JP2002083543A - 交流駆動型プラズマ表示装置 - Google Patents

交流駆動型プラズマ表示装置

Info

Publication number
JP2002083543A
JP2002083543A JP2000222006A JP2000222006A JP2002083543A JP 2002083543 A JP2002083543 A JP 2002083543A JP 2000222006 A JP2000222006 A JP 2000222006A JP 2000222006 A JP2000222006 A JP 2000222006A JP 2002083543 A JP2002083543 A JP 2002083543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
discharge
display device
plasma display
xenon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000222006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3384390B2 (ja
Inventor
Kazunao Oniki
一直 鬼木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000222006A priority Critical patent/JP3384390B2/ja
Priority to TW090100206A priority patent/TW594820B/zh
Priority to KR1020010001276A priority patent/KR100838669B1/ko
Priority to US09/757,627 priority patent/US6713958B2/en
Priority to CNB011108088A priority patent/CN1224995C/zh
Priority to EP01400093A priority patent/EP1130619A3/en
Publication of JP2002083543A publication Critical patent/JP2002083543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3384390B2 publication Critical patent/JP3384390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
    • H01J11/50Filling, e.g. selection of gas mixture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
    • H01J11/12AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided on both sides of the discharge space
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
    • H01J11/22Electrodes, e.g. special shape, material or configuration
    • H01J11/24Sustain electrodes or scan electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J17/00Gas-filled discharge tubes with solid cathode
    • H01J17/02Details
    • H01J17/22Means for obtaining or maintaining the desired pressure within the tube
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J7/00Details not provided for in the preceding groups and common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J7/02Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature
    • H01J7/06Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature having helium, argon, neon, krypton, or xenon as the principal constituent
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2211/00Plasma display panels with alternate current induction of the discharge, e.g. AC-PDPs
    • H01J2211/20Constructional details
    • H01J2211/22Electrodes
    • H01J2211/24Sustain electrodes or scan electrodes
    • H01J2211/245Shape, e.g. cross section or pattern

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低いガス圧で高い輝度を得ることを可能にし、
しかも、放電電圧の低下を図り得る交流駆動型プラズマ
表示装置を提供する。 【解決手段】交流駆動型プラズマ表示装置において、放
電が行われる放電空間内に封入された放電ガスが、キ
セノンガス単独、クリプトンガス単独、キセノンガ
スとクリプトンガスのみの混合ガス、キセノン(X
e)ガス及びクリプトン(Kr)ガスから成る群から選
択された少なくとも1種類の第1のガス、並びに、ネオ
ン(Ne)ガス、ヘリウム(He)ガス及びアルゴン
(Ar)ガスから成る群から選択された少なくとも1種
類の第2のガスの混合ガス、あるいは、キセノンガス
の混合ガスから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電が行われる放
電空間内に封入された放電ガスに特徴を有する交流駆動
型プラズマ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在主流の陰極線管(CRT)に代わる
画像表示装置として、平面型(フラットパネル形式)の
表示装置が種々検討されている。このような平面型の表
示装置として、液晶表示装置(LCD)、エレクトロル
ミネッセンス表示装置(ELD)、プラズマ表示装置
(PDP:プラズマ・ディスプレイ)を例示することが
できる。中でも、プラズマ表示装置は、大画面化や広視
野角化が比較的容易であること、温度、磁気、振動等の
環境要因に対する耐性に優れること、長寿命であること
等の長所を有し、家庭用の壁掛けテレビの他、公共用の
大型情報端末機器への適用が期待されている。
【0003】プラズマ表示装置は、希ガスから成る放電
ガスを放電空間内に封入した放電セルに電圧を印加し
て、放電ガス中でのグロー放電に基づき発生した真空紫
外線で放電セル内の蛍光体層を励起することによって発
光を得る表示装置である。つまり、個々の放電セルは蛍
光灯に類似した原理で駆動され、放電セルが、通常、数
十万個のオーダーで集合して1つの表示画面が構成され
ている。プラズマ表示装置は、放電セルへの電圧の印加
方式によって直流駆動型(DC型)と交流駆動型(AC
型)とに大別され、それぞれ一長一短を有する。AC型
プラズマ表示装置は、表示画面内で個々の放電セルを仕
切る役割を果たす隔壁を例えばストライプ状に形成すれ
ばよいので、高精細化に適している。しかも、放電のた
めの電極の表面が誘電体膜で覆われているので、かかる
電極が磨耗し難く、長寿命であるといった長所を有す
る。
【0004】AC型プラズマ表示装置の典型的な構成例
の一部分の模式的な分解斜視図を、図1に示す。このA
C型プラズマ表示装置は所謂3電極型に属し、一対の放
電維持電極12の間で放電が生じる。図1に示すAC型
プラズマ表示装置は、フロントパネルに相当する第1パ
ネル10とリアパネルに相当する第2パネル20とがそ
れらの外周部で接合されて成る。第2パネル20上の蛍
光体層25の発光は、例えば、第1パネル10を通して
観察される。
【0005】第1パネル10は、透明な第1の基板11
と、第1の基板11上にストライプ状に設けられ、透明
導電材料から成る複数の一対となった放電維持電極12
と、放電維持電極12のインピーダンスを低下させるた
めに放電維持電極12上に設けられ、放電維持電極12
よりも電気抵抗率の低い材料から成るバス電極13と、
バス電極13及び放電維持電極12上を含む第1の基板
11上に形成された誘電体材料から成る誘電体膜14
と、誘電体膜14上に形成されたMgOから成る保護膜
15から構成されている。
【0006】一方、第2パネル20は、第2の基板21
と、第2の基板21上にストライプ状に設けられた複数
のアドレス電極(データ電極とも呼ばれる)22と、ア
ドレス電極22上を含む第2の基板21上に形成された
誘電体材料層23と、誘電体材料層23上であって隣り
合うアドレス電極22の間の領域にアドレス電極22と
平行に延びる絶縁性の隔壁24と、誘電体材料層23上
から隔壁24の側壁面上に亙って設けられた蛍光体層2
5とから構成されている。蛍光体層25は、AC型プラ
ズマ表示装置においてカラー表示を行う場合、赤色蛍光
体層25R、緑色蛍光体層25G、及び青色蛍光体層2
5Bから構成されており、これらの各色の蛍光体層25
R,25G,25Bが所定の順序に従って設けられてい
る。図1は一部分解斜視図であり、実際には第2パネル
20側の隔壁24の頂部が第1パネル10側の保護膜1
5に当接している。一対の放電維持電極12と、2つの
隔壁24の間に位置するアドレス電極22とが重複する
領域が、放電セルに相当する。そして、隣り合う隔壁2
4と蛍光体層25と保護膜15とによって囲まれた放電
空間内には、放電ガスが封入されている。第1パネル1
0と第2パネル20とは、それらの外周部において、フ
リットガラスを用いて接合されている。
【0007】放電維持電極12の射影像が延びる方向と
アドレス電極22の射影像が延びる方向とは直交してお
り、一対の放電維持電極12と、3原色を発光する蛍光
体層25R,25G,25Bの1組とが重複する領域が
1画素(1ピクセル)に相当する。グロー放電が一対の
放電維持電極12間で生じることから、このタイプのA
C型プラズマ表示装置は「面放電型」と称される。例え
ば、一対の放電維持電極12間に電圧を印加する直前
に、例えば、放電セルの放電開始電圧よりも低いパルス
電圧をアドレス電極22に印加することで、放電セル内
に壁電荷が蓄積され(表示を行う放電セルの選択)、見
掛け上の放電開始電圧が低下する。次いで、一対の放電
維持電極12の間で開始された放電は、放電開始電圧よ
りも低い電圧にて維持され得る。放電セルにおいては、
放電ガス中でのグロー放電に基づき発生した真空紫外線
の照射によって励起された蛍光体層が、蛍光体材料の種
類に応じた特有の発光色を呈する。尚、封入された放電
ガスの種類に応じた波長を有する真空紫外線が発生す
る。
【0008】通常、放電空間内に封入されている放電ガ
スは、ネオン(Ne)ガス、ヘリウム(He)ガス、ア
ルゴン(Ar)ガス等の不活性ガスにキセノン(Xe)
ガスを4容積%程度混合した混合ガスから構成されてい
る。また、一対の放電維持電極12の間の距離は100
μm程度、具体的には、70μm〜120μm程度であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】現在商品化されている
AC型プラズマ表示装置においては、その輝度の低さが
問題となっている。例えば、42インチ型のAC型プラ
ズマ表示装置の輝度は、高々500cd/m2程度であ
る。しかも、実際にAC型プラズマ表示装置を商品化す
るにあたっては、例えば、第1パネル10の外面に電磁
波遮蔽や外光反射防止のためのシートやフィルムを張り
合わせる必要があり、AC型プラズマ表示装置における
実際の表示光はかなり暗くなってしまう。
【0010】輝度を高くすることを目的として放電空間
内に封入する放電ガスの圧力を高くすると、放電電圧が
高くなったり、放電が不安定になり、あるいは又、放電
が不均一になるといった問題が生じる。また、放電空間
内に封入する放電ガスの圧力を高くすると、放電ガスの
圧力によって第1パネル10と第2パネル20とが離れ
る方向に力が加わる結果、フリットガラスによる第1パ
ネル10と第2パネル20との間の接合の信頼性が乏し
くなったり、AC型プラズマ表示装置に加わる温度によ
って放電ガスが膨張し、第1パネル10と第2パネル2
0との間の接合部から放電ガスが漏れる虞もある。それ
故、従来のAC型プラズマ表示装置においては、輝度を
高くすることを目的として放電空間内に封入する放電ガ
スの圧力を高くすることは困難であった。
【0011】しかも、AC型プラズマ表示装置において
は、一対の放電維持電極12の間の距離(d)と放電ガ
スの全圧(p)との積(d・p)、及び、放電開始電圧
bdとの間には、パッシェンの法則、即ち、放電開始電
圧Vbdは距離(d)とガス圧(p)の積d・pの関数で
表すことができるという法則が存在する。ここで、放電
効率を上げるために、一対の放電維持電極12の間の距
離(d)を狭くする場合、ガス圧(p)を増大させる必
要があるため、やはり、AC型プラズマ表示装置の信頼
性が低下する。
【0012】また、このような高輝度化という問題に加
え、コントラストの向上という問題もある。放電ガスの
発光による可視光成分がパネル上でのコントラストの低
下を招くことが分かっている。特に、放電ガスとしてネ
オン(Ne)ガスを用いた場合、ネオンガスの発光によ
る可視光成分はオレンジ色であり、ネオンガスの濃度が
高ければ、AC型プラズマ表示装置における画像表示が
オレンジ色を主とした色調となり、コントラストの低下
を招く。
【0013】従って、本発明の目的は、高い信頼性を有
し、高いコントラストを達成でき、低い放電ガス圧であ
っても高い輝度を得ることを可能とし、しかも、放電電
圧の低下を図ることができ、駆動電力、即ち、消費電力
の低減を可能とする交流駆動型プラズマ表示装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る交流駆動型プラズマ表示
装置は、放電が行われる放電空間内に封入された放電ガ
スが、キセノン(Xe)ガスのみ(即ち、キセノンガス
100容積%)であり、放電ガスの圧力が9.0×10
4Pa以下であることを特徴とする。尚、放電ガスの圧
力が9.0×104Paを超えると、放電ガスの圧力に
よって交流駆動型プラズマ表示装置におけるフリットシ
ールに起因した信頼性の低下を招くことがある。
【0015】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、放電が行
われる放電空間内に封入された放電ガスが、クリプトン
(Kr)ガスのみ(即ち、クリプトンガス100容積
%)であり、放電ガスの圧力が9.0×104Pa以下
であることを特徴とする。尚、放電ガスの圧力が9.0
×104Paを超えると、放電ガスの圧力によって交流
駆動型プラズマ表示装置におけるフリットシールに起因
した信頼性の低下を招くことがある。
【0016】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、放電が行
われる放電空間内に封入された放電ガスが、キセノン
(Xe)ガス及びクリプトン(Kr)ガスのみを混合し
た混合ガスであり、かかる混合ガスの全圧が6.6×1
4Pa(500Torr)未満であることを特徴とす
る。この場合、かかる混合ガスにおけるキセノンガス/
クリプトンガスの容積割合は、本質的に任意である。
【0017】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、放電が行
われる放電空間内に封入された放電ガスが、キセノン
(Xe)ガス及びクリプトン(Kr)ガスから成る群か
ら選択された少なくとも1種類の第1のガス、並びに、
ネオン(Ne)ガス、ヘリウム(He)ガス及びアルゴ
ン(Ar)ガスから成る群から選択された少なくとも1
種類の第2のガスの混合ガスから成り、第1のガスの分
圧が1×103Pa以上、好ましくは4×103Pa以上
であり、且つ、第1のガスの濃度が10容積%以上、好
ましくは30容積%以上であり、放電ガスの圧力が6.
6×104Pa(500Torr)未満であることを特
徴とする。
【0018】本発明の第4の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置における第1のガス及び第2のガスを構成
するガスの組合せを、以下の表1に纏めたが、ケース1
からケース21中、ケース1を選択することが、実用
上、最も好ましい。表1中、「+」の記号は、表示され
た2種類あるいは3種類のガスを混合して使用すること
を意味し、かかる2種類あるいは3種類のガスを混合し
て使用する場合の各ガスの混合割合は本質的に任意であ
る。尚、混合ガス中には、例えば1容積%以下の水素
(H2)ガス等の他のガスが含まれていてもよい。
【0019】
【0020】上記の目的を達成するための本発明の第5
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、放電が行
われる放電空間内に封入された放電ガスが、キセノン
(Xe)ガスを含む混合ガスから成り、キセノンガス
(Xe)の濃度が10容積%以上、好ましくは30容積
%以上、100容積%未満であり、混合ガスの全圧が
6.6×104Pa(500Torr)未満であること
を特徴とする。
【0021】本発明の第5の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、キセノン(Xe)ガスの分圧
が1×103Pa以上、好ましくは4×103Pa以上で
あることが好ましい。混合ガスを構成するその他のガス
として、クリプトン(Kr)ガス、ネオン(Ne)ガ
ス、ヘリウム(He)ガス、あるいは、アルゴン(A
r)ガスを挙げることができる。
【0022】本発明の第1の態様〜第5の態様に係る交
流駆動型プラズマ表示装置(以下、これらを総称して、
単に、プラズマ表示装置と呼ぶ場合がある)は、複数の
一対となった放電維持電極を有し、一対の放電維持電極
の間で放電が生じる。一対の放電維持電極の間の距離
は、所定の放電電圧において必要なグロー放電が生じる
限りにおいて本質的には任意であるが、5×10-5m未
満、好ましくは5.0×10-5m未満、一層好ましくは
2×10-5m以下であることが、放電電圧の低減といっ
た観点から望ましい。一対の放電維持電極の一方を第1
の基板に形成し、他方を第2の基板に形成する構成とす
ることができる。尚、このような構成のプラズマ表示装
置を、便宜上、2電極型と呼ぶ。この場合、一方の放電
維持電極の射影像は第1の方向に延び、他方の放電維持
電極の射影像は、第1の方向とは異なる第2の方向に延
び、一対の放電維持電極が対面するごとく対向して配置
されている。あるいは又、一対の放電維持電極を第1の
基板に形成し、所謂アドレス電極を第2の基板に形成す
る構成とすることもできる。尚、このような構成のプラ
ズマ表示装置を、便宜上、3電極型と呼ぶ。この場合、
一対の放電維持電極の射影像は互いに平行に第1の方向
に延び、アドレス電極の射影像は第2の方向に延び、一
対の放電維持電極とアドレス電極とが対面するごとく対
向して配置されている構成とすることができるが、かか
る構成に限定するものではない。これらの場合、第1の
方向と第2の方向とは、プラズマ表示装置の構造の簡素
化の観点から、直交していることが好ましい。更には、
一対の放電維持電極及びアドレス電極を第1の基板に形
成する構成とすることもできる。
【0023】本発明の第1の態様〜第5の態様に係るプ
ラズマ表示装置においては、一対の放電維持電極の対向
する縁部の間のギャップ形状を直線状としてもよいし、
一対の放電維持電極の対向する縁部の間のギャップ形状
を、放電維持電極の幅方向に屈曲したパターン若しくは
湾曲したパターンとすることもでき、これによって、放
電に寄与する放電維持電極の部分の面積の増加を図るこ
とができる。
【0024】例えば、3電極型のプラズマ表示装置を例
にとり、以下、本発明のプラズマ表示装置の説明を行う
が、2電極型のプラズマ表示装置にあっては、必要に応
じて、以下の説明における「アドレス電極」を「他方の
放電維持電極」と読み替えればよい。
【0025】放電維持電極を構成する導電性材料は、プ
ラズマ表示装置が透過型であるか、反射型であるかによ
って異なる。透過型のプラズマ表示装置では、蛍光体層
の発光は第2の基板を通して観察されるので、放電維持
電極を構成する導電性材料に関して透明/不透明の別は
問わないが、アドレス電極を第2の基板上に設けるの
で、アドレス電極は透明である必要がある。一方、反射
型のプラズマ表示装置では、蛍光体層の発光は第1の基
板を通して観察されるので、アドレス電極を構成する導
電性材料に関して透明/不透明の別は問わないが、放電
維持電極を構成する導電性材料は透明である必要があ
る。尚、ここで述べる透明/不透明とは、蛍光体材料に
固有の発光波長(可視光域)における導電性材料の光透
過性に基づく。即ち、蛍光体層から射出される光に対し
て透明であれば、放電維持電極やアドレス電極を構成す
る導電性材料は透明であると云える。不透明な導電性材
料として、Ni、Al、Au、Ag、Al、Pd/A
g、Cr、Ta、Cu、Ba、LaB6、Ca0.2La
0.8CrO3等の材料を単独又は適宜組み合わせて用いる
ことができる。透明な導電性材料として、ITO(イン
ジウム・錫酸化物)やSnO 2を挙げることができる。
放電維持電極やアドレス電極は、スパッタ法や、蒸着
法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、メッキ法、
リフトオフ法等によって形成することができる。
【0026】放電維持電極に加えて、放電維持電極全体
のインピーダンスを低下させるために、放電維持電極に
接して、放電維持電極よりも電気抵抗率の低い材料から
成るバス電極が設けられている構成とすることもでき
る。バス電極は、典型的には、金属材料、例えば、A
g、Au、Al、Ni、Cu、Mo、Cr、Cr/Cu
/Cr積層膜から構成することができる。かかる金属材
料から成るバス電極は、反射型のプラズマ表示装置にお
いては、蛍光体層から放射されて第1の基板を通過する
可視光の透過光量を低減させ、表示画面の輝度を低下さ
せる要因となり得るので、放電維持電極全体に要求され
る電気抵抗値が得られる範囲内で出来る限り細く形成す
ることが好ましい。バス電極は、スパッタ法や、蒸着
法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、メッキ法、
リフトオフ法等によって形成することができる。
【0027】放電維持電極の表面には、例えば、電子ビ
ーム蒸着法やスパッタ法、蒸着法、スクリーン印刷法等
に基づき、誘電体膜が形成されていることが好ましい。
誘電体膜を設けることによって、イオンや電子と放電維
持電極との直接接触を防止することができる結果、放電
維持電極の磨耗を防ぐことができる。誘電体膜は、壁電
荷を蓄積する機能、過剰な放電電流を制限する抵抗体と
しての機能、放電状態を維持するメモリ機能を有する。
誘電体膜は、典型的には、低融点ガラスあるいは酸化ケ
イ素から構成することができるが、その他の誘電体材料
を用いて形成することもできる。
【0028】誘電体膜の上に、保護膜を形成することが
一層好ましい。保護膜を設けることによって、イオンや
電子と放電維持電極との直接接触を防止することができ
る結果、放電維持電極の磨耗を防ぐことができる。保護
膜は、放電に必要な2次電子を放出する機能も有する。
保護膜を構成する材料として、酸化マグネシウム(Mg
O)、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ化カルシ
ウム(CaF2)を例示することができる。中でも酸化
マグネシウムは、2次電子放出比が高い上に、スパッタ
リング率が低く、蛍光体層の発光波長における光透過率
が高く、放電開始電圧が低い等の特色を有する好適な材
料である。尚、保護膜を、これらの材料から成る群から
選択された少なくとも2種類の材料から構成された積層
膜構造としてもよい。
【0029】本発明のプラズマ表示装置において、第1
パネルを構成する第1の基板及び第2パネルを構成する
第2の基板の構成材料として、高歪点ガラス、ソーダガ
ラス(Na2O・CaO・SiO2)、硼珪酸ガラス(N
2O・B23・SiO2)、フォルステライト(2Mg
O・SiO2)、鉛ガラス(Na2O・PbO・Si
2)を例示することができる。第1の基板と第2の基
板の構成材料は、同じであっても異なっていてもよい。
【0030】蛍光体層は、例えば、赤色を発光する蛍光
体材料、緑色を発光する蛍光体材料及び青色を発光する
蛍光体材料から成る群から選択された蛍光体材料から構
成され、アドレス電極の上方に設けられている。プラズ
マ表示装置がカラー表示の場合、具体的には、例えば、
赤色を発光する蛍光体材料から構成された蛍光体層(赤
色蛍光体層)がアドレス電極の上方に設けられ、緑色を
発光する蛍光体材料から構成された蛍光体層(緑色蛍光
体層)が別のアドレス電極の上方に設けられ、青色を発
光する蛍光体材料から構成された蛍光体層(青色蛍光体
層)が更に別のアドレス電極の上方に設けられており、
これらの3原色を発光する蛍光体層が1組となり、所定
の順序に従って設けられている。そして、一対の放電維
持電極とこれらの3原色を発光する1組の蛍光体層が重
複する領域が、1画素に相当する。赤色蛍光体層、緑色
蛍光体層及び青色蛍光体層は、ストライプ状に形成され
ていてもよいし、格子状に形成されていてもよい。更に
は、放電維持電極とアドレス電極とが重複する領域にの
み、蛍光体層を形成してもよい。
【0031】蛍光体層を構成する蛍光体材料としては、
従来公知の蛍光体材料の中から、量子効率が高く、真空
紫外線に対する飽和が少ない蛍光体材料を適宜選択して
用いることができる。カラー表示を想定した場合、色純
度がNTSCで規定される3原色に近く、3原色を混合
した際の白バランスがとれ、残光時間が短く、3原色の
残光時間がほぼ等しくなる蛍光体材料を組み合わせるこ
とが好ましい。真空紫外線の照射により赤色に発光する
蛍光体材料として、(Y23:Eu)、(YBO3
u)、(YVO4:Eu)、(Y0.960.600.404
Eu0.04)、[(Y,Gd)BO3:Eu]、(GdB
3:Eu)、(ScBO3:Eu)、(3.5MgO・
0.5MgF2・GeO2:Mn)を例示することができ
る。真空紫外線の照射により緑色に発光する蛍光体材料
として、(ZnSiO2:Mn)、(BaAl1219
Mn)、(BaMg2Al1627:Mn)、(MgGa2
4:Mn)、(YBO3:Tb)、(LuBO3:T
b)、(Sr4Si38Cl4:Eu)を例示することが
できる。真空紫外線の照射により青色に発光する蛍光体
材料として、(Y2SiO5:Ce)、(CaWO4:P
b)、CaWO4、YP0. 850.154、(BaMgAl
1423:Eu)、(Sr227:Eu)、(Sr 22
7:Sn)を例示することができる。蛍光体層の形成
方法として、厚膜印刷法、蛍光体粒子をスプレーする方
法、蛍光体層の形成予定部位に予め粘着性物質を付けて
おき、蛍光体粒子を付着させる方法、感光性の蛍光体ペ
ーストを使用し、露光及び現像によって蛍光体層をパタ
ーニングする方法、全面に蛍光体層を形成した後に不要
部をサンドブラスト法により除去する方法を挙げること
ができる。
【0032】尚、蛍光体層はアドレス電極の上に直接形
成されていてもよいし、アドレス電極上から隔壁の側壁
面上に亙って形成されていてもよい。あるいは又、蛍光
体層は、アドレス電極上に設けられた誘電体材料層上に
形成されていてもよいし、アドレス電極上に設けられた
誘電体材料層上から隔壁の側壁面上に亙って形成されて
いてもよい。更には、蛍光体層は、隔壁の側壁面上にの
み形成されていてもよい。誘電体材料層の構成材料とし
て、低融点ガラスや酸化ケイ素を挙げることができ、ス
クリーン印刷法やスパッタ法、真空蒸着法等に基づき形
成することができる。場合によっては、蛍光体層や隔壁
の表面に、酸化マグネシウム(MgO)、フッ化マグネ
シウム(MgF2)、フッ化カルシウム(CaF2)等か
ら成る保護層を形成してもよい。
【0033】第2の基板には、アドレス電極と平行に延
びる隔壁(リブ)が形成されていることが好ましい。
尚、隔壁(リブ)はミアンダ構造を有していてもよい。
誘電体材料層が第2の基板及びアドレス電極上に形成さ
れている場合には、隔壁は誘電体材料層上に形成されて
いる場合もある。隔壁の構成材料として、従来公知の絶
縁材料を使用することができ、例えば広く用いられてい
る低融点ガラスにアルミナ等の金属酸化物を混合した材
料を用いることができる。隔壁の形成方法として、スク
リーン印刷法、サンドブラスト形成法、ドライフィルム
法、感光法を例示することができる。ここで、スクリー
ン印刷法とは、隔壁を形成すべき部分に対応するスクリ
ーンの部分に開口部が形成されており、スクリーン上の
隔壁形成用材料をスキージを用いて開口部を通過させ、
第2の基板上若しくは誘電体材料層上(以下、これらを
総称して、第2の基板等上と呼ぶ)に隔壁形成用材料層
を形成した後、かかる隔壁形成用材料層を焼成する方法
である。ドライフィルム法とは、第2の基板等上に感光
性フィルムをラミネートし、露光及び現像によって隔壁
形成予定部位の感光性フィルムを除去し、除去によって
生じた開口部に隔壁形成用の材料を埋め込み、焼成する
方法である。感光性フィルムは焼成によって燃焼、除去
され、開口部に埋め込まれた隔壁形成用の材料が残り、
隔壁となる。感光法とは、第2の基板等上に感光性を有
する隔壁形成用の材料層を形成し、露光及び現像によっ
てこの材料層をパターニングした後、焼成を行う方法で
ある。サンドブラスト形成法とは、例えば、スクリーン
印刷やロールコーター、ドクターブレード、ノズル吐出
式コーター等を用いて隔壁形成用材料層を第2の基板等
上に形成し、乾燥させた後、隔壁を形成すべき隔壁形成
用材料層の部分をマスク層で被覆し、次いで、露出した
隔壁形成用材料層の部分をサンドブラスト法によって除
去する方法である。尚、隔壁を黒くすることにより、所
謂ブラック・マトリックスを形成し、表示画面の高コン
トラスト化を図ることができる。隔壁を黒くする方法と
して、黒色に着色されたカラーレジスト材料を用いて隔
壁を形成する方法を例示することができる。
【0034】第2の基板上に形成された一対の隔壁と、
一対の隔壁によって囲まれた領域内を占める放電維持電
極とアドレス電極、蛍光体層(例えば、赤色蛍光体層、
緑色蛍光体層及び青色蛍光体層のいずれか1つの蛍光体
層)によって1つの放電セルが構成される。そして、か
かる放電セル内、より具体的には、隔壁によって囲まれ
た放電空間内に放電ガスが封入されており、蛍光体層
は、放電空間内の放電ガス中で生じた交流グロー放電に
基づき発生した真空紫外線に照射されて発光する。
【0035】本発明の第1の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、キセノン(Xe)ガスのみか
ら構成された放電ガスを使用し、本発明の第2の態様に
係る交流駆動型プラズマ表示装置においては、クリプト
ン(Kr)ガスのみから構成された放電ガスを使用し、
本発明の第3の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置
においては、キセノン(Xe)ガス及びクリプトン(K
r)ガスのみを混合した混合ガスから構成された放電ガ
スを使用するので、発光に寄与するキセノンガスあるい
はクリプトンガスの圧力を、従来の交流駆動型プラズマ
表示装置に比べて相対的に格段に高くすることができ
る。それ故、発光効率が向上し、放電ガスの全圧を低く
抑えても放電の安定性を保持できると同時に、放電ガス
圧を高圧化する以上の高輝度化の達成が可能となる。
【0036】本発明の第4の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、第1のガスが主に蛍光体層の
発光に寄与する。そして、放電ガスを第1のガスと第2
のガスから成る混合ガスとすることによって、ペニング
効果により放電開始電圧Vbdを低下させることができ
る。更には、第1のガスの分圧及び濃度を規定すること
によって、しかも、従来よりも、例えば、混合ガス中の
キセノン(Xe)ガスの容積割合を高くすることによっ
て、交流駆動型プラズマ表示装置の輝度の増加を図るこ
とができる。
【0037】本発明の第5の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、キセノンガスが主に蛍光体層
の発光に寄与する。そして、放電ガスをキセノンガスを
含む混合ガスとすることによって、交流駆動型プラズマ
表示装置の輝度の増加を図ることができる。更には、混
合ガス中のキセノンガスの濃度を規定することによっ
て、輝度値に対する放電開始電圧Vbdを低下させ、ひい
ては、発光効率を高めることができる。
【0038】ところで、プラズマ表示装置においては、
先に説明したように、パッシェンの法則、即ち、放電開
始電圧Vbdは距離(d)とガス圧(p)の積d・pの関
数で表すことができるという法則が存在する。本発明の
プラズマ表示装置において、一対の放電維持電極の間の
距離(d)を5×10-5m未満、好ましくは5.0×1
-5m未満、一層好ましくは2×10-5m以下とするこ
とによって、放電開始電圧Vbdを低下させ得るだけでは
なく、発光に寄与するガス(キセノンガスやクリプトン
ガスあるいは第1のガス)の圧力あるいは分圧を一層高
くすることができ、プラズマ表示装置の輝度の一層の増
加を図ることができる。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0040】図1に示した構造を有する3電極型のプラ
ズマ表示装置を、以下に説明する方法にて作製した。
尚、以下に説明するプラズマ表示装置は、各種の試験用
のプラズマ表示装置であり、実際の量産ベースのプラズ
マ表示装置とは異なる。従って、輝度測定結果の値の評
価も、絶対的な評価ではなく、相対的な評価である。
【0041】第1パネル10を以下の方法で作製した。
先ず、高歪点ガラスやソーダガラスから成る第1の基板
11の全面に例えばスパッタリング法によりITO層を
形成し、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に
よりITO層をストライプ状にパターニングすることに
よって、一対の放電維持電極12を、複数、形成した。
放電維持電極12は第1の方向に延びている。次に、全
面に例えば蒸着法によりアルミニウム膜を形成し、フォ
トリソグラフィ技術及びエッチング技術によりアルミニ
ウム膜をパターニングすることによって、各放電維持電
極12の縁部に沿ってバス電極13を形成した。その
後、全面に、例えば厚さ3μmの酸化ケイ素(Si
2)から成る誘電体膜14を形成し、その上に電子ビ
ーム蒸着法により厚さ0.6μmの酸化マグネシウム
(MgO)から成る保護膜15を形成した。以上の工程
により第1パネル10を完成することができる。
【0042】第2パネル20を以下の方法で作製した。
先ず、高歪点ガラスやソーダガラスから成る第2の基板
21上に例えばスクリーン印刷法により銀ペーストをス
トライプ状に印刷し、焼成を行うことによって、アドレ
ス電極22を形成した。アドレス電極22は、第1の方
向と直交する第2の方向に延びている。次に、スクリー
ン印刷法により全面に低融点ガラスペースト層を形成
し、この低融点ガラスペースト層を焼成することによっ
て誘電体材料層23を形成した。その後、隣り合うアド
レス電極22の間の領域の上方の誘電体材料層23上
に、例えばスクリーン印刷法により低融点ガラスペース
トを印刷し、焼成を行うことによって、隔壁24を形成
した。尚、隔壁の平均高さを130μmとした。次に、
3原色の蛍光体スラリーを順次印刷し、焼成を行うこと
によって、隔壁24の間の誘電体材料層23上から隔壁
24の側壁面上に亙って、蛍光体層25R,25G,2
5Bを形成した。以上の工程により第2パネル20を完
成することができる。
【0043】次に、プラズマ表示装置の組み立てを行っ
た。即ち、先ず、例えばスクリーン印刷により、第2パ
ネル20の周縁部にフリットガラスから成るシール層を
形成した。次に、第1パネル10と第2パネル20とを
貼り合わせ、焼成してシール層を硬化させた。その後、
第1パネル10と第2パネル20との間に形成された空
間を排気した後、放電ガスを封入し、かかる空間を封止
し、プラズマ表示装置を完成させた。
【0044】尚、試験のため、放電維持電極12の幅を
0.2mm、厚さを約0.3μmとした。一対の放電維
持電極12の間の距離(d)を10μm、20μm、4
0μm、70μmとした試験用のプラズマ表示装置を作
製した。
【0045】かかる構成を有するプラズマ表示装置の交
流グロー放電動作の一例を説明する。先ず、例えば、全
ての一方の放電維持電極12に、放電開始電圧Vbdより
も高いパルス電圧を短時間印加する。これによってグロ
ー放電が生じ、一方の放電維持電極の近傍の誘電体膜1
4の表面に誘電分極に起因して壁電荷が発生し、壁電荷
が蓄積し、見掛けの放電開始電圧が低下する。その後、
アドレス電極22に電圧を印加しながら、表示をさせな
い放電セルに含まれる一方の放電維持電極12に電圧を
印加することによって、アドレス電極22と一方の放電
維持電極12との間にグロー放電を生じさせ、蓄積され
た壁電荷を消去する。この消去放電を各アドレス電極2
2において順次実行する。一方、表示をさせる放電セル
に含まれる一方の放電維持電極には電圧を印加しない。
これによって、壁電荷の蓄積を維持する。その後、全て
の一対の放電維持電極12間に所定のパルス電圧を印加
することによって、壁電荷が蓄積されていたセルにおい
ては一対の放電維持電極12の間でグロー放電が開始
し、放電セルにおいては、放電空間内における放電ガス
中でのグロー放電に基づき発生した真空紫外線の照射に
よって励起された蛍光体層が、蛍光体材料の種類に応じ
た特有の発光色を呈する。尚、一方の放電維持電極と他
方の放電維持電極に印加される放電維持電圧の位相は半
周期ずれており、放電維持電極の極性は交流の周波数に
応じて反転する。
【0046】(実施例1)実施例1は、第1の態様、第
4の態様及び第5の態様に係るプラズマ表示装置に関す
る。実施例1においては、一対の放電維持電極12の間
の距離を20μm一定とした試験用のプラズマ表示装置
を用いた。第1のガスをキセノン(Xe)ガス、第2の
ガスをネオン(Ne)ガスとした混合ガスを使用した。
そして、Xeガスの濃度を4容積%から100容積%ま
で代え、しかも、混合ガスの全圧を、5×103Pa
(図2及び図4中、白四角で示す)、1×104Pa
(図2及び図4中、白三角で示す)、3×104Pa
(図2及び図4中、黒丸角で示す)、6.6×104
a(図2及び図4中、白丸で示す)とした試験用のプラ
ズマ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を
行った。尚、印加電圧は、それぞれの全圧に応じた最適
放電電圧とし、その最適放電電圧を図4に示した。図に
おいては、圧力を「kPa」単位で表示した。また、一
対の放電維持電極12の間の距離を、図中、「放電Ga
p」あるいは「Gap」と表記する。
【0047】得られた各プラズマ表示装置の輝度測定結
果を図2及び図3に示す。ここで、図2は、ガス全圧毎
の、Xeガス濃度と輝度測定結果の関係を示すグラフで
ある。また、図3は、図2に示したデータに基づき、X
eガス分圧毎に、Xeガス濃度と輝度測定結果の関係を
求めたグラフである。図2から明らかなように、Xeガ
スの濃度が高いほど高輝度となることが判る。また、図
3から明らかなように、Xeガスの分圧が高いほど高輝
度となることが判る。特に、Xeガス濃度が30容積%
以上の場合、高輝度を達成することができ、しかも、X
eガスの濃度が増加するに従い、輝度の値は高くなる。
このとき、Xeガスの分圧は1×103Pa以上である
必要がある。尚、これ以下のガス圧にした場合、パッシ
ェンの法則から、放電開始電圧が非常に高くなってしま
う。また、図2及び図4からも明らかなように、混合ガ
スの全圧が6.6×104Pa未満であれば、放電電圧
が200ボルト程度以下に押さえられた上に、高輝度を
達成することができることが判る。特に、Xeガス濃度
が100容積%の場合、即ち、放電ガスがキセノンガス
のみである場合、キセノンガスの圧力が6.6×104
Pa以上であっても、非常な高輝度を達成することがで
き、放電電圧の上昇を補って余りあるものである。こう
して、放電ガスの全圧を低くすることができ、例えばフ
リットシールに起因した信頼性の低下を招くことなく、
高輝度を達成することができる。
【0048】(実施例2)実施例2においては、一対の
放電維持電極12の間の距離を10μm、20μm、4
0μm、70μmとした試験用のプラズマ表示装置を使
用した。そして、Xeガスの圧力を1.0×104Pa
とし、Xeガス濃度を100容積%とした試験用のプラ
ズマ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を
行った。
【0049】得られた各プラズマ表示装置の輝度測定結
果を図5に示す。図5からも明らかなように、一対の放
電維持電極12の間の距離が狭くなるほど、高輝度とな
る傾向にあることが判る。即ち、一対の放電維持電極の
間の距離を、5×10-5m未満、好ましくは5.0×1
-5m未満、一層好ましくは2×10-5m以下とするこ
とによって、一層高い輝度を得ることが可能となること
が判る。
【0050】また、他の放電ガスを用いた場合にも、即
ち、本発明の第2の態様〜第5の態様に係るプラズマ表
示装置においても、一対の放電維持電極12の間の距離
が狭くなるほど高輝度となる傾向は同様であった。
【0051】(実施例3)実施例3は、本発明の第1の
態様、第2の態様、及び、第3の態様に係るプラズマ表
示装置に関する。実施例3においては、一対の放電維持
電極12の間の距離を20μm一定とした試験用のプラ
ズマ表示装置を用いた。また、放電ガスを、キセノンガ
ス及びクリプトンガスのみを混合した混合ガスとした。
【0052】得られた各プラズマ表示装置の輝度測定結
果を図6に示す。図6は、キセノンガス及びクリプトン
ガスのみを混合した混合ガスの全圧を1×104Pa
(10kPa)、一定とし、Krガスの濃度比を0〜1
00%まで変えたときの輝度測定結果である。図6から
明らかなように、XeガスとKrガスの混合ガスを放電
ガスとして使用することで、Xeガス単体あるいはKr
ガス単体で使用する以上の輝度が得られることが判る。
また、実施例1で示したと同様に、XeガスとKrガス
の混合ガスにおいても、混合ガスの全圧が6.6×10
4Pa(500Torr)未満で高輝度が得られた。こ
れによって、放電ガスの全圧を低くすることができ、例
えばフリットシールに起因した信頼性の低下を招くこと
なく、高輝度を達成することができる。
【0053】(実施例4)実施例4は、本発明の第2の
態様、及び、第4の態様に係るプラズマ表示装置に関す
る。実施例4においては、一対の放電維持電極12の間
の距離を20μm一定とした試験用のプラズマ表示装置
を用いた。また、第1のガスをクリプトン(Kr)ガ
ス、第2のガスをネオン(Ne)ガスとした混合ガスを
使用した。そして、Krガスの濃度を4容積%から10
0容積%まで代え、しかも、混合ガスの全圧を、5×1
3Pa(図7及び図9中、白四角で示す)、1×104
Pa(図7及び図9中、白三角で示す)、3×104
a(図7及び図9中、黒丸角で示す)、6.6×104
Pa(図7及び図9中、白丸で示す)とした試験用のプ
ラズマ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定
を行った。尚、印加電圧は、それぞれの全圧に応じた最
適放電電圧とし、その最適放電電圧を図9に示した。
【0054】得られた各プラズマ表示装置の輝度測定結
果を図7及び図8に示す。ここで、図7は、ガス全圧毎
の、Krガス濃度と輝度測定結果の関係を示すグラフで
ある。また、図8は、図7に示したデータに基づき、K
rガス分圧毎に、Krガス濃度と輝度測定結果の関係を
求めたグラフである。図7から明らかなように、Krガ
スの濃度が高いほど高輝度となることが判る。また、図
8から明らかなように、Krガスの分圧が高いほど高輝
度となることが判る。特に、Krガス濃度が30容積%
以上の場合、高輝度を達成することができ、しかも、K
rガスの濃度が増加するに従い、輝度の値は高くなる。
このとき、Krガスの分圧は1×103Pa以上である
必要がある。尚、これ以下のガス圧にした場合、パッシ
ェンの法則から、放電開始電圧が非常に高くなってしま
う。また、図7及び図9からも明らかなように、混合ガ
スの全圧が6.6×104Pa未満であれば、放電電圧
が200ボルト程度以下に押さえられた上に、高輝度を
達成することができることが判る。特に、Krガス濃度
が100容積%の場合、即ち、放電ガスがクリプトンガ
スのみである場合、クリプトンガスの圧力が6.6×1
4Pa以上であっても、非常な高輝度を達成すること
ができ、放電電圧の上昇を補って余りあるものである。
こうして、放電ガスの全圧を低くすることができ、例え
ばフリットシールに起因した信頼性の低下を招くことな
く、高輝度を達成することができる。
【0055】(実施例5)実施例5においては、蛍光体
層を形成しないプラズマ表示装置を用いて放電試験を行
い、輝度測定を行った。尚、一対の放電維持電極12の
間の距離を20μmとし、放電ガスをXeガス100容
積%とし、印加電圧を150ボルトとして放電させた。
比較のために、一対の放電維持電極12の間の距離を2
0μmとし、放電ガスをXeガス4容積%とNeガス9
6容積%の混合ガスとしたプラズマ表示装置を作製し、
印加電圧を150ボルトとして放電させた。そして、こ
れらのプラズマ表示装置の輝度測定を行った。
【0056】蛍光体を形成していないプラズマ表示装置
を用いているので、測定された輝度は、放電ガスの発光
(可視光)によるものである。図10に、測定された輝
度と発光色との関係を示す色度図を示す。一般に、放電
ガスの発光は、プラズマ表示装置のコントラストを低下
させるので、好ましくない現象である。図10に示した
比較例(Xeガス4容積%/Neガス96容積%)にあ
っては、放電ガスの輝度は、24.11(lm/m2
と、無視できない輝度である。一方、実施例5において
は、放電ガスはXe100容積%であるが故に、放電ガ
スの輝度は2.93(lm/m2)であり、比較例の1
/8程度である。よって、プラズマ表示装置の画像表示
におけるコントラストを良好な状態に保つことができ
る。
【0057】しかも、図10の色度図に示したように、
比較例における発光色はオレンジ色である。これは、オ
レンジ色に発光するNeガスは主に発光していることに
起因する。一方、実施例5においては、発光色は青に近
い色であり、放電ガスがプラズマ表示装置の画像表示に
おける色調に与える影響は、比較例と比べて実施例5の
方が小さいことが判る。
【0058】以上の実施例1〜実施例5の結果を纏める
と、以下のとおりである。 (1)第1のガスの分圧が高いほど、高輝度となり、特
に、第1のガスの分圧が4×103Pa以上の場合、高
輝度を達成することができる。 (2)第1のガスの濃度が10容積%以上、特に、30
容積%以上となると、輝度が増加する。尚、第1のガス
の分圧は1×103Pa以上とする必要がある。 (3)全ガス圧を6.6×104Pa未満とすることに
よって、充分に駆動可能な低い放電維持電圧に押さえる
ことができる。 (4)放電ガスを、キセノン(Xe)ガスあるいはクリ
プトン(Kr)ガス単独、あるいはこれらのみの混合ガ
スとすることによって、一層、輝度の向上を図ることが
できる。 (5)一対の放電維持電極の間の距離が狭くなるほど、
高輝度となる傾向にあり、特に、一対の放電維持電極の
間の距離が5×10-5m未満、特に、2×10-5m以下
で、しかも、第1のガスの濃度が10容積%以上、特
に、30容積%以上となると、輝度が格段に増加する。
【0059】以上、本発明を、好ましい実施例に基づき
説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。実施例にて説明したプラズマ表示装置の構造や構
成、使用した材料、寸法、製造方法等は例示であり、適
宜変更することができる。蛍光体層の発光が第2の基板
を通して観察される透過型のプラズマ表示装置の本発明
を適用することができる。また、実施例においては、平
行に延びる一対の放電維持電極からプラズマ表示装置を
構成したが、その代わりに、一対のバス電極が第1の方
向に延び、一対のバス電極の間で、一方のバス電極から
一方の放電維持電極が他方のバス電極の手前まで、第2
の方向に延び、他方のバス電極から他方の放電維持電極
が一方のバス電極の手前まで、第2の方向に延びる構造
とすることもできる。一対の放電維持電極の内、第1の
方向に延びる一方の放電維持電極を第1の基板に設け、
他方の放電維持電極をアドレス電極と平行に、隔壁の側
壁上部に形成する構造としてもよい。また、本発明のプ
ラズマ表示装置を2電極型のプラズマ表示装置としても
よい。更には、アドレス電極を第1の基板に形成しても
よい。このような構造のプラズマ表示装置は、例えば、
第1の方向に延びる一対の放電維持電極、及び、一対の
放電維持電極の一方の近傍に、一対の放電維持電極の一
方に沿って設けられたアドレス電極(但し、一対の放電
維持電極の一方に沿ったアドレス電極の長さを放電セル
の第1の方向に沿った長さ以内とする)から構成するこ
とができる。尚、放電維持電極と短絡しないように、絶
縁層を介して第2の方向に延びるアドレス電極用配線を
設け、かかるアドレス電極用配線とアドレス電極とを電
気的に接続し、あるいは又、アドレス電極用配線からア
ドレス電極が延在する構造とする。
【0060】また、実施例においては、一対の放電維持
電極の対向する縁部の間のギャップ形状を直線状とした
が、一対の放電維持電極の対向する縁部の間のギャップ
形状を、放電維持電極の幅方向に屈曲したパターン若し
くは湾曲したパターン(例えば、「く」の字の組合せ、
「S」字の組合せや弧の組合せ等、任意の曲線の組合
せ)とすることもできる。このような構成にすることに
よって、一対の放電維持電極の対向する縁部の長さを長
くすることができ、放電効率の向上を期することができ
る。このような構造を有する一対の放電維持電極の2組
の模式的な部分的平面図を、図11の(A)、(B)、
(C)に示す。
【0061】プラズマ表示装置の交流グロー放電動作
を、以下のとおりとすることもできる。先ず、全画素を
初期化するために全画素に対して消去放電を行い、次い
で、放電動作を行う。放電動作は、初期放電によって誘
電体層の表面に壁電荷を発生させるアドレス期間と、グ
ロー放電を維持する放電維持期間とに分けて行われる。
アドレス期間では、選択された一方の放電維持電極と選
択されたアドレス電極に、放電開始電圧Vbdよりも低い
パルス電圧を短時間印加する。パルス電圧が印加された
一方の放電維持電極とアドレス電極との重複領域が表示
画素として選択され、この重複領域において誘電体層の
表面に誘電分極に起因して壁電荷が発生し、壁電荷が蓄
積される。続く放電維持期間では、対になった放電維持
電極にVbdよりも低い放電維持電圧Vsusを印加する。
壁電荷が誘起する壁電圧Vwと放電維持電圧Vsusとの和
が放電開始電圧Vbdよりも大きくなれば(即ち、Vw
sus>Vbd)、グロー放電が開始される。一方の放電
維持電極と他方の放電維持電極に印加される放電維持電
圧Vsusの位相は半周期ずれており、放電維持電極の極
性は交流の周波数に応じて反転する。
【0062】
【発明の効果】本発明の第1の態様〜第3の態様に係る
交流駆動型プラズマ表示装置にあっては、放電ガスをキ
セノン(Xe)ガスあるいはクリプトン(Kr)ガス単
独とすることによって、あるいは又、放電ガスをキセノ
ン(Xe)ガスとクリプトン(Kr)ガスのみの混合ガ
スから構成することによって、高輝度、放電電圧の低減
を図ることができるし、放電ガスの全圧を低減すること
が可能となり、交流駆動型プラズマ表示装置の信頼性の
向上を図ることができる。あるいは又、本発明の第4の
態様あるいは第5の態様に係る交流駆動型プラズマ表示
装置にあっては、放電ガスを混合ガスから構成し、しか
も、専ら発光に寄与する第1のガスやキセノンガスの分
圧及び濃度を規定することによって、高輝度、放電電圧
の低減を図ることができる。第1のガスやキセノンガス
の濃度を高くすることは、言い換えれば、第2のガスや
その他のガスの濃度を低くすることであり、第1のガス
やキセノンガスの分圧を一定とした場合、放電ガスの全
圧を低減することが可能となり、交流駆動型プラズマ表
示装置の信頼性の向上を図ることができる。更には、放
電電圧を低減できるので、交流駆動型プラズマ表示装置
の駆動回路の負担を少なくすることができるばかりか、
放電の安定性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】3電極型の交流駆動型プラズマ表示装置の一般
的な構成例を概念的に示す一部分解斜視図である。
【図2】実施例1のプラズマ表示装置における、ガス全
圧毎の、Xeガス濃度と輝度測定結果の関係を示すグラ
フである。
【図3】実施例1のプラズマ表示装置における、Xeガ
ス分圧毎に、Xeガス濃度と輝度測定結果の関係を求め
たグラフである。
【図4】実施例1のプラズマ表示装置における、ガス全
圧とXeガス濃度と最適放電電圧の関係を示すグラフで
ある。
【図5】実施例2のプラズマ表示装置における、一対の
放電維持電極の間の距離と輝度測定結果の関係を示すグ
ラフである。
【図6】実施例3のプラズマ表示装置における、Xeガ
スとKrガスの混合ガス中のKrガス濃度と輝度測定結
果の関係を示すグラフである。
【図7】実施例4のプラズマ表示装置における、ガス全
圧毎の、Krガス濃度と輝度測定結果の関係を示すグラ
フである。
【図8】実施例4のプラズマ表示装置における、Krガ
ス分圧毎に、Krガス濃度と輝度測定結果の関係を求め
たグラフである。
【図9】実施例4のプラズマ表示装置における、ガス全
圧とKrガス濃度と最適放電電圧の関係を示すグラフで
ある。
【図10】実施例5のプラズマ表示装置における、放電
ガスのみによる発光輝度と発光色との関係を示すグラフ
である。
【図11】本発明のプラズマ表示装置において、一対の
放電維持電極の対向する縁部の間のギャップ形状を、放
電維持電極の幅方向に屈曲したパターン若しくは湾曲し
たパターンとしたときの、一対の放電維持電極の2組の
模式的な部分的平面図である。
【符号の説明】
10・・・第1パネル、11・・・第1の基板、12・
・・放電維持電極、13・・・バス電極、14・・・誘
電体膜、15・・・保護膜、20・・・第2パネル、2
1・・・第2の基板、22・・・アドレス電極、23・
・・誘電体材料層、24・・・隔壁、25,25R,2
5G,25B・・・蛍光体層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電が行われる放電空間内に封入された放
    電ガスが、キセノンガスのみであり、放電ガスの圧力が
    9.0×104Pa以下であることを特徴とする交流駆
    動型プラズマ表示装置。
  2. 【請求項2】放電が行われる放電空間内に封入された放
    電ガスが、クリプトンガスのみであり、放電ガスの圧力
    が9.0×104Pa以下であることを特徴とする交流
    駆動型プラズマ表示装置。
  3. 【請求項3】放電が行われる放電空間内に封入された放
    電ガスが、キセノンガス及びクリプトンガスのみを混合
    した混合ガスであり、かかる混合ガスの全圧が6.6×
    104Pa未満であることを特徴とする交流駆動型プラ
    ズマ表示装置。
  4. 【請求項4】放電が行われる放電空間内に封入された放
    電ガスが、キセノンガス及びクリプトンガスから成る群
    から選択された少なくとも1種類の第1のガス、並び
    に、ネオンガス、ヘリウムガス及びアルゴンガスから成
    る群から選択された少なくとも1種類の第2のガスの混
    合ガスから成り、 第1のガスの分圧が1×103Pa以上であり、第1の
    ガスの濃度が10容積%以上であり、放電ガスの全圧が
    6.6×104Pa未満であることを特徴とする交流駆
    動型プラズマ表示装置。
  5. 【請求項5】第1のガスの濃度が30容積%以上である
    ことを特徴とする請求項4に記載の交流駆動型プラズマ
    表示装置。
  6. 【請求項6】第1のガスの分圧が4×103Pa以上で
    あることを特徴とする請求項4に記載の交流駆動型プラ
    ズマ表示装置。
  7. 【請求項7】第1のガスはキセノンガスから成り、第2
    のガスはネオンガスから成ることを特徴とする請求項4
    に記載の交流駆動型プラズマ表示装置。
  8. 【請求項8】放電が行われる放電空間内に封入された放
    電ガスが、キセノンガスを含む混合ガスから成り、 キセノンガスの濃度が10容積%以上であり、混合ガス
    の全圧が6.6×10 4Pa未満であることを特徴とす
    る交流駆動型プラズマ表示装置。
  9. 【請求項9】キセノンガスの分圧が1×103Pa以上
    であることを特徴とする請求項8に記載の交流駆動型プ
    ラズマ表示装置。
  10. 【請求項10】一対の放電維持電極を複数有し、一対の
    放電維持電極の間で放電が生じ、一対の放電維持電極の
    間の距離は5×10-5m未満であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の交流駆動型
    プラズマ表示装置。
JP2000222006A 2000-01-12 2000-07-24 交流駆動型プラズマ表示装置 Expired - Fee Related JP3384390B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000222006A JP3384390B2 (ja) 2000-01-12 2000-07-24 交流駆動型プラズマ表示装置
TW090100206A TW594820B (en) 2000-01-12 2001-01-04 Alternating current driven type plasma display device
KR1020010001276A KR100838669B1 (ko) 2000-01-12 2001-01-10 교류 구동형 플라스마 표시 장치
US09/757,627 US6713958B2 (en) 2000-01-12 2001-01-11 Alternating current driven type plasma display device
CNB011108088A CN1224995C (zh) 2000-01-12 2001-01-12 交流驱动式等离子体显示器
EP01400093A EP1130619A3 (en) 2000-01-12 2001-01-12 AC plasma display device

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000006285 2000-01-12
JP2000086673 2000-03-27
JP2000-184415 2000-06-20
JP2000-6285 2000-06-20
JP2000-86673 2000-06-20
JP2000184415 2000-06-20
JP2000222006A JP3384390B2 (ja) 2000-01-12 2000-07-24 交流駆動型プラズマ表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002083543A true JP2002083543A (ja) 2002-03-22
JP3384390B2 JP3384390B2 (ja) 2003-03-10

Family

ID=27480924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000222006A Expired - Fee Related JP3384390B2 (ja) 2000-01-12 2000-07-24 交流駆動型プラズマ表示装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6713958B2 (ja)
EP (1) EP1130619A3 (ja)
JP (1) JP3384390B2 (ja)
KR (1) KR100838669B1 (ja)
CN (1) CN1224995C (ja)
TW (1) TW594820B (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050074792A (ko) * 2004-01-14 2005-07-19 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
WO2006129754A1 (ja) * 2005-06-02 2006-12-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
WO2007007514A1 (ja) * 2005-07-08 2007-01-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
KR100724057B1 (ko) * 2004-05-10 2007-06-04 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 플라즈마 디스플레이 패널
JP2009037781A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> プラズマディスプレイパネル及びこれを用いたプラズマディスプレイモジュール、画像表示装置及びテレビジョン受信機
WO2009141983A1 (ja) * 2008-05-19 2009-11-26 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネル
US8305522B2 (en) 2010-06-04 2012-11-06 Panasonic Corporation Plasma display panel and display device

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1202319A2 (en) * 2000-10-27 2002-05-02 Sony Corporation Alternating current driven type plasma display
JP3471782B2 (ja) * 2001-02-13 2003-12-02 Nec液晶テクノロジー株式会社 平面型蛍光ランプユニット及びそれを用いた液晶表示装置
JP2003077399A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Sony Corp プラズマ表示装置
TW200409164A (en) * 2002-11-29 2004-06-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Plasma display panel
WO2004051607A1 (ja) * 2002-11-29 2004-06-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 画像表示装置およびその製造方法
KR100537615B1 (ko) * 2003-08-14 2005-12-19 삼성에스디아이 주식회사 효율이 향상된 플라즈마 디스플레이 패널
US7466079B2 (en) * 2003-09-18 2008-12-16 Lg Electronics Inc. Plasma display panel and method for manufacturing the same
KR100649188B1 (ko) * 2004-03-11 2006-11-24 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 표시 장치 및 플라즈마 표시 패널의 구동 방법
US7274333B1 (en) * 2004-12-03 2007-09-25 Igor Alexeff Pulsed plasma element
CN1993795B (zh) * 2005-05-17 2010-09-08 松下电器产业株式会社 等离子体显示板
US8166175B2 (en) 2005-09-12 2012-04-24 Microsoft Corporation Sharing a port with multiple processes
JP2007103017A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd プラズマディスプレイ装置
KR20090118265A (ko) * 2008-05-13 2009-11-18 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
CN103681170A (zh) * 2012-09-01 2014-03-26 李德杰 具有高放电效率的等离子体显示屏

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05266804A (ja) 1992-03-23 1993-10-15 Noritake Co Ltd カラープラズマディスプレイパネル
US5672208A (en) * 1994-08-24 1997-09-30 Sony Corporation Plasma discharge apparatus
JP3442876B2 (ja) * 1994-08-31 2003-09-02 パイオニア株式会社 交流型プラズマディスプレイ装置
JP3339554B2 (ja) * 1995-12-15 2002-10-28 松下電器産業株式会社 プラズマディスプレイパネル及びその製造方法
JP3145309B2 (ja) * 1996-06-12 2001-03-12 富士通株式会社 平面表示装置及びプラズマディスプレイパネルの近赤外線放出影響防止方法
JPH1062762A (ja) 1996-08-22 1998-03-06 Sony Corp プラズマアドレス液晶表示装置
JP3331907B2 (ja) 1997-05-30 2002-10-07 松下電器産業株式会社 プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
KR100290839B1 (ko) * 1997-06-27 2001-10-23 구자홍 3성분의 혼합가스가 충전된 칼라 피디피
JPH1125863A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Fujitsu Ltd プラズマディスプレイパネル
JP3178816B2 (ja) * 1997-09-12 2001-06-25 エルジー電子株式会社 ガス放電表示装置
JPH11153969A (ja) 1997-11-19 1999-06-08 Sony Corp 表示装置
JP3019832B2 (ja) 1998-02-27 2000-03-13 日本電気株式会社 プラズマディスプレイパネル
EP1048047B1 (en) * 1998-10-20 2004-02-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. Plasma display panel
JP2000357462A (ja) * 1998-10-23 2000-12-26 Sony Corp 平面型プラズマ放電表示装置と駆動方法
JP2001005425A (ja) 1999-06-25 2001-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気体放電表示装置
JP2001110324A (ja) * 1999-10-12 2001-04-20 Sony Corp プラズマ表示装置
JP2001236884A (ja) 1999-12-14 2001-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050074792A (ko) * 2004-01-14 2005-07-19 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
KR100724057B1 (ko) * 2004-05-10 2007-06-04 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 플라즈마 디스플레이 패널
WO2006129754A1 (ja) * 2005-06-02 2006-12-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
JP4820818B2 (ja) * 2005-06-02 2011-11-24 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
WO2007007514A1 (ja) * 2005-07-08 2007-01-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
US7948180B2 (en) 2005-07-08 2011-05-24 Panasonic Corporation Plasma display panel and plasma display panel device with reduced driving voltage
JP4829888B2 (ja) * 2005-07-08 2011-12-07 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
JP2009037781A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> プラズマディスプレイパネル及びこれを用いたプラズマディスプレイモジュール、画像表示装置及びテレビジョン受信機
WO2009141983A1 (ja) * 2008-05-19 2009-11-26 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネル
US8305522B2 (en) 2010-06-04 2012-11-06 Panasonic Corporation Plasma display panel and display device

Also Published As

Publication number Publication date
TW594820B (en) 2004-06-21
CN1304158A (zh) 2001-07-18
JP3384390B2 (ja) 2003-03-10
KR100838669B1 (ko) 2008-06-16
KR20010070485A (ko) 2001-07-25
EP1130619A2 (en) 2001-09-05
US20010015621A1 (en) 2001-08-23
EP1130619A3 (en) 2001-09-12
US6713958B2 (en) 2004-03-30
CN1224995C (zh) 2005-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3384390B2 (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置
US6628077B2 (en) Alternating current driven type plasma display
JP4479144B2 (ja) プラズマ表示装置およびその製造方法
KR101128671B1 (ko) 교류 구동형 플라즈마 표시장치 및 그 제조방법
US6469451B2 (en) Alternating-current-driven-type plasma display
JP2004119118A (ja) プラズマ表示装置およびその製造方法
JP2002203487A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置
US20020180355A1 (en) Plasma display device
EP1093148A1 (en) Plasma display device
US6737805B2 (en) Plasma display device and method of producing the same
JP4052050B2 (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置
JP2004071219A (ja) プラズマ表示装置
JP2002042663A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法
JP2003242893A (ja) プラズマ表示装置およびその製造方法
JP2004186062A (ja) プラズマ表示装置
US20040038615A1 (en) Production method for plasma display panel unit-use panel and production method for plasma display unit
JP2001076630A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置
JP4114384B2 (ja) プラズマ表示装置
JP2001266758A (ja) プラズマ表示装置及びその製造方法
JP2004178880A (ja) プラズマ表示装置
JP2004071218A (ja) プラズマ表示装置
JP2002203486A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法
JP2001076628A (ja) プラズマ表示装置
JP2003045341A (ja) プラズマ放電表示装置
JP2004070134A (ja) プラズマ表示装置およびその駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111227

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121227

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131227

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees