JP2002095914A - 空気清浄フィルタおよびそれを用いた空気処理装置 - Google Patents
空気清浄フィルタおよびそれを用いた空気処理装置Info
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Abstract
ア、アセトアルデヒド、酢酸などの極性物質やタバコ臭
などの原因となる無極性物質や極性物質を取り除いて消
臭でき、そして脱臭フィルタの脱臭性能が低下した際に
は、水洗して再使用できる空気清浄フィルタの提供。 【解決手段】 空気を透過させて空気中の塵埃・悪臭を
取り除く空気清浄フィルタにおいて、悪臭成分イオンを
吸・脱着する無機系脱臭剤と活性炭粉末から構成される
脱臭剤を、樹脂製多孔質基材に固着処理して担持した脱
臭フィルタを備えた空気清浄フィルタを使用する。
Description
空気中の塵埃・悪臭を取り除く空気清浄フィルタおよび
それを用いた空気処理装置に関するものである。
ィルタ10を送風機20が吸い込んで排気する空気21
の通路の一部、または全てに設置し、空気中の塵埃を除
去すると共に、脱臭も行うようにした空気清浄化装置と
しての空気処理装置100がある。
ルター10の空気通過部分は、例えば図7に示したよう
に、平板状不織布11aと、波板状不織布11bとを積
層して表面積の大きいハニカム状に形成するなどして作
成されているハニカム集塵フィルタ10A(厚さ:約5
〜10mm程度)が用いられる。
る空気は、空気清浄フィルタ10の不織布11a、11
bによって塵埃や油脂(蒸気)が濾し取られるが、脱臭
効果は期待できない。
媒(酸化チタン、TiO2 )を用いた光再生型(天日再
生型)脱臭フィルタが使用されているが、生活臭、ペッ
ト臭などの原因となるアンモニア、アセトアルデヒド、
酢酸などに対する脱臭性能が不十分な上、タバコ臭など
の原因となる無極性分子や極性分子に対する脱臭効果が
ほとんど期待できないという問題があった。
は、従来の問題を解決し、生活臭、ペット臭などの原因
となるアンモニア、アセトアルデヒド、酢酸などの極性
分子に対しても、そしてタバコ臭などの原因となる無極
性物質や極性分子に対しても優れた脱臭性能を発揮する
上、脱臭性能が低下した際には水洗により脱臭性能を回
復させて再使用可能な空気清浄フィルタを提供すること
であり、本発明の第2の目的は、この空気清浄フィルタ
を用いた空気処理装置を提供することである。
決するための具体的手段として、本発明の請求項1記載
の空気清浄フィルタは、空気を透過させて空気中の塵埃
・悪臭を取り除く空気清浄フィルタにおいて、悪臭成分
イオンを吸・脱着する無機系脱臭剤と活性炭粉末から構
成される脱臭剤を、樹脂製多孔質基材に固着処理して担
持した脱臭フィルタを備えたことを特徴とする。
は、請求項1記載の空気清浄フィルタにおいて、無機系
脱臭剤を表面に堆積させた活性炭粉末を用いることを特
徴とする。
は、吸気口より吸入した空気に所定の処理を施し排気口
より排出する空気処理装置であって、吸気口と排気口を
繋ぐ空気通路に請求項1あるいは請求項2記載の空気清
浄フィルタが設置されたことを特徴とする空気処理装置
である。
実施形態を図1および図2に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明で用いる脱臭フィルタの一実施形態を示
す説明図であり、図2は、図1に示した脱臭フィルタの
表面の一部断面を模式的に示し、脱臭メカニズムを説明
する説明図である。図1に示した脱臭フィルタ9は、樹
脂製多孔質基材1に、悪臭成分イオンを吸・脱着する無
機系脱臭剤2と活性炭粉末3から構成される脱臭剤4が
固着処理して担持されている。
ラメントを複数本束ねた樹脂製マルチフィラメント5を
用いてフィラメント相互を結合して作られた多孔質壁6
によって囲まれた比較的に大きな貫通孔7(例えば、短
径約1〜2mm、長径約4〜5mm)を多数備えた剛性
のある三次元構造を有する基材である。
剤4が図示しないバインダーを用いて担持されている。
3の表面には外部に通じる微細孔8が多数存在し、かつ
無機系脱臭剤2(例えば、Si−Zn系脱臭剤)が例え
ば、イオンプレーテイングなどのイオン処理法により堆
積されている(活性炭粉末と無機系脱臭剤の配合比を変
化することにより脱臭対象臭気に合わせた性能設計が可
能となる)。アンモニア、トリメチルアミン(塩基性ガ
ス)、硫化水素、メチルメルカプタン(酸性ガス)など
に代表される悪臭分子の多くは+や−の電荷を持ってお
り、電荷を持っているこれらの悪臭分子は無機系脱臭剤
2にイオン吸着される。そして、無機系脱臭剤2にイオ
ン吸着されない無極性分子や極性分子は活性炭粉末3の
微細孔8にファンデルワールス力により吸着される。
を組み合わせて(ハイブリッド化して)構成される脱臭
剤4を樹脂製多孔質基材1に固着処理して担持した脱臭
フィルタ9を用いると、無機系脱臭剤2と活性炭粉末3
の相乗作用により、生活臭、ペット臭などの原因となる
アンモニア、アセトアルデヒド、酢酸などの極性物質に
対しても、無機系脱臭剤2にイオン吸着されないタバコ
臭などの原因となる無極性物質や極性物質に対しても優
れた脱臭性能を発揮する。
した際には、水洗することにより、無機系脱臭剤2にイ
オン吸着された悪臭成分を水に溶かして脱着して、無機
系脱臭剤2の吸着点を復活させて、再使用できる。
の実施形態を示す説明図である。本発明の第1の実施形
態の空気清浄フィルタ10は、前記脱臭フィルタ9の前
面に、前記図7に示した構成のハニカム集塵フィルタ1
0A[例えば、帯電繊維(ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン系樹脂製帯電繊維)からなる平
板状不織布11aと同帯電繊維からなる波板状不織布1
1bとを積層してハニカム状に形成されたハニカム集塵
フィルタ]を積層して形成されている。なお脱臭フィル
タ9は通常3〜10mm程度の厚さに、ハニカム集塵フ
ィルタ10Aは5〜10mm程度の厚さに形成される。
10Aを図4に示したように脱臭フィルタ9の後方に配
置してもよい。
うに脱臭フィルタ9をハニカム集塵フィルタ10Aでサ
ンドイッチ積層してもよい。
の通路に、前記第1の実施形態の空気清浄フィルタ10
が設置されると、送風機20によって吸い込み排気され
る空気21は、先ずハニカム集塵フィルタ10Aを通過
し、空気21に含まれている塵埃と油脂(蒸気)の内の
比較的大きな物がここで取り除かれるとともに、平板状
不織布11aおよび波板状不織布11bは帯電繊維から
作られているので、帯電し易い微細な塵埃はクーロン力
によってハニカム集塵フィルタ10Aに引き付けられ、
確実に取り除かれる。
フィルタ9を通過する際、生活臭、ペット臭などの原因
となるアンモニア、アセトアルデヒド、酢酸などの極性
物質やタバコ臭などの原因となる無極性物質や極性物質
が取り除かれ消臭される。
した際には、空気清浄フィルタ10を水洗することによ
り、再生させて、再使用できる。
0では、空気21が最初に通過する部分に、脱臭フィル
タ9が配置されているので、この部分で空気の消臭が図
られる。消臭された空気はハニカム集塵フィルタ10A
を通過し、空気21に含まれている塵埃などが取り除か
れる。
ルタ10では、脱臭フィルタ9の前面と背後にハニカム
集塵フィルタ10Aを配置してサンドイッチ積層してあ
るので、空気は前面のハニカム集塵フィルタ10Aを通
過して塵埃などが取り除かれ、脱臭フィルタ9で空気の
消臭が図られ、背後のハニカム集塵フィルタ10Aを通
過して塵埃などが確実に取り除かれるといった利点があ
る。
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
記構成の空気清浄フィルタが吸気口と排気口とを繋ぐ空
気通路に設置されたエアコンや温風ヒータなどであって
も良い。
フィルタは、悪臭成分イオンを吸・脱着する無機系脱臭
剤と活性炭粉末から構成される脱臭剤を、樹脂製多孔質
基材に固着処理して担持した脱臭フィルタを備えて形成
してあるので、生活臭、ペット臭などの原因となるアン
モニア、アセトアルデヒド、酢酸などの極性物質やタバ
コ臭などの原因となる無極性物質や極性物質を取り除い
て消臭することができ、そして脱臭フィルタの脱臭性能
が低下した際には、水洗することにより、再生させて、
再使用できるという顕著な効果を奏する。
す説明図である。
模式的に示し、脱臭メカニズムを説明する説明図であ
る。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 空気を透過させて空気中の塵埃・悪臭を
取り除く空気清浄フィルタにおいて、悪臭成分イオンを
吸・脱着する無機系脱臭剤と活性炭粉末から構成される
脱臭剤を、樹脂製多孔質基材に固着処理して担持した脱
臭フィルタを備えたことを特徴とする空気清浄フィル
タ。 - 【請求項2】 無機系脱臭剤を表面に堆積させた活性炭
粉末を用いることを特徴とする請求項1記載の空気清浄
フィルタ。 - 【請求項3】 吸気口より吸入した空気に所定の処理を
施し排気口より排出する空気処理装置であって、吸気口
と排気口を繋ぐ空気通路に請求項1あるいは請求項2記
載の空気清浄フィルタが設置されたことを特徴とする空
気処理装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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