピングサイトで
は、商品管理システムを参照し、在庫、送料などを確認
する。取引き番号、商品データ、金額、発送または配達
予定日、および決済に使用するＵＲＬなど受注確認デー
タを注文者に発信することで、ショッピングサイトによ
る受注確認がなされる。ショッピングサイトは、同時に
商品配達部門または関連する業者などに、商品の発送依
頼を行う。利用者は、受注確認画面によりこれを確認す
るとともに、テレビ１は、取引き番号などを含む受注確
認データを記憶部に記憶する。

【００２８】発送依頼を受けた商品配達部門は、商品を
用意し、即時決済を利用することを示すマーク及び取引
き番号が記載された配送票を、商品に貼付する。配送票
は、例えば、外部から確認出来る商品の梱包箱などに貼
付され、配達される。商品が利用者に届けられたとき、
利用者は、その場で即時決済を行う。

【００２９】図５は、テレビに備えられた補助装置の格
納部の一例を示す図である。利用者が、テレビ１から補
助装置３を取り外した状態を示した図である。テレビ１
は、補助装置３の着脱を検知する検知スイッチ５１を備
えている。テレビ１は、検知スイッチ５１により、補助
装置３が取り外されたことを検知し、補助装置３との間
で無線によって通信を行う状態に移行する。

【００３０】商品が配達されたときに、利用者は、例え
ば、決済に使用する銀行口座のあるキャッシュカードを
用意する。利用者は、テレビ１から補助装置３を取り外
し、磁気カードであるキャッシュカードのデータを、磁
気カード読み取り部３１から入力する。次に、キャッシ
ュカードの暗証番号を、補助装置３のキー群３２を使用
して打ち込み、暗証番号を補助装置３に記憶させる。

【００３１】図６は、本発明にかかる補助装置のキー配
列の一例を示す図である。補助装置３は、数字キー６１
と、一時記憶キー６２と、呼出しキー６３と、決定キー
６４と、モード切替えキー６５とを備えている。利用者
は、補助装置３をテレビ１から取り外し、数字キー６１
で暗証番号をキー入力し、一時記憶キー６２を押下する
ことで補助記憶装置３に暗証番号を記憶させる。暗証番
号を記憶させる作業を屋内で行った後、配達された商品
を受け取る。このとき、補助装置の液晶表示部３３に
は、暗証番号そのものは表示されない。

【００３２】図７は、本発明にかかる決済方法の一例を
示すシーケンス図である。利用者は、上述したように、
あらかじめ補助装置３に磁気カードを読み取らせ（Ｓ７
０１）、暗証番号を記憶させておく（Ｓ７０２）。利用
者は、配達された商品を確認したら、補助装置３のモー
ド切替えキー６５を操作して、取引き番号入力モードに
する。商品に貼付された配送票に記載されている取引き
番号を、補助装置３に入力し、決定キー６４を押下する
（Ｓ７０３）。このとき、補助装置３は、テレビ１に入
力された取引き番号を送信する。テレビ１は、補助装置
３から取引き番号を受信し、利用者が注文した際に記憶
した受注確認データの取引き番号と比較する（Ｓ７０
４）。双方の取引き番号が一致した場合には、受注確認
データに含まれているショッピングサイトが決済に使用
するサイトのＵＲＬを抽出する。テレビ１は、決済に使
用するサイトに接続すると、取引き番号を送信する。こ
のときテレビ１は、決済に使用するサイトの画面を表示
するが、これを不表示にする設定も可能である。

【００３３】ショッピングサイトが決済に使用するサイ
トでは、送信された取引き番号及び発信者アドレスを受
信し、商取引決済装置をテレビ１からアクセス可能な状
態にする。決済用サイトは、決済開始ＯＫのデータを利
用者のテレビ１に送信し、決済開始ＯＫデータを受信し
たテレビ１は、表示画面を更新するとともに補助装置３
に決済入力開始ＯＫの信号を無線により送信する。この
間、補助装置３の液晶表示部３３には「接続中」または
「お待ち下さい」などのメッセージが表示されている。

【００３４】決済入力開始ＯＫの信号をテレビ１から受
信すると、補助装置３は、液晶表示部３３に表示された
メッセージを、「金額を入力して下さい」などに更新し
入力待ちとなる。補助装置３に金額が入力されると（Ｓ
７０５）、補助装置３はこの金額をテレビ１に送信す
る。テレビ１は、入力された金額と受注確認データとを
比較し（Ｓ７０６）、確認結果を補助装置３に送信す
る。補助装置３は、一致していれば「カードを読み込ま
せて下さい」、不一致であれば「金額が違います。やり
直して下さい。」などのメッセージを液晶表示部３３に
表示する。

【００３５】補助装置３は、利用者がキャッシュカード
を磁気カード読み取り部３１を通すことにより、キャッ
シュカードの磁気記録データを読み取る（Ｓ７０７）。
補助装置３は、磁気記録データがうまく読み込めた場合
には、液晶表示部３３の表示を「暗証番号を入力して下
さい」に更新し、暗証番号入力待ち状態になる。暗証番
号は、上述したように、あらかじめ補助装置３の記憶部
に記憶してあるので、利用者は、補助装置３の呼出しキ
ー６３を押下することで暗証番号入力が可能である（Ｓ
７０８）。

【００３６】利用者が決定キー６４を押下することによ
り、補助装置３は、入力された金額や暗証番号などの決
済に必要な決済データをテレビ１に送信する。テレビ１
は、補助装置３から送信された決済データを、暗号化処
理回路で暗号化して、インターネットを介して決済用サ
イトに送信する。

【００３７】決済用サイトは、受信した暗号化された決
済データを解読し、アクセス可能になっている商取引決
済装置とデータ交換を行うことにより、利用者が指定し
た口座のから決済金額を引き落として決済を実行する
（Ｓ７０９）。決済が終了すると、決済用のサイトは、
終了信号を利用者のテレビ１に送信する。

【００３８】テレビ１は、終了信号を受け取り、補助装
置３に決済がが完了した旨の完了信号を送信する。補助
装置３は、完了信号を受信すると、液晶表示部３３の表
示内容を「正常に終了しました」などのメッセージに更
新し、補助装置３で記憶していた暗証番号を消去する。

【００３９】例えば、液晶表示部３３の表示内容を、商
品を配達した配達員に見せることで、決済が終了したこ
とを知らせることが可能である。またテレビ１は、取引
き記録を記録しておくことが可能である。

【００４０】本実施例によれば、暗証番号を知られる危
険性が極めて低く、安全かつ不払い、不配達の心配が電
子商取引を、身近な家電製品であるテレビを使って実現
することができる。

【００４１】本実施例では、磁気記録のキャッシュカー
ドを読み取るカードリーダーを具備した補助装置３を使
用したが、ＩＣカードを読み取るカードリーダーを具備
した補助装置３であってもよい。また、磁気およびＩＣ
の両カードに対応した読取装置を備えた補助装置３であ
ってもよい。

【００４２】さらに、本実施例では、電話線を介してネ
ットワークに接続しているが、電話線に限定するもので
はない。また、テレビ本体にかぎらず、テレビを制御す
るセットトップボックスに適用することも可能である。

【００４３】（第２の実施例）図８は、本発明にかかる
プリンタを組込んだ補助装置の一例を示す外観図であ
る。第２の実施例は、第１の実施例の補助装置３にプリ
ンタを組込んだものである。主装置であるところのテレ
ビ１は、第１の実施例と同等であり、説明は省略する。
補助装置７０は、暗証番号などを入力する数字キー７２
と、暗証番号を記憶部に記憶させる一時記憶キー７３
と、暗証番号を記憶部から呼び出す呼出しキー７４と、
入力を確定する決定キー７５と、モードの切替を行うモ
ード切替えキー７６と、取引き記録を印刷する印刷キー
７７とを備えている。

【００４４】補助装置７０は、小型のインクジェット型
モノクロプリンタ及びプリンタ制御回路を内蔵してお
り、印字用紙が通過するスリット７１が設けられてい
る。また、印字用紙を取り付けるためのワイヤー溝７８
を有する。印字用紙は、入力キーが設けられた側から挿
入され、印字されて裏側に排出される。補助装置７０の
裏面にもスリットがあり、裏面のスリットには印字用紙
を切断するための鋸状の歯を備えている。

【００４５】図９は、本発明にかかるプリンタを組込ん
だ補助装置で使用する印字用紙の一例を示す図である。
印字用紙は、短冊状用紙またはロール紙８０を使用す
る。ロール紙８０は、２本のワイヤー８１の一端を、補
助装置７０のワイヤー溝７８に挟み込み、他端をロール
紙の中空の円筒部に挿入しロール紙を保持する。

【００４６】印字目的は、第１の実施例で説明した即時
決済後の取引き記録の印字である。従って、印字内容は
定型であり、テレビ１から補助装置に送信された取引き
記録の中から、印字に必要なデータのみを抜きだし、制
御用電子回路があらかじめ保有している印字フォーマッ
トに従いデータを嵌め込み印刷を行う。特別なデータ変
換などは行わない。

【００４７】印刷は、取引き完了後に補助装置７０の印
刷キー７８を押下することで印刷することができ、印字
用紙切断用の歯で用紙を切断し、第１の実施例で説明し
た配達員に手渡すこともできる。

【００４８】（第３の実施例）図１０は、カード読取装
置を設けた本発明にかかるリモコン装置の一例を示す外
観図である。リモコン装置９０は、ＩＣカード１００を
挿入するスリット９１と、簡単なガイドやメッセージを
表示する液晶表示部９２と、テレビを遠隔操作するため
の赤外線発光部９３とを備えている。入力のためのキー
として、一時記憶キー９４と、呼出しキー９５と、決定
キー９６と、モード切替えキー９７とを備えている。ま
た、蓋部の開閉を検知する蓋部開閉検知スイッチ９８を
有する。

【００４９】本実施例では、ＩＣカード１００は、即時
決済を行うための金融機関から発行されているキャッシ
ュカードである。ＩＣカード１００は、ＩＣカードが読
取装置に挿入されたときに、リモコン装置９０とデータ
の交換を行う端子部１０１を有している。

【００５０】リモコン装置９０は、主装置であるところ
の第１の実施例で説明したテレビ１を遠隔操作するため
の補助装置でる。リモコン装置９０でテレビ１を遠隔操
作するばあには、赤外線発光部９３の赤外発光によりテ
レビ１を遠隔操作する。また、リモコン装置９０は、近
距離無線通信を行うため、内部に無線制御用回路及び小
型アンテナを具備している。

【００５１】入力のためのキーが配置されている部分
は、一部が蓋構造になっており、開閉可能に構成されて
いる。内側には上述した決済にかかる入力キーを備えて
いる。数字を入力する場合には、テレビ１のチャンネル
切替え用のテンキーを使用する。蓋部開閉検知スイッチ
９８は、蓋部の開閉を検知し、蓋が開いたときは、入力
キーの操作が可能となり、決済にかかる操作を行うこと
ができる。蓋部開閉検知スイッチ９８が、蓋部の開きを
検知し、決済にかかる操作を行う場合には、テレビ１と
の間で、赤外線通信ではなく近距離無線通信による通信
を行う。このようにして、第１の実施例に示した機能を
実現することができ、また、プリンタを具備すれば、第
２の実施例に示した機能を実現することができる。

【００５２】本実施例によれば、テレビを利用した商取
引が可能であり、決済処理をテレビから離れた場所で行
うことができ、補助装置の記憶部に暗証番号を記憶させ
ることにより、他人に暗証番号が漏れることが極めて少
なく、安全性の高い商取引を実現することができる。ま
た、即時決済により商品受け渡し時に決済を実行するの
で、不払いや商品の未着などの心配がないという効果が
ある。

【００５３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カードに記録されたデータを読取る読取ステップと、デ
ータに含まれる認証番号を記憶する記憶ステップと、決
済に関する決済情報を入力する入力ステップと、データ
と、認証番号と、決済情報とを主装置を介して商取引決
済装置に送信する送信ステップとを備えたので、即時決
済により商品受け渡し時に決済を実行することができ、
暗証番号が漏れることが極めて少なく、安全性が高い商
取引が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる決済方法を実行するテレビの一
例を示す外観図である。

【図２】テレビに備えられたリモコン装置の一例を示す
外観図である。

【図３】本発明にかかる補助装置の一例を示す外観図で
ある。

【図４】ショッピングサイトに接続したときの画面の一
例を示す図である。

【図５】テレビに備えられた補助装置の格納部の一例を
示す図である。

【図６】本発明にかかる補助装置のキー配列の一例を示
す図である。

【図７】本発明にかかる決済方法の一例を示すシーケン
ス図である。

【図８】本発明にかかるプリンタを組込んだ補助装置の
一例を示す外観図である。

【図９】本発明にかかるプリンタを組込んだ補助装置で
使用する印字用紙の一例を示す図である。

【図１０】カード読取装置を設けた本発明にかかるリモ
コン装置の一例を示す外観図である。

【符号の説明】

１ テレビ ２ リモコン装置 ３ 補助装置 ２１ カーソル移動キー ２２，６４，７５，９６ 決定キー ３１ 磁気カード読み取り部 ３２ キー群 ３３，９２ 液晶表示部 ３４ アンテナ ４１ コマーシャル画面 ４２ ショッピングサイトの購入画面 ４３ 購入可能な商品の画像リスト ４４ ショッピングサイトの使用方法などの表示画面 ５１ 検知スイッチ ６１，７２ 数字キー ６２，７３，９４ 一時記憶キー ６３，７４，９５ 呼出しキー ６５，７６，９７ モード切替えキー ７０ 補助装置 ７１ スリット ７７ 印刷キー ７８ ワイヤー溝 ８０ ロール紙 ８１ ワイヤー ９０ リモコン装置 ９１ スリット ９３ 赤外線発光部 ９８ 蓋部開閉検知スイッチ １００ ＩＣカード １０１ 端子部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０７Ｇ 1/12 ３６１ Ｇ０７Ｇ 1/12 ３６１Ｚ Ｆターム(参考） 3E042 AA10 CC02 CE01 CE06 EA01 5B049 AA05 CC36 DD04 EE21 FF02 FF04 GG03 5B055 CB00 KK01 KK05 5B058 CA01 KA33 YA02

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークに接続された商取引決済装
   置および主装置との間で、カードを用いて即時決済を行
   う決済方法において、 前記カードに記録されたデータを読取る読取ステップ
   と、 前記データに含まれる認証番号を記憶する記憶ステップ
   と、 決済に関する決済情報を入力する入力ステップと、 前記データと、前記認証番号と、前記決済情報とを前記
   主装置を介して前記商取引決済装置に送信する送信ステ
   ップと、 を備えることを特徴とする決済方法。
2. 【請求項２】 ネットワークに接続された商取引決済装
   置および主装置との間で、カードを用いて即時決済を行
   うための決済システムにおいて、 前記カードに記録されたデータを読取る読取手段と、前
   記データに含まれる認証番号を記憶する記憶手段と、決
   済に関する決済情報を入力する入力手段と、前記データ
   と、前記認証番号と、前記決済情報とを前記主装置に送
   信する送信手段とを有する補助装置を備え、 前記主装置は、前記データと、前記認証番号と、前記決
   済情報とを前記商取引決済装置に送信することを特徴と
   する決済システム。
3. 【請求項３】 前記カードは、磁気カードまたはＩＣカ
   ードであることを特徴とする請求項２に記載の決済シス
   テム。
4. 【請求項４】 前記補助装置は、前記主装置に着脱可能
   であることを特徴とする請求項２または３に記載の決済
   システム。
5. 【請求項５】 前記補助装置は、前記主装置と無線によ
   る双方向通信が可能であることを特徴とする請求項２、
   ３または４のいずれかに記載の決済システム。
6. 【請求項６】 前記補助装置は、前記主装置を遠隔操作
   するための制御手段を備えたことを特徴とする請求項２
   ないし５のいずれか１項に記載の決済システム。
7. 【請求項７】 前記主装置は、前記データと、前記認証
   番号と、前記決済情報とを暗号化して前記商取引決済装
   置に送信することを特徴とする請求項２ないし６のいず
   れか１項に記載の決済システム。
8. 【請求項８】 ネットワークに接続された商取引決済装
   置および主装置との間で、カードを用いて即時決済を行
   うための補助装置において、 前記カードに記録されたデータを読取る読取手段と、 前記データに含まれる認証番号を記憶する記憶手段と、 決済に関する決済情報を入力する入力手段と、 前記データと、前記認証番号と、前記決済情報とを前記
   主装置を介して前記商取引決済装置に送信する送信手段
   とを備えたことを特徴とする補助装置。
9. 【請求項９】 前記カードは、磁気カードまたはＩＣカ
   ードであることを特徴とする請求項８に記載の補助装
   置。
10. 【請求項１０】 前記データと、前記認証番号と、前記
    決済情報とを印刷する印刷手段を備えたことを特徴とす
    る請求項８または９に記載の補助装置。
11. 【請求項１１】 前記主装置を遠隔操作するための制御
    手段を備えたことを特徴とする請求項８、９または１０
    のいずれかに記載の補助装置。