JP2002061092A - 抄紙機の配向角プロファイル制御方法及び装置 - Google Patents

抄紙機の配向角プロファイル制御方法及び装置

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JP2002061092A
JP2002061092A JP2000248702A JP2000248702A JP2002061092A JP 2002061092 A JP2002061092 A JP 2002061092A JP 2000248702 A JP2000248702 A JP 2000248702A JP 2000248702 A JP2000248702 A JP 2000248702A JP 2002061092 A JP2002061092 A JP 2002061092A
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JP2000248702A
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Hiroyuki Otsuka
裕之 大塚
Susumu Tokuyoshi
晋 徳良
Jun Murakawa
潤 村川
Mikiaki Sato
幹晃 佐藤
Junichi Ito
順一 伊藤
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジェット斜流の発生を防止して配向角プロフ
ァイルを改善する。 【解決手段】 スライス13の上部リップ13aの先端
にスライスリップ19を設け、幅方向所要間隔毎に作動
装置21を連結し、リップ開度を幅方向の任意の個所で
調整可能とする。スライスリップ19の所要間隔位置毎
に、原料流出口24よりもわずかに上流側となるスライ
ス13上部の圧力を測定するための圧力センサ25を設
ける。各圧力センサ25からの検出信号に基づいて幅方
向圧力プロファイルを算出し、制御すべきスライスリッ
プ19の幅方向の個所を選択し、その作動量を決定して
作動装置21に指令を送るスライスリップ制御器26を
備える。幅方向圧力の平均値に比して、圧力が大となる
個所ではリップ開度を増加させて圧力の低下を図り、圧
力が小となる個所ではリップ開度を減少させて圧力の増
加を図ることで幅方向圧力プロファイルをほぼフラット
にさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抄紙機ヘッドボック
スのスライスからすき網上に流出させる原料の配向角プ
ロファイルを制御するための抄紙機の配向角プロファイ
ル制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、抄紙機は、図7にその一例の概
略を示す如く、原料としてのパルプ液を幅方向に広げ
て、ジェット流として流出させるヘッドボックス1と、
該ヘッドボックス1より流出される原料10を走行する
すき網(ワイヤー)3上に受け、これを脱水して水分を
含む紙10aの層を形成させるワイヤーパート2と、ワ
イヤーパート2より送られる水分を含む紙10aを、走
行するフェルト5上に受け、シュープレス6等を用いて
搾水することで組織の緻密化を図るプレスパート4と、
乾燥を行うドライヤパート7と、抄造された紙10bを
巻取ロール9に巻き取るリールパート8とを順に備えた
構成としてある。
【0003】又、上記ヘッドボックス1は、図8にその
一例の概略を示す如く、幅方向に延びるミキシングチャ
ンバ11の前側に、分散分岐管12を介してスライス1
3を連通させて接続し、上記ミキシングチャンバ11に
は、メインヘッダー14が幅方向に多数に分岐された粗
分岐管15を介して接続され、該各粗分岐管15には、
サブヘッダー16が供給管17を介して接続された構成
としてあって、上記メインヘッダー14からの濃度の高
い原料10とサブヘッダー16からの濃度の低い原料1
0とを粗分岐管15内で混合した後、ミキシングチャン
バ11内に移し、該ミキシングチャンバ11内より分散
分岐管12を経てスライス13に送り、該スライス13
より原料10をジェット流として、ワイヤーパート2に
おいて走行されるすき網3上へ流出させることができる
ようにしてある。
【0004】かかるヘッドボックス1のスライス13か
らすき網3上へ流出させられる原料10のジェット流の
向きは、抄造される紙10bの配向角プロファイルに影
響し、その強度や寸法安定性に重大な影響を与えること
から、従来は、図9(イ)(ロ)に示す如く、スライス
13の上部リップ13aの先端に、先端を一連のスライ
ス片18として幅方向に多数のスリットを設けて可撓性
をもたせてあるスライスリップ19を設け、該スライス
リップ19の幅方向に所定間隔で沿うよう支持フレーム
20に備えた、たとえば、モータ22とロッド23とか
らなる作動装置21を、各々スライスリップ19に連結
し、スライスリップ19の幅方向の各部を個別に作動装
置21で上下方向に変位させることにより、リップ開度
を幅方向の任意の個所で調整できるようにし、下流工程
のリールパート8に配された図示しない配向角センサに
より抄造された紙10bの配向角を計測し、その配向角
計測値から原料ジェット流の向きを予測して、該予測さ
れた原料ジェット流の向きに応じて、スライス13の先
端に形成される原料流出口24への上記スライスリップ
19の突出量を、各作動装置21のモータ22の駆動に
より幅方向で変化させ、原料流出口24の開口量として
のリップ開度を変えることにより、スライス13からす
き網3上に流出される原料10のジェット流の方向を制
御して、紙10bの配向角プロファイルを制御するよう
にしている。13bはスライス13の下部リップを示
す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、配向角セン
サによる配向角計測値は誤差や変動が大きく、又、配向
角は原料ジェット流とすき網3との相対速度の影響を強
く受けるため、上記ジェット流の向きを正確に予測する
ことが難しいという問題があり、予測されたジェット流
の向きに対応してスライス13のリップ開度の調整を行
うようにしているが、この調整は経験と勘を頼りにトラ
イアンドエラーにより実施されているものであって、リ
ップ開度の明確な調整基準は存在しないという問題があ
り、更に、配向角センサはリールパート8に装備されて
いるものであることから、抄造作業中に、何らかの原因
により原料ジェット流の向きが変わった場合、その変化
が配向角の乱れとして計測され検知されるまでに約2分
ほどのタイムラグがあり、即応することができないとい
う問題もある。
【0006】そこで、本発明者等は、紙の配向角プロフ
ァイルを向上させるよう原料ジェット流を制御するため
の工夫、研究を重ねた結果、ジェット流の向きが幅方向
で一様で、且つワイヤーパートのすき網の走行方向と平
行であるならば、配向角プロファイルは向上し(0°一
定に近づく)、又、ジェットとすき網との相対速度の影
響も小さくなることから、配向角プロファイルを改善す
るためには原料ジェット流の向きをマシン方向に一致さ
せればよく、更に、ジェット流の傾き(ジェット斜流)
は、原料流出口よりもわずかに上流側となるスライス上
部における幅方向圧力分布の不均一性が原因となって生
じるので、該スライス上部での幅方向圧力分布をほぼフ
ラットにするよう制御することで配向角プロファイルを
改善できることを見出し、本発明をなした。
【0007】したがって、本発明の目的とするところ
は、原料流出口よりもわずかに上流側となるスライス上
部での幅方向圧力分布を制御することにより配向角プロ
ファイルを改善できる抄紙機の配向角プロファイル制御
方法及び装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためにすき網上に原料をジェット流として原料流
出口より流出させるスライスのスライスリップを、幅方
向の各部でリップ開度を調整できるようにしてある抄紙
機ヘッドボックスにおける原料流出口よりもわずかに上
流側となるスライス上部での幅方向圧力プロファイルを
計測し、該計測した幅方向圧力プロファイルより幅方向
圧力の平均値を求めて、該幅方向圧力の平均値よりも圧
力が大となる個所ではリップ開度を増加させ、幅方向圧
力の平均値よりも圧力が小となる個所ではリップ開度を
減少させて幅方向各部のリップ開度を調整することによ
り幅方向圧力プロファイルをほぼフラットに制御する抄
紙機の配向角プロファイル制御方法、及び、装置とす
る。
【0009】スライスの原料流出口よりすき網上に原料
のジェット流が流出される際、上記原料流出口よりもわ
ずかに上流側となるスライス上部での圧力が、幅方向所
要間隔位置に配された各圧力センサにより検出されて、
該各圧力センサからの検出信号に基づく幅方向圧力プロ
ファイルがスライスリップ制御器によりモニターされ
る。このモニターされる幅方向圧力プロファイルに不均
一性が生じた場合には、スライスリップ制御器により、
幅方向圧力の平均値よりも圧力が高い個所ではリップ開
度が増加させられて、圧力が減少させられ、一方、平均
値よりも圧力が低いところではリップ開度が減少させら
れて、圧力の上昇が図られ、これにより、幅方向圧力プ
ロファイルはほぼフラットにされることから、ジェット
斜流が防止されて原料ジェット流は幅方向で一様な方向
に流出されるようになり、配向角プロファイルが改善さ
れる。
【0010】又、メインヘッダーに接続された多数の粗
分岐管を通してスライスに導いた原料を、すき網上にジ
ェット流として原料流出口より流出させるようにしてあ
る抄紙機ヘッドボックスにおける上記原料流出口よりも
わずかに上流側となるスライス上部での幅方向圧力プロ
ファイルを計測し、該計測した幅方向圧力プロファイル
より幅方向圧力の平均値を求めて、該幅方向圧力の平均
値よりも圧力が大となる個所では、幅方向に対応する粗
分岐管に設けられた流量調整バルブの開度を減少させ、
一方、幅方向圧力の平均値よりも圧力が小となる個所で
は、幅方向に対応する粗分岐管に設けられた流量調整バ
ルブの開度を増加させてスライスに対する幅方向の原料
供給量を調整することにより幅方向圧力プロファイルを
ほぼフラットに制御する方法、及び、装置とすることに
より、原料流出口よりもわずかに上流側となるスライス
上部での幅方向圧力プロファイルに不均一性が生じた場
合には、幅方向圧力の平均値よりも圧力が高い個所で
は、幅方向に並列する粗分岐管のうち、該個所と幅方向
に対応する位置の粗分岐管に備わる流量調整バルブの開
度を減少させることで上記個所に対する原料の供給量を
減少させて圧力の低下が図られ、一方、平均値よりも圧
力が低い個所では、幅方向に並列する祖分岐管のうち、
該個所と幅方向に対応する位置の粗分岐管に備わる流量
調整バルブの開度を増加させることで、上記個所に対す
る原料の供給量を増加させて圧力の増加が図られること
により、幅方向圧力プロファイルはほぼフラットにされ
ることから、ジェット斜流が防止されて原料ジェット流
は幅方向で一様な方向に流出されるようになり、配向角
プロファイルが改善される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1(イ)(ロ)(ハ)は本発明の抄紙機
の配向角プロファイル制御方法及び装置の実施の一形態
を示すもので、図7乃至図9(イ)(ロ)に示したもの
と同様な構成としてあるヘッドボックスを備えた抄紙機
において、幅方向に延びるスライスリップ9の幅方向所
要間隔位置の上流側に、原料流出口24よりわずかに上
流側となるスライス13上部の圧力を測定するための圧
力センサ25を設け、該各圧力センサ25からの検出信
号に基づいて、幅方向の圧力プロファイルを算出し、且
つ後述する手順によりスライスリップ19の制御すべき
個所を選択すると共に、その作動量を決定して、該制御
すべき個所に接続された作動装置21に指令を送るため
のスライスリップ制御器26を備えた構成とする。
【0013】上記圧力センサ25は、図1(ハ)に一例
の詳細を示す如く、スライスリップ19の原料流出口2
4への突出部分に、内外方向に連通する圧力検出孔27
を直径1.2〜3mm程度として穿設し、又、上部リッ
プ13aに基準圧力検出孔28を穿設し、上記圧力検出
孔27に接続した圧力配管29と、上記基準圧力検出孔
28(幅方向1ヶ所)に接続した圧力配管30とを、ダ
イアフラム31を備えたチャンバ32の両側にそれぞれ
連通接続してなる構成として、上記チャンバ32内での
ダイアフラム31の変位を図示しない検出機構により検
出することで、原料流出口24よりもわずかに上流側と
なるスライス13の上部における圧力を、スライス13
内に均一な圧力で供給される原料10の圧力に対する差
圧として測定することができるようにしてある。
【0014】次に、スライスリップ制御器26によるス
ライスリップ19の制御手順を図2に示すフローを用い
て説明する。
【0015】先ず、各圧力センサ25より入力する検出
信号に基いて、図3に示す如きスライスリップ19の幅
方向の位置毎における幅方向圧力プロファイルを計測
(ステップS1)した後、幅方向の圧力の平均値mを算
出し(ステップS2)、次に、各圧力センサ25で検出
された圧力毎に上記平均値mからの偏差dを算出し(ス
テップS3)、算出された偏差dに比例したリップ開度
の微少変位量を算出する(ステップS4)。この際、上
記リップ開度の微少変位量についての最大値を予め決定
しておくようにする。次いで、検出された圧力が上記平
均値mよりも大となる個所では、リップ開度を増加させ
るようにスライスリップ19に接続された作動装置21
に指令を与えてリップ開度を増加させることで圧力を減
少させ、一方、検出された圧力が上記圧力平均値mより
も小となる個所では、リップ開度を減少させるようにス
ライスリップ19に接続された作動装置21に指令を与
えてリップ開度を減少させることで圧力を増加させる
(ステップS5)。しかる後、再度、幅方向圧力プロフ
ァイルを計測し(ステップS6)、この計測された幅方
向圧力プロファイルの最大値、最小値、標準偏差を算出
し(ステップS7)、算出された幅方向圧力プロファイ
ルの最大値、最小値、標準偏差が予め設定した基準値以
内に収まっているか否かの判断を行い(ステップS
8)、これらの値が基準値以上の場合には、基準値以下
に収まるまでステップ2〜8を繰り返して実施すること
により、上記幅方向圧力プロファイルの最大値、最小
値、標準偏差が基準値以下に収まるようにする。
【0016】このように、紙の抄造を行う場合は、幅方
向圧力プロファイルをモニターし、該幅方向圧力プロフ
ァイルに応じてスライスリップ19の開度を調整して、
幅方向圧力プロファイルの最大値、最小値、標準偏差を
基準値以内に収まるようにしてほぼフラットにすること
ができることから、スライス13より流出する原料10
のジェット流にジェット斜流が発生することを防止する
ことができ、上記原料ジェットの向きを幅方向で一様に
することができることから、抄造される紙の配向角プロ
ファイルを改善することができる。
【0017】又、抄造実施中に生じる原料10や外気等
の温度変化によるヘッドボックス1の熱変形はスライス
リップ19よりも上流側の流れを乱す虞があるが、原料
流出口24よりもわずかに上流側のスライス13上部に
おける幅方向圧力プロファイルをモニターしていること
から、上記ヘッドボックス1の熱変形によるスライスリ
ップ19よりも上流側の流れの乱れを幅方向圧力プロフ
ァイルの変化として検出し、検出された幅方向圧力プロ
ファイルの変化に対応してリップ開度を調整することで
原料流出口24より流出する原料10のジェット流の向
きを制御することができるので、ヘッドボックス1の熱
変形による流れの乱れを補正することができ、更に、ヘ
ッドボックス1内流路の製作精度の不均一による流れの
乱れも補正することができることから、ヘッドボックス
1の製作精度が多少低くても、幅方向に一様な原料ジェ
ット流を得ることができる。
【0018】次いで、図4(イ)(ロ)(ハ)は本発明
の実施の他の形態を示すもので、図7乃至図9(イ)
(ロ)に示したものと同様な構成としてあるヘッドボッ
クスを備えた抄紙機において、図1(イ)に示した圧力
センサ25と同様に、スライスリップ19の幅方向の所
要間隔位置の上流側に、原料流出口24よりもわずかに
上流側となるスライス13上部の圧力を測定するための
圧力センサ33を設け、又、幅方向に多数分割された粗
分岐管15毎に、供給管17の接続位置よりも下流側と
なる位置に流量調整バルブ34を設け、更に、上記各圧
力センサ33からの検出信号に基づいて、幅方向の圧力
プロファイルを算出し、後述する手順により制御すべき
流量調整バルブ34を選択すると共に、その開閉作動量
を決定して、上記制御すべき流量調整バルブ34に作動
指令を送るためのバルブ制御器35を備えた構成とす
る。
【0019】上記圧力センサ33は、図4(ハ)にその
詳細を示す如く、スライスリップ19の原料流出口24
への突出部分の内側面(流路側面)に、圧力検出面が面
一になるよう埋設して設置した構成として、原料流出口
24よりもわずかに上流側位置となるスライス13上部
における圧力を直接測定することができるようにしてあ
る。
【0020】図5は上記バルブ制御器35による制御手
順のフローを示すもので、図2に示したスライスリップ
制御器26の制御フローにおけるステップS1乃至S3
と同様に、先ず、各圧力センサ33より入力する検出信
号に基いて、図3に示す如きスライスリップ19の幅方
向の位置毎における幅方向圧力プロファイルを計測(ス
テップS1)した後、幅方向の圧力の平均値mを算出し
(ステップS2)、次に、各圧力センサ33で検出され
た圧力毎に上記圧力平均値mからの偏差dを算出(ステ
ップS3)した後、算出された偏差dに比例した流量調
整バルブ34の開度の微少変位量を算出し(ステップS
9)、次いで、検出された圧力が上記圧力平均値mより
も大となる個所では、幅方向に対応する粗分岐管15に
設けられた流量調整バルブ34の開度を減少させて該個
所に対する原料供給量を減少させることで圧力を減少さ
せ、一方、検出された圧力が上記圧力平均値mよりも小
となる個所では、幅方向に対応する粗分岐管15に設け
られた流量調整バルブ34の開度を増加させて該個所に
対する原料供給量を増加させることで圧力を増加させる
(ステップS10)。しかる後、再度、幅方向圧力プロ
ファイルを計測し(ステップS11)、この計測された
幅方向圧力プロファイルの最大値、最小値、標準偏差を
算出し(ステップS12)、算出された幅方向圧力プロ
ファイルの最大値、最小値、標準偏差が予め設定した基
準値以内に収まっているか否かの判断を行い(ステップ
S13)、これらの値が基準値以上の場合には、基準値
以下に収まるまでステップ2〜13を繰り返して実施す
ることにより、上記幅方向圧力プロファイルの最大値、
最小値、標準偏差が基準値以下に収まるようにする。
【0021】このように、紙の抄造を行う場合は、幅方
向圧力プロファイルをモニターし、該幅方向圧力プロフ
ァイルに応じて幅方向に配された各粗分岐管15に設け
られている流量調整バルブ34の開度を調整してスライ
ス13の幅方向に対する原料供給量を調整することによ
り、幅方向圧力プロファイルの最大値、最小値、標準偏
差を基準値以内に収まるようにしてほぼフラットにする
ことができ、上記実施の形態と同様な効果を得ることが
できる。
【0022】なお、本発明における原料流出口24より
わずかに上流側となるスライス13上部における幅方向
圧力プロファイルの測定は、抄紙機ヘッドボックスの端
部配向性制御装置用のセンサとして適用することも可能
である。
【0023】すなわち、図6に示す如く、図1(イ)に
示したものと同様に、スライスリップ19の幅方向所要
間隔位置の上流側に、圧力センサ25を設けた構成とし
てあるヘッドボックス1におけるスライス13の左右両
側壁に先端部を屈折して先端側が内外方向に変位するよ
うにした可撓部36を取り付け、該両側の各可撓部36
の先端部の外側面に、スライス先端部の両側位置に内向
きに配置したアクチュエータ37の作動ロッド38の先
端部をそれぞれ連結して、該各アクチュエータ37の伸
縮作動により上記各可撓部36を幅方向に押し引きする
ことにより可撓部36の先端部の角度を変えることがで
きるようにし、更に、上記幅方向に配された各圧力セン
サ25の検出信号を基に測定される幅方向圧力プロファ
イルにおける幅方向端部の圧力が、幅方向のやや内側位
置における圧力に対して相違する場合に、その相違に基
づいて生じるジェット斜流を補正するように上記各アク
チュエータ37へ作動指令を送るようにした制御器39
を備えて抄紙機ヘッドボックス1の端部配向性制御装置
を構成することができる。このような構成とした場合に
は、幅方向圧力プロファイルにおける幅方向端部の圧力
が、幅方向のやや内側位置での圧力よりも大となって、
幅方向の端部に内向きのジェット斜流が生じるような場
合に、制御器39によりアクチュエータ37を収縮作動
させて可撓部36の先端部を外向きに変位させることに
より、上記幅方向内向きのジェット斜流を補正すること
ができ、一方、幅方向圧力プロファイルにおける幅方向
端部の圧力が、幅方向のやや内側位置での圧力よりも小
となって、幅方向の端部に外向きのジェット斜流が生じ
るような場合には、制御器39によりアクチュエータ3
7を伸長作動させて可撓部36の先端部を内向きに変位
させることにより、上記幅方向外向きのジェット斜流を
補正することができて、幅方向端部の配向性を改善させ
ることができるようになる。なお、図6においては作動
装置21は省略してある。
【0024】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、圧力センサ25,33はスライス
リップ19の幅方向所要間隔毎に設けるものとして示し
たが、得られる幅方向圧力プロファイルに基づいてリッ
プ開度の調整あるいは粗分岐管15の流量調整バルブ3
4の開度を調整することにより、設置した圧力センサ2
5,33と幅方向に対応する個所の原料10の圧力を制
御することができれば、スライスリップ19への圧力セ
ンサ25,33の設置間隔は任意に変更するようにして
もよいこと、図1(イ)(ロ)(ハ)の実施の形態にお
ける圧力センサ25として、図4(イ)(ロ)(ハ)に
示した如き原料流出口24よりもわずかに上流側位置と
なるスライス13上部における圧力を直接測定する形式
の圧力センサ33を採用してもよいこと、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の抄紙機の配向
角プロファイル制御方法及び装置によれば、すき網上に
原料をジェット流として原料流出口より流出させるスラ
イスのスライスリップを、幅方向の各部でリップ開度を
調整できるようにしてある抄紙機ヘッドボックスにおけ
る原料流出口よりもわずかに上流側となるスライス上部
での幅方向圧力プロファイルを計測し、該計測した幅方
向圧力プロファイルより幅方向圧力の平均値を求めて、
該幅方向圧力の平均値よりも圧力が大となる個所ではリ
ップ開度を増加させ、幅方向圧力の平均値よりも圧力が
小となる個所ではリップ開度を減少させて幅方向各部の
リップ開度を調整することにより幅方向圧力プロファイ
ルをほぼフラットに制御する方法、及び、装置としてあ
るので、スライスの原料流出口よりすき網上に原料のジ
ェット流が流出される際、上記原料流出口よりもわずか
に上流側となるスライス上部での圧力を、各圧力センサ
により検出して、該各圧力センサからの検出信号に基づ
く幅方向圧力プロファイルをスライスリップ制御器によ
り常時モニターし、幅方向圧力プロファイルに不均一性
が生じた場合には、スライスリップ制御器により、幅方
向圧力の平均値よりも圧力が高い個所ではリップ開度を
増加させて、圧力の減少を図り、一方、平均値よりも圧
力が低いところではリップ開度を減少させて、圧力の上
昇を図ることにより、幅方向圧力プロファイルをほぼフ
ラットにすることができ、これによりジェット斜流の発
生を防止することができて、原料ジェット流を幅方向で
一様な方向に流出させることで配向角プロファイルを改
善することができるという優れた効果を発揮し、又、メ
インヘッダーに接続された多数の粗分岐管を通してスラ
イスに導いた原料を、すき網上にジェット流として原料
流出口より流出させるようにしてある抄紙機ヘッドボッ
クスにおける上記原料流出口よりもわずかに上流側とな
るスライス上部での幅方向圧力プロファイルを計測し、
該計測した幅方向圧力プロファイルより幅方向圧力の平
均値を求めて、該幅方向圧力の平均値よりも圧力が大と
なる個所では、幅方向に対応する粗分岐管に設けられた
流量調整バルブの開度を減少させ、一方、幅方向圧力の
平均値よりも圧力が小となる個所では、幅方向に対応す
る粗分岐管に設けられた流量調整バルブの開度を増加さ
せてスライスに対する幅方向の原料供給量を調整するこ
とにより幅方向圧力プロファイルをほぼフラットに制御
する方法、及び、装置とすることにより、上記スライス
リップ制御器と同様に、バルブ制御器により幅方向圧力
プロファイルを常時モニターし、幅方向圧力プロファイ
ルに不均一性が生じた場合には、幅方向圧力の平均値よ
りも圧力が高い個所では、該個所と幅方向に対応する位
置の粗分岐管に備わる流量調整バルブの開度を減少させ
ることにより上記個所に対する原料の供給量を減少させ
て圧力の低下を図り、一方、平均値よりも圧力が低い個
所では、該個所と幅方向に対応する位置の粗分岐管に備
わる流量調整バルブの開度を増加させることにより、上
記個所に対する原料の供給量を増加させて圧力の増加を
図ることができて、幅方向圧力プロファイルをほぼフラ
ットにすることができ、これにより、ジェット斜流の発
生を防止できて、原料ジェット流を幅方向で一様な方向
とすることができ、配向角プロファイルを改善できると
いう優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抄紙機の配向角プロファイル制御方法
及び装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は概略側
面図、(ロ)は概略正面図、(ハ)は圧力センサ部を示
す拡大図である。
【図2】図1の装置におけるスライスリップ制御器によ
る制御手順のフローを示す図である。
【図3】図1の装置により計測される幅方向圧力プロフ
ァイルの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)
は概略側面図、(ロ)は概略斜視図、(ハ)は圧力セン
サ部を示す拡大図である。
【図5】図4の装置におけるバルブ制御器による制御手
順のフローを示す図である。
【図6】本発明の圧力センサによる幅方向圧力プロファ
イル計測手段を抄紙機ヘッドボックスの端部配向性制御
装置に適用した場合を示す斜視図である。
【図7】一般に用いられる抄紙機の一例の概略を示す側
面図である。
【図8】抄紙機のヘッドボックスの一例の概略を示す拡
大斜視図である。
【図9】図8のヘッドボックスのスライス部を示すもの
で、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は概略正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘッドボックス 3 すき網 10 原料 13 スライス 14 メインヘッダー 15 粗分岐管 16 サブヘッダー 19 スライスリップ 21 作動装置 24 原料流出口 25 圧力センサ 26 スライスリップ制御器 33 圧力センサ 34 流量調整バルブ 35 バルブ制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村川 潤 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 佐藤 幹晃 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 伊藤 順一 東京都江東区東陽3丁目23番22号 石川島 産業機械株式会社内 Fターム(参考) 4L055 BD02 CE03 CE05 DA09 DA12 DA16 DA17 FA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すき網上に原料をジェット流として原料
    流出口より流出させるスライスのスライスリップを、幅
    方向の各部でリップ開度を調整できるようにしてある抄
    紙機ヘッドボックスにおける原料流出口よりもわずかに
    上流側となるスライス上部での幅方向圧力プロファイル
    を計測し、該計測した幅方向圧力プロファイルより幅方
    向圧力の平均値を求めて、該幅方向圧力の平均値よりも
    圧力が大となる個所ではリップ開度を増加させ、幅方向
    圧力の平均値よりも圧力が小となる個所ではリップ開度
    を減少させて幅方向各部のリップ開度を調整することに
    より幅方向圧力プロファイルをほぼフラットに制御する
    ことを特徴とする抄紙機の配向角プロファイル制御方
    法。
  2. 【請求項2】 メインヘッダーに接続された多数の粗分
    岐管を通してスライスに導いた原料を、すき網上にジェ
    ット流として原料流出口より流出させるようにしてある
    抄紙機ヘッドボックスにおける上記原料流出口よりもわ
    ずかに上流側となるスライス上部での幅方向圧力プロフ
    ァイルを計測し、該計測した幅方向圧力プロファイルよ
    り幅方向圧力の平均値を求めて、該幅方向圧力の平均値
    よりも圧力が大となる個所では、幅方向に対応する粗分
    岐管に設けられた流量調整バルブの開度を減少させ、一
    方、幅方向圧力の平均値よりも圧力が小となる個所で
    は、幅方向に対応する粗分岐管に設けられた流量調整バ
    ルブの開度を増加させてスライスに対する幅方向の原料
    供給量を調整することにより幅方向圧力プロファイルを
    ほぼフラットに制御することを特徴とする抄紙機の配向
    角プロファイル制御方法。
  3. 【請求項3】 すき網上に原料をジェット流として原料
    流出口より流出させるスライスのスライスリップの幅方
    向複数個所に、個別に昇降作動させる作動装置を連結し
    て幅方向の各部でリップ開度を調整できるようにすると
    共に、スライスリップの幅方向所要間隔位置の上流側
    に、上記原料流出口よりもわずかに上流側となるスライ
    ス上部での圧力を測定するための圧力センサを設置し、
    更に、上記各圧力センサからの検出信号に基いて計測さ
    れる幅方向圧力プロファイルをモニターすると共に幅方
    向圧力の平均値を求め、且つ該幅方向圧力の平均値より
    も圧力が大となる個所では対応する位置にある作動装置
    に対しリップ開度を増加させる指令を、又、幅方向圧力
    の平均値よりも圧力が小となる個所では対応する位置に
    ある作動装置に対しリップ開度を減少させる指令をそれ
    ぞれ与えることにより幅方向圧力プロファイルをほぼフ
    ラットに制御するようにするスライスリップ制御器を備
    えた構成を有することを特徴とする抄紙機の配向角プロ
    ファイル制御装置。
  4. 【請求項4】 メインヘッダーよりスライスに原料を導
    くためメインヘッダーに接続した多数の粗分岐管にそれ
    ぞれ流量調整バルブを設け、スライスの原料流出口の上
    部に装備されたスライスリップの幅方向所要間隔位置
    に、上記原料流出口よりもわずかに上流側となるスライ
    ス上部での圧力を測定するための圧力センサを設置し、
    更に、上記各圧力センサからの検出信号に基いて計測さ
    れる幅方向圧力プロファイルをモニターすると共に幅方
    向圧力の平均値を求め、且つ該幅方向圧力の平均値より
    も圧力が大となる個所に対応する粗分岐管に設けられた
    流量調整バルブに対し開度を減少させる指令を、又、幅
    方向圧力の平均値よりも圧力が小となる個所に対応する
    粗分岐管に設けられた流量調整バルブに対し開度を増加
    させる指令をそれぞれ与えることにより幅方向圧力プロ
    ファイルをほぼフラットに制御するようにするバルブ制
    御器を備えた構成を有することを特徴とする抄紙機の配
    向角プロファイル制御装置。
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