JP2002061144A - 砂篩機 - Google Patents

砂篩機

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JP2002061144A
JP2002061144A JP2000251006A JP2000251006A JP2002061144A JP 2002061144 A JP2002061144 A JP 2002061144A JP 2000251006 A JP2000251006 A JP 2000251006A JP 2000251006 A JP2000251006 A JP 2000251006A JP 2002061144 A JP2002061144 A JP 2002061144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砂の掘削、篩い、埋め戻しの3工程が連続的
に行え、また砂地の表面だけでなく砂地の表層のごみ類
も円滑に回収し、さらに砂篩機を持ち上げてトラクタを
移動させても走行安定性が良い砂篩機を提供する。 【解決手段】 トラクタ11のバケット13に、回転手
段24で回転し、かつ外周部に掻入口部23が突設され
た円筒篩体19を収納したので、1台の砂篩機10で、
砂の掘削、篩い、埋め戻しの3工程を連続して行える。
しかも、砂浜の表面のごみ類だけでなく、砂浜の表層に
埋まったごみ類も円滑に回収できる。また、砂篩機10
を持ち上げてトラクタ10を移動させた際、回転軸線が
略垂直な従来の縦型の回転体に比べて、高い走行安定性
が得られる。これは、円筒篩体19がバケット13の内
部に略水平に配置されているためである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は砂篩機、例えば砂
浜に散在する空き缶、空き瓶などごみ類の回収を行う砂
篩機に関する。
【0002】
【従来の技術】海水浴場などの砂浜では、夏期の海水浴
シーズンになると、砂の上に放置された無数の空き缶、
ガラス片、小石などのごみ類が目につく。これによっ
て、砂浜の美観などを損ねていた。そこで、近年、この
ごみ類を自動的に回収する砂篩機が開発されている。例
えば、特公昭62−286号公報の「海浜清掃装置」な
どがそれに該当する。この従来機は、砂地の上に散在す
るごみ類をかき寄せるかき寄せ体と、略垂直な回転軸線
を中心にして回転するすり鉢形状の中空回転体と、この
中空回転体を回転させる原動機とを備えている。中空回
転体は金網製である。
【0003】この明細書中には、かき寄せ体として、先
に向かって徐々に間隔が広がる2枚のスクレーパを備え
たスクレーパ式(第1実施例)と、小型の油圧モータに
よって回転する細いスクリューを備えたスクリュー式
(第2実施例)とが開示されている。
【0004】従来機の使用法にあっては、あらかじめト
ラクタのリフトアームにこの従来機を組み付ける。次い
で、中空回転体を原動機によって高速回転させ、この状
態でリフトアームを下方へ回動させて、かき寄せ体を砂
地に載置する。その後、トラクタを前進させることで、
かき寄せ体により砂地の表面に近い砂と砂地の上のごみ
類とが、中空回転体の下部に形成された小径な供給口か
ら中空回転体に導入される。中空回転体の内部では、こ
の回転体の遠心力によって、砂とごみ類とが、すり鉢形
状の金網の内周面を螺旋を描くように徐々にせり上がっ
ていく。その途中、金網の網目を通して、砂が砂篩機の
後方へ放射状に排出される。一方、ごみ類は中空回転体
の内周面を昇りきると、中空回転体の上端部に形成され
た大径な排出口から外部へ排出されて、回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の砂篩機にあっては、以下の問題点があった。すなわ
ち、ごみ類を掻き寄せる部材として、スクレーパ式のか
き寄せ体または細いスクリュー式のかき寄せ構造体を採
用したので、実際に回収できるのは、ほとんど砂地の表
面に落ちているごみ類だけだった。そのため、砂地の表
層に埋まったごみ類は回収できなかった。また、従来装
置の中空回転体は、回転軸線が略垂直な縦型の回転体で
ある。そのため、トラクタを前進させることで処理する
ことができる砂地の処理幅は狭かった。この結果、例え
ば長さが数キロにもなる砂浜の全体を清掃するには、膨
大な時間が必要であった。そこで、この砂地の処理幅を
広げるため、中空回転体を大型化することが考えられ
る。しかしながら、この回転体が縦型であるので、回転
体を大きくすると、リフトアームを上方へ回動させて砂
篩機を持ち上げた状態で走行させた際、トラクタの重心
が上方に移動して、走行時の安定性が低下するおそれが
あった。
【0006】
【発明の目的】この発明は、1台の砂篩機で砂の掘削、
篩い、埋め戻しの3つの工程を連続して行うことがで
き、また砂地の表面のごみ類だけでなく、砂地の表層に
埋まったごみ類も円滑に回収することができ、そして砂
篩機をトラクタに組み付けた場合において、砂篩機を持
ち上げてトラクタを走行させても高い走行安定性が得ら
れる砂篩機を提供することを、その目的としている。ま
た、この発明は、篩い作業の作業効率を高めることがで
きる砂篩機を提供することを、その目的としている。さ
らに、この発明は、掻入口部の先端の破損を防ぎなが
ら、円滑に砂地を掘削することができる砂篩機を提供す
ることを、その目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、金属網製で回転軸線が略水平な円筒篩体の外周部
に、砂を円筒網篩体の内部空間に掻き入れる掻入口部が
突設された円筒篩体と、円筒篩体をその回転軸線を中心
にして回転させる回転手段とを備えた砂篩機である。こ
の砂篩機の用途は限定されない。例えば、砂浜の清掃の
他、真砂山の真砂の採取にも利用することができる。さ
らには、円筒篩体の金属網を網目の粗いものに交換する
ことで、砂利の採取も行える。また、金網に代えて、ス
リットまたは孔を形成したパンチングメタル状のもの、
ケージ状のもの、あるいは、樹脂製のものなどを使用す
ることもできる。この砂篩機は、ブルドーザを含むトラ
クタのアタッチメントや、パワーショベルのアタッチメ
ントして使用することができる。円筒篩体の素材として
は、例えばスチール、ステンレスなどが挙げられる。円
筒篩体のサイズは限定されない。また、円筒篩体の軸線
方向の長さは、トラクタのリフトアームやパワーショベ
ルのアームの先端に装着可能な長さであればよい。
【0008】掻入口部の形状は限定されない。例えば、
断面形状が鳥のくちばし状であってもよいし、断面半円
形状でもよいし、断面コの字形状でもよい。掻入口部の
長さは限定されない。例えば、請求項2のように円筒篩
体の軸線方向の全長と同じ長さでもよいし、それより短
くてもよい。掻入口部の形成個数は1個でもよいし、複
数個でもよい。この複数個の場合、各掻入口部は、円筒
篩体の軸線方向に並べてもよいし、円筒篩体の周方向に
所定角度ごとに配してもよい。また、円筒篩体の外周部
に螺旋を描くように配してもよい。回転手段の種類は限
定されない。例えば、油圧モータでもよいし、電動モー
タでもよいし、正逆両方に回転可能なクラッチモータで
もよい。また、回転手段の使用総数も限定されない。1
台でもよいし、円筒篩体の両側にそれぞれ1台ずつ配設
してもよい。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記掻入口部
が、上記円筒篩体の軸線方向の略全長にわたって形成さ
れている請求項1に記載の砂篩機である。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記掻入口部
に、砂地の表層を掘削する掘削爪が取り付けられた請求
項2に記載の砂篩機である。掘削爪の素材は限定されな
い。通常は鋼鉄製である。掘削爪の長さは限定されな
い。掻入口部の全長と同じ長さでもよいし、それより短
くてもよい。また、短尺な掘削爪を、掻入口部の長さ方
向に所定ピッチで配設してもよい。
【0011】
【作用】この発明によれば、回転手段により略水平な回
転軸線を中心にして円筒篩体を砂の掻入方向に回転させ
て、円筒篩体の外周部を砂地の表面に押し付ける。ま
た、その押し付け状態で砂篩機を円筒篩体の回転軸線と
は直交する方向へ移動させてもよい。これにより、掻入
口部によって砂地の表面だけでなく、それより深い表層
部分の砂やごみ類が円筒篩体内に取り込まれる。次に、
この砂地上で砂篩機を所定高さまで持ち上げ、例えば円
筒篩体を任意方向に振動させたり、さらにこの振動に加
えて、円筒篩体を少しだけ正転させたり反転させたりす
る。その結果、金属網の網目から砂が自重で落下し、網
目を通過できない空き缶などのごみ類がこの篩体内に残
る。しかも、砂篩機をトラクタに組み付けた場合におい
て、円筒篩体が略水平な回転軸線を中心にして回転する
篩体であるので、砂篩機を持ち上げてトラクタを移動さ
せた際、従来の回転軸線が略垂直となった縦型の回転体
に比べて、高い走行安定性が得られる。
【0012】続いて、砂篩機をごみの排出位置まで移動
させ、ここで、例えば回転手段により円筒篩体を所定角
度だけ回転させて掻入口部を下に向けたり、さらにこの
下向きのまま任意方向に振動させたり、そのほか円筒篩
体を砂の掻入方向とは反対方向に回転させたりする。こ
うすると、篩体内のごみ類が掻入口部から排出される。
なお、円筒篩体の外周部に蓋体で塞がれた開口部を設け
るようにすれば、蓋体を開蓋して簡単にごみ類を排出す
ることができる。このように、円筒篩体の外周部に掻入
口部を設けたので、1台の砂篩機で砂の掘削、篩い、埋
め戻しの3つの工程を連続して行うことができ、また砂
地の表面のごみ類だけでなく、砂地の表層に埋まったご
み類も円滑に回収することができる。
【0013】特に、請求項2の発明によれば、掻入口部
により砂地の一部を円筒篩体内に取り込むとき、掻入口
部が円筒篩体の軸線方向の略全長にわたって形成されて
いるので、一度に円筒篩体内に取り込める砂やごみ類の
量が増える。これにより、篩い作業の作業効率が高ま
る。
【0014】また、請求項3の発明によれば、掻入口部
により砂地の一部を円筒篩体内に取り込む際、掘削爪で
砂地の表層を掘削するので、掻入口部の先端の破損を防
ぎながら、円滑に砂地を掘削することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。なお、ここでは砂浜に散在したごみ
類を清掃する砂篩機について説明する。図1は、この発
明の一実施例に係る砂篩機の砂を篩い落としている状態
を示す側面図である。図2は、この発明の一実施例に係
る円筒篩体の斜視図である。図3(a)は、砂およびご
み類の掻き入れ開始直後の状態を示す円筒篩体の縦断面
図である。また、図3(b)は、砂およびごみ類の掻き
入れ途中の状態を示す円筒篩体の縦断面図である。ま
た、図3(c)は、砂およびごみ類の掻き入れ後の状態
を示す円筒篩体の縦断面図である。図4は、ごみ類の排
出中の状態を示す一部断面図を含む正面図である。
【0016】図1および図2において、10はこの発明
の一実施例に係る砂篩機である。この砂篩機10は、ト
ラクタ11の車体前部に設けられたリフトアーム機構1
2によって垂直面内で回動自在な横長のバケット13に
収納されている。リフトアーム機構12は、各元部がト
ラクタ11の車体前部の両側にそれぞれ軸支されて、各
先端部が2枚の連結板13aを介してバケット13の背
面に軸支された略への字形に屈曲する2本の長尺なアー
ム14と、各アーム14のトラクタ11の車体前部の両
側部に元部が軸支されて、両アーム14を垂直面内で回
動させる1対のアームシリンダ15と、両連結板13a
の上部間に横架されたシャフトの中間部に先端部が軸支
された1本のリンク16と、元部が両アーム14の中間
部間に横架されたシャフトの中間部に軸支される一方、
先端部がリンク16の元部に軸支されている1本のリン
ク操作片17と、リンク操作片17の中間部にロッドの
先端部が軸支されて、元部がトラクタ11の車体前部の
中央部に軸支された1本のバケットシリンダ18とを備
えている。
【0017】両アームシリンダ15のロッドを出し入れ
させると、両アーム14と一体的にバケット13および
砂篩機10が垂直面内で回動する。一方、バケットシリ
ンダ18のロッドを出し入れさせると、リンク操作片1
7を介してリンク16が押し引きされ、バケット13
が、このバケット13と両アーム14との連結軸を中心
にして、垂直面内で回動する。その結果、砂篩機10が
下向きになったり、上向きになったりする。
【0018】次に、この砂篩機10を詳細に説明する。
砂篩機10は、スチール網製で回転軸線が略水平に配置
される円筒篩体19と、円筒篩体19の両端に配設され
た1対の端板20と、両端板20の中心部間に、これら
の端板20を貫通して横架された長尺な回転軸体21
と、円筒篩体19の内周面に周方向へ向かって90度間
隔で配設されて、円筒篩体19を内側から支持する4本
の支持枠22と、円筒篩体19の外周部に突設されて、
砂を円筒網篩体19の内部に掻き入れる掻入口部23
と、バケット13の一端部に取り付けられて、円筒篩体
19を正転させたり反転させたりする回転手段24とを
備えている。
【0019】円筒篩体19の長さは約2m、その直径は
0.5mである。回転軸体21の各端板20から外方へ
突出した両端部は、バケット13の両端からL字形に外
部突出した1対の軸受片13b間で軸支されている。掻
入口部23は、その断面が鳥のくちばし形状を有してい
る。その上端面の全域には、横長な開口部23aが形成
されている。また、掻入口部23の外側面には、先部を
掻入口部23の先端から若干突出させて、掘削爪23b
が固着されている。回転手段24は、クラッチモータ2
5と、そのロッドの先端部に固着されたウォーム26
と、一方の端板20から突出した回転軸体21の一端部
に固着されたウォームホイール27と、このクラッチモ
ータ25の先端部に元部が固着されて、ウォーム26お
よびウォームホイール27を外方から被うケーシング2
8とを有している。クラッチモータ25によりウォーム
26が正転したり反転したりすると、ウォームホイール
27を介して回転軸体21が所定方向に回転する。こう
して、円筒篩体19が正転したり反転したりする。な
お、回転手段としてはこの構成に限定されるものではな
い。トラクタ本体の油圧を利用した油圧モータを含む構
成とすることも可能である。
【0020】次に、この砂篩機10の作動を説明する。
まず、クラッチモータ25により円筒篩体19を砂の掻
入方向(図2の矢印方向)へ正転させる。この状態を保
ちながら、リフトアーム機構12によってバケット13
を下方へ回動させると、正転中の円筒篩体19は砂浜に
押し付けられる。その結果、図3(a)〜図3(c)に
示すように、掘削爪23bで砂浜の表面や、これより深
い表層部分の砂およびごみ類が約30cm掘削される。
掘削された砂やごみ類は、順次、掻入口部23の開口部
23aから円筒篩体19の内部に掻き入れられる。この
掻き入れ作業は、トラクタ11を前進走行させることで
継続される。
【0021】こうして、円筒篩体19の内部空間の約8
0%が砂やごみ類で埋まると、次にリフトアーム機構1
2によってバケット13を若干持ち上げる。その後、円
筒篩体19を上下方向に振動させ、さらに円筒篩体19
を少し正転させたり反転させたりすることで、砂がその
自重で網目から容易に篩い落とされる。一方、網目を通
過できなかったごみ類が篩体19内に残る。以上の操作
を繰り返して行い、円筒篩体19内がごみ類でいっぱい
になると、トラクタ11を側方へ走行させて、トラクタ
11の横に待機中のトラック29の荷台上までバケット
13を移動させる。ここで、クラッチモータ25によっ
て円筒篩体19を掻入口部23が下へ向くまで反転させ
る。そして、バケット13を上下に振動させて、この篩
体19内のごみ類を開口部23aから荷台上に排出させ
る。その後、上述した砂やごみ類の掻き入れ作業、ごみ
類の篩い作業およびごみ類の排出作業を繰り返す。
【0022】このように、円筒篩体19の外周部に掻入
口部23を設けたので、1台の砂篩機10で砂の掘削、
篩い、埋め戻しの3つの工程を連続して行うことができ
る。また、砂浜の表面のごみ類だけでなく、砂浜の表層
に埋まったごみ類も円滑に回収することができる。しか
も、砂篩機10をトラクタ11に組み付け後、砂篩機1
0を持ち上げてトラクタ11を移動させた際に、従来の
回転軸線が略垂直となった縦型の回転体に比べて、高い
走行安定性が得られる。また、掻入口部23が円筒篩体
19の軸線方向の略全長に形成されているので、掻入口
部23により砂浜の一部を円筒篩体19内に取り込む
際、円筒篩体19内に一度に取り込める砂やごみ類の量
が増加する。これにより、上記篩い作業の作業効率が高
められ、広大な砂浜でも、従来機に比べて短時間で清掃
を終わらせることができる。
【0023】さらに、掻入口部23によって砂浜の一部
を円筒篩体19内に取り込む際、掘削爪23bによって
砂浜の表層を掘削するので、掻入口部23の先端の破損
を防止しながら、円滑に砂浜を掘削することができる。
また、この砂篩機10は、トラクタ11のリフトアーム
機構12に着脱自在なバケット13に収納されているの
で、バケット13の交換を行うだけで、簡単に他のアタ
ッチメントに取り換えることができる。しかも、従来の
砂篩機は大型のトラックなどを利用して現場まで運搬
し、その場で組み立てたり、解体したりしている。これ
に対して、一実施例の砂篩機10では、砂篩機10を装
着した状態でもトラクタ11の走行安定性が低下しない
ので、砂篩機10付きのトラクタ11を、直接、工場内
の倉庫から現場へ向かわせることができる。なお、この
発明に係る砂篩機は上記砂浜清掃作業のみに限られず、
例えば農作業、土木工事などにおいても使用することが
できる。さらに、砂篩機はトラクタなどの後部に牽引す
る構造とすることもできる。また、トラクタなどの車両
によらず、手押し形式とすることも可能である。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、回転手段により回転
する円筒篩体の外周部に掻入口部を設けたので、1台の
砂篩機で砂の掘削、篩い、埋め戻しの3つの工程を連続
して行うことができ、また砂地の表面のごみ類だけでな
く、砂地の表層に埋まったごみ類も円滑に回収すること
ができる。しかも、砂篩機をトラクタに組み付けた場合
において、砂篩機を持ち上げてトラクタを移動させても
高い走行安定性が得られる。
【0025】特に、請求項2に記載の発明によれば、掻
入口部が円筒篩体の軸線方向の略全長にわたって形成さ
れているので、一度に円筒篩体内に取り込める砂やごみ
類の量が増加し、篩い作業の作業効率を高めることがで
きる。
【0026】また、請求項3に記載の発明によれば、掘
削爪で砂地の表層を掘削するので、掻入口部の先端の破
損を防ぎながら、円滑に砂地を掘削することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る砂篩機の砂を篩い落
としている状態を示す側面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る砂篩機の一部を構成
する円筒篩体の斜視図である。
【図3】(a)は、砂およびごみ類の掻き入れ開始直後
の状態を示す円筒篩体の縦断面図である。(b)は、砂
およびごみ類の掻き入れ途中の状態を示す円筒篩体の縦
断面図である。(c)は、砂およびごみ類の掻き入れ後
の状態を示す円筒篩体の縦断面図である。
【図4】この発明の一実施例に係る砂篩機のごみ類を排
出している状態を示す一部断面図を含む正面図である。
【符号の説明】
10 砂篩機、 19 円筒篩体、 23 掻入口部、 23b 掘削爪、 24 回転手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月8日(2001.8.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 砂篩機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は砂篩機、例えば砂
浜に散在する空き缶、空き瓶などごみ類の回収を行う砂
篩機に関する。
【0002】
【従来の技術】海水浴場などの砂浜では、夏期の海水浴
シーズンになると、砂の上に放置された無数の空き缶、
ガラス片、小石などのごみ類が目につく。これによっ
て、砂浜の美観などを損ねていた。そこで、近年、この
ごみ類を自動的に回収する砂篩機が開発されている。例
えば、特公昭62−286号公報の「海浜清掃装置」な
どがそれに該当する。この従来機は、砂地の上に散在す
るごみ類をかき寄せるかき寄せ体と、略垂直な回転軸線
を中心にして回転するすり鉢形状の中空回転体と、この
中空回転体を回転させる原動機とを備えている。中空回
転体は金網製である。
【0003】この明細書中には、かき寄せ体として、先
に向かって徐々に間隔が広がる2枚のスクレーパを備え
たスクレーパ式(第1実施例)と、小型の油圧モータに
よって回転する細いスクリューを備えたスクリュー式
(第2実施例)とが開示されている。
【0004】従来機の使用法にあっては、あらかじめト
ラクタのリフトアームにこの従来機を組み付ける。次い
で、中空回転体を原動機によって高速回転させ、この状
態でリフトアームを下方へ回動させて、かき寄せ体を砂
地に載置する。その後、トラクタを前進させることで、
かき寄せ体により砂地の表面に近い砂と砂地の上のごみ
類とが、中空回転体の下部に形成された小径な供給口か
ら中空回転体に導入される。中空回転体の内部では、こ
の回転体の遠心力によって、砂とごみ類とが、すり鉢形
状の金網の内周面を螺旋を描くように徐々にせり上がっ
ていく。その途中、金網の網目を通して、砂が砂篩機の
後方へ放射状に排出される。一方、ごみ類は中空回転体
の内周面を昇りきると、中空回転体の上端部に形成され
た大径な排出口から外部へ排出されて、回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の砂篩機にあっては、以下の問題点があった。すなわ
ち、ごみ類を掻き寄せる部材として、スクレーパ式のか
き寄せ体または細いスクリュー式のかき寄せ構造体を採
用したので、実際に回収できるのは、ほとんど砂地の表
面に落ちているごみ類だけだった。そのため、砂地の表
層に埋まったごみ類は回収できなかった。また、従来装
置の中空回転体は、回転軸線が略垂直な縦型の回転体で
ある。そのため、トラクタを前進させることで処理する
ことができる砂地の処理幅は狭かった。この結果、例え
ば長さが数キロにもなる砂浜の全体を清掃するには、膨
大な時間が必要であった。そこで、この砂地の処理幅を
広げるため、中空回転体を大型化することが考えられ
る。しかしながら、この回転体が縦型であるので、回転
体を大きくすると、リフトアームを上方へ回動させて砂
篩機を持ち上げた状態で走行させた際、トラクタの重心
が上方に移動して、走行時の安定性が低下するおそれが
あった。
【0006】
【発明の目的】この発明は、1台の砂篩機で砂の掘削、
篩い、埋め戻しの3つの工程を連続して行うことがで
き、また砂地の表面のごみ類だけでなく、砂地の表層に
埋まったごみ類も円滑に回収することができ、そして砂
篩機をトラクタに組み付けた場合において、砂篩機を持
ち上げてトラクタを走行させても高い走行安定性が得ら
れ、さらに篩い作業の作業効率を高めることができ、し
かも掻入口部の先端の破損を防ぎながら、円滑に砂地を
掘削することができる砂篩機を提供することを、その目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、金属網製で回転軸線が略水平に配置される円筒篩体
と、上記円筒篩体が回転軸体を介して回転自在に収納さ
れ、連結板を介して、トラクタのリフトアーム機構のア
ームに着脱自在に取り付けられるバケットと、上記円筒
篩体をその回転軸線を中心として回転する回転手段とを
備え、上記円筒篩体の外周部には、上記円筒篩体の略全
長にわたって、この円筒篩体の内部に砂を掻き入れる掻
入口部が突設され、上記掻入口部には、砂地の表層を掘
削する掘削爪が取り付けられた砂篩機である。この砂篩
機の用途は限定されない。例えば、砂浜の清掃の他、真
砂山の真砂の採取にも利用することができる。さらに
は、円筒篩体の金属網を網目の粗いものに交換すること
で、砂利の採取も行える。また、金網に代えて、スリッ
トまたは孔を形成したパンチングメタル状のもの、ケー
ジ状のもの、あるいは、樹脂製のものなどを使用するこ
ともできる。 この砂篩機は、ブルドーザを含むトラク
タのアタッチメントや、パワーショベルのアタッチメン
トして使用することができる。円筒篩体の素材として
は、例えばスチール、ステンレスなどが挙げられる。円
筒篩体のサイズは限定されない。また、円筒篩体の軸線
方向の長さは、トラクタのリフトアームやパワーショベ
ルのアームの先端に装着可能な長さであればよい。
【0008】掻入口部の形状は限定されない。例えば、
断面形状が鳥のくちばし状であってもよいし、断面半円
形状でもよいし、断面コの字形状でもよい。掻入口部の
長さは限定されない。例えば、請求項2のように円筒篩
体の軸線方向の全長と同じ長さでもよいし、それより短
くてもよい。掻入口部の形成個数は1個でもよいし、複
数個でもよい。この複数個の場合、各掻入口部は、円筒
篩体の軸線方向に並べてもよいし、円筒篩体の周方向に
所定角度ごとに配してもよい。また、円筒篩体の外周部
に螺旋を描くように配してもよい。回転手段の種類は限
定されない。例えば、油圧モータでもよいし、電動モー
タでもよいし、正逆両方に回転可能なクラッチモータで
もよい。また、回転手段の使用総数も限定されない。1
台でもよいし、円筒篩体の両側にそれぞれ1台ずつ配設
してもよい。掘削爪の素材は限定されない。通常は鋼鉄
製である。掘削爪の長さは限定されない。掻入口部の全
長と同じ長さでもよいし、それより短くてもよい。ま
た、短尺な掘削爪を、掻入口部の長さ方向に所定ピッチ
で配設してもよい。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記回転軸体が
軸支されるバケットの端板に上記回転手段が設けられ、
上記回転手段と上記回転軸体との間に、動力の伝達方向
が直交方向となるウォームギヤが介在され、上記ウォー
ムギヤがケーシング内に収納された請求項1に記載の砂
篩機である。
【0010】
【作用】この発明によれば、回転手段により略水平な回
転軸線を中心にして円筒篩体を砂の掻入方向に回転させ
て、円筒篩体の外周部を砂地の表面に押し付ける。ま
た、その押し付け状態で砂篩機を円筒篩体の回転軸線と
は直交する方向へ移動させてもよい。これにより、掻入
口部によって砂地の表面だけでなく、それより深い表層
部分の砂やごみ類が円筒篩体内に取り込まれる。次に、
この砂地上で砂篩機を所定高さまで持ち上げ、例えば円
筒篩体を任意方向に振動させたり、さらにこの振動に加
えて、円筒篩体を少しだけ正転させたり反転させたりす
る。その結果、金属網の網目から砂が自重で落下し、網
目を通過できない空き缶などのごみ類がこの篩体内に残
る。しかも、砂篩機をトラクタに組み付けた場合におい
て、円筒篩体が略水平な回転軸線を中心にして回転する
篩体であるので、砂篩機を持ち上げてトラクタを移動さ
せた際、従来の回転軸線が略垂直となった縦型の回転体
に比べて、高い走行安定性が得られる。
【0011】続いて、砂篩機をごみの排出位置まで移動
させ、ここで、例えば回転手段により円筒篩体を所定角
度だけ回転させて掻入口部を下に向けたり、さらにこの
下向きのまま任意方向に振動させたり、そのほか円筒篩
体を砂の掻入方向とは反対方向に回転させたりする。こ
うすると、篩体内のごみ類が掻入口部から排出される。
なお、円筒篩体の外周部に蓋体で塞がれた開口部を設け
るようにすれば、蓋体を開蓋して簡単にごみ類を排出す
ることができる。このように、円筒篩体の外周部に掻入
口部を設けたので、1台の砂篩機で砂の掘削、篩い、埋
め戻しの3つの工程を連続して行うことができ、また砂
地の表面のごみ類だけでなく、砂地の表層に埋まったご
み類も円滑に回収することができる。また、掻入口部に
より砂地の一部を円筒篩体内に取り込むとき、掻入口部
が円筒篩体の軸線方向の略全長にわたって形成されてい
るので、一度に円筒篩体内に取り込める砂やごみ類の量
が増える。これにより、篩い作業の作業効率が高まる。
さらに、掻入口部により砂地の一部を円筒篩体内に取り
込む際、掘削爪で砂地の表層を掘削するので、掻入口部
の先端の破損を防ぎながら、円滑に砂地を掘削すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。なお、ここでは砂浜に散在したごみ
類を清掃する砂篩機について説明する。図1は、この発
明の一実施例に係る砂篩機の砂を篩い落としている状態
を示す側面図である。図2は、この発明の一実施例に係
る円筒篩体の斜視図である。図3(a)は、砂およびご
み類の掻き入れ開始直後の状態を示す円筒篩体の縦断面
図である。また、図3(b)は、砂およびごみ類の掻き
入れ途中の状態を示す円筒篩体の縦断面図である。ま
た、図3(c)は、砂およびごみ類の掻き入れ後の状態
を示す円筒篩体の縦断面図である。図4は、ごみ類の排
出中の状態を示す一部断面図を含む正面図である。
【0013】図1および図2において、10はこの発明
の一実施例に係る砂篩機である。この砂篩機10は、ト
ラクタ11の車体前部に設けられたリフトアーム機構1
2によって垂直面内で回動自在な横長のバケット13に
収納されている。リフトアーム機構12は、各元部がト
ラクタ11の車体前部の両側にそれぞれ軸支されて、各
先端部が2枚の連結板13aを介してバケット13の背
面に軸支された略への字形に屈曲する2本の長尺なアー
ム14と、各アーム14のトラクタ11の車体前部の両
側部に元部が軸支されて、両アーム14を垂直面内で回
動させる1対のアームシリンダ15と、両連結板13a
の上部間に横架されたシャフトの中間部に先端部が軸支
された1本のリンク16と、元部が両アーム14の中間
部間に横架されたシャフトの中間部に軸支される一方、
先端部がリンク16の元部に軸支されている1本のリン
ク操作片17と、リンク操作片17の中間部にロッドの
先端部が軸支されて、元部がトラクタ11の車体前部の
中央部に軸支された1本のバケットシリンダ18とを備
えている。
【0014】両アームシリンダ15のロッドを出し入れ
させると、両アーム14と一体的にバケット13および
砂篩機10が垂直面内で回動する。一方、バケットシリ
ンダ18のロッドを出し入れさせると、リンク操作片1
7を介してリンク16が押し引きされ、バケット13
が、このバケット13と両アーム14との連結軸を中心
にして、垂直面内で回動する。その結果、砂篩機10が
下向きになったり、上向きになったりする。
【0015】次に、この砂篩機10を詳細に説明する。
砂篩機10は、スチール網製で回転軸線が略水平に配置
される円筒篩体19と、円筒篩体19の両端に配設され
た1対の端板20と、両端板20の中心部間に、これら
の端板20を貫通して横架された長尺な回転軸体21
と、円筒篩体19の内周面に周方向へ向かって90度間
隔で配設されて、円筒篩体19を内側から支持する4本
の支持枠22と、円筒篩体19の外周部に突設されて、
砂を円筒篩体19の内部に掻き入れる掻入口部23と、
バケット13の一端部に取り付けられて、円筒篩体19
を正転させたり反転させたりする回転手段24とを備え
ている。
【0016】円筒篩体19の長さは約2m、その直径は
0.5mである。回転軸体21の各端板20から外方へ
突出した両端部は、バケット13の両端からL字形に外
部突出した1対の軸受片13b間で軸支されている。掻
入口部23は、その断面が鳥のくちばし形状を有してい
る。その上端面の全域には、横長な開口部23aが形成
されている。また、掻入口部23の外側面には、先部を
掻入口部23の先端から若干突出させて、掘削爪23b
が固着されている。回転手段24は、クラッチモータ2
5と、そのロッドの先端部に固着されたウォーム26
と、一方の端板20から突出した回転軸体21の一端部
に固着されたウォームホイール27と、このクラッチモ
ータ25の先端部に元部が固着されて、ウォーム26お
よびウォームホイール27を外方から被うケーシング2
8とを有している。クラッチモータ25によりウォーム
26が正転したり反転したりすると、ウォームホイール
27を介して回転軸体21が所定方向に回転する。こう
して、円筒篩体19が正転したり反転したりする。な
お、回転手段としてはこの構成に限定されるものではな
い。トラクタ本体の油圧を利用した油圧モータを含む構
成とすることも可能である。
【0017】次に、この砂篩機10の作動を説明する。
まず、クラッチモータ25により円筒篩体19を砂の掻
入方向(図2の矢印方向)へ正転させる。この状態を保
ちながら、リフトアーム機構12によってバケット13
を下方へ回動させると、正転中の円筒篩体19は砂浜に
押し付けられる。その結果、図3(a)〜図3(c)に
示すように、掘削爪23bで砂浜の表面や、これより深
い表層部分の砂およびごみ類が約30cm掘削される。
掘削された砂やごみ類は、順次、掻入口部23の開口部
23aから円筒篩体19の内部に掻き入れられる。この
掻き入れ作業は、トラクタ11を前進走行させることで
継続される。
【0018】こうして、円筒篩体19の内部空間の約8
0%が砂やごみ類で埋まると、次にリフトアーム機構1
2によってバケット13を若干持ち上げる。その後、円
筒篩体19を上下方向に振動させ、さらに円筒篩体19
を少し正転させたり反転させたりすることで、砂がその
自重で網目から容易に篩い落とされる。一方、網目を通
過できなかったごみ類が篩体19内に残る。以上の操作
を繰り返して行い、円筒篩体19内がごみ類でいっぱい
になると、トラクタ11を側方へ走行させて、トラクタ
11の横に待機中のトラック29の荷台上までバケット
13を移動させる。ここで、クラッチモータ25によっ
て円筒篩体19を掻入口部23が下へ向くまで反転させ
る。そして、バケット13を上下に振動させて、この篩
体19内のごみ類を開口部23aから荷台上に排出させ
る。その後、上述した砂やごみ類の掻き入れ作業、ごみ
類の篩い作業およびごみ類の排出作業を繰り返す。
【0019】このように、円筒篩体19の外周部に掻入
口部23を設けたので、1台の砂篩機10で砂の掘削、
篩い、埋め戻しの3つの工程を連続して行うことができ
る。また、砂浜の表面のごみ類だけでなく、砂浜の表層
に埋まったごみ類も円滑に回収することができる。しか
も、砂篩機10をトラクタ11に組み付け後、砂篩機1
0を持ち上げてトラクタ11を移動させた際に、従来の
回転軸線が略垂直となった縦型の回転体に比べて、高い
走行安定性が得られる。また、掻入口部23が円筒篩体
19の軸線方向の略全長に形成されているので、掻入口
部23により砂浜の一部を円筒篩体19内に取り込む
際、円筒篩体19内に一度に取り込める砂やごみ類の量
が増加する。これにより、上記篩い作業の作業効率が高
められ、広大な砂浜でも、従来機に比べて短時間で清掃
を終わらせることができる。
【0020】さらに、掻入口部23によって砂浜の一部
を円筒篩体19内に取り込む際、掘削爪23bによって
砂浜の表層を掘削するので、掻入口部23の先端の破損
を防止しながら、円滑に砂浜を掘削することができる。
また、この砂篩機10は、トラクタ11のリフトアーム
機構12に着脱自在なバケット13に収納されているの
で、バケット13の交換を行うだけで、簡単に他のアタ
ッチメントに取り換えることができる。しかも、従来の
砂篩機は大型のトラックなどを利用して現場まで運搬
し、その場で組み立てたり、解体したりしている。これ
に対して、一実施例の砂篩機10では、砂篩機10を装
着した状態でもトラクタ11の走行安定性が低下しない
ので、砂篩機10付きのトラクタ11を、直接、工場内
の倉庫から現場へ向かわせることができる。なお、この
発明に係る砂篩機は上記砂浜清掃作業のみに限られず、
例えば農作業、土木工事などにおいても使用することが
できる。さらに、砂篩機はトラクタなどの後部に牽引す
る構造とすることもできる。また、トラクタなどの車両
によらず、手押し形式とすることも可能である。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、回転手段により回転
する円筒篩体の外周部に掻入口部を設けたので、1台の
砂篩機で砂の掘削、篩い、埋め戻しの3つの工程を連続
して行うことができ、また砂地の表面のごみ類だけでな
く、砂地の表層に埋まったごみ類も円滑に回収すること
ができる。しかも、砂篩機をトラクタに組み付けた場合
において、砂篩機を持ち上げてトラクタを移動させても
高い走行安定性が得られる。さらに、掻入口部が円筒篩
体の軸線方向の略全長にわたって形成されているので、
一度に円筒篩体内に取り込める砂やごみ類の量が増加
し、篩い作業の作業効率を高めることができる。そし
て、掘削爪で砂地の表層を掘削するので、掻入口部の先
端の破損を防ぎながら、円滑に砂地を掘削することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る砂篩機の砂を篩い落
としている状態を示す側面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る砂篩機の一部を構成
する円筒篩体の斜視図である。
【図3】(a)は、砂およびごみ類の掻き入れ開始直後
の状態を示す円筒篩体の縦断面図である。(b)は、砂
およびごみ類の掻き入れ途中の状態を示す円筒篩体の縦
断面図である。(c)は、砂およびごみ類の掻き入れ後
の状態を示す円筒篩体の縦断面図である。
【図4】この発明の一実施例に係る砂篩機のごみ類を排
出している状態を示す一部断面図を含む正面図である。
【符号の説明】 10 砂篩機、 19 円筒篩体、 23 掻入口部、 23b 掘削爪、 24 回転手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属網製で回転軸線が略水平に配置され
    る円筒篩体と、 上記円筒篩体をその回転軸線を中心として回転させる回
    転手段とを備え、 上記円筒篩体の外周部には、砂を円筒網篩体の内部に掻
    き入れる掻入口部が突設された砂篩機。
  2. 【請求項2】 上記掻入口部が、上記円筒篩体の略全長
    にわたって形成された請求項1に記載の砂篩機。
  3. 【請求項3】 上記掻入口部に、砂地の表層を掘削する
    掘削爪が取り付けられた請求項2に記載の砂篩機。
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