JP2002067031A - タイヤゴム切削装置および切削方法 - Google Patents

タイヤゴム切削装置および切削方法

Info

Publication number
JP2002067031A
JP2002067031A JP2000253705A JP2000253705A JP2002067031A JP 2002067031 A JP2002067031 A JP 2002067031A JP 2000253705 A JP2000253705 A JP 2000253705A JP 2000253705 A JP2000253705 A JP 2000253705A JP 2002067031 A JP2002067031 A JP 2002067031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
blade
cutting
tire
rotary blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000253705A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Takasaki
隆男 高崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKASAKI KK
Original Assignee
TAKASAKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAKASAKI KK filed Critical TAKASAKI KK
Priority to JP2000253705A priority Critical patent/JP2002067031A/ja
Publication of JP2002067031A publication Critical patent/JP2002067031A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ表層ゴムの削除において、粉末状ゴム
粒産出のラスブ方式と、紐状ゴム片産出の円筒状切断刃
の方式を改善して、表層ゴム削除と廃タイヤからのゴム
粒回収を効率化し、併せて価値あるゴム粒の製造を目的
としている。 【解決手段】 抵抗の少ない三角機の翼様の切削粉砕刃
多数を装着した回転刃は、刃にかかる負荷が上下左右に
分断されるので、常温下で発熱対策の空気孔を要せず、
研磨を要せず長期耐用でき、タイヤ表層ゴム及び廃タイ
ヤ帯状ゴム片は、T字状に高速切削されると同時に粉砕
され、遠心力によって、回転刃下部の傾斜底部とダクト
取付口を有する回収函に放出され、任意の個所にダクト
送達されるまでを、一工程に簡素化した切削装置で、刃
の幅・高さによって任意の大きさの有用なゴム粒が製造
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤゴムの切削
装置、及び表層ゴムの切削方法と解体ゴム片の切削方
法、並びに付随する廃タイヤからの帯状ゴム片回収方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用更生タイヤ製造に必要なト
レッドゴム切除は、ラスブ(ノコ刃)方式と予め円筒状
切削刃を用いてトレッドゴムの大半を切除してから、ラ
スブを用いて研磨仕上げするピーリング方式とが主とし
て用いられ、航空機用更生タイヤ製造においてはラスブ
方式が用いられていて、廃タイヤトレッドゴム切削は実
施されておらず、冷凍粉砕方式によるゴム粒回収が知ら
れている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】上記のラスブ方式は、切削ゴム粒が粉末状
で排出されることから、集塵装置を用いて吸引回収する
ことができ、回収作業がすぐれるという利点がある反
面、ラスブ尖端の少しの摩耗による発熱がラスブの温度
上昇になり、温度上昇によって更に摩耗が進み、切削抵
抗増大・切れ味低下によって、負荷が大きいため、ラス
ブの耐久寿命が短く、交換頻度が高いばかりか、電力の
消費量も大きく、エネルギーコストが高いという問題が
あった。
【0004】とくに航空機用タイヤ表層ゴム研削におい
て、0.8mmの身幅の上記ラスブは次第に摩耗して、
7〜10mm切削して3〜4本を加工するまでには研削
能力を失い、新しい研削ラスブとの交換が必要で、耐久
性に劣り、かつ一定の仕上がり状態にするためには相当
の熟練を要して、作業は容易ではないため、チップソー
状ブレードにダイヤモンド焼結材を溶着した研削具が提
案(特願平7−223273・ゴムタイヤ等の軟質耐摩
耗部材の表層研削工具)されていて、刃の耐久性は改善
されている。しかしながら焼結材チップはラスブと同じ
く片面交互の斜向状切欠き刃で、ラスブよりも身幅が広
いため、負荷は一段と大きくエネルギーコストは高くな
り、研削熱対策の通風孔は複数設けられているが、刃尖
端の摩耗のため研磨を必要とし、かつ研削によって産出
されるゴム粒は粉末状で、利用価値が乏しく研削能率に
も問題がある。
【0005】また上記ピーリング方式では、ラスブ方式
に比較して、ラスブの耐久寿命が3倍以上となり、電力
の消費量も半分程度となつて、コスト的に有利である
が、切削ゴム片の回収作業性が劣るという問題があっ
た。すなわち、従来のピーリング方式によるトレッドゴ
ムの切削は、タイヤを駆動軸の軸回りに回転させつつ、
タイヤのトレッドゴムを円筒状切断刃によって切削し、
かつ紐状の切削ゴム片を円筒状切削刃の中空部を通過さ
せて、排出することにより行われる。
【0006】しかしながら、上記切削紐状ゴム片の排出
においては、紐状切削ゴム片が、円筒状切断刃の中空部
を通過する際に詰まりが発生しやすく、タイヤの回転を
停止して面倒な作業が必要となるため、中空部を通過し
た切削ゴム片を、引取ロールで引取りながら切削を行う
ことで、上記詰まりの問題が改良されている。しかし、
排出される切削ゴム片が紐状で排出されるため、袋また
は箱に詰める作業に多大の労力を要し、回収作業性に劣
るという問題があった。
【0007】上記の、紐状ゴム片が中空部を通過する際
に生ずる詰まりの問題と、作業性の問題とを改善するた
め、予め前記タイヤのトレッドゴム表面に、軸方向の切
欠きをタイヤ回りに複数形成しておき、前記円筒状切断
刃により切削して、切削ゴム片を小片状となし、円筒状
切断刃の中空部から排出するようにした提案(特開平6
−64067・タイヤのトレッドゴム切削方法)がされ
ているので、回収の作業性は改善されている。しかしな
がら、タイヤ表層ゴム表面に切欠きを形成する工程が加
わるため、製造コストが高くつく等の大きな問題があ
る。
【0008】廃タイヤ表層ゴム切削は実施されておら
ず、低温液化ガス例えば液体窒素中に廃タイヤ等を丸ご
と浸漬させ、低温液化ガス中の処理物を挟んで、対抗す
る位置に一対の電極による液中放電により、衝撃を与え
て粉砕する低温粉砕方法が知られている。しかしながら
上記の低温粉砕方法では、液体窒素を大量に消費し、か
つ装置の大型化を招くことになるため、廃タイヤ等を一
片が約5cmまでのチップ状に剪断し、その破砕片を円
筒状の水平なチャンバー内で液体窒素を噴霧して、粒径
約5mm以下に衝撃粉砕する方法が提案(特開平11−
156225・ゴム成形品の粉砕方法及びその装置)さ
れている。
【0009】また一辺が5cmほどの廃ゴムチップを、
1〜4mm又は0.8mm以下の粒径にするため、多軸
のそれぞれに設けたスクリュウ等の噛み合いによる剪断
法がとられ、剪断中のゴムチップ昇温をおさえるため、
押出機のシリンダや軸の冷却を、液体窒素の噴霧に代え
て冷却装置が設けられ、コスト低減を図る提案(特開平
11−207742・再生ゴムの製造方法および製造装
置)がされている。上記のゴム片は、廃タイヤを剪断機
によって、一辺が約5cmほどのチップに破断したもの
で、鋼線入りのまま工場の燃料に多くが使用されている
が、内臓されている鋼線類のため、剪断機の摩耗が激し
く、その補修に多額の費用と時間を要し、所要動力が大
きいなどの問題があるが、さらに鋼線類除去の工程が必
要になる等の大きな問題がある。
【0010】上記剪断機の問題に鑑み、廃タイヤ周面を
高周波誘導加熱して、鋼線類とゴムを分離しやすくし、
鋼線類からゴム片を剥離する方法が提案(特開平6−1
21977・タイヤの加硫ゴム・鋼線類分別回収法、及
び特開平11−207742・再生ゴムの製造方法およ
び製造装置、その他)され、ビードコアを抜取ることで
剪断機の損耗軽減が図られ、鋼線類をゴムから分離する
磁選法を省力化する等の改善がされている。しかしなが
ら上記提案の高周波誘導加熱装置は大きくて高価であ
り、かつ1〜4mmのゴム粒製造は低温粉砕法であるた
め、ゴム粒製造コストが高くつく等の問題がある。
【0011】本出願人は、回転皮剥ぎ刃(実用新案登録
第1326223号・昭和55年)開発後、ロール摩砕
刃(特開昭62−304279・ロール摩砕刃、特開平
1−143653・ロール破砕刃)によって、甘藷・人
参・乾燥木材等のほか廃タイヤ表層ゴムを常温下で切削
実験をしたが、槍の穂先のように鋭く突き入る先端刃
と、抵抗の少ない三角翼機の翼のように鋭角に左右に広
がる側縁切り刃と、円弧状の鋭い先端切り刃とによっ
て、発熱・発煙なく切削と同時にひじき状に粉砕された
ゴム粒は、遠心力によって放出された。しかし、小さな
刃の固定には細い線材しか使用できず、ホルダーへの組
み込みが至難で手間を要する上、接着剤で補強したが遠
心力等で脱出する刃が出るため実用化できなかった。
【0012】上記問題を解決するため、刃に突出部を設
けてバーホルダーに固定する提案(特願平2−1300
1・回転刃)をしたが、小さな刃多数を両側から挟持す
るバーホルダー製造に手間を要する上、配列が至難で刃
高が揃わないため、刃先端部の破損が生ずる問題があっ
た。そこで、刃柱部を差し込み式にする提案(特開平5
−228388・角柱状チップ付き摩砕機、特開平5−
253503・摩砕機用角柱状切削チップ固定バー)を
したが、嵌合孔の製作が至難である上、接着剤等による
小さな刃多数の固定は確実性に乏しく、刃高が揃わない
上、長期耐用できないことが判明し、実用できなかっ
た。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記タイヤ表層ゴム削除
とゴム粒回収の課題を解決するため、本出願人提案(特
開平09−136041・切削粉砕刃とその組立体)の
刃は、上記した通り槍の穂先のように鋭く突き入る先端
刃と、抵抗の少ない三角翼機の翼状側縁切り刃と、円弧
状の鋭い先端切り刃とによつて構成され、問題であった
刃の固定と脱出予防・刃高揃え・組立作業のため、バー
ホルダーには、底部の嵌合溝から刃を挿入する嵌合孔を
設け、刃には、回転方向の刃柱部2等辺から延出する肩
部を有する基柱部を設けたので、基柱部の肩部が嵌合溝
の肩当り部に当接して、刃高が揃い刃の脱出が皆無にな
り、実用できるようになった。
【0014】上記の実用化した刃複数を、回転方向に前
後して互い違いになるように配設したバーホルダー複数
を、回転体に装備した高速回転の回転刃は、対向して回
転するタイヤ表層ゴムに直角に当接でき、表層ゴムを切
削できるようにしたが、該回転刃にかかる負荷は先端刃
の上下左右に四分割されるために小さく、発熱・発煙が
無いため発熱対策の空気孔を設ける必要がなく、長期耐
用できて研磨を要せず、常温下で表層ゴムはT字状に切
削されると同時にひじき状に粉砕されたゴム粒は遠心力
によって、回転体下部の傾斜受け口とダクト取付口を設
けた傾斜底部を有する回収函内に放出される切削装置で
ある。
【0015】廃タイヤの帯状ゴム片は、コンベア等によ
って送られた受け台上で、抑止を断続する歯車で送られ
て回転刃に当接し、高速切削と同時に粉砕されたゴム粒
は遠心力によって、回転体下部の傾斜受け口とダクト取
付口を設けた傾斜底部を有する回収函内に放出され、任
意の個所にダクト送達できる。
【0016】上記の帯状ゴム片切削は、請求項1記載の
装置によって低コストで量産できるようにしたので、付
随する帯状ゴム片の回収においても、高価な高周波誘導
加熱装置を小さくして低額に抑え、タイヤ上部の、上面
と両側面に接近できる左右一対の高周波誘導加熱装置に
よって、少なくとも一回転するタイヤを加熱し、鋼線類
からゴムを分離しやすくして、帯状ゴム片が低コストで
回収できるようにした。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図によって以下
に説明すれば、図1・図2に示すように、回転するタイ
ヤ表層ゴム21及び帯状ゴム片27に、回転刃1が直角
に当接する手段と、切削されたゴム粒が回収されるよう
にした手段とを備えていて、該タイヤ表層ゴム21に直
角に当接する回転刃1の周面上部カバー15に開口部1
6を設け、該回転刃1は、本出願人出願(特開平9−1
36041・切削粉砕刃とその組立体〉の切削粉砕刃1
4がバーホルダー13を介して回転体12に装着され、
カバー15下部に受け口18とダクト取付口19と傾斜
底部とを有する回収函17とを備えるタイヤゴム切削装
置である。
【0018】上記の回転刃1は、図3・図4に示すよう
に平面形状が平坦な板状で、左右の両縁から回転方向に
鋭角をなして交わる尖端に先端刃14aと、先端刃に連
なる両縁下部の円弧状切欠き14dによって形成され
た、先端切り刃14bと側縁切り刃14dとからなる刃
14の、刃柱部14e前面の2等辺から延出する基柱部
14fの肩部14gが、嵌合溝13cの肩当り部13d
に当接するようにして、刃の脱出を予防し刃高が揃うよ
うにし、かつバーホルダー13への組み込みを容易にし
た。また必要に応じてバーホルダー13に刃14を背後
から支える支持体13aを設け、必要に応じて刃14を
嵌合溝13cから支持体13aに至るまでロウ着固定し
て、刃14の折損を予防することができる。また図2に
例示するように、切削粉砕刃14複数が進行方向に向か
って互い違いになるように、配設・固定したバーホルダ
ー13複数が、回転軸11固着の回転体12に装着さ
れ、回転刃1を構成している。
【0019】また図1・図2に示すように、回転刃1外
面上部のカバー15は下部の斜状底部を有する回収函1
7に連結され、対向して回転するタイヤ2表層ゴム21
に直角に当接し、かつ切削したゴム粒を回収するための
大きな開口部16が設けられ、カバー15下部には、斜
状受け口18とダクト取付口19を有する斜状底部とを
備えた回収函17が設けられ、切削装置を構成してい
る。
【0020】タイヤ2表層のトレッドゴム21削除の方
法を、図5・図6によって説明すれば、タイヤ2の表層
ゴム21に直角に当接し、軸回転方向に回転するタイヤ
2に対向して高速回転する回転刃1によって、表層ゴム
21は先端刃14aと側縁切り刃14cによってT字状
に切削されると同時に先端切り刃14bによってひじき
状に切断され、遠心力によって斜状受け口18からダク
ト取付口19を有する斜状底部を備えた回収函17に放
出され、任意の個所にダクト送達できるようにしたタイ
ヤ表層ゴムの切削方法である。
【0021】上記のようにして、表層ゴム21を切除し
た廃タイヤ2を、図10に示すように高周波誘導加熱コ
イル45によって加熱し、内蔵の鋼線類とゴムとを分離
しやすくして、ビードコア23を抜き去ったあとのタイ
ヤ2を、分断して鋼線類から剥離した帯状ゴム片27
は、図9に示すようにコンベア31等で、回転刃1に直
角に当接するようにした受け板台33上の受け板32に
送られ、受け板32上部で抑止を断続する棒状歯車34
で送られて、回転刃1に当接し切削粉砕されたゴム粒
は、遠心力によって回収函17に収容され、任意の個所
に送達できるようにしたタイヤゴム片の切削方法であ
る。
【0022】上記の帯状ゴム片27切削の前工程として
の、解体タイヤゴム片回収の方法を図10によって説明
すれば、基台41上の回転軸42aを中心に上下でき、
かつ回転軸に連動する左右の回転ロール42b・42c
の、右ロール42bを下げて基台41上に収容した廃タ
イヤは、スライド軸43aに連動する左右のアームのス
ライド具43bによって保持されるタイヤ上部の、表面
と両側面に左右から近接できる高周波誘導加熱コイル4
5によって、少なくともタイヤ一回転中に加熱した後、
ビードコア23部で折り返されたカーカスプライ25に
入れた切り口26から、鳶口用金具でビードコア23を
抜き去ったあと、回転ロール左42cを下げて排出した
タイヤを剪断機等で分断し、鋼線類から剥離するように
した帯状ゴム片の回収方法である。
【0023】
【実施例】以下に、図面によって実施例を説明すれば、
直径164mm・切削幅98mm・2,000r.p.
mの回転体12に、切削粉砕刃14多数が回転方向に前
後して互い違いになるように配設固定されたバーホルダ
ー13複数が、装着されて、廃タイヤ表層ゴムに直角に
当接し、高速回転する回転刃1に対向して軸周りに低速
回転する廃タイヤ2トレッドゴム21の切削実験をし
た。
【0024】切削粉砕刃14は、1.4mmの刃幅・1
mmの刃高・先端刃と側縁切り刃の厚さ0.3mmのも
のと、2.38mmの刃幅・1.5mmの刃高・0.4
mmの刃厚、及び3.5mmの刃幅・2mmの刃高・
0.5mm刃厚の3通りによる実験を、発熱対策なしに
常温下で実施したが、発熱・発煙が無く表層ゴムはT字
状に切削されると同時に、ひじき状に粉砕されたゴム粒
が放出されて、回転体12下部に設けた回収函15に残
らず回収された。
【0025】また、キャタビラ用廃ゴムクローラーの切
削実験において、上記の刃幅3.5mm・刃高2mm・
刃厚0.5mmの回転刃14を、配設固定したバーホル
ダー13複数を装着した回転体12には、熱対策の通風
孔を設けることなく夏季の常温下で、幅約30mm×高
さ約37mmに切断したゴムクローラを切削したが、発
熱・発煙が無くひじき状ゴム粒が産出・回収できたの
で、比類ない切れ味が確認できた。これによって、航空
機用更生タイヤ2トレッドゴム21削除が、ラスブやチ
ップソー状研削具よりも効率よく、低コストで製造でき
ることが判明した。しかしながらゴムクローラー切削に
おける刃幅は2.5mm刃厚は0.3mmにして、負荷
を少なく切れ味を良くするほうが良い。
【0026】上記大中小3通りの回転刃14のうち、中
小の刃14のバーホルダー13装着では、回転方向に前
後するバーホルダー2個で互い違いになるように配設し
たが、大きい刃14では、バーホルダー本体13aから
突出する支持体13bによって、折損を防止するように
支えをしたが蝋付けは省略し、図2(特願平9−136
041)に例示するように、前後するバーホルダー装着
の切削粉砕刃14複数で互い違いになるように配設し、
かつ前後する側縁切り刃14cの重なり部分は、0.1
4mm〜0.5mmとした。
【0027】上記のひじき状ゴム粒の大きさと長さは、
回転刃14の刃幅と刃高および回転体12の大きさによ
って選択できるので、任意の有用な弾力性に富むひじき
状ゴム粒が得られる。また切削粉砕刃14の刃材には超
硬合金焼結材を使用したが、負荷による抵抗・発熱が少
ないので研磨の必要がなく長期耐用できるので、例えば
トラック・バス等タイヤの表層ゴム21が、回転刃1を
広幅にして高能率に削除ができた。さらに図1・図2に
示すように、軸回り方向に低速回転するタイヤ2のトレ
ッドゴム21の高速切削と同時に、図示しないが別の小
型切削装置を用いて、タイヤ2の上部等においてトレッ
ドゴム21ショルダー部の切削ができる。
【0028】次に、廃タイヤからも同様にトレッドゴム
21と、図示しないが小型の切削装置によってカーカス
24部からも、ひじき状ゴム粒を回収することができ
る。また廃タイヤ2解体後に鋼線類から剥離した帯状ゴ
ム片27は、図9に示すようにコンベア31等によって
回転刃1に直角をなす受け板台33上の受け板32に送
られ、抑止を断続する棒状等の歯車34で送られて回転
刃に当接し、切削粉砕されたゴム粒は前記のひじき状ゴ
ム粒と同様に回収函15に収容され、任意の個所に送達
できる。
【0029】上記の帯状ゴム片切削の前工程として、図
10に示す高周波誘導加熱コイル45右側の回転ロール
42bを下げて収容し、回転ロール42bを水平に戻し
て、スライド軸43aと連動するスライド具43b上の
アーム43cに固定された保持ロール44と、回転軸4
2a上の保持ロール44に保持され、回転軸42aに連
動する回転ロール42b・42cによって、安定して回
転できるようにした廃タイヤ2上部の、上面と左右両側
面に所定の間隔まで接近するようにした一対の高周波誘
導加熱コイル45によって、少なくとも一回転する廃タ
イヤの全面を加熱し、鋼線類とゴムとを分離しやすくし
た後、ビードコア23で折り返されているカーカスプラ
イ25の一端から、ビードコア23付近まで切断した切
り口26から、鳶口様金具を用いてビードコア23を抜
去ったあと、左側の回転ロール42cを下げて排出した
廃タイヤ2を、4乃至8分割に輪切りした後、トレッド
ベルト22両端付近で両側のカーカス24部を剪断機で
分断して、鋼線類から剥離して帯状ゴム片27を回収し
た。
【0030】
【発明の効果】表層ゴム削除において、本発明の回転刃
14によるT字状切削は、刃にかかる負荷が少ないため
発熱がなく、通風孔を要せず常温下で使用できて、研磨
を必要としない構造であるため、長期耐用できてエネル
ギーコストが少なく、高能率の表層ゴム削除と同時に粉
砕された有用で価値あるひじき状ゴム粒は、遠心力で放
出されて回収函の傾斜する底部の一端に設けたダクト取
付口付近に収集し、任意の個所に送達できる。すなわち
高速の切削・粉砕・回収を一工程に簡素化し省力化した
ので、更生タイヤ製造コストの大幅な低減が図れる。
【0031】廃タイヤリサイクルにおいては、表層のト
レッドゴムのみでなく両側表層ゴムの切削によって、価
値あるひじき状ゴム粒が回収でき、かつ小さな設備の高
周波誘導加熱によって分離しやすくした鋼線類から、剥
離した帯状ゴム片を切削し、有用なゴム粒が低コストで
効率よく量産されるので、廃タイヤリサイクルが促進で
きる。
【0032】従来、至難とされたキャタビラ用廃ゴムク
ローラが、常温下で発熱・発煙なく効率よく切削粉砕で
きたので、航空機・トラック・バス用タイヤ表層ゴムの
みでなく、多様な切削粉砕に利用できる。例えば車両用
チューブ・紙・パルプ・発泡スチロール・ビニール廃品
・加工木片・冷凍品・産業廃棄物・生活廃棄物等多くの
分野で、本装置は高度の利用価値がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤゴム切削装置の側面図で、矢印
は回転方向を示している。
【図2】被切削物から見た切削装置の正面図である。
【図3】本発明切削装置の切削粉砕刃の斜視図である。
【図4】図3の切削粉砕刃を装着したバーホルダーの側
面図である。
【図5】本発明のタイヤ表層ゴムの切削方法を示す側面
図で、矢印は回転方向を示している。
【図6】本発明のタイヤ表層ゴムの切削方法を示す背面
図である。
【図7】本発明が対象とする航空機用更生タイヤの断面
図である。
【図8】本発明が対象とするトラック・バス等更生タイ
ヤおよび廃タイヤの断面図で、かつ廃タイヤ高周波誘導
加熱コイルを付記した断面図である。
【図9】本発明の廃タイヤ解体帯状ゴム片の切削方法を
示す側面図で、矢印は回転方向を示している。
【図10】帯状ゴム片切削の主要な前工程の一つで、鋼
線類から帯状ゴム片剥離のための廃タイヤ高周波誘導加
熱の方法を示す側面図である。
【符号の説明】
1 回転刃 11 回転軸 12 回転体 13 バーホルダー 13a 支持体 13b 嵌合孔 13c 嵌合溝 13d 肩当り部 14 切削粉砕刃 14a 先端刃 14b 先端切り刃 14c 側縁切り刃 14d 円弧状切欠き 14e 刃柱部 14f 基柱部 14g 肩部 15 カバー 16 開口部 17 回収函 18 受け口 19 ダクト取付口 2 更生タイヤ又は廃タイヤ 21 トレッドゴム 22 トレッドベルト 23 ビードコア 24 カーカス部 25 カーカスプライ 26 切り口 27 帯状ゴム片 31 コンベア 32 受け板 33 受け板台 34 歯車 41 基台 42a 回転軸 42b 回転ロール(入れ口・右) 42c 回転ロール(出し口・左) 43a スライド軸 43b スライド具 43c アーム 44 保持ロール 45 高周波誘導加熱コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ表層ゴム及びタイヤ解体ゴム片に
    回転刃が直角に当接する手段と、切削と同時に粉砕され
    たゴム粒は、遠心力によって回転刃カバー下部の回収函
    に放出され任意の個所に送達できる手段とを備え、該回
    転刃は、平面形状が平坦な板状で、左右の両縁から回転
    方向に鋭角をなして交わる尖端に先端刃と、先端刃に連
    なる両縁下部の円弧状切欠きによって、形成された正面
    切り刃と側縁切り刃とからなる刃の、刃柱部の2等辺か
    ら延出する基柱部の肩部が、バーホルダーの嵌合溝の肩
    当り部に当接して嵌合孔に固定された該刃複数が、回転
    方向に前後して互い違いになるように配設したバーホル
    ダー複数が、回転体に装着されてなる回転刃で、タイヤ
    表層ゴム及び解体ゴム片に、該回転刃が直角に当接する
    開口したカバー下部に、ダクト取付口と傾斜底部とを有
    する回収箱を設けたこととを、特徴とするタイヤゴム切
    削装置。
  2. 【請求項2】 軸回転方向に回転するタイヤ表層ゴムに
    直角に当接するようにした請求項1記載の回転刃によっ
    て、切削と同時に粉砕され遠心力によって放出されたひ
    じき状ゴム粒が、回転刃カバー下部の傾斜底部を有する
    回収函に収容され、任意の個所にダクト送達できるよう
    にしたことを、特徴とするタイヤ表層ゴムの切削方法
  3. 【請求項3】 コンベア等で送られた廃タイヤ解体帯状
    ゴム片が、受け台の上部で抑止を断続する歯車で送ら
    れ、請求項1記載の切削装置の回転刃に直角に当接し
    て、切削と同時に粉砕され遠心力によって放出されたゴ
    ム粒は、回転刃カバー下部の傾斜底部を有する回収函に
    収容され、任意の個所にダクト送達できるようにしたこ
    とを、特徴とする廃タイヤ帯状ゴム片の切削方法。
  4. 【請求項4】 回転軸を中心に傾斜できる回転ロール上
    で、左右複数の保持ロール内に収容された廃タイヤ上部
    の、上面と左右両側面に所定の間隔まで近接できる左右
    一対の高周波誘導加熱コイルによって、少なくとも一回
    転する該タイヤを加熱してビードコアを取り除いたあ
    と、架台から出した該タイヤを解体し鋼線類から帯状ゴ
    ム片を回収するようにしたことを特徴とする帯状ゴム片
    の回収方法。
JP2000253705A 2000-08-24 2000-08-24 タイヤゴム切削装置および切削方法 Pending JP2002067031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000253705A JP2002067031A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 タイヤゴム切削装置および切削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000253705A JP2002067031A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 タイヤゴム切削装置および切削方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002067031A true JP2002067031A (ja) 2002-03-05

Family

ID=18742757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000253705A Pending JP2002067031A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 タイヤゴム切削装置および切削方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002067031A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005087976A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 研削によるゴム粉の製造方法及び装置
JP2010167751A (ja) * 2008-12-26 2010-08-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The コード入り帯状ゴム材料からのゴム分離方法及びそのゴム分離装置
WO2011096141A1 (ja) * 2010-02-02 2011-08-11 株式会社ブリヂストン 更生タイヤ用バフ装置
JP2012086566A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Bridgestone Bandag Llc 屑のコントロールを改善したタイヤバフ研磨機器
JP2012171324A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Sumitomo Electric Hardmetal Corp スピュー切除用カッタ
JP2012171323A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Sumitomo Electric Hardmetal Corp スピュー切除用カッタ
JP2013512799A (ja) * 2009-12-02 2013-04-18 ブリヂストン バンダッグ リミティッド ライアビリティ カンパニー 受動バッファブラシ空気冷却
FR2998832A1 (fr) * 2012-12-04 2014-06-06 Michelin & Cie Procede de rechapage d'une enveloppe de pneumatique comprenant une etape de chauffage
CN110744119A (zh) * 2019-11-18 2020-02-04 胶州市欧盖金属制品有限公司 一种金属薄板的切割装置
CN114043571A (zh) * 2021-12-15 2022-02-15 桂林中昊力创机电设备有限公司 带安全防护联动机构的胎体帘布裁断刺辊装置
CN116901311A (zh) * 2023-09-11 2023-10-20 山东玲珑橡胶科技有限公司 一种废旧轮胎的橡胶回收装置
CN118081845A (zh) * 2024-04-23 2024-05-28 山东优盛轮胎有限公司 一种轮胎胶条切割机

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005087976A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 研削によるゴム粉の製造方法及び装置
JP2010167751A (ja) * 2008-12-26 2010-08-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The コード入り帯状ゴム材料からのゴム分離方法及びそのゴム分離装置
JP2013512799A (ja) * 2009-12-02 2013-04-18 ブリヂストン バンダッグ リミティッド ライアビリティ カンパニー 受動バッファブラシ空気冷却
US9120282B2 (en) 2010-02-02 2015-09-01 Bridgestone Corporation Buffing apparatus for production of retreaded tire
WO2011096141A1 (ja) * 2010-02-02 2011-08-11 株式会社ブリヂストン 更生タイヤ用バフ装置
JP2011156804A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Bridgestone Corp 更生タイヤ用バフ装置
CN102741042A (zh) * 2010-02-02 2012-10-17 株式会社普利司通 翻新轮胎用抛光装置
JP2012086566A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Bridgestone Bandag Llc 屑のコントロールを改善したタイヤバフ研磨機器
EP2441572A3 (en) * 2010-10-18 2013-03-27 Bridgestone Bandag, LLC Tire buffing apparatus with improved dust control
JP2012171324A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Sumitomo Electric Hardmetal Corp スピュー切除用カッタ
JP2012171323A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Sumitomo Electric Hardmetal Corp スピュー切除用カッタ
FR2998832A1 (fr) * 2012-12-04 2014-06-06 Michelin & Cie Procede de rechapage d'une enveloppe de pneumatique comprenant une etape de chauffage
WO2014087101A1 (fr) * 2012-12-04 2014-06-12 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Procede de rechapage d'une enveloppe de pneumatique comprenant une etape de chauffage et enveloppe de pneumatique de roue de véhicule
CN104918801A (zh) * 2012-12-04 2015-09-16 米其林集团总公司 包括加热步骤的用于翻新外胎的方法和车轮外胎
US20160200060A1 (en) * 2012-12-04 2016-07-14 Michelin Recherche Et Technique, S.A. Method for retreading a tire casing comprising a step of heating and vehicle wheel tire casing
US10022930B2 (en) 2012-12-04 2018-07-17 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Method for retreading a tire casing comprising a step of inductive heating
CN110744119A (zh) * 2019-11-18 2020-02-04 胶州市欧盖金属制品有限公司 一种金属薄板的切割装置
CN110744119B (zh) * 2019-11-18 2020-07-03 柳州巨东激光科技股份有限公司 一种金属薄板的切割装置
CN114043571A (zh) * 2021-12-15 2022-02-15 桂林中昊力创机电设备有限公司 带安全防护联动机构的胎体帘布裁断刺辊装置
CN114043571B (zh) * 2021-12-15 2024-06-11 桂林中昊力创机电设备有限公司 带安全防护联动机构的胎体帘布裁断刺辊装置
CN116901311A (zh) * 2023-09-11 2023-10-20 山东玲珑橡胶科技有限公司 一种废旧轮胎的橡胶回收装置
CN116901311B (zh) * 2023-09-11 2023-11-14 山东玲珑橡胶科技有限公司 一种废旧轮胎的橡胶回收装置
CN118081845A (zh) * 2024-04-23 2024-05-28 山东优盛轮胎有限公司 一种轮胎胶条切割机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100677868B1 (ko) 폐타이어의 분쇄 방법 및 그 장치
JP2002067031A (ja) タイヤゴム切削装置および切削方法
CN102753323B (zh) 用于橡胶研磨和再生的方法和装置
CN108393173B (zh) 一种医疗玻璃废品粉碎研磨一体机
US4119277A (en) Apparatus for cutting scrap tires
US20030168537A1 (en) Granulator
US5785263A (en) Waste tire pulverizing and separation apparatus
US4906145A (en) Replaceable cutter blade
US6015105A (en) Machine and method for removing tread material from used motor vehicle tire and producing recyclable buffings
CN202778641U (zh) 一种高速塑料破碎***
CN205685597U (zh) 一种橡胶废料高效粉碎装置
US3932965A (en) Method for tire tread finishing
US20040173699A1 (en) Tire recycling system and apparatus used therefor
JP2529079Y2 (ja) 破砕機
US4291445A (en) Rotary cutting blade assembly
WO1998024607A1 (en) Process and apparatus for making crumb rubber from scrap tyres
JP4218109B2 (ja) 陰極線管のリサイクル方法とその装置
US3930529A (en) Method and apparatus for removing tread from tires
TW588088B (en) Method for manufacturing total rubber tire made of waste tire as raw material, method for filling crushed rubber powder mixture, and total rubber tire using waste tire as raw material
EP0477368A1 (en) Method for extraction of breaker metal cords from tyres
US7168639B2 (en) Method and apparatus for reducing tires
CN206535628U (zh) 一种带新型刀具的撕碎机
RU2322346C1 (ru) Способ разрезания композиционных изделий кольцевой формы
CN114405624B (zh) 一种机械配件加工废料破碎回收装置
CN2290404Y (zh) 一种用于饲料切碎机的破碎装置