JP2002076046A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002076046A
JP2002076046A JP2000266606A JP2000266606A JP2002076046A JP 2002076046 A JP2002076046 A JP 2002076046A JP 2000266606 A JP2000266606 A JP 2000266606A JP 2000266606 A JP2000266606 A JP 2000266606A JP 2002076046 A JP2002076046 A JP 2002076046A
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film
bump
forming
metal
semiconductor device
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JP2000266606A
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Taichi Miyazaki
太一 宮崎
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Citizen Watch Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

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  • Weting (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定してバンプを供給できる半導体装置の製
造方法を提供することである。 【解決手段】 バンプ下金属膜27のTiW膜23は、
過酸化水素水または過酸化水素水と1種類以上のアンモ
ニア水を代表とする無機塩基類を混合した混合液または
水溶液でエッチングする半導体装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集積回路を形成した
半導体装置と外部基板とを電気的に接続する目的で半導
体装置上に形成するバンプの製造方法に関し、とくに、
集積回路の配線材料、バンプを構成する金属材料をエッ
チングすることなく、バンプをマスクにしてバンプ下金
属膜をエッチング除去することを特徴とする半導体装置
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路形成した半導体装置と外部基板
との電気的接続を行なうバンプを半導体基板に形成する
従来技術を説明する。図9〜図15は従来技術のはんだ
バンプをメッキ法で形成する製造方法を説明する断面図
である。
【0003】図9に示すように、半導体基板11上に所
定の集積回路(図示せず)が形成してある。半導体装置
は外部と電気的に接合するために半導体基板11上にコ
ンタクトパッド13が形成してある。コンタクトパッド
に13に用いられている金属は集積回路の配線に用いて
いる金属であり、アルミニウム(Al)またはAlを主
成分としたAlと銅(Cu)に代表される複合金属や、
Cuや、金(Au)などである。
【0004】さらに、半導体基板11とコンタクトパッ
ド13の間には電気的に絶縁するために絶縁膜15が設
けられている。
【0005】集積回路の最上層は集積回路を保護するた
めに保護膜17が形成してある。この保護膜17として
は、通常、シリコン酸化膜や、シリコン窒化膜や、リン
を入れたシリコン酸化膜のなかから1種類または2種類
以上の積層膜から構成している。保護膜17はコンタク
トパッド13が露出するように開口してある。
【0006】つぎに、図10に示すように、有機系保護
膜19を形成する。この有機系保護膜19の材料とし
て、たとえば、ポリイミドを用いる。そして半導体基板
11表面に感光性ポリイミドの前駆体をスピンコート法
によりコーティングした後、80℃〜100℃で熱処理
を行なう。
【0007】つぎに、コンタクトパッド13上部が開口
するように、ホトリソマスクを用いて露光を行った後、
現像液を用いて現像する。現像処理したのち、オーブン
またはホットプレートを用いて、温度350℃〜400
℃で30分〜1時間の熱処理を行なう。
【0008】熱処理によりポリイミドの前駆体はポリイ
ミド化し、ポリイミド膜となる。ポリイミド膜からなる
有機系保護膜19のコンタクトパッド13部に有機系保
護膜19の開口部21が形成される。有機系保護膜の開
口部21の開口径は保護膜17の開口径と同じ径か、ま
たは小さくする。
【0009】つぎに、図11に示すように、バンプ下金
属膜27を形成する。スパッタリング法により、半導体
基板11表面に、チタンタングステン合金膜(TiW
膜)23を膜厚で10nm〜400nmと、そのうえに
Cu膜25を膜厚で100nm〜1000nm形成す
る。
【0010】これ以下の説明では、TiW膜23とCu
膜25の2層構造の金属膜をバンプ下金属膜27と称す
る。Cu膜25は、バンプを構成する金属とTiW膜2
3間で接着金属膜となる。また、TiW膜23はコンタ
クトパッド13を構成する金属とCu膜25間で形成さ
れる金属間化合物の生成を防止するためのバリアメタル
となる。
【0011】つぎに、図12に示すように、感光性有機
液体を用いて、有機膜開口部31を形成する。半導体基
板11上に感光性有機液体をスピンコート法によりコー
ティングした後、70℃〜90℃で熱処理を行なう。
【0012】コンタクトパッド13上部のバンプ下金属
膜27が露出されるように開口するようにホトマスクを
用いて露光を行なった後、現像液を用いて現像する。そ
の現像処理後、オーブンを用いて130℃〜140℃で
20分〜50分間熱処理を行なう。熱処理により感光性
有機液体は有機膜29になる。
【0013】有機膜29は、コンタクトパッド13上部
のバンプ下金属膜27が露出されるように有機膜開口部
31が形成される。有機膜開口部31の開口径は有機系
膜の開口部21の径と同じ径か、または大きくする。
【0014】つぎに、図13に示すように、メッキ法で
Cuコア33とはんだメッキ膜35を形成する。硫酸銅
水溶液を主成分とするCuメッキ浴中で、Cu板をアノ
ード電極とし、バンプ下金属膜27をカソード電極とし
て電界Cuメッキを行なう。
【0015】Cuメッキ膜は、有機膜開口部31に露出
しているバンプ下金属膜27表面に選択的に成長し、C
uコア33が形成される。
【0016】つぎに、はんだメッキ浴中で、はんだ板を
アノード電極とし、バンプ下金属膜27をカソード電極
として電界はんだメッキを行なう。
【0017】たとえば、はんだとして鉛とスズの共晶は
んだ、鉛を多く含んだ高温はんだ、鉛を含まないはんだ
などがある。はんだメッキ膜35はCuコア33表面に
選択的に成長する。
【0018】つぎに、図14に示すように、はんだメッ
キ膜を球状にする。共晶はんだを用いた場合、はんだメ
ッキ膜35形成後、半導体基板11上にフラックスをス
ピンコート法で塗布した後、共晶はんだの融点である1
84℃以上の温度のリフロー炉にウェハーを入れると、
はんだメッキ膜35は溶融する。
【0019】溶融したはんだは、有機膜29の表面には
濡れ広がらないため、はんだの表面張力によって球状に
なる。これ以下の説明においては、Cuコア33と球状
はんだ37とを総称してはんだバンプ39と記載する。
この溶融処理したのちのはんだバンプ39の表面は金属
光沢がある。
【0020】つぎに、図15に示すように、有機膜29
とはんだバンプ39をマスクとしてバンプ下金属膜27
をエッチング除去する。
【0021】球状はんだ37を形成した後、フラックス
をフラックス洗浄液を用いて洗浄したのち、有機膜29
を有機膜剥離剤を用いて剥離除去する。
【0022】つぎに、はんだバンプ39をエッチングマ
スクとして、はんだバンプ39形成領域以外の露出した
バンプ下金属膜27のCu膜25をCuエッチャントを
用いてエッチング除去する。Cuエッチャントとして
は、たとえば、エンストリップC水溶液とアンモニア水
の混合液がある。
【0023】Cu膜25をエッチング除去した後、はん
だバンプ39をマスクとして、フッ酸と硝酸を混合した
エッチング液でTiW膜23をエッチング除去する。こ
のTiW膜23をエッチング除去すると、はんだバンプ
39が形成される。
【0024】しかし、形成されたはんだバンプ39の表
面はフッ酸と硝酸の混合エッチャントによってひどく腐
食されて、金属光沢が無くなり、表面には凹凸を観察す
ることができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】図9〜図15を用いて
説明した従来の製造方法におけるはんだバンプの製造工
程では、TiW膜23のエッチング液としてとしてフッ
酸と硝酸の混合液を用いている。このように、フッ酸と
硝酸の混合液でTiW膜23のエッチングを行なうと、
はんだバンプ38表面が腐食される。
【0026】このように、表面が腐食したはんだバンプ
38は溶けにくくなり、半導体装置を外部基板に実装す
る際に、接続不良の原因になるだけでなく、接続信頼性
をも低下させてしまうという問題点がある。
【0027】またさらに、フッ酸と硝酸の混合エッチャ
ントはTiW膜23と同時にCu膜25もエッチングす
る。このため、エッチング時間が長くなると、はんだバ
ンプ下金属膜27を構成しているCu膜25とCuコア
33にサイドエッチングが進み、はんだバンプ38の密
着強度が低下してしまう。この課題点はバンプを構成す
る金属が、Au、Al、Cuの場合でも同様である。
【0028】はんだバンプ38の密着強度が低下する
と、半導体装置を外部基板に接続した後、接続信頼性を
低下させてしまう。
【0029】また、フッ酸と硝酸を混合したTiW膜2
3エッチャントはAlをエッチングする。このため、集
積回路最上層の保護膜17にピンホールがあると、ピン
ホール底部に露出した集積回路のAl配線をエッチング
してしまい集積回路が断線する。
【0030】このため、従来技術の半導体装置の製造方
法では、ピンホールを埋めるために有機系保護膜19を
形成してある。
【0031】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記課題
を解決して、安定してバンプを供給できる半導体装置の
製造方法を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の半導体装置の製造方法は、下記記載の手段を
採用する。
【0033】本発明の半導体装置の製造方法は、集積回
路を形成した半導体基板上にコンタクトパッドを形成す
る工程と、半導体基板上の全面に保護膜を形成し、フォ
トエッチング処理を行い、コンタクトパッドが露出する
ように保護膜に開口を形成する工程と、少なくともTi
W膜を有する複数層からなるバンプ下金属膜を全面に形
成する工程と、全面に感光性有機液体を形成し、熱処理
を行ったのち、フォト利祖処理によって有機膜開口部を
形成するように有機膜をパターン形成する工程と、有機
膜開口部にバンプをメッキ処理によって形成する工程
と、バンプ下金属膜をバンプをマスクにエッチングする
工程とを有し、バンプ下金属膜のTiW膜は過酸化水素
水または過酸化水素水と1種類以上のアンモニア水を代
表とする無機塩基類を混合した混合液または水溶液でエ
ッチングすることを特徴とする。
【0034】本発明の半導体装置の製造方法は、集積回
路を形成した半導体基板上にコンタクトパッドを形成す
る工程と、半導体基板上の全面に保護膜を形成し、フォ
トエッチング処理を行い、コンタクトパッドが露出する
ように保護膜に開口を形成する工程と、少なくともTi
W膜を有する複数層からなるバンプ下金属膜を全面に形
成する工程と、全面に感光性有機液体を形成し、熱処理
を行ったのち、フォト利祖処理によって有機膜開口部を
形成するように有機膜をパターン形成する工程と、有機
膜開口部にバンプをメッキ処理によって形成する工程
と、バンプ下金属膜をバンプをマスクにエッチングする
工程とを有し、バンプ下金属膜のTiW膜は過酸化水素
水または過酸化水素水と1種類以上のアンモニア水を代
表とする無機塩基類とジエチルアミンに代表される有機
塩基類から少なくとも2種類以上の混合液または水溶液
でエッチングすることを特徴とする。
【0035】また本発明の半導体装置の製造方法におけ
るバンプを構成する金属材料が、はんだ、Au、Al、
Cuから選択される少なくとも1種類以上の金属からな
ることを特徴とする。
【0036】さらに本発明の半導体装置の製造方法にお
けるバンプ下金属膜が、TiW膜とCu膜、Au膜、N
i膜、NiV膜、Cr膜に代表される金属膜から選択さ
れる少なくとも1種類以上の金属膜からなる積層膜を用
いることを特徴とする。
【0037】〔作用〕本発明における半導体装置の製造
方法は、半導体基板表面に集積回路が形成され、外部と
電気的に接続することを目的とするコンタクトパッドが
形成されてある半導体装置上にバンプを形成する方法に
関して、バンプ下金属膜でバンプ真下以外の半導体装置
表面に形成されたバンプ下金属膜をAu、Cu、Al、
はんだとエッチング選択性の高いエチング液を用いて、
エッチング除去する。
【0038】また本発明における半導体装置の製造方法
は、バンプ下金属膜には、TiW膜とCu膜、Au膜、
Ni膜、NiV膜、Cr膜に代表される金属膜から少な
くとも1種類以上の金属膜からなる積層膜を用いる。
【0039】TiW膜のエッチング液はAl、Cu、は
んだ、Au、Ni,NiVをエッチングしないか、少な
くともAl、Cu、はんだ、Au、Ni,NiVのエッ
チング速度がTiWより遅いエッチング特性を有する。
【0040】TiW膜のエッチング液としては、過酸化
水素水、または過酸化水素水と1種類以上のアンモニア
水に代表される無機塩基類を混合した混合液または水溶
液を用いる。
【0041】また、TiW膜のエッチング液は過酸化水
素水とアンモニア水に代表される無機塩基類とジエチル
アミンに代表される有機塩基類から少なくとも2種類以
上の混合液または水溶液を用いる。
【0042】この製造方法により、はんだバンプの製造
工程において、TiW膜のエッチング時にはんだが腐食
されることを防ぎ、半導体装置を外部基板に実装する際
の接続不良、および接続信頼性の低下を防ぐことができ
る。
【0043】また、本発明の製造方法では、TiWとC
uとのエッチング選択性が向上し、エッチング時間が長
くなっても、バンプ下のバンプ下金属膜を構成している
Cu膜とCuコアにサイドエッチングが進まず、はんだ
バンプの密着強度の低下を防止することができる。この
作用はバンプおよびバンプ下金属膜を構成する金属とし
て、Au、Al、Cu、Ni、NiVの場合でも同様に
得られる。
【0044】はんだバンプの密着強度が低下しないこと
は、半導体装置を外部基盤に接続した後の接続信頼性の
を低下を防止できる。
【0045】また、TiW膜のエッチング液である過酸
化水素水または、過酸化水素水と1種類以上の無機塩基
類を混合した混合液または水溶液、過酸化水素水と無機
塩基類と有機塩基類から少なくとも2種類以上の混合液
または水溶液はAlをエッチングしないため、集積回路
最上層の保護膜にピンホールがあっても、ピンホール底
部に露出した集積回路のAl配線をエッチングすること
がない。この結果、従来の製造方法で、ピンホールを埋
めるために用いていた有機系保護膜を、本発明では形成
する必要がない。
【0046】このため、本発明の半導体装置の製造方法
においては、工程が削減でき、さらに歩留まりが向上す
るという効果を有する。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明を実施
するための最適な実施形態における半導体製造装置の製
造方法を説明する。図1から図6は、本発明の実施形態
における半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0048】まずはじめに、図1に示すように、半導体
基板11上に所定の集積回路(図示せず)が形成してあ
る。半導体装置は外部と電気的に接合するために半導体
基板11上にコンタクトパッド13が形成してある。コ
ンタクトパッド13に用いられている金属は集積回路の
配線に用いている金属であり、Al、またはAlを主成
分としたAlとCuに代表される複合金属、またはCu
や、Auなどである。
【0049】半導体基板11とコンタクトパッド13の
間には、電気的に絶縁するために絶縁膜15が設けられ
ている。
【0050】集積回路の最上層は集積回路を保護するた
めに保護膜17が形成してある。この保護膜17として
は、通常、シリコン酸化膜や、シリコン窒化膜や、リン
を添加したシリコン酸化膜のなかから1種類または2種
類以上の積層膜から構成する。保護膜17はコンタクト
パッド13部が露出するように開口してある。
【0051】つぎに、図2に示すように、バンプ下金属
膜27を被膜形成する。アルゴンガスを用いたスパッタ
エッチング法により、有機系保護膜19の開口部21に
露出しているコンタクトパッド13表面の酸化膜を除去
する。そののち、スパッタリング法によって、半導体基
板11の表面の全面に、チタン(Ti)とタングステン
(W)との合金膜であるTiW膜23を、膜厚が10n
m〜400nm、Cu膜25を膜厚で100nm〜10
00nm連続膜形成する。ここでTiW膜23は、Ti
が5重量%から20重量%を含み、残りがWの合金膜を
使用する。
【0052】これ以下の説明では、TiW膜23とCu
膜25の2層構造の金属膜を総称してバンプ下金属膜2
7と記載する。
【0053】バンプ下金属膜27を膜形成する前に、ア
ルゴンガスを用いたスパッタエッチング法により、有機
系保護膜19の開口部21に露出しているコンタクトパ
ッド13表面の酸化膜を除去した。このように、酸化膜
を除去することにより、コンタクトパッド13とバンプ
下金属膜27間のコンタクト抵抗は低くなる。
【0054】Cu膜25は、バンプを構成する金属とT
iW膜23間で接着金属膜となる。また、TiW膜23
はコンタクトパッド13の金属とCu膜25間での金属
間化合物の生成を防止するためのバリアメタルとなる。
【0055】つぎに、図3に示すように、感光性有機液
体を用いて、有機膜開口部31を形成する。半導体基板
11上に感光性有機液体をスピンコート法によりコーテ
ィングしたのち、温度70℃〜90℃で熱処理を行な
う。
【0056】コンタクトパッド13上部のバンプ下金属
膜27が露出して開口するように、ホトマスクを用いて
露光を行なった後、現像液を用いて現像する。
【0057】その現像処理後、オーブンまたはホットプ
レートを用いて130℃〜140℃で20分〜50分間
熱処理を行なう。この熱処理により感光性有機液体は有
機膜29になる。
【0058】有機膜29は、コンタクトパッド13上部
のバンプ下金属膜27が露出するように有機膜開口部3
1を形成する。有機膜開口部31の開口径は、コンタク
トパッド13開口してある保護膜19の開口径と同じ大
きさか、あるいは保護膜19の開口径より大きくする。
【0059】つぎに、図4に示すように、メッキ法でC
uコア33とはんだメッキ膜35を形成する。硫酸銅水
溶液を主成分とするCuメッキ浴中で、Cu板をアノー
ド電極とし、バンプ下金属膜27をカソード電極として
電界Cuメッキを行なう。
【0060】Cuメッキ膜は、有機膜開口31に露出し
ているバンプ下金属膜27表面に選択的に成長し、Cu
コア33が形成される。
【0061】つぎに、はんだメッキ浴中で、はんだ板を
アノード電極とし、バンプ下金属膜27をカソード電極
として電界はんだメッキを行なう。たとえば、はんだと
しては、鉛とスズの共晶はんだや、鉛を多く含んだ高温
はんだや、鉛を含まないはんだなどがある。はんだメッ
キ膜35はCuコア33表面に選択的に成長する。
【0062】Cuコア33の高さとはんだメッキ膜35
の厚さは、メッキ膜が等方的、すなわち、厚さ方向と同
時に横方向にも成長する性質を有することから、コンタ
クトパッド13の配列ピッチ寸法によって決まる。
【0063】つぎに、図5に示すように、はんだメッキ
膜35を球状にする。共晶はんだを用いた場合、はんだ
メッキ膜33形成後、半導体基板11上にフラックスを
スピンコート法で塗布した後、共晶はんだの融点である
184℃以上の温度のリフロー炉にウェハーを挿入す
る。
【0064】この熱処理によって、はんだメッキ膜33
は溶融する。溶融したはんだは有機膜29に濡れ広がら
ないため、はんだの表面張力によって球状になる。これ
以下では、Cuコア33と球状はんだ37をはんだバン
プ39と称する。この溶融処理した後のはんだバンプ3
9の表面は金属光沢を有する。
【0065】つぎに、図6に示すように、有機膜29と
はんだバンプ39形成領域以外の露出したバンプ下金属
膜27をエッチング除去する。球状はんだ37形成後、
フラックスをフラックス洗浄液を用いて洗浄後、有機膜
29を有機膜剥離剤を用いて剥離除去する。
【0066】つぎに、はんだバンプ39をマスクとし
て、はんだバンプ39形成領域以外に露出したバンプ下
金属膜27のCu膜25を、Cuエッチャントを用いて
エッチング除去する。Cuエッチャントとしては、たと
えば、エンストリップCの水溶液とアンモニア水の混合
液を用いる。
【0067】Cu膜25をエッチング除去した後、はん
だバンプ39をマスクとして、過酸化水素水とアンモニ
アを混合したエッチング液でTiW膜23をエッチング
除去する。
【0068】過酸化水素水とアンモニアの性状に関して
図7および図8を用いて説明する。TiW膜23は過酸
化水素水を用いてもエッチングすることができる。しか
しながら、はんだバンプを製造する工程で過酸化水素水
を用いると、はんだ中に含まれる鉛(Pb)は水酸化物
を形成し、TiW表面に付着してしまう。
【0069】Pbの付着現象は、はんだバンプ39を中
心としてほぼ同心円上に発生するため、付着したPbが
マスクとなりTiW膜23はエッチングできなくなる。
そこで、Pbの付着を起こさせないようにする必要があ
る。
【0070】図7は、TiW膜のエッチング速度に及ぼ
す、過酸化水素水にアンモニアを添加した場合の特性を
示す。図7から明らかなように、TiW膜のエッチング
速度はアンモニアの添加量が多くなるに従って早くなっ
ていることがわかる。同時に、ペーハー(pH)も大き
くなり弱アルカリ性になっている。今回調査した範囲で
はpH3.7〜9.0であった。
【0071】過酸化水素水とアンモニアを用いてTiW
膜をエッチング処理したところ、エッチング時にTiW
膜23表面にPbが付着する現象は観察されなかった。
【0072】はんだのエッチング量を調べるために、平
面形状に形成したはんだメッキ膜表面に、有機系膜でパ
ターニングを行ない、過酸化水素水にアンモニアを添加
したエッチング液に120秒間浸漬したのち、有機系膜
を剥離し、有機系膜で覆われた部分と覆われなかった部
分の段差を接触型の段差測定法で測定した。その結果、
段差は10nm以下で、ほとんどエッチングされていな
いことがわかった。
【0073】また、はんだと同様な方法で、過酸化水素
水にアンモニアを添加したエッチング液における各種金
属のエッチング量をはんだの場合と同様に段差測定法で
測定したところ、Cu、Al、Ni、Auでは120秒
処理で段差は確認できず、エッチングされていなかっ
た。
【0074】また、図8はバンプシェア強度に及ぼすオ
ーバーエッチング時間との関係を示す図面である。バン
プシェア強度は、形成したバンプを横方向から剛体を用
いて押し続け、バンプが破断するときの剛体にかかった
力を測定するもので、バンプの密着強度を評価する場
合、一般的に用いられる。
【0075】図8から明らかなように、オーバーエッチ
ング時間1000秒行っても、バンプのシェア強度は低
下していないことがわかる。このことは、バンプ及びバ
ンプ下金属膜が過酸化水素水にアンモニアを添加したエ
ッチング液によってシェア強度に影響を及ぼすほどエッ
チングされていないことを示している。
【0076】図8を作成するために実験に用いた試料の
TiW膜23の膜厚は、40nmであった。TiW膜2
3が40nmの場合のエッチング時間は50秒であった
ことから、エッチング時間が20倍でも、バンプの密着
強度に影響を与えていないことがわかる。
【0077】TiW膜23エッチング除去すると、はん
だバンプ39が形成される。このようにして形成された
はんだバンプ39表面の光沢は失われておらず、はんだ
バンプ39表面の腐食はほとんど観測されない。
【0078】今回の実施形態では、はんだバンプ39の
製造工程を例に挙げて説明したが、バンプ下金属膜27
にTiW膜23とCu膜、Au膜、Ni膜、NiV膜、
Cr膜に代表される金属膜から少なくとも1種類以上の
金属膜からなる積層膜を使用し、また、Auバンプ、C
uバンプ、Alバンプ、などのバンプ製造工程における
TiW膜エッチング工程において、本発明の過酸化水素
水にアンモニア水を添加したエッチング液を適用するこ
とができる。
【0079】また、以上の説明ではTiW膜のエッチン
グ液として過酸化水素水とアンモニア水の混合液を例に
挙げたが、過酸化水素水にアンモニア、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムに代表される無機塩基類から1種類
または少なくとも2種類以上の無機塩基を添加しても同
様な効果がある。
【0080】また、TiW膜のエッチング液として過酸
化水素水とにジエチルアミンに代表される有機塩基類か
ら1種類または少なくとも2種類以上の有機塩基を添加
すると、TiWのエッチング速度が遅くなる傾向が確認
されており、エッチング速度を制御するのに有効であ
る。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の製造方法によれば、バンプ下金属膜にTiW膜をバリ
アメタルとして用いるバンプの製造工程において、Ti
W膜のエッチング液として過酸化水素水に無機塩基類、
有機塩基類の中から1種類以上混合した混合液を用い
る。
【0082】このことによって、バンプ下金属膜のエッ
チング時に、バンプを構成している金属の腐食を抑え、
バンプ真下のバンプ下金属膜を構成しているCu膜とC
uコアへのサイドエッチングを防ぎ、さらに、Alをエ
ッチングしないことから、ピンホールを有機保護膜で埋
める必要がない。
【0083】以上説明した諸効果により、本発明の半導
体装置の製造方法においては従来のバンプ製造工程を簡
略化し、バンプの密着強度を低下させることが無く、半
導体装置を外部基板に接続した時に接続信頼性の高いバ
ンプを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態におけるTiWエッチング液
の特性を示す図面である。
【図8】本発明の実施形態におけるTiWエッチング液
の特性を示す図面である。
【図9】従来技術における半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図10】従来技術における半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図11】従来技術における半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図12】従来技術における半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図13】従来技術における半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図14】従来技術における半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図15】従来技術における半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【符号の説明】
11:半導体基板 13:コンタクトパッド 15:絶縁膜 17:保護膜
19:有機系保護膜 21:開口部 23:TiW膜
25:Cu膜 27:バンプ下金属膜 29:有機膜 31:有機膜開口部 33:Cuコア 35:はんだメッキ膜 37:球状はんだ 39:はんだバンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路を形成した半導体基板上にコン
    タクトパッドを形成する工程と、 上記半導体基板上の全面に保護膜を形成し、フォトエッ
    チング処理を行ない、コンタクトパッドが露出するよう
    に上記保護膜に開口を形成する工程と、 少なくともTiW膜を有する複数層からなるバンプ下金
    属膜を全面に形成する工程と、 全面に感光性有機液体を形成し、熱処理を行ったのち、
    フォトリソ処理によって有機膜開口部を形成するように
    有機膜をパターン形成する工程と、 上記有機膜開口部にバンプをメッキ処理によって形成す
    る工程と、 バンプ下金属膜をバンプをマスクにエッチングする工程
    とを有し、 上記バンプ下金属膜のTiW膜は、過酸化水素水または
    過酸化水素水と1種類以上のアンモニア水を代表とする
    無機塩基類を混合した混合液または水溶液でエッチング
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 集積回路を形成した半導体基板上にコン
    タクトパッドを形成する工程と、 上記半導体基板上の全面に保護膜を形成し、フォトエッ
    チング処理を行ない、コンタクトパッドが露出するよう
    に上記保護膜に開口を形成する工程と、 少なくともTiW膜を有する複数層からなるバンプ下金
    属膜を全面に形成する工程と、 全面に感光性有機液体を形成し、熱処理を行ったのち、
    フォトリソ処理によって有機膜開口部を形成するように
    有機膜をパターン形成する工程と、 上記有機膜開口部にバンプをメッキ処理によって形成す
    る工程と、 バンプ下金属膜をバンプをマスクにエッチングする工程
    とを有し、 上記バンプ下金属膜のTiW膜は、過酸化水素水または
    過酸化水素水と1種類以上のアンモニア水を代表とする
    無機塩基類とジエチルアミンに代表される有機塩基類か
    ら少なくとも2種類以上の混合液または水溶液でエッチ
    ングすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記バンプを構成する金属材料が、 はんだ、Au、Al、Cuから選択される少なくとも1
    種類以上の金属からなる請求項1または請求項2記載の
    半導体装置の製造方法
  4. 【請求項4】 上記バンプ下金属膜は、 TiW膜とCu膜、Au膜、Ni膜、NiV膜、Cr膜
    に代表される金属膜から選択される少なくとも1種類以
    上の金属膜からなる積層膜を用いる請求項1または請求
    項2記載の半導体装置の製造方法。
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