JP3987560B2 - 施錠装置および施錠方法 - Google Patents

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Description

本発明は、施錠装置、および施錠装置を用いて傘を施錠する施錠方法に関する。
従来、ダイヤルリングの開錠番号を変更する為に、組み立て可能なダイヤル錠や、係止部材を錠本体から着脱可能にしたワイヤ錠があり、それらの技術が特許文献1および特許文献2で公開されている。
特開平8−35363号公報 実開平6−67753号公報
しかしながら、上記従来の施錠装置は、多くの構成部材が必要なため、製造コストが高くなるといった問題があった。
また、施錠装置の開発において、施錠装置の構成部材を頑強にすることには注力されてきたが、施錠装置の構成部材の交換については重要視されて来なかった。そのため、形状変化に優れている素材であっても、頑強で耐久性のある素材以外は施錠装置の構成部材としてはあまり取り上げられることは少なく、それが施錠装置の形態的な制約を生む原因となっていた。
また、例えば、多種多様な傘などを、携帯可能な従来からの汎用性のある施錠装置で施錠することは不可能に近く、傘自体に施錠装置を組み込むと、傘が高価になるという問題がある。また、任意の位置で係止できる係止部材を利用したバンド式錠も考案されているが、係止部位が係止部材用通路の隙間から見えてしまうという問題があることや、バンドの耐久性およびコストパフォーマンスの問題により普及してはいない。
つまり、傘などの安価な物品の置き引き防止の為の施錠に、構成部材の交換が出来ないコストパフォーマンスの悪い施錠装置は普及し辛いと考えられる。
そこで、本発明は、容易に取り扱うことができ、また使用することができる施錠装置を提供することを目的とする。
さらに、傘を簡易かつ効果的に施錠するための施錠方法を提供すること、および、施錠装置を傘から抜き取られることを防ぐ効果を向上させる径大部形成部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の施錠方法は、締め付けるようにして施錠することができる施錠装置によって傘を開くことが出来なくする施錠方法であって、前記施錠装置は、係止部材と、錠本体とを備え、前記係止部材は、前記係止部材と前記錠本体とで環状部を形成可能な部材であり、前記傘は、閉じた状態にすると、前記傘の中棒の軸方向に垂直な断面の外径が上下より細くなっている部分が存在する傘であり、前記施錠方法は、前記傘を閉じるステップと、前記係止部材と前記錠本体とで形成される環状部の中に、前記傘の、前記中棒の軸方向に垂直な断面の外径が上下より細くなっている部分が位置するように配置するステップと、前記係止部材で前記傘を締め付けながら前記傘を前記施錠装置により施錠して、前記施錠装置を、前記傘に対して上下させることが出来なくすることにより傘を開くことができなくするステップとを含む。
この施錠方法により傘を施錠した場合、施錠装置は容易には上下させることができない。つまり、施錠装置を開錠しなければ傘を開くことができない。
また、本発明の施錠方法は、さらに、前記傘を閉じる前に、径大部形成部材を、前記傘の中棒もしくは親骨の下ロクロと石突との間の部分、または受骨に接して存在させることにより、前記中棒の軸方向に垂直な断面の外径が上下より細くなっている部分を作り出すステップを含み、前記径大部形成部材は、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すための孔または溝を備え、前記孔を備える場合はさらに前記径大部形成部材の外周から前記孔に達する切欠部または切断部を備え、前記孔または前記溝は、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すことが可能な大きさまたは形状であり、前記径大部形成部材の外径は、前記径大部形成部材が、前記傘の中棒の下ロクロと石突との間、もしくは、前記傘が閉じられた状態では前記傘の親骨の下ロクロと石突との間に位置する部分、または受骨に接して存在する場合、前記傘を閉じることが可能な大きさであるとしてもよい。
このように、径大部形成部材を用いることにより、閉じられた状態の傘に膨らみを形成させることができる。つまり、錠本体で傘を締め付けて施錠した際に、施錠装置を傘から抜き取られることを防ぐ効果を向上させることができる。
また、本発明に係る施錠装置は、開閉可能な環状部を有し、前記環状部が施錠時には閉鎖可能な錠本体と、施錠対象である傘が閉じられた際の一箇所以上の外径を大きくするための径大部形成部材とを備える施錠装置であって、前記径大部形成部材の外径は、前記径大部形成部材が、前記傘の中棒の下ロクロと石突との間、もしくは、前記傘が閉じられた状態では前記傘の親骨の下ロクロと石突との間に位置する部分、または受骨に接して存在する場合、前記傘を閉じることが可能な大きさであり、施錠時の閉鎖された前記環状部の内径は、径大部間の外径より大きく、前記径大部間の上下の径大部の外径よりも小さく、前記径大部間は、閉じられた状態の前記傘の長手方向に垂直な断面の外径が、前記径大部形成部材により、前記長手方向において上下より小さくなっている部分であるとしてもよい。
この構成によっても、この径大部形成部材により閉じられた状態の傘に膨らみを形成させることができる。つまり、錠本体で傘を締め付けて施錠した際に、施錠装置を傘から抜き取られることを防ぐ効果を向上させることができる。
また、前記径大部形成部材は、孔または溝を備え、前記孔を有する場合はさらに前記径大部形成部材の外周から前記孔に達する切欠部または切断部を備え、前記孔または前記溝は、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すことが可能な大きさまたは形状であるとしてもよい。これにより、径大部形成部材を簡単に取り付けることができ、また、施錠対象の傘において、施錠に最適な位置に取り付けることができる。
また、径大部形成部材は、施錠対象となる傘に取り付けて、一箇所以上の外径を大きくするための、上述の施錠装置の径大部形成部材であって、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すための孔または溝を備え、前記孔を備える場合はさらに前記径大部形成部材の外周から前記孔に達する切欠部または切断部を備え、前記孔または前記溝は、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すことが可能な大きさまたは形状であり、前記径大部形成部材の外径は、前記径大部形成部材が、前記傘の中棒の下ロクロと石突との間、もしくは、前記傘が閉じられた状態では前記傘の親骨の下ロクロと石突との間に位置する部分、または受骨に接して存在する場合、前記傘を閉じることが可能な大きさであるとしてもよい。これにより、使用者の好みや傘の形状などに応じて、様々な形状の径大部形成部材を提供することができる。
つまり、径大部形成部材を用いると、任意の位置で係止可能な長尺状の前記係止部材を用いた錠、具体的には、ダイヤル錠、シリンダ錠、カード式錠は勿論のこと、南京錠などであっても施錠が可能である。つまり、施錠時に、径大部形成部材によって形成される、傘の狭窄部の両側の径大部を通過しないように施錠できる施錠装置であれば、径大部形成部材が有する、より確実な施錠効果を発揮させることができる。
本発明により、容易に取り扱うことができ、また使用することができる施錠装置を提供することができる。さらに、傘を簡易かつ効果的に施錠するための施錠方法を提供すること、および、施錠装置を傘から抜き取られることを防ぐ効果を向上させる径大部形成部材を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態として、本発明の施錠方法に用いることのできる施錠装置の例を説明し、本発明の径大部形成部材については、後述する図18等を用いて説明する。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図19を用いて説明する。
先ず、図1〜図4を用いて、本発明の実施の形態におけるダイヤル錠1の概観及び概要を説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるダイヤル錠1の概観を示す斜視図である。図1に示すダイヤル錠1は、本発明の施錠装置の一例であり、物品をバンドで締め付けて施錠するバンド式錠である。バンド式錠とは、バンドで物品を締め付けながら、そのバンドをロックすることで施錠する施錠装置のことである。
図1に示すように、ダイヤル錠1は、ダイヤル錠1の構成の中心となる錠本体100と、傘に巻きつけ傘を開かせないためのバンドであるバンド400と、バンド400を錠本体100から抜き挿しできないようにロックするリングであるロック用ダイヤルリング200と、ロック用ダイヤルリング200を錠本体100に回転可能に取り付け、ロック用ダイヤルリング200の回転軸となる軸300とから構成されている。
図1に示す例では、ロック用ダイヤルリング200は3つあり、それぞれのロック用ダイヤルリング200の半径方向外側の表面に0〜9の10個の番号が等間隔に付されている。それら3つのロック用ダイヤルリング200を回転させ、開錠のための3桁の番号を形成させることにより、バンド400を錠本体100から抜き挿し可能な状態にできる。
なお、バンド400、及び、後述するその他のバンドのそれぞれは本発明の施錠装置における係止部材の一例である。また、図1に示すような軸が1本の構成のダイヤル錠を、以下ダイヤル錠1という。
ここで、バンド式錠についてロック部位の構造について分類すると、ダイヤル錠、シリンダ錠、カード式錠などがある。
ダイヤル錠は、ダイヤルリングを回転させてダイヤルリングの決まった位置に限りロック解除となる施錠装置である。シリンダ錠は、鍵をシリンダに差込み、ある決まった方向に回すとバンドの係止部を係止する部材がバンドの係止部から離れて開錠状態となり、シリンダを反対に回すとバンドの係止部を係止する部材がバンドの係止部を係止して施錠状態となる施錠装置である。カード式錠は、カードを差込むとバンドの係止部を係止する部材がバンドの係止部から離れて開錠状態となり、カードを抜くとバンドの係止部を係止する部材がバンドの係止部を係止して施錠状態となる施錠装置である。また、カード式錠という場合、プレート式錠と呼ばれるプレート状の鍵を差し込むことにより施錠または開錠が可能な錠も含む。
上述のバンド式錠のダイヤル錠とシリンダ錠とカード式錠とを比較した場合、最も構成部材数が少なく、構造が単純で、部材の製造コストが安価で、使用者が簡単にバンド部材以外の構成部材の交換が可能であるのはダイヤル錠であると考えられる。なぜなら、シリンダ錠の構成部材やカード式錠の構成部材は複雑で部材数も多く、使用者による分解・組み立ては難しく、ある構成部材を交換する場合、その構成部材を含む部分をまとめて交換することが必要となり、交換費用が高くなるからである。
つまり、バンド式錠の内で構成部材の交換に最もコスト面で有利なものはダイヤル錠であると言うことが出来る。
また、製造コストの削減と同時に重要となるのが、バンド式錠の維持費を抑えることである。バンド部材が傷んだからといって、その都度、バンド式錠全体の買い換えが必要となることは大きな問題点となる。その為、バンド式錠がダイヤル錠であろうとシリンダ錠であろうとカード式錠であろうとバンド部材の交換を使用者が簡単に行えるようにしてバンド部材を安価に提供することが必要となってくるが、これは実現可能である。
更に、バンド以外の構成部材の交換が可能であり、それら構成部材を安価で製造できれば、錠の維持費がより削減出来る。
バンド以外の構成部材について考えると、従来、例えば、バンド以外の部材であるダイヤルリングについては、ダイヤルリングの分解・組み立ては、組み合わせ番号の変更を主目的として考えられ、ダイヤル部分の磨耗や損傷などの際における部材の交換の為ではなかった。そのため、分解せずに組み合わせ番号が変更できる錠が考案されてからはあまりダイヤル錠のダイヤル部分の分解・組み立ては重要視されないようになったと考えられる。
同様に、係止部材の交換についても、チェーンやワイヤなどの係止部材の強度を上げれば、係止部材の交換が必要ない。つまり、係止部材の交換が必要にならないように係止部材の強度を上げるという考えが主流であったと思われる。
しかし、係止部材の任意の位置でロックできるバンド式錠においては、バンドに柔軟性を持たせることが重要である。そのため、特定の部位でロックするチェーン式ダイヤル錠と同程度に、頑強に作製することは非常に困難であると考えられる。
バンド式錠の耐久性能と、製造および構成部材の交換に関するコストについて以下に述べる。まず、バンド式錠の頻回使用による磨耗や損傷などに関する耐久性能についてであるが、バンド式錠の形態上、特に耐久性能に問題が生じやすいであろうと思われる部材がバンド部分である。
ここで、バンド部分の剛性を上げるために製造コストを掛けるより、他の部材の剛性をバンドの強度に見合うまで下げることにより製造コストを下げ、更に開錠時に限り分解・組み立てを可能とすることにより、痛んだ部材だけの交換が出来るようにして、コストパフォーマンスを上げる方が重要であると思われる。
つまり、錠としての強度は一番弱い部分できまり、係止部材の任意の位置でロックできるバンド式錠の強度はバンドの強度に依存すると考えられる。そのため、バンド以外の部材の強度を上げる為に作製コストをかけることは無駄であると思われる。従って、バンド以外の部材の強度を、バンドの強度よりやや勝る程度にすることによりバンド以外の部材の作製コストを抑えることが出来るのであれば、作製コストを抑える方を優先するべきであると考えられる。その結果、バンド以外の構成部分においても、磨耗や損傷が問題となってくるが、開錠時に限り、痛んだ部材の交換を可能にさえ出来れば日常使用による磨耗や損傷といった問題を解決できると考えられる。
なお、本発明の施錠装置は、傘などの携行可能な物品を施錠することを目的としているが、一般的に施錠装置はその使用状況、使用目的に見合った、または耐え得る強度さえあれば使用価値が存在する。例えば、剛性が高くても使用方法が限られる為、施錠したい物品に利用出来ない錠は、その状況下では施錠装置としての価値がない。
また、任意の位置で施錠可能なバンド式錠は物品を締め付けて施錠可能な構造である為、狭窄部位に施錠可能という点では特に優れている。また、任意の位置で施錠可能であるため、ある程度の範囲の大きさの物品に施錠可能である。そのため、傘などの置き引きや商品などの万引き防止の為の利用価値が非常に高い。
ところがバンド式錠は剛性(強度)が他のU字棒式錠やチェーン式錠やワイヤ式錠に比べて弱い。また、バンド部分の強度を増そうとしても限界があり、他の施錠装置と比べ強度面でおとり、その強度面での問題により、ほとんど、注目されて来なかった。つまり、バンド式錠を製造販売したとしても、購入価格に見合う利用価値、施錠効果がないであろうから、購入する人がほとんどいないであろうと考えられていたと思われる。
しかしながら、バンド式錠の利用対象物や利用状況をある程度限定することにより、バンド式錠の剛性についてはある程度妥協出来ると考えられる。つまり、バンド式錠の提供を安価で行い、構成部材の交換を簡単に安価で行えるようにすることにより、バンド式錠の産業上の利用性を向上させることができる。言い換えると、バンド式錠は、使用状況によってはそれほど構造上の強度を上げる必要がなく、その製造コストを下げることがバンド式錠の普及に関して最も重要である。
例えば、傘などの置き引きや商品の万引きは出来心で行なわれることが多い。例えば、傘の置き引きは、突然雨が降り始めたことを理由に行われることが多く、ペンチやカッターなどの道具が使用されることは少ない。そのため、施錠しているという状態(例えば不動物にワイヤで連結したバンド式錠で傘や商品を施錠しているという状態)を見せるだけでも、置き引きや万引きをしようという出来心をある程度抑制できると考えられる。
そして、バンド式錠が手で容易に破壊されない強度で有りさえすれば、錠として十分に使用価値があると思われる。そこで、ダイヤル錠1を構成する上記各部品は、手で引きちぎられない程度の強度を最低条件とし、プラスティックで作製されるものとする。よって、以下に示すダイヤル錠1を構成する各部品については、特に記載のない限りプラスティック製である。
上述のように、本発明の実施の形態のダイヤル錠1は、バンド式錠であり、バンドをロックする部位はダイヤル錠である。図1に示したダイヤル錠1の組み立て前の各部品の概観を後述する図5に示すが、ダイヤル錠1を構成する部材の点数は少なく、各部品はそれぞれ独立しており、交換可能である。また、開錠時にのみ、繰り返し分解、組み立てが可能である。
なお、本発明の施錠装置は、バンド以外の係止部材を用いることも可能である。バンド以外の係止部材を用いる場合については後述する。
図2は、図1に示すダイヤル錠1の正面、正面斜め上、及び上面の概観を示す図である。図2(a)は、ダイヤル錠1の正面の概観図であり、図2(b)は、ダイヤル錠1の正面斜め上からの概観図であり、図2(c)は、ダイヤル錠1の上面の概観図である。なお、以下、「正面」とは、図2(a)に示す面のことを意味し、以下「上面」とは、図2(c)に示す面のことを意味する。
図3は、図1に示すダイヤル錠1の側面の概観を示す図である。図3(a)は、ダイヤル錠1の左側面の概観図であり、図3(b)は、ダイヤル錠1の右側面の概観図である。なお、ダイヤル錠1の「右側面」とは、図2(a)に示すダイヤル錠1の正面を基準とした場合の右側の側面である。また、ダイヤル錠1の「左側面」も、同様に、図2(a)に示すダイヤル錠1の正面を基準とした場合の左側の側面である。
図4は、ダイヤル錠1を傘に取り付けた状態、つまり、ダイヤル錠1により傘を施錠した状態の一例を示す図である。傘には、親骨と受骨とを連結するためのジョイントや、露先をまとめるための玉留などがあるため、閉じた状態の傘の中棒の軸方向に垂直な断面の外径は一定ではなく、外径が上下より細くなっている部分が存在する。
そのため、図1に示すバンド400と錠本体100とで形成される環状部分の中に、閉じた傘の上記外径が上下より細くなっている部分が来るようにして、傘を絞る方向にバンド400を引っ張りながらロックすれば、ダイヤル錠1は容易には上下させることができない。つまり、ダイヤル錠1を開錠しなければ傘を開くことができない。
また、バンド400の有する複数の凸部401は、後述するロック用ダイヤルリング200の形状との関係により、バンド400がロック用ダイヤルリング200にロックされるための部位であるが、ダイヤル錠1を傘に取り付けた際に、傘布等に食い込むことにより、ダイヤル錠1を上方向に抜きにくくする効果も併せ持つ。
特に、傘の露先からやや石突方向へ寄った傘布の断端上にダイヤル錠1を上面・下面を逆にして、つまり、凸部401が傘の石突方向へ向く状態で傘を施錠すると、凸部401が傘布の断端に食い込み、ダイヤル錠1は石突方向へは極めて抜けにくくなる。この施錠方法は、傘の盗難防止として有効な施錠方法の1つである。その他の施錠方法の例は図9の説明の中で詳述する。
なお、ダイヤル錠1を傘に取り付けるだけでなく、傘と他の物品、例えば、傘立ての柱や格子棒等と傘とをまとめてバンド400で縛りつけてもよい。これによって、より盗難が防止され得る。
次に図5〜図7を用いて、ダイヤル錠の構造について説明する。
図5は、ダイヤル錠1を構成する、錠本体100、軸300、ロック用ダイヤルリング200及びバンド400の概観を示す斜視図である。
図5に示すように、錠本体100は、錠本体100にバンド400を取り付けるための孔であるバンド取付孔101と、錠本体100に軸300を取り付けるための孔である錠本体側軸孔102a、錠本体側軸孔102b、錠本体側軸孔102c及び錠本体側軸孔102dと、錠本体100にロック用ダイヤルリング200を取り付けるための空間であるダイヤル取付部105とを有する。
なお、ダイヤル取付部105は、錠本体100の左右方向に等間隔に3つ設けられている。よって、ダイヤル取付部105に配置される3つのロック用ダイヤルリング200は等間隔に配置されることとなる。
また、錠本体側軸孔102a〜102dには、バンドを通過させるための溝である錠本体側バンド溝104がそれぞれ設けられており、錠本体側軸孔102aには、軸300が差し込まれた際に、軸300の周方向の位置を定めるためのガイド用切欠部103が設けられている。なお、4つある錠本体側バンド溝104は、錠本体側軸孔102aから錠本体側軸孔102dへ見通した場合、直線状に並んでいる。
ロック用ダイヤルリング200は、図5に示すように、全体として筒状の構造をしており、軸300を通すための孔であるリング側軸孔201と、番号を表示するための番号表示部203とを有する。また、リング側軸孔201にはバンドを通過させるための切欠部であるリング側バンド溝202が設けられている。
なお、リング側軸孔201に軸300が通された場合、ロック用ダイヤルリング200は、軸300を回転軸として軸300の周方向に回転させることができる。また、ロック用ダイヤルリング200は、開錠番号を使用者が設定できるように2重構造になっている。ロック用ダイヤルリング200の詳細については図6を用いて後述する。
軸300は、図5に示すように、全体として軸方向に溝が設けられた円筒形状をしており、錠本体100に取り付けられる際に、周方向の位置を定めるためのガイド301と、バンドを通過させるための溝である軸側バンド溝302とを有する。なお、図5に示す軸300の軸方向の手前側、つまり、ガイド301が存在する軸の端部を以下、軸後部といい、軸後部と逆側の端部を以下、軸頭部という。
バンド400は、バンド400がロック用ダイヤルリング200によって錠本体100にロックされるために一定間隔で備えられた複数の凸部401と、バンド400を錠本体100のバンド取付孔101から差し込んだ際に、バンド400をバンド取付孔101の出口方向に抜けないようにするためのストッパ403とを有する。
なお、バンド400において、隣接する凸部401間には凹部が存在することになり、バンド400は、一定間隔で備えられた複数の凹部を有する、ともいうことができる。
また、バンド400の、ストッパ403とは逆側の端部を以下、バンド頭部といい、バンド400のストッパ403以外の部分を以下、バンド本体という。バンド400は、バンド頭部から錠本体100のバンド取付孔101に差し込まれ、錠本体100の右側面からバンド頭部を引っ張り出すことができる。また、バンド400のストッパ403は、錠本体100の右側面にあるバンド取付孔101の出口より大きくなっているため、錠本体100を貫通することはできない、つまり、バンド400は、ストッパ403によりバンド取付孔101の内部で係止され、バンド頭部方向に対しては固定される。
また、係止部材は軸を貫通しており、ダイヤルリングは軸を回転軸としている。これにより、使用者が開錠した時にのみ分解可能とすることができ、かつ、簡易な構成であるため、使用者が組み立てることが可能である。
また、バンド400は図示の都合上U字型に図示されているが、これはU字型に固定されるわけではない。バンド400は湾曲可能なプラスティックやゴム等の素材で作製され、ダイヤル錠1で傘を施錠するための柔軟性を持ち合わせている。
軸300は軸頭部が錠本体側軸孔102aから差し込まれ、軸頭部が錠本体100の3つのダイヤル取付部105のそれぞれに一つずつ置かれた3つのロック用ダイヤルリング200と、錠本体側軸孔102bと錠本体側軸孔102cとを通過し、錠本体側軸孔102dに軸頭部が固定されるまで差し込まれる。軸頭部が錠本体側軸孔102dに固定されることにより、軸300は錠本体100に固定される。軸300の軸頭部と錠本体側軸孔102dとの関係は図7を用いて後述する。また、上述のように、3つのロック用ダイヤルリング200のそれぞれは、軸300の周方向に回転させることができる。
また、軸300を錠本体100に差し込んだ際、軸300のガイド301と錠本体側軸孔102aのガイド用切欠部103とが係合することで、錠本体100に対し、軸300は周方向の位置が固定される。この固定された位置とは、直線状に並んだ4つの錠本体側バンド溝104の真下に軸300の軸側バンド溝302が来る位置である。
この状態で、3つのロック用ダイヤルリング200のリング側バンド溝202のそれぞれを、錠本体100にある4つの錠本体側バンド溝104と直線をなすように回転させる、つまり、軸300の軸側バンド溝302の真上にリング側バンド溝202が来る位置まで回転させると、1つの軸側バンド溝302と、4つの錠本体側バンド溝104と、3つのリング側バンド溝202とで、バンド400のバンド本体を通過させることのできるバンド通過孔を形成することとなる。
つまり、この状態で、ダイヤル錠1は開錠された状態であり、ダイヤル錠1の使用者は、バンド本体を錠本体100から抜き挿しできることとなる。以下、この状態を「開錠状態」という。例えば図5に示すロック用ダイヤルリング200の場合、それぞれのロック用ダイヤルリング200を、手前から「1」、「8」、「6」が軸300の軸側バンド溝302の真上に一列に並ぶように回転させる、つまり、「1」、「8」、「6」に合わせることで、ダイヤル錠1を開錠状態にすることができる。この開錠状態にするための番号の列を以下、「開錠番号」という。
また、開錠状態で、図1に示すように、図の手前方向からバンド400のバンド本体を通し、バンド本体の凸部401の位置が、ロック用ダイヤルリング200のリング側バンド溝202内にない位置であれば、ロック用ダイヤルリング200を回転させることができる。つまり、隣接する凸部401の間隔は、ロック用ダイヤルリング200の軸方向の幅より広い。
ここで、バンド400の複数の凸部401は上述のように等間隔で並ぶが、この間隔は、等間隔に配置される3つのロック用ダイヤルリング200の間隔と同一である。なお、凸部401の間隔の基準は、凸部401のバンドの長手方向の幅の中心を通り、長手方向に垂直な断面とする。また、ロック用ダイヤルリング200の間隔の基準は、ロック用ダイヤルリング200の軸方向の幅の中心を通り、軸方向に垂直な断面とする。
つまり、少なくとも1つのロック用ダイヤルリング200を開錠番号となる番号以外に合わせると、バンド400のバンド本体には、凸部401がロック用ダイヤルリング200の回転軸と垂直な側面、と当接するように設けられており、バンド400のバンド本体は係止され、錠本体100から抜き挿しすることができない。つまり、バンド400のバンド本体がロック用ダイヤルリング200によりロックされる。
図6は、ロック用ダイヤルリング200の構造の一例を示す図である。図6(a)は、ロック用ダイヤルリング200の左側面図であり、図6(b)は、ロック用ダイヤルリング200の正面図であり、図6(c)は、ロック用ダイヤルリング200の右側面図であり、図6(d)は、ロック用ダイヤルリング200のA−A断面図であり、図6(e)は、ロック用ダイヤルリング200のB−B断面図である。
ロック用ダイヤルリング200は、上述のように2重構造になっており、図6を用いてロック用ダイヤルリング200の構造を説明する。
図6(a)〜図6(e)に示すように、ロック用ダイヤルリング200は、リング内部材210とリング外部材220とから構成される。つまり、ロック用ダイヤルリング200は、リング内部材210とリング外部材220との2重構造になっている。
リング内部材210はリング側軸孔201とリング側バンド溝202と変形用切欠部204とを有し、リング外部材220は番号表示部203を有する。
リング内部材210は、図6(a)に示すように、10個の変形用切欠部204を有する。変形用切欠部204は、図6(a)に示す左側面から図6(c)に示す右側面方向への切れ込みである。図6(d)のA−A断面図に示すように、変形用切欠部204は、リング内部材210の厚みの約半分、つまり、図6(d)のA−A断面図の左右幅の約半分の幅だけ切れ込まれた部分である。
図6(d)に示すリング外部材220の右側から、変形用切欠部204が左側に来るようにしてリング内部材210を押し込むと、リング内部材210の周に、半径方向内向きの力が作用し、変形用切欠部204の周方向の幅が縮小する。図6(d)のA−A断面図に示すように、リング外部材220の断面は中央が山型になっているが、変形用切欠部204は変形用切欠部204の周方向の幅が縮小することにより、その山を越え、復元力で元に戻る。つまり、リング外部材220にリング内部材210が組み込まれ、ロック用ダイヤルリング200が完成する。
また、ロック用ダイヤルリング200を組み立てた後、組み立て時とは逆に、図6(b)に示すリング外部材220の左側からリング内部材210を押すと、組み立て時と同様に変形用切欠部204の周方向の幅が縮小することにより、リング内部材210をリング外部材220から取り外すことができる。
また、リング内部材210には、図6(c)に示すように、リング外部材220に対してその周方向の位置を定めるための、10個の内側嵌合部205がリング内部材210の周方向に等間隔で存在する。リング外部材220には、それら10個の内側嵌合部205に対応する形で、10個の外側嵌合部206がリング外部材220の周方向に等間隔で存在する。
リング外部材220においては、10個の外側嵌合部206の半径方向外側の番号表示部203に、それぞれ番号が付されている。つまり、図6に示すロック用ダイヤルリング200の番号表示部203には、10個の番号が付されている。また、図6(c)に示すように、リング内部材210においては、リング側バンド溝202の半径方向外側には、1つの内側嵌合部205が存在する。
リング側バンド溝202の半径方向外側の番号表示部203の番号は、図5の説明で述べたように、開錠番号の1つとなる番号である。つまり、ダイヤル錠1の使用者は開錠番号となる番号を選択して、番号表示部203のその番号の半径方向内側にリング側バンド溝202が来るように、リング外部材220にリング内部材210を組み込む。このようにして、選択された番号が開錠番号の一つとなるロック用ダイヤルリングを組み立てることができる。
ロック用ダイヤルリング200は上述のように、ダイヤルリングを、開錠のための切欠部のある内部材と外周部分の外部材とに分け、分解・組み立てを可能としている。この構造は、ダイヤルリングの分解・組み立てによる部材の交換の際、開錠番号を変更可能とする点で便利である。また、開錠番号を変更するために、新たなダイヤルリングに買い換える必要がなく、使用者のダイヤル錠の維持に関わるコストの削減が更に可能である。
また、ロック用ダイヤルリング200は、二重構造の分解・組立式の構造として、ダイヤルリングを構成する内部材が変形しながら外部材に装填され復元力により嵌合する構造を有している。これにより、内部材と外部材とを結合させるための部材が必要なくなる。さらに、錠本体とダイヤルリングと軸の分解・組立時にダイヤルリングが意図せずに内部材と外部材が外れてしまうことを防ぐことが出来る。
さらに、図6に示す外部材220のように、外部材を単純形状にすることにより、ダイヤルリングの外部材の製造コストの削減が可能となれば、数字以外の文字・記号・絵などを記した色々なバリエーションの外部材を作製して、外部材を単体で安価に提供する事が可能となる。従って、開錠の為の合わせ数字である開錠番号では開錠番号を忘れてしまう人であっても、ダイヤルリングの開錠の為の組み合わせ番号や文字や記号や絵を使用者が自由に選択して組み立て可能となるので、開錠の為のダイヤルの組み合わせを忘れにくく出来る。また、錠の使用間隔が空いても忘れにくくなる効果もある。
図7は、錠本体100を正面から見た場合の透視図である。上述のように、軸300は、軸頭部が錠本体側軸孔102dによって固定されることにより錠本体100に固定される。図7を用いて、軸300の軸頭部と錠本体側軸孔102dとの関係を説明する。
図7に示すように、錠本体側軸孔102a、錠本体側軸孔102b及び錠本体側軸孔102cの内径はr1である。また、錠本体側軸孔102dの左側の内径はr1であるが右側の内径はr2であり、r1>r2の関係にある。
ここで、軸300のガイド301及び軸側バンド溝302を含まない形状は円筒であり、内径はr1である。つまり、錠本体100には、図7の左側方向より軸300を押し込んだ場合、軸300の軸頭部は、錠本体側軸孔102a、錠本体側軸孔102b及び錠本体側軸孔102cを通り抜けることができ、錠本体側軸孔102dに入ることができる。しかしながら、錠本体側軸孔102dの右側の内径が軸300の外径より小さいため、軸300を錠本体100に打ち込むと、軸頭部は錠本体側軸孔102dの壁面より、半径方向内向きの圧力を受ける。そのため、その圧力による軸頭部の周と錠本体側軸孔102dの壁面との間に摩擦力が生じ、軸頭部は錠本体側軸孔102dに固定される。これにより、軸300は錠本体100に固定される。
なお、軸300は錠本体100に摩擦力で固定されるため、錠本体100を軸300に組み込んだ後、図7に示す錠本体100の右側より、例えば、棒と木槌を使い、軸300を錠本体100から打ち出すことができる。しかしながら、傘を施錠している状態では、バンド400のバンド本体が軸300の軸側バンド溝302を貫通し、締められた状態でロックされているため、軸300を取り外すことはできない。
上述のように、本発明の実施の形態におけるダイヤル錠1は、バンド400の傘を施錠する部分の長さが調節可能であるため、傘の大きさ、形状に関わらず、図4に示すように、閉じられた傘をダイヤル錠1によって施錠することができる。
つまり、他人は傘を開くことができず、傘を使用することができない。そのため、傘を使用することを目的として行なわれる傘の盗難を防止する効果を有する。
また、傘と傘立ての柱や格子棒等の物体との位置関係が、まとめてバンド400で縛りつけることが可能な位置関係をとり得る場合、傘と傘立て等とをまとめてバンド400で縛りつけることができる。このことにより、より盗難が防止され得る。
また、ダイヤル錠1は簡易な構造をしており、錠本体100、ロック用ダイヤルリング200、軸300、及びバンド400を供給された使用者は簡単に組み立てることができる。
また、ロック用ダイヤルリング200は2重構造になっており、使用者が選択した番号を開錠のための番号としたロック用ダイヤルリング200を作製できる。つまり、自分が覚えやすい番号など、所望する番号を開錠番号としたダイヤル錠1を組み立てることができる。
また、ダイヤル錠1を組み立てた後に、軸300を錠本体100から取り外すことができるため、開錠番号を変更したい場合はいつでも変更可能である。
ここで、軸300は、ダイヤル錠1を傘に取り付けた状態では、上述のように、錠本体100から取り外すことができないため、開錠番号を知るダイヤル錠1の使用者のみが軸300を錠本体100から取り外すことができる。
つまり、本発明の実施の形態のダイヤル錠1は、開錠時にのみ分解可能であり、かつ、繰り返し組み立て直しが可能である。また、組み立てに必要な部材の数も少なく、簡易な構造である。従来のダイヤル錠においては、組み立てに必要な部材の多さや、組み立ての難しさ、製作コストなどの問題が存在していたが、ダイヤル錠1においてはそれら問題が解決されている。
また、バンド・ダイヤルリング・軸・錠本体を分解・組み立て可能とする事により、使用状況に応じて錠の構成部材を選択し変える事が可能となる。例えば、バンドの強度・長さ・形状を変える事も可能であるし、ダイヤルリングや軸や錠本体の強度・形状を変える事も可能となる。
つまり、使用者は、想定される使用状況に応じて部品を買い揃えて組み立てればよく、プラスティックや木材や陶器やガラスや金属など様々な素材の物を組み合わせることが可能である。これにより、極めて安価にバリエーションに富んだバンド式ダイヤル錠を提供する事が出来る。
なお、ダイヤル錠1には、伸縮可能なコイル状ワイヤを取り付けることが可能である。コイル状ワイヤは例えばドアの取っ手や階段の手すりなどの固定物に一端を取り付けることが可能であり、つまり、ダイヤル錠1により施錠された傘と、固定物とを連結させることができる。
図8は、ダイヤル錠1にコイル状ワイヤを取り付け、ダイヤル錠1と固定物であるドアの取っ手とがコイル状ワイヤにより連結された状態の一例を示す図である。
図8に示す例では、ダイヤル錠1は、コイル状ワイヤ20をダイヤル錠1に取り付けるために、錠本体100はU字型の部材であるワイヤ取付部110を有している。また、コイル状ワイヤ20は、その一方の端に、ダイヤル錠1に取り付けるためのリング21を有し、他方の端に、ドアの取っ手等の固定物に取り付けるためのリング22を有している。ダイヤル錠1に取り付けるためのリング21は、コイル状ワイヤ20自身をくぐらせることができる大きさであり、ドアの取っ手等の固定物に取り付けるためのリング22は、ダイヤル錠1をくぐらせることのできる大きさである。
ワイヤ取付部110の中を通されたリング21の中に、リング22を通すことにより、コイル状ワイヤ20をダイヤル錠1に取り付けることができる。その状態で、図7に示すドアの取っ手にリング22を通し、そのリング22の中に、ダイヤル錠1を通すことにより、ダイヤル錠1とドアの取っ手とが連結され、図8に示す状態となる。
このように、ダイヤル錠1にコイル状ワイヤ20を取り付けることにより、ダイヤル錠1を他の固定物と連結させることが可能となる。結果的に、傘自体を固定物に連結させることができ、他人は、ダイヤル錠1を取り付けられた傘を使用できないだけではなく、その傘を連結された場所から持ち去ることはできない。
つまり、ダイヤル錠1にコイル状ワイヤ20を取り付けることにより、ダイヤル錠1による傘の盗難防止効果を向上させることができる。
なお、傘など施錠対象物の狭窄部位に施錠することで、上述のように、傘を開かせないなど、その施錠対象物を使用できなくする効果はある。しかしながら、施錠するだけでは施錠対象物ごと持ち去られる可能性がある。また、例えば、傘などの長尺の物品を施錠する場合、バンドを、手すりなどの不動物に通して施錠した場合、傘などの長尺の物品をねじることで、バンドをねじ切られる恐れがある。
そこで、図8に示すコイル状ワイヤ20のような、施錠対象物を締め付けるバンド以外の物で錠本体を不動物に連結する方法が有効である。不動物に閉じた環状部位があれば錠に連結されたワイヤを利用することで錠を不動物に連結可能に出来る。
ここで、図8に示すコイル状ワイヤ20のリング22の大きさは、開錠時にようやくダイヤル錠1自身をその中を通せることができ、かつ、物品を施錠している場合には通すことが出来ない大きさであれば良い。
もちろん、施錠対象物が大きければ大きいほどリング22の大きさは大きくても不動物に連結後、施錠対象物を含むダイヤル錠1を中に通すことが不可能となる。しかしながら、より多くの種類の物品に対し、コイル状ワイヤ20の有する盗難防止効果を発揮させるためには上述の大きさが最適である。即ち、施錠対象物の大きさに関わらず、開錠時にバンドを本体から直線状に伸ばした状態では錠本体がその中を通せるが、バンドをロックしてバンドが環状になった状態では錠の最小径が大きくなる為、その中を通すことが出来なくなるリングの大きさが、リング22の最適な大きさである。
図9は、コイル状ワイヤ20が取り付けられたダイヤル錠1により傘とドアの取っ手とが連結される例を示す図である。
図9(a)に示す長傘は、図4に示したダイヤル錠1の傘への取り付け例と同様に、閉じられた傘の本体部分にダイヤル錠1が取り付けられているが、図9(b)に示すように、コイル状ワイヤ20のリング22側を、折り畳み傘のストラップに取り付け、ダイヤル錠1をドアの取っ手に取り付けることで、折り畳み傘をドアの取っ手と連結させることも可能である。
また、コイル状ワイヤ20を利用したその他の施錠方法として、コイル状ワイヤ20のリング22側を、傘の中棒に取り付ける方法もある。例えば、傘を開いた状態で、傘の中棒の下ロクロと石突との間の部分に、コイル状ワイヤ20のリング22側を取り付け、コイル状ワイヤ20とダイヤル錠1とを傘の外側に出す。この状態で傘を閉じ、ダイヤル錠1をドアの取っ手に取り付ける。
傘の中棒の下ロクロと石突との間の部分にコイル状ワイヤ20のリング22側を取り付け、ダイヤル錠1をドアの取っ手等の固定物に取り付けた場合、コイル状ワイヤ20は、中棒の下ロクロ方向及び石突方向のどちらからも取り外すことはできないため、この方法で施錠された傘を持ち去ることはできない。また、コイル状ワイヤ20のリング22側をドアの取っ手に取り付け、ダイヤル錠1を傘の中棒の下ロクロと石突との間の部分に取り付けても同様の効果がある。
上述の、傘の中棒の下ロクロと石突との間の部分を利用する施錠方法は、外径が上下より細くなっている部分がない、又は見つけにくい傘を施錠する場合に有効である。
また、閉じられた傘に補助具を用い、施錠するための部分となるような膨らみを作り出してもよい。例えば、傘の玉留と同程度の外径と、中棒が入る程度の大きさの孔を持つドーナツ状の円盤に、半径方向外側から孔まで達する切れ込み又は切り欠きを入れたものを補助具とする。この補助具である円盤を、傘の中棒の下ロクロと石突との間の部分に、中棒が円盤の孔に入るように取り付ける。これにより、傘を閉じた場合に、下ロクロと石突との間に瘤状の膨らみを作り出すことができる。つまり、閉じられた状態の傘の下ロクロと瘤状の膨らみとの間に、中棒に垂直な断面の外径が、上下より細くなる部分をつくりだすことができる。この補助具による膨らみと下ロクロとの間の細い部分に、傘を締め付けるようにしてダイヤル錠1を取り付けることで、ダイヤル錠1は、傘から抜くことはできない。また、上記補助具を複数用いて複数の瘤状の膨らみを傘に作り出してもよい。なお、補助具は、本発明の径大部形成部材の一例である。
この補助具を使用した施錠方法は、親骨と受骨とを連結するためのジョイントにほとんど***がなく、傘を閉じた場合、露先から石突までの部分に施錠を可能にするための凹部が存在しない、つまり2箇所以上の明らかな凸部がない傘の場合などに有効な施錠方法となる。
なお、図8では、錠本体100に取り付けられたワイヤ取付部110にコイル状ワイヤ20を取り付けている。しかしながら、別の方法で、コイル状ワイヤ20をダイヤル錠1に取り付けてもよく、例えば、錠本体100に、コイル状ワイヤ20を取り付けるための孔をあけ、その孔にコイル状ワイヤ20を取り付けてもよい。
また、コイル状ワイヤ20を使用していないときのために、コイル状ワイヤ20を係留しておくためのワイヤ係留部を設けてもよい。
図10は、錠本体100に、ワイヤ取付孔111とワイヤ係留部112とを設けた場合の、ダイヤル錠1の正面の概観を示す図である。
図10に示すように、錠本体100にワイヤ取付孔111を設けることにより、コイル状ワイヤ20を取り付けることができ、また、ワイヤ係留部112を設けることにより、コイル状ワイヤ20を使用していない際にコイル状ワイヤ20のリング22を係留しておくことができる。なお、ワイヤ係留部112は、錠本体100に設けられた窪みであるが、リング22を係留できれば窪みでなくてもよい。例えば突起でもよい。
また、コイル状ワイヤ20の素材は、弾性のある金属以外に、プラスティックやゴム素材などでもよく、また、コイル状ではなく直線状でもよい。つまり、コイル状ワイヤ20が有するダイヤル錠1と固定物とを連結させることができる機能を備えるものであればよい。
また、錠本体100は、図5などに示した形以外でもよく、例えば、錠本体100の傘と接触する面を平面にした形や、錠本体100を湾曲させた形などでもよい。
図11は、錠本体100の変形例を示す図である。図11(a)に示す錠本体120は、錠本体100の傘と接触する面を平面にした錠本体の一例であり、図11(b)に示す錠本体130は、錠本体100の形状全体を湾曲させた錠本体の一例である。
なお、錠本体120及び錠本体130は、錠本体100が有するバンド取付孔101等のダイヤル錠1を構成するための部位を有しており、錠本体100とは形状が異なるだけである。また、錠本体120は、軸300はそのまま使用することができるが、錠本体130は、軸も湾曲している必要がある。
図12は、錠本体100の代わりに上述の錠本体120及び錠本体130を使用したダイヤル錠1の上面の概観を示す図である。図12(a)は、錠本体120を使用したダイヤル錠1の上面の概観を示し、図12(b)は、錠本体130を使用したダイヤル錠1の上面の概観を示す。
錠本体120のように、傘と接触する面を平面にすることにより、例えば、傘と接触する面を曲面加工する必要がなく、錠本体120の作製が容易になる。また、錠本体130のように、錠本体全体を湾曲させることにより、バンド400と、後述する軸310の軸側バンド溝312とが曲面で接する部分が多くなり、傘に施錠した場合にバンド400にかかる力を分散させることができる、つまり、バンド400の耐用寿命を延ばすことができる。
更に、以下に述べるように、ロック用ダイヤルリングの切欠部であるリング側バンド溝の位置を錠本体の外部から覗き見ることができないようにすることができる。これによりダイヤル錠が不正に開錠されることを防ぐことができる。
図13は、錠本体130に取り付けるための軸の一例を示す図である。図13に示すように、軸310は、錠本体130に差し込まれるため湾曲しており、軸300と同様に、ガイド311と軸側バンド溝312とを有している。また、軸300と同様に、ロック用ダイヤルリング200の回転軸となる。
このように、軸は、錠本体の形状に合わせ、図13の様に湾曲させてもよく、軸側溝も湾曲させてもよい。これにより、軸側溝を介しては、ロック用ダイヤルリングを視認不可能とすることができる。軸側溝を介しては、ロック用ダイヤルリングを視認不可能であるということは、ロック用ダイヤルリングの切欠部であり、開錠のための部位であるリング側バンド溝の位置を錠本体の外部から覗き見ることができないということである。
また、図6を用いて説明したロック用ダイヤルリング200は、リング内部材210の軸方向の幅と、リング外部材220の軸方向の幅が同一であったが、リング内部材210の半径方向内側の軸方向の幅をリング外部材220の軸方向の幅より狭くしてもよい。
図14は、図6に示したロック用ダイヤルリング200の変形例であるロック用ダイヤルリング230の概観を示す図である。図14(a)は、ロック用ダイヤルリング230の左側面図であり、図14(b)は、ロック用ダイヤルリング230の右側面図であり、図14(c)は、ロック用ダイヤルリング230のC−C断面図であり、図14(d)は、ロック用ダイヤルリング230のD−D断面図である。
図14(c)に示すように、リング内部材210の半径方向内側の軸方向の幅であるW1と、リング外部材220の幅であるW2とは、W1<W2の関係になっている。
こうすることで、ロック用ダイヤルリング230を用いてダイヤル錠1を組み立てた際に、ロック用ダイヤルリング230の横の隙間から、リング側バンド溝202が見えにくくなる。
上述のように、リング側バンド溝202の半径方向外側の番号表示部203に付された番号は、開錠のための番号となるため、リング側バンド溝202を外部から見えにくくすることは、他人にダイヤル錠1の開錠番号が漏れることを防ぐこととなる。
なお、ロック用ダイヤルリング200及びロック用ダイヤルリング230は、上述のように、リング内部材210とリング外部材220とに分離できるものとしたが、一体型であってもよい。リング内部材210とリング外部材220とに分離できることの利点は、開錠のための番号を使用者が決定し、その番号のロック用ダイヤルリングを作製できることにある。
しかしながら、一体型であっても、例えば、0〜9の10個の番号が開錠のための番号となるロック用ダイヤルリング、つまり、10種類の一体型ロック用ダイヤルリングを使用者に供給すれば、使用者は必要な番号の一体型ロック用ダイヤルリングを入手することで、使用者の選択した番号が開錠番号となるダイヤル錠1を作製可能である。
また、図6に示したリング内部材210の変形用切欠部204は、リング内部材210の厚みの約半分だけ切り込まれた部分であるとしたが、リング内部材210の切れ込みの深さは、厚みの約半分でなくてもよく、リング内部材210及びリング外部材220の弾性や強度等を考慮し、リング外部材220にリング内部材210を組み込むことが可能であり、かつ、容易には外れない深さであればよい。また、リング内部材210は変形用切欠部204を10個有するとしたが、リング内部材210が変形してリング外部材220に挿入可能であれば、変形用切欠部204の個数は10個以外でも構わない。
また、内側嵌合部205と外側嵌合部206は共に10個としたが、互いに対応可能であれば、それぞれ10個以外でも構わない。例えば、内側嵌合部205と外側嵌合部206が共に5個や20個であっても作製可能であり、内側嵌合部205が5個に対し外側嵌合部206が10個であっても構わない。つまり、凸状である内側嵌合部205の個数が外側嵌合部206の個数よりも少なければ作製可能である。
また、上述のバンド400は、ダイヤル錠1により傘を施錠するための柔軟性を持ち合わせているプラスティック等の素材で作製されるとしたが、バンドを構成する素材は、プラスティックに限られず、例えば金属製のバンドでもよい。
図15は、ダイヤル錠1に用いることのできる金属製のバンドの一例であるバンド460を示す図である。図15(a)に示すように、バンド460は、腕時計のベルトのように複数の鋼板がつなぎ合わされた形状をしており、バンド400と同様に凸部461を有する。また、図15(b)に示すように、隣接する鋼板同士がピン462で屈曲可能に結合された形状をしている。
バンド460は金属性であるが、ピン462で結合された鋼板同士は、ピン462を軸とした周方向に自由度を持ち、図15(b)に示すように、傘を巻くのに十分な柔軟性を持つ。
バンド460のように、金属のような強固な素材をバンドに使用することで、例えば、傘の盗難目的でバンド部分を破壊されることを防ぐことが出来る。また、バンドの耐用寿命を延ばすことができる。
また、図15に示す形状を、セラミック等の他の素材に適用することも可能である。また、バンド460のようにバンドの素材として金属を用いた場合、腐食しにくい非鉄金属や、表面に非金属のコーティングを施した金属等を用いてもよい。こうすることで、バンドの耐用寿命がより延長され、また、施錠される傘に錆びなどが付着することがない。
また、屈曲可能に結合される単位をより細かなものにしてもよい。
図15(c)は、複数の板状の部材が帯状に屈曲可能につなぎあわされている係止部材の一例を示す図である。図15(c)に示すバンド463は、部材463aおよび部材463bがピン462により屈曲可能につなぎ合わせられている。これら、部材463aおよび部材463bのように、ピン462により屈曲可能につなぎ合わせられる部材の、バンドの長手方向の長さを短くすることにより、例えば、施錠時の施錠対象物品に対する密着度を向上させることができる。
更に、ロック用ダイヤルリングに係止される凹凸部が、図15(a)に示すバンド460に比べ、凹凸部全体としてより柔軟に湾曲または屈曲することができる。
また、上述の実施の形態におけるダイヤル錠1に用いたバンド400、錠本体100等の錠本体の素材はプラスティックであるとした。
これは、バンドへの他人の破錠行為に対する耐久性能を向上させるためにバンドの剛性を上げるには限界がある。そのため、剛性を上げることに重点をおくより、錠の使用状況を制限し、製造コストをかけないようにすることにより利用価値がおおいに見込めると思われるからである。
しかしながら、本発明の施錠装置が利用できるバンドは、プラスティック製に限られることはない。例えば、図15に示した、腕時計の金属性バンドのように金属板などの剛性の高い部材をつなげたキャタピラ式バンドはプラスティック以外の素材のバンドの一例である。また、それ以外にも、バンド自体を形状変化に優れる金属で作製することや、バンドの基本素材はプラスティックであっても、ワイヤを封入することでバンドの強度を向上させることが可能である。勿論、錠本体やダイヤルリングや軸なども金属などの剛性の高い材質で作製が可能であり、こうすることで、より頑強な施錠装置を提供することが可能である。
また、図7に示したように、錠本体100は、錠本体側軸孔102dの右側の内径が狭まっていることにより、摩擦力で軸300を固定するとしたが、別の方法で軸300を固定してもよい。
例えば、錠本体側軸孔102d自体の内径を軸300の外径より細くしておき、軸300の軸頭部を先細り形状にしておけば、同様に摩擦力で軸300を固定できる。
つまり、軸300と、錠本体100の錠本体側軸孔102a〜錠本体側軸孔102dとの形状を、少なくとも一箇所だけ、軸300を錠本体100に固定するのに必要な摩擦力が生じる形状にしておけばよい。この軸300と錠本体100との関係は、他の軸と錠本体との関係であっても同様である。
こうすることで、軸を錠本体で固定する部分に関する形状の選択肢が増え、例えば、軸又は錠本体を製作する際に、軸のバリエーションと錠本体のバリエーションとの組み合わせの都合や、製作コストの最適化などを考慮した上で軸および錠本体の製作が行なえる。
なお、図7に示すように、錠本体の軸孔が先細りの形状をしており、くさびを打ち込むように軸が錠本体へ挿入された場合、摩擦力で軸が錠本体に固定されるとともに、挿入方向と逆方向にしか抜き出すことができない。しかし、施錠時においては、傘などの物品を締め付けた状態の係止部材が軸を貫通しているため、その逆方向にも抜くことができない。例えば、図1に示すダイヤル錠1において、バンド400で傘を締め付けて施錠した場合、軸300を手前側に抜くことはできない。
また、開錠時においては、軸の挿入方向と逆方向に軸を抜き出すことができるため、施錠装置を分解し、組み立て直すことができる。この組み立て直しは繰り返し行うことができる。
このように、本発明の施錠装置は、軸と錠本体とが独立している場合であっても、軸が錠本体から抜き出されることを防ぐための部品を別途用いる必要がない。つまり、使用者は、分解、組み立てを簡単に行うことができる。また、分解、組み立て時に施錠装置を構成する部品を逸失する可能性が低い。更に、施錠装置の製造コストを抑えることができる。
図16(a)は、バンドの一例である。図16(a)に示すバンド762は、それぞれ異なる外径を有する2種類の円筒762bと円筒762cとが繰り返す形状をしている。また、ストッパ762aと、結合部材762dとを有している。
図16(b)は、バンド762の構成を示す図である。図16(b)に示すように、バンド762は、複数の円筒762bと円筒762cとを貫通し、結合部材762dによってストッパ762aに結合される芯材762eも構成要素として備えている。
図16(b)の点線で囲まれた部分に示すように、ストッパ762aはねじ溝を有し、結合部材762dは、そのねじ溝に対応するねじ山を有している。また、結合部材762dは、芯材762eに食い込んで保持するための爪762fを有している。円筒762bと円筒762cとが交互に通された芯材762eは、さらに取付部材762dの孔に通される。この状態で結合部材762dがストッパ762aにねじ入れられると、結合部材762dの孔はその内径を縮め、爪762fが芯材762eに食い込む。このようにして結合部材762dは、芯材762eとストッパ762aとを結合することができ、バンド762が組み立てられる。
バンド762は、例えば、図1に示すダイヤル錠1に、バンド400の換わりに用いることができる。図16(c)は、バンド762に対応する錠本体100の側面図及びロック用ダイヤルリング200の側面図である。
図16(c)に示すように、錠本体の錠本体側バンド溝104と、軸300の軸側バンド溝302とにより、バンド762のバンド本体を通過させることのできる円筒を形成するようにそれらの形状を変更する。また、ロック用ダイヤルリング200のリング側バンド溝202も、バンド762のバンド本体の形状に合わせて円弧上に変更する。こうすることで、図1に示すダイヤル錠1にバンド762を用いることができる。また、そのダイヤル錠1により、傘などの物品を施錠することができる。
また、実施の形態において、錠本体にはダイヤルリングを取り付けるための空間が、取り付けられるダイヤルリングの数だけ存在する。例えば、図5に示すダイヤル錠1の錠本体100は、ダイヤル取付部105を3つ有しており、そのそれぞれにロック用ダイヤルリング200が軸300により取り付けられるとした。しかしながら、それぞれの空間を分けずに1つにしてもよい。
図17(a)は、複数のダイヤルリングを取り付けるための1つの空間を有する錠本体の一例を示す図である。図17(a)に示すように、複数のロック用ダイヤルリング235を接触させて錠本体950に取り付けることができる。そのため、ロック用ダイヤルリング235の幅(x2)を、例えば、図5に示すロック用ダイヤルリング200と同じにすると、錠本体950の幅(x1)を、図5に示す錠本体100の軸方向の長さより短くすることが可能となる。この場合、ロック用ダイヤルリング235の内側の幅(図14(c)に示すW1に相当する幅)を外側の幅(図14(c)に示すW2に相当する幅)より短くする。更に、使用するバンドの凹凸間隔を、複数のロック用ダイヤルリング235を並べた場合に形成される、ロック用ダイヤルリング235の内側の凹凸間隔に合わせればよい。こうすることで、例えば、よりコンパクトなダイヤル錠を提供することができる。
図17(b)は、複数のダイヤルリングを取り付けるための1つの空間を有する錠本体の別の一例を示す図である。図17(b)に示すように、錠本体951の幅(x3)を、例えば、図5に示す錠本体100の軸方向の長さと同じにすると、使用できるロック用ダイヤルリング236の幅(x4)は、図5に示すロック用ダイヤルリング200の幅よりも長くすることが可能となる。
ダイヤルリングの幅を長くすることで、その表面に刻印、印字などを行い易くなる。
また、上述のように、複数のダイヤルリングを接触させて取り付けることができる錠本体の場合、様々な幅のダイヤルリングと、そのダイヤルリングに適合するようにバンド本体の凹凸の間隔を変えたバンドを提供することにより、ダイヤル錠の使用者は、錠本体と軸とを換えることなく、ダイヤルリングを2連、3連、4連・・と自由に変更することが可能となる。
また、ダイヤル錠を用いて傘を施錠する際に、ドーナツ状の円盤形状をした補助具を用い、閉じた状態の傘の一部に瘤状の膨らみを作り出すことができるとした。しかしながら補助具は円盤状でなくてもよい。
図18は、補助具の複数の例を示す図である。なお、以下に示す補助具のそれぞれは、本発明の径大部形成部材の一例である。
図18に示す補助具50〜補助具55を傘の中棒の下ロクロと石突との間の部分に、中棒が補助具の中心に入るように取り付ける。これにより、閉じられた状態の傘の下ロクロと石突との間に瘤状の膨らみを形成させることができる。結果として閉じられた状態の傘の下ロクロと石突との間に、中棒に垂直な断面の外径が、上下より細くなる部分をつくりだすことができる。この細くなる部分をバンドで締め付けるようにしてダイヤル錠で施錠することにより、ダイヤル錠は傘の上下方向に抜くことはできなくなる。また、下ロクロ部分の中棒に垂直な断面の外径が他の部分に比較してあまり大きくなく、バンドを締め付けて施錠してもバンドが抜けやすい場合には、補助具を複数使用し、取り付けた補助具の間の傘の細くなった部分にバンドを締め付けて施錠することも可能である。
補助具50は、ドーナツ形状の物体に、傘の中棒に取り付けるための切れ込みが入った形状をしている。補助具51は、補助具50に切欠部を設け、傘の中棒に取り付け易くした形状である。
補助具52は、膨らみを有する筒状物体に、傘の中棒に取り付けるための切れ込みが入った形状をしている。補助具53は、補助具52に切欠部を設け、傘の中棒に取り付け易くした形状である。また、補助具52および補助具53の膨らみ部分は1つだけではなく、上下に2箇所存在しても構わない。その場合、2箇所の膨らみの間にあたる傘の上からバンドを締め付けて施錠できる。
上述の補助具50〜補助具53は、上から見た場合、全体として円形である。しかしながら補助具は、上から見た場合、多角形など直線により構成された形状であってもよい。
補助具54は、上から見た場合、6角形の形状であり、補助具55は補助具54に切欠部を設け、傘の中棒に取り付け易くした形状である。
また、補助具の中心部分を形成する形状は曲線で構成されていなくてもよく、中棒が補助具の中心部分に入る形状であればよい。
図19は、補助具の別の複数の例を示す図である。図19に示す補助具56および補助具57はそれぞれ上から見た場合の図である。補助具56は、補助具の中心部分が直線により構成されている。また、切欠部が外側に開いた形状をしており、傘の中棒に取り付け易くなっている。補助具57は、中心部分は補助具56と同じ形状であるが、外側の形状が直線で構成されている。
補助具60は、弾性のある素材、例えばプラスティックでできた渦巻状の補助具であり、端部から傘の中棒等を渦巻きの中心に入れることができる。また、適当な場所で切り取ることにより、外径の大きさを調節できる。補助具61は、表面に面ファスナーのフックを有しており、面ファスナーのループを有する帯部材61aと結合することができる。なお、図19において補助具61表面の網掛け部分が、フックであり、帯部材61aのドット部分がループである。また、フックとループとが逆でもよい。また、帯部材61aは、裏面にはフックを有している。
この補助具61に帯部材61aを巻きつけることにより、補助具62が形成される。また、帯部材61aが巻きつけられると、表面に帯部材61aの裏面のフックが現れるため、さらに帯部材61aを巻きつけることができる。補助具63は、2つの帯部材61aが重ねて巻きつけられた状態の補助具である。このように、帯部材61aを複数重ねることができることにより、外径の大きさを調節できる。
補助具64は、周に複数の窪みを有する形状の補助具である。補助具64の切れ込み部64aから傘の中棒を中の孔に入れた状態で傘が閉じられた場合、補助具64が石突側に位置していても、傘の複数の親骨が複数の窪みのそれぞれに入るため、補助具64が傘の親骨に掛ける負担は少ないものになる。つまり、補助具64は傘に負担を掛けずに傘に径大部を作ることができる。
また、傘の中棒において、補助具64の取付位置が石突に近すぎる場合、窪みがあったとしても傘が閉じられると、親骨に負担を掛けることになる。そのため、例えば、バネを補助具64に取り付けることが考えられる。
補助具65は、補助具64の石突方向に来る部位にバネ64bを取り付けたものである。このバネの長さを調節することにより、傘に負担を掛けず、かつ、施錠に最適な位置に補助具64が位置するように設置することができる。更に、傘を開く時には下ロクロが石突に接近するが、バネ64bが縮むことにより、傘が十分に開かなくなることを防止することができる。
補助具66は、球体66aを1つ有する補助具であり、補助具67は球体67aを2つ有する補助具である。それぞれ、両側に切れ込みのあるリングを有している。この2つのリングの中に、傘の中棒、親骨、または受骨を入れることにより、傘に取り付けることができる。
補助具66を用いた場合、1つの球体66aにより傘に径大部を1つ形成させることができ、補助具67を用いた場合、2つの球体67aにより、傘に径大部を2つ形成させることができる。そのため、補助具67を用いた場合、傘の径大部間、つまり、閉じられた状態の前記傘の長手方向に垂直な断面の外径が、補助具により、長手方向において上下より小さくなっている部分は、補助具67上に存在することになる。つまり、補助具67を用いた場合、バンド等の係止部材が巻きつけられる位置は、傘布を挟んで補助具67の上である。
補助具67は、2つの球体67aを有しているため、必ず上記径大部間を形成させることができる。
なお、径大部形成部材は、補助具50〜補助具57のように、切れ込みまたは切欠部を有するリング状の物体でなくてもよく、補助具58のようにバネ状の物体でもよい。素材がゴムや弾性のある金属等であれば傘の中棒に取り付けることは可能である。
また、補助具を中棒の代わりに親骨に取り付けてもよい。傘が閉じられた状態では傘の親骨の、下ロクロと石突との間に位置する部分に取り付ければ、有意な径大部を形成させることができる。さらに、親骨の受骨とのジョイントと石突の間に補助具を取り付ければ、傘を閉じた状態では傘から補助具を取り出せないので、中棒に取り付けた場合と同様の効果がある。特に1つの補助具に2つの膨らみが存在する場合には補助具が中棒の軸方向に長くなり、中棒へ取り付けた場合には傘の開閉に支障を来たす可能性があるが、親骨に取り付ければ問題とならない。
また、補助具は、傘の中骨または親骨ではなく、受骨に取り付けても良い。要するに、閉じた状態の傘布の内部であり、施錠時には外部に取り出せず、かつ、傘に径大部を形成できる位置であればどこに取り付けても良い。また、中棒等に取り付ける場合、そのための孔等の空間は、中棒等を中に通すことが可能な大きさまたは形状であればよい。
また、補助具は、閉じた状態の傘に膨らみを形成することができるものであれば、傘の中棒に取り付けるための空間を有していなくてもよい。補助具59は、球状の物体であり、傘の下ロクロと石突との間の部分に入れてその傘を閉じることができる大きさであればよい。
また、補助具を、例えばダイヤル錠1とワイヤなどにより繋ぐことにより、補助具を無くすことがなく便利である。
なお、図19には、補助具59がワイヤによりダイヤル錠1に繋がれた図が示されているが、この図は、ダイヤル錠1の大きさと補助具59の大きさの比を示すものではない。
上述のように、本発明の施錠装置における径大部形成部材の一例である補助具は、傘に取り付けた場合に、傘を閉じることができる大きさであり、閉じた状態の傘の一部に膨らみを作り出すことのできるものであれば、形状が制限されるものではなく、自由にデザインが可能である。
また、補助具は、ダイヤル錠以外の、シリンダ錠、カード式錠などの施錠装置との組み合わせでもその効果を発揮することができる。傘を外から締め付けるようにして施錠することができる施錠装置であればよい。
また、補助具64や補助具65の様な補助具を、予め組み込んだ傘の作製も容易であり、親骨に補助具66や補助具67の様な瘤状形状を持たせることも容易である。勿論、親骨と受骨のジョイント部分を十分に大きくすれば、施錠に有効な径大部を作り出すことが可能である。
また、実施の形態およびそれらの応用例、変形例のダイヤル錠およびそれらダイヤル錠を構成する部材については、他の使用形態、使用方法であってもよい。例えば、図8に示すワイヤ、図18、図19に示す補助具は、本発明の実施の形態に係るダイヤル錠のみならず、バンド式のシリンダ式錠、カード式錠など、他の構成を有する施錠装置とともに使用しても、ワイヤ、補助具の有する機能、効果は失われない。
また、例えば、図5に示す錠本体100のように、施錠対象物との接触面が円弧状であることにより、密着して施錠対象物を施錠できる効果なども、バンド式のシリンダ式錠、カード式錠など、他の構成を有する施錠装置においても有効である。
また、ダイヤル錠1は、3個のダイヤルリングを備え、3桁の開錠番号を有するとしていたが、ダイヤルリングの個数は2個または4個以上でもよい。例えば、図1に示すダイヤル錠1において、ロック用ダイヤルリング200がバンド400のバンド本体をロックする構造は、それぞれのロック用ダイヤルリング200において独立しており、4つ以上のロック用ダイヤルリング200を有するダイヤル錠1を作製することは可能である。
こうすることで、例えば、開錠番号となる番号の組み合わせ数を増加させることができ、盗難防止効果を向上させることができる。
本発明は、傘を施錠する施錠装置、傘を施錠するための施錠方法、および、施錠装置を傘から抜き取られることを防ぐ効果を向上させる径大部形成部材を提供することができる。そのため、傘の盗難を防止するための施錠装置、施錠方法、および、径大部形成部材として有用である。
図1は実施の形態のダイヤル錠の概観を示す斜視図 図2は図1のダイヤル錠の正面、正面斜め上、及び上面の概観を示す図 図3は図1のダイヤル錠の側面の概観を示す図 図4は図1のダイヤル錠により傘を施錠した状態の一例を示す図 図5は図1のダイヤル錠を構成する各部品の概観を示す斜視図 図6はロック用ダイヤルリングの構造の一例を示す図 図7は図5の錠本体を正面から見た場合の透視図 図8は図1のダイヤル錠にコイル状ワイヤを取り付け、コイル状ワイヤによりドアの取っ手と連結された状態の一例を示す図 図9はコイル状ワイヤが取り付けられたダイヤル錠により傘とドアの取っ手とが連結される例を示す図 図10は図5の錠本体にワイヤ取付孔とワイヤ係留部とを設けた場合を示す図 図11は図5の錠本体の変形例を示す図 図12は図5の錠本体の代わりに図11の錠本体を使用したダイヤル錠1の上面の概観を示す図 図13は図11(b)の錠本体に取り付けるための軸の一例を示す図 図14は図6のロック用ダイヤルリングの変形例を示す図 図15は金属製のバンドの例を示す図 図16はバンドの一例、およびそのバンドを図1に示すダイヤル錠に適用した場合の錠本体およびロック用ダイヤルリングの側面を示す図 図17は複数のダイヤルリングを取り付けるための1つの空間を有する錠本体の2つの例を示す図 図18は補助具の複数の例を示す図 図19は補助具の別の複数の例を示す図

Claims (4)

  1. 締め付けるようにして施錠することができる施錠装置と径大部形成部材によって傘を開くことが出来なくする施錠方法であって、
    前記施錠装置は、係止部材と、錠本体とを備え、
    前記係止部材は、前記係止部材と前記錠本体とで環状部を形成可能な部材であり、
    前記径大部形成部材は、施錠対象である傘が閉じられた際の一箇所以上の外径を大きくするための部材であり、
    前記径大部形成部材の外径は、前記径大部形成部材が、前記傘の中棒の下ロクロと石突との間、もしくは、前記傘が閉じられた状態では前記傘の親骨の下ロクロと石突との間に位置する部分、または受骨に接して存在する場合、前記傘を閉じることが可能な大きさであり、
    前記施錠方法は、
    前記傘を閉じる前に、前記径大部形成部材を、前記傘の中棒もしくは親骨の下ロクロと石突との間の部分、または受骨に接して存在させてから、前記傘を閉じることにより、前記中棒の軸方向に垂直な断面の外径が上下より細くなっている部分を作り出すステップと、
    前記係止部材と前記錠本体とで形成される環状部の中に、前記傘の、前記中棒の軸方向に垂直な断面の外径が上下より細くなっている部分が位置するように配置するステップと、
    前記係止部材で前記傘を締め付けながら前記傘を前記施錠装置により施錠して、前記施錠装置を、前記傘に対して上下させることが出来なくすることにより傘を開くことができなくするステップと
    を含む施錠方法。
  2. 開閉可能な環状部を有し、前記環状部が施錠時には閉鎖可能な錠本体と、施錠対象である傘が閉じられた際の一箇所以上の外径を大きくするための径大部形成部材とを備える施錠装置であって、
    前記径大部形成部材の外径は、前記径大部形成部材が、前記傘の中棒の下ロクロと石突との間、もしくは、前記傘が閉じられた状態では前記傘の親骨の下ロクロと石突との間に位置する部分、または受骨に接して存在する場合、前記傘を閉じることが可能な大きさであり、
    施錠時の閉鎖された前記環状部の内径は、径大部間の外径より大きく、前記径大部間の上下の径大部の外径よりも小さく、
    前記径大部間は、閉じられた状態の前記傘の長手方向に垂直な断面の外径が、前記径大部形成部材により、前記長手方向において上下より小さくなっている部分である
    施錠装置。
  3. 前記径大部形成部材は、孔または溝を備え、
    前記孔を有する場合はさらに前記径大部形成部材の外周から前記孔に達する切欠部または切断部を備え、
    前記孔または前記溝は、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すことが可能な大きさまたは形状である
    請求項2記載の施錠装置。
  4. 施錠装置による施錠対象となる傘に取り付けて、一箇所以上の外径を大きくするための径大部形成部材であって、
    前記施錠装置は、開閉可能な環状部を有し、前記環状部は施錠時には閉鎖可能であり、
    施錠時の閉鎖された前記環状部の内径は、径大部間の外径より大きく、前記径大部間の上下の径大部の外径よりも小さく、
    前記径大部間は、閉じられた状態の前記傘の長手方向に垂直な断面の外径が、前記径大部形成部材により、前記長手方向において上下より小さくなっている部分であり、
    前記径大部形成部材は、
    前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すための孔または溝を備え、
    前記孔を備える場合はさらに前記径大部形成部材の外周から前記孔に達する切欠部または切断部を備え、
    前記孔または前記溝は、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すことが可能な大きさまたは形状であり、
    前記径大部形成部材の外径は、前記径大部形成部材が、前記傘の中棒の下ロクロと石突との間、もしくは、前記傘が閉じられた状態では前記傘の親骨の下ロクロと石突との間に位置する部分、または受骨に接して存在する場合、前記傘を閉じることが可能な大きさである
    径大部形成部材。
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