JP2002060132A - ボビンホルダ - Google Patents

ボビンホルダ

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JP2002060132A
JP2002060132A JP2000254240A JP2000254240A JP2002060132A JP 2002060132 A JP2002060132 A JP 2002060132A JP 2000254240 A JP2000254240 A JP 2000254240A JP 2000254240 A JP2000254240 A JP 2000254240A JP 2002060132 A JP2002060132 A JP 2002060132A
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Japan
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bobbin
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self
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chuck member
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Shoichi Tone
昭一 刀祢
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固有振動数が高く、高速回転が可能であるボ
ビンホルダを提供する。 【解決手段】 円筒部材11と、その円筒部材11に挿
通したボビン12を把持するチャック部材とを備えたボ
ビンホルダーにおいて、上記円筒部材11の外周部に、
強制伸張されたときに縮径してボビン12を挿通し、強
制伸張が解放されたときに自身の弾性力で円筒部材11
の径方向外方に膨らんでボビン12を把持する自己拡張
チャック部材13を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紡糸巻取機等にお
いて、複数のボビンを把持すると共に回転させて紡糸を
巻き取ってパッケージを形成するためのボビンホルダに
係り、特に、その固有振動数を高めて高速回転を可能と
したボビンホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】紡糸巻取機等のボビンホルダは、円筒部
材に沿って複数のチャック部材が設けられ、円筒部材に
挿通したボビンをそのチャック部材で把持した状態で回
転させて、紡糸をボビン外周に巻き取ってパッケージを
形成し、満巻となったならば、他のボビンホルダに切り
替えて上述の巻取を行い、その間に満巻のパッケージを
保持しているボビンホルダのチャック部材の把持を解除
してパッケージを取り外して再度新たなボビンを装着し
て、次の巻取のために待機させておくようにしている。
【0003】従来のボビンホルダの概略を図5を用いて
説明する。
【0004】図5は、従来のボビンホルダの先端部を示
したものである。
【0005】ボビンホルダ50は、後端部が図示しない
モータの駆動軸に連結された円筒部材51と、その円筒
部材51の外周に挿通されたボビン52を内側から把持
するためのチャック部材53と、チャック部材53間に
設けられたスペーサ55と、チャック部材53及びスペ
ーサ55を円筒部材51の軸方向に押圧する押圧部材6
0とで構成される。
【0006】チャック部材53は、円筒部材51の周方
向に所定間隔あけて複数配置されていると共に、軸方向
にも複数配置されており、複数のボビン52を円筒部材
51の外周に把持できるようになっている。
【0007】また、押圧部材60は、円筒部材51の中
空部51a内に軸方向にスライド可能に設けられたピス
トン56と、そのピストン56を円筒部材51の後端側
(図において右側)に付勢するバネ57と、ロッド58
を介してピストン56と連結され、ピストン56の移動
に伴って上記チャック部材53及びスペーサ55を押圧
する押圧蓋59とからなる。
【0008】このボビンホルダ50でボビン52を把持
する場合、まず、図示しない圧縮空気供給手段により、
矢印62に示すように円筒部材51の中空部51a内に
圧縮空気を供給して、図の上半分に示すように、ピスト
ン56をバネ57に対向して先端側へと移動させる。
【0009】このとき、ピストン56の移動に伴って前
蓋59も先端側へ移動し、その前蓋59に引っ張られて
チャック部材53とスペーサ55が先端側へ移動して各
スペーサ55とチャック部材53との間隔が開き、チャ
ック部材53がスペーサ55或いは押圧蓋59のテーパ
面61に沿って円筒部材51の径方向内方へスライドす
る。
【0010】そこで、ボビン52を円筒部材51の外周
に挿通した後、圧縮空気を抜く。
【0011】圧縮空気を抜くと、バネ57の付勢力によ
って、ピストン56が後端側に移動して押圧蓋59がチ
ャック部材53およびスペーサ55を後端側へ押圧す
る。
【0012】押圧蓋59がチャック部材53およびスペ
ーサ55を後端側へ押圧すると、図の下半分に示すよう
に、チャック部材53がテーパ面61に沿って円筒部材
51の径方向外側へスライドしてボビン52の内周面と
強く接触して把持する。
【0013】このようにボビンホルダ50は、チャック
部材53およびスペーサ55を円筒部材51の先端部か
ら押圧する構造であるため、先端側のチャック部材53
から円筒部材51の径方向外方へ移動してボビン52を
把持する。そのため、先端側のチャック部材53とボビ
ン52との間の摩擦力が、後端側のチャック部材53お
よびスペーサ55の移動の抵抗となり、その結果、後端
側に向かうにつれてチャック部材53の把持力が小さく
なってしまう問題があった。
【0014】また、チャック部材53とボビン52との
隙間が小さいため、ボビン52に糸を巻き取ってパッケ
ージを形成した時に、いわゆる巻締まりによってボビン
52の内径が縮小すると、パッケージをボビンホルダか
ら円滑に取り外すことができないという問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、生産
性向上の目的から、ボビンの高速回転化が進められてお
り、それに伴って、ボビンホルダの危険速度、言い換え
れば固有振動数を高める必要がある。
【0016】ここで、ボビンホルダの危険速度Ncは、
特開2000-109270 号公報にも開示されているように次式
(数1)で表すことができる。
【0017】
【数1】
【0018】E:縦弾性係数,ρ:比重,L:円筒部材
の長さ,I:円筒部材の断面2次モーメント,A:円筒
部材の断面積 E及びρは円筒部材の構成材料によって決まる値であ
り、Lは、把持するボビンの個数および個々のボビンの
長さにより決定されるものである。
【0019】また、円筒部材の断面2次モーメントI
は、円筒部材の外径をD、内径をdとすると、次式(数
2)で表すことができる。
【0020】
【数2】
【0021】また、円筒部材の断面積Aは、次式(数
3)で表すことができる。
【0022】
【数3】
【0023】ここで、E、ρ及びLにより決定される値
を比例定数Bとすると共に、上記数2および数3を上記
数1に代入して整理すると、ボビンホルダの危険速度N
cは次式(数4)となる。
【0024】
【数4】
【0025】従って、ボビンホルダの固有振動数を高め
るためには円筒部材の外径D或いは内径dを大きくすれ
ば良い。しかし、円筒部材の内径dを大きくすると、円
筒部材の厚さが薄くなるため強度上好ましくない。その
ため、ボビンホルダの固有振動数を高めるためには円筒
部材の外径を大きくする必要がある。
【0026】しかしながら、上述したような従来のボビ
ンホルダ50では、チャック部材53の厚さが厚く、円
筒部材51の外径Dを大きくすることができない問題が
あった。そこで、チャック部材53の厚さを薄くして円
筒部材51の外径Dおよび内径dを大きくしたボビンホ
ルダが望まれていた。
【0027】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、固有振動数が高く、高速回転が可能であるボビンホ
ルダを提供することにある。
【0028】また、ボビンを均等な力で把持することが
できるボビンホルダを提供することにある。
【0029】更に、形成したパッケージを円滑に取り外
すことができるボビンホルダを提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、円筒部材と、その円筒部材に挿
通したボビンを把持するチャック部材とを備えたボビン
ホルダーにおいて、上記円筒部材の外周部に、強制伸張
されたときに縮径してボビンを挿通し、強制伸張が解放
されたときに自身の弾性力で円筒部材の径方向外方に膨
らんでボビンを把持する自己拡張チャック部材を設けた
ボビンホルダである。
【0031】請求項2の発明は、上記自己拡張チャック
部材が、上記円筒部材の周方向に複数個設けられた板バ
ネ又は周方向にバレル状に形成されたリング板バネから
なる請求項1記載のボビンホルダである。
【0032】請求項3の発明は、上記ボビン内周と接触
する上記自己拡張チャック部材の外周面に、凹凸あるい
はゴム等からなる摩擦部材が取り付けられた請求項1又
は2記載のボビンホルダである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0034】図1(a)は、本実施形態のボビンホルダ
の先端部を示したものであり、図1(b)は本実施形態
のボビンホルダの後端部を示したものである。
【0035】図に示すように、ボビンホルダ10は、図
示しないモータの駆動軸にカップリングを介して連結さ
れた円筒部材11と、その円筒部材11の外周に挿通さ
れたボビン12を把持するための自己拡張チャック部材
13-1〜13-16 と、自己拡張チャック部材13-1〜1
3-16 間に設けられた円筒状のスペーサ15と、自己拡
張チャック部材13-1〜13-16 及びスペーサ15を円
筒部材11の軸方向に伸張する伸張部材20とで構成さ
れる。
【0036】自己拡張チャック部材13-1〜13-16
は、円筒部材11の外周部に周方向に所定間隔あけて複
数配置されていると共に、その軸方向にも複数配置され
ており、複数のボビン12を円筒部材11の外周に把持
することができる。
【0037】本実施形態では、8個のボビン12を円筒
部材11の外周に把持する構造であり、自己拡張チャッ
ク部材13-1〜13-16 が、それぞれ、各ボビン12の
軸方向両端部に位置して把持する。しかしながら、本発
明はこの点において限定されず、もっと多い、或いは少
ない数のボビン12を把持する構造としても良い。ま
た、各自己拡張チャック部材13を、ボビン12の両端
部のみならず中央部にも配置するようにしても良い。
【0038】ここで、図2を用いて、自己拡張チャック
部材13を説明する。
【0039】図2(a)は、自己拡張チャック部材13
の平面図であり、図2(b)は正面図である。
【0040】図に示すように、自己拡張チャック部材1
3は、両端部にT字状の係合部21が形成され、中央部
に上方に突出した湾曲部22が形成された金属製の板バ
ネ23からなる。湾曲部22の外周面にはゴムからなる
摩擦部材25が取り付けられている。
【0041】湾曲部22は、自己拡張チャック部材13
を円筒部材11の外周に取り付けたときに、ボビン12
の内周より径方向外方に突出するように形成される。
【0042】摩擦部材25は、自己拡張チャック部材1
3とボビン12との間の摩擦力を高めて把持力を強くす
るためのものである。従って、摩擦部材25は本発明に
必ずしも必要なものではなく、例えば、板バネ23の湾
曲部22の外周面に凹凸を設けて自己拡張チャック部材
13とボビン12との摩擦力を高めるようにしても良
い。
【0043】次に、図3を用いてスペーサ15を説明す
る。
【0044】スペーサ15は、自己拡張チャック部材1
3同士の間隔を軸方向に所定距離保つと共に、先端側の
自己拡張チャック部材13-1の移動を後端側の自己拡張
チャック部材13-2〜13-16 へ伝える機能を有してい
る。
【0045】スペーサ15は円筒形状であり、両端部の
内周面に自己拡張チャック部材13の係合部21と係合
するための係合溝26が形成されている(図では左側端
部の係合溝のみ示す)。本実施形態では、係合溝26は
周方向に10箇所形成されており、自己拡張チャック部
材13が円筒部材11の周方向に10個設けられる構造
になっている。しかしながら、本発明はこの点において
限定されず、自己拡張チャック部材13を円筒部材11
の周方向にもっと多く、或いは少なく設けるようにして
も良い。
【0046】また、スペーサ15の側壁15aには長穴
27が形成されており、スペーサ15を円筒部材11の
外周に挿通した後、ピン28を長穴27を通して円筒部
材11の外周に固定する。これによってスペーサ15
は、円筒部材11に対して相対回転不可かつ軸方向に相
対移動可能に取り付けられる。長穴27は、スペーサ1
5の側壁15aに複数形成されている。
【0047】図1に戻り、伸張部材20について説明す
る。
【0048】伸張部材20は、円筒部材11の中空部1
1a内に、軸方向にスライド可能に設けられたピストン
16と、そのピストン16を円筒部材11の後端側(図
において右側)に付勢するバネ17と、ロッド18を介
してピストン16と連結され、ピストン16の移動に伴
って上記自己拡張チャック部材13及びスペーサ15を
円筒部材11の軸方向に伸張して移動させる蓋19とか
らなる。
【0049】ピストン16と円筒部材11との間には、
気密性を確保するためのOリング29が設けられてお
り、図示しない圧縮空気供給手段により圧縮空気が中空
部11a内に供給されるとピストン16がバネ17に対
向して先端側(図において左側)へと移動する。ピスト
ン16は、円筒部材11内部に形成されたストッパ11
bと接触するまで先端側へ移動する。
【0050】蓋19は、その外径がスペーサ15と略同
一に形成され、その後端部にスペーサ15の係合溝26
と同形状の溝30が形成されており、先端の自己拡張チ
ャック部材13-1の先端側の係合部21と係合してい
る。
【0051】一方、円筒部材11の後端部には、ボビン
12の位置決めを行うための鍔部31が設けられてい
る。鍔部31の先端側には、スペーサ15の係合溝26
と同形状の溝32が形成されており、後端の自己拡張チ
ャック部材13-16 の後端側の係合部21と係合してい
る。
【0052】しかしながら、円筒部材11の後端部には
鍔部31を設けずに、シリンダ等からなる仮位置決め機
構を設けるようにしても良い。
【0053】次に本発明の作用を述べる。
【0054】このボビンホルダ10でボビン12を把持
する場合、まず、図示しない圧縮空気供給手段により、
矢印40に示すように円筒部材11の中空部11a内に
圧縮空気を供給して、図の上半分に示すように、ピスト
ン16をバネ17に対向して先端側へと移動させる。
【0055】このとき、ピストン16の移動に伴って蓋
19も先端側へ移動し、その蓋19により、自己拡張チ
ャック部材13-1〜13-16 およびスペーサ15が先端
側へと引っ張られる。自己拡張チャック部材13-1〜1
3-16 が先端側へ引っ張られると、その湾曲部22が強
制伸張されて、図の上半分に示すように縮径して略直線
状になり、ボビン12の内周面よりも内方に位置する。
【0056】そこで、ボビン12を、最初に挿通したボ
ビン12が鍔部31あるいは仮位置決め機構と接するま
で円筒部材11の外周に挿通して、その後、圧縮空気を
抜く。
【0057】圧縮空気を抜くと、各自己拡張チャック部
材13-1〜13-16 が強制伸長から解放されて自身の弾
性力(復元力)により軸方向後端側に縮まって、図の下
半分に示すように、湾曲部22が径方向外方に膨らんで
ボビン12の内周面と強く接触して円筒部材11の外周
に把持する。
【0058】このとき、バネ17がピストン16を後端
側へ押圧して、ピストン16が元の位置へ戻ることを補
助する。
【0059】従って、本発明は自己拡張チャック部材1
3-1〜13-16 自身の弾性力によってボビン12を把持
するものであり、バネ17は必ずしも必要なものではな
い。
【0060】このように、ボビンホルダ10は、板バネ
23からなる自己拡張チャック部材13を使用している
ため、チャック部材13およびスペーサ15の厚さを薄
くでき、円筒部材11の径Dを従来のものと比べて大き
くできる。
【0061】具体的には、図5で示した従来のボビンホ
ルダ50では、チャック部材53の厚さが6.5 mmであっ
たのに対して、本発明のボビンホルダ10の自己拡張チ
ャック部材13の厚さは2.5mm であった。これにより、
円筒部材11の外径Dを従来のものよりも8mm 大きくす
ることができた。
【0062】従って、円筒部材11の固有振動数が高く
なり、より高速で回転することができる。
【0063】また、本発明は、自己拡張チャック部材1
3自身の弾性力によってボビン12を把持するため、全
ての自己拡張チャック部材13が均等な力でボビン12
を把持することができ、円筒部材11の軸方向における
把持力のばらつきがない。
【0064】更に、本発明では、板バネ23からなる自
己拡張チャック部材13を使用することにより、ボビン
12を取り外す際の、自己拡張チャック部材13とボビ
ン12との隙間を大きくできる。
【0065】具体的には、図5で示した従来のボビンホ
ルダ50では、径方向内方に位置したチャック部材53
とボビン52との隙間が0.5mm であったのに対して、本
発明のボビンホルダ10では強制伸張時の自己拡張チャ
ック部材13とボビン12との隙間は1mm であった。こ
れにより、ボビン12に糸を巻き取ってパッケージを形
成した時に、巻締まりによってボビン12の内径が縮小
してもパッケージをボビンホルダから円滑に取り外すこ
とができる。
【0066】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0067】他の実施形態は、上述した形態のボビンホ
ルダと自己拡張チャック部材の形状が異なるものであ
り、図4にその自己拡張チャック部材43を示す。その
他の構成は上述した形態のボビンホルダ10と同様であ
るため、その説明を省略する。
【0068】図4に示すように、この形態の自己拡張チ
ャック部材43は円筒部材11の周方向に一体に形成さ
れたバレル状のリング板バネ44からなる。
【0069】リング板バネ44は、軸方向両端部にT字
状の係合部45,45,…が所定間隔ごとに形成され、
中央部に各係合部45間を斜めに延びると共に、周方向
に突出した湾曲部46が形成されている。各湾曲部46
の外周面にはゴムからなる摩擦部材47が取り付けられ
ている。
【0070】このリング板バネ43を円筒部材11の外
周に装着して、各係合部45をスペーサ15の係合溝2
6に係合させることで、上述した形態のボビンホルダ1
0と同様の効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
す如く優れた効果を発揮するものである。
【0072】1)自己拡張チャック部材およびスペーサ
の厚さを薄くして円筒部材の外径を大きくしたため、固
有振動数が高く、より高速で回転することができる。
【0073】2)個々の自己拡張チャック部材の弾性力
によりボビンを把持するため、ボビンの把持力にばらつ
きがない。
【0074】3)ボビンの内周とチャック部材との隙間
を大きくしたため、ボビンを円滑に取り外すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態のボビンホルダ
の先端部を示す断面図である。(b)は、本発明の一実
施形態のボビンホルダの後端部を示す断面図である。
【図2】(a)は、自己拡張チャック部材の平面図であ
る。(b)は、自己拡張チャック部材の正面図である。
【図3】スペーサの斜視図である。
【図4】他の実施形態の自己拡張チャック部材を示す正
面図である。
【図5】従来のボビンホルダの先端部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 円筒部材 12 ボビン 13 自己拡張チャック部材 15 スペーサ 23 板バネ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月27日(2000.12.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】請求項3の発明は、上記ボビン内周と接触
する上記自己拡張チャック部材の外周面に、凹凸あるい
はゴム等からなる摩擦部材が取り付けられた請求項1又
は2記載のボビンホルダである。請求項4の発明は、上
記自己拡張チャック部材と連結され、上記円筒部材の先
端側に移動することで上記自己拡張チャック部材を強制
伸張させる部材と、その部材を上記円筒部材の後端側へ
付勢するバネを設けたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】このとき、バネ17がピストン16を後端
側へ押圧して、ピストン16が、図の上半分に示す状態
から、図の下半分に示す元の位置へ戻ることを補助す
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部材と、その円筒部材に挿通したボ
    ビンを把持するチャック部材とを備えたボビンホルダー
    において、上記円筒部材の外周部に、強制伸張されたと
    きに縮径してボビンを挿通し、強制伸張が解放されたと
    きに自身の弾性力で円筒部材の径方向外方に膨らんでボ
    ビンを把持する自己拡張チャック部材を設けたことを特
    徴とするボビンホルダ。
  2. 【請求項2】 上記自己拡張チャック部材が、上記円筒
    部材の周方向に複数個設けられた板バネ又は周方向にバ
    レル状に形成されたリング板バネからなる請求項1記載
    のボビンホルダ。
  3. 【請求項3】 上記ボビン内周と接触する上記自己拡張
    チャック部材の外周面に、凹凸又はゴム等からなる摩擦
    部材が取り付けられた請求項1又は2記載のボビンホル
    ダ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1241123A2 (en) * 2001-03-16 2002-09-18 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Bobbin chuck mechanism of a bobbin holder

Cited By (2)

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