JP2002092137A - 寿命予測システム及び寿命予測方法 - Google Patents

寿命予測システム及び寿命予測方法

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JP2002092137A
JP2002092137A JP2000280319A JP2000280319A JP2002092137A JP 2002092137 A JP2002092137 A JP 2002092137A JP 2000280319 A JP2000280319 A JP 2000280319A JP 2000280319 A JP2000280319 A JP 2000280319A JP 2002092137 A JP2002092137 A JP 2002092137A
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vehicle
time
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JP2000280319A
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English (en)
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Noriaki Murahashi
範昌 村橋
Takeyoshi Sugawara
岳義 菅原
Seiichiro Takahashi
誠一郎 高橋
Seiji Maeda
征児 前田
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mitsubishi Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車部品の寿命を正確に予測し、提示でき
る寿命予測システムを提供する。 【解決手段】 寿命予測システム10は、自動車の部品
の寿命に影響を与える物理量について少なくとも2以上
の測定時において測定された複数の測定値と測定時とを
入力する測定値入力部12と、入力された複数の測定値
と測定時とを格納する格納部14と、格納部14に格納
されている上記複数の測定値と測定時とに基づいて回帰
直線を算出し、当該回帰直線に基づいて自動車の部品の
寿命を予測する寿命予測部16と、寿命予測部16によ
って予測された自動車の部品の寿命をプリンタ104、
ディスプレイ102等に出力する予測結果出力部18と
を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の部品の寿
命を予測する寿命予測システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バッテリーやタイヤなどの自動車の部品
は、寿命によって交換が必要とされる場合が多い。自動
車のユーザは、通常、自動車あるいは自動車の部品を購
入する際にメーカ等から提示される平均寿命により、当
該自動車の部品の平均的な寿命を知ることができる。ま
た、自動車のユーザが自動車や自動車部品を購入した時
から一定期間経過後に、ダイレクトメールなどにより、
当該自動車のユーザに対して、当該自動車部品の交換を
推奨する方法なども提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、メーカ等から
提示される平均寿命は、あくまで当該自動車の部品の平
均的な寿命であって、自動車のユーザが当該自動車をど
の様に利用するか(例えば、毎日長距離ドライブをす
る、週末の買い物にしか利用しない、など)によって、
当該自動車の部品の寿命は大きく変化する。すなわち、
例えば上記平均寿命は、個々の自動車から見れば、正確
な寿命を予測するものではないという問題点があった。
その結果、自動車のユーザは、ガソリンスタンドなどに
おいて、定期的あるいは不定期に当該自動車の部品の寿
命に影響を与える物理量(例えばバッテリーの放電電
圧)を測定し、その測定値に基づいてバッテリーを交換
するという寿命管理を余儀なくされていた。
【0004】そこで本発明は、上記問題点を解決し、自
動車の部品の寿命を正確に予測し、提示することを可能
とする寿命予測システムを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の寿命予測システムは、自動車の部品の寿命
を予測する寿命予測システムであって、上記自動車の部
品の寿命に影響を与える物理量について少なくとも2以
上の測定時において測定された複数の測定値を入力する
測定値入力手段と、上記測定値入力手段によって入力さ
れた上記複数の測定値を格納する格納手段と、上記格納
手段に格納されている上記複数の測定値に基づいて上記
自動車の部品の寿命を予測する寿命予測手段と、上記寿
命予測手段によって予測された上記自動車の部品の寿命
を出力する予測結果出力手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0006】自動車の部品の寿命に影響を与える物理量
について少なくとも2以上の測定時において測定された
複数の測定値を入力して格納しておき、当該複数の測定
値に基づいて自動車の部品の寿命を予測することで、平
均寿命ではなく、当該自動車の部品における上記物理量
の実際の変化を考慮した当該自動車の部品に固有な寿命
を予測することができる。また、予測された寿命を出力
することで、当該予測された寿命を上記自動車の部品の
ユーザ等に提示することができる。
【0007】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記測定値入力手段は、上記複数の測定値それぞれ
の測定時をさらに入力し、上記格納手段は、上記測定値
入力手段によって入力された上記複数の測定値それぞれ
の測定時をさらに格納し、上記寿命予測手段は、上記格
納手段に格納されている上記複数の測定値と上記複数の
測定値それぞれの測定時とに基づいて上記自動車の部品
の寿命を予測することを特徴とすることが好適である。
【0008】自動車の部品の寿命に影響を与える物理量
について少なくとも2以上の測定時において測定された
複数の測定値と当該複数の測定値それぞれの測定時とを
入力して格納しておき、当該複数の測定値と当該複数の
測定値それぞれの測定時とに基づいて自動車の部品の寿
命を予測することで、当該自動車の部品における上記物
理量の時間による変化を考慮した当該自動車の部品に固
有な寿命を予測することができる。
【0009】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記寿命予測手段は、上記格納手段に格納されてい
る上記複数の測定値と上記複数の測定値それぞれの測定
時とに基づいて、上記物理量の時間による変化を表す回
帰曲線を算出し、上記回帰曲線に基づいて上記自動車の
部品の寿命を予測することを特徴とすることが好適であ
る。
【0010】上記物理量の時間による変化を表す回帰曲
線を算出し、当該回帰曲線に基づいて上記自動車の部品
の寿命を予測することで、当該自動車の部品における上
記物理量の時間による変化を考慮した当該自動車の部品
に固有な寿命を容易に予測することができる。
【0011】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記予測結果出力手段は、上記寿命予測手段によっ
て予測された上記自動車の部品の寿命とともに、上記格
納手段に格納されている上記複数の測定値のうち最新の
測定時における測定値と当該最新の測定時とを出力する
ことを特徴とすることが好適である。
【0012】予測された寿命とともに、最新の測定時と
当該測定時における測定値とを出力することで、予測さ
れた寿命とともに、最新の測定時と当該測定時における
測定値とを上記自動車の部品のユーザ等に提示すること
ができる。
【0013】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記測定値入力手段は、上記複数の測定値それぞれ
の測定時における上記自動車の走行距離をさらに入力
し、上記格納手段は、上記測定値入力手段によって入力
された上記複数の測定値それぞれの測定時における上記
自動車の走行距離をさらに格納し、上記寿命予測手段
は、上記格納手段に格納されている上記複数の測定値と
上記複数の測定値それぞれの測定時における上記自動車
の走行距離とに基づいて上記自動車の部品の寿命を予測
することを特徴とすることが好適である。
【0014】自動車の部品の寿命に影響を与える物理量
について少なくとも2以上の測定時において測定された
複数の測定値と当該複数の測定時それぞれにおける自動
車の走行距離とを入力して格納しておき、当該複数の測
定値と当該複数の測定時それぞれにおける自動車の走行
距離とに基づいて自動車の部品の寿命を予測すること
で、当該自動車の部品における上記物理量の走行距離に
よる変化を考慮した当該自動車の部品に固有な寿命を予
測することができる。
【0015】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記寿命予測手段は、上記格納手段に格納されてい
る上記複数の測定値と上記複数の測定値それぞれの測定
時における上記自動車の走行距離とに基づいて、上記物
理量の上記走行距離による変化を表す回帰曲線を算出
し、上記回帰曲線に基づいて上記自動車の部品の寿命を
予測することを特徴とすることが好適である。
【0016】上記物理量の走行距離による変化を表す回
帰曲線を算出し、当該回帰曲線に基づいて上記自動車の
部品の寿命を予測することで、当該自動車の部品におけ
る上記物理量の走行距離による変化を考慮した当該自動
車の部品に固有な寿命を容易に予測することができる。
【0017】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記予測結果出力手段は、上記寿命予測手段によっ
て予測された上記自動車の部品の寿命とともに、上記格
納手段に格納されている上記複数の測定値のうち最新の
測定時における測定値と当該最新の測定時における上記
自動車の走行距離とを出力することを特徴とすることが
好適である。
【0018】予測された寿命とともに、最新の測定時に
おける測定値と走行距離とを出力することで、予測され
た寿命とともに、最新の測定時における測定値と走行距
離とを上記自動車の部品のユーザ等に提示することがで
きる。
【0019】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記予測結果出力手段は、上記寿命予測手段によっ
て予測された上記自動車の部品の寿命を表示出力するこ
とを特徴とすることが好適である。
【0020】予測された寿命を表示出力することで、当
該予測された寿命を上記自動車の部品のユーザ等に容易
に提示することができる。
【0021】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記予測結果出力手段は、上記寿命予測手段によっ
て予測された上記自動車の部品の寿命をネットワークを
介して接続された端末装置に表示出力することを特徴と
することが好適である。
【0022】予測された寿命をネットワークを介して接
続された端末装置に表示出力することで、当該予測され
た寿命を遠隔に位置する上記自動車の部品のユーザ等に
提示することができる。
【0023】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記予測結果出力手段は、上記寿命予測手段によっ
て予測された上記自動車の部品の寿命を印刷出力するこ
とを特徴とすることが好適である。
【0024】予測された寿命を印刷出力することで、当
該予測された寿命を上記自動車の部品のユーザ等に容易
に提示することができる。
【0025】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記測定値入力手段は、上記物理量を測定する測定
機器から送信された上記測定値を受信することによって
上記測定値を入力することを特徴とすることが好適であ
る。
【0026】物理量を測定する測定機器から送信された
測定値を受信することによって当該測定値を入力するこ
とで、キーボード等を用いて人手を介して当該測定値を
入力する必要が無くなる。
【0027】また、上記課題を解決するために、本発明
の寿命予測方法は、自動車の部品の寿命を予測する寿命
予測方法であって、前記自動車の部品の寿命に影響を与
える物理量について少なくとも2以上の測定時において
測定された複数の測定値を入力する測定値入力ステップ
と、前記測定値入力ステップにおいて入力された前記複
数の測定値を格納手段に格納する格納ステップと、前記
格納ステップにおいて前記格納手段に格納された前記複
数の測定値に基づいて前記自動車の部品の寿命を予測す
る寿命予測ステップと、前記寿命予測ステップにおいて
予測された前記自動車の部品の寿命を出力する予測結果
出力ステップとを備えたことを特徴としている。
【0028】自動車の部品の寿命に影響を与える物理量
について少なくとも2以上の測定時において測定された
複数の測定値を入力して格納しておき、当該複数の測定
値に基づいて自動車の部品の寿命を予測することで、平
均寿命ではなく、当該自動車の部品における上記物理量
の実際の変化を考慮した当該自動車の部品に固有な寿命
を予測することができる。また、予測された寿命を出力
することで、当該予測された寿命を上記自動車の部品の
ユーザ等に提示することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態にかかる寿命予
測システムについて図面を参照して説明し、併せて本発
明の実施形態にかかる寿命予測方法について説明する。
まず、本実施形態にかかる寿命予測システムの構成につ
いて説明する。図1は、本実施形態にかかる寿命予測シ
ステムの構成図である。本実施形態にかかる寿命予測シ
ステムは、自動車の部品の寿命を予測する寿命予測シス
テムであって、例えばガソリンスタンドに設置されてい
る。尚、本実施形態にかかる寿命予測システムは、タイ
ミングベルト、エアコン、バッテリー、タイヤなど、種
々の自動車部品の寿命を予測することが可能であるが、
ここでは、バッテリーとタイヤの寿命を予測する場合を
例にとって説明する。
【0030】寿命予測システム10は、図1に示すよう
に、測定値入力部12(測定値入力手段)と、格納部1
4(格納手段)と、寿命予測部16(寿命予測手段)
と、予測結果出力部18(予測結果出力手段)とを備え
て構成される。以下、各構成要素について詳細に説明す
る。
【0031】測定値入力部12は、自動車の部品の寿命
に影響を与える物理量について少なくとも2以上の測定
時において測定された複数の測定値を入力する。
【0032】例えば、バッテリーに関しては、寿命に影
響を与える物理量である5秒目放電電圧が電圧測定器1
00により少なくとも2以上の測定時において測定さ
れ、当該少なくとも2以上の測定時において測定された
5秒目放電電圧の測定値が測定値入力部12から入力さ
れる。また、バッテリーの如く寿命が時間に大きく依存
する自動車部品に関しては、寿命に影響を与える物理量
(5秒目放電電圧)の測定値とともに、当該測定値それ
ぞれの測定時が測定値入力部12から入力される。
【0033】同様に、タイヤに関しては、寿命に影響を
与える物理量である溝残量が溝残量測定器101により
少なくとも2以上の測定時において測定され、当該少な
くとも2以上の測定時において測定された溝残量の測定
値が測定値入力部12から入力される。また、タイヤの
如く寿命が自動車の走行距離に大きく依存する自動車部
品に関しては、寿命に影響を与える物理量(溝残量)の
測定値とともに、当該測定値それぞれの測定時における
自動車の走行距離が測定値入力部12から入力される。
【0034】ここで、測定値入力部12は、上記物理量
を測定する測定機器から送信された測定値を受信するこ
とによって当該測定値を入力する。より詳細には、上記
電圧測定器100と溝残量測定器101と寿命予測シス
テム10とは、有線あるいは無線のネットワークを介し
て接続されており、電圧測定器100からネットワーク
を介して送信される5秒目放電電圧の測定値を測定値入
力部12が受信することによって当該5秒目放電電圧の
測定値が測定値入力部12に入力され、また、溝残量測
定器101からネットワークを介して送信される溝残量
の測定値を測定値入力部12が受信することによって当
該溝残量の測定値が測定値入力部12に入力される。こ
こで、5秒目放電電圧や溝残量などの物理量の測定値
は、ガソリンスタンドで当該物理量の測定が行われた際
に逐次入力される。また、当該部品の購入時には、メー
カなどで測定された物理量の初期測定値(あるいは初期
標準値)が、当該物理量の測定値として入力される。こ
こで、上記物理量の当該初期測定値(あるいは初期標準
値)は、予め測定値入力部12から入力されて格納部1
4に格納されていても良く、この場合、当該自動車部品
の購入時に、当該自動車部品を特定する情報(自動車部
品コード等)を入力することによって、格納部14に格
納されている当該物理量の初期測定値(あるいは初期標
準値)が特定され、特定された初期測定値が当該物理量
の測定値として用いられる。
【0035】格納部14は、測定値入力部12よって入
力された上記複数の測定値、当該複数の測定値それぞれ
の測定時、当該複数の測定値それぞれの測定時における
自動車の走行距離を格納する。より詳細には、格納部1
4には、測定履歴データベース20が格納されている。
図2は、測定履歴データベース20の構成図である。測
定履歴データベース20には、図2に示すように、当該
寿命予測システム10を利用する複数の顧客それぞれに
ついて、顧客情報、自動車部品の購入履歴、それぞれの
自動車部品関して当該自動車部品の寿命に影響を与える
物理量の測定履歴が格納されている。より詳細には、測
定履歴データベース20には、顧客情報として、顧客の
顧客No.、氏名、住所、電話番号、使用する自動車の
車名および車番が格納されている。また、測定履歴デー
タベース20には、自動車部品の購入履歴として、当該
顧客が購入した自動車部品の部品名、商品名及び購入日
が格納されている。さらに、測定履歴データベース20
には、それぞれの自動車部品に関して当該自動車部品の
寿命に影響を与える物理量の測定履歴として、測定対象
部品名、自動車部品の寿命に影響を与える物理量(測定
項目)、当該物理量の測定日(測定時)、測定値、寿命
値、予測寿命、測定者の氏名(あるいは担当者コー
ド)、測定機器の名称(あるいは機器コード)、測定者
によるコメントが格納されている。また、タイヤの如く
寿命が自動車の走行距離に大きく依存する自動車部品に
関しては、上記物理量の測定値とともに、当該測定値そ
れぞれの測定時における自動車の走行距離が併せて格納
されている。ここで、寿命値とは、当該自動車部品の寿
命と考えられるような上記物理量の値である。また、予
測寿命とは、格納部14に格納されている上記複数の測
定値に基づいて予測された当該自動車部品の寿命であ
る。尚、予測寿命の算出方法については後述する。ま
た、当該部品の購入時(第1回目の測定時)の予測寿命
の欄には、メーカなどによって公表された平均寿命が格
納されている。ここで、当該物理量の測定日、測定値、
測定者の氏名、測定機器の名称、測定者によるコメン
ト、走行距離に関しては、複数の測定日におけるデータ
が格納されている。
【0036】図1に戻って、寿命予測部16は、格納部
14に格納されている上記複数の測定値に基づいて自動
車の部品の寿命を予測する。より詳細には、寿命予測部
16は、バッテリーの如く寿命が時間に大きく依存する
自動車部品に関しては、格納部14の測定履歴データベ
ース20に格納されている物理量(5秒目放電電圧)の
複数の測定値と当該物理量(5秒目放電電圧)の複数の
測定値それぞれの測定時とに基づいて、当該物理量(5
秒目放電電圧)の時間による変化を表す回帰直線を算出
し、当該回帰直線に基づいて自動車部品の寿命を予測す
る。
【0037】一方、寿命予測部16は、タイヤの如く寿
命が自動車の走行距離に大きく依存する自動車部品に関
しては、格納部14の測定履歴データベース20に格納
されている物理量(溝残量)の複数の測定値と当該物理
量(溝残量)の複数の測定値それぞれの測定時における
自動車の走行距離とに基づいて、当該物理量(溝残量)
の走行距離による変化を表す回帰直線を算出し、当該回
帰直線に基づいて自動車部品の寿命を予測する。以下、
図2に示す測定履歴データベース20に格納されている
データを例にとって、具体的に説明する。
【0038】バッテリーの寿命を予測するに際し、寿命
予測部16は、まず、格納部14の測定履歴データベー
ス20に既に格納されている5秒目放電電圧の測定時と
測定値との複数の組を当該格納部14の測定履歴データ
ベース20から読み出す。すなわち、1998年10月
1日以降であって1999年4月1日以前にバッテリー
の寿命を予測する場合、既に得られている5秒目放電電
圧の測定時と測定値との組(以下、(測定時、測定値)
として表す)は、(1998年4月1日、10.20
V)と(1998年10月1日、10.10V)との2
つであるため、寿命予測部16は、当該2つの測定時と
測定値との組を当該格納部14の測定履歴データベース
20から読み出す。続いて、寿命予測部16は、当該格
納部14の測定履歴データベース20から読み出した2
つの測定時と測定値との組を用いて、図3に示すよう
な、時間と5秒目放電電圧との関係を示す回帰直線を算
出する。続いて寿命予測部16は、上述の如く算出した
回帰直線において、5秒目放電電圧がバッテリーの寿命
と考えられる5秒目放電電圧の値(寿命値)である9.
3Vとなるような時間を算出する。かかる時間は、図3
に示すように、54ヶ月となる。ここで、図2に示すよ
うに、バッテリーを購入したのは1998年4月1日で
あることから、寿命予測部16は、1998年4月1日
から54ヶ月経過した2002年10月を予測寿命とし
て算出する。
【0039】同様に、1999年4月1日以降であって
2000年4月1日以前にバッテリーの寿命を予測する
場合、既に得られている5秒目放電電圧の測定時と測定
値との組は、(1998年4月1日、10.20V)と
(1998年10月1日、10.10V)と(1999
年4月1日、9.95V)との3つであるため、寿命予
測部16は、当該3つの測定時と測定値との組を当該格
納部14の測定履歴データベース20から読み出し、当
該3つの測定時と測定値との組を用いて図4に示すよう
な時間と5秒目放電電圧との関係を示す回帰直線を算出
し、5秒目放電電圧が9.3Vとなるような時間を算出
する。かかる時間は、図4に示すように、44ヶ月とな
る。ここで、図2に示すように、バッテリーを購入した
のは1998年4月1日であることから、寿命予測部1
6は、1998年4月1日から44ヶ月経過した200
1年12月を予測寿命として算出する。
【0040】同様に、2000年4月1日以降にバッテ
リーの寿命を予測する場合、既に得られている5秒目放
電電圧の測定時と測定値との組は、(1998年4月1
日、10.20V)と(1998年10月1日、10.
10V)と(1999年4月1日、9.95V)と(2
000年4月1日、9.60V)との4つであるため、
寿命予測部16は、当該4つの測定時と測定値との組を
当該格納部14の測定履歴データベース20から読み出
し、当該4つの測定時と測定値との組を用いて図5に示
すような時間と5秒目放電電圧との関係を示す回帰直線
を算出し、5秒目放電電圧が9.3Vとなるような時間
を算出する。かかる時間は、図5に示すように、37ヶ
月となる。ここで、図2に示すように、バッテリーを購
入したのは1998年4月1日であることから、寿命予
測部16は、1998年4月1日から37ヶ月経過した
2001年5月を予測寿命として算出する。このよう
に、寿命予測部16は、新たな測定値が得られると、か
かる新たな測定値を加味した予測寿命を算出することが
できる。従って、新たな測定値を得るたびに、予測寿命
の精度は向上していく。
【0041】また、タイヤの寿命を予測するに際し、寿
命予測部16は、まず、格納部14の測定履歴データベ
ース20に格納されている溝残量の測定値と当該測定値
の測定時における自動車の走行距離との複数の組を当該
格納部14の測定履歴データベース20から読み出す。
すなわち、1998年10月1日以降にタイヤの寿命を
予測する場合、既に得られている溝残量の測定値と当該
測定値の測定時における自動車の走行距離との組(以
下、(走行距離、測定値)として表す)は、(0km、
8.0mm)と(30000km、3.8mm)との2
つであるため、寿命予測部16は、当該2つの走行距離
と測定値との組を当該格納部14の測定履歴データベー
ス20から読み出す。続いて、寿命予測部16は、当該
格納部14の測定履歴データベース20から読み出した
2つの走行距離と測定値との組を用いて、図6に示すよ
うな、走行距離と溝残量との関係を示す回帰直線を算出
する。続いて寿命予測部16は、上述の如く算出した回
帰直線において、溝残量がタイヤの寿命と考えられる溝
残量の値(寿命値)である2.5mmとなるような走行
距離を算出し、かかる走行距離をタイヤの予測寿命とす
る。かかる走行距離は、図6に示すように、39000
kmとなる。
【0042】予測結果出力部18は、寿命予測部16に
よって予測された自動車の部品の寿命を出力する。予測
結果出力部18は、また、上記予測された寿命ととも
に、格納部14に格納されている物理量の測定値(最新
の測定時における測定値を含む)と、当該測定値の測定
時と、当該測定時における自動車の走行距離とを出力す
る。予測結果出力部18は、より詳細には、上記予測寿
命、物理量の測定値、当該測定値の測定時、当該測定時
における自動車の走行距離を、ユーザからの指示に応じ
て、ガソリンスタンドに設置されるとともに寿命予測シ
ステム10に接続されたディスプレイ102に表示出力
し、または、ガソリンスタンドに設置されるとともに寿
命予測システム10に接続されたプリンタ104に印刷
出力し、または、インターネット等のネットワーク10
6を介して寿命予測システム10に接続された顧客の端
末装置108(パーソナルコンピュータ、携帯電話、通
信機能を有するカーナビゲーション端末装置など)に表
示出力する。予測結果出力部18は、また、寿命予測部
16によって新たな予測寿命が算出されたとき、あるい
は、ユーザから出力指示が入力されたときなど、任意の
タイミングで、上記予測寿命、物理量の測定値、当該測
定値の測定時、当該測定時における自動車の走行距離を
出力する。予測結果出力部18は、また、寿命予測部1
6によって算出された予測寿命の一定期間前となったと
き、あるいは予測寿命よりも一定走行距離だけ前となっ
たとき、あるいは、自動車部品の寿命に影響を与える物
理量と寿命値との差が一定値(または比が一定値)とな
ったときに、上記予測寿命、物理量の測定値、当該測定
値の測定時、当該測定時における自動車の走行距離を出
力してもよい。このようにすることで、顧客は自己の有
する自動車部品の寿命が近いことを知ることができる。
尚、自動車部品の寿命に影響を与える物理量と寿命値と
の差が一定値となったか否かは、上述の回帰直線から算
出可能である。
【0043】予測結果出力部18は、より具体的には、
例えば図7に示すようなサービスシート22をプリンタ
104に印刷出力する。すなわちサービスシート22に
は、当該サービスシート22の発行日、顧客氏名、寿命
を管理する部品名、当該部品の商品名、当該部品の購入
日、当該部品の点検日(すなわち当該部品の寿命に影響
を与える上記物理量の測定時)、当該部品の点検項目
(すなわち当該部品の寿命に影響を与える上記物理
量)、点検時における走行距離、予測寿命などが印刷さ
れている。また、サービスシート22には、それぞれの
自動車部品の状態に関するコメントが印刷されている。
かかるコメントを印刷するためには、それぞれの自動車
部品の状態に応じた複数のコメント文を予め格納部14
に格納しておき、測定された物理量の値(あるいは予測
された物理量の値)に基づいてかかる複数のコメント文
の中からいずれかのコメント文を自動的に選択し、印刷
するようにすればよい。また、サービスシート22に
は、特定の期間における自動車の燃費が印刷されてい
る。かかる自動車の燃費を印刷するためには、当該自動
車がガソリンスタンドにおいて給油を行う際に、逐次、
給油量と給油時における走行距離とを格納部14に格納
しておき、かかる給油量と走行距離との関係に基づいて
燃費を算出し、印刷すればよい。
【0044】続いて、本実施形態にかかる寿命予測シス
テムの作用及び効果について説明する。寿命予測システ
ム10は、自動車の部品の寿命に影響を与える物理量に
ついて少なくとも2以上の測定時において測定された複
数の測定値を測定値入力部12から入力して格納部20
の測定履歴データベース20に格納しておき、寿命予測
部16が当該複数の測定値に基づいて自動車の部品の寿
命を予測する。従って、平均寿命ではなく、当該自動車
の部品における上記物理量の実際の変化を考慮した当該
自動車の部品に固有な寿命を予測することができる。ま
た、寿命予測システム10は、予測結果出力部18によ
り、寿命予測部16によって予測された寿命を出力す
る。従って、当該予測された寿命を上記自動車の部品の
ユーザ等に提示することができる。その結果、自動車の
部品の寿命を正確に予測し、提示することが可能とな
る。
【0045】また、寿命予測システム10は、寿命が時
間に大きく依存する自動車の部品(例えばバッテリー)
に関し、自動車の部品の寿命に影響を与える物理量につ
いて少なくとも2以上の測定時において測定された複数
の測定値と当該複数の測定値それぞれの測定時とを測定
値入力部12から入力して格納部14の測定履歴データ
ベース20に格納しておき、寿命予測部16が当該複数
の測定値と当該複数の測定値それぞれの測定時とに基づ
いて自動車の部品の寿命を予測する。従って、当該自動
車の部品における上記物理量の時間による変化を考慮し
た当該自動車の部品に固有な寿命を予測することができ
る。その結果、寿命が時間に大きく依存する自動車の部
品(例えばバッテリー)に関し、寿命をより正確に予測
することができる。さらに、寿命予測システム10は、
寿命予測部16が上記物理量の時間による変化を表す回
帰直線を算出し、当該回帰直線に基づいて上記自動車の
部品の寿命を予測することで、当該自動車の部品におけ
る上記物理量の時間による変化を考慮した当該自動車の
部品に固有な寿命を容易に予測することができる。
【0046】また、寿命予測システム10は、寿命が自
動車の走行距離に大きく依存する自動車の部品(例えば
タイヤ)に関し、自動車の部品の寿命に影響を与える物
理量について少なくとも2以上の測定時において測定さ
れた複数の測定値と当該複数の測定時それぞれにおける
自動車の走行距離とを測定値入力部12から入力して格
納部14の測定履歴データベース20に格納しておき、
寿命予測部16が当該複数の測定値と当該複数の測定時
それぞれにおける自動車の走行距離とに基づいて自動車
の部品の寿命を予測する。従って、当該自動車の部品に
おける上記物理量の走行距離による変化を考慮した当該
自動車の部品に固有な寿命を予測することができる。そ
の結果、寿命が走行距離に大きく依存する自動車の部品
(例えばタイヤ)に関し、寿命をより正確に予測するこ
とができる。さらに、寿命予測システム10は、寿命予
測部16が、上記物理量の走行距離による変化を表す回
帰直線を算出し、当該回帰直線に基づいて上記自動車の
部品の寿命を予測することで、当該自動車の部品におけ
る上記物理量の走行距離による変化を考慮した当該自動
車の部品に固有な寿命を容易に予測することができる。
【0047】また、寿命予測システム10においては、
予測結果出力部18が、寿命予測部によって予測された
寿命とともに、物理量の測定値(特に最新の測定時にお
ける測定値)、当該測定値の測定時、当該測定時におけ
る走行距離などを出力することで、これらの情報を上記
自動車の部品のユーザ等に提示することができる。その
結果、利便性が向上する。
【0048】また、寿命予測システム10は、予測結果
出力部18が、寿命予測部16によって予測された寿命
をガソリンスタンド内に設置されたディスプレイ102
に表示出力することで、当該予測された寿命を上記自動
車の部品のユーザ及びガソリンスタンドのスタッフ等に
容易に提示することができる。
【0049】また、寿命予測システム10は、予測結果
出力部18が、寿命予測部16によって予測された寿命
をネットワーク106を介して接続された端末装置10
8に表示出力することで、当該予測された寿命を遠隔に
位置する上記自動車の部品のユーザ等に提示することが
できる。その結果、上記ユーザは、ガソリンスタンドな
ど寿命予測システム10が設置されている場所に出向か
なくても、上記予測された寿命を参照することができ、
利便性が向上する。
【0050】また、寿命予測システム10は、予測結果
出力部18が、寿命予測部16によって予測された寿命
をガソリンスタンド内に設置されたプリンタ104に印
刷出力することで、当該予測された寿命を上記自動車の
部品のユーザ及びガソリンスタンドのスタッフ等に容易
に提示することができる。この場合は、印刷出力された
寿命をユーザにダイレクトメール等によって送付するこ
とも可能となる。
【0051】また、寿命予測システム10は、測定値入
力部12が、物理量を測定する測定機器から送信された
測定値を受信することによって当該測定値を入力するこ
とで、キーボード等を用いて人手を介して当該測定値を
入力する必要が無くなり、利便性が向上する。
【0052】また、上記実施形態にかかる寿命予測シス
テム10は、ガソリンスタンド内に設置されていたが、
例えば、図8に示すように、ガソリンスタンドの外部に
設けられた管理センタなどに寿命予測システム10が設
置され、ガソリンスタンドに配置されている電圧測定器
100、溝残量測定器101、ディスプレイ102、プ
リンタ104などとネットワーク110を介して接続さ
れているような態様を採用することもできる。かかる態
様を採用することにより、複数のガソリンスタンドにお
いて測定された測定値を一括して管理することが可能と
なる。尚、この場合は、管理センタにおいて、物理量の
第1回目の測定値として用いられる初期測定値(あるい
は初期標準値)が複数の自動車部品それぞれについて一
括して入力されても良い。また、管理センタにプリンタ
等を設置し、印刷出力することで、当該予測された寿命
をユーザ等にダイレクトメール等によって送付すること
も可能となる。この場合、当該ダイレクトメールの送付
と利用代金請求書の送付とを兼ねても良い。
【0053】また、上記実施形態にかかる寿命予測シス
テム10は、予測寿命を算出する際に、回帰直線を用い
ていたが、これは、自動車の部品の劣化特性などに応じ
て、2次関数、3次関数などの回帰曲線を用いても良
い。
【0054】また、上記実施形態にかかる寿命予測シス
テム10は、既に測定されて得られているすべての物理
量を用いて自動車の部品の寿命を予測していたが、これ
は、最新の2つの物理量を用いて自動車の部品の寿命を
予測してもよい。既に測定されて得られている物理量が
3つ以上存在するときに、最新の2つの物理量を用いて
自動車の部品の寿命を予測することで、(遠い過去の自
動車の利用形態に関わらず)至近の自動車の利用形態を
強く反映させた寿命予測が可能となる。
【0055】また、上記実施形態にかかる寿命予測シス
テム10は、5秒目放電電圧の測定値からバッテリーの
寿命を予測し、また、溝残量の測定値からタイヤの寿命
を予測していたが、同様の方法で、他の物理量から、他
の自動車部品の寿命を予測することも可能である。例え
ば、全酸価、粘度、光透過度、光反射度、導電率などの
物理量の測定値からエンジン油やギヤ油などの潤滑油の
寿命を予測することも可能である。また、全酸価、粘
度、光透過度、光反射度、導電率などの物理量の測定値
からオートマチックトランスミッションフルード(AT
F)の寿命を予測することも可能である。また、ゴム硬
化度の測定値からタイヤの寿命を予測することも可能で
ある。さらに、バッテリー液の比重からバッテリーの寿
命を予測することも可能である。
【0056】さらに、上記実施形態にかかる寿命予測シ
ステム10は、タイヤの空気圧、バッテリー液の量、タ
イミングベルト、Vベルトのたわみ量、カーエアコンの
吹き出し口の温度、エアコンガス圧(冷媒充填用サービ
スバルブ(高圧と低圧との2箇所のゲージマニホルドに
よる圧力値))、排ガス中のCOガス、HCガス、NO
Xガスそれぞれの濃度等を逐次測定しておき、かかる測
定値をユーザに対して提示するようにしても良い。かか
る測定値をユーザに提示することで、ユーザは自己の自
動車の状態を知ることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の寿命予測システム及び寿命予測
方法は、自動車の部品の寿命に影響を与える物理量につ
いて少なくとも2以上の測定時において測定された複数
の測定値を入力して格納しておき、当該複数の測定値に
基づいて自動車の部品の寿命を予測する。従って、平均
寿命ではなく、当該自動車の部品における上記物理量の
実際の変化を考慮した当該自動車の部品に固有な寿命を
予測することができる。また、本発明の寿命予測システ
ムは、予測された寿命を出力する。従って、当該予測さ
れた寿命を上記自動車の部品のユーザ等に提示すること
ができる。その結果、自動車の部品の寿命を正確に予測
し、提示することが可能となる。
【0058】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、自動車の部品の寿命に影響を与える物理量について
少なくとも2以上の測定時において測定された複数の測
定値と当該複数の測定値それぞれの測定時とを入力して
格納しておき、当該複数の測定値と当該複数の測定値そ
れぞれの測定時とに基づいて自動車の部品の寿命を予測
することで、当該自動車の部品における上記物理量の時
間による変化を考慮した当該自動車の部品に固有な寿命
を予測することができる。その結果、特に寿命が時間に
大きく依存する自動車の部品に関し、寿命をより正確に
予測することができる。
【0059】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記物理量の時間による変化を表す回帰曲線を算出
し、当該回帰曲線に基づいて上記自動車の部品の寿命を
予測することで、当該自動車の部品における上記物理量
の時間による変化を考慮した当該自動車の部品に固有な
寿命を容易に予測することができる。
【0060】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、予測された寿命とともに、最新の測定時と当該測定
時における測定値とを出力することで、予測された寿命
とともに、最新の測定時と当該測定時における測定値と
を上記自動車の部品のユーザ等に提示することができ
る。その結果、利便性が向上する。
【0061】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、自動車の部品の寿命に影響を与える物理量について
少なくとも2以上の測定時において測定された複数の測
定値と当該複数の測定時それぞれにおける自動車の走行
距離とを入力して格納しておき、当該複数の測定値と当
該複数の測定時それぞれにおける自動車の走行距離とに
基づいて自動車の部品の寿命を予測することで、当該自
動車の部品における上記物理量の走行距離による変化を
考慮した当該自動車の部品に固有な寿命を予測すること
ができる。その結果、特に寿命が走行距離に大きく依存
する自動車の部品に関し、寿命をより正確に予測するこ
とができる。
【0062】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、上記物理量の走行距離による変化を表す回帰曲線を
算出し、当該回帰曲線に基づいて上記自動車の部品の寿
命を予測することで、当該自動車の部品における上記物
理量の走行距離による変化を考慮した当該自動車の部品
に固有な寿命を容易に予測することができる。
【0063】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、予測された寿命とともに、最新の測定時における測
定値と走行距離とを出力することで、予測された寿命と
ともに、最新の測定時における測定値と走行距離とを上
記自動車の部品のユーザ等に提示することができる。そ
の結果、利便性が向上する。
【0064】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、予測された寿命を表示出力することで、当該予測さ
れた寿命を上記自動車の部品のユーザ等に容易に提示す
ることができる。
【0065】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、予測された寿命をネットワークを介して接続された
端末装置に表示出力することで、当該予測された寿命を
遠隔に位置する上記自動車の部品のユーザ等に提示する
ことができる。その結果、上記ユーザは、ガソリンスタ
ンドなど寿命予測システムが配置されている場所に出向
かなくても、上記予測された寿命を参照することがで
き、利便性が向上する。
【0066】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、予測された寿命を印刷出力することで、当該予測さ
れた寿命を上記自動車の部品のユーザ等に容易に提示す
ることができる。この場合は、印刷出力された寿命をユ
ーザにダイレクトメール等によって送付することも可能
となる。
【0067】また、本発明の寿命予測システムにおいて
は、物理量を測定する測定機器から送信された測定値を
受信することによって当該測定値を入力することで、キ
ーボード等を用いて人手を介して当該測定値を入力する
必要が無くなり、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】寿命予測システムの構成図である。
【図2】測定履歴データベースの構成図である。
【図3】時間と5秒目放電電圧との関係を示す図であ
る。
【図4】時間と5秒目放電電圧との関係を示す図であ
る。
【図5】時間と5秒目放電電圧との関係を示す図であ
る。
【図6】走行距離と溝残量との関係を示す図である。
【図7】サービスシートの構成図である。
【図8】寿命予測システムの構成図である。
【符号の説明】
10…寿命予測システム、12…測定値入力部、14…
格納部、16…寿命予測部、18…予測結果出力部、2
0…測定履歴データベース
フロントページの続き (72)発明者 高橋 誠一郎 東京都港区西新橋一丁目3番12号 日石三 菱株式会社営業企画部内 (72)発明者 前田 征児 東京都港区西新橋一丁目3番12号 日石三 菱株式会社技術開発部内 Fターム(参考) 3D026 BA21 BA28 5B049 CC00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の部品の寿命を予測する寿命予測
    システムであって、 前記自動車の部品の寿命に影響を与える物理量について
    少なくとも2以上の測定時において測定された複数の測
    定値を入力する測定値入力手段と、 前記測定値入力手段によって入力された前記複数の測定
    値を格納する格納手段と、 前記格納手段に格納されている前記複数の測定値に基づ
    いて前記自動車の部品の寿命を予測する寿命予測手段
    と、 前記寿命予測手段によって予測された前記自動車の部品
    の寿命を出力する予測結果出力手段とを備えたことを特
    徴とする寿命予測システム。
  2. 【請求項2】 前記測定値入力手段は、前記複数の測定
    値それぞれの測定時をさらに入力し、 前記格納手段は、前記測定値入力手段によって入力され
    た前記複数の測定値それぞれの測定時をさらに格納し、 前記寿命予測手段は、前記格納手段に格納されている前
    記複数の測定値と前記複数の測定値それぞれの測定時と
    に基づいて前記自動車の部品の寿命を予測することを特
    徴とする請求項1に記載の寿命予測システム。
  3. 【請求項3】 前記寿命予測手段は、前記格納手段に格
    納されている前記複数の測定値と前記複数の測定値それ
    ぞれの測定時とに基づいて、前記物理量の時間による変
    化を表す回帰曲線を算出し、前記回帰曲線に基づいて前
    記自動車の部品の寿命を予測することを特徴とする請求
    項2に記載の寿命予測システム。
  4. 【請求項4】 前記予測結果出力手段は、前記寿命予測
    手段によって予測された前記自動車の部品の寿命ととも
    に、前記格納手段に格納されている前記複数の測定値の
    うち最新の測定時における測定値と当該最新の測定時と
    を出力することを特徴とする請求項2に記載の寿命予測
    システム。
  5. 【請求項5】 前記測定値入力手段は、前記複数の測定
    値それぞれの測定時における前記自動車の走行距離をさ
    らに入力し、 前記格納手段は、前記測定値入力手段によって入力され
    た前記複数の測定値それぞれの測定時における前記自動
    車の走行距離をさらに格納し、 前記寿命予測手段は、前記格納手段に格納されている前
    記複数の測定値と前記複数の測定値それぞれの測定時に
    おける前記自動車の走行距離とに基づいて前記自動車の
    部品の寿命を予測することを特徴とする請求項1に記載
    の寿命予測システム。
  6. 【請求項6】 前記寿命予測手段は、前記格納手段に格
    納されている前記複数の測定値と前記複数の測定値それ
    ぞれの測定時における前記自動車の走行距離とに基づい
    て、前記物理量の前記走行距離による変化を表す回帰曲
    線を算出し、前記回帰曲線に基づいて前記自動車の部品
    の寿命を予測することを特徴とする請求項5に記載の寿
    命予測システム。
  7. 【請求項7】 前記予測結果出力手段は、前記寿命予測
    手段によって予測された前記自動車の部品の寿命ととも
    に、前記格納手段に格納されている前記複数の測定値の
    うち最新の測定時における測定値と当該最新の測定時に
    おける前記自動車の走行距離とを出力することを特徴と
    する請求項5に記載の寿命予測システム。
  8. 【請求項8】 前記予測結果出力手段は、前記寿命予測
    手段によって予測された前記自動車の部品の寿命を表示
    出力することを特徴とする請求項1に記載の寿命予測シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記予測結果出力手段は、前記寿命予測
    手段によって予測された前記自動車の部品の寿命をネッ
    トワークを介して接続された端末装置に表示出力するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の寿命予測システム。
  10. 【請求項10】 前記予測結果出力手段は、前記寿命予
    測手段によって予測された前記自動車の部品の寿命を印
    刷出力することを特徴とする請求項1に記載の寿命予測
    システム。
  11. 【請求項11】 前記測定値入力手段は、前記物理量を
    測定する測定機器から送信された前記測定値を受信する
    ことによって前記測定値を入力することを特徴とする請
    求項1に記載の寿命予測システム。
  12. 【請求項12】 自動車の部品の寿命を予測する寿命予
    測方法であって、 前記自動車の部品の寿命に影響を与える物理量について
    少なくとも2以上の測定時において測定された複数の測
    定値を入力する測定値入力ステップと、 前記測定値入力ステップにおいて入力された前記複数の
    測定値を格納手段に格納する格納ステップと、 前記格納ステップにおいて前記格納手段に格納された前
    記複数の測定値に基づいて前記自動車の部品の寿命を予
    測する寿命予測ステップと、 前記寿命予測ステップにおいて予測された前記自動車の
    部品の寿命を出力する予測結果出力ステップとを備えた
    ことを特徴とする寿命予測方法。
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