JP2002078355A - 系統連系電力変換器 - Google Patents
系統連系電力変換器Info
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Abstract
らつきがあると運転限界温度が低くなるという課題。 【解決手段】 ラック0に実装され、直流電力を交流電
力に変換し系統に連係する系統連系電力変換器におい
て、冷却風を発生させる冷却用ファン11、12と、冷
却風に曝され発熱体である電力変換用のリアクタ1、
2、3、4と、リアクタ1、2、3、4より風上側に配
置された半導体スイッチ素子モジュール8、9および冷
却フィン10とを備えた。
Description
ー等の直流電池の電力を交流電力に変換し系統と連係す
る電力変換器に関するものである。
ける太陽光発電用系統連系電力変換器の配置構成を示す
(a)下層上面図、(b)正面図である。図5におい
て、100は電力変換器本体、1、2、3、4は電力変
換用のリアクタ、5、6、7は電力変換用のコンデン
サ、8、9は電力変換用の半導体スイッチ素子モジュー
ル、10は半導体スイッチ素子モジュール8、9の冷却
用の放熱フィン、11、12はこれら放熱部品である各
電力変換素子にラックの外の外気を吸込み対流させるた
めの冷却ファンである。
力変換器全体の制御を行なう制御回路、14は装置の前
面に配置され太陽電池や系統との結線を行なうための端
子台である。また、0は電力変換器本体100を収納す
るためのラックである。冷却ファン11の風下にはリア
クタ1、2、3、4が配置され、冷却ファン12の風下
には半導体スイッチ素子モジュール8、9およびその冷
却フィン10が配置されている。
めされて収納され、太陽電池にて発電した直流電圧を端
子台14から入力して交流電圧に変換し、端子台14に
接続された系統に連係して系統側に送り込む。電力変換
時に電力変換器内部で発生した熱は電力変換器本体10
0正面に横並びに配置された冷却ファン11、12によ
って発生する冷却風により後方より排気され、電力変換
器内部の温度上昇を押さえている。冷却ファン11が主
にリアクタ1、2、3、4を冷却し、冷却ファン12が
主に半導体スイッチ素子モジュール8、9を冷却してい
る。
の風路を分けた従来の電力変換器では、発熱量の大きな
リアクタは前後方で冷却ファンの寄与度が異なるために
温度差が非常に大きく、風上である前方のリアクタはま
だ温度余裕があるのに風下である後方のリアクタの温度
限界が近づくと電力変換器の運転限界となる。このた
め、周囲温度上昇に対する運転限界温度が低くなるとい
う問題点があった。
の寿命が短くなり信頼性が低くなるという問題もある。
また、電力変換時の高リップル電流が流れ電磁波ノイズ
発生の大きなリアクタが前後方に並んで配置されるた
め、リアクタと端子台との距離が確保できず、高周波ノ
イズが機器の外部に出やすい構造となっていた。
なされたもので、運転温度範囲が広く寿命の長い系統連
系電力変換器を得ることを目的とする。また、低ノイズ
な系統連系電力変換器を得ることを目的としている。
電力変換器は、ラックに実装され、直流電力を交流電力
に変換し系統に連係する系統連系電力変換器において、
冷却風を発生させる冷却用ファンと、冷却風に曝され発
熱体である電力変換用のリアクタまたはトランスと、前
記リアクタまたはトランスより風上側に配置された電力
変換用の主素子の放熱部とを備えたものである。
ランスは前記電力変換用の主素子よりも高い耐熱温度に
設定されているものである。
結線を行なう端子台を備え、前記電力変換用のリアクタ
またはトランスをラック背面側に配置したものである。
ランスを三相対称とし、冷却風に対して並列配置したも
のである。
たものである。
のである。
実施の形態を図について説明する。図1はこの発明の一
実施の形態である三相非絶縁電力変換器および収納ラッ
クの配置構成を示す(a)下層上面図、(b)正面図で
ある。図1において、100は電力変換器本体、1、
2、3、4は電力変換用のリアクタ、5、6、7は電力
変換用のコンデンサ、8、9は電力変換用の半導体スイ
ッチ素子モジュール、10は半導体スイッチ素子モジュ
ール8、9の冷却用の放熱フィン、11、12はこれら
放熱部品である各電力変換素子にラックの外の外気を吸
込み対流させるための冷却ファンである。
力変換器全体の制御を行なう制御回路、14は装置の前
面配置され太陽電池や系統との結線を行なうための端子
台である。0は電力変換器本体100を収納するための
ラックである。冷却ファン11、12に跨ってその風下
側には冷却フィン10が配置され、半導体スイッチ素子
モジュール8、9は冷却ファン12寄りの風下側に配置
されている。さらに、これら半導体スイッチ素子モジュ
ール8、9および冷却フィン10の風下側で電力変換器
本体100背面側にはリアクタ1、2、3、4が配置さ
れている。
状、同じ発熱量であるリアクタ1、2、3は電力変換器
本体100最背面に冷却ファン11、12の幅にわたっ
て均等に並列配置されている。また、残りのリアクタ4
は半導体スイッチ素子モジュール8、9と並列に配置さ
れ、全体として風路上前後における発熱量が大きく偏ら
ないような配置構成となっている。また、端子台14は
冷却ファン11、12と並列に電力変換器本体100最
前面に配置され、従って、リアクタ1、2、3、4とは
対局の配置になる。21、22、23はフィルタコンデ
ンサである。
台ラックに収納した場合の構成図である。図1で示した
電力変換器本体100を複数台上下方向に並列にしてラ
ック0にマウントしてある。これら複数台の電力変換器
を並列運転することで各電力容量に対応するシステムを
組む。本ラックは建物のフロア、機械室、電気室等もし
くは屋外や屋上に設置された屋外盤の中に収容される。
の主回路構成図で、図1の各構成要素の電気的な結線関
係を示す。各構成要素の符号は図1に対応していおり、
その説明を省略する。図4は図1の三相非絶縁電力変換
器における半導体スイッチ素子モジュールの冷却状態を
示す概念図である。冷却ファン12によって発生する冷
却風は半導体素子モジュール8、9の表面および冷却フ
ィン10表面を流れる。
いて電力変換器の回路動作を説明する。太陽電池で発生
した80V〜500Vの直流電圧を端子台14から取り込み、
取り込んだ直流電圧を一旦電解コンデンサ7に貯え、半
導体スイッチ素子モジュール9をスイッチングして340
〜730Vの直流電圧に昇圧し、電解コンデンサ5、6に貯
える。この昇圧回路は出力電圧を定電圧に保つ電圧制御
を行なう。この定電圧回路で得られる直流電圧を半導体
スイッチ素子モジュール8でスイッチングしてリップル
分を含んだ交流電圧を発生し、さらにリアクタ1、2、
3およびフィルタコンデンサ21、22、23でリップ
ル分を吸収し系統電圧より若干高めの交流電圧に変換
し、太陽電池で得られた電力を三相200Vの系統に回生す
る。
を目標値に合うよう制御する電流制御回路である。電力
変換器全体としてみた場合、出力電流は太陽電池からの
電力が最大となるよう出力目標電流を決定する制御とな
る。図3において、A点、D点が図1における端子台14
に相当する箇所である。また半導体スイッチ素子でのス
イッチングにより電力変換を行なっているため、B点、C
点がもっとも電気的にノイズを含んだ部分となる。図1
に示すように、本発明の実施の形態における構成では、
B、C点はリアクタ1、2、3、4の部分で、物理的に
電力変換器本体100内で端子台14であるA、D点に
対し対角の位置にある。
変換用のリアクタ1、2、3、4と、半導体スイッチ素
子モジュール8、9である。電力変換ロスのほとんどが
これらの部品で発生する。そのためその他の部品は冷却
しなくても自己発熱で問題となることはない。電力変換
器全体の電力変換ロスは定格で5%程度となり定格10kW
の電力変換器の場合だと定格運転時約500W程度となる。
ラックマウントタイプである本実施の形態では電力変換
器本体100前面が横長なため、図1に示すように角型
の冷却ファン11、12を前面に横向きに配置し放熱し
ている。
換器本体100前面から外気を吸入し、その外気が冷却
風として先ず半導体スイッチ素子モジュール8、9およ
び冷却フィン10通過することでこれらを冷却し、次に
リアクタ1、2、3、4を通過することでこれらを冷却
し、その後電力変換器本体100背面から外部に排出さ
れる。また、電力変換器本体100は図2に示されるよ
うに複数台がラック0に上下に並列収納されるが、正面
は外部にむき出しなのでシステム全体としてもラック0
前面から吸気する。また各電力変換器本体100後方か
らの排気はラック0内部に排出されるが、ラック0自体
の後方側面、上方の各部に換気用の穴が空けられてお
り、そこから熱をラック外部に排出する。
上昇した場合、冷却ファン11、12が運転される。電
力変換用の半導体スイッチ素子モジュール8、9はシリ
コン半導体でできており、動作保証温度が低く110℃程
度のため、放熱フィン10との温度勾配を考慮し冷却フ
ァン11、12による冷却でフィン温度が90℃を超えな
いように運転される。この場合冷却フィン10の風下側
の吹き出し温度は90℃以下となる。リアクタ1、2、
3、4は通常ワニスの耐熱温度が高く150℃まであるの
で、90℃の冷却フィン10との吹き出し温度差は60℃確
保できる。このため半導体スイッチ素子モジュール8、
9および冷却フィン10冷却後の風で充分リアクタ1、
2、3、4の冷却が可能である。
体100内には冷却ファン8、9によって発生する冷却
風の温度分布に合わせて耐熱温度の違う半導体スイッチ
素子モジュール8、9放熱用の冷却フィン10と、リア
クタ1、2、3、4が効率的に配置され、電力変換器本
体100内部温度を低く押さえることができ、周囲温度
上昇に対する運転温度範囲が広がり、夏場の最も発電量
の多い時にもより大きな出力が可能となり、発電能力の
高い電力変換器が得られる。そのため屋外や機械室等の
温度条件の厳しい環境の設置に適している。さらに配置
が温度分布にマッチしているため冷却効率も高い。
囲気温度差が少なく、同じ耐熱性のリアクタで構成が可
能である。本実施の形態の電力変換器では三相対称な電
気的構成のため、リアクタ1、2、3については電気的
にも同じ値で良く、同一の部品で構成できるから、リア
クタの量産効果が期待できる。そのため全体コストに占
める割合の大きいリアクタを安価に得ることができる。
またリアクタ1、2、3、4の雰囲気温度が同じため、
リアクタの寿命もほぼ同じとなりリアクタの寿命特性が
同じならばメンテナンスのサイクルを少なくすることが
できる。
2、3、4を入出力部である端子台14よりもっとも遠
い位置に配置できるため、機器からのノイズが出難い電
力変換器を得ることができる。ここで言うノイズとはリ
アクタから空中伝播する0.15MHz〜1GHzのノイズを意味
し、このノイズが入出力部付近の配線、端子台14を伝
わり外部入出力線を伝播しシステム外部に伝播される。
入出力線がアンテナの役目を果たし最終的には、テレ
ビ、ラジオ、携帯電話等の電波使用機器に悪影響を及ぼ
す。本実施の形態では従来に比べリアクタと入出力部で
ある端子台との距離を約二倍にでき、理論上放射電界強
度は距離の二乗に比例することからして、ノイズの強度
を従来の約1/4に低減できる。また電力変換器本体10
0からの出力ノイズを従来のものと同じ量で良いとする
と、ノイズ対策部品を小型、低価格化の方向に生かすこ
ともできる。
冷却ファン11、12と平行に並列配置されている。冷
却ファンを複数並列配置することで、冷却風の幅方向の
分布がより均一になり、リアクタ1、2、3の冷却も均
一に行なえる。
出力の系統連系電力変換器について説明したが、単相や
その他の相数の電力変換器についても同様な構造で同様
な効果が得られる。
非絶縁方式の系統連系電力変換器について説明したが、
絶縁型の電力変換器についても絶縁トランスをリアクタ
の場合と同様にして放熱フィンの風下に配置すること
で、同様な効果が得られる。
ックを自然排気としたが、ラック自身にもインバータユ
ニットの排気風量相当のファンをつけて電力変換器後方
からの排気を強制排気してもよく、同様の効果が得られ
る。
クに実装され、直流電力を交流電力に変換し系統に連係
する系統連系電力変換器において、冷却風を発生させる
冷却用ファンと、冷却風に曝され発熱体である電力変換
用のリアクタまたはトランスと、前記リアクタまたはト
ランスより風上側に配置された電力変換用の主素子の放
熱部とを備えたので、放熱量に応じた配置により運転温
度範囲の広い電力変換器が得られる。
ランスは前記電力変換用の主素子よりも高い耐熱温度に
設定されているので、耐熱温度に応じた配置により運転
温度範囲の広い電力変換器が得られる。
結線を行なう端子台を備え、前記電力変換用のリアクタ
またはトランスをラック背面側に配置したので、ノイズ
の影響が小さい電力変換器が得られる。
を三相対称とし、冷却風に対して並列配置したので、リ
アクタ量産性に優れた電力変換器が得られる。
たので、並列配置したリアクタまたはトランスをより均
一に冷却できる。
並列に実装したので、それぞれの電力変換器が互いに熱
影響を受けにくくなり、冷却効率の向上と均一化が図れ
る。
を示す配置構成図である。
を複数台ラックにマウントした状態を示す正面図であ
る。
の電力変換部を示す電気的な結線図である。
の半導体スイッチ素子モジュール付近を示す概念図であ
る。
7 電解コンデンサ、8、9 半導体スイッチ素子モジ
ュール、 10 放熱フィン、 11、12冷却ファ
ン、 13 制御回路、 14 端子台、 21、2
2、23 コンデンサ、 100 電力変換器本体。
Claims (6)
- 【請求項1】 ラックに実装され、直流電力を交流電力
に変換し系統に連係する系統連系電力変換器において、
冷却風を発生させる冷却用ファンと、冷却風に曝され発
熱体である電力変換用のリアクタまたはトランスと、前
記リアクタまたはトランスより風上側に配置された電力
変換用の主素子の放熱部とを備えたことを特徴とする系
統連系電力変換器。 - 【請求項2】 前記電力変換用のリアクタまたはトラン
スは前記電力変換用の主素子よりも高い耐熱温度に設定
されていることを特徴とする請求項1記載の系統連系電
力変換器。 - 【請求項3】 ラック前面側に配置され、系統との結線
を行なう端子台を備え、前記電力変換用のリアクタまた
はトランスをラック背面側に配置したことを特徴とする
請求項1または2記載の系統連系電力変換器。 - 【請求項4】 前記電力変換用のリアクタまたはトラン
スを三相対称とし、冷却風に対して並列配置したことを
特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の系統連系電
力変換器。 - 【請求項5】 冷却用ファンを複数横並びに配置したこ
とを特徴とする請求項4に記載の系統連系電力変換器。 - 【請求項6】 ラックに対し複数並列に実装したことを
特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の系統連系電
力変換器。
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---|---|---|---|
JP2000254114A JP3664056B2 (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 系統連系電力変換器 |
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- 2000-08-24 JP JP2000254114A patent/JP3664056B2/ja not_active Expired - Fee Related
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