JP2002100682A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002100682A
JP2002100682A JP2000286563A JP2000286563A JP2002100682A JP 2002100682 A JP2002100682 A JP 2002100682A JP 2000286563 A JP2000286563 A JP 2000286563A JP 2000286563 A JP2000286563 A JP 2000286563A JP 2002100682 A JP2002100682 A JP 2002100682A
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layer
electrode
conductivity type
base layer
type
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JP2000286563A
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Shoichi Yamaguchi
正一 山口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、オン抵抗が小さく、且つ高速スイ
ッチング特性と広い安全動作領域とを有する、電力用ス
イッチング装置として好適な半導体装置の実現を図る。 【解決手段】 エミッタ電極とコレクタ電極を主電極と
し、ベース電極を制御電極とする電流制御型のバイポー
ラトランジスタと、ソース電極とドレイン電極を主電極
とし、ゲート電極9を制御電極とする電圧制御型のユニ
ポーラトランジスタとを有する半導体装置であって、前
記バイポーラトランジスタのエミッタ電極と前記ユニポ
ーラトランジスタのドレイン電極とが相互に接続され
て、前記バイポーラトランジスタと前記ユニポーラトラ
ンジスタとが直列接続されていることを特徴とする半導
体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワー半導体装置
に係り、特に、オン抵抗が小さく、且つ高速スイッチン
グ特性と広い安全動作領域とを有する、電力用スイッチ
ング装置として好適な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパワーエレクトロニクス分野にお
ける電源機器の小型化、高性能化への要求を受けて、パ
ワー半導体素子では、高耐圧、大電流化と共に、低損失
化、高速化、高破壊耐量化に対する性能改善が注力され
ている。特に、半導体素子の低損失化と高速化を図るた
めには、ターンオフ時間とターンオフ損失を低減させ、
且つ、安全動作領域を拡大する必要があり、様々な素子
構造が開発、検討されている。
【0003】その中で、現在、広い分野で最も多く用い
られている代表的な中容量素子として、パワートランジ
スタについて述べる。
【0004】図17は、npn型のパワートランジスタ
の構成を示す断面図である。このパワートランジスタで
は、高抵抗のn型ベース層1aの表面に高濃度のn型コ
レクタ層2aが形成されている。n型ベース層1aの他
方の面にはp型ベース層3aが形成され、p型ベース層
3a表面にはn型エミッタ層4aが選択的に形成されて
いる。p型ベース層3a表面におけるn型エミッタ層4
aとは異なる領域上にはベース電極5aが設けられてい
る。また、n型コレクタ層2a上にはコレクタ電極6a
が設けられ、n型エミッタ層4a上にはエミッタ電極7
aが設けられている。
【0005】このパワートランジスタの動作を図18の
タイムチャートを用いて説明する。図18中の各線は、
上から順に、ベース電源での入力信号Vin、ベース端子
の電圧VB、ベース端子を流れるベース電流IB、コレ
クタ・エミッタ間電圧VCE、コレクタ端子を流れるコレ
クタ電流ICを示している。
【0006】ターンオンする以前(時刻t<t1)では、
コレクタ電極6aに正電圧が印加され、エミッタ電極7
aに零電圧が印加されているとする。ターンオンの際
(時刻t=t1)には、p型ベース層3aとn型エミッタ
層4aとからなるpn接合のビルトイン電圧よりも大き
い値の正電圧がベース電極5aに印加される。
【0007】これにより、図19に示すように、ベース
電極5aからp型ベース層3aを介してn型エミッタ層
4aに正孔が注入され、n型エミッタ層4aからp型ベ
ース層3aに電子eが注入される。一部の電子eは、p
型ベース層3a中で正孔hと再結合して消滅するが、p
型ベース層3aの接合深さが比較的浅く形成され、また
コレクタ電極6aが正電位にバイアスされていることか
ら、電子eはp型ベース層3aからn型ベース層1aに
注入されてn型コレクタ層2aを通ってコレクタ電極6
aに流出する。
【0008】また、nベース層1a中に電子eが注入さ
れると、電荷中性条件をみたすように、正孔hもn型ベ
ース層1a中に注入される。この動作により、伝導度変
調が生じ、パワートランジスタがオン状態(導通状態)
になる(時刻t=t2)。
【0009】一方、ターンオフの際(時刻t=t3)に
は、p型ベース層3aとn型エミッタ層4aからなるp
n接合の耐圧よりも小さい値の負電圧がベース電極5a
に印加される。
【0010】これにより、図20に示すように、ベース
・エミッタ間が逆バイアスされ、n型ベース層1a内に
蓄積されていた正孔hがベース電極5aから排出され
る。そして、p型ベース層3aの電位がpn接合のビル
トイン電圧以下まで低下した時点で、n型エミッタ層4
aからの電子注入が停止して、素子がターンオフする
(時刻t=t4)。
【0011】このパワートランジスタでは、p型ベース
層3aからn型ベース層1aに正孔hが注入されること
により、n型ベース層1aで伝導度変調が生じるため、
オン電圧が低く、大きな電流を制御できるという特長が
ある。
【0012】しかしながら、従来のパワートランジスタ
では、ベース・エミッタ間を逆バイアスした際、図20
に示すように、ベース電極5aに近いエミッタ領域はベ
ース・エミッタ接合が早く回復するが、一方で、p型ベ
ース層3aの横方向抵抗によりn型エミッタ4a中心部
は逆バイアスされにくくなる。このため、ターンオフ
時、n型エミッタ4a中心部に電流が集中しやすくな
る。
【0013】この結果、図21のキャリア分布図に示す
ように、ストレージ時間が4μs以上の大きな値とな
り、ストレージ期間の終盤でもn型エミッタ層4a直下
に電子注入が見られる。さらに、従来のトランジスタで
は、しばしば、多数セルの並列運転に伴うアンバランス
(電流不均一)に起因して、局所的な電流集中を起こ
し、ホットスポットを形成して熱暴走により破壊に至る
場合がある(2次降伏)。
【0014】このように、従来のトランジスタでは、タ
ーンオフ時に電子注入が即座に停止しないため、ストレ
ージ時間とターンオフ損失が増大するという問題があ
る。また、単位セル内、或いは多数セル間で電流集中が
発生して2次降伏を起こし、素子が破壊に至るという問
題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
半導体装置では、ストレージ時間とターンオフ損失が大
きいという問題と、安全動作領域が狭いという問題があ
る。
【0016】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、低オン電圧特性を維持しつつ、従来よりもストレ
ージ時間とターンオフ損失を低減し、且つ、安全動作領
域を拡大し得る半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、エミッタ電極とコレクタ電極を主電極とし、ベース
電極を制御電極とする電流制御型のバイポーラトランジ
スタと、ソース電極とドレイン電極を主電極とし、ゲー
ト電極を制御電極とする電圧制御型のユニポーラトラン
ジスタとを有する半導体装置であって、前記バイポーラ
トランジスタのエミッタ電極と前記ユニポーラトランジ
スタのドレイン電極とが相互に接続されて、前記バイポ
ーラトランジスタと前記ユニポーラトランジスタとが直
列接続されていることを特徴とする半導体装置である。
【0018】請求項2に対応する発明は、高抵抗の第1
導電型ベース層と、前記第1導電型ベース層の一方の表
面上に形成された第1導電型コレクタ層と、前記第1導
電型ベース層の他方の表面に選択的に形成された第2導
電型ベース層と、前記第2導電型ベース層の表面に形成
された第1導電型エミッタ層と、前記第2導電型ベース
層の表面に形成されたベース電極と、前記第1導電型コ
レクタ層に形成されたコレクタ電極と、前記第1導電型
エミッタ層に形成されたエミッタ電極とによって構成さ
れたバイポーラトランジスタ構造と、ソース電極とドレ
イン電極とゲート電極とによって構成されたユニポーラ
トタンジスタ構造とを有する半導体装置であって、前記
エミッタ電極と前記ドレイン電極とが相互に接続され
て、前記バイポーラトランジスタと前記ユニポーラトラ
ンジスタとが直列接続されていることを特徴とする半導
体装置である。
【0019】請求項3に対応する発明は、前記ユニポー
ラトランジスタが絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
(MOSFET)であることを特徴とする請求項1又は
2いずれか1項記載の半導体装置である。
【0020】請求項4に対応する発明は、前記ユニポー
ラトランジスタが前記バイポーラトランジスタと同一基
板上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3
いずれか1項記載の半導体装置である。
【0021】請求項5に対応する発明は、前記第2導電
型ベース層から所定距離離れた前記第1導電型ベース層
の表面に第2の第2導電型ベース層が形成され、この第
2の第2導電型ベース層の表面に第1導電型ソース層と
第1導電型ドレイン層とが形成され、前記第1導電型ソ
ース層と前記第1導電型ドレイン層の間の前記第2の第
2導電型ベース層の表面にゲート絶縁膜を介してゲート
電極が設けられ、前記第1導電型ソース層にソース電極
が形成され、前記第1導電型ドレイン層にドレイン電極
が形成され、前記エミッタ電極と前記ドレイン電極とが
電気的に接続されていることを特徴とする請求項4記載
の半導体装置である。
【0022】請求項6に対応する発明は、前記第1導電
型ベース層表面に選択的に絶縁膜を介して半導体層が堆
積形成され、前記半導体層内に、第1導電型ソース層と
第1導電型ドレイン層とが形成され、前記第1導電型ソ
ース層と前記第1導電型ドレイン層との間の前記半導体
層の表面にゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けら
れ、前記第1導電型ソース層にソース電極が形成され、
前記第1導電型ドレイン層にドレイン電極が形成され、
前記エミッタ電極と前記ドレイン電極とが電気的に接続
されていることを特徴とする、請求項4記載の半導体装
置である。
【0023】請求項7に対応する発明は、高抵抗の第1
導電型ベース層と、前記第1導電型ベース層の一方の表
面上に形成された第1導電型コレクタ層と、前記第1導
電型ベース層の他方の表面に選択的に形成された第2導
電型ベース層と、前記第2導電型ベース層内に選択的に
形成された第1導電型エミッタ層と、前記第1導電型エ
ミッタ層の表面に形成された第2の第2導電型ベース層
と、前記第2の第2導電型ベース層表面に選択的に形成
された第1導電型ソース層と、前記第1導電型ベース層
の表面で、前記第1導電型ソース層の表面から前記第2
の第2導電型ベース層と前記第1導電型エミッタ層とを
貫通して前記第1導電型ベース層の途中の深さまで形成
されたトレンチ溝と、前記溝内に絶縁膜を介して埋め込
み形成されたゲート電極と、前記第1導電型エミッタ層
及び前記トレンチ溝が形成されていない前記第2導電型
ベース層の表面に形成されたベース電極と、前記第1導
電型コレクタ層に形成されたコレクタ電極と、前記第1
導電型ソース層と前記第2の第2導電型ベース層の両方
にコンタクトするように形成されたソース電極とを備え
たことを特徴とする半導体装置である。
【0024】請求項8に対応する発明は、前記ベース電
極と前記ソース電極との間にダイオードが挿入されてい
ることを特徴とする、請求項1乃至7いずれか1項記載
の半導体装置である。
【0025】請求項9に対応する発明は、前記ベース電
極と前記ソース電極との間に、第2のユニポーラトラン
ジスタが挿入されていることを特徴とする、請求項1乃
至7いずれか1項記載の半導体装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下の全ての実
施の形態では第1導電型層としてn型、第2導電型層と
してp型を用いている。
【0027】(第1の実施の形態)図1、図2はそれぞ
れ、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の要部
構造を示す回路図と断面図である。本実施形態は、図1
に示すように、エミッタ電極とコレクタ電極を主電極と
し、ベース電極を制御電極とする電流制御型のnpn型
バイポーラトランジスタと、ソース電極とドレイン電極
を主電極とし、ゲート電極を制御電極とする電圧制御型
の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(MOSFET)
とを有する。そして、npn型トランジスタのエミッタ
電極と、MOSFETのドレイン電極とが相互に接続さ
れ、これによって、npn型トランジスタとMOSFE
Tとが直列接続されている。
【0028】ここで、例えば、npn型バイポーラトラ
ンジスタは、図2に示すように構成される。すなわち、
高抵抗のn型ベース層1の一方の面に高濃度のn型コレ
クタ層2が形成されている。n型ベース層1の他方の面
にはp型ベース層3が選択的に形成され、p型ベース層
3内にはn型エミッタ層4が形成されている。また、p
型ベース層3上にはn型エミッタ層4に隣接してベース
電極5が設けられている。さらに、n型コレクタ層2に
はコレクタ電極6が設けられ、n型エミッタ層4にはエ
ミッタ電極7が設けられている。
【0029】次に、このような半導体装置の動作を図3
のタイムチャートを用いて説明する。図3中の各線は、
上から順に、ゲート端子のゲート電圧VG、ベース電源
での入力信号VB,in、ベース端子の電圧VB、ベース端
子を流れるベース電流IB、コレクタ・エミッタ間電圧
VCE、コレクタ端子を流れるコレクタ電流ICを示して
いる。
【0030】ターンオン時(時刻t=t1)には、ゲー
ト端子9とベース端子にエミッタ端子に対して正の電圧
を印加する。これにより、MOSFETが導通状態にな
ると同時に、図4に示すように、p型ベース層3からn
型ベース層1に正孔が注入され、同時にn型エミッタ層
4から同じくn型ベース層1に電子が注入されて、素子
がターンオンする。この結果、n型ベース層1で伝導度
変調が起こり、低オン電圧で通電される。図5は、nエ
ミッタ層4を切る縦方向断面でのオン状態におけるキャ
リア分布を示す。n型ベース層1の深い位置まで正孔h
が注入されて伝導度変調を起こし、オン電圧が低減され
る。
【0031】本発明の半導体装置の電圧−電流特性を図
6に示す。従来の半導体装置と比較した場合、直列に接
続したMOSFETのオン抵抗の分だけ、半導体装置全
体のオン電圧は増加するが、このMOSFETは低耐圧
しか必要としないことから、npn型トランジスタのオ
ン抵抗に比べて十分小さいオン抵抗のMOSFETを用
いることができる。図6の例では、電流密度100A/cm2に
おいて、npn型トランジスタによる電圧降下が0.5
V、MOSFETによる電圧降下が0.1Vであり、結
果、直列接続した状態でのコレクタ・エミッタ間電圧は
0.6Vという小さな値を示している。
【0032】一方、第1の実施の形態に対応する半導体
装置は、ターンオフ時、ゲート端子9とベース端子に負
電圧を印加する(時刻t=t3)。これにより、npn
型トランジスタのn型エミッタ層4に直列接続されたM
OSFET8がオフして、瞬時にn型エミッタ層4から
の電子注入が停止する。同時に、図7に示すように、n
ベース層1中に蓄積されていた正孔hがp型ベース層3
を介してベース電極5から素子外に排出されて、素子が
ターンオフする(t=t3〜t4)。
【0033】このターンオフでは、n型エミッタ層4に
直列接続されたMOSFET8をオフさせて、瞬時にn
型エミッタ層4からの電子注入を停止させるので、スト
レージ時間が大幅に低減され、高速でターンオフ損失の
小さい半導体装置を実現することができる。同時に、局
所的な電流集中が防止される結果、2次降伏を起こしに
くく、広い安全動作領域を得ることができる。
【0034】発明者らの実験によれば、従来のトランジ
スタにおけるストレージ時間が約5μsであったのに対
して、本発明の半導体装置では、約1μsまでストレー
ジ時間が短縮された。ターンオフ後のオフ状態では、タ
ーンオフ時に引き続き、ゲート端子9とベース端子とに
エミッタ端子に対して負の電圧を印加する(t=t4
〜)。これにより、p型ベース層3の電位がベース電極
5を介して負の電位に固定されるので、ノイズによる誤
点弧が防止され、安定的にオフ状態を保つことができ
る。
【0035】以上に述べた構成では、ゲート端子9とベ
ース端子は別個の端子としたが、ストレージ時間が1μ
sより短く、ほとんど瞬時にターンオフするような場合
には、ゲート端子9とベース端子とを電気的に接続し1
つの制御端子にして構成しても良い。
【0036】上述したように、第1の実施の形態によれ
ば、オン状態では、従来のバイポーラトランジスタと同
様に、n型ベース層1の深い位置まで電子e・正孔hの
双方のキャリアが蓄積されて伝導度変調が起きるので、
低いオン電圧で通電する。一方、ターンオフ時には、n
型エミッタ層4に直列接続されたMOSFET8がオフ
して、n型エミッタ層4からn型ベース層1への電子注
入が瞬時に停止されると同時に、ベース電極5を介して
正孔hが排出されるので、ストレージ時間とターンオフ
損失が低減される。さらにまた、電流集中が防止される
ので、広い安全動作領域を実現できる。
【0037】(第1の実施の形態の変形例)図8は、本
発明の第1の実施の形態に係る半導体素子の変形構造を
示す断面図である。本実施形態では、図1で示した第1
の実施形態と異なって、p型ベース層3上にn型ソース
層7に隣接してp+型層10が形成され、そのp+型層8
上にベース電極5が設けられている。これによって、ベ
ース電極5のコンタクト抵抗が低減されるので、ターン
オン時に効率良く正孔hが注入されると共に、ターンオ
フ時にはより早く正孔hを排出することができ、ターン
オン時間およびターンオフ時間をいっそう短縮できる。
【0038】(第2の実施の形態)図9、図10はそれ
ぞれ、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の要
部構造を示す回路図と断面図である。本実施形態は、第
1の実施形態と同様、図9に示すように、エミッタ電極
とコレクタ電極を主電極とし、ベース電極を制御電極と
する電流制御型のnpn型バイポーラトランジスタと、
ソース電極とドレイン電極を主電極とし、ゲート電極を
制御電極とする電圧制御型の絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタ(MOSFET)とを有する。
【0039】そして、npn型トランジスタのエミッタ
電極と、MOSFETのドレイン電極とが相互に接続さ
れ、これによって、npn型トランジスタとMOSFE
Tとが直列接続されている。ここで、例えば、npn型
バイポーラトランジスタは、図2と同様、図10に示す
ように構成される。さらに本実施形態では、npn型ト
ランジスタのベース電極5とエミッタ端子との間に、ベ
ース電極5からエミッタ端子に電流の流れる方向が順方
向になるように、ダイオードが挿入される。
【0040】上記の半導体装置は、図11のタイムチャ
ートに示すように駆動される。ここで、第1の実施の形
態と異なる点は、ターンオフ時、n型エミッタ層4に直
列接続されたMOSFETがオフすると同時に、nベー
ス層1中に蓄積されていた正孔hがp型ベース層3を介
してベース電極5から素子外に排出されるが、その排出
電流の一部がダイオード11を介してエミッタ端子にバ
イパスされるので、ベース電源の容量が小さくて済み、
ベース電源の小型化が可能なことである。
【0041】なお、本実施形態では、npn型トランジ
スタのベース電極5とエミッタ端子との間にダイオード
が挿入されたが、このダイオードの代わりに例えば、ツ
ェナーダイオードやMOSFET、或いは、2直列のダ
イオードなどを挿入しても、同様の効果が実現できる。
【0042】(第3の実施の形態)図12は、本発明の
第3の実施の形態に係る半導体装置の要部構造を示す断
面図である。本実施の形態は、高抵抗のn型ベース層1
の一方の面に高濃度のn型コレクタ層2が形成されてい
る。n型ベース層1の他方の面には第1のp型ベース層
3が選択的に形成され、第1のp型ベース層3内にはn
型エミッタ層4が形成されている。
【0043】また、第1のp型ベース層3上にはn型エ
ミッタ層4に隣接してベース電極5が設けられ、n型エ
ミッタ層4にはエミッタ電極7が設けられている。さら
に、n型ベース層1表面で、第1のp型ベース層3から
所定距離離れた位置には、第2のp型ベース層12が選
択的に形成され、第2のp型ベース層12内にはn型ソ
ース層13とn型ドレイン層14が形成されている。
【0044】また、n型ソース層13とn型ドレイン層
14の間の第2のp型ベース層12表面には、ゲート絶
縁膜15を介して絶縁ゲート電極16が設けられてい
る。すなわち、n型ソース層13、n型ドレイン層1
4、絶縁ゲート電極16によって、nチャネルMOSF
ETが構成されている。n型ソース層13上には第2の
p型ベース層12にも同時にコンタクトするようにソー
ス電極17が設けられ、このソース電極17はエミッタ
端子に接続されている。
【0045】また、n型ドレイン層14上にドレイン電
極18が設けられ、このドレイン電極18はエミッタ電
極7と電気的に接続されている。そして、n型コレクタ
層2にはコレクタ電極6が設けられる。
【0046】本実施の形態では、第1および第2の実施
の形態において外付けで直列接続されたMOSFET
が、npn型バイポーラトランジスタと同一基板上に一
体形成される。ここで一般に、インバータ回路では、モ
ータなど負荷のインダクタンスに蓄積されたエネルギー
をターンオフ時に放出する必要があるため、還流ダイオ
ード(フリーホイール・ダイオード)がパワートランジ
スタに逆並列に接続される。
【0047】本実施の形態では、npn型バイポーラト
ランジスタと同一基板上に一体形成された還流ダイオー
ド領域内にMOSFETを形成する。すなわち、第2の
p型ベース層12をアノード層とし、n型コレクタ層2
をカソード層として還流ダイオードが構成されている。
これにより、素子の面積効率が向上し、npn型バイポ
ーラトランジスタとそれに直列接続されたMOSFE
T、並びに還流ダイオードの全ての機能が一つの小さい
半導体チップで形成可能となる。すなわち、半導体装置
の小型化が図れると同時に、npn型トランジスタとM
OSFETの間の配線の寄生インダクタンスが低減され
て、スイッチング時の波形振動等が防止される。
【0048】さらに、図12に示すように、トランジス
タ領域と還流ダイオード・MOSFET領域との間に一
定間隔の非干渉領域を設け、且つ、還流ダイオード・M
OSFET領域のn型ベース層1のキャリア・ライフタ
イム(τD)を、トランジスタ領域のキャリア・ライフ
タイム(τTr)より小さく設定すれば、トランジスタの
ゲイン特性と還流ダイオードの逆回復特性とを共に向上
することが可能である。
【0049】図13に、第3の実施の形態に則るチップ
平面図の一例を示す。チップの周辺部には耐圧を得るた
めの接合終端領域30が形成される。そして、接合終端
領域30に囲まれたチップ中央部には、所定の幅を有す
る非緩衝領域31を挟んで、トランジスタ領域32と還
流ダイオード・MOSFET領域33が形成される。
【0050】トランジスタ領域32端部にはベース電極
ワイヤボンディング用領域(ボンディングパッド)34
が設けられている。また、還流ダイオード・MOSFE
T領域33端部にはゲート電極ワイヤボンディング用領
域(ボンディングパッド)35が設けられている。
【0051】なお、エミッタ電極7とベース電極5、ソ
ース電極17とドレイン電極18はそれぞれ、例えば櫛
状パターンをもって相互に入り組んで形成されたり、或
いは、多層配線を用いて、ベース電極5とソース電極1
7を下層電極で形成し、その下層電極上に層間絶縁膜を
介して、エミッタ電極7とドレイン電極18の上層電極
が設けられるなど、幾種類の構成をとることができる。
また、ここで例示したトランジスタ領域とMOSFET
領域の配置はこれに限定されるものでなく、幾通りもの
配置が可能である。
【0052】(第4の実施の形態)図14は、本発明の
第4の実施の形態に係る半導体装置の要部構造を示す断
面図である。本実施の形態は、高抵抗のn型ベース層1
の一方の面に高濃度のn型コレクタ層2が形成されてい
る。n型ベース層1の他方の面には第1のp型ベース層
3が選択的に形成され、p型ベース層3内にはn型エミ
ッタ層4が形成されている。
【0053】また、p型ベース層3上にはn型エミッタ
層4に隣接してベース電極5が設けられ、n型エミッタ
層4にはエミッタ電極7が設けられ、n型コレクタ層2
にはコレクタ電極6が設けられている。さらに、本実施
の形態では、n型ベース層1表面の所定領域上に、絶縁
膜19を介して、多結晶シリコン(Poly−Si)な
どの半導体層が堆積形成される。
【0054】そして、この半導体層内に第2のp型ベー
ス層12が形成され、第2のp型ベース層12内にはn
型ソース層13とn型ドレイン層14が形成されてい
る。そして、n型ソース層13とn型ドレイン層14の
間の第2のp型ベース層12表面には、ゲート絶縁膜1
5を介して絶縁ゲート電極16が設けられている。
【0055】すなわち、n型ソース層13、n型ドレイ
ン層14、絶縁ゲート電極16によって、nチャネルM
OSFETが構成されている。n型ソース層13上には
エミッタ端子に接続されたソース電極17が設けられ、
n型ドレイン層14上にはエミッタ電極7と電気的に接
続されたドレイン電極18が設けられている。
【0056】本実施の形態では、第3の実施の形態と同
様、第1および第2の実施の形態において外付けで直列
接続されたMOSFETが、npn型バイポーラトラン
ジスタと同一基板上に一体形成されるので、半導体装置
の小型化が図れると同時に、npn型トランジスタとM
OSFETの間の配線の寄生インダクタンスが低減され
て、スイッチング時の波形振動等が防止される。
【0057】図15に、第4の実施の形態に則るチップ
平面図の一例を示す。チップの周辺部には耐圧を得るた
めの接合終端領域40が形成される。そして、チップ中
央部にはトランジスタ領域41が形成され、トランジス
タ領域41の周りの接合終端領域40に隣接した領域に
は、シリコン基板1上に絶縁膜19を介して多結晶シリ
コン(Poly−Si)などの半導体層がMOSFET
領域42として形成される。なお、このMOSFET領
域42は、接合終端領域40とトランジスタ領域41の
境界部分を利用して形成することができ、チップ面積の
有効利用が図れる。
【0058】トランジスタ領域41端部にはその一端に
ベース電極ワイヤボンディング用領域(ボンディングパ
ッド)43が設けられている。また、トランジスタ領域
41端部のベース電極ワイヤボンディング用領域(ボン
ディングパッド)43に対向する一端にはゲート電極ワ
イヤボンディング用領域(ボンディングパッド)44が
設けられている。
【0059】また、ここで例示したトランジスタ領域と
MOSFET領域の配置はこれに限定されるものでな
く、幾通りもの配置が可能である。
【0060】(第5の実施の形態)図16は、本発明の
第5の実施の形態に係る半導体装置の要部構造を示す断
面図である。
【0061】本実施の形態は、高抵抗のn型ベース層1
の一方の面に高濃度のn型コレクタ層2が形成されてい
る。n型ベース層1の他方の面には第1のp型ベース層
3が選択的に形成され、p型ベース層3内には選択的に
n型エミッタ層4が形成されている。
【0062】さらに、このn型エミッタ層4の表面には
第2のp型ベース層12が形成され、第2のp型ベース
層12上には選択的にn型ソース層13が形成されてい
る。また、n型ベース層1の表面で、n型ソース層13
から第2のp型ベース層12とn型エミッタ層4を貫通
してp型ベース層3の途中までの深さのトレンチ溝20
が形成され、その溝20内にはゲート絶縁膜15を介し
てゲート電極16が埋め込み形成される。
【0063】すなわち、n型ソース層13、n型エミッ
タ層4、絶縁ゲート電極16によって、nチャネルMO
SFETが構成される。さらに、p型ベース層3表面
の、n型エミッタ層4とトレンチ溝20が形成されない
位置には、p+型層10を介してベース電極5が設けられ
る。また、n型ソース層13上及び第2のp型ベース層
12上には両層13、12に接してソース電極17が設
けられる。一方、n型コレクタ層2にはコレクタ電極6
が設けられている。
【0064】本実施形態では、第3および第4の実施の
形態と同様、第1および第2の実施の形態において外付
けで直列接続されたMOSFETが、npn型バイポー
ラトランジスタと同一基板上に一体形成されるので、半
導体装置の小型化が図れると同時に、npn型トランジ
スタとMOSFETの間の配線の寄生インダクタンスが
低減されて、スイッチング時の波形振動等が防止され
る。また、トレンチ溝を用いてMOSFET構造が微細
形成されるので、集積度が向上してチップの小面積化が
図れると同時に、スイッチング特性もいっそう高速化さ
れる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、タ
ーンオフ時、瞬時に電子注入が停止するので、小さいス
トレージ時間とターンオフ損失、並びに、広い安全動作
領域とを兼ね備えた半導体装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の要部構造を示す回路図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の要部構造を示す断面図。
【図3】 同実施の形態における動作および駆動方法を
示すタイムチャート。
【図4】 同実施の形態におけるオン状態のキャリアの
流れを示す模式図。
【図5】 同実施の形態におけるオン状態及びターンオ
フ時のキャリア濃度分布を示す図。
【図6】 同実施の形態における半導体装置の電流−電
圧特性を示す特性図。
【図7】 同実施の形態におけるターンオフ時のキャリ
アの流れを示す模式図。
【図8】 第1の実施形態における変形構成を示す断面
図。
【図9】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の要部構造を示す回路図。
【図10】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の要部構造を示す断面図。
【図11】 同実施の形態における動作および駆動方法
を示すタイムチャート。
【図12】 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装
置の要部構造を示す断面図。
【図13】 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装
置のチップ面内の構成例を示す平面図。
【図14】 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装
置の要部構造を示す断面図。
【図15】 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装
置のチップ面内の構成例を示す平面図。
【図16】 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装
置の要部構造を示す断面図。
【図17】 従来のnpn型のパワートランジスタの構
成を示す断面図。
【図18】 従来のnpn型のパワートランジスタにお
ける動作および駆動方法を示すタイムチャート。
【図19】 従来のnpn型のパワートランジスタにお
けるオン状態のキャリアの流れを示す模式図。
【図20】 従来のnpn型のパワートランジスタにお
けるターンオフ時のキャリアの流れを示す模式図。
【図21】 従来のnpn型のパワートランジスタにお
けるオン状態及びターンオフ時のキャリア濃度分布を示
す図。
【符号の説明】
1 高抵抗n型ベース層 2 n型ドレイン層 3 p型ベース層 4 n型ソース層 5 ベース電極 6 コレクタ電極 7 エミッタ電極 8 MOSFET 9 ゲート電極(絶縁ゲート電極) 10 p+型層(高濃度p型層) 11 ダイオード 12 第2のp型ベース層 13 n型ソース層 14 n型ドレイン層 15 ゲート絶縁膜 16 ゲート電極(絶縁ゲート電極) 17 ソース電極 18 ドレイン電極 19 絶縁膜 20 トレンチ溝 30、40 接合終端領域 31 非干渉領域 32、41 トランジスタ領域 33 還流ダイオード・MOSFET領域 34、43 ベース電極ワイヤボンディング用領域(ボ
ンディングパッド) 35、44 ゲート電極ワイヤボンディング用領域(ボ
ンディングパッド) 42 MOSFET領域 1a 高抵抗n型ベース層 2a n型ドレイン層 3a p型ベース層 4a n型エミッタ層 5a ベース電極 6a コレクタ電極 7a エミッタ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 657

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エミッタ電極とコレクタ電極を主電極と
    し、ベース電極を制御電極とする電流制御型のバイポー
    ラトランジスタと、 ソース電極とドレイン電極を主電極とし、ゲート電極を
    制御電極とする電圧制御型のユニポーラトランジスタと
    を有する半導体装置であって、 前記バイポーラトランジスタのエミッタ電極と前記ユニ
    ポーラトランジスタのドレイン電極とが相互に接続され
    て、前記バイポーラトランジスタと前記ユニポーラトラ
    ンジスタとが直列接続されていることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】高抵抗の第1導電型ベース層と、 前記第1導電型ベース層の一方の表面上に形成された第
    1導電型コレクタ層と、 前記第1導電型ベース層の他方の表面に選択的に形成さ
    れた第2導電型ベース層と、 前記第2導電型ベース層の表面に形成された第1導電型
    エミッタ層と、 前記第2導電型ベース層の表面に形成されたベース電極
    と、 前記第1導電型コレクタ層に形成されたコレクタ電極
    と、 前記第1導電型エミッタ層に形成されたエミッタ電極と
    によって構成されたバイポーラトランジスタ構造と、 ソース電極とドレイン電極とゲート電極とによって構成
    されたユニポーラトタンジスタ構造と、 を有する半導体装置であって、 前記エミッタ電極と前記ドレイン電極とが相互に接続さ
    れて、前記バイポーラトランジスタと前記ユニポーラト
    ランジスタとが直列接続されていることを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】前記ユニポーラトランジスタが絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタ(MOSFET)であることを
    特徴とする、請求項1又は2いずれか1項記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】前記ユニポーラトランジスタが前記バイポ
    ーラトランジスタと同一基板上に形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】前記第2導電型ベース層から所定距離離れ
    た前記第1導電型ベース層の表面に第2の第2導電型ベ
    ース層が形成され、この第2の第2導電型ベース層の表
    面に第1導電型ソース層と第1導電型ドレイン層とが形
    成され、前記第1導電型ソース層と前記第1導電型ドレ
    イン層の間の前記第2の第2導電型ベース層の表面にゲ
    ート絶縁膜を介してゲート電極が設けられ、前記第1導
    電型ソース層にソース電極が形成され、前記第1導電型
    ドレイン層にドレイン電極が形成され、前記エミッタ電
    極と前記ドレイン電極とが電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記第1導電型ベース層表面に選択的に絶
    縁膜を介して半導体層が堆積形成され、前記半導体層内
    に、第1導電型ソース層と第1導電型ドレイン層とが形
    成され、前記第1導電型ソース層と前記第1導電型ドレ
    イン層との間の前記半導体層の表面にゲート絶縁膜を介
    してゲート電極が設けられ、前記第1導電型ソース層に
    ソース電極が形成され、前記第1導電型ドレイン層にド
    レイン電極が形成され、 前記エミッタ電極と前記ドレイン電極とが電気的に接続
    されていることを特徴とする請求項4記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】高抵抗の第1導電型ベース層と、 前記第1導電型ベース層の一方の表面上に形成された第
    1導電型コレクタ層と、 前記第1導電型ベース層の他方の表面に選択的に形成さ
    れた第2導電型ベース層と、 前記第2導電型ベース層内に選択的に形成された第1導
    電型エミッタ層と、 前記第1導電型エミッタ層の表面に形成された第2の第
    2導電型ベース層と、 前記第2の第2導電型ベース層表面に選択的に形成され
    た第1導電型ソース層と、 前記第1導電型ベース層の表面で、前記第1導電型ソー
    ス層の表面から前記第2の第2導電型ベース層と前記第
    1導電型エミッタ層とを貫通して前記第1導電型ベース
    層の途中の深さまで形成されたトレンチ溝と、 前記溝内に絶縁膜を介して埋め込み形成されたゲート電
    極と、 前記第1導電型エミッタ層及び前記トレンチ溝が形成さ
    れていない前記第2導電型ベース層の表面に形成された
    ベース電極と、 前記第1導電型コレクタ層に形成されたコレクタ電極
    と、 前記第1導電型ソース層と前記第2の第2導電型ベース
    層の両方にコンタクトするように形成されたソース電極
    とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】前記ベース電極と前記ソース電極との間に
    ダイオードが挿入されていることを特徴とする請求項1
    乃至7いずれか1項記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記ベース電極と前記ソース電極との間
    に、第2のユニポーラトランジスタが挿入されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の半導
    体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011029386A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Sharp Corp 半導体装置および電子機器

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