JP2002066221A - 塵芥除去装置及びこれを備えた除塵機 - Google Patents

塵芥除去装置及びこれを備えた除塵機

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JP2002066221A
JP2002066221A JP2000266314A JP2000266314A JP2002066221A JP 2002066221 A JP2002066221 A JP 2002066221A JP 2000266314 A JP2000266314 A JP 2000266314A JP 2000266314 A JP2000266314 A JP 2000266314A JP 2002066221 A JP2002066221 A JP 2002066221A
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screen
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net screen
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JP2000266314A
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Kazuo Tsuruta
和男 鶴田
Meikou Kou
銘浩 孔
Kenji Mizushiro
賢志 水城
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Original Assignee
Maezawa Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人手を要せず、かつ衛生的に塵芥等をネット
スクリーンから除去できる手段の提供を課題とする。 【解決手段】 ネットスクリーン11から除去された塵
芥等を一時的に保管する貯蔵室22と、ネットスクリー
ン11に付着した塵芥等を吸引除去し、この塵芥等を貯
蔵室22に向かって吸引搬送するバキューム機23とを
備えた塵芥除去装置20を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、循環式の除塵機の
除塵スクリーンに付着した塵芥等を除去する塵芥除去装
置と、これを備えた除塵機とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水処理設備等の水路中に設置され、この
水路を流れる流水中の塵芥やし渣等(以下、まとめて塵
芥と称する)を除去する除塵機としては、例えば図3に
示す回動式のものが知られている。この回動式の除塵機
1は、水路上方に駆動用鎖車2を、水路内底部に鎖車等
のガイド3をそれぞれ設けるとともに、これらの間に無
端チェーン4及びスクリーンエレメントもしくは無端状
メッシュベルト等のネットスクリーン5を巻帯して構成
したものである。
【0003】そして、駆動用鎖車2を図示されない駆動
装置で回転駆動することによって、流水W内に下部が水
没しているネットスクリーン5を回動させ、さらに、ネ
ットスクリーン5に対して流水Wを通過させることによ
り、該ネットスクリーン5の網目(例えば1mm角の大
きさを有する網目)よりも大きい塵芥を、該ネットスク
リーン5に引っかけて捕獲し、流水Wのみを網目を通過
して下流側に流すようになっている。このようにして捕
獲された塵芥は、ネットスクリーン5の回動とともに水
上に取り出された後、洗浄水の吹き付け(図示せず)に
よってネットスクリーン5より剥離され、流水トラフに
載せられて移送、回収されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記説明の
従来の除塵機1は、以下に説明する問題を有していた。
すなわち、ネットスクリーン5によって捕獲された塵芥
は、洗浄水の吹き付けによって除去されていた。そのた
め、従来の除塵機1においては、洗浄水と塵芥等を分離
するネット状のかごや脱水機への投入が必須となり、移
送はどうしても流水トラフとなる。その結果、洗浄水吹
き付けの設置高さを高くする必要があった上に、かご等
を用いる時は廃棄物の分離に人の手が必要となり、さら
に、密閉も困難なため、衛生上の問題を生じやすかっ
た。
【0005】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、人手を要せず、かつ衛生的に塵芥等をネット
スクリーンから除去できる手段の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を採用した。すなわち、請求項
1記載の除塵除去装置は、回動しながら流路内の塵芥等
を濾し取る除塵スクリーンを有する循環式の除塵機に備
えられ、前記除塵スクリーンに付着した前記塵芥等を除
去する装置であって、前記除塵スクリーンから除去され
た塵芥等を一時的に保管する貯蔵室と、前記除塵スクリ
ーンに付着した前記塵芥等を吸引除去し、この塵芥等を
前記貯蔵室に向かって吸引搬送するバキューム機とが備
えられていることを特徴とする。上記請求項1記載の塵
芥除去装置によれば、除塵スクリーンからバキューム機
によって吸引除去された塵芥等が、そのまま貯蔵室まで
吸引搬送される。
【0007】請求項2記載の除塵除去装置は、請求項1
に記載の塵芥除去装置であって、前記除塵スクリーンに
付着した前記塵芥等を吸引除去するバキューム機のバキ
ューム口に、前記除塵スクリーンに対してブラシがけす
るロールブラシが備えられていることを特徴とする。上
記請求項2に記載の塵芥除去装置によれば、回動する除
塵スクリーンに対して当てた状態のロールブラシを回転
させることにより、吸引のみでは除去できない塵芥等を
も除塵スクリーンから除去される。
【0008】請求項3記載の除塵除去装置は、請求項1
または2に記載の塵芥除去装置であって、前記貯蔵室に
は、該貯蔵室内に取り込まれた前記塵芥等から水分を除
去する脱水手段が備えられていることを特徴とする。上
記請求項3に記載の塵芥除去装置によれば、貯蔵室内に
取り込まれた塵芥等は、脱水手段によって水分を除去さ
れる。
【0009】請求項4記載の除塵除去装置は、請求項1
〜3のいずれかに記載の塵芥除去装置であって、前記貯
蔵室には、該貯蔵室内に取り込まれた前記塵芥等を袋詰
めする塵芥収容袋が備えられていることを特徴とする。
上記請求項4に記載の塵芥除去装置によれば、貯蔵室内
に取り込まれた塵芥等は、塵芥収容袋内に袋詰めされ
る。
【0010】請求項5記載の除塵機は、請求項1〜4の
いずれかに記載の塵芥除去装置を備えたことを特徴とす
る。上記請求項5に記載の除塵機によれば、請求項1と
同様の作用を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の塵芥除去供給装置及びこ
れを備えた除塵機の一実施形態を、図面を参照しながら
以下に説明するが、本発明がこれに限定解釈されるもの
でないことは、もちろんである。なお、図1は、本実施
形態の塵芥除去装置及び除塵機の要部斜視図である。
【0012】本実施形態の除塵機10は、ネットスクリ
ーン(除塵スクリーン)11を無端ベルト状に構成して
少なくともその一部を水路の流水内(図示せず)に水没
させ、回動させながら流水内の塵芥やし渣等(以下、ま
とめて塵芥と称する)を漉し取る回動式の除塵機であ
る。そして、この除塵機10には、ネットスクリーン1
1に対してブラシがけするロールブラシ21を有する塵
芥除去装置20が備えられている。本発明は、この塵芥
除去装置20に特に特徴を有するものであるが、まずそ
の他の構成要素についての説明を行い、その後、塵芥除
去装置20についての説明を続けて行うものとする。な
お、以下の説明において、特に符号を付していないもの
は、図示を省略している。
【0013】除塵機10は、下部が水没した状態で水路
内に立設されたフレーム体と、該フレーム体の上部及び
下部にそれぞれ配置された鎖車12及びガイドと、これ
ら鎖車12及びガイド間に巻帯された一対の無端状のチ
ェーン及び前記ネットスクリーン11と、これらを覆う
筐体と、鎖車12を回転駆動する駆動装置13と、前記
塵芥除去装置20とを備えた構成を有している。
【0014】前記フレーム体は、水路内に水没した状態
に据え付けられた基台と、該基台上に支持された状態で
鉛直上方に向かって立設された本体と、該本体に加わる
流水圧を受ける支持体とから構成された、鉄骨構造体で
ある。前記鎖車12及びガイドは、前記各チェーンの折
り返し点であり、これらチェーンを、前記フレーム体の
本体の外形に沿ってスムーズに周回できるように支持し
ている。前記各チェーンは、ネットスクリーン11の幅
寸法分の間隔をおいて互いに平行配置された無端チェー
ンであり、それぞれ各鎖車12に歯合しているので、各
チェーンを同一方向に回動させることで、これらと一体
になってネットスクリーン11が回動するようになって
いる。
【0015】前記ネットスクリーン11は、例えば1m
m角サイズの微細な網目が略全面にわたって形成された
メッシュであり、この網目よりも大きな塵芥の通過を阻
止するとともに、流水の通過は許可するようになってい
る。前記駆動装置13は、電動モータ13aと、該電動
モータ13aの軸に固定された駆動歯車13bと、前記
各鎖車12の軸体12aを共通の軸として固定された従
動歯車13cと、これら駆動歯車13b及び従動歯車1
3c間に巻帯された無端チェーン13dとを備えてお
り、電動モータ13aを起動させることで、駆動歯車1
3b、無端チェーン13d、従動歯車13c、そして各
鎖車12を回転駆動できるようになっている。
【0016】続いて、前記塵芥除去装置20の詳細につ
いての説明を以下に行う。図1に示すように、この塵芥
除去装置20は、ネットスクリーン11から除去された
塵芥等を一時的に保管する貯蔵室22と、ネットスクリ
ーン11に付着した塵芥等を吸引除去し、この塵芥等を
貯蔵室22に向かって吸引搬送するバキューム機23と
が備えられ、さらに、このバキューム機23のバキュー
ム口e1に、ロールブラシ21が備えられた構成となっ
ている。ロールブラシ21は、水平軸21aを軸とする
円柱形状のブラシ本体21bの周囲に多数本のブラシ線
21c,・・・が設けられた回転ブラシであり、各ブラシ
線21c,・・・が、ネットスクリーン11の側面に対し
てその幅寸法の全長で密接できるように配置されてい
る。
【0017】また、このロールブラシ21には、前記駆
動装置13からの回転駆動力の伝達を受けるための駆動
力伝達機構21dが備えられている。この駆動力伝達機
構21dは、前記軸体12aに同軸に固定された駆動歯
車21d1と、該駆動歯車21d1と無端チェーン21
d2で連結された第1従動歯車21d3と、該第1従動
歯車21d3と同軸を有する第2従動歯車21d4と、
該第2従動歯車21d4と無端チェーン21d5で連結
された第3従動歯車21d6とから構成されている。そ
して、第3従動歯車21d6は、ブラシ本体21bの水
平軸21aに対して同軸に固定されている。
【0018】したがって、電動モータ13aを起動させ
ると、この回転駆動力によってネットスクリーン11が
回転駆動されると同時に、駆動歯車21d1が回転され
る。すると、第1従動歯車21d3,第2従動歯車21
d4,第3従動歯車21d6が回転してロールブラシ2
1を回転させるので、そのブラシ線21c,・・・がネッ
トスクリーン11の表面に対してブラシがけできるよう
になっている。なお、駆動力伝達機構21dは減速機の
役目も兼ねているので、ロールブラシ21を適切な回転
速度に調整するようにもなっている。
【0019】さらに、ロールブラシ21には、該ロール
ブラシ21の周囲を覆うバキュームカバー21eが備え
られている。このバキュームカバー21eは、ロールブ
ラシ21の全長にわたって覆うことのできる全長を有
し、かつネットスクリーン11に対向する側に、バキュ
ーム口21e1が開口されている。バキューム口21e
1は、水平方向に長い長方形形状をなしており、ネット
スクリーン11に対して所定の隙間寸法cを保つように
されている。
【0020】すなわち、バキュームカバー21eは、ネ
ットスクリーン11から除去された塵芥を吸い取る吸い
込み口の役目をするため、吸い込みを効率よく行うため
に、ネットスクリーン11に対してバキューム口21e
1が離れすぎないように前記隙間寸法cが設定されてい
る。しかしながら、バキューム口21e1がネットスク
リーン11に対して近付きすぎると、バキュームカバー
21e自体が塵芥に当たってしまい、塵芥回収の妨げに
なってしまう恐れがあるので、ネットスクリーン11に
付着した状態の塵芥との直接接触を回避できるような広
さに、前記隙間寸法cを確保する必要もある。このよう
な理由により、例えば塵芥の大きさが時間帯とともに大
きく変化するような場合には、ネットスクリーン11に
対してその時々で適切な隙間寸法cを維持できるよう
に、ネットスクリーン11に対してバキューム口21e
1(バキュームカバー21e)を接近離間させる隙間調
整機構等を装備させても良い。
【0021】貯蔵室22は、中空の箱体であり、該貯蔵
室22内に取り込まれた塵芥を袋詰めする塵芥収容袋2
2aが収容されている。そして、この貯蔵室22と前記
バキュームカバー21eとの間は、塵芥の移送を行うた
めの移送管22bで接続されている。すなわち、移送管
22bの一端側は、バキュームカバー21e内空間に連
通するように接続されており、移送管22bの他端側
は、貯蔵室22の上壁を貫通して内部の塵芥収容袋22
aに接続されるようになっている。前記塵芥収容袋22
aは、例えば網目を有する袋であり、内部に収容された
塵芥の水切りを前記網目より十分に行えるようになって
いる。そして、この塵芥収容袋22aには、移送管接続
口が上部に取り付けられており、移送管22bの前記他
端側に対してワンタッチで接続・分離可能となってい
る。
【0022】また、貯蔵室22の一側部には、電磁弁2
2cを備えた排水管22dが接続されている。この排水
管22dの取り付け位置としては、貯蔵室22内の排水
を十分に行えるように、貯蔵室22のできるだけ低い位
置に配置させることが好ましい。電磁弁22cは、これ
を閉とした場合に、排水管22dを通した通水・通気を
遮断でき、逆に開とした場合には、貯蔵室22内の水分
を排水できるようになっている。
【0023】また、貯蔵室22の一側面には、ヒンジ接
続された開閉蓋22eが設けられており、これを開くこ
とで、内部の塵芥収容袋22aを外部に取り出したり、
または新しい塵芥収容袋22aを内部に収容することが
可能となっている。なお、この開閉蓋22eには、これ
を閉じたときに貯蔵室22内の気密を保てるように、そ
の周縁にシール部材が貼り付けられた構成となってい
る。また、貯蔵室22には水位計が設けられており、貯
蔵室22の内部が満水とならないように、水位を常時監
視できるようになっている。
【0024】前記バキューム機23は、貯蔵室22内の
空気を吸って負圧にする吸引装置であり、吸引管23a
によって貯蔵室22に接続されている。このバキューム
機23と、前記電動モータ13aと、前記電磁弁22c
とは、図示されない制御装置によって連動するように制
御されている。この制御動作については、全体動作の説
明において後述する。なお、前記開閉蓋22eも、バキ
ューム機23が作動中に誤って開くことのないように、
前記制御装置によってロックされるように制御されてい
る。なお、バキューム機23の排気口に図示されない脱
臭装置をさらに設けた場合には、臭気の問題をも解決で
きるのでより好ましいものとなる。
【0025】以上説明の塵芥除去装置20を備えた除塵
機10の全体動作について、以下に説明する。まず、前
記制御装置を操作することにより電動モータ13aを起
動させる。この時、前記制御装置により、開閉蓋22e
は閉じた状態にロックされ、電磁弁22cが閉じられ、
バキューム機23が起動される。すると、電動モータ1
3aによってネットスクリーン11が回転駆動されると
同時に、駆動歯車21d1が回転され、これに同期して
第1従動歯車21d3,第2従動歯車21d4,第3従
動歯車21d6が回転してロールブラシ21を回転させ
る。
【0026】ネットスクリーン11は、その下部が流水
内に水没した状態で回動され、さらに、ネットスクリー
ン11に対して流水を通過させることにより、該ネット
スクリーン11の網目よりも大きい塵芥は、該ネットス
クリーン11に引っかかって捕獲され、流水のみが網目
を通過して下流側に流れていく。そして、このようにし
て捕獲された塵芥は、ネットスクリーン11の回動とと
もに水上に取り出された後、同期作動している塵芥除去
装置20によってネットスクリーン11より除去され
る。
【0027】すなわち、塵芥除去装置20においては、
電動モータ13a及び駆動力伝達機構21dによってロ
ールブラシ21が回転駆動され、その回転とともに各ブ
ラシ線21c,・・・がネットスクリーン11の表面に対
してブラシがけを行い、毛髪等の繊維状の付着物も含め
て塵芥をネットスクリーン11より除去する。この時、
既にバキューム機23が起動しており、吸引管23aに
よって貯蔵室22内の空気を吸い出して内部を負圧に保
っているので、この負圧により、移送管22bを介して
バキュームカバー21e内の空気及び塵芥を吸引する。
したがって、ネットスクリーン11より除去された塵芥
は、この吸引力によってバキューム口21e1よりバキ
ュームカバー21e内に一時的に取り込まれた後、移送
管22bを通って貯蔵室22内の塵芥収容袋22aに自
動的に収容されるようになっている。
【0028】このようにして次々と塵芥がネットスクリ
ーン11から剥離され、人手を使うことなく塵芥収容袋
22aに袋詰めされていく。収容された塵芥に含まれて
いる水分は、塵芥収容袋22aの網目より流れ出て貯蔵
室22内を満たしていくが、前記水位計及び制御装置に
よってその水位が常時監視されているので、満水となる
ことのないように、一定水位を越えたときに電磁弁22
cが自動的に開いて排水管22dより排水されるように
制御されている。なお、この排水方法としては、上述の
ように水位計の監視により行う方法の他に、例えばタイ
マーを設けて一定時間毎に電磁弁22cを開いて排水さ
せたり、もしくは除塵機10の運転終了時に電磁弁22
cを開いてまとめて排水させるなど、その他の方法も採
用可能である。
【0029】塵芥収容後の塵芥収容袋22aを新しいも
のと交換する場合には、これを行う作業者が、前記制御
装置を操作して除塵機10及び塵芥除去装置20の運転
を完全に停止させる。続いて、前記水位計によって貯蔵
室22内の水が略完全に排出されているのを確認した上
で、開閉扉22eを開く(この時、バキューム機23は
停止しているので、開閉扉22eのロックは解除されて
いる)。そして、作業者は、移送管22bから塵芥収容
袋22aの接続口を取り外した後、貯蔵室22内から塵
芥収容袋22aを取り出す。そして、新たな空の塵芥収
容袋22aを貯蔵室22内に収めた後、その接続口を移
送管22bに接続し、開閉扉22eを閉じる。回収され
た塵芥は、塵芥収容袋22a内に袋詰めされたまま他の
焼却設備へと運搬され、焼却処分される。
【0030】以上に説明した、塵芥除去装置20を備え
た除塵機10の効果を、以下にまとめる。本実施形態の
塵芥除去装置20を備えた除塵機10によれば、バキュ
ーム機23の吸引力によって塵芥等を貯蔵室22へ搬送
するので、人手によらずに塵芥を自動的に回収すること
が可能となる。その結果、廃棄作業の容易化、衛生化を
期待できる。すなわち、従来では、ネットスクリーン1
1を水洗して塵芥除去した後、水洗後の処理水中から塵
芥等を分離させる手間を要していたが、本実施形態で
は、ロールブラシ21のブラシがけで塵芥除去を行って
かつ自動的に袋詰めができるようになるので、そのよう
な手間を必要とせず、後処理工程が極めて軽減・簡素化
されている。また、吸引力によって塵芥等を回収する構
成であるため、例えばロールブラシ21の位置よりも上
方に向かって塵芥を搬送するなど、搬送経路を自由に取
ることも可能となる。
【0031】さらに、本実施形態では、バキューム機2
3のバキュームロ21e1にロールブラシ21を配設し
ている。そのため、水洗や吸引では除去が困難であった
毛髪等の繊維物をネットスクリーン11から除去するこ
とが可能となる。その結果、塵芥除去効率が高まり、ネ
ットスクリーン11の閉塞を効果的に防止することがで
きる。また、貯蔵室22内に取り込まれた塵芥は、塵芥
収容袋22a内に袋詰めされているので、貯蔵室22外
への取り出しなどにおける塵芥の取扱いを非常に容易な
ものとすることが可能となる。さらには、塵芥は塵芥収
容袋22aによって覆われているので、作業者が塵芥に
直接触れることが少なくて衛生的である。
【0032】次に、図2を参照しながら、上記実施形態
の変形例についての説明を以下に行う。なお、本変形例
においては、上記実施形態と異なる点を中心に説明する
ものとし、その他同一構成要素には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0033】本変形例は、前記塵芥除去装置20に対し
て脱水機構30を装備した点が特に上記実施形態と異な
っている。この脱水機構30は、前記移送管22bに設
けられた電磁弁31と、吸引管23aに設けられた電磁
弁32と、吸引管23a及び排水管22dの間を接続す
るバイパス配管33と、該バイパス配管33に設けられ
た電磁弁34と、前記バキューム機23及び前記電磁弁
22cとから構成されている。各電磁弁22c,31,
32,34は、前記制御装置により一括制御され、ネッ
トスクリーン11の塵芥除去作業時(以下、これを通常
運転状態Aと称する)か、もしくは貯蔵室22内の水切
り作業時(以下、これを水切り運転状態Bと称する)の
いずれかによって、それぞれの開閉が切り替えられるよ
うになっている。
【0034】そして、この脱水機構30によれば、通常
運転状態Aにおいては、電磁弁34,22cが閉じられ
るとともに電磁弁31,32が開かれる。この状態でバ
キューム機23が起動すると、吸引管23aによって貯
蔵室22内の空気が吸い出されて内部が負圧に保たれ
る。そして、この負圧により、移送管22bを介してバ
キュームカバー21e内が吸引されるので、ネットスク
リーン11より除去された塵芥は、この吸引力によって
バキューム口21e1よりバキュームカバー21e内に
一時的に取り込まれた後、移送管22bを通って貯蔵室
22内の塵芥収容袋22aに自動的に収容される。
【0035】一方、水切り運転状態Bにおいては、電磁
弁31,32が閉じられるとともに電磁弁34,22c
が開かれる。この状態でバキューム機23が起動する
と、排水管22d内の空気が吸い出されて負圧になるの
で、この負圧によって貯蔵室22内の水分が吸い出され
て外部に排水される。
【0036】以上説明の本変形例の塵芥除去装置20に
よれば、上記実施形態と同様の効果を得ることが可能と
なる。さらに、本変形例では、脱水機構30によって水
分が取り除かれた後の塵芥は、脱水処理前に比較して小
型軽量化しているので、廃棄処分量を極めて小さくする
ことが可能となる。また、これを焼却処分する場合に
は、予め乾燥されているので、容易に焼却することも可
能となっている。
【0037】なお、本変形例の脱水機構30は、バキュ
ーム機23の吸引力によって貯蔵室22内の水分を吸い
出して排水する構成を採用しているが、これに限らず、
貯蔵室22内にプレス装置を設けて、該プレス装置の加
圧力によって塵芥収容袋22aに収容されたままの塵芥
を圧迫し、水分を絞り出して排水する構成など、その他
の脱水機構も採用可能である。また、上記実施形態及び
その変形例においては、本発明の塵芥除去装置20をネ
ットスクリーン11を備えた回動式の除塵機10に適用
した場合について説明したが、この他の回動式の除塵機
に塵芥除去装置20を適用しても良いことは、勿論であ
る。また、上記変形例では、バキューム機23を、塵芥
の吸い込みと、塵芥水分の排水とを兼用させるものとし
たが、バイパス配管33を設ける代わりに別のバキュー
ム機を排水管22dに設けて排水させる構成も採用可能
である。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る発明によれば、
バキューム機の吸引力によって除塵スクリーンに付着し
た塵芥等を吸引除去し、さらに、この塵芥等を貯蔵室へ
吸引搬送するので、人手によらずに塵芥等の自動搬送が
可能となる。その結果、廃棄作業の容易化、衛生化を期
待できる。また、吸引搬送によるので、搬送経路の自由
度が増す。
【0039】また、請求項2に係る発明によれば、例え
ば、水洗や吸引では、除去困難であった毛髪等の繊維物
に対する除去も可能となる。その結果、塵芥等の除去効
率が向上し、ネットスクリーンの閉塞を効果的に防止す
ることが可能となる。
【0040】また、請求項3に係る発明によれば、脱水
手段によって液体成分が取り除かれた後の塵芥等は、脱
水処理前に比較して小型軽量化しているので、廃棄処分
量を極めて小さくすることが可能となる。また、これを
焼却処分する場合には、予め乾燥されているので、容易
に焼却することも可能となる。
【0041】また、請求項4に係る発明によれば、貯蔵
室内に取り込まれた塵芥等は、塵芥収容袋内に袋詰めさ
れているので、例えば貯蔵室外への取り出しなどにおけ
る塵芥等の取扱いを非常に容易なものとすることが可能
となる。さらには、塵芥等は塵芥収容袋によって覆われ
ているので、作業者が塵芥等に直接触れることが少なく
て衛生的である。
【0042】また、請求項5に係る発明によれば、請求
項1と同様の効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の塵芥除去装置を備えた除塵機の一実
施形態を示す要部斜視図である。
【図2】 同実施形態の変形例を示す要部斜視図であ
る。
【図3】 従来の除塵機の一例を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
10・・・除塵機 11・・・ネットスクリーン(除塵スクリーン) 20・・・塵芥除去装置 21・・・ロールブラシ 22・・・貯蔵室 22a・・・塵芥収容袋 23・・・バキューム機 30・・・脱水機構(脱水手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 5/04 E02B 5/08 102 (72)発明者 水城 賢志 東京都中央区京橋1丁目3番3号 前澤工 業株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA46 AB53 BA02 BA14 BB77 4D026 BA00 BC12 BC14 BC33 BD01 BD06 BF11 BF21 BG01 4D064 DC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動しながら流路内の塵芥等を濾し取る
    除塵スクリーンを有する循環式の除塵機に備えられ、前
    記除塵スクリーンに付着した前記塵芥等を除去する装置
    であって、 前記除塵スクリーンから除去された塵芥等を一時的に保
    管する貯蔵室と、前記除塵スクリーンに付着した前記塵
    芥等を吸引除去し、この塵芥等を前記貯蔵室に向かって
    吸引搬送するバキューム機とが備えられていることを特
    徴とする塵基除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塵芥除去装置であっ
    て、 前記除塵スクリーンに付着した前記塵芥等を吸引除去す
    るバキューム機のバキューム口に、前記除塵スクリーン
    に対してブラシがけするロールブラシが備えられている
    ことを特徴とする塵芥除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の塵芥除去装置
    であって、 前記貯蔵室には、該貯蔵室内に取り込まれた前記塵芥等
    から水分を除去する脱水手段が備えられていることを特
    徴とする塵芥除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の塵芥除
    去装置であって、 前記貯蔵室には、該貯蔵室内に取り込まれた前記塵芥等
    を袋詰めする塵芥収容袋が備えられていることを特徴と
    する塵芥除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の塵芥除
    去装置を備えたことを特徴とする除塵機。
JP2000266314A 2000-09-01 2000-09-01 塵芥除去装置及びこれを備えた除塵機 Withdrawn JP2002066221A (ja)

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