JP2002106917A - 寒冷地用蓄熱式ヒートポンプ空気調和機 - Google Patents

寒冷地用蓄熱式ヒートポンプ空気調和機

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JP2002106917A JP2000300555A JP2000300555A JP2002106917A JP 2002106917 A JP2002106917 A JP 2002106917A JP 2000300555 A JP2000300555 A JP 2000300555A JP 2000300555 A JP2000300555 A JP 2000300555A JP 2002106917 A JP2002106917 A JP 2002106917A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冬季の最低外気温度が−10℃〜−15℃以下
に達するような寒冷地域においても、十分な暖房能力を
発揮するとともに、蓄熱槽を小型化することにある。 【解決手段】圧縮機1、室外熱交換器6を有した室外機
100と、蓄熱熱交換器61と、室内熱交換器50を有
した室内機200と、を備え、暖房蓄熱運転、蓄熱利用
暖房運転、蓄熱非利用暖房運転を切換える蓄熱式ヒート
ポンプ空気調和機において、蓄熱利用暖房運転で運転を
開始し、空調負荷が比較的小さいと判定されたときは蓄
熱非利用暖房運転に切換え、その後蓄熱利用暖房運転を
行なうべきだと判定されたときは再び蓄熱利用暖房運転
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気圧縮冷凍サイ
クルを利用した蓄熱利用空調運転を行なう蓄熱式ヒート
ポンプ空気調和機に係わり、特に、特に冬期に室外空気
温度が例えば−15℃以下に低下するような寒冷地で利
用する蓄熱式ヒートポンプ式空気調和機に好適である。
【0002】
【従来の技術】蓄冷運転と冷房運転、蓄熱運転と暖房運
転を交互又は同時に運転する制御によって、能力を安定
にすることが知られ、例えば特開平9−138025号
公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、冬季の最低外気温度が−10℃〜−15℃以下に達
するような寒冷地域に関しては特に考慮されておらず、
寒冷地域においては蓄熱を使用しない空気熱源式ヒート
ポンプは、十分な熱源が得られないため能力の低下が大
きくなる。これに対して、蓄熱を熱源として利用した場
合、外気温度によらず熱源が確保されるため、寒冷地域
においても外気低温時の暖房能力の維持や消費電力低減
に対して非常に効果が大きい。
【0004】しかし、水を蓄熱媒体として用いる氷蓄熱
式エアコンでは、暖房運転においては一般に顕熱を熱源
として利用しているため、潜熱を利用する冷房運転に比
較して蓄熱量は小さくなる。暖房運転においても潜熱ま
で利用することは可能であるが、伝熱管表面に氷が生成
することによる伝熱性能の低下により、性能の低下が著
しいため有効な方法ではない。したがって、寒冷地域に
おいても十分な性能を長時間得るためには、蓄熱量を大
きくする必要があり、蓄熱槽を大型化して蓄熱媒体量を
増やすか、利用温度を拡大するため蓄熱終了水温を高く
する必要がある。 蓄熱終了水温については、ヒートポ
ンプ冷凍サイクルでは吐出圧力の限界もあり、45〜5
0℃以上に上げることは困難である。一方蓄熱槽の大型
化はすなわち機器の設置面積や製品運転質量の増大を意
味するため、設置場所の面積や強度確保の観点から施工
性に対しては大きなデメリットとなる恐れがあった。
【0005】また、寒冷地区、特に北海道地区において
は冬季の電力ピークが夕方16時から18時の間に発生
するため、電力平準化の観点から夕方に蓄熱利用運転を
行ない消費電力を低減することが必要である。しかし、
暖房時は早朝の空調負荷が大きい時間帯より蓄熱利用を
開始する必要があり、空調運転開始時から蓄熱を使いき
るまで継続して蓄熱利用運転をしていた。このため夕方
に蓄熱利用による運転消費電力のピークカットを実現す
るためには、蓄熱量そのものを増やさなければならな
い。
【0006】さらに、寒冷地区においては暖房期間が非
常に長く、機器容量を選定する極寒時のピーク負荷と、
中間期の部分負荷の差が大きくなる。このため、ピーク
負荷時に蓄熱利用法を適合させると、中間期には蓄熱を
使いきれず、そのまま放熱ロスになっていた。
【0007】本発明の目的は、冬季の最低外気温度が−
10℃〜−15℃以下に達するような寒冷地域において
も、十分な暖房能力を発揮するとともに、蓄熱槽を小型
化することにある。また、本発明の目的は、限られた蓄
熱容量を有効に使い、夕方においても蓄熱利用によるピ
ークカット運転を実現することにある。さらに、本発明
の目的は、部分負荷時においても蓄熱を有効に利用する
ことにある。なお、本発明は、上記課題、目的の少なく
ともひとつを解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、圧縮機、室外熱交換器を有した室外機と、蓄
熱熱交換器と、室内熱交換器を有した室内機と、を備
え、暖房蓄熱運転、蓄熱利用暖房運転、蓄熱非利用暖房
運転を切換える蓄熱式ヒートポンプ空気調和機におい
て、前記蓄熱利用暖房運転で運転を開始し、空調負荷が
比較的小さいと判定されたときは前記蓄熱非利用暖房運
転に切換え、その後蓄熱利用暖房運転を行なうべきだと
判定されたときは再び前記蓄熱利用暖房運転を行うもの
である。
【0009】これにより、例えば、暖房時最大負荷が発
生する早朝始動時に蓄熱を熱源とした空調を行なうとと
もに、空調負荷の比較的小さい昼間は、一旦蓄熱非利用
運転を行ない、夕方の空調負荷増大時まで蓄熱を利用し
ないで済むため、必要とされる暖房能力を確保したうえ
で、蓄熱量を低減することが可能となる。よって、限ら
れた蓄熱容量を有効に使うことができるので、蓄熱槽を
小型化したり、夕方においても蓄熱利用によるピークカ
ット運転を実現したり、することができる。
【0010】蓄熱利用暖房運転と蓄熱非利用暖房運転の
切換え判定は、具体的には、蓄熱媒体の温度により蓄熱
量を検出することにより行うことが良い。蓄熱媒体が水
やその混合物の場合、暖房時は顕熱を利用して蓄熱を行
なうので、蓄熱量は温度に比例する。したがって、一旦
蓄熱利用運転を終了する条件を、予め再び蓄熱利用運転
を始めてから後の運転に必要な蓄熱量となる蓄熱量に相
当する蓄熱媒体の温度に達した時と決めておくことで、
蓄熱利用運転の再開後も必要な蓄熱量が確保することが
できる。
【0011】また、空調能力または空調負荷が所定の値
以下になったとき、蓄熱非利用運転に移行させることも
良く、具体的な方法としては、室内機の吸込温度または
吸込温度と設定温度の差により空調能力または空調負荷
を演算することが望ましい。これは、直接的かつ確実な
判定方法であり、これら値は絶対値のみならず、室内機
が運転しているときや設定温度に達していわゆるサーモ
オフしたときの変化率からも、空調負荷を推定すること
が可能であり、判定の確度を上げることができる。
【0012】さらに、空調能力または空調負荷を認識す
るのに、圧縮機の運転周波数または運転台数によること
も低価格にするうえでは良い。つまり、圧縮機の運転周
波数は運転空調能力に相関しているので、これが一定値
以下に達した時に蓄熱非利用運転へ移行するよう判定す
ることが可能である。
【0013】さらに上記のものにおいて、時刻計時装置
を備え、所定の時刻になったときに前記蓄熱非利用暖房
運転から前記蓄熱利用暖房運転に移行させることが望ま
しい。具体的には、時刻に対する外気温度の変化は統計
的な相関の情報が得られているので、負荷の増大する時
刻に蓄熱利用運転を再開するよう予め決めれば、負荷の
増大に対応して暖房能力や省電力効果を維持した運転を
行なうことができる。
【0014】さらに上記のものにおいて、蓄熱熱交換器
を主として蒸発器として用いる運転を行う時間帯は16
時〜18時を含むことが望ましい。
【0015】さらに上記のものにおいて、空調負荷が比
較的小さいと判定された前記蓄熱非利用暖房運転は、前
記室外熱交換器と前記蓄熱熱交換器の熱源を併用して運
転されることが望ましい。
【0016】さらに上記のものにおいて、蓄熱非利用暖
房運転における暖房能力は、前記蓄熱利用暖房運転にお
ける暖房能力の85%以上100%未満の比率であるこ
とが望ましい。
【0017】さらに上記のものにおいて、所定の時刻に
おいて蓄熱量が所定量以上残存している場合、空調負荷
が比較的小さいと判定されたときは前記蓄熱利用暖房運
転を継続することが望ましい。
【0018】さらに上記のものにおいて、空調負荷は前
記室内機の吸込温度または吸込温度と設定温度の差によ
り演算することが望ましい。
【0019】さらに本発明は、液インジェクションされ
るようにされた圧縮機、室外熱交換器を有した室外機
と、蓄熱熱交換器と、室内熱交換器を有した室内機と、
を備え、暖房蓄熱運転、蓄熱利用暖房運転、蓄熱非利用
暖房運転を切換える蓄熱式ヒートポンプ空気調和機にお
いて、前記液インジェクション量を制御する液インジェ
クション流量制御装置を備え、前記蓄熱利用暖房運転で
運転を開始し、前記液インジェクション量を制御された
前記蓄熱非利用暖房運転に切換えられるものである。
【0020】これにより、能力が低下する蓄熱非利用運
転において、外気が低温であっても高い暖房能力が発揮
される液インジェクション圧縮機を採用することで暖房
能力の低下を小さくできるため、蓄熱利用運転をする時
間を短縮して一層蓄熱槽を小型化できるうえ、蓄熱非利
用運転時の能力を確保するため室外熱交換器や圧縮機の
容量を大きくする必要がなく、室外機も小型化すること
ができる。また、暖房能力の高い液インジェクションを
夜間の蓄熱運転にも利用することが望ましく、外気温度
が低い場合でも確実に蓄熱量を確保することができる。
さらに蓄熱利用運転時にも液インジェクションを利用す
ることで、蓄熱利用運転の開始当初水温が高く圧縮機吸
入側の過熱度が大きくなることから吐出温度が高くなる
ことに対しても吐出温度を低減できるので、高温部の熱
損失を低減して運転効率を向上するとともに、圧縮機電
動機の絶縁被覆や冷凍機油など有機材料の劣化を低減す
ることができ、機器の信頼性を向上できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明による第1の実施の形態に
ついて、説明する。図1は本発明による第1の実施の形
態における冷凍サイクル構成を示すブロック図を示す。
容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2a、2b、アキュム
レータ3、オイルセパレータ4、四方弁5、室外熱交換
器6a、6b、室外膨張弁7a、7b、過冷却器8a、
8b、室外送風機9a、9b、レシーバ10、ガス液熱
交換器11、ガス阻止弁12、液阻止弁13、蓄熱ガス
阻止弁14、ガスバイパス15、蓄熱回路用電磁弁16
a、16b、容量制御圧縮機用液インジェクション膨張
弁20、一定速圧縮機用液インジェクション膨張弁21
a、21b、容量制御圧縮機用液インジェクション電磁
弁22、一定速圧縮機用液インジェクション電磁弁23
a、23b、容量制御圧縮機用液インジェクションキャ
ピラリーチューブ24、一定速圧縮機用液インジェクシ
ョンキャピラリーチューブ25a、25b、室外制御装
置30、室外温度センサー31、容量制御圧縮機用吐出
温度センサー32、一定速圧縮機用吐出温度センサー3
3a、33b、吸入温度センサー34、高圧圧力センサ
ー36、低圧圧力センサー37からなる室外機100
と、室内熱交換器50a、50b、50c、室内膨張弁
51a、51b、51c、室内送風機52a、52b、
52c、室内制御装置53a、53b、53c、室内吸
込温度センサー54a、54b、54c、リモートコン
トローラー55a、55b、55cからなる室内機20
0a、200b、200cと、蓄熱槽60、蓄熱熱交換
器61、蓄熱回路用膨張弁62、蓄熱回路用電磁弁63
a、63b、63c、蓄熱制御装置65、蓄熱媒体温度
センサー66、蓄熱コントローラー67からなる蓄熱機
300とが、ガス接続配管40、液接続配管41、蓄熱
ガス接続配管42、伝送線45によって連結されてい
る。
【0022】なお第1の実施の形態では、容量制御圧縮
機1、一定速圧縮機2a、2bには、冷媒吸入部から冷
媒吐出部の圧縮過程にある中間圧部に液冷媒をインジェ
クションするポートを設けた、液インジェクションスク
ロール型圧縮機を採用する。これにより、圧縮機の吸入
圧力が低下して吸入冷媒密度が低下しても、途中で液冷
媒が加わるので吐出側の冷媒流量が確保される。
【0023】本実施の形態は、R22、R407C、R
407E、R410A、R32などの冷媒を作動流体に
用いた蒸気圧縮冷凍サイクルを利用しており、夜間に蓄
熱熱交換器61内の蓄熱媒体に蓄熱運転を行ない、昼間
の空調運転時にこの蓄熱を利用する運転を行なう。蓄熱
コントローラー67は予め夜間の蓄熱運転の時間帯がセ
ットされ、この時間帯に蓄熱運転を指令し、またそれ以
外に空調運転可能であることを指令する。空調運転可能
なとき、室内機200a、200b、200cのリモー
トコントローラー55a、55b、55cいずれかがオ
ンされて、空調運転を開始する。リモートコントローラ
ー55a、55b、55cは冷房、暖房の切換えや風量
などを設定する。これらの司令によって、室外制御装置
30、室内制御装置53a、53b、53c、蓄熱制御
装置65らは、四方弁5、蓄熱回路用電磁弁16a、1
6b、蓄熱回路用電磁弁63a、63b、63cを切り
換え、冷房蓄熱運転、冷房蓄熱利用ピークシフト運転、
冷房蓄熱利用ピークカット運転、冷房蓄熱非利用運転、
暖房蓄熱運転、暖房蓄熱利用運転、暖房蓄熱非利用運
転、蓄熱利用除霜運転、蓄熱非利用除霜運転の各運転モ
ードの切り換えを行なう。また、容量制御圧縮機1、一
定速圧縮機2a、2b、室外送風機9a、9b、室内送
風機52a、52b、52cを動作させ、運転を行な
う。
【0024】さらに運転中は室外膨張弁7a、7b、容
量制御圧縮機用液インジェクション膨張弁20、一定速
圧縮機用液インジェクション膨張弁21a、21b、室
内膨張弁51a、51b、51c、蓄熱回路用膨張弁6
2の開度、容量制御圧縮機1の運転容量、一定速圧縮機
2a、2bの運転台数などを適当な運転となるよう制御
を行なう。
【0025】次に、冷房蓄熱運転時の冷媒の流れを示
す。容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2a、2bを吐出
した高圧高温のガス冷媒は四方弁5を経由し室外熱交換
器6a、6bにて凝縮し、過冷却器8a、8bで過冷却
液となりレシーバ10、ガス液熱交換器11、液阻止弁
13、液接続配管41を経由して、蓄熱機300に達す
る。ここで蓄熱回路用電磁弁63a、63cは開弁して
おり、蓄熱回路用膨張弁62にて絞られた液冷媒が蓄熱
熱交換器61にて蒸発し、水温を低下させ0℃以下にし
て製氷することで潜熱として蓄熱を行なう。蒸発後のガ
ス冷媒は蓄熱回路用電磁弁63a、蓄熱ガス接続配管4
2、蓄熱回路用電磁弁16b、ガス液熱交換器11、ア
キュムレータ3を介して圧縮機低圧側へ戻る。
【0026】次に、冷房蓄熱利用ピークシフト運転時の
冷媒の流れを示す。容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2
a、2bを吐出した高圧高温のガス冷媒は四方弁5を経
由し室外熱交換器6a、6bにて凝縮し、過冷却器8
a、8b、レシーバ10、ガス液熱交換器11、液阻止
弁13、液接続配管41を経由して、蓄熱機300に達
する。ここで蓄熱回路用電磁弁63bの開弁により、液
冷媒は蓄熱熱交換器61に導かれ、氷と熱交換を行な
う。こうして過冷却され比エンタルピの低くなった液冷
媒が室内機200a、200b、200cに搬送され、
室内膨張弁51a、51b、51cで絞られて室内熱交
換器50a、50b、50cにて蒸発し空気と熱交換す
ることで、冷房を行なう。蒸発したガス冷媒はガス接続
配管40より室外機100へ戻され、四方弁5、ガス液
熱交換器11、アキュムレータ3を介して圧縮機低圧側
へ戻る。
【0027】なお、氷と熱交換することで蓄熱熱交換器
61にて大きく比エンタルピを低下させるので、室内熱
交換器50a、50b、50c入口と出口の比エンタル
ピ差が大きいため冷媒循環量を少なくすることができる
ので、圧縮機運転容量を低減して消費電力を小さくする
ことができる。
【0028】次に、冷房蓄熱利用ピークカット運転時の
冷媒の流れを示す。容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2
a、2bを吐出した高圧高温のガス冷媒は、蓄熱回路用
電磁弁16bより蓄熱ガス接続配管42を経由して、蓄
熱機300に達する。ここで蓄熱回路用電磁弁63aの
開弁により、高圧高温ガス冷媒は蓄熱熱交換器61に導
かれて氷と熱交換を行なう。こうして凝縮、過冷却さ
れ、比エンタルピの低くなった液冷媒が室内機200
a、200b、200cに搬送され、室内膨張弁51
a、51b、51cで絞られて室内熱交換器50a、5
0b、50cにて蒸発し空気と熱交換することで、冷房
を行なう。蒸発したガス冷媒は、冷房蓄熱利用ピークシ
フト運転同様、圧縮機低圧側へ戻る。
【0029】高圧高温のガス冷媒が氷と熱交換すること
で凝縮圧力を著しく低下させることができるため、過冷
却による比エンタルピの低下とあいまって、圧縮機運転
消費電力が大きく削減される。省電力効果の大きい冷房
蓄熱利用ピークカット運転を冷房時の電力ピークが出現
する13時〜16時に行なうことにより、電力の平準化
に貢献するとともに、契約電力も小さくすることが可能
となる。
【0030】次に蓄熱を使い切った後の、冷房蓄熱非利
用運転時の冷媒の流れを示す。容量制御圧縮機1、一定
速圧縮機2a、2bを吐出した高圧高温のガス冷媒は四
方弁5を経由し室外熱交換器6a、6bにて凝縮し、過
冷却器8a、8bで過冷却液となりレシーバ10、ガス
液熱交換器11、液阻止弁13、液接続配管41を経由
して、室内機200a、200b、200cに搬送され
る。このとき蓄熱回路用電磁弁63cが開弁状態にあ
る。室内膨張弁51a、51b、51cで絞られて室内
熱交換器50a、50b、50cにて蒸発し空気と熱交
換することで冷房を行ない、蒸発したガス冷媒は他の冷
房運転同様、圧縮機低圧側へ戻る。
【0031】次に、暖房蓄熱運転時の冷媒の流れを示
す。容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2a、2bを吐出
した高圧高温のガス冷媒は、蓄熱回路用電磁弁16bよ
り蓄熱ガス接続配管42を経由して、蓄熱機300に達
する。ここで蓄熱回路用電磁弁63aの開弁により、高
圧高温ガス冷媒は蓄熱熱交換器61に導かれて水と熱交
換を行ない、水温を上昇させる。凝縮した液冷媒は蓄熱
回路用膨張弁62、開弁状態の蓄熱回路用電磁弁63
c、液接続配管41を経由して室外機100に戻り、ガ
ス液熱交換器11、レシーバ10、過冷却器8a、8b
の後、室外膨張弁7a、7bで膨張して室外熱交換器6
a、6bで蒸発する。蒸発したガス冷媒は、四方弁5、
ガス液熱交換器11、アキュムレータ3を介して圧縮機
低圧側へ戻る。
【0032】外気温度が低く蒸発圧力が低下する条件で
は、室外膨張弁7b前の過冷却液冷媒を分岐して、容量
制御圧縮機1、一定速圧縮機2a、2b各々に対して、
容量制御圧縮機用液インジェクション膨張弁20、一定
速圧縮機用液インジェクション膨張弁21a、21b、
容量制御圧縮機用液インジェクション電磁弁22、一定
速圧縮機用液インジェクション電磁弁23a、23b、
容量制御圧縮機用液インジェクションキャピラリーチュ
ーブ24、一定速圧縮機用液インジェクションキャピラ
リーチューブ25a、25bを介して接続し、液インジ
ェクションを行なう。このとき、室外膨張弁7a、7b
は、吸入温度センサー34、低圧圧力センサー37より
演算される過熱度が目標値となるように制御される。ま
た、一定速圧縮機用液インジェクション電磁弁23a、
23bは運転している圧縮機のみ開弁するとともに、容
量制御圧縮機用液インジェクション膨張弁20、一定速
圧縮機用液インジェクション膨張弁21a、21bの開
度を制御して、圧縮機の吐出温度が適正になるように液
インジェクション量をコントロールする。
【0033】以上のように液インジェクション圧縮機を
採用したので、外気温度が低く圧縮機の吸入冷媒密度が
低下して冷媒循環量が減少するような条件でも吐出側の
冷媒流量が確保されるので、高い暖房能力を維持するこ
とができ、水温を上昇させて蓄熱量を確保することがで
きる。
【0034】次に、暖房蓄熱利用運転時の冷媒の流れを
示す。容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2a、2bを吐
出した高圧高温のガス冷媒は四方弁5を経由し、ガス接
続配管40より室内機200a、200b、200cに
搬送され、室内熱交換器50a、50b、50cにて凝
縮放熱して暖房を行なう。凝縮液冷媒はこの後蓄熱機3
00にて蓄熱回路用膨張弁62により絞られて、蓄熱熱
交換器61にてお湯と熱交換して蒸発する。このとき蓄
熱回路用電磁弁63aが開弁されており、ガス冷媒は蓄
熱ガス接続配管42より室外機100へ戻り、蓄熱回路
用電磁弁16b、ガス液熱交換器11、アキュムレータ
3を介して圧縮機低圧側へ戻る。この時、室外膨張弁7
a、7bは全閉として全く室外熱交換器6a、6bを使
用せず、室外送風機9a、9bも停止する。
【0035】本運転では、蓄熱熱交換器61よりお湯を
熱源として利用するので、外気温度が低くても冷媒の蒸
発のために大きな熱量が得られるので、蒸発圧力が高く
なり圧縮機吸入ガス冷媒の密度が高くなるので、冷媒循
環量が増大して非常に高い能力が得られるとともに、温
風の立上りも早い。また、室外熱交換器6a、6bを使
用しないので、着霜することが無く除霜運転を行なう必
要が無い。さらに室外送風機9a、9bも停止するの
で、消費電力が低減される。ここで、暖房能力を抑えて
容量制御圧縮機1の運転容量、一定速圧縮機2a、2b
の運転台数を調整して暖房非利用運転時よりも少ない圧
縮機運転容量で運転することで、暖房能力増大分を運転
消費電力の低減に当てることができ、高い暖房能力を発
揮しながら省電力効果をも得ることができる。
【0036】暖房蓄熱利用運転においても、運転を開始
してしばらくの間水温が高い時は、蒸発ガス冷媒が過熱
されるため圧縮機吸入部の過熱度も大きくなり、吐出温
度が上昇してしまう。そこで、ここでも暖房蓄熱運転同
様液インジェクションを使用して、各圧縮機の吐出温度
が適正となるように液インジェクション量を制御するこ
とで、高温部の熱損失を低減して運転効率を向上すると
ともに、圧縮機電動機の絶縁被覆や冷凍機油など有機材
料の劣化を低減することができ、機器の信頼性を向上で
きる。
【0037】次に、暖房蓄熱非利用運転時の冷媒の流れ
を示す。室内熱交換器50a、50b、50cにて凝縮
放熱して暖房を行なうまでは、暖房蓄熱利用運転と同じ
であるが、本運転時は蓄熱回路用電磁弁63c開弁によ
り液冷媒を室外機100に戻し、あとは暖房蓄熱運転時
と同様に室外熱交換器6a、6bにて蒸発させ圧縮機低
圧側へ戻す。
【0038】暖房蓄熱運転時と同様に外気温度が低く蒸
発圧力が低下する条件では、容量制御圧縮機用液インジ
ェクション膨張弁20、一定速圧縮機用液インジェクシ
ョン膨張弁21a、21bにより液インジェクションを
行ない、圧縮機の吐出温度が適正になるように液インジ
ェクション量をコントロールする。これにより、暖房蓄
熱運転と同様、外気温度が低く圧縮機の吸入冷媒密度が
低下して冷媒循環量が減少するような条件でも、高い暖
房能力を維持することができる。蓄熱利用除霜運転時の
冷媒の流れは冷房蓄熱運転と同じであり、蓄熱非利用除
霜運転時の冷媒の流れは冷房非利用運転時と同じにな
る。
【0039】次に、本実施の形態の暖房運転時の運転モ
ードの切り換え方法を、図2にしたがって説明する。図
2は、本発明の第1の実施の形態における暖房運転の状
態を示しており、一日の運転における暖房能力と消費電
力と蓄熱量を代表して示す水温の変化、および運転モー
ドの切り変わりの様子を示している。夜間の蓄熱運転に
ついて説明する。タイマーより予め設定された時刻(本
例では22時)になると、暖房蓄熱運転を開始する。こ
れにより徐々に蓄熱槽内の水温が上昇していき、これが
所定の値に達した時に暖房蓄熱運転を終了する。
【0040】次に昼間の空調運転について説明する。早
朝の運転開始時は外気温度も低く空調負荷が大きいの
で、図中の能力を示すグラフのように大きな能力が必要
である。本実施の形態ではまず暖房蓄熱利用運転モード
にて運転を開始する。これにより、前述のとおり、高い
暖房能力を発揮しながら省電力効果を得ることができ、
点線が示す蓄熱非利用の場合の消費電力よりも低い消費
電力で運転することができる。暖房蓄熱利用運転を継続
していくと、蓄熱を熱源として利用した結果水温が低下
していく。これが所定の温度(図中の蓄熱利用運転一旦
非利用移行温度)に達したとき、一旦運転モードを暖房
蓄熱非利用運転に移行する。早朝のピーク負荷に比べ日
中は気温も上昇して空調負荷が減るので、空調能力が低
い暖房蓄熱非利用運転になっても空調能力を適合範囲と
することができる。
【0041】なお本実施の形態においては、暖房蓄熱非
利用運転であっても、液インジェクション利用の効果に
より、低外気温時の暖房能力は高い。この暖房蓄熱非利
用運転時の暖房能力は、暖房蓄熱利用運転時の概ね85
%以上とすることで、移行時の暖房能力較差を発生させ
ることが無く、快適性を維持した運転をすることができ
る。本比率に蓄熱利用運転時と蓄熱非利用運転時の能力
の比率を設定することで、ピーク負荷時の空調時間帯の
蓄熱利用運転時間を空調時間の約50%程度とすること
ができ、蓄熱槽の小型化と快適性の観点から適切な比率
とすることができる。
【0042】暖房非利用運転を継続して、夕方徐々に外
気温度が低下して暖房負荷が増大してきたとき、本実施
の形態では再び暖房蓄熱利用運転モードへ移行して、暖
房能力の高い運転を行なう。このタイミングについて
は、本実施の形態では予め設定されている時刻になった
ときに運転モードの切り換えを行なう。
【0043】北海道地方では冬季の電力ピークが夕方の
16時から18時の間に発生しており、本実施の形態で
はこの時間帯を含むように、暖房蓄熱利用運転を16時
より開始するので、電力ピーク発生時間帯に消費電力の
低い運転を行なうため、ピーク消費電力の低減に貢献す
る。暖房利用運転に再移行後は、蓄熱利用温度の下限で
ある蓄熱利用運転終了温度に達した時点で、再度蓄熱非
利用運転に切り変わる。 以上のように、外気温度が低
くても、暖房空調負荷が比較的小さくなる日中に暖房能
力が負荷の低下に見合う程度に能力が維持可能な、液イ
ンジェクション圧縮機を適用した蓄熱を利用しない運転
を行なうことで、蓄熱を利用する運転を朝夕に分割する
ことができるため、空調全時間に暖房蓄熱利用運転を行
なう場合よりも蓄熱容量が少なくて済み、機器の設置面
積の小型化、運転質量の軽量化を図ることができる。ま
た、16時〜18時の電力ピーク発生時間帯に消費電力
の低い運転を行なうため、ピーク消費電力の低減に効果
的であり、電力平準化を促進するのに有効である。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図3は本発明による第2の実施の形態におけ
る冷凍サイクル構成を示すブロック図を示している。符
号については、前記本発明の第1の実施の形態と同様で
ある。ただし容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2a、2
bは、液インジェクションタイプでない、通常のスクロ
ール型圧縮機を採用する。そのため液インジェクション
に関する冷媒回路を有していないのが、第1の実施の形
態と異なる。。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態の動作を
説明する。本実施の形態は基本的には本発明の第1の実
施の形態において、液インジェクションのみ無くした場
合と同じであるので、それらと異なる運転モードとなる
暖房蓄熱併用運転についてのみ説明する。
【0046】以下に暖房蓄熱併用運転の冷媒の流れを示
す。容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2a、2bを吐出
した高圧高温のガス冷媒は四方弁5を経由し、ガス接続
配管40より室内機200a、200b、200cに搬
送され、室内熱交換器50a、50b、50cにて凝縮
放熱して暖房を行なう。凝縮液冷媒はこの後、以下の2
つに別れて流れる。
【0047】一方は、蓄熱機300にて蓄熱回路用膨張
弁62により絞られて、蓄熱熱交換器61にてお湯と熱
交換して蒸発し、蓄熱回路用電磁弁63aから蓄熱ガス
接続配管42より室外機100へ戻り、蓄熱回路用電磁
弁16b、ガス液熱交換器11、アキュムレータ3を介
して圧縮機低圧側へ戻るものである。
【0048】他方は、蓄熱回路用電磁弁63cを経由し
て室外機100に戻り、ガス液熱交換器11、レシーバ
10、過冷却器8a、8bの後、室外膨張弁7a、7b
で膨張して室外熱交換器6a、6bで蒸発する。蒸発し
たガス冷媒は、四方弁5、ガス液熱交換器11、アキュ
ムレータ3を介して圧縮機低圧側へ戻る。
【0049】以上のように冷媒が流れるので、液冷媒の
蒸発熱源としては蓄熱および空気の双方から吸熱してい
ることになる。これにより、全く蓄熱を熱源として利用
しなかった場合、すなわち第1の実施の形態における暖
房蓄熱非利用運転の場合と比較して、外気の影響を受け
にくくなり比較的高い暖房能力を得ることができる。
【0050】次に、本実施の形態の暖房運転時の運転モ
ードの切り換え方法を、図4にしたがって説明する。図
4は、第2の実施の形態における暖房運転の状態を示し
ており、第1の実施の形態の運転状態を示す図2との差
異は、一旦暖房蓄熱利用運転を昼間に移行するときに、
暖房蓄熱併用運転を行なっている点である。暖房蓄熱併
用運転は、熱源として蓄熱と空気熱交の両方を使用する
ため、低外気温時でも比較的暖房能力は高い。これによ
り、第1の実施の形態同様、外気温度が低くても、暖房
空調負荷が比較的小さくなる日中に暖房能力が負荷の低
下に見合う程度に能力が維持可能な、蓄熱熱源を空気熱
源と併用利用する運転を行なうことで、蓄熱を専用に利
用する運転を朝夕に分割することができるため、空調全
時間に暖房蓄熱利用運転を行なう場合よりも蓄熱容量が
少なくて済み、機器の設置面積の小型化、運転質量の軽
量化を図ることができる。但し蓄熱容量については蓄熱
併用運転があるため、第1の実施の形態よりは多少大き
くすることが良い。一方、液インジェクション圧縮機や
液インジェクション冷媒回路は不要となり、部品点数を
少なくできる。
【0051】次に、本発明の第3の実施の形態を示す。
図5は、第3の実施の形態における暖房運転の状態を示
しており、第1の実施の形態および第2の実施の形態の
ように、暖房蓄熱利用運転から一旦暖房蓄熱非利用運転
あるいは暖房蓄熱併用運転に切り換わるものにおいて、
図中能力が高負荷時(細線)に対し低負荷時に対応なっ
た場合の動作を示している。
【0052】負荷が小さく暖房能力に余裕がある場合、
蓄熱利用量が減ってしまうため、空調運転終了時点で蓄
熱を使い切らずに余ってしまう可能性がる。本実施の形
態では、図5に示すとおり、所定の時間を超えて水温が
高かった場合、暖房蓄熱利用運転を切りかえる制御を行
なわず、そのまま蓄熱利用を終了まで続けるものであ
る。
【0053】これにより、中間期など負荷が小さいと
き、途中で非利用運転を行なわないので、蓄熱利用率が
低くて蓄熱を残してしまうことが無くなり、熱ロスによ
る無駄な電力の消費を少なくすることができる。
【0054】次に、本発明の第4および第5の実施の形
態を示す。図6は、第4の実施の形態における暖房運転
の状態を示しており、図7は第5の実施の形態における
暖房運転の状態を示している。本実施の形態は、本発明
の第1の実施の形態における図2と同じく、暖房蓄熱利
用運転から一旦暖房蓄熱利用運転を止め、再度暖房蓄熱
利用運転に切り換わる場合の判定方法を示している。双
方とも暖房能力が低い時に暖房蓄熱利用運転を行なうよ
うになっており、図6は例えばリモートコントローラに
て設定される室内設定温度と吸込み温度の差により必要
能力を演算した結果として扱い、これが図中に示す蓄熱
利用一旦移行能力以下になったときに暖房蓄熱非利用運
転に移行し、また夕方空調負荷が増え図中蓄熱利用運転
再開能力を超えたとき、暖房蓄熱利用運転に切換える。
【0055】一方、図7は暖房能力を圧縮機運転容量で
判断するもので、圧縮機運転周波数の合計が、図中の蓄
熱非利用運転上限周波数を超えた場合は暖房蓄熱利用運
転を行ない、それ以下の場合は暖房蓄熱非利用運転を行
なう。暖房能力すなわち負荷を示す数値により切換える
ので、より確実に暖房能力が必要な時に暖房蓄熱利用運
転を行なうことができる。
【0056】以上の実施の形態によれば、蓄熱を利用す
る運転を朝夕に分割することができるため、空調全時間
に暖房蓄熱利用運転を行なう場合よりも蓄熱容量が少な
くて済み、機器の設置面積の小型化、運転質量の軽量化
を図ることができる。
【0057】また、暖房運転において早朝など暖房負荷
が高い早朝に高暖房能力を発揮するとともに、夕方の電
力ピークが発生する時間帯に消費電力を低減した運転が
可能なので、電力の平準化に貢献することができる。
【0058】さらに、中間期など負荷が小さいときに途
中で蓄熱非利用運転を行なわないので、蓄熱利用率が低
くて蓄熱を残してしまうことが無くなり、熱ロスによる
無駄な電力の消費を少なくすることができる。
【0059】さらに、暖房負荷が小さく蓄熱消費量が少
ない場合を検知して、蓄熱非利用運転を行なうことなく
蓄熱利用運転を続けるので、空調運転が終了しても蓄熱
が残存していることが無くなるので、蓄熱槽周囲への放
熱による熱ロスを少なくすることができ、運転効率が向
上される。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、寒冷
地域においても、十分な暖房能力を発揮するとともに、
蓄熱容量が少なくて済み、機器の設置面積の小型化、運
転質量の軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における冷凍サイクル構
成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施の形態における暖房運転の状態
を示すグラフ。
【図3】本発明の他の実施の形態における冷凍サイクル
構成を示すブロック図。
【図4】本発明の他の実施の形態における暖房運転の状
態を示すグラフ。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態における暖房運
転の状態を示す
【図6】本発明のさらに他の実施の形態における暖房運
転の状態を示すグラフ。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態における暖房運
転の状態を示すグラフ。
【符号の説明】
1…容量制御圧縮機、2a、2b…一定速圧縮機、3…
アキュムレータ、4…オイルセパレータ、5…四方弁、
6a、6b…室外熱交換器、7a、7b…室外膨張弁、
8a、8b…過冷却器、9a、9b…室外送風機、10
…レシーバ、11…ガス液熱交換器、12…ガス阻止
弁、13…液阻止弁、14…蓄熱ガス阻止弁、15…ガ
スバイパス、16a、16b…蓄熱回路用電磁弁、20
…容量制御圧縮機用液インジェクション膨張弁、21
a、21b…一定速圧縮機用液インジェクション膨張
弁、22…容量制御圧縮機用液インジェクション電磁
弁、23a、23b…一定速圧縮機用液インジェクショ
ン電磁弁、24…容量制御圧縮機用液インジェクション
キャピラリーチューブ、25a、25b…一定速圧縮機
用液インジェクションキャピラリーチューブ、30…室
外制御装置、31…室外温度センサー、32…容量制御
圧縮機用吐出温度センサー、33a、33b…一定速圧
縮機用吐出温度センサー、34…吸入温度センサー、3
6…高圧圧力センサー、37…低圧圧力センサー、40
…ガス接続配管、41…液接続配管、42…蓄熱ガス接
続配管、45…伝送線、50a、50b、50c…室内
熱交換器、51a、51b、51c…室内膨張弁、52
a、52b、52c…室内送風機、53a、53b、5
3c…室内制御装置、54a、54b、54c…室内吸
込温度センサー、55a、55b、55c…リモートコ
ントローラー、60…蓄熱槽、61…蓄熱熱交換器、6
2…蓄熱回路用膨張弁、63a、63b…蓄熱回路用電
磁弁、65…蓄熱制御装置、66…蓄熱媒体温度センサ
ー、蓄熱コントローラー67、100…室外機、200
a、200b、200c…室内機、300…蓄熱機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 13/00 351 F25B 13/00 351 (72)発明者 土橋 一浩 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 山田 訓良 静岡県清水市村松390番地 日立清水エン ジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA03 AA05 CC04 CC08 DD07 EE01 EE09 EE10 EE41 EE45 3L071 CC04 CE03 CF02 CG00 CH06 CJ00 3L092 AA01 AA02 BA04 BA28 DA19 EA02 EA15 FA22 FA23 FA32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、室外熱交換器を有した室外機と、
    蓄熱熱交換器と、室内熱交換器を有した室内機と、を備
    え、暖房蓄熱運転、蓄熱利用暖房運転、蓄熱非利用暖房
    運転を切換える蓄熱式ヒートポンプ空気調和機におい
    て、 前記蓄熱利用暖房運転で運転を開始し、空調負荷が比較
    的小さいと判定されたときは前記蓄熱非利用暖房運転に
    切換え、その後蓄熱利用暖房運転を行なうべきだと判定
    されたときは再び前記蓄熱利用暖房運転を行うことを特
    徴とする寒冷地用蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、時刻計時
    装置を備え、所定の時刻になったときに前記蓄熱非利用
    暖房運転から前記蓄熱利用暖房運転に移行させることを
    特徴とする寒冷地用蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のものにおいて、前記蓄熱
    熱交換器を主として蒸発器として用いる運転を行う時間
    帯は16時〜18時を含むことを特徴とする寒冷地用蓄
    熱式ヒートポンプ空気調和機。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のものにおいて、冷媒吸入
    部から冷媒吐出部の圧縮過程にある中間圧部に液冷媒が
    インジェクションされるようにされた前記圧縮機と、イ
    ンジェクションされる前記液冷媒の量を制御する液イン
    ジェクション流量制御装置とを備え、前記蓄熱非利用暖
    房運転時は前記液インジェクション流量制御装置により
    液インジェクション量が制御された運転を行なうことを
    特徴とする寒冷地用蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のものにおいて、空調負荷
    が比較的小さいと判定された前記蓄熱非利用暖房運転
    は、前記室外熱交換器と前記蓄熱熱交換器の熱源を併用
    して運転されることを特徴とする寒冷地用蓄熱式ヒート
    ポンプ空気調和機。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のものにおいて、前記蓄熱
    非利用暖房運転における暖房能力は、前記蓄熱利用暖房
    運転における暖房能力の85%以上100%未満の比率
    であることを特徴とする寒冷地用蓄熱式ヒートポンプ空
    気調和機。
  7. 【請求項7】請求項1に記載のものにおいて、所定の時
    刻において蓄熱量が所定量以上残存している場合、空調
    負荷が比較的小さいと判定されたときは前記蓄熱利用暖
    房運転を継続することを特徴とする寒冷地用蓄熱式ヒー
    トポンプ空気調和機。
  8. 【請求項8】請求項1に記載のものにおいて、空調負荷
    は前記室内機の吸込温度または吸込温度と設定温度の差
    により演算することを特徴とする寒冷地用蓄熱式ヒート
    ポンプ空気調和機。
  9. 【請求項9】液インジェクションされるようにされた圧
    縮機、室外熱交換器を有した室外機と、蓄熱熱交換器
    と、室内熱交換器を有した室内機と、を備え、暖房蓄熱
    運転、蓄熱利用暖房運転、蓄熱非利用暖房運転を切換え
    る蓄熱式ヒートポンプ空気調和機において、 前記液インジェクション量を制御する液インジェクショ
    ン流量制御装置を備え、 前記蓄熱利用暖房運転で運転
    を開始し、前記液インジェクション量を制御された前記
    蓄熱非利用暖房運転に切換えられることを特徴とする寒
    冷地用蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
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