JP2002063008A - プリンタ利用者制限システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は端末装置とともにネットワークに接続
され、端末装置からの印刷要求を利用者毎に適切に制限
するプリンタ利用者制限システムを提供する。 【解決手段】ネットワークシステムでは、ユーザがクラ
イアントコンピュータ上で出力したいプリンタ装置を選
択し、ユーザ名等のパラメータを取得して利用者制限サ
ーバに印刷可否の問い合わせを行う。利用者制限サーバ
は、送信されてきたユーザ名をキーにしてユーザ管理テ
ーブルを参照して印刷可否の判定を行って、登録されて
いると、指定のプリンタ装置に対してクライアントコン
ピュータのアクセス権の追加要求を行い、プリンタ装置
がアクセス制御リストに追加要求されたＩＰアドレスを
追加する。クライアントコンピュータは、利用者制限サ
ーバの印刷可否判定結果が印刷可であると、プリンタ装
置に接続要求を発行し、プリンタ装置は、クライアント
コンピュータのＩＰアドレスがアクセス制御リストに登
録されているかで接続の可否を判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ利用者制
限システムに関し、詳細には、複数の情報処理装置等の
端末装置とともにネットワークに接続され、当該端末装
置からのプリンタの利用を利用者毎に制限するプリンタ
利用者制限システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、オフィス等においては、ＬＡＮ
（Local Area Network）等のネットワーク化が進み、ネ
ットワークを介してパーソナルコンピュータやワードプ
ロセッサ等の情報処理装置（端末装置）及びプリンタ装
置等が接続されて、ファイルの共有やプリンタ装置の共
有が行われるようになっている。

【０００３】そして、近時、プリンタ装置自体にＮＩＣ
（Network Interface Card）と呼ばれるインターフェイ
スカードを装着することで、ＬＡＮ上でのパケット送受
信を行うプロトコル処理をプリンタ装置で行うことがで
きるようになってきている。このＮＩＣを用いたプロト
コル処理では、旧来型のセントロニクスインターフェイ
スやＲＳ−２３２Ｃインターフェイスを用いた処理と比
較して、非常に高速に印刷データを受信できるととも
に、非常に手軽にプリンタ装置をネットワークで共有す
ることができ、それが多くのオフィス環境で主流となっ
てきている。

【０００４】このプリンタ装置を共有する形態として
は、大きく２つに分けることができ、同じネットワーク
上に接続された端末装置上にプリントサーバと呼ばれる
ソフトウェアを実行させ、各クライアント端末装置はプ
リントサーバに対して印刷指示を行い、印刷データを当
該プリントサーバを経由してプリンタ装置に届けて印刷
を行うプリントサーバ方式と、各クライアント装置が直
接プリンタ装置に対して印刷データを送信して印刷を行
わせるダイレクトプリント方式と、がある。

【０００５】上記プリントサーバ方式では、ユーザ管
理、課金管理、利用制限等のネットワーク全体での管理
をプリントサーバで一元的に行うことが容易である反
面、印刷速度の面では、プリントサーバを経由させるた
めに、データの到達経路が長くなることもあり、遅くな
る。

【０００６】一方、ダイレクトプリント方式では、印刷
速度の面では、最も高速な転送が可能であるが、プリン
タ管理の面においては、機能的に不十分である。

【０００７】ただし、ダイレクトプリント方式において
も、原理的には、高機能な管理機能をＮＩＣ上のファー
ムウェアに搭載するることもできるが、通常、ＮＩＣで
使用されるＣＰＵ（Central Processing Unit ）、ＯＳ
（Operating System）、ＲＯＭ（Read Only Memory）容
量及びＲＡＭ（Random Access Memory）容量等では、困
難である。

【０００８】また、プリンタ装置を共有する形態として
は、上記２つの方式の利点を組み合わせて、管理は専用
サーバコンピュータで行い、印刷データはクライアント
端末装置から直接プリンタ装置に送信するという形態も
存在している。

【０００９】そして、デバイスを共有したときによく挙
げられる課題のひとつとして、利用者を制限したいとい
う問題が、ネットワークでプリンタ装置を共有する場合
においても、部外者がネットワークを利用して、プリン
タ装置にアクセスして印刷することによる用紙やトナー
等の消耗品の消費を抑制したり、プリンタ装置の使用の
混雑率を軽減するために、問題となる。

【００１０】従来、この問題を解決するために、印刷管
理を専用コンピュータのプリントサーバで行い、印刷デ
ータの転送をクライアントコンピュータから直接プリン
タ装置に送信する場合における利用者制限手段として、
プリントサーバで認証を行い、認証されたことを示す認
証データをクライアントが印刷データに付加して、クラ
イアントコンピュータからプリンタ装置に送信する方法
が用いられている。

【００１１】ところが、このような方法では、実際に
は、認証データを暗号化するなどの工夫を要し、実装が
複雑になるという問題があった。

【００１２】そこで、本出願人は、先に、複数の端末と
プリンタがネットワークに接続され、前記プリンタが、
前記端末からの印刷要求に応じて印刷データに基づいて
印刷処理を行うプリンタシステムにおいて、前記プリン
タは、前記端末毎に当該プリンタの使用の許可／不許可
を規制する使用許可／不許可情報の登録される登録情報
記憶手段と、前記端末から前記使用許可／不許可情報と
ともに印刷要求があると、前記登録情報記憶手段に当該
送られてきた前記使用許可／不許可情報が登録されてい
るか否かにより使用の許可／不許可を制御する制御手段
と、を備えたプリンタシステムを提案している（特開平
９−２８８５５２号公報参照）。

【００１３】すなわち、このプリンタシステムは、プリ
ンタに、端末毎に当該プリンタの使用の許可／不許可を
規制する使用許可／不許可情報を登録し、端末から使用
許可／不許可情報とともに印刷要求があると、当該送ら
れてきた使用許可／不許可情報が登録されているか否か
により使用の許可／不許可を制御している。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載のプリンタシステムにあっては、プリンタに各端
末毎に対する当該プリンタの使用の許可／不許可を規制
する使用許可／不許可情報を登録する必要があり、面倒
な作業を必要とするとともに、特に、一時的に使用を許
可し、プリンタの使用を完了すると、使用を不許可とす
るときには、使用許可／不許可情報の登録と削除を頻繁
に行う必要があり、利用性を向上させる上で、改良の必
要があった。

【００１５】そこで、請求項１記載の発明は、端末装置
とプリンタがネットワークに接続され、端末装置からの
印刷要求に応じてプリンタで印刷処理を行うに際して、
ネットワークに接続されたサーバが、プリンタの利用を
許可する利用者を利用者管理リストとして登録する利用
者管理データ記憶手段を有し、プリンタが、アクセスを
許可する端末装置のアドレスをアクセス許可リストとし
てアクセス許可データ記憶手段に記憶して、印刷要求を
行ってくる端末装置に対してアドレス許可リストに当該
端末装置のアドレスが登録されているか否かに基づいて
アクセスの許可／不許可を制御するアクセス制御機能を
有し、利用者が端末装置を利用してプリンタに印刷要求
を行うに先立ってサーバに対して当該プリンタを指定し
た認証要求を行い、サーバが、当該認証要求に対して当
該利用者が利用者管理リストに利用可として登録されて
いると、プリンタに対して当該利用者の使用する端末装
置のアドレスのアクセス許可リストへの追加登録を要請
し、当該利用者の端末装置を使用したプリンタへの印刷
を許可することにより、印刷制限を管理するサーバとプ
リントデータを受信するプリンタとが分離されたシステ
ムにおいても、複雑な構成や高度な技術を用いることな
く、また、プリンタに複雑な利用者管理リストの実装や
印刷データへの認証情報の追加を行うことなく、利用を
適切に制限し、安価かつ適切にプリンタ利用者を制限す
るとともに、利用性を向上させることのできるプリンタ
利用者制限システムを提供することを目的としている。

【００１６】請求項２記載の発明は、サーバが、アクセ
ス許可リストへの追加登録を要請したアドレスの端末装
置の印刷処理が完了すると、プリンタに対してアクセス
許可リストからの当該端末装置のアドレスの削除を要請
することにより、一時的にネットワークのプリンタを利
用する利用者がいつまでも印刷可能な状態で登録されて
いることを防止し、より一層適切な利用者制限を行うと
ともに、利用性を向上させることのできるプリンタ利用
者制限システムを提供することを目的としている。

【００１７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明のプ
リンタ利用者制限システムは、端末装置とプリンタがネ
ットワークに接続され、前記端末装置からの印刷要求に
応じて前記プリンタで印刷処理を行うに際して、当該印
刷要求元に応じて印刷可／不可を制御するプリンタ利用
者制限システムであって、前記ネットワークに、前記プ
リンタの利用を許可する利用者を利用者管理リストとし
て登録する利用者管理データ記憶手段を有したサーバが
接続され、前記プリンタは、アクセスを許可する前記端
末装置のアドレスをアクセス許可リストとしてアクセス
許可データ記憶手段に記憶して、印刷要求を行ってくる
前記端末装置に対して前記アドレス許可リストに当該端
末装置のアドレスが登録されているか否かに基づいてア
クセスの許可／不許可を制御するアクセス制御機能を有
し、利用者が前記端末装置を利用して前記プリンタに印
刷要求を行うに先立って前記サーバに対して当該プリン
タを指定した認証要求を行い、前記サーバは、当該認証
要求に対して当該利用者が前記利用者管理リストに利用
可として登録されていると、前記プリンタに対して当該
利用者の使用する前記端末装置のアドレスの前記アクセ
ス許可リストへの追加登録を要請し、当該利用者の前記
端末装置を使用した前記プリンタへの印刷を許可するこ
とにより、上記目的を達成している。

【００１８】上記構成によれば、端末装置とプリンタが
ネットワークに接続され、端末装置からの印刷要求に応
じてプリンタで印刷処理を行うに際して、ネットワーク
に接続されたサーバが、プリンタの利用を許可する利用
者を利用者管理リストとして登録する利用者管理データ
記憶手段を有し、プリンタが、アクセスを許可する端末
装置のアドレスをアクセス許可リストとしてアクセス許
可データ記憶手段に記憶して、印刷要求を行ってくる端
末装置に対してアドレス許可リストに当該端末装置のア
ドレスが登録されているか否かに基づいてアクセスの許
可／不許可を制御するアクセス制御機能を有し、利用者
が端末装置を利用してプリンタに印刷要求を行うに先立
ってサーバに対して当該プリンタを指定した認証要求を
行い、サーバが、当該認証要求に対して当該利用者が利
用者管理リストに利用可として登録されていると、プリ
ンタに対して当該利用者の使用する端末装置のアドレス
のアクセス許可リストへの追加登録を要請し、当該利用
者の端末装置を使用したプリンタへの印刷を許可するの
で、印刷制限を管理するサーバとプリントデータを受信
するプリンタとが分離されたシステムにおいても、複雑
な構成や高度な技術を用いることなく、また、プリンタ
に複雑な利用者管理リストの実装や印刷データへの認証
情報の追加を行うことなく、利用を適切に制限すること
ができ、安価かつ適切にプリンタ利用者を制限すること
ができるとともに、利用性を向上させることができる。

【００１９】この場合、例えば、請求項２に記載するよ
うに、前記サーバは、前記アクセス許可リストへの追加
登録を要請したアドレスの前記端末装置の印刷処理が完
了すると、前記プリンタに対して前記アクセス許可リス
トからの当該端末装置のアドレスの削除を要請してもよ
い。

【００２０】上記構成によれば、サーバが、アクセス許
可リストへの追加登録を要請したアドレスの端末装置の
印刷処理が完了すると、プリンタに対してアクセス許可
リストからの当該端末装置のアドレスの削除を要請する
ので、一時的にネットワークのプリンタを利用する利用
者がいつまでも印刷可能な状態で登録されていることを
防止することができ、より一層適切な利用者制限を行う
ことができるとともに、利用性を向上させることができ
る。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。

【００２２】図１〜図５は、本発明のプリンタ利用者制
限システムの一実施の形態を示す図であり、図１は、本
発明のプリンタ利用者制限システムの一実施の形態を適
用したネットワークシステム１のシステム構成図であ
る。

【００２３】図１において、ネットワークシステム１
は、ＬＡＮ等のネットワーク２に利用者制限サーバ３、
複数のプリンタ装置４ａ〜４ｎ及び複数のクライアント
コンピュータ５ａ〜５ｎが接続されており、ネットワー
ク２上の各クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎは、ネ
ットワーク２上で一意で決まる識別子としてＩＰアドレ
スを有して、ＩＰアドレスにより、ネットワーク２上の
他の端末装置、すなわち、利用者制限サーバ３やプリン
タ装置４ａ〜４ｎ及び他のクライアントコンピュータま
区別して、当該ＩＰアドレスのクライアントコンピュー
タ５ａ〜５ｎがどのクライアントコンピュータ５ａ〜５
ｎであるかを一意に特定することができる。

【００２４】上記利用者制限サーバ３、プリンタ装置４
ａ〜４ｎ及びクライアントコンピュータ５ａ〜５ｎは、
図２に示すように構成されている。

【００２５】すなわち、利用制限サーバ（サーバ）３
は、ユーザ管理テーブル編集部１０、ユーザ管理テーブ
ル記憶部１１、印刷可否判断部１２及びアクセス制御リ
スト変更部１３等を備えている。

【００２６】ユーザ管理テーブル記憶部（利用者管理デ
ータ記憶手段）１１は、登録されたユーザ（利用者）毎
に印刷機能を利用可能かどうかの利用可／不可情報から
なるユーザ管理テーブル（利用者管理リスト）を記憶し
ており、ユーザ管理テーブル編集部１０は、利用者制限
サーバ３のコンソールからの操作に応じて、ユーザ管理
テーブル記憶部１１のユーザ管理テーブルの編集を行
う。このユーザ管理テーブルは、例えば、図３に示すよ
うに、ユーザ名、各プリンタ装置４ａ〜４ｎに対する利
用可否情報が登録されており、図３では、ユーザ名が、
○○○○、△△△△、□□□□等で表示されており、ユ
ーザ毎にプリンタ装置４ａ〜４ｃについての可否情報が
登録されている状態を示している。

【００２７】印刷可否判断部１２は、クライアントコン
ピュータ５ａ〜５ｎから印刷可否問い合わせがあると、
ユーザ管理テーブル記憶部１１のユーザ管理テーブルを
参照して、印刷可否を判定し、判定結果をクライアント
コンピュータ５ａ〜５ｎへ送り返す。

【００２８】アクセス制御リスト変更部１３は、登録さ
れたプリンタ装置４ａ〜４ｎに対してアクセス制御リス
トの追加、削除を指示するリスト変更情報を送信する。

【００２９】プリンタ装置４ａ〜４ｎは、アクセス制御
リスト記憶部２０、アクセス制御部２１、印刷データ受
信部２２及び印刷部２３等を備えている。

【００３０】アクセス制御リスト記憶部（アクセス許可
データ記憶手段）２０は、接続を受容可能なクライアン
トコンピュータ５ａ〜５ｎの情報をアクセス制御リスト
（アクセス許可リスト）として記憶し、利用者制限サー
バ３からアクセス制御リストの追加、削除等のリスト変
更情報が送信されてくると、当該リスト変更情報に応じ
てアクセス制御リストの追加、削除等を行う。アクセス
制御リスト記憶部２０は、具体的には、図４に示すよう
に、アクセスを許可するクライアントコンピュータ５ａ
〜５ｎのアクセス制御アドレスとアクセス制御マスクを
アクセス制御リストとして記憶して、アクセス可能（印
刷可能）なクライアントコンピュータ５ａ〜５ｎのＩＰ
アドレスを制限している。アクセス制御リストは、図４
では、例として、３つのプリンタ装置４ａ〜４ｎに対し
て、アクセス制御アドレスとして、「１０．１６８．２
２４．５０」をそれぞれ記憶し、アクセス制御マスクと
して、「２５５．２５５．０．０」、「２５５．２５
５．２５５．０」、「２５５．２５５．２５５．２５
５」を記憶している。そして、アクセス制御アドレス
が、「１０．１６８．２２４．５０」で、アクセス制御
マスクが、「２５５．２５５．０．０」であると、この
プリンタ装置４ａ〜４ｎにアクセス可能なＩＰアドレス
は、「１０．１６８．２２４．０．０」〜「１０．１６
８．２５５．２５５」の範囲となり、図１における３台
のクライアントコンピュータ５ａ〜５ｃについてみてみ
ると、これらの３台のクライアントコンピュータ５ａ〜
５ｃのＩＰアドレスが、それぞれ図１に記載しているよ
うに、「１０．１６８．２２４．５０」、「１０．１６
８．２２４．５１」及び「１０．１６８．２３９．８
２」であるとすると、図１のクライアントコンピュータ
５ａ〜５ｃの全てがアクセス可能となる。また、アクセ
ス制御アドレスが、「１０．１６８．２２４．５０」
で、アクセス制御マスクが、「２５５．２５５．２５
５．０」であると、このプリンタ装置４ａ〜４ｎにアク
セス可能なＩＰアドレスは、「１０．１６８．２２４．
０」〜「１０．１６８．２２４．２５５」の範囲とな
り、図１のクライアントコンピュータ５ａ、５ｂがアク
セス可能となって、クライアントコンピュータ５ｃがア
クセスを拒否される。さらに、アクセス制御アドレス
が、「１０．１６８．２２４．５０」で、アクセス制御
マスクが、「２５５．２５５．２５５．２５５」である
と、このプリンタ装置４ａ〜４ｎにアクセス可能なＩＰ
アドレスは、「１０．１６８．２２４．５０」のみとな
り、図１のクライアントコンピュータ５ａのみがアクセ
ス可能となって、クライアントコンピュータ５ｂ、５ｃ
は、アクセスを拒否される。

【００３１】そして、アクセス制御リストは、原理的に
は同時に複数の設定が可能であるが、本実施の形態のプ
リンタ装置４ａ〜４ｎにおけるプリンタ共有機能は組み
込みシステムで実現されており、パラメータ等も大量に
記憶しておくことができないため、本実施の形態では、
１組のＩＰアドレス（アクセス制御アドレス）とマスク
値（アクセス制御マスク）の組み合わせにのみでアクセ
ス制御が可能になるものとしている。

【００３２】アクセス制御部２１は、クライアントコン
ピュータ５ａ〜５ｎからの印刷接続要求に対し、上述の
ように、アクセス制御リスト記憶部２０のアクセス制御
リストに基づいて、印刷接続要求を行ってきたクライア
ントコンピュータ５ａ〜５ｎのＩＰアドレスがアクセス
可能なＩＰアドレスであるかを判断して、印刷接続要求
を許可するクライアントコンピュータ５ａ〜５ｎである
か否かを判定する。

【００３３】印刷データ受信部２２は、アクセス制御部
２１がクライアントコンピュータ５ａ〜５ｎからの印刷
要求接続を受容すると、当該接続を通して印刷データを
受信し、切断要求に応じてその接続を切断する。

【００３４】印刷部２３は、印刷データ受信部２２の受
信した印刷データに基づいて、当該印刷データを実際に
用紙上に印刷処理する。

【００３５】上記クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎ
は、印刷可否問い合わせ部３０、パラメータ記憶部３
１、印刷アプリケーション３２及び印刷データ送信部３
３等を備えている。

【００３６】パラメータ記憶部３１は、当該クライアン
トコンピュータ５ａ〜５ｎを特定するＩＰアドレスのア
ドレス情報や当該クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎ
の利用者（ユーザ）を特定するユーザ情報等のパラメー
タを記憶する。

【００３７】印刷可否問い合わせ部３０は、印刷アプリ
ケーション３２の要求に応じて、印刷に先立って、アド
レス情報及びユーザ情報をパラメータ記憶部３１から取
得して、利用者制限サーバ３の印刷可否判断部１２に問
い合わせを行い、また、印刷可否判断部１２からの印刷
可否判断結果を受信して、印刷アプリケーション３２に
渡す。

【００３８】印刷アプリケーション３２は、クライアン
トコンピュータ５ａ〜５ｎの搭載する文書作成アプリケ
ーションやデータベースアプリケーション等の情報処理
アプリケーションから呼び出され、印刷に先立って、印
刷可否問い合わせ部３０に上記印刷可否判断の問い合わ
せを行わせて、印刷可の判断結果を受け取ると、印刷デ
ータ送信部３３に印刷データを渡して、印刷要求接続を
行わせる。

【００３９】印刷データ送信部３３は、プリンタ装置４
ａ〜４ｎに対して印刷接続要求を行い、印刷接続要求が
許可されると、印刷アプリケーション３２から受け取っ
た印刷データを送信し、また、印刷データの送信が完了
すると、その接続を切断する。

【００４０】次に、本実施の形態の作用を説明する。ネ
ットワークシステム１は、プリンタ装置４ａ〜４ｎ毎に
アクセスを制限するアクセス制御リストを登録するとと
もに、利用者制限サーバ３に各プリンタ装置４ａ〜４ｎ
毎に当該プリンタ装置４ａ〜４ｎを利用できるユーザを
登録して、クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎのユー
ザが印刷に先立って利用者制限サーバ３に対して認証を
依頼して、利用可である場合にプリンタ装置４ａ〜４ｎ
のアクセス制御リストに当該ユーザの使用するクライア
ントコンピュータ５ａ〜５ｎのＩＰアドレスを追加し
て、当該ユーザによるプリンタ装置４ａ〜４ｎの利用を
可能とするところにその特徴がある。

【００４１】すなわち、ネットワークシステム１は、初
期状態においては、プリンタ装置４ａ〜４ｎでは、アク
セス制御リスト記憶部２０のアクセス制御リストには、
使用可能なクライアントコンピュータ５ａ〜５ｎは、登
録されておらず、いずれのクライアントコンピュータ５
ａ〜５ｎからの印刷要求も拒否する状態となっており、
各クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎは、それぞれＩ
Ｐアドレスが上述のように割り当てられた状態で動作し
ている。

【００４２】いま、クライアントコンピュータ５ａをユ
ーザ名○○○○のユーザが使用して利用者制限サーバ３
にログインして、プリンタ装置４ａを利用して、印刷処
理を行うものとして、以下説明する。なお、クライアン
トコンピュータ５ａには、上述のように、ＩＰアドレス
として、「１０．１６８．２２４．５０」が割り当てら
れている。

【００４３】このユーザは、図５に示すように、まず、
印刷アプリケーション３２を起動させて、クライアント
コンピュータ５ａ上で出力したいプリンタ装置４ａ〜４
ｎとして、本例では、プリンタ装置４ａを選択し（ステ
ップＳ１０１）、クライアントコンピュータ５ａにリン
クした利用者制限サーバ３の通信アドレスである旧アド
レスやユーザ名等のパラメータをパラメータ記憶部３１
から取得して（ステップＳ１０２）、印刷可否問い合わ
せ部３０から利用者サーバ３の印刷可否判断部１２に印
刷の可否の問い合わせを行う（ステップＳ１０３）。

【００４４】この問い合わせの際に、クライアントコン
ピュータ５ａのＩＰアドレス「１０．１６８．２２４．
５０」及びユーザ名「○○○○」をパラメータとして付
与する。

【００４５】利用者制限サーバ３は、印刷可否判断部１
２がクライアントコンピュータ５ａから送られてきたユ
ーザ名「○○○○」をキーにして、ユーザ管理テーブル
記憶部１１のユーザ管理テーブルを、指定されたプリン
タ装置４ａでの使用が可能であるかを走査し、印刷可否
の判定を行う（ステップＳ２０１）。

【００４６】印刷可否判断部１２は、印刷可否判定の結
果が印刷不可であれば、当該問い合わせを行ってきたク
ライアントコンピュータ５ａに対して印刷不可を通知
し、印刷可否判定の結果が印刷可であれば、当該クライ
アントコンピュータ５ａの指定しているプリンタ装置４
ａに対して、クライアントコンピュータ５ａのアクセス
権の追加要求を行う。すなわち、印刷可否判断部１２
は、アクセス制御リスト変更部１３をを通して、クライ
アントコンピュータ５ａのＩＰアドレスをアクセス制御
リストに追加するように要請し、プリンタ装置４ａのア
クセスリスト記憶部２０のアクセス制御リストにクライ
アントコンピュータ５ａのＩＰアドレスが正常に追加が
行われると、クライアントコンピュータ５ａに対して印
刷可と通知する（ステップＳ２０２）。

【００４７】そして、プリンタ装置４ａは、利用者制限
サーバ３のアクセス制御リスト変更部１３からアクセス
制御リストへのＩＰアドレスの追加要求があると、アク
セス制御部２１がアクセス制御リスト記憶部２０のアク
セス制御リストに当該追加要求されたＩＰアドレスを追
加し、追加を行った旨をアクセス制御リスト変更部１３
に通知する（ステップＳ３０１）。

【００４８】クライアントコンピュータ５ａは、上記ス
テップＳ１０３で印刷可否問い合わせを行うと、利用者
制限サーバ３からの印刷可否判定の結果が印刷可である
かチェックし（ステップＳ１０４）、印刷不可である
と、印刷処理を中止して、処理を終了する。

【００４９】ステップＳ１０４で、印刷可否判定の結果
が印刷可であると、クライアントコンピュータ５ａの印
刷アプリケーション３２は、印刷データ送信部３３にプ
リンタ装置４ａに対し接続要求を発行させ（ステップＳ
１０５）、接続要求に成功したかチェックする（ステッ
プＳ１０６）。

【００５０】プリンタ装置４ａは、クライアントコンピ
ュータ５ａから接続要求を受けると、アクセス制御部２
１がその要求元であるクライアントコンピュータ５ａの
ＩＰアドレスを取り出し、そのＩＰアドレスがアクセス
制御リスト記憶部２０のアクセス制御リストにより許可
されているかどうか判定して、許可されていれば、接続
を受容し、許可されていないと、接続を拒否する（ステ
ップＳ３０２）。

【００５１】クライアントコンピュータ５ａは、ステッ
プＳ１０６で、接続要求に失敗すると、印刷処理を中止
して、プリンタ利用者制限処理を終了し、プリンタ装置
４ａへの接続が受容されると、その接続を通して印刷デ
ータ送信部３３から印刷データをプリンタ装置４ａに送
信して、プリンタ装置４ａに渡す（ステップＳ１０
７）。

【００５２】プリンタ装置４ａは、印刷データが送信さ
れてくると、印刷データ受信部２２で印刷データの受信
を行い、受信した印刷データを印刷部２３に渡して、印
刷部２３で用紙に印刷する（ステップＳ３０３）。

【００５３】クライアントコンピュータ５ａは、印刷デ
ータ送信部３３からの印刷データの送信を完了すると、
プリンタ装置４ａとの接続を切断し（ステップＳ１０
８）、プリンタ装置４ａは、当該クライアントコンピュ
ータ５ａからの接続切断要求に応じて、クライアントコ
ンピュータ５ａとの接続の切断を行う（ステップＳ３０
４）。

【００５４】クライアントコンピュータ５ａは、印刷が
完了すると、プリンタ装置４ａに対する印刷が完了した
旨を示すために、印刷完了通知を利用者制限サーバ３に
対し送信し（ステップＳ１０９）、利用者制限サーバ３
は、クライアントコンピュータ５ａから完了通知を受け
ると、アクセス制御リスト変更部１３からプリンタ装置
４ａに対して当該クライアントコンピュータ５ａのアク
セス権の削除要求、すなわち、クライアントコンピュー
タ５ａのＩＰアドレスのアクセス制御リストからの削除
の要求を行う（ステップＳ２０３）。

【００５５】プリンタ装置４ａは、利用者制限サーバ３
からクライアントコンピュータ５ａのアクセス権の削除
要求があると、アクセス制御部２１が、アクセス制御リ
スト記憶部２０からクライアントコンピュータ５ａのＩ
Ｐアドレスの削除を行って、処理を終了する（ステップ
Ｓ３０５）。

【００５６】このように、本実施の形態のネットワーク
システム１は、クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎと
プリンタ装置４ａ〜４ｎがネットワーク２に接続され、
クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎからの印刷要求に
応じてプリンタ装置４ａ〜４ｎで印刷処理を行うに際し
て、ネットワーク２に接続された利用者制限サーバ３
が、プリンタ装置４ａ〜４ｎの利用を許可する利用者を
ユーザ管理テーブルとして登録するユーザ管理テーブル
記憶部１１を有し、プリンタ装置４ａ〜４ｎが、アクセ
スを許可するクライアントコンピュータ５ａ〜５ｎのＩ
Ｐアドレスをアクセス制御リストとしてアクセス制御リ
スト記憶部２０に記憶して、印刷要求を行ってくるクラ
イアントコンピュータ５ａ〜５ｎに対してアクセス制御
リストに当該クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎのＩ
Ｐアドレスが登録されているか否かに基づいてアクセス
の許可／不許可を制御するアクセス制御機能を有し、ユ
ーザ（利用者）がクライアントコンピュータ５ａ〜５ｎ
を利用してプリンタ装置４ａ〜４ｎに印刷要求を行うに
先立って利用者制限サーバ３に対して当該プリンタ装置
４ａ〜４ｎを指定した認証要求を行い、利用者制限サー
バ３が、当該認証要求に対して当該ユーザがユーザ管理
テーブルに利用可として登録されていると、プリンタ装
置４ａ〜４ｎに対して当該ユーザの使用するクライアン
トコンピュータ５ａ〜５ｎのＩＰアドレスのアクセス制
御リストへの追加登録を要請し、当該ユーザのクライア
ントコンピュータ５ａ〜５ｎを使用したプリンタ装置４
ａ〜４ｎへの印刷を許可している。

【００５７】したがって、印刷制限を管理する利用者制
限サーバ３と印刷データを受信するプリンタ装置４ａ〜
４ｎとが分離されたシステムにおいても、複雑な構成や
高度な技術を用いることなく、また、プリンタ装置４ａ
〜４ｎに複雑な利用者管理リスト（ユーザ管理テーブ
ル）の実装や印刷データへの認証情報の追加を行うこと
なく、利用を適切に制限することができ、安価かつ適切
にプリンタ利用者を制限することができるとともに、利
用性を向上させることができる。

【００５８】また、利用者制限サーバ３が、アクセス制
御リストへの追加登録を要請したＩＰアドレスのクライ
アントコンピュータ５ａ〜５ｎの印刷処理が完了する
と、プリンタ装置４ａ〜４ｎに対してアクセス制御リス
トからの当該クライアントコンピュータ５ａ〜５ｎのＩ
Ｐアドレスの削除を要請している。

【００５９】したがって、一時的にネットワーク２のプ
リンタ装置４ａ〜４ｎを利用する利用者がいつまでも印
刷可能な状態で登録されていることを防止することがで
き、より一層適切な利用者制限を行うことができるとと
もに、利用性を向上させることができる。

【００６０】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。

【００６１】例えば、上記実施の形態においては、プリ
ンタ装置４ａ〜４ｎに対して印刷を行う場合について説
明したが、プリンタ装置４ａ〜４ｎ以外の画像処理装置
や印刷以外の機能に対して利用者制限を行う場合におい
ても、同様に適用することができる。

【００６２】また、上記実施の形態においては、アクセ
ス制御として、ＩＰアドレスによるアクセス制御を用い
ているが、アクセス制御の方法としては、ＩＰアドレス
を用いるものに限るものではなく、他の種類のアクセス
制御においても、同様に適用することができる。

【００６３】

【発明の効果】請求項１記載の発明のプリンタ利用者制
限システムによれば、端末装置とプリンタがネットワー
クに接続され、端末装置からの印刷要求に応じてプリン
タで印刷処理を行うに際して、ネットワークに接続され
たサーバが、プリンタの利用を許可する利用者を利用者
管理リストとして登録する利用者管理データ記憶手段を
有し、プリンタが、アクセスを許可する端末装置のアド
レスをアクセス許可リストとしてアクセス許可データ記
憶手段に記憶して、印刷要求を行ってくる端末装置に対
してアドレス許可リストに当該端末装置のアドレスが登
録されているか否かに基づいてアクセスの許可／不許可
を制御するアクセス制御機能を有し、利用者が端末装置
を利用してプリンタに印刷要求を行うに先立ってサーバ
に対して当該プリンタを指定した認証要求を行い、サー
バが、当該認証要求に対して当該利用者が利用者管理リ
ストに利用可として登録されていると、プリンタに対し
て当該利用者の使用する端末装置のアドレスのアクセス
許可リストへの追加登録を要請し、当該利用者の端末装
置を使用したプリンタへの印刷を許可するので、印刷制
限を管理するサーバとプリントデータを受信するプリン
タとが分離されたシステムにおいても、複雑な構成や高
度な技術を用いることなく、また、プリンタに複雑な利
用者管理リストの実装や印刷データへの認証情報の追加
を行うことなく、利用を適切に制限することができ、安
価かつ適切にプリンタ利用者を制限することができると
ともに、利用性を向上させることができる。

【００６４】請求項２記載の発明のプリンタ利用者制限
システムによれば、サーバが、アクセス許可リストへの
追加登録を要請したアドレスの端末装置の印刷処理が完
了すると、プリンタに対してアクセス許可リストからの
当該端末装置のアドレスの削除を要請するので、一時的
にネットワークのプリンタを利用する利用者がいつまで
も印刷可能な状態で登録されていることを防止すること
ができ、より一層適切な利用者制限を行うことができる
とともに、利用性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプリンタ利用者制限システムの一実施
の形態を適用したネットワークシステムのシステム構成
図。

【図２】図１の利用者制限サーバ、プリンタ装置及びク
ライアントコンピュータの要部ブロック構成図。

【図３】図２の利用者制限サーバのユーザ管理テーブル
記憶部に記憶されているユーザ管理テーブルの一例を示
す図。

【図４】図２のプリンタ装置のアクセス制御リスト記憶
部に記憶されているアクセス制御リストの一例を示す
図。

【図５】図１のネットワークシステムにおけるプリンタ
利用者制限処理を示すフローチャート。

【符号の説明】 １ ネットワークシステム ２ ネットワーク ３ 利用者制限サーバ ４ａ〜４ｎ プリンタ装置 ５ａ〜５ｎ クライアントコンピュータ １０ ユーザ管理テーブル編集部 １１ ユーザ管理テーブル記憶部 １２ 印刷可否判断部 １３ アクセス制御リスト変更部 ２０ アクセス制御リスト記憶部 ２１ アクセス制御部 ２２ 印刷データ受信部 ２３ 印刷部 ３０ 印刷可否問い合わせ部 ３１ パラメータ記憶部 ３２ 印刷アプリケーション ３３ 印刷データ送信部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】端末装置とプリンタがネットワークに接続
   され、前記端末装置からの印刷要求に応じて前記プリン
   タで印刷処理を行うに際して、当該印刷要求元に応じて
   印刷可／不可を制御するプリンタ利用者制限システムで
   あって、前記ネットワークに、前記プリンタの利用を許
   可する利用者を利用者管理リストとして登録する利用者
   管理データ記憶手段を有したサーバが接続され、前記プ
   リンタは、アクセスを許可する前記端末装置のアドレス
   をアクセス許可リストとしてアクセス許可データ記憶手
   段に記憶して、印刷要求を行ってくる前記端末装置に対
   して前記アドレス許可リストに当該端末装置のアドレス
   が登録されているか否かに基づいてアクセスの許可／不
   許可を制御するアクセス制御機能を有し、利用者が前記
   端末装置を利用して前記プリンタに印刷要求を行うに先
   立って前記サーバに対して当該プリンタを指定した認証
   要求を行い、前記サーバは、当該認証要求に対して当該
   利用者が前記利用者管理リストに利用可として登録され
   ていると、前記プリンタに対して当該利用者の使用する
   前記端末装置のアドレスの前記アクセス許可リストへの
   追加登録を要請し、当該利用者の前記端末装置を使用し
   た前記プリンタへの印刷を許可することを特徴とするプ
   リンタ利用者制限システム。
2. 【請求項２】前記サーバは、前記アクセス許可リストへ
   の追加登録を要請したアドレスの前記端末装置の印刷処
   理が完了すると、前記プリンタに対して前記アクセス許
   可リストからの当該端末装置のアドレスの削除を要請す
   ることを特徴とする請求項１記載のプリンタ利用者制限
   システム。