JP2002094402A - デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法 - Google Patents

デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法

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JP2002094402A
JP2002094402A JP2000280116A JP2000280116A JP2002094402A JP 2002094402 A JP2002094402 A JP 2002094402A JP 2000280116 A JP2000280116 A JP 2000280116A JP 2000280116 A JP2000280116 A JP 2000280116A JP 2002094402 A JP2002094402 A JP 2002094402A
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JP2000280116A
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English (en)
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Takatoshi Shirosugi
孝敏 城杉
Hitoshi Akiyama
仁 秋山
Yutaka Igarashi
豊 五十嵐
Isao Katada
勲 方田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地上デジタル放送において、低電界強度、地上
デジタル放送と地上アナログ放送の混在、低C/N、各
種の妨害があった場合に、受信可能番組の自動検索を高
速に行うことが困難であった。 【解決手段】制御部117では比較判別を、AGC制御信号、
同期確立状態、分散値又は訂正前誤り率値、内符号訂正
後誤り率値、外符号訂正後誤り率値の順序で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送信号をデジタ
ル符号化しデジタル変調したデジタル放送波を受信する
デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法に係わ
り、特に高速に受信可能なデジタル放送波を検索し選局
するデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】地上アナログ放送は、隣接地域との混信
による妨害を受けないために地域によってチャンネルプ
ランが異なっている。これは、地上デジタル放送になっ
ても基本的には同じである。日本や欧州等の地上デジタ
ル放送ではマルチパス妨害に強い直交周波数分割多重(O
rthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、O
FDM)方式を採用しており、SFN(Single Frequency Netwo
rk:単一周波数ネットワーク)受信が可能なため周波数を
有効に利用することが可能であるが、全地域でSFNを実
現することは困難であり、全国同一番組を同一周波数に
するというわけには行かない。また、地上放送は地域性
を重要視し、地方局により独自の放送が行われたり地方
性のあるコマーシャルを入れることもある。この場合、S
FNは不可能である。
【0003】また、特に日本の地上デジタル放送は、時
間インターリーブを持っているため、固定受信だけでな
く移動受信にも強い方式となっている。移動受信に対応
した、小型で持ち運びできるような形状の受信機(以
下、携帯受信機と呼ぶ)や移動体に乗せて使用する受信
機(以下、移動受信機と呼ぶ)の場合、現在どの地域に
いるか不明なことが多いため、また、移動中等は受信状
態が不安定なため、受信可能な番組を選択することが困
難である。
【0004】ここで、日本の地上デジタル放送について
簡単に説明する。日本の地上デジタル放送は、テレビジ
ョン放送と音声放送の共通性を考慮してISDB-T(Integra
tedServices Digital Broadcasting for Terrestrial)
として検討されており、地上デジタルテレビジョン放送
の放送方式は1999年5月に、地上デジタル音声放送の放
送方式は1999年11月に答申された。ISDB-Tテレビジョン
放送の方式については、NHK技研R&D,No56,1999年5月に
詳しく述べられている。以下、ISDB-Tテレビジョン放送
の方式について図を用いて説明する。
【0005】ISDB-Tでは、前記したように、マルチパス
妨害に強くSFN受信の可能性のあるOFDM方式が採用され
た。また、ISDB-Tでは、固定受信向け番組と移動向け受
信番組などが混在する編成を可能にするため、周波数分
割による階層伝送を行っている。図4に階層伝送のサー
ビス例を示す。
【0006】ここの階層には、伝送路符号化の3つの要
素、すなわち、変調方式、畳み込み訂正符号の符号化
率、及び時間インターリーブの長さを独立に設定でき
る。階層を構成する最小の帯域幅は6/14MHzであり、OFD
Mセグメントと呼ぶ。図4に示すように、伝送信号は13個
のOFDMセグメントで構成され、3階層まで設定すること
ができる。中央の1セグメントでは、1セグメントを受信
する地上デジタル音声放送の受信装置向けに、部分受信
セグメントとして1つの階層を設定することができる。
【0007】図5にISDB-Tテレビジョン放送のパラメー
タ、図6にガードインターバルの説明図を示す。モード
により、キャリア数、キャリア間隔が異なり、モード1
のキャリア間隔と比較してモード2は1/2、モード3は1/4
となる。キャリア間隔の逆数が有効シンボル長である。
変調方式には4つ、符号化率には5つ、時間インターリー
ブには4つのパラメータがある。ガードインターバルは
マルチパス妨害を軽減するため、図6に示すように、シ
ンボルの後半部分のコピーをシンボルの前縁に付加する
ものであり、4つのパラメータがある。ガードインター
バルと有効シンボル長をあわせて1シンボルである。
【0008】ISDB-Tでは、伝送パラメータ、階層伝送、
部分受信などさまざまな送受信の条件が考えられるた
め、受信装置にこれらの情報を伝達する必要があり、伝
送制御信号としてTMCC(Transmission and Multiplexing
Configuration Control)を伝送する。図7はTMCCの説明
図である。図7(a)はTMCCの信号構成、図7(b)はTMCC情
報、図7(c)は伝送パラメータ情報である。TMCC情報は例
えば以下のように用いられる。
【0009】階層構成及び伝送パラメータは、現在の情
報(カレント情報)と切り替え後の情報(ネクスト情
報)を同時に送るようにしている。通常はカレント情報
を用い、伝送信号にあった受信動作を行う。しかし、階
層構成及び伝送パラメータなどの運用編成情報は放送事
業者の運用により任意のタイミングで切り替わる可能性
がある。受信装置は、ネクスト/カレント切り替えカウ
ントダウンを常に監視し、カウントダウンを検知するこ
とで運用編成情報の切り替えを知ることができる。カウ
ントダウンを検知した時点でネクスト情報を取り込み、
切り替えに備えて受信装置は待機しておくことができ
る。
【0010】現在販売されている地上アナログテレビジ
ョン放送や地上アナログラジオ放送用の携帯受信機や移
動受信機には、以上のような状況に対応して、受信可能
番組の自動検索機能のついたものがある。地上アナログ
放送の番組を自動検索する場合、受信可能と判断する条
件には以下のものが使われている。
【0011】 (I)自動利得(以下、AGCと呼ぶ)制御信号 通常、復調部の入力レベルを規定のレベルとするため
に、チューナ部でAGCが行われる。このための制御信
号のレベルを監視することでチューナ部への地上アナロ
グ放送波入力の有無を推定する。
【0012】(II)同期信号のロックデデクタ信号 復調した後の映像信号に多重されている水平、垂直同期
信号や色副搬送波信号等の同期信号再生を行う場合の信
号再生不可を示すロックデデクタ信号を用い、地上アナ
ログ放送波入力の有無を推定する。
【0013】(III)復調信号の有無 復調部の出力である復調映像信号や復調音声信号等の復
調信号の信号レベルを評価して、地上アナログ放送波入
力の有無を推定する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】地上デジタル放送にお
いて、受信可能番組の自動検索を行う場合に次の課題を
考慮しなければならない。
【0015】 (a)低電界強度時の受信可否 (b)地上デジタル放送と地上アナログ放送の区別 (c)低C/N(キャリアCとノイズNの比)時、デジ
タル放送同一チャンネル混信時の受信可否 (d)マルチパス、フェージング、インパルス雑音、ア
ナログ放送同一チャンネル混信時等による受信可否 (e)自動検索スピードの高速化 また、地上デジタル放送の番組を受信可能と判断する条
件には以下のものが使われる。
【0016】 (1)自動利得(以下、AGCと呼ぶ)制御信号 地上アナログ放送受信の場合と同様に、AGC制御信号
のレベルを監視することでチューナ部へのデジタル放送
波入力の有無を推定する。
【0017】(2)同期信号のロックデデクタ信号 シンボル周期、フレーム周期、マスタークロック等の同
期信号再生を行う場合の信号再生不可を示すロックデデ
クタ信号を用い、地上デジタル放送波入力の有無を推定
する。
【0018】(3)復調信号の訂正前符号誤り率 復調信号の訂正前符号誤り率を求め、訂正後の符号誤り
率が許容値となる時の理論的(シミュレーション的)訂
正前符号誤り率を比較値として、地上デジタル放送波入
力の有無、又は、地上デジタル放送波受信の可否を推定
する。
【0019】(4)復調信号の内符号訂正後符号誤り率 復調信号の内符号訂正後符号誤り率を求め、外符号訂正
後符号誤り率が許容値となる時の理論的(シミュレーシ
ョン的)内符号訂正後符号誤り率を比較値として、地上
デジタル放送波入力の有無、又は、地上デジタル放送波
受信の可否を推定する。
【0020】(5)復調信号の外符号訂正後符号誤り率 復調信号の外符号訂正後符号誤り率を求め、外符号訂正
後符号誤り率の許容値を比較値として、地上デジタル放
送波入力の有無、又は、地上デジタル放送波受信の可否
を推定する。
【0021】(6)復調信号の分散 復調信号のコンスタレーションを観て規定値からの分散
を求め、訂正後の符号誤り率が許容値となる時の理論的
(シミュレーション的)分散値を比較値として、地上デ
ジタル放送波入力の有無、又は、地上デジタル放送波受
信の可否を推定する。
【0022】以上(1)から(6)の方法には次の問題
があった。
【0023】(1)においては、(a)の条件、及び、
受信機のほぼ最初の部分でAGCを行うため(e)の条
件は満たすが、(b)、(c)、(d)の条件を満たす
ことができない。すなわち、(b)AGC制御信号は地
上デジタル放送であろうと地上アナログ放送であろうと
多少の違いはあれ反応してしまう、また、同一チャンネ
ル妨害があってもわからない、(c)電界強度が十分で
入力レベルを満足していてもC/Nが悪い場合がある、
(d)マルチパス、フェージング、インパルス雑音等に
よる受信状態の判別はできない。
【0024】(2)においては、(b)の条件、及び、
復調部のほぼ最初の部分で同期信号再生を行うため
(e)の条件は満たすが、(a)、(c)、(d)の条
件を満たすことができない。すなわち、(a)、
(c)、(d)全てにおいて、一般的に同期信号再生は
これらの条件下でなるべく耐性を持つように設計されて
おり、従って同期信号が再生されたとしても復調信号の
訂正後の符号誤り率が許容値となるかどうかが不明であ
るからである。
【0025】(3)においては、(a)、(b)、
(c)の条件は満たし、(e)の条件は(1)、(2)
より劣るものの、比較的良好であるが、(d)の条件を
満たすことができない。すなわち、訂正後の符号誤り率
が許容値となる時の理論的(シミュレーション的)訂正
前符号誤り率とは一般的にランダム雑音時のものを使用
するため(d)のような妨害の時には信頼性が無い。ま
た、妨害の種類を特定することは困難なためランダム雑
音時以外の理論値(シミュレーション値)を用いること
もできない。
【0026】(4)においては、(a)、(b)、
(c)の条件は満たすが、(d)、(e)の条件を満た
すことができない。すなわち、(d)では程度は多少良
くなるが(3)と同様の理由であり、(e)では内符号
訂正、ISDB-T等ではビタビ復号を行うのにある程度時間
がかかってしまう。
【0027】(5)においては、(a)、(b)、
(c)、及び、全ての訂正の後であるので(d)の条件
は満たすが、(e)の条件を満たすことができない。す
なわち、外符号訂正は全ての復調処理の最後であるため
時間がかかってしまう。
【0028】(6)においては、(a)、(b)、
(c)の条件は満たし、(e)の条件は(1)、(2)
より劣るものの、比較的良好であるが、(d)の条件を
満たすことができない。すなわち、訂正後の符号誤り率
が許容値となる時の理論的(シミュレーション的)分散
値とは一般的にランダム雑音時のものを使用するため
(d)のような妨害の時には信頼性が無い。また、妨害
の種類を特定することは困難なためランダム雑音時以外
の理論値(シミュレーション値)を用いることもできな
い。
【0029】本発明の目的は、上記した(a)から
(e)の課題全てを満足する、地上デジタル放送におけ
る受信可能番組の自動検索を行うデジタル放送受信装置
及びデジタル放送受信方法を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデジタル放送受信装置は以下の構成をと
る。
【0031】デジタル放送信号を含む伝送信号を受信選
局して復調するデジタル放送受信装置において、前記伝
送信号から選択された受信チャンネルを選局制御信号に
より選局する選局部と、前記選局部の前段又は後段に配
置され、利得制御信号により前記選局部の出力信号を一
定の出力レベルに制御する可変利得部と、前記可変利得
部の出力信号を監視し、前記利得制御信号を出力する自
動利得制御部と、前記デジタル放送受信装置の、シンボ
ル同期、フレーム同期、周波数同期、クロック同期等の
受信同期信号を行い、前記受信同期信号の同期確立状態
を示すロックデデクタ信号を出力する同期再生部と、前
記可変利得部の出力信号を復調し、復調信号を出力する
復調部と、前記復調信号に含まれるノイズと復調信号の
比、又は、前記復調信号におけるコンスタレーションの
規定値からの分散、又は、前記復調信号の訂正前誤り
率、の少なくとも一つを演算して求め、演算値を出力す
る訂正前演算部と、前記復調信号に対して内符号復号処
理を行い誤り訂正を行うとともに、内符号訂正後誤り率
を求め内符号訂正後誤り率値を出力する内符号訂正部
と、前記内符号訂正部の出力信号に対して外符号復号処
理を行い誤り訂正を行ったデータストリームを出力する
とともに、外符号訂正後誤り率を求め外符号訂正後誤り
率値を出力する外符号訂正部と、制御部を有する。
【0032】前記制御部は、前記利得制御信号と、前記
ロックデデクタ信号と、前記演算値と、前記内符号訂正
後誤り率値と、前記外符号訂正後誤り率値と、を入力
し、それぞれに対してそれぞれに対応した基準値との比
較判別を、前記利得制御信号、前記ロックデテクタ信
号、前記演算値、前記内符号訂正後誤り率値、前記外符
号訂正後誤り率値の順序で、少なくとも2つ以上の判別
を行い、前記それぞれの基準値を満足しなかった時点で
前記選局部に対して別の受信チャンネルを選択するよう
前記選局信号を出力する。
【0033】また、上記目的を達成するために、本発明
のデジタル放送受信装置は以下の構成をとる。
【0034】前期デジタル放送信号は、有効シンボルと
前記有効シンボルの後半部分のコピーを前記有効シンボ
ルの前縁にガードインターバルとして付加し、前記有効
シンボルと前記ガードインターバルをあわせて1シンボ
ルとした構成の場合、前記ロックデテクタ信号は、前記
デジタル放送信号の自己相関を求め、前記ガードインタ
ーバル信号と前記有効シンボルの後半部分との相関の有
無で示される。
【0035】一方、上記目的を達成するために、本発明
のデジタル放送受信方法は以下の処理アルゴリズムをと
る。
【0036】前回選局していた受信チャンネル、又は、
最も低い周波数の受信チャネル、又は、最も高い周波数
の受信チャネル等の初期受信チャンネルに、前記選局信
号により制御する初期選局ステップと、前記利得制御信
号を利得基準値と比較することにより前記伝送信号の入
力レベルを推定し、入力レベルが低いと判断した場合は
再選局ステップに、入力レベルが規定量以上あると判断
した場合は同期確立状態判別ステップに処理を移す利得
制御信号判別ステップと、前記ロックデデクタ信号から
同期確立状態を判別し、同期再生していないと判別した
場合は前記再選局ステップに、同期再生していると判別
した場合は演算値判別ステップに処理を移す前記同期確
立状態判別ステップと、前記演算値を演算基準値と比較
することにより訂正後の符号誤り率を推定し、訂正後の
符号誤りがあると判別した場合は前記再選局ステップ
に、訂正後の符号誤りがないと判別した場合は内符号訂
正後誤り率値判別ステップに処理を移す前記演算値判別
ステップと、前記内符号訂正後誤り率値を内符号訂正後
誤り率基準値と比較することにより外符号訂正後の符号
誤り率を推定し、訂正後の符号誤りがあると判別した場
合は前記再選局ステップに、外符号訂正後の符号誤りが
ないと判別した場合は外符号訂正後誤り率値判別ステッ
プに処理を移す前記内符号訂正後誤り率値判別ステップ
と、前記外符号訂正後誤り率値を判別し、符号誤り率が
あると判別した場合は前記再選局ステップに、符号誤り
率がないと判別した場合は再生ステップに処理を移す前
記外符号訂正後誤り率値判別ステップと、前記データス
トリームをデマックス、デコードし、受信番組を再生す
る前記再生ステップと、現在選択している受信チャンネ
ルが再生できるデジタル放送信号ではないと判別された
場合の処理を行い、前記選局部に対して選局信号を出
し、別の受信チャンネルを選択する前期再選局ステップ
と、を有する。
【0037】前記利得制御信号判別ステップ、前記同期
確立状態判別ステップ、前記演算値判別ステップ、前記
内符号訂正後誤り率値判別ステップ、前記外符号訂正後
誤り率値判別ステップの順序で、少なくとも2つ以上の
判別を行う。
【0038】また、上記目的を達成するために、本発明
のデジタル放送受信方法は以下の処理アルゴリズムをと
る。
【0039】前記デジタル放送信号が、外符号を施した
後複数の階層に階層分割し、前記階層ごとに内符号を施
していた場合において、前回選局していた受信チャンネ
ル、又は、最も低い周波数の受信チャネル、又は、最も
高い周波数の受信チャネル等の初期受信チャンネルに、
前記選局信号により制御する初期選局ステップと、前記
利得制御信号を利得基準値と比較することにより前記伝
送信号の入力レベルを推定し、入力レベルが低いと判断
した場合は再選局ステップに、入力レベルが規定量以上
あると判断した場合は同期確立状態判別ステップに処理
を移す利得制御信号判別ステップと、前記ロックデデク
タ信号から同期確立状態を判別し、同期再生していない
と判別した場合は前記再選局ステップに、同期再生して
いると判別した場合は階層伝送判別ステップに処理を移
す前記同期確立状態判別ステップと、階層伝送の有無を
判別し、階層伝送されていない場合は演算値判別ステッ
プに、階層伝送されている場合は各階層演算値判別ステ
ップに処理を移す前記階層伝送判別ステップと、前記演
算値を演算基準値と比較することにより訂正後の符号誤
り率を推定し、訂正後の符号誤りがあると判別した場合
は前記再選局ステップに、訂正後の符号誤りがないと判
別した場合は内符号訂正後誤り率値判別ステップに処理
を移す前記演算値判別ステップと、前記内符号訂正後誤
り率値を内符号訂正後誤り率基準値と比較することによ
り外符号訂正後の符号誤り率を推定し、訂正後の符号誤
りがあると判別した場合は前記再選局ステップに、外符
号訂正後の符号誤りがないと判別した場合は外符号訂正
後誤り率値判別ステップに処理を移す前記内符号訂正後
誤り率値判別ステップと、前記外符号訂正後誤り率値を
判別し、符号誤り率があると判別した場合は前記再選局
ステップに、符号誤り率がないと判別した場合は再生ス
テップに処理を移す前記外符号訂正後誤り率値判別ステ
ップと、前記データストリームをデマックス、デコード
し、受信番組を再生する前記再生ステップと、現在選択
している受信チャンネルが再生できるデジタル放送信号
ではないと判別された場合の処理を行い、前記選局部に
対して選局信号を出し、別の受信チャンネルを選択する
前期再選局ステップと、各階層の演算値を階層ごとにそ
れぞれの階層の演算基準値と比較することによりそれぞ
れの階層の訂正後符号誤り率を推定し、全階層とも訂正
後の符号誤りがあると判別した場合は前記再選局ステッ
プに、少なくとも1つの階層は訂正後の符号誤りがない
と判別した場合は正常受信階層内符号訂正後誤り率値判
別ステップに処理を移す前記各階層演算値判別ステップ
と、訂正後の符号誤りがないと判別した階層に対して内
符号訂正後誤り率値を前記内符号訂正後誤り率基準値と
比較することにより外符号訂正後の符号誤り率を推定
し、全階層とも訂正後の符号誤りがあると判別した場合
は前記再選局ステップに、全階層とも外符号訂正後の符
号誤り率がないと判別した場合は前記前記外符号訂正後
誤り率値判別ステップに、少なくとも1つの階層は訂正
後の符号誤りがないと判別した場合は正常階層再生ステ
ップに処理を移す前記正常受信階層内符号訂正後誤り率
値判別ステップと、前記データストリームのなかで訂正
後の符号誤りがないと判別した階層の受信可能番組を検
索し、デマックス、デコードして前記受信可能番組を再
生する前記正常階層再生ステップと、を有する。
【0040】階層伝送のない場合は前記利得制御信号判
別ステップ、前記同期確立状態判別ステップ、前記演算
値判別ステップ、前記内符号訂正後誤り率値判別ステッ
プ、前記外符号訂正後誤り率値判別ステップの順序で、
少なくとも2つ以上の判別を行い、又階層伝送のある場
合は、前記利得制御信号判別ステップ、前記同期確立状
態判別ステップ、前記各階層演算値判別ステップ、前記
正常受信階層内符号訂正後誤り率値判別ステップの順序
で、少なくとも2つ以上の判別を行い且つ前記各階層演
算値判別ステップと前記正常受信階層内符号訂正後誤り
率値判別ステップのどちらか一方は必須とする。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に,本発明の実施の形態を図
面に従って説明する。
【0042】図1は本発明の一実施例を示しており、IS
DB-Tの放送信号を受信するデジタル放送受信装置の構成
を示すブロック図である。本デジタル放送受信機はデジ
タル放送信号の受信チャンネルを自動検索することを特
徴とする。
【0043】101は放送信号の入力端子、102は選局部、
103はAGC部、104は直交復調部、105は高速フーリエ変換
(Fast Fourier Transform:以下、FFTと示す)部、106
はOFDMフレームデコード部、107はキャリア復調部、108
は信号処理部、109はビタビ復号部、110はデインタリー
ブ・逆拡散部、111はリードソロモン符号(以下、RSと
示す)誤り訂正部、112はAGC制御部、113は同期再生
部、114はTMCC再生部、115は分散演算部、116は誤り率
測定部、117は制御部、118はトランスポートストリーム
(以下、TSと示す)出力端子である。
【0044】入力端子101には、受信した放送信号が入
力される。この入力信号には、アナログ放送信号やデジ
タル放送信号が含まれている。
【0045】選局部102は制御部117からの制御信号によ
り、入力端子101からの受信した放送信号から1つの受信
チャンネルを選択し中間周波数に変換して中間周波受信
チャンネル信号として出力する。
【0046】AGC部103は、AGC制御部112からのAGC制御
信号により、入力した中間周波受信チャンネル信号を一
定の電力で出力するように利得制御される。なお、本実
施例ではAGC部103は選局部102の後段に配置している
が、選局部102の前段でも、また、前段と後段の両方に
配置してもよい。
【0047】直交復調部104は、利得制御された中間周
波受信チャンネル信号を直交復調して2つの直交出力信
号を出力するとともに、AGC制御部112にAGC制御に必要
な振幅情報を出力する。振幅情報は直交復調前の信号で
あっても直交復調後の信号であってもどちらでもよい。
【0048】AGC制御部112は、振幅情報を平均する、電
力を計算する、等の演算を行い、利得制御のためのAGC
制御信号を出力する。AGC制御信号はAGC部103に入力さ
れ一種の負帰還を構成するとともに、制御部117にも入
力されAGC情報を伝達する。
【0049】FFT部105は、2つの直交復調信号を実数軸
と虚数軸に配置してFFTを行い、OFDM復調する。
【0050】同期再生部113は、FFT部105の前後の信
号、及びTMCC再生部114からのOFDMフレーム同期情報を
用いて同期再生を行い、受信同期を確立する。受信同期
信号には、シンボル同期、フレーム同期、周波数同期、
クロック同期等がある。同期再生部113はこれらの同期
信号の同期確立状態をロックデデクタ信号として制御部
117に出力する。ここで、ISDB-T方式には図5に示すよう
に3つのモードや4つのガードインターバル長が考えられ
ており、通常はモードとガードインターバル長が決定し
なければ、フレーム同期等は確立せず、即ち復調動作を
行うことはできない。一般的には、モードとガードイン
ターバル長の全ての組み合わせである12通りの場合を総
当たりする。ただし、運用条件等でモードとガードイン
ターバル長の組み合わせが絞られた場合はその絞られた
範囲において総当たりをすればよい。また、特許番号28
52295号、2863747号、2883866号にシンボル同期をとる
方法が示されている。これは、図6で説明したように、
シンボルの後半部分のコピーがシンボルの前縁に付加さ
れていることを利用して、自己相関を取ることにより有
効シンボル長又はシンボル長を求めるものである。この
場合、デジタル放送信号の有無が、モードとガードイン
ターバル長によらず、直接シンボル同期の確立で判別で
きるため高速の判別が可能となる。
【0051】OFDMフレームデコード部106は、OFDM復調
された信号のフレーム構成を再生する。
【0052】TMCC再生部114は図7に示すTMCC信号を再生
し、OFDMフレーム同期情報を同期再生部113に出力する
とともに、TMCC情報を制御部117やその他各処理部に出
力する。
【0053】キャリア復調部107は、OFDMフレームデコ
ード部106の出力信号から差動復調又はパイロットキャ
リアを用いた同期復調を行う。
【0054】分散演算部115は、キャリア復調部107から
のパイロットキャリア等の復調信号におけるコンスタレ
ーションの規定値からの分散を求め、その分散値を制御
部117に出力する。この分散値はS/N(信号Sとノイ
ズNの比)を示す。
【0055】誤り率測定部116は、キャリア復調部107か
らのパイロットキャリア等の復調信号における誤り率を
求め、その訂正前誤り率値を制御部117に出力する。
【0056】信号処理部108は、周波数デインタリー
ブ、時間デインタリーブ、デマッピング、ビットデイン
タリーブ、デパンクチャ等の各種デインタリーブ処理を
行う。
【0057】ビタビ復号部109は、内符号である畳み込
み符号の復号処理を行い、誤り訂正を行うとともに、ビ
タビ復号のメトリックを利用したり復号後信号を再符号
化して不一致ビット数をカウントする等して、内符号訂
正後誤り率を求め、その内符号訂正後誤り率値を制御部
117に出力する。
【0058】デインタリーブ・逆拡散部110は、ビタビ
復号部109で訂正し切れなかった誤りをデバイトインタ
リーブ処理して誤りが集中しないようにし、この後エネ
ルギー逆拡散処理を行う。
【0059】RS誤り訂正部111は、外符号であるリード
ソロモン符号の復号を行い、誤り訂正を行うとともに、
復号誤り検出処理により外符号訂正後誤り率を求め、そ
の外符号訂正後誤り率値を制御部117に出力する。
【0060】TS出力端子118は、RS誤り訂正部111で訂正
されたトランスポートストリーム信号を出力する。
【0061】制御部117は、AGC制御部112からのAGC制御
信号、同期再生部113からの同期確立状態、分散演算部1
15からの分散値、誤り率測定部116からの訂正前誤り率
値、ビタビ復号部109からの内符号訂正後誤り率値、RS
誤り訂正部111からの外符号訂正後誤り率値を用い、そ
れぞれに設けてある基準値を満足するかしないかの比較
を行う。ここで、分散演算部115からの分散値と誤り率
測定部116からの訂正前誤り率値は一般的に同等の評価
となり、どちらか一方であってもかまわない。
【0062】制御部117では比較判別を、AGC制御信号、
同期確立状態、分散値又は訂正前誤り率値、内符号訂正
後誤り率値、外符号訂正後誤り率値の順序で行う。
【0063】まず、AGC制御信号を調べることにより、
低電界強度時の放送信号を除去することができる。ただ
し、アナログ放送信号を受信時や、電界強度は満足して
いるが低C/Nである、デジタル放送信号やアナログ放
送信号が同一チャンネル混信している、マルチパス、フ
ェージング、インパルス雑音等の妨害が生じている、等
のデジタル放送信号の場合は識別できない。
【0064】次に、同期確立状態を調べることにより、
アナログ放送信号受信を除去することができる。ただ
し、同期確立はかなりの悪条件化でも行われるように設
計されていることが多いため、電界強度は満足している
が低C/Nである、デジタル放送信号やアナログ放送信
号が同一チャンネル混信している、マルチパス、フェー
ジング、インパルス雑音等の妨害が生じている、等のデ
ジタル放送信号の場合は同期確立してしまい、識別でき
ない可能性がある。
【0065】一方、アナログ放送信号の受信装置が別に
あり、アナログ放送信号の受信確立を持ってデジタル放
送信号ではないと判断することも可能である。ただし、
この場合アナログ放送信号であることがわかっただけで
あり、アナログ放送信号以外のどのような信号が入力さ
れているか不明である。また、デジタル放送信号であっ
ても、電界強度は満足しているが低C/Nである、デジ
タル放送信号やアナログ放送信号が同一チャンネル混信
している、マルチパス、フェージング、インパルス雑音
等の妨害が生じている、等のデジタル放送信号の場合は
識別できない。
【0066】次に、分散値又は訂正前誤り率値を調べる
ことにより、電界強度は満足しているが低C/Nであ
る、デジタル放送信号やアナログ放送信号が同一チャン
ネル混信している、マルチパス、フェージング、インパ
ルス雑音等の妨害が生じている、等のデジタル放送信号
の多くの場合を除去できる。ただし、分散値又は訂正前
誤り率値と比較する基準値は、TMCCで伝送される変調方
式や符号化率による訂正能力から逆算して求められるた
め、基準値をクリアしていても、アナログ放送信号が同
一チャンネル混信している、マルチパス、フェージン
グ、インパルス雑音等の妨害が生じている、等のデジタ
ル放送信号の場合は、理論的(シミュレーション的)訂正
能力まで性能が出ない可能性がある。
【0067】次に、内符号訂正後誤り率値を調べること
により、実際のビタビ復号による訂正を行った後なの
で、より正確な判断が期待できる。ISDB-TではRS(204,1
88)を用いており、この場合、内符号訂正後誤り率値の
基準値は2かける10の-4乗といわれており、これで外符
号訂正後の誤り率を10の-11乗以下とすることができ
る。ただし、この場合でも、バイトインタリーブで拡散
できる以上のバースト状の符号誤りが生じた場合は判断
を誤る可能性がある。
【0068】最後に、外符号訂正後誤り率値を調べるこ
とにより、最終的な判断が可能である。ここで、符号誤
りがなければ出力端子118以降の処理で問題が生じるこ
とはない。
【0069】以上の順番で判断していき、基準値を満足
しなかった時点で選局部117は選局部102に対して選局信
号を出し、別の受信チャンネルを選択する。一般的に
は、周波数の全帯域に対して周波数の低いほうから高い
ほうに、又は周波数の高いほうから低いほうに受信チャ
ンネル検索を行う。このとき、最も低い周波数の受信チ
ャネルの次を最も高い周波数の受信チャンネルとする、
又は、最も高い周波数の受信チャネルの次を最も低い周
波数の受信チャンネルとし、ループ上に検索を行っても
よい。
【0070】ここで、以上の順番での判断処理は、デジ
タル放送受信装置の前段から順番に行っており、除去さ
れる場合は速やかに除去される。後段の判別処理に至る
に従い時間が少しずつかかることになるが、後段になる
に従い除去される可能性が一般的に少なくなっていくと
考えられ、また、後段で条件を満足する場合はもともと
復調動作として必要な処理を行っているため、最終段
(外符号誤り率)で満足し受信可能と判断されたときに
も、時間的な無駄を生じていない。
【0071】従って、本実施例のデジタル放送受信装置
によれば、デジタル放送信号の受信チャンネルを自動検
索する場合に、検索スピードを高速に行うことができる
効果がある。なお、(1)AGC制御信号、(2)同期確立状
態、(3)分散値又は訂正前誤り率値、(4)内符号訂正後誤
り率値、(5)外符号訂正後誤り率値を全て調べる必要は
無く、少なくとも2つ以上の判別を行えばよい。ただ
し、判別の順番は前記の順番で行うようにする。
【0072】以下、本発明の図1制御部117の動作を図2
に示すフローチャートを用いて説明する。図2におい
て、201は処理START、202は初期選局ステップ、203はAG
C制御信号判別ステップ、204は同期確立状態判別ステッ
プ、205はTMCC参照ステップ、206は訂正前誤り率値又は
分散値判別ステップ、207は内符号訂正後誤り率値判別
ステップ、208は外符号訂正後誤り率値判別ステップ、2
09は再生ステップ、210は再選局ステップ、211は処理EN
Dである。
【0073】初期選局ステップ202は、まず、前回選局
していた受信チャンネル、又は、最も低い周波数の受信
チャネル、又は、最も高い周波数の受信チャネル等の初
期受信チャンネルに、選局部102を制御する。
【0074】ステップ203は、AGC制御信号を基準値と比
較することによりAGC部102への入力電界強度、又は入力
端子101における電界強度を推定し、低電界強度時の放
送信号の場合ステップ210に処理を移し、電界強度が規
定量以上ある場合はステップ204に処理を移す。
【0075】ステップ204は、同期確立状態を、シンボ
ル同期、フレーム同期、周波数同期、クロック同期等受
信同期のロックデテクタ信号を用い、同期再生していな
い場合ステップ210に処理を移し、同期再生している場
合デジタル放送信号を受信していると判断してステップ
204に処理を移す。
【0076】ステップ205は、TMCCを参照し、OFDMフレ
ーム構造やキャリア変調方式、符号化率等のTMCC情報を
チェックする。なお、ステップ205はもっと前段階で処
理してもよい。
【0077】ステップ206は、訂正前誤り率値又は分散
値を基準値と比較することにより訂正後の符号誤り率を
推定し、訂正後の符号誤りがあると判別した場合ステッ
プ210に処理を移し、訂正後の符号誤りがないと判別し
た場合ステップ207に処理を移す。なお、このときの比
較の基準値はキャリア変調方式、符号化率等で変化す
る。
【0078】ステップ207は、内符号訂正後誤り率値を
基準値と比較することにより外符号訂正後の符号誤り率
を推定し、訂正後の符号誤りがあると判別した場合ステ
ップ210に処理を移し、外符号訂正後の符号誤りがない
と判別した場合ステップ208に処理を移す。なお、この
ときの比較の基準値は、外符号がRS(204,188)を用いて
いる場合、2かける10の-4乗といわれており、これで外
符号訂正後の誤り率を10の-11乗以下とすることができ
る。
【0079】ステップ208は、外符号訂正後誤り率値を
判別し、符号誤り率があると判別した場合ステップ210
に処理を移し、符号誤り率がないと判別した場合ステッ
プ209に処理を移す。
【0080】ステップ209は、出力端子118からのトラン
スポートストリームをデマックス、デコードし、例え
ば、EPG(Electronic Program Guide:電子番組表)を表示
したり、映像や音声を再生したりする。
【0081】ステップ210は、現在選択している受信チ
ャンネルが再生できるデジタル放送信号ではないと判別
された場合の処理を行い、選局部102に対して選局信号
を出し、別の受信チャンネルを選択する。一般的には、
周波数の全帯域に対して周波数の低いほうから高いほう
に、又は周波数の高いほうから低いほうに受信チャンネ
ル検索を行う。このとき、最も低い周波数の受信チャネ
ルの次を最も高い周波数の受信チャンネルとする、又
は、最も高い周波数の受信チャネルの次を最も低い周波
数の受信チャンネルとし、ループ上に検索を行ってもよ
い。
【0082】ここで、以上の順番での判断処理ステップ
は、デジタル放送受信装置の前段から順番に行ってお
り、除去される場合は速やかに除去される。後段の判別
処理に至るに従い時間が少しずつかかることになるが、
後段になるに従い除去される可能性が一般的に少なくな
っていくと考えられ、また、後段で条件を満足する場合
はもともと復調動作として必要な処理を行っているた
め、最終段(外符号誤り率)で満足し受信可能と判断され
たときにも、時間的な無駄を生じていない。
【0083】従って、図2の実施例であるデジタル放送
受信装置の制御部117の制御アルゴリズムによれば、デ
ジタル放送信号の受信チャンネルを自動検索する場合
に、検索スピードを高速に行うことができる効果があ
る。なお、ステップ203のAGC制御信号判別、ステップ20
4の同期確立状態、ステップ206の訂正前誤り率値又は分
散値、ステップ207の内符号訂正後誤り率値、ステップ2
08の外符号訂正後誤り率値を全て調べる必要は無く、少
なくとも2つ以上の判別を行えばよい。ただし、判別の
順番は図2における上方から下方の順番で行うようにす
る。
【0084】本発明の他のデジタル放送受信方式を以下
に示す。図3は、図1のデジタル放送受信装置が階層化構
造をもったISDB-Tデジタル放送信号を受信する場合の、
制御部117の動作を示すフローチャートである。
【0085】図3において、図2と同一符号は同一機能を
示し、301は図2ステップ204から続く処理、302は階層伝
送判別ステップ、303は図2ステップ206へ続く処理、304
は各階層の訂正前誤り率値又は分散値判別ステップ、30
5はクリアした階層の内符号訂正後誤り率値判別ステッ
プ、306はクリアした階層の再生ステップ、307は処理EN
D、308は図2ステップ208へ続く処理、309は図2ステップ
210へ続く処理である。
【0086】図1のデジタル放送受信装置において、キ
ャリア復調部107からデインタリーブ・逆拡散部110まで
は、例えば図4に示すような最大3階層の処理が行われる
可能性がある。図4の例でいえば、音声番組、移動受信
用の標準テレビ、固定受信用の標準テレビの3階層であ
る。また、音声番組は部分受信セグメントで送られてい
る。ここで、一般的に、音声番組の部分受信セグメント
や移動受信用の標準テレビは、固定受信用の標準テレビ
よりも低C/N時や各種伝送路妨害に対して受信可能な
伝送パラメータが設定されていることが多い。従って、
場合によっては固定受信用の標準テレビは訂正後符号誤
りが生じていて再生不可であっても、音声番組の部分受
信セグメントや移動受信用の標準テレビは完全に誤り訂
正されて符号誤りがない場合がある。ISDB-Tでは内符号
訂正であるビタビ復号部108は階層化されているが、外
符号訂正であるRS誤り訂正部111は階層合成された後で
行われる。前記したような場合、外符号訂正後誤り率は
音声番組の部分受信セグメントや移動受信用の標準テレ
ビの符号では符号誤りが生じないが、固定受信用の標準
テレビの符号では符号誤りを生じる。即ち、外符号訂正
後誤り率では階層ごとの符号誤り状態を判別できない。
【0087】図3において、ステップ302は、ステップ20
5で得られたTMCC情報から階層伝送の有無を判別し、階
層伝送されていない場合は処理303を介し、図2ステップ
206へ処理を移す。階層伝送されている場合はステップ3
04に処理を移す。
【0088】ステップ304は、各階層の訂正前誤り率値
又は分散値を階層ごとにそれぞれの階層の基準値と比較
することにより訂正後の符号誤り率を推定し、全階層と
も訂正後の符号誤りがあると判別した場合、処理309を
介してステップ210に処理を移し、少なくとも1つの階層
は訂正後の符号誤りがないと判別した場合ステップ305
に処理を移す。なお、このときの比較の基準値はそれぞ
れの階層のキャリア変調方式、符号化率等で変化する。
【0089】ステップ305は、訂正後の符号誤りがない
と判別した階層に対して内符号訂正後誤り率値を基準値
と比較することにより外符号訂正後の符号誤り率を推定
し、全階層とも訂正後の符号誤りがあると判別した場
合、処理309を介してステップ210に処理を移し、全階層
とも外符号訂正後の符号誤り率がないと判別した場合、
処理308を介してステップ208に処理を移す。また、少な
くとも1つの階層は訂正後の符号誤りがないと判別した
場合ステップ306に処理を移す。なお、このときの比較
の基準値は、外符号がRS(204,188)を用いている場合、2
かける10の-4乗といわれており、これで外符号訂正後の
誤り率を10の-11乗以下とすることができる。
【0090】ステップ306は訂正後の符号誤りがないと
判別した階層の受信可能番組を検索し、映像や音声を再
生したりする。
【0091】図3の実施例であるデジタル放送受信装置
の制御部117の制御アルゴリズムによれば、階層化構造
をもったISDB-Tデジタル放送信号を受信する場合におい
ても、デジタル放送信号の受信チャンネルを自動検索す
る場合に、検索スピードを高速に行うことができる効果
がある。なお、ステップ203のAGC制御信号判別、ステッ
プ204の同期確立状態、ステップ304の各階層の訂正前誤
り率値又は分散値、ステップ305のクリアした階層の内
符号訂正後誤り率値、ステップ208の外符号訂正後誤り
率値を全て調べる必要は無く、少なくとも2つ以上の判
別を行えばよい。ただし、判別の順番は図2における上
方から下方の順番で行うようにする。また、階層化構造
をもったISDB-Tデジタル放送信号を受信する場合はステ
ップ304とステップ305のいずれか一方は必要である。
【0092】本発明であるデジタル放送受信装置及びデ
ジタル放送受信方法は、一般的にフロントエンドと呼ば
れる部分であり、テレビ、ラジオ、データ受信機、携帯
端末、コンピュータやパソコンの拡張ボード等、どのよ
うな機器に内蔵されていてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように,本発明のデジタル
放送受信装置及びデジタル放送受信方法によれば、地上
デジタル放送と地上アナログ放送が混在している環境に
おいても、また、低電界強度時、低C/N時であって
も、さらにまた、マルチパス、フェージング、インパル
ス雑音等の妨害のある環境においても、地上デジタル放
送における受信可能番組の自動検索を高速に行うことが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル放送受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明のデジタル放送受信方法の処理アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図3】本発明の他のデジタル放送受信方法の処理アル
ゴリズムを示すフローチャートである。
【図4】ISDB-Tのサービス例と伝送信号を示す説明図で
ある。
【図5】ISDB-Tテレビジョン放送方式のパラメータ一覧
表である。
【図6】ISDB-T伝送信号のガードインターバルの説明図
である。
【図7】TMCCの説明図である。
【符号の説明】
101…放送信号の入力端子、102…選局部、103…AGC部、
104…直交復調部、105…FFT部、106…OFDMフレームデコ
ード部、107…キャリア復調部、108…信号処理部、109
…ビタビ復号部、110…デインタリーブ・逆拡散部、111
…RS誤り訂正部、112…AGC制御部、113…同期再生部、1
14…TMCC再生部、115…分散演算部、116…誤り率測定
部、117…制御部、118…TS出力端子、201…処理START、
202…初期選局ステップ、203…AGC制御信号判別ステッ
プ、204…同期確立状態判別ステップ、205…TMCC参照ス
テップ、206…訂正前誤り率値又は分散値判別ステッ
プ、207…内符号訂正後誤り率値判別ステップ、208…外
符号訂正後誤り率値判別ステップ、209…再生ステッ
プ、210…再選局ステップ、211…処理END、301…図2ス
テップ204から続く処理、302…階層伝送判別ステップ、
303…図2ステップ206へ続く処理、304…各階層の訂正前
誤り率値又は分散値判別ステップ、305…クリアした階
層の内符号訂正後誤り率値判別ステップ、306…クリア
した階層の再生ステップ、307…処理END、308…図2ステ
ップ208へ続く処理、309…図2ステップ210へ続く処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 1/00 H04L 1/00 B 5K061 7/08 7/08 A 5K062 H04N 5/44 H04N 5/44 H (72)発明者 五十嵐 豊 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 方田 勲 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 5C025 AA23 BA13 BA14 BA16 BA18 BA25 DA01 5J065 AA01 AA03 AB02 AB05 AC02 AD10 AD11 AE01 AF01 AG05 AG06 AH07 AH15 AH18 AH20 AH23 5K014 AA01 BA08 BA11 EA08 FA11 FA16 HA05 HA10 5K022 DD01 DD17 DD33 DD42 5K047 AA00 CC01 CC08 DD01 DD02 EE04 GG44 GG45 HH01 HH03 KK04 KK15 LL15 MM15 MM62 5K061 AA09 AA13 BB06 BB10 BB17 GG12 5K062 AA02 AA06 AB13 AC07 AE06 AG01 BA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル放送信号を含む伝送信号を受信選
    局して復調するデジタル放送受信装置であって、 前記伝送信号からチャンネルを選局する選局部と、 前記選局部の出力信号を一定のレベルに制御する可変利
    得部と、 前記可変利得部の出力信号を監視し、利得制御信号を出
    力する自動利得制御部と、 前記伝送信号の受信の同期を行うための同期確立状態を
    示すロックデデクタ信号を出力する同期再生部と、 前記可変利得部の出力信号を復調し、復調信号を出力す
    る復調部と、 前記復調信号に含まれるノイズと復調信号の比、前記復
    調信号におけるコンスタレーションの規定値からの分
    散、又は、前記復調信号の訂正前誤り率、の少なくとも
    一つを演算して求め、演算値を出力する訂正前演算部
    と、 前記復調信号に対して内符号復号処理を行い誤り訂正を
    行うとともに、内符号訂正後誤り率を求め内符号訂正後
    誤り率値を出力する内符号訂正部と、 前記内符号訂正部の出力信号に対して外符号復号処理を
    行い誤り訂正を行うとともに、外符号訂正後誤り率を求
    め外符号訂正後誤り率値を出力する外符号訂正部と、 前記利得制御信号と、前記ロックデデクタ信号と、前記
    演算値と、前記内符号訂正後誤り率値と、前記外符号訂
    正後誤り率値に対して、この順でそれぞれに対応した基
    準値との比較判別を少なくとも2つ行い、それぞれの基
    準値を満足しなかった時点で前記選局部に対して別のチ
    ャンネルを選局するよう制御する制御部を備えることを
    特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 【請求項2】デジタル放送信号を含む伝送信号を受信選
    局して復調するデジタル放送受信装置において、 前記伝送信号から選択された受信チャンネルを選局制御
    信号により選局する選局部と、 前記選局部の前段又は後段に配置され、利得制御信号に
    より前記選局部の出力信号を一定の出力レベルに制御す
    る可変利得部と、 前記可変利得部の出力信号を監視し、前記利得制御信号
    を出力する自動利得制御部と、 前記デジタル放送受信装置の、シンボル同期、フレーム
    同期、周波数同期、クロック同期等の受信同期信号を行
    い、前記受信同期信号の同期確立状態を示すロックデデ
    クタ信号を出力する同期再生部と、 前記可変利得部の出力信号を復調し、復調信号を出力す
    る復調部と、 前記復調信号に含まれるノイズと復調信号の比、又は、
    前記復調信号におけるコンスタレーションの規定値から
    の分散、又は、前記復調信号の訂正前誤り率、の少なく
    とも一つを演算して求め、演算値を出力する訂正前演算
    部と、 前記復調信号に対して内符号復号処理を行い誤り訂正を
    行うとともに、内符号訂正後誤り率を求め内符号訂正後
    誤り率値を出力する内符号訂正部と、 前記内符号訂正部の出力信号に対して外符号復号処理を
    行い誤り訂正を行ったデータストリームを出力するとと
    もに、外符号訂正後誤り率を求め外符号訂正後誤り率値
    を出力する外符号訂正部と、 前記利得制御信号と、前記ロックデデクタ信号と、前記
    演算値と、前記内符号訂正後誤り率値と、前記外符号訂
    正後誤り率値と、を入力し、それぞれに対してそれぞれ
    に対応した基準値との比較判別を、前記利得制御信号、
    前記ロックデテクタ信号、前記演算値、前記内符号訂正
    後誤り率値、前記外符号訂正後誤り率値の順序で、少な
    くとも2つ以上の判別を行い、前記それぞれの基準値を
    満足しなかった時点で前記選局部に対して別の受信チャ
    ンネルを選択するよう前記選局信号を出力する制御部で
    構成されることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のデジタル放送受信装置にお
    いて、 前期デジタル放送信号は、有効シンボルと前記有効シン
    ボルの後半部分のコピーを前記有効シンボルの前縁にガ
    ードインターバルとして付加し、前記有効シンボルと前
    記ガードインターバルをあわせて1シンボルとした構成
    であり、 前記ロックデテクタ信号は、前記デジタル放送信号の自
    己相関を求め、前記ガードインターバル信号と前記有効
    シンボルの後半部分との相関の有無で示されることを特
    徴とするデジタル放送受信装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載のデジタル放送受信
    装置のデジタル放送受信方法において、 前回選局していた受信チャンネル、又は、最も低い周波
    数の受信チャネル、又は、最も高い周波数の受信チャネ
    ル等の初期受信チャンネルに、前記選局信号により制御
    する初期選局ステップと、 前記利得制御信号を利得基準値と比較することにより前
    記伝送信号の入力レベルを推定し、入力レベルが低いと
    判断した場合は再選局ステップに、入力レベルが規定量
    以上あると判断した場合は同期確立状態判別ステップに
    処理を移す利得制御信号判別ステップと、 前記ロックデデクタ信号から同期確立状態を判別し、同
    期再生していないと判別した場合は前記再選局ステップ
    に、同期再生していると判別した場合は演算値判別ステ
    ップに処理を移す前記同期確立状態判別ステップと、 前記演算値を演算基準値と比較することにより訂正後の
    符号誤り率を推定し、訂正後の符号誤りがあると判別し
    た場合は前記再選局ステップに、訂正後の符号誤りがな
    いと判別した場合は内符号訂正後誤り率値判別ステップ
    に処理を移す前記演算値判別ステップと、 前記内符号訂正後誤り率値を内符号訂正後誤り率基準値
    と比較することにより外符号訂正後の符号誤り率を推定
    し、訂正後の符号誤りがあると判別した場合は前記再選
    局ステップに、外符号訂正後の符号誤りがないと判別し
    た場合は外符号訂正後誤り率値判別ステップに処理を移
    す前記内符号訂正後誤り率値判別ステップと、 前記外符号訂正後誤り率値を判別し、符号誤り率がある
    と判別した場合は前記再選局ステップに、符号誤り率が
    ないと判別した場合は再生ステップに処理を移す前記外
    符号訂正後誤り率値判別ステップと、 前記データストリームをデマックス、デコードし、受信
    番組を再生する前記再生ステップと、 現在選択している受信チャンネルが再生できるデジタル
    放送信号ではないと判別された場合の処理を行い、前記
    選局部に対して選局信号を出し、別の受信チャンネルを
    選択する前期再選局ステップを有し、 前記利得制御信号判別ステップ、前記同期確立状態判別
    ステップ、前記演算値判別ステップ、前記内符号訂正後
    誤り率値判別ステップ、前記外符号訂正後誤り率値判別
    ステップの順序で、少なくとも2つ以上の判別を行うこ
    とを特徴とするデジタル放送受信方法。
  5. 【請求項5】請求項2または3記載のデジタル放送受信
    装置のデジタル放送受信方法において、 前記デジタル放送信号は、外符号を施した後複数の階層
    に階層分割し、前記階層ごとに内符号を施しており、 前回選局していた受信チャンネル、又は、最も低い周波
    数の受信チャネル、又は、最も高い周波数の受信チャネ
    ル等の初期受信チャンネルに、前記選局信号により制御
    する初期選局ステップと、 前記利得制御信号を利得基準値と比較することにより前
    記伝送信号の入力レベルを推定し、入力レベルが低いと
    判断した場合は再選局ステップに、入力レベルが規定量
    以上あると判断した場合は同期確立状態判別ステップに
    処理を移す利得制御信号判別ステップと、 前記ロックデデクタ信号から同期確立状態を判別し、同
    期再生していないと判別した場合は前記再選局ステップ
    に、同期再生していると判別した場合は階層伝送判別ス
    テップに処理を移す前記同期確立状態判別ステップと、 階層伝送の有無を判別し、階層伝送されていない場合は
    演算値判別ステップに、階層伝送されている場合は各階
    層演算値判別ステップに処理を移す前記階層伝送判別ス
    テップと、 前記演算値を演算基準値と比較することにより訂正後の
    符号誤り率を推定し、訂正後の符号誤りがあると判別し
    た場合は前記再選局ステップに、訂正後の符号誤りがな
    いと判別した場合は内符号訂正後誤り率値判別ステップ
    に処理を移す前記演算値判別ステップと、 前記内符号訂正後誤り率値を内符号訂正後誤り率基準値
    と比較することにより外符号訂正後の符号誤り率を推定
    し、訂正後の符号誤りがあると判別した場合は前記再選
    局ステップに、外符号訂正後の符号誤りがないと判別し
    た場合は外符号訂正後誤り率値判別ステップに処理を移
    す前記内符号訂正後誤り率値判別ステップと、 前記外符号訂正後誤り率値を判別し、符号誤り率がある
    と判別した場合は前記再選局ステップに、符号誤り率が
    ないと判別した場合は再生ステップに処理を移す前記外
    符号訂正後誤り率値判別ステップと、 前記データストリームをデマックス、デコードし、受信
    番組を再生する前記再生ステップと、 現在選択している受信チャンネルが再生できるデジタル
    放送信号ではないと判別された場合の処理を行い、前記
    選局部に対して選局信号を出し、別の受信チャンネルを
    選択する前期再選局ステップと、 各階層の演算値を階層ごとにそれぞれの階層の演算基準
    値と比較することによりそれぞれの階層の訂正後符号誤
    り率を推定し、全階層とも訂正後の符号誤りがあると判
    別した場合は前記再選局ステップに、少なくとも1つの
    階層は訂正後の符号誤りがないと判別した場合は正常受
    信階層内符号訂正後誤り率値判別ステップに処理を移す
    前記各階層演算値判別ステップと、 訂正後の符号誤りがないと判別した階層に対して内符号
    訂正後誤り率値を前記内符号訂正後誤り率基準値と比較
    することにより外符号訂正後の符号誤り率を推定し、全
    階層とも訂正後の符号誤りがあると判別した場合は前記
    再選局ステップに、全階層とも外符号訂正後の符号誤り
    率がないと判別した場合は前記前記外符号訂正後誤り率
    値判別ステップに、少なくとも1つの階層は訂正後の符
    号誤りがないと判別した場合は正常階層再生ステップに
    処理を移す前記正常受信階層内符号訂正後誤り率値判別
    ステップと、 前記データストリームのなかで訂正後の符号誤りがない
    と判別した階層の受信可能番組を検索し、デマックス、
    デコードして前記受信可能番組を再生する前記正常階層
    再生ステップを有し、 階層伝送のない場合は前記利得制御信号判別ステップ、
    前記同期確立状態判別ステップ、前記演算値判別ステッ
    プ、前記内符号訂正後誤り率値判別ステップ、前記外符
    号訂正後誤り率値判別ステップの順序で、少なくとも2
    つ以上の判別を行い、又階層伝送のある場合は、前記利
    得制御信号判別ステップ、前記同期確立状態判別ステッ
    プ、前記各階層演算値判別ステップ、前記正常受信階層
    内符号訂正後誤り率値判別ステップの順序で、少なくと
    も2つ以上の判別を行い且つ前記各階層演算値判別ステ
    ップと前記正常受信階層内符号訂正後誤り率値判別ステ
    ップのどちらか一方は必須とする、ことを特徴とするデ
    ジタル放送受信方法。
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