JP2002100137A - ディスク装置及びサーボ制御方法 - Google Patents

ディスク装置及びサーボ制御方法

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JP2002100137A
JP2002100137A JP2000287381A JP2000287381A JP2002100137A JP 2002100137 A JP2002100137 A JP 2002100137A JP 2000287381 A JP2000287381 A JP 2000287381A JP 2000287381 A JP2000287381 A JP 2000287381A JP 2002100137 A JP2002100137 A JP 2002100137A
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head
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servo
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JP2000287381A
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Tatsuharu Kusumoto
辰春 楠本
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
    • G11B5/59627Aligning for runout, eccentricity or offset compensation

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクドライブの起動時での学習動作に要す
る時間の短縮化を図ると共に、不適正な初期学習値を使
用する事態を回避することにある。 【解決手段】ディスク1の回転起動時に、CPU10
は、フラッシュメモリ11Aに保存されている初期学習
値が有効であるか否かを判定し、有効である場合には通
常の学習動作の実行を中止する。また、CPU10は、
初期学習値が不適正であると判定した場合には、現在の
学習値でフラッシュメモリ11Aの初期学習値を更新す
る機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にはヘッド
位置決め制御を行なうためのサーボシステムを備えたデ
ィスク装置に関し、特にディスク偏心成分に関係するサ
ーボ補償を行なうための学習機能を有するサーボシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置であるハードデ
ィスクドライブ(以下単にディスクドライブと呼ぶ)
は、ディスク上に予め記録されたサーボデータを使用し
て、磁気ヘッド(以下単にヘッド)を当該ディスク上の
目標位置(目標トラック又は目標シリンダ)に位置決め
制御するためのサーボシステムを備えている。サーボシ
ステムは、ディスクドライブのメインコントローラであ
るマイクロプロセッサ(CPU)をメイン要素とするフ
ィードバックシステムから構成されている。
【0003】ディスクドライブの製造工程には、ディス
ク上にサーボデータを記録するためのサーボライト工程
がある。サーボライト工程では、ヘッド・ディスクアセ
ンブリなどのドライブ機構がドライブ本体内に組み込ま
れた後に、サーボトラックライタ(servo track writer
: STW)により、ディスク上へのサーボデータの記
録がなされる。また、ドライブ本体内に組み込む前のデ
ィスクに対して、専用装置により予めサーボデータを記
録する方法もある。
【0004】サーボデータは、ディスク上の周方向に所
定の間隔を以って設定される複数のサーボエリアに記録
される。1トラックにおいて、当該各サーボエリア間の
エリアがデータエリアとなり、各データエリアは複数の
データセクタ(データのアクセス単位)に分割されてい
る。サーボエリアを先頭として複数のデータセクタを含
む範囲をサーボセクタと呼び、1トラックは1周分のサ
ーボセクタが集合したものである。ここで、サーボエリ
アのみで定義されるトラックをサーボトラックと呼び、
サーボセクタの集合で定義されるトラックをデータトラ
ックと呼ぶ場合がある。
【0005】ディスク上には、多数のトラックが同心円
状で構成されることになる。トラックは、1枚又は複数
枚のディスクにおいて、回転軸方向の同一位置(1枚の
場合には表面と裏面)のトラックを含めた概念としてシ
リンダと呼ぶ場合がある。各トラックは、ディスクの回
転中心を基準としてほぼ真円形状になるように構成され
ることが望ましい。
【0006】しかし、STWによるサーボライト工程時
に、ドライブ本体に対して外部から衝撃が与えられた
り、ディスクを固定しているクランプ機構などの機械的
精度の影響などにより、回転しているディスクの中心軸
の偏心成分によるランナウト(又はディスク・ランナウ
ト:disk runout)と呼ぶ現象が発生する。ランナウト
は、ディスクの回転周期に同期して発生する回転振れ量
または偏心量として測定可能である。このランナウト現
象により、ディスクの回転中心に対して、サーボトラッ
クは理想的な同心円状にならず、歪んだ状態となる。
【0007】ディスクドライブでは、データのリード/
ライト動作時に、サーボシステムはアクチュエータを駆
動制御して、ヘッドをディスク上の目標トラックに位置
決め制御する。サーボシステムは大別して、ヘッドを目
標トラックまで移動させるシーク動作と、目標トラック
の範囲内(通常ではトラックの中心線上)に位置決めす
るためのトラック追従動作とを実行する。このトラック
追従動作では、サーボシステムは、ヘッドにより読出さ
れるサーボデータに追従するように制御する。
【0008】実際には、サーボデータに含まれるサーボ
バーストデータを再生し、位置誤差信号を生成すること
により、ヘッドをトラックの中心線上に位置調整する。
このため、サーボデータの歪みが大きい場合には、通常
のフィードバック制御では追従制御が困難となる。
【0009】そこで、最近のディスクドライブでは、デ
ィスクを回転させるスピンドルモータの起動時に、ディ
スクの偏心量(ランナウト成分)を、ヘッドの位置誤差
値から算出する学習機能を備えたサーボシステムが開発
されている(例えば特開平11−35381号公報を参
照)。このサーボシステムは、学習動作により算出した
ヘッド毎の学習値(ディスクの偏心量)を記憶し、当該
学習値を使用してトラック追従動作時のサーボ補償を実
行する。具体的には、サーボシステムは、学習動作によ
り算出されたヘッド毎の学習値から、ディスクの偏心量
を抑制するためのサーボ補償値(補正値)を求めて、フ
ィードバック制御処理により算出する制御値に、フィー
ドフォワード制御で加算する構成である。学習機能を有
するサーボシステムであれば、ヘッドのトラック追従動
作時の歪みを抑制できるため、結果的にヘッド位置決め
制御の精度を向上させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】学習機能を備えたディ
スクドライブでは、製造時の学習動作により算出された
学習値(以下初期学習値と称する)がフラッシュROM
またはEEPROMなどの不揮発性メモリに保存されて
いる。ディスクドライブのサーボシステムは、スピンド
ルモータの起動時に、メモリに保存された初期学習値を
初期値として使用した学習動作を実行する。サーボシス
テムは、当該学習動作により算出した学習値を、通常で
はDRAM(ダイナミックRAM)に格納し、以後のサ
ーボ制御動作(ヘッド位置決め制御)で使用する。DR
AMは、ドライブの電源がオフされると、記憶している
学習値をクリアすることになる。
【0011】このようなサーボシステムを有するディス
クドライブでは、スピンドルモータの起動時の度に学習
動作が実行されるため、常にデータのリード/ライト動
作は当該学習動作が終了するまで待機されることにな
る。従って、結果として、ドライブの起動時間(リード
/ライト動作の準備時間)は相対的に長時間となる。近
年、ディスクドライブは、パーソナルコンピュータだけ
でなく、通信機能を備えたモバイル情報機器などのよう
に用途が拡大しているため、起動時間の短縮化も性能向
上の課題になっている。
【0012】また、従来では、起動時の学習動作によ
り、適正な学習値が得られない場合には、製造時に算出
した初期学習値が使用されることになる。しかし、ディ
スクドライブの使用環境(特に温度環境)の変化等によ
り、製造時からディスクの偏心量が変化している可能性
もあり、単に初期学習値を使用する方法は、起動不良を
引き起こすなどの不都合がある。
【0013】そこで、本発明の目的は、第1にドライブ
の起動時での学習動作に要する時間の短縮化を図ること
により、結果としてリード/ライト動作の準備時間の短
縮化を実現することにある。さらに、本発明の第2の目
的として、不適正な初期学習値を使用して、ドライブの
起動不良が発生するような事態を未然に防止することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点は、
ディスクドライブのスピンドルモータの起動時に、製造
時の学習動作により算出された初期学習値が有効である
か否かを判定し、有効である場合には学習動作の実行を
省略する学習機能を備えたディスク装置に関する。
【0015】具体的には,本発明は、サーボデータが予
め記録されたディスクと、データのリード/ライト動作
を実行するヘッドと、ヘッドを搭載してディスク上の目
標位置に位置決めするためのアクチュエータと、ヘッド
のシーク動作及びトラック追従動作を実行してディスク
上の目標位置にヘッドを位置決め制御するためのサーボ
制御手段と、初期学習値を保存している第1のメモリ手
段と、ディスク回転起動時にサーボ制御手段によりヘッ
ドを目標位置に位置決め制御させて、初期学習値を使用
するトラック追従動作の状態が許容範囲の場合には学習
動作を中止し、当該状態が許容範囲外の場合には学習動
作を実行する学習制御手段と、学習制御手段の学習動作
により算出された学習値を記憶するための第2のメモリ
手段とを有するディスクドライブである。
【0016】要するに、本発明のドライブに含まれるサ
ーボシステムは、ドライブの起動時(スピンドルモータ
の起動時)に、学習制御手段により学習動作を実行する
か否かを判定し、初期学習値が有効であれば当該学習動
作を中止する。学習制御手段は、ヘッドを所定の目標位
置(学習用の指定トラック)まで移動させて、初期学習
値を使用してトラック追従動作を実行させる。学習制御
手段は、トラック追従動作により、ヘッドが当該目標位
置に位置決めされる場合(トラック追従動作が成功した
場合)には、初期学習値を有効と判定する。
【0017】従って、初期学習値が有効である場合に
は、起動時の学習動作を省略するため、学習動作に要す
る時間を節約し、結果としてドライブの起動時間(リー
ド/ライト動作の準備時間)の短縮化を図ることができ
る。ここで、初期学習値が有効であると判定した場合
に、学習動作を中止して、以後のサーボ制御動作には初
期学習値が使用される。一方、環境変化などにより許容
範囲を超えて偏心量が変化している場合には、初期学習
値は有効でないと判定し、学習動作が実行される。従っ
て、常に適正な学習値を使用することになるため、適正
値でない初期学習値を使用することでリード/ライト動
作の準備動作に支障を来すドライブの起動不良を起こす
ような事態を未然に防止できる。
【0018】本発明の第2の観点は、所定のトラック追
従動作時に、学習動作を実行して算出される現在の学習
値と、製造時に算出して第1のメモリ手段(不揮発性メ
モリ)に保存されている初期学習値を比較し、その差が
許容範囲外の場合には当該初期学習値を更新する学習機
能を有するディスクドライブに関する。
【0019】具体的には,本発明は、多数の各トラック
が同心円状に構成されて,当該各トラックには予めサー
ボデータが記録されたサーボエリアが設けられているデ
ィスクと、ディスクに対してデータのリード/ライト動
作を実行するためのヘッドと、ヘッドを搭載し、ディス
ク上の目標位置に位置決めするためのアクチュエータ
と、ヘッドにより読出されるサーボデータに従ってアク
チュエータを駆動制御し、ヘッドのシーク動作及びトラ
ック追従動作を実行してディスク上の目標位置にヘッド
を位置決め制御するためのサーボ制御手段と、トラック
追従動作時のサーボ補償として使用し、予め測定された
初期学習値を保存している第1のメモリ手段と、現在の
学習値を算出するための学習動作を実行して、当該学習
値又は初期学習値をサーボ補償として使用するために第
2のメモリ手段に格納する学習手段と、所定のトラック
追従動作時に、学習手段により学習動作を実行させて、
当該現在の学習値と初期学習値との差が許容範囲外の場
合には、第1のメモリ手段に保存されている初期学習値
を更新する初期学習値更新手段とを有するディスク装置
である。
【0020】要するに、本発明のドライブに含まれるサ
ーボシステムは、製造時に測定して不揮発性メモリに保
存されている初期学習値を適宜更新できる機能を備えて
いる。従って、起動時に実行する学習動作が失敗した場
合に、現在の状態に適応した有効な初期学習値を代替値
として使用することが可能である。従って、製造時から
偏心量が変化した状態とはかけ離れた初期学習値を使用
することで、リード/ライト動作の準備動作に支障を来
すドライブの起動不良を起こすような事態を未然に防止
できる。また、学習動作時には初期値として初期学習値
を使用するため、適宜更新された初期学習値を使用する
ことで、結果として学習動作に要する時間の短縮化を図
ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。
【0022】(ディスクドライブの構成)後述する各実
施形態で想定しているディスクドライブは、具体的には
ハードディスクドライブである。ディスクドライブは、
図1に示すように、データ記録媒体であるディスク1
と、ディスク1に対してデータのリード/ライトを行な
うためのヘッド2とを有する。ディスク1は、スピンド
ルモータ(SPM)3により高速回転する。ディスク1
には、ヘッド2を目標トラック(又は目標シリンダ)に
位置決め制御するために使用されるサーボデータが予め
記録されている。ディスク1上には、多数の同心円状の
トラック(ここではデータセクタを含むデータトラッ
ク)が構成されている。各トラックには、所定の間隔で
サーボデータが記録されたサーボエリアが配置されてい
る。
【0023】ヘッド2は、ヘッド本体であるスライダ
に、リードヘッド素子とライトヘッド素子とが分離され
て実装されている構造である。ヘッド2は、ボイスコイ
ルモータ(VCM)5により駆動されるアクチュエータ
4に搭載されている。なお、ここでは、便宜的にディス
ク1は1枚であり、ヘッド2はディスク1の各面に対応
する2個が設けられている。
【0024】VCM5は、サーボシステムでの狭義の制
御対象であり、モータドライバIC6に含まれるVCM
ドライバ6Aにより駆動電流が供給される。モータドラ
イバIC6は、VCMドライバ6Aと共に、SPM3に
駆動電流を供給するSPMドライバ6Bを含み、後述す
るマイクロプロセッサ(CPU)10により制御され
る。
【0025】ディスクドライブは、以上のようなヘッド
・ディスクアセンブリと共に、ヘッドアンプ(プリアン
プ)回路7と、リード/ライト(R/W)チャネル8
と、ディスクコントローラ(HDC)9と、CPU10
と、メモリ11と、センサ12とを有する回路系を備え
ている。
【0026】ヘッドアンプ回路7は、複数個のヘッド2
の切り換え、及び各ヘッド2との間のリード/ライト信
号の入出力などを実行する。R/Wチャネル8は、リー
ド/ライト信号の信号処理回路であり、サーボデータを
再生してCPU10に送出する機能も有する。HDC9
は、ドライブとホストシステムとの間のコマンド、リー
ド/ライトデータの通信を制御するインターフェース機
能、及びR/Wチャネル8との間のリード/ライトデー
タの通信を制御するディスクコントローラ機能を有して
いる。
【0027】CPU10は、ディスクドライブのメイン
コントローラであり、サーボシステムのメイン要素であ
る。CPU10は、サーボシステムのメイン機能である
ヘッド位置決め制御、学習動作及びサーボ補償動作に関
係する制御動作を実行する。メモリ11は、フラッシュ
ROM又はEEPROMなどからなる書き換え可能な不
揮発性メモリ(以下フラッシュメモリと呼ぶ)11A
と、電源オフ時には記憶内容がクリアされるダイナミッ
クDRAM(以下単にRAMと呼ぶ)11Bとを有す
る。フラッシュメモリ11Aは、ドライブの製造時の学
習動作により算出された初期学習値を保存している。R
AM11Bは、学習動作により算出された学習値を格納
するためのメモリと、ワーク用として初期学習値などを
一時的に格納するメモリとに大別される。
【0028】さらに、ディスクドライブは、ドライブの
温度環境の変化を検出するための温度センサ12を有す
る。CPU10は、温度センサ12の検出信号を入力す
ることにより、ドライブ本体の温度変化を監視してい
る。
【0029】(サーボシステム)ディスクドライブに
は、CPU10をメイン要素とするサーボシステムが組
み込まれている。ここで、ディスクドライブは、ホスト
システムからのリード/ライトコマンドに応じて、ディ
スク1上の目標トラックに含まれるアクセス対象のデー
タセクタに、データのリード/ライト動作を実行する。
サーボシステムは、当該リード/ライト動作時に、ヘッ
ド2をディスク1上の目標トラックに位置決めするため
に、アクチュエータ4(実際にはVCM5)を駆動制御
する。サーボシステムは、ディスク1上のサーボエリア
からヘッド2により読出されたサーボデータを使用し
て、シーク動作とトラック追従動作からなるサーボ制御
動作を実行する。
【0030】サーボシステムは、速度制御によりヘッド
2を目標トラックまで移動させるシーク動作を実行す
る。さらに、サーボシステムは、シーク動作からトラッ
ク追従動作に移行させて、ヘッド2を目標トラックの範
囲内(トラックの中心線上)に位置決めするように位置
調整する。サーボシステムは、概念的にはフィードバッ
ク制御システムと、当該フィードバック制御システムの
制御値にサーボ補償値を加算してサーボ補償を行なうた
めのフィードフォワード制御システムとからなる。
【0031】ここで、前述したように、ディスク上のサ
ーボトラック(サーボセクタからなるトラック)に対し
て、偏心(ディスク・ランナウト:disk runout)が発
生している場合には、サーボデータに対する追従制御だ
けでは、トラック追従動作は成功しない。そこで、サー
ボシステムは、初期学習値又は学習動作により算出した
学習値を使用してサーボ補償値を求めて、トラック追従
動作に対するサーボ補償を実行する。
【0032】(第1の実施形態)以下図1と共に、図2
のフローチャートを参照して、第1の実施形態に関する
学習動作を説明する。
【0033】ディスクドライブの電源が投入されて、ス
ピンドルモータ3が起動し、所定の定常回転数に到達す
ると、サーボシステム(CPU10)は、目標位置とし
て学習用シリンダを設定し、アクチュエータ4を駆動制
御してシーク動作を実行する(ステップS1,S2)。
ここでは、複数のヘッド2に対する学習動作を実行する
ため、便宜的にトラックをシリンダと呼ぶ場合がある。
【0034】CPU10は、アクチュエータ4が学習用
シリンダまで到達すると、最初に学習するヘッド2(ヘ
ッド番号H=0とする)を選択する(ステップS3)。
即ち,ここでは1枚のディスク1を想定し、当該ディス
ク1の表面側に配置されるヘッド(ヘッド番号H=0)
と、裏面側に配置されるヘッド(ヘッド番号H=1)と
がアクチュエータ4に搭載されている。
【0035】CPU10は、フラッシュメモリ11Aか
らヘッド(ヘッド番号H=0)に対応する初期学習値を
読出して、RAM11Bのワーク用メモリに設定する
(ステップS4)。CPU10は、学習用シリンダであ
る目標トラックの範囲内にヘッドを位置決めするための
トラック追従動作を実行する(ステップS5)。このと
き、CPU10は、RAM11Bに記憶した初期学習値
を使用したサーボ補償を実行することにより、ヘッド
(ヘッド番号H=0)がオントラックできたか否かを判
定する(ステップS6)。即ち、所定時間内にヘッド2
が目標トラックの中心線上に位置決めされて、そのまま
維持できるか否かを判定する(トラック追従動作の成功
または失敗の判定)。
【0036】オントラックできた場合には、CPU10
は、次のヘッド(ヘッド番号H=1)を選択して、ステ
ップS4からステップS6までの処理を繰り返す(ステ
ップS7,S8)。CPU10は、各ヘッド2に対する
オントラックが成功した場合には、学習動作を中止し
て、リード/ライト動作の準備動作に移行する(ステッ
プS6のYES,S7のYES)。
【0037】一方、いずれのヘッドの場合でも,オント
ラックが失敗した場合には、CPU10は、学習動作
(即ち、偏心成分の算出)に移行する(ステップS6の
NO,S9)。そして、CPU10は、学習動作により
算出した学習値を使用して、ヘッドを目標トラック(学
習用シリンダ)に追従させるトラック追従動作を実行す
る(ステップS10)。
【0038】CPU10は、学習動作による学習値を使
用したサーボ補償を実行することにより、ヘッド2がオ
ントラックできたか否かを判定し、成功した場合には当
該学習値をRAM11Bに格納する(ステップS11の
YES,S12)。一方、失敗した場合には、再度の学
習動作を実行し、トラック追従動作及びオントラックの
判定処理を繰り返す(ステップS11のNO)。但し、
再学習動作は、所定の回数だけ繰り返し、オントラック
が成功しない場合には停止となる。
【0039】以上のように同実施形態によれば、ドライ
ブの起動時には、サーボシステムは、保存している初期
学習値を使用したトラック追従動作を実行して、オント
ラックが成功した場合には、学習対象のヘッドに対する
学習動作を中止する。この場合、サーボシステムは学習
対象のヘッドに対して初期学習値が有効であると判定
し、以後のリード/ライト動作時でのサーボ制御動作で
は、初期学習値を使用するトラック追従動作を実行する
ことになる。
【0040】一方、初期学習値を使用したトラック追従
動作が失敗した場合(オントラックしない)には、当該
ヘッドに対する学習動作に移行して、学習値をRAM1
1Bに格納する。この場合、サーボシステムは、学習対
象のヘッドに対して学習動作による学習値が有効となる
ため、以後のリード/ライト動作時でのサーボ制御動作
では、RAM11Bに格納した学習値を使用するトラッ
ク追従動作を実行することになる。
【0041】従って、初期学習値が有効である場合に
は、ヘッド毎の学習動作の全てまたは一部が中止となる
ため、学習動作に要する時間を短縮することができる。
これにより、ドライブの起動時におけるリード/ライト
動作の準備時間を短縮することが可能となる。また、初
期学習値の有効性を判定し、当該初期学習値が不適正な
場合には、学習動作により算出した学習値を使用するた
め、不適正に初期学習値を使用してドライブの支障を招
くような事態を未然に防止することができる。
【0042】(第2の実施形態)図3は、第2の実施形
態に関する学習動作を説明するためのフローチャートで
ある。第2の実施形態は、ドライブの製造時の学習動作
により算出された初期学習値と、所定のヘッドに対応す
る現在の学習値とを比較し、その差が許容範囲内(規定
値以下)の場合には、偏心量の変化が許容範囲内である
と判定し、当該初期学習値を適正値として使用するサー
ボシステムに関するものである。以下図3のフローチャ
ートを参照して、具体的に説明する。
【0043】ディスクドライブの電源が投入されて、ス
ピンドルモータ3が起動し、所定の定常回転数に到達す
ると、サーボシステム(CPU10)は、目標位置とし
て学習用シリンダを設定し、アクチュエータ4を駆動制
御してシーク動作を実行する(ステップS20,S2
1)。
【0044】CPU10は、アクチュエータ4が学習用
シリンダまで到達すると、最初に学習するヘッド2(ヘ
ッド番号H=0とする)を選択する(ステップS2
2)。CPU10は、フラッシュメモリ11Aからヘッ
ド(ヘッド番号H=0)に対応する初期学習値(PLと
する)を読出して、RAM11Bのワーク用メモリに設
定する(ステップS23)。CPU10は、当該初期学
習値を使用して、選択したヘッド(ヘッド番号H=0)
に対応する学習動作を実行し、現時点での偏心成分に対
応する学習値(LVとする)を算出する(ステップS2
4)。
【0045】CPU10は、算出した学習値(LV)が
適正値であるか否か(学習動作が成功したか否か)を判
定する。具体的には、CPU10は、当該学習値(L
V)を使用したサーボ補償を実行することにより、ヘッ
ド(ヘッド番号H=0)が学習用シリンダ上にオントラ
ックできたか否かを判定する(ステップS25)。ここ
で、学習動作が失敗の場合には、当該ヘッド(ヘッド番
号H=0)に対応する学習動作を再実行する(ステップ
S25のNO)。
【0046】学習動作が成功した場合には、CPU10
は、現時点での学習値(LV)と、製造時での初期学習
値(PL)とを比較し、その差が規定値以下(許容範囲
内)であるか否か(許容範囲外)を判定する(ステップ
S26)。判定結果が許容範囲内の場合には、CPU1
0は、偏心量が変化せず、製造時での初期学習値(P
L)が適正値と判定し、当該ヘッド(ヘッド番号H=
0)を含めて全ヘッド(ここでは2個のヘッド)に対応
する各初期学習値(PL)をRAM11Bに格納する
(ステップS27)。
【0047】一方、判定結果が許容範囲外の場合には、
CPU10は、製造時から偏心量が変化しているため、
現時点での学習値(LV)を適正値と判定し、RAM1
1Bに格納する(ステップS28)。さらに、CPU1
0は、当該ヘッド(ヘッド番号H=0)以外のヘッド
(ここではヘッド番号H=1のヘッド)に対応する通常
の学習動作を実行し、算出した学習値(LV)をRAM
11Bに格納する(ステップS29〜S34)。なお、
当該学習動作が失敗の場合には、当該ヘッド(ヘッド番
号H=1)に対応する学習動作を再実行する(ステップ
S33のNO)。以上の学習動作をドライブに搭載され
ている全てのヘッド(ここでは2個のヘッド)に対して
実行し、算出した現時点の各学習値を適正値としてRA
M11Bに格納する(ステップS29のYES,S35
のYES)。
【0048】以上のように同実施形態によれば、ドライ
ブの起動時に、サーボシステムは、最初の学習対象のヘ
ッドに対応する学習動作を実行し、当該現時点での学習
値(LV)と初期学習値(PL)とを比較し、その差が
規定値以下(許容範囲内)であるか否か(許容範囲外)
を判定する。判定結果が許容範囲内であれば、製造時の
偏心量が変化せず、製造時での各ヘッドに対応する初期
学習値(PL)が有効であると判断する。従って、これ
以降、最初のヘッド(ヘッド番号H=0)以外のヘッド
(ここではヘッド番号H=1)に対応する学習動作を中
止する。従って、学習動作に要する時間を短縮すること
ができる。これにより、ドライブの起動時におけるリー
ド/ライト動作の準備時間を短縮することが可能とな
る。
【0049】また、初期学習値が有効ではないと判定し
た場合には、全ヘッドに対応する通常の学習動作を実行
して、現時点での学習値をRAM11Bに格納し、リー
ド/ライト動作時のサーボ補償に使用する。従って、当
該初期学習値が不適正な場合には、学習動作により算出
した学習値を使用するため、不適正に初期学習値を使用
してドライブの支障を招くような事態を未然に防止する
ことができる。
【0050】(第3の実施形態)図4は、第3の実施形
態に関する学習動作を説明するためのフローチャートで
ある。第3の実施形態は、スピンドルモータ3の起動時
に、RAM11Bに学習値(学習動作により算出された
現時点での学習値)が格納されている場合には、通常の
学習動作を中止する機能を有するサーボシステムに関す
るものである。以下図4のフローチャートを参照して、
具体的に説明する。
【0051】同実施形態は、ディスクドライブの電源が
投入された直後に、通常の学習動作が実行されて、当該
学習動作により算出される学習値がRAM11Bに格納
されるシステムを想定する。通常の学習動作では、前述
のように、製造時に測定されてフラッシュメモリ11A
に保存されている初期学習値が使用される。
【0052】RAM11Bは、揮発性メモリであるた
め、ディスクドライブの電源がオフされると記憶内容で
ある学習値を消去する。しかし、RAM11Bは、リー
ド/ライト動作の停止時でも、電源供給が継続されてい
る期間は学習値を保持している。
【0053】いま仮に、ホストシステムからモータ起動
コマンドが発行されると、ディスクドライブは、スピン
ドルモータ3が起動し、リード/ライト動作の準備動作
に移行する。このとき、CPU10は、スピンドルモー
タ3を起動する前に、RAM11Bの記憶内容を参照し
て、ヘッド毎の学習値(初期学習値の場合もある)が存
在するか否かを判定する(ステップS40)。
【0054】RAM11Bにヘッド毎の学習値が格納さ
れている場合には、CPU10は、通常の学習動作を実
行することなく、スピンドルモータ3を起動して、所定
の定常回転数に到達した時点で最初のシーク動作に移行
する(ステップS40のYES,S51,S52)。こ
れ以降、CPU10は、リード/ライト動作に移行す
る。
【0055】一方、RAM11Bにはヘッド毎の学習値
が格納されていない場合には、CPU10は、通常の学
習動作に移行する(ステップS40のNO)。即ち、ス
ピンドルモータ3を起動し、所定の定常回転数に到達し
た時点で、CPU10は、目標位置として設定した学習
用シリンダまでのシーク動作を実行する(ステップS4
1,S42)。
【0056】CPU10は、アクチュエータ4が学習用
シリンダまで到達すると、最初に学習するヘッド2(ヘ
ッド番号H=0とする)を選択する(ステップS4
3)。CPU10は、フラッシュメモリ11Aからヘッ
ド(ヘッド番号H=0)に対応する初期学習値を読出し
て、RAM11Bのワーク用メモリに設定する(ステッ
プS44)。CPU10は、当該初期学習値を使用し
て、選択したヘッド(ヘッド番号H=0)に対応する学
習動作を実行し、現時点での偏心成分に対応する学習値
を算出する(ステップS45)。
【0057】CPU10は、算出した学習値が適正値で
あるか否か(学習動作が成功したか否か)を判定する
(ステップS46)。学習動作が成功した場合には、C
PU10は、当該学習動作により算出した学習値をRA
M11Bに格納する(ステップS46のYES,S4
7)。以上の学習動作を、全てのヘッド(ここでは2
個)に対して繰り返す(ステップS48,S49)。
【0058】ここで、学習動作が失敗の場合には、CP
U10は、当該ヘッド(ヘッド番号H=0)に対応する
学習値として、初期学習値をRAM11Bに格納する
(ステップS46のNO,S50)。従って、RAM1
1Bには、ヘッド毎の学習値として、学習動作により算
出された現時点での学習値と、製造時に算出された初期
学習値とが混在して格納される場合もある。
【0059】以上のように同実施形態によれば、ディス
クの回転起動時に、学習値がRAM11Bに格納されて
いる場合には、当該学習値は有効であるとして、通常の
学習動作を中止して、リード/ライト動作の準備動作に
移行する。従って、学習動作に要する時間を節約できる
ため、リード/ライト動作の準備時間を短縮することが
可能となる。要するに、ディスクドライブに電源が供給
されている期間では、最初の学習動作により算出された
学習値が有効であるとして、学習動作を省略する。この
期間であれば、偏心量の変化の程度が小さいと推定され
る。
【0060】ディスクドライブの電源供給がオフされる
と、RAM11Aに格納された学習値はクリアされる。
従って、次の起動時には学習値が更新されて、RAM1
1Aに格納されるため、偏心量の変化が大きくなってい
る場合でも、適正な学習値を使用したサーボ制御が可能
となる。
【0061】(第4の実施形態)図5は、第4の実施形
態に関する学習動作を説明するためのフローチャートで
ある。第4の実施形態は、製造時に測定されてフラッシ
ュメモリ11Aに保存されている初期学習値を、適宜更
新する学習機能を有するサーボシステムに関するもので
ある。以下図5のフローチャートを参照して、具体的に
説明する。
【0062】同実施形態は、所定の条件(例えば一定の
時間経過)に従って、初期学習値を更新するための更新
モードを備えたサーボシステムを想定する。この更新モ
ード時に、CPU10は、ヘッド毎の学習動作を実行
し、現在の学習値(LV)を算出する。具体的には、デ
ィスク上の目標シリンダ(学習用シリンダまたはリード
/ライト対象のシリンダでもよい)に対するトラック追
従動作時に、CPU10は、位置誤差演算を実行したと
きの位置誤差値(トラック中心線に対するヘッドの位置
誤差量)から現在の学習値(LV)を算出する(ステッ
プS60〜S62)。即ち、通常の学習動作と同様に、
CPU10は、位置誤差値からディスクの偏心成分を抽
出し、偏心量に対応する学習値を算出する。
【0063】CPU10は、算出した現時点での学習値
(LV)をRAM11Bに格納する(ステップS6
3)。次に、CPU10は、フラッシュメモリ11Aか
ら製造時での初期学習値(PL)を読出し、当該初期学
習値(PL)と現時点での学習値(LV)とを比較する
(ステップS64)。CPU10は、当該比較結果であ
る差が規定値以下(許容範囲内)であるか否か(許容範
囲外)を判定し、判定結果が許容範囲内の場合には、初
期学習値(PL)をそのまま維持する。CPU10は、
RAM11Bに格納された学習値を使用して、トラック
追従動作時のサーボ補償を実行する(ステップS6
5)。
【0064】一方、判定結果が許容範囲外の場合には、
CPU10は、製造時から偏心量が変化しているため、
現時点で算出した学習値(LV)を適正値と判定し、初
期学習値(PL)を更新する(ステップS66)。具体
的には、CPU10は、現時点で算出したヘッド毎の学
習値(LV)を、フラッシュメモリ11Aに保存されて
いる新たな初期学習値(PL)として書き換える。
【0065】以上のように同実施形態によれば、所定の
更新モード時に、学習動作により算出する現時点での学
習値(LV)と、初期学習値(PL)との比較結果か
ら、当該初期学習値(PL)が有効であるか否かを判定
する。判定結果が許容範囲外で、有効ではない場合に
は、現時点での学習値(LV)を使用して更新する。従
って、製造時に設定した初期学習値を、時間経過に伴っ
て適宜更新することにより、常に適正な初期学習値を維
持することができる。これにより、ディスク回転起動時
に実行する学習動作が失敗した場合に、現時点で想定で
きる学習値に近似している初期学習値を代替値として使
用できるため、確実なサーボ補償を実現できる。換言す
れば、不適正に初期学習値を使用してドライブの支障を
招くような事態を未然に防止することができる。また、
学習動作時には初期値として初期学習値を使用するた
め、当該初期学習値が更新された適正な値であれば,結
果として学習動作に要する時間を短縮することができ
る。これにより、ドライブの起動時におけるリード/ラ
イト動作の準備時間を短縮することが可能となる。
【0066】(第5の実施形態)図6は、第5の実施形
態に関する学習動作を説明するためのフローチャートで
ある。第5の実施形態は、製造時に測定されてフラッシ
ュメモリ11Aに保存されている初期学習値を、学習動
作時に更新する学習機能を有するサーボシステムに関す
るものである。以下図6のフローチャートを参照して、
具体的に説明する。
【0067】スピンドルモータ3が起動し、所定の定常
回転数に到達すると、CPU10は、目標位置として学
習用シリンダを設定し、アクチュエータ4を駆動制御し
てシーク動作を実行する(ステップS70,S71)。
【0068】CPU10は、アクチュエータ4が学習用
シリンダまで到達すると、最初に学習するヘッド2(ヘ
ッド番号H=0とする)を選択する(ステップS7
2)。CPU10は、フラッシュメモリ11Aからヘッ
ド(ヘッド番号H=0)に対応する初期学習値(PL)
を読出して、RAM11Bのワーク用メモリに設定する
(ステップS73)。CPU10は、当該初期学習値を
使用して、選択したヘッド(ヘッド番号H=0)に対応
する学習動作を実行し、現時点での学習値(LV)を算
出する(ステップS74)。
【0069】CPU10は、算出した学習値(LV)が
適正値であるか否か(学習動作が成功したか否か)を判
定する(ステップS75)。ここで、学習動作が失敗の
場合には、CPU10は、初期学習値(PL)を現在の
学習値の代替値としてRAM11Aに格納する(ステッ
プS75のNO,S80)。学習動作が成功した場合に
は、CPU10は、算出した学習値(LV)をRAM1
1Aに格納する(ステップS75のYES,S76)。
【0070】ここで、CPU10は、現時点での学習値
(LV)と、製造時での初期学習値(PL)とを比較
し、その差が規定値以下(許容範囲内)であるか否か
(許容範囲外)を判定する(ステップS77)。判定結
果が許容範囲内の場合には、CPU10は、現時点にお
いても製造時での初期学習値(PL)が適正値と判定
し、フラッシュメモリ11Aに保存されている初期学習
値を維持する。一方、判定結果が許容範囲外の場合に
は、CPU10は、製造時の初期学習値(PL)が不適
正値とし、初期学習値(PL)を更新する(ステップS
78)。具体的には、CPU10は、現時点で算出した
学習値(LV)を、フラッシュメモリ11Aに保存され
ている新たな初期学習値(PL)として書き換える。
【0071】以上の学習動作をドライブに搭載されてい
る全てのヘッド(ここでは2個のヘッド)に対して実行
する(ステップS79,S81)。これにより、RAM
11Bには、ヘッド毎の現在の学習値(初期学習値を含
む)が格納される。また、フラッシュメモリ11Aに保
存されているヘッド毎の初期学習値の中で、不適正値と
して判定された初期学習値は、学習動作により算出され
た学習値で更新される。
【0072】以上のように同実施形態によれば、ディス
ク回転起動時に学習動作を実行するときに、当該学習動
作により算出する現時点での学習値(LV)と、初期学
習値(PL)との比較結果から、当該初期学習値(P
L)が有効であるか否かを判定する。判定結果が許容範
囲外で、有効ではない場合には、現時点での学習値(L
V)を使用して更新する。従って、製造時に設定した初
期学習値を、常に適正な初期学習値として維持すること
ができる。これにより、ディスク回転起動時に実行する
学習動作が失敗した場合に、現時点で想定できる学習値
に近似している初期学習値を代替値として使用できるた
め、確実なサーボ補償を実現できる。換言すれば、不適
正に初期学習値を使用してドライブの支障を招くような
事態を未然に防止することができる。また、学習動作時
には初期値として初期学習値を使用するため、当該初期
学習値が更新された適正な値であれば,結果として学習
動作に要する時間を短縮することができる。これによ
り、ドライブの起動時におけるリード/ライト動作の準
備時間を短縮することが可能となる。
【0073】(第6の実施形態)図7は、第6の実施形
態に関する学習動作を説明するためのフローチャートで
ある。第6の実施形態は、ディスクドライブの内部温度
の変化により、ディスクの偏心量が変動した場合でも、
適正な学習値をRAM11Aに格納してサーボ補償を実
現できるサーボシステムに関するものである。以下図7
のフローチャートを参照して、具体的に説明する。
【0074】同実施形態では、図1に示すように、ディ
スクドライブの内部には温度センサ12が設けられて、
CPU10は温度センサ12からの温度検出値を入力
し、内部温度の変化を監視する機能を有する。さらに、
フラッシュメモリ11Aには、ヘッド毎の初期学習値を
温度別に測定した温度別テーブルが保存されている。C
PU10は、温度別テーブルを参照して、温度センサ1
2により検出された温度値に対応するヘッド毎の初期学
習値を検索できる。
【0075】スピンドルモータ3が起動し、所定の定常
回転数に到達すると、CPU10は、目標位置として学
習用シリンダを設定し、アクチュエータ4を駆動制御し
てシーク動作を実行する(ステップS90,S91)。
このとき、CPU10は、温度センサ12からの温度検
出値を入力し、現時点(学習動作の時点)での温度値を
RAM11Bのワーク用メモリに格納する(ステップS
92)。
【0076】次に、CPU10は、最初に学習するヘッ
ド2(ヘッド番号H=0とする)を選択し、学習動作を
開始する(ステップS93)。CPU10は、フラッシ
ュメモリ11Aから検出した温度値に対応する温度別テ
ーブルを参照し、ヘッド(ヘッド番号H=0)に対応す
る初期学習値(PL)を読出して、RAM11Bのワー
ク用メモリに設定する(ステップS94,S95)。C
PU10は、当該初期学習値を使用して、選択したヘッ
ド(ヘッド番号H=0)に対応する学習動作を実行し、
現時点での学習値を算出する(ステップS96)。
【0077】CPU10は、算出した学習値が適正値で
あるか否か(学習動作が成功したか否か)を判定する
(ステップS97)。学習動作が成功した場合には、C
PU10は、当該学習動作により算出した学習値をRA
M11Bに格納する(ステップS97のYES,S9
8)。以上の学習動作を、全てのヘッド(ここでは2
個)に対して繰り返す(ステップS100,S10
1)。
【0078】ここで、学習動作が失敗の場合には、CP
U10は、当該ヘッド(ヘッド番号H=0)に対応する
学習値として、初期学習値をRAM11Bに格納する
(ステップS97のNO,S99)。従って、RAM1
1Bには、ヘッド毎の学習値として、学習動作により算
出された現時点での学習値と、製造時に算出された初期
学習値とが混在して格納される場合もある。
【0079】以上のように同実施形態によれば、ディス
クの回転起動時の学習動作の前に、ドライブの内部温度
を検出して、当該温度値に対応する初期学習値を温度別
テーブルから検索する。従って、初期学習値として、現
時点の温度値に適正な初期学習値を設定することができ
る。このような初期学習値を学習動作に使用することに
より、現在の温度環境に適応する学習動作を実現でき
る。換言すれば、学習動作に要する時間を短縮化できる
ため、リード/ライト動作の準備時間を短縮することが
可能となる。また、学習動作が失敗した場合に,初期学
習値を現在の学習値の代替値として使用する場合に、現
時点の温度値に適正な初期学習値を使用できるため、確
実なサーボ補償を実現することができる。
【0080】(変形例)ここで、通常の学習動作では、
学習値(偏心成分)は、トラック追従動作時に、サーボ
バーストデータを使用した位置誤差演算により算出され
る位置誤差値をフーリエ級数展開して算出される。この
場合の学習値(LN:N次成分)を算出する基本式は、
「LN=K(αsinA+βcosB)」である。
【0081】ここで、前記基本式の係数Kは、温度値の
所定範囲毎に有効な値を設定することが実験的に確認す
ることができる。具体的には、例えば温度10度以下で
は「K1」が有効であり、常温では「K2」、温度50
以上では「K3」が有効となる。従って、前述の第6の
実施形態の変形例として、温度値に対応する初期学習値
からなる温度別テーブルに代わって、温度値毎(所定の
範囲毎)の係数Knをフラッシュメモリ11Aに保存
し、当該係数Knと前記基本式とから温度別の初期学習
値を算出する構成でもよい。
【0082】さらに、各実施形態では、フラッシュメモ
リ11Aには、ヘッド毎の初期学習値が保存されている
場合を想定している。これに限らず、ヘッド毎でかつデ
ィスク上の場所毎(具体的には所定のトラック数を単位
とするゾーン毎)に初期学習値が保存されている変形例
でもよい。また、初期学習値は、ドライブの製造時にフ
ラッシュメモリ11Aに保存される場合を想定している
が、これに限らず、製品出荷後でもよい。但し、ドライ
ブの電源が投入されて、スピンドルモータが起動される
前に、初期学習値はフラッシュメモリ11Aに保存され
ることが望ましい。
【0083】また、当該ヘッド毎及び場所毎の初期学習
値と共に、前記の温度値毎(所定の範囲毎)の係数Kn
をフラッシュメモリ11Aに保存し、当該係数Knと前
記基本式とから温度別の初期学習値を算出する変形例で
もよい。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、第
1に、ディスクドライブの起動時での学習動作に要する
時間の短縮化を図ることができる。従って、結果として
リード/ライト動作の準備時間の短縮化を実現すること
ができる。第2に、現在の学習値の代替値として初期学
習値を使用する場合に、不適正な初期学習値を使用する
事態を回避することができる。従って、不適正な初期学
習値を使用して、ドライブの起動不良が発生するような
事態を未然に防止し、常に確実なサーボ補償を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に関するディスクドライブ
の要部を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態に関する学習動作の手順を説明
するためのフローチャート。
【図3】第2の実施形態に関する学習動作の手順を説明
するためのフローチャート。
【図4】第3の実施形態に関する学習動作の手順を説明
するためのフローチャート。
【図5】第4の実施形態に関する学習動作の手順を説明
するためのフローチャート。
【図6】第5の実施形態に関する学習動作の手順を説明
するためのフローチャート。
【図7】第6の実施形態に関する学習動作の手順を説明
するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…ディスク 2…ヘッド 3…スピンドルモータ 4…アクチュエータ 5…ボイスコイルモータ 6…モータドライバ 7…プリアンプ回路 8…リード/ライトチャネル 9…ディスクコントローラ 10…CPU 11…メモリ 11A…不揮発性メモリ(フラッシュメモリ) 11B…RAM

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の各トラックが構成されて、当該各
    トラックにはサーボデータが予め記録されたサーボエリ
    アが設けられているディスクと、 前記ディスクに対してデータのリード/ライト動作を実
    行するヘッドと、 前記ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、 前記ヘッドにより読出される前記サーボデータに従って
    前記アクチュエータを駆動制御し、前記ヘッドのシーク
    動作及びトラック追従動作を実行して前記ディスク上の
    目標位置に前記ヘッドを位置決め制御するためのサーボ
    制御手段と、 前記トラック追従動作時のサーボ補償として使用し、予
    め測定されたディスクの回転周期に同期して発生する偏
    心量の補正値である初期学習値を保存している第1のメ
    モリ手段と、 前記ディスク回転起動時に、前記サーボ制御手段による
    トラック追従動作時に、前記初期学習値を使用したサー
    ボ補償によるトラック追従動作の状態が許容範囲である
    か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果により、当該状態が許容範囲外
    の場合には学習動作を実行し、当該状態が許容範囲内の
    場合には実行予定の学習動作を中止する学習制御手段
    と、 前記学習制御手段の学習動作により算出される現在の学
    習値を、前記サーボ制御手段によるトラック追従動作時
    のサーボ補償として使用するために格納する第2のメモ
    リ手段とを具備したことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のメモリ手段は不揮発性メモリ
    であり、ヘッド毎の前記初期学習値を保存し、 前記第2のメモリ手段は学習動作により算出されたヘッ
    ド毎の学習値を格納し、 前記サーボ制御手段は、リード/ライト動作を実行する
    ヘッドに対応する学習値が前記第2のメモリ手段に格納
    されている場合には当該学習値をトラック追従動作時に
    使用し、当該学習値が前記第2のメモリ手段に格納され
    ていない場合には前記第1のメモリ手段に保存されてい
    る初期学習値をトラック追従動作時に使用するように構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のディスク
    装置。
  3. 【請求項3】 前記学習制御手段は、学習動作により算
    出した学習値を使用した前記サーボ制御手段によるトラ
    ック追従動作の状態が許容範囲外の場合には再学習動作
    を実行し、かつ当該再学習動作により算出した学習値を
    前記第2のメモリ手段に格納することを特徴とする請求
    項1記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記初期学習値は、装置製造時に測定さ
    れて、前記第1のメモリ手段に記憶されることを特徴と
    する請求項1記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 多数の各トラックが同心円状に構成され
    て、各トラックにはサーボデータが予め記録されたサー
    ボエリアが設けられたディスクと、当該ディスク上にデ
    ータのリード/ライト動作を実行するヘッドと、当該ヘ
    ッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置決めす
    るためのアクチュエータと、シーク動作及びトラック追
    従動作を実行して前記ディスク上の目標位置に前記ヘッ
    ドを位置決め制御し、当該トラック追従動作時に学習値
    を使用してサーボ補償を行なうサーボシステムとを有す
    るディスク装置に適用するサーボ制御方法であって、 前記サーボシステムは、 前記ディスク回転起動時に、目標位置へのヘッド位置決
    め制御を実行し、トラック追従動作時に予め測定された
    初期学習値を使用した場合に、トラック追従動作の状態
    が許容範囲であるか否かを判定するステップと、 前記トラック追従動作の状態が許容範囲内の場合には、
    前記ディスク回転起動時に実行予定の学習動作を中止す
    るステップと、 前記トラック追従動作の状態が許容範囲外の場合には、
    学習動作を実行して算出した学習値をメモリ手段に格納
    するステップと、 リード/ライト動作時に、前記メモリ手段に格納されて
    いる学習値をトラック追従動作時に使用し、当該学習値
    が前記メモリ手段に格納されていない場合には前記初期
    学習値をトラック追従動作時に使用するステップとから
    なる手順を実行するように構成されているサーボ制御方
    法。
  6. 【請求項6】 多数の各トラックが同心円状に構成され
    て、当該各トラックにはサーボデータが予め記録された
    サーボエリアがが設けられているディスクと、 前記ディスクに対してデータのリード/ライト動作を実
    行するための複数のヘッドと、 前記複数のヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置
    に位置決めするためのアクチュエータと、 前記ヘッドにより読出される前記サーボデータに従って
    前記アクチュエータを駆動制御し、前記ヘッドのシーク
    動作及びトラック追従動作を実行して前記ディスク上の
    目標位置に前記ヘッドを位置決め制御するためのサーボ
    制御手段と、 前記トラック追従動作時のサーボ補償として使用し、予
    め測定された初期学習値を保存している第1のメモリ手
    段と、 前記ディスク回転起動時に、所定のヘッドに対応する現
    在の学習値を算出するための学習動作を実行する学習手
    段と、 前記現在の学習値と前記初期学習値との差が許容範囲内
    の場合には、当該初期学習値を前記サーボ補償として使
    用するために第2のメモリ手段に格納し、当該差が許容
    範囲外の場合には前記学習手段により各ヘッドに対応す
    る学習動作を実行させて、当該学習動作により算出され
    る各学習値を前記第2のメモリ手段に格納する学習制御
    手段とを具備したことを特徴とするディスク装置。
  7. 【請求項7】 多数の各トラックが同心円状に構成され
    て、当該各トラックにはサーボデータが予め記録された
    サーボエリアが設けられたディスクと、当該ディスク上
    にデータのリード/ライト動作を実行する複数のヘッド
    と、当該各ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置
    に位置決めするためのアクチュエータと、シーク動作及
    びトラック追従動作を実行して前記ディスク上の目標位
    置にヘッドを位置決め制御し、当該トラック追従動作時
    に学習値を使用してサーボ補償を行なうサーボシステム
    とを有するディスク装置に適用するサーボ制御方法であ
    って、 前記サーボシステムは、 前記ディスク回転起動時に、所定のヘッドに対応する現
    在の学習値を算出するための学習動作を実行するステッ
    プと、 前記現在の学習値と、予め測定されて第1のメモリ手段
    に保存されている初期学習値との差が許容範囲内である
    か否かを判定するステップと、 前記判定ステップにより判定結果が許容範囲内の場合に
    は、前記初期学習値を前記サーボ補償として使用するた
    めに第2のメモリ手段に格納するステップと、 前記判定ステップにより判定結果が許容範囲外の場合に
    は、前記学習手段により各ヘッドに対応する学習動作を
    実行させて、当該学習動作により算出される各学習値を
    前記第2のメモリ手段に格納するステップとからなる手
    順を実行するように構成されているサーボ制御方法。
  8. 【請求項8】 多数の各トラックが同心円状に構成され
    て、当該各トラックには予めサーボデータが記録された
    サーボエリアが設けられているディスクと、 前記ディスクに対してデータのリード/ライト動作を実
    行するためのヘッドと、 前記ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、 前記ヘッドにより読出される前記サーボデータに従って
    前記アクチュエータを駆動制御し、前記ヘッドのシーク
    動作及びトラック追従動作を実行して前記ディスク上の
    目標位置に前記ヘッドを位置決め制御するためのサーボ
    制御手段と、 前記トラック追従動作時のサーボ補償として使用し、予
    め測定された初期学習値を保存している第1のメモリ手
    段と、 学習動作を実行して、現在の学習値を算出する学習手段
    と、 前記サーボ補償として使用するために、前記初期学習値
    または前記現在の学習値を格納するための第2のメモリ
    手段と、 前記ディスク回転起動時に、前記第2のメモリ手段に現
    在の学習値が格納されていない場合には前記学習手段に
    よる学習動作を実行させて、当該学習動作により算出さ
    れた現在の学習値を前記第2のメモリ手段に格納し、前
    記第2のメモリ手段に現在の学習値が格納されている場
    合には当該学習動作を中止するように制御する学習制御
    手段とを具備したことを特徴とするディスク装置。
  9. 【請求項9】 多数の各トラックが同心円状に構成され
    て、当該各トラックには予めサーボデータが記録された
    サーボエリアが設けられたディスクと、当該ディスク上
    にデータのリード/ライト動作を実行するヘッドと、当
    該ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置決
    めするためのアクチュエータと、シーク動作及びトラッ
    ク追従動作を実行して前記ディスク上の目標位置にヘッ
    ドを位置決め制御し、当該トラック追従動作時にメモリ
    手段に格納された学習値を使用してサーボ補償を行なう
    サーボシステムとを有するディスク装置に適用するサー
    ボ制御方法であって、 前記サーボシステムは、 前記ディスク回転起動時に、前記メモリ手段に学習値が
    格納されているか否かを判定するステップと、 前記判定ステップによる判定結果が前記メモリ手段に学
    習値が格納されていない場合には、学習動作を実行させ
    て、当該学習動作により算出された現在の学習値を前記
    メモリ手段に格納するステップと、 前記判定ステップによる判定結果が前記メモリ手段に現
    在の学習値が格納されている場合には、前記学習動作を
    中止して、リード/ライト動作に伴うヘッド位置決め制
    御に移行させるステップとからなる手順を実行するよう
    に構成されているサーボ制御方法。
  10. 【請求項10】 多数の各トラックが同心円状に構成さ
    れて,当該各トラックには予めサーボデータが記録され
    たサーボエリアが設けられているディスクと、 前記ディスクに対してデータのリード/ライト動作を実
    行するためのヘッドと、 前記ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、 前記ヘッドにより読出される前記サーボデータに従って
    前記アクチュエータを駆動制御し、前記ヘッドのシーク
    動作及びトラック追従動作を実行して前記ディスク上の
    目標位置に前記ヘッドを位置決め制御するためのサーボ
    制御手段と、 前記トラック追従動作時のサーボ補償として使用し、予
    め測定された初期学習値を保存している第1のメモリ手
    段と、 現在の学習値を算出するための学習動作を実行して、当
    該学習値又は前記初期学習値を前記サーボ補償として使
    用するために第2のメモリ手段に格納する学習手段と、 所定の前記トラック追従動作時に、前記学習手段により
    学習動作を実行させて、当該現在の学習値と前記初期学
    習値との差が許容範囲外の場合には、前記第1のメモリ
    手段に保存されている初期学習値を更新する初期学習値
    更新手段とを具備したことを特徴とするディスク装置。
  11. 【請求項11】 多数の各トラックが同心円状に構成さ
    れて、当該各トラックには予めサーボデータが記録され
    たサーボエリアが設けられたディスクと、当該ディスク
    上にデータのリード/ライト動作を実行するヘッドと、
    当該ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、シーク動作及びトラ
    ック追従動作を実行して前記ディスク上の目標位置にヘ
    ッドを位置決め制御し、当該トラック追従動作時に第2
    のメモリ手段に格納された学習値を使用してサーボ補償
    を行なうサーボシステムとを有するディスク装置に適用
    するサーボ制御方法であって、 前記サーボシステムは、 ディスクの回転起動時に実行した学習動作により算出し
    た現在の学習値、又は第1のメモリ手段に予め保存され
    ている初期学習値を前記サーボ補償として使用するため
    に前記第2のメモリ手段に格納するステップと、 所定の前記トラック追従動作時に実行した学習動作によ
    り算出した現在の学習値と、前記初期学習値との差が許
    容範囲外の場合には、前記第1のメモリ手段に保存され
    ている初期学習値を更新するステップとからなる手順を
    実行するように構成されているサーボ制御方法。
  12. 【請求項12】 多数の各トラックが同心円状に構成さ
    れて,当該各トラックには予めサーボデータが記録され
    たサーボエリアが設けられているディスクと、 前記ディスクに対してデータのリード/ライト動作を実
    行するためのヘッドと、 前記ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、 前記ヘッドにより読出される前記サーボデータに従って
    前記アクチュエータを駆動制御し、前記ヘッドのシーク
    動作及びトラック追従動作を実行して前記ディスク上の
    目標位置に前記ヘッドを位置決め制御するためのサーボ
    制御手段と、 前記トラック追従動作時のサーボ補償として使用し、予
    め測定された初期学習値を保存している第1のメモリ手
    段と、 前記ディスクの回転起動時に、現在の学習値を算出する
    ための学習動作を実行して、当該学習値又は前記初期学
    習値を前記サーボ補償として使用するために第2のメモ
    リ手段に格納する学習手段と、 前記学習手段により算出された現在の学習値と前記初期
    学習値との差が許容範囲外の場合には、前記第1のメモ
    リ手段に保存されている初期学習値を更新する初期学習
    値更新手段とを具備したことを特徴とするディスク装
    置。
  13. 【請求項13】 多数の各トラックが同心円状に構成さ
    れて、当該各トラックには予めサーボデータが記録され
    たサーボエリアが設けられたディスクと、当該ディスク
    上にデータのリード/ライト動作を実行するヘッドと、
    当該ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、シーク動作及びトラ
    ック追従動作を実行して前記ディスク上の目標位置にヘ
    ッドを位置決め制御し、当該トラック追従動作時に第2
    のメモリ手段に格納された学習値を使用してサーボ補償
    を行なうサーボシステムとを有するディスク装置に適用
    するサーボ制御方法であって、 前記サーボシステムは、 ディスクの回転起動時に、現在の学習値を算出するため
    の学習動作を実行するステップと、 前記現在の学習値又は第1のメモリ手段に予め保存され
    ている初期学習値を前記サーボ補償として使用するため
    に前記第2のメモリ手段に格納するステップと、 前記現在の学習値と、前記初期学習値との差が許容範囲
    外の場合には、前記第1のメモリ手段に保存されている
    初期学習値を更新するステップとからなる手順を実行す
    るように構成されているサーボ制御方法。
  14. 【請求項14】 多数の各トラックが同心円状に構成さ
    れて、当該各トラックには予めサーボデータが記録され
    たサーボエリアが設けられているディスクと、 前記ディスクに対してデータのリード/ライト動作を実
    行するためのヘッドと、 前記ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、 前記ヘッドにより読出される前記サーボデータに従って
    前記アクチュエータを駆動制御し、前記ヘッドのシーク
    動作及びトラック追従動作を実行して前記ディスク上の
    目標位置に前記ヘッドを位置決め制御するためのサーボ
    制御手段と、 前記トラック追従動作時のサーボ補償として使用し、予
    め測定された初期学習値を温度別に保存している第1の
    メモリ手段と、 前記ディスク回転起動時の学習動作の実行前に、装置の
    内部温度を検出するための温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度値に対応する初
    期学習値を前記第1のメモリ手段から検索する手段と、 前記学習動作を実行して、現在の学習値を算出する学習
    手段と、 前記サーボ補償として使用するために、前記初期学習値
    または前記現在の学習値を格納するための第2のメモリ
    手段と、 前記学習動作により算出された現在の学習値が有効であ
    る場合には当該現在の学習値を前記第2のメモリ手段に
    格納し、当該現在の学習値が不適正値の場合には前記第
    1のメモリ手段から検索された温度値に対応する初期学
    習値を現在の学習値として前記第2のメモリ手段に格納
    する学習制御手段とを具備したことを特徴とするディス
    ク装置。
  15. 【請求項15】 多数の各トラックが同心円状に構成さ
    れて、当該各トラックには予めサーボデータが記録され
    たサーボエリアが設けられたディスクと、当該ディスク
    上にデータのリード/ライト動作を実行するヘッドと、
    当該ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、シーク動作及びトラ
    ック追従動作を実行して前記ディスク上の目標位置にヘ
    ッドを位置決め制御し、当該トラック追従動作時に第2
    のメモリ手段に格納された学習値を使用してサーボ補償
    を行なうサーボシステムとを有するディスク装置に適用
    するサーボ制御方法であって、 前記サーボシステムは、 トラック追従動作時のサーボ補償として使用し、予め測
    定された初期学習値を温度別に保存している第1のメモ
    リ手段を有し、 前記ディスク回転起動時の学習動作の実行前に、温度セ
    ンサにより装置の内部温度を検出するステップと、 前記温度検出ステップにより検出された温度値に対応す
    る初期学習値を前記第1のメモリ手段から検索するステ
    ップと、 前記学習動作を実行して、現在の学習値を算出するステ
    ップと、 前記学習動作により算出された現在の学習値が有効であ
    る場合には、当該現在の学習値を、前記サーボ補償とし
    て使用するために第2のメモリ手段に格納するステップ
    と、 前記学習動作により算出された学習値が不適正値の場合
    には、前記第1のメモリ手段から検索された温度値に対
    応する初期学習値を現在の学習値として前記第2のメモ
    リ手段に格納するステップとからなる手順を実行するよ
    うに構成されているサーボ制御方法。
  16. 【請求項16】 多数の各トラックが同心円状に構成さ
    れて、当該各トラックには予めサーボデータが記録され
    たサーボエリアが設けられているディスクと、 前記ディスクに対してデータのリード/ライト動作を実
    行するためのヘッドと、 前記ヘッドを搭載し、前記ディスク上の目標位置に位置
    決めするためのアクチュエータと、 前記ヘッドにより読出される前記サーボデータに従って
    前記アクチュエータを駆動制御し、前記ヘッドのシーク
    動作及びトラック追従動作を実行して前記ディスク上の
    目標位置に前記ヘッドを位置決め制御するためのサーボ
    制御手段と、 前記トラック追従動作時のサーボ補償として使用し、予
    め測定された初期学習値及び所定の温度範囲毎に設定さ
    れる温度係数を保存している第1のメモリ手段と、 前記ディスク回転起動時の学習動作の実行前に、装置の
    内部温度を検出するための温度検出手段と、 前記第1のメモリ手段から前記温度検出手段により検出
    された温度値に対応する前記温度係数を検索し、当該温
    度係数を使用して温度値に対応する初期学習値を算出す
    る手段と、 前記学習動作を実行して、現在の学習値を算出する学習
    手段と、 前記サーボ補償として使用するために、前記初期学習値
    または前記現在の学習値を格納するための第2のメモリ
    手段と、 前記学習動作により算出された現在の学習値が有効であ
    る場合には当該現在の学習値を前記第2のメモリ手段に
    格納し、当該現在の学習値が不適正値の場合には前記第
    1のメモリ手段から検索された温度値に対応する初期学
    習値を現在の学習値として前記第2のメモリ手段に格納
    する学習制御手段とを具備したことを特徴とするディス
    ク装置。
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