JP2002071742A - 部分放電検出装置および部分放電監視システム - Google Patents

部分放電検出装置および部分放電監視システム

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JP2002071742A
JP2002071742A JP2000260519A JP2000260519A JP2002071742A JP 2002071742 A JP2002071742 A JP 2002071742A JP 2000260519 A JP2000260519 A JP 2000260519A JP 2000260519 A JP2000260519 A JP 2000260519A JP 2002071742 A JP2002071742 A JP 2002071742A
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partial discharge
electric machine
rotating electric
detection device
circuit
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Kichiji Kaneda
吉治 兼田
Takao Tsurimoto
崇夫 釣本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイムで回転電機の状態を監視するこ
とが可能な小型、軽量、低コストの部分放電検出装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 回転電機のフレーム内に設けられた部分
放電センサ5からの検出信号を、中心周波数が5〜40
MHzの範囲にあり、通過帯域幅が上記中心周波数の1
/10〜1/3である狭帯域フィルタ11で濾波し、ピ
ーク検出回路12、アナログ/デジタル変換メモリ1
3、表示器14、及びコンピュータ15を用いて、回転
電機の固定子巻線に印加される電圧周波数の各サイクル
に安定して発生する最大部分放電レベルの強度を計測し
て表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部分放電を検出す
る部分放電検出装置および部分放電監視システムに関す
るものであり、特にリアルタイムで回転電機等の部分放
電をオンライン検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般産業のプラントの規模は大形
化の一途をたどっており、これに伴って回転電機も大形
化するとともにその設置数も増大している。従って、こ
のような電気機器においては高い信頼性が要求されるの
で、保守点検を確実に行い、絶縁破壊などの突発事故を
未然に防止する必要がある。特に回転電機等の電気機器
においては運転中の絶縁状態監視が重要になって来てお
り、その監視項目として絶縁性状を現す部分放電の連続
監視技術が重要視されて来ている。回転電機では、固定
子巻線の絶縁層に運転ストレスによって亀裂や剥離など
の劣化が生じると、運転中の電圧により劣化部で部分放
電が発生する。この部分放電を計測することにより絶縁
の劣化状態を把握している。回転電機等の部分放電は一
般にノイズの中に埋もれているため、部分放電信号とノ
イズを識別して部分放電のみを計測する必要がある。部
分放電とノイズを弁別して絶縁劣化したときの劣化部分
の放電を計測し、絶縁の劣化状態を把握する方法は、従
来から多くの方法が行われている。
【0003】図9は特開平3−12574号公報に示さ
れた回転電機の異常検出方法の構成図である。図9にお
いて、101は3相電動機であり、この電動機101の
固定子102の各相巻線U,V,Wに3相線路103が
接続されている。この線路103には、高周波ロスの少
ない固体コンデンサ104を結合コンデンサとして接続
している。そして、固体コンデンサ104に、検出器1
05、切り替えスイッチ106、ノイズフィルタ107
および部分放電測定部108を接続している。また、部
分放電測定部108は、電動機101の始動時の部分放
電および定常運転中の部分放電を測定するための部分放
電測定部109、部分放電取り込み時間を制御する放電
取り込み時間制御部110および放電データを保存する
ための放電データ保存部111より構成されている。
【0004】上記構成においては、電動機の巻線に絶縁
劣化や固定力劣化が生じると、電動機の始動時の最大放
電電荷量と定常運転時の最大放電電荷量との間に顕著な
差がに現われることに着目し、電動機101の始動時の
部分放電量と定常運転時の部分放電量とを部分放電測定
部108により計測し、その差を比較して電動機101
の固定子102の巻線劣化を判断する。
【0005】また、図10は特願平11−143605
号明細書に示された回転電機の異常検出装置を示す構成
図であり、回転電機の異常に伴って発生する部分放電を
計測するものである。図10において、異常検出方装置
は、複数台の回転電機200の部分放電を検出する複数
の部分放電検出手段201,202と、複数の部分放電
検出手段201,202から任意の1つの信号を選択す
る切換器203と、選択した部分放電検出手段の信号を
計測する部分放電計測手段204と、複数の部分放電検
出手段201、202の一つを任意に選定し、予め各部
分放電検出手段ごとに決定された計測条件、判定条件、
管理条件に従って、各部分放電検出手段ごとに計測、ノ
イズ除去、絶縁診断判定、データ管理を行い、計測結果
を表示するコンピュータ205と、コンピュータ205
から切換器203と部分放電計測手段204を制御する
制御手段206とを備えるものである。部分放電計測手
段204は第1の狭帯域検出回路207と第2の狭帯域
検出回路208とを有し、第1の狭帯域検出回路207
と第2の狭帯域検出回路208は、コンピュータ205
により、選定された部分放電検出手段ごとに帯域が決定
されている。選定された部分放電検出手段の信号は第1
の狭帯域検出回路207と第2の狭帯域検出回路208
を通過し、第1の狭帯域検出回路207と第2の狭帯域
検出回路208を通過した第1の狭帯域信号と第2の狭
帯域信号は、コンピュータ205に入力される。コンピ
ュータ205において、第1の狭帯域信号と第2の狭帯
域信号とを比較して部分放電を識別して計測する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転電機の異常
検出方法は以上のようにしてなされており、図9に示さ
れた構成のものにおいては、異常検出に際して、始動時
と定常運転時の部分放電量を計測し、計測したデータを
さらに比較して絶縁診断判定を行うため、リアルタイム
出力が出来ないという問題があった。また、始動時と定
常運転時の部分放電量を計測する際に、部分放電とノイ
ズを弁別するノイズフィルタ107を介して部分放電を
計測しているが、従来用いられている上記ノイズフィル
タ107では部分放電とノイズとの弁別が十分でなく、
部分放電量を精度良く検出することが出来なかった。ま
た、図10に示す回転電機の異常検出装置においては、
部分放電検出手段で計測したデータを、コンピュータに
より部分放電検出手段ごとに帯域が決定された2つの狭
帯域検出回路を通過させてノイズ除去し、2つの狭帯域
信号を比較して計測結果を出力するとともに、絶縁診断
判定を行うため、リアルタイム出力が出来ないという問
題があった。また、装置の構成が複雑で高価になるとい
う問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、部分放電を精度良く計測
し、リアルタイムで回転電機の状態を監視することが可
能な部分放電検出装置を提供することを目的とする。ま
た、現場では信号のレベルのみを把握管理し、詳細デー
タはセンター計算機にて詳細解析できる、小型、軽量、
低コストの部分放電検出装置を提供することを目的とす
る。また、複数台の回転電機の運転中の部分放電状態を
センターで一括管理できる部分放電監視システムを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
る部分放電検出装置は、回転電機のフレーム内に設けら
れ、上記回転電機の部分放電を検出する部分放電センサ
と、この部分放電センサで検出された信号を1つのフィ
ルタで濾波し、上記1つのフィルタで濾波したパルス信
号より部分放電の強度を計測して表示する部分放電計測
回路とを備えた部分放電検出装置であって、上記フィル
タは中心周波数が5〜40MHzの範囲にあり、通過帯
域幅が上記中心周波数の1/10〜1/3である狭帯域
フィルタで構成したものである。
【0009】また、本発明の第2の構成による部分放電
検出装置は、第1の構成において、回転電機の母線から
電磁誘導によって受電することにより、部分放電計測回
路を駆動するようにしたものである。
【0010】また、本発明の第3の構成による部分放電
検出装置は、第1の構成において、バッテリを有し、部
分放電の計測時のみ上記バッテリを部分放電計測回路に
接続し、上記部分放電計測回路を駆動するようにしたも
のである。
【0011】また、本発明の第4の構成による部分放電
検出装置は、第1の構成において、部分放電計測回路が
ピーク検出回路を有し、回転電機の固定子巻線に印加さ
れる電圧周波数の各サイクルに安定して発生する最大部
分放電レベルの強度を計測して表示するようにしたもの
である。
【0012】また、本発明の第5の構成による部分放電
検出装置は、第1ないし第4のいずれかの構成におい
て、部分放電計測回路で計測された部分放電の強度を出
力する通信ポートと、上記部分放電の強度をセンター計
算機に送信する通信装置とを備えたものである。
【0013】また、本発明の部分放電監視システムは、
第5の構成の部分放電検出装置を複数の回転電機に設置
し、センター計算機にて各部分放電検出装置より送信さ
れたデータを処理するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1を図を用いて説明する。図1は本発明の実施
の形態1による部分放電検出装置を示す構成図である。
図2および図3は各々本発明の実施の形態1に係わる回
転電機の断面構成図および側面図である。図1〜3にお
いて、1は回転電機、2は回転電機のフレーム、3は回
転電機の回転子、4は回転電機の固定子、5は回転電機
の部分放電を検出する部分放電センサ、6はリード線、
7は部分放電モニタ(PDモニタ)、8は部分放電計測
回路(PD計測回路)、9はレベル切換器、10は増幅
器、11はMHz帯で一定周波数範囲のみを濾波する狭
帯域フィルタであり、ここでは通過帯域中心周波数が1
0MHz、帯域幅が3MHzの狭帯域フィルタである。
12はピーク検出回路、13はアナログ/デジタルメモ
リ回路(A/Dメモリ)、14は表示器、15はコンピ
ュータ(CPU)、16は制御バス、18は部分放電計
測回路8を駆動する商用周波100V電源からの供給電
源ケーブルを示す。実施の形態1の部分放電モニタ7は
図2と図3に示すように回転電機1に設置される。図2
において、部分放電センサ5は回転電機1の固定子4の
固定子コイル(図示せず)に隣接して設けられており、
部分放電センサ5で検出した信号はリード線6で回転電
機1のフレーム2の外側に設けたPDモニタ7に伝送さ
れる。
【0015】本実施の形態においては、増幅器10が飽
和しないように制御されており、部分放電センサ5で検
出した信号のうちフィルタ11で濾波した信号成分のみ
が計測される。図4は部分放電センサ5として、RTD
(Resistance Temperature D
etector)を用いた時の部分放電パルスとノイズ
の周波数特性である。回転電機内にノイズ発生源が無い
水車発電機や電動機などでは、5〜40MHzの範囲で
は固定子巻線で発生する部分放電の信号は伝播距離が短
いので減衰せず大きく検出される。一方ノイズは機外か
ら伝播して来るため高周波成分の減衰が大きく、5〜4
0MHzの範囲では小さく検出される。これは帯域幅が
3MHz程度の狭帯域で検出すると特に顕著である。本
実施の形態1ではフィルタ11の中心周波数fcを10
MHzとした。図5は部分放電とノイズの発生位相特性
である。図5(a)に固定子巻線で発生する代表的な部
分放電の位相特性を示す。図に示すように部分放電は固
定子巻線にかかる電圧の変化(dv/dt)が大きい位
相で発生する。図5(b)はフィルタ11で濾波する前
の部分放電とノイズの位相特性である。図5(b)では
図4に示す全周波数範囲が計測される。このように、フ
ィルタ11で濾波する前は低周波数域でのノイズが大き
いため部分放電はノイズに埋もれてうまく検出されな
い。図5(c)はfc=10MHzのフィルタ11で濾
波後の位相特性である。図示されるようにノイズが抑制
され部分放電を選択的に検出することができるようにな
る。ピーク検出回路12では検出レベルの設定値を調整
することにより、図5(c)に示されるノイズより大き
い部分放電を計測する。ピーク検出回路12で計測され
た設定値以上の強度を有する信号は、アナログ/デジタ
ルメモリ回路13にその波高値が保持され、デジタル変
換されて記憶される。このようにして商用周波数の各サ
イクル当たりの大きいパルスが計測され、表示器14に
表示される。
【0016】なお、図4から明らかなように、フィルタ
11の中心周波数帯域は10MHzに限定されるもので
はなく、5〜40MHzの範囲でノイズが小さい帯域を
選択すれば同様の効果を奏する。また、フィルタ11の
通過帯域幅は中心周波数の1/10〜1/3とするとよ
い。
【0017】また、増幅器10はログアンプを用いても
同様の効果を奏する。
【0018】また、部分放電モニタ7の設置位置は上記
に限定されるものではなく、回転電機1の近傍で巡視員
の見易い箇所、あるいは回転電機1の操作室に設置して
も同様の効果を奏する。
【0019】以上のように、本実施の形態によれば、フ
ィルタを5〜40MHzの範囲の狭帯域フィルタとした
ことにより、部分放電パルスとノイズのS/N比が向上
するため、ノイズを抑制して部分放電のみを選択的に計
測できる。また、本実施の形態の部分放電検出装置は、
部分放電を計測し詳細解析して絶縁診断判定を行うもの
ではなく、部分放電の強度を精度良く計測して表示する
ものであるので、回転電機の状態をリアルタイムで監視
できる効果がある。また、部分放電信号は商用周波数の
各サイクルの大きいパルスを計測するようにしたので、
絶縁劣化に有害な部分放電のみを選択的に検出できる効
果がある。更に、計測回路が簡素化でき装置を安価に提
供できる効果がある。
【0020】実施の形態2.図6は本発明の実施の形態
2による部分放電検出装置を示す構成図である。図6に
おいて、17はプラグ、18は電源ケーブル、19は高
圧電動機を駆動する駆動用の高電圧母線、20は電磁誘
導機器、21は電源回路である。本実施の形態2におい
ては、電動機の近傍にある駆動用の高電圧母線19に設
けた電磁誘導機器20を用いて電磁的に電力を得、電源
回路21で所定の直流駆動電圧に変換し、電源ケーブル
18を介して部分放電計測回路8に電力を供給する。部
分放電計測回路8における動作は実施の形態1と同様で
ある。この構造によれば高電圧母線19から電力を供給
するので100V商用周波電源が不要となる。したがっ
て、配線工事が簡素化でき安価に設置することができ
る。また、発電所取水口の循環水ポンプや海水ポンプな
ど、既設機への100V敷設工事が困難な回転電機への
部分放電検出装置の設置が容易となる効果がある。
【0021】なお、本実施の形態2に示すものは高圧電
動機の他に発電機などの回転電機にも適用できる。発電
機に適用する場合の母線19は発電機から主変圧器に電
力輸送する相分離母線である。前述と同様に、回転電機
の近傍にある上記母線19に設けた電磁誘導機器20を
用いて電磁的に電力を得て、電源回路21で所定の直流
駆動電圧に変換し、電源ケーブル18を介して部分放電
計測回路8に電力を供給する。
【0022】実施の形態3.図7は本発明の実施の形態
3による部分放電検出装置を示す構成図である。図7に
おいて、22はバッテリーであり、例えば電池である。
本実施の形態3においては、部分放電計測回路8の駆動
電源として電池22を備えており、部分放電の計測時の
み上記電池22を部分放電計測回路8に接続し、上記部
分放電計測回路8を駆動するようにする。部分放電計測
回路8は信号を読み取る時のみ作動すればよく、従って
部分放電検出装置の電源構成を電池として、計測時のみ
電源プラグ17を接続し、計測しない時には接続を外
す。こうすれば、電源配線が不要となり簡素化でき、装
置を安価に設置できる。電池22は複数の部分放電検出
装置に1台あればよく、経済効果が大きい。
【0023】実施の形態4.本実施の形態4において
は、図1、図6、及び図7に示す部分放電計測回路8に
ついてさらに詳細に説明する。コンピュータ15によ
り、ピーク検出回路12における保持時間を100μs
とし、その間の最大値を保持した後にデジタル変換す
る。また、ピーク検出回路12の検出レベルの設定値を
調整することにより、商用周波数の各サイクル当たりの
大きいパルスを10個程度計測するようにする。発生し
た部分放電パルスを1秒間取り込み、取り込んだパルス
を大きい順にカウントして60番目のパルスの大きさを
2秒間表示する。表示している間に平行して1秒間計測
し、同様に60番目のパルスの大きさを求める。このよ
うに、2秒間に1回、1秒間の計測を行い、2秒間表示
をくり返す。放電は1秒おきに計測するが、回転電機の
部分放電は安定して発生しており、部分放電計測には十
分である。
【0024】以上のように、本実施の形態の部分放電計
測回路8においては、商用周波数の各サイクルにおける
大きい部分放電パルスを10個程度計測し、発生した部
分放電パルスを1秒間取り込み、取り込んだパルスを大
きい順にカウントして60番目のパルスの大きさを表示
するようにしたので、回転電機の固定子巻線に印加され
る電圧周波数の各サイクルに安定して発生する最大部分
放電レベルの強度を計測することとなり、計測回路が簡
素化でき装置を安価に提供できる効果がある。また、回
転電機固定子巻線の絶縁劣化に有害な部分放電のみを選
択的に計測できる効果がある。また、2秒間表示するよ
うにしたので、目視で十分に読み取ることができる。
【0025】なお、保持時間は100μに限定されるも
のではなく、各サイクル当たり1〜10個の大きなパル
スを計測するように変更してもよい。また、計測時間の
1秒や表示時間が2秒間であることに限定されるもので
はないことは言うまでもない。また、放電レベル表示は
1秒間計測したデジタル値の60番目の大きさを表示す
るようにしたが、アナログ的に最大放電レベルを表示し
ても同様の効果を奏する。また、本実施の形態では商用
周波数の各サイクル当たりの大きいパルスを計測するよ
うにしたが、回転電機の固定子巻線に印加される電圧周
波数の各サイクル当たりの大きいパルスを計測するよう
にすればよい。
【0026】実施の形態5.図8は本発明の実施の形態
5による部分放電検出装置及び部分放電監視システムを
示す構成図である。図8において、23は部分放電計測
回路8で計測された部分放電の強度を出力する通信ポー
ト、24は出力された部分放電の強度をセンター計算機
25に送信する通信装置である。
【0027】次に本実施の形態の動作について説明す
る。A/Dメモリ13には1秒間のデジタルデータが記
録でき、繰り返し最新のデータが重ね書きして記録され
る。通信ポート23に通信装置24を接続し、通信装置
24からの指令でA/Dメモリ13に記録された最新の
データを通信手段24を用いてセンター計算機25に伝
送する。通信データには回転機名や計測日時などが付加
されて伝送される。センター計算機25には他の回転電
機(図8のB機)に設けられた部分放電検出装置からの
信号も伝送され、多くの回転電機1のデータが集積され
る。通信手段はPHSや携帯電話、通常の公衆回線な
ど、いずれでもよい。
【0028】このように構成することにより、センター
にて多数台の回転電機の運転中の部分放電状態を把握す
ることができ、回転電機の機種分類、使用形態分類等の
絶縁劣化要因毎に分類して絶縁診断判定でき、さらに分
類毎の回転電機のデータ管理が可能となる。また、現場
では信号のレベルのみを把握管理するので、小型、軽
量、低コストの部分放電検出装置が得られるとともに、
センターにて絶縁診断判定できる部分放電検出装置が得
られる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1の構成の
部分放電検出装置によれば、回転電機のフレーム内に設
けられ、上記回転電機の部分放電を検出する部分放電セ
ンサと、この部分放電センサで検出された信号を1つの
フィルタで濾波し、上記1つのフィルタで濾波したパル
ス信号より部分放電の強度を計測して表示する部分放電
計測回路とを備えた部分放電検出装置であって、上記フ
ィルタは中心周波数が5〜40MHzの範囲にあり、通
過帯域幅が上記中心周波数の1/10〜1/3である狭
帯域フィルタで構成したので、ノイズを抑制して部分放
電を選択的に計測できると共に、回転電機の状態をリア
ルタイムで監視できる効果がある。
【0030】また、本発明の第2の構成の部分放電検出
装置によれば、第1の構成において、回転電機の母線か
ら電磁誘導によって受電することにより、部分放電計測
回路を駆動するようにしたので、配線工事が簡素化でき
安価に設置することができると共に、既設機への100
V敷設工事が困難な回転電機への部分放電検出装置の設
置が容易となる効果がある。
【0031】また、本発明の第3の構成の部分放電検出
装置によれば、第1の構成において、バッテリを有し、
部分放電の計測時のみ上記バッテリを部分放電計測回路
に接続し、上記部分放電計測回路を駆動するようにした
ので、電源配線が不要となり簡素化でき、装置を安価に
設置できる。
【0032】また、本発明の第4の構成の部分放電検出
装置によれば、第1の構成において、部分放電計測回路
がピーク検出回路を有し、回転電機の固定子巻線に印加
される電圧周波数の各サイクルに安定して発生する最大
部分放電レベルの強度を計測して表示するようにしたの
で、計測回路が簡素化できると共に、回転電機固定子巻
線の絶縁劣化に有害な部分放電のみを選択的に計測でき
る効果がある。
【0033】また、本発明の第5の構成の部分放電検出
装置によれば、第1ないし第4のいずれかの構成におい
て、部分放電計測回路で計測された部分放電の強度を出
力する通信ポートと、上記部分放電の強度をセンター計
算機に送信する通信装置とを備えたので、小型、軽量、
低コストの部分放電検出装置が得られると共に、センタ
ーにて絶縁診断判定も可能となる効果がある。
【0034】また、本発明の部分放電監視システムによ
れば、第5の構成の部分放電検出装置を複数の回転電機
に設置し、センター計算機にて各部分放電検出装置より
送信されたデータを処理するようにしたので、現場では
信号のレベルのみを把握管理し、センターで多数台の回
転電機の運転中の部分放電状態を一括管理することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による部分放電検出
装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係わる回転電機を
示す断面構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係わる回転電機を
示す側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による部分放電検出
装置の動作を説明する説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による部分放電検出
装置の動作を説明する説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による部分放電検出
装置を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による部分放電検出
装置を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による部分放電検出
装置及び部分放電監視システムを示す構成図である。
【図9】 従来の回転電機の異常検出方法を示す構成図
である。
【図10】 従来の他の回転電機の異常検出装置を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 回転電機、2 フレーム、3 回転子、4 固定
子、5 部分放電センサ、6 リード線、7 部分放電
モニタ、8 部分放電計測回路、9 レベル切換器、1
0 増幅器、11 狭帯域フィルタ、12 ピーク検出
回路、13 アナログ/デジタルメモリ回路、14 表
示器、15 コンピュータ、16 制御バス、17 プ
ラグ、18 電源ケーブル、19 高電圧母線、20
電磁誘導機器、21 電源回路、22 電池、23 通
信ポート、24 通信装置、25センター計算機、10
1 3相電動機、102 固定子102、103 3相
線路、104 固体コンデンサ、105 検出器、10
6 切り替えスイッチ、107 ノイズフィルタ、10
8 部分放電測定部、109 部分放電測定部、110
放電取り込み時間制御部、111 放電データ保存
部、200 回転電機、201,202 部分放電検出
手段、203 切換器、204 部分放電計測手段、2
05 コンピュータ、206 制御手段、207 第1
の狭帯域検出回路、208 第2の狭帯域検出回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機のフレーム内に設けられ、上記
    回転電機の部分放電を検出する部分放電センサと、この
    部分放電センサで検出された信号を1つのフィルタで濾
    波し、上記1つのフィルタで濾波したパルス信号より部
    分放電の強度を計測して表示する部分放電計測回路とを
    備えた部分放電検出装置であって、上記フィルタは中心
    周波数が5〜40MHzの範囲にあり、通過帯域幅が上
    記中心周波数の1/10〜1/3である狭帯域フィルタ
    で構成したことを特徴とする部分放電検出装置。
  2. 【請求項2】 回転電機の母線から電磁誘導によって受
    電することにより、部分放電計測回路を駆動するように
    したことを特徴とする請求項1記載の部分放電検出装
    置。
  3. 【請求項3】 バッテリを有し、部分放電の計測時のみ
    上記バッテリを部分放電計測回路に接続し、上記部分放
    電計測回路を駆動するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の部分放電検出装置。
  4. 【請求項4】 部分放電計測回路は、ピーク検出回路を
    有し、回転電機の固定子巻線に印加される電圧周波数の
    各サイクルに安定して発生する最大部分放電レベルの強
    度を計測して表示するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の部分放電検出装置。
  5. 【請求項5】 部分放電計測回路で計測された部分放電
    の強度を出力する通信ポートと、上記部分放電の強度を
    センター計算機に送信する通信装置とを備えたことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の部分放電
    検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の部分放電検出装置を複数
    の回転電機に設置し、センター計算機にて各部分放電検
    出装置より送信されたデータを処理するようにしたこと
    を特徴とする部分放電監視システム。
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