JP2003182890A - クランプ機構及びこのクランプ機構を利用する巻取軸 - Google Patents

クランプ機構及びこのクランプ機構を利用する巻取軸

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JP2003182890A
JP2003182890A JP2002160286A JP2002160286A JP2003182890A JP 2003182890 A JP2003182890 A JP 2003182890A JP 2002160286 A JP2002160286 A JP 2002160286A JP 2002160286 A JP2002160286 A JP 2002160286A JP 2003182890 A JP2003182890 A JP 2003182890A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限定された構成要素から構成され、メンテナ
ンス性を向上させ、作用幅をより狭くするクランプ機構
と、このクランプ機構を利用する巻取軸を提供するこ
と。 【解決手段】 主にホルダ20、ベアリング30a、30b及び
係止部材40から構成されるクランプ機構10であって、ホ
ルダ20は内部を二つのチャンバに分けて一組のベアリン
グ30a、30bを収容するとともに係止部材40を放射方向に
出没自在に収容する。この際、ベアリング30a、30bと係
止部材40は各々端部33、43にて当接し、少なくともベア
リング30a、30bのいずれか一方のスライド運動を係止部
材の40出没運動に直接伝達する。さらに、クランプ機構
10に紙管Bを装着して紙やフィルム等を巻取る巻取軸を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクランプ機構に関す
るものであり、かつこのクランプ機構を利用して紙やフ
ィルム等を巻取る巻取軸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙やプラスチックフィルムまたはアルミ
箔等の広幅シートを長手方向に沿って複数の細幅にスリ
ットして、これらを細幅シート毎に巻取るシート巻取軸
がある。通常、この巻取軸は複数の巻芯(紙管等)を巻
取軸の巻取部に装着して、これら巻芯の上に細幅シート
を巻取る。この種の巻取軸は、従来からいろいろな機
構、構造のものが提案されているが、一般的にシートを
巻取る紙管ホルダを構成するために、クランプ機構また
はこれに類する機構を備える。
【0003】巻取軸に関する先行技術の多くは、駆動さ
れる際、流体圧力(特に圧搾空気)を用いて巻取軸の回
転トルクを紙管に伝達して動力接断作業を行うように構
成されているが、この場合、機構、構造を複雑にする例
が多かった。これは、巻取軸を支持するシャフトの内部
に軸方向に沿って送気路を形成して圧搾空気をクランプ
機構に供給する際に、供給された圧搾空気を用いてクラ
ンプ機構を作動させて被固定部材を押圧接する段階にお
いて多数の部材を使用していたためである。
【0004】例えば、特開2000−327182号公
報に開示されたものは、巻取部にセットした巻芯の拘束
と解放を行うように、巻芯の取付け、取外しを簡単にす
ることを目的とし、三つの巻取部にて一つの巻芯を保持
させており、回転力伝達部と係止解除部から巻取部を構
成するとともに、回転力伝達部をピストン、支持環、ス
ライド環、外周環、係止爪及び係止爪付勢手段(ばね)
から構成している。
【0005】また、特開2001−180849号公報
に開示されたものは、図17に示すように定置リング
1、スライドリング2、チャック用ボール3、リング状
ピストン4及びシリンダリング5からクランプ機構(紙
管ホルダ)10’を構成して、圧搾空気を用いて紙管B
との間の動力接断作業を行う巻取軸を提供している。具
体的には、シャフトAの軸方向に沿って送気路8を形成
し、さらにこの送気路8から各クランプ機構10’のエ
ア室7に連通する分岐送気路8aを形成してエア室7に
圧搾空気を供給させて(図17の(A)参照)、リング
状ピストン4を介してスライドリング2を軸方向にスラ
イドさせ、これに伴い定置リング1の水平外壁部12内
側とスライドリング2の傾斜状外周面22上との間に配
置したチャック用ボール3を傾斜状外周面22上に転動
させて定置リング1の水平外壁部12に開口形成した係
合孔13から突出させている(図17の(B)参照)。
【0006】しかしながら、特に、特開2000−32
7182号公報や特開2001−180849号公報の
開示例をはじめとする従来の技術は、多数の構成要素か
らなるため非経済的であり、また、分解に手間取るため
メンテナンス性が良好ではなかった。さらに、従来の技
術では特に軸方向の幅の大きさを大きく構成していたた
め、クランプ機構の作用幅が広まり、故に紙管ホルダに
よる紙管の巻取幅に制限が加えられていた。
【0007】さらに、巻取軸とこの巻取機能を担うクラ
ンプ機構に要求される性能は、近年より高度なものにな
っている。例えば、電子部品などに使用されるテープに
9mmから10mm程度の細幅品が要求されるようにな
ってきた。この細幅品をスリッター等の巻取軸で多数の
細幅シートを巻き取るときに、原反側から繰り出されて
くる広幅シートの厚みが生産上の厚みムラから一定でな
いために、巻き取りが進行して行くに従って巻き取り径
が異なってくる。この結果、各細幅シート毎の巻取径が
異なってくるために、巻取軸上の多数の製品が一様に綺
麗に巻き取ることが出来ず不良品を発生させていた。そ
こで、細幅の紙管を巻き取り中はホルダに固定して、巻
き取り終了時にはホルダから解放して紙管の着脱を容易
にするとともに、各紙管にシートを適正な張力で巻き取
ることを可能にする巻取軸とクランプ機構が求められて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みてなされたものであり、限定された構成要素から構成
され、メンテナンス性を向上させ、作用幅をより狭く
し、さらに操作を安定させて行うクランプ機構を提供す
ることを目的とするものである。さらに本発明はこのク
ランプ機構を利用することで、従来の技術と比較して、
より細い幅に広幅シートをスリットして巻取り、また各
紙管にシートを適正な張力で巻き取る巻取軸を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、請求項1に記載した発明におい
ては、主にホルダ、ベアリング及び係止部材から構成さ
れるクランプ機構であって、前記ホルダは内部に前記ベ
アリングを収容するとともに外表面に開口した係合孔に
前記係止部材を出没自在に収容し、この際前記ベアリン
グと前記係止部材の少なくともいずれか一方の端部に傾
斜状外周面を形成して前記ベアリングと前記係止部材を
当接させ、駆動手段により前記ベアリングをスライドさ
せることにより前記係止部材を前記傾斜状外周面に沿っ
て前記係合孔から突出させることを特徴とする。この構
成では、ホルダ内でベアリングをスライドさせて、該ベ
アリングのスライド運動を傾斜状外周面に沿って係止部
材の突出運動に直接伝達するため、多数の部材から構成
されていた従来の技術と比較して、より限られた部材か
らクランプ機構を構成できるためより経済的であり、分
解が容易なためよりメンテナンス性に優れ、さらに作用
幅をより狭くできるクランプ機構を提供することができ
る。
【0010】さらに請求項2に記載した発明において
は、請求項1に記載されたものにおいて、前記ホルダは
内部を二つのチャンバに分けて一組の前記ベアリングを
回転自在かつ軸方向にスライド自在に収容させて、前記
ベアリングの各々を前記係止部材に対して対向する側か
ら前記駆動手段により同時にスライドさせることにより
前記係止部材を前記係合孔から突出させることを特徴と
する。この構成では、二つのベアリングの間に一つの係
止部材を介在させて、各々のベアリングを同時に対向す
るようにスライドさせて一つの係止部材を押圧すること
で、係止部材は揺動を生じさせずに滑らかに突出でき、
故に操作を安定させて行うクランプ機構を提供すること
ができる。
【0011】さらに請求項3に記載した発明において
は、請求項1に記載されたものにおいて、前記ホルダは
内部を二つのチャンバに分けて一組の前記ベアリングを
収容させ、この際、一方のベアリングを回転自在かつ軸
方向にスライド自在に収容させると共に他方のベアリン
グを回転自在かつ軸方向不動に固定して収容させて、前
記一方のベアリングを前記係止部材に対して前記駆動手
段によりスライドさせることにより前記係止部材を前記
係合孔から突出させることを特徴とする。この構成で
は、二つのベアリングの間に一つの係止部材を介在させ
て、一方のベアリングのみをスライドさせて係止部材を
押圧することで係止部材を突出でき、故に二つのベアリ
ングのうち一方のみを駆動するため駆動手段の数を減ら
し、さらに二つのベアリングのうち他方を固設するた
め、このクランプ機構を両側から位置決めする定置リン
グのうちの少なくとも一方を不要にすることで、より経
済的に構成できるクランプ機構を提供することができ
る。
【0012】さらに請求項4に記載した発明において
は、請求項1〜3のいずれかに記載されたものにおい
て、前記ホルダと前記係止部材は各々外表面に渡る溝部
を形成し、該溝部内に弾性部材を挿通して前記係止部材
を前記ホルダの前記係合孔内に押圧してなることを特徴
とする。この構成では、低コストでかつ簡単な構成によ
って、非固定状態の係止部材を定位置に保持するととも
に押圧接されて突出した係止部材を再度ホルダ内に没入
させるクランプ機構を提供することができる。
【0013】さらに請求項5に記載した発明において
は、請求項1、2または4に記載されたものにおいて、
前記駆動手段は流体圧力で作用する二系統のピストンに
よりなり、一方のピストンは互いに隣接する前記クラン
プ機構の間に配置されて前記ベアリングに作用するよう
に設けられ、他方のピストンは前記クランプ機構の中心
付近に配置されて前記ホルダと摩擦係合するように設け
たことを特徴とする。この構成では、係止部材を突出さ
せるピストンを互いに隣接するクランプ機構の間に配置
することで隣接するクランプ機構のベアリングを直接互
いに反対方向に押圧させ、またホルダと摩擦係合するピ
ストンをクランプ機構の中心付近に配置することでホル
ダとシャフトを一体に駆動させるため、従来の技術と比
較して、より無駄なく構成要素を配置するクランプ機構
を提供することができる。
【0014】さらに請求項6に記載した発明において
は、請求項1、3または4に記載されたものにおいて、
前記駆動手段は流体圧力で作用する二系統のピストンに
よりなり、一方のピストンは互いに隣接する前記クラン
プ機構の間に一つ置きに配置されて前記一方のベアリン
グに作用するように設けられ、他方のピストンは前記ク
ランプ機構の中心付近に配置されて前記ホルダと摩擦係
合するように設けたことを特徴とする。この構成では、
係止部材を突出させるピストンを互いに隣接するクラン
プ機構の間に一つ置きに配置することで隣接するクラン
プ機構の一方のベアリングを押圧させ、またホルダと摩
擦係合するピストンをクランプ機構の中心付近に配置す
ることでホルダとシャフトを一体に駆動させるため、請
求項5に記載の発明と比較してベアリングを駆動するピ
ストンの数を約半分に減らすことができ、故に、より経
済的なクランプ機構を提供することができる。
【0015】そして請求項7に記載した発明において
は、請求項5または6に記載の前記クランプ機構を利用
する巻取軸であって、この際前記クランプ機構は前記ホ
ルダ上に紙やフィルム等を巻取る紙管を装着してなるこ
とを特徴とする。この構成では、請求項5または6に記
載のクランプ機構を利用することで、従来の技術と比較
して限定された構成要素から構成され、メンテナンス性
を向上させ、さらにより細い幅に広幅シートをスリット
して巻取るとともに各紙管にシートを適正な張力で巻き
取る巻取軸を提供することができる。
【0016】本発明に係るクランプ機構とこの機構を利
用する巻取軸は基本的には以上のように構成されるが、
好適にはベアリングと係止部材の少なくともいずれか一
方の端部に傾斜状外周面を形成してベアリングと係止部
材を当接させる。この際、傾斜状外周面は曲面状の斜面
でもよく、または平面状の斜面でもよい。また、市販の
ベアリングは外輪の端部に面取り(丸み)を形成してい
る場合が多いため、傾斜状外周面を新たに形成する代わ
りにこの丸みをそのまま代用させてもよい。また、本発
明に係るクランプ機構を利用する際に、ベアリング用の
潤滑手段を備えてもよい。さらに、係止部材は被固定部
材を押圧接する面をホルダの外表面に沿って緩やかに湾
曲するように形成することが好ましい。好適には、この
係止部材は外部形状を駒形状に形成するが、しかし上方
に非固定部材である紙管との接触面を形成しかつ下方に
ベアリングの端部と接触することを特徴とする他の形状
に形成してもよい。また上記クランプ機構を操作する駆
動機構は二系統のピストンよりなり、かつ好適には空気
により作動するが、他の流動体を用いて作動してもよ
い。そして、本発明に係るクランプ機構は巻取軸以外の
産業機器に応用されてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
クランプ機構とこのクランプ機構を利用する巻取軸を添
付した図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係るクランプ機構10をシャフトA上に複数並置し
た状態を示す側面図である。図2は、図1に示したクラ
ンプ機構10を単体で取り出して示す斜視図を示してい
る。ただし、図2は図1の符号18に相当する弾性部材
(ばね)を省略して示しており、この際、図2の(A)
はクランプ機構の非作動状態を示し、図2の(B)はク
ランプ機構の作動状態を示している。本発明の実施の形
態に係るクランプ機構10は、図2の(B)に示すよう
に作動状態に移動することで、隣接する被固定部材(図
示略)を放射方向(図2の矢印D2参照)に押圧接させ
ながら一体に回転させる。このため、本発明の実施の形
態に係るクランプ機構10は様々な産業機器に応用でき
る。例えば、シャフトAの外周に複数個のクランプ機構
10を同軸状にそれぞれ軸方向に対して不動でかつ周方
向に回転自在に並列せしめて装着し、クランプ機構10
の外周に着脱自在式に被固定部材である紙管B(図8参
照)を嵌挿装着する巻取軸100に応用できる。この場
合、クランプ機構10は紙管ホルダ10として機能す
る。以下、まず本発明の実施の形態に係るクランプ機構
10について説明し、次に、このクランプ機構を紙管ホ
ルダとして使用する巻取軸100について説明する。
【0018】クランプ機構の説明 図2に示すように、本発明の実施の形態に係るクランプ
機構10は、主にホルダ20、ベアリング30及び係止
部材40から構成される。好適には、ホルダ20は偏平
円筒形状で、内部にベアリング30を収容するとともに
外表面に開口した係合孔に係止部材40を出没自在に収
容する。そして、ホルダ20は図1に示したように、外
部の駆動機構(図示略)によって回転駆動されるシャフ
トA(図1参照)の外周にベアリング30の内輪32を
介して摺動自在に取付けられる。この際、ベアリング3
0と係止部材40の少なくともいずれか一方の端部に傾
斜状外周面を形成してベアリング30と係止部材40を
ホルダ20内で当接させる。そして、駆動手段(図示
略)によりベアリング30をスライドさせる(図2の矢
印D1a、D1b参照)ことで、ベアリング30により押
圧接された係止部材40を傾斜状外周面に沿って係合孔
から突出させる(図2の矢印D2参照)出没操作を行
う。
【0019】本発明の実施の形態に係るクランプ機構1
0は、主にベアリング30の収容状態によって、第一の
実施の形態と第二の実施の形態に分けることができる。
本発明に係る第一の実施の形態では、クランプ機構10
は、図2及び図3に示すように、2つのベアリング30
の各々を係止部材40に対して対向する側から同時にス
ライドさせる(図2、図3の矢印D1a、D1b参照)こ
とにより係止部材40を係合孔から突出させる(図2、
図3の矢印D2参照)。一方、本発明に係る第二の実施
の形態では、クランプ機構10は、図4に示すように、
2つのベアリング30のうち、一方のベアリング30a
を回転自在かつ軸方向不動に固定して収容させると共
に、他方のベアリング30bのみを回転自在かつ軸方向
にスライド自在に収容させ、この軸方向に移動可能なベ
アリング30bのみを係止部材40に対してスライドさ
せる(図4の矢印D1参照)ことにより係止部材40を
係合孔から突出させる(図4の矢印D2参照)。従っ
て、本発明に係る第一の実施の形態(図3参照)と第二
の実施の形態(図4参照)の相違は、二つのベアリング
30のうちの一方を止め輪(スナップリング)39によ
り軸方向の移動を固定することにある。このため、本発
明に係る第二の実施の形態(図4参照)では、ベアリン
グ30をスライド移動させる手段の数は第一の実施の形
態(図3参照)と比較して約半数でよく、また端部のク
ランプ機構10を位置決めする定置リング15(図1参
照)が不要になるという効果を奏するが、具体的には後
述する。
【0020】いずれにしても、本発明の実施の形態を図
17に示した特開2001−180849号公報に開示
された従来の技術と比較すると、本発明の実施の形態に
係るクランプ機構10はより構成要素の数を限定し、特
に図17に示した定置リング1、スライドリング2を採
用しないことによって、軸方向の幅をより狭くし、故に
作用幅をより狭くする。このことは、特にベアリング3
0と係止部材40のうち少なくともいずれか一方の端部
に傾斜状外周面(図3または図4の符号33、43参
照)を形成してベアリング30と係止部材40を直接当
接させ、駆動手段によりベアリング30をスライドさせ
ることにより係止部材40を上記傾斜状外周面に沿って
係合孔26から突出させることで可能となる。この際、
上記傾斜状外周面33、43はベアリング30と係止部
材40の双方の端部に形成してもよく、係止部材40の
端部のみに形成してもよく、またはベアリング30の端
部のみに形成してもよい。さらに、各状態において、こ
の傾斜状外周面は曲面状の外周面でもよく、または平面
状の外周面でもよい。ただし、これら傾斜状外周面の大
きさは任意である。これら組合せの内、傾斜状外周面3
3、43をベアリング30と係止部材40の双方の端部
に形成するとともに、該傾斜状外周面を曲面状の傾斜状
外周面として構成する場合が最も滑らかに、ベアリング
30のスライド運動を係止部材40の突出運動に転換し
やすい。ただし、市販のベアリング30はこの軸受外径
面と側面との交わる位置で角を取り除くように面取り
(丸み)を形成している場合があるため、この部位を直
接利用することで、係止部材40の端部のみに曲面状ま
たは平面状の傾斜状外周面43を形成して、ベアリング
30のスライド運動を係止部材40の突出運動に転換さ
せてもよい。
【0021】ここで、本発明の実施の形態に係るクラン
プ機構10を構成するホルダ20、ベアリング30及び
係止部材40について説明する。まず図5を参照して、
本発明の実施の形態に係るホルダ20について説明す
る。ただし、図5は、本発明の実施の形態に係るホルダ
20の(A)正面図と(B)該正面図のV−V線に沿っ
た断面図を示している。図示されるように、ホルダ20
は偏平円筒状に形成され、内壁23中央から本体中心に
向けて突条部24を突出形成して中空室(空隙部)27
(図5の(A)参照)を左右対称の二つのチャンバ
(室)27a、27b(図5の(B)参照)に分ける。
この際、各々のチャンバ27a、27bにベアリング3
0a、30b(図2、図3及び図4参照)を収納する。
さらに、突条部24の側面に停止面25を形成して、軸
方向にスライドするベアリング30に対して停止機能を
備える。この際、停止面25を突条部24より若干手前
に形成し、スライドするベアリング30a、30bが直
接突条部24に当接することを防止する。またホルダ2
0は外表面21上に少なくとも二個以上の係合孔26を
放射方向に適宜間隔を置いて形成して、この係合孔26
に係止部材40(図2、図3及び図4参照)を放射方向
に出没自在に備える。
【0022】次に主に図3を参照して、本発明の実施の
形態に係るベアリング30について説明する。具体的に
は、図3に示すように、ベアリング30はホルダ20の
チャンバ27の水平内壁部23(図5参照)とスライド
自在に密着するように外輪31を定め、かつシャフトA
に対して周方向に回転自在に密着するように内輪32を
定め、ホルダ20により回転自在に嵌合される。ただ
し、本発明の第一の実施の形態に係る一組のベアリング
30はいずれも軸方向にスライド自在に配置されるた
め、各々のベアリング30ともベアリング固定用の止め
輪(スナップリング)を備えない。しかし、本発明の第
二の実施の形態に係る一組のベアリング30は、図4に
示すように、一方は軸方向にスライド自在に配置される
が、他方は軸方向に固定されるため、この軸方向に固定
されるベアリング30aはベアリング固定用の止め輪3
9を備える。
【0023】本発明の実施の形態では、クランプ機構1
0を限られた構成要素から構成することで、ベアリング
30をホルダ20から容易に着脱することができるた
め、手動による潤滑等のメンテナンスが容易となる。例
えば、図17に示した従来の技術のように多数の構成要
素からクランプ機構10’を構成する場合には、ホルダ
の解体は困難になり、故にベアリング等の機械部品の潤
滑作業が手間取るのに対して、本発明の実施の形態では
このような不都合が生じるのを避けることができる。こ
のため、従来の技術と比較して、本発明の実施の形態で
はメンテナンス作業に要する時間を短縮させ、ベアリン
グ30を良好な状態に保つことがより容易になり、実務
上好適である。
【0024】尚、添付した図ではベアリング30として
ボールベアリングを示しているが、これは本発明の実施
の形態に係るクランプ機構10は主に放射方向に力を受
けるためである。しかしながら、実施の形態によっては
ボールベアリング以外の種類のベアリング30を使用す
ることは可能であって、またベアリング30の具体的な
種類によって本発明の請求の範囲は変動しないことを理
解されたい。
【0025】次に、図6を参照して本発明の実施の形態
に係る係止部材40について説明する。図6は、本発明
の実施の形態に係る係止部材40の(A)正面図と
(B)側面図を示している。係止部材40は短棒状に形
成されて、図2、図3及び図4に示すようにホルダ20
から突出することで、隣接する紙管B(図8参照)の内
面を押圧接してクランプ機構10の回転トルクを直接紙
管Bに伝達して動力接断作業を行う。好適には、駒形状
に係止部材(チャック駒)40を形成する。また、好適
には、係止面41下方に傾斜状外周面43を形成してベ
アリング30の外輪31の端部33と当接させる。この
際、係止面41の下方に略円錐台形状の軸部42を形成
して曲面状の傾斜状外周面43を提供してもよく、また
はこの短棒状の軸部42に曲面状または平面状の傾斜状
外周面43を適宜形成してもよい。さらに、好適には、
図6の(B)に示すように紙管B(図8参照)を直接押
圧接する係止部材40の係止面(押圧接面)41をホル
ダ20の外表面21(図5参照)に沿って湾曲するよう
に形成する。この際、係止部材40をホルダ20の外表
面21に没入させるときに、係止面41がホルダ20の
外表面21と整列(図3参照)するように係止面41を
形成してもよく、または係止面41が幾分外表面21の
内側に没入する(図示略)ように係止面41を形成して
もよい。後者では係止面41を外表面21より突出させ
ず操作上摩擦が少ないため前者より好適である。また、
係止部材40は突出時に係止面41をホルダの外表面2
1から一定高さ突出(図3、図4参照)させるが、この
係止部材40の突出高さは、適宜実施の形態に従って定
められる。
【0026】尚、図2及び図5に示した実施の形態で
は、合計4個の係止部材40を約90°の間隔をおいて
ホルダ20の係合孔26内に配置することを示している
が、しかしながらこの個数は常に4個に限定されず、少
なくとも2個以上であればよいことを理解されたい。
【0027】尚、従来の技術では係止部材40として剛
球3(図17参照)のように球形状のものが一般的に使
用されていた。これは出没動作が球面に沿って転動して
行えるため有利であったことを一因とするが、しかし球
面上の点接触のため滑りを生じさせ、また圧力を必要以
上に増加させて圧接される側の紙管Bの接触面上に窪ん
だ痕を残す短所もあった。実施の形態によっては、商品
性を考慮した場合、この状況は好ましくなかった。本発
明の実施の形態では、滑らかに湾曲する面41から係止
部材40と紙管Bを接触させることで、操作後の紙管B
の接触面上に不本意な滑りを生じさせず、また必要以上
の圧力を与えて窪んだ痕を残すことを避け、さらなる商
品性の向上を可能にする。
【0028】上記係止部材40はホルダの外表面21上
で非固定状態に収容されるため、好適にはホルダ20と
係止部材40の各々の外表面に渡る溝部28(図2、5
参照)、溝部48(図2、6参照)を形成し、該溝部2
8、48内に弾性部材18(図1参照)を挿通して係止
部材40をホルダ20の係合孔26内に押圧させる。具
体的には、弾性部材18は細長く螺旋状に延びるばねで
ある。しかしながら弾性部材18としてばね以外に、弾
性を有する紐やOリング等を使用することは可能であ
る。ただし、これら弾性部材18の弾力の大きさは、突
出した係止部材40を没入状態に戻す作用を有し、また
係止部材40の突出操作に支障を与えないものとする。
【0029】次に、本発明の実施の形態に係るクランプ
機構10を操作する駆動手段について説明する。本発明
の実施の形態に係る駆動手段は、好適には圧搾空気であ
る流体圧力により作用し、二系統からなる。一方の駆動
手段はベアリング30を軸方向にスライド移動させて係
止部材40をホルダ20から突出させ、他方の駆動手段
はホルダ20とシャフトAを摩擦係合させて両者を一体
に回転させる。この駆動手段は、主に送気路9a、9b
及び9cと、ピストン50、ピストン60から構成され
る(図7参照)。
【0030】再度図1を参照して説明すると、本発明の
好適な実施の形態ではシャフトAの軸方向に沿って三つ
の送気路9a、9b及び9cを形成する。これら三つの
送気路9a、9b及び9cのうち、中央の送気路9aは
図7に示すように送気路9aから分岐送気路17を形成
して流体圧力をピストン50に供給する。またこの両脇
の二つの送気路9b及び9cは流体圧力をピストン60
に供給する。このようにして、シャフトA内部に流体圧
力を供給するための送気路9a、9b及び9cを形成し
てピストン50、ピストン60を駆動し、紙管Bを適宜
必要な時に回転、停止させ、或いはクランプ機構10の
回転トルクを適宜調節する。ただし、送気路9a、9b
及び9cと、ピストン50、60の間に、他適切な形状
の分岐送気路を形成してもよい。以下、ピストン50を
第一ピストン50として説明し、ピストン60を第二ピ
ストン60として説明する。また、第一ピストン50と
連通する送気路9aを第一送気路9aとして説明し、第
二ピストン60と連通する送気路9b及び9cを第二送
気路9b及び9cとして説明する。第一ピストン50と
第一送気路9aを用いて、クランプを作動状態に移動さ
せ、第二ピストン60と第二送気路9b、9cを用い
て、クランプを摩擦係合状態に移動させる。ただし、第
一の実施の形態と比較して、第二の実施の形態では一組
のベアリング30のうち片方のみを移動すれば足りるた
め、第二の実施の形態に用いる第一ピストン50の数は
第一の実施の形態に用いる第一ピストン50の数のほぼ
半数で足りる。
【0031】ここで、図3及び図7〜図11を参照し
て、本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構10
の駆動方法について説明する。ただし、図7は、図1に
示したクランプ機構10のY−Y線に沿った断面図を示
し、図8の(A)は、図1に示したクランプ機構10の
X−X線に沿った断面図を示す。この際、図8に示すク
ランプ機構10は紙管Bを非作動状態で装着している。
また、この紙管Bを押圧接した作動状態のクランプ機構
10を図9に示す。尚、図7のp−p線に沿った断面か
ら眺めた図を図8と図9に示し、図7のq−q線に沿っ
た断面から眺めた図を図10と図11に示す。ただし、
図10は非摩擦係合状態のクランプ機構10を示し、図
11は摩擦係合状態のクランプ機構10を示す。ここ
で、作動状態はクランプ機構10が紙管Bを押圧接する
状態を指し、摩擦係合状態はクランプ機構10とシャフ
トAとが一体に回転する状態を指す。ただし、この摩擦
係合状態にはシャフトAに対してクランプ機構10がス
リップして各々の周速度を変化させる状態を含む。
【0032】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ
機構10は次の段階から紙管Bを押圧接するように、非
作動状態(図8参照)から作動状態(図9参照)まで変
化する。 A.送気路9aから第一ピストン50に圧搾空気を供給
し、 B.第一ピストン50をチャンバ59の内壁と密着状態
で放射方向にスライドさせて一組のベアリング30a、
30bの各々の内輪に先端部53を当接させ、そして C.第一ピストン50をさらに放射方向にスライドする
に従って、この先端部53から押圧力を及ぼしてベアリ
ング30a、30bをシャフトAの軸方向に沿って対向
して移動させて、ベアリング30a、30bと当接する
係止部材40を放射方向にホルダ20から突出させる
(図3の(B)参照)。ただし、好適には、図8及び図
9に示すように、一組のベアリング30a、30b同士
を隣り合わせに配置し、異なる組み合わせの隣り合うベ
アリング30a、30bの隙間に第一ピストン50の先
端部53を挿入するのが好ましい。
【0033】また、本発明の第一の実施の形態に係るク
ランプ機構10は次の段階からからシャフトAとクラン
プ機構10のホルダ20を摩擦係合させるように、非摩
擦係合状態(図10参照)から摩擦係合状態(図11参
照)まで変化する。 D.送気路9b、9cから第二ピストン60に圧搾空気
を供給し、 E.第二ピストン60をチャンバ69の内壁と密着状態
で放射方向にスライドさせて先端部63をホルダ20の
突条部24の内周面に対して当接させ、そして F.ホルダ20とピストン60の間に摩擦係合を生じさ
せて、シャフトAとホルダ20を一体に回転させる。 以上、本発明に係る第一の実施の形態では上記A〜C及
びD〜Fの段階を経て、シャフトA、クランプ機構10
及び紙管Bを同一方向に一体に回転する。ただし、この
状態には、突条部24の内周面と第二ピストン60の先
端部63との係合をスリップさせて、シャフトAとクラ
ンプ機構10の周速度を異なるようにシャフトA、クラ
ンプ機構10及び紙管Bを一体に回転させる状態を含
む。
【0034】次に、図12及び図13を参照して、本発
明の第二の実施の形態に係るクランプ機構10を操作す
る駆動手段について説明する。ただし、図12は、図8
の(A)に示した第一の実施の形態に係るクランプ機構
10と対比させて示した拡大図である。また、図13
は、図10の(A)に示した第一の実施の形態に係るク
ランプ機構10と対比させて示した拡大図である。本発
明の第二の実施の形態に係るクランプ機構10は次の段
階から紙管Bを押圧接するように、非作動状態から作動
状態まで変化する。 A’.送気路9aから第一ピストン50に圧搾空気を供
給し、 B’.第一ピストン50をチャンバ59の内壁と密着状
態で放射方向にスライドさせて一組のベアリング30
a、30bのうち、片方のベアリング30bのみの内輪
に先端部53を当接させ、そして C’.第一ピストン50がさらに放射方向にスライドす
るに従って、この先端部53から押圧力を及ぼしてベア
リング30bをシャフトAの軸方向に沿って移動させ
て、ベアリング30bと当接する係止部材40を放射方
向にホルダ20から突出させる(図4の(B)参照)。 ただし、好適には、図12に示すように、一組のベアリ
ング30a、30b同士を隣り合わせに配置し、異なる
組み合わせの隣り合うベアリング30b、30bの隙間
に第一ピストン50の先端部53を挿入するのが好まし
い。この場合、第二の実施の形態では、第一の実施の形
態と比較して約半数の第一ピストン50を使用すれば足
りる。尚、シャフトAとクランプ機構10のホルダ20
を摩擦係合させるように、非摩擦係合状態から摩擦係合
状態まで変化させる方法は、上記第一の実施の形態、第
二の実施の形態の双方とも共通する。故に、本発明に係
る第二の実施の形態では上記A’〜C’及びD〜Fの段
階を経て、シャフトA、クランプ機構10及び紙管Bを
同一方向に一体に回転する。ただし、この状態には、突
条部24の内周面と第二ピストン60の先端部63との
係合をスリップさせて、シャフトAとクランプ機構10
の周速度を異なるようにシャフトA、クランプ機構10
及び紙管Bを一体に回転させる状態を含む。
【0035】尚、紙管BをシャフトAから取外す方法
は、ピストン50を元の位置に復帰させると同時に弾性
部材18を用いて係止部材40を再度ホルダ20内に押
圧させ、ホルダ20と、ピストン50は送気路9aから
負圧を加えられて元の位置まで吸引される。この操作
は、上記第一及び第二の実施の形態とも同様である。
【0036】ここで図14を参照して、シャフトA内部
の上記送気路9a、9b及び9cに流体圧力として圧搾
空気を供給する方法について具体的に説明する。本発明
に係る好適な実施の形態では、シャフトA内に圧搾空気
を供給するためにシャフトAの端部側にロータリージョ
イント部70を隣接配置する(図1参照)。好適には、
ロータリージョイント部70はハウジング71とこのハ
ウジング71の両脇と当接する側部72a、72bから
なり、各々の側部72a、72bは内部にベアリングを
備えてロータリージョイント部70をシャフトA上に位
置決めする。ロータリージョイント部70は外表面上に
送気孔19a、19b及び19cを形成して、外部から
取り込んだ空気を第一送気路9aと第二送気路9b及び
9cにそれぞれ送る。この際、圧搾空気に漏れが発生す
るのを防ぐため、ハウジング71内部の各々の第一送気
路9aと第二送気路9b及び9cに対してオイルシール
73とシールリング74を備え、さらにシャフトAと接
続する側の反対側を栓77で塞ぐ。尚、送気孔19a、
19b及び19cから送られる圧搾空気は一旦シャフト
Aのまわりを360度にわたって覆う溝部75に入り、
この後、回転するシャフト内の送気路9a、9b及び9
cの各々の連通孔76に送られる。このため、シャフト
Aの回転状況に依存せず、ロータリージョイント部70
は外部からシャフトAの内部に空気を供給できる。ただ
し、ロータリージョイント部70は空気以外の流体を送
気路9a、9b及び9cに送るように構成されてもよ
い。
【0037】このようにして供給された圧搾空気は送気
路9a、9b及び9c内を通って第一ピストン50、第
二ピストン60に送られる。この際、図1に示すよう
に、送気路9a、9b及び9cはロータリージョイント
部70と反対側の端部9a’、9b’及び9c’を塞い
で、圧搾空気の漏れを防ぐ。
【0038】ここで、図15を参照して、第一送気路9
aと連通する第一ピストン50について説明する。図7
に示すように、第一ピストン50は第一送気路9aの放
射方向に配置され、かつシャフトA内部に形成されるチ
ャンバ59内にスライド自在に収容される。図15に示
すように、好適には、第一ピストン50は略円柱形状の
本体51と略円錐形状の作用部52を備え、該作用部5
2をシャフトAの外表面に向けて配置する。この際、図
15に示すように、第一ピストン50は本体51の側部
に溝部54を形成して内部にOリング58(図7参照)
を配置しチャンバ59(図7参照)内での気密性を保持
する。さらに、作用部52の中央に先端部53を形成す
る。該先端部53は、隣接するベアリング30a、30
bの各々の外輪の端部を押圧接するように形状を定め
る。第一ピストン50の先端部53は、この移動方向に
対してほぼ垂直方向にベアリング30を移動できるよう
に、ベアリング30との当接面を傾斜状に構成するのが
好ましい。また、ベアリング30と先端部53は、各々
任意の手段により、当接面の強度を向上させて、耐久性
を高めてもよい。
【0039】次に、図16を参照して、第二送気路9b
及び9cと連通する第二ピストン60について説明す
る。第二ピストン60は、シャフトAとホルダ20を摩
擦係合させるクラッチ作用を及ぼす。図7に示すよう
に、第二ピストン60は第二送気路9b、9cの軸方向
に対して放射方向に配置され、かつシャフトA内部に形
成されるチャンバ69内にスライド自在に収容される。
図16に、第二ピストン60の(A)正面図、(B)側
面図及び(C)平面図を示す。図示されるように、好適
には、第二ピストン60は略円柱形状の本体61と作用
部62を備える。また、本体61に溝部64を形成して
内部にOリング68(図7参照)を配置しチャンバ69
(図7参照)内での気密性を保持する。さらに、作用部
62の中央に摩擦係合用に突出する先端部63を形成す
る。該先端部63は、ホルダ20の突条部24の内周面
と当接するように形状を定める。第二ピストン60の先
端部63は、このほぼ移動方向に対してホルダ20の突
条部24の内周面と当接するように、当接面を曲面状に
構成するのが好ましい。また、ホルダ20の突条部24
の内周面と先端部63は、各々任意の手段により、当接
面の強度を向上させて、耐久性を高めてもよい。
【0040】尚、第一ピストン50と第二ピストン60
は機能を異にするため、通常これらピストン50、60
は部材、表面処理、強度等を異にする。また、クランプ
機構10をよりコンパクトに構成するため、本発明の実
施の形態では第一ピストン50と第二ピストン60を約
90度の角度で位相をずらして配置させている(図7参
照)。このため、好適には第二ピストン60には二つの
送気路9b、9cが使用される。
【0041】以上記載のように、本発明の第一及び第二
の実施の形態に係るクランプ機構10は主にホルダ2
0、ベアリング30a、30b及び係止部材40から構
成され、そして送気路9a、9b、9c、第一ピストン
50、及び第二ピストン60を用いて駆動される。ただ
し、送気路9a、9b、9cに圧搾空気を送るロータリ
ージョイント部70は、図14に示した実施の形態に限
定される必要はない。また、図15に示した第一ピスト
ン50は、特に先端部53にてベアリング30を軸方向
に移動させるように押圧力を及ぼすことを特徴とし、こ
れ以外の形状に構成することは任意である。そして、図
16に示した第二ピストン60は、特に先端部63にて
ホルダ20の突条部24の内周面と摩擦係合することを
特徴とし、これ以外の形状に構成することは任意であ
る。
【0042】ただし、本発明の第一の実施の形態に係る
クランプ機構10では、ホルダ20を軸支する二つのベ
アリング30a、30bの双方とも軸方向にスライド自
在に設けるため、クランプ機構10を定位置に位置決め
するためには、この端部に定置リング15を固設する必
要がある(図1、図8〜図11参照)。一方、本発明の
第二の実施の形態に係るクランプ機構10では、ホルダ
20を軸支する二つのベアリング30a、30bのう
ち、片方30aを止め輪(スナップリング)で固設する
ため、この端部に定置リング15を固設する必要をなく
すことができる(図12及び図13参照)。尚、符号1
6及び39にて示した部材は、同一部材でもよい。
【0043】故に、本発明の第一及び第二の実施の形態
に係るクランプ機構10はいずれも従来の技術と比較し
て、以下の優れた長所を有する。限られた部材から構成
でき経済的であり、軸方向の幅を小さくまとめるため同
一空間内により多数のクランプ機構を配置でき、分解が
容易でメンテナンス性に優れ、係止部材40に揺動を生
じさせずに安定したクランプ機能を提供し、機構を小さ
くまとめることでより細い幅の紙管B等を保持できるた
め実用性が高く、さらに紙管B等の被押圧面上に窪みを
残さないため商品性に優れるという長所を備える。この
ため、本発明の第一及び第二の実施の形態に係るクラン
プ機構10は様々な産業機器に応用できる。
【0044】巻取軸の説明 以下、上記クランプ機構10を利用して、クランプ機構
10の外周に紙管Bを嵌挿装着して紙やフィルム等を巻
き取る巻取軸100について説明する。尚、説明の重複
を避けるため、上記第一の実施の形態に係るクランプ機
構10を利用した巻取軸100について説明するが、第
二の実施の形態に係るクランプ機構10を利用した巻取
軸100は同様に構成可能であることを理解されたい。
【0045】図1に示したように、本発明の実施の形態
に係る巻取軸100は複数のクランプ機構10をシャフ
トAの外周に同軸状にそれぞれ軸方向に対して不動でか
つ周方向に回転自在に並列して装着させて、長手方向に
沿って複数の細幅にスリットされた紙やプラスチックフ
ィルムまたはアルミ箔等の広幅シートを細幅シート毎に
巻取る。以下、クランプ機構10を紙管ホルダ10とし
て説明する。
【0046】図1に示すように、本発明の実施の形態に
係る巻取軸100を使用するために、先ずシャフトAに
複数個の紙管ホルダ10を嵌装する。この際、これら紙
管ホルダ10の端部に定置リング15を嵌装するが、定
置リング15は固定用ビス(図示略)でもってシャフト
Aに固着されてもよく、または止め輪16(図8参照)
でもってシャフトAに固着されてもよい。そして、図8
に示すように紙管ホルダ10の外周に紙管Bを回転自由
に嵌装セットする。ただし、紙管Bは紙管ホルダ10の
幅毎に巻き取ることができる(図8参照)とともに、複
数の紙管ホルダ10に渡って巻き取る(図示略)ことも
できる。尚、図8に示した状態では、シャフトAを回転
させても紙管BにはシャフトAの回転トルクは伝達され
ない。
【0047】次に、紙管Bを押圧接させるために、紙管
ホルダ10を非作動状態(図8参照)から作動状態(図
9参照)に切り替えるように第一送気路9aから第一ピ
ストン50に圧搾空気を供給する。この場合、図9に示
すように隣接する紙管ホルダ10のベアリング30a、
30bは圧搾空気により作動した第一ピストン50の先
端部53によって押圧されるため、紙管ホルダ10内の
一組のベアリング30a、30bはシャフトAの軸方向
に沿って各々向かい合うようにスライドする(図2及び
図3参照)。これに伴いホルダ20とベアリング30
a、30bの間に配設されたチャック駒(係止部材)4
0が押圧されてホルダ20の外表面21に開口形成した
係合孔26から外方に突出して、チャック駒40が紙管
Bの内面に圧接係合する。さらに、図10及び図11に
示すように、第二送気路9b、9cから第二ピストン6
0に圧搾空気を供給して、エア圧力により作動した第二
ピストン60の先端部63によって突条部24を押圧接
触して、ホルダ20とシャフトAを摩擦係合する。この
結果、紙管ホルダ10がシャフトAと同一体に回転する
と同時に紙管Bが紙管ホルダ10と一体に回転するた
め、紙管Bの外周に紙やフィルム(図示略)が巻き取ら
れる。
【0048】ただし、ホルダ20とシャフトAの摩擦係
合状態は一定ではなく、シャフトAに対してホルダ20
がスリップすることで、両者の周速度に変化を生じさせ
ることができる。このため、本発明の実施の形態に係る
巻取軸100で細幅シートを巻き取る際に、原反側(図
示略)から繰り出されてくる広幅シートの厚みが生産上
の厚みムラから一定でないために、巻き取りが進行して
行くに従って巻き取り径が異なる場合でも、径の相違に
基づいてホルダ20がスリップすることで周速度を変化
させるため、これらシートを巻取軸上に綺麗に巻き取る
ことができる。
【0049】紙管Bの外周に紙やフィルムの巻き取りが
完了したら、送気路9a内の空気を吸引して第一ピスト
ン50用のチャンバ59の内部を負圧にする。すると、
第一ピストン50が吸引されて紙管ホルダ10内の一組
のベアリング30a、30bは各々スライドして元の位
置に復帰し、かつ弾性部材18(図1参照)の弾力によ
ってチャック駒40が元の位置に復帰する。この結果、
チャック駒40がホルダ20の係合孔26内に没入する
ので紙管ホルダ10と紙管Bとが分離される。最後に、
シャフトAの回転を停止させて巻取軸100から紙管B
を引き抜く。
【0050】このように、本発明の実施の形態に係る紙
管ホルダ10は従来の技術と比較して限定された構成要
素から構成されるため、巻取幅を大幅に限定することが
可能になる。具体的に説明すると、図17に示した特開
2001−180849号公報に開示された従来の技術
と比較して、例えば定置リング1、スライドリング2を
廃したため、本発明の実施の形態に係る紙管ホルダは、
図17に示した従来の技術では幅38mmまでの紙管B
しか保持することができなかったのに対して、幅9mm
までの紙管Bを保持することが可能になる。
【0051】また、本発明の実施の形態に係る紙管ホル
ダ10はほぼこのベアリング30a、30bの巻き張力
だけで紙管Bを保持することができ、故に本発明の実施
の形態に係る巻取軸100は従来の技術と比較して、よ
り低い張力で紙管Bを保持することができる。このた
め、従来の技術では厚さの薄いフィルムにしわが入って
いる場合には綺麗に巻き取ることができないものが多か
ったが、本発明に係る巻取軸100ではこの状況でもフ
ィルムを綺麗に巻き取ることが可能になる。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したの
で、請求項1に記載した発明によれば、ホルダ内でベア
リングをスライドさせて、該ベアリングのスライド運動
を傾斜状外周面に沿って係止部材の突出運動に直接伝達
するため、多数の部材から構成されていた従来の技術と
比較して、より限られた部材からクランプ機構を構成で
きるためより経済的であり、分解が容易なためよりメン
テナンス性に優れ、さらに作用幅をより狭くできるクラ
ンプ機構を提供することが可能になる。
【0053】次に、請求項2に記載した発明によれば、
請求項1に記載した発明の奏する効果に加え、二つのベ
アリングの間に一つの係止部材を介在させて、各々のベ
アリングを同時に対向するようにスライドさせて一つの
係止部材を押圧することで、係止部材は揺動を生じさせ
ずに滑らかに突出でき、故に操作を安定させて行うクラ
ンプ機構を提供することが可能になる。
【0054】さらに、請求項3に記載した発明によれ
ば、請求項1に記載した発明の奏する効果に加え、二つ
のベアリングの間に一つの係止部材を介在させて、一方
のベアリングのみをスライドさせて係止部材を押圧する
ことで係止部材を突出でき、故に二つのベアリングのう
ち一方のみを駆動するため駆動手段の数を減らし、さら
に二つのベアリングのうち他方を固設するため、このク
ランプ機構を両側から位置決めする定置リングのうちの
少なくとも一方を不要にすることで、より経済的に構成
できるクランプ機構を提供することが可能になる。
【0055】さらに、請求項4に記載した発明によれ
ば、請求項1〜3のいずれかに記載した発明の奏する効
果に加え、低コストでかつ簡単な構成によって、非固定
状態の係止部材を定位置に保持するとともに押圧接され
て突出した係止部材を再度ホルダ内に没入させるクラン
プ機構を提供することが可能になる。
【0056】そして、請求項5に記載した発明によれ
ば、請求項1、2または4に記載した発明の奏する効果
に加え、係止部材を突出させるピストンを互いに隣接す
るクランプ機構の間に配置することで隣接するクランプ
機構のベアリングを直接互いに反対方向に押圧させ、ま
たホルダと摩擦係合するピストンをクランプ機構の中心
付近に配置することでホルダとシャフトを一体に駆動さ
せるため、従来の技術と比較して、より無駄なく構成要
素を配置するクランプ機構を提供することが可能にな
る。
【0057】そして、請求項6に記載した発明によれ
ば、請求項1、3または4に記載した発明の奏する効果
に加え、係止部材を突出させるピストンを互いに隣接す
るクランプ機構の間に一つ置きに配置することで隣接す
るクランプ機構の一方のベアリングを押圧させ、またホ
ルダと摩擦係合するピストンをクランプ機構の中心付近
に配置することでホルダとシャフトを一体に駆動させる
ため、請求項5に記載の発明と比較してベアリングを駆
動するピストンの数を約半分に減らすことができ、故
に、より経済的なクランプ機構を提供することが可能に
なる。
【0058】そして、請求項7に記載した発明によれ
ば、請求項5または6に記載のクランプ機構を利用する
ことで、従来の技術と比較して限定された構成要素から
構成され、メンテナンス性を向上させ、さらにより細い
幅に広幅シートをスリットして巻取るとともに各紙管に
シートを適正な張力で巻き取る巻取軸を提供することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構
を利用した巻取軸を示す側面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構
を非作動状態(A)と作動状態(B)に分けて示す斜視
図である。
【図3】図2に示した、本発明の第一の実施の形態に係
るクランプ機構の非作動状態(A)と作動状態(B)を
拡大して示す図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係るクランプ機構
の非作動状態(A)と作動状態(B)を拡大して示す図
である。
【図5】ホルダを示す正面図(A)と図5(A)のV−
V線に沿った断面図(B)である。
【図6】係止部材を示す正面図(A)と側面図(B)で
ある。
【図7】図1のY−Y線に沿った断面図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構
を利用した非作動状態の巻取軸の図7のp−p線に沿っ
た断面図(A)と図8(A)のI−I線に沿った断面図
(B)を示す図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構
を利用した作動状態の巻取軸の図7のp−p線に沿った
断面図(A)と図9(A)のII−II線に沿った断面図
(B)を示す図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機
構を利用した非摩擦係合状態の巻取軸の図7のq−q線
に沿った断面図(A)と図10(A)のIII−III線に沿
った断面図(B)を示す図である。
【図11】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機
構を利用した摩擦係合状態の巻取軸の図7のq−q線に
沿った断面図(A)と図11(A)のIV−IV線に沿った
断面図(B)を示す図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態に係るクランプ機
構を利用した非作動状態の巻取軸を示す図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態に係るクランプ機
構を利用した非摩擦係合状態の巻取軸を示す図である。
【図14】ロータリージョイント部を示す断面図であ
る。
【図15】第一ピストンを示す側面図である。
【図16】第二ピストンを示す正面図(A)、側面図
(B)及び平面図(C)である。
【図17】従来技術に係る非作動状態の巻取軸(A)と
作動状態の巻取軸(B)を示す図である。
【符号の説明】
A シャフト B 被固定部材(紙管) 9a、9b、9c 送気路 10 クランプ機構(紙管ホルダ) 15 定置リング 18 弾性部材(ばね) 20 ホルダ 30 ベアリング 33、43 傾斜状外周面(端部) 39 止め輪(スナップリング) 40 係止部材(チャック駒) 50 第一ピストン 60 第二ピストン 70 ロータリージョイント部 100 巻取軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年2月3日(2003.2.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】しかしながら、特に、特開2000−32
7182号公報や特開2001−180849号公報の
開示例をはじめとする従来の技術は、多数の構成要素か
らなるため非経済的であり、また、分解に手間取るため
メンテナンス性が良好ではなかった。さらに、従来の技
術では特に軸方向の幅の大きさを大きく構成していたた
め、クランプ機構の作用幅が広まり、故に紙管ホルダに
よる紙管の巻取幅に制限が加えられていた。尚、特開2
001−180849号公報に開示された発明は、本発
明と同一の発明者によって発明されており、この開示さ
れた内容は、参照上、本発明に抱合される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明に係るクランプ機構とこの機構を利
用する巻取軸は基本的には以上のように構成されるが、
好適にはベアリングと係止部材の少なくともいずれか一
方の端部に傾斜状外周面を形成してベアリングと係止部
材を当接させる。この際、傾斜状外周面は曲面状の斜面
でもよく、または平面状の斜面でもよい。また、市販の
ベアリングは外輪の端部に面取り(丸み)を形成してい
る場合が多いため、傾斜状外周面を新たに形成する代わ
りにこの丸みをそのまま代用させてもよい。また、係止
部材は被固定部材を押圧接する面をホルダの外表面に沿
って緩やかに湾曲するように形成することが好ましい。
好適には、この係止部材は外部形状を駒形状に形成する
が、しかし上方に非固定部材である紙管との接触面を形
成しかつ下方にベアリングの端部と接触することを特徴
とする他の形状に形成してもよい。また上記クランプ機
構を操作する駆動機構は二系統のピストンよりなり、か
つ好適には空気により作動するが、他の流動体を用いて
作動してもよい。この際、ベアリングを駆動するピスト
ンは、軸方向に対して垂直方向に移動して、ベアリング
の主に内輪を押圧してもよく、あるいは、軸方向に対し
て平行に移動して、ベアリングの内輪及び外輪の双方か
ら押圧してもよい。そして、本発明に係るクランプ機構
は巻取軸以外の産業機器に応用されてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】本発明の実施の形態に係るクランプ機構1
0は、主にベアリング30の収容状態によって、第一の
実施の形態と第二の実施の形態に分けることができる。
本発明に係る第一の実施の形態では、クランプ機構10
は、図2及び図3に示すように、2つのベアリング30
の各々を係止部材40に対して対向する側から同時にス
ライドさせる(図2、図3の矢印D1a、D1b参照)こ
とにより係止部材40を係合孔から突出させる(図2、
図3の矢印D2参照)。一方、本発明に係る第二の実施
の形態では、クランプ機構10は、図4に示すように、
2つのベアリング30のうち、一方のベアリング30a
を回転自在かつ軸方向不動に固定して収容させると共
に、他方のベアリング30bのみを回転自在かつ軸方向
にスライド自在に収容させ、この軸方向に移動可能なベ
アリング30bのみを係止部材40に対してスライドさ
せる(図4の矢印D1参照)ことにより係止部材40を
係合孔から突出させる(図4の矢印D2参照)。従っ
て、本発明に係る第一の実施の形態(図3参照)と第二
の実施の形態(図4参照)の相違は、二つのベアリング
30のうちの一方を任意の固定手段39により軸方向の
移動を固定することにある。好適には、この固定手段は
止め輪(スナップリング)39であるが、他、後述する
ように、シャフトAに固定したリングにビスを係止させ
て、同様の効果を奏してもよい。このため、本発明に係
る第二の実施の形態(図4参照)では、ベアリング30
をスライド移動させる手段の数は第一の実施の形態(図
3参照)と比較して約半数でよく、また端部のクランプ
機構10を位置決めする定置リング15(図1参照)が
不要になるという効果を奏するが、具体的には後述す
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】次に、本発明の実施の形態に係るクランプ
機構10を操作する駆動手段について説明する。本発明
の実施の形態に係る駆動手段は、好適には圧搾空気であ
る流体圧力により作用し、二系統からなる。一方の駆動
手段はベアリング30を軸方向にスライド移動させて係
止部材40をホルダ20から突出させ、他方の駆動手段
はホルダ20とシャフトAを摩擦係合させて両者を一体
に回転させる。この駆動手段は、主に送気路9a、9b
及び9cと、ピストン50、ピストン60から構成され
る(図7参照)。ただし、送気路の数は3つに限定され
ず、また、ベアリング30を軸方向にスライド移動させ
るピストン50は、シャフトAの軸方向に対して垂直に
移動してもよく、または図17の符号4に示したように
平行に移動してもよいが、具体的には後述する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ
機構10は次の段階から紙管Bを押圧接するように、非
作動状態(図8参照)から作動状態(図9参照)まで変
化する。 A.送気路9aから第一ピストン50に圧搾空気を供給
し、 B.第一ピストン50を一組のベアリング30a、30
bの各々と当接させ、そして C.第一ピストン50をさらにスライドさせて、押圧力
を及ぼしてベアリング30a、30bをシャフトAの軸
方向に沿って対向して移動させて、ベアリング30a、
30bと当接する係止部材40を放射方向にホルダ20
から突出させる(図3の(B)参照)。 ただし、A〜Cに示した段階は説明上区別されている
が、実際の操作では各段階は一連の作業によって行わ
れ、例えば、段階Bと段階Cとを区別しないでもよい。
また、好適には、図8及び図9に示すように、一組のベ
アリング30a、30b同士を隣り合わせに配置し、異
なる組み合わせの隣り合うベアリング30a、30bの
間に第一ピストン50を位置決めするのが好ましい。
適には、図8及び図9に示すように、第一ピストン50
は放射方向にスライドして先端部53をベアリング30
の内輪と当接するが、しかしながら第一ピストン50は
図17の符号4に示したリング状ピストンでもよく、シ
リンダリング5によって保持されて、送気路からエア室
に圧搾空気を供給されて、シャフトAの軸方向にスライ
ドしてベアリング30の内輪及び外輪と当接して押圧力
を及ぼしてもよい。前者の場合は、各クランプ機構10
の間隔を狭めることができ、クランプ幅(巻取幅)を狭
める上で好ましい。また、後者の場合は、ベアリング3
0への押圧力を強めることができ、クランプ力(巻取
力)を高める上で好ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】また、本発明の第一の実施の形態に係るク
ランプ機構10は次の段階からシャフトAとクランプ機
構10のホルダ20を摩擦係合させるように、非摩擦係
合状態(図10参照)から摩擦係合状態(図11参照)
まで変化する。 D.送気路9b、9cから第二ピストン60に圧搾空気
を供給し、 E.第二ピストン60をチャンバ69の内壁と密着状態
で放射方向にスライドさせて先端部63をホルダ20の
突条部24の内周面に対して当接させ、そして F.ホルダ20とピストン60の間に摩擦係合を生じさ
せて、シャフトAとホルダ20を一体に回転させる。ただし、D〜Fに示した段階は説明上区別しているに過
ぎない。 以上、本発明に係る第一の実施の形態では上記
A〜C及びD〜Fの段階を経て、シャフトA、クランプ
機構10及び紙管Bを同一方向に一体に回転する。ただ
し、この状態には、突条部24の内周面と第二ピストン
60の先端部63との係合をスリップさせて、シャフト
Aとクランプ機構10の周速度を異なるようにシャフト
A、クランプ機構10及び紙管Bを一体に回転させる状
態を含む。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】次に、図12の(A)及び(B)を参照し
て、本発明の第二の実施の形態に係るクランプ機構10
を操作する駆動手段について説明する。ただし、図12
の(A)は、図8の(A)に示した第一の実施の形態に
係るクランプ機構10と対比させて示した拡大図であ
る。また、図12の(B)は、図10の(A)に示した
第一の実施の形態に係るクランプ機構10と対比させて
示した拡大図である。本発明の第二の実施の形態に係る
クランプ機構10は次の段階から紙管Bを押圧接するよ
うに、非作動状態から作動状態まで変化する。 A’.送気路9aから第一ピストン50に圧搾空気を供
給し、 B’.第一ピストン50を一組のベアリング30a、3
0bのうち、片方のベアリング30bのみと当接させ
そして C’.第一ピストン50をさらにスライドさせて、押圧
力を及ぼしてベアリング30bをシャフトAの軸方向に
沿って移動させて、ベアリング30bと当接する係止部
材40を放射方向にホルダ20から突出させる(図4の
(B)参照)。 ただし、A’〜C’に示した段階は説明上区別している
に過ぎず、また、好適には、図12の(A)に示すよう
に、一組のベアリング30a、30b同士を隣り合わせ
に配置し、各組のベアリング30a、30bのうち、そ
れぞれ外側に位置するベアリング30a、30aを止め
輪(固定手段)39で固定し、異なる組み合わせの隣り
合うベアリング30b、30bの隙間に第一ピストン5
0の先端部53を挿入するのが好ましい。この場合、第
二の実施の形態では、第一の実施の形態と比較して約半
数の第一ピストン50を使用すれば足りる。しかしなが
ら、例えば、図13の(A)に示すように、第一ピスト
ン50は図17の符号4に示したリング状ピストンでも
よく、シャフトAの軸方向にスライドしてベアリング3
0b、30bの内輪及び外輪と当接して押圧力を及ぼし
てもよい。ここで、一組のベアリング30a、30b同
士を隣り合わせに配置し、各組のベアリング30a、3
0bのうちそれぞれ外側に位置するベアリング30a、
30aを、ビス39bでシャフトAに固定したリング3
9aにより軸方向に不動に固定し、異なる組合せの隣り
合うベアリング30b、30bをリング状ピストン4に
よりシャフトAの軸方向にスライドさせる。尚、シャフ
トAとクランプ機構10のホルダ20を摩擦係合させる
ように、非摩擦係合状態から摩擦係合状態まで変化させ
る方法は、上記第一の実施の形態、第二の実施の形態の
双方とも共通する。故に、本発明に係る第二の実施の形
態では上記A’〜C’及びD〜Fの段階を経て、シャフ
トA、クランプ機構10及び紙管Bを同一方向に一体に
回転する。ただし、この状態には、突条部24の内周面
と第二ピストン60の先端部63との係合をスリップさ
せて、シャフトAとクランプ機構10の周速度を異なる
ようにシャフトA、クランプ機構10及び紙管Bを一体
に回転させる状態を含む。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】このようにして供給された圧搾空気は送気
路9a、9b及び9c内を通って第一ピストン50、第
二ピストン60に送られる。この際、図1に示すよう
に、送気路9a、9b及び9cはロータリージョイント
部70と反対側の端部9a’、9b’及び9c’を塞い
で、圧搾空気の漏れを防ぐ。ただし、上述したように送
気路の数は3つに限定されず、例えば、図13の(B)
に示すように、2つの送気路9a’、9b’を備えて、
それぞれ第一ピストン50、第二ピストン60と連通さ
せてもよい。ただし、図13の(B)は図13の(A)
のY’−Y’線に沿った断面図であって、第一ピストン
50としてリング状ピストン4を利用したときの図であ
る。また、この場合、図14に示したロータリージョイ
ント部70は外表面上に二つの送気孔を形成して、外部
から取り込んだ空気を第一送気路9a’と第二送気路9
b’にそれぞれ送る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】ここで、図15を参照して、第一送気路9
aと連通する第一ピストン50について説明する。図7
に示すように、好適には、第一ピストン50は第一送気
路9aの放射方向に配置され、かつシャフトA内部に形
成されるチャンバ59内にスライド自在に収容される。
図15に示すように、好適には、第一ピストン50は略
円柱形状の本体51と略円錐形状の作用部52を備え、
該作用部52をシャフトAの外表面に向けて配置する。
この際、図15に示すように、第一ピストン50は本体
51の側部に溝部54を形成して内部にOリング58
(図7参照)を配置しチャンバ59(図7参照)内での
気密性を保持する。さらに、作用部52の中央に先端部
53を形成する。該先端部53は、隣接するベアリング
30a、30bの各々の外輪の端部を押圧接するように
形状を定める。第一ピストン50の先端部53は、この
移動方向に対してほぼ垂直方向にベアリング30を移動
できるように、ベアリング30との当接面を傾斜状に構
成するのが好ましい。また、ベアリング30と先端部5
3は、各々任意の手段により、当接面の強度を向上させ
て、耐久性を高めてもよい。ただし、第一ピストン50
は図15に示した形態に限定されず、例えば、図13の
(A)または図17の(A)及び(B)に示したよう
に、リング状ピストン4として構成されてもよい。尚、
このリング状ピストンのより具体的な構成については限
定しない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】以上記載のように、本発明の第一及び第二
の実施の形態に係るクランプ機構10は主にホルダ2
0、ベアリング30a、30b及び係止部材40から構
成され、そして送気路9a、9b、9c、第一ピストン
50、及び第二ピストン60を用いて駆動される。ただ
し、図7に示した送気路9a、9b、9c、または図1
3の(B)に示した送気路9a’、9b’に圧搾空気を
送るロータリージョイント部70は、図14に示した実
施の形態に限定される必要はない。また、図15に示し
た第一ピストン50は、特に先端部53にてベアリング
30を軸方向に移動させるように押圧力を及ぼすことを
特徴とし、これ以外の形状に構成することは任意であ
る。この際、第一ピストン50はシャフトAの軸方向に
対して垂直に移動してもよく、または平行に移動しても
よい。そして、図16に示した第二ピストン60は、特
に先端部63にてホルダ20の突条部24の内周面と摩
擦係合することを特徴とし、これ以外の形状に構成する
ことは任意である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構
を利用した巻取軸を示す側面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構
を非作動状態(A)と作動状態(B)に分けて示す斜視
図である。
【図3】図2に示した、本発明の第一の実施の形態に係
るクランプ機構の非作動状態(A)と作動状態(B)を
拡大して示す図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係るクランプ機構
の非作動状態(A)と作動状態(B)を拡大して示す図
である。
【図5】ホルダを示す正面図(A)と図5(A)のV−
V線に沿った断面図(B)である。
【図6】係止部材を示す正面図(A)と側面図(B)で
ある。
【図7】図1のY−Y線に沿った断面図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構
を利用した非作動状態の巻取軸の図7のp−p線に沿っ
た断面図(A)と図8(A)のI−I線に沿った断面図
(B)を示す図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機構
を利用した作動状態の巻取軸の図7のp−p線に沿った
断面図(A)と図9(A)のII−II線に沿った断面図
(B)を示す図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機
構を利用した非摩擦係合状態の巻取軸の図7のq−q線
に沿った断面図(A)と図10(A)のIII−III線に沿
った断面図(B)を示す図である。
【図11】本発明の第一の実施の形態に係るクランプ機
構を利用した摩擦係合状態の巻取軸の図7のq−q線に
沿った断面図(A)と図11(A)のIV−IV線に沿った
断面図(B)を示す図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態に係るクランプ機
構を利用した非作動状態の巻取軸を示す図(A)と、非
摩擦係合状態の巻取軸を示す図(B)である。
【図13】ベアリングを移動する駆動手段としてリング
状ピストンを利用した、本発明の第二の実施の形態に係
るクランプ機構を利用した非摩擦係合状態の巻取軸を示
す図(A)と、図13の(A)のY’−Y’線に沿った
断面図(B)である。
【図14】ロータリージョイント部を示す断面図であ
る。
【図15】第一ピストンを示す側面図である。
【図16】第二ピストンを示す正面図(A)、側面図
(B)及び平面図(C)である。
【図17】従来技術に係る非作動状態の巻取軸(A)と
作動状態の巻取軸(B)を示す図である。
【符号の説明】 A シャフト B 被固定部材(紙管)4 リング状ピストン(第一ピストン) 9a、9b、9c 送気路 10 クランプ機構(紙管ホルダ) 15 定置リング 18 弾性部材(ばね) 20 ホルダ 30 ベアリング 33、43 傾斜状外周面(端部) 39 固定手段(止め輪、スナップリン
グ) 40 係止部材(チャック駒) 50 第一ピストン 60 第二ピストン 70 ロータリージョイント部 100 巻取軸
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主にホルダ、ベアリング及び係止部材か
    ら構成されるクランプ機構であって、前記ホルダは内部
    に前記ベアリングを収容するとともに外表面に開口した
    係合孔に前記係止部材を出没自在に収容し、この際前記
    ベアリングと前記係止部材の少なくともいずれか一方の
    端部に傾斜状外周面を形成して前記ベアリングと前記係
    止部材を当接させ、駆動手段により前記ベアリングをス
    ライドさせることにより前記係止部材を前記傾斜状外周
    面に沿って前記係合孔から突出させることを特徴とする
    クランプ機構。
  2. 【請求項2】 前記ホルダは内部を二つのチャンバに分
    けて一組の前記ベアリングを回転自在かつ軸方向にスラ
    イド自在に収容させて、前記ベアリングの各々を前記係
    止部材に対して対向する側から前記駆動手段により同時
    にスライドさせることにより前記係止部材を前記係合孔
    から突出させることを特徴とする請求項1に記載のクラ
    ンプ機構。
  3. 【請求項3】 前記ホルダは内部を二つのチャンバに分
    けて一組の前記ベアリングを収容させ、この際、一方の
    ベアリングを回転自在かつ軸方向にスライド自在に収容
    させると共に他方のベアリングを回転自在かつ軸方向不
    動に固定して収容させて、前記一方のベアリングを前記
    係止部材に対して前記駆動手段によりスライドさせるこ
    とにより前記係止部材を前記係合孔から突出させること
    を特徴とする請求項1に記載のクランプ機構。
  4. 【請求項4】 前記ホルダと前記係止部材は各々外表面
    に渡る溝部を形成し、該溝部内に弾性部材を挿通して前
    記係止部材を前記ホルダの前記係合孔内に押圧してなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクラ
    ンプ機構。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は流体圧力で作用する二系
    統のピストンによりなり、一方のピストンは互いに隣接
    する前記クランプ機構の間に配置されて前記ベアリング
    に作用するように設けられ、他方のピストンは前記クラ
    ンプ機構の中心付近に配置されて前記ホルダと摩擦係合
    するように設けたことを特徴とする請求項1、2または
    4に記載のクランプ機構。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は流体圧力で作用する二系
    統のピストンによりなり、一方のピストンは互いに隣接
    する前記クランプ機構の間に一つ置きに配置されて前記
    一方のベアリングに作用するように設けられ、他方のピ
    ストンは前記クランプ機構の中心付近に配置されて前記
    ホルダと摩擦係合するように設けたことを特徴とする請
    求項1、3または4に記載のクランプ機構。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の前記クランプ
    機構を利用する巻取軸であって、この際前記クランプ機
    構は前記ホルダ上に紙やフィルム等を巻取る紙管を装着
    してなることを特徴とする巻取軸。
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