JP2002092789A - 車両監視装置 - Google Patents

車両監視装置

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JP2002092789A
JP2002092789A JP2000284945A JP2000284945A JP2002092789A JP 2002092789 A JP2002092789 A JP 2002092789A JP 2000284945 A JP2000284945 A JP 2000284945A JP 2000284945 A JP2000284945 A JP 2000284945A JP 2002092789 A JP2002092789 A JP 2002092789A
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JP2000284945A
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Kenji Kanayama
憲司 金山
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より確実に、特定の車両に対して騒音を発生
しているとの注意を促す。 【解決手段】 道路1を走行する車両11A乃至11Cの
うち、基準以上の音量の音を発生して走行しているもの
があれば、マイクロホン3A乃至3Cがこれを検出する。
車両撮影用カメラ4A乃至4Cにより、その車両11が撮
影され、ナンバープレート認識用カメラ5A乃至5Cによ
り、その車両11のナンバープレートが認識される。制
御装置6は、その車両に対する警告情報を、電光掲示板
7A乃至7Cのうちの対応する車線に配置されているもの
に表示させる。警告情報には、その車両のナンバープレ
ート番号の他、撮影された車両の外観や、検出された音
量などが示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両監視装置に関
し、特に、より確実に、特定の車両に対して騒音を発生
しているとの注意を促すことができる、車両監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近、道路交通の分野において、公害環
境問題とともに、騒音問題が大きくクローズアップされ
きた。車両が大きな騒音を発生して道路を走行すると、
近隣住民に、大きな精神的ストレスを与えるだけでな
く、安眠妨害の一因にもなる。
【0003】しかしながら、大きな騒音源となる車両
は、全体のうちの少数であり、与える被害が身体的なも
のではなく、精神的なものであることもあいまって、充
分な対策がとられていないのが現状である。
【0004】道路の脇に騒音防止用の壁を作るなど、道
路構造を変更することも考えられるが、道路沿いに家屋
やビルが存在するような場合、そのような構造も採用す
ることができない。また、できたとしても、極めてコス
ト高となる。
【0005】そこで、例えば、特開平6−28596号
公報、および特開平6−68376号公報に開示されて
いるように、車両の走行速度を検出し、速度が基準以上
であるとき、道路上方に設置された電光掲示板により、
速度超過である旨を運転手に警告することが考えられて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両の
走行速度と騒音とは、必ずしも1対1に対応せず、騒音
の発生源となっている車両を正確に検出することができ
ない課題があった。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、より確実に、特定の車両に対して騒音を発
生しているとの注意を促すことができるようにするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の車両監視
装置は、道路を走行する車両が発生する音を検出する音
検出手段と、音検出手段により検出された音を発生する
車両の画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段に
より取得された画像に基づいて、車両を識別する識別手
段と、識別手段により識別された車両に対する警告情報
を表示する表示手段とを含むことを特徴とする。
【0009】前記音検出手段は、例えば、図2の音源位
置算出部31により、前記画像取得手段は、例えば、図
2の車両位置算出部32A,32B,32Cにより、前記
識別手段は、例えば、図2の音源車両決定部34によ
り、前記表示手段は、例えば、図2の出力制御部35
A,35B,35Cにより、それぞれ構成される。
【0010】また、前記音検出手段は、さらに、図2の
マイクロホン3A,3B,3Cを、前記画像取得手段は、
さらに、図2の車両撮影用カメラ4A,4B,4Cを、前
記表示手段は、さらに、図2の電光掲示板7A,7B,7
Cを、それぞれ含めて構成されるようにしてもよい。
【0011】前記音検出手段は、道路を走行中または停
車中の自動車やバイクなどが発生する音を検出する。
【0012】そして、前記音検出手段は、音情報に基づ
いて、音源位置を検出する。音情報とは、音の振幅、周
波数、位相、音を音検出手段で受信した時刻などであ
る。これらの音情報を用いることで音源位置を算出する
ことができる。また音源が複数存在する場合でも、各音
源の周波数が異なれば、同時刻における各音源位置を算
出することができる。
【0013】さらに、前記識別手段は、個々の車両を識
別するための情報を取得する。例えば、前記識別手段
は、撮像された車両の画像情報に基づいて、前記音源位
置に対応する位置に存在する車両のナンバープレート情
報を取得する。これにより、車両をナンバープレートで
特定することができる。ナンバープレート情報を取得す
る方法としては、音源位置付近を走行する車両をカメラ
で撮像し、撮像したことにより得られたナンバープレー
ト部分の画像を文字認識することによって、ナンバープ
レート情報を取得する方法がある。他の方法としては、
車両が無線で発するナンバープレート情報およびその発
信車両の位置情報を無線で受信することによって、ナン
バープレート情報を取得する方法がある。
【0014】ここで、ナンバープレートとは、車両を識
別するために使用されているものである。よって、ナン
バープレート情報に限らず、車両を識別することができ
る情報であればなんでも良い。例えば、車両を識別する
情報として、車両を運転する運転手の運転免許証番号や
車両製造番号等がある。
【0015】道路は、一般道路と有料道路のいずれであ
ってもよい。また、車両は、乗用車、トラック、二輪車
などを意味する。但し、車両が二輪車である場合、その
ナンバープレートは車体の後方にのみ取り付けられてい
るため、そのナンバープレートを認識するためのナンバ
ープレート認識用カメラは、車体を後方から撮像する必
要がある。
【0016】本発明の第1の車両監視装置においては、
道路を走行する車両が発生する音が検出され、検出され
た音を発生する車両の画像が取得され、取得された画像
から、車両が識別され、識別された車両に対する警告情
報が表示される。
【0017】本発明の第1の車両監視装置によれば、道
路を走行する車両が発生する音を検出し、検出した音を
発生する車両の画像を取得し、取得した画像から、車両
を識別し、識別した車両に対する警告情報を表示するよ
うにしたので、走行車両の運転手に対して、車両毎に、
騒音の発生の有無を知らせることができる。
【0018】前記音検出手段は、音量が基準以上の音を
検出するようにすることができる。
【0019】これにより、基準以上の音を発しながら走
行する車両のみが検出されることとなり、騒音を発しな
がら走行する車両に対してのみ、警告情報を表示するこ
とができる。
【0020】基準となる音量は、任意の値に設定可能で
ある。この値は、車種毎に異なる値とすることもでき
る。
【0021】前記表示手段は、警告情報として、識別手
段により取得された車両のナンバープレートのうちの少
なくとも一部の情報、車両の少なくとも一部の外観の画
像、および車両の位置に関する情報、並びに、音検出手
段により検出された音の音量のうちの少なくとも1つを
表示するようにすることができる。
【0022】ナンバープレートの少なくとも一部の情報
とは、ナンバープレートに示されている陸運支局または
自動車検査登録事務局を表示する地域名であってもよい
し、車両の指定番号(4桁の番号)などであってもよ
い。また、車両の少なくとも一部の外観の画像とは、例
えば、前記画像取得手段が撮影した車両の画像、または
その一部である。車両の位置に関する情報とは、例え
ば、車両が走行している車線を示す情報などである。
【0023】これにより、より確実に、特定の車両に対
して、騒音を発生しているとの注意を促すことができ
る。
【0024】前記表示手段は、音検出手段により検出さ
れた音の音量を、所定単位の図形を組み合わせて表示す
るようにすることができる。
【0025】「音量を、所定単位の図形を組み合わせて
表示する」とは、例えば、所定単位の長方形を積層する
ことにより棒グラフを生成し、音量を表示する、また、
所定単位の扇形を組み合わせることにより円グラフを生
成し、音量を表示することである。
【0026】棒グラフ、および円グラフにおいては、音
量が大きくなるにつれ、例えば、表示色を赤に近づけ、
グラデーションをつけて表示することができる。
【0027】これにより、運転手は、音量が基準値を超
えていることを瞬時に認識することができる。
【0028】前記表示手段は、警告情報として、道路の
車線の変更を指示するようにすることができる。
【0029】基準を超える音を発しながら走行している
車両を、道路中央に近い車線を走行させることにより、
道路の近隣住民に対する騒音が抑制される。また、道路
周辺の住宅が道路の片側のみに存在する場合には、住宅
側から遠い位置の車線を走行させることにより、住宅へ
の騒音を抑制することができる。
【0030】前記表示手段は、警告情報として、車両が
走行すべき道路を指示するようにすることができる。
【0031】車両が走行すべき道路とは、車両の騒音に
よる周囲への影響が少ない道路を意味する。例えば、車
両の進行方向に分岐路があり、一方が住宅街を抜ける道
路で、他方が防音壁付きの道路である場合、車両が走行
すべき道路は、周囲への騒音の影響が少ない道路である
防音壁付きの道路とされる。したがって、道路の形状
と、道路周辺の立地条件に応じて、騒音車両が大幅に迂
回するような指示がされる。また、騒音を発しながら走
行している車両が、周囲への騒音の影響が少ない車線を
走行している場合には、車線変更禁止、右折禁止、左折
禁止、もしくは停車禁止などの指示がされる。
【0032】識別手段により識別された車両が、指示に
対応して走行したか否かを確認する確認手段と、確認手
段による確認の結果に基づいて所定の通報を行う通報手
段とをさらに含むようにすることができる。
【0033】前記確認手段は、例えば、図18のステッ
プS71の処理を実行する図2の音源車両決定部34に
より、前記通報手段は、例えば、図2の通信部36によ
り、それぞれ構成される。
【0034】前記指示とは、車線変更する旨の指示、ま
たは道路を迂回して走行する旨の指示などである。
【0035】識別された車両が、指示に対応して走行し
たか否かが確認され、確認の結果に基づいて通報され
る。
【0036】識別された車両が、指示に対応して走行し
たか否かを確認し、確認の結果に基づいて通報するよう
にしたので、車線変更する旨の警告情報などに応じない
車両に関する情報が、監視センタなどに通報される。
【0037】本発明の第2の車両監視装置は、道路を走
行する車両が発生する音を検出する音検出手段と、音検
出手段により検出された音を発生する車両の識別情報を
取得する取得手段と、取得手段により取得された識別情
報に対応する車両に対して、警告情報を表示する表示手
段とを含むことを特徴とする。
【0038】前記車両の識別情報には、例えば、車両の
ナンバープレート情報や、車両を運転する運転手の運転
免許証番号や車両製造番号等がある。この車両の識別情
報は、無線信号などから取得することができる。
【0039】すなわち、例えば、車両に図14に示すよ
うな処理装置81が積載されている場合、本発明の第2
の車両監視装置は、車両のナンバープレート番号などの
識別情報の送信を、処理装置81に対して無線で要求す
る。また、車両の位置情報の送信を要求するようにして
もよい。
【0040】車両の識別情報を無線で送信させることに
より、例えば、天候不順のため、車両撮影用カメラ4A
乃至4Cが撮影する画像情報からナンバープレート情報
が識別できない場合などに有効となる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した、車両
監視システムの構成例を示している。道路1は、車線
A,B,Cを有している。そして、白抜き矢印が各車線の
車両の進行方向である。この道路1には、各車線を横切
るように支持バー2−1が設置されており、この支持バ
ー2−1には、車線Aに対応して、マイクロホン3A、車
両撮影用カメラ4A、およびナンバープレート認識用カ
メラ5Aが配置されている。同様に、車線Bに対応して、
マイクロホン3B、車両撮影用カメラ4B、およびナンバ
ープレート認識用カメラ5Bが配置され、車線Cに対応し
て、マイクロホン3C、車両撮影用カメラ4C、およびナ
ンバープレート認識用カメラ5Cが配置されている。
【0042】また、支持バー2−1から車両の進行方向
に対して所定の距離だけ離間して設置されている支持バ
ー2−2には、車線Aに対応して、電光掲示板7Aが配置
され、車線Bに対応して、電光掲示板7Bが配置され、車
線Cに対応して、電光掲示板7Cが配置されている。
【0043】これらのマイクロホン3A乃至電光掲示板
7Cは、道路1の車線Aの外側に配置されている制御装置
6と接続されている。
【0044】また、この例においては、車線A乃至Cを、
それぞれ車両11A乃至11Cが走行している状態とされ
ている。マイクロホン3A乃至3Cは、車両11A乃至1
1Cが発生する音を検出し、検出した音などの情報に基
づいて、音源位置を算出するので、車両11A乃至11C
は、それぞれ音源12A乃至12Cとして検出されること
になる。
【0045】そして、この例において、車両撮影用カメ
ラ4A乃至4Cは、各車線を通行する車両の外観を撮影す
る。撮影後、車両が通行したことを証明するために、車
両の同一性を判断できるだけの外観が撮影されているこ
とが好ましい。この撮影画像は、例えば、車両前面を撮
影したもの、すなわち、同一性判断に適する、ナンバー
プレート、運転手の顔、車両の特徴である車両前面が写
されているものであることが好ましい。
【0046】さらに、この例において、ナンバープレー
ト認識用カメラ5A乃至5Cは、各車線を通行する車両の
前面に取り付けられているナンバープレートを撮影する
(または、背面に取り付けられているナンバープレート
を撮影するようにしてもよい)。後述するナンバープレ
ート認識部33A乃至33Cにおいて、撮影した画像を画
像処理することで、画像データ中のナンバープレートの
有無の判断およびナンバープレート中の文字や記号が認
識される。
【0047】支持バー2−2に設置されている電光掲示
板7A乃至7Cは、制御装置6の指示に基づいて、所定の
基準以上の音を発生しながら走行していると判定された
車両に対する警告を表示する。電光掲示板7A乃至7Cに
は、警告メッセージとともに、車両撮影用カメラ4A乃
至4Cにより撮影された車両の外観や、ナンバープレー
ト認識用カメラ5A乃至5Cにより認識されたナンバープ
レートの番号などが表示されるが、詳しくは後述する。
【0048】制御装置6は、例えば、図2に示されるよ
うに構成されている。音源位置算出部31は、マイクロ
ホン3A乃至3Cの出力を取り込み、音源の方位および距
離を検出する。その原理について、図3を参照して説明
する。
【0049】図3において、点Sは音源(図1における
音源12A,12Bまたは12Cに対応する)の位置を示
している。また、点M0,M1,M2は、それぞれマイクロホ
ン3B、マイクロホン3A、およびマイクロホン3Cにそ
れぞれ対応している。これらの点M0,M1,M2(従って、
マイクロホン3B,3A,3C)は、それぞれ間隔Xで等間
隔に配置されている。
【0050】図3においては、点M0が原点とされ、x座
標軸が、図1における道路1と垂直な方向とされ、y座
標軸が、道路1と平行な方向とされている。
【0051】線分M0S(点M0と点Sを結ぶ線分)とy座標
軸とのなす角度がθとされ、この角度θが、マイクロホ
ン群(マイクロホン3A,3B,3C)に対する音源の方
位を示しており、線分M0Sの長さRが、マイクロホン群に
対する音源Sの距離を表している。
【0052】線分M1S(点M1と点Sを結ぶ線分)の長さL1
から線分M0Sの長さRを引いた長さΔL1、線分M2S(点M2
と点Sを結ぶ線分)の長さL2から線分M0Sの長さRを引い
た長さΔL2、角度θ、長さR、および間隔Xの間には次式
の関係が成立する。
【0053】
【数1】
【0054】上記式(1)と式(2)を、角度θと長さ
Rについて解くと、次式が得られる。
【0055】
【数2】
【0056】上記式(3)と式(4)において、長さΔ
L1,ΔL2の値は、音声信号の受信タイミングの相互の時
間差に基づいて求めることができる。また、間隔Xの値
は既知である。従って、上記式(3)と式(4)から、
音源の方位と距離を計算することができる。
【0057】なお、この実施の形態においては、マイク
ロホンを3個とし、2つの時間差を用いて平面上の音源
の方位および距離を検出するようにしたが、4つ以上の
音センサ、3つ以上の時間差を用いて、3次元空間情報
の音源の方位および距離を検出することができる。ある
いは、2つの音センサを有し、音センサ群から、無限乃
至所定の距離だけ離れた位置に音源が存在するという前
提で、1つの時間差を用いて平面上の音源の方位だけを
検出することも可能である。
【0058】なお、以上の検出原理の詳細は、特開20
00−35474号公報に開示されている。
【0059】また、マイクロホンで検出した音情報に基
づいて音源位置を算出する技術であれば、どのような算
出方法であっても、本発明に適用することができる。
【0060】例えば、発生する音の周波数情報や位相情
報に基づいて、複数の異なる音源が存在する場合でも、
各音源の位置をそれぞれ算出することができる。この算
出方法の一例を示す特開平7−84028号公報におい
ては、1つ、または複数の音源から発せられた音を2つ
のセンサで受信し、受信した音の各周波数におけるクロ
ススペクトルが、所定の仮想点に音源があるとした場合
に、実数となるように位相補償し、位相補償したクロス
スペクトルの最小値に基づいて、音源の位置を算出する
ことが開示されている。
【0061】ナンバープレート認識部33A乃至33C
は、ナンバープレート認識用カメラ5A乃至5Cの出力す
る画像データから、画像中のナンバープレートの有無を
判断し、ナンバープレートがあると判断した場合には、
ナンバープレートの文字や記号を認識して、認識結果を
出力する。
【0062】車両位置算出部32A乃至32Cは、車両撮
影用カメラ4A乃至4Cの出力する画像データから、車両
位置(その車両が走行している車線)を算出する。
【0063】音源車両決定部34は、音源位置算出部3
1により算出された音源位置と、車両位置算出部32A
乃至32Cのいずれかより供給された車両位置に基づい
て、基準以上の音量を発生している車両を決定する。そ
して、音源車両決定部34は、その車両のナンバープレ
ートを、ナンバープレート認識部33A乃至33Cのいず
れかからの出力から読み取り、内部のメモリに記憶す
る。また、このメモリには、音源位置算出部31で算出
された音源位置と音量、並びに車両位置算出部32A乃
至32Cで算出された車両位置も記憶される。さらに、
このメモリには、基準以上の音量が検出された日時も記
憶される。
【0064】出力制御部35A乃至35Cは、音源車両決
定部34に記憶された情報から必要な情報を選択して警
告情報を生成し、電光掲示板7A乃至7Cにそれぞれ出力
する。また、警告情報を表示する出力装置は、電光掲示
板に限られるものではなく、例えば、液晶表示装置や、
音声情報を出力するスピーカ、あるいはそれらの組み合
わせなどにより構成してもよい。
【0065】通信部36は、有線または無線で、図示せ
ぬセンタとの間の通信処理を行い、音源車両決定部34
で取り込まれた情報をセンタに送信したり、センタより
送信されてきた情報を取り込み、音源車両決定部34に
供給する。センタからの情報に基づき、例えば、マイク
ロホン3A乃至3Cで取り込まれる音量の基準値などが設
定される。
【0066】また、通信部36が、音源車両決定部34
で取り込まれた情報を、認識したナンバープレートなど
の情報に基づいて、騒音を発生する車両に無線で送信す
るようにしても良い。これにより、受信機を備えている
車両は、車両内のスピーカーや情報表示装置で、騒音に
関する警告情報を取得することができる。
【0067】次に、図4のフローチャートを参照して、
この監視システムの動作について説明する。
【0068】マイクロホン3A乃至3Cは、音声信号を取
り込み、音源位置算出部31に出力している。音源位置
算出部31は、ステップS1において、マイクロホン3A
乃至3Cが、通信部36を介してセンタから指示された
基準以上の音量を検出するまで待機し、基準以上の音量
を検出したとき、ステップS2において、図3を参照し
て説明した原理に基づいて、音源位置を算出する。これ
により、例えば、図1の車両11Aの音源12Aが音源位
置算出部31により検出され、その音源位置および音量
が、音源車両決定部34に供給される。基準以上の音量
を発生する音源が複数算出された場合は、音源位置算出
部31は、複数の音源位置および音量を音源車両決定部
34に供給する。音源車両決定部34に供給される音量
は、音源位置算出部31で算出した音源の音量の最大
値、所定時間における音量の平均値などである。音源車
両決定部34は、音源位置算出部31により、音源位置
が算出された日時も、内蔵するタイマから取り込む。
【0069】次に、ステップS3において、音源車両決
定部34は、音源位置算出部31により、ステップS2
において算出された音源位置が、道路1の車線Aに対応
しているか否かを判定する。音源位置が車線Aに対応し
ている場合、ステップS4において、音源車両決定部3
4は、車線Aに対応する車両撮影用カメラ4Aを制御し、
車両を撮影させる。車両位置算出部32Aは、車両撮影
用カメラ4Aが撮影し、出力した画像データから、車線A
を走行する車両の車両位置を算出する。いまの場合、ス
テップS2の処理で算出された音源12Aに対応する車両
11Aが、車線Aを走行しているので、車両位置算出部3
2Aは、少なくとも、車両11Aの車線A上の位置を、音
源車両決定部34に出力する。車線A上を他の車両も走
行している場合には、その車両の位置も出力される。
【0070】音源車両決定部34は、ステップS6にお
いて、ステップS2で算出された音源位置と、ステップS
5で算出された車両位置とが一致するか否かを判定す
る。より正確には、ステップS2で算出された音源位置
に対応する位置に、ステップS5の処理で、車両の存在
が検出されているか否かが判定される。2つの位置で車
両が検出されている場合、ステップS7において、音源
車両決定部34は、ナンバープレート認識用カメラ5A
を制御し、車線Aを走行している車両11Aのナンバープ
レートを撮影させる。ナンバープレート認識部33A
は、ナンバープレート認識用カメラ5Aが出力した画像
データから、車両11Aのナンバープレートを認識し、
認識した結果得られた番号を音源車両決定部34に出力
する。
【0071】ここでステップS6で、「音源位置と車両
位置が一致するか否かを判定する」のではなく、「音源
位置に対応する位置に車両の存在が検出されているか否
かを判定する」理由について説明する。
【0072】車両は、走行するにあたり車両の構造上音
を発生する。主な音の発生箇所としては、車輪と地面と
の接触部分、エンジン、クラクションなどがある。これ
らの音源は、車両によって異なっている。車両の種類に
応じて、車輪が設けられている位置が異なるし、エンジ
ンが前方に設置されていたり、後方に設置されていたり
するなどのためである。そのため車両の位置情報を1点
の座標情報で表現する場合、音源位置と一致するかどう
かの判定において、車両一台分の許容範囲を持たせるこ
とが好ましい。
【0073】音源車両決定部34は、ステップS8にお
いて、基準以上の音量で車両11Aが走行していたこと
の証拠となる情報を、内蔵するメモリに記憶する。この
情報には、ステップS2の処理で音源位置算出部31に
より算出された音源位置、音源位置が演算されたとき検
出された音量、ステップS5で車両位置算出部32Aによ
り算出された車両位置、ステップS7でナンバープレー
ト認識部33Aにより認識されたナンバープレートの番
号、並びに、ステップS4の処理で車両撮影用カメラ4A
により撮影された車両撮像画像、基準以上の音量が検出
された日時が含まれる。さらに、制御装置6が設置され
ている位置(制御装置6に割り当てられている識別番号
により、その位置が特定できる場合には、その識別番号
でもよい)が必要に応じて含められる。
【0074】そして、ステップS8で記録されたナンバ
ープレート情報や音量などの情報のうち、所定のもの
が、必要に応じて、音源車両決定部34から出力制御部
35Aに供給され、ステップS9において、基準以上の音
を発生している車両11Aが走行している車線Aに対応す
る電光掲示板7Aに表示される。
【0075】図5は、電光掲示板7Aに表示される警告
情報の例を示している。図5(A)の例においては、ス
テップS7の処理でナンバープレート認識部33Aにより
認識されたナンバープレートの番号のうちの4行の数字
(12−34)、およびステップS2の処理で音源位置
算出部31により検出された音量(95ホン(dB))
が、「騒音オーバーです」の警告メッセージとともに表
示されている。ナンバープレートの番号の一部(いまの
場合、4桁の数字)が表示されることにより、車両11
Aの運転手は、自分に対して警告されたことを認識でき
る。なお、この例では、音量が数字(95ホン)と、棒
グラフで表示されており、車両11Aの運転手は、基準
(例えば、90ホン)以上の音量を発していることを瞬
時に認識できる。
【0076】例えば、60ホン以下のレベルを緑、90
ホン以下のレベルをオレンジ色、90ホンを超えるレベ
ルを赤で表示すれば、色(赤)からも、直感的に、基準
以上の音量であることが迅速に、認識可能となる。
【0077】また、図5(B)に示すように、音量を円
グラフにより表示することもでき、棒グラフで表示した
場合と同様の効果を得ることができる。
【0078】図5(A)と図5(B)の例においては、長
方形(図5(A))または扇形(図5(B))の単位図形
を、音量のレベルに応じた数だけ組み合わせることで、
音量が表示されている。
【0079】図5(C)の例においては、上述した棒グ
ラフや円グラフが表示されている部分に、車両撮影用カ
メラ4AがステップS4の処理で正面から撮影した車両1
1Aの外観の画像が表示されている。これにより、車両
11Aの運転手は、ナンバープレートの番号を記憶して
いない場合であっても、自分自身に対して警告されたこ
とを認識できる。
【0080】この他、例えば、電光掲示板7A乃至7Cに
は、制御装置6に、車両撮影用カメラ4A乃至4Cにより
撮影された車両の画像と、予め記憶されている基準の車
両の画像とを比較することで、「クラウン」、「セドリ
ック」(いずれも商標)といった車種名を認識させ、そ
れを表示させるようにしてもよいし、音源車両決定部3
4が、ナンバープレートの番号を利用し、通信部36を
介して管理センタに問い合わせることにより取得した、
運転手の氏名などを表示させるようにしてもよい。ま
た、制御装置6が車両11Aと無線で通信する機能を有
している場合(後述する図13と図14に示される処理
装置81を有している場合)、その通信により取得した
車両の固有情報を表示して、運転手に警告してもよい。
さらに、電光掲示板7A乃至7Cには、「ナンバー12−
34の車両 10dBオーバー」というように、基準から
超過した音量が表示されるようにしてもよい。勿論、
「騒音オーバーです」の警告メッセージだけを表示させ
たり、警告メッセージとナンバープレートの4桁の数字
だけを表示させるなどしてもよい。
【0081】ステップS6において、ステップS2で算出
された音源位置と、ステップS5で算出された車両位置
とが一致しないと判定された場合、ステップS10に進
み、音源車両決定部34はエラー処理を実行する。すな
わち、この場合、音源位置に車両が走行していなかった
ことになるので、例えば、偶然、近所で発生した騒音が
取り込まれ、誤動作したものとして、エラー処理され
る。
【0082】ステップS3において、ステップS2で算出
された音源位置が、車線Aに存在しないと判定された場
合には、ステップS11において、音源位置が車線Bに存
在するか否かが判定され、車線Bに存在すると判定され
た場合には、ステップS12乃至ステップS15におい
て、上述したステップS4乃至ステップS7と同様の処理
が実行される。
【0083】これにより、車両撮影用カメラ4Bが出力
した画像データから車両位置算出部32Bにより車両位
置が算出され、ナンバープレート認識用カメラ5Bによ
り、撮影された画像データに基づいて、ナンバープレー
ト認識部33Bにより、ナンバープレートが認識され
る。
【0084】また、ステップS11において、音源位置
が車線Bに存在しないと判定された場合には、ステップS
16に進み、音源位置が車線Cに存在するか否かが判定
される。音源位置が車線Cに存在すると判定された場
合、ステップS17乃至ステップS20において、ステッ
プS4乃至ステップS7における場合と同様の処理が実行
される。
【0085】これにより、車両撮影用カメラ4Cにより
出力された画像データから、車両位置算出部32Cによ
り車両位置が算出され、ナンバープレート認識用カメラ
5Cにより撮像された画像データから、ナンバープレー
ト認識部33Cにより、ナンバープレートが認識され
る。
【0086】その結果、車線Bまたは車線Cにおいても、
上述した車線Aにおける場合と同様の処理が行われ、ス
テップS8で記憶された情報のうちの必要な情報が、ス
テップS9において、図5に示すような警告情報として
表示される。
【0087】ステップS16において、音源位置が車線C
にも存在しないと判定された場合、結局、マイクロホン
3A乃至3Cにより、基準以上の音量の音が検出されたに
も関わらず、音源位置が車線A乃至車線Cのいずれにも存
在しないと判定されたことになるので、ステップS10
に進み、エラー処理が実行される。
【0088】ステップS9またはS10の処理の後、再
び、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返し実
行される。
【0089】所定の音量以上の音源が検出されたことに
応じて、車両撮影用カメラ4A乃至4Cは、撮影を開始し
ている。車両撮影情報を道路のその他の交通監視の目的
と併用するには、車両撮影用カメラ4A乃至4Cが、所定
周期で道路状況を撮影し、順次撮影した画像データを時
刻などとともにメモリに記憶するようにすれば良い。こ
の場合、本発明の交通監視装置は、基準以上の音量を検
出したときに、メモリから記憶されている検出時刻の画
像データを読み出し、これらの情報に基づいて、音源位
置と車両位置とが一致するかどうかを判別すれば良い。
【0090】同様にナンバープレート認識用カメラ5A
乃至5Cについても、所定速度を越えて走行する車両の
ナンバープレートを検出するなどの交通監視の目的と併
用するには、ナンバープレート認識用カメラ5A乃至5C
が、所定周期で道路状況を撮影し、順次撮影した画像デ
ータを時刻などとともにメモリに記憶するようにすれば
良い。そして、本発明の交通監視装置は、必要に応じ
て、音源を検出した時刻に対応するナンバープレート情
報をメモリから読み出せば良い。
【0091】音源位置算出部31で算出された音源位置
が道路1のどの車線に対応しているか否かを判定する理
由は、次の通りである。すなわち、カメラの視野と解像
度との関係で、ナンバープレートのような小さなものを
認識するには、小さな視野で高い解像度で画像データを
得る必要がある。図1の例においては、3車線存在する
ので、このような広範囲にわたって高い解像度で、画像
データを得ることができないため、カメラを車線毎に設
置して、高い解像度の画像データを取得している。この
ため、算出された音源位置が、どの車両から発生された
ものであるかを特定するために、道路1のどの車線に対
応する音源位置であるかが判定される。
【0092】もし、高解像度で広範囲にわたって、画像
データを得ることができるカメラが存在すれば、1台の
カメラで取得した画像データに基づいて、画像中に存在
する車両の外観画像を取得し、かつ、ナンバープレート
も認識することができる。
【0093】図1に示す例においては、マイクロホン3
A乃至3Cが、車両撮影用カメラ4A乃至4C、並びにナン
バープレート認識用カメラ5A乃至5Cとともに、同一の
支持バー2−1上に配置されている。その結果、音源位
置の算出に時間がかかると、車両位置が算出されるまで
の間に、車両が車線変更してしまう恐れがある。このよ
うな場合、上述したように、音源位置と車両位置とが対
応しなくなり、ステップS10でエラー処理が行われる
ことになる。
【0094】これを防止するために、例えば、図6に示
されるように、マイクロホン3A乃至3Cを支持バー2−
1上に設置するとともに、車両撮影用カメラ4A乃至4C
と、ナンバープレート認識用カメラ5A乃至5Cを別の支
持バー2−3上に設置するようにし、支持バー2−3
を、支持バー2−1と2−2の間であって、支持バー2
−1より車両11の進行方向に所定の距離だけ離間して
設置することができる。そして、図6の例においては、
さらに、支持バー2−3上に、車両軌跡検出用カメラ4
1が取り付けられている。この車両軌跡検出用カメラ4
1は、道路1を複数の車線にまたがって撮影する。
【0095】図6の例の場合、制御装置6は、図7に示
されるように構成される。この例においては、車両軌跡
検出部51が、音源位置算出部31より供給される音源
位置と、車両軌跡検出用カメラ41の出力から画像処理
により車両の軌跡を検出し、検出結果を、音源車両決定
部34に出力している。その他の構成は、図2における
場合と同様である。
【0096】また、車両軌跡検出用カメラ41と車両撮
影用カメラ4A乃至4Cを1台のカメラで兼用しても良
い。この場合、車両軌跡検出部51および車両位置算出
部32A乃至32Cは、1台のカメラからの画像情報に基
づいて、それぞれの処理を実行する。
【0097】次に、その動作について、図8のフローチ
ャートを参照して説明する。最初に、ステップS31に
おいて、音源位置算出部31は、マイクロホン3A乃至
3Cが基準レベル以上の音量の音を検出するまで待機
し、基準以上の音量の音が検出されたとき、ステップS
32に進み、その音源位置を算出する。音源車両決定部
34は、音源位置算出部31より算出された音源位置が
供給されてきたとき、ステップS33において、車両軌
跡検出用カメラ41を制御し、道路1を走行している車
両を撮影させる。これにより、車両軌跡検出部51に、
例えば、図9に示されるような画像のデータが、車両軌
跡検出用カメラ41から供給される。
【0098】ステップS34において、車両軌跡検出部
51は、ステップS32の処理で算出された音源位置に
対応する位置の、車両軌跡検出用カメラ41の画像上の
車両を特定する。
【0099】図3を参照して説明したように、音源位置
は、マイクロホン3Bの位置に対応する点M0を原点とす
るxy座標軸上において、y座標軸から角度θ方向の、点M
0から距離Rの点として表される。従って、図9に示され
るように、車両軌跡検出用カメラ41で撮像された画像
上のy軸に対して角度θをなす直線上の点M0から、距離R
の点に位置する車両が、音源に対応する車両として特定
される。
【0100】なお、画像のXY座標と、音源位置のxy座標
とは異なる座標であるため、xy座標上の音源12Aの位
置を、XY座標上に表すには、座標変換処理が必要とな
る。すなわち、音源位置としてxy座標で表される角度θ
と距離Rは、画像のXY座標では、角度θと距離Rとは異な
る値となるが、2つの座標の関係は、演算により一義的
に決定することができる。但し、図9の表示例において
は、説明の便宜上、xy座標の角度θと距離Rが、XY座標
に、そのまま同一の値として示されている。
【0101】ステップS35において、車両軌跡検出部
51は、車両が特定できたか否かを判定し、特定できな
かった場合には、ステップS36においてエラー処理を
実行する。その後、処理はステップ31に戻る。
【0102】車両が特定された場合、ステップS37に
進み、車両軌跡検出部51は、その車両の軌跡を追跡す
る処理を実行する。車両を画像上で追跡することは、画
像を充分短いフレーム間隔で撮影すれば、前のフレーム
と次のフレームとの連続性を基準に、容易に行うことが
できる。
【0103】次に、ステップS38において、音源車両
決定部34は、追跡している車両がナンバープレート認
識用カメラ5A乃至5Cで撮影可能な位置に到達したか否
かを判定し、到達していない場合には、ステップS37
に戻り、車両軌跡検出部51に追跡処理を継続的に実行
させる。
【0104】対象車両がナンバープレート認識用カメラ
5A乃至5Cにより撮影可能な位置に到達したか否かの判
定は、対象車両の画像上の位置(X,Y)を、予め実験等
により測定し、設定された基準位置と比較することで行
うことが可能である。
【0105】ステップS38において、対象車両がナン
バープレート認識用カメラ5A乃至5Cで撮影可能な位置
に到達したと判定された場合、ステップS39に進み、
音源車両決定部34は、その時、対象車両が位置する車
線に対応するナンバープレート認識用カメラ5に対して
車両を撮像させ、ナンバープレート認識部33により、
ナンバープレート認識処理を実行させる。図9の例にお
いては、車線Aで音源12Aが検出された車両11Aが、
車線Cに車線変更して走行しているので、ナンバープレ
ート認識用カメラ5Cにより撮像された画像に基づい
て、ナンバープレート認識部33Cがナンバープレート
認識処理を実行する。
【0106】そして、ステップS40において、対応す
る車線の車両撮影用カメラ4で車両が撮影される。図9
の例においては、車線Cに対応する車両撮影用カメラ4C
が車両11Aを撮像し、車両位置算出部32Cに出力す
る。このとき、車両位置算出部32Cは、車両位置を算
出する必要がないので、車両撮影用カメラ4Cにより撮
影された車両11Aの画像データを、そのまま音源車両
決定部34に出力する。
【0107】次に、ステップS41において、音源車両
決定部34は、音源位置、音量、車両位置、ナンバープ
レートの番号、車両撮像画像、日時をメモリに記憶す
る。出力制御部35A乃至35Cは、ステップS42にお
いて、ステップS41の処理で記憶された情報から必要
な情報を電光掲示板7A乃至7Cに表示させる。図9の例
においては、電光掲示板7Cに、図5に示すような警告
情報が表示される。
【0108】その後、処理は、ステップS31に戻り、
それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0109】以上においては、3つのマイクロホン3A
乃至3Cの音源12からの音の受信時刻の差(図3の原
理)に基づいて音源位置を算出するようにしたが、高指
向性のマイクロホンを用いることで音源位置を求めるこ
ともできる。図10は、この場合の例を表している。
【0110】すなわち、図10の例においては、マイク
ロホン3A乃至3Cが、高指向性のマイクロホン3AD乃至
3CDとされている。そして、これらのマイクロホン3AD
乃至3CDが、対応する車線を走行する車両が発生する音
を検出できるように、その指向方向が、図11(A)に
示されるように、鉛直方向に対して角度αで、斜め下方
向に向けて配置されている。
【0111】そして、図10の例においては、指向性マ
イクロホン3ADの、検出可能範囲71Aが車線Aに対応し
て設定されており、高指向性のマイクロホン3BDの検出
可能範囲71Bが、車線Bに対応して設定されており、高
指向性のマイクロホン3CDの検出可能範囲71Cが、車
線Cに対応して設定されている。その他の構成は、図6
における場合と同様である。
【0112】図12は、この場合における制御装置6の
構成例を表している。マイクロホン3A乃至3Cが、高指
向性のマイクロホン3AD乃至3CDに変更されている点を
除き、図7に示す場合と同様の構成とされている。
【0113】次に、その動作について説明する。この場
合の動作は、基本的に、図8のフローチャートに示した
場合と同様となる。但し、ステップS31において、高
指向性のマイクロホン3AD乃至3CDのいずれかにより、
基準値以上の音量が検出されたと判定された場合、ステ
ップS32において、音源位置を算出する処理が、音源
位置算出部31により実行されるが、このとき、音源位
置算出部31は、図3を参照して説明した原理に基づい
て音源位置を算出するのではない。
【0114】すなわち、例えば、図11(A)に示され
るように、指向性の中心の方向が鉛直方向に対して、角
度αとされている場合、マイクロホン3AD(支持バー2
−1)の位置から距離Dだけ離れた位置を中心とする検
出可能範囲71Aにおいて、音の検出が行われる。ま
た、図11(B)に示されるように、角度αが0である
場合には、高指向性のマイクロホン3AD(支持バー2−
1)を中心とする検出可能範囲71Aにおいて、音の検
出が行われる。この場合の距離Dの値は0(または、そ
れに近い値)となる。
【0115】このことは、マイクロホン3BD,3CDにお
いても同様である。
【0116】音源位置算出部31は、車線Aのマイクロ
ホン3ADが基準以上の音量の音を検出した場合には、車
線Aの支持バー2−1から距離Dの位置を音源位置とし、
車線Bのマイクロホン3BDが基準以上の音量の音を検出
した場合には、車線Bの支持バー2−1から距離Dの位置
を音源位置とし、車線Cのマイクロホン3CDが基準以上
の音量の音を検出した場合には、車線Cの支持バー2−
1から、距離Dの位置を音源位置として算出する。
【0117】従って、ステップS33で車両軌跡検出用
カメラ41により撮影が行われたとき、ステップS34
において車両軌跡検出部51は、基準以上の音量が検出
されたタイミングにおいて、対応する車線の検出可能範
囲71A乃至71Cに位置する車両を、音源位置の車両と
特定する。そして、以後、その車両の軌跡が追跡され
る。
【0118】その他の処理は、上述した場合と同様であ
るので、その説明は省略する。
【0119】車両の特定には、車両が自分自身の位置を
検出する機能を有している場合には、その情報を利用す
ることも可能である。図13は、そのような場合の例を
示している。
【0120】この図13の例においては、各車両11A
乃至11Cが、自分自身の位置を検出する機能と、制御
装置6と通信する機能を有する処理装置81A乃至81C
を有している。その他の構成は、図6における場合と同
様である。
【0121】図14は、処理装置81(処理装置81
A,81B,81C)の構成例を表している。位置検出部
91は、GPS(Global Positioning System)システムを
構成する図示せぬ複数の衛星からの電波を受信し、受信
したデータに基づいて、現在位置を演算する。処理部9
2は、位置検出部91により検出された現在位置の入力
を受け、記憶部93に供給し、記憶させるとともに、必
要に応じて、そこに記憶された現在位置データを地図デ
ータに重畳して、入力/表示部94に出力し、表示させ
る。処理部92は、各種のスイッチやボタンで構成され
る入力/表示部94を操作することで入力された各種の
指令に対応して、地図の縮尺を切り換えたり、各種の処
理を実行する。通信部95は、処理部92により制御さ
れ、アンテナ96を介して制御装置6と通信する。
【0122】図15は、図13に示される制御装置6の
構成例を表している。この例においては、通信部101
がアンテナ102を介して、各車両11A乃至11Cの処
理装置81A乃至81Cと通信するようになされている。
その他の構成は、図7における場合と同様である。
【0123】次に、図16のフローチャートを参照し
て、その動作について説明する。最初に、ステップS5
1において、音源位置算出部31は、マイクロホン3
A,3B,3Cが基準以上の音量を検出するまで待機し、
基準以上の音量が検出された場合、ステップS52にお
いて、図3を参照して説明した原理に基づいて音源位置
を算出する。算出された音源位置は、音源位置算出部3
1から音源車両決定部34に供給される。
【0124】次に、ステップS53において、音源車両
決定部34は、通信部101を制御し、各車両に現在位
置のデータの出力を要求する。この要求は、アンテナ1
02を介して電波で各車両に送信される。
【0125】アンテナ102は、支持バー2−1より上
流であって、比較的近傍の車線A乃至車線C内の所定の領
域内に位置する車両だけが受信できる、比較的微弱で、
高指向性の電波を出力する。
【0126】各車両11の処理装置81においては、ア
ンテナ96を介して通信部95で制御装置6からの要求
を受信すると、処理部92は、そのとき位置検出部91
で検出している現在位置を、通信部95からアンテナ9
6を介して制御装置6に送信させる。
【0127】ステップS54において、制御装置6は、
通信部101によりアンテナ102を介して、この処理
装置81からの現在位置データを受信すると、ステップ
S55において、音源車両決定部34は、受信した現在
位置の中から、ステップS52で算出した音源位置に対
応するものを検索する。
【0128】すなわち、例えば、図13に示す例におい
ては、車線A乃至車線Cを走行している車両11A乃至1
1Cのそれぞれから現在位置のデータが送信されてく
る。いま、図13の例において、車両11Aの音源12A
が、ステップS52の処理で、音源位置として算出され
たとすると、ステップS55の処理においては、車両1
1Aの処理装置81Aが出力した現在位置が音源位置に対
応するものとして検索される。
【0129】次に、ステップS56において、音源車両
決定部34は、検索した現在位置(音源位置)を車両軌
跡検出部51に通知し、対応する位置の車両軌跡検出用
カメラ41の画像上の車両を特定させる。車両軌跡検出
部51は、検索された現在位置を、図9に示されるよう
なXY座標中の位置データに変換し、その位置を走行して
いる車両を音源位置に対応する車両として特定する。
【0130】ステップS57において、車両軌跡検出部
51は、車両が特定できたか否かを判定し、特定できな
かった場合には、ステップS58においてエラー処理を
実行する。その後、処理は、ステップS51に戻る。
【0131】車両が特定された場合、ステップS59に
進み、車両軌跡検出部51はその車両の軌跡を追跡する
処理を実行する。
【0132】そして、ステップS60において、音源車
両決定部34は、対象車両がナンバープレート認識用カ
メラ5A乃至5Cで撮影可能な位置に到達したか否かを判
定し、到達してない場合、ステップS59に戻り、車両
軌跡検出部51に、追跡処理を継続的に実行させる。
【0133】ステップS60において、車両がナンバー
プレート認識用カメラ5A乃至5Cで撮影可能な位置に到
達したと判定された場合、ステップS61乃至S64の処
理が実行される。このステップS61乃至ステップS64
の処理は、上述した、図8のステップS39乃至ステッ
プS42の処理と同様の処理である。すなわち、ナンバ
ープレート認識部33A乃至33Cのうち、対象車両の現
在位置に対応するものがナンバープレート認識処理を実
行する。そして、車両位置算出部32A乃至32Cのう
ち、対応する車線のものが車両を撮影し、その車両に対
応して得られた情報が、音源車両決定部34のメモリに
記憶され、必要な情報が警告情報として電光掲示板7A
乃至7Cのうち、対応する車線のものに表示される。
【0134】その後、ステップS51に戻り、それ以降
の処理が繰り返し実行される。
【0135】一般に、路肩側の車線(車線A)を走行す
る場合に較べて、より中央分離帯側の車線(車線C)を
走行する方が、近隣に対する騒音を抑制できることが経
験的に知られている。そのため、電光掲示板7A乃至7C
には、中央分離帯側の車線を走行することを促す警告情
報が表示されるようにしてもよい。
【0136】図17は、中央分離帯側の車線を走行する
ことを警告し、警告に応じない車両を認識する車両監視
システムの構成例を示している。図17の例では、下方
に、図の左方向を進行方向とする道路1−1が配置さ
れ、中央分離帯1−3を挟んで、図の右方向を進行方向
とする道路1−2が配置されている。道路1−1は、車
線A1,B1,C1を有している。同様に、道路1−2
は、車線A2,B2,C2を有している。
【0137】道路1−1には、各車線を横切るように、
所定の距離だけ離間して支持バー2−2−1,2−4−
1が設置されており、支持バー2−2−1には、図6に
示す支持バー2−2と同様に、電光掲示板7A1,7B
1,7C1が、支持バー2−4−1には、制御装置6と
有線または無線で接続されている車両軌跡検出用カメラ
101−1が配置されている。なお、支持バー2−2−
1の上流には、支持バー2−1−1、および支持バー2
−3−1が設置されており、支持バー2−1−1には、
図6に示すようなマイクロホン3A1,3B1,3C1
が、支持バー2−3−1には、車両軌跡検出用カメラ4
1−1,車両撮影用カメラ4A1,4B1,4C1、およ
びナンバープレート認識用カメラ5A1,5B1,5C1
が、それぞれ設置されている。
【0138】また、道路1−2も、道路1−1と同様の
構成とされ、各車線を横切るように、所定の距離だけ離
間して、支持バー2−2−2,2−4−2が設置されて
おり、支持バー2−2−2には、電光掲示板7A2,7B
2,7C2が、支持バー2−4−2には、車両軌跡検出
用カメラ101−2が配置されている。なお、支持バー
2−2−2の上流には、支持バー2−1−2、および支
持バー2−3−2が設置されており、支持バー2−1−
2には、マイクロホン3A2,3B2,3C2が、支持バ
ー2−3−2には、車両軌跡検出用カメラ41−2、車
両撮影用カメラ4A2,4B2,4C2、およびナンバー
プレート認識用カメラ5A2,5B2,5C2が、それぞ
れ設置されている。
【0139】図18は、図17の制御装置6の構成を示
すブロック図である。図18に示す制御装置6の各処理
部の機能は、基本的に、図7に示す制御装置6の機能と
同様であり、道路1−1に設置されている各装置からの
情報だけでなく、道路1−2に設置されている各装置か
らの情報も処理できるように構成されている。なお、車
両軌跡検出用カメラ101−1が撮影する画像情報は、
車両軌跡検出用カメラ41−1と同様に車両軌跡検出部
51−1に、車両軌跡検出用カメラ101−2が撮影す
る画像情報は、車両軌跡検出部51−2に、それぞれ供
給されるように構成されている。勿論、道路1−1,1
−2のそれぞれに設置されている装置を個別に制御する
ように、制御装置6を分けて設置してもよい。
【0140】次に、図20のフローチャートを参照し
て、この監視システムの動作について説明する。この動
作は、図8のステップS42において、図19に示す警
告情報が電光掲示板7A1乃至7C2のいずれかに表示さ
れた後に開始される。なお、図20のフローチャートに
おいては、道路1−1を走行する車両に対する監視処理
のみを説明するが、道路1−2を走行する車両に対する
監視処理も、同様に実行される。
【0141】すなわち、この例では、図8のフローチャ
ートに示す処理で、車線A1,B1を、基準以上の音を発
生しながら走行している車両が検出されると、ステップ
S42で、車線C1を走行することを促す警告情報が、例
えば、図19(A)に示されるように、それぞれの電光
掲示板7A1,7B1に表示される(なお、図19(A)
は、電光掲示板7A1の表示例を表している)。図19
(A)の例においては、図8のステップS39の処理によ
り認識された車両11のナンバープレートの4桁の番号
と、警告メッセージ(「騒音オーバー」、および「中央
分離帯寄りの車線を走行せよ」)と、そのような走行を
誘導する画像情報とが表示されている。
【0142】また、最も中央分離帯1−3に近い車線C
1,C2を走行している場合であっても、その車両が基
準以上の音を発しながら走行している場合、電光掲示板
7C1には、図19(B)に示すような、他の車線(車線
A1,B1)への車線変更を禁止する警告情報が表示され
る。図19(B)の例においては、図8のステップS39
の処理により認識された車両11のナンバープレートの
4桁の番号と、警告メッセージ(「騒音オーバー」、お
よび「車両変更禁止」)と、そのような車両変更禁止を
示す画像情報とが表示されている。
【0143】図19に示す警告情報が表示された後、図
20のステップS71において、音源車両決定部34
は、図8のステップS42で、電光掲示板7A1に警告情
報を表示したか否かを判定する。すなわち、この例にお
いては、車両11A1が、基準以上の音を発生しながら
車線A1を走行しているか否かが判定される。ステップS
71で、音源車両決定部34が電光掲示板7A1に警告
情報を表示したと判定した場合、ステップS72の処理
に進む。
【0144】ステップS72において、音源車両決定部
34は、図8のステップS37の処理で、車両軌跡検出
用カメラ41で追跡して撮影していた車両が、警告情報
に応じて、車線C1に車線変更したか否かを、車両軌跡
検出用カメラ101−1が撮影する画像に基づいて判定
する。すなわち、車両軌跡検出用カメラ41−1で追跡
して撮影されていた車両11A1は、支持バー2−3−
1を通過したとき(車両軌跡検出用カメラ41−1の撮
影可能範囲を通過したとき)、引き続き車両軌跡検出用
カメラ101−1により追跡して撮影される。ステップ
S72において、警告情報に応じて、車両11A1が車線
C1に車線変更したと判定された場合、監視処理は終了
される。
【0145】ステップS72において、音源車両決定部
34は、車両11A1が車線C1に車線変更していない
(車線A1を走行し続けるか、または車線B1に車線変更
し、走行している)と判定した場合、ステップS73の
処理に進む。
【0146】ステップS73において、音源車両決定部
34は、図8のステップS41の処理で記録した車両1
1A1の車両情報に、警告に背いた旨の情報を付加す
る。その後、記録された情報は、所定のタイミングで、
通信部36を介して、管理センタに通報される。管理セ
ンタは、車両の登録されている所有者に対して、警告に
背いたことに対応する手続きを実行する。したがって、
支持バー2−2−1と、支持バー2−4−1の距離は、
運転手が警告情報を確認してから車線を変更できる十分
な距離とされる。なお、支持バー2−2−1と、支持バ
ー2−4−1の間に、さらに支持バーを設けて、車両1
1A1の運転手に対する警告情報を、複数回表示できる
ようにしてもよい。
【0147】一方、ステップS71において、音源車両
決定部34は、電光掲示板7A1に警告情報を表示して
いないと判定した場合、ステップS74で、電光掲示板
7B1に警告情報を表示したか否か(基準以上の音を発
しながら車両11B1が車線B1を走行しているか否か)
を判定する。
【0148】ステップS74において、音源車両決定部
34は、電光掲示板7B1に警告情報を表示したと判定
した場合、ステップS75に進み、以降、ステップS72
およびS73と同様の処理を行う。すなわち、この例に
おいては、車両11B1が、警告情報に応じて、車線C1
に車線変更して走行しているか否かが判定され、警告に
背いていると判定された場合、その旨が記録される。
【0149】ステップS74において、音源車両決定部
34は、電光掲示板7B1に警告情報を表示していない
と判定した場合、警告情報を表示した電光掲示板は、電
光掲示板7C1であると認識し、ステップS76の処理に
進む。
【0150】ステップS76において、音源車両決定部
34は、車両11C1は、車線C1の走行を続けているか
否かを判定する。すなわち、この例においては、図8の
ステップS42で、図19(B)に示す警告情報が表示さ
れるため、この警告に背いているか否かが判定される。
【0151】音源車両決定部34は、車両11C1が、
警告に応じて、車線C1を走行し続けていると判定した
場合、処理は終了されるが、支持バー2−2−1と支持
バー2−4−1の間で、車線A1またはB1に車線変更し
て走行していると判定した場合、ステップS73に進
み、その旨を記録する。
【0152】なお、車両11が、図13を参照して説明
した処理装置81を有する場合、GPSシステムを利用し
て検出した位置から車線変更したか否かを判定するよう
にしてもよい。
【0153】また、基準以上の音量の音を発生しながら
走行している車両に対して、上述した車線変更を促す警
告情報を表示するだけでなく、道路を迂回することを促
すこともできる。例えば、病院や学校と面している道路
においては、騒音に対して、より厳しい制限が付加され
る場合がある。この場合、迂回先として、防音壁などに
よる防音対策が整っている高速道路などがある。
【0154】図21は、車両に対して迂回することを促
す監視システムの構成例を示す図である。この例におい
ては、一車線の道路1Aに面して病院111が位置して
おり、病院111の図中右側に、道路1Aを右折して、
病院111を迂回できる道路1Bが存在している。
【0155】道路1Aには、支持バー2−1,2−3が
設けられており、図10に示す支持バー2−1,2−3
と同様に、それぞれ高指向性のマイクロホン3D、車両
撮影用カメラ4、およびナンバープレート認識用カメラ
5が設置されている。支持バー2−2には、電光掲示板
7が取り付けられている。車両軌跡検出用カメラ101
が取り付けられている支持バー2−4は、道路1Aと道
路1Bの交差点と、病院111の間に設置されている。
それぞれの装置の機能は、上述したものと同様であるた
め、その説明は省略する。
【0156】次に、図23のフローチャートを参照し
て、この監視システムの動作について説明する。この動
作は、図8のフローチャートにより、道路1Aを走行し
ている車両11が、基準以上の音を発生しながら走行し
ていることが検出され、ステップS42において、図2
2に示すような警告情報が電光掲示板7に表示された後
に開始される。
【0157】図22の例においては、図8のステップS
39の処理により認識された車両11のナンバープレー
トの4桁の番号と、警告メッセージ(「騒音オーバ
ー」、および「次の交差点右折せよ」)と、そのような
走行を誘導する画像情報とが表示されている。
【0158】ステップS81において、制御装置6の音
源車両決定部34は、車両撮影用カメラ4で撮影された
車両11が、警告情報に応じて、道路1Aを右折し、道
路1Bに進入したか否かを、車両軌跡検出用カメラ10
1が撮影する画像情報に基づいて判定する。音源車両決
定部34は、車両11が右折したと判定した場合、処理
を終了し、車両11が警告に背いて、道路1Aを直進し
たと判定した場合、ステップS82の処理に進む。
【0159】ステップS82において、音源車両決定部
34は、図8のステップS41で記録した情報(車両1
1のナンバープレートの情報、走行日時、車両撮影画像
など)に、警告に背いた旨の情報を併せて記録する。そ
の後、記録した情報は、通信部36を介して、管理セン
タなどに通報される。管理センタは、警告に背いたこと
に対応する手続きを実行する。
【0160】以上においては、1つの車線に対して1つ
の電光掲示板が設置されるとしたが、車両の進行方向
に、複数の電光掲示板を順次設置し、第1の電光掲示板
で運転手が警告情報を見逃しても、第2の電光掲示板で
確認できるようにしてもよい。これにより、より確実
に、走行車両の運転手に対して、騒音の発生の有無を知
らせることができる。また、第1と第2の電光掲示板
で、異なった警告情報を表示することにより、様々な方
法で、警告情報を確認させることができる。
【0161】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、走行車両の
運転手に対して、車両毎に騒音の発生の有無を知らせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両監視システムの構成例を
示す図である。
【図2】図1の制御装置6の構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】図2の音源位置算出部31における音源位置算
出の原理を説明する図である。
【図4】図1の車両監視システムの動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図5】警告情報の例を説明する図である。
【図6】本発明を適用した他の車両監視システムの構成
例を示す図である。
【図7】図6の制御装置6の構成例を示すブロック図で
ある。
【図8】図6の車両監視システムの動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】図6の車両軌跡検出用カメラ41で撮影された
画像の例を示す図である。
【図10】本発明を適用したさらに他の車両監視システ
ムの構成例を示す図である。
【図11】図10のマイクロホン3ADの指向性を説明す
る図である。
【図12】図10の制御装置6の構成例を示すブロック
図である。
【図13】本発明を適用した車両監視システムの他の構
成例を示す図である。
【図14】図13の処理装置81の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図15】図13の車両監視システムの制御装置6の構
成例を示すブロック図である。
【図16】図13の車両監視システムの動作を説明する
フローチャートである。
【図17】本発明を適用した車両監視システムのさらに
他の構成例を示す図である。
【図18】図17の車両監視システムの制御装置6の構
成例を示すブロック図である。
【図19】警告情報の他の例を説明する図である。
【図20】図17の車両監視システムの動作を説明する
フローチャートである。
【図21】本発明を適用した車両監視システムの構成例
を示す図である。
【図22】警告情報のさらに他の例を説明する図であ
る。
【図23】図21の車両監視システムの動作を説明する
フローチャートである。
【符号の説明】
1 道路 2 支持バー 3A,3B,3C マイクロホン 3AD,3BD,3CD 高指向性のマイクロホン 4A,4B,4C 車両撮影用カメラ 5A,5B,5C ナンバープレート認識用カメラ 6 制御装置 7A,7B,7C 電光掲示板 8A,8B,8C 監視カメラ 11A,11B,11C 車両 12A,12B,12C 音源 31 音源位置算出部 32A,32B,32C 車両位置算出部 33A,32B,33C ナンバープレート認識部 34 音源車両決定部 35A,35B,35C 出力制御部 36 通信部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路を走行する車両が発生する音を検出
    する音検出手段と、 前記音検出手段により検出された前記音を発生する前記
    車両の画像を取得する画像取得手段と、 前記画像取得手段により取得された画像に基づいて、前
    記車両を識別する識別手段と、 前記識別手段により識別された前記車両に対する警告情
    報を表示する表示手段とを含むことを特徴とする車両監
    視装置。
  2. 【請求項2】 前記音検出手段は、音量が基準以上の前
    記音を検出することを特徴とする請求項1に記載の車両
    監視装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は、前記警告情報として、
    前記識別手段により取得された前記車両のナンバープレ
    ートのうちの少なくとも一部の情報、前記車両の少なく
    とも一部の外観の画像、および前記車両の位置に関する
    情報、並びに、前記音検出手段により検出された前記音
    の音量のうちの少なくとも1つを表示することを特徴と
    する請求項1または2に記載の車両監視装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は、前記音検出手段により
    検出された前記音の音量を、所定単位の図形を組み合わ
    せて表示することを特徴とする請求項1,2または3に
    記載の車両監視装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、前記警告情報として、
    前記道路の車線の変更を指示することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の車両監視装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、前記警告情報として、
    前記車両が走行すべき前記道路を指示することを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の車両監視装置。
  7. 【請求項7】 前記識別手段により識別された前記車両
    が、前記指示に対応して走行したか否かを確認する確認
    手段と、 前記確認手段による確認の結果に基づいて所定の通報を
    行う通報手段とをさらに含むことを特徴とする請求項5
    または6に記載の車両監視装置。
  8. 【請求項8】 道路を走行する車両が発生する音を検出
    する音検出手段と、 前記音検出手段により検出された前記音を発生する前記
    車両の識別情報を取得する取得手段と、 前記取得手段により取得された前記識別情報に対応する
    前記車両に対して、警告情報を表示する表示手段とを含
    むことを特徴とする車両監視装置。
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