JP2002080106A - 空気浄化機能付収納体 - Google Patents

空気浄化機能付収納体

Info

Publication number
JP2002080106A
JP2002080106A JP2001161559A JP2001161559A JP2002080106A JP 2002080106 A JP2002080106 A JP 2002080106A JP 2001161559 A JP2001161559 A JP 2001161559A JP 2001161559 A JP2001161559 A JP 2001161559A JP 2002080106 A JP2002080106 A JP 2002080106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
storage
shelf
storage body
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001161559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3973376B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Kono
知之 河野
Toshihiro Azuma
俊宏 東
Hiroaki Kiba
裕章 木庭
Ichiro Ikenaga
一郎 池永
Kazuya Tokunaga
一矢 徳永
Satoru Yoshimitsu
悟 吉光
Hitoshi Shibuya
仁司 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kongo Co Ltd
Original Assignee
Kongo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kongo Co Ltd filed Critical Kongo Co Ltd
Priority to JP2001161559A priority Critical patent/JP3973376B2/ja
Publication of JP2002080106A publication Critical patent/JP2002080106A/ja
Priority to PCT/JP2002/005184 priority patent/WO2002098766A1/ja
Priority to TW091111456A priority patent/TWI231801B/zh
Priority to US10/416,425 priority patent/US7226354B2/en
Priority to US10/249,937 priority patent/US6848989B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3973376B2 publication Critical patent/JP3973376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納部の開口部からの微粒子や害虫等の侵入
及び収納部内の空気の汚染を防止することができる空気
浄化機能付収納体を得る。 【解決手段】 空気浄化ユニット3の駆動により棚板兼
用吸気ダクト4の吸気口4dから吸い込まれた空気は、
棚板兼用吸気ダクト4を通って、ケーシング3a内部に
導入され、集塵フィルタ32及び消臭手段33によっ
て、黴の胞子、バクテリア、花粉、塵埃、ダニの死骸等
の微粒子が捕集されると共に臭気が除去される。エアー
ダクト10を通って、棚板兼用排気ダクト5に送り込ま
れた空気は、棚板兼用排気ダクト5の排気口4dを通し
て排出され、収納棚1の収納部11の開口部に沿ってエ
アーカーテンを形成する。これにより、収納棚1の収納
部11内の空気が、エアーカーテンからなる循環気流に
巻き込まれながら循環されて浄化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動棚、固定棚、
収納棚、陳列棚、クローゼット、靴箱、納戸等の収納体
に関し、詳しくは、収納物を収納するための収納部と、
収納物を出し入れするための開口とを有し、且つ、収納
体の収納部内の空気を浄化する機能を備えた空気浄化機
能付収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】前記移動棚、固定棚、収納棚、陳列棚、
クローゼット、靴箱、納戸等の収納体は、図書館、文化
財保存館、公文書館、資料館、倉庫、番庫、病院、地下
貯蔵庫、美術館、商店、デパート、スーパーマーケッ
ト、公衆トイレ等において広く用いられている。上記収
納体としては、その収納部の少なくとも収納物を出し入
れする開口部が常時開放された構成のオープンタイプの
収納体や、該開口部を開閉するための扉が配設された構
成のクローズタイプの収納体などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記オープン
タイプの収納体においては、前記クローズタイプの収納
体と比較した場合、扉がないため、扉を開閉するための
余分なスペースが不要であるとともに、扉が収納物の出
し入れの際に邪魔になったりすることもない。その反
面、収納部の常時開放された開口部を通して、大気中に
浮遊している黴の胞子、バクテリア、花粉、塵埃、ダニ
の死骸等の微粒子や、蛾、蜘蛛などの害虫がその収納部
内に侵入し易い。
【0004】一方、上記クローズタイプの収納体におい
ては、扉を閉鎖しておくことによって、収納部の開口部
からの上記微粒子や害虫等の侵入をある程度防止するこ
とはできるが、この収納体においても、扉の開閉時や収
納物を出し入れする際の、収納部への上記微粒子や害虫
等の侵入を防止することは難しい。また、このクローズ
タイプの収納体では、扉が閉鎖されることによって、そ
の収納部内の空気と、新鮮な外気との交換が遮断される
ため、収納部内の空気が汚染され易い。
【0005】このため、この種従来の収納体では、その
収納部の開口部を通して侵入した上記微粒子や害虫、あ
るいは収納部内の汚染した空気の影響によって、収納部
に収納された収納物の品質が低下し、また、収納部内の
空気や収納物が悪臭を発するという問題点があった。
【0006】本発明は、収納部の開口部からの微粒子や
害虫等の侵入、および収納部内の空気の汚染を防止する
ことができる空気浄化機能付収納体の提供を目的とす
る。本発明はまた、収納体内部および収納体周辺の空気
を浄化することができる空気浄化機能付収納体の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
収納物を収納するための収納部と、収納物を出し入れす
るための開口部とを有する収納体において、上記収納部
内の空気を吸入するための吸気口を有する上記収納体に
配設した吸気経路と、上記吸気口から上記吸気経路内に
導入された空気を排出するための排気口を有する上記収
納体に配設した排気経路と、上記吸気経路及び上記排気
経路を通して上記収納部内の空気を循環させるためのエ
アー循環手段と、上記エアー循環手段により循環される
上記収納部内の空気を浄化するためのエアーフィルタと
を備え、上記収納体の開口部に沿って空気が流れるよう
に上記排出口が形成されていることを特徴とする。
【0008】この空気浄化機能付収納体においては、上
記エアー循環手段により上記吸気口から上記吸気経路内
に導入された上記収納部内の空気が、上記エアーフィル
タによって浄化される。そして、このエアーフィルタに
よって浄化された空気が、上記排気経路を通して上記排
気口から上記収納体の開口部の開口面に沿って排出され
る。これにより、収納体の開口部に沿って、上記エアー
フィルタによって浄化された空気の流れからなるエアー
カーテンが形成される。すなわち、この空気浄化機能付
収納体においては、上記エアーフィルタによって、収納
体の収納部内に浮遊している黴の胞子、バクテリア、花
粉、塵埃、ダニの死骸等の微粒子が捕集されて、収納体
の収納部内の空気が浄化される。また、この空気浄化機
能付収納体においては、上記エアーカーテンによって、
その収納部内への蛾、蜘蛛などの害虫の侵入が阻止され
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の空
気浄化機能付収納体において、上記開口部が上記収納体
の正面に形成され、上記排気経路の排気口が上記開口部
に配設したエアーダクトに形成されていることを特徴と
する。
【0010】この空気浄化機能付収納体においては、前
記エアーフィルタによって浄化された空気が、上記エア
ーダクトに形成されている排気口から排出される。該エ
アーダクトは上記開口部に配設されているので、その排
気口から排出された空気が、上記収納体の正面に形成さ
れている開口部を覆うように流れる。これにより、収納
体の開口部に沿って、上記エアーフィルタによって浄化
された空気の流れからなるエアーカーテンがより確実に
形成される。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の空気浄化機能付収納体において、上記エアー循環
手段により循環される空気の循環速度が、0.5m/s
ec以下に設定されていることを特徴とする。
【0012】一般に、上記エアー循環手段により循環さ
れる空気の循環速度が、0.5m/secよりも大きく
なると、収納体の収納部に収納される収納物によって
は、収納物が風害によって劣化したり、風化したりする
虞があるといわれている。そこで、この空気浄化機能付
収納体においては、エアー循環手段により循環される空
気の循環速度を、0.5m/sec以下に設定した。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の空気浄化機能付収納体において、上記収納体の収
納部の上面を形成する上板が中空状に形成され、該上板
が上記排気経路または吸気経路を形成するエアーダクト
を兼ねていることを特徴とする。
【0014】この空気浄化機能付収納体においては、上
記収納体の収納部の上面を形成する上板が中空状に形成
され、この上板が上記排気経路または吸気経路を形成す
るエアーダクトを兼ねているので、収納体の構成が簡素
化され、収納体の低コスト化を図ることが可能になる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の空気浄化機能付収納体において、上記収納体
の収納部の下面を形成する下板が中空状に形成され、こ
の下板が上記吸気経路または排気経路を形成するエアー
ダクトを兼ねていることを特徴とする。
【0016】この空気浄化機能付収納体においては、上
記収納体の収納部の下面を形成する下板が中空状に形成
され、この下板が上記吸気経路または排気経路を形成す
るエアーダクトを兼ねているので、収納体の構成が簡素
化され、収納体の低コスト化を図ることが可能になる。
また、上記収納体の側面に形成されている開口部の開口
面を覆うように流れてエアーカーテンを形成する空気
が、上記収納部の下面を形成する下板に吸い込まれまた
はこの下板から排出されるので、上記収納体の収納部の
開口部がエアーカーテンによって、より確実に覆われる
ようになる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の空気浄化機能付収納体において、
上記収納体は上記収納部の側面に沿って上下方向に配設
された複数本の支柱を有し、上記吸気経路または上記排
気経路を形成するエアーダクトが、上記支柱の間に配設
されていることを特徴とする。
【0018】この空気浄化機能付収納体においては、上
記吸気経路または上記排気経路を形成するエアーダクト
が、上記収納部の側面に沿って上下方向に配設された複
数本の支柱の間に配設されているので、上記収納体のデ
ッドスペースを利用してエアーダクトを配設することが
できる。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の空気浄化機能付収納体において、
上記収納体は上記収納部の側面に沿って上下方向に配設
された複数本の中空状に形成された支柱を有し、この支
柱が上記吸気経路または上記排気経路を形成するエアー
ダクトを兼ねていることを特徴とする。
【0020】この空気浄化機能付収納体においては、上
記収納部の側面に沿って上下方向に配設された複数本の
中空状に形成された支柱が、上記吸気経路または上記排
気経路を形成するエアーダクトを兼ねているので、上記
収納体のデッドスペースを利用してエアーダクトを配設
することができ、且つ、収納体の構成が簡素化されて収
納体の低コスト化を図ることが可能になる。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の空気浄化機能付収納体において、
上記収納体は上記収納部の側面を形成する中空状に形成
された側板を有し、この側板が上記吸気経路または上記
排気経路を形成するエアーダクトを兼ねていることを特
徴とする。
【0022】この空気浄化機能付収納体においては、上
記収納部の側面を形成する中空状に形成された側板が、
上記吸気経路または上記排気経路を形成するエアーダク
トを兼ねているので、上記収納体のデッドスペースを利
用してエアーダクトを配設することができ、且つ、収納
体の構成が簡素化されて該収納体の低コスト化を図るこ
とが可能になる。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれかに記載の空気浄化機能付収納体において、収納
体は収納物を載置する棚板を有し、この棚板は、エアー
ダクトと、エアーダクトから水平方向に排気する排気口
と、この排気口から排気される空気の流れを一旦阻止す
る内側面と、この内側面で阻止された空気を下向きに排
出する第2の排気口とを有することを特徴とする。
【0024】排気口から排出される空気の流速は棚板の
内側面に阻止されて弱められ、第2の排気口から排出さ
れるため、この空気流が収納物に当たっても風害が軽減
される。また、第2の排気口から排出される空気流は斜
め下方に、収納体外に向かって排出されるため、収納物
に当たる排気量が少なく、この点からも風害が軽減され
る。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の空気浄化機能付収納体において、
上記収納体は上記収納部の背面が所定の隙間を隔てて背
中合わせになるように併置した複数の収納棚で構成さ
れ、上記吸気経路または上記排気経路を形成するエアー
ダクトが、上記背中合わせの背面相互の隙間に配設され
ていることを特徴とする。
【0026】この空気浄化機能付収納体においては、上
記吸気経路または上記排気経路を形成するエアーダクト
が、上記収納部の背面が所定の隙間を隔てて背中合わせ
になるように併置した複数の収納棚の、背面側の隙間に
配設されているので、上記収納体のデッドスペースを利
用してエアーダクトを配設することができ、且つ、既存
の収納体に対しても収納体を分解したり大幅に改造した
りせずに該エアーダクトを組み付けることが可能にな
る。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項1から1
0のいずれかに記載の空気浄化機能付収納体において、
消臭手段を備えていることを特徴とする。
【0028】この空気浄化機能付収納体においては、上
記消臭手段によって前記収納部内の空気中の臭気が除去
されるので、収納部内の空気の汚染が防止される。
【0029】請求項12記載の発明は、収納物を収納す
るための収納部と、収納物を出し入れするための開口部
と、側板とを有する収納体において、収納部内の空気を
吸入するための吸気経路と、吸気経路内に導入された空
気を排出するための排気経路と、吸気経路及び排気経路
を通して収納部内の空気を循環させ収納部内の空気を浄
化するための空気浄化手段とを備え、空気浄化手段は側
板に近接して配置されるとともに吸気経路が側板の内部
空間に連通し、開口部に沿って空気が流れるように排気
経路の排出口が形成されていることを特徴とする。
【0030】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明において、収納体本体と側板との隙間が、吸気経
路に連通する吸気口となっていることを特徴とする。請
求項14記載の発明は、請求項12記載の発明におい
て、空気浄化手段は、吸気部と排気部とを有し、排気部
には排気経路とダクトが一体化されていることを特徴と
する。請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明
において、ダクトは棚板が兼用していて、この棚板に排
気経路が直結されるとともに、棚板に排気口が形成され
ていることを特徴とする。請求項16記載の発明は、請
求項15記載の発明において、棚板は吸気経路を形成し
ていることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、主に書籍を収納
するための収納体である収納棚に適用した実施形態につ
いて説明する。図1は上記収納棚1の正面図、図2は同
側面図をそれぞれ示している。同図において、空気浄化
機能付収納体としての収納棚1は、棚本体2、空気浄化
ユニット3などで主に構成されている。
【0032】棚本体2は、空気浄化ユニット3が配設さ
れる収納棚1の収納部11の下面を形成する下板として
の棚板と吸気ダクトとを兼ねた棚板兼用吸気ダクト4、
収納棚1の収納部11の上面を形成する上板としての棚
板と排気ダクトとを兼ねた棚板兼用排気ダクト5、書籍
等の収納物が載置される載置台としての複数の棚板6、
収納棚1の天板7、収納棚1の底板8、上記複数の棚板
6と天板7及び底板8を支承するための複数の支柱9、
収納棚1の、一方の側面の各支柱9間に配設されたエア
ーダクト10から主に構成されている。
【0033】本実施形態に係る収納棚1の空気浄化ユニ
ット3は、上記エアーダクト10寄りの上記棚板兼用吸
気ダクト4の上部に配置されており、エアー循環手段と
してのシロッコファン31、収納棚1の収納部11内の
空気中に浮遊している黴の胞子、バクテリア、花粉、塵
埃、ダニの死骸等の微粒子を主に捕集するエアーフィル
タとしての集塵フィルタ32、収納部11内の空気中の
臭気を除去する消臭手段33、上記シロッコファン31
の駆動を制御する図示しない駆動回路等からなる制御手
段などで主に構成されている。
【0034】図3に上記収納棚1の収納部11の開口部
側(正面側)から見た上記棚板兼用吸気ダクト4及び棚
板兼用排気ダクト5の部分破断正面図を、図4に、上記
棚板兼用吸気ダクト4及び棚板兼用排気ダクト5の断面
図をそれぞれ示す。
【0035】図3及び図4に示すように、上記棚板兼用
吸気ダクト4と上記棚板兼用排気ダクト5とは、各棚板
7と略同様の外観を有する形状に形成されており、棚板
材4a、5aと、この棚板材4a、5aの下面側に固着
された幅広溝形の補強板4b、5bとによって、断面が
矩形の中空状に形成された吸気経路4c及び排気経路5
cがそれぞれ形成されている。また、上記棚板兼用吸気
ダクト4には、その吸気経路4cを形成する棚板材4a
と補強板4bの正面側(図4の右方側)に、吸気経路4
cに連通する多数の吸気口4dがそれぞれ形成されてい
る。一方、棚板兼用排気ダクト5には、その排気経路5
cを形成する棚板材5aと補強板5bの正面側(図4の
右方側)に、排気経路5cに連通する多数の排気口5d
がそれぞれ形成されている。
【0036】前記支柱9間のエアーダクト10は、図5
に示すように、横断面がチャンネル状に形成された2枚
の板材10a、10bによって断面が矩形状の送風経路
10cを形成するように構成されている。図6に示すよ
うに、上記エアーダクト10の下端部は連通孔10dを
介して空気清浄ユニット3に接続され、エアーダクト1
0の上端部は上記棚板兼用排気ダクト5に接続されてい
る。
【0037】また、上記棚板兼用吸気ダクト4の空気浄
化ユニット3が載置される部分には、図6に示すよう
に、その吸気経路4cを空気浄化ユニット3のケーシン
グ3aの内部空間に連通させるための連通口4eが形成
されている。
【0038】一方、上記エアーダクト10の下端部の、
上記空気浄化ユニット3のケーシング3aが接する部分
には、図6に示すように、エアーダクト10の送風経路
10cをケーシング3aの内部空間に連通させるための
連通口10dが形成されている。また、エアーダクト1
0の上端部の、上記棚板兼用排気ダクト5が接続される
部分には、図3に示すように、エアーダクト10の送風
経路10cを棚板兼用排気ダクト5の排気経路5cに連
通させるための連通口10eが形成されている。
【0039】上述のように構成された収納棚1は、上記
空気浄化ユニット3のシロッコファン31が駆動される
ことによって、図6に示すように、上記棚板兼用吸気ダ
クト4の吸気口4dから吸い込まれた空気が、棚板兼用
吸気ダクト4の吸気経路4c及び連通口4eを通って、
空気浄化ユニット3のケーシング3a内部に導入され
る。
【0040】このようにして空気浄化ユニット3のケー
シング3a内部に導入された空気は、まず、ケーシング
3a内部に配設されている上記集塵フィルタ32及び消
臭手段33を通り、集塵フィルタ32で空気中の黴の胞
子、バクテリア、花粉、塵埃、ダニの死骸等の微粒子が
捕集されると共に、消臭手段33によって空気の臭気が
除去される。
【0041】上記空気浄化ユニット3により浄化された
空気は、上記エアーダクト10の連通口10d及び送風
経路10cを通って、エアーダクト10の連通口10e
から、上記棚板兼用排気ダクト5の排気経路5c内に送
り込まれる。
【0042】この棚板兼用排気ダクト5の排気経路5c
内に送り込まれた清浄な空気は、棚板兼用排気ダクト5
の排気口5dを通して排出され、吸気口4dに向かって
上記収納棚1の収納部11の開口部に沿って流れる。
【0043】この収納棚1の収納部11の開口部に沿っ
て流れた空気は、再び、上記棚板兼用吸気ダクト4の吸
気口4dから吸い込まれて、上記吸気経路4c、送風経
路10c、排気経路5cを通って循環される。
【0044】これにより、上述の棚板兼用排気ダクト5
の排気口5dを通して排出された清浄な空気によって、
上記収納棚1の収納部11の前面に位置する開口部にエ
アーカーテンが形成される。また、収納棚1の収納部1
1内の空気、および収納棚1の周辺の空気が、エアーカ
ーテンからなる循環気流に巻き込まれながら循環される
ことによって浄化される。上記エアーカーテンは、その
空気層が棚を包み込むようにして形成され、空気の循環
によって棚内部の空気を浄化させていく。また、空気の
流れによって害虫忌避効果もある。上記エアーカーテン
は棚周辺の空気も巻き込むため、棚周辺の空気も浄化す
る。したがって、自立棚の場合は、棚と棚との間の通路
部分の空気も浄化される。このように、空気浄化ユニッ
トを棚に取り付け、この棚内およびその周辺の限定され
た範囲で空気を浄化するようにしたため、部屋全体を浄
化する必要がなくなり、エネルギーの無駄がなく、必要
な部分の空気のみを効率的に浄化することができる。
【0045】ここで、上記棚板兼用排気ダクト5の排気
口5dは、その排気経路5cを形成する補強板5bのみ
に形成するようにしてもよい。これにより、棚板兼用排
気ダクト5の排気口5dから排出される空気の排出方向
が、上記収納棚1の収納部11前面の開口部に略沿った
方向になり、上記エアーカーテンをより確実に形成でき
るようになる。
【0046】また、上記空気浄化ユニット3により循環
される空気の循環速度は、0.5m/sec以下に設定
されていることが好ましい。すなわち、一般に、空気浄
化ユニット3により循環される空気の循環速度が、0.
5m/secよりも大きくなると、収納体の収納部に収
納される収納物によっては、この収納物が風害によって
劣化したり、風化したりする虞があるとされている。そ
こで、空気浄化ユニット3により循環される空気の循環
速度を、0.5m/sec以下に設定した。
【0047】また、本実施形態に係る収納棚1において
は、図7に示すように、収納棚1の、一方の側面に沿っ
て配設された複数の支柱9間に上記エアーダクト10が
配設されている。従来の収納棚では、各支柱9間のスペ
ースは収納物を収納することができないデッドスペース
であるが、上記の実施形態では、このデッドスペースを
有効に利用して、収納棚1のエアーダクト10を配設し
ている。エアーカーテンを形成する空気の流れは逆向き
であってもよい。すなわち、上記実施の形態において、
空気浄化ユニット3のシロッコファン31による空気の
流れを逆向きにして、収納棚1の下から上に向かって流
れるようにしてもよい。
【0048】ここで、上記エアーダクト10に代えて、
図8に示すように、収納棚の一方の側面に沿って配設さ
れた上記複数本の支柱9を中空状に形成し、これらの支
柱9を、上記送風経路を形成するエアーダクトとして兼
用させるように構成してもよい。これにより、上記収納
棚1のデッドスペースを利用して上記送風経路を形成す
ることができ、且つ、上記エアーダクト10を省略して
収納棚1の簡素化及び低コスト化を図ることが可能にな
る。
【0049】また、上記エアーダクト10及び各支柱9
に代えて、図9に示すように、上記棚板兼用吸気ダクト
4、棚板兼用排気ダクト5、棚板6、天板7、底板8
を、中空状に形成された左右一対の側板12で支承する
ように構成し、これらの側板12を、上記送風経路を形
成する吸気ダクトあるいは排気ダクトとして兼用しても
よい。上記ダクト4を排気ダクトとし、ダクト5を吸気
ダクトとしてもよい。これにより、上記収納棚1の側板
12を利用して上記送風経路を形成することができ、か
つ、上記エアーダクト10を省略して収納棚1の簡素化
及び低コスト化を図ることが可能になる。また、上記収
納棚1の側面の見栄えや強度が向上される。
【0050】さらに、図10に示すように、複数の収納
棚1が背中合わせになるように併置され、収納部11の
背面が所定の隙間を隔てて配置された構成の収納棚にお
いては、各収納棚1の、背中合わせの背面相互の隙間
に、上記送風経路10cを形成するエアーダクト10を
配置してもよい。これにより、上記各収納棚1のデッド
スペースを利用してエアーダクト10を配設することが
でき、かつ、既存の収納体に対しても収納体を分解した
り大幅に改造したりせずにエアーダクト10を組み付け
ることが可能になる。
【0051】ここで、上記エアーカーテンを形成する循
環気流の向きは、図6に示したように収納棚1の上部か
ら下部に向きに代えて、例えば、図11に示すように、
収納棚1の一方の側面から他方の側面に向けて循環気流
を移動させる方向(図11の実線で示す矢印方向)と
し、あるいは収納部11の開口部の斜め方向(図11の
破線で示す矢印方向)にしてもよい。
【0052】また、本実施形態に係る収納棚1では、上
記空気浄化ユニット3が、図12に実線で示すように、
収納棚1の下部に配設されているが、この空気浄化ユニ
ット3は、同図に一点鎖線で示すように収納棚1の側部
に配設したり、同図に二点鎖線で示すように収納棚1の
上部に配設したりしてもよい。吸排気口の形状は、円形
であってもよいし、多角形であってもよく、その他どの
ような形状であってもよい。要するに、必要な風量を吸
排気できる面積があればよい。ダクトの取り付け場所は
特に限定されるものではない。上段、下段に限らず、何
れかの段の棚板上面又は下面であってもよい。また、棚
板兼用ダクトでなくても、チャンネル状のダクトを使用
して、棚の隙間あるいはデッドスペースを利用して設置
してもよい。例えば、天板の上、地板の下、台枠内など
に設置することができる。天板兼用ダクトでも、底板兼
用ダクトでもよい。空気浄化ユニットの配置位置は任意
であり、例えば、何れかの棚板上または棚板の下に配置
してもよい。
【0053】次に、本実施形態に係る収納棚1の収納部
11の前面(開口部)に形成されるエアーカーテン及び
循環気流の様子を、シミュレーションにより解析した結
果について説明する。
【0054】(実施例1) 収納棚の棚形式;開架式(自立式棚) 循環気流の吹出方向;収納棚前後開口部の2方向吹出
(下向) 平均吹出風速;0.24(m/sec) 収納棚収容部の書籍積載率;0% としたとき、収納棚1の前後の開口部に、図13に示す
ような厚さが約600mm(片側)のエアーカーテン1
3が形成された。
【0055】(実施例2) 収納棚の棚形式;開架式(自立式棚) 循環気流の吹出方向;収納棚前後開口部の2方向吹出
(水平) 平均吹出風速;0.24(m/sec) 収納棚収容部の書籍積載率;0% としたとき、収納棚1の前後の開口部に、図14に示す
ような厚さが約600mm(片側)のエアーカーテン1
4が形成された。
【0056】(実施例3) 収納棚の棚形式;開架式(自立式棚) 循環気流の吹出方向;収納棚前後開口部の2方向吹出
(下向) 平均吹出風速;0.24(m/sec) 収納棚収容部の書籍積載率;100% としたとき、収納棚1の前後の開口部に、図15に示す
ような厚さが約600mm(片側)のエアーカーテン1
5が形成された。
【0057】(実施例4) 収納棚の棚形式;開架式(自立式棚) 循環気流の吹出方向;収納棚前後開口部の2方向吹出
(水平) 平均吹出風速;0.24(m/sec) 収納棚収容部の書籍積載率;100% としたとき、収納棚1の前後の開口部に、図16に示す
ような厚さが約600mm(片側)のエアーカーテン1
6が形成された。
【0058】(実施例5) 収納棚の棚形式;閉架式(移動式棚) 循環気流の吹出方向;収納棚開口部の1方向吹出(下
向) 平均吹出風速;0.24(m/sec) 収納棚収容部の書籍積載率;0% 空気浄化ユニット;移動式棚を6台隣接して設置し、図
17における右端の移動式棚にのみ設置 としたとき、空気浄化ユニットを設置した収納棚1の開
口部および隣接する収納棚に、図17に示すような循環
流路が形成される。このシミュレーション結果から、1
台の空気浄化ユニットによって4台の移動式棚の空気浄
化を有効に行うことができることがわかった。
【0059】(実施例6) 収納棚の棚形式;閉架式(移動式棚) 循環気流の吹出方向;収納棚開口部の1方向吹出(下
向) 平均吹出風速;0.24(m/sec) 収納棚収容部の書籍積載率;100% 空気浄化ユニット;移動式棚を6台隣接して設置し、図
18における右端の移動式棚にのみ設置 としたとき、収納棚1の開口部および隣接する収納棚
に、図18に示すような循環流路が形成される。このシ
ミュレーション結果から、1台の空気浄化ユニットによ
って4台の移動式棚の空気浄化を有効に行うことができ
ることがわかった。
【0060】(実施例7) 収納棚の棚形式;閉架式(移動式棚) 循環気流の吹出方向;収納棚開口部の1方向吹出(下
向) 平均吹出風速;0.48(m/sec) 収納棚収容部の書籍積載率;100% 空気浄化ユニット;移動式棚を6台隣接して設置し、図
19における右端の移動式棚にのみ設置 としたとき、収納棚1の開口部および隣接する収納棚
に、図19に示すような循環流路が形成される。このシ
ミュレーション結果から、1台の空気浄化ユニットによ
って4台の移動式棚の空気浄化を有効に行うことができ
ることがわかった。
【0061】次に、本実施形態に係る収納棚1の集塵性
能について説明する。上記収納棚1を取り巻く大気の粉
塵濃度の減衰試験により該収納棚1の集塵性能を評価し
た。上記空気浄化ユニット3の集塵フィルタ32として
は、フィルタ(JIS比色法90%)とプレフィルタと
が一体型のものを用いた。上記減衰試験の試験方法とし
ては、 (1)オールステンレス張りの壁面からなる試験室(床
面積が約4000mm×4000mm、天井の高さが約
3000mm)に、前記収納棚1と同様の構成の図20
に示す被試験棚1Aを設置した。ここで、試験室内の壁
面材としてステンレスを使用することで、壁面への粉塵
の付着による粉塵濃度の減衰の影響を少なくできる。 (2)密閉した状態の上記試験室内において線香を焚
き、扇風機によって試験室内の空気をよく撹拌した。 (3)デジタル粉塵計(以下、単に「粉塵計」という)
により上記試験室内の粉塵濃度を測定し、粉塵濃度が
0.3(mg/m3)になった時点で、上記扇風機を止
め、上記収納棚1の空気浄化ユニット3を稼動させた。 (4)上記空気浄化ユニット3の稼動と同時に、上記粉
塵計により粉塵濃度の測定を開始し、この測定結果を上
記試験室外に配置したプロッターにより逐次記録した。 (5)上記収納棚1のエアーダクトの経路数(前記1方
向吹出では経路数1、前記2方向吹出では経路数2)
と、上記粉塵計の設置場所とを変えて、上記(2)〜
(4)の操作を繰り返し行った。 (6)比較評価のために、上記(3)において上記空気
浄化ユニット3を稼動させずに、自然減衰する場合の上
記試験室内の粉塵濃度も上記粉塵計により測定した。
【0062】図20に示す被試験棚1Aの2連目・1段
目の棚板上(図20(a)に丸付き符号1で示す位置)
に、上記粉塵計20を設置して、上記(2)〜(6)の
減衰試験を行った。この結果、図21に示す粉塵濃度
(mg/m3)と時間(min)の関係を示すグラフを
得た。
【0063】(試験例1)図21において、黒丸「●」
がプロットされた折れ線aは、上記試験室内の粉塵濃度
を自然減衰させた場合の試験結果を示している。この折
れ線aから、自然減衰の場合には、上記試験室のわずか
な隙間などから流出する空気の影響によって、時間経過
と共に粉塵濃度が減衰していくことが判る。すなわち、
この場合には、測定開始時に0.3(mg/m3)であ
った粉塵濃度が、測定開始60(min)後に、0.1
95(mg/m3)の粉塵濃度に減衰した。
【0064】(試験例2)図21において、黒三角
「▲」がプロットされた折れ線bは、上記試験室内の粉
塵濃度を上記空気浄化ユニット3の稼動によって減衰さ
せた場合の試験結果を示している。この減衰試験では、
書籍積載率;100%、エアーダクトの経路数;1、循
環気流の吹出方向;下向とした。この場合には、上記折
れ線bから、測定開始時に0.3(mg/m3)であっ
た粉塵濃度が、測定開始60(min)後に、0.07
(mg/m3)の粉塵濃度に大きく減衰していくことが
判る。
【0065】(試験例3)図21において、黒四角
「■」がプロットされた折れ線cは、上記試験室内の粉
塵濃度を上記空気浄化ユニット3の稼動によって減衰さ
せた場合の試験結果を示している。この減衰試験では、
書籍積載率;100%、エアーダクトの経路数;2、循
環気流の吹出方向;下向とした。この場合には、上記折
れ線cから、測定開始時に0.3(mg/m3)であっ
た粉塵濃度が、測定開始60(min)後に、0.04
3(mg/m3)の粉塵濃度に大きく減衰していくこと
が判る。
【0066】上記(試験例2)、(試験例3)の結果か
ら明らかなように、上記構成の収納棚1においては、エ
アーダクトの経路数が多くなるほど高い集塵性能が得ら
れることが確認された。また、上記(試験例2)、(試
験例3)とも、上記(試験例1)の自然減衰の場合より
も大きな集塵性能が得られることが確認された。
【0067】次に、図20に示す被試験棚1Aの、丸付
き符号1、2、3、4、5で示す位置に、上記粉塵計2
0を設置して、前記(2)〜(6)の減衰試験を行っ
た。この結果、図22に示す粉塵濃度(mg/m3)と
時間(min)の関係を示すグラフを得た。この減衰試
験では、書籍積載率;100%、エアーダクトの経路
数;2、循環気流の吹出方向;下向とした。
【0068】図22において、折れ線aは、上記試験室
内の粉塵濃度を自然減衰させた場合の試験結果を示して
いる。また、図22において、丸付き符号1、2、3、
4、5で示す各折れ線は、図21に示した粉塵計20の
各設置位置に対応する試験結果を示している。
【0069】図22のグラフに示すように、上記粉塵計
20の設置場所が変わっても、被試験棚1Aの収納部内
の粉塵濃度が、略同様な減衰率で減衰され、該収納部内
の略全域に亘って、略均一な集塵効果が得られることが
確認された。また、図22の折れ線5に示すように、被
試験棚1Aの外部においても、被試験棚1Aの周辺であ
れば集塵効果が得られることが判明した。その理由は、
エアーカーテンによって、被試験棚1Aの周辺の空気も
巻き込まれ、巻き込まれた空気が空気浄化ユニット3に
よって浄化されるからである。
【0070】次に、上記空気浄化ユニット3の脱臭性能
について説明する。臭気強度を確認する臭気検体として
は、オクチルアルコール(2−エチルヘキシルアルコー
ル)を使用した。このオクチルアルコールの臭気成分に
ついては不明な点が多いため、上記脱臭性能を評価する
脱臭試験を行うに当たって、まず、合計6名(内女性1
名)のパネラーにより、臭気強度確認試験を行った。
【0071】この臭気強度確認試験の試験方法として
は、容積が1m3のSUS容器内にオクチルアルコール
0.7gを間歇的に加熱蒸発させ、所定の間隔を空けて
官能評価を行った(理論上の検体濃度のピーク値は約1
20ppm程度になる)。また、臭気検体としては9個
のサンプルで行った。なお、5個目の臭気検体で臭気濃
度がピークに達したため、試験データとしては、5個目
までの臭気検体のものを使用した。
【0072】そして、上記6名のパネラーにより、N
o.1〜5の各臭気検体の臭気強度が、表1に示す「6
段階臭気強度表」のどのレベルに該当するかを官能評価
した。この官能評価の結果を表2に示す。
【0073】
【表1】6段階臭気強度表
【0074】
【表2】官能評価
【0075】この表2に示す官能評価に基づいて、各臭
気検体の検体濃度(ガス濃度)とパネラーによる官能評
価の平均臭気強度を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】図23は、表3に示す臭気強度確認試験結
果、すなわち、上記オクチルアルコールの臭気強度(6
段階強度)と臭気濃度(ppm)との関係を示すグラフ
である。このグラフから、上記オクチアルコールの臭気
成分は、臭気濃度が22ppm程度で、臭気強度が1段
階(やっと検知できるニオイ)となることが判った。こ
れは、アンモニアなどの主要な悪臭成分と比較すると非
常に高濃度である。
【0078】次に、上述の臭気強度確認試験の試験結果
を踏まえて、オクチルアルコール(2−エチルヘキシル
アルコール)を試験臭気とする脱臭試験を行った。この
脱臭試験の試験方法としては、容積が1m3のSUS容
器内にオクチルアルコール0.3g(約60ppm)を
加熱蒸発させ、安定した後、上記空気浄化ユニット3を
稼動して、オクチルアルコールの残存濃度の減衰試験を
行った。上記空気浄化ユニット3の脱臭手段33として
は、光触媒(酸化チタン触媒)と特殊INVランプとを
併設したものを使用した。
【0079】この減衰試験を同様の操作により3回繰り
返して行った結果、オクチルアルコールの残存濃度が、
表4に示すように、時間経過と共に減衰することが明ら
かとなった。
【0080】
【表4】
【0081】上記の表4に基づいて、図24に示すよう
な、上記脱臭試験結果、つまり、上記オクチルアルコー
ルの残存濃度(ppm)と時間(min)との関係を示
すグラフを得た。この結果、上記空気浄化ユニット3に
より、試験開始時に約60ppmであったオクチルアル
コールの残存濃度を、開始15分後に、約5ppm(初
期濃度の12分の1程度)の濃度まで、急速に減衰でき
ることが明らかとなった。また、上記3回の試験結果と
も、さほどバラツキがなくオクチルアルコールの残存濃
度を減衰できることが明らかとなった。
【0082】上記脱臭試験結果は、図23に示した臭気
強度で表すと、試験開始時に約2.5であった臭気強度
を、5分後には臭気強度1(22ppm)以下、15分
後には臭気強度0.5(8ppm)以下に、減衰できる
ことを示している。この結果、上記空気浄化ユニット3
により十分な脱臭効果を得られることが明らかとなっ
た。また、上記オクチルアルコールはカビの臭気成分の
一つであることから、この空気浄化ユニット3は、カビ
臭に対しても非常に効果的であると判断される。
【0083】次に、図25に示す自立式の被試験棚1B
を使用して、その収納部内の、温湿度、落下菌数、粉塵
濃度、環境モニター等の測定を行った結果について説明
する。上記被試験棚1Bの丸付き符号1、2、3、4で
示す部位に、温湿度計21a、21b、21c、21
d、及び、落下菌用シャーレ22a、22b、22c、
22dをそれぞれ設置して、該被試験棚1Bの収納部内
外の温湿度及び落下菌数を測定した。また、上記被試験
棚1Bの収納部に、粉塵濃度測定器としてのエアチェッ
カー23aを設置して、該被試験棚1Bの収納部内外の
粉塵濃度を測定した。さらに、上記被試験棚1Bの外側
面に環境モニター24aを、被試験棚1Bの収納部内に
環境モニター24bをそれぞれ設置して、該被試験棚1
Bの収納部内外の環境清浄度を測定した。
【0084】図26は、上記温湿度計21a、21b、
21c、21dによる上記被試験棚1Bの収納部内外の
温湿度測定結果を示すグラフである。このグラフに示さ
れるように、前記空気浄化ユニット3が稼動する前の、
上記被試験棚1Bの収納部内の温湿度環境は、収納部の
下段(丸付き符号3)が低温高湿、収納部の上段(丸付
き符号1)が高温低湿、収納部の中段(丸付き符号2)
が中間の温湿度となる環境を示している。
【0085】ここで、上記上段と下段とを比較すると、
空気浄化ユニット3が稼動する前の、最大温度差が1.
9(℃)、平均温度差が1.7(℃)、最大相対湿度差
が6(%)、平均相対湿度差が4(%)となっている。
【0086】これに対し、空気浄化ユニット3が稼動
(スイッチON)した後の、上段と下段とを比較する
と、平均温度差が0.3(℃)、平均相対湿度差が1
(%)に収束され、収納部内の温湿度環境が略平均化さ
れた状態に改善されることが判る。
【0087】また、上記被試験棚1Bの収納部内の温湿
度環境(丸付き符号1〜3)と、収納部外の温湿度環境
(丸付き符号4)とを比較すると、図26に示すよう
に、空気浄化ユニット3が稼動することにより、収納部
内の温湿度環境が、収納部外の温湿度環境の影響を受け
つつ推移して収束されることが判明した。これは、被試
験棚1Bの収納部内で空気の流れ(対流)が発生してい
ることを示しており、収納物の保存環境が安定した温湿
度環境に保たれることを意味している。
【0088】図27は、上記エアチェッカーで測定した
粉塵濃度(mg/m3)と空気浄化ユニットの稼動時間
(min)との関係をグラフで表した粉塵濃度減衰曲線
である。このグラフから明らかなように、上記空気浄化
ユニット3の稼動後、時間経過と共に粉塵濃度が減衰し
て、上記収納部内の空気が浄化されており、一般的な環
境条件下にある低い粉塵濃度であっても効果を発揮する
ことが判明した。
【0089】表5に、空気浄化ユニット3の稼動時間
(min)と、上記落下菌用シャーレ22a、22b、
22c、22dに採取されたカビ及びバクテリアからな
る落下菌の数の測定結果を示す。培地はポテトデキスト
ロース寒天培地である。
【0090】
【表5】
【0091】表5から明らかなように、落下菌数は、空
気浄化ユニット3の非稼動時に、シャーレ1個当たりの
平均菌数が13.5個であったものが、空気浄化ユニッ
ト3を180(min)稼動したとき、シャーレ1個当
たりの平均菌数が1.7個に減少した。
【0092】このように、空気浄化ユニット3は除菌性
能も有していることが明らかとなった。さらに、被試験
棚の外の部位でも同様の結果が見られ、空気の浄化範囲
が収納棚の外にも及んでいることが判明した。
【0093】図28(a)は、上記空気浄化ユニット3
の稼動前の、上記環境モニター24aによる測定結果で
ある。また、図28(b)は、上記空気浄化ユニット3
の稼動後の、上記環境モニター24bによる測定結果で
ある。
【0094】この環境モニター24a、24bによる測
定結果では、図28(a)に示すように、空気浄化ユニ
ット3の稼動前では、酸性的環境を示すレベル1に反応
が見られたものが、図28(b)に示すように、空気浄
化ユニット3の稼動後には、清浄環境を示すレベル2〜
アルカリ性的環境を示すレベル3程度に環境の清浄度が
改善され、酸性汚染物質が除去されていることが判明し
た。これは、上記収納部が収納物の保存環境として好ま
しい環境であることを示している。
【0095】なお、本発明は、本実施形態に係る収納棚
1以外に、例えば、図29に示すような展示台101、
支柱102、天板103などで構成されたオープンタイ
プの展示ケース100や、移動棚、固定棚、陳列棚、ク
ローゼット、靴箱、納戸、トイレ等の収納体に、幅広く
適用することが可能である。
【0096】本発明者らは、空気排出口の構造と、この
構造の違いによって排出される空気の向きの違い、さら
に、排出される空気の向きの違いによる収納部内の空気
循環効果および収納部内の空気の浄化効果について検討
し、より好ましい空気排出口の構造について検討した。
図30は検討した空気排出口の構造の変遷を段階的に示
し、図31、図32は空気排出口を望ましい構造にした
ときの空気流の様子を示す。
【0097】図30(a)は、図4に示す棚板兼用排気
ダクトと同じ構成のもので、棚板兼用排気ダクト5の排
気経路5c内に送り込まれた清浄な空気は、排気経路5
cを形成する補強板5bの側面に形成された排気口5d
から水平方向に排出され、さらに、棚板材5aの側面
(収納棚前面の開口部に沿う面)に形成された排気口5
eから水平方向に収納棚の外に向かって排出される構造
になっている。排出された空気は、図13以下について
説明したように、収納棚の開口部を外側から包み込むよ
うにして流れ、吸気口から吸引され、フィルタで浄化さ
れて再び排気口5eから排出される。
【0098】このようにして、図30(a)に記載され
ているような排気口の構造のものであっても、収納棚の
周囲にエアーカーテンを作り、収納部の開口部からの微
粒子や害虫等の侵入、収納部内の空気の汚染を防止し、
かつ、収納体内部および収納体周辺の空気を浄化するこ
とができる。しかし、排気口から水平方向に空気を排出
するのではなく、吸気口に向かって直線的に空気が流れ
るような排気口の構造とすれば、効率よくかつ安定した
エアーカーテンを作ることができ、効率よく空気を循環
させることができるはずである。すなわち、排気口が
上、吸気口が下にある場合は、排気口から空気が真下に
向かって排出されるようにする。
【0099】そこで、図30(b)に示すように、棚板
兼用排気ダクト5の排気経路5c内に送り込まれた清浄
な空気が、排気経路5cを形成する補強板5bの低部に
形成された排気口5fから下に向かって排出される構成
としてみた。これによっても所期の目的を達することは
できる。しかしながら、棚板兼用排気ダクト5の下にあ
る棚板6に収納物40が置かれていると、排気口5fか
ら下に向かって排出された空気が排出時の流速とほぼ同
じ流速で収納物40に直接的に当たり、収納物40に風
害を与えてしまうおそれがあることがわかった。
【0100】そこで次に、図30(c)に示すように、
棚板兼用排気ダクト5の排気経路5c内に送り込まれた
清浄な空気が、排気経路5cを形成する補強板5bの側
面に形成された排気口5dから水平方向に排出されたあ
と、棚板材5aの内側面に当たって水平方向への流れが
一旦阻止される構造とし、また、補強板5bの側面と棚
板材5aの内側面との間に、棚板材5aの長さ方向(収
納体を正面から見て左右方向)にスリット状の空間5g
が形成され、この空間5gから空気が排出される構造に
した。ここでは、排気口5dを第1の排気口、スリット
状の空間5gを第2の排気口とする。図30(c)に示
す実施形態によれば、排気口5dから水平方向に排出さ
れた清浄な空気は、棚板材5aの内側面に当たって水平
方向への流れが一旦阻止されるため、第2の排気口であ
るスリット状の空間5gから排出される空気の流速は弱
められるとともに、排気口5dから排出される空気流の
水平方向の成分と、空間5gから下方に向かおうとする
空気流の成分とが合わさって、斜め下方に、収納体外に
向かって排出される。
【0101】このように、図30(c)に示す実施形態
によれば、スリット状の空間5gから排出される空気の
流速は弱められるため、この空気流が収納物40に当た
っても風害が軽減される。また、第2の排気口であるス
リット状の空間5gから空気が斜め下方に、収納体外に
向かって排出されるため、収納物40に当たる排気量が
少なく、この点からも風害が軽減される。
【0102】いずれの実施形態にせよ、収納体の外側を
包み込むようにして清浄な空気が流れ、この空気の流れ
に収納体内部の空気も巻き込まれて循環する。図31、
図32は、図30(c)に示す実施形態において、空気
がどのようにして流れるかを、シミュレーションによっ
て解析した結果を示す。図30(c)に示す実施形態に
おいて、スリット状の空間5gから斜め下方に排出され
た空気は、収納体1の前面(開口部)に沿って収納体1
の下部の吸気口に向かい下方に流れる。図32において
符号41は、収納体1の前面に沿って流れる空気流を示
す。この空気流41の一部は、上下の棚板6、6間の上
部空間に、符号42で示すように空気流41の風圧によ
って進入する。上下の棚板6、6間の下部空間では、符
号43で示すように空気流41に吸引されて、上記下部
空間の空気流の向きが変えられ、棚板6、6間の空気の
一部が外側に運び出される。このようにして、棚板6、
6間の空気も空気流41に誘引されて循環し、収納体内
部の空気も浄化される。
【0103】排気口から排出される清浄な空気は、収納
体の開口面から均一に排出されることが望ましく、同様
に、吸気口から吸引される空気は、収納体の開口面から
均一に吸引されることが望ましい。そこで、排出または
吸引される空気量が不足しがちになる部分では、排出口
または吸気口の面積を大きくし、あるいは数を多くする
などの対策を施すとよい。図33は棚板兼用排気ダクト
5の側面に排出口5dを一定間隔で設けるとともに、空
気排出量の多い部分では排出口5dのいくつかを適宜塞
ぐことによって、排出量の均一化を図ったものである。
吸気口についても同様に構成するとよい。
【0104】次に、本発明にかかる空気浄化機能付収納
体の別の実施形態について図34ないし図36を参照し
ながら説明する。この実施形態は、これまで説明してき
た実施形態と比較して構成が簡略化されているが、これ
でも初期の目的を充分に達成することができる。
【0105】図34において、収納棚1は、これまで説
明してきた収納棚と同様に、支柱9、天板7、棚板6、
側板12等を有してなる。棚板6は複数段にわたって形
成される場合もあるし、1段のみの場合もあり得る。い
ずれにせよ、最上段の棚板6の上には、側板12に近接
して、空気浄化手段としての空気浄化ユニット3が配置
されている。空気浄化ユニット3は、前述の例と同様
に、集塵フィルタ、消臭手段、エアー循環手段としての
シロッコファン31、吸気部、排気部などを有してい
る。排気部には排気経路35が一体に結合されている。
【0106】側板12は支柱9の外側面との間で幅Gの
内部空間を有しているので、この内部空間を吸気ダクト
として利用している。側板12の両側縁部、より正確に
は、収納棚1を側面側から見たとき、したがって側板1
2をその正面から見たときの両側縁部は、収納棚1本体
に向かって折り曲げられ、この折り曲げ部の端縁が支柱
9の外側面にあてがわれている。この折り曲げ部の端縁
と、収納棚1本体の一部をなす支柱9の外側面との間に
は空気が流通可能な隙間を有しているのが普通であり、
この隙間が上記側板12内の吸気ダクトに連通してい
る。
【0107】上記棚板6の一部は側板12内の吸気ダク
トに連通する吸気経路を構成していて、この棚板6の吸
気経路36は空気浄化ユニット3の吸気部に直結されて
いる。上記棚板6はまた排気ダクトも兼ねていて、この
棚板6の排気ダクトに前記排気経路35が直結されてい
る。結果として、空気浄化ユニット3の吸気部には排気
経路35と排気ダクトが一体化されている。棚板6に形
成されている吸気経路と排気ダクトは仕切り板などによ
って区切られている。棚板6の前面には適宜数の排気口
37が形成され、排気口37は上記排気ダクトに連通し
ている。排気口37は、収納棚1の間口方向全体にわた
って形成され、これに応じて棚板6に形成される排気ダ
クトも収納棚1の間口方向全体にわたる長い排気ダクト
になっている。図35に示す例では、収納棚1が3連構
成になっていて、3連構成の棚板6の間口方向全体にわ
たって排気口37が形成され、それに応じた長い排気ダ
クトが形成されている。
【0108】このように、図34に示す実施形態によれ
ば、特別の吸気口を有しておらず、収納棚1本体と側板
12との間にもともと生じている隙間を吸気口として利
用している。また、空気浄化ユニット3から排出される
浄化空気は、空気浄化ユニット3が設置されている棚板
6のダクトを通じて棚板6の排気口37から排出される
ようになっている。したがって、前に説明した実施形態
と比較して構成がシンプルになっている。それにもかか
わらず、試験した結果、初期の効果を得ることができる
ことがわかった。次に、その試験結果について説明す
る。
【0109】図35(a)に示すように、空気浄化ユニ
ットは最上段の棚板6の左端に設置され、浄化された空
気が棚板6の排気口から排出される。図35(a)
(b)において矢印付きの線は、排気口から排出される
空気が流れる向きをシミュレーションによって求めた結
果を示している。この図からわかるように、浄化された
空気は上段の棚板6から拡散しながらも収納棚1の開口
面に沿って流れる。最下段での平均風速は0.04m/
min程度の微風速ながらも、開口面を包むように空気
流が発生していることが確認された。開口面に沿って流
れた空気は、収納棚1本体と側板12との隙間から吸引
され、空気浄化ユニットで浄化され、上記のような排
気、吸気により循環されつつ浄化される。
【0110】上記実施形態にかかる空気浄化機能付収納
体の空気浄化効果を確認するために、前述のようにエア
チェッカーを使用して落下菌測定試験を行った。効果を
比較するため、空気浄化ユニット3を図34、図35
(a)に示す位置と同じ位置に設けるとともに、特別の
吸気口を設けず、排気ダクトを1間口分の棚板のみに設
けたものと、図34に示すような、空気浄化ユニット
3、全間口分の棚板に排気口を設けたものについて、空
気浄化ユニット3を作動させる前と24時間稼動させた
直後に測定した。測定に供した収納体は、図35、図3
6に示すように、間口が3連で、棚板6が6段である。
測定点は、図36(a)に四角で囲んだ数字1〜5で示
す5箇所、すなわち、上から2段目左端の棚板、最下段
左端の棚板、下から3段目中央の棚板、最上段右端の棚
板、最下段右端の棚板である。測定項目は、カビと細菌
である。
【0111】表6、表7は、図35に示す例のように、
収納棚1の全間口にわたって排気ダクトおよび排気口を
有するものの測定値を示すもので、表6は空気浄化ユニ
ット稼動前の、表7は24時間稼動直後の測定結果を示
す。表8、表9は収納棚1の1間口分のみに排気ダクト
および排気口を有するものの測定値を示すもので、表8
は空気浄化ユニット稼動前の、表9は24時間稼動直後
の測定結果を示す。
【0112】表6 表7 表8 表9
【0113】表6、表7からわかるように、収納棚の間
口面横方向全体にわたって吸気および排気ダクトを有す
るものは、空気浄化ユニットを24時間稼動させること
によって71.0%の改善効果があることがわかった。
一方、表8、表9からわかるように、収納棚の横方向1
間口分にのみ吸気および排気ダクトを有するものの場合
は、空気浄化ユニットを24時間稼動させた場合の改善
効果は17.5%で、収納棚の間口面横方向全体にわた
って吸気および排気ダクトを有するものの方が、収納棚
の横方向1間口分にのみ吸気および排気ダクトを有する
ものに比べてその差53.5ポイント分改善効果が高い
ことがわかった。
【0114】なお、収納体の上下に、収納体の間口方向
のほぼ全体にわたって吸気ダクトと排気ダクトが設けら
れている前述の実施形態によれば、空気浄化ユニットを
180分稼動させることによって87.4%の改善効果
があり、即効性があることがわかった。しかしながら、
収納体においては、時間をかけてでも徐々に環境を改善
できれば十分であり、図34に示すような、特別の吸気
口を設けない収納棚においても満足できる効果を得るこ
とができることがわかった。また、収納体の間口方向の
ほぼ全体にわたって吸気ダクトと排気ダクトを設けれ
ば、十分満足することができる効果を得ることができ、
また、排気ダクトおよび排気口を1間口分のみという限
られた範囲に設けたものにおいても、即効性はなくても
空気浄化ユニットの稼動時間が経過するにともなって満
足できる効果を得ることができることがわかった。
【0115】
【発明の効果】請求項1ないし請求項10記載の発明に
よれば、収納体の収納部に浄化された空気が循環され、
かつ、この浄化された空気からなるエアーカーテンによ
って上記収納部の開口面が覆われるので、収納部内への
微粒子や害虫の侵入が阻止されて、収納物の品質低下を
防止することができる。
【0116】特に、請求項2記載の発明によれば、上記
循環気流が収納体の正面に形成されている開口部を覆う
ように流れるので、収納体の開口部に沿って、浄化され
た空気からなるエアーカーテンをより確実に形成でき
る。
【0117】請求項3記載の発明によれば、エアー循環
手段により循環される空気の循環速度が、0.5m/s
ec以下に設定されているので、上記収納物の風害によ
る劣化や風化を回避できる。
【0118】請求項4記載の発明によれば、上記収納体
の収納部の上面を形成する上板が、排気経路または吸気
経路を形成するエアーダクトを兼ねているので、収納体
の構成を簡素化でき、収納体の低コスト化を図ることが
できる。
【0119】請求項5記載の発明によれば、上記収納体
の収納部の下面を形成する下板が、吸気経路または排気
経路を形成するエアーダクトを兼ねているので、収納体
の構成を簡素化でき、収納体の低コスト化を図ることが
できる。また、上記エアーカーテンを形成する空気が、
上記収納部の下面を形成する下板に吸い込まれ、あるい
は下板から排出されるので、上記収納体の収納部の開口
部をエアーカーテンによって、より確実に覆うことがで
きる。
【0120】請求項6記載の発明によれば、上記吸気経
路または上記排気経路を形成するエアーダクトが、上記
収納部の側面に沿って上下方向に配設された複数本の支
柱の間に配設されているので、上記収納体のデッドスペ
ースを利用してエアーダクトを配設することができる。
【0121】請求項7記載の発明によれば、上記収納部
の側面に沿って上下方向に配設された複数本の中空状に
形成された支柱が、上記吸気経路または上記排気経路を
形成するエアーダクトを兼ねているので、上記収納体の
デッドスペースを利用してエアーダクトを配設すること
ができ、かつ、収納体の構成を簡素化して収納体の低コ
スト化を図ることができる。
【0122】請求項8記載の発明によれば、上記収納部
の側面を形成する中空状に形成された側板が、上記吸気
経路または上記排気経路を形成するエアーダクトを兼ね
ているので、上記収納体のデッドスペースを利用してエ
アーダクトを配設することができ、かつ、収納体の構成
を簡素化して収納体の低コスト化を図ることができる。
【0123】請求項9記載の発明によれば、エアーダク
トを兼ねる棚板が、エアーダクトから水平方向に排気す
る排気口と、この排気口から排気される空気の流れを一
旦阻止する内側面と、この内側面で阻止された空気を下
向きに排出する第2の排気口とを有しているため、排気
口から排出される空気の流速は棚板の内側面に阻止され
て弱められ、第2の排気口から排出される。この空気流
が収納物に当たっても、空気流は弱められているため、
風害が軽減される。また、第2の排気口から排出される
空気流は斜め下方に、収納体外に向かって排出されるた
め、収納物に当たる排気量が少なく、この点からも風害
が軽減される。
【0124】請求項10記載の発明によれば、吸気経路
または排気経路を形成するエアーダクトが、収納部の背
面が所定の隙間を隔てて背中合わせになるように併置し
た複数の収納棚の、上記背中合わせの背面相互の隙間に
配設されているので、収納体のデッドスペースを利用し
てエアーダクトを配設することができ、かつ、既存の収
納体に対しても収納体を分解したり大幅に改造したりせ
ずにエアーダクトを組み付けることができる。
【0125】請求項11記載の発明によれば、消臭手段
によって収納部内の空気中の臭気を除去できるので、収
納部内の空気の汚染を防止できる。
【0126】請求項12ないし16記載の発明によれ
ば、特別な吸気口を有するものではないが、これでも空
気浄化手段の稼働時間がある程度以上になれば空気浄化
効果が現れるので、この種収納体の空気浄化としては満
足する作用効果を得ることができる。
【0127】請求項13記載の発明のように、収納体本
体と側板との隙間を吸気口とすることにより、吸気口を
特別に設ける必要がなく、構成を簡略化することができ
る。請求項14記載の発明のように、空気浄化手段の排
気部に排気経路とダクトを一体化し、請求項15記載の
発明のように、棚板がダクトを兼用するとともに棚板に
排気口を形成し、請求項16記載の発明のように、棚板
が吸気経路を形成することにより、構成を簡略化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る収納棚の正面図であ
る。
【図2】上記実施形態に係る収納棚の側面図である。
【図3】上記収納棚の収納部の開口部側(正面側)から
見た該収納部の下板を形成する棚板兼用吸気ダクト及び
棚板兼用排気ダクトの部分破断正面図である。
【図4】上記収納棚の収納部の下板を形成する棚板兼用
吸気ダクト及び棚板兼用排気ダクトの断面図である。
【図5】上記収納棚の一方の側面の各支柱間に配設され
ているエアーダクトの断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す空気浄化機能付収
納体の一部分を示す斜視図である。
【図7】上記エアーダクトの配設位置を説明するための
概略図である。
【図8】上記エアーダクトとして支柱を兼用した構成の
概略図である。
【図9】上記エアーダクトとして側板を兼用した構成の
収納棚の概略斜視図である。
【図10】複数の収納棚を背中合わせに併置した場合の
上記エアーダクトの配設位置の説明図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る収納棚の概略正
面図である。
【図12】上記収納棚に配設される空気浄化ユニットの
配設位置を説明するための概略斜視図である。
【図13】本発明の第1実施例の収納棚開口部に形成さ
れるエアーカーテンを示す断面図である。
【図14】本発明の第2実施例の収納棚開口部に形成さ
れるエアーカーテンを示す断面図である。
【図15】本発明の第3実施例の収納棚開口部に形成さ
れるエアーカーテンを示す断面図である。
【図16】本発明の第4実施例の収納棚開口部に形成さ
れるエアーカーテンを示す断面図である。
【図17】本発明の第5実施例の収納棚開口部に形成さ
れるエアーカーテンを示す断面図である。
【図18】本発明の第6実施例の収納棚開口部に形成さ
れるエアーカーテンを示す断面図である。
【図19】本発明の第7実施例の収納棚開口部に形成さ
れるエアーカーテンを示す断面図である。
【図20】(a)、(b)は、上記収納棚を取り巻く大
気の粉塵濃度の減衰試験に用いられる被試験棚の正面図
及び側面図である。
【図21】上記減衰試験の結果を示す粉塵濃度(mg/
3)と時間(min)の関係を示すグラフである。
【図22】上記減衰試験の他の結果を示す粉塵濃度(m
g/m3)と時間(min)の関係を示すグラフであ
る。
【図23】臭気強度確認試験結果のオクチルアルコール
の臭気強度(6段階強度)と臭気濃度(ppm)との関
係を示すグラフである。
【図24】脱臭試験結果のオクチルアルコールの残存濃
度(ppm)と時間(min)との関係を示すグラフで
ある。
【図25】(a)、(b)は、自立式収納棚の浄化性能
及び上記エアーカーテンの性能を評価する試験に用いら
れる他の被試験棚の正面図及び側面図である。
【図26】上記自立式試験棚の温湿度の測定結果を示す
グラフである。
【図27】上記自立式試験棚の粉塵濃度の測定結果を示
すグラフである。
【図28】(a)は、上記空気浄化ユニットの稼動前
の、上記自立式試験棚の環境清浄度の測定結果を示す環
境モニター・カラースケール、(b)は、上記空気浄化
ユニットの稼動後の、上記自立式試験棚の環境清浄度の
測定結果を示す環境モニター・カラースケールである。
【図29】本発明の他の実施形態にかかるオープンタイ
プの展示ケースの概略斜視図である。
【図30】本発明に適用可能な棚板兼用排気ダクトの各
種変形例と排気の向きを示す断面図である。
【図31】図30(c)に示す棚板兼用排気ダクトの例
において空気の流れによって形成されるエアーカーテン
の様子を示す断面図である。
【図32】上記エアーカーテンによって収納体内の空気
が誘引されて循環する様子を示す断面図である。
【図33】本発明に適用可能な排気ダクトの部分の変形
例を示す正面図である。
【図34】本発明にかかる空気浄化機能付収納体のさら
に別の実施形態の要部を拡大して示す正面図である。
【図35】同上実施形態による空気の流れを示す(a)
は正面図、(b)は側面図である。
【図36】上記実施形態の浄化性能を評価するための測
定点を示す(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 収納棚(空気浄化機能付収納体) 2 棚本体 3 空気浄化ユニット 4 棚板兼用吸気ダクト 4a 棚板材 4b 補強板 4c 吸気経路 4d 吸気口 4e、10d、10e 連通口 5 棚板兼用排気ダクト 5c 排気経路 5d 排気口 5g 第2の排気口 6 棚板 7 天板 8 底板 9 支柱 10 エアーダクト 10c 送風経路 11 収納部 12 側板 13、14、15、16 エアーカーテン 20 粉塵計 21a、21b、21c、21d 温湿度計 22a、22b、22c、22d 落下菌用シャーレ 23a エアチェッカー 24a、24b 環境モニター 31 シロッコファン(エアー循環手段) 32 集塵フィルタ 33 消臭手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木庭 裕章 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号 金剛 株式会社内 (72)発明者 池永 一郎 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号 金剛 株式会社内 (72)発明者 徳永 一矢 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号 金剛 株式会社内 (72)発明者 吉光 悟 大阪府大阪市都島区東野田町1丁目7番4 号 オーケー器材株式会社内 (72)発明者 渋谷 仁司 大阪府大阪市都島区東野田町1丁目7番4 号 オーケー器材株式会社内 Fターム(参考) 3F022 BB08 FF01 FF22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納物を収納するための収納部と、収納
    物を出し入れするための開口部とを有する収納体におい
    て、 上記収納部内の空気を吸入するための吸気口を有する吸
    気経路と、 上記吸気口から上記吸気経路内に導入された空気を排出
    するための排気口を有する排気経路と、 上記吸気経路及び上記排気経路を通して上記収納部内の
    空気を循環させ浄化するための空気浄化手段とを備え、 上記開口部に沿って空気が流れるように上記排出口が形
    成されていることを特徴とする空気浄化機能付収納体。
  2. 【請求項2】 上記開口部が上記収納体の正面に形成さ
    れ、上記排気経路の排気口が上記開口部に配設したエア
    ーダクトに形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の空気浄化機能付収納体。
  3. 【請求項3】 上記空気浄化手段により循環される空気
    の循環速度が、0.5m/sec以下に設定されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の空気浄化機能
    付収納体。
  4. 【請求項4】 上記収納体の収納部の上面を形成する上
    板が中空状に形成され、この上板が上記排気経路または
    吸気経路を形成するエアーダクトを兼ねていることを特
    徴とする請求項2または3記載の空気浄化機能付収納
    体。
  5. 【請求項5】 上記収納体の収納部の下面を形成する下
    板が中空状に形成され、この下板が上記吸気経路または
    排気経路を形成するエアーダクトを兼ねていることを特
    徴とする請求項2、3または4記載の空気浄化機能付収
    納体。
  6. 【請求項6】 上記収納体は上記収納部の側面に沿って
    上下方向に配設された複数本の支柱を有し、上記吸気経
    路または上記排気経路を形成するエアーダクトが、上記
    支柱の間に配設されていることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5記載の空気浄化機能付収納体。
  7. 【請求項7】 上記収納体は上記収納部の側面に沿って
    上下方向に配設された複数本の中空状に形成された支柱
    を有し、この支柱が上記吸気経路または上記排気経路を
    形成するエアーダクトを兼ねていることを特徴とする請
    求項1、2、3、4または5記載の空気浄化機能付収納
    体。
  8. 【請求項8】 上記収納体は上記収納部の側面を形成す
    る中空状に形成された側板を有し、この側板が上記吸気
    経路または上記排気経路を形成するエアーダクトを兼ね
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5
    記載の空気浄化機能付収納体。
  9. 【請求項9】 収納体は収納物を載置する棚板を有し、
    この棚板は、エアーダクトと、エアーダクトから水平方
    向に排気する排気口と、この排気口から排気される空気
    の流れを一旦阻止する内側面と、この内側面で阻止され
    た空気を下向きに排出する第2の排気口とを有する請求
    項1から8までのいずれかに記載の空気浄化機能付収納
    体。
  10. 【請求項10】 上記収納体は上記収納部の背面が所定
    の隙間を隔てて背中合わせになるように併置した複数の
    収納棚で構成され、上記吸気経路または上記排気経路を
    形成するエアーダクトが、上記背中合わせの背面相互の
    隙間に配設されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載の空気浄化機能付収納体。
  11. 【請求項11】 消臭手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1から10のいずれかに記載の空気浄化機能付
    収納体。
  12. 【請求項12】 収納物を収納するための収納部と、収
    納物を出し入れするための開口部と、側板とを有する収
    納体において、 上記収納部内の空気を吸入するための吸気経路と、 上記吸気経路内に導入された空気を排出するための排気
    経路と、 上記吸気経路及び上記排気経路を通して上記収納部内の
    空気を循環させ収納部内の空気を浄化するための空気浄
    化手段とを備え、 上記空気浄化手段は上記側板に近接して配置されるとと
    もに上記吸気経路が側板の内部空間に連通し、 上記開口部に沿って空気が流れるように上記排気経路の
    排出口が形成されていることを特徴とする空気浄化機能
    付収納体。
  13. 【請求項13】 収納体本体と側板との隙間が、吸気経
    路に連通する吸気口となっている請求項12記載の空気
    浄化機能付収納体。
  14. 【請求項14】 空気浄化手段は、吸気部と排気部とを
    有し、排気部には排気経路とダクトが一体化されている
    請求項12記載の空気浄化機能付収納体。
  15. 【請求項15】 ダクトは棚板が兼用していて、この棚
    板に排気経路が直結されるとともに、棚板に排気口が形
    成されている請求項14記載の空気浄化機能付収納体。
  16. 【請求項16】 棚板は吸気経路を形成している請求項
    15記載の空気浄化機能付収納体。
JP2001161559A 2000-06-20 2001-05-30 空気浄化機能付収納体 Expired - Fee Related JP3973376B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001161559A JP3973376B2 (ja) 2000-06-20 2001-05-30 空気浄化機能付収納体
PCT/JP2002/005184 WO2002098766A1 (fr) 2001-05-30 2002-05-29 Element de stockage presentant une fonction d'epuration de l'air
TW091111456A TWI231801B (en) 2001-05-30 2002-05-29 A container with air purification function
US10/416,425 US7226354B2 (en) 2001-05-30 2002-05-29 Storage body with air cleaning function
US10/249,937 US6848989B2 (en) 2001-05-30 2003-05-20 Environmental improvement device for a storage body

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000184900 2000-06-20
JP2000-184900 2000-06-20
JP2001161559A JP3973376B2 (ja) 2000-06-20 2001-05-30 空気浄化機能付収納体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002080106A true JP2002080106A (ja) 2002-03-19
JP3973376B2 JP3973376B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=26594285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001161559A Expired - Fee Related JP3973376B2 (ja) 2000-06-20 2001-05-30 空気浄化機能付収納体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3973376B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003339465A (ja) * 2002-05-27 2003-12-02 Kongo Co Ltd 収納体の環境改善装置
JP2005021343A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 San Engineering:Kk 商品棚
JP2006061409A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Matsushita Electric Works Ltd 静電霧化装置付き衣類収納庫
JP2011178515A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Gendai Plant:Kk 揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置
CN102920160A (zh) * 2012-11-06 2013-02-13 南通芯迎设计服务有限公司 一种能够自动清洁搁板表面的书桌
CN106801965A (zh) * 2017-01-04 2017-06-06 晋江市意翔环保科技有限公司 一种防雾霾空气净化器
JP2018118792A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 大成建設株式会社 倉庫の空調システム
CN110051172A (zh) * 2019-04-11 2019-07-26 南昌航空大学 精密装置超净可遮光展示柜与展示方法
KR102175058B1 (ko) * 2020-02-27 2020-11-05 강준기 뛰어난 항균성을 가지며, 미세먼지 제거 장치가 부착된 가구
CN112432302A (zh) * 2020-11-25 2021-03-02 中国矿业大学 一种医院接诊室用病毒/菌扩散防护装置及使用方法
CN116807171A (zh) * 2023-06-21 2023-09-29 浙江轩毅信息技术有限公司 一种全自动抵押品档案保管柜

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6393643U (ja) * 1986-12-05 1988-06-17
JPH01288342A (ja) * 1988-05-13 1989-11-20 Hitachi Ltd 清浄キャビネット
JPH03174713A (ja) * 1989-12-04 1991-07-29 Hitachi Ltd クリーン保管庫
JPH04285503A (ja) * 1991-03-14 1992-10-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 脱臭装置付き収納庫
JPH11169242A (ja) * 1997-12-10 1999-06-29 Kongo Co Ltd 空気環境調整機能付収納体
JPH11241880A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Sanyo Electric Co Ltd オープンショーケース
JPH11311469A (ja) * 1998-04-30 1999-11-09 Toshiba Ave Co Ltd 冷凍冷蔵庫
JP2000014460A (ja) * 1998-07-02 2000-01-18 Kongo Co Ltd 内部環境調整機能付棚

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6393643U (ja) * 1986-12-05 1988-06-17
JPH01288342A (ja) * 1988-05-13 1989-11-20 Hitachi Ltd 清浄キャビネット
JPH03174713A (ja) * 1989-12-04 1991-07-29 Hitachi Ltd クリーン保管庫
JPH04285503A (ja) * 1991-03-14 1992-10-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 脱臭装置付き収納庫
JPH11169242A (ja) * 1997-12-10 1999-06-29 Kongo Co Ltd 空気環境調整機能付収納体
JPH11241880A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Sanyo Electric Co Ltd オープンショーケース
JPH11311469A (ja) * 1998-04-30 1999-11-09 Toshiba Ave Co Ltd 冷凍冷蔵庫
JP2000014460A (ja) * 1998-07-02 2000-01-18 Kongo Co Ltd 内部環境調整機能付棚

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003339465A (ja) * 2002-05-27 2003-12-02 Kongo Co Ltd 収納体の環境改善装置
JP2005021343A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 San Engineering:Kk 商品棚
JP2006061409A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Matsushita Electric Works Ltd 静電霧化装置付き衣類収納庫
JP2011178515A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Gendai Plant:Kk 揮発性薬剤充填容器の保管用ラック装置
CN102920160A (zh) * 2012-11-06 2013-02-13 南通芯迎设计服务有限公司 一种能够自动清洁搁板表面的书桌
CN106801965A (zh) * 2017-01-04 2017-06-06 晋江市意翔环保科技有限公司 一种防雾霾空气净化器
JP2018118792A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 大成建設株式会社 倉庫の空調システム
CN110051172A (zh) * 2019-04-11 2019-07-26 南昌航空大学 精密装置超净可遮光展示柜与展示方法
KR102175058B1 (ko) * 2020-02-27 2020-11-05 강준기 뛰어난 항균성을 가지며, 미세먼지 제거 장치가 부착된 가구
CN112432302A (zh) * 2020-11-25 2021-03-02 中国矿业大学 一种医院接诊室用病毒/菌扩散防护装置及使用方法
CN116807171A (zh) * 2023-06-21 2023-09-29 浙江轩毅信息技术有限公司 一种全自动抵押品档案保管柜
CN116807171B (zh) * 2023-06-21 2024-06-04 浙江轩毅信息技术有限公司 一种全自动抵押品档案保管柜

Also Published As

Publication number Publication date
JP3973376B2 (ja) 2007-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7459002B2 (en) Modular presentation apparatus having integral air processing apparatus
EP1367008B1 (en) Environmental improvement device for a storage body
US5290330A (en) HEPA filtration system
KR100973617B1 (ko) 공기 조절 장치 및 필터 유닛
US7226354B2 (en) Storage body with air cleaning function
JP2002080106A (ja) 空気浄化機能付収納体
JP3423599B2 (ja) 空気環境調整機能付収納体
US20060213157A1 (en) Wall-embeddable air processing apparatus
JP4191565B2 (ja) 動物飼育ラック
KR102090867B1 (ko) 밀폐 구조를 갖는 붙박이장
KR20090026981A (ko) 문 일체형 공기청정기
JP2004108685A (ja) 除塵・脱臭・除菌機能付き空調装置
JP2001095632A (ja) 空気清浄機能付棚
KR20190055869A (ko) 공기 청정기
KR102085142B1 (ko) 천정형 환기장치
JP4014543B2 (ja) 医療器具用の除菌ユニット及びこれを備えた医療器具用の保管庫
JP3072420B2 (ja) 空調装置
JP2002322883A (ja) ド ア
JP2006071201A (ja) 給気装置
JP2003014266A (ja) 空気清浄器及び部屋
JPH1052619A (ja) 家庭用空気清浄機
KR200342547Y1 (ko) 주방용 공기청정기
JPH08720A (ja) 空気殺菌装置
KR20230079765A (ko) 살균 및 탈취 클린장치
EP4178630A1 (en) Apparatus for purifying air and sanitizing rooms and related room treatment method

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040219

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040225

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040416

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3973376

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees