JPH1176718A - 除塵フィルター及びその製造方法及び空気調和機及び空気清浄機 - Google Patents

除塵フィルター及びその製造方法及び空気調和機及び空気清浄機

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JPH1176718A
JPH1176718A JP9246635A JP24663597A JPH1176718A JP H1176718 A JPH1176718 A JP H1176718A JP 9246635 A JP9246635 A JP 9246635A JP 24663597 A JP24663597 A JP 24663597A JP H1176718 A JPH1176718 A JP H1176718A
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JP
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dust filter
odor
photocatalyst
dust
air
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JP9246635A
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Inventor
Kazuo Nishikawa
和男 西川
Yasuaki Sakane
安昭 坂根
Hideo Yashima
英雄 八島
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒を基材へ担持するために高温処理を行
う必要があり、樹脂等の高分子からなる融点の低い基材
は使用できないという問題があった。 【解決手段】 光触媒機能を有する酸化チタン微粒子1
が、除塵フィルター3の基材2表面に、当該基材2が備
える集塵性によって分散付着させる。また、集塵性を有
する基材2としては、ポリプロピレン不織布とポリエチ
レンテレフタレート不織布を重ねあわせた複合不織布を
用いた。そして、スプレーコーティングにより光触媒の
塗布量を種々変更して、前記複合不織布に塗布し、80
℃で2時間焼付けを行って除塵フィルター3を作製し
た。基材2の集塵性を利用することにより、酸化チタン
微粒子1のみを直接基材2に塗布することも可能とな
り、溶液中に分散して塗布する場合も焼成温度も80℃
に下げられ、これによって可燃性の樹脂等を基材2とし
て用いることが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内空気の除塵機
能を有する除塵フィルター、及び除塵フィルターを備え
た空気調和機または空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光触媒を用いて防臭機能を付加さ
せた文献としては、特開平8−117606号公報があ
る。特開平8−117606号公報では、基材表面に光
触媒機能を有する層が形成され、その層の表面に生成し
た隙間にその隙間よりも小さな粒子が充填されることに
より、平滑な表面が形成され、臭気分子等の付着を抑え
る光触媒機能を有する多機能材が開示されている。
【0003】また、除塵機能を持つ空気清浄機の文献に
は特開平3−60720号公報がある。特開平3−60
720号公報では、送風ファンと吸込側に塵埃を除去す
るフィルターを備えた空気清浄機の通風路において、前
記フィルターと送風ファンの間に、風向板兼用の遮光板
を備え、表面に光触媒を付加するか、または光触媒を練
り込んだ臭気成分を吸着する吸着手段を備え、かつ前記
光触媒に紫外線を照射して励起させる励起手段を設けた
空気清浄機が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平8−117606号公報の防臭機能を付加させ
た多機能材では、表面が平滑になることにより表面に露
出している光触媒の表面積が小さくなり、光触媒性能が
低下する問題がある。また、製造時に高温処理を行う必
要があるため、樹脂等の高分子からなる融点の低い基材
は使用できないという問題がある。
【0005】一方、特開平3−60720号公報の空気
清浄機では、除塵部に防臭処理がされてなく、臭気が付
着堆積してしまう。なお、下流部の脱臭部により臭気を
除去する構成になっているが、除塵部に臭気が堆積して
いくと、臭気成分は脱臭部で完全に除去できずに外部に
放出するという問題が生じていた。
【0006】本発明の目的は上記課題を解決し、除塵フ
ィルターに光触媒を塗布して、臭気成分付着防止および
付着した臭気成分を光触媒により分解する防臭作用をも
つ除塵フィルターと、該除塵フィルターを配設した空気
調和機または空気清浄機を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するてめに、請求項1記載の発明は、光触媒を除塵性の
基材に担持する。請求項2記載の発明は、光触媒とシリ
カゾルまたはアルミナゾルとを除塵性の基材に塗布す
る。
【0008】請求項3記載の発明は、上記光触媒と上記
シリカゾルまたはアルミナゾルとを、基材表面に対し
て、80μg/cm2以上200μg/cm2以下となる
よう塗布する。
【0009】請求項4記載の発明は、上記光触媒と上記
シリカゾルまたはアルミナゾルとの配合割合は、光触媒
重量が50%以上である。請求項5記載の発明は、上記
基材が静電フィルターであり、請求項6の発明は、上記
基材がHEPAフィルターである。
【0010】請求項7上記光触媒の粒径が10nm以上
50nm未満である。請求項8記載の発明は、請求項1
乃至6の何れか一つに記載の除塵フィルターにおいて、
上記光触媒のみを、若しくは、上記光触媒とシリカゾル
またはアルミナゾルとを、上記基材に担持するために、
該基材の集塵性能を利用し、該基材の加熱温度が80℃
以下で行う。
【0011】請求項9記載の発明は、請求項1乃至7の
何れか一つに記載の除塵フィルターを備えることを特徴
とする空気調和機である。請求項10記載の発明は、請
求項9の空気調和機において、上記除塵フィルターの下
流側に、空気中に含まれる臭気を脱臭する脱臭部を配設
する。
【0012】請求項11記載の発明は、請求項9又10
の空気調和機において、上記除塵フィルターを透過した
空気中に含まれる臭気を検知する臭気検知手段と、該除
塵フィルターの再生時期を報知する再生報知手段とを備
え、該臭気検知手段が所定量以上の臭気を検知した場合
に、該再生報知手段により該除塵フィルターの再生時期
を報知する。
【0013】請求項12記載の発明は、請求項1乃至7
の何れか一つに記載の除塵フィルターを備えることを特
徴とする空気清浄機である。請求項13記載の発明は、
請求項12の空気清浄機において、上記除塵フィルター
の下流側に、空気中に含まれる臭気を脱臭する脱臭手段
を配設する。
【0014】請求項14記載の発明は、請求項12又1
3の空気清浄機において、上記除塵フィルターを透過し
た空気中に含まれる臭気を検知する臭気検知手段と、該
除塵フィルターの再生時期を報知する再生報知手段とを
備え、該臭気検知手段が所定量以上の臭気を検知した場
合に、該再生報知手段により該除塵フィルターの再生時
期を報知する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の除塵フィルター、該除塵
フィルターを備える空気調和機及び空気清浄機の各実施
の形態を説明する。
【0016】<実施の形態1>本発明の除塵フィルター
の実施の形態1を図1に示す。図1では光触媒を出入口
両面に塗布した除塵フィルターの拡大断面図である。
【0017】光触媒機能を有する酸化チタン微粒子1
が、除塵フィルター3の基材2表面に後述する材質の基
材が有する集塵性によって、分散付着している。基材の
集塵性能を利用することにより、酸化チタン微粒子1の
みを直接基材2に塗布することも可能となり、溶液中に
分散して塗布する場合も焼成温度を下げられ、可燃性の
樹脂等を基材として用いることが可能となる。また、基
材2は、表面積を大きくするために、図1に示すように
断面がジグザグになるように整形されている。なお、矢
印は空気の流れを示しており、除塵フィルター3に汚れ
成分を含んだ空気を通過させることにより、塵、埃は集
塵され、その際に臭気成分も除塵フィルター3に付着す
る。
【0018】付着した臭気成分は塗布された光触媒に紫
外線を照射することにより分解され、臭気が堆積されず
防臭性能を示す。また、臭気成分の付着は主に入口面の
ため、光触媒の塗布は入口面のみでも十分に脱臭効果が
得られる。
【0019】実施の形態1では、光触媒として石原産業
株式会社製の光触媒水分散体STS−21(商品名)を
用い、除塵フィルター3の基材2としてはポリプロピレ
ン不織布とポリエチレンテレフタレート不織布を重ねあ
わせた複合不織布を用いた。そして、スプレーコーティ
ングにより光触媒の塗布量を種々変更して、前記複合不
織布に塗布し、80℃で2時間焼付けを行って除塵フィ
ルター3を作製した。
【0020】これらの除塵フィルター3を1m3のボッ
クス内に設置し、乾焼した清浄空気をパージした後、タ
バコ5本を同時に燃焼させ、風量3m3/min.で3
0分間空気循環させた後、除塵フィルター3の臭気付着
を測定し、日本電気株式会社製の15W白色蛍光灯また
は日本電気株式会社製の15Wブラックライトを用いて
10時間、除塵フィルターに光の照射を行い、付着した
臭気成分の分解を測定した。こららの結果を表1に示
す。
【0021】
【表1】
【0022】なお、表1及び後述する表2、表3におい
て、臭い付着レベルは、レベル1(わずかに臭いが付
着)、レベル2(認知できる程度に臭いが付着)、レベ
ル3(かなりの臭いが付着)に分けてある。また、同様
に、臭い成分分解レベルは、レベル1(白色光で分解可
能)、レベル2(紫外線光源で分解可能)、レベル3
(分解不可能)に分けてある。
【0023】表1に示すように、光触媒を塗布しない場
合では臭気の付着は少ないが、光触媒機能がないため、
臭気が除塵フィルター3に蓄積する。
【0024】一方、光触媒塗布量が300μg/cm2
では臭気付着が大きくなり、白色蛍光灯下では臭気成分
の十分な分解が難しい。光触媒塗布量が80μg/cm
2以上200μg/cm2以下では、臭気の付着と白色蛍
光灯に含まれる紫外線によって光触媒により得られる分
解性能のバランスが取れ、白色蛍光灯下で十分な臭気成
分の分解が可能となる。
【0025】このような構成により、汚れ成分を含んだ
空気を除塵フィルター3に通過させると、除塵フィルタ
ー3により空気中の塵、埃が集塵され、また空気中に含
まれている臭気成分も付着する。
【0026】さらに、除塵フィルター3に塗布された光
触媒に紫外線が照射されると、除塵フィルター3に付着
した臭気成分は光触媒により二酸化炭素や水分子等に分
解される。分解された二酸化炭素、水分子等は除塵フィ
ルター3より脱離する。このように除塵フィルター3に
付着した臭気成分は分解され、臭気の発生を抑えること
ができる。
【0027】<実施の形態2>本発明の除塵フィルター
の実施の形態2を説明する。
【0028】実施の形態2は、光触媒として石原産業株
式会社製の光触媒水分散体STS−21(商品名)を用
い、バインダーとして日産化学株式会社製のコロイダル
シリカゾル系スノーテック30(商品名)を用い、除塵
フィルター3の基材2はポリフロピレン不織布とポリエ
チレンテレフタレート不織布を重ねあわせた複合不織布
を用いた。そして、スプレーコーティングにより光触媒
とシリカゾルとの配合比を種々変更して、総塗布量20
0μg/cm2になるように前記複合不織布に塗布し、
80℃で2時間焼付けを行って除塵フィルター3を作製
した。なお、シリカゾルの替わりに、アルミナゾルを用
いてもよい。
【0029】これらの除塵フィルター3を1m3のボッ
クス内に設置し、乾焼した清浄空気をパージした後、タ
バコ5本を同時に燃焼させ、風量3m3/min.で3
0分間空気を循環させた後、除塵フィルター3の臭気付
着レベルを測定し、日本電気株式会社製の15W白色蛍
光灯または日本電気株式会社製の15Wフラックライト
により10時間除塵フィルター3に光の照射を行い、付
着した臭気成分の分解を測定した。これらの結果を表2
に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2に示すように、光触媒とシリカ(吸着
剤)との配合比を変更しても、臭気の付着はあまり変わ
らないが、光触媒の配合重量%が50%以上でないと、
白色蛍光灯で臭気成分の分解は難しくなる。
【0032】このような溝成により、除塵フィルター3
に汚れ成分を含んだ空気を通過させると、除塵フィルタ
ー3により空気中の塵、埃は集塵されるが、空気中に含
まれている臭気成分の付着は少なくなる。これにより、
あえて紫外線光源を設けずに、白色蛍光灯等に含まれる
少量の紫外線を照射しても、除塵フィルター3に付着し
た臭気成分は分解可能となる。
【0033】<実施の形態3>本発明の除塵フィルター
の実施の形態3を説明する。
【0034】実施の形態3では、光触媒としてそれぞれ
粒径の異なった石原産業株式会社製の光触媒粉体ST−
01(粒径7nm),ST−21(粒径20nm)およ
びST−41(粒径50nm)(商品名)を用い、除塵
フィルター3の基材2はポリフロピレン不織布とポリエ
チレンテレフタレート不織布を重ねあわせた複合不織布
を用いた。そして、前記光触媒粉体をイオン交換水に混
合分散した溶液をスプレーコーティングにより、光触媒
塗布量100μg/cm2になるように前記複合不織布
に塗布し、80℃で2時間焼付けを行って除塵フィルタ
ー3を作製した。
【0035】これらの除塵フィルター3を27Lのボッ
クス内に設置し、タバコ1本を燃焼させ、30分間除塵
フィルター3に空気を循環させた後、除塵フィルター3
の臭気付着レベルを測定し、日本電気株式会社製の15
W白色蛍光灯または日本電気株式会社製の15Vフラッ
クライトにより10時間除塵フィルター3に光の照射を
行い、付着した臭気成分の分解レベルを測定した。これ
らの結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】表3に示すように、光触媒粉体の粒径が小
さくなるほど、臭気の付着が大きく、光触媒機能が高く
なる傾向がある。粒径が7nmでは臭気付着レベルが大
きくなり、白色蛍光灯では臭気成分の分解が難しくな
る、一方、粒径が50nmでは光触媒機能が小さくな
り、白色蛍光灯では臭気成分の分解が難しくなる。しか
し、粒径が20nmでは臭気の付着と白色蛍光灯で得ら
れる光触媒機能とのバランスが取れ、白色蛍光灯で臭気
成分の分解が可能となる。
【0038】<実施の形態4>本発明の除塵フィルター
の実施の形態4を説明する。
【0039】実施の形態4では、光触媒として石原産業
株式会社製の光触媒水分散体STS−21(商品名)を
用い、バインダーとして日産化学株式会社製のコロイタ
ルシリカゾル系スノーテック30(商品名)を用い、除
塵フィルター3の基材2はポリフロピレン不織布とポリ
エチレンテレフタレート不織布を重ねあわせた複合不織
布を用いる。そして、光触媒の配合重量%が70%であ
る光触媒シリカゾル混合溶液をスプレーコーティングに
より、光触媒の塗布量80μg/cm2になるように前
記複合不織布に塗布し、80℃で2時間焼付けを行って
除塵フィルター3を作製した。
【0040】この除塵フィルター3および光触媒塗布な
しの除塵フィルターに対して、1m3のボックス内に設
置し、乾燥した清浄室気をパージした後、タバコ5本を
同時に燃焼させ、風量3m3/min.で30分間空気
を循環させ、ガス検知管によりそれぞれの除塵フィルタ
ー3での多種の臭気成分の除去率を測定した。この結果
を表4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】また、実施の形態1乃至4において、除塵
フィルターの基材として、HEPA(High Efficiency
Particulate Air)フィルターを用いて、HEPAフィ
ルターに上記のような構成の光触媒を塗付したものを用
いてもよい。
【0043】HEPAフィルターとは、グラスファイバ
ーからなるフィルターであり、例えば、粒径が0.3μ
mの粒子に対して99.7%以上の捕集率を有するもの
を用いることができる。なお、HEPAフィルターの補
集率は、前記のものに限らずに、光触媒粒子を担持した
状態で目詰まりしない程度のものであればよい。さら
に、HEPAフィルターは、目詰まりがしやすいので、
空気の吸込側に目の粗いフィルターを配置して複合化し
てこれを基材として用いてもよい。
【0044】さらに、実施の形態1乃至4において、除
塵フィルターの基材として、静電フィルターを用いてよ
い。なお、静電フィルターとは、通過する空気中の塵、
埃等の粒子を帯電させるイオン化線を備えており、さら
にイオン化線によって帯電した粒子を吸着するために、
反対の極性に静電フィルターを帯電させて粒子を吸着す
るものである。
【0045】<実施の形態5>本発明の実施の形態5
は、図2に示すような除塵フィルターを備えた空気調和
機である。実施の形態5では、実施の形態1乃至4の何
れかに記載された除塵フィルターを備えている。
【0046】図2において、空気調和機は、本体の正面
と上面に形成する吸込口9と、吸込口9から吸い込まれ
た室内空気が通過する除塵フィルター3と、除塵フィル
ター3を通過した空気を熱交換する熱交換器5と、熱交
換器5にて熱交換された空気を室内に送風する送風ファ
ン6と、送風ファン6によって送風された空気を室内に
吹き出す吹出口7とを備えている。
【0047】そして、除塵フィルター3は、実施の形態
1乃至3の何れかに記載されたものの内、白色蛍光灯に
含まれる紫外線により付着した臭気成分が分解できる仕
様の除塵フィルター3である。なお、吹出口7に側の送
風通路には臭気センサー4(臭気検知手段)を配設して
いる。さらに、送風通路の除塵フィルター3より下流側
に脱臭部を設けてもよい。
【0048】そして、除塵フィルター3に汚れ成分を含
んだ空気を通過させると、塵、埃は集塵され、さらに吸
込口9から本体内部に入る紫外線が、除塵フィルター3
に当たることにより、付着した臭気成分は光触媒機能で
分解されるため、除塵フィルター3への臭気成分の堆
積、臭気の脱着が起こらない。
【0049】また、除塵フィルター3へ十分な紫外線が
入ってこない場合、又は汚れ度が高い状況では除塵フィ
ルター3が備える光触媒が充分に機能せず、臭気成分が
除塵フィルター3に堆積され、臭気発生を起こす可能性
がある。
【0050】そこで、本実施の形態では、臭気センサー
4(臭気検知手段)と、フィルターリフレッシュ表示灯
(再生報知手段)とを配設し、除塵フィルター3のリフ
レッシュ時期を表示する。
【0051】このような構成では、暗室又は汚染度の高
い空気の状況下で、空気調和機を運転する場合に、光触
媒の機能が充分に発揮されず、臭気成分が除塵フィルタ
ー3に堆積し、吹出口7から臭気を含んだ空気が送風さ
れる。そこで、臭気を臭気センサー3により検出し、臭
気が所定値を越えたら送風時に臭気が発生すると判断し
て、フィルターリフレッシュ表示灯を点灯させ使用者に
知らせる。これにより、使用者は除塵フィルター3を取
り外し、天日干しにより紫外線に暴露させてると、光触
媒機能により除塵フィルター3に付着した臭気成分は分
解される。
【0052】<実施の形態6>本発明の実施の形態6
は、図3に示すような除塵フィルターを備えた空気清浄
機である。実施の形態6では、上記実施の形態1乃至4
の何れかに記載された除塵フィルター3を備えている。
【0053】図3において、空気清浄機は、本体正面に
形成する吸込口9と、吸込口9を通過した室内空気が通
過する除塵フィルター3と、除塵フィルター3によって
除塵脱臭した空気を送風する送風ファン6と、送風ファ
ン6によって送風された空気をさらに脱臭する脱臭部1
0と、脱臭部10をにより脱臭された空気を室内に吹き
出す吹出口7とから構成する。
【0054】また、除塵フィルター3は、実施の形態1
乃至4に示したうように、白色蛍光灯に含まれる紫外線
により付着した臭気成分が分解される。さらに、吹出口
7と脱臭部10との間には、脱臭部10を通過した空気
中の臭気を検出する臭気センサー4を配設している。
【0055】除塵フィルター3に汚れ成分を含んだ空気
を通過させることにより、塵、埃は集塵され、吸込口9
から本体内に入る紫外線が、除塵フィルター3に当たる
ことにより、付着した臭気成分は光触媒機能で分解され
るため、臭気成分の堆積、臭気の脱着が起こらない。
【0056】また、紫外線が入ってこない場合、又は汚
れ度が高い状況では除塵フィルター3の光触媒が充分に
機能せず臭気成分が堆積され、臭気発生を起こす可能性
がある。
【0057】このような構成で暗室又は汚染度の高い空
気の状況下で、空気清浄機を運転する場合に、光触媒の
機能が充分に発揮されず、臭気成分が除塵フィルター3
に堆積し、吹出口7から臭気を含んだ空気が送風され
る。そこで、臭気を臭気センサー3により検出し、臭気
が所定値を越えたら送風時に臭気が発生すると判断し
て、フィルターリフレッシュ表示灯を点灯させ使用者に
知らせる。これにより、使用者は除塵フィルター3を取
り外し、天日干しにより紫外線に暴露させると、光触媒
により除塵フィルター3に付着した臭気成分は分解され
る。
【0058】
【発明の効果】請求項1によれば、除塵フィルターの集
塵性を利用して光触媒を担持するため、光触媒を基材へ
定着させるための焼成温度を低温にすることが可能にな
り、基材材質の制限がなくなり、樹脂を基材に用いるこ
とができる。そして、除塵フィルターに塗布された光触
媒に紫外線を照射することにより、除塵フィルターに付
着した臭気成分が分解される。これにより光触媒が塗布
されていない場合に比べて除塵フィルターからの臭気発
生が抑えられる。
【0059】請求項2によれば、シリカゾルまたはアル
ミナゾルをバインダーとして用いることにより、除塵フ
ィルターの基材と光触媒の密着性が増し、かつ光触媒に
白色蛍光灯等の少量の紫外線を照射されることにより、
除塵フィルターに付着した臭気成分が分解される。これ
により光触媒が塗布されていない場合に比べて除塵フィ
ルターからの臭気発生が抑えられる。
【0060】請求項3によれば、除塵フィルターへの臭
気の付着量と、白色蛍光灯に含まれる紫外線による光触
媒の分解性能とのバランスがとれ、白色蛍光灯下で十分
に臭気成分を分解することができる。
【0061】請求項4によれば、白色蛍光灯下で必要な
十分な光触媒の配合比を確保でき、臭気成分を分解する
ことができる。
【0062】請求項5によれば、静電フィルターによ
り、極めて効率よく臭気を吸着でき、同時に吸着された
臭気を分解することができる。
【0063】請求項6によれば、HEPAフィルターに
より、空気中に含まれる微細な粒子をも取り除くことが
でき、同時に吸着された臭気を分解することもできる。
【0064】請求項7によれば、光触媒への臭気の付着
量と、白色蛍光灯に含まれる紫外線による光触媒の分解
性能とのバランスがとれ、白色蛍光灯下で十分に臭気成
分を分解することができる。
【0065】請求項8によれば、除塵フィルターの集塵
性を利用して光触媒を担持するため、光触媒を基材へ定
着させるための焼成温度を80℃にすることが可能にな
り、基材材質の制限がなくなり、樹脂を基材に用いるこ
とができる。
【0066】請求項9及び12によれば、空気中の臭気
と除去すると同時に、該臭気を分解しつつ運転すること
ができる。
【0067】請求項10及び13によれば、吹き出し空
気から臭気を確実に取り除くことができる。また、除塵
フィルターの掃除や再生のため取り外した時にも防臭機
能を有する。
【0068】請求項11及び14によれば、暗室又は汚
染度の高い空気の状況下で、空気調和機または空気清浄
機を運転する場合に、光触媒の機能が充分に発揮され
ず、臭気成分が除塵フィルターに堆積し臭気を含んだ空
気が送風されるが、臭気検知手段により検出し臭気が所
定値を越えたら送風時に臭気が発生すると判断して、再
生時期を再生報知手段により使用者に知らせる。これに
より、使用者は除塵フィルターを取り外し、天日干し等
により除塵フィルターを紫外線に暴露させてることによ
り、除塵フィルターを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除塵フィルターを示す拡大断面図であ
る。
【図2】図1の除塵フィルターを備えた空気調和機の側
断面図である。
【図3】図1の除塵フィルターを備えた空気清浄機の側
断面図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光触媒を除塵性の基材に担持することを
    特徴とする除塵フィルター。
  2. 【請求項2】 光触媒とシリカゾルまたはアルミナゾル
    とを除塵性の基材に塗布することを特徴とする除塵フィ
    ルター。
  3. 【請求項3】 上記光触媒と上記シリカゾルまたはアル
    ミナゾルとを、基材表面に対して、80μg/cm2
    上200μg/cm2以下となるよう塗布することを特
    徴とする請求項2記載の除塵フィルター。
  4. 【請求項4】 上記光触媒と上記シリカゾルまたはアル
    ミナゾルとの配合割合は、光触媒重量が50%以上であ
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の除塵フィル
    ター。
  5. 【請求項5】 上記基材が静電フィルターであることを
    特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の除塵フ
    ィルター。
  6. 【請求項6】 上記基材がHEPAフィルターであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の除
    塵フィルター。
  7. 【請求項7】 上記光触媒の粒径が10nm以上50n
    m未満であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか
    一つに記載の除塵フィルター。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6の何れか一つに記載の除
    塵フィルターにおいて、上記光触媒のみを、若しくは、
    上記光触媒とシリカゾルまたはアルミナゾルとを、上記
    基材に担持するために、該基材の集塵性能を利用し、該
    基材の加熱温度が80℃以下で行うことを特徴とする除
    塵フィルターの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7の何れか一つに記載の除
    塵フィルターを備えることを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】 上記除塵フィルターの下流側に、空気
    中に含まれる臭気を脱臭する脱臭部を配設することを特
    徴とする請求項9記載の空気調和機。
  11. 【請求項11】 上記除塵フィルターを透過した空気中
    に含まれる臭気を検知する臭気検知手段と、該除塵フィ
    ルターの再生時期を報知する再生報知手段とを備え、該
    臭気検知手段が所定量以上の臭気を検知した場合に、該
    再生報知手段により該除塵フィルターの再生時期を報知
    することを特徴する請求項9又は10に記載の空気調和
    機。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至7の何れか一つに記載の
    除塵フィルターを備えることを特徴とする空気清浄機。
  13. 【請求項13】 上記除塵フィルターの下流側に、空気
    中に含まれる臭気を脱臭する脱臭手段を配設することを
    特徴とする請求項12記載の空気清浄機。
  14. 【請求項14】 上記除塵フィルターを透過した空気中
    に含まれる臭気を検知する臭気検知手段と、該除塵フィ
    ルターの再生時期を報知する再生報知手段とを備え、該
    臭気検知手段が所定量以上の臭気を検知した場合に、該
    再生報知手段により該除塵フィルターの再生時期を報知
    することを特徴する請求項12又は13に記載の空気調
    和機。
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