JP2002084936A - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JP2002084936A
JP2002084936A JP2000281785A JP2000281785A JP2002084936A JP 2002084936 A JP2002084936 A JP 2002084936A JP 2000281785 A JP2000281785 A JP 2000281785A JP 2000281785 A JP2000281785 A JP 2000281785A JP 2002084936 A JP2002084936 A JP 2002084936A
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clutch operating
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dual
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Keigo Kitajima
啓吾 北島
San Cheng Wong
サン チェン ウォン
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Shimano Singapore Pte Ltd
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Shimano Inc
Shimano Singapore Pte Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるクラッチ操作を行うための2つのクラ
ッチ操作部材を有する両軸受リールにおいて、ハンドル
装着側内部のメンテナンスを行いやすくする。 【解決手段】 両軸受リールのリール本体1のハンドル
装着側の側カバー6に機構装着板11を設けるととも
に、スプール12が通過可能なハンドル装着側の側板9
に2つのクラッチ操作部材17,27を移動自在かつ脱
落不能に装着する。また、2つのクラッチ操作部材1
7,27を連結してクラッチ切換機構に係合するクラッ
チプレート55を機構装着空間内に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両軸受リール、特
に、ハンドル装着側からスプールを着脱可能な両軸受リ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術】両軸受リールは、従来、ハンドルを有す
るリール本体と、リール本体に回転自在に装着されたス
プールと、ハンドルの回転をスプールに伝達する回転伝
達機構とを備えている。回転伝達機構には、ハンドルと
スプールとを連結・遮断するクラッチ機構が設けられて
いる。クラッチ機構は、クラッチ操作部材により連結状
態(クラッチオン状態)と遮断状態(クラッチオフ状
態)とに操作される。
【0003】この種の両軸受リールにおいて、クラッチ
オフ用のクラッチオフ操作部材とクラッチオン用のクラ
ッチオン操作部材との2つの操作部材を設けたものが知
られている。このような両軸受リールでは、クラッチオ
フ操作部材はリール本体の後部に設けられ、クラッチオ
ン操作部材は、クラッチオフ操作部材より前方かつ上方
に設けられている。2つの操作部材は、連結部材により
連結されている。従来、このような2つの操作部材を有
する従来の両軸受リールでは、スプールの着脱は、リー
ル本体のハンドル装着側と逆側から行えるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
回転伝達機構やクラッチ機構などのハンドル装着側に設
けられた機構のメンテナンスを行う際に、ハンドル装着
側の側カバーを開けると、クラッチ操作部材や連結部材
がバラバラに分解されてしまう。このため、ハンドル装
着側におけるメンテナンス作業を行いにくい。
【0005】本発明の課題は、異なるクラッチ操作を行
うための2つのクラッチ操作部材を有する両軸受リール
において、ハンドル装着側内部のメンテナンスを行いや
すくすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルは、釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向と交差する
軸に沿った軸回りに釣り糸を巻き取るリールであって、
リール本体と、糸巻用のスプールと、ハンドルと、回転
伝達機構と、クラッチ機構と、第1クラッチ操作部材
と、第2クラッチ操作部材と、連動部材と、クラッチ切
換機構とを備えている。リール本体は、交差する軸方向
に間隔を隔てて対向して配置された第1及び第2側板、
両側板を連結する連結部材、第1側板の外方を覆うよう
に前記第1側板に着脱自在に装着された第1側カバー、
並びに第1側カバーに着脱自在に装着され第1側カバー
との間に機構装着空間を有する機構装着板を有し、釣り
竿に装着されるものである。糸巻用のスプールは、両側
板間に配置され、リール本体に回転自在に装着されたも
のである。ハンドルは、スプールの回転軸芯と平行な軸
回りに回転自在にリール本体に装着され、第1側カバー
から外部に突出したものである。回転伝達機構は、ハン
ドルの回転力をスプールに伝達するために機構装着空間
に設けられた機構である。クラッチ機構は、回転伝達機
構の回転伝達経路の途中に設けられ、ハンドルの回転を
スプールに伝達する伝達状態と、スプールを自由回転状
態にする遮断状態とに切換可能な機構である。第1クラ
ッチ操作部材は、クラッチ機構を伝達状態から遮断状態
に切換操作するために両側板間に脱落不能かつ移動自在
に装着された部材である。第2クラッチ操作部材は、ク
ラッチ機構を遮断状態から伝達状態に切換操作するため
に両側板間に第1クラッチ操作部材と間隔を隔てて脱落
不能かつ移動自在に装着された部材である。連動部材
は、機構装着空間内に移動自在に設けられ、両側板間に
装着された両クラッチ操作部材に対して着脱自在であ
り、かつ両クラッチ操作部材を連動させる部材である。
クラッチ切換機構は、機構収納空間内に設けられ、連動
部材の移動に連動して移動し、クラッチ機構を伝達状態
と遮断状態とに切り換える機構である。
【0007】この両軸受リールでは、メンテナンスのた
めなどに、第1側カバーを第1側板から外すと、機構装
着板が第1側カバーとともに第1側板から外れる。ま
た、第1及び第2クラッチ操作部材は、両側板間に脱落
不能に装着されているので、そのまま両側板間に残る。
さらに、連動部材は、機構装着空間内に設けられている
ので、機構装着板を第1側板から外さない限りバラバラ
になることがない。ここでは、2つの操作部材を両側板
間に脱落不能に装着するとともに、機構装着板を設けて
連動部材を機構装着空間内に設けたので、ハンドル装着
側の第1側カバーをあけても、クラッチ操作部材や連動
部材がバラバラに分解することがない。このため、ハン
ドル装着側内部のメンテナンスを行いやすくなる。
【0008】発明2に係る両軸受リールは、発明1に記
載のリールにおいて、連動部材は、第1クラッチ操作部
材及び第2クラッチ操作部をそれぞれ係止する第1及び
第2係止部を有する。この場合には、両クラッチ操作部
材がそれぞれの係止部に係止されることにより両クラッ
チ操作部材が連動する。
【0009】発明3に係る両軸受リールは、発明2に記
載のリールにおいて、連動部材は、第1クラッチ操作部
材が遮断状態側に操作されるとき、第1係止部が前記第
1クラッチ操作部材に係止されて移動しかつ第2係止部
が第2クラッチ操作部材を係止され、第2クラッチ操作
部材が伝達状態側に操作されるとき、第2係止部が第2
クラッチ操作部材に係止されて移動しかつ第1係止部が
第1クラッチ操作部材を係止して遮断状態側に移動させ
る。この場合には、それぞれの係止部が一方向にのみそ
れぞれの操作部を係止する構成であるので、係止構造が
簡素になる。
【0010】発明4に係る両軸受リールは、発明1から
3のいずれかに記載のリールにおいて、第1側板には、
スプールが貫通可能な開口が形成されている。この場合
には、スプールを第1側カバーを外して第1側板側から
着脱しても、クラッチ操作部材や連動部材が分解するこ
とがなく、スプールの着脱操作を行いやすい。
【0011】発明5に係る両軸受リールは、発明4に記
載のリールにおいて、機構装着板は、第1側カバーにね
じにより着脱自在に装着されている。この場合には、機
構装着板をねじにより止めているだけであるので、機構
装着板を簡単に第1側板から取り外すことができる。
【0012】発明6に係る両軸受リールは、発明2から
5のいずれかに記載のリールにおいて、第1クラッチ操
作部材が遮断状態側にあり、かつ第1係止部が伝達状態
側にあるとき、第1側カバーの装着を阻止する装着阻止
手段をさらに備える。この場合には、第1クラッチ操作
部材と第1係止部との位置が合っていないときに第1側
カバーを側板に装着できないので、第1クラッチ操作部
材や連動部材の位置を誤って組み立てることがなくな
る。
【0013】発明7に係る両軸受リールは、発明1から
6のいずれかに記載の構造において、第2クラッチ操作
部材を遮断状態側に付勢する第1付勢部材をさらに備え
る。この場合には、第2クラッチ操作部材が付勢部材に
よって遮断状態側に常に付勢されているので、第2クラ
ッチ操作部材を伝達状態側に操作しても操作後に遮断状
態側に戻すことができる。このため、伝達状態から遮断
状態側に第1クラッチ操作部材を操作するときに、第2
クラッチ操作部材を移動させる必要がなくなり、クラッ
チ操作を軽い力で行える。また、第1側カバーを外して
第2係止部との係合が外れると、第2クラッチ操作部材
が常に遮断状態側に移動するので、第1側カバーの装着
時に第1係止部と第1クラッチ操作部材との係合にのみ
注意すればよい。このため、第1側カバーを容易に装着
できる。
【0014】発明8に係る両軸受リールは、発明に記載
のリールにおいて、第1クラッチ操作部材を伝達状態側
に付勢する第2付勢部材をさらに備える。この場合に
は、第1側カバーを外すとさらに第1クラッチ操作部材
も伝達姿勢側に付勢されるので、両クラッチ操作部材の
位置をを気にせずに第1側カバーを装着できる。
【0015】発明9に係る両軸受リールは、発明1から
6のいずれかに記載の構造において、第2クラッチ操作
部材を伝達状態側に付勢する第1付勢部材をさらに備え
る。この場合には、第2クラッチ操作部材が常に伝達状
態側に付勢されいるので、第2操作部材を遮断状態から
伝達状態側に操作するときに、クラッチ操作を軽い力で
行える。また、第1側カバーを外して第2係止部との係
合が外れると、第2クラッチ操作部材が常に伝達状態側
に移動するので、第1側カバーの装着時に第1係止部と
第1クラッチ操作部材との係合にのみ注意すればよい。
このため、第1側カバーを容易に装着できる。
【0016】発明10に係る両軸受リールは、発明1か
ら9のいずれかに記載のリールにおいて、クラッチ機構
が遮断状態にあるとき、ハンドルの糸巻取方向の回転に
連動してクラッチ機構を伝達状態に復帰させるクラッチ
復帰機構をさらに備える。この場合には、第2クラッチ
操作部材の操作だけではなくハンドルの糸巻取方向の操
作によってもクラッチを伝達状態側に切り換えできる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1〜図3にお
いて、本発明の一実施形態による両軸受リールは、ベイ
トキャスト用の丸形のリールである。このリールは、リ
ール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプー
ル回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に
配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えてい
る。
【0018】〔リール本体の構成〕リール本体1は、ア
ルミニウム合金製の部材であり、フレーム5と、フレー
ム5の両側方に着脱自在に固定された1対の側カバー
6,7と、側カバー7に着脱自在に固定された機構装着
板11とを有している。リール本体1の内部には糸巻用
のスプール12がスプール軸16を介して回転自在かつ
着脱自在に装着されている。
【0019】フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに
対向するように配置された1対の側板8,9と、これら
の側板8,9を一体で連結する上下の連結部10a,1
0bとを有している。側板8,9は、スプール軸方向か
ら見て円形で内部に空間を有する扁平有底筒状の部材で
ある。側板9(第1側板)の中心部よりやや上方には、
スプール12を着脱するための円形の開口9aが形成さ
れている。下側の連結部10bには、リールを釣り竿に
装着するための竿装着脚4が一体形成されている。
【0020】フレーム5の側板8,9間には、図3に示
すように、スプール12と、サミングを行う場合の親指
の当てとなる第1クラッチ操作部材17と、スプール1
2内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構1
8とが配置されている。側板9には、第2クラッチ操作
部材27が装着されている。また、フレーム5と側カバ
ー7との間には、ハンドル2からの回転力をスプール1
2及びレベルワインド機構18に伝えるための回転伝達
機構19と、クラッチ機構21と、クラッチ操作部材1
7の操作に応じてクラッチ機構21を制御するためのク
ラッチ切換機構22と、スプール12を制動するドラグ
機構23と、スプール12の回転時の抵抗力を調整する
ためのキャスティングコントロール機構24と、キャス
ティング時のバックラッシュを抑えるための遠心ブレー
キ機構25とが配置されている。
【0021】側カバー6は、外方に僅かに凸に湾曲した
扁平有底筒状の金属製のプレス加工により形成された部
材である。側カバー7(第1側カバー)も、たとえばア
ルミニウム合金製の扁平有底筒状のプレス成形品であ
る。側カバー7は、2本のねじ13(図2では1本のみ
図示)によってフレーム5の側板9に着脱自在に固定さ
れている。このねじ13は、手で回せるような頭部を有
している。このため、側カバー7は、ドライバーなどの
工具を使用することなく簡単に着脱できる。
【0022】機構装着板11には、クラッチ切換機構2
2や回転伝達機構19などの機構が装着されている。機
構装着板11は、内部に装着された各機構を側カバー7
と一体で着脱できるように設けられたものである。機構
装着板11は、側カバー7にねじ14により着脱自在に
固定されている。このねじ14は、たとえば、丸頭ねじ
であり工具により回せるようになっている。機構装着板
11は、側板9の外側面に接触して配置されている。
【0023】〔スプール及びスプール軸の構成〕スプー
ル12は、図3に示すように、両側部に皿状のフランジ
部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状
の糸巻き胴部12bを有している。スプール12は、糸
巻き胴部12bを貫通するスプール軸16にたとえばセ
レーション結合により回転不能に固定されている。この
固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合や
スプライン結合等の種々の結合方法を用いることができ
る。
【0024】スプール軸16は、図3及び図4に示すよ
うに、側板9を貫通して側カバー7の外方に延びてい
る。スプール軸16は1対の玉軸受26a,26aによ
り支持されている。スプール軸16の一端は、側板9を
貫通して側カバー7に固定されたボス部7bから外方に
突出している。
【0025】図3右側の玉軸受26aはボス部7bに装
着されており、左側の玉軸受26aは側板8に装着され
ている。中間の玉軸受26bは、図6に示すように、機
構装着板11に形成されたボス部11bに装着されてい
る。
【0026】スプール軸16のスプール12装着部分の
図3右方には、クラッチ機構21を構成する係合ピン2
1aが固定されている。係合ピン21aは、直径に沿っ
てスプール軸16を貫通しており、その両端が径方向に
突出している。
【0027】第1クラッチ操作部材17は、図3に示す
ように、1対の側板8,9間の後部でスプール12後方
に配置されている。第1クラッチ操作部材17は、クラ
ッチ機構21をクラッチオン状態からクラッチオフ状態
に切換操作するためのものであり、側板8,9間に上下
方向にスライド自在かつ脱落不能に装着されている。ク
ラッチ操作部材17のハンドル装着側には、側板9を貫
通する係合軸17aがインサート成型により一体形成さ
れている。この係合軸17aは、クラッチ切換機構22
に係合している。
【0028】第2クラッチ操作部材27は、クラッチ機
構21をクラッチオフ状態からクラッチオン状態に切換
操作するために設けられている。第2クラッチ操作部材
27は、側板9の外周面に周方向移動自在かつ脱落不能
に装着されている。第2クラッチ操作部材27は、側板
9の外周面に形成されたスリット(図示せず)を貫通し
て内方に延びる係止凸部27aを有しており、第2クラ
ッチ操作部材27は、一端が側板9に係止され他端が係
止凸部27aに係止されたコイルばね28によりクラッ
チ遮断側に付勢されている。
【0029】〔回転伝達機構の構成〕回転伝達機構19
は、ハンドル軸30と、ハンドル軸30装着されたマス
ターギア31と、マスターギア31に噛み合う筒状のピ
ニオンギア32とを有している。ハンドル軸30は、側
板9及び側カバー7に回転自在に装着されており、ロー
ラ型のワンウェイクラッチ86及び爪式のワンウェイク
ラッチ87により糸繰り出し方向の回転(逆転)が禁止
されている。
【0030】ワンウェイクラッチ87は、図4に示すよ
うに、ハンドル軸30に回転不能に装着されたラチェッ
トホイール88と、機構装着板11に揺動自在に装着さ
れたラチェット爪89とを有している。ラチェットホイ
ール88の外周部には、略平行四辺形状に突出して形成
されたラチェット歯88aが周方向に間隔を隔てて配置
されており、ラチェット爪89がラチェット歯88aに
噛み合うことによりハンドル軸30の糸繰り出し方向の
回転が禁止される。ラチェット爪89は、ラチェットホ
イール88を両側から挟む制御片89aを先端部に有し
ている。制御片89aは、糸巻取方向の回転時にラチェ
ット爪89をラチェットホイール88から離反させ、糸
繰り出し方向の回転時に接近させる。
【0031】マスターギア31は、図3に示すように、
ハンドル軸30に回転自在に装着されており、ハンドル
軸30とドラグ機構23を介して連結されている。ドラ
グ機構23は、スタードラグ3と、スタードラグ3によ
りマスターギア31への圧接力が変化するドラグ板35
と、スタードラグ3とワンウェイクラッチ86との間に
配置された調節用の皿ばね36と、皿ばね36とスター
ドラグ3との間にはされまれたドラグスペーサ37とを
有している。ドラグスペーサ37は、モリブデン含有ナ
イロン製のワッシャ形状の部材であり、スタードラグ3
に外周部が係合してはまり込んでいる。内周部は、ハン
ドル軸30の外径より大きい内径の孔が形成されてい
る。
【0032】ピニオンギア32は、図6に示すように、
側板9の外方から内方に延び、中心にスプール軸16が
貫通する筒状部材であり、スプール軸16に軸方向に移
動自在かつ回転自在に装着されている。ピニオンギア3
2の左端部には係合ピン21aに噛み合う噛み合い溝3
2aが形成されている。この噛み合い溝32aと係合ピ
ン21aとによりクラッチ機構21が構成される。また
中間部にはくびれ部32bが、右端部にはマスターギア
31に噛み合うギア部32cがそれぞれ形成されてい
る。
【0033】〔クラッチ切換機構の構成〕クラッチ切換
機構22は、図4〜図7に示すように、係合軸17aに
係合するクラッチプレート(連動部材の一例)55と、
クラッチプレート55に係合してスプール軸16を中心
に回動するクラッチカム56と、クラッチカム56によ
りスプール軸16方向に沿って移動するクラッチヨーク
57とを有している。また、クラッチ切換機構22は、
スプール12の糸巻取方向の回転に連動してクラッチオ
フ状態にあるクラッチ機構21をクラッチオン状態に復
帰させるクラッチ戻し機構58を有している。
【0034】クラッチプレート55は、扇形に形成され
た金属製の板状部材であり、機構装着板11に形成され
た案内部(図示せず)により回転方向に案内されてい
る。クラッチプレート55の一端には、第1係止部55
aが形成されている。第1係止部55aは、第1クラッ
チ操作部材17の下方への移動に連動してクラッチプレ
ート55が図4反時計回りに移動するように第1クラッ
チ操作部材17の係合軸17aの下端に接触する位置に
延びている。この第1係止部17aは、クラッチプレー
ト55じ図4に示すクラッチオン位置にあって、第1ク
ラッチ操作部材17が図5に示すクラッチオフ位置にあ
るとき、係合軸17aに乗り上げる。このため、側カバ
ー7の装着時に側カバー7側板9に対してが浮いてしま
う。これにより、クラッチプレート55と第1クラッチ
操作部材17とが正常な位置関係にないとき側カバー7
が装着されるのを阻止できる。
【0035】クラッチプレート55の他端には、第2係
止部55bが形成されている。第2係止部55bは、第
2クラッチ操作部材27の係止凸部27aの図4右面に
接触可能な位置に径方向外方に延びている。さらに他端
側内側には、クラッチカム56に係止されるU字状の係
止部55a(図7)が形成されている。クラッチプレー
ト55は、クラッチカム56と連動してスプール軸16
回りに回動するとともに、第1クラッチ操作部材17の
下方への操作に連動してクラッチオフ状態側に回動し、
第2クラッチ操作部材27の図4時計回りの移動に応じ
てクラッチオン状態側に回動する。
【0036】クラッチカム56は、たとえばポリアセタ
ール樹脂等の合成樹脂製の略リング状の部材であり、機
構装着板11に形成されたボス部11bの外周面にスプ
ール軸16回りに回動自在に装着されている。クラッチ
カム56は、ボス部11bの先端にねじ止めされた押さ
え板60により抜け止めされている。押さえ板60に
は、クラッチヨーク57をスプール軸方向に案内する1
対のガイド部60a,60aが折り曲げて形成されてい
る。
【0037】クラッチカム56の外側面のスプール軸1
6を挟んで対向する位置には、1対の傾斜カム56a,
56aが形成されている。また、傾斜カム56a,56
aに隣接してクラッチヨーク57の傾斜カム57b,5
7b(後述)が収納される凹部56b,56bが形成さ
れている。クラッチカム56の外周部には、クラッチプ
レート55の第3係止部55cに係合する係合ピン56
cが形成されている。さらに、クラッチカム56の外周
部には突出部56dが形成されており、この突出部56
dの機構装着板11側にクラッチ戻し機構58を構成す
る戻し部材59が揺動自在に装着されている。突出部5
6dは、図6に示すように、機構装着板11と側カバー
7との隙間を埋める厚みを有している。突出部56dに
は、連結ピン63を挿入可能な連結孔56eがスプール
軸に平行に形成されている。
【0038】連結ピン63は、たとえばガラス繊維を混
入したポリアセタール樹脂などの合成樹脂製の部材であ
り、戻し部材59を揺動自在に連結する鍔63a付きの
ピンである。鍔63aは、機構装着板11と戻し部材5
9とに挟まれて配置されており、これにより連結ピン6
3が抜け止めされている。
【0039】このように突出部56dを隙間を埋めるよ
うな厚みで設け、戻し部材59を突出部56dと機構装
着板11とで挟むことにより、戻し部材59に負荷が作
用しても、クラッチカム56が変形しにくくなり、戻し
部材59が浮きにくくなる。
【0040】クラッチヨーク57は、クラッチカム56
の軸方向外方に対向して配置されている。クラッチヨー
ク57は、機構装着板11と側カバー7との間にスプー
ル軸16を挟んで立設された2本のガイド部60a,6
0aにより案内されてスプール軸16方向に移動自在で
ある。また、側カバー7とクラッチヨーク57との間で
ガイド部60a,60aの外周側に圧縮状態で配置され
たコイルばね61により軸方向内方(図6左方)に付勢
されている。
【0041】クラッチヨーク57は、ピニオンギア32
のくびれ部32bに係合する半円弧状の係合部57aが
形成されている。クラッチヨーク57のクラッチカム5
6と対向する側面には、傾斜カム56a,56aに乗り
上げる傾斜カム57b,57bが形成されており、クラ
ッチカム56が図4反時計回りに回動して傾斜カム56
a,56aに傾斜カム57b,57bが乗り上げると、
クラッチヨーク57は図6右方のクラッチオフ位置に移
動する。また、傾斜カム57b,57bが傾斜カム56
a,56aから下りると、コイルばね61により付勢さ
れてクラッチオン位置に戻る。このクラッチヨーク57
の移動に連動してピニオンギア32がスプール軸方向に
移動し、クラッチ機構21がクラッチオフ状態とクラッ
チオン状態とに切り換わる。
【0042】クラッチ戻し機構58は、ハンドル2に連
動して回転するラチェットホイール88と、クラッチ操
作部材17に連動して回動するクラッチカム56と、ク
ラッチカム56に揺動自在に連結された戻し部材59
と、戻し部材59とクラッチカム56とを揺動自在に連
結する連結ピン63と、戻し部材59を付勢するトグル
ばね62とを有している。
【0043】戻し部材59は、ステンレス合金などの金
属製の板状部材であり、連結ピン63によりクラッチカ
ム56に揺動自在に連結されている。戻し部材59は、
クラッチカム56の回動によりラチェットホイール88
のラチェット歯88aに接触する係合位置(図5)とそ
こから離反した離反位置(図4)とに移動する。戻し部
材59の先端には、ラチェット歯88aに接触する係合
爪59aと、機構装着板11に形成された細長い案内溝
11cに案内される案内爪59bとが折り曲げて形成さ
れている。その基端には、連結ピン63により揺動自在
にクラッチカム56に連結される連結孔59cと、トグ
ルばね62を係止するための係止孔59dとが形成され
ている。
【0044】トグルばね62は、一端が戻し部材59に
係止され、他端が機構装着板11に回動自在に係止され
た捩じりコイルばねからなる。トグルばね62は、戻し
部材59を係合位置と非係合位置との2つの位置に振り
分けて付勢し、戻し部材59を両位置で保持する。ま
た、トグルばね62は、戻し部材59を介してクラッチ
カム56をクラッチオン位置とクラッチオフ位置とで保
持する。
【0045】このクラッチ戻し機構58では、クラッチ
操作部材17の押圧操作によりクラッチ機構21がクラ
ッチオフ状態になると、クラッチカム56が反時計回り
に回動して、図4に示す非係合位置から図5に示すラチ
ェット歯88aに接触する係合位置に戻し部材59が前
進する。このとき、戻し部材59は、トグルばね62が
死点を超えるまでは、トグルばね62の付勢力に抗して
案内溝11cの外側の縁に案内爪59bが案内されてラ
チェットホイール88に向けて前進し、死点を超える
と、反時計まわりに回動して案内溝11cの内側の縁に
案内されて係合位置に移動する。
【0046】この戻し部材59が係合位置にある状態
で、ハンドル2の操作によりハンドル軸30が糸巻取方
向に回転すると、戻し部材59の係合爪59aがラチェ
ット歯88aにより押圧されて非係合位置に戻る。これ
と同時に、クラッチカム56が図5時計回りに回動し、
クラッチ機構21をクラッチオン状態に戻す。
【0047】〔遠心ブレーキ機構の構成〕遠心ブレーキ
機構25は、図6に示すように、スプール軸16に回転
不能に装着された合成樹脂成形品からなるブレーキ取付
台70と、ブレーキ取付台70に放射状に立設された6
本のガイド軸71と、ガイド軸71にそれぞれ移動自在
に装着された6個のブレーキカラー72と、ブレーキカ
ラー72の外周側に配置されたブレーキパイプ73とを
有している。
【0048】ブレーキ取付台70は、合成樹脂製の厚肉
円板状の部材であり、その周方向の6カ所にブレーキカ
ラー72を収容するための凹部70aが形成されてい
る。この凹部70aに放射状に立設されたガイド軸71
が一体形成されている。
【0049】〔両軸受リールの動作〕キャスティングを
行うときには、クラッチ操作部材17を下方に押圧す
る。すると、係合軸17aが第1係止部55aを押圧し
てクラッチプレート55が図4反時計回りに移動する。
クラッチプレート55が回動すると、それに連動してク
ラッチカム56が反時計回りに回動して、図5に示すク
ラッチオフ位置に配置される。また、クラッチヨーク5
7が図6右方のクラッチオフ位置に移動する。さらに、
第2係止部55bが第2クラッチ操作部材27の係止凸
部27aに接触する。この結果、クラッチ機構21を構
成するピニオンギア32が軸方向外方に移動し、クラッ
チオフ状態になる。このクラッチオフ状態では、スプー
ル12が自由回転状態になり、キャスティングを行うと
仕掛けの重さにより釣り糸がスプール12から勢いよく
繰り出される。
【0050】仕掛けが着水すると、第2クラッチ操作部
材27を前方に押圧する。すると、係止凸部27aが第
2係止部55bを押圧してクラッチプレート55が図4
時計回りに回動する。クラッチプレート55が時計方向
に回動すると、クラッチカム56が同方向に回動し、ク
ラッチヨーク57がコイルばね61の付勢力によりクラ
ッチオン位置に移動し、クラッチ機構21がクラッチオ
ン状態になる。このため、ハンドル2の回転がスプール
12に伝達され、スプール12が糸巻取方向に回転す
る。
【0051】一方、ハンドル2を糸巻取方向に回転させ
てもクラッチオン状態になる。ハンドル2を糸巻取方向
に回転させると、ラチェットホイール88が糸巻取方向
(図5時計回り)に回転し、ラチェット爪89が制御片
89aの作用によりラチェットホイール88の外方に揺
動する。この結果、糸巻取時にラチェット爪89がラチ
ェットホイール88に接触しなくなり、糸巻取時に両者
の接触によるクリック音が生じなくなる。また、ラチェ
ットホイール88が糸巻取方向に回転すると、ラチェッ
ト歯88aが戻し部材59の先端の係合爪59aに当接
し、戻し部材59を後方に押圧する。すると、戻し部材
59はトグルばね62の死点を越えて後退し、トグルば
ね62により非係合位置側に付勢される。この移動に連
動してクラッチカム56が図5時計回りに回動し、クラ
ッチヨーク57がコイルばね61の付勢力によりクラッ
チオン位置に移動し、クラッチ機構21がクラッチオン
状態になる。このため、ハンドル2の回転がスプール1
2に伝達され、スプール12が糸巻取方向に回転する。
【0052】ハンドル軸30が糸巻取方向に回転する
と、その回転がレベルワインド機構18に伝達され釣り
糸がスプール12に均一に巻き取られる。スプール12
を取り出すときには、2本のねじ13を外す。そして、
側カバー7をフレーム5の側板9から取り外す。このと
き、機構装着板11は側カバー7に固定されているの
で、回転伝達機構19やクラッチ切換機構22は、バラ
バラになることはない。この状態で、側板9の開口9a
からスプール12を取り出すことができる。また、遠心
ブレーキ機構25の移動部材の制動力の調整も可能であ
る。
【0053】この実施形態では、2つのクラッチ操作部
材17,27を側板9に脱落不能に装着するとともに、
機構装着板11を設けてクラッチプレート55を機構装
着空間内に設けたので、ハンドル装着側の側カバー7を
あけても、クラッチ操作部材17,27やクラッチプレ
ート55がバラバラに分解することがない。このため、
ハンドル装着側内部のメンテナンスを行いやすくなる。
【0054】〔第2実施形態〕前記第1実施形態では、
丸形の両軸受リールを例に説明したが、本発明はロープ
ロファイル形の非円形の両軸受リールにも適用できる。
【0055】図8及び図9において、第2実施形態によ
る両軸受リールは、リール本体101と、リール本体1
01の側方に配置されたスプール回転用ハンドル102
と、ハンドル102のリール本体1側に配置されたドラ
グ調整用のスタードラグ103とを備えている。
【0056】リール本体101は、合成樹脂の部材であ
り、フレーム105と、フレーム105の両側方に着脱
自在に固定された第1側カバー106及び第2側カバー
(図示せず)と、第2側カバーに着脱自在に固定された
機構装着板111とを有している。リール本体101の
内部には糸巻用のスプール112が回転自在かつ着脱自
在に装着されている。
【0057】フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに
対向するように配置された1対の側板108,109
と、これらの側板108,109を一体で連結する上下
の連結部110a,110bとを有している。側板8,
9は、内部に空間を有する部材である。側板9の中心部
よりやや上方には、スプール12を着脱するための開口
109aが形成されている。下側の連結部110bに
は、リールを釣り竿に装着するための竿装着脚104が
カシメ固定されている。
【0058】クラッチ切換機構122を除くその他の機
構は、前記実施形態と同様な構成であるため説明を省略
する。第1クラッチ操作部材117は、リール本体10
1の後部に上下に移動自在かつ脱落不能に装着されてい
る。第2クラッチ操作部材127は、側板109の内側
面に前後に移動自在かつ脱落不能に装着されている。第
1クラッチ操作部材117は、係合軸117aを有して
おり、係合軸117aにクラッチプレート155に形成
された第1係止部155aが係止される。第2クラッチ
操作部材127は、コイルばね161によりクラッチオ
ン方向に付勢されている。第2クラッチ操作部材127
は、止め板160により、側板109に装着されたガイ
ドプレート163に戦後に移動自在に装着されている。
コイルばね161は、止め板160に係止されている。
また、止め板160は、クラッチプレート155の第2
係止部155bに係止される。止め板160は前後の両
端が折り曲げられており、前側の端部にコイルばね16
1が係止され、後側の端部の前面に第2係止部155b
が係止される。他のクラッチ切換機構122の構成は前
記実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0059】このような構成の両軸受リールでは、第1
クラッチ操作部材117を下方に押圧すると、クラッチ
プレート155が図9反時計回りに回動してクラッチオ
フ状態になる。すると、第2係止部155bによって第
2クラッチ操作部材127がクラッチオフ位置側に移動
する。また、第2クラッチ操作部材127をクラッチオ
フ位置から前方に押圧すると、第2係止部155bが押
圧されてクラッチプレート155がクラッチオン位置側
に回動してクラッチオン状態になる。また、第1クラッ
チ操作部材117が第1係止部155aにより押圧され
てクラッチオン位置側に上昇する。
【0060】このような構成の両軸受リールでも前記実
施形態と同様効果を得ることができる。 〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、クラッチカムがスプール軸回
りに回動したが、スプール軸の径方向に移動してスプー
ル軸に接離するタイプのクラッチ切換機構を有する両軸
受リールにも本発明を適用できる。
【0061】(b)前記実施形態では、カウンターなし
の両軸受リールを例に説明したが、カウンター付きの両
軸受リールにも本発明を適用できる。 (c)前記2つの実施形態では、第2クラッチ操作部材
27を一方向に付勢していたが、さらに第1クラッチ操
作部材17を第2クラッチ操作部材27と異なる方向に
付勢するようにしてもよい。このように第1クラッチ操
作部材17を付勢すると、側カバー7を側板9装着する
ときに両クラッチ操作部材17,27の位置を気にする
必要がなくなり、側カバー7の装着が容易になる。
【0062】(d)前記2つの実施形態では、両クラッ
チ操作部材と両係止部とが一方向でのみ係止されるよう
に構成したが、一方の係止部を一方のクラッチ操作部材
に対して両方向に係止するように構成してもよい。この
場合にさらに正常な位置関係にないときに装着を阻止す
るよう構成にすれば、側カバーの装着がさらに容易にな
る。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、2つの操作部材を側板
に脱落不能に装着するとともに、機構装着板を設けて連
動部材を機構装着空間内に設けたので、ハンドル装着側
の第1側カバーをあけても、クラッチ操作部材や連動部
材がバラバラに分解することがない。このため、ハンド
ル装着側内部のメンテナンスを行いやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
ハンドルと逆側の分解斜視図。
【図2】その両軸受リールのハンドル側の分解斜視図。
【図3】その縦断面図。
【図4】クラッチオン時の側カバーを外した状態の側面
図。
【図5】クラッチオフ時の側カバーを外した状態の側面
図。
【図6】そのクラッチ切換機構の断面拡大図。
【図7】クラッチ切換機構の分解斜視図。
【図8】他の実施形態の図1に相当する図。
【図9】他の実施形態の一部分解斜視図。
【符号の説明】
1,101 リール本体 2,102 ハンドル 5 フレーム 6,7、106,107 側カバー 8,9、108,109 側板 11,111 機構装着板 12,112 スプール 13 ねじ 17,117 第1クラッチ操作部材 21 クラッチ機構 22,122 クラッチ切換機構 27,127 第2クラッチ操作部材 28 コイルばね 55,155 クラッチプレート 55a,155a 第1係止部 55b,155b 第2係止部 58 クラッチ戻し機構 161 コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウォン サン チェン シンガポール 640844,07−205,ジュロ ン ウエスト ストリート 81,ブロック 844 Fターム(参考) 2B108 EA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向と交
    差する軸に沿った軸回りに釣り糸を巻き取る両軸受リー
    ルであって、 前記交差する軸方向に間隔を隔てて対向して配置された
    第1及び第2側板、前記両側板を連結する連結部材、前
    記第1側板の外方を覆うように前記第1側板に着脱自在
    に装着された第1側カバー、並びに前記第1側カバーに
    着脱自在に装着され前記第1側カバーとの間に機構装着
    空間を有する機構装着板を有し、前記釣り竿に装着され
    るリール本体と、 前記両側板間に配置され、前記リール本体に回転自在に
    装着された糸巻用のスプールと、 前記スプールの回転軸芯と平行な軸回りに回転自在に前
    記リール本体に装着され、前記第1側カバーから外部に
    突出したハンドルと、 前記ハンドルの回転力を前記スプールに伝達するために
    前記機構装着空間に設けられた回転伝達機構と、 前記回転伝達機構の回転伝達経路の途中に設けられ、前
    記ハンドルの回転を前記スプールに伝達する伝達状態
    と、前記スプールを自由回転状態にする遮断状態とに切
    換可能なクラッチ機構と、 前記クラッチ機構を前記伝達状態から前記遮断状態に切
    換操作するために前記両側板間に脱落不能かつ移動自在
    に装着された第1クラッチ操作部材と、 前記クラッチ機構を前記遮断状態から前記伝達状態に切
    換操作するために前記両側板間に前記第1クラッチ操作
    部材と間隔を隔てて脱落不能かつ移動自在に装着された
    第2クラッチ操作部材と、 前記機構装着空間内に移動自在に設けられ、前記両側板
    間に装着された前記両クラッチ操作部材に対して着脱自
    在であり、かつ前記両クラッチ操作部材を連動させる連
    動部材と、 前記機構収納空間内に設けられ、前記連動部材の移動に
    連動して移動し、前記クラッチ機構を伝達状態と遮断状
    態とに切り換えるクラッチ切換機構と、を備えた両軸受
    リール。
  2. 【請求項2】前記連動部材は、前記第1クラッチ操作部
    材及び前記第2クラッチ操作部をそれぞれ係止する第1
    及び第2係止部を有する、請求項1に記載の両軸受リー
    ル。
  3. 【請求項3】前記連動部材は、前記第1クラッチ操作部
    材が前記遮断状態側に操作されるとき、前記第1係止部
    が前記第1クラッチ操作部材に係止されて移動しかつ前
    記第2係止部が前記第2クラッチ操作部材を係止し、 前記第2クラッチ操作部材が前記伝達状態側に操作され
    るとき、前記第2係止部が前記第2クラッチ操作部材に
    係止されて移動しかつ前記第1係止部が前記第1クラッ
    チ操作部材を係止して前記遮断状態側に移動させる、請
    求項2に記載の両軸受リール。
  4. 【請求項4】前記第1側板には、前記スプールが貫通可
    能な開口が形成されている、請求項1から3のいずれか
    に記載の両軸受リール。
  5. 【請求項5】前記機構装着板は、前記第1側カバーにね
    じにより着脱自在に装着されている、請求項4に記載の
    両軸受リール。
  6. 【請求項6】前記第1クラッチ操作部材が前記遮断状態
    側にあり、かつ前記第1係止部が前記伝達状態側にある
    とき、前記第1側カバーの装着を阻止する装着阻止手段
    をさらに備える、請求項2から5のいずれかに記載の両
    軸受リール。
  7. 【請求項7】前記第2クラッチ操作部材を遮断状態側に
    付勢する第1付勢部材をさらに備える、請求項1から6
    のいずれかに記載の両軸受リール。
  8. 【請求項8】前記第1クラッチ操作部材を伝達状態側に
    付勢する第2付勢部材をさらに備える、請求項7に記載
    の両軸受リール。
  9. 【請求項9】前記第2クラッチ操作部材を伝達状態側に
    付勢する第1付勢部材をさらに備える、請求項1から6
    のいずれかに記載の両軸受リール。
  10. 【請求項10】前記クラッチ機構が遮断状態にあると
    き、前記ハンドルの糸巻取方向の回転に連動して前記ク
    ラッチ機構を前記伝達状態に復帰させるクラッチ復帰機
    構をさらに備える、請求項1から9のいずれかに記載の
    両軸受リール。
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