JP2002083176A

JP2002083176A - 輸送料金見積りシステム

Info

Publication number: JP2002083176A
Application number: JP2000271696A
Authority: JP
Inventors: Kenzo Ito; 賢三伊藤; Kenji Kobayashi; 健司小林; Kazutami Noguchi; 和民野口; Kenji Igarashi; 健二五十嵐; Masayuki Ikeda; 雅行池田
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 2000-09-07
Filing date: 2000-09-07
Publication date: 2002-03-22

Abstract

(57)【要約】【課題】タクシーによる人の輸送やトラックによる荷物
の輸送に係わる料金を迅速且つ安価に利用希望客に見積
る輸送料金見積りシステムを提供する。【解決手段】利用者１は携帯電話２でタクシーセンター
５に電話してタクシーの利用を申し込む。利用者１の現
在地は３つの基地局３−１〜３−３が携帯電話２の位置
を検出することにより自動的に認識される。利用者１は
目的地のみを通知する。タクシーセンター５には客待ち
タクシー６（６−１、６−２、・・・）が常時登録され
ており、利用者１の現在地から例えば１ｋｍ以内に居る
全ての客待ちタクシー６に、タクシーセンター５から申
し込み情報が発信される。複数の客待ちタクシー６から
自己の判断で適宜の料金がタクシーセンター５に提示さ
れ、最安値の客待ちタクシー６が指定される。客は安い
タクシーを利用でき、帰り車、水揚げ不足の車などは格
安料金を見積もることによって客を確保することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、タクシーによる人
の輸送やトラックによる荷物の輸送に係わる料金を迅速
且つ安価に利用希望客に見積る輸送料金見積りシステム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、タクシー料金は、運行距離、
運行時間、運行時刻（深夜料金）、迎車料金などにより
総合的に決められており、利用者側で料金を決めたり選
択する余地がないように構成されている。

【０００３】また、引っ越しをするときには、複数の引
っ越し業者から見積りをとる必要があるが、見積りを依
頼した引っ越し業者が引っ越し予定日に輸送車両の空き
がないと、更に他の引っ越し業者に見積りを依頼するな
どを繰り返して引っ越し業者を決めている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タクシ
ー料金は上記のように利用者側で料金を決めたり選択す
る余地がないから、利用者側では、或る目的地に行くと
きに、タクシー料金が自分が許容でき得る一定の金額
（例えば３０００円）以下ならばタクシーを利用する
が、それを超えるようなら、タクシー利用を取り止めて
電車かバス等の他の交通手段を利用するというような選
択を行う。しかし、これでは不満が残る。

【０００５】また、タクシーの運転者も営業拠点へ空車
で帰るような状態のときには安い料金でも客を載せた方
が良いと思っても、現在の料金体系では運転者が自由に
料金を決めることができないから、利用希望者の上記の
ような選択によって電車かバスに振り代えられると、空
車のまま営業拠点まで帰着せざるを得なくなって、やは
り不満が残る。

【０００６】すなわち、現行のタクシー料金システム
は、利用希望者、運転者の両方にとって、好ましい料金
システムとは言い難い。また、引っ越しは、諸般の事情
から予定日が決まっていて変更できない場合が多く、し
たがって待った無しであるから、予定日に空きのある引
っ越し業者を探し出し得たときには、多少見積りが高く
ても引っ越し輸送を依頼することになって、後々不満が
残ることが多い。

【０００７】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
タクシーによる人の輸送やトラックによる荷物の輸送に
係わる料金を迅速且つ安価に利用希望客に見積って、利
用希望客による利用度を高める輸送料金見積りシステム
を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
輸送料金見積りシステムの構成を述べる。先ず、請求項
１記載の発明の輸送料金見積りシステムは、複数の客待
ちタクシーの現在地情報を登録した記憶装置を備えたコ
ンピュータと、該コンピュータに、通信網管理センター
局と情報交換を行う通信手段と、タクシー利用希望者か
ら通信手段を介してタクシー利用情報として少なくとも
目的地情報を受信する利用受信手段と、該受信手段が受
信した上記目的地情報を上記タクシー利用希望者の現在
地情報と共に上記複数の客待ちタクシーに送信する送信
手段と、該送信手段により送信された上記タクシー利用
希望者の現在地情報が示す位置から上記目的地情報が示
す位置まで上記タクシー利用希望者を輸送する見積り料
金の上記複数の客待ちタクシーからの返信を受信する見
積受信手段と、該見積受信手段により受信された上記複
数の客待ちタクシーからの見積り料金を上記タクシー利
用希望者に通知する通知手段と、該通知手段による通知
に基づいて上記タクシー利用希望者により上記見積り料
金を返信した上記客待ちタクシーを指定させるべく上記
タクシー利用希望者からの返信を待機する待機手段と、
を備えて構成される。

【０００９】上記送信手段は、例えば請求項２記載のよ
うに、上記複数の客待ちタクシーから返信された上記見
積り額の中から最安価な見積り額を上記タクシー利用希
望者に通知するように構成される。また、例えば請求項
３記載のように、上記見積受信手段は上記複数の客待ち
タクシーから上記見積り料金と共に迎車見込み時間を返
信させ、上記送信手段は上記返信された複数の見積り額
と迎車見込み時間とを上記タクシー利用希望者に通知
し、上記待機手段は上記タクシー利用希望者に上記見積
り額と迎車見込み時間とを返信した複数の客待ちタクシ
ーの中から所望のタクシーを選択して指定させるべく上
記タクシー利用希望者からの返信を待機するように構成
してもよい。

【００１０】また、上記利用受信手段は、例えば請求項
４記載のように、上記タクシー利用希望者から上記目的
地情報に加えて上記タクシー利用希望者の現在地情報も
送信させるように構成してもよい。また、例えば請求項
５記載のように、上記通信手段は移動体通信手段であ
り、上記通信網管理センター局は移動体通信管理センタ
ー局であり、上記タクシー利用希望者の現在地情報は上
記移動体通信管理センター局による上記通信手段の位置
検知情報から得られるようにしてもよい。また、例えば
請求項６記載のように、上記通信手段は固定電話であ
り、上記通信網管理センター局は電話回線網管理センタ
ー局であり、上記上記タクシー利用希望者の現在地情報
は電話回線網管理センター局から得られる上記固定電話
の所在地情報であるように構成してもよい。

【００１１】また、請求項７記載の発明のタクシー指定
方法は、複数の客待ちタクシーの現在地情報を登録して
あるタクシーセンターに、タクシー利用希望者が適宜の
通信手段により接続し、該タクシーセンターにタクシー
利用情報として少なくとも目的地情報を連絡し、該タク
シーセンターからの目的地情報に基づき客待ちタクシー
から提示された見積り料金に基づいて、タクシー利用希
望者が利用すべき客待ちタクシーを指定するように構成
される。

【００１２】次に、請求項８記載の発明の輸送料金見積
りシステムは、利用者により入力された輸送の内容物、
予定日、出発地、及び目的地を記憶する記憶手段を備え
たサーバにより、ネットワークを介して、上記輸送に使
用され得る車両の保有者に対し上記内容物、予定日、出
発地、及び目的地を連絡し、上記保有者から上記内容
物、予定日、出発地、目的地に対応する輸送の見積り料
金を受信し、該受信した輸送の見積り料金を上記利用者
宛に提示する、ように構成される。そして、上記輸送の
内容物は、例えば請求項９記載のように、引っ越し荷物
であることが好ましい。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の輸送料金見積りシステム
における第１の実施形態は、固定電話あるいは携帯電話
（ここで「携帯電話」とは携帯電話、ＰＨＳ等を含む移
動体通信手段を総称する用語として用いる）により、タ
クシー利用希望者がタクシーの迎車を要望し、これに対
してタクシー利用希望者の近くにいる客待ちタクシーが
料金の見積りを出し、その中の最も安価な見積りを出し
た客待ちタクシーをタクシー利用希望者に配車するもの
である。以下、携帯電話により本システムを利用する場
合を主体として説明する。

【００１４】図１は、第１の実施の形態における輸送料
金見積りシステムの全体構成を示すブロック図である。
図１に示すように、この輸送料金見積りシステムは、タ
クシーの利用を希望する客である利用者１と、この利用
者１が携帯する携帯電話２と、この携帯電話２からの通
信情報を検出し中継する基地局３（アンテナ基地局、例
として以下の説明では３つの基地局Ａ３−１、基地局Ｂ
３−２、基地局Ｃ３−３で説明する）と、これら基地局
３と無線或いは有線により通信情報の授受を行って、こ
れら基地局３を集中管理する通信網管理センター局とし
ての携帯センター局４と、この携帯センター局４と無線
または有線で接続しているタクシーセンター５と、この
タクシーセンター５と無線で情報を交換する複数の客待
ちタクシー６（６−１、６−２、６−３、・・・）とか
ら成る。

【００１５】上記のタクシーセンター５は、特には図示
しないがコンピュータを備え、このコンピュータには複
数の客待ちタクシー６の現在地情報を常時更新しながら
登録（記憶）している記憶装置が接続されている。これ
により、タクシーセンター５では常に客待ちタクシー６
のいる場所を把握している。尚、この客待ちタクシー６
の登録は、客待ちタクシー６側からタクシーセンター５
ヘ現在自車が居る場所を連絡しておくか、あるいはタク
シーにＧＰＳ等の走行場所検知装置を設けておき、この
検知情報をタクシーセンター５が受信するようにする。

【００１６】図２は、上記のように構成される輸送料金
見積りシステムのタクシーセンター５を介して行われる
処理のフローチャートである。図２において、先ず、利
用者１は、タクシー利用するか否か判断する。利用者１
が、タクシーを利用する場合は、まず携帯電話２を用い
てタクシーセンター５に電話する。携帯電話２からの発
呼は、利用者１の一番近くの基地局３から携帯センター
局４を経由してタクシーセンター５へ接続する（ＳＴ１
がＹ）。

【００１７】そして、利用者１は、例えば「ＪＲ立川駅
の北***番前」のように現在地を伝え、更に目的地を例
えば「ＪＲ新宿駅西口」のように伝える（ＳＴ２）。こ
の電話によるタクシー利用希望情報の受信は、タクシー
センター５では、オペレータが受けてもよく、音声／マ
シンコード変換装置を用いて自動的に受けるようにして
もよい。

【００１８】続いて、タクシーセンター５は、利用者１
の現在地情報と客待ちタクシー６の現在地情報とに基づ
いて、例えば利用者１から半径１Ｋｍ以内にいる客待ち
タクシー６に、利用者１の現在地から目的地までの輸送
料金の見積りをするようにタクシー無線等により発信し
て依頼する（ＳＴ３）。

【００１９】見積り依頼を受信した各客待ちタクシー６
（つまり運転手、以下同様）は、それぞれ自車が可能な
見積り料金を、その日の状況に応じて算出しタクシーセ
ンター５ヘ送信する（ＳＴ４）。ここで、その日の状況
としては、例えば給料日で金曜日で雨というような時
は、必然的に客が多いので、敢えて安価な見積りを出す
必要はない。逆に給料日前で平日で電車が運行している
時間帯では、タクシーの利用も少ないので安価な見積り
を出す必要がある。

【００２０】また、例えば、タクシー利用情報が上記の
ように現在地が立川であり、目的地が新宿であったとす
ると、新宿を拠点とする客待ちタクシーが立川にいた場
合には、立川から新宿までタクシーを利用する客は滅多
に居ないから新宿まで空車で帰る確率が高い。したがっ
て、通常よりも安い料金を見積って客を確保すれば新宿
まで空車で帰るよりもはるかに有利である。また、当日
の売上（水揚げ）が低いタクシーは、安い料金を見積も
って客を確保すれば、乗車率を上げることができる。

【００２１】各客待ちタクシー６から見積り料金を送信
されたタクシーセンター５は、最も安い見積りを出した
客待ちタクシー６に利用者１の所へ配車するよう指定す
る（ＳＴ５）。尚、この配車指定と同時に利用者１に配
車済みであることを連絡するようにしても良い。

【００２２】上記配車を指定された最安価な見積り料金
を出した客待ちタクシー６は、利用者１を乗せて上記の
目的地まで走行し、上記見積もった料金を利用者１から
受領する（ＳＴ７）。これにより、利用者１は、最安価
なタクシーに乗車することができる。

【００２３】尚、上記の例では、携帯電話を使用する例
を示したが、固定電話を用いてもよい。固定電話の場合
は公衆電話回線から電話局を経由してタクシーセンター
５に接続する。上記の図２のフローチャートにおいて、
破線で示すフローは上記処理の変形例である。この変形
例では、携帯電話２からタクシーセンター５に目的地を
連絡する場合に、これと同時に携帯電話２の位置すなわ
ち利用者１の現在地を自動送信する（ＳＴ２′）。これ
は、例えば、利用者１が地理不案内の場所に居る場合
は、タクシーセンター５へ電話しても、自分がいまどこ
にいるのかを正確に伝えることができない。このような
場合に現在地を自動送信するシステムは極めて便利であ
る。

【００２４】また、固定電話からのタクシー利用依頼の
場合は、タクシーセンター５が電話番号と電話の所在地
とを対応させたリストを予め用意しておき、電話の発信
者情報から発信位置、すなわち現在地を特定するように
すると、利用者は現在地を説明する手間が省けて便利で
ある。

【００２５】図３は、上記の携帯電話２の位置の自動送
信によって、その携帯電話２の位置を自動的に検知する
方法を示す図である。この携帯電話の位置検知には、一
般的な三角測量法が用いられる。すなわち、同図に示す
ように、携帯電話２が基地局Ａ、Ｂ及びＣから基地局コ
ードを受信してこの受信した信号の電界強度を携帯電話
２が記憶し、この記憶した電界強度を基地局コードとと
もに基地局Ａ、Ｂ及びＣに送信（返信）する。

【００２６】例えば基地局Ａの基地局コードが０１０１
で電界強度が１０デシベル、基地局Ｂの基地局コードが
０１１１で電界強度が２０デシベル、基地局Ｃの基地局
コードが１１１１で電界強度が３０デシベルであったと
すると、携帯電話２からは例えば０１０１−１０ＤＢ、
０１１１−２０ＤＢ、１１１１−３０ＤＢというように
基地局コードに対応した電界強度が送信される。尚、こ
の送信は、携帯電話２により検知された各基地局３のい
ずれかの電界強度が所定値だけ変化したときに行えば良
い。

【００２７】電界強度が強いほど、その信号を出してい
る基地局３に近い位置に存在することになるので、上記
の各電界強度の場合に各基地局３は、予め内部の記憶装
置に格納されている電界強度と距離との関係を示すテー
ブルから、携帯電話２の位置を、基地局Ａでは半径Ｒ
１、基地局Ｂでは半径Ｒ２、基地局Ｃでは半径Ｒ３（但
しＲ１＞Ｒ２＞Ｒ３）の位置に存在すると認識すること
ができる。

【００２８】携帯センター局４は、各基地局３から通報
された上記携帯電話２の位置情報つまり半径Ｒ１、Ｒ２
及びＲ３のデータに基づいて、これらを演算することに
より、上記の半径Ｒ１、Ｒ２及びＲ３で描かれる円が交
差した点Ｐに、携帯電話２が位置していると認識するこ
とができる。

【００２９】尚、上記の携帯電話２の位置算出の演算で
は、各基地局Ａ、Ｂ及びＣの緯度及び経度が予め解って
いるので、その各基地局Ａ、Ｂ及びＣの緯度及び経度か
ら点Ｐの緯度及び経度を演算することができる。また、
これら半径Ｒ１、Ｒ２及びＲ３の演算は、上記のように
各基地局３で行ってもよく、又は各基地局Ａ、Ｂ及びＣ
からは基地局コードと電界強度を携帯センター局４に送
り、これらのデータから携帯センター局４で一括して演
算するようにしても良い。尚、上記の三角測量法は電界
強度で行うのではなく電波の到達時間によって行うよう
にしてもよい。

【００３０】勿論、基地局３は、上記のように基地局
Ａ、Ｂ及びＣの３局に限るものではなく、更に多くの基
地局で位置検知を行うようにしてもよく、そうすること
により、携帯電話２のより正確な位置を認識することが
できる。また、ＳＴ４′、ＳＴ５′、ＳＴ６′は見積り
の方法と利用するタクシーを指定する方法の変形例であ
る。各客待ちタクシー６は、見積り料金に加え利用者１
がいる場所への到着予定時間つまり配車予定時間も送信
する（ＳＴ４′）。あるいは、タクシーセンター５では
利用者１と客待ちタクシー６双方の場所が解っているの
で、両者間の距離から配車予定時間を自動計算しても良
い。

【００３１】この場合、タクシーセンター５は、例えば
見積り料金の安価な順に３つの見積り料金と配車予定時
間を利用者１に送信する（ＳＴ５′）。この送信は音声
で行っても良く、あるいはデータで送信して利用者１が
携帯電話２の画面で見るようにしても良い。

【００３２】図４は、上記の変形例における見積り料金
と配車予定時間の送信例を示す図表である。同図に示す
ように、タクシーＡは、見積り料金が一番安い３０００
円であるが、配車予定時間が１０分で一番時間がかか
る。タクシーＢは、見積り料金が中間の３３００円であ
り、配車予定時間も中間の５分である。そして、タクシ
ーＣは、見積り料金が一番高い３５００円であるが、配
車予定時間が１分であり待ち時間が一番短い。

【００３３】利用者１は、この３つの見積り料金と配車
予定時間によって利用するタクシーを決定して指定する
（ＳＴ６′）。この場合、利用者１は、例えば目的地ま
で兎に角急いで行きたい場合は多少高くても待ち時間の
短いタクシーＣを指定することになる。また、時間に余
裕が有れば最も安価なタクシーＡを指定することができ
る。このように、利用者１が現在置かれている状況によ
って、最も適切な条件のタクシーを選択することができ
る。尚、上記のタクシー指定の連絡は、音声で行っても
よく、またはＡ、Ｂ、Ｃあるいは１、２、３等のデータ
で送信してもよい。

【００３４】尚、このような輸送料金見積りシステム
は、タクシー利用に限るものではない。品物の輸送、例
えば引越し荷物の輸送などにも適用できる。これを第２
の実施の形態として、以下に説明する。図５は、第２の
実施の形態における輸送料金見積りシステムの全体構成
を模式的に示すブロック図である。同図に示すように、
この輸送料金見積りシステムは、例えばインターネット
などのネットワーク網７に接続された引越しセンターサ
ーバ装置８と、同じくネットワーク網７に無線或いは有
線により接続された引越予定者端末９、引越し荷物の輸
送を専門に手掛ける業者の引越業者端末１０（例として
以下の説明では３つの業者Ａ１０−１、業者Ｂ１０−
２、業者Ｃ１０−３で説明する）等の多数の端末装置か
らなる。

【００３５】上記の引越予定者端末９は、インターネッ
ト閲覧ブラウザ等を備えた一般にクライアントと称され
る例えばパーソナルコンピュータ（パソコン）、インタ
ーネット専用端末機等の宅内配置型の端末装置、或は電
子手帳、携帯電話、超小型コンピュータ等のモバイル型
の端末装置等であり、これらが、特には図示しないが電
話局を介した電話回線、無線基地局を介した無線回線、
人工衛星を介した衛星通信回線、ＣＡＴＶ等によってネ
ットワーク網７に接続されている。また、引越業者端末
１０は、同じくインターネット閲覧ブラウザ等を備えた
クライアントであり、デスクトップ型のコンピュータ等
からなっている。

【００３６】図６は、上記のネットワーク網７に接続さ
れている引越しセンターサーバ装置８の構成を模式的に
示す図である。この引越しセンターサーバ装置８には、
ウェブサーバ１１、管理処理サーバ１２及びメールサー
バ１３が配置されており、またデータベースとして記憶
装置１４、１５及び１６が内蔵又は接続されている。

【００３７】記憶装置１４にはホームページの表示画像
データやテキストデータ等のデータベースが格納されて
おり、記憶装置１５には引越し業者Ａ、Ｂ、Ｃ、・・・
に係わる各種データが登録されており、このデータの中
には、それぞれの引越し業者からその都度提示される見
積りデータも含まれている。また、この記憶装置１５に
は引越し予定者からの申し込み情報等の各種データも格
納されている。更に、課金に係わる電子決済用の各種デ
ータも格納されている。そして、記憶装置１６には電子
メールのデータのデータベースが格納されている。

【００３８】上記のウェブサーバ１１、管理処理サーバ
１２又はメールサーバ１３は、それぞれ引越しセンター
サーバ装置８の記憶装置１４、１５又は１６のデータを
用いながら、ネットワーク網７に接続されているクライ
アントである引越予定者端末９又は引越業者端末１０の
インターネット閲覧ブラウザと連携して動作する。

【００３９】図７は、上記の構成の輸送料金見積りシス
テムにおける処理動作のフローチャートである。この動
作は、引越しすることが決まったときから開始される
（ＳＴ１１がＹ）。先ず、引越し予定者は、引越予定者
端末９により、ネットワーク網７を介して引越しセンタ
ーサーバ装置８のホームページにアクセスし、引越し
日、出発地、行き先、荷物の量、連絡先等を入力する
（ＳＴ１２）。この入力は、上記ホームページの、特に
は図示しないが、入力用フォーマットのページに入力す
る。尚、引越し可能な日が複数ある場合は可能な日をす
べて入力することにより、より安価な業者を選定するこ
とができる。

【００４０】引越しセンターサーバ装置８は、上記引越
し予定者の引越予定者端末９から入力された情報を電子
メールで各業者Ａ、Ｂ、Ｃ、・・・へ配信し、見積りを
依頼する（ＳＴ１３）。各業者Ａ、Ｂ、Ｃ、・・・は送
信された情報に基づいて見積りを作成して引越しセンタ
ーサーバ装置８に送信する（ＳＴ１４）。この送信は、
特には図示しないが、引越しセンターサーバ装置８のホ
ームページの見積り入力用フォーマットのページに入力
することによって行う。

【００４１】ここで、見積り額は３月、４月の転勤、入
学時期等では高額となるが、それ以外の時期では低額と
するようにして応札するのが一般的である。特に帰り便
を有効利用することが落札できる可能性が高くなる。例
えば東京から大阪へ荷物を運んだトラックが東京へ帰る
日に、大阪、或いは大阪近辺から東京への引越しの見積
り依頼があれば、通常料金よりも安くしても充分に採算
が取れることは明らかである。そのような運行状況のト
ラックがあるときは、この業者は安価な見積りを出すこ
とによって落札の可能性を高めることができる。

【００４２】また、一般的に、引越し予定者は、どこの
引越し業者がどのように輸送用のトラックを運行させて
いるかを知る方法はなく、上記のようなシステムによ
り、安価な業者を利用することができることになる。業
者Ａ〜Ｃの見積りは、少なくとも金額と日にちが必要で
あり、引越しセンターサーバ装置８は、その中から最安
価な業者あるいは安価な順に数社を抽出して、その見積
りを引越し予定者に提示する。当然ではあるが、引越し
予定者からは申し込み時に引越し日を指定してあるの
で、その日にちを含む日の見積りを提示する。尚、指定
されている引越し日の近辺の日にちで格安料金で提供で
きる業者がいれば、念のためその見積りも付加して提示
するようにしても良い。

【００４３】図８は、引越しセンターサーバ装置８から
引越予定者端末９に連絡する内容の例を示す図表であ
る。同図に示すように、この例では、業者Ａから、指定
されている引越し日である４月２日の見積りの他にその
近傍の日にちの３月３０日の見積りも提示されている。
そして、４月２日の金額は１０万円と高く、連絡先は
「×××××」となっている。その日よりも早い近傍の
日である３月３０日の金額は８万円と安く、連絡先は
「□□□□□」となっている。

【００４４】また、業者Ｂの見積りは、引越し日の４月
２日より１日早い４月１日であるが、金額は業者Ａの４
月２日の金額よりも安い９万円である。また、連絡先は
「○○○○○」である。そして、業者Ｃの見積りは、金
額が最も高いｌｌ万円となっており、また、日にちも引
越し日の４月２日より１日後の４月３日である。また、
連絡先は「△△△△△」となっている。

【００４５】引越予定者端末９の引越し予定者は、上記
何れかの見積りに満足すれば、引越しセンターサーバ装
置８を経由して、あるいは直接その業者に、電話または
インターネットのホームページ等で申し込む（ＳＴ１
５）。そして、その見積りの日に引越しする（ＳＴ１
６）。

【００４６】このように、先ず、利用者側から見ると、
安価な引越し業者を得られるという利点がある。また、
引越業者側にも他の引越し先から空車で帰るようなとき
に客を確保できる利点がある。したがって、この引越し
センターサーバ装置８による引越し輸送料金見積りサー
ビスでは、課金を伴うように構成することができる。そ
して、この課金方法には種々な方法が適用できる。

【００４７】まず、利用者側からは上記のように安価な
引越し業者を得られるという利点があるから、例えば成
約した時点でシステムの利用料を利用者に課金する。ま
た引越し業者側にも上記のように空車で帰るようなとき
に客を確保できる利点があるから、引越し業者からシス
テムの基本料金の他に成約毎に課金しても良い。更に、
利用者と引越し業者双方に利点が有るので、成約毎に適
宜に按分して双方に課金しても良い。

【００４８】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、タクシー或は引越し業者の輸送車の現在地状況や
利用者の行き先状況に応じて複数のタクシー或は引越し
業者からの料金設定ができるので、利用者にとっては安
価な料金のタクシーや引越し業者を利用することができ
て便利であると共に、タクシー或いは引越し業者は車を
効率よく運用できて利益率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態における輸送料金見積りシス
テムの全体構成を示すブロック図である。

【図２】第１の実施の形態における輸送料金見積りシス
テムのタクシーセンターを介して行われる処理のフロー
チャートである。

【図３】携帯電話の位置の自動送信によって携帯電話の
位置を自動的に検知する方法を示す図である。

【図４】第１の実施の形態におけるフローチャートの破
線で示す変形例における見積り料金と配車予定時間の送
信例を示す図表である。

【図５】第２の実施の形態における輸送料金見積りシス
テムの全体構成を模式的に示すブロック図である。

【図６】第２の実施の形態におけるネットワークに接続
されている引越しセンターサーバ装置の構成を模式的に
示す図である。

【図７】第２の実施の形態における輸送料金見積りシス
テムにおける処理動作のフローチャートである。

【図８】第２の実施の形態における引越しセンターサー
バ装置から引越し予定者端末に連絡するデータ内容の例
を示す図表である。

【符号の説明】

１利用者２携帯電話３基地局３−１基地局Ａ３−２基地局Ｂ３−３基地局Ｃ４携帯センター局５タクシーセンター６（６−１、６−２、６−３、・・・）客待ちタクシ
ー７ネットワーク網８引越しセンターサーバ装置９引越予定者端末１０引越業者端末１０−１業者Ａ１０−２業者Ｂ１０−３業者Ｃ１１ウェブサーバ１２管理処理サーバ１３メールサーバ１４、１５、１６記憶装置

フロントページの続き (72)発明者野口和民東京都羽村市栄町３丁目２番１号カシオ計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者五十嵐健二東京都羽村市栄町３丁目２番１号カシオ計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者池田雅行東京都羽村市栄町３丁目２番１号カシオ計算機株式会社羽村技術センター内Ｆターム(参考） 5B049 BB32 BB36 CC05 CC11 GG00 GG06

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の客待ちタクシーの現在地情報を登
録した記憶装置を備えたコンピュータと、該コンピュータに、通信網管理センター局と情報交換を行う通信手段と、タクシー利用希望者から通信手段を介してタクシー利用
情報として少なくとも目的地情報を受信する利用受信手
段と、該受信手段が受信した前記目的地情報を前記タクシー利
用希望者の現在地情報と共に前記複数の客待ちタクシー
に送信する送信手段と、該送信手段により送信された前記タクシー利用希望者の
現在地情報と前記目的地情報とに基づく前記タクシー利
用希望者を輸送する見積り料金の前記複数の客待ちタク
シーからの返信を受信する見積受信手段と、該見積受信手段により受信された前記複数の客待ちタク
シーからの見積り料金を前記タクシー利用希望者に通知
する通知手段と、該通知手段による通知に基づいて前記タクシー利用希望
者により前記見積り料金を返信した前記客待ちタクシー
を指定させるべく前記タクシー利用希望者からの返信を
待機する待機手段と、を備えたことを特徴とする輸送料金見積りシステム。
【請求項２】前記送信手段は、前記複数の客待ちタク
シーから返信された前記見積り額の中から最安価な見積
り額を前記タクシー利用希望者に通知することを特徴と
する請求項１記載の輸送料金見積りシステム。
【請求項３】前記見積受信手段は、前記複数の客待ち
タクシーから前記見積り料金と共に迎車見込み時間を返
信させ、前記送信手段は、前記返信された複数の見積り
額と迎車見込み時間とを前記タクシー利用希望者に通知
し、前記待機手段は、前記タクシー利用希望者に前記見
積り額と迎車見込み時間とを返信した複数の客待ちタク
シーの中から所望のタクシーを選択して指定させるべく
前記タクシー利用希望者からの返信を待機する、ことを
特徴とする請求項１記載の輸送料金見積りシステム。
【請求項４】前記利用受信手段は、前記タクシー利用
希望者から前記目的地情報に加えて前記タクシー利用希
望者の現在地情報も送信させることを特徴とする請求項
１記載の輸送料金見積りシステム。
【請求項５】前記通信手段は移動体通信手段であり、
通信網管理センター局は移動体通信管理センター局であ
り、前記タクシー利用希望者の現在地情報は前記移動体
通信管理センター局による前記通信手段の位置検知情報
から得られることを特徴とする請求項１記載の輸送料金
見積りシステム。
【請求項６】前記通信手段は固定電話であり、前記通
信網管理センター局は電話回線網管理センター局であ
り、前記前記タクシー利用希望者の現在地情報は電話回
線網管理センター局から得られる前記固定電話の所在地
情報であることを特徴とする請求項１記載の輸送料金見
積りシステム。
【請求項７】複数の客待ちタクシーの現在地情報を登
録してあるタクシーセンターに、タクシー利用希望者が
適宜の通信手段により接続し、該タクシーセンターにタ
クシー利用情報として少なくとも目的地情報を連絡し、
該タクシーセンターからの目的地情報に基づき客待ちタ
クシーから提示された見積り料金に基づいて、前記タク
シー利用希望者が利用すべき客待ちタクシーを指定する
ことを特徴とするタクシー指定方法。
【請求項８】利用者により入力された輸送の内容物、
予定日、出発地、及び目的地を記憶する記憶手段を備え
たサーバにより、ネットワークを介して、前記輸送に使用され得る車両の保有者に対し前記内容
物、予定日、出発地、及び目的地を連絡し、前記保有者から前記内容物、予定日、出発地、目的地に
対応する輸送の見積り料金を受信し、該受信した輸送の見積り料金を前記利用者宛に提示す
る、ことを特徴とする輸送料金見積りシステム。
【請求項９】前記輸送の内容物は、引っ越し荷物であ
ることを特徴とする請求項８記載の輸送料金見積りシス
テム。