JP2002095677A - レゼクトスコープシステム - Google Patents

レゼクトスコープシステム

Info

Publication number
JP2002095677A
JP2002095677A JP2000288538A JP2000288538A JP2002095677A JP 2002095677 A JP2002095677 A JP 2002095677A JP 2000288538 A JP2000288538 A JP 2000288538A JP 2000288538 A JP2000288538 A JP 2000288538A JP 2002095677 A JP2002095677 A JP 2002095677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
sheath
distal end
shape
resectoscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000288538A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Kikuchi
康彦 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000288538A priority Critical patent/JP2002095677A/ja
Publication of JP2002095677A publication Critical patent/JP2002095677A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、一回当たりの病変部の切除量を比較
的多くすることができ、切除操作の回数を減らして手術
時間を短縮させることができるレゼクトスコープシステ
ムを提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】電極ユニット17がシース3の外部側に突
出された際に、シース3の外部の電極支持部材24間を
間隔W2に拡開させた拡開形状、電極ユニット17がシ
ース3の内部に没入された状態で2つの電極支持部材2
4間をシース3内に挿入可能な間隔W1の縮小形状に弾
性変形可能な弾性変形部26を電極支持部材24に設
け、シース3の内部に電極支持部材24の弾性変形部2
6の動きを補助する案内部材27を設け、かつ電極支持
部材24が拡開形状に変形する動作にともない電極本体
25を拡張形状、電極支持部材24が縮小形状に変形す
る動作にともない電極本体25を縮小形状にそれぞれ変
形可能にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尿道等、人体の自
然開口を通じて体腔内に挿入され、内視鏡観察下で、前
立腺、子宮等の生体組織の切開、凝固、蒸散などの処置
を行うレゼクトスコープシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば経尿道的切除術(Transu
rethral resection:TUR)や、径頚管的切除術(Tra
nscervical resection:TCR)などに用いられるレゼ
クトスコープには、尿道等、人体の自然開口を通じて体
腔内に挿入される挿入部が設けられている。このレゼク
トスコープの挿入部には、細長いシースが設けられてい
る。このシース内には観察用の内視鏡であるスコープ
(光学視管)と、生体組織切除用の電極とが挿入される
ようになっている。そして、スコープで体腔内の病変部
を確認しながらシースの先端開口部から切除用電極を外
側に突没させ、シースの先端開口部の外側に突出させた
切除用電極に通電させることにより、病変部を切開、凝
固、蒸散などの処置を行っている。
【0003】また、この種のレゼクトスコープシステム
として従来から実公平4−15210号公報に開示され
ているものがある。これは、シース内に挿通される電極
の先端側に二又部を配置させ、この二又部の先端に切除
用の電極部を設けたものである。
【0004】さらに、電極の先端側の二又部には前方上
部側に傾斜させた傾斜部を設けるとともに、さらに、二
又部を拡開する方向に弾性を付与した構成となってい
る。これにより、処置時以外の状態では切除用電極をシ
ース内に収納させた状態で保持するとともに、処置時に
はシース内に挿通される電極の先端側の電極部をシース
の先端開口部から外部側に延出させた状態で電極の先端
側の電極部を拡開する方向に変形させるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のレゼク
トスコープシステムでは電極の先端側の電極部をシース
の先端開口部から外部側に延出させた際に、切除用電極
は単に二又部の弾性と傾斜部によって電極部を拡開する
方向に変形させる構造となっている。そのため、電極部
を最大の拡開形状に拡開する際に電極の先端側の二又部
がシースの先端開口部の周縁部位に突き当たる位置でそ
の拡開動作が制限されるので、実際には電極部の形状と
シースの先端開口部との間に生じるガタを吸収する程度
の変形量しか得られない問題がある。その結果、電極部
を最大の拡開形状に拡開した際の電極部の大きさはシー
スの先端開口部の内径寸法と同等レベル程度の大きさに
制限されている。
【0006】そのため、患者への侵襲を軽減するために
挿入部のシースの管径が小さい細いレゼクトスコープを
使用した場合には、切除用の電極による一回当たりの切
除量が比較的小さいので、病変部の切開、凝固、蒸散な
どの処置を行なう際に切除回数が増え、手術時間が長く
なる難点がある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、細いレゼクトスコープと組み合わせた
場合でも一回当たりの病変部の切除量を比較的多くする
ことができ、切除回数を減らして手術時間を短縮させる
ことができるレゼクトスコープシステムを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、シース内にス
コープととともに処置用の電極ユニットが挿通され、前
記シースの先端開口部から突没自在な一対の電極支持部
材と、略半円のループ形状に湾曲形成され、両端部が前
記各電極支持部材の先端部にそれぞれ固定される電極本
体とから前記電極ユニットが形成されたレゼクトスコー
プシステムにおいて、前記電極ユニットが前記シースの
先端開口部から外部側に突出された際に、前記シースの
先端開口部の外部側に突出される前記2つの電極支持部
材間の間隔を前記シースの内径寸法よりも大きい間隔に
拡開させた拡開形状、前記電極ユニットが前記シースの
内部に没入された状態で前記2つの電極支持部材間の間
隔を前記シース内に挿入可能な間隔に縮小させた縮小形
状にそれぞれ弾性変形可能な弾性変形部を前記電極支持
部材に設けるとともに、前記シースの内部に前記電極支
持部材の弾性変形部の動きを補助する案内部材を設け、
前記電極支持部材が前記拡開形状に変形する動作にとも
ない前記電極本体を前記シース内径より大きい拡張形
状、前記電極支持部材が前記縮小形状に変形する動作に
ともない前記電極本体を前記シース内径より小さい縮小
形状にそれぞれ変形可能にしたことを特徴とするレゼク
トスコープシステムである。そして、本発明によれば、
電極ユニットがシースの先端開口部から外部側に突出さ
れた際に、シースの先端開口部の外部側に突出される2
つの電極支持部材間の間隔を電極支持部材の弾性変形部
によってシースの内径寸法よりも大きい間隔に拡開させ
た拡開形状に弾性変形させる。このとき、シースの内部
の案内部材によって電極支持部材の弾性変形部の動きを
補助させながら電極支持部材が拡開形状に変形する動作
にともない電極本体をシース内径より大きい拡張形状に
変形させる。また、電極ユニットがシースの内部に没入
される場合には2つの電極支持部材間の間隔をシース内
に挿入可能な間隔に縮小させた縮小形状に弾性変形させ
る。このとき、シースの内部の案内部材によって電極支
持部材の弾性変形部の動きを補助させながら電極支持部
材が縮小形状に変形する動作にともない電極本体をシー
ス内径より小さい縮小形状に変形させる。これにより、
突出状態の電極本体の形状がシース内径に対して大きく
ても電極支持部材がシース内に引き込まれる動作にした
がって案内部材が電極支持部材の弾性変形部の動きを強
制的に行わせるため、電極本体はシース内に収納可能な
大きさに変形されるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図5(A),(B)を参照して説明する。図
1は本実施の形態のレゼクトスコープのシステム全体の
概略構成を示すものである。このレゼクトスコープに
は、このレゼクトスコープの挿入部を構成するシース3
と、このシース3内に挿入される観察用の内視鏡である
スコープ(光学視管)1と、生体組織の切開、凝固、蒸
散などの処置を行う処置用の電極ユニット25と、この
電極ユニット25を操作するワーキングエレメント2と
が設けられている。
【0010】ここで、スコープ1には、シース3内に挿
入される細長い挿入部4と、この挿入部4の基端部に連
結された手元側端部5とが設けられている。さらに、手
元側端部5には、接眼部6と、ライトガイド接続部7と
が設けられている。
【0011】また、シース3の基端部には、円筒部材8
の先端部が連結されている。この円筒部材8の外周面に
は、液体を注入するための送水口9が突設されている。
さらに、円筒部材8の基端部には、ワーキングエレメン
ト2の連結部材10が装着されている。
【0012】また、ワーキングエレメント2には、シー
ス3の連結部材10内に貫挿された細長いガイド管13
と、連結部材10の基端部に連結された前部ユニット1
1と、絶縁部材からなり、ガイド管13に沿って軸方向
に前後動可能なスライダ12とが設けられている。ここ
で、連結部材10には、ガイド管13の挿通口10a
と、電極挿通口10bとが形成されている。そして、ガ
イド管13の先端部側は連結部材10の挿通口10a内
に挿入され、円筒部材8内を通り、シース3の先端開口
部3aの近傍部位まで延設されている。
【0013】また、ガイド管13の基端部には、スコー
プ固定部材14が設けられている。そして、スコープ1
の挿入部4は、このスコープ固定部材14を通してガイ
ド管13内に挿入され、シース3の先端開口部3aの近
傍部位まで延出されている。
【0014】また、ワーキングエレメント2の前部ユニ
ット11には、連結部材10に固定された指掛け部材1
5が設けられている。この指掛け部材15とスライダ1
2との間には、略U字状の板バネ部材16が設けられて
いる。そして、この板バネ部材16のバネ力によってス
ライダ12が指掛け部材15から離れる方向に付勢され
ている。
【0015】さらに、スライダ12には、生体組織を切
除する本実施の形態のレゼクトスコープシステムの電極
ユニット17の固定部18と、電源コード接続口金19
と、指掛けリング20とが設けられている。ここで、電
極ユニット17の固定部18と電源コード接続口金19
との間は、リード線21により接続されている。さら
に、電源コード接続口金19には、高周波電源22に基
端部が取り付けられたアクティブコード23の先端部が
接続されている。
【0016】また、シース3内には、スコープ1の挿入
部4と共に、本実施の形態のレゼクトスコープシステム
の電極ユニット17が配設されている。このレゼクトス
コープシステムの電極ユニット17には、図2(B)に
示すように、略平行に配置された導電性の金属ワイヤー
によって形成された2本の電極支持部材24が設けられ
ている。ここで、2本の支持部材24は、シース3の軸
方向に沿って延出されている。さらに、2本の支持部材
24の先端には、生体組織を切除するレゼクトスコープ
用の電極本体25が配設されている。
【0017】このレゼクトスコープ用の電極本体25
は、図3(B)に示すように、金属製の線材を略半円の
ループ形状に形成したものである。そして、図2(B)
に示すようにこのループ状の電極本体25の一端部は一
方の支持部材24の先端部に、また他端部は他方の支持
部材24の先端部にそれぞれ固定されている。これによ
り、2本の支持部材24の先端部間がループ状電極本体
25によって連結されている。
【0018】なお、電極ユニット17の2本の支持部材
24は、ループ状電極本体25との連結部側から手元部
近傍まで例えばテフロン(登録商標)などの絶縁材料か
らなる絶縁チューブで覆われ、絶縁されている。さら
に、これらの支持部材24の基端部は、シース3の連結
部材10の電極挿通口10b内に移動自在に挿通されて
いる。
【0019】また、電極ユニット17の手元側の端部に
は、金属製の支持部材24が露出されている接続部30
が設けられている。この電極ユニット17の接続部30
は、スライダ12の固定部18に機械的に固定されると
共に、リード線21に電気的に接続されている。これに
より、電極ユニット17はワーキングエレメント2に組
み付けられている。そして、ワーキングエレメント2の
スライダ12をスライド操作する事により、高周波電流
を流したまま電極ユニット17の先端のループ電極本体
25をシース3の先端開口部3aから外側に突没する事
が出来るようになっている。このとき、電極ユニット1
7は図2(A),(B)に示すようにシース3の内部に
没入された没入位置と、図4(A),(B)に示すよう
にシース3の先端開口部3aから外部側に突出された突
出位置とにそれぞれ移動されるようになっている。
【0020】また、2つの電極支持部材24には、図4
(A),(B)に示すように、電極ユニット17がシー
ス3の先端開口部3aから外部側に突出された際に、シ
ース3の先端開口部3aの外部側に突出される2つの電
極支持部材24間をシース3の内径寸法Dよりも大きい
間隔W2に拡開させた拡開形状に弾性変形され、電極ユ
ニット17がシース3の内部に没入された状態で2つの
電極支持部材24間をシース3内に挿入可能な間隔W1
に縮小させた縮小形状に弾性変形される弾性変形部26
が設けられている。
【0021】また、図5(A)に示すように、シース3
の内周面には、両側に2つの電極支持部材24の弾性変
形部26の動きを補助する案内部材27がそれぞれ設け
られている。これらの案内部材27には図5(A)中
で、上方に両側の案内部材27間の間隔を徐々に大きく
する方向に傾斜させた傾斜面27aが形成されている。
そして、ワーキングエレメント2のスライダ12をスラ
イド操作する事により、電極ユニット17をシース3の
先端開口部3aから外側に突没する操作時には電極支持
部材24が拡開形状に変形する動作にともない電極本体
25を図5(B)に示すようにシース3の内径寸法Dよ
り大きい拡張形状、電極支持部材24が縮小形状に変形
する動作にともない電極本体25をシース3の内径寸法
Dより小さい縮小形状にそれぞれ変形させるようになっ
ている。
【0022】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のレゼクトスコープの使用時には、予め、
図2(A),(B)に示すようにレゼクトスコープのシ
ース3内に電極ユニット17が没入された没入位置にセ
ットされる。この状態で、まず、シース3を患者の体腔
内の処置対象部位に挿入する。そして、スコープ1によ
る体腔内の処置対象部位の観察と、ワーキングエレメン
ト2による体腔内の病変部等の処置が行われる。このと
き、ワーキングエレメント2による生体組織の切開、凝
固、蒸散などの処置は次のように行われる。
【0023】すなわち、ワーキングエレメント2の操作
時には作業者は、片方の手の親指をスライダ12の指掛
けリング20に掛け、残りの指をワーキングエレメント
2の前部ユニット11の指掛け部材15に掛けた状態で
スライダ12を前進させる。このときのスライダ12の
前進動作にともない電極ユニット17も前進し、ループ
状の電極本体25がシース3の先端開口部3aから外側
に突出される。
【0024】このように電極本体25をシース3の外に
突出させると、2つの支持部材24の弾性変形部26
は、図4(B)、図5(B)に示すように拡開形状に弾
性変形され、この弾性変形部26の拡開動作に応じて電
極本体25も図5(B)に示すように拡開される。
【0025】その後、続いてスコープ1による体腔内の
処理対象部位の観察下で、ループ状の電極本体25を処
置対象部位の生体組織に接触させる。この状態で、ワー
キングエレメント2のスライダ12をスライド操作する
事により、処置対象部位の生体組織上でループ状の電極
本体25をスライドさせると共に、電極本体25に高周
波電流を流す事により、生体組織の切除などの処置が行
われる。
【0026】また、この処置の終了後、電極ユニット1
7をシース3内に引き込み操作する。この電極ユニット
17の引き込み操作にともない2つの支持部材24の弾
性変形部26は図5(A)に示す状態から案内部材27
の傾斜面27aに沿って同図中の上方に移動しながら図
3(A)に示す状態へ弾性変形し、シース3内に収納さ
れる。このとき、電極25も図3(B)に示すように、
変形し、シース3内に収納される。
【0027】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態によれば、電極ユ
ニット17をシース3の先端開口部3aから外部側に突
出させた際に、シース3の先端開口部3aの外部側に突
出される2つの電極支持部材24間の間隔を電極支持部
材24の弾性変形部26によってシース3の内径寸法D
よりも大きい間隔W2に拡開させた拡開形状に弾性変形
させる。このとき、シース3の内部の案内部材27によ
って電極支持部材24の弾性変形部26の動きを補助さ
せながら電極支持部材24が拡開形状に変形する動作に
ともない電極本体25をシース3の内径寸法Dより大き
い拡張形状に変形させるようにしたので、電極本体25
を最大の拡開形状に拡開した際の電極本体25の大きさ
を従来に比べて大きくすることができる。そのため、シ
ース3の内径寸法Dが細いレゼクトスコープでも1回の
切除操作当たりの切除量を大きくすることができるの
で、病変部の切開、凝固、蒸散などの処置を行なう際に
切除回数を減らすことができ、手術時間を短縮させるこ
とができる。
【0028】また、図6は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図
1乃至図5(A),(B)参照)のレゼクトスコープの
構成を次の通り変更したものである。
【0029】すなわち、本実施の形態では電極ユニット
17をシース3の先端開口部3aから外部側に突出させ
た際に、電極本体25が横方向にのみ拡開する構成にし
たものである。なお、これ以外の部分は第1の実施の形
態のレゼクトスコープシステムと同一構成になってお
り、第1の実施の形態のレゼクトスコープシステムと同
一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略
する。
【0030】そこで、本実施の形態では、電極ユニット
17をシース3の先端開口部3aから外部側に突出させ
た際に、電極本体25が横方向にのみ拡開するので、生
体組織を広く、浅い切除をする事が可能である。
【0031】また、図7(A),(B)は本発明の第3
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態(図1乃至図5(A),(B)参照)のレゼ
クトスコープシステムの構成を次の通り変更したもので
ある。
【0032】すなわち、本実施の形態では、電極ユニッ
ト17の電極本体25を変形可能な金属製の薄板31に
よって形成したものである。なお、これ以外の部分は第
1の実施の形態のレゼクトスコープシステムと同一構成
になっており、第1の実施の形態のレゼクトスコープシ
ステムと同一部分には同一の符号を付してここではその
説明を省略する。
【0033】そこで、本実施の形態によれば、電極ユニ
ット17の電極本体25を変形可能な金属製の薄板31
によって形成したので、電極本体25の組織接触面積を
広くすることができる。そのため、切除中に止血も同時
に行われる。
【0034】また、図8(A)は本発明の第4の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形
態(図1乃至図5(A),(B)参照)のレゼクトスコ
ープシステムの構成を次の通り変更したものである。
【0035】すなわち、本実施の形態では、電極ユニッ
ト17をシース3の先端開口部3aから外部側に突出さ
せた際に、電極ユニット17の2本の電極支持部材24
におけるシース3内に挿入可能な間隔W1の範囲を電極
本体25の近傍部位まで長く延出したものである。
【0036】そこで、上記構成のものにあっては、電極
ユニット17の2本の電極支持部材24におけるシース
3内に挿入可能な間隔W1の範囲を電極本体25の近傍
部位まで長く延出したので、電極ユニット17をシース
3内に引き込み操作する際に電極本体25がシース3内
に引込まれる直前まで変形しない。そのため、より大き
く生体組織を切除することができる効果がある。
【0037】また、図8(B)は本発明の第5の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形
態(図1乃至図5(A),(B)参照)のレゼクトスコ
ープシステムの構成を次の通り変更したものである。
【0038】すなわち、本実施の形態では、電極ユニッ
ト17をシース3の先端開口部3aから外部側に突出さ
せた際に、2つの電極支持部材24間をシース3の内径
寸法Dよりも大きい間隔W2に拡開させた拡開形状の部
分41と、2つの電極支持部材24間をシース3内に挿
入可能な間隔W1に縮小させた縮小形状の部分42との
間に2つの電極支持部材24間の間隔Wの変化がなだら
かな傾斜形状部43を形成したものである。
【0039】そこで、上記構成のものにあっては、電極
ユニット17をシース3内に引き込み操作する際に、2
つの電極支持部材24間の変化が緩やかなため、案内部
材27との摩擦が軽減され、電極ユニット17の作動が
スムーズに行われる効果がある。
【0040】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) シースと、このシース内に挿通されるス
コープとを備えたレゼクトスコープに組み込まれ、前記
シースの先端開口部から突没自在な一対の電極支持部材
と、前記電極支持部材に保持される電極からなるレゼク
トスコープシステムにおいて、前記電極支持部材の一部
は弾性を有し、前記電極はシース内径より小さい略半円
形状と、シース内径より大きい略半円形状の間で変形可
能で、シース内部には電極支持部材の上下方向の動きを
補助する案内部材が設けられている事を特徴とするレゼ
クトスコープシステム。
【0041】(付記項1の従来技術) 一般に、レゼク
トスコープは、シース内に観察用の内視鏡であるスコー
プ(光学視管)と、生体組織切除用の電極とを挿入し、
スコープで体腔内の病変部を確認しながらシース先端開
口部から切除用電極を外側に突没させる事により、病変
部を切開、凝固、蒸散などを行っている。そして、この
レゼクトスコープは、経尿道的切除術(Transurethral
resection:TUR)や、径頚管的切除術(Transcervic
al resection:TCR)などに用いられる。そして、こ
のレゼクトスコープシステムは、尿道等、人体の自然開
口を通じて体腔内に挿入される。
【0042】この種のレゼクトスコープシステムとして
従来から実公平4−15210号に開示されているもの
がある。これは、シース内に挿通される電極の先端側に
配置された二又部の先端に切除用の電極部を設けたもの
で、電極部がシース内に変形して収納されるよう二又部
を前方上部側に傾斜させ、さらに、弾性を付与した構成
となっている。
【0043】(付記項1が解決しようとする課題) し
かしながら、この切除用電極は単に二又部の弾性と傾斜
によって電極部を変形させる構造となっているため、電
極部形状とシース開口部の間に生じるガタを吸収する程
度の変形しか出来ず、電極部はシース内径と同等レベル
の大きさに限定される。そのため、患者への侵襲を軽減
するために細いレゼクトスコープを使用した場合、一回
当たりの切除量が小さく、切除回数が増えるため、手術
時間が長くなるという課題があった。
【0044】(付記項1の目的) 本発明は、この課題
を鑑みてなされたもので、細いレゼクトスコープと組み
合わせても一回当たりの切除量が多く、切除回数を減ら
す事によって手術時間を短縮させる事の出来るレゼクト
スコープシステムを提供する事である。
【0045】(付記項1の課題を解決するための手段)
本発明は、シースとこのシース内に挿通されるスコー
プとを備えたレゼクトスコープに組み込まれ、上記シー
スの先端開口部から外側に突没し、生体組織を切除する
レゼクトスコープ用の電極からなるシステムで、電極先
端側の電極支持部材が少なくとも一部に弾性を有し、こ
の電極支持部材に保持される切除用電極がシース内径よ
り小さい略半円形状とシース内径より大きい略半円形状
の間で変形可能で、シース内部に電極支持部材の上下方
向の動きを補助する案内部材を設けた事を特徴とするレ
ゼクトスコープシステムである。本発明によれば、突出
状態の電極形状がシース内径に対して大きくても支持部
材がシース内に引き込まれる時、案内部材が支持部材の
上下動を強制的に行わせるため、電極は収納可能な大き
さに変形させられ、収納が可能となる。
【0046】(付記項1の効果) 本発明によれば、細
いレゼクトスコープとの組み合わせでも1回当たりの切
除量を大きくし、切除回数を減らす事によって手術時間
を短縮する事が可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、電極ユニットがシース
の先端開口部から外部側に突出された際に、シースの先
端開口部の外部側に突出される2つの電極支持部材間の
間隔を電極支持部材の弾性変形部によってシースの内径
寸法よりも大きい間隔に拡開させた拡開形状に弾性変形
させ、このとき、シースの内部の案内部材によって電極
支持部材の弾性変形部の動きを補助させながら電極支持
部材が拡開形状に変形する動作にともない電極本体をシ
ース内径より大きい拡張形状に変形させるようにしたの
で、細いレゼクトスコープと組み合わせた場合でも一回
当たりの病変部の切除量を比較的多くすることができ、
切除回数を減らして手術時間を短縮させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のレゼクトスコー
プ全体の概略構成を示す縦断面図。
【図2】 (A)は第1の実施の形態のレゼクトスコー
プのシース内に処置用の電極ユニットの電極本体が収納
された状態を示す要部の縦断面図、(B)は(A)のレ
ゼクトスコープを90°回転させた状態を示す要部の縦
断面図。
【図3】 (A)は図2(A)の3A−3A線断面図、
(B)は図2(A)のレゼクトスコープの正面図。
【図4】 (A)は第1の実施の形態のレゼクトスコー
プのシース外に処置用の電極ユニットの電極本体が突出
された状態を示す要部の縦断面図、(B)は(A)のレ
ゼクトスコープを90°回転させた状態を示す要部の縦
断面図。
【図5】 (A)は図4(A)の5A−5A線断面図、
(B)は図4(A)のレゼクトスコープの正面図。
【図6】 本発明の第2の実施の形態を示すレゼクトス
コープの正面図。
【図7】 本発明の第3の実施の形態のレゼクトスコー
プを示すもので、(A)は要部の側面図、(B)は同平
面図。
【図8】 (A)は本発明の第4の実施の形態のレゼク
トスコープを示す要部の縦断面図、(B)は本発明の第
5の実施の形態のレゼクトスコープを示す要部の縦断面
図。
【符号の説明】
1 スコープ 2 ワーキングエレメント 3 シース 3a 先端開口部 4 挿入部 5 手元側端部 17 電極ユニット 24 電極支持部材 25 電極本体 26 弾性変形部 27 案内部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シース内にスコープととともに処置用の
    電極ユニットが挿通され、 前記シースの先端開口部から突没自在な一対の電極支持
    部材と、略半円のループ形状に湾曲形成され、両端部が
    前記各電極支持部材の先端部にそれぞれ固定される電極
    本体とから前記電極ユニットが形成されたレゼクトスコ
    ープシステムにおいて、 前記電極ユニットが前記シースの先端開口部から外部側
    に突出された際に、前記シースの先端開口部の外部側に
    突出される前記2つの電極支持部材間の間隔を前記シー
    スの内径寸法よりも大きい間隔に拡開させた拡開形状、
    前記電極ユニットが前記シースの内部に没入された状態
    で前記2つの電極支持部材間の間隔を前記シース内に挿
    入可能な間隔に縮小させた縮小形状にそれぞれ弾性変形
    可能な弾性変形部を前記電極支持部材に設けるととも
    に、 前記シースの内部に前記電極支持部材の弾性変形部の動
    きを補助する案内部材を設け、 前記電極支持部材が前記拡開形状に変形する動作にとも
    ない前記電極本体を前記シース内径より大きい拡張形
    状、前記電極支持部材が前記縮小形状に変形する動作に
    ともない前記電極本体を前記シース内径より小さい縮小
    形状にそれぞれ変形可能にしたことを特徴とするレゼク
    トスコープシステム。
JP2000288538A 2000-09-22 2000-09-22 レゼクトスコープシステム Pending JP2002095677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288538A JP2002095677A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 レゼクトスコープシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288538A JP2002095677A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 レゼクトスコープシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002095677A true JP2002095677A (ja) 2002-04-02

Family

ID=18772113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000288538A Pending JP2002095677A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 レゼクトスコープシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002095677A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2402072A (en) * 2003-05-30 2004-12-01 Winter & Ibe Olympus Ureter Resectoscope
CN102846375A (zh) * 2012-08-16 2013-01-02 珠海市司迈科技有限公司 电切镜双极电极
JP2014530644A (ja) * 2011-08-25 2014-11-20 コヴィディエン リミテッドパートナーシップ 管腔組織の処置システム、装置及び方法
CN108697463A (zh) * 2016-03-11 2018-10-23 奥林匹斯冬季和Ibe有限公司 电切镜及其电极组件
WO2020136814A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 オリンパス株式会社 電極ユニットおよび内視鏡システム
WO2020157803A1 (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 オリンパス株式会社 電極ユニットおよび内視鏡システム
JP2021098017A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 オリンパス・ウィンター・アンド・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 遠位に電極を誘導する切除用内視鏡
CN113453605B (zh) * 2018-12-27 2024-07-16 奥林巴斯株式会社 电极单元及内窥镜***

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2402072B (en) * 2003-05-30 2006-04-26 Winter & Ibe Olympus Ureter resectoscope
GB2402072A (en) * 2003-05-30 2004-12-01 Winter & Ibe Olympus Ureter Resectoscope
US10398500B2 (en) 2011-08-25 2019-09-03 Covidien Lp Flexible circuit for delivery through a working channel
JP2014530644A (ja) * 2011-08-25 2014-11-20 コヴィディエン リミテッドパートナーシップ 管腔組織の処置システム、装置及び方法
US9131836B2 (en) 2011-08-25 2015-09-15 Covidien Lp Transmitting torque to an operative element through a working channel
US9414738B2 (en) 2011-08-25 2016-08-16 Covidien Lp Expandable support structure and operative element for delivery through a working channel
US9420940B2 (en) 2011-08-25 2016-08-23 Covidien Lp Transmitting torque with a handle to an operative element through a working channel
US9532703B2 (en) 2011-08-25 2017-01-03 Covidien Lp Expandable support structure for delivery through a working channel
US9713418B2 (en) 2011-08-25 2017-07-25 Covidien Lp Expandable support structure for delivery through a working channel
CN102846375A (zh) * 2012-08-16 2013-01-02 珠海市司迈科技有限公司 电切镜双极电极
CN102846375B (zh) * 2012-08-16 2016-02-03 珠海市司迈科技有限公司 电切镜双极电极
CN108697463A (zh) * 2016-03-11 2018-10-23 奥林匹斯冬季和Ibe有限公司 电切镜及其电极组件
JP2019510528A (ja) * 2016-03-11 2019-04-18 オリンパス・ヴィンター・ウント・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングOLYMPUS WINTER & IBE GmbH レゼクトスコープ及びそのための電極アセンブリ
CN108697463B (zh) * 2016-03-11 2021-10-22 奥林匹斯冬季和Ibe有限公司 电切镜及其电极组件
US11234579B2 (en) 2016-03-11 2022-02-01 Olympus Winter & Ibe Gmbh Resectoscope and electrode assembly therefor
WO2020136814A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 オリンパス株式会社 電極ユニットおよび内視鏡システム
CN113453605A (zh) * 2018-12-27 2021-09-28 奥林巴斯株式会社 电极单元及内窥镜***
CN113453605B (zh) * 2018-12-27 2024-07-16 奥林巴斯株式会社 电极单元及内窥镜***
WO2020157803A1 (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 オリンパス株式会社 電極ユニットおよび内視鏡システム
JPWO2020157803A1 (ja) * 2019-01-28 2021-12-02 オリンパス株式会社 電極ユニットおよび内視鏡システム
JP7189971B2 (ja) 2019-01-28 2022-12-14 オリンパス株式会社 電極ユニットおよび内視鏡システム
JP2021098017A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 オリンパス・ウィンター・アンド・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 遠位に電極を誘導する切除用内視鏡
JP7221267B2 (ja) 2019-12-20 2023-02-13 オリンパス・ウィンター・アンド・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 遠位に電極を誘導する切除用内視鏡

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6106521A (en) Apparatus for thermal treatment of tissue
EP0930847B1 (en) Apparatus for thermal treatment of tissue
CA2614328C (en) Anchored rf ablation device for the destruction of tissue masses
US8771266B2 (en) Ablation therapeutic device, resectoscope and method of ablating living body tissue
JP3730757B2 (ja) 内視鏡用処置具
EP0834288B1 (en) Apparatus for the thermal treatment of tissue
KR101524738B1 (ko) 잼 방지 전기 결합 부재를 구비한 rf 절제 장치
JP2011502721A (ja) 組織の塊を破壊するための固定型高周波切断装置
US7160295B1 (en) Flexible electrosurgical electrode for treating tissue
JP3802698B2 (ja) レゼクトスコープ装置
JP4414669B2 (ja) 内視鏡用切開具
JP2002095677A (ja) レゼクトスコープシステム
US10765444B2 (en) Medical instrument for ablation of tissue
KR102452158B1 (ko) 내시경 카테터
JP3730796B2 (ja) レゼクトスコープ装置
JP2000139944A (ja) 高周波処置具
KR20200011811A (ko) 최소 침습 수술용 장치
JPH11318926A (ja) 高周波治療用処置具
KR102022319B1 (ko) 경요도적 절제기구의 전극 조립체
JPH10295701A (ja) レゼクトスコープ
KR101750654B1 (ko) 내시경 점막하 박리술에 이용되는 나이프
JP2000262539A (ja) 高周波処置具
JP3837082B2 (ja) レゼクトスコープ装置
JP2024009791A (ja) レゼクトスコープおよびレゼクトスコープ用の電極器具
JP2004275641A (ja) 内視鏡用高周波メス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091124