JP2002075287A - 高圧水銀放電ランプ - Google Patents

高圧水銀放電ランプ

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JP2002075287A
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良樹 北原
Takeharu Tsutsumi
威晴 堤
Nobuyoshi Takeuchi
延吉 竹内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高輝度で、かつ良好な発光スペクトルが得ら
れ、寿命中において発光管の破損の発生を低減でき、長
寿命を実現する。 【解決手段】 点灯電力WLが150Wの高圧水銀放電
ランプは、発光部1aと、この両端に連設された封止部
4a,4bとを有する発光管を有している。発光部1a
は内径φが6.5mmで、φ/(WL×10-2+3.
2)を1.4としている。発光管1内には、電極2a,
2bが電極間距離Lを1.5mmとしてWL/Lを10
0となるように設けられている。発光管1内には水銀3
が200mg/cm3の密度で、かつ始動用希ガス、点
灯動作中に遊離してハロゲンとなる封入物としてCH2
Br2が1×10-7mol/cm3の密度で封入されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
やオーバヘッドプロジェクタ等の光学機器のバックライ
トに用いられる高圧水銀放電ランプに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶プロジェクタやオーバヘッド
プロジェクタ等の光学機器のバックライトとして、点灯
中の水銀の蒸気圧を20MPa〜35MPaの範囲内に
上昇させることにより可視域の連続発光を増大させた高
圧水銀放電ランプと、反射鏡とを組み合わせた投射型光
源が知られている(特開平2−148561号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液晶プロジェクタ等に
用いられるバックライトとしては、高輝度であることが
第一条件であり、例えば、点灯中のランプ電力をWL
(W)として、電極間距離をL(mm)とした高圧水銀
放電ランプの場合、放電アークの単位長さあたりの負荷
入力(WL/L)を88以上にすることによって輝度の
条件を満たすことができる。このようなランプは点灯寿
命が長くても4000時間であったが、近年、長寿命化
が求められ、寿命4000時間以上の長寿命化が要望さ
れている。
【0004】しかしながら、従来の高圧水銀放電ランプ
では、点灯中のランプ電力をWL(W)、電極間距離を
L(mm)とした場合、WLが高くなればなるほど、ま
た、Lが短くなればなるほど、放電アークの単位長さ当
たりの負荷入力(WL/L)が上昇することによりアー
ク温度が上昇する。例えばWL/Lが88以上に設計し
た場合、アーク温度が過度に上昇するため点灯寿命中に
発光管の管壁温度が上昇し、また点灯動作圧が10MP
a〜35MPaと高いため、点灯寿命中に少しずつ発光
管が膨張し、ランプの光学特性が変化する、また発光管
膨張により破損するといった不具合を生じ、寿命400
0時間以上を達成することは困難であった。
【0005】本発明は、高輝度で(WL/L≧88)、
かつ赤・緑・青のバランスのとれた発光スペクトルが得
られ、また、点灯寿命中において発光管の膨張やこの膨
張に伴う破損の発生を低減し、4000時間以上の寿命
を達成することのできる高圧水銀放電ランプを得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の高圧水銀放電ラ
ンプは、内部に一対の電極が設けられており、点灯動作
電力をWL(W)、かつ前記電極間距離をL(mm)と
した場合、WL/L≧88の関係を満足する発光管内
に、始動用希ガスとともに点灯動作中に遊離ハロゲンC
l,Br,Iとなる封入物および、前記発光管の単位体
積当たり100mg/cm3〜350mg/cm3の水銀
が封入されており、前記発光管の内径をφ(mm)とし
た場合、1.2≦φ/(WL×10-2+3.2)≦1.
6の関係を満足する構成を有する。
【0007】これにより、点灯中の水銀蒸気圧を10M
Pa〜35MPaの圧力とすることができ、赤・緑・青
のバランスのとれた発光スペクトルが得られるととも
に、電極管距離をL、点灯電力をWLとした場合、WL
/L≧88とすることにより高輝度を実現でき、また、
アーク温度が過度に上昇しても、発光管管壁温度の上昇
を防止し、点灯寿命中に発光管が膨張し破損することを
防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0009】図1に示す本発明の一実施の形態である点
灯電力WL(W)が150Wの高圧水銀放電ランプは、
発光部1aと、この発光部1aの両端に連設された封止
部4a,4bとを有する石英からなる発光管を有してい
る。この発光部1aは内径φ(mm)が6.5mmで、
φ/(WL×10-2+3.2)を1.4としている。
【0010】発光管1の内部には、タングステンからな
る一対の電極2a,2bが電極間距離Lを1.5mmと
してWL/Lを100となるように設けられている。ま
た、発光管1の内部には水銀3が200mg/cm3
密度で封入され、かつ始動用希ガスとしてアルゴンガス
が100hPa、点灯動作中に遊離してハロゲンとなる
封入物としてCH2Br2が1×10-7mol/cm3
密度でそれぞれ封入されている。
【0011】封入物であるCH2Br2はランプ点灯動作
中に分解され、Cl,Br,Iは発光管1内に2×10
-7mol/cm3の密度で存在することとなる。また、
封止部4a,4bには、電極2a,2bが発光部1a内
に位置するように、電極2a,2bと接続されたモリブ
デンからなる金属箔5a,5bが気密封着されている。
なお、金属箔5a,5bには外部導線6a,6bの一端
がそれぞれ接続され、外部導線6a,6bの他端は発光
管1の外部に導出されている。
【0012】本実施の形態の高圧水銀放電ランプ(以
下、本発明品という)を、点灯電力150Wで10本を
点灯寿命試験した結果、4000時間までほとんど発光
管の膨張はなく、6000時間を経過しても発光管膨張
による破損はなかった。
【0013】次に、本発明品において、WLとLとφを
種々変化させた発光管(比較品1〜5)の破損の有無に
ついて測定した。その結果を表1に示す。なお、以下、
φ/(WL×10-2+3.2)はPとして示す。また、
これら高圧水銀放電ランプはそれぞれ10本ずつ点灯寿
命試験した。
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように、比較品2の高圧
水銀放電ランプでは4000時間において若干の発光管
膨張が観察されたが破損はなく、また比較品3、比較品
4の高圧水銀放電ランプは4000時間までほとんど発
光管の膨張はなく、6000時間を経過しても発光管膨
張による破損はなかった。
【0016】表1に示す比較品2〜4の高圧水銀放電ラ
ンプは、いずれも点灯中の水銀蒸気圧を10MPa〜3
5MPaの圧力とすることができ、赤・緑・青のバラン
スのとれた発光スペクトルが得られるとともに、WL/
L≧88とすることによって、高輝度を実現することが
できる。
【0017】比較品1のように、Pを1.1以下とした
場合、WLに対し、φが小さいために発光管管壁温度が
上昇するため、点灯4000時間においてランプの約2
0%が発光管膨張によって破損し、寿命についても、従
来の高圧水銀放電ランプの寿命と同等程度であることが
わかった。また、比較品5のように、Pを1.7以上と
した場合、WLに対しφが大きいため点灯中でも発光管
管壁に水銀が凝集する最冷部ができるため、発光強度が
低下する等といった不具合が生じることが確認された。
【0018】また、図1に示す、P値を1.2≦P≦
1.6を満足する発光管1に、ハロゲンCl,Br,I
を10-10〜10-3mol/cm3の範囲で封入したラン
プを点灯寿命試験した結果、点灯4000時間以内でほ
とんど黒化は観察されなかった。6000時間まで点灯
したランプでも顕著な黒化は発生しなかったが、ハロゲ
ンCl,Br,Iを10-7〜10-5mol/cm3の範
囲で封入したランプは特に良好な結果を示した。これ
は、ランプ点灯中に電極から蒸発した電極材料であるタ
ングステンがハロゲンサイクルにより発光管内壁に付着
することなく電極に戻るため、発光管内壁の黒化を抑制
したためである。またハロゲンCl,Br,Iの中で
は、特にBrに発光管内壁黒化抑制に効果があった。
【0019】また、上記実施の形態の高圧水銀放電ラン
プにおいて、CH2Br2の代わりに、CH2Cl2,CH
22,CH3Cl,CH3Br,CH3I,CHCl3,C
HBr3,CHI3のうちいずれか1つを用いても同様な
効果を得ることができる。
【0020】図2に示すように、本発明品を液晶プロジ
ェクタに光源として組み込んだところ、寿命、輝度、発
光スペクトル等、好適な結果を得ることができた。な
お、7は光源、8はミラー、9はLCD、10はプリズ
ム、11は投射レンズ、12はスクリーンを示す。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の高圧水銀放電ラ
ンプは、高輝度で、かつ赤・緑・青のバランスのとれた
発光スペクトルが得られるとともに、点灯寿命4000
時間以上の長寿命化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である高圧水銀放電ラン
プの正面図
【図2】液晶プロジェクタの概略図
【符号の説明】
1 発光管 1a 発光部 2a,2b 電極 3 水銀 4a,4b 封止部 5a,5b 金属箔 6a,6b 外部導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 延吉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C039 HH03 HH04 HH05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に一対の電極が設けられており、点
    灯動作電力をWL(W)、かつ前記電極間距離をL(m
    m)とした場合、WL/L≧88の関係を満足する発光
    管内に、始動用希ガスとともに点灯動作中に遊離ハロゲ
    ンCl,Br,Iとなる封入物および、前記発光管の単
    位体積当たり100mg/cm3〜350mg/cm3
    水銀が封入されており、前記発光管の内径をφ(mm)
    とした場合、1.2≦φ/(WL×10-2+3.2)≦
    1.6の関係を満足することを特徴とする高圧水銀放電
    ランプ。
  2. 【請求項2】 前記封入物がCH2Cl2、CH2Br2
    CH22、CH3Cl、CH3Br、CH3I、CHC
    3、CHBr3、CHI3のうちの一つであることを特
    徴とする請求項1記載の高圧水銀放電ランプ。
  3. 【請求項3】 前記遊離ハロゲンCl,Br,Iが発光
    管内に10-7〜10-5mol/cm3の範囲で存在する
    ことを特徴とする請求項1記載の高圧水銀放電ランプ。
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