JP2002107771A - 画像表示媒体および画像形成装置 - Google Patents

画像表示媒体および画像形成装置

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JP2002107771A
JP2002107771A JP2000300961A JP2000300961A JP2002107771A JP 2002107771 A JP2002107771 A JP 2002107771A JP 2000300961 A JP2000300961 A JP 2000300961A JP 2000300961 A JP2000300961 A JP 2000300961A JP 2002107771 A JP2002107771 A JP 2002107771A
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forming apparatus
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JP2000300961A
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Yasuo Yamamoto
保夫 山本
Chisato Urano
千里 浦野
Yoshihiro Inaba
義弘 稲葉
Takeshi Matsunaga
健 松永
Yoshinori Machida
義則 町田
Kiyoshi Shigehiro
清 重廣
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/221Machines other than electrographic copiers, e.g. electrophotographic cameras, electrostatic typewriters

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって繰り返し書き換えても画像濃
度の変化が小さく、また濃度均一性の変化が小さく、安
定した濃度コントラストの画像表示を提供することがで
きる画像表示媒体、および画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 対向配置された一対の基板8,18と、
該一対の基板8,18間の空隙に封入された少なくとも
2種類以上の粒子22,24からなる粒子群と、からな
り、該2種類以上の粒子22,24が、そのうちの少な
くとも1種類が正に、他の少なくとも1種類が負に帯電
し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯電し得る粒子が
相互に異なる色である画像表示媒体であって、前記正負
に帯電し得る粒子22,24の一方もしくは双方の粒子
に、帯電制御剤が内添されていることを特徴とする画像
表示媒体、およびこれを用いた画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子を用いた、繰
り返し書き換えが可能な画像表示媒体、および画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、繰り返し書き換えが可能な画
像表示媒体として、TwistingBall Dis
play(2色塗り分け粒子回転表示)、電気泳動、磁
気泳動、サーマルリライタブル媒体、メモリ性を有する
液晶などの表示技術が提案されている。前記表示技術
は、画像のメモリ性には優れるが、表示面を紙のような
白色表示とすることができず、濃度コントラストが低い
という問題があった。
【0003】一方、上記のような問題を解決するトナー
を用いた表示技術として、導電性着色トナーと白色粒子
とを対向する電極基板間に封入し、非表示側の電極基板
の内側表面に設けた電荷輸送層を介して導電性着色トナ
ーへ電荷を注入し、電荷注入された導電性着色トナー
が、非表示側の電極基板に対向して位置する表示側の電
極基板へ、両電極基板間に与えられた電界により移動
し、表示側の電極基板内側へ付着して、導電性着色トナ
ーと白色粒子とのコントラストにより画像表示する表示
技術が提案されている(Japan Hardcop
y’99 論文集、p.249〜252)。本表示技術
は、画像表示媒体が全て固体で構成されており、白と黒
(色)の表示を原理的に100%切り替えることができ
る点で優れている。しかし、上記技術では、非表示基板
の電極内側表面に設けた電荷輸送層に接しない導電性着
色トナーや、他の導電性着色トナーから孤立している導
電性着色トナーが存在し、これらの導電性着色トナー
は、電荷が注入されないことから電界によって移動せ
ず、ランダムに両電極基板間に存在するため、濃度コン
トラストが低くなってしまうという問題がある
【0004】本発明者らは、粒子を用いた濃度コントラ
ストに優れる画像表示媒体として、一対の基板と、印加
された電界により前記基板間を移動可能に前記基板の間
に封入されると共に、色及び帯電特性が異なる複数種類
の粒子群と、を含む画像表示媒体を提案している(特願
2000−165138号)。この提案によれば、高い
白色度と濃度コントラストが得られる。この提案におけ
る粒子の構成は、初期において白色濃度、黒色濃度およ
び濃度コントラストに優れるが、長期にわたって繰り返
し書き換えを行ったときに、画像濃度が低下して濃度コ
ントラストが低下したり、画像の均一性が低下して画像
むらを生じたりすることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、上記
問題点を解決し、長期にわたって繰り返し書き換えても
画像濃度の変化が小さく、また濃度均一性の変化が小さ
く、安定した濃度コントラストの画像表示を提供するこ
とができる画像表示媒体、および画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】鋭意研究の結果、上記問
題点は、粒子相互の摩擦帯電による、帯電量の不安定化
が原因であることが判明した。そして、粒子相互の摩擦
帯電による帯電量を安定化させるためには、粒子に帯電
制御剤を内添することが有効であることを見出し、本発
明に想到するに至った。すなわち本発明は、対向配置さ
れた一対の基板と、該一対の基板間の空隙に封入された
少なくとも2種類以上の粒子からなる粒子群と、からな
り、該2種類以上の粒子が、そのうちの少なくとも1種
類が正に、他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質
を有し、かつ、前記正負に帯電し得る粒子が相互に異な
る色である画像表示媒体であって、前記正負に帯電し得
る粒子の一方もしくは双方の粒子に、帯電制御剤が内添
されていることを特徴とする画像表示媒体である。
【0007】上記正負に帯電し得る粒子は相互に色が異
なり、少なくとも一方の粒子には帯電制御剤が内添され
ている。両粒子の色が異なることにより、一方の粒子群
からなる画像部位と、他方の粒子群からなる画像部位と
の間に、コントラストが得られる。また、少なくとも一
方の粒子に帯電制御剤を内添させることにより、該粒子
の帯電量が、当該粒子に含まれる他の組成成分(色材、
樹脂等)の影響をほとんど受けずに、帯電制御剤の種
類、添加濃度で制御され、粒子表面外側に帯電制御を行
う物質を付着させたものに比べ、この付着帯電物質の他
粒子表面への移行が伴わないため、帯電制御剤が前記粒
子表面に移行してしまうこともなく、長期にわたって繰
り返し書き換えても画像濃度の変化が小さく、また濃度
均一性の変化が小さく、安定した濃度コントラストの画
像表示を提供することが可能となる。
【0008】本発明において、前記2種類以上の粒子の
うちの少なくとも1種類が、他の少なくとも1種類の粒
子との摩擦帯電により荷電し、帯電列において相互に極
性側に帯電する特性を有する。ここで帯電調整剤は、適
度な帯電量と、安定した帯電維持性と、良好な流動性と
を、それを含む粒子群に与えるので、一対の基板間に与
えられる電界により、該粒子群が基板内側表面に強固に
付着することなく、繰り返し一対の基板間を移動するこ
とができる。画像信号に応じて電界を加えることによ
り、粒子群が極性に応じて分離して反対方向の基板上へ
移動し、基板上に異なる色のコントラストからなる画像
を表示させることができる。また、電界が消失しても基
板表面へ移動した粒子群は影像力、あるいは鏡像力とフ
ァンデルワールス力とによりその場に留まり、画像を保
持できる。経時後、再び電界を加えると粒子群は再び移
動することができる。このように画像に応じて外部から
電界が加えられることにより繰り返し画像を表示させる
ことができる。なお、粒子群の色は、少なくとも2種類
あればよい。
【0009】本発明の画像表示媒体においては、前記帯
電制御剤が、無色、低着色力、または、含まれる粒子全
体の色と同系色であることが望ましい。また、前記正負
に帯電し得る粒子の一方が、白色であることが望まし
く、当該粒子が色材を含み、該色材が酸化チタンである
ことが望ましい。
【0010】一方、本発明の画像形成装置は、上記本発
明の画像表示媒体に画像を形成する画像形成装置であっ
て、前記一対の基板間に、画像に応じた電界を発生させ
る電界発生手段を備えたことを特徴とする
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 [本発明の作用機構]まず、本発明の作用機構について
説明する。対向配置された一対の基板間の空隙に封入さ
れる少なくとも2種類以上の粒子は、所定量の割合で攪
拌用の容器中に混合され攪拌される。この機械的な攪拌
混合の過程で各粒子間および粒子と容器内壁との間で摩
擦帯電がなされて、各粒子は帯電すると考えられる。そ
の後、混合された粒子は所定の体積充填率になるように
前記一対の基板間の空隙に封入される。封入された粒子
は、前記一対の基板間に印加される直流電圧の極性切
替、あるいは交流電圧の印加により、電界に従って基板
間を往復する(イニシャライズ工程)。このイニシャラ
イズ工程における過程においても、各粒子は粒子間およ
び粒子と基板表面層との間で、衝突して摩擦帯電すると
考えられる。また、このイニシャライズ工程により、所
望の摩擦帯電量を得ることができる。
【0012】上記摩擦帯電により、前記粒子のうち少な
くとも1種類が正に(以下、正に帯電する粒子を第1の
粒子と称する。)、他の少なくとも1種類が負に(以
下、負に帯電する粒子を第2の粒子と称する。)、それ
ぞれ帯電し、第1の粒子と第2の粒子との間のクーロン
引力により、粒子間付着し凝集しようとするが、このイ
ニシャライズ工程の最後に印加された電界の方向に従っ
て各粒子は分離して、それぞれ一方の基板に付着する。
【0013】次に、画像信号に応じて電界を印加するこ
とにより、第1の粒子および第2の粒子が電界に従って
分離・移動してそれぞれ異なる基板に付着する。すなわ
ち、外部から印加される電界により、荷電された個々の
粒子に働く静電気力が、各粒子間のクーロン力や、粒子
と基板表面との間の影像力、あるいは接触電位差による
力よりも勝れば、各粒子は分離してそれぞれ反対側の基
板へ移動し付着すると考えられる。
【0014】基板表面に付着した粒子は、基板表面との
間に生じる鏡像力やファンデルワールス力により基板表
面に付着固定されると考えられる。ここで、各粒子の帯
電性が高い場合は、粒子間の凝集力が高くなり分離し難
くなる。さらに帯電性の高い粒子は、基板表面との付着
性が高くなり印加された電界で移動せず基板表面に固着
する確率が高まる。帯電性の高い凝集粒子を分離した場
合には、局所的に放電が生じるおそれもあり、各粒子の
帯電性が不安定になると考えられる。
【0015】一方、粒子の帯電性が低く、第1の粒子と
第2の粒子との間にほとんど帯電性の差がない場合に
は、各粒子は外部電界による静電気力ではほとんど分離
せずに、ゆるく凝集した状態を保つ。以上説明したこと
から、異なる極性の粒子が外部電界により分離するため
には、各粒子が適当な帯電量を有し、また、逆極性帯電
性粒子が少ないという摩擦帯電特性を持つことが重要で
あることがわかる。
【0016】次に、電界の極性を切替えて繰り返し粒子
の移動を行った場合、各粒子間の摩擦や粒子と基板表面
との間の摩擦により、粒子の帯電性が増大して、粒子間
凝集が発生したり、粒子が基板表面層に固着して分離で
きなくなる現象がみられる場合がある。このとき、画像
むらを生じた粒子群の帯電量は高い値から低い値までブ
ロードになっている。従って、初期の動作状態を保つに
は、粒子の帯電特性の変化が小さいことが重要であると
考えられる。
【0017】帯電制御する手法として、粒子表面に無機
酸化物微粒子や、樹脂微粒子等の微粒子を存在させて、
制御する方法があるが、第1の粒子と第2の粒子との衝
突や、こすれにより、前記微粒子の相手側粒子(第1の
粒子または第2の粒子)への移行、および/または、透
明電極基板への移行による帯電量の低下、粉体流動性の
変化による表示コントラストの低下等の問題が引き起こ
される。このような、第1の粒子や第2の粒子の表面と
微粒子との位置関係の変化を回避することは、第1の粒
子および第2の粒子の帯電性の維持や、流動性の維持に
重要である。
【0018】本発明においては、第1の粒子および第2
の粒子の少なくとも一方に帯電制御剤を内添することに
より、上記問題点を解決している。即ち、少なくとも一
方の粒子に帯電制御剤を内添させることにより、該粒子
の帯電量が、当該粒子に含まれる他の組成成分(色材、
樹脂等)の影響をほとんど受けずに、帯電制御剤の種
類、添加濃度で制御され、粒子表面外側に帯電制御を行
う物質を付着させたものに比べ、この付着帯電物質の他
粒子表面への移行が伴わないため、帯電制御剤が前記粒
子表面に移行してしまうこともなく、長期にわたって繰
り返し書き換えても画像濃度の変化が小さく、また濃度
均一性の変化が小さく、安定した濃度コントラストの画
像表示を提供することが可能となった。
【0019】なお、上記説明においては、正に帯電する
第1の粒子と、負に帯電する第2の粒子とが、それぞれ
1種類ずつであることを前提とした表現を用いたが、両
者はそれぞれ1種類のみであっても2種類以上であって
も問題なく、2種類以上の場合においても、上記と同様
の作用機構により本発明の効果が発揮される。
【0020】[本発明における粒子の構成]本発明にお
ける粒子は、少なくとも、色材、帯電制御剤、および樹
脂から構成される。ただし、色材が帯電制御剤を兼ねる
構成であってもよい。本発明において使用される色材と
しては、以下のものが挙げられる。
【0021】黒色系の色材としては、カーボンブラッ
ク、チタンブラック、磁性粉、その他、オイルブラッ
ク、有機、無機系の染・顔料系の黒色材が挙げられる。
白色系の色材としては、ルチル型酸化チタン、アナター
ゼ型酸化チタン、亜鉛華、鉛白、硫化亜鉛、酸化アルミ
ニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム等の白顔料が挙げ
られる。
【0022】その他、有彩色の色材としては、フタロシ
アニン系、キナクリドン系、アゾ系、縮合系、不溶性レ
ーキ顔料、無機酸化物系の染顔料を挙げることができ
る。具体的には、アニリンブルー、カルコイルブルー、
クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デユポンオイ
ルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリ
ド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサ
レート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピ
グメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッ
ド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.
I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・
イエロー180、C.I.ピグメント・イエロー18
5、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピ
グメント・ブルー15:3等を代表的なものとして例示
することができる。
【0023】本発明における前記正負に帯電し得る粒子
の一方は、白色であること、言い換えれば、本発明にお
ける前記正負に帯電し得る粒子の一方における色材とし
ては、白色系の色材であることが好ましい。一方の粒子
を白色にすることにより、他方の粒子の着色力、濃度コ
ントラストを向上することができる。このとき、一方の
粒子を白色にするための色材としては、酸化チタンが好
ましい。色材に酸化チタンを使用することにより、可視
光の波長の範囲において、隠蔽力を高くでき、より一層
濃度コントラストを向上させることができる
【0024】帯電制御剤を兼ねる色材の構造としては、
電子吸引基あるいは電子供与基をもつもの、金属錯体等
のものを挙げることができる。その具体例としては、
C.I.ピグメント・バイオレット1、C.I.ピグメ
ント・バイオレット3、C.I.ピグメント・ブラック
1、C.I.ピグメント・バイオレット23等を挙げる
ことができる。色材の添加量は、色材の比重を1とした
とき、粒子全体に対し1〜60質量%の範囲とすること
が好ましく、5〜30質量%の範囲とすることがより好
ましい。
【0025】本発明に特徴的な帯電制御剤は、本発明に
おける粒子に添加することで、摩擦によりトナー表面に
正もしくは負の電荷を発生し得るとともに、帯電量の大
きさ、電荷発生のスピード、帯電維持性、粒子の帯電分
布の均一化を制御する薬剤である。当該帯電制御剤の一
般的な化学構造としては、正帯電については電子供与性
のあるものや、4級アンモニウム塩構造のもの等が挙げ
られ、負帯電については電子吸引性基のあるものや、有
機金属錯体の構造のものが挙げられる。
【0026】帯電制御剤としては、電子写真用トナー材
料に使用される公知のものが使用でき、例えば、セチル
ピリジルクロライド、BONTRON P−51、BO
NTRON P−53、BONTRON E−84、B
ONTRON E−81(以上、オリエント化学工業社
製)等の第4級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯
体、フェノール系縮合物、テトラフェニル系化合物、酸
化金属微粒子、各種カップリング剤により表面処理され
た酸化金属微粒子を挙げることができる。
【0027】本発明における2種類以上の粒子において
は、そのうちの少なくとも1種類が正に、他の少なくと
も1種類が負に帯電し得る性質を有するように調整する
必要がある。異なる種類の粒子が衝突したり、摩擦され
たりすることで帯電するときには、両者の帯電列の位置
関係により、一方が正に、他方が負にそれぞれ帯電す
る。本発明においては、前記帯電制御剤を適宜選択する
ことにより、この帯電列の位置を適切に調整することが
できる。
【0028】本発明に用いられる前記帯電制御剤として
は、無色、低着色力、または、含まれる粒子全体の色と
同系色であることが望ましい。無色、低着色力、また
は、含まれる粒子全体の色と同系色(つまりは、粒子に
含まれる色材の色と同系色)の帯電制御剤を使用するこ
とにより、選択される粒子の色相へのインパクトを、低
減することができる。
【0029】ここで「無色」とは、色彩を有しないこと
を意味し、「低着色力」とは、含まれる粒子全体の色彩
に与える影響が小さいことを意味する。また、「含まれ
る粒子全体の色と同系色」とは、それ自身色相を有する
ものの、含まれる粒子全体の色と同色ないし近似した色
相であり、結果として含まれる粒子全体の色彩に与える
影響が小さいものであることを意味し、例えば白色顔料
を色材として含有する粒子において、白色の帯電制御剤
等は、「含まれる粒子全体の色と同系色」の範疇に含ま
れる。いずれにしても、帯電制御剤の色としては、「無
色」、「低着色力」、「含まれる粒子全体の色と同系
色」にかかわらず、それが含まれる粒子の色が、所望の
色となるようなものであればよい。
【0030】本発明に用いられる前記帯電制御剤の粒子
中における分散単位の大きさとしては、体積平均粒径で
5μm以下のものが用いられ、1μm以下のものである
ことが好ましい。また、粒子中において相溶状態で存在
していてもよい。本発明における帯電制御剤を含む粒子
において、当該帯電制御剤添加量としては、粒子全体に
対し0.1〜10質量%の範囲とすることが好ましく、
0.5〜5質量%とすることがより好ましい。
【0031】本発明における粒子には、帯電制御剤を含
む粒子であるか否かにかかわらず、さらに抵抗調整剤が
含有されることが好ましい。抵抗調整剤を使用すること
により、相互粒子間の電荷交換を早くすることが可能と
なり、装置の早期安定化を達成することが可能となる。
ここで抵抗調整剤とは、導電性の微粉末のことを意味
し、特に電荷の交換や電荷の漏洩を適度に生じる導電性
の微粉末であることが好ましい。抵抗調整剤を共存させ
ることにより、長期にわたる粒子間摩擦や粒子−基板表
面間摩擦による粒子の荷電量の増大、いわゆるチャージ
アップを回避することが可能となる。
【0032】かかる抵抗調整剤としては、体積抵抗率が
1×106Ωcm以下、好ましくは1×104Ωcm以下
の無機微粉末を挙げることができる。具体的には、例え
ば、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化鉄、各種導電性酸化物で
コートされた微粒子(例えば、酸化スズコートされた酸
化チタン等)などを挙げることができる。本発明におい
て抵抗調整剤としては、無色、低着色力、または、含ま
れる粒子全体の色と同系色のものであることが好まし
い。これらの用語の意義については、帯電制御剤のとこ
ろで説明したものと同様である。抵抗調整剤の添加量と
しては、粒子の色を妨げない範囲であれば問題なく、具
体的には粒子全体に対して0.1質量%〜10質量%程
度とすることが好ましい。
【0033】本発明における粒子を構成する樹脂として
は、ポリオレフィン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポ
リアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニ
ルアルコール、塩化ビニル、ポリビニルブチラール、等
のポリビニル系樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体;スチレン−アクリル酸共重合体;オルガノシロキサ
ン結合からなるストレートシリコン樹脂およびその変性
体;ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデンのようなフッ素樹脂;ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリカーボネート;アミノ樹脂;エ
ポキシ樹脂等が挙げられる。これらは単独で使用しても
よいし、複数の樹脂を混合して使用してもよい。これら
樹脂は、架橋させていてもよい。さらに前記粒子には、
従来電子写真のトナー用の主要成分として知られる公知
の結着樹脂を、問題なく用いることができる。特に架橋
成分を含んだ樹脂を用いることが好ましい。
【0034】本発明における前記正負に帯電し得る2色
(例えば、白色粒子および青色等の有彩色粒子)の粒子
の粒度としては、双方の粒子の粒子径、並びに分布をほ
ぼ同等にすることが好ましい。双方の粒子の粒子径、並
びに分布をほぼ同等にすることで、大粒径粒子が小粒径
粒子に囲まれるといういわゆる2成分現像剤のような付
着状態が回避されるので、高い白色濃度および有彩色濃
度が得られる。両者の粒径に大小の開きがあると、小粒
径粒子が大粒径粒子の周囲に付着して、大粒径粒子本来
の色濃度を下げることにつながるため好ましくない。
【0035】また、色のコントラストは、2色の粒子の
混合比によっても変化するため、粒子径がほぼ同等であ
る場合には、2色の粒子の個数が同等もしくは近傍にな
る混合比率とすることが望ましい。2色の粒子の個数が
大きくずれると、比率の多い粒子の色が強くなる。但
し、同色で濃い色調の表示と淡い色調の表示でコントラ
ストを付けたい場合や、2種類の色の粒子が混合して作
り出される色で表示したい場合はこの限りではない。本
発明における粒子の粒径としては、一概には言えない
が、良好な画像を得るためには、1〜100μm程度が
好ましく、3〜30μm程度がより好ましく、これらの
分布状態としては、特に単分散であることが好ましい。
【0036】本発明における粒子の形状としては、真球
に近いものであることが望ましい。真球に近い粒子とす
れば、粒子相互間の接触はほぼ点接触となり、また、粒
子と基板の内側表面との接触もほぼ点接触となり、粒子
相互間および粒子と基板内側表面とのファンデルワール
ス力に基づく付着力が小さくなる。従って、基板内側表
面が誘電体であっても、電界により帯電粒子が基板内を
円滑に移動できると考えられる。
【0037】本発明における粒子の製法としては、電子
写真用トナーの製造方法として公知の、懸濁重合、乳化
重合、分散重合等の湿式製法や、従来からの粉砕分級法
が挙げられる。湿式製法により得られる粒子は、球状粒
子であるが、粉砕分級法により得られる粒子は、不定形
粒子となるため、この場合、これら粒子の形状を揃える
為に、熱処理を施すことが望ましい。
【0038】[本発明における基板の構成]本発明にお
ける基板は、対向配置された一対のものであり、該一対
の基板間の空隙には前記粒子が封入される。本発明にお
いて基板とは、導電性を有する板状体(導電性基板)で
あり、画像表示媒体としての機能を持たせるためには、
一対の基板のうち少なくとも一方が透明な透明導電性基
板であることが必要となる。このとき、当該透明導電性
基板が表示基板となる。
【0039】本発明で使用する導電性基板としては、基
板自体が導電性であっても、絶縁性の支持体表面を導電
化処理したものであってもよく、また、結晶であるか非
晶質であるかは問わない。基板自体が導電性である導電
性基板としては、アルミニウム、ステンレススチール、
ニッケル、クロム等の金属及びその合金結晶、Si,G
aAs,GaP,GaN,SiC,ZnOなどの半導体
を挙げることができる。
【0040】絶縁性の支持体としては、高分子フィル
ム、ガラス、石英、セラミック等を挙げることができ
る。絶縁性の支持体の導電化処理は、上記基板自体が導
電性である導電性基板の具体例で挙げた金属又は金、
銀、銅等を、蒸着法、スパッター法、イオンプレーティ
ング法などにより成膜して行うことができる。
【0041】透明導電性基板としては、絶縁性の透明支
持体の片面に透明電極が形成された導電性基板、または
それ自体導電性を有する透明支持体が用いられる。それ
自体導電性を有する透明支持体としては、ITO、酸化
亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅等の
透明導電性材料を挙げることができる。
【0042】絶縁性の透明支持体としては、ガラス、石
英、サファイア、MgO,LiF,CaF2等の透明な
無機材料、また、弗素樹脂、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、
エポキシ等の透明な有機樹脂のフィルムまたは板状体、
さらにまた、オプチカルファイバー、セルフォック光学
プレート等が使用できる。
【0043】上記透明支持体の片面に設ける透明電極と
しては、ITO、酸化亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化イン
ジウム、ヨウ化銅等の透明導電性材料を用い、蒸着、イ
オンプレーティング、スパッタリング等の方法により形
成したもの、あるいはAl,Ni,Au等の金属を蒸着
やスパッタリングにより半透明になる程度に薄く形成し
たものが用いられる。
【0044】これら基板において、対向する側の表面
は、前記粒子の帯電極性に影響を及ぼすので、適切な表
面状態の保護層を設けることも好ましい態様である。保
護層は、主に基板への接着性、透明性、および帯電列、
さらには低表面汚染性の観点から選択することができ
る。具体的な保護層の材料としては、例えばポリカーボ
ネート樹脂、ビニルシリコーン樹脂、フッ素基含有樹脂
等を挙げることができる。樹脂の選択は、使用する粒子
の主モノマーの構成、および、粒子との摩擦帯電の差が
小さいものが選択される。
【0045】[本発明の画像形成装置の実施の形態]以
下、図面を参照して本発明の画像表示媒体を用いた、本
発明の画像形成装置の実施の形態について詳細に説明す
る。図1は、本実施の形態の画像形成装置の概略構成図
であり、図2は図1におけるA−A断面図である。
【0046】本実施の形態に係る画像形成装置は、図1
に示すように画像表示媒体10、および電圧発生手段2
6を備える。画像表示媒体10は、上記本発明の画像表
示媒体であり、表示基板8、青色粒子22、白色粒子2
4、非表示基板18、およびスペーサ20から構成され
ている。表示基板8は、透明支持体2の片面に透明電極
4および保護層6が順次積層されて構成され、同様に非
表示基板18は、支持体12の片面に電極14および保
護層16が順次積層されて構成される。また、表示基板
8の透明電極4は電圧発生手段26と接続されており、
非表示基板18の電極14は接地されている。
【0047】次に、画像表示媒体10の詳細について説
明する。画像表示媒体10の外側を構成する透明支持体
2および透明電極4、並びに、支持体12および電極1
4には、例えば、50mm×50mm×1.1mmの透
明電極ITO付き7059ガラス基板を使用する。な
お、非表示基板18側の支持体12および電極14は、
必ずしも透明である必要はない。ガラス基板の粒子と接
する内側表面(透明電極4および電極14の表面)に
は、ポリカーボネート樹脂(PC−Z)により、厚さ5
μmでコートされ、保護層6および16が形成されてい
る。
【0048】スペーサ20は、40mm×40mm×
0.3mmのシリコーンゴムプレートの中央部を15m
m×15mmの正方形に切り抜き28を設けて、設置時
に空間が形成されように成形されたものである。この切
り抜き28が設けられたシリコーンゴムプレートを、非
表示基板18の電極14および保護層16が形成された
表面に設置することで、スペーサ20が構成される。
【0049】青色粒子22および白色粒子24からなる
混合粒子約15mgを、スペーサ20の切り抜き28に
より形成される空間に、スクリーンを通してふるい落と
す。その後、透明電極4および保護層6が形成された表
面が非表示基板18と対向するように、スペーサ20に
表示基板8を密着させ、両基板8,18間をダブルクリ
ップで加圧保持して、スペーサ20と両基板8,18と
を密着させ、画像表示媒体10を形成する。
【0050】上記画像表示媒体10の表示基板2の透明
電極4に、電圧発生手段26によって直流電圧150V
を印加すると、非表示基板18側にあった負極性に帯電
された白色粒子24の一部が電界の作用により表示基板
8側へ移動し初め、直流電圧500Vを印加すると表示
基板8側へ多くの白色粒子24が移動して表示濃度はほ
ぼ飽和する。この時、正極性に帯電された青色粒子22
は非表示基板18側へ移動する。このあと、電圧発生手
段26による印加電圧を0Vとしても、表示基板8に付
着した白色粒子24は移動せず、表示濃度に変化はなか
った。
【0051】以上、本発明の画像表示媒体を用いた、本
発明の画像形成装置について、実施の形態を挙げて説明
したが、本発明はかかる実施の形態の態様に限定される
ものではない。例えば、粒子の色としては、白色および
青色のものを例に挙げたが、種々の色の組み合わせを採
用することができ、既述の通り、一方が白色であること
が好ましい。また、各部材の大きさも単なる一例であ
り、様々な大きさのものが、その使用目的に応じて選択
される。
【0052】なお、上記本発明の画像表示媒体は、その
構成からなる単位を一つのセルとして、複数のセルを平
面状に配置して(または、対向する基板間の間隙に、平
面状に分割してセルを構成し)、複数の画像表示媒体か
らなる画像形成装置とすることもできる。セルの数を縦
横所望の数とすることにより、所望の解像度の大画面の
画像形成装置を製造することができる。
【0053】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。以下の実施例および比較例においては、既述の
[本発明の画像形成装置の実施の形態]の項で説明した
図1および図2の構成の画像表示媒体ないし画像形成装
置を用い、白色粒子および青色粒子の構成を変えること
により、本発明の効果を確認することとした。このと
き、各部材の大きさ、材質等も既述の[本発明の画像形
成装置の実施の形態]の項で説明したものと同様とし
た。
【0054】<粒子の作製>以下のようにして、白色粒
子および青色粒子をそれぞれ作製した。 (白色粒子−1) a)分散液Aの調製 ・スチレンモノマー: 53重量部 ・酸化チタン(タイペークCR63:石原産業社製):
45重量部 ・帯電制御剤(COPY CHARGE PSYVP2
038:クラリアントジャパン(株)社製): 2重量
部 上記組成からなる混合物について、10mmφのジルコ
ニアボールを使用したボールミル粉砕を20時間実施
し、分散液Aを得た。
【0055】b)炭カル分散液Bの調製 ・炭酸カルシウム: 40重量部 ・水: 60重量部 上記組成からなる混合物について、分散液Aの作製と同
様にボールミルにて微粉砕し、炭カル分散液Bを得た。
【0056】c)混合液Cの調製 ・2%セロゲン水溶液: 4.3g ・炭カル分散液B 8.5g ・20%食塩水: 50g 上記組成からなる混合物について、超音波分散機で脱気
を10分間行い、次いで乳化機で攪拌し、混合液Cを得
た。
【0057】d)粒子の作製 分散液A35g、ジビニルベンゼン1g、および重合開
始剤AIBN(アゾイソブチロニトリル):0.35g
を計り採り、充分混合し、超音波分散機で脱気を10分
行った。これを前記混合液Cの中に入れ、乳化機で乳化
を実施した。次にこの乳化液を瓶に入れ、該瓶にシリコ
ーン詮をし、減圧脱気を充分行った後、窒素ガスを封入
した。そして、70℃で10時間反応させて、粒子を作
製した。冷却後、これを取り出し、過剰量の3mol/
l塩酸で炭酸カルシウムを分解させた後、ろ過を行っ
た。その後、充分な蒸留水で洗浄し、目開き:20μm
および25μmのナイロン篩を用い、25μmは透過し
20μmには透過せず残ったものを採取し、粒度を揃え
た。これを乾燥させ、体積平均粒子径23μmの白色粒
子―1を作製した。
【0058】(青色粒子−1)(白色粒子−1)におい
て、「a)分散液Aの調製」の工程を下記工程に差し換
え、得られた分散液A’を用いて、(白色粒子−1)に
おけるその後の工程を行い、(青色粒子−1)を作製し
た。
【0059】a)分散液A’の調製 ・スチレンモノマー: 87重量部 ・青顔料(Pigment Blue 15:3、 S
ANYO CYANINE BLUE KRO:山陽色
素株式会社): 10重量部 ・帯電制御剤(BONTRON E−84:オリエント
化学社製): 2重量部 上記組成からなる混合物について、10mmφのジルコ
ニアボールを使用したボールミル粉砕を20時間実施
し、分散液A’を得た。
【0060】(白色粒子−2)(白色粒子−1)におい
て、「a)分散液Aの調製」の工程で帯電制御剤(CO
PY CHARGE PSYVP2038:クラリアン
トジャパン(株)社製)を用いず、その分(2重量部)
スチレンを多くしたことを除き、白色粒子−1と同様に
操作を行い、白色粒子−2を作製した。
【0061】(青色粒子−2)(白色粒子−1)におい
て、「a)分散液A’の調製」の工程で帯電制御剤(C
OPY CHARGE PSYVP2038:クラリア
ントジャパン(株)社製)を用いず、その分(2重量
部)スチレンを多くしたことを除き、青色粒子−1と同
様に操作を行い、青色粒子−2を作製した。
【0062】<混合粒子の調製>上記得られた各々の粒
子を下記表1に示す組み合せで用い、これを混合して、
実施例および比較例で用いる混合粒子を調製した。この
とき、白色粒子と青色粒子との配合比率(個数基準)と
しては、白色粒子:青色粒子=2:1となるようにし
た。
【0063】
【表1】
【0064】得られた各混合粒子を、対向配置された基
板(表示基板8、非表示基板18)間の空隙に封入し
た。得られた画像形成装置の透明電極4−電極14間に
電圧(500V)を印加して、所望の電界を表示基板8
−非表示基板18間の粒子群に作用させることにより、
それぞれの粒子22,24は表示基板8−非表示基板1
8間を移動する。印加する電圧の極性を切替えることに
より、各粒子22,24は表示基板8−非表示基板18
間を異なる方向へ移動し、電圧極性を繰り返し切替える
ことにより表示基板8−非表示基板18間を往復する。
この過程で、それぞれの粒子22,24間、および、粒
子22,24と表示基板8または非表示基板18との間
の衝突により、粒子22と粒子24とはそれぞれ異なる
極性に帯電する。
【0065】本例においては、白色粒子−1は正極性
に、青色粒子−1は負極性に帯電して、表示基板8−非
表示基板18間の電界に従って互いに異なる方向へ移動
し、電界を一方向へ固定すると、各粒子22,24はそ
れぞれ表示基板8または非表示基板18に付着し、画像
むらのない均一な高濃度、高コントラストな画像が表示
される。
【0066】実施例あるいは比較例の各混合粒子を用い
た画像形成装置において、上記した電圧の極性切替えを
1秒毎に行い、各粒子22,24を表示基板8−非表示
基板18間の異なる方向へ1秒毎に移動させた。この切
換えを1600サイクル繰り返した。続いて、電圧の極
性切換えを0.1秒毎とした。そして当該極性の切換え
間隔で合計10000サイクルまで繰り返し、表示され
る画像を評価した。結果を下記表2に示す。なお、評価
指標は以下に示す通りである。 ○:表示画像の濃度ムラもないまたは少なく、反射濃度
の低下もないまたは少ない。 △:表示画像の濃度ムラ、反射濃度の低下が部分的に見
られるが、充分な視認性がある。 ×:著しく、反射濃度の低下がみられる。
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
長期にわたって表示画像を繰り返し書き換えても、表示
画像濃度の変化が小さく、また表示画像濃度の均一性の
変化も小さく、濃度コントラストの安定した画像表示媒
体、およびそれを用いた画像形成装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像表示媒体を用いた本発明の画像
形成装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 図1に示す画像形成装置のA−A断面図であ
る。
【符号の説明】
2 透明支持体 4 透明電極 6 保護層 8 表示基板 10 画像表示媒体 12 支持体 14 電極 16 保護層 18 非表示基板 20 スペーサ 22 青色粒子 24 白色粒子 26 電圧発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 義弘 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 松永 健 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 町田 義則 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 重廣 清 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された一対の基板と、該一対の
    基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子
    からなる粒子群と、からなり、該2種類以上の粒子が、
    そのうちの少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1
    種類が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯
    電し得る粒子が相互に異なる色である画像表示媒体であ
    って、 前記正負に帯電し得る粒子の一方もしくは双方の粒子
    に、帯電制御剤が内添されていることを特徴とする画像
    表示媒体。
  2. 【請求項2】 前記帯電制御剤が、無色、低着色力、ま
    たは、含まれる粒子全体の色と同系色であることを特徴
    とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  3. 【請求項3】 前記正負に帯電し得る粒子の一方が、白
    色であることを特徴とする請求項1または2に記載の画
    像表示媒体。
  4. 【請求項4】 前記白色である粒子が色材を含み、該色
    材が酸化チタンであることを特徴とする請求項3に記載
    の画像表示媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1に記載の画像
    表示媒体に画像を形成する画像形成装置であって、 前記一対の基板間に、画像に応じた電界を発生させる電
    界発生手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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