JP2002092732A - 写真印刷自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷画像購入者の手数を可及的に省き、記憶媒
体のＤＰＯＦ情報に対応する種々の印刷態様で印刷を実
行して課金処理まで行う写真印刷自動販売機を提供す
る。 【解決手段】写真印刷自動販売機１は８台のプリンタユ
ニット２３を内蔵し、カードＩ／Ｆ４５に挿入された記
憶媒体４９の画像データとＤＰＯＦ情報を読取り、ＤＰ
ＯＦのプリントジョブ情報によって指定された紙種やサ
イズに合せ、且つマルチプリント又はパノラマ撮影印
刷、更にはコマ毎の文字入れ、日付、タイトル、コマ番
号などの合成印刷、画像のトリミングや回転加工を行っ
ての印刷等を実行する。また、ＤＰＯＦの宛先情報の指
定により読み取った画像データの転送を行う。また、ユ
ーザ情報に基づいて画像データを登録して後日の焼き増
し依頼に対処する。また、上記処理の料金をユーザに課
金してユーザ情報及びベンダー機能情報に基づき金融機
関から課金の決済を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像が記
憶された媒体を使用してデジタル画像を印刷する写真印
刷自動販売機に関し、特にデジタル画像とともに媒体に
記憶されている処理指定情報（ＤＰＯＦ）に基づいて処
理を行う写真印刷自動販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、銀塩写真方式のいわゆるアナ
ログカメラによる写真撮影が行われている。この銀塩写
真方式のカメラの場合、撮影された写真は通常、町の写
真店に持ち込み、現像やプリント処理を行っている。

【０００３】また、昨今では、デジタルカメラやスキャ
ナー等のデジタル機器が広く使用されるようになってお
り、このようなデジタル機器による撮影画像データや読
取画像データは、例えば自宅のパーソナルコンピュータ
に接続されたプリンタ装置で印刷したり、あるいは画像
データをフラッシュメモリカードやフロッピー（登録商
標）ディスク等の記憶媒体に記憶させ、この記憶媒体を
写真店等に持ち込んでプリントを依頼している。

【０００４】特に、近年では、デジタルカメラで撮影し
た画像データを記憶媒体に記憶させ、この記憶媒体を自
動販売機に装填することによって、所望の画像のプリン
トが即座に行われる写真印刷自動販売機が提案されてい
る。一方、最近のデジタルカメラでは、撮影したデータ
に対してプリント時の処理指定情報、いわゆるＤＰＯＦ
（Digital Print Order Format）情報を付加できるもの
が市場に現れている。このＤＰＯＦ情報は、従来はプリ
ント枚数指定情報であり、デジタルカメラのユーザによ
って記録することが出来るようになっている。ユーザが
各撮影画面毎にプリント枚数指定情報を入力すると、そ
の撮影した画像データと共にプリント枚数指定情報がフ
ラッシュメモリカード等の記憶媒体に所定のフォーマッ
トで書き込まれるようになっている。この場合、上記の
写真印刷自動販売機はプリント枚数指定情報で指定され
た枚数の印刷を自動的に行うことが出来る。

【０００５】とはいっても従来においてＤＰＯＦ情報が
記憶されている記憶媒体を用いた場合でも、ＤＰＯＦ情
報そのものは印刷枚数の指定程度の情報に過ぎなかった
から、従来の写真印刷自動販売機は、上記のように枚数
の印刷を自動的に行うこと以外は、所望の画像を印刷す
るに際しユーザーは写真印刷自動販売機を操作して記憶
媒体に記憶された画像を表示させ、印刷するものを選択
して、これを指定入力して印刷を行っていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、写真印
刷自動販売機での印刷画像購入の場で、いちいち印刷す
る画像を選択して指定するのは手数と時間がかかって面
倒であり、また、他に購入希望者がいる場合には、他の
購入希望者が待たされることになって、極めて非効率的
であるという問題を有している。

【０００７】また、ＤＰＯＦ情報の規格は徐々にバージ
ョンアップされており、現在のバージョン（ｖｅｒ．
１．０１）では印刷枚数以外の指定情報も記録可能とな
っている。ところが、そのような記憶媒体のＤＰＯＦ情
報の印刷枚数以外の指定情報の高度な印刷条件に対応し
た印刷ができる写真印刷自動販売機は、まだ出現してい
ないのが現状である。

【０００８】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
印刷画像購入者の手数を可及的に省き、記憶媒体のＤＰ
ＯＦ情報に対応する種々の印刷態様で印刷を実行して課
金処理まで行う写真印刷自動販売機を提供することであ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】先ず、請求項１記載の発
明の写真印刷自動販売機は、デジタルカメラにより撮影
された画像データ及び該画像データの処理指定情報を記
録する記憶媒体が装填される装填手段と、該装填手段に
装填された上記記憶媒体に記憶された上記画像データ及
び上記処理指定情報を読み出す読出手段と、該読出手段
により読み出された上記画像データを印刷する印刷手段
と、上記処理指定情報に従って上記画像データを加工す
る加工手段と、該加工手段により加工された加工済み上
記画像データを上記処理指定情報に従って印刷するよ上
記印刷手段を制御する印刷制御手段と、を有して構成さ
れる。

【００１０】この写真印刷自動販売機においては、例え
ば請求項２記載のように、上記処理指定情報は、パノラ
マ撮影の画像データであることを示すパノラマ撮影情報
であり、上記加工手段は、上記パノラマ撮影情報に従っ
て所定の複数コマの画像を連続する一連の画像データに
加工し、上記印刷制御手段は、上記一連の画像データを
１枚の用紙に印刷するよう上記印刷手段を制御するよう
に構成される。また、例えば請求項３記載のように、上
記処理指定情報は、マルチイメージプリント用の画像で
あることを示すマルチイメージプリント情報であり、上
記加工手段は、上記マルチイメージプリント情報に従っ
て複数コマの上記画像データを合成して１フレーム分の
合成画像データを生成し、上記印刷制御手段は、上記１
フレーム分の合成画像を１枚の用紙に印刷するよう上記
印刷手段を制御するように構成される。また、例えば請
求項４記載のように、上記処理指定情報は、上記画像デ
ータを印刷すべき用紙のサイズ情報であり、上記印刷制
御手段は、内蔵される複数のプリンタユニットの中か
ら、上記サイズ情報に対応するサイズの印刷用紙が装填
されたプリンタユニットを選択して印刷を行うよう上記
印刷手段を制御するように構成される。また、例えば請
求項５記載のように、上記処理指定情報は、上記画像デ
ータを印刷すべき用紙の紙種情報であり、上記印刷制御
手段は、内蔵される複数のプリンタユニットの中から、
上記紙種情報に対応する紙種の印刷用紙が装填されたプ
リンタユニットを選択して印刷を行うよう上記印刷手段
を制御するように構成される。

【００１１】次に、請求項６記載の発明の写真印刷自動
販売機システムは、デジタルカメラにより撮影された画
像データ及び該画像データの処理指定情報を記録する記
憶媒体が装填される装填手段と、該装填手段に装填され
た上記記憶媒体に記憶された上記画像データ及び上記処
理指定情報を読み出す読出手段と、該読出手段により読
み出された上記画像データ及び上記処理指定情報を通信
回線を介して送信する送信手段と、を有する自動販売機
と、該自動販売機の上記送信手段により送信された上記
画像データ及び上記処理指定情報を上記通信回線を介し
て受信し、上記処理指定情報に含まれている送信宛先情
報に基づいて上記画像データ及び上記処理指定情報を上
記送信宛先処情報により指定される送信宛先へ送信する
管理センターと、からなる。

【００１２】上記管理センターは、例えば請求項７記載
のように、上記記憶媒体に記憶された注文者の身元情報
に基づいてアップロードされた画像データを管理するよ
うに構成され、また、例えば請求項８記載のように、上
記記憶媒体に記憶された注文者の指定情報に基づいて上
記自動販売機の利用料金を請求し該請求に基づき引き落
としを行って決済するように構成される。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図１は、一実施の形態におけ
る写真印刷自動販売機の外観構成を示す図である。同図
に示す写真印刷自動販売機１は、例えば、街角やオフィ
ースビル等の建物内等に配設され、装置正面には表示／
操作部（ディスプレイ＆タッチパネル）２、キー入力部
３、記録メディア挿入口４（４ａ〜４ｅ）、ＬＥＤ５
（５ａ〜５ｅ）、金額表示部６、料金挿入口７（７ａ、
７ｂ）、中止ボタン８、レシート挿入口９、レシート排
紙口１０、料金返却口１１、及び取り出し口１２が設け
られている。また、写真印刷自動販売機１の左右の側面
には、それぞれ補助表示部１３が設けられている。

【００１４】表示／操作部（ディスプレイ＆タッチパネ
ル）２は、液晶ディスプレイの表示部と、液晶ディスプ
レイに表示されるキーや、ボタン、アイコン等を例えば
指で操作する操作部で構成されている。表示／操作部
（ディスプレイ＆タッチパネル）２には、例えばデジタ
ルカメラ等で撮影した画像情報がサムネイル表示され、
有料モード又は無料モードの選択アイコン等も表示され
る。また、表示／操作部（ディスプレイ＆タッチパネ
ル）２の上記表示に従って、例えばユーザはサムネイル
表示された画像情報を選択し個別に印刷枚数の指定操作
を行い、また有料モード又は無料モードの選択操作等を
行う。尚、これらの入力操作についてはキー入力部３に
よっても同様に行うことができる。

【００１５】補助表示部１３は、液晶ディスプレイで構
成され、これには、表示／操作部（ディスプレイ＆タッ
チパネル）２の液晶ディスプレイに表示される内容と同
一のものが表示されるか、または宣伝広告等が表示され
る。すなわち、補助表示部１３には通常、写真印刷自動
販売機１の利用を待つ人や周辺の人に対し販売促進のた
めの宣伝広告等を表示し、または複数のユーザが写真印
刷自動販売機１を一緒に利用する場合には、操作／表示
部（ディスプレイ＆タッチパネル）２の液晶ディスプレ
イに表示された内容と同一のものを表示して実際に操作
しているユーザ以外の者に対しても同一内容のものを表
示できるように配慮している。尚、表示内容の切り替え
は、ユーザによる表示／操作部（ディスプレイ＆タッチ
パネル）２及びキー入力部３の操作により行うことがで
きる。

【００１６】記録メディア挿入口４ａ〜４ｅは、複数種
の記録メディア（情報記憶媒体）の挿入口であり、フラ
ッシュメモリカードの挿入口４ａ、スマートメディアカ
ードの挿入口４ｂ、メモリースティックの挿入口４ｃ、
ＰＣカードの挿入口４ｄ、フロッピーディスクの挿入口
４ｅである。上記記録メディア挿入口４には、各種メデ
ィアに対応できるよう各種記録メディアに対応するデー
タ読み出し装置が内蔵されている。また、静電気による
各記録メディアの破損や装置本体の破損を考慮して静電
気除去用の除電ブラシも設けられている。

【００１７】尚、各記録メディア挿入口４は下向きに設
けられている。これは、各記録メディアが挿入されたと
きに、記録メディアの先端が記録メディア挿入口４に比
べて所定量高くなる位置に配置されるためである。従っ
て、各記録メディアに接続される、各記録メディア挿入
口４内部のコネクター部も下向きに配置される。このよ
うな構成は、コネクター接点部へのほこり等の付着を防
止し、電気的接続を確実にするための構成である。ま
た、その他にもコネクター部近傍にファンを設けてほこ
り等の付着を防止するようにしても良い。このような防
塵対策により、戸外のようなほこりの多い環境において
も装置の信頼性を確保できる。

【００１８】また、上記記録メディアには例えばデジタ
ルカメラで等で撮影したデジタル画像情報が複数の単位
画面情報として書き込まれている。尚、これらの記録メ
ディアに書き込まれたデジタル画像の情報は、スキャナ
ー等から読み出したイメージデータをデジタル画像デー
タに変換したデータであってもよい。

【００１９】ＬＥＤ５ａ〜５ｅは、各記録メディア挿入
口４ａ〜４ｅに対応して設けられたもので、各記録メデ
ィア挿入口４に対応する記録メディアが挿入されている
ときに、それに対応するＬＥＤ５が点灯するものであ
る。例えば、メモリスティックが挿入されているときに
は、それに対応するＬＥＤ５ｃが点灯し、これによりユ
ーザはメモリスティックが挿入されていることを確認で
きる。尚、メモリースティックの場合、不図示のスティ
ック装着部が本体より引き出し可能に構成されており、
このスティック装着部にメモリースティックを装着して
装着部を装置本体内に装填する構成となっている。

【００２０】また、料金挿入口７及び料金返却口１０は
写真印刷自動販売機１を有料で使用する場合に使用する
構成であり、料金挿入口７ａから紙幣を挿入し、料金挿
入口７ｂから硬貨を投入する。このとき、入金された金
額は金額表示部６に表示される。また、料金返却口１０
には釣り銭の返却やユーザが途中で利用を中止したとき
に料金が返却される。

【００２１】中止ボタン８は、ユーザが写真印刷自動販
売機１の利用を途中で中止したい場合に押されるボタン
である。また、レシート排紙口１０は所定の情報を印刷
したレシートを排紙する排紙口であり、また、レシート
挿入口９は上記レシートが挿入される挿入口である。

【００２２】また、取り出し口１２は印刷出力を取り出
すボックスであり、印刷されたプリント用紙（写真）は
取り出し口１２に集められる。図２(a),(b),(c) は、上
記外観構成の写真印刷自動販売機１の内部構造を説明す
る図であり、同図(a) は、写真印刷自動販売機１の分解
斜視図、同図(b) は、そのリニアユニットの正面図、同
図(c) は、リニアユニットにフロントユニットとペーパ
ーダクトを取り付けた全体の側断面図でる。

【００２３】同図(a),(b),(c) に示すように、写真印刷
自動販売機１はフロントユニット２０、ペーパーダクト
２１、及びリアユニット２２から構成される。フロント
ユニット２０は、本体装置に対し左または右に開閉自在
に配設され、写真印刷自動販売機１の全体的な制御を行
うメインコントローラや前述の操作／表示部（タッチパ
ネル＆液晶ディスプレイ）２、取り出し口１２等を備え
ている。

【００２４】ペーパーダクト２１は印刷された用紙を取
り出し口１２へ導くための構成であり、一方の端部上下
にある支持部２１ａ、２１ｂによりフロントユニット２
０に枢着され、フロントユニット２０を開いたときに、
この支持部２１ａ、２１ｂを中心に自在に回動するよう
取り付けられている。

【００２５】また、リアユニット２２は、同図(b) に示
すように、複数台、本例では８台の着脱自在なプリンタ
ユニット２３（２３−１〜２３−８）を、縦に４台、横
に２列、つまり鉛直方向に４台、及び水平方向に２台並
設されている。そして、これらのプリンタユニット２３
にそれぞれ対応する本体装置の前後水平方向に伸縮する
複数対（本例では８対）の同図(a) に示すスライドレー
ル２４が配設されている。またリアユニット２２は、裏
面の制御ボックス２５内に、特には図示しないが、制御
装置を搭載した回路基板や電源ユニット等を備えてい
る。

【００２６】尚、上記の各プリンタユニット２３は、同
図(a) に示すように、本体装置前方に引き出されたスラ
イドレール２４上をスライドしてリアユニット２２の所
定の位置へ装着される。従って、各プリンタユニット２
３において、プリント用紙等の消耗品が無くなったとき
には、プリンタユニット２３ごと取り外して、消耗品を
補充した後、再びスライドレール２４に係合させて元の
位置に装着することが容易にでき、ユニットの消耗品の
交換作業が短時間で可能となっている。

【００２７】また、各プリンタユニット２３は、それぞ
れ後部にコネクタ部を備え、装着と同時にこのコネクタ
部がリアユニット２２に設けられるコネクタ部と連結さ
れる。また、リアユニット２２のコネクタ部は、写真印
刷自動販売機１を組み立てた状態でフロントユニット２
０とも電気的に接続される。従って、各プリンタユニッ
ト２３はこのコネクタ部を介して、電源ユニットからの
電源電圧の供給やフロントユニットとの各種信号の送受
が行われる。

【００２８】制御装置は、フロントユニット２０の前述
した記録メディア挿入口４から挿入されたコンパクトフ
ラッシュ（登録商標）メモリカード、スマートメディア
カード、メモリースティック、ＰＣカード、フロッピー
ディスク等の情報記憶媒体の画像データとＤＰＯＦ情報
を読み取り、料金挿入口７からの入金額を調べ、釣り銭
等があれば返却処理をし、上記読み取ったＤＰＯＦ情報
に基づいて、又は表示／操作部（ディスプレイ＆タッチ
パネル）２又はキー入力部３からの入力に基づいて、印
刷画像の選定、印刷枚数、印刷サイズ等を決定し、印刷
画像の枚数に応じてその印刷画像を８台のプリンタユニ
ット２３に最適に配分する。

【００２９】したがって、８枚以内の印刷であれば、又
は８種類以内の印刷であれば、８台のプリンタユニット
２３で分担して印刷した８枚以内の画像形成済み用紙
を、取り出し口１２に一度に排出することができる。つ
まり、パノラマ印刷は別として、一枚の印刷と同様の短
時間で８枚まで同時に印刷して排出できる。各プリンタ
ユニット２３によって印刷された用紙Ｐは、同図(c) の
矢印に示すようにペーパーダクト２１に導かれてガイド
板に沿って自重で滑り落ち、フロントユニット２０の最
下部に配置されている取り出し口１２に集められる。

【００３０】図３は、上記プリンタユニット２３の構成
を説明する図である。上述した各プリンタユニット２３
は、同図に示すように、サーマルヘッド３０、大容量リ
ボン３１、巻き取りローラ３２、ロール状のプリント用
紙３３、及び複数の送りローラ対３４、３６、３７で構
成されている。プリント用紙３３は送りローラ対３４に
よってサーマルヘッド３０に送られ、カッター３５によ
って所定長のプリント用紙に切断される。

【００３１】尚、ロール状に形成されたプリント用紙３
３としては、最大１０２ｍｍ幅の記録用紙を使用するこ
とができ、例えば３００枚分の印刷が可能なロール長を
有する。また、プリント用紙３３は上記のようにロール
状の長尺紙であり、カッター３５で任意の位置で裁断で
きるので、パノラマ画像の印刷にも容易に対応できる。

【００３２】上記の大容量リボン３１にはイエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の各インク及び
表面コーティング剤が順次１画面長ずつ繰り返し連続し
て配設され、例えば３００画面印刷分の印刷用リボンと
して巻装されている。また、送りローラ対３６、３７は
大容量リボン３１とプリント用紙３３とを重ね合わせて
サーマルヘッド３０に送るためのローラ対であり、サー
マルヘッド３０による印字処理が完了したインクリボン
は巻き取りローラ３２によって巻き取られる。

【００３３】サーマルヘッド３０は、例えば解像度が２
５．４ｍｍ当り３２２ドットであり、主走査方向に１３
４４ドット（約１０６ｍｍ幅）の発熱素子を配設する。
サーマルヘッド３０には画像データが供給される。この
画像データは、後述するメインコントローラから各プリ
ンタユニット２３−１〜２３−８へ転送される通常印刷
分またはパノラマ印刷分のプリント用紙１枚分の印刷情
報に基づいて作成される。

【００３４】図４は、上記のハード構成からなる写真印
刷自動販売機内部のシステム構成を説明する図である。
本システムは、メインコントローラ４０を中心に周辺回
路、及びプリンタユニット２３で構成されている。メイ
ンコントローラ４０は内部にＣＰＵ（中央処理装置）を
有し、プログラムに従って本例の写真印刷自動販売機１
の駆動制御を行い、例えば、所定の条件に基づき、プリ
ント用紙１枚分の印刷情報をプリンタユニット２３のい
づれかへ分配制御する。

【００３５】また、メインコントローラ４０には、記憶
部４１が設けられ、この記憶部４１はメインコントロー
ラ４０が行う前述の制御プログラムを記憶する。また、
その他、ユーザ情報、印刷条件情報、及びプリンタユニ
ット２３の情報等が記憶され、必要に応じて後述する管
理センターへ転送される。

【００３６】また、メインコントローラ４０には、ディ
スプレイ制御部４２、タッチパネル制御部４３、キー入
力部４４、カードインターフェイス（以下、カードＩ／
Ｆで示す）４５、料金管理部４６、レシートインターフ
ェイス（以下、レシートＩ／Ｆで示す）４７、送受信部
４８、及びプリンタユニット２３が接続されている。

【００３７】上記のディスプレイ制御部４２は、前述の
表示／操作部（ディスプレイ＆タッチパネル）２及び補
助表示部１３に表示する表示情報の出力制御を行い、メ
インコントローラ４０から出力される表示情報を表示／
操作部（ディスプレイ＆タッチパネル）２及び補助表示
部１３に表示制御する。

【００３８】タッチパネル制御部４３は、ユーザによる
タッチパネルの操作に従った操作信号をメインコントロ
ーラ４０に出力制御する。キー入力制御部４４は、ユー
ザによるキー入力部３の操作に従った操作信号をメイン
コントローラ４０に出力制御する。

【００３９】カードＩ／Ｆ４５は、前述の各記録メディ
ア挿入口４に挿入される各記録メディア４９からデジタ
ル画像データ及びＤＰＯＦ情報を読み出し、メインコン
トローラ４０へ出力制御するインターフェイスである。
料金管理部４６は前述の料金投入口７（紙幣口７ａ又は
コイン口７ｂ）から入金された金額を計算し、これを金
額表示部６に表示し、指定された印刷枚数に対応する料
金であることを確認する。また、釣り銭の管理等も行
う。

【００４０】送受信部４８は、ＰＨＳ回線を用いて基地
局５０と情報の授受を行い、基地局５０は公衆回線網５
１等を用いて管理センター５２と接続されている。管理
センター５２は、サーバ５２ａと、このサーバ５２ａに
接続された記憶部５２ｂからなり、各所に設置された各
写真印刷自動販売機１から送られるユーザ情報、印刷条
件情報、送信宛先情報、プリンタユニット２３の情報等
を記憶部５２ｂに記憶させて管理する。

【００４１】すなわち、管理センター５２は、公衆回線
網５１を介して供給されるユーザ情報、印刷条件情報、
送信宛先情報やプリンタユニット２３の情報等を受信し
て記憶部５２ｂに記憶し、必要に応じて、記憶部５２ｂ
に記憶されたユーザ情報、その他の情報を、公衆回線網
５１を介し、この公衆回線網５１に接続されたモデム５
３を介してパーソナルコンピュータ５４に送信し、ある
いは公衆回線網５１に不図示の無線基地局を介して無線
接続する携帯電話又は簡易型携帯電話（ＰＨＳ）５５に
送信する。携帯電話又は簡易型携帯電話５５は、上記送
信された情報をメモリカード５６等に記憶して保存す
る。

【００４２】管理センター５２は、上記の公衆回線網５
１を介し、各金融機関５７の不図示のサーバに接続して
おり、後述する課金を所定の口座から引き落として決済
する。尚、この決済には、特には図示しないがクレジッ
ト会社を介在させて行うようにすることが好ましい。

【００４３】また、メインコントローラ４０に接続して
いる８台のプリンタユニット２３−１〜２３−８は、同
図のプリンタユニットシステム５９で示すように、いず
れも同一のシステム構成から成っている。各プリンタユ
ニット２３−１〜２３−８のシステムは、同図に示すよ
うに、コントロール部６０、インターフェイス（以下、
Ｉ／Ｆで示す）６１、印刷データ記憶部６２、印刷機構
部６３で構成されている。

【００４４】コントロール部６０は、メインコントロー
ラ４０からＩ／Ｆ６１を介して供給されるプリント用紙
１枚分の印刷情報の供給を受け、一旦これを印刷データ
記憶部６２に記憶する。また、パノラマ印刷用の画像デ
ータや、複数画像の合成画像も印刷データ記憶部６２内
で合成展開される。

【００４５】このコントロール部６０は、メインコント
ローラ４０から、印刷濃度、色調、パノラマ印刷の連続
画像枚数、合成画像内の複数画像の配置などの指定情報
が送られてくると、これに対応した画像データに修正又
は補正する処理を印刷データ記憶部６２を用いて加工処
理する。

【００４６】印刷機構部６３は、前述の図３に示す構成
の印刷機構（プリンタユニットのハード構成部）であ
り、代表的にはサーマルヘッド３０、大容量リボン３
１、プリント用紙３３等である。コントロール部６０は
印刷データ記憶部６２からプリント用紙１枚分の印刷情
報を読み出し、これに基づき画像データを作成し、これ
をサーマルヘッド３０へ出力する。従って、コントロー
ル部６０は印刷用画像データの生成部でもある。サーマ
ルヘッド３０は、供給される画像データに従い発熱素子
を駆動し、リボン上のイエロー（Ｙ）、マゼンダ
（Ｍ）、シアン（Ｃ）のインクを溶融又は昇華させるこ
とによって用紙に転写し、用紙に画像を形成する。

【００４７】このように、本形態の写真印刷自動販売機
１は、各プリンタユニット２３毎にプリント用紙１枚分
の印刷情報に基づき画像データを生成するコントロール
部６０と画像データに基づき印刷を行う印刷機構部６３
を備える構成である。ここで、前述の記録メディア４９
に画像データと共に記憶されているＤＰＯＦ情報につい
て簡単に説明する。

【００４８】図５は、記憶媒体４９に記憶される画像デ
ータとＤＰＯＦ情報を含むデータファイルの構成を模式
的に示す図である。同図に示すように、データファイル
６４は、ルートディレクトリ６５を頂点とする階層構造
をなしており、ルートディレクトリ６５の下に、その子
ディレクトリとして、画像ディレクトリ６６−１、処理
指定ディレクトリ６６−２、・・・等が設けれている。

【００４９】夫々の子ディレクトリ６６−１、６６−
２、・・・の下には、画像ディレクトリ６６−１の場合
であれば更に孫ディレクトリとして撮影画像一枚毎に対
応するフレームディレクトリ６７−１、６７−２、・・
・があり、それぞれに、撮影画像データ６８−１、６８
−２、・・・が格納されている。また、処理指定ディレ
クトリ６６−２の場合であれば、４つのＤＰＯＦファイ
ル６９−１〜６９−４が格納されている。

【００５０】４つのＤＰＯＦファイル６９−１〜６９−
４は、自動プリントファイル、ＵＮＩＣＯＤＥ文字列記
述ファイル、自動送信ファイル、及び自動再生フアルで
ある。本例では、これらのファイルの中のデータから、
少なくともユーザ情報、プリントジョブ情報、宛先情
報、ベンダー機能情報を用いて処理を行う。

【００５１】ユーザ情報には、ユーザ（記憶媒体４９の
使用者すなわち写真印刷自動販売機１の顧客）の名前、
アドレス、電話番号、ネットアドレス、クレジットカー
ド番号、銀行口座等の情報が含まれている。これらの情
報は、記憶媒体４９から読み取られ、顧客の承認を得た
うえで管理センター５２に転送され、管理センター５２
のサーバ５２ａにおいて、利用日時、写真印刷自動販売
機１の設置場所情報などと組み合わせられ、写真印刷自
動販売機１の利用者顧客リストのデータベースに記憶
（登録）される。

【００５２】また、記憶媒体４９から読み取った画像デ
ータを同様に顧客の承認を得て管理センター５２に転送
し、顧客別画像データベースに登録保存することもでき
る。そして、次からは記憶媒体４９が無くても、顧客か
ら焼き増しを指定されたとき、登録された顧客の登録管
理データと利用日時などを検索して、所望の画像を写真
印刷自動販売機１に表示して確認したうえで印刷するこ
とが出来る。

【００５３】また、プリントジョブ情報は自動プリント
ファイルの中に格納されているが、このプリントジョブ
情報には、プロダクトＩＤ、プリントタイプ、プリント
枚数、紙種、サイズ等の情報が含まれている。写真印刷
自動販売機１による印刷処理は、主にこのプリントジョ
ブ情報に対応して行われる。すなわち、上記の利用者顧
客リストの作成や焼き増しサービスの他に、ＤＰＯＦ情
報の中の主としてプリントジョブ情報を活用して、本発
明の写真印刷自動販売機１は種々の対応動作を実行する
ことができる。以下、これらの処理動作について説明す
る。

【００５４】図６は、プリントジョブ情報の紙種の指定
に対応して行われる処理動作を説明するフローチャート
である。同図に示すように、先ずメディア（記憶媒体４
９）が記録メディア挿入口４に装填されるまで待機し
（ステップＳ１、判別がＮ）、記憶媒体４９が記録メデ
ィア挿入口４に装填されたことを検出すると（Ｓ１が
Ｙ）、処理指定情報としてのプリントジョブ情報を読み
込む（ステップＳ２）。

【００５５】続いて、この読み込んだプリントジョブ情
報で紙種又はサイズが指定されているか否かを判別し
（ステップＳ３）、紙種又はサイズが指定されていれば
（Ｓ３がＹ）、これらの指定に対応するプリンタユニッ
ト２３を選択する（ステップＳ４）。

【００５６】この処理では、紙種の指定に対しては、写
真印刷自動販売機１内蔵の８台のプリンタユニット２３
の中から、上記指定情報、例えば絹目、光沢紙、ポスト
カード用紙、シール用紙等の指定情報に従って、これら
の指定に対応する紙種の用紙が装填されているプリンタ
ユニット２３を選択する。

【００５７】また、サイズの指定に対しては、その指定
されたサイズの幅に対応する紙幅のロール紙が装填され
ているプリンタユニット２３を選択すると共に、この後
印刷が終了したとき上記サイズの長さに対応する用紙後
端部がカッター３５の位置に来るまで用紙を搬送するよ
うに、送りローラ対３４、３６、３７を制御する。

【００５８】プリンタユニット２３に装填されているロ
ール紙には、その紙質や紙サイズに応じた識別バーコー
ドがロール紙の巻芯に印刷されている。これをプリンタ
ユニット２３のセンサが読みとってメインコントローラ
４０に送信することにより紙種やサイズ毎の区別が行わ
れるようになっている。

【００５９】そして、上記選択したプリンタユニット２
３に印刷情報を転送し、印刷処理を実行する（ステップ
Ｓ５）。図７は、プリントジョブ情報のマルチプリント
の指定に対応して行われる処理動作を説明するフローチ
ャートである。

【００６０】図８(a),(b) は、上記マルチプリント処理
の一例を示す図である。この図７において、ステップＳ
１１及びＳ１２の処理は、図６に示したフローチャート
のステップＳ１及びＳ２の処理と同一である。上記の処
理に続いて、その記憶媒体４９から読み込んだプリント
ジョブ情報によってｍコマすなわち複数コマのマルチプ
リントが指定されているか否かを判別し（ステップＳ１
３）、マルチプリントが指定されていれば（Ｓ１３が
Ｙ）、その指定されているｍコマ分の画像データを読み
込む（ステップＳ１４）。

【００６１】記憶媒体４９には、図８(a) に示すよう
に、１番目の画像データ、２番目の画像データ、・・
・、８番目の画像データ、・・・と多数の画像データが
記憶されている。いま、１番目の画像データから「ｍ＝
６」コマのマルチプリントが指定されているとすると、
図の両方向矢印Ａで示す範囲の白丸で示す１番目の画像
データから逆三角で示す６番目の画像データまでが読み
込まれる。

【００６２】続いて、上記読み込んだｍコマ（本例では
６コマ）の画像を紙面一枚分のマルチイメージに合成し
た印刷情報を作成し（ステップＳ１５）、この印刷情報
を選択したプリンタユニット２３に転送して、印刷処理
を実行する（ステップＳ１６）。これにより、図８(b)
に示すように、白丸で示す１番目の画像データから逆三
角で示す６番目の画像データまで６枚分の画像が一枚の
紙面に圧縮合成されて印刷出力される。

【００６３】図９は、プリントジョブ情報のパノラマ撮
影印刷の指定に対応して行われる処理動作を説明するフ
ローチャートである。図１０(a) 〜(d) は、上記パノラ
マ撮影印刷処理の一例を示す図である。尚、図９におい
て、ステップＳ２１及びＳ２２の処理は、図６に示した
フローチャートのステップＳ１及びＳ２の処理と同一で
ある。

【００６４】上記のステップＳ２２の処理に続いて、記
憶媒体４９から読み込んだプリントジョブ情報によって
ｎコマすなわち複数コマからなるパノラマ撮影の印刷が
指定されているか否かを判別し（ステップＳ２３）パノ
ラマ撮影印刷が指定されていれば（Ｓ２３がＹ）、その
指定されているｎコマ分の画像データを読み込む（ステ
ップＳ２４）。

【００６５】記憶媒体４９には、図１０(a) に示すよう
に、１番目の画像データ、２番目の画像データ、・・
・、８番目の画像データ、・・・と多数の画像データが
記憶されている。いま、１番目の画像データから「ｎ＝
３」コマ目までがパノラマ撮影印刷が指定されていると
すると、図の両方向矢印Ｂで示す範囲の１番目の画像デ
ータから３番目の画像データまでが読み込まれる。そし
て、この読み込んだｎコマ（本例では３コマ）の合成画
像を作成する（ステップＳ２５）。

【００６６】この処理では、例えば図１０(a) の１番目
から３番目まで読み込まれた画像データが張り合わされ
て、図１０(b) に示すように、上記３コマの画像が連続
した山脈状のパノラマ画像７０が合成されるこの張り合
わせの合成処理では、パノラマ撮影画像情報が付加され
ている一連の複数のコマ画像が読み出され、この連続す
るコマ画像を張り合わせた形の画像が、同図(b) のよう
に、フレームメモリ上で合成される。

【００６７】この張り合わせに際しては、パノラマ撮影
された画像データには、図１０(c)に示すように、隣接
するコマ画像７１とこれに隣接するコマ画像７２に、長
さｄの重複する画像パターンデータ７１−１及び７２−
１が含まれているので、これを識別し、同図(d) に示す
ように、重複する画像パターンデータ７１−１と７２−
１の部分を重ね合わせることによって、フレームメモリ
上で張り合わせ処理が行われる。このようにして１枚に
合成されたパノラマ画像データを、選択されているプリ
ンタユニット２３に転送し印刷処理を実行する（ステッ
プＳ２６）。

【００６８】これにより、通常の用紙長とは異なるパノ
ラマ画像サイズの印刷物が印刷出力される。このパノラ
マ画像の印刷用紙の長さは、張り合わせ連結したコマ数
分の用紙長（Ｌ×コマ数）から重複画像（７１−１、７
２−１）の長さｄを引いた長さとして計算され、カッタ
ー３５がこの長さでロール紙３３をカットするよう全体
の動作が制御される。

【００６９】尚、自動プリントファイルには上述したプ
リントジョブ情報の他に、各種設定情報やベンダー機能
等がある。上記の各種設定情報には、コマ毎の文字入
れ、日付印刷、タイトル印刷、コマ番号印刷等の指定情
報が含まれている。写真印刷自動販売機１は、それらの
コマ毎の文字入れ、日付印刷、タイトル印刷、コマ番号
印刷などの情報に対しても、対応する情報をメインコン
トローラ４０側で発生して合成書き込み印刷処理を行
う。すなわち、コマ毎の文字入れ、日付、タイトル、コ
マ番号などの情報をコマ毎の画像情報に合成して印刷を
行う。

【００７０】また、上記の各種設定情報には、画像のト
リミング指定、画像の回転指定の情報も含まれている。
写真印刷自動販売機１は、それらの画像のトリミング指
定や回転指定情報に従って、対応する画像に変形して自
動的に印刷処理を行う。すなわち、画像のトリミング指
定、回転指定情報に従って、画像情報を加工処理して印
刷する。

【００７１】また、ベンダー機能は、記憶媒体や画像デ
ータを生成するソフトを提供する各社独自の機能用に設
けられた情報領域であり、たとえば、課金のためにクレ
ジットカード番号や金融機関口座番号などの利用者（注
文者）指定情報を書き込んで、この情報に従って、後述
するように、利用料金支払いの方法を指定させるように
しても良い。

【００７２】また、ＤＰＯＦファイルの自動送信ファイ
ルには、全てのファイルに共通する一般情報の他、ユー
ザー情報、宛先情報、メッセージ情報、プロセスジョブ
情報、画像ソース情報、データ情報、及びこれも全ての
ファイルに共通なベンダー機能がある。

【００７３】上記のユーザー情報には、ユーザの名前、
アドレス、電話番号、ユーザ署名ファイル名などの情報
が含まれいる。これらの情報は、画像情報の送り主の情
報として読み取られ、画像情報の伝達先に、送り主情報
として伝達される。また、伝送機能利用者の利用料金徴
収の際に、身元確認情報として利用される。

【００７４】また、宛先情報には、送信先のインターネ
ットアドレス、送信先のＦＡＸ（電話）番号の情報が含
まれている。これらの情報は、記憶媒体４９の画像デー
タを転送するための送り先アドレス情報として用いられ
る。図１１は、写真印刷自動販売機１により、上記の自
動送信ファイルの情報に対応して行われる処理動作を説
明するフローチャートである。尚、同図において、ステ
ップＳ３１及びＳ３２の処理は、図６に示したフローチ
ャートのステップＳ１及びＳ２の処理と同一である。

【００７５】上記のステップＳ３２の処理に続いて、記
憶媒体４９から読み込んだ自動送信ファイルの情報によ
って、画像データの転送が指定されているか否かを判別
し（ステップＳ３３）、画像データの転送が指定されて
いれば（Ｓ３３がＹ）、その画像データと共に指定情報
を読み取って、これらの情報を記憶部４１の所定の領域
に格納する（ステップＳ３４）。この処理では、上述し
たユーザ情報と宛先情報の内容が読み込まれる。

【００７６】そして、この読み取りが終了するまで待ち
（ステップＳ３５、判別がＮ）、読み取りが終了したこ
とを確認して（Ｓ３５がＹ）、その読み取った画像デー
タ及び転送情報（送信情報）を管理センター５２へアッ
プロードする（ステップＳ３６）。管理センター５２
は、そのアップロードされた画像データを、転送情報で
指定されている転送先へ送信する（ステップＳ３７）。

【００７７】これにより、本発明の写真印刷写真印刷自
動販売機１を用いて記憶媒体４９から読み込んだ画像デ
ータを管理センター５２に登録することが出来ると共
に、その画像データを指定した送信先へ転送することが
出来る。このように、送り先指定などの操作は、写真印
刷自動販売機１のキー入力部３のキー入力操作等を行う
ことなく、ＤＰＯＦ情報に書き込まれた情報によって行
うことが出来る。

【００７８】また、これにより、出先で撮影したカメラ
の画像データを、写真印刷自動販売機１から自宅のパソ
コンヘ送信したり、知人のパソコンに送ることも出来
る。また、知人の携帯電話の記憶媒体に画像データを伝
送することもできる。図１２は、上述した印刷処理に引
き続いて行われる料金決済の処理動作を説明するフロー
チャートである。尚、ここで言う印刷処理には、記憶媒
体からの画像データ及びＤＰＯＦ情報の読み取り、この
読み取りデータの登録、読み取りデータの転送、及び読
み取り画像データの印刷が含まれている。

【００７９】同図に示すように、上記印刷処理を行って
（ステップＳ４１）、その印刷処理が完了したかを判別
し（ステップＳ４２）、印刷処理が完了していれば（Ｓ
４３がＹ）、続いてＤＰＯＦ情報の中のベンダー機能を
参照して、支払い情報が格納されているか否かを判別す
る（ステップＳ４３）。

【００８０】そして、支払い情報があれば（Ｓ４３が
Ｙ）、その支払い情報から金融機関を指定する金融機関
コードと、その引落し口座の口座番号を読み出し（ステ
ップＳ４４）、公衆回線網５１を介して上記金融機関コ
ードで指定されている金融機関５７に照会し、指定され
ている口座番号の口座から上記料金の引き落しを行って
請求料金を決済する（ステップＳ４５）。

【００８１】一方、上記ステップＳ４３で支払い情報が
なければ（Ｓ４３がＮ）、現金支払い処理を行う。この
現金支払い処理は、例えばディスプレイ２に料金を表示
し、料金挿入口７（７ａ、７ｂ）からの料金投入を促し
て、その料金投入を確認し、つり銭があれば、つり銭
を、料金返却口１１から戻す処理である。

【００８２】尚、ＤＰＯＦ情報には、上述した指定情報
の他に、自動再生ファイルの情報がある。この自動再生
ファイルの情報は、一般情報、ユーザー情報、オートプ
レイジョブ情報、画像ソース情報、各種設定情報、ビデ
オ情報、音声情報、ベンダー機能で構成されている。こ
れらの情報を基に、写真印刷自動販売機１のディスプレ
イ２上でオートプレイ（自動画面再生）を実行するよう
にしても良い。

【００８３】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、写真印刷自動販売機の利用に際して、印刷枚数の
指定、印刷用紙種別の指定、印刷用紙サイズの指定、パ
ノラマ撮影印刷の指定、マルチイメージ印刷の指定等の
種々の指定情報を記憶媒体のＤＰＯＦ情報の中から読み
取り、この読み取った指定情報に自動的に対応して処理
することが出来るので、写真印刷自動販売機の操作パネ
ルを操作する必要が無くなって煩雑さが解消されると共
に、入力操作に要する時間が省略できるので、他の利用
客が待たされることが無くなり、これにより、利用客に
は使い勝手がよくなると共に写真印刷自動販売機にとっ
ては販売効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施の形態における写真印刷自動販売機の外
観構成を示す図である。

【図２】(a),(b),(c) は写真印刷自動販売機の内部構造
を説明する図である。

【図３】写真印刷自動販売機のプリンタユニットの構成
を説明する図である。

【図４】写真印刷自動販売機内部のシステム構成を説明
する図である。

【図５】記憶媒体に記憶される画像データとＤＰＯＦ情
報の構成を模式的に示す図である。

【図６】プリントジョブ情報の紙種の指定に対応して行
われる処理動作を説明するフローチャートである。

【図７】プリントジョブ情報のマルチプリントの指定に
対応して行われる処理動作を説明するフローチャートで
ある。

【図８】(a),(b) はマルチプリント処理の一例を示す図
である。

【図９】プリントジョブ情報のパノラマ撮影印刷の指定
に対応して行われる処理動作を説明するフローチャート
である。

【図１０】(a) 〜(d) はパノラマ撮影印刷処理の一例を
示す図である。

【図１１】ＤＰＯＦ情報の自動送信ファイルの情報に対
応して行われる処理動作を説明するフローチャートであ
る。

【図１２】印刷処理に引き続いて行われる料金決済の処
理動作を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１ 自動写真印刷販売機１ ２ 表示／操作部（ディスプレイ＆タッチパネル） ３ キー入力部 ４（４ａ〜４ｅ） 記録メディア挿入口 ５（５ａ〜５ｅ） ＬＥＤ ６ 金額表示部 ７（７ａ、７ｂ） 料金挿入口 ８ 中止ボタン ９ レシート挿入口 １０ レシート排紙口 １１ 料金返却口 １２ 取り出し口 １３ 補助表示部 ２０ フロントユニット ２１ ペーパーダクト ２１ａ、２１ｂ 支持部 ２２ リアユニット ２３（２３−１〜２３−８） プリンタユニット ２４ スライドレール ２５ 制御ボックス ３０ サーマルヘッド ３１ 大容量リボン ３２ 巻き取りローラ ３３ プリント用紙 ３４、３６、３７ 送りローラ対 ３５ カッター ４０ メインコントローラ ４２ ディスプレイ制御部 ４３ タッチパネル制御部 ４４ キー入力部 ４５ カードインターフェイス（カードＩ／Ｆ） ４６ 料金管理部 ４７ レシートインターフェイス（レシートＩ／Ｆ） ４８ 送受信部 ４９ 記録メディア ５０ 基地局 ５１ 公衆回線網 ５２ 管理センター ５２ａ サーバ ５２ｂ 記憶部 ５３ モデム ５４ パーソナルコンピュータ ５５ 携帯電話、簡易型携帯電話（ＰＨＳ） ５６ メモリカード ５７ 金融機関 ５９ プリンタユニットシステム ６０ コントロール部 ６１ インターフェイス（Ｉ／Ｆ） ６２ 印刷データ記憶部 ６３ 印刷機構部 ６４ データファイル ６５ ルートディレクトリ ６６−１ 画像ディレクトリ ６６−２ 処理指定ディレクトリ ６７−１、６７−２、・・・ フレームディレクトリ ６８−１、６８−２、・・・ 撮影画像データ ６９−１〜６９−４ ＤＰＯＦファイル ７０ パノラマ画像 ７１、７２ パノラマ・コマ画像 ７１−１、７２−１ 重複画像パターンデータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｅ ５Ｃ０７６ 5/91 5/91 Ｈ (72)発明者 野口 和民 東京都羽村市栄町３丁目２番１号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 小林 健司 東京都羽村市栄町３丁目２番１号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 池田 雅行 東京都羽村市栄町３丁目２番１号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 Ｆターム(参考） 2C061 AP10 AS02 HJ03 HJ06 HJ08 HK07 HL01 HN15 HN17 HX10 5B021 AA01 BB05 KK01 KK02 5B057 AA11 CD03 CE08 CE10 5C052 AA11 AA17 EE02 FA02 FA03 FA04 FA07 FC06 FC08 FE01 5C053 FA04 FA08 FA14 FA27 GA10 GB36 HA33 JA21 KA04 5C076 AA02 AA16 AA19 AA24 BA02 BA06

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 デジタルカメラにより撮影された画像デ
   ータ及び該画像データの処理指定情報を記録する記憶媒
   体が装填される装填手段と、 該装填手段に装填された前記記憶媒体に記憶された前記
   画像データ及び前記処理指定情報を読み出す読出手段
   と、 該読出手段により読み出された前記画像データを印刷す
   る印刷手段と、 前記処理指定情報に従って前記画像データを加工する加
   工手段と、 該加工手段により加工された加工済み前記画像データを
   前記処理指定情報に従って印刷する前記印刷手段を制御
   する印刷制御手段と、 を有することを特徴とする写真印刷自動販売機。
2. 【請求項２】 前記処理指定情報は、パノラマ撮影の画
   像データであることを示すパノラマ撮影情報であり、前
   記加工手段は、前記パノラマ撮影情報に従って所定の複
   数コマの画像を連続する一連の画像データに加工し、前
   記印刷制御手段は、前記一連の画像データを１枚の用紙
   に印刷するよう前記印刷手段を制御することを特徴とす
   る請求項１記載の写真印刷自動販売機。
3. 【請求項３】 前記処理指定情報は、マルチイメージプ
   リント用の画像であることを示すマルチイメージプリン
   ト情報であり、前記加工手段は、前記マルチイメージプ
   リント情報に従って複数コマの前記画像データを合成し
   て１フレーム分の合成画像データを生成し、前記印刷制
   御手段は、前記１フレーム分の合成画像を１枚の用紙に
   印刷するよう前記印刷手段を制御することを特徴とする
   請求項１記載の写真印刷自動販売機。
4. 【請求項４】 前記処理指定情報は、前記画像データを
   印刷すべき用紙のサイズ情報であり、前記印刷制御手段
   は、内蔵される複数のプリンタユニットの中から、前記
   サイズ情報に対応するサイズの印刷用紙が装填されたプ
   リンタユニットを選択して印刷を行うよう前記印刷手段
   を制御することを特徴とする請求項１記載の写真印刷自
   動販売機。
5. 【請求項５】 前記処理指定情報は、前記画像データを
   印刷すべき用紙の紙種情報であり、前記印刷制御手段
   は、内蔵される複数のプリンタユニットの中から、前記
   紙種情報に対応する紙種の印刷用紙が装填されたプリン
   タユニットを選択して印刷を行うよう前記印刷手段を制
   御することを特徴とする請求項１記載の写真印刷自動販
   売機。
6. 【請求項６】 デジタルカメラにより撮影された画像デ
   ータ及び該画像データの処理指定情報を記録する記憶媒
   体が装填される装填手段と、該装填手段に装填された前
   記記憶媒体に記憶された前記画像データ及び前記処理指
   定情報を読み出す読出手段と、該読出手段により読み出
   された前記画像データ及び前記処理指定情報を通信回線
   を介して送信する送信手段と、を有する自動販売機と、 該自動販売機の前記送信手段により送信された前記画像
   データ及び前記処理指定情報を前記通信回線を介して受
   信し、前記処理指定情報に含まれている送信宛先情報に
   基づいて前記画像データ及び前記処理指定情報を前記送
   信宛先処情報により指定される送信宛先へ送信する管理
   センターと、 からなることを特徴とする写真印刷自動販売機システ
   ム。
7. 【請求項７】 前記管理センターは、前記記憶媒体に記
   憶された注文者の身元情報に基づいてアップロードされ
   た画像データを管理することを特徴とする請求項６記載
   の写真印刷自動販売機システム。
8. 【請求項８】 前記管理センターは、前記記憶媒体に記
   憶された注文者の指定情報に基づいて前記自動販売機の
   利用料金を請求し該請求に基づき引き落としを行って決
   済することを特徴とする請求項６記載の写真印刷自動販
   売機システム。