JP2002106939A - 空調システム - Google Patents

空調システム

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JP2002106939A
JP2002106939A JP2000298444A JP2000298444A JP2002106939A JP 2002106939 A JP2002106939 A JP 2002106939A JP 2000298444 A JP2000298444 A JP 2000298444A JP 2000298444 A JP2000298444 A JP 2000298444A JP 2002106939 A JP2002106939 A JP 2002106939A
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air
duct
return
air supply
conditioning system
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JP2000298444A
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Masao Oka
昌男 岡
Hiroshi Nakajima
博志 中島
Hitoshi Noda
仁志 野田
Takaaki Kawashima
隆朗 川島
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリブレーションが容易に行え、安定した
風量が得られ、非操業モードへの切替え可能なシステム
が安価に構築できる空調システムを得る。 【解決手段】 空調システム71において、送風量が可
変可能な送風ファン41を備えた空調機31と、空調機
41とクリーンルーム45a〜45cとを接続する給気
ダクト53と、空調機31に内設され給気ダクト53へ
送り出される空気の通過する第一のHEPAフィルタ4
9と、クリーンルーム45a〜45cの吹出口近傍に設
けられ給気ダクト53から供給された空気の通過する第
二のHEPAフィルタ57と、第二のHEPAフィルタ
近傍に設けられ吹出口55から吹き出される調和空気量
を可変調節するボリュームダンパ59と、給気ダクト5
3に設けられ給気ダクト53を通る調和空気量を検出し
この検出信号が送風ファン41の風量制御のための信号
に用いられる給気側風量センサ61とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管理基準に従った
温度・湿度・室内空気圧・清浄度を保持する必要がある
クリーンルーム(例えば、製薬工場の工室等)に用いて
好適な空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば製薬工場においては、複数のクリ
ーンルーム(以下、「工室」という。)が、製薬工程に
従って連続して設けられている。従来、このような工室
における温度・湿度・室内空気圧・清浄度の管理は、可
変風量単一ダクト方式(VAV:Variable Air Volum)、又は
定風量単一ダクト方式(CAV:Constant Air Volume) によ
って行われるのが一般的であった。
【0003】即ち、図2に示すように、送風方向に向か
って、フィルタ1、クーリングユニット3、ヒーティン
グユニット5、加湿スプレ7、送風ファン9を順次配設
した空調機11のサプライ側には、給気ダクト13が接
続されている。給気ダクト13は、各工室15a、15
b、15cまで配管され、工室毎に対応して設けられた
VAVユニット17a、17b、17cに接続されてい
る。VAVユニット17a、17b、17cは、吹き出
し側がHEPAフィルタ19a、19b、19cを介し
て各工室15a、15b、15cに接続されている。各
工室15a、15b、15cにはリターンダクト21
a、21b、21cが接続され、リターンダクト21
a、21b、21cは空調機11のリターン側へ統合接
続されている。
【0004】VAVユニット17a、17b、17cに
は室内温度用サーモスタットTHが接続され、VAVユ
ニット17a、17b、17cは空調機11から送風温
度を一定に保って送られてきた空気の風量を、室内負荷
の変動に応じて変化させるように作動する。一方、排気
側は、圧力センサ23により室圧をモニタリングし、こ
の圧力センサ23からの検出値により、排気ダンパ25
の開閉度を調節したり、又は図示しない排気ファンをイ
ンバータ制御する等して差圧制御される。なお、図2に
示した従来例では、VAV方式のみの場合を例に説明し
たが、この種の空調システムは、CAV方式のみ、或い
はVAV方式とCAV方式とが混在して採用される場合
もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の空調システムは、以下の問題点があった。即
ち、例えばVAVユニットを設置する場合には、その装
置の特性から一定量の直管ダクトが設けられることが望
ましい。ところが、製薬工場の工室の場合には、比較的
小さな部屋が連続するため、直管ダクトの設置スペース
が確保できず、VAVユニットの性能を十分に発揮させ
ることのできない場合があった。また、各工室にはHE
PAフィルタが設けられている。このHEPAフィルタ
は、空調機から送風される空気に含まれた埃が詰まる
と、抵抗が増える。HEPAフィルタの抵抗が増える
と、工室への給気量が低下する。このような場合、VA
Vユニットが作動し、HEPAフィルタへの給気量が増
やされることで、管理基準に従った所定風量が確保され
る。即ち、このようなHEPAフィルタの目詰まりに対
する風量調節も、VAVユニットを設けなければならな
かった大きな理由の一つとなっていた。そして、VAV
ユニットやCAVユニットは、所定の機能が出力されて
いるか否かが、校正測定機器によって検証される所謂キ
ャリブレーションが義務づけられている。このキャリブ
レーションは、通常、半年に1回の頻度で行われる。こ
れにより、製薬環境が管理基準に合致しているか否かが
検証される。この場合においても、上記と同様の理由か
ら、十分なメンテナンス空間が確保されない場合が多
く、キャリブレーションの実施に支障の生じる虞れがあ
った。また、従来の空調システムは、工室を挟む送気方
向の前後にVAVユニットや排気ダンパ25等の差圧制
御系が設けられているため、相互の差圧制御系が干渉し
てハンチングを生じ、風量が不安定となる問題があっ
た。さらに、製薬工場等においては、近年、非操業時
に、製薬環境の基準を緩和させることで、ランニングコ
ストを削減する省エネ制御のなされることが多いが、上
記した従来の空調システムでは、各工室毎にVAVユニ
ットや差圧制御系が設けられていたため、複雑な自動制
御が必要となり、結果的にコストアップとなる不利があ
った。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、キャ
リブレーションが容易に行えると共に、安定した風量が
得られ、しかも、非操業モードへの切替え可能なシステ
ムが安価に構築できる空調システムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載の空調システムは、空調機
からの調和空気をクリーンルームに給気し、該クリーン
ルームを所定の温度・湿度・室内空気圧・清浄度に保持
する空調システムであって、インバータ制御によって送
風量が可変可能となった送風ファンを備えた空調機と、
該空調機と前記クリーンルームとを接続する給気ダクト
と、前記空調機の送風ファン下流側に内設され該給気ダ
クトへ送り出される空気の通過する第一のHEPAフィ
ルタと、前記給気ダクトの接続される前記クリーンルー
ムの吹出口近傍の給気方向上流側に設けられ前記給気ダ
クトから供給された空気の通過する第二のHEPAフィ
ルタと、該第二のHEPAフィルタ近傍の給気方向上流
側又は下流側に設けられ前記吹出口から吹き出される調
和空気量を可変調節可能にするボリュームダンパと、前
記給気ダクトに設けられ該給気ダクトを通る調和空気量
を検出し該検出信号が前記送風ファンの風量制御のため
の信号に用いられる給気側風量センサとを具備したこと
を特徴とする。
【0007】この空調システムでは、空調機の送風ファ
ン下流側に第一のHEPAフィルタが内設されること
で、空調機から給気ダクトへ送り出される空気の清浄度
が、クリーンルーム内において要求される空気の清浄度
と同等となる。これにより、クリーンルームの吹出口近
傍に設けられた第二のHEPAフィルタは、埃の捕集に
よる詰まりが生じなくなる。つまり、第2のHEPAフ
ィルターは半永久的に交換不要となり、従来メンテナン
スコストの障害となっていた各工室の多数のHEPAフ
ィルターのDOPリークテストと交換費用も不要とな
る。従って、詰まりの生じない第二のHEPAフィルタ
に対し、給気量を増加させて基準風量を確保しようとす
るためのCAV、VAVが不要となる。つまり、メイン
給気ダクトの風量制御と各工室入口又は系統毎のVD
(ヴォリュームダンパ)の初期設定を行えば、クリーン
ルームの基準風量が確保されるようになる。また、これ
に伴い、差圧制御も不要となる。この結果、清浄度管理
のためのメンテンスは、第一のHEPAフィルタのみに
対して行えばよくなる。また、クリーンルームの前後に
差圧制御系を設ける必要がなくなり、ハンチングが発生
しなくなる。さらに、非操業モードへの切替え時には、
複数のクリーンルームのそれぞれに設けられたVAV毎
に制御を行う必要がなく、空調機の送風ファンのみを制
御して、風量低減(即ち、動力低減による省エネ)が行
えるようになる。
【0008】請求項2記載の空調システムは、前記クリ
ーンルームと前記空調機のリターン側とを接続するリタ
ーンダクトと、該リターンダクトに設けられ該リターン
ダクトを通り前記空調機のリターン側に回収されるリタ
ーン空気量を検出し該検出信号が前記送風ファンの風量
モニタ用の信号に用いられるリターン側風量センサとを
具備したことを特徴とする。
【0009】この空調システムでは、リターンダクトに
リターン側風量センサが設けられ、リターンダクトを通
過する空気量が直接検出可能になる。これにより、給気
側風量センサによる風量検出とも相まって、より高精度
な温度・湿度・室内空気圧のモニタが可能になる。
【0010】請求項3記載の空調システムは、操業モー
ドと非操業モードとを切り換える操作スイッチを有し該
操作スイッチが操業モードに設定されるときには前記送
風ファンの送風量が操業時に対応した所定量となるよう
に該送風ファンへ制御信号を送出する一方、操作スイッ
チが非操業モードに設定されるときには前記送風ファン
の送風量が操業時に対応した所定量より少ない風量とな
るように該送風ファンへ制御信号を送出する制御手段と
を具備したことを特徴とする。
【0011】この空調システムでは、制御手段の操作ス
イッチが操作されることにより、空調機のインバータ制
御される送風ファンに、操業モード時又は非操業モード
時に対応した風量となるような制御信号が送出される。
即ち、従来の空調システムでは、複数のクリーンルーム
に設けられたそれぞれのVAVユニット等に対して制御
が必要であったのに対し、この空調システムでは、空調
機の送風ファンのみの制御で、操業モード又は非操業モ
ードへの切替えが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空調システム
の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る空調システムの概念を表す構成図で
ある。
【0013】空調機31には、送風方向に向かって、フ
ィルタ33、クーリングユニット35、ヒーティングユ
ニット37、加湿スプレ39、送風ファン41が順次配
設されている。空調機31のリターン側43にはOAダ
クト及び各工室45a、45b、45cに連通するリタ
ーンダクト47が接続されている。
【0014】空調機31には、送風ファン41の下流側
に、第一のHEPAフィルタ49が内設されている。空
調機31のサプライ側51には給気ダクト53が接続さ
れ、給気ダクト53は複数に分岐されてそれぞれの工室
45a、45b、45cに接続されている。つまり、給
気ダクト53に送り出される全ての空気は、第一のHE
PAフィルタ49を通過するようになっている。これに
より、給気ダクト53へ送り出される空気は、各工室4
5a、45b、45cで要求される空気質(清浄度)と
同等の空気質となる。
【0015】それぞれの工室45a、45b、45cに
設けられた吹出口55の近傍の給気方向上流側には、第
二のHEPAフィルタ57が設けられている。従って、
給気ダクト53から給気された空気は、第二のHEPA
フィルタ57を通過して、工室45a、45b、45c
内に吹き出されるようになっている。この第二のHEP
Aフィルタ57には、上記した第一のHEPAフィルタ
49によって集塵された後の空気が通過するため、実質
的に、第二のHEPAフィルタ57によって埃が集塵さ
れることはない。つまり、第二のHEPAフィルタ57
は、半永久的に詰まりの生じることがない。
【0016】このような状況において、敢えて第二のH
EPAフィルタ57が設けられる理由としては、第一の
HEPAフィルタ49の損傷により給気に混入した埃を
集塵するため、給気ダクト53の損傷により給気に混入
した埃を集塵するため等が挙げられる。
【0017】第二のHEPAフィルタ57近傍の給気方
向上流側又は下流側には、ボリュームダンパ59が設け
られている。ボリュームダンパ59は、工室45a、4
5b、45cに開口する吹出口55から吹き出される調
和空気量を、可変調節可能にしている。このボリューム
ダンパ59は、手動により又は自動により可変調節され
るもののいずれであってもよい。基本的に、このボリュ
ームダンパ59は、本空調システムの運用開始時のみに
一度だけ開度が設定されることになる。
【0018】給気ダクト53には、給気ダクト53を通
る空気量を検出するための給気側風量センサ61が設け
られてる。この給気側風量センサ61によって得られた
検出信号は、送風ファン41の風量制御のための信号と
して用いられることとなる。即ち、各工室45a、45
b、45cで要求される風量を総和することにより、給
気ダクト53を通る風量が求められる。給気側風量セン
サ61によって求められる風量が、この総和空気量とな
るように、空調機31の送風ファン41は、インバータ
制御されるようになっている。
【0019】各工室45a、45b、45cには分岐さ
れたリターンダクト47が接続され、この分岐されたリ
ターンダクト47は一つのリターンダクト47に統合さ
れて、上記した空調機31のリターン側43へと接続さ
れている。
【0020】なお、図示は省略するが、工室45a、4
5b、45cには、リターンダクト47の系統以外に、
工室45a、45b、45c内の空気を外部へ排気する
排気ダクトが接続されてもよい。工室45a、45b、
45cは、この排気ダクトと、リターンダクト47とを
共に接続してもよく、リターンダクト47のみ或いは排
気ダクトのみが接続されてもよい。例えば、粉体を扱う
工室においては防爆の理由から工室内の空気の全てを排
気する必要があるため、排気ダクトのみが接続されるこ
ととなる。この場合においても、工室への給気は、ボリ
ュームダンパ59の調節のみによって、給気量が設定さ
れる。排気ダクトからの排気量は、一定に設定されるた
め、この場合の工室内の室内空気圧は、ボリュームダン
パ59の調節のみによって所望に設定可能となる。
【0021】リターンダクト47にはリターン空気量を
検出するリターン側風量センサ63が設けられている。
これにより、給気ダクト53を通る空気量と、リターン
ダクト47を通る空気量とが把握可能になり、送風ファ
ン41の動作状況、及び送風路(給気ダクト53、工室
45a、45b、45c、リターンダクト47)の密閉
度等が高精度にモニタ可能となる。
【0022】また、このようにして工室45a、45
b、45cに対する給気量及びリターン空気量が把握さ
れることにより、一定の温湿度となった調和空気の供給
される工室45a、45b、45cは、温度・湿度が高
精度に把握可能になる。
【0023】空調機31には、操業モードと非操業モー
ドとを切り換える図示しない操作スイッチの設けられた
制御手段65が接続されている。制御手段65として
は、例えばシーケンサー、マイクロコンピュータ等を用
いることができる。制御手段65は、操作スイッチが操
作れることにより、空調機31の送風ファン41へそれ
ぞれ所定の風量に対応する制御信号を送出するようにな
っている。例えば、操作スイッチが操業モードに設定さ
れるときには、送風ファン41の送風量が操業時に対応
した所定量となるように、送風ファン41へ制御信号が
送出される。一方、操作スイッチが非操業モードに設定
されるときには、送風ファン41の送風量が操業時に対
応した所定量より少ない風量となるように、送風ファン
41へ制御信号が送出されるようになっている。
【0024】次に、このように構成される空調システム
71の作用を説明する。この空調システム71では、空
調機31の送風ファン41下流側に第一のHEPAフィ
ルタ49が内設されることで、空調機31から給気ダク
ト53へ送り出される空気の清浄度が、工室45a、4
5b、45c内において要求される空気の清浄度と同等
となる。これにより、工室45a、45b、45cの吹
出口55近傍に設けられた第二のHEPAフィルタ57
は、埃の捕集による詰まりが生じなくなる。従って、詰
まりの生じた第二のHEPAフィルタ57に対し、給気
量を増加させて基準風量を確保しようとするための従来
のCAV、VAVが不要となる。つまり、給気ダクト5
3の風量制御のみを行えば、工室45a、45b、45
cの基準風量が確保されるようになる。また、これに伴
い、差圧制御も不要となる。
【0025】この結果、清浄度管理のためのメンテンス
は、第一のHEPAフィルタ49のみに対して行えばよ
くなる。また、工室45a、45b、45cの前後に差
圧制御系を設ける必要がなくなり、ハンチングが発生し
なくなる。さらに、非操業モードへの切替え時には、従
来の空調システムのように複数の工室45a、45b、
45cのそれぞれに設けられたVAV毎に制御を行う必
要がなく、空調機31の送風ファン41のみを制御し
て、風量低減(即ち、動力低減による省エネ)が行える
ようになる。
【0026】また、製薬工場等の工室45a、45b、
45cでは、フィルタの効率を測定するDOPリークテ
ストが必要になる。この場合においても、従来では全て
の工室45a、45b、45cに設けられるフィルタに
対してのリークテストが必要であったのに対し、上記の
空調システム71では、第一のHEPAフィルタ49の
みのリークテストを行えば良いことになる。また、各工
室のHEPAフィルターは半永久的に交換不要となる。
【0027】また、給気ダクト53に設けられた給気側
風量センサ61によって風量が制御されるので、定期的
なキャリブレーションは、この部分のみが対象となり、
全ての工室45a、45b、45cが対象となった従来
に比べてメンテナンスコストを大幅に低減することが可
能になる。
【0028】また、リターンダクト47にリターン側風
量センサ63を設けたので、リターンダクト47を通過
する空気量が直接検出可能になる。これにより、給気側
風量センサ61による風量検出とも相まって、より高精
度な温度・湿度・室内空気圧のモニタが可能になる。
【0029】さらに、制御手段65の操作スイッチが操
作されることにより、空調機31のインバータ制御され
る送風ファン41に、操業モード時又は非操業モード時
に対応した風量となるような制御信号が送出されるの
で、従来の空調システムでは、複数の工室45a、45
b、45cに設けられたそれぞれのVAVユニット等に
対して制御が必要であったのに対し、この空調システム
71では、空調機31の送風ファン41のみの制御で、
操業モード又は非操業モードへの切替えが行えるように
なる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る空調システムによれば、空調機の送風ファン下流側に
第一のHEPAフィルタを内設したので、空調機から給
気ダクトへ送り出される空気の清浄度が、クリーンルー
ム内において要求される空気の清浄度と同等となる。こ
れにより、クリーンルームの吹出口近傍に設けられた第
二のHEPAフィルタは、埃の捕集による詰まりが生じ
なくなる。従って、詰まりが生じた第二のHEPAフィ
ルタに対し、給気量を増加させて基準風量を確保しよう
とするためのCAV、VAVが不要となり、メイン給気
ダクトの風量制御のみを行えば、クリーンルームの基準
風量が確保されるようになる。この結果、清浄度管理の
ためのメンテンスは、第一のHEPAフィルタのみに対
して行えばよくなり、キャリブレーションを容易に行う
ことができるようになる。また、クリーンルームの前後
に差圧制御系を設ける必要がなくなるので、ハンチング
の発生することがなくなり、安定した風量制御が行える
ようになる。さらに、非操業モードへの切替え時には、
複数のクリーンルームのそれぞれに設けられたVAV毎
に制御を行う必要がなく、空調機の送風ファンのみを制
御すればよく、非操業モードへの切替え可能なシステム
を安価に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空調システムの概念を表す構成図
である。
【図2】従来の空調システムの概念を表す構成図であ
る。
【符号の説明】
31…空調機、41…送風ファン、43…リターン側、
45a、45b、45c…工室(クリーンルーム)、4
7…リターンダクト、49…第一のHEPAフィルタ、
53…給気ダクト、55…吹出口、57…第二のHEP
Aフィルタ、59…ボリュームダンパ、61…給気側風
量センサ、63…リターン側風量センサ、65…制御手
段、71…空調システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 仁志 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 川島 隆朗 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 3L061 BE02 BF07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機からの調和空気をクリーンルーム
    に給気し、該クリーンルームを所定の温度・湿度・室内
    空気圧・清浄度に保持する空調システムであって、 インバータ制御によって送風量が可変可能となった送風
    ファンを備えた空調機と、 該空調機と前記クリーンルームとを接続する給気ダクト
    と、 前記空調機の送風ファン下流側に内設され該給気ダクト
    へ送り出される空気の通過する第一のHEPAフィルタ
    と、 前記給気ダクトの接続される前記クリーンルームの吹出
    口近傍の給気方向上流側に設けられ前記給気ダクトから
    供給された空気の通過する第二のHEPAフィルタと、 該第二のHEPAフィルタ近傍の給気方向上流側又は下
    流側に設けられ前記吹出口から吹き出される調和空気量
    を可変調節可能にするボリュームダンパと、 前記給気ダクトに設けられ該給気ダクトを通る調和空気
    量を検出し該検出信号が前記送風ファンの風量制御のた
    めの信号に用いられる給気側風量センサとを具備したこ
    とを特徴とする空調システム。
  2. 【請求項2】 前記クリーンルームと前記空調機のリタ
    ーン側とを接続するリターンダクトと、 該リターンダクトに設けられ該リターンダクトを通り前
    記空調機のリターン側に回収されるリターン空気量を検
    出し該検出信号が前記送風ファンの風量モニタ用の信号
    に用いられるリターン側風量センサとを具備したことを
    特徴とする請求項1記載の空調システム。
  3. 【請求項3】 操業モードと非操業モードとを切り換え
    る操作スイッチを有し該操作スイッチが操業モードに設
    定されるときには前記送風ファンの送風量が操業時に対
    応した所定量となるように該送風ファンへ制御信号を送
    出する一方、操作スイッチが非操業モードに設定される
    ときには前記送風ファンの送風量が操業時に対応した所
    定量より少ない風量となるように該送風ファンへ制御信
    号を送出する制御手段とを具備したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の空調システム。
JP2000298444A 2000-09-29 2000-09-29 空調システム Pending JP2002106939A (ja)

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