JP2002097673A - 作業機械の油圧回路 - Google Patents

作業機械の油圧回路

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JP2002097673A
JP2002097673A JP2000288321A JP2000288321A JP2002097673A JP 2002097673 A JP2002097673 A JP 2002097673A JP 2000288321 A JP2000288321 A JP 2000288321A JP 2000288321 A JP2000288321 A JP 2000288321A JP 2002097673 A JP2002097673 A JP 2002097673A
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oil
pressure
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oil chamber
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JP2000288321A
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Yoshiyuki Shimada
佳幸 嶋田
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブームを上下動させるブームシリンダと、操
作具操作に基づいてブームシリンダへの圧油供給排出制
御を行うための制御バルブと、ブームシリンダのヘッド
側油室からの排出油をロッド側油室に供給する再生用回
路を備えた油圧回路において、ブームの空中下降時に、
制御バルブからブームシリンダに圧油供給される無駄を
なくす。 【解決手段】 ブーム用操作レバー16の操作に基づい
てパイロットバルブ15からブーム用制御バルブ13に
出力されるパイロット圧を断つための第一切換弁17を
設け、ブームの空中下降時に、前記第一切換弁によりパ
イロット圧を断つことでブーム用制御バルブを中立位置
Nに保持する構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種建設作業、土
木作業等に用いられる油圧ショベル等の作業機械の油圧
回路の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種作業機械のなかには、例
えば油圧ショベルに装着されるブームを上下動せしめる
ためのブームシリンダのように、重量物を、重量保持側
油室への油供給および重量非保持側油室からの油排出で
上動させ、重量非保持側油室への油供給および重量保持
側油室からの油排出で下動させるよう伸縮作動する油圧
シリンダを備えたものがある。この様な油圧シリンダの
油圧回路の一例として、油圧ショベルに設けられるブー
ムシリンダの油圧回路を図3に示すが、該図3におい
て、8はブームシリンダ、10は油圧ショベルに設けら
れるバケットシリンダ等の他の油圧アクチュエータ、1
1はブームシリンダおよび他の油圧アクチュエータの油
圧供給源となる油圧ポンプ、12は油タンク、13はブ
ームシリンダ8に対する圧油供給排出制御を行うブーム
用制御バルブ、14は他の油圧アクチュエータに対する
圧油供給排出制御を行う他の油圧アクチュエータ用制御
バルブ、15はブーム用操作レバー16の操作に基づい
てブーム用制御バルブ13にパイロット圧を出力するパ
イロットバルブである。そして、前記ブーム用制御バル
ブ13は、パイロットバルブ15からパイロット圧が出
力されていない状態では、ブームシリンダ8への圧油供
給排出を行わない中立位置Nに位置しているが、パイロ
ット圧が出力されることにより、油圧ポンプ11からの
圧油をブームシリンダ8のヘッド側油室8aまたはロッ
ド側油室8bに供給する一方、ロッド側油室8bまたは
ヘッド側油室8aからの油を油タンク12に排出する作
動位置XまたはYに切換るように構成されている。尚、
図3において、他の油圧アクチュエータ用制御バルブ1
4にパイロット圧を出力するパイロットバルブについて
は、省略してある。さらに、前記図3の油圧回路におい
て、22はブームシリンダ8のヘッド側油室8aとロッ
ド側油室8bとを連通する再生用油路Cに設けられる再
生用バルブであって、該再生用バルブ22は、ブーム用
操作レバー16を下降側に操作することに基づいてパイ
ロットバルブ15から出力されるパイロット圧により、
上記再生用油路Cを閉鎖する第一位置Xから、チェック
弁22aを介して再生用油路Cを開放する第二位置Yに
切換るように構成されている。つまり、ブームの下降時
には、前記再生用バルブ22により再生用油路Cを開い
て、ロッド側油室8bの圧力がヘッド側油室8aの圧力
よりも低圧のあいだは、ヘッド側油室8aからの排出油
を再生油としてロッド側油室8bに供給できるようにな
っており、これによりロッド側油室8bには、前記作動
位置Yのブーム用制御バルブ13から供給される油圧ポ
ンプ11の圧油に加えて再生油が供給されることになっ
て、ブームの素早い下降作動を行えるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ブーム
を、ブーム下げによる転圧作業や斜面のかき下げ作業を
行うべく下降させる場合には、ブームの下降に抗する力
が作用するため、ロッド側油室に高圧の油を供給する必
要がある。これに対し、ブームを空中で下降させる場合
(フロントアタッチメントが接地していない状態でブー
ムを下降させる場合)には、ブームにかかっている重さ
(フロントアタッチメントの総重量)がブームシリンダ
を縮小させる力として作用するため、ロッド側油室に供
給される圧油は低圧のもので良く、しかもブームシリン
ダのピストンのヘッド側面積はロッド側面積に比して大
きいから、前述したヘッド側油室からの再生油だけで充
分なことになる。しかるに、前記従来の油圧回路では、
ブームを下降させる場合には、空中で下降させる場合で
あっても、再生油だけでなく、油圧ポンプからの圧油が
ブーム用制御バルブを経由して供給される。このため、
ブームを空中で下降させながらバケットを操作するよう
な場合、油圧ポンプの圧油がブームシリンダとバケット
シリンダとに分割されることになって、バケットの単独
操作時に比べてバケットの動きが遅く、作業効率が低下
するという問題がある。さらに、ブームを単独で空中下
降させる場合には、ヘッド側油室からの再生油だけで充
分であるにも拘わらず、油圧ポンプからの圧油がロッド
側油室に供給されるため、ヘッド側油室からの排出油の
うち、かなりの余剰油がブーム用制御バルブを経由して
油タンクに排出されることになって、エネルギーロスを
生じ、低燃費化の妨げになるという問題があり、これら
に本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、上下動自在な重量物を、重量保
持側油室への油供給および重量非保持側油室からの油排
出で上動させ、重量非保持側油室への油供給および重量
保持側油室からの油排出で下動させるよう伸縮作動する
油圧シリンダと、操作具操作に基づいて前記油圧シリン
ダに対する圧油供給排出制御を行う作動位置、および圧
油供給排出を行わない中立位置に切換自在な制御バルブ
と、油圧シリンダの重量保持側油室からの排出油を重量
非保持側油室に供給する再生用回路とを備えて構成され
る作業機械の油圧回路において、重量物の下動時に、操
作具操作に拘わらず制御バルブを中立位置に保持するこ
とができる中立保持手段を設けたものである。そして、
この様にすることにより、重量物を空中で下動させるよ
うな場合に、油圧シリンダの重量非保持側油室には重量
保持側油室からの排出油のみが供給されることになっ
て、制御バルブを経由して不必要な圧油が供給されるロ
スをなくすことができ、低燃費化に寄与できると共に、
油圧シリンダと圧油供給源を共有する他の油圧アクチュ
エータとの連動操作時において、他の油圧アクチュエー
タへの圧油供給量が増加することになって作業効率が向
上する。このものにおいて、中立保持手段による制御バ
ルブの中立位置保持時に、重量保持側油室から排出され
て重量非保持側油室に供給された油の余剰油を油タンク
に流すための排出手段を設けることにより、制御バルブ
が中立位置に保持されていても、重量保持側油室からの
排出油の余剰油は油タンクに流れることになって、重量
保持側油室からの油の排出が妨げられて重量物の下動速
度が遅くなってしまうような不具合を回避できる。ま
た、このものにおいて、重量非保持側油室の圧力を検出
する圧力検出手段を設け、該圧力検出手段により検出さ
れる重量非保持側油室の圧力が予め設定される設定圧力
以下の場合に、中立保持手段が制御バルブを中立位置に
保持するべく作動する構成にしたものにおいては、重量
非保持側油室の圧力により認識される重量物の下動状態
に応じて、例えば重量物が空中で下動している場合のみ
に、中立位置保持手段は制御バルブを中立位置に保持す
るべく作動することになる。さらに、前記中立保持手段
は、例えば、操作具操作に基づいて制御バルブを作動位
置に切換えるべく出力されたパイロット圧を断つことが
できるバルブ手段により構成することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベル
であって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行
体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回
体3、該上部旋回体3の前部に装着されるフロントアタ
ッチメント4等の各部から構成されており、さらに該フ
ロントアタッチメント4は、上部旋回体3に上下揺動自
在に支持されるブーム5、該ブーム5の先端部に前後揺
動自在に支持されるアーム6、該アーム6の先端部に前
後揺動自在に支持されるバケット7、これらブーム5、
アーム6、バケット7をそれぞれ揺動せしめるためのブ
ームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ
10等から構成されている等の基本的構成は、従来通り
である。
【0006】扨、図2に、前記ブームシリンダ8および
バケットシリンダ10の油圧回路を示すが、該油圧回路
図において、11はブームシリンダ8およびバケットシ
リンダ10の圧油供給源となる油圧ポンプ、12は油タ
ンク、13はブームシリンダ8に対する圧油供給排出制
御を行うブーム用制御バルブ、14はバケットシリンダ
10に対する圧油供給排出制御を行うバケット用制御バ
ルブである。
【0007】前記ブーム用制御バルブ13は、伸長側、
縮小側のパイロットポート13a、13bを備えたパイ
ロット作動式の三位置切換弁であって、両パイロットポ
ート13a、13bにパイロット圧が入力されていない
状態では、油圧ポンプ11からの圧油を油タンク12に
流して、ブームシリンダ8に対する圧油供給排出を行わ
ない中立位置Nに位置しているが、伸長側パイロットポ
ート13aにパイロット圧が入力されることにより、油
圧ポンプ11からの圧油を伸長側油路Aを経由してブー
ムシリンダ8のヘッド側油室8aに供給する一方、ロッ
ド側油室8bからの排出油を縮小側油路Bを経由して油
タンク12に流す伸長側位置Xに切換り、また縮小側パ
イロットポート13bにパイロット圧が入力されること
により、油圧ポンプ11からの圧油を縮小側油路Bを経
由してロッド側油室8bに供給する一方、ヘッド側油室
8aからの排出油を伸長側油路Aを経由して絞って油タ
ンク12に流す縮小側位置Yに切換るように構成されて
いる。ここで、前記ブームシリンダ8は、ヘッド側油室
8aへの圧油供給およびロッド側油室8bからの油排出
で伸長してブーム5を上動せしめ、またロッド側油室8
bへの圧油供給およびヘッド側油室8aからの油排出で
縮小してブーム5を下動せしめるが、この場合、ヘッド
側油室8aはフロントアタッチメント4の重量を保持す
ることになって本発明の重量保持側油室に相当し、また
ロッド側油室8bは本発明の重量非保持側油室に相当す
る。尚、バケット用制御バルブ14は、前述したブーム
用制御バルブ13と同様の構造のものであるため、説明
を省略するが、本実施の形態において、ブーム用制御バ
ルブ13とバケット用制御バルブ14とは、並列状に接
続されている。
【0008】さらに、前記図2の油圧回路図において、
15はブーム用のパイロット弁であって、伸長側パイロ
ット弁15Aと縮小側パイロット弁15Bとから構成さ
れているが、これら伸長側、縮小側のパイロット弁15
A、15Bは、ブーム用操作レバー16を伸長側、縮小
側に操作することに基づいてそれぞれパイロット圧を出
力する。そして、伸長側パイロット弁15Aから出力さ
れたパイロット圧は、ブーム用制御バルブ13の伸長側
パイロットポート13aに入力される。また、縮小側パ
イロット弁15Bから出力されたパイロット圧は、後述
する第一切換弁17を経由してブーム用制御バルブ13
の縮小側パイロットポート13bに入力されると共に、
後述する再生用バルブ18のパイロットポート18aに
入力される。尚、図2において、バケット用制御バルブ
14にパイロット圧を出力するパイロット弁については
省略してある。
【0009】前記再生用バルブ18は、パイロットポー
ト18aを備えた二位置切換弁であって、前記伸長側油
路Aと縮小側油路Bとを連通する再生用油路Cに配され
ているが、該再生用バルブ18は、パイロットポート1
8aにパイロット圧が入力されていない状態では第一位
置Xに位置しており、パイロットポート18aにパイロ
ット圧が入力されることで第二位置Yに切換わる。そし
て、第一位置Xの再生用バルブ18は、前記再生用油路
Cを閉鎖すると共に、伸長側油路Aの油を後述する排出
油路Dに流す弁路を閉じているが、第二位置Yの再生用
バルブ18は、再生用油路Cを開いて伸長側油路Aの油
をチェック弁18bを介して縮小側油路Bに流すと共
に、伸長側油路Aの油を絞り18cを介して排出油路D
に流すように構成されている。
【0010】また、前記第一切換弁17は、ソレノイド
17aを備えた電磁式の二位置切換弁であって、ソレノ
イド17aの非励磁状態では、縮小側パイロットバルブ
15Bからブーム用制御バルブ13の縮小側パイロット
ポート13aに至るパイロット油路Eを開放する第一位
置Xに位置しているが、ソレノイド17aが励磁するこ
とにより、上記パイロット油路Eを閉じて縮小側パイロ
ットポート13aを油タンク12に導通させる第二位置
Yに切換るように構成されている。
【0011】さらに、19は第二切換弁であって、この
ものは、ソレノイド19aを備えた電磁式の二位置切換
弁であり、ソレノイド19aの非励磁状態では、前記第
二位置Yの再生用バルブ18から流出される伸長側油路
Aの油を油タンク12に流すための排出油路Dを閉鎖す
る第一位置Xに位置しているが、ソレノイド19aが励
磁することにより、上記排出油路Dを開放する第二位置
Yに切換るように構成されている。そして、これら第
一、第二切換弁17、19は、後述するコントローラ2
0からの指令に基づいてソレノイド17a、19aが励
磁する構成になっている。
【0012】一方、前記コントローラ20は、マイクロ
コンピュータ等を用いて構成されるものであって、この
ものは、縮小側油路Bの圧力を検出する圧力センサ21
からの信号を入力し、該入力信号に基づいて前記第一、
第二切換弁17、19に対しソレノイド17a、19a
励磁の指令を出力する。この場合、コントローラ20
は、圧力センサ21により検出される縮小側油路Bの圧
力Pが予め設定される設定圧力Pd以下(P≦Pd)の
場合に、第一、第二切換弁17、19にソレノイド17
a、19a励磁の指令を出力する。一方、縮小側油路B
の圧力Pが設定圧力Pdよりも大きい(P>Pd)場合
には、第一、第二切換弁17、19にソレノイド17
a、19a励磁の指令を出力しない。ここで、前記設定
圧力Pdは、ブーム5が空中で自重降下するときの縮小
側油路Bの最大圧力として設定されるものであって、ブ
ーム5が空中で自重降下する場合には、縮小側油路Bの
圧力Pは設定圧力Pd以下(P≦Pd)であるが、空中
での自重降下以外のブーム5の下降、つまり、ブーム下
げによる転圧作業や斜面のかき下げ作業中におけるブー
ム5の下降等、ブーム5の下降に抗する力が働いている
状態でのブーム5の下降時には、縮小側油路Bの圧力P
は設定圧力Pdよりも大きく(P>Pd)なる。
【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、ブー
ム用操作レバー16が操作されていない状態、つまりパ
イロットバルブ15からパイロット圧が出力されていな
い状態では、ブーム用制御バルブ13および再生用バル
ブ18へのパイロット圧の供給はなく、ブーム用制御バ
ルブ13はブームシリンダ8への圧油供給排出を行わな
い中立位置Nに位置しており、また再生用バルブ18は
再生用油路Cを閉鎖すると共に、伸長側油路Aから排出
油路Dに通じる弁路を閉じる第一位置Xに位置してい
る。この状態では、ブームシリンダ8のヘッド側油室8
aおよびロッド側油室8bの圧油供給排出はなく、ブー
ム5は停止している。
【0014】前記ブーム5が停止している状態から、ブ
ーム用操作レバー16を下降側に操作してブーム5を下
降させるにあたり、空中で下降させる(フロントアタッ
チメント4が接地していない状態で下降させる)場合
や、ブーム下げによる転圧作業や斜面のかき下げ作業を
行う場合等があるが、まず、ブーム5を空中で下降させ
る場合について説明する。つまり、ブーム5を空中で下
降させる場合、縮小側油路Bの圧力Pが設定圧力Pd以
下(P≦Pd)になるため、コントローラ20からソレ
ノイド17a、19a励磁の指令が出力されて、第一、
第二切換弁17、19は共に第二位置Yに切換わる。そ
して、前記第一切換弁17が第二位置Yに位置している
状態では、ブーム用操作レバー16の操作に基づいて縮
小側パイロットバルブ15Bからパイロット圧が出力さ
れても、該パイロット圧はブーム用制御バルブ13の縮
小側パイロットポート13aに供給されず、ブーム用制
御バルブ13は中立位置Nに保持される。これにより、
ブーム用制御バルブ13のブームシリンダ8に対する圧
油供給排出は行われない。一方、ブーム用操作レバー1
6の操作に基づいて縮小側パイロットバルブ15Bから
出力されたパイロット圧は、再生用バルブ18のパイロ
ットポート18aに供給されて、該再生用バルブ18
を、再生用油路Cを開く第二位置Yに切換える。さら
に、前述したようにコントローラ20からの指令により
第二切換弁19は、排出油路Dを開く第二位置Yに位置
している。これにより、ブームシリンダ8のヘッド側油
室8aからの排出油が、伸長側油路A、再生用油路C、
縮小側油路Bを経由してロッド側油室8bに供給される
と共に、排出油路Dを経由して油タンク12に排出さ
れ、而してブームシリンダ8が縮小してブーム5は下降
する。この場合、ブーム5はフロントアタッチメント4
の重量で自重降下するため、ロッド側油室8bにはバキ
ューム状態にならない程度の圧油が供給されればよく、
ヘッド側油室8aからの再生油だけで充分に足りる。そ
して、ヘッド側油室8aからの排出油のうち、ロッド側
油室8bに供給される分を除いた余剰油が、排出油路D
を経由して油タンク12に排出されることになる。
【0015】これに対し、ブーム下げによる転圧作業や
斜面のかき下げ作業を行うべくブーム5を下降させる場
合には、縮小側油路Bの圧力Pが設定圧力Pdより大き
く(P>Pd)になるため、コントローラ20からソレ
ノイド17a、19a励磁の指令が出力されず、第一、
第二切換弁17、19は共に第一位置Xに位置してい
る。そして、前記第一切換弁17が第一位置Xに位置し
ている状態では、ブーム用操作レバー16の操作に基づ
いて縮小側パイロットバルブ15Bから出力されたパイ
ロット圧は、上記第一位置Xの第一切換弁17を経由し
てブーム用制御バルブ13の縮小側パイロットポート1
3aに供給されて、ブーム用制御バルブ13を縮小側位
置Yに切換える。さらに、ブーム用操作レバー16の操
作に基づいて縮小側パイロットバルブ15Bから出力さ
れたパイロット圧は、再生用バルブ18のパイロットポ
ート18aにも供給されて、該再生用バルブ18を、再
生用油路Cを開く第二位置Yに切換える。また、第二切
換弁19は第一位置Xに位置していて、排出油路Dを閉
じている。これにより、油圧ポンプ11からの圧油が前
記縮小側位置Yのブーム用制御バルブ13、縮小側油路
Bを経由してブームシリンダ8のロッド側油室8bに供
給される一方、ヘッド側油室8aからの排出油は、伸長
側油路A、再生用油路C、縮小側油路Bを経由して再生
油としてロッド側油室8bに供給されると共に、該ロッ
ド側油室8bに供給される分を除いた余剰油は、前記縮
小側位置Yのブーム用制御バルブ13を経由して油タン
ク12に排出され、而してブームシリンダ8が縮小して
ブーム5は下降する。
【0016】この様に、本実施の形態にあっては、ブー
ム5を空中で下降させる場合、ブーム用制御バルブ13
は中立位置Nに保持されていて、油圧ポンプ11からの
圧油をブームシリンダ8に供給することはなく、ブーム
シリンダ8のロッド側油室8bには専らヘッド側油室8
aからの再生油が供給されることになる。この結果、ブ
ーム5を空中で下降させながらバケット7を操作するよ
うな場合、油圧ポンプ11の全油量がバケットシリンダ
10に供給されることになって、バケット7の動きが速
くなり、作業効率が向上する。また、ブーム5を単独で
空中下降させる場合にも、油圧ポンプ11からの不必要
な圧油がブームシリンダ8に供給されるエネルギーロス
を無くすことができ、低燃費化に寄与できる。この場
合、油圧ポンプ11として、制御バルブが中立位置にあ
るときにポンプ流量が最小となるよう制御される可変式
制御ポンプが採用されているものにおいては、更なる低
燃費化を達成できる。これに対し、ブーム下げによる転
圧作業や斜面のかき下げ作業を行うべくブーム5を下降
させる場合は、ブーム用制御バルブ13は縮小側位置Y
に切換り、これによりブームシリンダ8のロッド側油室
8bには、該ロッド側油室8bの圧力がヘッド側油室8
aの圧力よりも低圧のあいだは、ヘッド側油室8aから
の再生油と油圧ポンプ11からの圧油とが供給され、ま
たロッド側油室8bの圧力がヘッド側油室8aの圧力よ
りも高圧になった以降は、再生油の供給はチェック弁1
8bによりブロックされるが油圧ポンプ11からの圧油
が供給されることになって、下降に抗する力が作用して
いる状態でのブーム5の下降作業を行うことができる。
【0017】尚、本発明は上記実施の形態に限定されな
いことは勿論であって、ブームシリンダと油圧供給源を
共有する油圧アクチュエータとしては、バケットシリン
ダだけでなく、アームシリンダ、旋回用モータ等の油圧
アクチュエータであっても良く、この様な油圧アクチュ
エータの場合にも、ブームの空中下降と連動操作すると
きの作動速度を速くすることができる。また、これら油
圧アクチュエータ用の制御バルブとブーム用制御バルブ
との接続は、並列接続であっても直列接続であっても、
同様の効果を奏する。さらに、重量物を上下動せしめる
油圧シリンダとしては、油圧ショベルに設けられるブー
ムシリンダに限定されることなく、各種作業機械に設け
られる油圧シリンダに対し必要において適宜本発明を実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す油圧回路図である。
【図3】従来例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
5 ブーム 8 ブームシリンダ 8a ヘッド側油室 8b ロッド側油室 12 油タンク 13 ブーム用制御バルブ 15 パイロットバルブ 16 ブーム用操作レバー 17 第一切換弁 18 再生用バルブ 19 第二切換弁 20 コントローラ 21 圧力センサ C 再生用油路 D 排出油路 E パイロット油路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動自在な重量物を、重量保持側油室
    への油供給および重量非保持側油室からの油排出で上動
    させ、重量非保持側油室への油供給および重量保持側油
    室からの油排出で下動させるよう伸縮作動する油圧シリ
    ンダと、操作具操作に基づいて前記油圧シリンダに対す
    る圧油供給排出制御を行う作動位置、および圧油供給排
    出を行わない中立位置に切換自在な制御バルブと、油圧
    シリンダの重量保持側油室からの排出油を重量非保持側
    油室に供給する再生用回路とを備えて構成される作業機
    械の油圧回路において、重量物の下動時に、操作具操作
    に拘わらず制御バルブを中立位置に保持することができ
    る中立保持手段を設けたことを特徴とする作業機械の油
    圧回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、中立保持手段による
    制御バルブの中立位置保持時に、重量保持側油室から排
    出されて重量非保持側油室に供給された油の余剰油を油
    タンクに流すための排出手段を設けたことを特徴とする
    作業機械の油圧回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、重量非保持
    側油室の圧力を検出する圧力検出手段を設け、該圧力検
    出手段により検出される重量非保持側油室の圧力が予め
    設定される設定圧力以下の場合に、中立保持手段が制御
    バルブを中立位置に保持するべく作動する構成であるこ
    とを特徴とする作業機械の油圧回路。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、中立保
    持手段は、操作具操作に基づいて制御バルブを作動位置
    に切換えるべく出力されたパイロット圧を断つことがで
    きるバルブ手段により構成されることを特徴とする作業
    機械の油圧回路。
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