JP2002058452A - 骨密度改善機能を有するカルシウム含有食品組成物 - Google Patents

骨密度改善機能を有するカルシウム含有食品組成物

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JP2002058452A JP2000245439A JP2000245439A JP2002058452A JP 2002058452 A JP2002058452 A JP 2002058452A JP 2000245439 A JP2000245439 A JP 2000245439A JP 2000245439 A JP2000245439 A JP 2000245439A JP 2002058452 A JP2002058452 A JP 2002058452A
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雅彦 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カルシウムの体内への吸収性の向上およびそれ
による骨密度の改善。 【解決するための手段】 コンドロイチンおよびイソフ
ラボンを同時に配合してなるカルシウム塩を含有する骨
密度改善機能を有するカルシウム含有組成物。 【作用効果】 摂取したカルシウムがコンドロイチンお
よびイソフラボンの相乗作用によって体内への吸収を促
進されかつ骨密度を顕著に増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は骨密度改善機能を有
するカルシウム組成物に関し、特にカルシウムに対して
コンドロイチンとイソフラボンとを配合して含有する骨
密度改善機能を有するカルシウム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決すべき課題】食生活にお
いて摂取されるカルシウムはいわゆる骨カルシウムとし
ての主要成分であると共に血液中等では生理・代謝に不
可欠な電解質イオンの一種である。一日のカルシウムの
必要摂取量は約600mgであるが現状での平均カルシ
ウム摂取量はこの値を下回るものとされている。カルシ
ウムの不足は骨粗しょう症や歯周病の進行に密接に関連
付けて考えられており、また児童の集中力の低下や情緒
不安定も食事の内容の変化に伴なうカルシウム分の不足
に起因するとするとの指摘もある。
【0003】カルシウムの不足し勝ちな摂取量を補うた
めに、カルシウムを強化、改質して含むいわゆる健康食
品、機能食品や種々のサプリメントが提供されている
が、本発明者はカルシウム塩にコンドロイチン硫酸を添
加することによりカルシウムの生体内への吸収(腸管吸
収率)が著しく増加することを発見し、かかるコンドロ
イチン硫酸を含む易吸収性カルシウム組成物に関する発
明をすでに出願している(特開平9一4723号)。
【0004】前記文献に記載されている易吸収性カルシ
ウム組成物はすでに実用化段階にあり実績を重ねている
が、本発明者等はさらに研究、開発を重ね、コンドロイ
チンの有するカルシウム吸収性の促進に加えて、特に摂
取したカルシウム分が腸管から血中に移行した後、骨カ
ルシウムとして確実に吸収・固定され最終的に骨密度の
向上につながる手段を追求した。
【0005】カルシウムの摂取に際してコンドロイチン
を併用することによってすでに述べたようにその腸管吸
収率が著しく増大するが、この実験、研究の段階でそれ
に伴って骨密度も増加していることが発見された。こゝ
で本発明者はこの場合コンドロイチンを含むカルシウム
組成物にさらにイソフラボンを配合することにより前記
骨密度の増加率がさらに著しく改善されることを発見し
た。
【0006】イソフラボンはたとえばマメ科植物である
大豆の種子等からゲニスティン、ダイゼインおよびこれ
らの配糖体として得られ、ダイズイソフラボンについて
骨粗しょう症の予防や治療についての多くの報告があ
る。イソフラボンはそのエストロゲン様作用によって破
骨細胞を抑制して骨の退化速度を緩和するものとされて
いる。
【0007】前記発明ではカルシウムに対するコンドロ
イチンの配合料は0.2ないし5重量%の範囲が好適で
あり、この上限を超えてコンドロイチンを添加してもそ
の腸管吸収率が逆に低下することが実験によって確認さ
れている。一方イソフラボンには形成された骨組織から
のカルシウムの流出を抑制する効果はあるが、それ自体
でカルシウムの吸収性を向上させることは知られていな
い。カルシウムの吸収および流出抑止ならびにそれらの
間の関連は必ずしも明らかではないが、本発明者等はカ
ルシウムの吸収性を向上させるコンドロイチンと一旦骨
組織を形成した後のカルシウムの破壊ないしは流出を抑
止するイソフラボンの効果に着目し、これらを合せてカ
ルシウムに配合する実験を行った結果、後述するように
それらを添加しない場合はもとより、コンドロイチン、
イソフラボンを単独で配合する場合に比較しても骨密度
が著しく増加することを発明した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は、コ
ンドロイチンおよびイソフラボンを配合してなるカルシ
ウム塩を含有する骨密度改善機能を有するカルシウム含
有食品組成物によって解決される。
【0009】本発明におけるカルシウムに対するコンド
ロイチンの添加は微量でもすでに吸収性改善の効果を示
すが0.2〜5重量%の範囲が好ましく、5重量%を超
えると逆にその効果が低下する。一方イソフラボンは目
的に応じた量で摂取され、またこの量は日常の食生活に
よっても異なるが、成人で少なくとも10mg/日程
度、好ましくは約20mg/日程度を補給することが望ま
しく、一方過剰に摂取してもそれ以上の有為な効果は認
められない。
【0010】後述する実験例においても示すように、イ
ソフラボンの好ましい摂取量である20mg/日によっ
て得られる骨密度の増加率がコンドロイチン硫酸の併用
によって著しく伸びる理由は必ずしも明らかではない
が、骨組織の形成、維持に関して異なった作用機序を有
するものと推定されるコンドロイチンとイソフラボンと
を同時にカルシウムに配合することによって生じる両者
の間の何等かの相乗作用によるもと考えられる。
【0011】本発明のカルシウム組成物におけるコンド
ロイチンは動物界に広くみられるスルホムコ多糖類であ
り、同様の多糖類に属するヒアルロ硫酸、ケラト硫酸、
ヘパリン等によってもコンドロイチンと同様な効果が認
められる。コンドロイチン硫酸としての好ましい使用量
は0.1〜5重量%である。イソフラボンの一般的な例
は大豆イソフラボンであり、その骨密度増加についての
有効な使用量は約20mg/日である。
【0012】前記コンドロイチンおよびイソフラボンは
骨カルシウムの吸収の改善のために用いるものであるか
ら実際の摂取形態としてはカルシウム自体に配合して用
いることが好ましく、基材としてのカルシウムは天然も
しくは合成のカルシウム塩の形態たとえば炭酸カルシウ
ム等の無機塩、又は酢酸、L−乳酸、クエン酸、リンゴ
酸、アスコルビン酸等の有機酸のカルシウム塩が好まし
い。実際のカルシウム組成物においてはこれらをさらに
ビタミン、甘味料、香料とともに用いて多機能化し、か
つ摂取しやすいものとすることが好ましい。
【0013】
【実施例】本発明のカルシウム組成物における前記コン
ドロイチンおよびイソフラボンの効果を以下に示す実施
例によって具体的に説明する。
【0014】ー実験例ー コンドロイチンおよびイソフラボンによるカルシウムの
骨量増加効果を実際に評価するためこれらを全く含まな
いカルシウム組成物、夫々単独でもしくは併合して含有
するカルシウム組成物を含む飼料を調製しラットを飼育
しその骨密度を測定した。
【0015】ー実験材料(飼料)ー (1)オリエンタルA食変型低カルシウム飼料(低カル
シウム飼料) (2)オリエンタル標準A配合飼料(標準量のカルシウ
ムを含有する飼料) (3)イソフラボン飼料:オリエンタル標準A配合飼料
5.6kgに対して、イソフラボン0.52kgを添加
(イソフラボン含有料:約20mg相当) (4)イソフラボン/炭酸カルシウム飼料;オリエンタ
ル標準A配合飼料5.6kgに対して炭酸カルシウム1
kg(Ca:40%)およびイソフラボン0.528kg
を添加 (5)ユニカル飼料:オリエンタル標準A配合飼料5.
68kgに対して、ユニカル(登録商標名)(コンドロ
イチンを1重量%含む天然カルシウム塩)2.0kgを
添加 (6)コンドロイチン・イソフラボン飼料:オリエンタ
ル標準A配合飼料5.6kgに対して、ユニカル(登録
商標名)2.0kg、イソフラボン0.528kgを添
加.
【0016】ー実験材料(動物)ー 生後5週齢のWISTAR系雄ラット40匹を無作為に
5群に分ける。 (i) 対象群:低カルシウム飼料(1)と蒸留水で3週
間飼育後標準飼料(2)に切換え3週間飼育する。 (ii) イソフラボン群:低カルシウム飼料(1)と蒸留
水で3週間飼育後、イソフラボン飼料(3)に切換え3
週間飼育する。 (iii) イソフラボン+炭酸カルシウム群:低カルシウ
ム飼料(1)と蒸留水で3週間飼育後イソフラボン+炭
酸カルシウム飼料4)に切換え3週間飼育する。 (iv) コンドロイチン:低カルシウム飼料と蒸留水で3
週間飼育後、コンドロイチン飼料に切換え3週間飼育す
る。 (v) コンドロイチン・イソフラボン群:低カルシウム飼
料(1)と蒸留水で3週間飼育後、コンドロイチン・イソ
フラボン飼料(6)に切換え3週間飼育する。
【0017】
【表1】 各群(i)〜(v)はいずれも低カルシウム飼料(1)
で3週間飼育した後、夫々の飼料(2)〜(6)によっ
て3週間飼育した。
【0018】ー検査方法(骨密度測定)ー 軟X線像を用いて各測定部位(頚骨)の濃度をアルミ等量
基準値と比較し換算数値化した。測定の結果を各群につ
いて10匹の平均値とし対象群の場合の数値を100と
して下記表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2の結果が示すように、頚骨の増量(骨
密度)は対象群における100に比較してイソフラボン
単独の場合で113.8イソフラボン+炭酸カルシウム
の場合119.7%コンドロイチン単独の場合で12
0.5であり夫々約14%および20%の増加が認めら
れたが、特にイソフラボンおよびコンドロイチンを合わ
せて含む場合の値は127.9であって骨密度増大効果
は対象群よりも28%増大した。
【0021】ー用途例ー 前記実験例の結果によりカルシウムに対してコンドロイ
チンと骨粗しょう症とを配合することによって骨量の著
しい増加が認められたので、これらを目的としてカルシ
ウムを効果的に摂取するために次のような組成物を調製
した。
【0022】用途例1 前記組成の原料を計量し、混合した後、打錠して平均8
mmの粒径に篩分けして粒状製品としてカルシウム1g
当たり、コンドロイチン硫酸の含有量は1重量%であり
イソフラボンの含有量は21mg/4錠であった。
【0023】用途例2:顆粒剤 前記組成の原料を計量し、粉砕、造粒後に平均約1mm
の粒径の篩分けし、マグネット処理して製品とした。コ
ンドロイチン硫酸の含有量は用途例1と同様であり、イ
ソフラボンの含有量は15mg/7.5gであった。
【0024】
【発明の効果】本発明のカルシウム組成物はカルシウム
に対して0.1〜5重量%のコンドロイチンを含有し、
さらに骨密度向上において効果のあるイソフラボンを有
効量(たとえば10〜20mg)で配合しているので、
カルシウムを効果的に体内に吸収させることができ、特
に骨密度をイソフラボン単独で使用する場合に比較して
著しく増大させることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンドロイチンおよびイソフラボンを配
    合してなるカルシウム塩を含有する骨密度改善機能を有
    するカルシウム含有食品組成物。
  2. 【請求項2】 カルシウムを基準として0.2〜5重量
    %のコンドロイチン硫酸および有効量のイソフラボンを
    カルシウムに対して配合してなる請求項1記載の骨密度
    改善機能を有するカルシウム含有食品組成物。
  3. 【請求項3】 前記組成物の基準としてのカルシウムが
    L−乳酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、グルコン
    酸、L−アスコルビン酸および酢酸からなる群より選ば
    れる前記請求項1記載のカルシウム含有食品組成物。
  4. 【請求項4】 前記カルシウム組成物の所定服用量に対
    して10〜40mgのイソフラボンを含有する請求項2
    記載のカルシウム含有食品組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010150144A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Oji Cornstarch Co Ltd 骨密度減少抑制組成物

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