JP2002062374A - 時計用連結構造および時計 - Google Patents

時計用連結構造および時計

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JP2002062374A
JP2002062374A JP2000248978A JP2000248978A JP2002062374A JP 2002062374 A JP2002062374 A JP 2002062374A JP 2000248978 A JP2000248978 A JP 2000248978A JP 2000248978 A JP2000248978 A JP 2000248978A JP 2002062374 A JP2002062374 A JP 2002062374A
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pin
timepiece
band
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JP2000248978A
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Yukio Iwasaki
行雄 岩崎
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Takashima Sangyo KK
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    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B37/00Cases
    • G04B37/14Suspending devices, supports or stands for time-pieces insofar as they form part of the case
    • G04B37/1486Arrangements for fixing to a bracelet
    • G04B37/1493Arrangements for fixing to a bracelet by means of a feather spring (Barette á ressort)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44CPERSONAL ADORNMENTS, e.g. JEWELLERY; COINS
    • A44C5/00Bracelets; Wrist-watch straps; Fastenings for bracelets or wrist-watch straps
    • A44C5/14Bracelets; Wrist-watch straps; Fastenings for bracelets or wrist-watch straps characterised by the way of fastening to a wrist-watch or the like

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  • Buckles (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品数が少なく、加工及び組み立てが簡単
で、低コスト化でき、さらに、着脱し易く、使用途中で
連結用ピンが抜けてしまうのを防ぐこと。 【解決手段】 この時計用連結構造は、時計用ケース1
に設けた連結用のケース連結部2と、バンド4に設けた
連結用のバンド連結部4aとを横方向に隣接して配置
し、横方向に連通する係合孔3,6を両連結部にそれぞ
れ設け、時計用ケース1とバンド4とを一体化する連結
用ピン7を各係合孔3,6に連通させている。そして、
両係合孔3,6の少なくともいずれか一方にコイルスプ
リング8を挿入し、このコイルスプリング8の内径部分
によって係止され、かつ両係合孔3,6にまたがるよう
に連結用ピン7をコイルスプリング8の内径中に挿入
し、かつ連結用ピン7の片側又は両側に当該ピン7を回
転させるための係合部7aを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計用連結構造お
よび当該構造を採用した時計に関わり、特に、その時計
用連結部に連結用のピンを固定させる連結構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図10および図11は、従来の時計に用
いられる連結方法の1例を示したものであり、長いピン
34と短いパイプ35を連結部材として利用している。
具体的には、時計のケースの連結部30とバンドの連結
部32とを連結する際、まず、中空の短いパイプ35を
予めケースの連結部30の挿入用孔31に入れる。そし
て、バンドの連結部32を持ち上げ、そのバンドの連結
部32の挿入用孔33,33をケースの連結部30の挿
入用孔31と合わせ、長いピン34をその3つの孔3
3,31,33に押し込む。押し込みが完了すると、時
計のケースとバンドとが一体化する。
【0003】また、時計の使用中にピン34が抜け落ち
ないように、そのピン34の中央部に小外径部36が設
けられている。両連結部30,32を連結する時、ピン
34の小外径部36は、パイプ35の中央部に設けられ
た小外径部37に嵌め込まれ、ピン34は固定される。
【0004】図12は、特開平08−224114号公
報に示されている従来の他の時計の連結部分の構造を示
す図である。時計ケース40の二股状連結部42,42
には、両端に段53,53を有する挿入用ピン50を挿
入させるためのピン挿入用孔41,41が設けられる。
バンドの連結部45にまゆ状の断面を有する貫通孔46
を設け、この貫通孔46に断面が同じ形状のスペーサー
47を入れておく。また、断面の中央のくびれ部63で
分段される大径中空部61および小径中空部62を有す
る断面まゆ形のリング60を、スペーサー47の中空部
48,49へ差し込む。
【0005】リング60の大径中空部61は、挿入用の
ピン50の大径部52,52を緩く挿入できる位の内径
を有し、小径中空部62は、挿入用のピン50の小径部
51の径と略同程度の内径を有している。くびれ部63
は、小径部62の内径より狭い巾を有するように形成さ
れている。そして、スペーサー47およびリング60を
備えたバンドの連結部45を時計ケース40の二股状連
結部42,42の間に差し込み、リング60の大径中空
部61が二股状連結部42のピン挿入用孔41,41に
一致させてからピン50を押し込む。その後、時計ケー
ス40とバンドとを互いに引き離す方向へ引っ張ると、
ピン50の小径部51はリング60の小径中空部62に
移り、その両連結部42,45の連結作業が完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10および図11に
示した連結構造は、ピン34およびパイプ35の構造が
シンプルであり、その部品の加工も容易である。しか
し、ピン34をパイプ35に押し込むとき、パイプ35
の小外径部37を押し広げる必要があり、極めて大きな
力が必要となっている。このため、組み込み作業が困難
で、時間がかかるものとなっている。また、5kg以上
の力を細いピン34に与えると、ピン34は曲がったり
座屈したり、時には時計またはバンドの表面にキズを付
けたりという製造上の不具合を生じやすくなる。また、
組み込み作業の困難性を解消するため、治具を使用して
も良いが、治具が特殊となりコストが上昇し、加えて、
ピン34の曲がり等の問題は依然として残る。
【0007】また、そのピン34が曲がらないように、
パイプ35の固定力を弱くする(パイプ35の小外径3
7の内径を大きくする)と、時計を使用している途中で
ピン34が抜け落ちる危険性が高くなる。一方、時計の
使用途中にピン34が抜けないように、その固定力を強
くすると、連結を解除するためにピン34を抜きたい
時、その作業が極めて困難となる。また、パイプ35の
小外径部37は、塑性変形させられるものであり、パイ
プ35の小外径部37の内径より大きな外径のピン34
を押し込むことはかなり無理があり、しかも押し込む力
にばらつきができやすい。
【0008】図12に示した特開平08−224114
号公報の連結構造は、時計ケース40とバンドの連結部
45の間の着脱に際し、大きな力を必要とせず、しか
も、バンドと時計ケース40とを相対移動させれば簡単
にできる。しかし、その連結構造は、部品が多く、コス
トが上昇し、着脱するとき部品を無くす危険性が高くな
る。また、バンドの移動を許容するスペースを時計ケー
ス40側に設ける必要があるため、デザイン上の制約が
生じてくる。
【0009】また、その断面まゆ状の貫通孔46の加工
方法は、かなり複雑な工程を必要とし、コストが上昇す
る。なお、貫通孔46の形成に当たって、バンドの連結
部45を上下に分断して(図12の点線参照)貫通孔4
6のための半孔を形成してから両者を接合固定する方法
もあるが、部品点数の増大と、作業工程の増加によっ
て、生産効率が悪化し、時計のコストが高くなる。
【0010】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたものであり、部品の数が少なく、加工及び組み
立てが簡単で、低コスト化でき、さらに、着脱し易く、
使用途中で連結用ピンが抜けてしまうことが無い時計用
連結構造およびその連結構造を用いる時計を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の時計用連結構造は、時計用ケースに
設けた連結用のケース連結部と、バンドに設けた連結用
のバンド連結部とを横方向に隣接して配置し、横方向に
連通する係合孔を両連結部にそれぞれ設け、時計用ケー
スとバンドとを一体化する連結用ピンを各係合孔に連通
させてなる時計用連結構造において、両係合孔の少なく
ともいずれか一方にコイルスプリングを挿入し、このコ
イルスプリングの内径部分によって係止され、かつ両係
合孔にまたがるように上記連結用ピンをコイルスプリン
グの内径中に挿入し、かつ連結用ピンの片側又は両側に
当該ピンを回転させるための係合部を設けている。
【0012】このような構造にすると、部品点数が少な
くなり、連結作業が簡単化されると共に連結部分の重さ
が軽くなる。しかも、コイルスプリングは、簡単に加工
でき、加工工数が減少し、コスト低減を図ることができ
る。また、コイルスプリングの内径部分を利用して連結
用ピンを係止しているので、着脱する時コイルスプリン
グの弾性力を有効に活用でき、簡単な作業となる。な
お、コイルスプリングの内径全体を使用するときは各コ
イル部分は、ピンの外径の表面をそれぞれ包むこととな
り、総合的な摩擦力が強くなり、連結用ピンが勝手に抜
け落ちる可能性がなくなる。
【0013】さらに、連結用ピンをコイルスプリングの
巻き方向に沿って回転させながらコイルスプリング内へ
挿入するようにすると、装着作業を行う時、大きな力を
使わなくても装着できることとなり、時計に傷が付いた
り、ピンが曲がったりすることが無くなる。また、連結
用ピンをコイルスプリングの巻き方向に沿って回転させ
ながら押し出したり、引っ張るようにすると、連結用ピ
ンの取り出し作業時にも大きな力が不要となり、時計に
傷が付いたり、ピンが曲がったりすることが無くなる。
【0014】他の発明の時計用連結構造は、時計本体に
接続されるバンドの連結構造であって少なくとも2つの
連結体が連結用ピンによって連結される時計用連結構造
において、連結体の一方に設けられた連結用の係合連結
部と、この一方の連結体に対しその連結方向に隣接して
配置される他方の連結体に係合連結部に対して横方向に
隣接して設けられる連結用の被係合連結部とを備え、横
方向に連通する係合孔を両連結部にそれぞれ設け、両係
合孔の少なくともいずれか一方にコイルスプリングを挿
入し、このコイルスプリングの内径部分によって係止さ
れ、かつ両係合孔にまたがるように連結用ピンをコイル
スプリングの内径中に挿入し、かつ連結用ピンの片側又
は両側に当該ピンを回転させるための係合部を設けてい
る。
【0015】このような構造によって、連結体が連結さ
れると、少ない部品点数のため、連結作業が簡単化され
ると共にバンド全体が軽くなる。また、連結部の着脱作
業がわずかな力で簡単に行えるようになるため、低コス
ト化し、しかも作業効率が向上すると共にバンドをきれ
いに仕上げることができる。さらに、コイルスプリング
が使用されるため、加工工数が減少し、コスト低減を図
ることが可能となる。また、コイルスプリングの内径部
分を利用して連結用ピンを係止しているので、コイルス
プリングの弾性力を有効に活用でき、係止力を強くする
ことができる。
【0016】さらに他の発明は、上述の各発明の時計用
連結構造に加え、連結用ピンを係合孔の合計領域の略中
央でその先端が対向するようにされた2本の連結用ピン
とし、各連結用ピンの外側後端に係合部を設けている。
このように、2本の連結用ピンを使用しているので、両
側からの差し込みが可能になり両外側端部を係合孔より
大きくすることができる。
【0017】また、他の発明は、上述の各発明の時計用
連結構造に加え、連結用ピンの外周にネジを形成してい
る。このため、コイルスプリングの内径部分との接触力
が減少し、各連結用ピンの装着、取り外しが一層容易と
なる。
【0018】また、他の発明の時計用連結構造は、時計
用ケースに設けた連結用のケース連結部と、バンドに設
けた連結用のバンド連結部とを横方向に隣接して配置
し、横方向に連通する係合孔を両連結部にそれぞれ設
け、時計用ケースとバンドとを一体化する連結用ピンを
各係合孔に連通させてなる時計用連結構造において、両
係合孔の少なくともいずれか一方にコイルスプリングを
挿入し、両係合孔にそれぞれがまたがるように2本の連
結用のピンを両側から挿入することによりコイルスプリ
ングの内径部分によって2本の連結用ピンを係止してい
る。
【0019】このような構造にすると、部品点数が少な
くなり、連結作業が簡単化されると共に連結部分の重さ
が軽くなる。しかも、コイルスプリングは、簡単に加工
でき、加工工数が減少し、コスト低減を図ることができ
る。また、コイルスプリングの内径部分を利用して連結
用ピンを係止しているので、着脱する時コイルスプリン
グの弾性力を有効に活用でき、簡単な作業となる。な
お、コイルスプリングの内径全体を使用するときは、各
コイル部分は、ピンの外径の表面をそれぞれ包むことと
なり、総合的な摩擦力が強くなり、連結用ピンが勝手に
抜け落ちる可能性がなくなる。
【0020】さらに、連結用ピンをコイルスプリングの
巻き方向に沿って回転させながらコイルスプリング内へ
挿入するようにすると、装着作業を行う時、大きな力を
使わなくても装着できることとなり、時計に傷が付いた
り、ピンが曲がったりすることが無くなる。また、連結
用ピンをコイルスプリングの巻き方向に沿って回転させ
ながら押し出したり、引っ張るようにすると、連結用ピ
ンの取り出し作業時にも大きな力が不要となり、時計に
傷が付いたり、ピンが曲がったりすることが無くなる。
また、2本の連結用ピンを使用しているので、両側から
の差し込みが可能になり両外側端部を係合孔より大きく
することができる。
【0021】さらに、他の発明は、上述の発明に加え、
2本の連結用ピンのそれぞれの外側端部に当該ピンを回
転させるための係合部を設けている。このように、係合
部の外側端部に係合部が設けられているので、コイルス
プリングの巻き方向に沿って各連結用ピンを回転させる
ことで、装着、取り外しが容易となる。
【0022】さらに、他の発明は、上述の発明の時計用
連結構造に加え、時計本体に接続されるバンドの連結構
造であって少なくとも2つの連結体が連結用ピンによっ
て連結される時計用連結構造において、連結体の一方に
設けられた連結用の係合連結部と、この一方の連結体に
対しその連結方向に隣接して配置される他方の連結体に
係合連結部に対して横方向に隣接して設けられる連結用
の被係合連結部とを備え、横方向に連通する係合孔を両
連結部にそれぞれ設け、両係合孔の少なくともいずれか
一方にコイルスプリングを挿入し、このコイルスプリン
グの内径部分によって係止され、かつ両係合孔にそれぞ
れがまたがるように2つの連結用ピンをコイルスプリン
グの内径中に挿入し、かつ各連結用ピンの外側端部に当
該ピンを回転させるための係合部を設けている。
【0023】このような構造によって、連結体が連結さ
れると、少ない部品点数のため、連結作業が簡単化され
ると共にバンド全体が軽くなる。また、連結部の着脱作
業がわずかな力で簡単に行えるようになるため、低コス
ト化し、しかも作業効率が向上すると共にバンドをきれ
いに仕上げることができる。さらに、コイルスプリング
が使用されるため、加工工数が減少し、コスト低減を図
ることが可能となる。また、コイルスプリングの内径部
分を利用して連結用ピンを係止しているので、コイルス
プリングの弾性力を有効に活用でき、係止力を強くする
ことができる。また、2本の連結用ピンを使用している
ので、両側からの差し込みが可能になり両外側端部を係
合孔より大きくすることができる。
【0024】また、他の発明は、上述の発明の時計用連
結構造に加え、この2本の連結用ピンの外周にネジを形
成し、係合部の外径を両連結部を横方向に連通する係合
孔の内径より大きくし、係合孔を覆うようにしている。
このような構造によって、連結用ピンが、コイルスプリ
ングに係止されるとき、係合孔は連結用ピンの頭部によ
って見えなくなり、デザインの多様化が可能となる。
【0025】また、他の発明は、上述の各発明の時計用
連結構造に加え、両連結部のいずれか一方を二股状の突
出部とし、いずれか他方を二股状の突出部の間に入り込
む突出状部とし、二股状の突出部と突出状部のそれぞれ
に係合孔を貫通孔として設け、突出状部の係合孔内にコ
イルスプリングを挿入し、3つの貫通孔内にまたがるよ
うに連結用ピンを配設している。
【0026】このような構造によって、その連結部の間
に予め隙間をあけておく必要が無くなり、デザイン上の
制約がなくなると共に一体感が高まりデザイン上好まし
いものとなる。また、中央の突出状部にコイルスプリン
グを挿入しているので、コイルスプリングが抜け出して
しまうのを確実に防止することが可能となる。また、3
つの貫通孔は、ピンよりわずか大きめの穴であり、連結
部を薄くできるため、デザイン性の向上を図ることがで
きる。
【0027】また、他の発明は、上述の各発明の時計用
連結構造に加え、コイルスプリングの一部にその内径を
他の部分より小径とした一個または複数の小径スプリン
グ部を設け、連結用ピンの一部の外径を他の部分より小
径の小径外径部とし、小径スプリング部を小径外径部に
はめ合わせ、連結用ピンを係止している。
【0028】このような構造によって、連結用ピンは、
コイルスプリングの小径スプリング部を通過する際、こ
の小径スプリング部が弾性変形し拡張するため、ピンを
軽く押すことでコイルスプリングの内径中に挿入するこ
とができる。また、小径スプリング部の弾性により変形
した部分は元に戻るため、連結用ピンの小径外径部に嵌
め合わせられると、クリック感が感じられ、組み付けの
確認が容易となると共に、小径スプリング部が係止作用
を持つこととなり、ピンを確実に係止できることとな
る。
【0029】また、他の発明は、上述の各発明の時計用
連結構造に加え、コイルスプリングの内径を連結用ピン
の外径よりわずかに小さくし、両者の接触摩擦によっ
て、連結用ピンを係止している。コイルスプリングの中
央部等に小径スプリング部を設けない場合、コイルスプ
リングの内径を連結用ピンの外径より小さくするのが好
ましい。
【0030】このような構成とすると、コイルスプリン
グの内径より太い連結用ピンをコイルスプリングの巻き
方向と同方向へ回転させながら挿入すると、コイルスプ
リングは、拡張変形となり、わずかな力で連結用ピンを
装着させることができる。装着後は、その弾性変形が元
に戻りコイルスプリングの弾性力によって、連結用ピン
の表面に働く摩擦力が大きくなる。したがって、コイル
スプリングと連結用ピンの外表面との摩擦力、すなわ
ち、連結用ピンの固定力は大きくなり、連結用ピンの抜
け落ちという不具合が無くなる。
【0031】また、他の発明は、上述の各発明の時計用
連結構造に加え、係合部は、連結用ピンの外側端面に設
けられた十字型またはマイナス型の溝とされている。こ
のような構造によって、コイルスプリングの特性を利用
して連結用ピンを回転させながらわずかな力でコイルス
プリングの内径に挿入でき、回転させながらわずかな力
でコイルスプリングから取り外すことができる。
【0032】また、本発明の時計は、連結用のケース連
結部が設けられた時計用ケースを有する時計本体と、ケ
ース連結部に隣接して配置されるバンド連結部を有する
バンドとを備え、両連結部を側面方向に連通する係合孔
を両連結部にそれぞれ設け、各係合孔に連結用ピンを連
通させることで時計用ケースとバンドとを一体化する時
計において、両係合孔の少なくともいずれか一方にコイ
ルスプリングを挿入し、このコイルスプリングの内径部
分によって係止され、かつ両係合孔にまたがるように連
結用ピンをコイルスプリングの内径中に挿入し、かつ連
結用のピンの片側又は両側に当該ピンを回転させるため
の係合部を設けている。
【0033】このような構造にすると、部品点数が少な
くなり、連結作業が簡単化されると共に連結部分の重さ
が軽くなる。しかも、コイルスプリングは、簡単に加工
でき、加工工数が減少し、コスト低減を図ることができ
る。また、コイルスプリングの内径部分を利用して連結
用ピンを係止しているので、着脱する時コイルスプリン
グの弾性力を有効に活用でき、簡単な作業となる。な
お、コイルスプリングの内径全体を使用するときは各コ
イル部分は、ピンの外径の表面をそれぞれ包むこととな
り、総合的な摩擦力が強くなり、連結用ピンが勝手に抜
け落ちる可能性がなくなる。
【0034】さらに、連結用ピンをコイルスプリングの
巻き方向に沿って回転させながらコイルスプリング内へ
挿入するようにすると、装着作業を行う時、大きな力を
使わなくても装着できることとなり、時計に傷が付いた
り、ピンが曲がったりすることが無くなる。また、連結
用ピンをコイルスプリングの巻き方向に沿って回転させ
ながら押し出したり、引っ張るようにすると、連結用ピ
ンの取り出し作業時にも大きな力が不要となり、時計に
傷が付いたり、ピンが曲がったりすることが無くなる。
このため、使用時に連絡用ピンが抜け出てしまうことが
なく、しかも組み立て易く、修理し易い時計となると共
に、時計のコストを下げることができる。
【0035】他の発明の時計は、時計用ケースに設けた
連結用のケース連結部と、バンドに設けた連結用のバン
ド連結部とを横方向に隣接して配置し、横方向に連通す
る係合孔を両連結部にそれぞれ設け、時計用ケースとバ
ンドとを一体化する連結用ピンを各係合孔に連通させて
なる時計において、両係合孔の少なくともいずれか一方
にコイルスプリングを挿入し、係合孔にそれぞれがまた
がるように2本の連結用ピンを両側から挿入することに
よりコイルスプリングの内径部分によって2本の連結用
ピンを係止している。
【0036】このような構造にすると、部品点数が少な
くなり、連結作業が簡単化されると共に連結部分の重さ
が軽くなる。しかも、コイルスプリングは、簡単に加工
でき、加工工数が減少し、コスト低減を図ることができ
る。また、コイルスプリングの内径部分を利用して連結
用ピンを係止しているので、着脱する時、コイルスプリ
ングの弾性力を有効に活用でき、簡単な作業となる。な
お、コイルスプリングの内径全体を使用するときは各コ
イル部分は、ピンの外径の表面をそれぞれ包むこととな
り、総合的な摩擦力が強くなり、連結用ピンが勝手に抜
け落ちる可能性がなくなる。
【0037】さらに、連結用ピンをコイルスプリングの
巻き方向に沿って回転させながらコイルスプリング内へ
挿入するようにすると、装着作業を行う時、大きな力を
使わなくても装着できることとなり、時計に傷が付いた
り、ピンが曲がったりすることが無くなる。また、連結
用ピンをコイルスプリングの巻き方向に沿って回転させ
ながら押し出したり、引っ張るようにすると、連結用ピ
ンの取り出し作業時にも大きな力が不要となり、時計に
傷が付いたり、ピンが曲がったりすることが無くなる。
また、2本の連結用ピンを使用しているので、両側から
の差し込みが可能になり両外側端部を係合孔より大きく
することができる。
【0038】また、他の発明の時計は、請求項2または
4記載の時計用連結構造を有するバンドを備えている。
【0039】このような構造によって、連結体が連結さ
れると、少ない部品点数のため、連結作業が簡単化され
ると共にバンド全体が軽くなる。また、連結部の着脱作
業がわずかな力で簡単に行えるようになるため、低コス
ト化し、しかも作業効率が向上すると共にバンドをきれ
いに仕上げることができる。さらに、コイルスプリング
が使用されるため、加工工数が減少し、コスト低減を図
ることが可能となる。また、コイルスプリングの内径部
分を利用して連結用ピンを係止しているので、コイルス
プリングの弾性力を有効に活用でき、係止力を強くする
ことができる。また、時計としても全体が軽くなると共
に、コスト低減し易いものとなる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0041】図1は、本発明の時計用連結構造および時
計の第1の実施の形態を示す分解斜視図である。図示さ
れているように、時計用ケース1には、ケース連結部と
なる突出状部2が設けられている。その突出状部2には
1つの係合孔3が横方向に貫通するように設けられてい
る。時計のバンド4に時計用ケース1と繋がるようにす
るバンド連結部4aが設けられ、このバンド連結部4a
の先端に二股状の突出部5,5が設けられている。この
二股状の突出部5,5は、それぞれ横方向に貫通した係
合孔6,6を有している。3つの係合孔6,3,6は、
突出状部2と二股状の突出部5,5とが係合したとき直
線状に並び連結用ピン7がケース1とバンド4をまたが
るように挿入可能とされている。
【0042】時計用ケース1の突出状部2の係合孔3の
内径D3は、図2に示すように、バンド連結部4aの係
合孔6,6の内径D6より大きめに設けられ、予め円筒
状のコイルスプリング8が入れられている。この円筒状
のコイルスプリング8の外径D8(図3参照)は、コイ
ルスプリング8を係合孔3にスムーズに挿入できるよう
に、内径D3より小さめに設けられている。たとえば、
係合孔3の内径D3が1.40mmの場合に、コイルス
プリング8の外径D8は1.37mmとする。
【0043】また、この実施の形態では、図1および図
2に示すように、ステンレス製の連結用ピン7の中央部
に他の部分より小径の小径外径部9を設け、一方、コイ
ルスプリング8の中央部にも小径スプリング部10を設
けている。
【0044】連結用ピン7には、図2に示すように、そ
の両端部の端面に係合部となるマイナス型の溝7a,7
aをそれぞれ設けている。また、連結用ピン7の両端部
の外周に、テーパーとなる斜面部7b,7bが設けら
れ、小径外径部9の両側に同形状のテーパーとなる斜面
部7c,7cがそれぞれ設けられている。
【0045】両端部の斜面部7b,7bは、コイルスプ
リング8の小径スプリング部10に挿入し易くし、かつ
小径スプリング部10を押し広げし易くするものであ
る。小径外径部9の斜面部7c,7cは、一旦係合し
た、コイルスプリング8の小径スプリング部10がある
程度の力(引き抜き力または押し力)でその係合が外れ
るように働く。
【0046】両端面のマイナス型の溝7a,7aは、先
端が超小型とされているドライバを使って連結用ピン7
を回転させるものである。コイルスプリング8の拡張弾
性の限度があるため、コイルスプリング8の小径スプリ
ング部10の内径Sとコイルスプリング8の内径d8と
の差および連結用ピン7の小外径部9の外径D9と連結
用ピン7の外径D7との差がそれぞれ0.2mm位であ
ると、連結用ピン7をコイルスプリング8に着脱する
際、10ニュートン前後の弱い力での着脱が可能とな
る。
【0047】このような構造によって、連結用ピン7が
コイルスプリング8から勝手に抜け落ちることがなくな
り、実用上で極めて有利となる。しかし、コイルスプリ
ング8の連結用ピン7に対する係止力がもっと必要とな
る場合、たとえば高級品の場合、この程度の係止力で
は、安心感が不足する。
【0048】コイルスプリング8の連結用ピン7に対す
る係止力を強くするためには、コイルスプリング8の小
径スプリング部10の内径Sとコイルスプリング8の内
径d8との差および連結用ピン7の小外径部9の外径D
9と連結用ピン7の外径D7との差としては、0.2m
m以上必要となる。この差が大きくなると、連結用ピン
7をコイルスプリング8に挿入しにくくなると共に取り
外しにくくなる。しかし、この実施の形態では、連結用
ピン7を回転させることでこの問題を解決している。
【0049】すなわち、コイルスプリング8の先端が固
定部に突き当たっているとき、連結用ピン7をコイルス
プリング8の巻き方向と同一方向へ回転させながら挿入
すると、コイルスプリング8の内径は、拡大する。この
ため、特殊な治具となるドライバを連結用ピン7の両端
のマイナス型の溝7a,7aの一方、たとえば左側の溝
7aに合わせ、コイルスプリング8の巻き方向と同一方
向へ回転させながら挿入することで、弱い力であっても
挿入が可能となる。すなわち、ドライバの水平方向への
押す力によって、コイルスプリング8の右側の端部が、
バンド連結部4aの右側の突出状部5の内側にしっかり
突き当たり、回転を阻止する摩擦力を生ずる。この摩擦
力により、コイルスプリング8の右側をバンド連結部4
aの右側の突出状部5の内側に固定することができる。
そうすると、連結用ピン7を回転させる際、コイルスプ
リング8は、連続用ピン7と共に回転することがない。
連結用ピン7の表面は、コイルスプリング8の内径と接
触し、摩擦力が発生する。
【0050】連結用ピン7をコイルスプリングの巻き方
向に沿って回転させると、この摩擦力によって、コイル
スプリング8の内径は拡張する。このため、連結用ピン
7の外径がコイルスプリング8の内径より0.05mm
位大きくなっていても、連結用ピン7は、楽に挿入され
ると共にその表面には傷が付きにくくなる。
【0051】連結用ピン7を係合孔6,3,6内に完全
に挿入すると、連結用ピン7の小外径部9にコイルスプ
リング8の小径スプリング部10が落ち込み、位置決め
される。この状態となると、時計用ケース1とバンド4
とが連結用ピン7を介して結合され一体化されることと
なる。連結用ピン7は、一旦、コイルスプリング8の中
に入り込むと、その治具(ドライバ)がないと、連結用
ピン7を取り外すことができなくなる。
【0052】また、連結用ピン7を取り外す時は、連結
用ピン7をコイルスプリング8に挿入する時と同じ原理
を利用する。すなわち、連結用ピン7を図2で左側の溝
7aにドライバを差し込みコイルスプリング8の巻き方
向に回転させ、コイルスプリング8の右端から完全に出
るまで、ドライバによって水平方向右側へ押す。なお、
図2で右側の溝7aを使用することによっても連続用ピ
ン7を取り外すことができる。この場合も、右側の溝7
aにドライバを差し込み、コイルスプリング8の巻き方
向(右側からでは左側とは逆の回転方向)に連結用ピン
7を回転させながら押し込むことで取り外しが可能とな
る。
【0053】このような着脱方法によって、コイルスプ
リング8の内径および連結用ピン7の表面に損傷が少な
く、繰り返しの使用に耐えるものとなる。また、連結用
ピン7の中央部に小外径部9を設け、コイルスプリング
8の中央部に小径スプリング部10を設けているため、
その小外径部9が小径スプリング部10に嵌め込まれた
際、クリック感が生じ、位置決めが確実になされる。
【0054】以上のような組み立て作業をまとめると、
次のとおりとなる。すなわち、まず、時計用ケース1と
バンド4との連結作業を行う際に、3つの突出状部5,
2,5を長手方向に隣接させる。このとき、バンド連結
部4aの二股状の突出状部5,5の係合孔6,6を、予
めコイルスプリング8を入れた係合孔3に合わせる。
【0055】そして、連結用ピン7を一方の係合孔6か
ら挿入し、コイルスプリング8の内径に差し入れる時、
ドライバを連結用ピン7の左側のマイナス型の溝7aに
差し込み、水平方向へ押しながらコイルスプリング8の
左側から見た巻き方向と同一の方向へ回転させる。連結
用ピン7が係合孔6,3,6内に完全に入ると、連結用
ピン7の小径外径部9とコイルスプリング8の小径スプ
リング部10とが嵌め込まれ、クリック感を感じる。こ
のクリック感が発生すると連結作業は完成となり、図2
に示す状態のように、ケース1とバンド4とが一体化す
る。
【0056】連結用ピン7は、係合孔6およびコイルス
プリング8に、回転しながら挿入していくため、その係
合孔6の内径D6とコイルスプリング8の内径d8に対
し、連結用ピン7の外径D7は、一定の余裕を持つのが
好ましい。本実施の形態では、連結用ピン7の外径D7
を1.04mmとし、コイルスプリング8の内径d8を
1.05mmとし、係合孔6の内径D6を1.10mm
としている。なお、コイルスプリング8の長さL8は、
ケース連結部となる突出状部2の長さと同じくらいの長
さに設定されている。
【0057】また、この実施の形態では、上述のよう
に、バンド連結部4aの係合孔6,6の内径D6が1.
10mmとされ、係合孔3の内径D3が1.40mmと
され、コイルスプリング8の外径D8が1.37mmと
されている。このため、係合孔6,6の内縁は、ちょう
どコイルスプリング8の両端に当たって、コイルスプリ
ング8の横方向への移動を阻止する共にコイルスプリン
グ8の右側や左側の端部との摩擦によって、コイルスプ
リング8の右側や左側の端部を固定することができる。
【0058】また、この実施の形態では、コイルスプリ
ング8の小径スプリング部10の内径Sは、0.90m
mに設定されている。また、連結用ピン7の小外径部9
の外径は0.80mmに設定されている。外径1.04
mmの連結用ピン7は、径0.90mmの小径スプリン
グ部10を通る際、一端の先端の斜面部7bは、小径ス
プリング部10に突き当たるが、ドライバの押す力およ
びコイルスプリング8の巻き方向と同一方向となる回転
により、小径スプリング部10は拡張し、連結用ピン7
をそれほどの抵抗が生じない状態で挿入させることがで
きる。
【0059】このように、連結用ピン7を順調にコイル
スプリング8の小径スプリング部10を通すことができ
ると共にコイルスプリング8は、連結用ピン7を抜かな
い限り係合孔3から抜け落ちることがない。また、小径
スプリング部10の弾性復帰力によって、連結用ピン7
の小径外径部9にその小径スプリング部10が嵌め込ま
れ、クリック感を発生させ連結用ピン7が係止される。
【0060】なお、連結用ピン7を回転させない場合、
挿入がきつくなるため、たとえば連結用ピン7の外径D
7を1.00mmとし、小径スプリング部10の内径S
を0.95mmとし、その差をわずかに0.05mmと
し、挿入し易くする工夫が必要となるが、この実施の形
態では、連結用ピン7を回転させながら挿入するため、
わずかな力で装着、取り外しが可能となるため、上述の
ように外径D7と内径Sの差を0.14mmと大きくで
き、両者が係合したときの固定力を非常に強くすること
ができる。この形状の連結用ピン7とコイルスプリング
8を使用し、回転させないで取り外しをすると、30ニ
ュートン以上の力を必要とするが、回転させると10ニ
ュートン以下の力で取り外すことができる。
【0061】この実施の形態の係合方法で連結したケー
ス1とバンド4は、部品点数が減少し、低コスト化と作
業性が向上する。また、コイルスプリング8と連結用ピ
ン7の係合力が強いため、連結部の安定性が向上する。
また、各係合孔6,3,6の加工が簡単にできると共に
連結部5,2,5を薄くできるため、デザイン性の良い
連結部が得られる。また、斜面部7bによって、連結用
ピン7の回転挿入が容易となり、斜面部7c,7cによ
って、連結用ピン7の抜き取りも容易となる。
【0062】次に、本発明の第2の実施の形態を、図4
および図5に示す。なお、第1の実施の形態と同一部材
には同一符号を付して説明することとする。
【0063】この第2の実施の形態は、図5に示すよう
に、巾広い小径部15aを有するコイルスプリング15
aと、2つのビス形状の連結用ピン11,11’を備え
るものとなっている。図4に示すように、一端に縮径部
13,13’が設けられているビス形状の連結用ピン1
1,11’をコイルスプリング15に挿入すると、2つ
の小径スプリング部14,14と1つの中央小径部15
bが形成される。
【0064】連結用ピン11,11’の構造は、図4に
示すように、一端部に大きな頭部12,12’を設け、
他端側に小径の縦径部13,13’とマイナス型の小溝
11b、11b’が設けられている。頭部12,12’
の外端部には係合部となるマイナス形状の溝11a,1
1a’が設けられている。
【0065】時計用ケース1とバンド4との連結作業を
行う時、第1の実施の形態と同じように、コイルスプリ
ング15を予め係合孔3に入れておき(図5参照)、そ
して、バンド4の連結部4aの二股状の突出部5,5の
係合孔6,6を、時計用ケース1の突出状部2に設けら
れた係合孔3に合わせて、まず一方の連結用ピン11を
コイルスプリング15の巻き方向と同一方向に回転させ
ながら挿入する。その後、他方の連結用ピン11’を同
様にして挿入する。連結用ピン11,11’を挿入する
際、治具ドライバは、溝11a,11a’に合わせ、両
側から見てそれぞれコイルスプリング15の巻き方向と
同一方向へ回転させる。
【0066】一方、連結用ピン11,11’を外す時に
は、第1の実施の形態と異なり、まず、たとえば一方の
連結用ピン11を、挿入時の方向と反対の方向へ治具ド
ライバを使って回転させる。この際、連結用ピン11の
回転方向は、コイルスプリング15を巻き戻す方向とな
るが、このときの連結用ピン11とコイルスプリング1
5との摩擦力は、コイルスプリング15を巻き締める力
となり、連結用ピン11に巻きつくこととなる。このた
め、連結用ピン11と共にコイルスプリング15は回転
しようとする。
【0067】しかし、コイルスプリング15は、もう一
方の連結用ピン11’の表面に食いついており、この食
いつきの力によって、コイルスプリング15は、連結用
ピン11と共に回転することはなく、左側の連結用ピン
11を、外すことができる。
【0068】一方の連結用ピン11を外した後、もう一
方の連結用ピン11’を外そうとすると、連結用ピン1
1’の頭部12’の外端部の溝11a’を利用すること
はできない。これは上述したように、連結用ピン11を
挿入時と反対方向に回転しようとすると、その回転と共
にコイルスプリング15が回転してしまうためである。
すなわち、このときは、コイルスプリング15を固定さ
せておく部材が存在しないためである。このため、連結
用ピン11’を取り外すときは、先端の小溝11b’を
利用してコイルスプリング15が拡開するように回転さ
せて取り外す。この目的のために、連結用ピン11,1
1’の各先端側にもマイナス形状の小溝11b,11
b’が設けられている。
【0069】詳述すれば、一方の連結用ピン11を外し
た後、治具ドライバをもう一方の連結用ピン11’の先
端側の溝11b’と合わせ、左側から見るとコイルスプ
リング15の巻き方向と同一方向へ回転させながら押し
ていく。そうすると、コイルスプリング15の右側の端
部は、バンド連結部4aの右側の突出状部5の内表面と
の摩擦力により固定される。連結用ピン11’の表面と
コイルスプリング15の内径との摩擦力によって、コイ
ルスプリング15の右側部の内径は拡張し、連結用ピン
11’を弱い力で外すことができる。なお、同様の操作
手順を採用することで、まず連結用ピン11’を外し、
次に連結用ピン11を外すようにすることもできる。
【0070】通常のネジ止めの場合は、ネジ緩みの心配
があるが、このような構造によれば、コイルスプリング
15の弾性によって連結用ピン11,11’に対して常
に径方向に締め付け力が働いているため、ゆるむことが
ない。仮に連結用ピン11,11’に対して回転力が働
いても、連結用ピン11,11’とコイルスプリング1
5とが一体になって回転し、緩むことなく、連結用ピン
11,11’が落ちてしまう現象は生じない。両連結用
ピン11,11’を互いに反対方向に回転させたり、一
方を固定し、他方を回転させるという通常発生しない状
態が生じたときのみ連結用ピン11,11’は外れるこ
ととなる。
【0071】この第2の形態では、係合孔3の内径D3
を1.40mmとし、各係合孔6,6の内径D6を1.
10mmとし、そのコイルスプリング15の外径D15
を1.37mmとし、小径部15aの内径を0.90m
mとしている。連結用ピン11,11’の外径は1.0
4mmとなり、縮径部13,13’の外径も0.80m
mに設定されている。
【0072】また、連結用ピン11,11’の頭部1
2,12’の大きさは、突出状部5,5の係合孔6,6
の内径D6より大きめに設定しているため、その係合孔
6,6を覆うことができ、係合孔6,6の一部が見えて
しまうことに比べ時計の外観上好ましいものとなる。こ
れは特に高級時計にとっては、デザインの多様化、すな
わち頭部12,12’を種々のものに変更できることで
の多様化や美観の向上の面で好ましいものとなる。
【0073】上述の2つの実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これらに限ることはなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
る。たとえば、時計のバンド部の連結構造であって、複
数の連結体の間に使用しても良い。この複数の連結体
は、連結方向に次々隣接して配置すると、バンドとな
る。
【0074】このような連結構造を時計のバンドの連結
部分に用いると、連結用ピンを着脱する際、作業途中で
バンド4に傷が付くのを避けることができる。さらに、
連結用ピンおよびコイルスプリングの繰り返し使用がで
きると共に、その作業が簡単化されるため、低コスト化
を図ることができる。しかも、装着作業およびピン抜き
作業において、きわめて先端が細い回転用の特殊の治具
を必要とするため、装着、取り外しが素人では行えない
ようになり、安全性が高くなる。
【0075】また、図6に示すように、中央部に小径ス
プリング部がないコイルスプリング17と中央部に小径
部無しの連結用ピン16(両端に係合部となるマイナス
形状の溝16aを有している)を組み合わせて使用して
も良い。このとき、コイルスプリング17の内径は、連
結用ピン16の外径より0.02〜0.05mm位小さ
くするのが好ましい。このようにすると、連結用ピン1
6をこのコイルスプリング17の内径に挿入する際、第
1の実施の形態と同じように、連結用ピン16をコイル
スプリングの巻き方向と同一方向へ回転させながら挿入
することで、時計用ケース1とバンド4とを一体化させ
ることができる。
【0076】また、図7に示すように、2つの小径部1
8a,18aを有するコイルスプリング18を採用して
も良い。この図7で示すコイルスプリング18の場合、
第1の実施の形態の連結用ピン7,第2の実施の形態の
連結用ピン11,11’、図6に示す連結用ピン16の
いずれのピンを採用しても良いが、連結用ピン11,1
1’や連結用ピン16がより好ましい。なお、図6およ
び図7で示す形態は、バンドを形成する場合にも適用で
きる。
【0077】また、図8(A)に示すように、表面に、
ネジ山19aを設け、両端に係合部となるマイナス形状
の溝19b,19bを設けている連結用ピン19を使っ
ても良い。また、図8(B)に示すように、第2の実施
の形態におけるビス形状の2つの連結用ピン11,1
1’と同形状で先端側にネジ山20,20’を設け外側
端部に大きめの頭部21a,21aを設け、その中央に
マイナス形状の溝21b、21bを設けた連結用ピン2
1,21’としても良い。コイルスプリングの巻きピッ
チと異なるピッチのネジ山19,20,20’を設ける
と、両者の接触面積が小さくなり、摩擦力が減少する。
このため、連結用ピン19,21,21’の挿入、取り
外しに必要とされる力が小さくなり作業し易いものとな
る。
【0078】図8(A)(B)に示す連結用ピン19,
21,21’は、上述した各コイルスプリングのすべて
に対して適用することができる。しかし、連結用ピン1
9は、コイルスプリング15,17がより好ましく、連
結用ピン21,21’は、コイルスプリング15,1
7,18がより好ましい。また、バンド部分の連結にも
使用することができる。
【0079】また、係合部としては、連結用ピン7,1
1,11’,16,19,21,21’の端部に設けた
マイナス形状の溝ではなく、プラス形状の溝としたり、
逆にプラスやマイナスの突出形状としても良い。また、
六角穴、楕円穴、楕円突部、オーバル形状等を有する係
合部としても良い。
【0080】さらに、第2の実施の形態の2本の連結用
ピン11,11’や連結用ピン21,21’の頭部1
2,12’,21a,21aの形状として、図9の
(A),(B),(C)に示すように、四角、五角また
は六角形状の頭部22,23,24を設けても良い。ま
た、図9の(D),(E)示すように、複数の凹とする
穴26または凸とする突出状部27を周方向側面に設け
ている頭部28または頭部29を有する連結用ピンとし
ても良い。
【0081】また、上述した各実施の形態では、小径外
径部9を持つ連結用ピン7およびコイルスプリング8の
小径スプリング部10は、1カ所としているが、それぞ
れ2カ所や3カ所等複数箇所としても良い。コイルスプ
リング8,15,17,18の材料としては、ステンレ
ス以外にゴムや樹脂類であって水に強い弾性材料を使っ
ても良い。また、連結用ピンもステンレス以外にセラミ
ック、エンジニアリングプラスチック等強度を有する他
の部材としても良い。
【0082】コイルスプリング8,15,17,18が
配置される場所としては、突出状部2の係合孔3ではな
く、二股状の突出部5,5の係合孔6,6に1つづつ入
れたり、全ての係合孔6,3,6に入れるようにしても
良い。上述したコイルスプリングや連結用ピンの長さや
太さは、部品及び作業能率によって、長くしたり短くし
たり、また太くしたり、細くしたりしても良い。さら
に、両連結部は、突出状部2が二股状の突出部5,5の
間に差し込むように連結するだけではなく、時計用ケー
ス1側に二股状の突出部を設け、バンド4側に1つの突
出状部を設けるようにしても良い。さらには、1つの突
出状部と1つの突出状部の連結、二股状の突出状部と二
股状の突出状部の連結、二股状の突出状部と三股状の突
出状部の連結等としても良い。
【0083】また、各係合孔は、全て貫通孔としている
が、一方向からのみ連結用ピンが挿入できるように、他
端側の孔を塞ぐようにしても良い。さらに、各実施の形
態では、腕時計のケース1とバンド4との連結、バンド
4の各連結体の連結について示しているが、腕時計以外
に、ネックレス等の装飾品、鎖等の実用品等にも本発明
を適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の時計用連
結構造によれば、コイルスプリング中に連結用ピンを回
転しながら挿入するため、部品の数が少なく、加工及び
組み立てが簡単で、低コスト化でき、さらに、着脱し易
く、使用途中で連結用ピンが抜けてしまうことが無いも
のとなる。
【0085】また、本発明の時計によれば、上述した連
結構造を用いるため、上述の効果を有するのに加え、時
計本体やケース、バンド部等を傷つけたりする危険性が
大幅に減少するため、不良品の低減を図ることができ
る。さらに、連結部分の部品点数が少なくなり、小型化
も可能となるため、時計自体を軽くすることが可能とな
ると共に手触り性、高級感も向上させることができる。
【0086】さらに、この連結構造を用いた時計のバン
ド部は、連結部分の着脱が容易となるため、バンドの長
さの調整が簡単となると共に修理等の作業が手早くでき
るようになる。また、バンドの形状も各種のものとでき
ると共に小型軽量なバンドとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の時計用連結構造お
よび時計の部分分解斜視図である。
【図2】図1の時計用連結構造において連結用ピンを挿
入した状態を示す部分断面拡大図である。
【図3】図1の時計用連結構造に使用されるコイルスプ
リングの構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の時計用連結構造に
おいて連結用ピンを挿入した状態を示す部分断面図拡大
図である。
【図5】図4の時計用連結構造において、連結用ピンを
挿入する前の状態を示す部分断面拡大図である。
【図6】本発明の他の変形例で、小外径部なしの連結用
ピンを小径スプリング部なしのコイルスプリングに挿入
した構造を示す部分断面拡大図である。
【図7】本発明に用いられるコイルスプリングの他の変
形例を示すための部分断面拡大図である。
【図8】本発明の時計用連結構造や時計に使用される連
結用ピンの他の構造を示す図であり、(A)は小径外径
部なしでネジ山がある連結用ピンの例を示す図であり、
(B)はネジ山を有する2本の連結用ピンを示す図であ
る。
【図9】本発明の時計用連結構造や時計に使用される2
本の連結用ピンの頭部の構造を示す図であり、(A)は
四角型の頭部を示し、(B)は五角形の頭部を示し、
(C)は六角形の頭部を示し、(D)は円形で外周に複
数の凹とする穴がある頭部を示し、(E)は円形で外周
に複数の凸とする突出状部がある頭部を示す図である。
【図10】従来の時計用連結構造の1例を示す分解斜視
図である。
【図11】図10の従来の時計用連結構造において、連
結用ピンを挿入した状態の部分断面拡大図である。
【図12】従来の時計用連結構造の他の例を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1 時計用ケース 2 突出状部(ケース連結部) 3 突出状部の係合孔 4 バンド 4a バンド連結部 5,5 二股状の突出部 6,6 二股状の突出部の係合孔 7 連結用ピン 7a 溝(係合部) 7b 斜面部 8 コイルスプリング 9 小径外径部 10 小径スプリング部 11,11’2本の連結用ピン 12,12’2本の連結用ピンの頭部 15 コイルスプリング 17 コイルスプリング

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計用ケースに設けた連結用のケース連
    結部と、バンドに設けた連結用のバンド連結部とを横方
    向に隣接して配置し、横方向に連通する係合孔を上記両
    連結部にそれぞれ設け、上記時計用ケースと上記バンド
    とを一体化する連結用ピンを上記各係合孔に連通させて
    なる時計用連結構造において、上記両係合孔の少なくと
    もいずれか一方にコイルスプリングを挿入し、このコイ
    ルスプリングの内径部分によって係止され、かつ上記両
    係合孔にまたがるように上記連結用ピンを上記コイルス
    プリングの内径中に挿入し、かつ上記連結用ピンの片側
    又は両側に当該ピンを回転させるための係合部を設けた
    ことを特徴とする時計用連結構造。
  2. 【請求項2】 時計本体に接続されるバンドの連結構造
    であって少なくとも2つの連結体が連結用ピンによって
    連結される時計用連結構造において、上記連結体の一方
    に設けられた連結用の係合連結部と、この一方の連結体
    に対しその連結方向に隣接して配置される他方の連結体
    に上記係合連結部に対して横方向に隣接して設けられる
    連結用の被係合連結部とを備え、横方向に連通する係合
    孔を上記両連結部にそれぞれ設け、上記両係合孔の少な
    くともいずれか一方にコイルスプリングを挿入し、この
    コイルスプリングの内径部分によって係止され、かつ上
    記両係合孔にまたがるように上記連結用ピンを上記コイ
    ルスプリングの内径中に挿入し、かつ上記連結用ピンの
    片側又は両側に当該ピンを回転させるための係合部を設
    けたことを特徴とする時計用連結構造。
  3. 【請求項3】 前記連結用ピンを前記係合孔の合計領域
    の略中央でその先端が対向するようにされた2本の連結
    用ピンとし、各連結用ピンの外側後端に前記係合部を設
    けたことを特徴とする請求項1または2記載の時計用連
    結構造。
  4. 【請求項4】 前記連結用ピンの外周にネジを形成した
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の時計用連
    結構造。
  5. 【請求項5】 時計用ケースに設けた連結用のケース連
    結部と、バンドに設けた連結用のバンド連結部とを横方
    向に隣接して配置し、横方向に連通する係合孔を上記両
    連結部にそれぞれ設け、上記時計用ケースと上記バンド
    とを一体化する連結用ピンを上記各係合孔に連通させて
    なる時計用連結構造において、上記両係合孔の少なくと
    もいずれか一方にコイルスプリングを挿入し、上記両係
    合孔にそれぞれがまたがるように2本の連結用ピンを両
    側から挿入することにより上記コイルスプリングの内径
    部分によって上記2本の連結用ピンを係止したことを特
    徴とする時計用連結構造。
  6. 【請求項6】 前記2本の連結用ピンのそれぞれの外側
    端部に当該ピンを回転させるための係合部を設けたこと
    を特徴とする請求項5記載の時計連結構造。
  7. 【請求項7】 時計本体に接続されるバンドの連結構造
    であって少なくとも2つの連結体が連結用ピンによって
    連結される時計用連結構造において、上記連結体の一方
    に設けられた連結用の係合連結部と、この一方の連結体
    に対しその連結方向に隣接して配置される他方の連結体
    に上記係合連結部に対して横方向に隣接して設けられる
    連結用の被係合連結部とを備え、横方向に連通する係合
    孔を上記両連結部にそれぞれ設け、上記両係合孔の少な
    くともいずれか一方にコイルスプリングを挿入し、この
    コイルスプリングの内径部分によって係止され、かつ上
    記両係合孔にそれぞれがまたがるように2つの上記連結
    用ピンを上記コイルスプリングの内径中に挿入し、かつ
    上記各連結用ピンの外側端部に当該ピンを回転させるた
    めの係合部を設けたことを特徴とする時計用連結構造。
  8. 【請求項8】 前記2本の連結用ピンの外周にネジを形
    成し、前記係合部の外径を前記両連結部を横方向に連通
    する前記係合孔の内径より大きくし、前記係合孔を覆う
    ようにしたことを特徴とする請求項5、6または7記載
    の時計用連結構造。
  9. 【請求項9】 前記両連結部のいずれか一方を二股状の
    突出部とし、いずれか他方を上記二股状の突出部の間に
    入り込む突出状部とし、上記二股状の突出部と上記突出
    状部のそれぞれに前記係合孔を貫通孔として設け、上記
    突出状部の前記係合孔内に前記コイルスプリングを挿入
    し、上記3つの貫通孔内にまたがるように前記連結用ピ
    ンを配設したことを特徴とする請求項1から8のいずれ
    か1項記載の時計用連結構造。
  10. 【請求項10】 前記コイルスプリングの一部にその内
    径を他の部分より小径とした一個または複数の小径スプ
    リング部を設け、前記連結用ピンの一部の外径を他の部
    分より小径の小径外径部とし、上記小径スプリング部を
    上記小径外径部にはめ合わせ、前記連結用ピンを係止し
    たことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載
    の時計用連結構造。
  11. 【請求項11】 前記コイルスプリングの内径を前記連
    結用ピンの外径よりわずかに小さくし、両者の接触摩擦
    によって、前記連結用ピンを係止したことを特徴とする
    請求項1から9のいずれか1項記載の時計用連結構造。
  12. 【請求項12】 前記係合部は、前記連結用ピンの外側
    端面に設けられた十字型またはマイナス型の溝とされて
    いることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項
    記載の時計用連結構造。
  13. 【請求項13】 連結用のケース連結部が設けられた時
    計用ケースを有する時計本体と、上記ケース連結部に隣
    接して配置されるバンド連結部を有するバンドとを備
    え、上記両連結部を側面方向に連通する係合孔を両連結
    部にそれぞれ設け、上記各係合孔に連結用ピンを連通さ
    せることで上記時計用ケースと上記バンドとを一体化す
    る時計において、上記両係合孔の少なくともいずれか一
    方にコイルスプリングを挿入し、このコイルスプリング
    の内径部分によって係止され、かつ上記両係合孔にまた
    がるように上記連結用ピンを上記コイルスプリングの内
    径中に挿入し、かつ上記連結用のピンの片側又は両側に
    当該ピンを回転させるための係合部を設けたことを特徴
    とする時計。
  14. 【請求項14】 時計用ケースに設けた連結用のケース
    連結部と、バンドに設けた連結用のバンド連結部とを横
    方向に隣接して配置し、横方向に連通する係合孔を上記
    両連結部にそれぞれ設け、上記時計用ケースと上記バン
    ドとを一体化する連結用ピンを上記各係合孔に連通させ
    てなる時計において、上記両係合孔の少なくともいずれ
    か一方にコイルスプリングを挿入し、上記係合孔にそれ
    ぞれがまたがるように2本の連結用ピンを両側から挿入
    することにより上記コイルスプリングの内径部分によっ
    て上記2本の連結用ピンを係止したことを特徴とする時
    計。
  15. 【請求項15】 請求項2または4記載の時計用連結構
    造を有するバンドを備えてなる時計。
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