JP2002090355A - 無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法 - Google Patents

無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法

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JP2002090355A JP2000276715A JP2000276715A JP2002090355A JP 2002090355 A JP2002090355 A JP 2002090355A JP 2000276715 A JP2000276715 A JP 2000276715A JP 2000276715 A JP2000276715 A JP 2000276715A JP 2002090355 A JP2002090355 A JP 2002090355A
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ozone
dissolved ozone
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unsaturated organic
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Mitsuru Yamashita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケテン法等により得られた粗製無水酢酸をオ
ゾン処理して得られる無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分
析方法であって、オゾニドの量に影響されることなく、
溶存オゾンの量を正確に定量し得る無水酢酸溶液中の溶
存オゾンの分析方法を提供する。 【解決手段】 粗製無水酢酸をオゾン処理して得られる
溶液に、過剰の不飽和有機化合物を添加して該溶液中の
溶存オゾンを反応させた後、反応物中の未反応の不飽和
有機化合物の量をガスクロマトグラフィーにて定量する
ことにより、該溶液中の溶存オゾンの量を求めることを
特徴とする無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗製無水酢酸をオ
ゾン処理して得られる無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分
析方法に関する。又、本発明は、酢酸を熱分解してケテ
ンを得、該ケテンを酢酸に吸収反応させて得られるワッ
カ−法(ケテン法)、酢酸メチルに一酸化炭素を反応さ
せて得られるハルコン法等による(好ましくはケテン法
により得られる)粗製無水酢酸をオゾン処理して得られ
る無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無水酢酸の工業的な製造方法としては、
酢酸を熱分解してケテンを得、酢酸にそのケテンを吸収
反応せしめて無水酢酸を得るケテン法(ワッカー法)、
酢酸メチルに一酸化炭素を反応せしめて無水酢酸を得る
ハルコン法等が知られているが、これらの方法において
得られる粗製無水酢酸中には不飽和化合物などの不純物
が少なからず混入している。
【0003】また、酢酸を熱分解して得られたケテンを
酢酸に吸収反応せしめて製造される無水酢酸の原料酢酸
として、酢酸セルロース製造工程から排出される酢酸水
溶液から濃縮回収された酢酸が使用される場合は、この
濃縮酢酸に酢酸セルロース製造工程からの不純物が完全
に除去されずに含まれるため、製造された無水酢酸もそ
れらの影響を受ける。
【0004】粗製無水酢酸は、以上のように、低沸点及
び高沸点の不飽和化合物などの不純物を含むため、通
常、蒸留によって脱低沸及び脱高沸を行なう。しかしな
がら、蒸留による精製は、多大な熱エネルギーを必要と
し、また、無水酢酸に沸点が近かったり、共沸するもの
は、十分に分離できない。このような蒸留による精製の
問題を解決するため、オゾン処理による無水酢酸の精製
法が提案されている。粗製無水酢酸をオゾン処理するこ
とにより、不飽和化合物などの不純物はオゾン化され、
オゾニドの生成を経て、分解されると推定される。特開
平4−34537号には、オゾン処理による無水酢酸の
精製法が、また、特開平6−25071号、特願200
0−39180号には、オゾン処理と蒸留を組み合せた
無水酢酸の精製法が開示されている。
【0005】粗製無水酢酸をオゾン処理した溶液中に
は、不飽和化合物などの不純物とオゾンが反応して生成
したオゾニド、オゾニドの分解生成物、さらに未反応の
オゾンが溶存オゾンとして存在する。溶存オゾンは、粗
製無水酢酸をオゾン処理した溶液を保管またはさらに処
理(加熱、蒸留など)する際、新たに生成する不飽和化
合物などの不純物と反応しこれを分解することが期待さ
れる。このため、上記溶液中の溶存オゾンの量は溶液の
品質に大きく影響し、溶液中の溶存オゾンの量の把握が
重要であり、溶液中の溶存オゾンの正確な定量が必要で
ある。
【0006】上記溶液中の溶存オゾンの定量は、従来、
いわゆるKI法、すなわち、上記溶液にヨウ化カリウム
水溶液を加え、遊離したヨウ素を、チオ硫酸ナトリウム
標準液などで滴定する方法で行なわれている。しかしな
がら、このKI法では、溶存オゾンだけでなく、オゾニ
ドを合わせた量が定量され、溶存オゾンのみの定量がで
きない。このため、溶存オゾンのみを正確に定量する分
析方法が求められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ケテ
ン法等により得られた粗製無水酢酸をオゾン処理して得
られる無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法であっ
て、該無水酢酸溶液中にオゾニドを含む場合であっても
該無水酢酸溶液中の溶存オゾンの量を正確に定量し得る
溶存オゾンの分析方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、溶存オゾンを不飽和
有機化合物(好ましくはジケテン)と反応させ、反応し
た不飽和有機化合物の量から溶存オゾンの量を求めるこ
とにより、オゾニドの量を含まない溶存オゾンの量を正
確に定量し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、酢酸を熱分解してケ
テンを得、該ケテンを酢酸に吸収反応させるケテン法あ
るいはハルコン法等により粗製無水酢酸を得、さらに該
粗製無水酢酸をオゾン処理して得られる溶液に、過剰の
不飽和有機化合物を添加して該溶液中の溶存オゾンを反
応させた後、反応物中の未反応の不飽和有機化合物の量
をガスクロマトグラフィーにて定量することにより、該
溶液中の溶存オゾンの量を求めることを特徴とする無水
酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法である。
【0010】本発明の他の発明は、粗製無水酢酸をオゾ
ン処理後、加熱、または蒸留し、しかる後に過剰の不飽
和有機化合物を添加して該溶液中の溶存オゾンを反応さ
せた後、反応物中の未反応の不飽和有機化合物の量をガ
スクロマトグラフィーにて定量することにより、該溶液
中の溶存オゾンの量を求めることを特徴とする無水酢酸
溶液中の溶存オゾンの分析方法である。
【0011】本発明の別の発明は、酢酸を熱分解してケ
テンを得、該ケテンを酢酸に吸収反応させるケテン法あ
るいはハルコン法等により粗製無水酢酸を得、該粗製無
水酢酸を蒸留した後、オゾン処理して得られる溶液に、
過剰の不飽和有機化合物を添加して該溶液中の溶存オゾ
ンを反応させた後、反応物中の未反応の不飽和有機化合
物の量をガスクロマトグラフィーにて定量することによ
り、該溶液中の溶存オゾンの量を求めることを特徴とす
る無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法である。
【0012】本発明のさらに別の発明は、熱分解してケ
テンを得る原料酢酸として、酢酸セルロース製造工程か
ら排出される酢酸水溶液から濃縮回収された酢酸を用い
ることを特徴とする無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析
方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、分析の対象とな
る溶液は、粗製無水酢酸をオゾン処理して得られた溶液
である。
【0014】本発明において用いられる粗製無水酢酸
は、工業的な製造法であるケテン法(すなわち、酢酸を
熱分解してケテンを得、該ケテンを酢酸に吸収反応させ
ることにより製造する方法)あるいはハルコン法等によ
り製造することができる。又、ケテン法における原料酢
酸として、酢酸セルロース製造工程から排出される酢酸
水溶液から濃縮回収された酢酸を用いることができる。
【0015】本発明において用いられる不飽和有機化合
物としては、二重結合、三重結合のある化合物等が挙げ
られ、それらは環状でも鎖状の化合物でもよく,例とし
て1,3−ブタジエン、1−ブテン−3−イン、2−ブ
チン、1,4−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、
シクロペンタジエン、1,2−ブタジエン、2−メチル
フラン等があげられ、好ましくはジケテンが挙げられ
る。
【0016】本発明において用いられるオゾンとして
は、例えば空気を原料として、無声放電により発生させ
たオゾン等を挙げることができる。このようなオゾンを
用いて上記した粗製無水酢酸をオゾン処理する方法は、
特に限定されない。例えば、攪拌槽方式、または気泡塔
方式等の処理装置を用い、処理温度を、室温、好ましく
は20〜30℃で、オゾン含有空気中のオゾン濃度を、
3〜25g/Nm3で(好ましくは10〜20g/Nm3
で)行い、該オゾン含有空気の供給量を、好ましくは処
理試料(上記した粗製無水酢酸)100gに対して、5
0〜300Nl/hrで(好ましくは90〜270Nl
/hrで)、処理時間は、20分〜120分で行われ
る。
【0017】本発明において用いられる蒸留の方法は、
特に限定されたものではなく、例えば、蒸留塔として、
シーブトレイ、バブルキャップトレイ、バルブトレイな
どの棚段塔、インタロックスサドル、ポールリング、ス
ルザーパックなどの充填塔を用いることができる。棚段
塔を用いた場合は、トレイ数10〜80個(好ましくは
10〜60個)とするのが好ましく、充填塔を用いた場
合は、上記棚段塔のトレイ数に相当する充填高さとする
のがこのましい。また回収液流量に対する還流液流量の
比(還流比)は、1〜1000(好ましくは1〜20
0)とするのが好ましい。
【0018】本発明の分析方法を、以下に詳細に説明す
る。
【0019】本発明の分析方法では、上記したようにし
て得られた、粗製無水酢酸をオゾン処理して得られる溶
液に、過剰の不飽和有機化合物を添加し、室温で軽く攪
拌して、この溶液中の溶存オゾンと添加した不飽和有機
化合物とを反応させた後、反応物中の未反応の残存不飽
和有機化合物量を、ガスクロマトグラフィーにて分析す
る。
【0020】このようにして得られたクロマトグラムよ
り、未反応の不飽和有機化合物の量を定量し、この量と
添加した不飽和有機化合物の量とから、下記式1(不飽
和有機化合物としてジケテンを使用した場合) X=(オゾンの分子量/ジケテンの分子量)×(A−B) (式1) [X:溶液中の溶存オゾンの量(g/溶液106g)、
A:添加したジケテンの量(g/溶液106g)、B:
未反応のジケテンの量(g/溶液106g)]より溶液
中の溶存オゾンの量を求める。
【0021】本発明では、ジケテン等の不飽和有機化合
物の添加量は、溶液中の溶存オゾンの量(反応に必要な
量)より過剰であればよく、それらの量の中で適宜選択
できるが、不飽和有機化合物としてジケテンを使用した
場合、例えば溶液106gあたり、ジケテン10〜20
0g用いることができる。
【0022】本発明では、ジケテン等の不飽和有機化合
物は溶媒に溶解して添加できる。この場合、溶媒として
は、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、無
水酢酸、酢酸を用いることができ、ジケテン等の不飽和
有機化合物の濃度は、1〜10重量%が好ましく用いら
れる。
【0023】本発明では、ガスクロマトグラフィーの測
定方法は、ジケテン等の不飽和有機化合物が測定できる
ものであれば特に限定されない。例えば、固定相カラム
としてはキャピラリーカラム、キャリアーガスとしては
ヘリウムまたは窒素、検出器としてはフレームイオン検
出器を用いるガスクロマトグラフィーを用いることがで
き、カラム温度は40〜300℃、注入口温度は200
℃、検出器温度は200℃、注入量は0.5〜5.0μ
lで行われる。
【0024】次に、実施例を用いて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】
【実施例】調製例1 酢酸を熱分解してケテンを得、該ケテンを酢酸に吸収反
応させるケテン法により得られた粗製無水酢酸200g
にオゾン含有空気(オゾン濃度22.5g/Nm3)を
75Nl/hrにて1時間、室温でバブリングし、オゾ
ンが溶存されている無水酢酸溶液を調製した(試料
1)。
【0026】調製例2 調製例1と同様にして得られた粗製無水酢酸200gに
オゾン含有空気(オゾン濃度9.6g/Nm3)を75
Nl/hrにて1時間、室温でバブリングし、オゾンが
溶存されている無水酢酸溶液を調製した(試料2)。
【0027】対照調製例1 調製例1と同様にして得られた粗製無水酢酸200gに
オゾン含有空気(オゾン濃度22.5g/Nm3)を7
5Nl/hrにて1時間、室温でバブリングし、次いで
110℃にて6時間加熱し溶液中の溶存オゾンおよびオ
ゾニドを除去した溶液を得た。このようにして得られた
溶液に再びオゾン含有空気(オゾン濃度22.5g/N
3)を75Nl/hrにて1時間、室温でバブリング
し、オゾニドを含まず溶存オゾンのみを含む無水酢酸溶
液を調製した(対照試料1)。 対照調製例2 調製例2と同様にして得られた粗製無水酢酸200gに
オゾン含有空気(オゾン濃度9.6g/Nm3)を75
Nl/hrにて1時間、室温でバブリングし、次いで1
10℃にて6時間加熱し溶液中の溶存オゾンおよびオゾ
ニドを除去した溶液を得た。このようにして得られた溶
液に再びオゾン含有空気(オゾン濃度9.6g/N
3)を75Nl/hrにて1時間、室温でバブリング
し、オゾニドを含まず溶存オゾンのみを含む無水酢酸溶
液を調製した(対照試料2)。
【0028】実施例1 下記方法(ジケテン法)により試料1および試料2中の
溶存オゾンの分析を行なった。すなわち、試料1および
試料2のそれぞれ100gにジケテン10mgを添加
し、室温で軽く攪拌し溶存オゾンとジケテンとを反応さ
せた後に、下記条件下で、ガスクロマトグラフィーの測
定を行った。得られたクロマトグラムより、未反応のジ
ケテンの量を定量し、さらにオゾンの量を、 X=(オゾンの分子量/ジケテンの分子量)×(100−B) (式1’) [X:オゾンの量(g/試料106g)、B:未反応の
ジケテンの量(g/試料106g)]より求めた。結果
を表1に示した。
【0029】カラム:キャピラリーDB−1、0.32m
m×30m(株式会社島津製作所社製)、カラム温度:
40〜280℃、注入口温度:200℃、検出器温度:
200℃、キャリアーガス:ヘリウム、流量:30ml
/min、検出器:フレームイオン検出器、注入量:2
μl
【0030】対照例1、2 オゾニドを含まず溶存オゾンのみを含む対照試料1、2
を用いて、その他は実施例1と同じ方法により溶存オゾ
ンの分析を行なった。結果を表1に示した。
【0031】比較例1 試料1および試料2を用いて、下記方法(KI法)によ
り試料1および試料2中の溶存オゾンの分析を行なっ
た。すなわち、試料1および試料2のそれぞれ10ml
に0.2NのKI水溶液30ccを添加し、20分間放
置し、生成したヨウ素を0.01Nのチオ硫酸ナトリウ
ム水溶液で滴定し、ヨウ素の量を求め、この量から溶存
オゾンの量を求めた。結果を表1に示した。
【0032】
【表1】
【0033】表1より、オゾニド及び溶存オゾンを含む
試料1、2とオゾニドを含まず溶存オゾンのみを含む対
照試料1、2とを比較した場合、オゾンの量の値は、ほ
ぼ同じ値(40と42、18と20)であり、本発明の
分析方法ではオゾニドを含まない溶存オゾンのみを正確
に定量できることがわかる。これに対して、従来のKI
法により求められるオゾンの量(比較例1)は、オゾニ
ドの影響により本発明の分析方法による値より大きく、
したがって、KI法では溶存オゾンのみを正確に定量で
きていないことがわかる。
【0034】
【発明の効果】本発明の分析方法によれば、ケテン法等
により得られた粗製無水酢酸をオゾン処理し、得られた
無水酢酸溶液中の溶存オゾンについて、オゾニドの量を
含まない(オゾニドの影響を受けない)溶存オゾンのみ
の正確な量を定量し得る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗製無水酢酸をオゾン処理して得られる
    溶液に、過剰の不飽和有機化合物を添加して該溶液中の
    溶存オゾンを反応させた後、反応物中の未反応の不飽和
    有機化合物の量をガスクロマトグラフィーにて定量する
    ことにより、該溶液中の溶存オゾンの量を求めることを
    特徴とする無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法。
  2. 【請求項2】 前記粗製無水酢酸が、酢酸を熱分解して
    ケテンを得、該ケテンを酢酸に吸収反応させて得られる
    粗製無水酢酸であることを特徴とする請求項1記載の無
    水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法。
  3. 【請求項3】 前記不飽和有機化合物が、ジケテンであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無水
    酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方法。
  4. 【請求項4】 粗製無水酢酸をオゾン処理後、過剰の不
    飽和有機化合物を添加する前に加熱、または蒸留の工程
    を経る請求項1記載の無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分
    析方法。
  5. 【請求項5】 前記不飽和有機化合物が、ジケテンであ
    ることを特徴とする請求項4記載の無水酢酸溶液中の溶
    存オゾンの分析方法。
  6. 【請求項6】 粗製無水酢酸を蒸留した後、オゾン処理
    して得られる溶液に、過剰の不飽和有機化合物を添加す
    る請求項1項に記載の無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分
    析方法。
  7. 【請求項7】 前記粗製無水酢酸が、酢酸を熱分解して
    ケテンを得、該ケテンを酢酸に吸収反応させて得られる
    粗製無水酢酸であることを特徴とする請求項4〜6のい
    ずれか1項記載の無水酢酸溶液中の溶存オゾンの分析方
    法。
  8. 【請求項8】 前記不飽和有機化合物が、ジケテンであ
    ることを特徴とする請求項7に記載の無水酢酸溶液中の
    溶存オゾンの分析方法。
  9. 【請求項9】 熱分解してケテンを得る酢酸として、酢
    酸セルロース製造工程から排出される酢酸水溶液から濃
    縮回収された酢酸を用いる請求項2、7に記載の無水酢
    酸溶液中の溶存オゾンの分析方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3719492A4 (en) * 2018-10-05 2021-04-14 Lg Chem, Ltd. DIANHYDRIDE ANALYSIS PROCESS

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EP3719492A4 (en) * 2018-10-05 2021-04-14 Lg Chem, Ltd. DIANHYDRIDE ANALYSIS PROCESS
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