JP2002099710A - 経営革新推進方法及び経営革新進捗状況管理システム - Google Patents

経営革新推進方法及び経営革新進捗状況管理システム

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JP2002099710A
JP2002099710A JP2000287102A JP2000287102A JP2002099710A JP 2002099710 A JP2002099710 A JP 2002099710A JP 2000287102 A JP2000287102 A JP 2000287102A JP 2000287102 A JP2000287102 A JP 2000287102A JP 2002099710 A JP2002099710 A JP 2002099710A
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company
management
innovation
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Tomoyuki Kikuchi
友幸 菊池
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Sekisui Jushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全社の下位組織である部所レベルの視点から経
営革新を行うに当たり、即座に成果を把握することがで
き、且つ他部門、他部所の成果をも即座に把握すること
ができるようにした経営革新推進方法及び経営革新進捗
状況管理システムを提供する。 【解決手段】単一企業又は企業グループを全社とし、そ
の全社を構成する部門の下位組織である部所を推進単位
として全社の経営革新を行うための経営革新推進方法又
は経営革新進捗状況管理システムであって、各部所別の
進捗状況と、その進捗状況を所属する部門別に集計して
得られる各部門別の進捗状況と、それを総合した全社の
進捗状況とをそれぞれサーバー端末1に記憶し、前記各
進捗状況を経営責任者及び各部所に配置したクライアン
ト端末2より相互に閲覧可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全社の経営革新を
進めるに当たり、推進部所、その部所が所属する部門及
びそれを総合した全社の進捗状況を的確に把握し、効果
的に全社の経営革新を推進するための、経営革新推進方
法及び経営革新進捗状況管理システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、IT技術の進歩等による社会及び
産業のボーダレス化等により、世界的に産業構造が変革
期を迎え、グローバルな企業間競争が激化しつつある。
この中にあって、企業は従来の延長線上でものを考え、
取り組んでいたのでは、時代の流れの中での競争力を失
っていくことになり、そのために、種々の経営革新を推
進し、この激しい環境の中、大競争を勝ち抜くことので
きる収益力のある強い企業体質に変革していく必要があ
る。
【0003】従来、かかる経営革新は、経営機構の刷新
等、全社レベルの視点において経営革新を行う場合と、
会社の下位組織である部所レベル、すなわち各自が所属
する自部所の視点から経営革新を行う場合とがあり、通
常はそれらが併用されて推進される。全社レベルの視点
において行う経営革新は、予め全社レベルでのテーマを
経営責任者等が選定し、これを下位組織にトップダウン
して推進するものであり、部所レベルの視点において行
う経営革新は、各部所が主体的にテーマアップし、これ
を推進し、その進捗状況を経営責任者等に報告するもの
である。この部所レベルの視点から経営革新を行う場合
の利点としては、部所員は自部所の市場、製品、技術等
を熟知し、攻めるべき及び守るべき内容を把握している
ものであり、それらを踏まえて経営革新をすべきテーマ
を選定し、効率的に経営革新を推進できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、部所レ
ベルの視点において行う経営革新は、前記の如き利点が
あるものの、従来は次のような問題点があった。すなわ
ち、各部所の経営革新において得られた部所毎の成果
を、その上位組織である部門毎に集計し、さらにそれら
を全社の成果として集計するのは、部所が多くなればな
る程、大変であり、即座に部所毎、部門毎及び全社の進
捗状況を把握することが困難となり、又、自部所の進捗
に対する他部所との相対比較も困難なため、競争原理が
働きにくく、効果的な推進がなされていない状況にあ
る。
【0005】さらに、各部所において経営革新をすべき
テーマを選定するに当たり、部所員は自部所の内容を熟
知しているものの、独断と偏見に陥りやすいため、他部
所との交流を密にし、他部所の推進状況を把握し、良い
点を自部所に取り入れて水平展開する等、独断と偏見に
陥らないようにする必要がある。しかしながら、部所間
の交流を密にするのは、前記と同様に部所が多くなれば
なる程、大変であり、この他部所との交流を余程うまく
やらないと、各部所がバラバラに経営革新を進めること
となるため、全社的に見ると経営革新が効率よく推進さ
れない結果となる。
【0006】そこで本発明は、全社の下位組織である部
所レベルの視点から経営革新を行うに当たり、上記の如
き問題を解決し、即座に成果を把握することができ、且
つ他部門、他部所の成果をも即座に把握することができ
るようにした経営革新推進方法及び経営革新進捗状況管
理システムを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち、本
発明に係る経営革新推進方法は、単一企業又は企業グル
ープを全社とし、その全社を構成する部門の下位組織で
ある部所を推進単位として全社の経営革新を行うための
経営革新推進方法であって、各部所別の進捗状況と、そ
の進捗状況を所属する部門別に集計して得られる各部門
別の進捗状況と、それを総合した全社の進捗状況とをそ
れぞれサーバー端末に記憶し、前記各進捗状況を経営責
任者及び各部所に配置したクライアント端末より相互に
閲覧可能として経営革新を推進することを特徴とするも
のである。
【0008】本発明によれば、経営革新に基づいて得ら
れる各部所別、各部門別及び全社の進捗状況がサーバー
端末に記憶され、それらの進捗状況を経営責任者と各部
所とに配置されたクライアント端末より閲覧できるの
で、経営責任者のみならず各部所においても、経営革新
の成果を組織の階層に応じて即座に把握でき、特に部所
員にとって、自部所のみではなく、他部所の成果をも即
座に把握できる。
【0009】従って、経営責任者に対しては、経営革新
の成果を即座に把握し、的確な指示をなすことができ、
又各部所においては、自部所、自部門の成果の閲覧はも
ちろんのこと、他部所、他部門の成果の閲覧も相互に可
能であり、すなわち各部所においては「見る・見られ
る」の関係により、他部所、他部門に負けないための競
争原理が働くと共に、他部所、他部門のテーマや手法等
を自部所に採り入れ、それを参考にして水平展開し、経
営革新を効果的に推進する事が出来る。
【0010】本発明において、各部門の進捗状況を管理
するために各部門毎に部門事務局を設け、この部門事務
局にも前記クライアント端末を配置するのが好ましい。
すなわち、各部所の進捗状況の管理や指示徹底等は、部
所が多くなればなる程、的確且つスピーデイに行うこと
が困難であり、さらに、営業、生産、開発等、様々な機
能を有するそれぞれの部所に対して、的確な進捗状況の
管理や指示徹底等を行うことは困難である。そこで、前
記の如き部門事務局を設け、営業、生産、開発等、それ
ぞれの部門毎に進捗状況の管理や指示徹底等を行わせる
ようにすれば、前記「見る・見られる」の進捗管理と併
せて、的確な進捗状況の管理や指示徹底等を行うことが
でき、経営革新をより効果的に推進することができる。
【0011】なお、前記サーバー端末は、クライアント
端末とは別に設けられていてもよいし、クライアント端
末の少なくとも一つが、サーバー端末を兼ねるものであ
ってもよい。
【0012】又、各クライアント端末に、相互にメール
受発信が可能なメールボックスを割当てておけば、経営
責任者は即座に指示を発信できると共に、各部所間にお
いても素早い情報交換ができる。
【0013】又、クライアント端末より閲覧される画面
に、各部所、各部門及び全社のいずれかを選択するボタ
ンを設け、そのボタンをクリックすることにより、各部
所、各部門及び全社の進捗状況を表示するいずれかの画
面に選択的に移行できるようにすれば、所望の画面に即
座に移行し、閲覧できる。
【0014】又、クライアント端末より閲覧される進捗
状況は、表形式で表示されるようになされていてもよい
し、図表形式で表示されるようになされていてもよく、
又表形式と図表形式とで表示されるようになされていて
もよい。
【0015】又、経営革新のテーマは、推進過程におい
て新たに発掘されたテーマをその都度追加するのが好ま
しく、そして進捗状況は、経営革新のテーマの推進によ
り産み出される当月実績と前月累計の推移を、当初テー
マとその後に追加された追加テーマとにそれぞれ区分し
且つそれを当初テーマによる当初計画と当初テーマに追
加テーマが加わった修正計画との対比において示す表示
を有するのが好ましい。
【0016】すなわち、従来の経営革新においては、年
初等、初期に計画を一旦立案すれば、その計画に対する
達成という形で推進、管理を行うことが一般的であり、
計画並びに取組テーマは硬直的なものであった。そのた
め、取組期間の後期においては、初期に取り組んだテー
マ効果の刈り取り活動に終始し、その結果、市場環境の
激しい変化やITを始めとする日進月歩の技術革新に対
応したテーマアップは行われないこととなる。
【0017】そこで、前記の如く、計画は硬直的なもの
ではなく、市場環境の変化等に対応すべく、流動的且つ
創造的に追加テーマをテーマアップし、計画自体も「日
々進化・革新」させるようにすれば、市場環境の変化や
技術革新に対応すべく、経営革新へのテーマ発掘への議
論が各部所において日々重ねて行われることとなり、そ
こから更なるテーマアップによる効果増分の創造が行わ
れることとなる。
【0018】そして、かかる「日々進化・革新」の状況
を「見る・見られる」ように、当初計画と、追加テーマ
が加わったその都度における修正計画とを対比して表示
させるようにすれば、経営責任者においては「日々進化
・革新」の状況を即座に把握でき、各部所においては、
この「日々進化・革新」の状況が「見る・見られる」の
関係により、他部所、他部門に負けないための競争原理
が働き、市場環境の激しい変化やITを始めとする日進
月歩の技術革新に対応した追加のテーマアップを効果的
に行うことができる。
【0019】本発明において、経営革新のテーマは、収
益力を高めるもの、地球環境の改善を図るもの等、特に
限定されるものではないが、収益力を高めるものにあっ
ては、「攻め」と「守り」を明確にするために、「攻
め」の施策である売上高拡大を図る事業分野の拡大と、
「守り」の施策である変動費や固定費等の経費削減等を
図る既存分野の再構築とに明確に区分して推進するのが
好ましい。
【0020】すなわち、従来は、右肩上がりの経済の
中、常に成長を前提とした種々の経営革新が推進され、
経営革新といいながらもともすれば単なるコストダウン
という受け身の改革だけになりがちであり、構造的な右
肩下がりの経済を前提としての経営への革新には充分と
は言えない状況にあった。そこで、前記の如く「攻め」
と「守り」を明確にして経営革新を行うようにすれば、
右肩下がりの経済に対しても効果的に対応し、成果を挙
げることが出来る。
【0021】経営革新による成果は、具体的な数値によ
って明確に評価できるように定量効果として把握するべ
く、それぞれの施策によって創出した定量効果により算
出するのが好ましい。従って、進捗状況は、経営革新の
テーマの推進により産み出された定量効果の推移で示す
と共に、定量効果の算出は、経営革新の推進によって産
み出される売上高増分、粗限界利益増分及び粗限界利益
増分から固定費を差し引いて算出される差引利益増分の
うちの少なくとも一つを指標とするのが好ましい。
【0022】次に、本発明に係る経営革新進捗状況管理
システムは、単一企業又は企業グループを全社とし、そ
の全社を構成する部門の下位組織である部所を推進単位
として全社の経営革新を行うための経営革新進捗状況管
理システムであって、各部所別の進捗状況と、その進捗
状況を所属する部門別に集計して得られる各部門別の進
捗状況と、それを総合した全社の進捗状況とを記憶させ
るサーバー端末と、前記サーバー端末に記憶させた各部
所別、各部門別及び全社の進捗状況を相互に閲覧可能と
するクライアント端末とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0023】この発明によれば、前記クライアント端末
を経営責任者と各部所、場合によっては部門事務局等と
に配置しておくことにより、経営責任者のみならず各部
所においても、経営革新の成果を組織の階層に応じて即
座に把握でき、特に部所員にとって、自部所のみではな
く、他部所の成果をも即座に把握できる。従って、経営
責任者に対しては、経営革新の成果を即座に把握し、的
確な指示をなすことができ、又各部所においては、自部
所、自部門の成果の閲覧はもちろんのこと、他部所、他
部門の成果の閲覧も相互に可能であるため、すなわち各
部所においては「見る・見られる」の関係により、他部
所、他部門に負けないための競争原理が働くと共に、他
部所、他部門のテーマや手法等を自部所に採り入れ、そ
れを参考にして水平展開し、経営革新を効果的に推進す
る事が出来る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し、具体的に説明する。
【0025】本発明は、単一企業又は企業グループを全
社とし、その全社を構成する、例えば本社部門、事業部
部門、支店部門、本社開発部部門、グループ会社等の複
数の部門と、さらにその各部門の下位組織である、例え
ば支店部門にあってはA支店、B支店、C支店等の複数
の部所とに細分化された組織体である場合において、そ
の各部所レベルの視点から経営革新を行い、それを積み
上げることにより全社の経営革新を行うための経営革新
推進方法及び経営革新進捗状況管理システムであって、
その本発明のシステムの全体構成が図1に示されてい
る。本発明において、経営革新を、単一企業で行う場合
は、その企業全体を全社とし、企業グループで行う場合
は、その企業グループ全体を全社とすることができる。
又、企業グループで行う場合の一例として、親会社に子
会社を加えて全社とすることができ、この場合の全社を
構成する部門は、親会社を構成する部門に加えて、子会
社を部門としてとらえ、本発明を適用することができ
る。尚、企業形態が持株会社の場合は、持株会社が全社
に、それを構成する子会社が部門に、子会社を構成する
各組織体が部所にそれぞれ対応し、本発明を適用するこ
とができる。すなわち、本発明においては、全社、部
門、部所は、実際に有する組織であってもよいが、それ
に関係なく、経営革新の推進の観点から全社、部門、部
所を適宜決めればよい。
【0026】図1において、1はサーバー端末、2は、
前記サーバー端末1にLAN回線や電話回線等の通信回
線を介して接続されたクライアント端末であり、サーバ
ー端末1は例えば本社に設置され、クライアント端末2
は、経営責任者と各部所とに配置されると共に、各クラ
イアント端末2には、相互にメール受発信が可能なメー
ルボックス3が割当てられ、経営責任者が即座に指示を
各部所に発信できると共に、各部所間においても素早い
情報交換ができるようになされている。
【0027】なお、部門毎に部門事務局を設置すると共
に部門事務局にも前記クライアント端末2を配置し、経
営責任者が部門事務局に指示を発信し、部門事務局がそ
の内容を各部所に発信するようにしてもよい。又、前記
サーバー端末1は、クライアント端末2とは別に設けら
れていてもよいし、クライアント端末2の少なくとも一
つが、サーバー端末1を兼ねるものであってもよい。
【0028】前記サーバー端末1には、各部所別の経営
革新の進捗状況と、その進捗状況を所属する部門別に集
計して得られる各部門別の進捗状況と、それを総合した
全社の進捗状況とがそれぞれ記憶される。
【0029】そしてクライアント端末2により、前記サ
ーバー端末1に記憶された前記各部所別、各部門別及び
全社の進捗状況が表形式、図表形式等で相互に閲覧でき
るようになされている。前記進捗状況の作成は、任意の
ソフトを用いて作成できるが、汎用表計算ソフト、例え
ばエクセル(マイクロソフト社製)やロータス(ロータ
ス社製)等による統一様式を用いて作成すれば、集計、
入力等の操作を容易に行うことができる。
【0030】次に、経営革新をするべきテーマを仮に収
益力を高めるテーマとした場合の、このシステムによる
経営革新の推進方法を説明する。
【0031】先ず各部所は、経営革新をすべきテーマを
選定、推進し、この経営革新によって産み出される所定
期間毎(本形態では月毎、すなわち月次)の効果を算出
する。経営革新のテーマは、「攻め」の施策としての売
上高拡大を図る事業分野の拡大と、「守り」の施策とし
て変動費や固定費等の経費削減等を図る既存分野の再構
築とに明確に区分して推進するのが好ましい。テーマ
は、初期に選定されたものだけに限定されず、経営革新
を推進する過程で新たに発掘されたテーマもその都度追
加される。
【0032】経営革新によって産み出される効果は、具
体的な数値によって明確に評価できる定量効果として把
握されるようにし、進捗状況は、この定量効果の推移で
示すのが好ましい。例えば、定量効果は、経営革新の推
進によって産み出される売上高増分、粗限界利益増分及
び粗限界利益増分から固定費を差し引いて算出される差
引利益増分等を指標とする。
【0033】各部所は、かかる経営革新の推進状況を、
例えば図2及び図3に示される如き、表形式からなるテ
ーマ別の進捗状況報告書4と、図4に示される如きそれ
らの定量効果を集計した月次進捗状況報告書5とによっ
て管理すると共に、これらは月次毎にサーバー端末1に
入力、記憶される。この記憶されたテーマ別の進捗状況
報告書4と月次進捗状況報告書5は、各部所別の進捗状
況として、経営責任者と各部所とに配置されたクライア
ント端末2にて、それぞれ相互に閲覧可能となされる。
【0034】テーマ別の進捗状況報告書4のフオーム
は、図2及び図3に示される如き、テーマ欄41と科目
欄42と計画・実績欄43とが設けられ、テーマ欄41
には推進すべき経営革新のテーマ名が示され、科目欄4
2には、そのテーマに対する定量効果としての指標が示
されており、計画・実績欄43には各テーマ毎に各指標
に対応する計画と実績が月次毎に示されるようになされ
ている。
【0035】なお、本形態においては、経営革新のテー
マは、事業分野の拡大と既存分野の再構築に区分されて
おり、図2に示されたテーマ別の進捗状況報告書4のフ
オームは、事業分野の拡大に区分されたテーマについて
のものであり、図3に示されたテーマ別の進捗状況報告
書4のフオームは、既存分野の再構築に区分されたテー
マについてのものである。
【0036】定量効果の指標は、事業分野の拡大に区分
されるテーマについては売上高、粗限界利益、固定費、
差引利益とされ、既存分野の再構築に区分されるテーマ
については、粗限界利益、固定費、差引利益となされて
いる。
【0037】月次進捗状況報告書5は、前記の如き事業
分野の拡大と既存分野の再構築とについてのテーマ別の
進捗状況報告書4に示された定量効果が、それぞれ事業
分野の拡大と既存分野の再構築とについて集計されて示
されたものである。
【0038】この月次進捗状況報告書5のフオームは、
図4に示される如きテーマ欄51と科目欄52と計画・
実績欄53等とが設けられ、テーマ欄51には、テーマ
別の進捗状況報告書4に示された区分である事業分野の
拡大と既存事業の再構築とが示され、科目欄52にはそ
れらに対応した指標、すなわち事業分野の拡大について
は売上高、限界利益率、固定費、差引利益が、既存事業
の再構築については限界利益率、固定費、差引利益が示
されると共に、計画・実績欄53にはその指標に対応す
る定量効果の各集計が月次毎に示されるようになされて
いる。
【0039】又それに加えて、この月次進捗状況報告書
5には、当月の主な実施事項を記入する欄54や次月の
主な実施事項(計画)を記入する欄55、等が、又定量
効果の推移を示す推移グラフ56や月次決算貢献額の推
移を示す図表欄57、等が設けられ、各部門の具体的な
推進状況が即座に把握できるようになされている。
【0040】次に、この各部所別の定量効果の推移は、
その所属する部門別に集計され、図5に示される如き、
各部門毎に部門別進捗状況報告書6が作成される。この
部門別進捗状況報告書6は、各部門別の定量効果の推移
としてサーバー端末1に記憶され、クライアント端末2
にて閲覧可能となされる。尚、部門別の集計について
は、部所に対する部門を、支店部門、工場部門等の職能
別組織単位及び製品別、地域別、顧客別等の事業部組織
単位等、異なった組織単位毎に複数設定し、必要に応じ
てそれらがマトリックス的に集計されてもよい。
【0041】図5に示される部門別進捗状況報告書6
は、部門別の定量効果の推移を示すものであって、その
フオームは、ターゲット欄61、部所名欄62、計画・
実績・達成率欄63が設けられた表形式による推移表6
4と、図表形式の推移グラフ65とが設けられている。
【0042】推移表64のターゲット欄61にはテーマ
の区分、本形態では、事業分野の拡大と既存事業の再構
築とが示され、部所名欄62にはその部門に所属する推
進部所としての各部所名が、計画・実績・達成率欄63
にはそれら各部所における月次の定量効果としての差引
利益増分が、計画、実績、達成率に区分されて示され、
さらに当該部門における粗限界利益増分、差引利益増分
の合計が、同様に示されるようになされている。
【0043】尚、計画は硬直的なものではなく、流動的
且つ創造的に新しいテーマを追加し、推進していくのが
好ましい。そのために、部所別の月次進捗状況報告書5
の推移グラフ56及び部門別進捗状況報告書6の推移グ
ラフ65には、当該部所、部門における定量効果として
の差引利益の当月実績と前月累計の推移が、当初テーマ
と追加テーマとに区分され且つ当初テーマによる当初計
画と、当初テーマに追加テーマが加わった修正計画との
対比において示されている。かように当初テーマと追加
テーマについての定量効果を区分して示し、又当初計画
と修正計画とを示すことにより、どこの部所、部門が追
加テーマ、すなわち新しいテーマを積極的に取り入れ
て、日々革新し、常にチャレンジしているかが明瞭に現
れ、各部所、部門の活性化が読み取れる。
【0044】前記各部門毎の推移グラフ65のみを抽出
し、それら推移グラフ65のみを表示するようにしても
よい。図6は、各部門毎及びそれらを合計した全社の推
移グラフ65を並べて示した状態を示している。
【0045】そして、前記各部門別の進捗状況は、全社
的に集計され、全社の進捗状況を示す全社の定量効果の
推移7としてサーバー端末1に記憶され、これも又、ク
ライアント端末2にて閲覧可能となされる。
【0046】図7は、その全社の定量効果の推移7を示
すフオームであり、各部門別の定量効果を集計して得ら
れる全社合計としての売上高増分合計の推移グラフ7
1、粗限界利益増分合計の推移グラフ72、差引利益増
分合計の推移グラフ73と、それらに加えてそれらの事
業部損益貢献額のそれらの推移グラフ74、75、76
とが並んで示されている。
【0047】全社の進捗状況は、前記の如き推移グラフ
71、72、73等の表示からなる全社の定量効果の推
移7に加えて、図8において示された如き表形式による
全社進捗状況報告書8にても表示することができる。
【0048】この全社進捗状況報告書8のフオームは、
図8に示される如く、全社合計を示す欄81と、その全
社合計を構成する部門欄81と、その各部門を構成する
部所欄83と、全社合計、各部門合計、各部所の定量効
果としての差引利益増分の計画と実績、達成率が示され
る計画・実績欄84とを有しており、この全社進捗状況
報告書8を閲覧することにより、全社合計、各部門合
計、各部所の定量効果、すなわち進捗状況が即座に把握
できる。
【0049】図9は、クライアント端末2から閲覧され
た、ある1部門の進捗状況を示す表示画面9の一例を示
し、表示画面9は選択領域91と進捗状況を示す表示領
域92とを有する複数の領域に分割され、選択領域91
には、階層に応じて各部所、各部門及び全社のいずれか
を選択するボタン93が設けられ、そのいずれかのボタ
ン93をクリックすることにより、クリックした所望の
各部所、各部門及び全社の進捗状況が表示領域92に即
座に表れるようになされている。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、経営革新に基づいて得
られる各部所別、各部門別及び全社の進捗状況がサーバ
ー端末に記憶され、それらの進捗状況を経営責任者と各
部所とに配置されたクライアント端末より閲覧できるの
で、経営責任者のみならず各部所においても、経営革新
の成果を組織の階層に応じて即座に把握でき、特に部所
員にとって、自部所のみではなく、他部所の成果をも即
座に把握できる。
【0051】従って、経営責任者に対しては、経営革新
の成果を即座に把握し、的確な指示をなすことができ、
又各部所においては、自部所、自部門の成果の閲覧はも
ちろんのこと、他部所、他部門の成果の閲覧も相互に可
能であるため、すなわち各部所においては「見る・見ら
れる」の関係により、他部所、他部門に負けないための
競争原理が働くと共に、他部所、他部門のテーマや手法
等を自部所に採り入れ、それを参考にして水平展開し、
経営革新を効果的に推進する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの全体構成の実施の一形態を
示す説明図である。
【図2】各部所毎の経営革新の進捗状況を示すテーマ別
の進捗状況報告書の実施の一形態を示す説明図である。
【図3】各部所毎の経営革新の進捗状況を示すテーマ別
の進捗状況報告書の実施の他の形態を示す説明図であ
る。
【図4】各部所毎の経営革新の進捗状況を示す月次進捗
状況報告書の実施の一形態を示す説明図である。
【図5】各部門毎の経営革新の進捗状況を示す部門別進
捗状況報告書の実施の一形態を示す説明図である。
【図6】各部門毎の経営革新の進捗状況を示す推移グラ
フの実施の一形態を示す説明図である。
【図7】全社の進捗状況としての定量効果の推移を示す
推移グラフの実施の一形態を示す説明図である。
【図8】全社の進捗状況を示す全社進捗状況報告書の実
施の一形態を示す説明図である。
【図9】クライアント端末から閲覧される表示画面の一
例である。
【符号の説明】
1 サーバー端末 2 クライアント端末 3 メールボックス 4 テーマ別の進捗状況報告書 5 月次進捗状況報告書 6 部門別進捗状況報告書 7 全社の定量効果の推移 8 全社進捗状況報告書 9 表示画面 91 選択領域 92 表示領域 93 ボタン

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一企業又は企業グループを全社とし、
    その全社を構成する部門の下位組織である部所を推進単
    位として全社の経営革新を行うための経営革新推進方法
    であって、各部所別の進捗状況と、その進捗状況を所属
    する部門別に集計して得られる各部門別の進捗状況と、
    それを総合した全社の進捗状況とをそれぞれサーバー端
    末に記憶し、前記各進捗状況を経営責任者及び各部所に
    配置したクライアント端末より相互に閲覧可能として経
    営革新を推進することを特徴とする経営革新推進方法。
  2. 【請求項2】 各部門の進捗状況を管理するために各部
    門毎に部門事務局が設けられ、この部門事務局にも前記
    クライアント端末が配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の経営革新推進方法。
  3. 【請求項3】 クライアント端末の少なくとも一つは、
    サーバー端末を兼ねるものであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の経営革新推進方法。
  4. 【請求項4】 各クライアント端末に、相互にメール受
    発信が可能なメールボックスが割当てられていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の経営革
    新推進方法。
  5. 【請求項5】 クライアント端末より閲覧される表示画
    面に、各部所、各部門及び全社のいずれかを選択するボ
    タンを有し、そのボタンをクリックすることにより、各
    部所、各部門及び全社の進捗状況を表示するいずれかの
    画面に選択的に移行できるようになされたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の経営革新推進
    方法。
  6. 【請求項6】 進捗状況は、表形式及び/又は図表形式
    で閲覧可能であることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の経営革新推進方法。
  7. 【請求項7】 進捗状況は、経営革新のテーマの推進に
    より産み出される当月実績と前月累計の推移が、当初テ
    ーマとその後に追加された追加テーマとにそれぞれ区分
    され且つ当初テーマによる当初計画と当初テーマに追加
    テーマが加わった修正計画との対比において示された表
    示を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の経営革新推進方法。
  8. 【請求項8】 経営革新は、売上高拡大を図る事業分野
    の拡大と、変動費や固定費等の経費削減を図る既存分野
    の再構築とに区分されたテーマを含んでいることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のの経営革新
    推進方法。
  9. 【請求項9】 進捗状況は、経営革新のテーマの推進に
    より産み出された定量効果の推移で示されており、定量
    効果は売上高増分、粗限界利益増分及び差引利益増分の
    うちの少なくとも一つを指標としたものであることを特
    徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の経営革新
    推進方法。
  10. 【請求項10】 単一企業又は企業グループを全社と
    し、その全社を構成する部門の下位組織である部所を推
    進単位として全社の経営革新を行うための経営革新進捗
    状況管理システムであって、各部所別の進捗状況と、そ
    の進捗状況を所属する部門別に集計して得られる各部門
    別の進捗状況と、それを総合した全社の進捗状況とを記
    憶させるサーバー端末と、前記サーバー端末に記憶させ
    た各部所別、各部門別及び全社の進捗状況を相互に閲覧
    可能とするクライアント端末とを備えたことを特徴とす
    る経営革新進捗状況管理システム。
  11. 【請求項11】 クライアント端末の少なくとも一つ
    は、サーバー端末を兼ねるものであることを特徴とする
    請求項10に記載の経営革新進捗状況管理システム。
  12. 【請求項12】 各クライアント端末に、相互にメール
    受発信が可能なメールボックスが割当てられていること
    を特徴とする請求項10又は11に記載の経営革新進捗
    状況管理システム。
  13. 【請求項13】 クライアント端末より閲覧される表示
    画面に、各部所、各部門及び全社のいずれかを選択する
    ボタンを有し、そのボタンをクリックすることにより、
    各部所、各部門及び全社の進捗状況を表示するいずれか
    の画面に選択的に移行できるようになされたことを特徴
    とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の経営革
    新進捗状況管理システム。
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