JP2002063449A - コンビナートにおける設備利用システムおよび記録媒体 - Google Patents

コンビナートにおける設備利用システムおよび記録媒体

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JP2002063449A
JP2002063449A JP2000251191A JP2000251191A JP2002063449A JP 2002063449 A JP2002063449 A JP 2002063449A JP 2000251191 A JP2000251191 A JP 2000251191A JP 2000251191 A JP2000251191 A JP 2000251191A JP 2002063449 A JP2002063449 A JP 2002063449A
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reservation
pier
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JP2000251191A
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Hideo Ohara
英雄 大原
Yoshinari Tsujimura
良成 辻村
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 桟橋および/または貯蔵庫を相互利用できる
ようにすることにより、各企業体におけるこれら設備の
重複による無駄を低減し、全体としてコスト削減を図り
つつ、これら設備の稼動率を向上させることができるコ
ンビナートにおける設備利用システムおよび記録媒体を
提供する。 【解決手段】 複数の企業体が集合したコンビナートに
おける設備利用システムであって、前記企業体が所有す
る桟橋および/または貯蔵庫の稼働データを入力する入
力手段10A〜10Dと、前記桟橋および/または貯蔵
庫を利用するための予約を受け付ける予約受付手段2
と、前記稼働データおよび予約データを記憶する記憶部
4A,4Bと、この記憶部4A,4Bに記憶されたデー
タを各利用者に公開する公開手段5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の企業体が集
合したコンビナートにおける設備利用システムおよび記
録媒体に関する。たとえば、石油化学コンビナートにお
いて、企業体が所有する設備、具体的には、桟橋および
/または貯蔵庫を有効利用できるようにしたコンビナー
トにおける設備利用システムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【背景技術】単一の機械装置、設備が集合し、相互に有
機的に結合したコンビナートにおいて、原油を蒸留精製
して得られる留分、たとえば、ナフサ留分はクラッキン
グによりエチレン、プロピレンなどの石油化学製品の原
料になる。従来のコンビナートにおいては、これをパイ
プラインで結合し、他社に移送することで、物流コスト
を低減させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンビナートで
は、原料のパイプラインによる移送や、生産された半製
品の移送などについては、ある程度合理化されているも
のの、その他の設備、具体的には貯蔵庫(タンクなど)
については、共有化されていず、それぞれの企業体で独
自に確保、管理することが必要であった。そのため、そ
れぞれの企業体が余裕をもって貯蔵庫を必要数量確保し
なければならないから、設備の重複による無駄があるう
え、それらの設備をそれぞれの企業体内でしか使用して
いないため、設備の稼働率が上がらないという課題もあ
った。
【0004】また、桟橋についても同様で、各企業体は
自己の桟橋を持つか、あるいは、他の企業体の桟橋をそ
の都度使用料を支払って使用していた。しかも、桟橋で
受け入れた品物は自己のタンクに受け入れるため、仮
に、余剰のタンクがあっても将来の受け入れのために確
保しておかなければならず、空のタンクを維持管理する
必要があった。
【0005】本発明の目的は、このような従来の課題を
解消し、桟橋および/または貯蔵庫を相互利用できるよ
うにすることにより、各企業体間におけるこれら設備の
重複による無駄を低減し、全体としてコスト削減を図り
つつ、これら設備の稼働率を向上させることができるコ
ンビナートにおける設備利用システムおよび記録媒体を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のコンビナートに
おける設備利用システムおよび記録媒体は、上記目的を
達成するため、次の構成を採用する。請求項1に記載の
発明は、複数の企業体が集合したコンビナートにおける
設備利用システムであって、前記企業体が所有する桟橋
および/または貯蔵庫の稼働データを入力する入力手段
と、前記桟橋および/または貯蔵庫を利用するための予
約を受け付ける予約受付手段と、前記入力手段によって
入力された稼働データおよび前記予約受付手段によって
受け付けられた予約データを記憶する記憶手段と、この
記憶手段に記憶されたデータを各利用者に公開する公開
手段とを有することを特徴とするコンビナートにおける
設備利用システムである。
【0007】ここで、桟橋とは、船を着桟させ、船と陸
上との間で荷揚げ、荷卸しするための桟橋をいい、船か
ら船へ積み込みを行う、いわゆる、瀬取りが可能な桟橋
を含む。貯蔵庫とは、原料(製品を製造する原料全てを
いう)、用役(たとえば、酸素、窒素など)、さらに
は、破棄物などを貯蔵するタンクをいう。これらは、全
ての企業体が独自に所有していてもよいが、コンビナー
ト全体の業務を行える設備が備わっていれば、少なくと
も1以上の企業体が所有していれば全ての企業体が所有
している必要はない。
【0008】このシステムによれば、桟橋および/また
は貯蔵庫の稼働データが入力手段から入力され、かつ、
桟橋および/または貯蔵庫を利用するための予約が予約
受付手段によって受け付けられた後、記憶手段に記憶さ
れる。記憶手段に記憶されたデータは、公開手段によっ
て各利用者に公開される。従って、利用者は、企業体が
所有する桟橋および/または貯蔵庫の稼働状況を含む予
約状況を見ながら、他の企業体が所有する桟橋および/
または貯蔵庫の利用を予約することができる。そのた
め、企業が所有する桟橋および/または貯蔵庫を相互利
用できるから、各企業体間におけるこれら設備の重複に
よる無駄を低減でき、全体としてコスト削減を図りつ
つ、これら設備の稼働率も向上させることができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のコンビナートにおける設備利用システムにおいて、前
記予約受付手段によって受け付けられた予約データに基
づいて、桟橋および/または貯蔵庫の最適な割付を行う
計算手段を有することを特徴とするコンビナートにおけ
る設備利用システムである。このシステムによれば、予
約手段によって受け付けられた予約データに基づいて、
桟橋および/または貯蔵庫の最適な割付が計算されるか
ら、これら設備の稼働率の向上、さらには、コスト的ま
たは日程的に最適な設備の利用状況を作ることができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のコンビナートにおける設備利用システ
ムにおいて、前記入力、予約および公開の少なくとも1
つは、各企業体間に形成された情報ネットワークを用い
て行うことを特徴とするコンビナートにおける設備利用
システムである。ここで、情報ネットワークとは、コン
ビナート内の異なる企業体間の情報を相互に交信する通
信手段をいう。通信手段としては、光ファイバ、アナロ
グ信号やデジタル信号を用いた有線回路、公衆回線、ま
たは、アナログ信号やデジタル信号を用いた無線回路、
さらに、インターネット、モデムおよび電話回線を用い
てもよい。特に、通信速度の観点からは光ファイバおよ
び無線回路が好ましく、とりわけ、セキュリティの面か
らは光ファイバが好ましい。また、システムとしては、
サーバ・クライアントシステムなどが好適に使用でき
る。このシステムによれば、各企業体やその各企業体か
らの情報が登録される側が分散配置されていても、これ
らの間の情報交換をリアルタイムで行うことができるた
め、入力、予約、公開を時間的な制約もなく迅速に実行
できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載のコンビナートにおける設備
利用システムにおいて、前記桟橋および/または貯蔵庫
の利用に際して、利用により生じる費用の計算を行う計
算手段を備えることを特徴とするコンビナートにおける
設備利用システムである。このシステムによれば、桟橋
および/または貯蔵庫の利用により生じる費用が自動的
に計算されるから、請求業務の負担を軽減できる。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載のコンビナートにおける設備
利用システムにおいて、前記予約受付手段によって受け
付けられた予約データおよび前記桟橋毎の着離桟データ
を関係官庁へ通知する通知手段を備えることを特徴とす
るコンビナートにおける設備利用システムである。この
システムによれば、たとえば、海上保安部では、各桟橋
での作業状態を監視できるとともに、各桟橋の予約状況
から各桟橋に着く船の運航状況をリアルタイムで把握で
き、船の運航状況および係留使用届などの申請書を作成
する手間が省ける。また、予約データと着離桟データ、
つまり、予約と実績データとから実績管理を行うことも
できる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の設備利用システムを管理す
るプログラムを記録した記録媒体である。この記録媒体
によれば、コンピュータを用いて、請求項1ないし請求
項5のいずれかに記載のシステムを実行させることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態の設備利用シス
テムを示している。同設備利用システムは、コンビナー
トを構成する企業体が所有する設備、ここでは、桟橋お
よび貯蔵庫としてのタンクに関する稼働情報を登録し、
この登録された情報を公開(表示)し、その公開に基づ
いて設備の予約を受け付け、この予約状況を公開(表
示)するとともに、予約データに基づいて設備の最適な
稼働状態を計算し、さらに、その利用に際して生じる費
用を自動的に計算する機能を備えたシステムの例であ
る。
【0015】このコンビナートは、所定地域内に集合的
に配置された複数の企業体A,B,C,Dと、サーバ2
0Aと、海上保安部や税関などの関係官庁Eに設けられ
た端末40と、これらを接続する情報ネットワークNW
とを備えている。情報ネットワークNWとは、コンビナ
ート内の異なる企業体A〜D、サーバ20A、端末40
間の情報を相互に交信する通信手段をいう。
【0016】企業体A〜Dには、それぞれプラント(図
示省略)や各種設備が設置されているとともに、前記情
報ネットワークNWを通じて他の企業体A〜Dやサーバ
20Aと情報交換を行う端末10A,10B,10C,
10Dがそれぞれ設置されている。各端末10A〜10
Dは、表示手段11、入力手段12、記憶手段13およ
びデータ処理手段14などを備える。入力手段12から
各企業体A〜Dが所有する設備の稼働データがリアルタ
イムで入力され、一方、サーバ20Aに登録された各企
業体A〜Dの設備に関する各種情報が表示手段11に表
示されるようになっている。ここに、各企業体A〜Dに
設置された端末10A,10B,10C,10Dによっ
て、各企業体A〜Dが所有する設備の稼働データを入力
する入力手段が構成されている。
【0017】設備としては、たとえば、企業体Aには桟
橋31Aおよびタンク33Aが、企業体Bにはタンク3
3Bが、企業体Cには桟橋31Cおよびタンク33C
が、企業体Dには桟橋31Dおよびタンク33Dがそれ
ぞれ設けられている。ここで、桟橋31Aは、能力が高
く、3000トン級以上の船(タンカなど)が着けられ
るが、小さい船にも使用可能である。桟橋31Cは、能
力が小さく、3000トン未満の船に適する。桟橋31
Dは、船から船への積み込みが可能な、いわゆる瀬取り
の可能な桟橋である。
【0018】サーバ20Aは、各企業体A〜Dに設置さ
れた端末10A〜10Dや端末40と情報交換を行っ
て、設備に関する情報を収集管理するためのもので、表
示手段21、入力手段22、記憶手段23およびデータ
処理手段24などを備える。なお、サーバ20Aの設置
場所は、各企業体A〜Dのいずれでもよいが、これとは
別の任意な場所でもよい。
【0019】ここで、サーバ20Aを構成する記憶手段
23およびデータ処理手段24によって、図2に示す機
能(各種記憶部および手段)が形成されている。すなわ
ち、情報ネットワークNWを介して前記設備を利用する
ためための予約を受け付ける予約受付手段2と、桟橋に
関する稼働データおよび予約データをを記憶する桟橋予
約情報記憶部4Aと、タンクに関する稼働データおよび
予約データを記憶する貯蔵庫予約情報記憶部4Bと、こ
れら桟橋予約情報記憶部4Aおよび貯蔵庫予約情報記憶
部4Bに記憶されたデータを読み出し情報ネットワーク
NWを介して各利用者に公開する公開手段5と、予約受
付手段2により受け付けられた予約データに基づいて設
備の最適な割付を計算する計算手段6と、設備の利用に
より生じる料金(費用)の計算を行う計算手段7と、予
約データおよび前記桟橋毎の着離桟データを関係官庁E
へ通知する通知手段8とを備えている。
【0020】桟橋予約情報記憶部4Aには、図3に示す
ように、各桟橋31A,31C,31D毎に稼働データ
および予約データを記憶する予約テーブル25,26,
27がそれぞれ設けられている。各予約テーブル25,
26,27には、企業体A,C,Dの端末10A,10
C,10Dから入力された桟橋31A,31C,31D
の稼働データ、予約受付手段2によって受け付けられた
予約データが登録記憶されるようになっている。なお、
図3において、斜線部分が予約登録された時間帯を示し
ている。貯蔵庫予約情報記憶部4Bにも、桟橋予約情報
記憶部4Aと同様に、企業体A,B,C,Dの端末10
A,10B,10C,10Dから入力されたタンク33
A,33B,33C,33Dの稼働データ、予約受付手
段2によって受け付けられた予約データが登録記憶され
るようになっている。なお、記録媒体としての記憶手段
23には、これら各手段が実行するシステムを管理する
プログラムが記録されている。
【0021】公開手段5は、桟橋予約情報記憶部4Aに
記憶された桟橋31A,31C,31Dの予約データ
(稼働データを含む)、および、貯蔵庫予約情報記憶部
4Bに記憶されたタンク33A,33B,33C,33
Dの予約データ(稼働データを含む)を、情報ネットワ
ークNWを介して前記各企業体A〜Dに公開する。その
ため、各企業体A〜Dの端末10A〜10Dにおいて
は、これらの情報をリアルタイムで確認でき、それによ
って、桟橋31A,31C,31Dやタンク33A,3
3B,33C,33Dを利用するための予約を行える。
【0022】予約受付手段2は、たとえば、桟橋31
A,31C,31Dの予約要求があった場合、図4に示
すような処理を行う。各企業体A〜Dのいずれかからの
予約要求を受け付けると(ST1)、指定された桟橋の
予約テーブル25,26,27の該当日時が空きか否か
をチェックする(ST2)。ここで、空きがあれば、予
約登録、つまり、指定された桟橋の予約テーブル25,
26,27の該当欄に予約を登録し(ST3)、続い
て、予約登録完了のメッセージを予約要求を出したいず
れかの企業体A〜Dに送信する(ST4)。一方、空き
がなければ、予約登録不可である旨のメッセージを予約
要求を出したいずれかの企業体A〜Dに送信する(ST
5)。この場合、予約登録不可である旨のメッセージを
受信したいずれかの企業体A〜Dは、予約登録状況を確
認して、再び予約要求を出すことになる。
【0023】(桟橋の相互利用)桟橋の場合、各企業体
A,C,Dに設置された端末10A,10C,10Dに
おいて、所有する桟橋毎の稼働データ、たとえば、船の
到着および出航日時、船の大きさ、荷の種類などの稼働
データをリアルタイムで入力する。すると、それらのデ
ータは情報ネットワークNWを介してサーバ20A(桟
橋予約情報記憶部4A)に登録される。この登録された
桟橋の稼働データや予約データ(予約テーブル25,2
6,27のデータ)は、情報ネットワークNWを介して
他の企業体(プラント)A〜Dに公開される。そのた
め、各企業体A〜Dの端末10A〜10Dにおいては、
これらの設備に関する稼働データや予約データをリアル
タイムで確認しながら、それ設備の予約を行う。
【0024】なお、予約が重複した場合において、たと
えば、企業体Bが桟橋31Aをある時間帯に予約し、企
業体Dが桟橋31Aにしかつけられない大型タンカを企
業体Bの予約時間帯と重複して予約を行った場合には、
サーバ20A(計算手段6)において、コンビナート全
体として最も効率的な桟橋31A,31C,31Dの稼
働状態となるように計算、つまり、桟橋31A,31
C,31Dが最適な割付となるように計算する。この計
算において、荷が液体の場合にはパイプラインなどによ
る移送コストを勘案し、また、荷が個体の場合にはトラ
ック、ベルトコンベアなどによる移送コストを勘案し
て、最も効率的な桟橋31A,31C,31Dの稼働状
況を計算する。また、たとえば、桟橋31Dについては
特殊な桟橋(瀬取り可能な桟橋)であるので、仮に先約
があったとしても、後の予約で瀬取りを実施したい企業
体があった場合は、他の桟橋31A,31Cとの間で調
整を行う。また、関連全タンカーの航行タイムスケジュ
ールをデータベース化し、最も荷役ロスの少ない荷役、
接岸順位を決定し、効率輸送、効率荷役を可能とする。
【0025】また、複数の桟橋31A,31C,31D
から荷揚げ作業を行う場合に、桟橋からのパイプライン
などを利用した輸送コスト、利用し得るタンクの場所な
どからコンビナート全体としてコストミニマムで荷揚げ
できるように、桟橋、タンクの使用を決定する。なお、
これらの決定に際しては、コンピュータを利用して自動
計算させるようにしてもよく、また、その内容をネット
に掲載して各企業体が常時見られるようにしもよい。こ
れらの情報は、無線などを通じて船でも見ることができ
るようにすることにより、船側では、いずれの桟橋に接
岸するかが事前にわかるので、その桟橋にあわせた準備
を前もってすることができる。
【0026】桟橋31A,31C,31Dの使用に際し
て、サーバ20A(計算手段7)側において、使用料を
計算する。この際、企業体A,C,D間では、互いの桟
橋31A,31C,31Dの使用料の相殺を考慮して、
計算を行う。また、その他の企業体A〜Dが有する設備
の使用料と相殺して、計算を行う。これにより、現金授
受の煩雑な作業を軽減できる。
【0027】なお、各桟橋31A,31C,31Dには
荷揚げを監視する遠隔監視手段としてのカメラなどを設
置し、そのカメラの画像データを情報ネットワークNW
を介して各端末10A〜10Dで監視するようにしても
よい。この場合には、1箇所で複数の桟橋31A,31
C,31Dの監視が可能になり、監視業務の省力化が図
れる。さらには、制御装置をあわせて設置することで遠
隔監視、遠隔制御が可能となる。すなわち、タンカーな
どの接岸時に操船コントロールと陸側の係留コントロー
ルを遠隔監視で指示したり、荷役中の初速制限(静電気
対策など)の遠隔制御、気象変動での安全制御や船のト
リムコントロールなどが可能となる。また、非常時の制
御において、関連部署間(出荷タンク部署、出荷指示部
署)でタイムリーに実行可能となる。このような遠隔監
視および遠隔制御を駆使すれば、現場人員を極小化、省
力化できるから、大幅な省力化が可能となる。
【0028】また、これらの情報は、ネットワークNW
を介して関係官庁Eの端末40へ送られる。すると、た
とえば、海上保安部では、各桟橋での作業状態を監視で
きるとともに、各桟橋の予約状況から各桟橋に着く船の
運航状況をリアルタイムで把握でき、船の運航状況およ
び係留使用届などの申請書を作成する手間が省ける。さ
らに、予約データと着離桟データ、つまり、予約と実績
データとから実績管理を行うこともできる。
【0029】(タンクの相互利用)タンクの場合、各企
業体A〜Dに設置された端末10A〜10Dにおいて、
所有するタンク33A〜33Dの稼働データ、たとえ
ば、タンク33A〜33Dの個数、あきタンクの数、使
用状況、今後の使用予定、メンテナンスの時期、費用な
どのデータをリアルタイムで入力する。すると、それら
のデータは情報ネットワークNWを介してサーバ20A
(貯蔵庫予約情報記憶部4B)に登録される。以後は、
桟橋と同様に、登録された稼働データや予約データは、
情報ネットワークNWを介して他の企業体A〜Dに公開
され、そのため、各企業体A〜Dの端末10A〜10D
においては、設備の予約を行え、さらに、使用に際して
は使用量の計算が行われる。
【0030】従って、本実施形態によれば、次の効果が
期待できる。 (1-1)各企業体が所有する設備、つまり、桟橋31
A,31C,31Dおよびタンク33A〜33Dに関す
る稼働データが利用者に公開されているから、利用者
は、各企業体の設備に関する稼働状況を把握できる。そ
のため、各企業が所有する設備(桟橋およびタンク)を
相互利用できるから、各企業体間における設備の重複に
よる無駄を低減でき、全体としてコスト削減を図りつ
つ、余剰活力を有効活用して、1台あたりの稼働率を向
上させることができる。 (1-2)各企業体A〜Dの端末10A〜10Dにおい
て、設備の稼働データや予約データをリアルタイムで確
認でき、それによって設備の利用予約を行えるようにし
たので、設備の稼働率を向上させることができるととも
に、利用者にとっても利用しやすい。 (1-3)設備の利用に伴う料金(費用)については自動
的に算出されるから、請求業務の負担を軽減できる。通
常、その支払いについては、分析を担当した企業体に支
払われるが、互いに設備を利用していることから、一定
間隔を区切って、各企業体A〜D相互間で費用を相殺し
て計算するようにすれば、支払い業務を軽減できる。つ
まり、実際の現金の授受が減り、手続きが簡略化され
る。また、費用情報について、銀行に直接連絡する手段
を有していれば、銀行口座にて自動振り込みすることに
よって、より手続きを簡略化できる。
【0031】(2)桟橋の相互利用にあたっては、桟橋
31A,31C,31Dの稼働データや予約データが登
録、公開され、各企業体A〜Dの端末10A〜10Dか
ら利用の予約を行えるとともに、予約が重複した場合に
おいて、コンビナート全体として最も効率的な桟橋31
A,31C,31Dの稼働状態となるように割付計算さ
れるから、コンビナート全体として桟橋31A,31
C,31Dを効率的に運用できる。
【0032】(3)タンクの相互利用にあたっても、上
記(2)と同様に、コンビナート全体として最も効率的
なタンク33A〜33Dの稼働状態となるように割付計
算されるから、コンビナート全体としてタンク33A〜
33Dを効率的に運用できる。
【0033】なお、本発明は、上述した各実施形態の構
成に限られるものでなく、次の例も含む。たとえば、上
述した実施形態では、桟橋およびタンクに関する操業情
報を1台のサーバにおいて管理していたが、それぞれ別
々に管理してもよい。また、上述した実施形態では、稼
働データの入力、設備を利用するための予約、これらの
情報の公開を、情報ネットワークNWを介して行うよう
にしたが、これら全てを情報ネットワークNWを介して
行う必要はなく、少なくとも1つが情報ネットワークN
Wを介して行えればよい。また、前記実施形態におい
て、各タンク間をパイプラインで結び、コンビナートを
構成する企業体のパイプライン取り引きの運転圧力、引
き取り数量を総合的にコントロールするようにすれば、
昇圧コストの削減、最適引き取り量による生産性の向上
が期待できる。
【0034】
【発明の効果】本発明のコンビナートにおける設備利用
システムおよび記録媒体によれば、桟橋や貯蔵庫を相互
利用できるようにすることにより、各企業体間における
これら設備の重複による無駄を低減し、全体としてコス
ト削減を図りつつ、これら設備の稼働率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるコンビナートにおけ
る設備利用システムを示す図。
【図2】同上実施形態において、サーバ側に形成される
各種記憶部および手段を示すブロック図。
【図3】同上実施形態において、桟橋の予約テーブルを
示す図。
【図4】同上実施形態において、桟橋の予約処理を示す
フロー図。
【符号の説明】
A,B,C,D 企業体 NW 情報ネットワーク 2 予約受付手段 5 公開手段 6 計算手段 7 計算手段 8 通知手段 10A〜10D 端末 20A サーバ 23 記憶手段(記録媒体) 31A,31C,31D 桟橋 33A〜33D タンク(貯蔵庫)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の企業体が集合したコンビナートに
    おける設備利用システムであって、 前記企業体が所有する桟橋および/または貯蔵庫の稼働
    データを入力する入力手段と、前記桟橋および/または
    貯蔵庫を利用するための予約を受け付ける予約受付手段
    と、前記入力手段によって入力された稼働データおよび
    前記予約受付手段によって受け付けられた予約データを
    記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータ
    を各利用者に公開する公開手段とを有することを特徴と
    するコンビナートにおける設備利用システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンビナートにおける
    設備利用システムにおいて、 前記予約受付手段によって受け付けられた予約データに
    基づいて、桟橋および/または貯蔵庫の最適な割付を行
    う計算手段を有することを特徴とするコンビナートにお
    ける設備利用システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のコンビ
    ナートにおける設備利用システムにおいて、 前記入力、予約および公開の少なくとも1つは、前記企
    業体間に形成された情報ネットワークを用いて行うこと
    を特徴とするコンビナートにおける設備利用システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のコンビナートにおける設備利用システムにおいて、 前記桟橋および/または貯蔵庫の利用に際して、利用に
    より生じる費用の計算を行う計算手段を備えることを特
    徴とするコンビナートにおける設備利用システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のコンビナートにおける設備利用システムにおいて、 前記予約受付手段によって受け付けられた予約データお
    よび前記桟橋毎の着離桟データを関係官庁へ通知する通
    知手段を備えることを特徴とするコンビナートにおける
    設備利用システム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の設備利用システムを管理するプログラムを記録した
    記録媒体。
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