JP2002098282A - 燃料ホース接続構造体及び燃料ホース - Google Patents

燃料ホース接続構造体及び燃料ホース

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JP2002098282A JP2000286439A JP2000286439A JP2002098282A JP 2002098282 A JP2002098282 A JP 2002098282A JP 2000286439 A JP2000286439 A JP 2000286439A JP 2000286439 A JP2000286439 A JP 2000286439A JP 2002098282 A JP2002098282 A JP 2002098282A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より厳しい低ガソリン透過性の条件を満たす
と共に燃料ホースへの相手部材の挿入作業が容易であり
かつ安価に提供される燃料ホース接続構造体を提供す
る。 【解決手段】 燃料ホース10は、軸方向一端にストレ
ートな挿入端部10aを有しており、挿入端部の軸方向
内端にて内周面に同軸的に溝部12を設けた筒状のゴム
弾性体製の外層11と、樹脂製の薄肉の管であって外層
の内部に同軸状に配設されると共に軸方向外端部が溝部
に嵌着された低ガソリン透過性を有する内層18と、内
層が嵌着された溝部内に緊密に挿嵌された環状のシール
部材19とを備える。一端側に係合凸部22を設けた相
手パイプ21が、一端側から外層の挿入端部の内周面に
圧入されて溝部内に装着されたシール部材を径方向外方
に押圧して溝部に流体密に係合し、外層の締付部16に
リング状の締付部材25が装着され締め付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ホースと金属
製又は樹脂製のパイプ等管状の相手部材とを流体密に接
続してなり、接続部分から外部へのガソリンの発散を抑
制できる燃料ホース接続構造体及びこれに用いられる燃
料ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料ホースとしては、例
えば特開平8−312844号公報に示すように(図
9、図10参照)、第1蛇腹部2とその少なくとも一端
より延設された第1直筒部3とをもったゴム製の外ホー
ス部1と、外ホース部1内に略同軸的に配置された第2
蛇腹部5とその少なくとも一端より延設された第2直筒
部6とをもった樹脂製の内ホース部4とからなり、第2
直筒部6は第1直筒部3の内側に配置され、第2直筒部
6の内周にはリング部材7が配置されるとともに第1直
筒部3の外周には第1直筒部3を縮径状態で保持する締
着部材8が配置され、第1直筒部3と第2直筒部6はリ
ング部材7と締着部材8の間に挟持されて一体化してい
るものが知られている。また、リング部材と締着部材の
内のいずれか一方を省いたものについても示されてい
る。この燃料ホースの外ホース部1の内周面に相手パイ
プ9が、内ホース部4の第2直筒部6の軸方向端部に当
接するまで挿入されることにより、燃料ホースと相手パ
イプとの接続構造が形成されるようになっている。
【0003】この接続構造では、相手パイプ9が挿嵌さ
れる外ホース部1がゴム製であるため相手パイプ9の挿
嵌が容易であり、かつ相手パイプ9と外ホース部1との
シール性も確保される。さらに、この接続構造では、相
手パイプ9端部が耐ガソリン透過性の樹脂からなる内ホ
ース部4端部と当接しているため、接続端部でのガソリ
ンの外部への透過を防止できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この燃料ホー
ス接続構造体においては、相手パイプ9端部が耐ガソリ
ン透過性の樹脂からなる内ホース部4端部と当接してい
るのみであるため、図10に示すように、相手パイプ9
あるいは燃料ホースに負荷が加わると、当接部分でズレ
を吸収できないため内ホース部4と相手パイプ9との接
触部分に隙間を生じ、そこからガソリンのわずかな透過
があった。そのため、低ガソリン透過性の条件がさらに
厳しくされた場合、従来の燃料ホース接続構造体ではこ
の条件を満たすことができなかった。
【0005】本発明は、上記した問題を解決しようとす
るもので、より厳しい低ガソリン透過性の条件を満たす
と共に燃料ホースへの相手部材の挿入作業が容易であり
かつ安価に提供される燃料ホース接続構造体及びこれに
用いる燃料ホースを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1の発明の構成上の特徴は、軸方向一端
にストレートな挿入端部を有する燃料ホースの挿入端部
に管状の相手部材が流体密に接続されてなる燃料ホース
接続構造体であって、燃料ホースが、弾性体製の管状の
外層と、外層の挿入端部の軸方向内端にてその内周面に
同軸的にかつ周方向全周に沿って形成された環状の溝部
と、樹脂製の薄肉の管であって外層の内部に同軸状に配
設されると共に軸方向外端部が溝部に嵌着された低ガソ
リン透過性を有する内層と、内層の軸方向外端部が嵌着
された溝部内に緊密に挿嵌された環状のシール部材とを
備えており、相手部材が、一端側に周方向全周に沿って
かつ径方向外方に突出した環状の係合凸部を有してお
り、相手部材が一端側から燃料ホースの挿入端部の内周
面に圧入されて、係合凸部が溝部内に挿嵌されたシール
部材を径方向外方へ押圧して溝部位置で係合した状態
で、外層外周面の溝部に対する軸方向外方側位置に嵌合
された環状の締付部材により緊締されて相手部材と燃料
ホースとが流体密に接続されていることにある。
【0007】上記のように構成した請求項1の発明にお
いては、相手部材は、その係合凸部が、外層の挿入端部
の軸方向内端に設けた溝部に内層及び環状のシール部材
を介して緊密に挿嵌固定されるため、ガソリンの透過を
十分に阻止することができる。また、燃料ホースへの相
手部材の圧入の経路において、硬質の内層を拡径させる
のは溝部の一端のみであり大部分は弾性体製の軟質の外
層なので、挿入荷重が低く抑えられる。
【0008】また、上記請求項2の発明の構成上の特徴
は、前記請求項1に記載の燃料ホース接続構造体におい
て、溝部に隣接した軸方向内側にて、外層が径方向内方
に向けて同軸的に突出した環状の位置決め凸部を設けた
ことにある。これにより、シール部材及び相手部材が、
その嵌め合わせ位置である溝部からさらに軸方向内方へ
移動することを確実に阻止できる。
【0009】また、上記請求項3の発明の構成上の特徴
は、軸方向一端にストレートな挿入端部を有する燃料ホ
ースであって、弾性体製の管状の外層と、外層の挿入端
部の軸方向内端にて内周面に同軸的にかつ周方向全周に
沿って形成された環状の溝部と、樹脂製の薄肉の管であ
って外層の内部に同軸状に配設されると共に軸方向外端
部が溝部に嵌着された低ガソリン透過性を有する内層
と、内層の軸方向外端部が嵌合された溝部内に緊密状態
で挿嵌された環状のシール部材とを備えてなり、一端側
に周方向全周に沿ってかつ径方向外方に突出した環状の
係合凸部を設けた管状の相手部材が、一端側から挿入端
部の内周面に圧入され、係合凸部により溝部内に装着さ
れたシール部材を径方向外方へ押圧して溝部位置で係合
した状態で、外層外周面の溝部に対する軸方向外方位置
に嵌合された環状の締付部材により緊締されて相手部材
が流体密に接続されることにある。
【0010】上記のように構成した請求項3の発明にお
いては、燃料ホースは、外層の挿入端部の軸方向内端に
設けた溝部に内層の軸方向外端部が嵌着されておりかつ
環状のシール部材が緊密に挿嵌されているため、ホース
内部に圧入された相手部材がその係合凸部によってシー
ル部材を径方向外方に押圧した状態で溝部内に嵌着され
ることにより、ガソリンの透過を十分に阻止することが
できる。また、燃料ホースへの相手部材の圧入の経路
は、硬質の内層を拡径させるのは溝部の一端のみであり
大部分は弾性体製の軟質の外層なので、挿入荷重が低く
抑えられる。
【0011】また、上記請求項4の発明の構成上の特徴
は、前記請求項3に記載の燃料ホースにおいて、溝部に
隣接した軸方向内側にて、外層が径方向内方に向けて同
軸的に突出した環状の位置決め凸部を設けたことにあ
る。これにより、シール部材及び燃料ホースに圧入され
る相手部材が、その嵌め合わせ端部位置である溝部から
さらに軸方向内方へ移動することを確実に阻止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1、図2は、同実施形態に係る
自動車のガソリン流通経路に設けられる燃料ホース接続
構造体及び燃料ホースをそれぞれ断面図(下半分を省
略)により示したものである。燃料ホース接続構造体
は、軸方向一端にストレートな挿入端部10aを有する
蛇腹状の燃料ホース10と、その挿入端部10a内に圧
入固着されて接続された管状の相手部材である金属製の
相手パイプ21と、挿入端部10aの外周面に嵌合され
た環状の締付部材25とにより構成されている。
【0013】燃料ホース10は、弾性体製のチューブで
ある外層11と、外層11の挿入端部10aに相当する
ストレート部11aの軸方向内端にて内周面に同軸的に
設けた溝部12と、樹脂製の薄肉のチューブであって外
層11の内部に挿入されて外層11に対して同軸状に配
設されかつ軸方向外端部が溝部12に嵌着することによ
り外層11と機械的に一体化された低ガソリン透過性を
有する内層18と、内層18が嵌着された溝部12内に
緊密に挿嵌された環状のシール部材19とを備えてい
る。
【0014】外層11は、図3に示すように、挿入端部
10aに相当する厚肉のストレート部11aと、ストレ
ート部に比べて薄肉の蛇腹部11bとにより構成されて
おり、フッ素ゴム(FKM)、アクリロニトリルブタジ
エンゴム(NBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム
/塩化ビニル(NBR/PVC)、アクリルゴム(AC
M)、水素添加アクリロニトリルブタジエンゴム(H−
NBR)、エピクロルヒドリンゴム(ECO)等のいず
れかを用いて射出成形により形成されている。外層11
は、ストレート部11aの内周面の軸方向内端にて、周
方向全周に沿ってかつ径方向外方にわずかにへこんだ断
面略四角形の環状の溝部12を設けており、さらに溝部
12に隣接した軸方向内側にて内周面から径方向全周に
沿って軸心方向に同軸的にわずかに突出した環状の位置
決め凸部13を設けている。なお、位置決め凸部13に
ついては、周方向全周に限らず周方向の一部のみに設け
てもよい。また、位置決め凸部13は、必要に応じて省
いてもよい。
【0015】また、外層11の外周面には、ストレート
部11aの軸方向内端から軸方向一端側(軸方向外端
側)に溝部12をわずかに超えて延びた部分が、周方向
全周に沿ってかつ径方向外方に膨出した環状膨出部14
になっており、溝部12を設けたことによる外層11の
肉薄部分を補っている。また、外層11の外周面には、
ストレート部11aの軸方向一端近傍位置にて、周方向
に沿ってかつ径方向外方にわずかに突出したリング状の
環状凸部15を設けている。この環状膨出部14と環状
凸部15とに挟まれた外周部分が、後述するリング状の
締付部材25が嵌合されて締め付けられる締付部16と
なっている。
【0016】内層18は、薄肉の低ガソリン透過性樹脂
製の蛇腹形状であり、軸方向外端部18aが、外層11
の溝部12と、溝部12に隣接する環状の位置決め凸部
13とに嵌着する形状になっており、その内方は規則的
なピッチの蛇腹形状になっている。内層18の蛇腹のピ
ッチは、外層11の蛇腹のピッチより小さくなってい
る。内層18は、耐ガソリン透過のためのバリア層とし
て機能するものであり、PA6、PA11、PA12、
PVDF、ETFE、THV、PBN、PBT、PSS
等の単層又は複層が好適に使用され、ブロー成形により
形成されている。内層18は、外挿11内に挿入され、
軸方向外端部18aを溝部12に嵌着させることによ
り、外層12内に同軸状に位置決め固定される。
【0017】シール部材19は、耐ガソリン性を有する
FMK、H−NBR、NBR・PVCあるいはNBR等
により形成されている。シール部材19は、径方向厚さ
0.5〜5mm×軸方向長さ2〜50mm×外径φ20
〜50mmであり、外径が内層18を含む溝部12の内
径に対して+0〜5mm程度大きめにつくられている。
なお、シール部材19は、低ガソリン透過性は必ずしも
必要なく、また溝部12に接着される必要はなく装着さ
れるのみでよい。
【0018】シール部材19の外層11開口から溝部1
2への挿入については、たとえば図5に示すように、装
着治具30を用いて行われる。装着治具30は、小径の
真直なロッド部31の先端側に、外層11の内径よりわ
ずかに大径の押圧部32を設け、さらに押圧部32の先
端に装着部33を設けている。押圧部32は、先端側が
軸方向外方に向けてわずかに傾斜して先細になっている
テーパ部32aと内側の円板部32bとが一体で形成さ
れている。装着部33は、略8字状の外周形状で最大径
が押圧部32のテーパ部32aと略同一であり、テーパ
部前面に突出して固定されている。装着部33には、図
5(b)に示すように、シール部材19が装着部33の
8字状にあわせて取り付けられる。シール部材19を取
り付けた装着治具30が、外層11の開口から挿入さ
れ、押圧部32で外層11を拡径させながら圧入され
る。装着部33が溝部12に達したときに、装着部33
を回動することにより、シール部材19は、装着部33
を離れる。更に、テーパ部32aが位置決め凸部13ま
で押圧されることで、シール部材19は確実に溝部12
に装着される。これにより、シール部材19を容易にか
つ確実に溝部12に装着させることができる。ただし、
シール部材19の溝部12への装着方法についてはこれ
に限るものではない。
【0019】相手パイプ21(相手部材)は、金属又は
樹脂製であり、その一端側(一端あるいはその近傍)に
周方向全周に沿って径方向外方に同軸状に突出した環状
の係合凸部22を設けている。係合凸部22の外径は、
外層11のストレート部11aの内径よりわずかに大き
くされている。相手パイプ21は、ストレート部11a
に圧入することにより、外層11の軸方向内端に設けた
溝部12に内層18及び環状のシール部材19を介して
挿嵌され、シール部材19を径方向外方に押圧した状態
で、緊密に燃料ホース10に固定される。その後、外層
11の締付部16外周面にリング状の締付部材25を装
着して締め付けることにより、燃料ホース10と相手パ
イプ21の強固な接続が確保される。締付部材25は、
板状でネジにより締め付ける板状クランプであるが、そ
の他、ワイヤクランプや、板材の弾性力により締め付け
るバネクランプでもよい。
【0020】上記構成の実施形態においては、相手パイ
プ21の係合凸部22が、外層11のストレート部11
aの軸方向内端に設けた溝部12に低ガソリン透過性樹
脂材料製の内層18及び環状のシール部材19を介して
緊密に挿嵌固定されるため、ガソリンの透過を十分に阻
止することができ、厳しい低ガソリン透過性の条件を満
たすことができる。また、相手パイプ21の燃料ホース
10への圧入の経路においては、硬質の内層18を拡径
させるのは溝部12の一端のみであり大部分は軟質の外
層11なので、挿入荷重が低く抑えられる。そのため、
相手パイプ21の燃料ホース10への圧入の作業性が高
められる。
【0021】また、燃料ホース10の溝部12に隣接し
た軸方向内側にて、外層11が径方向内方に向けて同軸
的に突出した環状の位置決め凸部13を設けたことによ
り、シール部材19及び相手部材21の、溝部12に対
するさらに軸方向内方へ移動が確実に阻止される。すな
わち、シール部材19及び相手部材21が、その嵌め合
わせ端部位置である溝部12からさらに軸方向内方へ移
動することを確実に阻止できる。その結果、シール部材
19及び相手部材21の溝部12への挿嵌作業を正確に
かつ容易に行うことができる。
【0022】つぎに、上記実施形態の燃料ホース接続構
造体の変形例について説明する。変形例においては、図
6〜図8に示すように、燃料ホース40の挿入端部40
aに設けた溝部42の形状について、上記溝部12に比
べて、軸方向の長さがわずかに長く、かつ一端側が径方
向に対して傾斜した先細り形状になっており、軸断面形
状が台形になっていることにある。この溝部42の形状
に応じて内層44の挿入端部の形状も変更され、またシ
ール部材43の形状も軸断面形状が台形にされている。
その他の構成については、上記実施形態と同様である。
【0023】このように、溝部42の一端側が径方向に
対して傾斜した先細り形状になっていることにより、内
層44の拡径方向への変形が容易であり、そのためシー
ル部材43の溝部42への装着がさらに容易に行われる
と共に、相手パイプ21の挿入作業が更に容易になる。
また、溝部42及びシール部材43によるシール部分の
軸方向長さが長くなっていることにより、相手パイプ2
1との接続部分からのガソリンの透過をより確実に抑え
ることができる。
【0024】なお、上記内層18,44については、通
常は上記のように外層11と別体で形成されて外層11
内に挿入配置されるものであるが、これに代えて、外層
11内で内層を直接ブロー成形により外層とは非接触状
態で形成し、同時に外層内に配置させることも可能であ
る。その他、上記実施形態に示した燃料ホースの接続構
造体については一例であり、本発明の主旨を逸脱しない
範囲においては、種々の形態で実施することができる。
【0025】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、燃料ホー
スと相手部材との接続部分におけるガソリンの透過を十
分に阻止し、より厳しい低ガソリン透過性の条件を満た
すことができる。また、燃料ホースへの相手部材の挿入
荷重が低く抑えられるため、挿入の作業性を高めること
ができる。また、溝部の軸方向内側に隣接配置した位置
決め凸部により、シール部材及び相手部材の溝部からの
外れを確実に防止できると共に、挿入作業を容易にする
ことができる(請求項2の発明の効果)。
【0026】また上記請求項3の発明によれば、燃料ホ
ースにより、相手部材が挿嵌された接続部分におけるガ
ソリンの透過を十分に阻止することができ、より厳しい
低ガソリン透過性の条件を満たすことができる。また、
相手部材の挿入荷重が低く抑えられるため、相手部材の
挿入の作業性を高めることができる。また、溝部の軸方
向内側に隣接配置した位置決め凸部により、シール部材
及び相手部材の溝部からの外れを確実に防止できると共
に、挿入作業を容易にすることができる(請求項4の発
明の効果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である燃料ホース接続構造
体を示す下半分を省略した断面図である。
【図2】同燃料ホースを示す下半分を省略した断面図で
ある。
【図3】同燃料ホースを構成する外層を示す一部破断面
図である。
【図4】同燃料ホースを構成するシール部材を示す一部
破断面図である。
【図5】燃料ホースにシール部材を装着する方法を説明
するための説明図である。
【図6】上記実施形態の変形例である燃料ホース接続構
造体を示す下半分を省略した断面図である。
【図7】同燃料ホースを示す下半分を省略した断面図で
ある。
【図8】同燃料ホースを構成するシール部材を示す一部
破断面図である。
【図9】従来例である燃料ホースを示す下半分を省略し
た断面図である。
【図10】従来例である燃料ホース接続構造体の接続部
分に負荷が加わった状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10…燃料ホース、10a…挿入端部、11…外層、1
2…溝部、13…位置決め凸部、18…内層、19…シ
ール部材、21…相手パイプ、22…係合凸部、25…
締付部材、30…装着治具、42…溝部、43…シール
部材、44…内層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向一端にストレートな挿入端部を有
    する燃料ホースの該挿入端部に管状の相手部材が流体密
    に接続されてなる燃料ホース接続構造体であって、 前記燃料ホースが、弾性体製の管状の外層と、該外層の
    前記挿入端部の軸方向内端にてその内周面に同軸的にか
    つ周方向全周に沿って形成された環状の溝部と、樹脂製
    の薄肉の管であって前記外層の内部に同軸状に配設され
    ると共に軸方向外端部が前記溝部に嵌着された低ガソリ
    ン透過性を有する内層と、該内層の軸方向外端部が嵌着
    された前記溝部内に緊密に挿嵌された環状のシール部材
    とを備えており、 前記相手部材が、一端側に周方向全周に沿ってかつ径方
    向外方に突出した環状の係合凸部を有しており、 前記相手部材が一端側から前記燃料ホースの挿入端部の
    内周面に圧入されて、前記係合凸部が前記溝部内に挿嵌
    された前記シール部材を径方向外方へ押圧して該溝部位
    置で係合した状態で、前記外層外周面の前記溝部に対す
    る軸方向外方側位置に嵌合された環状の締付部材により
    緊締されて該相手部材と該燃料ホースとが流体密に接続
    されていることを特徴とする燃料ホース接続構造体。
  2. 【請求項2】 前記溝部に隣接した軸方向内側にて、前
    記外層が径方向内方に向けて同軸的に突出した環状の位
    置決め凸部を設けたことを特徴とする前記請求項1に記
    載の燃料ホース接続構造体。
  3. 【請求項3】 軸方向一端にストレートな挿入端部を有
    する燃料ホースであって、弾性体製の管状の外層と、該
    外層の前記挿入端部の軸方向内端にて内周面に同軸的に
    かつ周方向全周に沿って形成された環状の溝部と、樹脂
    製の薄肉の管であって前記外層の内部に同軸状に配設さ
    れると共に軸方向外端部が前記溝部に嵌着された低ガソ
    リン透過性を有する内層と、該内層の軸方向外端部が嵌
    合された前記溝部内に緊密状態で挿嵌された環状のシー
    ル部材とを備えてなり、 一端側に周方向全周に沿ってかつ径方向外方に突出した
    環状の係合凸部を設けた管状の相手部材が、一端側から
    前記挿入端部の内周面に圧入され、該係合凸部により前
    記溝部内に装着された前記シール部材を径方向外方へ押
    圧して該溝部位置で係合した状態で、前記外層外周面の
    前記溝部に対する軸方向外方位置に嵌合された環状の締
    付部材により緊締されて該相手部材が流体密に接続され
    ることを特徴とする燃料ホース。
  4. 【請求項4】 前記溝部に隣接した軸方向内側にて、前
    記外層が径方向内方に向けて同軸的に突出した環状の位
    置決め凸部を設けたことを特徴とする前記請求項3に記
    載の燃料ホース。
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