JP2002068229A - 積層ボトルの口上面シール構造 - Google Patents

積層ボトルの口上面シール構造

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JP2002068229A
JP2002068229A JP2000255999A JP2000255999A JP2002068229A JP 2002068229 A JP2002068229 A JP 2002068229A JP 2000255999 A JP2000255999 A JP 2000255999A JP 2000255999 A JP2000255999 A JP 2000255999A JP 2002068229 A JP2002068229 A JP 2002068229A
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JP2000255999A
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Keiji Hamamoto
啓二 浜本
Kazuya Iwahashi
一也 岩橋
Makoto Kuroki
真 黒木
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Taisei Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボトル口上面を内側層と外側層の両者で構成
することによって、内外層のいずれもがシール材に確実
に接触できるようにし、両層がそれぞれ持つバリアー機
能の有効利用を図る。 【解決手段】 ボトル1の口部2の口上面2Aに、内側
樹脂層11及び外側樹脂層12の両者を露呈させ、これ
ら内側樹脂層11及び外側樹脂層12の開口端部がいず
れもシール材7下面に密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2層以上の多層成
形された積層ボトルの口上面シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2種以上の樹脂材料を内外に
積層形成し、各樹脂材料の特性を利用することによっ
て、ガスバリアー性、耐薬品性、水蒸気透過性、並び
に、機械的強度等の多様な物性を兼ね備えた樹脂ボトル
や、内層が外層から剥離可能な積層剥離ボトルを得る方
法が知られている。
【0003】この積層樹脂ボトルでは、一般に、内層成
形材料としては内容液への樹脂組成物の溶出がなく耐薬
品性に優れるなどの化学的に安定な樹脂が用いられる一
方、外層成形材料としては、ボトルとしての機械的強度
が良好でガス透過性の小さな樹脂が用いられる。
【0004】かかる積層樹脂ボトルは、共押出成形法
(多層押出成形法)や、インサート成形法等によって積
層プリフォームを成形し、これをブロー成形することに
より製造される。そして、このボトル内に薬液やクリー
ムなどの内容物が充填され、ボトル口部に、シール材を
挟み込むようにキャップを取り付けることで、内容物を
外気から密閉するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記積層樹脂ボトルを
共押出ダイレクトブロー成形法により製造した場合、ボ
トル口部上端のパリソン残部をカットすることによっ
て、ボトルの口上面(口部開口端面)が形成される。こ
の場合、ボトル口部において内側層が外側層から落ち込
みを防止するために、外側層と内側層とを接着帯で接着
したり(特開平4−339759号公報参照)、容器口
部上端に内側層と外側層との係合部を設けることが知ら
れている(特開平6−345069号公報参照)。しか
し、前者の接着帯の形成は、内外両層の間に接着層を共
押し出しすることによって行うが、その形成に困難を伴
うものであった。また、後者の係合部の形成は、ブロー
金型とともに吹き込み装置のマンドレルを係合部の形状
に合わせた形状としなければならず、共押出ダイレクト
ブロー成形法の高いスループットや低コストといった利
点が損なわれるという問題がある。また、プリフォーム
を押出成形するため、プリフォーム形状の自由度が損な
われるとともに、寸法精度も射出成形に比して劣るもの
であった。
【0006】したがって、積層プリフォームをインサー
ト成形などの射出成形法を用いて製造することが好まし
く、これによれば、射出成形金型の設計により種々の形
状のブロー成形用プリフォームを成形することができ、
高い寸法精度を得ることができ、さらに、延伸ブロー成
形を行うことも可能となって、透明性、力学的強度並び
にガスバリアー性などの物理的性質に優れたボトルを得
ることができる。
【0007】射出ブロー成形法により成形される積層ボ
トルでは、一般に、ボトル口上面が内側層によって覆わ
れている。したがって、ボトル口部にキャップを被冠し
ても、外側層とシール材とが接触せず、シール材の直下
に内側層のみの部位が形成され、外側層がガスバリアー
性や水蒸気バリアー性などの機能を持たせても、シール
材の直下の内側層のみの部位をガスや水蒸気が透過して
しまい、所期のバリアー機能の確保を行うことが出来な
い。
【0008】そこで、本発明は、ボトル口上面を内側層
と外側層の両者で構成することによって、内外層のいず
れもがシール材に確実に接触できるようにし、両層がそ
れぞれ持つバリアー機能の有効利用を図ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、少なくとも内外2層の樹脂層を有する積層
ボトルの口上面にシール材を密着させてなる積層ボトル
の口上面シール構造である。ここで、積層ボトルは、射
出ブロー成形により成形されたものであることが好まし
い。射出ブロー成形は、積層プリフォームを射出成形
し、これをブロー金型でブロー成形するものである。な
お、積層プリフォームの射出成形は、内層プリフォーム
及び外層プリフォームの一方をまず射出成形し、これを
他方の射出成形金型にインサートしてその内面側若しく
は外面側に他方を射出成形するインサート成形法の他、
内層プリフォームと外層プリフォームをそれぞれ個別に
射出成形し、外層プリフォームの内側に内層プリフォー
ムを挿入する成形法をも含むものとする。また、上記内
側樹脂層(内層)と外側樹脂層(外層)の他に、これら
内外層間に中間層が積層形成されていてもよく、また、
上記外側樹脂層の外面側にさらに表面装飾層や表面保護
層などが積層形成されていてもよく、また、上記内側樹
脂層の内面側にさらに内面保護層などが積層形成されて
いてもよい。また、シール材としては、ボトル口上面の
全域に亘る円板状若しくは環状のゴムパッキンやシール
ガスケットなどを用いることができる。
【0010】そして、本発明の特徴は、上記ボトルの口
部の口上面に、内側樹脂層及び外側樹脂層のいずれもが
露呈しており、これら内側樹脂層及び外側樹脂層の開口
端部がいずれもシール材下面に密着される点にある。か
かる本発明によれば、両層の持つ水蒸気や酸素などのガ
スバリアー機能が、ボトル口上面近傍においても十分に
利用できる。また、外層にのみガスバリアー機能を持た
せ、内側樹脂層の成形材料としてポリプロピレン(P
P)、ポリエチレン(PE)若しくは環状オレフィンコ
ポリマー(COC)など、化学的に安定なポリオレフィ
ン用いることで、内層には内容製剤に対する耐薬品性の
向上を図るとともに、外側樹脂層の成形材料として、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)などのガスバリア
ー性に優れた樹脂を用いた場合でも、外側樹脂層の開口
端部がシール材に密着することにより所望のガスバリア
ー性が得られるとともに、内側樹脂層がシール材に密着
することにより、外側樹脂層が内容製剤に晒されること
がなく、ボトル並びに内容製剤の劣化を防止できる。ま
た、本発明によれば、積層ボトルの外層材料として、水
蒸気透過係数、酸素透過係数及び炭酸ガス透過係数がい
ずれも極めて小さいとともに、引裂き・衝撃・屈曲強さ
にも優れた二軸延伸PETを外層材料として用いること
も可能であり、これにより樹脂成形品によってエアゾー
ル容器などの耐圧容器を構成しつつも、内層材料として
化学的安定性の高い樹脂を用いることで内容液の劣化を
防止し得る。かかる外側樹脂層は、積層ボトルを射出延
伸ブロー成形することにより得ることができる。
【0011】上記本発明のシール構造において、シール
材を、内側樹脂層及び外側樹脂層の開口端部に渡って前
記口上面に押さえ付ける押さえ部材を備えることができ
る。かかる押さえ部材としては、例えば、ボトル口部に
着脱自在若しくは固定的に取り付けられるキャップや金
冠などを挙げることができる。これによれば、押さえ部
材をボトルに取り付けることによって、押さえ部材と、
内側樹脂層及び外側樹脂層の双方との間でシール部材が
挟圧されるようになるため、シール材が内側樹脂層及び
外側樹脂層から浮き上がることがなく、シール性のより
一層の確実化を図ることができる。
【0012】また、内側樹脂層の開口端部には、外方に
突出する鍔部を形成することができる。この鍔部は、全
周にわたって連続するものであってもよく、周方向のい
くつかの部位で非連続であってもよい。この鍔部の外周
縁には下方に突出する係止部を設けることができる。こ
の係止部も、全周にわたって連続形成することもでき、
周方向の複数箇所に平面視円弧状に形成することも可能
である。
【0013】一方、外側樹脂層の開口端部には、内側樹
脂層の係止部が嵌合する係合凹部を設けることができ
る。これによれば、内側樹脂層の開口端部の落ち込みを
確実に防止し得るとともに、キャップをボトル口部に螺
着する場合の内側樹脂層と外側樹脂層との相対回転が生
じることが防止される。
【0014】また、内側樹脂層の鍔部と外側樹脂層との
層間には、略水平な平坦部を設けることができる。これ
によれば、内側樹脂層の鍔部が外側樹脂層上に安定的に
係止され、ブロー成形時や成形後における内側樹脂層の
落ち込みをより確実に防止できる。
【0015】上記鍔部の外周面は略鉛直に形成すること
ができる。さらに、この鍔部の外周面を外側樹脂層の内
周面に面接密着させることが好ましい。また、係止部の
内周面は下方に至る程外方に傾斜するテーパー状に形成
することができる。これによれば、上記積層ボトルのブ
ロー成形用の積層プリフォームを、外層プリフォームの
内部に内層プリフォームを挿入することにより構成する
場合、内層側の上記係止部が、外層側の上記係止凹部に
円滑に嵌り込むようになり、生産性と歩留まりの向上が
図られる。
【0016】また、上記本発明のシール構造において、
外側樹脂層と内側樹脂層とを、ボトル口部において周方
向相対回転を阻止するべく周方向に係合させることがで
きる。かかる係合構造は適宜のものとすることができ、
例えば、ボトルのブロー成形用積層プリフォームをイン
サート成形する場合には、外層側の口部内面に周方向に
複数の凹凸(ローレット加工など)を形成し、その外層
プリフォームの内面側に内層プリフォームを射出成形す
ることで、内層プリフォームと外層プリフォームとが口
部において周方向に係合する構造が得られるから、この
積層プリフォームをブロー成形することで、本発明の積
層ボトルを得ることができる。
【0017】また、内側樹脂層の開口端部並びに外側樹
脂層の開口端部には、それぞれに周方向に延びる凸条を
形成することができる。そして、これら内外の凸条をい
ずれもシール材下面に係合させることにより、ボトル口
上面における十分な密封性を確保することが可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1及び図2は、本発明の第1実施形態に
係る積層ボトル1の口上面シール構造を示している。こ
の積層ボトル1は、化粧用クリーム剤などの包装容器と
して用いられる広口ボトルであって、円筒状口部2と、
該口部2よりも径方向外方に膨出する有底筒状の胴部3
とを備えている。また、ボトル1は、全域にわたって内
側樹脂層11と外側樹脂層12の二層積層構造となされ
ており、射出延伸ブロー成形法によって成形されてい
る。即ち、ボトル口部2は、内側樹脂層11の口部11
aと外側樹脂層12の口部12aとからなり、ボトル胴
部3は、内側樹脂層11の胴部11bと外側樹脂層12
の胴部12bとからなる。内側樹脂層11の成形材料と
しては、PP,PE若しくはCOCなどを採用すること
ができ、外側樹脂層12の成形材料としては、PETや
PBTなどを採用することができる。
【0020】積層ボトル1の口部2には、口部2の上方
及び外周を覆うようにキャップ4が着脱自在に取り付け
られる。ボトル口部2の外周、即ち、外側樹脂層12の
外周面にはネジ部5が形成されている。このネジ部5
に、キャップ4内周のネジ部6が螺合することにより、
キャップ4がボトル口部2に螺着される。
【0021】また、キャップ4には、口部2の外径とほ
ぼ同じ外径を有する円板上のシールパッキン7(シール
材)が設けられている。このパッキン7は、キャップ4
に設けられた底面視円形の嵌合凹部4a内に内嵌保持さ
れており、キャップ4をボトル口部2に螺着すると、ボ
トル口部2の口上面2A全域がパッキン7の下面に密着
され、ボトル口部2の上部開口がパッキン7によって閉
塞される。なお、キャップ4をボトル1から取り外すと
パッキン7はキャップ4に付随してボトル口上面2Aか
ら取り除かれる。
【0022】上記積層ボトル1は、その口部2の口上面
2Aに、内側樹脂層11及び外側樹脂層12のいずれも
が露呈している。即ち、ボトル1の口上面2Aは、内側
樹脂層11の開口端部と、外側樹脂層12の開口端部と
により構成されており、これら内側樹脂層11及び外側
樹脂層12の開口端部がいずれもパッキン7の下面に密
着されている。また、キャップ4の上記凹部4aは、パ
ッキン7の周縁部の上面を密着支持する支持面8を備え
ている。この支持面8は、内側樹脂層11の開口端面に
上下に対向するとともに、外側樹脂層12の開口端面に
上下に対向しており、キャップ4をボトル口部2に取り
付けると、支持面8によってパッキン7を内側樹脂層1
1及び外側樹脂層12の開口端部に渡って口上面2Aに
押さえ付けるようになっている。而して、キャップ4が
パッキン7の押さえ部材として機能している。
【0023】図2を参照してボトル口上面の詳細構造を
説明すると、内側樹脂層11の開口端部には、径方向外
方に突出する鍔部13が全周にわたって形成されてお
り、この鍔部13の外周縁には、下方に突出する係止部
14が全周にわたって形成されている。また、鍔部13
の外周面は略鉛直に形成されている。一方、係止部14
の内周面は下方に至るにしたがって径方向外方に傾斜す
るテーパー状に形成されている。この係止部14内周の
テーパー面の径方向内側では、鍔部13の下面が平坦に
形成されており、これにより、内側樹脂層11の鍔部1
3と外側樹脂層12との層間に略水平な平坦部19が形
成されるようになっている。
【0024】外側樹脂層12の開口端部には、上記係止
部14が嵌合する係合凹部15が設けられており、外側
樹脂層12の開口端部と内側樹脂層11の開口端部とに
より平坦な口上面2Aを構成するようにしてある。
【0025】上記積層ボトル1は、射出成形法を用いて
製造された積層プリフォーム(図示せず)を延伸ブロー
成形することによって製造することができる。図示実施
例の積層ボトル1のブロー成形用積層プリフォームは、
外層プリフォームと内層プリフォームとを個別に射出成
形し、その外層プリフォームの内側に内層プリフォーム
を内嵌することによって製造されている。図2に現れて
いるように、外層プリフォームの口部内面には周方向の
係合凹部16が形成されており、内層プリフォームの口
部外面には、上記係合凹部16に係合する係合凸部17
が形成されており、これら凹部16と凸部17とが、内
層プリフォームが外層プリフォームから離脱しないよう
に係合している。なお、上記ネジ部5,6は、プリフォ
ームの段階で予め形成されており、ブロー成形工程で
は、ボトル胴部のみを延伸ブローしている。
【0026】本発明は、上記第1実施形態に限定される
ものではなく、適宜設計変更することができる。例え
ば、上記実施形態ではボトル口上面2Aを平坦面とした
が、図3に示すように、内側樹脂層11の開口端部並び
に外側樹脂層12の開口端部のそれぞれに、周方向全周
にわたって延びる凸条21,22を形成し、これら内外
の凸条21,22がいずれもパッキン7の下面に係合す
るように構成できる。
【0027】また、本発明のボトル口上面シール構造
は、図4〜図6に示す二液混合吐出樹脂容器30に好適
に採用できる。この容器30は、二本の耐圧積層樹脂ボ
トル31,31をホルダー38で一体的に連結保持して
なるものである。各ボトル31は、円筒状口部32と、
該口部32よりも大径の縦長の有底筒状の胴部33とを
備えている。また、ボトル31は、全域にわたって内側
樹脂層11と外側樹脂層12の二層積層構造となされて
おり、射出延伸ブロー成形法によって成形されている。
即ち、ボトル口部32は、内側樹脂層11の口部11a
と外側樹脂層12の口部12aとからなり、ボトル胴部
33は、内側樹脂層11の胴部11bと外側樹脂層12
の胴部12bとからなる。これら内層11及び外層12
は、係止部14内周面が略鉛直状となされており、イン
サート成形による積層プリフォームを延伸ブロー成形し
たものである点以外は上記第1実施形態と同様であるの
で同符号を付して詳細説明を省略する。また、積層プリ
フォームを、内層プリフォームを射出成形金型内に外層
プリフォームをインサートしてその内面に内層プリフォ
ームを積層形成するインサート成形法により製造する場
合、外層プリフォームの口部内面に、周方向に所定間隔
で軸方向に延びる縦溝を複数形成しておくことで、外側
樹脂層12と内側樹脂層11とが、ボトル口部において
周方向相対回転を阻止するべく周方向に係合し、これら
樹脂層11,12の相対回転による捩れを阻止できる。
【0028】各ボトル31の口部32には、特開平7−
149382号公報や特開2000−43963号公報
に開示されているようなバルブユニット34が装着され
ており、該ユニット34の内部構造の詳細は上記従来技
術を援用してその説明を省略する。
【0029】バルブユニット34は、金冠35(接続部
材)によってボトル口部32に着脱不能に強固に包囲接
続されている。なお、上記ホルダー38は、金冠35の
周面を包持している。
【0030】この金冠35は、円筒状の周壁部35aと
該周壁部35aの上端に一体形成された天板部35bと
を備え、天板部35bの中央には、後述する作動ロッド
34bが挿通される通孔が形成されると共に、周壁部3
5bの下部が径内方にかしめ加工され、ボトル口部32
に固定されている。
【0031】バルブユニット34は、フランジ部34a
と、該フランジ部34aから上方に突出するバルブ作動
ロッド34bと、フランジ部34の下方に連設された円
筒状のバルブ収納部34cとを備えている。該バルブ収
納部34cはボトル口部32内に挿通され、フランジ部
34aの下面はボトル口上面32Aに対向している。こ
のフランジ部34a下面とボトル口上面32Aとの間に
は、リング状のゴムパッキン37(シール材)が介装さ
れており、バルブユニット34とボトル口部32との間
の十分な気密性、液密性並びに耐圧性を確保している。
ゴムパッキン37は、上記金冠35をボトル口部32に
かしめ固定することによって、バルブユニット34のフ
ランジ部34aを介してボトル口上面34Aに押圧密着
されており、而して、これら金冠35及びバルブユニッ
ト34が、パッキン37を内側樹脂層11及び外側樹脂
層12の開口端部に渡ってボトル口上面34Aに押さえ
付ける押さえ部材として機能する。
【0032】本実施形態によれば、外側樹脂層を二軸延
伸PETなどの機械的強度に優れた樹脂材料により成形
することで高い耐圧性を得るとともに、内側樹脂層をポ
リオレフィン等の化学的安定性に優れた樹脂材料により
成形することで種々の有効成分を含有する内容液を収容
することができ、エアゾール容器などの実用的な耐圧樹
脂成形ボトルを得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ボトル口上面を内側層
と外側層の両者で構成することによって、内外層のいず
れもがシール材に確実に接触できるようにし、両層がそ
れぞれ持つバリアー機能やその他の性質の有効利用を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る積層ボトルを示す
全体縦断面図である。
【図2】同積層ボトルの口上面構造を詳細に示す拡大縦
断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る積層ボトルの口上
面構造を示す拡大縦断面図である。
【図4】二液混合吐出容器を示し、ホルダーを半断面で
示す全体正面図である。
【図5】同容器の平面図である。
【図6】同容器のボトル口部構造を詳細に示す断面図で
あって、本発明の第3実施形態に係る口上面シール構造
を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1,31 積層ボトル 2,32 ボトル口部 2A,32A 口上面 7,37 シール材(パッキン) 11 内側樹脂層 12 外側樹脂層 13 鍔部 14 係止部 15 係合凹部 19 平坦部 21,22 凸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒木 真 大阪府茨木市藤の里2丁目11番6号 大成 化工株式会社内 Fターム(参考) 3E033 AA04 BA15 BA16 BA18 BB08 CA02 CA11 DA03 DB03 DD05 FA02 FA03 3E084 AA04 AA12 AA24 AA25 AA26 AA37 AB01 AB06 AB09 BA01 CA01 DA01 DB12 FB01 GA04 GB04 HA01 HB04 3J046 AA07 BA03 BC15 CA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも内外2層の樹脂層を有する積
    層ボトルの口上面にシール材を密着させてなる積層ボト
    ルの口上面シール構造であって、前記ボトルの口部の口
    上面に、前記内側樹脂層及び外側樹脂層のいずれもが露
    呈しており、これら内側樹脂層及び外側樹脂層の開口端
    部がいずれもシール材下面に密着されることを特徴とす
    る積層ボトルの口上面シール構造。
  2. 【請求項2】 シール材を、内側樹脂層及び外側樹脂層
    の開口端部に渡って前記口上面に押さえ付ける押さえ部
    材を備えることを特徴とする請求項1に記載の積層ボト
    ルの口上面シール構造。
  3. 【請求項3】 内側樹脂層の開口端部には、外方に突出
    する鍔部が形成されており、該鍔部の外周縁には下方に
    突出する係止部が設けられ、外側樹脂層の開口端部に
    は、内側樹脂層の前記係止部が嵌合する係合凹部が設け
    られていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積
    層ボトルの口上面シール構造。
  4. 【請求項4】 内側樹脂層の鍔部と外側樹脂層との層間
    に、略水平な平坦部を設けたことを特徴とする請求項3
    に記載の積層ボトルの口上面シール構造。
  5. 【請求項5】 鍔部の外周面は略鉛直であり、係止部の
    内周面は下方に至る程外方に傾斜するテーパー状に形成
    されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の積
    層ボトルの口上面シール構造。
  6. 【請求項6】 外側樹脂層と内側樹脂層とが、ボトル口
    部において周方向相対回転を阻止するべく周方向に係合
    していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1
    項に記載の積層ボトルの口上面シール構造。
  7. 【請求項7】 内側樹脂層の開口端部並びに外側樹脂層
    の開口端部には、それぞれに周方向に延びる凸条が形成
    されており、これら内外の凸条がいずれもシール材下面
    に係合することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    1項に記載の積層ボトルの口上面シール構造。
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