JP2002096336A - ベルトスリーブ脱型装置及び脱型方法 - Google Patents

ベルトスリーブ脱型装置及び脱型方法

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JP2002096336A
JP2002096336A JP2000291513A JP2000291513A JP2002096336A JP 2002096336 A JP2002096336 A JP 2002096336A JP 2000291513 A JP2000291513 A JP 2000291513A JP 2000291513 A JP2000291513 A JP 2000291513A JP 2002096336 A JP2002096336 A JP 2002096336A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトスリーブが小径から大径まで幅広い場
合でも、金型上昇から昇降機等による金型搬出開始迄に
要する時間が長く掛かり気味になり、作業効率の点で芳
しくないという状況を改善させる。 【解決手段】 ベルトスリーブ脱型装置において、金型
2を、第1位置T1からその上方の第2位置T2に強制
上昇させる昇降シリンダ3と、金型2の上昇に拘わらず
にベルトスリーブBSを第1位置T1に係止維持させる
把持シリンダbと、ベルトスリーブを把持した状態で金
型2を強制上昇させる制御部5とを備え、第2位置T2
に移動された金型2を受け取って装置外に運び出す天井
クレーン6と、金型2の第2位置T2への上昇が完了す
る迄にクレーン・フック9による金型の係着作動を行わ
せる連動手段7とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加硫したベルトス
リーブを金型から抜き取るベルトスリーブ脱型装置及び
ベルトスリーブ脱型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベルトスリーブ脱型装置として
は、特開2000−85027号公報に記載されたもの
が知られている。ベルトスリーブ脱型装置は、ベルトス
リーブ(ベルトスラブと同じ)と金型との一体物をベル
トスリーブの外周から保持する複数のベルト押えと、ベ
ルトスリーブを保持した状態で金型を金型軸線の方向へ
押し上げる移動手段とを備えている。
【0003】このベルトスリーブ脱型装置による脱型手
順は、クレーン等の昇降機を使用してベルトスリーブと
金型との一体物を吊り下げ、移動することにより、各ベ
ルト押え間から移動手段のテーブル上に載置する。各ベ
ルト押えを構成する油圧シリンダを伸長することによ
り、ベルトスリーブの外周を移動不能に保持する。
【0004】続いて、移動手段を構成する油圧シリンダ
を伸長して、テーブルを上昇することにより、金型を押
し上げ、ベルトスリーブを金型から抜き取る。ベルトス
リーブが抜き取られた金型は、クレーン等の昇降機を使
用して吊り下げ、移動することで加硫成形機に搬出され
る。又、ベルトスリーブは、各ベルト押えによる保持を
解放することで取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のベルトスリ
ーブ脱型装置では、均等角度毎に4箇所設けられた油圧
シリンダによってベルトスリーブを外周から押えるよう
になっているが、ベルトスリーブの外径とベルト押さえ
との寸法関係が、該公報の図2に示されたようなもので
あれば、問題なく機能するのであるが、より径の大きな
ベルトスリーブを抜き取る場合や薄物のベルトスリーブ
を抜き取る場合には、ベルト押さえの押え付け力や面積
が不足するようになる。
【0006】そうなると、上手く金型から抜けることが
できず、何度もベルトスリーブを押え付け直して時間が
掛かるとか、無理に抜けばベルトスリーブに脱型皺が生
じるという不都合が予測される。又、押え付け箇所があ
まりに不足すると、ベルトスリーブに亀裂や破れが生じ
るおそれもあり、種々の径のベルトスリーブに対応でき
る脱型装置並びに脱型方法とするには改善の余地が残さ
れている。
【0007】又、前記従来技術では、ベルトスリーブが
抜き取られた金型を移動して加硫成形機等へ搬出する手
段としては、クレーン等の昇降機を使用することにな
る。この場合、移動手段によって金型を上昇して抜き取
った後に、その上昇後の金型をフック等に吊り下げ、そ
れからその吊り下げ状態が整った金型を移動させる、と
いう工程順序となるので、金型上昇から昇降機等による
金型搬出に要する時間が長く掛かり気味になり、作業効
率の点であまり芳しくない。特に、大型のベルトスリー
ブを抜き取る場合には、金型搬出に要する時間が長く掛
る。
【0008】本発明の目的は、ベルトスリーブの径が大
小に異なっても、不都合なく金型からの抜き取りが円滑
に行えるとか、ベルトスリーブ脱型後の金型の搬出作動
をより迅速に行えるようにして、作業効率の向上が図れ
ることにより、ベルトスリーブの大径化とベルトスリー
ブの大径から小径に至る幅広い径に対応できるベルトス
リーブ脱型装置及びベルトスリーブの脱型方法を提供す
る点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の構成は、加硫
されたベルトスリーブを、これが巻回されている金型か
ら抜き取るベルトスリーブ脱型装置において、金型を、
第1位置からこの第1位置とは離れた第2位置に強制移
動させる金型移動手段と、第1位置にある金型が有する
ベルトスリーブを、金型の第1位置から第2位置への移
動に拘わらずに第1位置に係止維持させる位置保持手段
と、ベルトスリーブを係止維持した状態で金型を第1位
置から第2位置まで移動させて、ベルトスリーブを金型
から抜き取るように、金型移動手段と位置保持手段とを
連係作動させる制御手段とを備え、位置保持手段を、ベ
ルトスリーブの径方向に移動自在な押え部材と、この押
え部材をベルトスリーブの外周部に押付け移動させる、
又はベルトスリーブの第2位置側の端面に対峙する位置
に張出し移動させる移動機構とで構成するとともに、
押え部材の複数を押付け移動又は張出し移動させる少数
作用状態と、この少数作用状態による押え部材の数より
も多い数の押え部材を移動させて、少数作用状態による
ベルトスリーブよりも大径のベルトスリーブに作用させ
る多数作用状態とを選択設定自在に構成してあることを
特徴とする。
【0010】請求項2の構成は、加硫されたベルトスリ
ーブを、これが巻回されている金型から抜き取るベルト
スリーブ脱型装置において、金型を、第1位置からこの
第1位置とは離れた第2位置に強制移動させる金型移動
手段と、第1位置にある金型が有するベルトスリーブ
を、金型の第1位置から第2位置への移動に拘わらずに
第1位置に係止維持させる位置保持手段と、ベルトスリ
ーブを係止維持した状態で金型を第1位置から第2位置
まで移動させて、ベルトスリーブを金型から抜き取るよ
うに、金型移動手段と位置保持手段とを連係作動させる
制御手段とを備えるとともに、第2位置に移動された金
型を受け取って第1位置以外の位置に運び出す搬送手段
と、金型の第2位置への移動が完了する迄に搬送手段に
よる金型の受取り作動を行わせる連動手段と、を設けて
あることを特徴とする。
【0011】請求項3の構成は、請求項2の構成におい
て、金型移動手段は、金型を第1位置からこれの上方に
位置する第2位置に強制上昇させる昇降手段であり、搬
送手段は、第2位置に上昇された金型を吊り下げて横方
向に運び出すものに構成されるとともに、連動手段は、
金型吊り下げ用のフックを該金型に係着させる係着機構
を、第2位置に強制上昇される金型と同じ速度で上昇さ
せるものに構成されていることを特徴とする。
【0012】請求項4の構成は、請求項1〜3の構成に
おいて、金型から抜き取られたベルトスリーブを、第1
位置から第2位置へ移動させるベルト移動手段を設けて
あることを特徴とする。
【0013】請求項5の方法は、加硫されたベルトスリ
ーブを、これが巻回されている金型から抜き取るベルト
スリーブ脱型方法において、金型に巻回されているベル
トスリーブを第1位置に係止維持する第1工程と、ベル
トスリーブが第1位置に係止維持されている状態で、金
型を第1位置からこの第1位置とは離れた第2位置まで
移動させて、ベルトスリーブを金型から抜き取る第2工
程とから成るとともに、第1工程は、ベルトスリーブの
外周部に押付け移動させる、又はベルトスリーブの第2
位置側の端面に対峙する位置に張出し移動させる押え部
材の数を、金型の径の大小に同調して多少に設定する選
択設定工程を有していることを特徴とする。
【0014】請求項6の方法は、加硫されたベルトスリ
ーブを、これが巻回されている金型から抜き取るベルト
スリーブ脱型方法において、金型に巻回されているベル
トスリーブを第1位置に係止維持する第1工程と、ベル
トスリーブが第1位置に係止維持されている状態で、金
型を第1位置からこの第1位置とは離れた第2位置まで
移動させて、ベルトスリーブを金型から抜き取る第2工
程と、第2位置に移動されてきた金型を搬送手段によっ
て第1位置以外の位置に運び出す第3工程とから成ると
ともに、第2工程は、金型の第2位置への移動が完了す
る迄に、搬送手段による金型の受取り作動が行われる受
取工程を有していることを特徴とする。
【0015】請求項7の方法は、請求項6の方法におい
て、第1工程は、金型を第1位置からこれの上方に位置
する第2位置に強制上昇させるものであり、第3工程
は、第2位置に上昇された金型を吊り下げて横方向に運
び出すものであるとともに、前記受取工程は、前記金型
に係着された吊り下げ用のフックを、第2位置に強制上
昇される金型と同じ速度で上昇させるものであることを
特徴とする。請求項8の方法は、請求項6の方法におい
て、金型から抜き取られたベルトスリーブを、第1位置
から第2位置へ移動させるベルト移動工程を有している
ことを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の構成によれば、押え部材の複数を押
付け移動又は張出し移動させる少数作用状態と、この少
数作用状態による押え部材の数よりも多い数の押え部材
を移動させて、少数作用状態によるベルトスリーブより
も大径のベルトスリーブに作用させる多数作用状態とを
選択設定自在に構成してあるから、径の小さいベルトス
リーブに対しては少数の押え部材が作用し、径の大きい
ベルトスリーブに対しては多数の押え部材が作用するこ
とになる。これにより、ベルトスリーブの周長に対する
押え部材のベルトスリーブ周方向に作用する長さの比
を、ベルトスリーブの径の大小に拘わらずに同じ、或い
は近い値といった具合に、極力変わらないものに設定す
ることが可能になる。
【0017】それにより、ベルトスリーブを何度も掴み
直すとか、ベルトスリーブにおける押え部材の作用箇所
とそうでない箇所との間に歪みが生じるといった不都合
無く、金型の第1位置から第2位置への強制移動に拘わ
らずにベルトスリーブを第1位置に良好に係止維持する
ことを、ベルトスリーブの径の異なりに拘わらずに発揮
させることが可能になる。
【0018】請求項2の構成によれば、第2位置に移動
された金型を受け取って第1位置以外の位置に運び出す
搬送手段と、金型の第2位置への移動が完了する迄に搬
送手段による金型の受取り作動を行わせる連動手段とを
設けてあるので、金型が第2位置へ移動されたときに
は、フックで金型を吊下げているといった具合に、既に
搬送手段が金型を搬送する準備が整っていることにな
り、直ちに金型を第1位置以外の位置に運び出せるよう
になる。つまり、金型が第2位置へ移動されてから、そ
の金型にフックを掛ける等の搬送手段の受取り作動を行
い、その後に搬送手段による運び出しが開始されるとい
う工程を採る場合に比べて、受け取り作動のための時間
が省略できるので、その分の時間短縮が可能になる。
【0019】請求項3の構成によれば、金型を強制移動
させる移動手段を、金型を第1位置からその上方の第2
位置へ上昇させるものに構成してあるから、例えば、第
1位置からその下方の第2位置へ金型を強制下降させる
場合に比べて、ベルトスリーブを有する金型の搬入位置
としては低いもので済み、搬入に要する労力や動力の軽
減が可能になる。そして、1位置の上方に位置する第2
位置に上昇された金型の搬送手段を、吊下げて横方向に
運び出すものとしたので、既に高い位置に上昇している
金型を、移動距離短く迅速に運び出せるようになる。そ
して、金型の第2位置への上昇が完了する迄に吊り下げ
用フックを金型に係着させるものである連動手段は、フ
ックを金型に係着させる係着機構を金型の第2位置への
上昇速度と同じ速度で上昇させるので、次のような作用
が得られる。
【0020】即ち、金型が第1位置にある状態のときに
フックを係着させている場合には、ワイヤー等のフック
吊下げ部材を弛むこと無く引上げることができ、その後
に移動手段から金型が解放されても、一旦落下すること
無く、そのままの位置にて吊下げ状態を維持することが
できる。又、金型が第1位置から第2位置へ上昇される
間にフックの係着が行われる場合には、フックと金型と
の相対位置が変わらない状態が維持されるので、特別な
手段を用いること無く、単にフックを係着作動させるだ
けで円滑良好に金型を吊下げ状態にすることができるよ
うになる。
【0021】請求項4の構成によれば、金型から抜き取
られたベルトスリーブを、第1位置から第2位置へ移動
させるベルト移動手段を設けたので、金型が第2位置か
ら運び出されるのと同様に、ベルトスリーブも第2位置
に移動させて運び出す状態に移行させることができるよ
うになり、分離後の金型並びにベルトスリーブのいずれ
も除去して、次のベルトスリーブを有する金型の抜き取
り工程を行う準備を整えることができる。
【0022】請求項5の方法によれば、請求項1の構成
による作用と同等の作用が得られ、請求項6の方法によ
れば、請求項2の構成による作用と同等の作用が得ら
れ、請求項7の方法によれば、請求項3の構成による作
用と同等の作用が得られ、請求項8の方法によれば、請
求項4の構成による作用と同等の作用が得られるように
なる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明によるベルトスリ
ーブ脱型装置及びベルトスリーブの脱型方法の実施形態
を図面に基づいて説明する。
【0024】図1に示されるベルトスリーブ脱型装置1
は、加硫成形機により加硫したベルトスリーブBSを金
型2から抜き取るものである。筒状の金型2は、加硫し
たベルトスリーブBSを巻回(外周に装着)した状態
(以下、「ベルトスリーブBS付き金型2」という。)
で、加硫成形機から搬出されて、天井クレーン6によっ
て吊り下げ状態で搬送される。又、金型2の下端には、
該金型2の軸線に一致して開口するテーパ溝2Aが形成
されている。尚、ベルトスリーブBSとしては、歯付き
ベルトスリーブや平ベルトスリーブであり、Vリブトベ
ルトスリーブ(Vリブ加工前の円筒形のもの)やローエ
ッジベルトスリーブ等もある。
【0025】図1、図2に示すように、ベルトスリーブ
脱型装置1は、金型2を駆動昇降自在な第1昇降シリン
ダ(移動手段の一例)3と、ベルトスリーブBSを把持
する把持手段(位置保持手段の一例)4と、制御部(制
御手段の一例)5と、ベルトスリーブBS付き金型2の
搬入手段であり、かつ、金型2を運び出す搬送手段でも
ある天井クレーン6と、連動手段7と、抜き取られたベ
ルトスリーブBSを昇降自在な第2昇降シリンダ(ベル
ト移動手段の一例)8等を備えて構成されている。
【0026】ベルトスリーブ脱型装置1は、作業フロア
FLに掘られたピット13に配置構成されており、ピッ
ト13内にて枠組されたフレーム25に、第1と第2昇
降シリンダ3,8、第1〜第3押圧シリンダ14〜1
6、工程の監視が可能な足場フロア26、及びこの足場
フロア26に続いて配置される搬送経路A等を支持させ
てある。搬送経路Aは、ベルトスリーブBSの搬出経路
のことである。
【0027】第1、第2昇降シリンダ3,8はピット1
3に落とし込み配置してあるが、第1〜第3押圧シリン
ダ14〜16は作業フロアFLの高さレベルに配置され
ている。そして、第1シリンダ3の真上にフック9が位
置するように、足場フロア26の上方を走る天井クレー
ン6が配備されている。尚、27は、足場フロア26に
通じるための階段である。
【0028】このベルトスリーブ脱型装置1によるベル
トスリーブBSの概略の作動工程を説明すると、先ず、
ベルトスリーブBS付き金型2をフック9で吊り下げな
がらの天井クレーン6の搬入経路B(図2参照)への走
行移動(横移動)により、第1昇降シリンダ3の直上位
置(後述の第2位置T2)に迄搬入する。次いでフック
9の下降移動によってベルトスリーブBS付き金型2を
下降させて、テーパ溝2Aが第1昇降シリンダ3のピス
トンロッド3A先端のテーパ突起3aに嵌まる作業位置
(後述の第1位置T1)にセットする(図1参照)。
【0029】それから、把持手段4を作動させてベルト
スリーブBSを外周から押え付けて動かないように把持
してから、第1昇降シリンダ3を伸長させて金型2のみ
を、ベルトスリーブBSの搬送経路Aすなわち足場フロ
ア26より若干高い第2位置T2迄上昇させ、停止する
(図4参照)。このとき、第1昇降シリンダ3の上昇速
度と同じ速度でフック9が巻き上げられており、ワイヤ
ー22が弛むことなく同調してフック9が上昇して停止
する。上昇停止後、直ちに第1昇降シリンダ3が短縮駆
動されるとともに、その短縮駆動が開始された直後に天
井クレーン6が走行移動し、ベルトスリーブBSが抜き
取られた金型2を、搬出経路C(図2参照)から吊り下
げ状態で運び出す。
【0030】次いで、複数の第2昇降シリンダ8を伸長
駆動して、金型2から抜き取られたベルトスリーブBS
を第1位置T1から第2位置T2迄持ち上げて停止させ
(図5参照)、それからその第2位置で停止しているベ
ルトスリーブBSを、図示しない搬出手段(手動による
押し又は引き出す手段でも良い)により、搬送経路Aか
ら装置外の所定の場所に搬送する。ベルトスリーブBS
が搬送経路Aに移動したら、第2昇降シリンダ8を短縮
駆動させて元の待機状態に戻し、次のベルトスリーブB
S付き金型2の搬入に備える。以上が脱型装置1による
脱型工程の1サイクルである。次に各部の詳細について
説明する。
【0031】図3、図4に示すように、金型2は、ベル
トスリーブBSを巻回するドラム部10と、筒状のベル
トスリーブBSの一端を位置決めするフランジ部11
と、天井クレーン6のフック9が係着自在なホイスト部
12と、底面側に形成された前述のテーパ溝2A、及び
このテーパ溝2Aに続く中心孔2aを備えた略筒状のも
のに構成されている。
【0032】ここで、ベルトスリーブBS付き金型2と
は、ベルトスリーブBSを金型2の外周に巻回した状態
で加硫処理され、これら両者BS,2が一体的に圧着さ
れているものを示している。ベルトスリーブ脱型装置1
は、この金型2に圧着状態に巻回されているベルトスリ
ーブBSを金型2から抜取り、ベルトスリーブBSと金
型2とを各別に次工程に取り出す装置である。
【0033】図1、図4、図5に示すように、第1昇降
シリンダ3は、先端に金型2下端のテーパ溝2Aに嵌合
自在なテーパ突起3aを備えたピストンロッド3Aを上
下方向に伸縮自在な油圧シリンダで構成され、ピット1
3内に配置されている。この第1昇降シリンダ3は制御
部5によって制御されて金型2を駆動昇降するものであ
り、第1昇降シリンダ3が最も短縮した第1位置(セッ
ト位置)と、最も伸長した第2位置(搬送用位置)とに
亘って金型2を昇降移動自在である。
【0034】図1、図2、図6〜図8に示すように、把
持手段4は、金型2のセット位置における金型中心Pを
中心とした放射線状に油圧式の押圧シリンダ(移動機構
bの一例)14,15,16の12個を、平面視でリン
グ状の取付枠28に支持させることにより、横臥姿勢
で、かつ、内向きに伸縮作動する状態に配置して構成さ
れている。12個の油圧シリンダ14〜16は、作動ス
トロークの短い第1押圧シリンダ14の4個と、作動ス
トロークの長い第3押圧シリンダ16の4個と、作動ス
トロークがこれら第1シリンダ14と第3シリンダ16
との中間に設定された第2押圧シリンダ15の4個とで
構成されており、これら第1〜第3押圧シリンダ14〜
16が互い違いに隣合う状態に配置されている。
【0035】各押圧シリンダ14〜16は、シリンダ本
体におけるピストンロッド取出し側端面14a,15
a,16aの位置を、金型中心Pに対して互いに同じ径
となるように単一の円周上に並べて配置してあり、待機
状態(最短縮状態)では、各ピストンロッド14A,1
5A,16Aの先端に取付けられた作用部(押圧部aの
一例)14S,15S,16Sが、互いに同じ円周上に
揃うようになっている(図2参照)。そして、12個の
押圧シリンダ14〜16は、同時に伸長駆動が開始され
るようになっており、かつ、作用部14S〜16Sが押
圧対象物(要するに、ベルトスリーブBS外周)に接当
して所定の負荷が作用すると伸長駆動が自動的に停止さ
れるように制御される。
【0036】従って、ベルトスリーブBSの外径が、第
1押圧シリンダ14が最伸長したときの各第1作用部1
4Sを結ぶ径よりも大きいときには、図6に示すよう
に、12個の作用部14S〜16S全てが押付け作用し
てベルトスリーブBSを把持する。ベルトスリーブBS
の外径が、第1押圧シリンダ14が最伸長したときの各
第1作用部14Sを結ぶ径以下であり、かつ、第2押圧
シリンダ15が最伸長したときの各第2作用部15Sを
結ぶ径よりも大きいときには、図7に示すように、第2
押圧シリンダ15及び第3押圧シリンダ16との8個の
押圧シリンダによる第2及び第3作用部15S,16S
の計8個で把持作用する。
【0037】そして、ベルトスリーブBSの外径が、第
2押圧シリンダ15が最伸長したときの各第2作用部1
5Sを結ぶ径以下であり、かつ、第3押圧シリンダ16
が最伸長したときの各第3作用部16Sを結ぶ径よりも
大きいときには、図8に示すように、第3押圧シリンダ
16による4個の第3作用部16Sのみによって把持作
用する状態となる。つまり、ベルトスリーブBSの外径
が、全押圧シリンダ14〜16が待機位置にあるときの
各作用部14S〜16Sを結ぶ径よりも小さく、かつ、
第3押圧シリンダ16が最伸長したときの各第3作用部
16Sを結ぶ径よりも大きい範囲では、その範囲内にお
けるベルトスリーブBSの外径の大小に応じて、把持シ
リンダ14〜16による把持作用箇所が、12箇所と8
箇所と4箇所との3種類から自動的に選択設定されるよ
うに構成されている。
【0038】そして、ベルトスリーブBSの径が小さ
く、その把持に要する作用部が第3作用部16Sの4個
である場合を「少数作用状態」とすれば、ベルトスリー
ブBSを把持するに要する作用部が第3作用部16Sの
4個と、第2作用部15Sの4個との8個である場合、
及び12個全ての作用部14S〜16Sが把持作用する
場合が「多数作用状態」である。又、ベルトスリーブB
Sの径が中くらいであり、その把持に要する作用部が第
3作用部16Sの4個と、第2作用部15Sの4個との
8個である場合を「少数作用状態」とすれば、12個全
ての作用部14S〜16Sが把持作用する場合のみが
「多数作用状態」である。図1に示すように、制御部5
は、第1昇降シリンダ3、複数の第2昇降シリンダ8、
及び第1〜第3押圧シリンダ14〜16に対する油圧ユ
ニット17と、天井クレーン6の駆動部(後述)18に
対するインバーター19とに作用して制御するものであ
り、工程毎の円滑な作動、並びに各工程間の円滑な受け
継ぎを実現させるように、各部を制御する機能を有して
いる。
【0039】図1、図2、図4に示すように、天井クレ
ーン6は、天井位置において横方向に延出されたH形鋼
等による軌道レール20と、この軌道レール20上を懸
垂状態で移動走行自在なクレーン本体21と、駆動昇降
自在にクレーン本体21に吊設されるクレーン・フック
9とから構成されている。クレーン本体21には、左右
及び前後一対の計4個の走行用ローラ(図示省略)とそ
れらを駆動回転自在な走行モータ(図示省略)、及びワ
イヤー22の巻き取り及び巻き解しによってフック9を
昇降自在な昇降モータ(図示省略)等を備えた駆動部1
8を有している。
【0040】天井クレーン6は、ベルトスリーブBSを
有した金型2を横移動によって外部から運び込んできて
から吊り降ろしてセット位置にする搬入移動と、ベルト
スリーブBSを抜き取るべく第2位置に上昇された金型
2を吊り上げてから、次k工程に移送するべく横移動さ
せる搬出移動とを行うものである。この搬入移動から搬
出移動の間は、フック9は金型2のホイスト部12に係
着し続けられている。
【0041】尚、フック9のホイスト部12への係着
は、例えば、ホイスト部12の側面に形成された横穴1
2aへ、フック9に装備された出退スライド自在なピン
を挿入する連結手段や、電磁石による吸着手段、フック
9によるホイスト部12の掴み作動等種々のものが可能
であるが、ここでは特に限定されない。
【0042】図1に示すように、連動手段7は、ホイス
ト部12に係着されているフック9を、第1昇降シリン
ダ3の伸長作動による金型2の上昇速度と同じ速度で吊
り上げ移動させるものであり、制御部5によって構成さ
れている。つまり、第1昇降シリンダ3の作動状態を司
る油圧ユニット17と、天井クレーン6の駆動部18と
を制御して、フック9の巻き上げ速度が第1昇降シリン
ダ3の伸長速度に合致させるのである。この制御によ
り、金型2を第2位置へ上昇させているときにワイヤー
22が弛み、第1昇降シリンダ3を短縮駆動するとワイ
ヤ−22がいきなり緊張して吊下げショックが生じると
か、横搬送に適した高さ位置に巻き上げ直すことによ
り、サイクルタイムが遅延化すること等を防止してい
る。
【0043】図1、図4、図5に示すように、第2昇降
シリンダ(ベルト移動手段の一例)8は、ベルトスリー
ブBSの径に合わせた円周上の位置に、均等角度隔てて
3個(又は4個以上)縦向き姿勢で配置されており、ピ
ストンロッド8Aの先端に設けた孔明き円板状の受台2
3でベルトスリーブBSの端面を支持するようにしてあ
る。受台23には、ベルトスリーブBSを、搬送経路A
に向かう移動方向に移動自在なローラコンベヤ24又は
どの方向にも回転できるフリーローラが組み込んであ
り、このローラコンベヤ24又はフリーローラの上にベ
ルトスリーブBSが載るようにしてある。
【0044】次に、ベルトスリーブ脱型装置1によるベ
ルトスリーブ付き金型2の搬入から、分離後の金型2及
びベルトスリーブBSの搬出迄の1サイクル工程の詳細
について説明する。尚、「分離後」とは、「ベルトスリ
ーブBSが金型2から抜き取られた後」の意である。
【0045】先ず、全てのシリンダ3,8,14〜16
が最短縮した待機状態において、ベルトスリーブ付き金
型2を、天井クレーン6によって装置外から第1昇降シ
リンダ3の真上となる位置に迄横移送してからフック9
を降ろし、金型2下端のテーパ溝2Aが第1昇降シリン
ダ3のピストンロッド3A先端のテーパ突起3aに嵌ま
り込ませる準備工程を行う(図1参照)。
【0046】次いで、12個の第1〜第3押圧シリンダ
14〜16全てを伸長駆動して、それらの第1〜第3作
用部14S〜16Sの全て又は一部分を、ベルトスリー
ブBSの外周に所定の圧力でもって押圧して把持する第
1工程を行う(図6〜図8参照)。この第1工程におい
ては、ベルトスリーブBSの外周部に押付け移動させる
作用部14〜16の数が、金型2の径の大小に同調して
自動的に多少に設定される選択設定工程が行われるよう
になっており、このことを請求項5においては、「第1
工程は、……………選択設定工程を有している」と表現
してある。
【0047】ベルトスリーブBSが動かないようにしっ
かりと把持されたら、第1昇降降シリンダ3を伸長駆動
して、第1位置T1にある金型2のみを強制的に持ち上
げて、上方の第2位置T2に迄上昇させる第2工程を行
う(図4参照)。このとき、金型2の第2位置T2への
移動が完了した時点でも、天井クレーン6のフック9を
ホイスト部12に係着させたままにして、ワイヤー22
を僅かに弛ませた状態を維持する受取工程も行われてい
る。第2位置T2に持ち上げられ、ワイヤー22で吊り
上げ待機状態にある金型2は、天井クレーン6のワイヤ
ー22の巻き上げによってさらに所定距離吊り上げ上昇
された後に、横移動して搬出経路C(図2参照)を通っ
て次工程へと運び出される。前記受取工程において、ワ
イヤー22を僅かに弛ませた状態で金型2が天井クレー
ン6で吊り上げられており、上方の第2位置T2からの
金型2の天井クレーン6への受け取りが迅速且つ連続的
に行われる。
【0048】第2位置T2にある金型2がフック9によ
る吊り下げ状態で再上昇されると、第1昇降シリンダ3
を短縮駆動させて待機位置に戻すとともに、第2昇降シ
リンダ8を伸長駆動させ、金型2から抜き取られたベル
トスリーブBSを第1位置T1から第2位置T2まで上
昇させるベルト移動工程を行う(図5参照)。それか
ら、図示しない搬出手段により、第2位置T2にある分
離後のベルトスリーブBSを、搬送経路Aを通して次工
程に移送するべく装置外に運び出すとともに、第2昇降
シリンダ8を短縮駆動して待機位置に戻す。
【0049】以上でベルトスリーブ脱型工程の1サイク
ルが終了するのであり、装置外に移動しているクレーン
本体21が次のベルトスリーブ付き金型2を搬入してく
るところから、次の1サイクルが開始されるのである。
【0050】〔別実施形態〕ベルトスリーブBSの厚さ
が厚いとき、或いは剛性に富む場合には、ベルトスリー
ブBSを第1位置に係止維持させる位置保持手段を、金
型2におけるフランジ部11とベルトスリーブBS上端
との間に作用部14S等の押え部材を張出し移動させる
もの、即ち、第2位置側の端面に対峙する位置に押え部
材を張出し移動させるものに構成しても良い。
【0051】前述の実施形態では、ストローク量の異な
る3種類の押圧シリンダ14〜16を同時に伸縮させる
という、比較的単純な構造でありながら、ベルトスリー
ブBSの把持作用箇所を、その径の大小に同調して3種
類の多少に自動的に設定される特別な操作が不要で便利
なものであるが、例えば、ベルトスリーブBSの径を検
出する検出手段と、その検出手段の検出情報に基づいて
把持作用させる押圧シリンダの数を変更調節設定する、
という制御手段によるものでも良い。又、少数作用状態
を現出する第1把持装置と、多数作用状態を現出する第
2把持装置を用意しておき、ベルトスリーブBSの径検
出情報に基づいて、いずれかの把持装置を選択して配備
するという切換え自在的に構成したものでも可である。
請求項1では、これら種々の手段を総称して、「押え部
材の複数を押付け移動又は張出し移動させる少数作用状
態と、この少数作用状態による押え部材の数よりも多い
数の押え部材を移動させて、少数作用状態によるベルト
スリーブよりも大径のベルトスリーブに作用させる多数
作用状態とを選択設定自在に構成してある」と規定して
ある。
【0052】金型2を第1位置T1から第2位置T2へ
強制移動させる金型移動手段3を、出力を向上させた天
井クレーン6で構成しても良い。又、電動シリンダを用
いたものでも良い。
【0053】第1位置T1と第2位置T2の関係は、金
型2を強制下降させる場合(第2位置が第1位置より低
い)、水平方向に強制移動させる場合、斜めに押す場合
等種々のものが考えられる。
【0054】低地式の旋回型クレーンを用いて、ベルト
スリーブ付き金型2の搬入移動、並びに分離後の金型2
の搬出移動を行うようにしても良く、この場合に、クレ
ーンフックのホイスト部12への係着動作を第1位置T
1から第2位置T2へ金型が上昇移動される間に行われ
るように設定しても良い。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載のベルトスリーブ脱型装
置、及び請求項5に記載のベルトスリーブ脱型方法で
は、ベルトスリーブを第1位置に係止維持する為の押え
部材の数を、ベルトスリーブ径の大小に合わせて多少に
変更設定自在とする工夫により、ベルトスリーブの径が
大径から小径に種々に異なっても、また薄物のベルトス
リーブであっても、押え部材がベルトスリーブを掴み損
ねて時間が掛るとか、押え部材の作用箇所が不足してベ
ルトスリーブに歪みが生じるといった不都合無く、良好
に金型から抜き取れるようになった。
【0056】請求項2に記載のベルトスリーブ脱型装
置、及び請求項6に記載のベルトスリーブ脱型方法で
は、金型が第2位置へ移動されたときには、既に搬送手
段が金型を搬送する準備が整っているので、第2位置に
移動されてきた金型を直ちに第1位置以外の位置に運び
出せることができ、ベルトスリーブが大径化しても工程
間の段取りが素早く行えてサイクルタイムの短縮、即
ち、作業工程の効率化を図ることができた。
【0057】請求項3に記載のベルトスリーブ脱型装
置、及び請求項7に記載のベルトスリーブ脱型方法で
は、ベルトスリーブを有した金型の搬入に要する労力や
動力が軽減可能になり、第2位置に上昇された金型を吊
下げて横移動させる搬送手段で運び出すようにしたの
で、金型移動に無駄が無く、ベルトスリーブが抜き取ら
れた金型を迅速で効率良く次工程に移行できるととも
に、連動手段によって、金型にフックを作用させるため
の専用工程及びその時間が省略でき、さらに作業工程の
効率を改善することができた。
【0058】請求項4に記載のベルトスリーブ脱型装
置、及び請求項8に記載のベルトスリーブ脱型方法で
は、請求項1〜3の構成による効果、或いは請求項5〜
7の方方による効果のうちのいずれかを有するととも
に、次の効果を奏する。つまり、金型から抜き取られた
ベルトスリーブを金型同様に第1位置から第2位置に移
動できるようになるから、ベルトスリーブ専用の排出移
動経路を設けること無く金型の排出移動経路と兼用化で
きる合理的なものとしながら、分離後のベルトスリーブ
を迅速に次工程に向けて排出移動できて、円滑な抜き取
り作業工程の進行に寄与するものを提供し得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルトスリーブ脱型装置の概略構成を示す側面
【図2】把持手段部分を示す平面図
【図3】金型の構造を示す一部切欠きの側面図
【図4】金型を第2位置へ強制上昇させた状態を示す側
面図
【図5】抜き取られたベルトスリーブを第2位置へ持ち
上げた状態を示す側面図
【図6】大径のベルトスリーブを把持する状態を示す平
面図
【図7】中径のベルトスリーブを把持する状態を示す平
面図
【図8】小径のベルトスリーブを把持する状態を示す平
面図
【符号の説明】
2 金型 3 金型移動手段 4 位置保持手段 5 制御手段 6 搬送手段 7 連動手段 8 ベルト移動手段 9 フック a 押え部材 b 移動機構 T1 第1位置 T2 第2位置 BS ベルトスリーブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫されたベルトスリーブを、これが巻
    回されている金型から抜き取るベルトスリーブ脱型装置
    であって、 前記金型を、第1位置からこの第1位置とは離れた第2
    位置に強制移動させる金型移動手段と、前記第1位置に
    ある前記金型が有するベルトスリーブを、前記金型の前
    記第1位置から前記第2位置への移動に拘わらずに前記
    第1位置に係止維持させる位置保持手段と、前記ベルト
    スリーブを係止維持した状態で前記金型を前記第1位置
    から前記第2位置まで移動させて、前記ベルトスリーブ
    を前記金型から抜き取るように、前記金型移動手段と前
    記位置保持手段とを連係作動させる制御手段とを備え、 前記位置保持手段を、前記ベルトスリーブの径方向に移
    動自在な押え部材と、この押え部材を前記ベルトスリー
    ブの外周部に押付け移動させる、又は前記ベルトスリー
    ブの前記第2位置側の端面に対峙する位置に張出し移動
    させる移動機構とで構成するとともに、 前記押え部材の複数を押付け移動又は張出し移動させる
    少数作用状態と、この少数作用状態による前記押え部材
    の数よりも多い数の押え部材を移動させて、前記少数作
    用状態によるベルトスリーブよりも大径のベルトスリー
    ブに作用させる多数作用状態とを選択設定自在に構成し
    てあるベルトスリーブ脱型装置。
  2. 【請求項2】 加硫されたベルトスリーブを、これが巻
    回されている金型から抜き取るベルトスリーブ脱型装置
    であって、 前記金型を、第1位置からこの第1位置とは離れた第2
    位置に強制移動させる金型移動手段と、前記第1位置に
    ある前記金型が有するベルトスリーブを、前記金型の前
    記第1位置から前記第2位置への移動に拘わらずに前記
    第1位置に係止維持させる位置保持手段と、前記ベルト
    スリーブを係止維持した状態で前記金型を前記第1位置
    から前記第2位置まで移動させて、前記ベルトスリーブ
    を前記金型から抜き取るように、前記金型移動手段と前
    記位置保持手段とを連係作動させる制御手段とを備える
    とともに、 前記第2位置に移動された前記金型を受け取って前記第
    1位置以外の位置に運び出す搬送手段と、前記金型の前
    記第2位置への移動が完了する迄に前記搬送手段による
    前記金型の受取り作動を行わせる連動手段と、を設けて
    あるベルトスリーブ脱型装置。
  3. 【請求項3】 前記金型移動手段は、前記金型を第1位
    置からこれの上方に位置する第2位置に強制上昇させる
    昇降手段であり、 前記搬送手段は、前記第2位置に上昇された前記金型を
    吊り下げて横方向に運び出すものに構成されるととも
    に、 前記連動手段は、前記金型吊り下げ用のフックを該金型
    に係着させる係着機構を、前記第2位置に強制上昇され
    る前記金型と同じ速度で上昇させるものに構成されてい
    る請求項2に記載のベルトスリーブ脱型装置。
  4. 【請求項4】 前記金型から抜き取られたベルトスリー
    ブを、前記第1位置から前記第2位置へ移動させるベル
    ト移動手段を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のベルトスリーブ脱型装置。
  5. 【請求項5】 加硫されたベルトスリーブを、これが巻
    回されている金型から抜き取るベルトスリーブ脱型方法
    であって、 前記金型に巻回されているベルトスリーブを第1位置に
    係止維持する第1工程と、前記ベルトスリーブが第1位
    置に係止維持されている状態で、前記金型を前記第1位
    置からこの第1位置とは離れた前記第2位置まで移動さ
    せて、前記ベルトスリーブを前記金型から抜き取る第2
    工程とから成るとともに、 前記第1工程は、前記ベルトスリーブの外周部に押付け
    移動させる、又は前記ベルトスリーブの前記第2位置側
    の端面に対峙する位置に張出し移動させる押え部材の数
    を、前記金型の径の大小に同調して多少に設定する選択
    設定工程を有しているベルトスリーブ脱型方法。
  6. 【請求項6】 加硫されたベルトスリーブを、これが巻
    回されている金型から抜き取るベルトスリーブ脱型方法
    であって、 前記金型に巻回されているベルトスリーブを第1位置に
    係止維持する第1工程と、前記ベルトスリーブが第1位
    置に係止維持されている状態で、前記金型を前記第1位
    置からこの第1位置とは離れた前記第2位置まで移動さ
    せて、前記ベルトスリーブを前記金型から抜き取る第2
    工程と、前記第2位置に移動されてきた前記金型を搬送
    手段によって前記第1位置以外の位置に運び出す第3工
    程とから成るとともに、 前記第2工程は、前記金型の前記第2位置への移動が完
    了する迄に、前記搬送手段による前記金型の受取り作動
    が行われる受取工程を有しているベルトスリーブ脱型方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第1工程は、金型を前記第1位置か
    らこれの上方に位置する第2位置に強制上昇させるもの
    であり、 前記第3工程は、前記第2位置に上昇された前記金型を
    吊り下げて横方向に運び出すものであるとともに、 前記受取工程は、前記金型に係着された吊り下げ用のフ
    ックを、前記第2位置に強制上昇される前記金型と同じ
    速度で上昇させるものである請求項6に記載のベルトス
    リーブ脱型方法。
  8. 【請求項8】 前記金型から抜き取られたベルトスリー
    ブを、前記第1位置から前記第2位置へ移動させるベル
    ト移動工程を有している請求項5〜7のいずれか1項に
    記載のベルトスリーブ脱型方法。
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