JP2002071999A - メカニカルスプライス接続工具 - Google Patents

メカニカルスプライス接続工具

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JP2002071999A
JP2002071999A JP2000262486A JP2000262486A JP2002071999A JP 2002071999 A JP2002071999 A JP 2002071999A JP 2000262486 A JP2000262486 A JP 2000262486A JP 2000262486 A JP2000262486 A JP 2000262486A JP 2002071999 A JP2002071999 A JP 2002071999A
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mechanical splice
optical fiber
wedge
base
groove
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JP2000262486A
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Masaaki Takatani
雅昭 高谷
Shinji Nagasawa
真二 長沢
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】メカニカルスプライスを用いて光ファイバを接
続する際に用いられる工具であって、接続対象となる光
ファイバの接続余長を短くすることが可能なメカニカル
スプライス接続工具の提供。 【解決手段】メカニカルスプライス1を用いて光ファイ
バ5を接続する工具であるメカニカルスプライス接続工
具であって、片手で把持される操作用ボタン35を有
し、当該操作用ボタン35を片手で握り締め押動するこ
とで、メカニカルスプライス1を用いた光ファイバ5の
接続を完了させる構成からなり、当該光ファイバの接続
を完了させる構成は、メカニカルスプライス1を着脱自
在に保持するメカニカルスプライス設置部31と操作用
ボタン35の動きに連動して移動するくさび33と、光
ファイバ5を固定してメカニカルスプライス1の両端か
ら挿入する左右一対の光ファイバフォルダ34と、を有
してなる特徴的構成手段の採用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを接続
するために用いられる工具であるメカニカルスプライス
接続工具に関し、特に、光ファイバの余長が短くてもメ
カニカルスプライスによる接続を可能にしたメカニカル
スプライス接続工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバを簡単に接続するため
の技術としてメカニカルスプライスが実用化されてい
る。図15は、メカニカルスプライスを示す斜視図であ
る。ここで、図15(a)はメカニカルスプライスの全
体斜視図であり、図15(b)はメカニカルスプライス
の分解斜視図である。
【0003】メカニカルスプライス1は、上下に設けら
れたプラスチック基盤であるV溝基盤11及びふた基盤
12と、V溝基盤11及びふた基盤12を把持するコ字
形クランプスプリング16と、により構成される。そし
て、一方のプラスチック基盤であるV溝基盤11に設け
られたV溝15に沿って上下のプラスチック基盤間に光
ファイバを挟み込み、これをクランプスプリング16で
片側から把持することによって光ファイバの接続を実現
するものである。
【0004】現在は、単心接続用と4心接続用のメカニ
カルスプライスが実用化されているが、理論的にはそれ
以上の心線にも適用可能である。図15に示すメカニカ
ルスプライスは、単心接続用のものである。図15にお
いて、13はテーバ形光ファイバ挿入穴、14はスリッ
トである。
【0005】光ファイバの接続の際は、上下のプラスチ
ック基盤であるV溝基盤11とふた基盤12の境目の他
片側に設けられたスリット14へ、くさびを割込挿入す
ることで、V溝基盤11とふた基盤12の間に隙間を空
け、そこでV溝基盤11とふた基盤12の間であってV
溝基盤11のV溝15に、光ファイバを挿入する。その
後、くさびを引き抜くことによって、光ファイバを上下
プラスチック基盤間に、即ちV溝基盤11とふた基盤1
2の間に挾持固定する。このようなメカニカルスプライ
ス1を用いた光ファイバの接続を行なうための専用工具
として、図16に示すようなメカニカルスプライス接続
工具がある。
【0006】図16(a)は、従来のメカニカルスプラ
イス接続工具の概略斜視図である。図中、21はメカニ
カルスプライス1が設置されるメカニカルスプライス設
置部、22は工具台盤、23はくさび、24は光ファイ
バフォルダ、25はくさび操作用ハンドルである。ま
た、図16(b)中、イは矢視されたメカニカルスプラ
イス設置部21の周辺の部分拡大斜視図である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示すような構成の従来のメカニカルスプライス接続工
具では、アーム・ハンドルタイプであるくさび操作用ハ
ンドル25を操作してくさび23を抜き挿しするもので
あって、メカニカルスプライス接続工具自体が大きく重
く、片手で持って操作すること出来ないので、水平な作
業台などの上に当該メカニカルスプライス接続工具を置
いて、接続作業をしなければならない。
【0008】これにより、接続対象の光ファイバを作業
台などに置かれたメカニカルスプライス接続工具まで引
きまわしてこなければならず、本来の光ファイバの配線
位置からメカニカルスプライス接続工具の設置位置まで
以上の、長い接続余長が必要であった。
【0009】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は以下の通りである。即ち、本発明の第1の目的
は、メカニカルスプライスを用いて光ファイバを接続す
る際に用いられる工具であって、簡易な操作で光ファイ
バを接続することを可能とするメカニカルスプライス接
続工具を提供せんとするものである。
【0010】本発明の第2の目的は、メカニカルスプラ
イスを用いて光ファイバを接続する際に用いられる工具
であって、当該工具を片手で持って光ファイバを接続す
ることを可能とするメカニカルスプライス接続工具を提
供せんとするものである。
【0011】本発明の第3の目的は、メカニカルスプラ
イスを用いて光ファイバを接続する際に用いられる工具
を、小型化することを可能とするメカニカルスプライス
接続工具を提供せんとするものである。
【0012】本発明の第4の目的は、メカニカルスプラ
イスを用いて光ファイバを接続する際に用いられる工具
であって、接続対象となる光ファイバの接続余長を短く
することを可能とするメカニカルスプライス接続工具を
提供せんとするものである。
【0013】本発明の他の目的は、明細書、図面、特
に、特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと
明らかとなろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明装置は、上記課題
の解決に当たり、メカニカルスプライスを用いて光ファ
イバを接続する工具であって、押しボタンタイプの操作
用ボタンを有し、当該操作用ボタンを押すことのみで、
メカニカルスプライスを用いて光ファイバを接続するた
めの一連の動作をしてなる構成手段を講じる特徴を有す
る。
【0015】更に、具体的詳細に述べると、当該課題の
解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念
にわたる新規な特徴的構成手法又は手段を採用すること
により、上記目的を達成するように為される。
【0016】即ち、本発明装置の第1の特徴は、メカニ
カルスプライスを用いて光ファイバを心合せ接続する工
具であるメカニカルスプライス接続工具であって、片手
で把持押動される操作用ボタンを有し、当該操作用ボタ
ンを片手で握り締め押動することで、前記メカニカルス
プライスを用いた光ファイバの心合せと突き合せ接続を
同時完了させる構成からなるメカニカルスプライス接続
工具の構成採用にある。
【0017】本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装
置の第1の特徴における前記光ファイバの接続心合せと
突き合せを同時完了させる構成が、前記メカニカルスプ
ライスを着脱自在に保持するメカニカルスプライス設置
部と、前記操作用ボタンの把持押動に連動して前記メカ
ニカルスプライス片側に直交状に割込み移動するくさび
と、を有してなるメカニカルスプライス接続工具の構成
採用にある。
【0018】本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装
置の第1又は第2の特徴における前記メカニカルスプラ
イスが、上下に重合する一対のV溝基盤及びふた基盤
と、当該V溝基盤及びふた基盤を片側から把持するクラ
ンプスプリングと、を有して構成され、前記V溝基盤に
設けられたV溝に沿って、当該V溝基盤と前記ふた基盤
の間に心合せ自在に接続対象の光ファイバを突き合せ挟
み込み、当該V溝基盤及び当該ふた基盤を前記クランプ
スプリングで弾性把持する構成からなるメカニカルスプ
ライス接続工具の構成採用にある。
【0019】本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装
置の第2又は第3の特徴における前記操作用ボタンと前
記くさびと前記メカニカルスプライス設置部が、当該操
作用ボタン共々把持自在な工具本体に一体として出没自
在に装着・組込まれてなるメカニカルスプライス接続工
具の構成採用にある。
【0020】本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装
置の第2、第3又は第4の特徴における前記光ファイバ
の心合せと突き合せ接続を同時完了させる構成が、前記
メカニカルスプライス設置部に保持されているメカニカ
ルスプライスの上下一対の前記V溝基盤と前記ふた基盤
の他片側境目に設けられたスリットへ、前記くさびを抜
き差しするくさび移動手段と、前記くさびによって上下
一対の前記V溝基盤と前記ふた基盤の間に空けられたV
溝上隙間に、接続対象の各光ファイバを挾持して、左右
両側からそれぞれ挿入する左右一対の光ファイバ移動手
段と、を有してなるメカニカルスプライス接続工具の構
成採用にある。
【0021】本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装
置の第5の特徴における前記くさび移動手段が、前記操
作用ボタンを一端に枢着した原動リンクの他端を回転円
盤に枢結するとともに一端を当該回転円盤に枢結した従
動リンクの他端に前記くさびを枢着して、当該操作用ボ
タンが握り締め押動することにより、前記くさびを進出
動作させて、前記メカニカルスプライス設置部に保持さ
れている前記メカニカルスプライスの前記V溝基盤と前
記ふた基盤の他片側境目に設けられた前記スリットへ、
前記くさびを割り込み挿入させるくさび伝動機構からな
るメカニカルスプライス接続工具の構成採用にある。
【0022】本発明装置の第7の特徴は、上記本発明装
置の第5の特徴における前記くさび移動手段が、前記操
作用ボタンを一端に枢着した原動リンクの他端に枢結す
る楕円カム盤の外周カム面を、前記くさびを一体固着し
たカムホロワに接触して当該操作用ボタンが握り締め押
動することにより、前記くさびを進出動作させて、前記
メカニカルスプライス設置部に保持されている前記メカ
ニカルスプライスの前記V溝基盤と前記ふた基盤の他片
側境目に設けられた前記スリットに割込み挿入させるく
さび伝動機構からなるメカニカルスプライス接続工具の
構成採用にある。
【0023】本発明装置の第8の特徴は、上記本発明装
置の第5、第6又は第7の特徴における前記左右一対の
光ファイバ移動手段が、適宜挾持された前記光ファイバ
を固定する光ファイバフォルダ固定具をそれぞれ一端に
取付けた左右一対のラックに噛合する左右一対のピニオ
ンの一方を平歯車にかつ他方を中継両歯ラックの片歯に
それぞれ噛合するとともに、当該中継両歯ラックの他片
歯に噛合する中継ピニオンを前記平歯車に噛合わせて、
前記操作用ボタンを握り締め押動することにより、前記
光ファイバ相互を接近動作させて、前記メカニカルスプ
ライス設置部に保持されている前記メカニカルスプライ
スの前記V溝基盤と前記ふた基盤との間の前記V溝上隙
間に、接続対象の光ファイバが挿入するように、当該光
ファイバを移動させる光ファイバ伝動機構からなるメカ
ニカルスプライス接続工具の構成採用にある。
【0024】本発明装置の第9の特徴は、上記本発明装
置の第6、第7又は第8の特徴における前記回転円盤と
前記楕円カム盤と前記平歯車が、それぞれの中央を同軸
に貫着して、前記操作用ボタンが一段的に握り締め押動
されることにより、前記くさびを動作させて、前記メカ
ニカルスプライス設置部に保持されている前記メカニカ
ルスプライスの前記V溝基盤と前記ふた基盤の他片側境
目に設けられた前記スリットへ、前記くさびを割込み挿
入して、当該V溝基盤と当該ふた基盤との間に前記V溝
上隙間を前記クランプスプリングの把持弾性力に抗して
抉じ開け、更に前記操作用ボタンが二段的に握り締め押
動されることにより、前記光ファイバ相互を接近動作さ
せて、当該メカニカルスプライスの当該V溝基盤と当該
ふた基盤との間の当該V溝上隙間に、接続対象の光ファ
イバが挿入するように、当該光ファイバを移動させ、更
に前記操作用ボタンが三段的に握り締められ押動される
ことにより、当該くさびを退行動作させて、当該スリッ
トに挿入されている当該くさびを、当該スリットから引
き抜き自在に逐次伝動するよう配置構成してなるメカニ
カルスプライス接続工具の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第10の特徴は、上記本発明
装置の第5、第6、第7、第8又は第9の特徴における
前記左右一対の光ファイバ移動手段が、接続対象の光フ
ァイバを着脱自在にそれぞれ固定する左右一対の光ファ
イバフォルダと、前記左右一対の光ファイバフォルダを
それぞれ着脱自在に保持するとともに、前記操作用ボタ
ンが握り締められ押動することにより、前記メカニカル
スプライス設置部に保持されている前記メカニカルスプ
ライス左右両端各々に向かって移動して、当該メカニカ
ルスプライスの前記V溝基盤と前記ふた基盤との間のV
溝上隙間に、当該左右一対の光ファイバフォルダに固定
されている各光ファイバを両側から挿入する光ファイバ
固定具と、を有してなるメカニカルスプライス接続工具
の構成採用にある。
【0026】本発明装置の第11の特徴は、上記本発明
装置の第10の特徴における前記光ファイバフォルダ
が、V字形状の溝であるV溝が全長に設けられている挾
持下基盤と、挾持上基盤と、を有し、当該V溝に接続対
象の光ファイバを配置して、当該挾持下基盤と当該挾持
上基盤とで当該光ファイバを挟んで固定自在に構成して
なるメカニカルスプライス接続工具の構成採用にある。
【0027】本発明装置の第12の特徴は、上記本発明
装置の第10又は第11の特徴における前記光ファイバ
フォルダが、接続対象の光ファイバの前記メカニカルス
プライスへの挿入長を設定するためのスケールとなる長
さ調整部を有してなるメカニカルスプライス接続工具の
構成採用にある。
【0028】本発明装置の第13の特徴は、上記本発明
装置の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第
9、第10、第11又は第12の特徴における前記操作
用ボタンが、前記工具本体に出没自在に装着したボタン
杆部材の外端に、前記メカニカルスプライス設置部に設
置されている前記メカニカルスプライスの長手方向と略
平行状に握り手部材を固設してなるメカニカルスプライ
ス接続工具の構成採用にある。
【0029】本発明装置の第14の特徴は、上記本発明
装置の第10、第11、第12又は第13の特徴におけ
る前記左右一対の光ファイバフォルダが、工具台盤の中
央上に不動に固定された前記工具本体を中に挟んで左右
対称状に、前記光ファイバフォルダ固定具に着脱自在に
保持して前記工具台盤左右上に配置され、一方、前記メ
カニカルスプライス設置部に設置されている前記メカニ
カルスプライスの前記V溝基盤のV溝がなす直線と、同
一直線上に設けられた左右一対の溝である固定具スライ
ド溝を前記工具台盤上面左右に延在形成し、他方、前記
光ファイバフォルダ固定具を、前記操作用ボタンが握り
締められ押動されることにより、前記左右固定具スライ
ド溝にそれぞれ沿って且つ前記メカニカルスプライス両
端に向かって前記工具台盤上を滑動自在に構成してなる
メカニカルスプライス接続工具の構成採用にある。
【0030】本発明装置の第15の特徴は、上記本発明
装置の第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、
第11、第12、第13又は第14の特徴における前記
くさびが、前記メカニカルスプライス設置部に設置され
た前記メカニカルスプライスの前記操作用ボタン側横合
に沿って進退自在に臨設するとともに前記工具本体に出
没動自在に装着してなるメカニカルスプライス接続工具
の構成採用にある。
【0031】所で、従来のメカニカルスプライス接続工
具は、図16に示すように、くさび23を操作する手段
としてハンドルタイプの操作用ハンドル25を用いてい
た。これらにより、従来では、メカニカルスプライス接
続工具を大きくかつ水平な板などの上に置いて作業しな
ければならず、片手でメカニカルスプライス接続工具を
持って、当該片手のみで光ファイバの接続をすることが
出来なかった。
【0032】そこで、本発明では、上述のような構成を
採用することによって、片手で操作用ボタンを握り締め
ることのみで、1)メカニカルスプライスへのくさびの
挿入、2)メカニカルスプライスへの光ファイバの挿
入、3)メカニカルスプライスからのくさびの引き抜
き、という光ファイバを接続するための一連の動作をす
る。
【0033】また、本発明では、上述のような構成を採
用することによって、接続対象の光ファイバを着脱自在
に固定する光ファイバフォルダを接続時においてメカニ
カルスプライスに向かって移動させる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を工具例につき説明する。
【0035】なお、本発明は、メカニカルスプライスを
用いて光ファイバを接続する際に用いられるメカニカル
スプライス接続工具であって、片手で把持される操作用
ボタンを有し、当該操作用ボタンを押すことのみで、メ
カニカルスプライスを用いて光ファイバを接続するため
の一連の動作をしてなるものであるが、本実施形態例で
は、単心用のメカニカルスプライスに適用されるメカニ
カルスプライス接続工具を挙げて説明するもこれ等に限
定されるものではなく、本発明は、多心用のメカニカル
スプライスに適用可能である。
【0036】図1は、本実施形態であるメカニカルスプ
ライス接続工具の斜視図である。図中、10は工具本
体、31はメカニカルスプライス設置部、32は工具台
盤、33はくさび、34は光ファイバフォルダ、35は
操作用ボタンである。
【0037】メカニカルスプライス設置部31は、工具
本体10に凹陥形成され、工具台盤32中央に不動に固
定され、本メカニカルスプライス接続工具の中央上面に
配置されており、メカニカルスプライスを着脱自在に保
持するものである。なお、メカニカルスプライス設置部
31に設置されるメカニカルスプライスは、図15
(a)(b)に示すメカニカルスプライス1である。
【0038】工具台盤32は、工具本体10を中に挾ん
で左右対称状に左右上面に配置した左右一対の光ファイ
バフォルダ34を着脱自在に適宜保持して上面を滑動せ
しめるものであり、この光ファイバフォルダ34の滑動
は、操作用ボタン35が工具本体10共々握り締められ
押動することで、メカニカルスプライス設置部31の略
中心に向かって光ファイバフォルダ34を移動させる。
【0039】くさび33は、メカニカルスプライス設置
部31の操作用ボタン35側直ぐ脇に沿って臨設され、
メカニカルスプライス設置部31と操作用ボタン35と
の間の工具本体10に出没進退自在に装着配置されてい
る。また、くさび33は、工具本体10に出没自在に装
着された操作用ボタン35が握り締められ押動すること
で、メカニカルスプライス設置部31の略中心に向かっ
て進出移動し、更に操作用ボタン35が握り締められ押
動することで、メカニカルスプライス設置部31の略中
心から遠ざかるように退行移動する。
【0040】光ファイバフォルダ34は、接続対象とさ
れる光ファイバを着脱自在に固定するものであり、メカ
ニカルスプライス設置部31の左右に1つずつ配置さ
れ、合わせて2つ設けられている。
【0041】操作用ボタン35は、工具本体10に出没
自在に装着したボタン杆部材35aの外端に固設した略
四角柱の形状の握り手部材を有するものであって、当該
握り手部材の長手方向が、メカニカルスプライス設置部
31に設置されたメカニカルスプライス1の長手方向と
略平行となるような向に形成されている。また、操作用
ボタン35は、片手で、当該操作用ボタン35及び工具
本体10を把持できるように、本メカニカルスプライス
接続工具に設けられている。
【0042】図2は、図1で光ファイバフォルダ34を
取り外した状態の斜視図である即ち、本メカニカルスプ
ライス接続工具において光ファイバフォルダ34を取り
外したときの状態を示している。
【0043】同図に示すように、工具台盤32には、左
右一対の光ファイバフォルダ固定具321と、固定具ス
ライド溝322が設けられている。左右光ファイバフォ
ルダ固定具321は、左右光ファイバフォルダ34をそ
れぞれ着脱自在に保持するものである。光ファイバフォ
ルダ固定具321は、固定具スライド溝322に沿って
動き、保持している光ファイバフォルダ34を固定具ス
ライド溝322に沿って往復移動させる。
【0044】即ち、操作用ボタン35が握り締められ押
動することで、左右光ファイバフォルダ固定具321が
左右固定具スライド溝322に沿って(かつメカニカル
スプライス設置部31の略中心に向かって)それぞれ動
き、光ファイバフォルダ固定具321が保持している光
ファイバフォルダ34を固定具スライド溝322に沿っ
て移動させる。この光ファイバフォルダ34の移動によ
り、光ファイバフォルダ34が保持している光ファイバ
5がメカニカルスプライス設置部31の略中心に向かっ
て接続動作時移動する。
【0045】図3は、図1に示すメカニカルスプライス
接続工具の平面図である。この図に示すように、メカニ
カルスプライス設置部31の長手方向の工具台盤32上
の左右には、それぞれ、光ファイバフォルダ34が左右
対称状に配置されている。
【0046】工具台盤32左右上に亙り、延在形成した
固定具スライド溝322は、メカニカルスプライス設置
部31の中心線と、同一直線上に設けられている。即
ち、固定具スライド溝322は、メカニカルスプライス
設置部31に設置されたメカニカルスプライス1のV溝
基盤11のV溝15がなす直線と、同一直線上に設けら
れている。
【0047】そして、各光ファイバフォルダ34は、操
作用ボタン35が握り締められ押動することにより、固
定具スライド溝322に沿ってかつメカニカルスプライ
ス設置部31の中心(即ちメカニカルスプライス1の中
心)に向かって移動する。この移動にともなって、くさ
び33もメカニカルスプライス設置部31と直交する方
向に向かって移動を完了している。
【0048】図4は、光ファイバフォルダ34の詳細を
示す斜視図である。光ファイバフォルダ34は、挾持下
基盤341と、挾持上基盤342とからなる。挾持下基
盤341には、直線に沿って掘られたV溝(図示せず)
が設けられている。挾持下基盤341のV溝に接続対象
の光ファイバ5をセットして、その挾持下基盤341と
挾持上基盤342とで光ファイバ5を挟んで固定する。
【0049】ここで、挾持下基盤341のV溝は、光フ
ァイバフォルダ34が各光ファイバフォルダ固定具32
1に保持されたときに、メカニカルスプライス設置部3
1に設置されたメカニカルスプライス1の中心線がなす
直線と同一直線上に、当該V溝がくるように設けられて
いる。
【0050】また、前記光ファイバフォルダ34は、接
続対象の光ファイバ5のメカニカルスプライス1への挿
入長を設定するためのスケール又は目安となる長さ調整
部343が設けられている。長さ調整部343の出っ張
り部の長さd1と、挾持下基盤341及び挾持上基盤3
42からはみ出している光ファイバの長さd2とを、同
一の長さにすることで、光ファイバ5のメカニカルスプ
ライス1への挿入長を調整する。
【0051】図5は、本実施形態で光ファイバ5等をセ
ット後の平面図である。即ち、図1又は図3に示すメカ
ニカルスプライス接続工具に、接続対象の光ファイバ5
とメカニカルスプライス1をセットした状態を示してい
る。この状態では、操作用ボタン35の握り手部材の一
辺と、本メカニカルスプライス接続工具の各構成要素を
組み合わせるための部材をなす工具本体10の一辺とボ
タン杆部材35aの突出間隔(以下、「操作用ボタン3
5と工具本体10の間隔」という。)は、間隔Lとなっ
ている。
【0052】図6は、図5の状態で操作用ボタン35を
一段的に押したときの平面図である。即ち、片手で操作
用ボタン35を工具本体10とともに握り締めること
で、操作用ボタン35をメカニカルスプライス設置部3
1との直交方向へ進出移動させた状態である。これによ
り、操作用ボタン35と工具本体10の間隔は、図5の
状態の間隔Lよりも狭まり、間隔L1となる。従って、
間隔L>間隔L1という関係となる。
【0053】また、操作用ボタン35を握り締め押動す
ることで、操作用ボタン35と工具本体10の間隔が間
隔L1に狭められることによって、くさび33がメカニ
カルスプライス設置部31に向かって直交移動する。こ
れにより、メカニカルスプライス設置部31に設置され
ているメカニカルスプライス1のV溝基盤11とふた基
盤12の境目に設けられたスリット14へ、くさび33
が割込み挿入する。このくさび33の割込み挿入によっ
て、メカニカルスプライス1のV溝基盤11とふた基盤
12との間にクランプスプリング16の把持弾性力に抗
してV溝15上隙間が抉じ開けられる(図15参照)。
【0054】図7は、図6の状態で、更に操作用ボタン
35を押したときの平面図である。即ち、図6の状態
で、更に、片手で操作用ボタン35を工具本体10とと
もに二段的に握り締め押動することで、操作用ボタン3
5をメカニカルスプライス設置部31の方向へ、更に、
移動させた状態である。これにより、操作用ボタン35
と工具本体10の間隔は、図6の状態の間隔L1よりも
更に狭まり、間隔L2となる。従って、間隔L>間隔L
1>間隔L2という関係となる。
【0055】そして、操作用ボタン35と工具本体10
の間隔を間隔L1から間隔L2に狭めることにより、こ
の操作用ボタン35の動きに連動して、光ファイバフォ
ルダ固定具321がメカニカルスプライス設置部31に
向かって移動し、光ファイバフォルダ34をメカニカル
スプライス設置部31に向かって移動させる。この光フ
ァイバフォルダ34の移動後の状態が図7で示されてい
る。
【0056】この光ファイバフォルダ34の移動によ
り、当該光ファイバフォルダ34に固定されている光フ
ァイバ5が、メカニカルスプライス1のV溝基盤11と
ふた基盤12との間のV溝15上隙間に、心合せ及び突
合せ自在に挿入される。
【0057】図8は、図7の状態で、更に操作用ボタン
35を押したときの平面図である。即ち、図7の状態
で、更に、片手で操作用ボタン35を工具本体10とと
もに三段的に握り締め押動することで、操作用ボタン3
5をメカニカルスプライス設置部31の方向へ、更に、
移動させた状態である。これにより、操作用ボタン35
と工具本体10の間隔は、図7の状態の間隔L2よりも
更に狭まり、間隔L3となる。従って、間隔L>間隔L
1>間隔L2>間隔L3という関係となる。
【0058】そして、操作用ボタン35と工具本体10
の間隔を間隔L2から間隔L3に狭めることにより、く
さび33がメカニカルスプライス設置部31から退行離
れて行くように移動する。これにより、メカニカルスプ
ライス1のV溝基盤11とふた基盤12の境目に設けら
れたスリット14に挿入されていたくさび33が、当該
スリット14から引き抜かれる。
【0059】これにより、クランプスプリング16の作
用によって、メカニカルスプライス1のV溝基盤11の
V溝15とふた基盤12の間に光ファイバ5が心合せ及
び突合せ状に挟み込まれて、光ファイバ5がメカニカル
スプライス1に固定接続され、光ファイバ5の接続が完
了する。
【0060】なお、メカニカルスプライス1に固定接続
された光ファイバ5は、メカニカルスプライス接続工具
から取り出され、所望の配線位置に配置される。そし
て、本メカニカルスプライス接続工具の各構成要素は、
工具本体10に内蔵されるバネにより、図1又は図5に
示す状態(初期状態)の原状位置に戻される。このバネ
は設けなくてもよい。
【0061】これらにより、本実施形態例によれば、操
作用ボタン35と工具本体10の間隔Lを狭めることの
みで、本メカニカルスプライス接続工具にセットした光
ファイバ5をメカニカルスプライス1で接続することが
可能となる。
【0062】ここで、操作用ボタン35と工具本体10
の間隔Lを狭めることは、本メカニカルスプライス接続
工具を片手で握り締めることのみで行なえるので、極め
て簡易な操作で光ファイバ5を接続することが可能とな
る。
【0063】次に、本装置例のメカニカルスプライス接
続工具の具体的な伝動機構につき説明する。図9は、本
装置例におけるくさび移動手段のくさび伝動機構の概要
構成図である。くさび移動手段は、メカニカルスプライ
ス設置部31に保持されているメカニカルスプライス1
のV溝基盤11とふた基盤12の境目に設けられたスリ
ット14へ、くさび33を抜き差しするくさび伝動機構
αである。
【0064】そして、くさび伝動機構αは、回転円盤4
1と、原動リンク42と、従動リンク43とで構成され
ている。回転円盤41は、回転軸Oにおいて回動自在に
貫着されている。回転軸Oは、工具本体10内に回動自
在に軸架されている。
【0065】原動リンク42は、操作用ボタン35の動
き(直線運動)を回転円盤41の回転運動に変換するた
めの部材である。原動リンク42の一端421は、操作
用ボタン35に回動自在に取りつけられている。従っ
て、原動リンク42の一端421は、操作用ボタン35
の動きに連動して矢印Aの方向に直線運動を行なう。原
動リンク42の他方の一端422は、回転円盤41の円
周付近に回動自在に取りつけられている。
【0066】従動リンク43は、回転円盤41の回転運
動をくさび33の直線往復運動に変換する部材である。
従動リンク43の一端431は、くさび33に回動自在
に取りつけられており、くさび33の動きに連動する。
従って、従動リンク43の一端431は、くさび33の
動きに連動して矢印Eの方向及び矢印Fの方向に直線往
復運動を行なう。従動リンク43の他方の一端432
は、回転円盤41における中心よりの位置に回動自在に
取りつけられている。次に、上述のくさび移動手段のく
さび伝動機構αの動作につき説明する。
【0067】図10は、操作用ボタン35が間隔L1の
ときのくさび移動手段のくさび伝動機構αの状態を示す
概要構成図である。図11は、操作用ボタン35が間隔
L3のときのくさび移動手段のくさび伝動機構αの状態
を示す概要構成図である。
【0068】まず、初期状態では、くさび移動手段のく
さび伝動機構αは図9に示す状態になっている。この状
態において、操作用ボタン35が工具本体10とともに
握り締めれると、操作用ボタン35がメカニカルスプラ
イス設置部31の方向へ移動する。これにより、図6に
示すように操作用ボタン35と工具本体10の間隔は、
間隔L1となる。
【0069】ここで、原動リンク42の一端421は操
作用ボタン35の動きに連動し、また、工具本体10内
に軸架されている回転軸Oに回転円盤41中央が貫着さ
れているので、原動リンク42の一端421は矢印Aの
方向に移動して、原動リンク42の一端422は矢印B
の方向に移動する。この原動リンク42の一端422の
移動により、回転円盤41は矢印Cの方向に回動する。
この回動は、例えば60度とする。
【0070】また、この回転円盤41の回動にともな
い、従動リンク43の一端432は矢印Dの方向に移動
する。そして、従動リンク43の一端432が矢印Dの
方向へ移動することにより、従動リンク43の一端43
1は矢印Eの方向即ちメカニカルスプライス設置部31
に向かう方向へ移動する。
【0071】これらにより、くさび移動手段のくさび伝
動機構αは、図10に示すような状態となる。ここで、
くさび33は従動リンク43の一端431の動きに連動
するので、従動リンク43の一端431が矢印Eの方向
へ移動することにより、くさび33がメカニカルスプラ
イス設置部31の直交方向へ移動して、メカニカルスプ
ライス1のスリット14へくさび33が割込挿入され
る。
【0072】図10に示す状態から、更に、操作用ボタ
ン35が工具本体10とともに握り締められると、操作
用ボタン35がメカニカルスプライス設置部31の方向
へ更に移動する。これにより、図8に示すように操作用
ボタン35と工具本体10の間隔は、間隔L3となる。
【0073】このとき、操作用ボタン35がメカニカル
スプライス設置部31の方向へ更に移動することによ
り、原動リンク42の一端421は矢印A’の方向に更
に移動して、原動リンク42の一端422は矢印B’の
方向に移動する。この原動リンク42の一端422の移
動により、回転円盤41は矢印C’の方向に更に回動す
る。この回動は、例えば60度とする。
【0074】また、この回転円盤41の回動にともな
い、従動リンク43の一端432は矢印D’の方向に移
動する。そして、従動リンク43の一端432が矢印
D’の方向へ移動することにより、従動リンク43の一
端431は矢印E’の方向即ちメカニカルスプライス設
置部31から遠ざかる方向へくさび33は退行移動す
る。
【0075】これらにより、くさび移動手段のくさび伝
動機構αは、図11に示すような状態となる。ここで、
従動リンク43の一端431はくさび33の動きに連動
するので、従動リンク43の一端431が矢印E’の方
向へ移動することにより、くさび33がメカニカルスプ
ライス設置部31から遠ざかる方向へ移動して、メカニ
カルスプライス1のスリット14からくさび33が引き
抜かれる。
【0076】図12は、他の実施形態のくさび移動手段
のくさび伝動機構βの概要構成図である。このくさび移
動手段のくさび伝動機構βは、楕円カム盤51と、原動
リンク53と、長方形状部材としてのカムホロワ310
とで構成されている。楕円カム盤51中央は、回転軸O
において貫着されている。回転軸Oは、工具本体10に
回転自在に軸架されている。
【0077】原動リンク53は、操作用ボタン35の動
き(直線運動)を楕円カム盤51の回転運動に変換する
ための部材である。原動リンク53の一端531は、操
作用ボタン35に回動自在に取りつけられている。従っ
て、原動リンク53の一端531は、操作用ボタン35
の動きに連動して矢印Aの方向に直線運動を行なう。原
動リンク53の他方の一端532は、楕円カム盤51に
おいて描かれた円52の付近に回動自在に取りつけられ
ている。
【0078】カムホロワ310は、楕円カム盤51の外
周カム面に外接する面311と、くさび33に接する面
312とを有する部材であって、矢印E及び矢印Fの方
向に直線往復運動する。なお、カムホロワ310を設け
ずに、図12におけるカムホロワ310の位置にくさび
33を配置して、当該くさび33に面311と同様の面
を設けてもよい。
【0079】次に、上述のくさび移動手段のくさび伝動
機構βの動作につき説明する。まず、初期状態では、く
さび移動手段のくさび伝動機構βは図12に示す状態に
なっている。この状態において、操作用ボタン35が工
具本体10とともに握り締められると、操作用ボタン3
5がメカニカルスプライス設置部31の方向へ移動す
る。これにより、図6に示すように操作用ボタン35と
工具本体10の間隔は、間隔L1となる。
【0080】この操作用ボタン35のメカニカルスプラ
イス設置部31方向への移動により、原動リンク53の
一端531は矢印Aの方向に移動して、原動リンク53
の一端532は矢印Gの方向に移動する。この原動リン
ク53の一端532の移動により、楕円カム盤51は矢
印Hの方向に回動する。
【0081】この楕円カム盤51の回動にともない、楕
円カム盤51の外周カム面とカムホロワ310の面31
1との接点は、楕円カム盤51の長軸と楕円カム盤51
の円周の交点である点Pに近づく。従って、楕円カム盤
51の回動により、カムホロワ310の面311が楕円
カム盤51の外周カム面に押されて、カムホロワ310
は矢印Eの方向即ちメカニカルスプライス設置部31に
向かう方向へ移動する。
【0082】ここで、くさび33はカムホロワ310の
動きに連動するので、カムホロワ310が矢印Eの方向
へ移動することにより、くさび33がメカニカルスプラ
イス設置部31の方向へ移動して、メカニカルスプライ
ス1のスリット14へくさび33が割込み挿入される。
【0083】更に、操作用ボタン35が工具本体10と
ともに握り締められると、操作用ボタン35がメカニカ
ルスプライス設置部31の方向へ更に移動する。これに
より、図8に示すように操作用ボタン35と工具本体1
0の間隔は、間隔L3となる。
【0084】このとき、操作用ボタン35がメカニカル
スプライス設置部31の方向へ更に移動することによ
り、原動リンク53の一端531は矢印Aの方向に更に
移動して、原動リンク53の一端532は矢印Gの方向
に更に移動する。この原動リンク53の一端532の移
動により、楕円カム盤51は矢印Hの方向に更に回動す
る。
【0085】この楕円カム盤51の回動が図12の状態
から90度を超えて更に回動すると、楕円カム盤51の
円周とカムホロワ310の面311との接点は、点Pを
通り越していく。従って、このような楕円カム盤51の
回動により、カムホロワ310の面311が楕円カム盤
51の外周カム面に接しながら動き、カムホロワ310
は矢印Fの方向即ちメカニカルスプライス設置部31か
ら遠ざかる方向へ移動する。
【0086】ここで、くさび33はカムホロワ310の
動きに連動するので、カムホロワ310が矢印Fの方向
へ移動することにより、くさび33がメカニカルスプラ
イス設置部31から遠ざかる方向へ移動して、メカニカ
ルスプライス1のスリット14からくさび33が引き抜
かれる。
【0087】図13は、光ファイバ移動手段の光ファイ
バ伝動機構γの概要機構図である。光ファイバ移動手段
の光ファイバ伝動機構γは、くさび33によって、メカ
ニカルスプライス1におけるV溝基盤11とふた基盤1
2の間に空けられたV溝15上隙間に、接続対象の光フ
ァイバ5を挿入するための機構である。そこで、光ファ
イバ移動手段の光ファイバ伝動機構γは、操作用ボタン
35の中間移動により、光ファイバ5を保持する光ファ
イバフォルダ34を、メカニカルスプライス1に向けて
移動させる機構からなる。
【0088】光ファイバ移動手段の光ファイバ伝動機構
γは、平歯車60と、ピニオン61と、ラック62と、
中継ピニオン63と、中継両歯ラック64と、ピニオン
65と、ラック66とからなっている。なお、平歯車6
0は、図9に示すくさび移動手段の回転円盤41と同軸
の回転軸Oに設けられ且つ回転円盤41に連動するもの
とする。
【0089】ピニオン61は、工具本体10内に軸架さ
れた軸に回動自在に取りつけられている。ピニオン61
の外歯は、平歯車60の外歯に外接噛合しており、ラッ
ク62の歯にも噛合している。
【0090】ラック62は、矢印Kの方向に直線移動可
能に、工具台盤32内に取りつけられている。矢印Kの
方向は、メカニカルスプライス設置部31に向かう方向
である。また、ラック62の基端には、光ファイバフォ
ルダ固定具321により光ファイバフォルダ34が保持
されている。従って、ピニオン61が矢印Jの方向に回
動すると、ラック62が矢印Kの方向に移動し、ラック
62に一体に固定された光ファイバフォルダ34も矢印
Kの方向に移動する。
【0091】中継ピニオン63は、工具本体10に固着
された軸に回動自在に取りつけられている。中継ピニオ
ン63の外歯は、平歯車60の外歯に外接噛合してお
り、中継両歯ラック64の下側歯にも噛合している。
【0092】中継両歯ラック64は、当該中継両歯ラッ
ク64の長手方向に直線移動可能に、工具本体10内及
び工具台盤32内に亙り取りつけられている。なお、中
継両歯ラック64を設けずに、中継ピニオン63の外歯
とピニオン65の外歯とを直接に外接噛合させてもよ
い。
【0093】ピニオン65は、工具台盤32内に固着さ
れた軸に回動自在に取りつけられている。ピニオン65
の外歯は、中継両歯ラック64の上側歯に噛合してお
り、ラック66の歯にも噛合している。
【0094】ラック66は、矢印Qの方向に直線移動可
能に、工具台盤32内に取りつけられている。矢印Qの
方向は、メカニカルスプライス設置部31に向かう方向
である。また、ラック66の基端には、光ファイバフォ
ルダ固定具321により光ファイバフォルダ34が保持
されている。従って、ピニオン65が矢印Nの方向に回
動すると、ラック66が矢印Qの方向に移動し、ラック
66に一体固定された光ファイバフォルダ34も矢印Q
の方向に移動する。
【0095】次に、上述の光ファイバ移動手段の光ファ
イバ伝動機構γの動作につき説明する。平歯車60の動
作は、図9に示す回転円盤41の回転動作と同期回転す
る。そこで、操作用ボタン35が工具本体10とともに
握り締められると、操作用ボタン35がメカニカルスプ
ライス設置部31の方向へ移動する。これにより、図6
及び図7に示すように操作用ボタン35と工具本体10
の間隔は、間隔L1から間隔L2へ狭まる。
【0096】この操作用ボタン35のメカニカルスプラ
イス設置部31方向への移動により、平歯車60は、回
転円盤41と同様に、矢印Iの方向に回動する。
【0097】この平歯車60の回動により、ピニオン6
1は矢印Jの方向に回動する。このピニオン61の回動
により、ラック62は矢印Kの方向に移動し、ラック6
2に接続された光ファイバフォルダ34も矢印Kの方向
即ちメカニカルスプライス1の方向に移動する。
【0098】また、前記の平歯車60の回動により、中
継ピニオン63は矢印Mの方向に回動する。この中継ピ
ニオン63の回動により、中継両歯ラック64は図面右
手方向(矢印Qの反対方向)に移動する。この中継両歯
ラック64の移動により、ピニオン65は矢印Nの方向
に回動する。このピニオン65の回動により、ラック6
6は矢印Qの方向に移動し、ラック66に固定された光
ファイバフォルダ34も矢印Qの方向即ちメカニカルス
プライス1の方向に移動する。
【0099】これらにより、操作用ボタン35が工具本
体10とともに握り締められることで、ラック62に固
定された光ファイバフォルダ34及びラック66に固定
された光ファイバフォルダ34がそれそれメカニカルス
プライス1の方向に移動するので、光ファイバフォルダ
34に保持されている各光ファイバ5が、メカニカルス
プライス1におけるV溝基盤11とふた基盤12の間に
空けられたV溝15上隙間に、挿入する。
【0100】図14は、光ファイバ移動手段の光ファイ
バ伝動機構γにおけるピニオンとラック及び平歯車とピ
ニオンの噛合部位の拡大概要構成図である。図14
(a)は、図13におけるピニオン61とラック62の
噛合部位を示している。図14(b)は、図13におけ
る平歯車60とピニオン61の外接噛合部位を示してい
る。図示するように、歯車の歯の噛み合わせにより、ピ
ニオン61の回動量を、正確に、ラック62の直線移動
量に変換している。
【0101】また、平歯車60の歯とピニオン61の歯
とは噛み合っている。これにより、平歯車60の回動量
を、正確に、ピニオン61の回動量に変換している。更
に、中継ピニオン63及びピニオン65の歯と、中継両
歯ラック64及びラック66の噛合せることで、光ファ
イバ移動手段の動作量の精度を高めることが可能とな
る。
【0102】以上、本発明の代表的な工具例について説
明したが、本発明は、必ずしも上記した事項に限定され
るものではない。本発明の目的を達し、下記する効果を
奏する範囲において、適宜変更実施可能である。
【0103】例えば、本実施形態例では操作用ボタン3
5の四角柱形状の握り手部材が、メカニカルスプライス
設置部31に設置されたメカニカルスプライス1の長手
方向と常に平行姿勢で直交的移動するものにつき説明し
ているが、本発明のメカニカルスプライス接続工具の操
作用ボタン35は、片手で把持及び操作することが可能
に配置されたものであって、把持される長手形状の握り
手部材の一端が回動自在に固定されたも(例えば、自転
車のブレーキ操作部のような構造)、として適用するこ
とが可能である。
【0104】また、本実施形態例では操作用ボタン35
の直線運動を動力源として、くさび33及び光ファイバ
フォルダ34等を動かしているが、小型モーターを内蔵
させて、その小型モーターの動作を操作用ボタン35で
制御するものとしてもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作用ボタンを片手で握り締めることのみで、メカニカ
ルスプライスへのくさびの挿入、メカニカルスプライス
への光ファイバの挿入、及びメカニカルスプライスから
のくさびの引き抜き、という光ファイバを接続するため
の一連の動作をする構成としたので、非常に簡単な片手
の操作で光ファイバを接続することが可能となり、且
つ、メカニカルスプライス接続工具を小型化することが
可能となる。
【0106】また、本発明に係るメカニカルスプライス
接続工具は、小型であって、片手で持ちその片手でのみ
で操作することが出来るので、本来の光ファイバの現場
配線位置にメカニカルスプライス接続工具を持ってき
て、その位置で光ファイバの接続を実行することが可能
となる。
【0107】従って、従来のように、別途用意する作業
台などにメカニカルスプライス接続工具を設置して、そ
の作業台上のメカニカルスプライス接続工具まで光ファ
イバを引きまわしてくる必要がなくなり、従来のメカニ
カルスプライス接続工具よりも大幅に光ファイバの接続
余長を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるメカニカルスプライス
接続工具の斜視図である。
【図2】同上で光ファイバフォルダ34を取り外した状
態の斜視図である。
【図3】同上のメカニカルスプライス接続工具の平面図
である。
【図4】同上における光ファイバフォルダ34の詳細斜
視図である。
【図5】同上で光ファイバ5及びメカニカルスプライス
1をセット後の平面図である。
【図6】同上で操作用ボタン35を押して間隔L1とし
たときの平面図である。
【図7】同上で更に操作用ボタン35を押して間隔L2
としたときの平面図である。
【図8】同上で更に操作用ボタン35を押して間隔L3
としたときの平面図である。
【図9】同上におけるくさび移動手段のくさび伝動機構
αの概要機構図である。
【図10】操作用ボタン35が間隔L1のときのくさび
移動手段のくさび伝動機構αの概要機構図である。
【図11】操作用ボタン35が間隔L3のときのくさび
移動手段のくさび伝動機構αの概要機構図である。
【図12】他のくさび移動手段のくさび伝動機構βの概
要機構図である。
【図13】同上における光ファイバ移動手段の光ファイ
バ伝動機構γの概要機構図である。
【図14】光ファイバ移動手段の光ファイバ伝動機構γ
において、(a)はピニオンとラックの、(b)は平歯
車と中継ピニオンのそれぞれ噛合部位拡大概要機構図で
ある。
【図15】メカニカルスプライスの斜視図である。
【図16】(a)は従来のメカニカルスプライス接続工
具の概略斜視図、(b)は矢視されたメカニカルスプラ
イス設置部21の周辺の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1…メカニカルスプライス 5…光ファイバ 10…工具本体 11…V溝基盤 12…ふた基盤 13…光ファイバ挿入穴 14…スリット 15…V溝 16…クランプスプリング 21…メカニカルスプライス設置部 22,32…工具台盤 23…くさび 24…光ファイバフォルダ 25…くさび操作用ハンドル 31…メカニカルスプライス設置部 33…くさび 34…光ファイバフォルダ 35…操作用ボタン 35a…ボタン杆部材 41…回転円盤 42…原動リンク 43…従動リンク 51…楕円カム盤 53…原動リンク 60…平歯車 61,65…ピニオン 62,66…ラック 63…中継ピニオン 64…中継両歯ラック 321…光ファイバフォルダ固定具 322…固定具スライド溝 341…挾持下基盤 342…挾持上基盤 343…長さ調整部 A,B,C,D,E,F,G,H,A’,B’,C’,
D’,E’…矢印 I,J,K,M,N,Q…矢印 L…間隔 O…回転軸 P…点 α,β…くさび伝動機構 γ…光ファイバ伝動機構

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メカニカルスプライスを用いて光ファイバ
    を心合せ接続する工具であるメカニカルスプライス接続
    工具であって、 片手で把持押動される操作用ボタンを有し、 当該操作用ボタンを片手で握り締め押動することで、前
    記メカニカルスプライスを用いた光ファイバの心合せと
    突き合せ接続を同時完了させる構成からなる、 ことを特徴とするメカニカルスプライス接続工具。
  2. 【請求項2】前記光ファイバの接続心合せと突き合せを
    同時完了させる構成は、 前記メカニカルスプライスを着脱自在に保持するメカニ
    カルスプライス設置部と、 前記操作用ボタンの把持押動に連動して前記メカニカル
    スプライス片側に直交状に割込み移動するくさびと、を
    有してなる、 ことを特徴とする請求項1に記載のメカニカルスプライ
    ス接続工具。
  3. 【請求項3】前記メカニカルスプライスは、 上下に重合する一対のV溝基盤及びふた基盤と、 当該V溝基盤及びふた基盤を片側から把持するクランプ
    スプリングと、を有して構成され、 前記V溝基盤に設けられたV溝に沿って、当該V溝基盤
    と前記ふた基盤の間に心合せ自在に接続対象の光ファイ
    バを突き合せ挟み込み、当該V溝基盤及び当該ふた基盤
    を前記クランプスプリングで弾性把持する構成からな
    る、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のメカニカルス
    プライス接続工具。
  4. 【請求項4】前記操作用ボタンと前記くさびと前記メカ
    ニカルスプライス設置部は、 当該操作用ボタン共々把持自在な工具本体に一体として
    出没自在に装着・組込まれてなる、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載のメカニカルス
    プライス接続工具。
  5. 【請求項5】前記光ファイバの心合せと突き合せ接続を
    同時完了させる構成は、 前記メカニカルスプライス設置部に保持されているメカ
    ニカルスプライスの上下一対の前記V溝基盤と前記ふた
    基盤の他片側境目に設けられたスリットへ、前記くさび
    を抜き差しするくさび移動手段と、 前記くさびによって上下一対の前記V溝基盤と前記ふた
    基盤の間に空けられたV溝上隙間に、接続対象の各光フ
    ァイバを挾持して、左右両側からそれぞれ挿入する左右
    一対の光ファイバ移動手段と、を有してなる、 ことを特徴とする請求項2、3又は4に記載のメカニカ
    ルスプライス接続工具。
  6. 【請求項6】前記くさび移動手段は、 前記操作用ボタンを一端に枢着した原動リンクの他端を
    回転円盤に枢結するとともに一端を当該回転円盤に枢結
    した従動リンクの他端に前記くさびを枢着して、当該操
    作用ボタンが握り締め押動することにより、前記くさび
    を進出動作させて、前記メカニカルスプライス設置部に
    保持されている前記メカニカルスプライスの前記V溝基
    盤と前記ふた基盤の他片側境目に設けられた前記スリッ
    トへ、前記くさびを割り込み挿入させるくさび伝動機構
    からなる、 ことを特徴とする請求項5に記載のメカニカルスプライ
    ス接続工具。
  7. 【請求項7】前記くさび移動手段は、 前記操作用ボタンを一端に枢着した原動リンクの他端に
    枢結する楕円カム盤の外周カム面を、前記くさびを一体
    固着したカムホロワに接触して、当該操作用ボタンが握
    り締め押動することにより、前記くさびを進出動作させ
    て、前記メカニカルスプライス設置部に保持されている
    前記メカニカルスプライスの前記V溝基盤と前記ふた基
    盤の他片側境目に設けられた前記スリットに割込み挿入
    させるくさび伝動機構からなる、 ことを特徴とする請求項5に記載のメカニカルスプライ
    ス接続工具。
  8. 【請求項8】前記左右一対の光ファイバ移動手段は、 適宜挾持された前記光ファイバを固定する光ファイバフ
    ォルダ固定具をそれぞれ一端に取付けた左右一対のラッ
    クに噛合する左右一対のピニオンの一方を平歯車にかつ
    他方を中継両歯ラックの片歯にそれぞれ噛合するととも
    に、当該中継両歯ラックの他片歯に噛合する中継ピニオ
    ンを前記平歯車に噛合わせて、前記操作用ボタンを握り
    締め押動することにより、前記光ファイバ相互を接近動
    作させて、前記メカニカルスプライス設置部に保持され
    ている前記メカニカルスプライスの前記V溝基盤と前記
    ふた基盤との間の前記V溝上隙間に、接続対象の光ファ
    イバが挿入するように、当該光ファイバを移動させる光
    ファイバ伝動機構からなる、 ことを特徴とする請求項5、6又は7に記載のメカニカ
    ルスプライス接続工具。
  9. 【請求項9】前記回転円盤と前記楕円カム盤と前記平歯
    車は、 それぞれの中央を同軸に貫着して、前記操作用ボタンが
    一段的に握り締め押動されることにより、前記くさびを
    動作させて、前記メカニカルスプライス設置部に保持さ
    れている前記メカニカルスプライスの前記V溝基盤と前
    記ふた基盤の他片側境目に設けられた前記スリットへ、
    前記くさびを割込み挿入して、当該V溝基盤と当該ふた
    基盤との間に前記V溝上隙間を前記クランプスプリング
    の把持弾性力に抗して抉じ開け、 更に前記操作用ボタンが二段的に握り締め押動されるこ
    とにより、前記光ファイバ相互を接近動作させて、当該
    メカニカルスプライスの当該V溝基盤と当該ふた基盤と
    の間の当該V溝上隙間に、接続対象の光ファイバが挿入
    するように、当該光ファイバを移動させ、 更に前記操作用ボタンが三段的に握り締められ押動され
    ることにより、当該くさびを退行動作させて、当該スリ
    ットに挿入されている当該くさびを、当該スリットから
    引き抜き自在に逐次伝動するよう配置構成する、 ことを特徴とする請求項6、7又は8に記載のメカニカ
    ルスプライス接続工具。
  10. 【請求項10】前記左右一対の光ファイバ移動手段は、 接続対象の光ファイバを着脱自在にそれぞれ固定する左
    右一対の光ファイバフォルダと、 前記左右一対の光ファイバフォルダをそれぞれ着脱自在
    に保持するとともに、前記操作用ボタンが握り締められ
    押動することにより、前記メカニカルスプライス設置部
    に保持されている前記メカニカルスプライス左右両端各
    々に向かって移動して、当該メカニカルスプライスの前
    記V溝基盤と前記ふた基盤との間のV溝上隙間に、当該
    左右一対の光ファイバフォルダに固定されている各光フ
    ァイバを両側から挿入する光ファイバ固定具と、を有す
    る、 ことを特徴とする請求項5、6、7、8又は9に記載の
    メカニカルスプライス接続工具。
  11. 【請求項11】前記光ファイバフォルダは、 V字形状の溝であるV溝が全長に設けられている挾持下
    基盤と、挾持上基盤と、を有し、 当該V溝に接続対象の光ファイバを配置して、当該挾持
    下基盤と当該挾持上基盤とで当該光ファイバを挟んで固
    定自在に構成する、 ことを特徴とする請求項10に記載のメカニカルスプラ
    イス接続工具。
  12. 【請求項12】前記光ファイバフォルダは、 接続対象の光ファイバの前記メカニカルスプライスへの
    挿入長を設定するためのスケールとなる長さ調整部を有
    する、 ことを特徴とする請求項10又は11に記載のメカニカ
    ルスプライス接続工具。
  13. 【請求項13】前記操作用ボタンは、 前記工具本体に出没自在に装着したボタン杆部材の外端
    に、前記メカニカルスプライス設置部に設置されている
    前記メカニカルスプライスの長手方向と略平行状に握り
    手部材を固設する、 ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11又は12に記載のメカニカルスプライス
    接続工具。
  14. 【請求項14】前記左右一対の光ファイバフォルダは、 工具台盤の中央上に不動に固定された前記工具本体を中
    に挟んで左右対称状に、前記光ファイバフォルダ固定具
    に着脱自在に保持して前記工具台盤左右上に配置され、 一方、前記メカニカルスプライス設置部に設置されてい
    る前記メカニカルスプライスの前記V溝基盤のV溝がな
    す直線と、同一直線上に設けられた左右一対の溝である
    固定具スライド溝を前記工具台盤上面左右に延在形成
    し、 他方、前記光ファイバフォルダ固定具を、前記操作用ボ
    タンが握り締められ押動されることにより、前記左右固
    定具スライド溝にそれぞれ沿って且つ前記メカニカルス
    プライス両端に向かって前記工具台盤上を滑動自在に構
    成する、 ことを特徴とする請求項10、11、12又は13に記
    載のメカニカルスプライス接続工具。
  15. 【請求項15】前記くさびは、 前記メカニカルスプライス設置部に設置された前記メカ
    ニカルスプライスの前記操作用ボタン側横合に沿って進
    退自在に臨設するとともに前記工具本体に出没動自在に
    装着する、 ことを特徴とする請求項4、5、6、7、8、9、1
    0、11、12、13又は14に記載のメカニカルスプ
    ライス接続工具。
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