JP2002056612A - 車載用オーディオ再生システム - Google Patents

車載用オーディオ再生システム

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JP2002056612A
JP2002056612A JP2000238128A JP2000238128A JP2002056612A JP 2002056612 A JP2002056612 A JP 2002056612A JP 2000238128 A JP2000238128 A JP 2000238128A JP 2000238128 A JP2000238128 A JP 2000238128A JP 2002056612 A JP2002056612 A JP 2002056612A
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JP
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digital
signal processing
signal
audio
unit
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JP2000238128A
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Takashi Imai
隆 今井
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メディアの種類の異なる複数のデジタルオー
ディオ再生機能を有する車載用オーディオ再生システム
にあって、システムに組み込むオーディオ再生機能の多
種多様化と、システム全体の省スペース化を両立して達
成することを可能にするとともに、たとえば仕様変更あ
るいはバグ修正なども簡単かつ迅速に対応することを可
能にする。 【解決手段】 メディアの種類に応じた特定データ形式
のデジタル信号を読み出す複数のデジタル信号読出手段
(11,21,31,41)を設けるとともに、この複
数のデジタル信号読出手段のデジタル読出信号をDSP
(デジタル・シグナル・プロセッサ)を使って共通デー
タ形式のデジタル・オーディオ信号に復調処理させるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種類の異なる複数
のメディアのデジタルオーディオ再生機能を有する車載
用オーディオ再生システムに関し、たとえばCD(Com
pact Disc)、MD(Mini Disc)、デジタルオーデ
ィオ放送、半導体メモリー(ソリッドステート媒体)な
どのデジタル情報メディアをオーディオ再生情報源とす
るシステムに利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の車載用オーディオ再生システムで
は、情報メディアのデジタル化および多様化に伴い、シ
ステムに組み込むデジタル・オーディオ再生機能の種類
が増える傾向にある(特開平10−274542号公報
参照)。
【0003】図4は、種類の異なる複数のメディアのオ
ーディオ再生機能を組込んだ車載用オーディオ再生シス
テムの構成例を示す。
【0004】同図に示すシステムは、デジタル・オーデ
ィオ再生機能として、CD再生ユニット1、MD再生ユ
ニット2、デジタル・オーディオ放送受信ユニット(チ
ューナー)3、およびメモリー再生ユニット(ソリッド
ステートプレイヤー)4を有するとともに、これらのメ
ディアから1つを選択する選択回路51、選択されたメ
ディアのデジタル出力をアナログ信号に変換するDAC
(デジタル・アナログ変換器)52、再生音の音量調整
回路53、オーディオアンプ54、スピーカ55、およ
びシステム制御用MPU(マイクロプロセッサ)6など
を有する。
【0005】各ユニット(デジタル・オーディオ再生機
能)1〜4はそれぞれ、情報メディアの種類に応じた特
定データ形式のデジタル信号を読み出す信号読出部1
1,21,31,41(以下、11〜41)と、読み出
した特定データ形式のデジタル信号をメディアの種類に
応じた信号処理方式で共通データ形式のデジタル・オー
ディオ信号に復調処理するデジタル信号処理部15,2
5,35,45(以下、15〜45)によって構成され
ている。
【0006】すなわち、CD再生ユニット1は、光ピッ
クアップ(図示省略)およびプリアンプ部12とサーボ
制御部13などを含むデジタル信号読出部11と、EF
M(Eight to Fourteen Modulation)変換および誤
り訂正処理部16などを含むデジタル信号処理部15と
によって構成される(特開平11−265552号参
照)。
【0007】この場合、信号読出部11では、記憶媒体
(情報メディア)であるCDから、CD規格にしたがっ
て記録された特定データ形式のデジタル信号を読み出
す。信号処理部15では、その特定データ形式のデジタ
ル読出信号に対して、8ビット→14ビット変換(EF
M変換)、デインターリーブ、誤り訂正などの復調処理
を行う。この復調処理により、所定ビット数の2進符号
列からなる共通データ形式のデジタル・オーディオ信号
を得ることができる。このデジタル・オーディオ信号は
各メディアに共通の仕様を有するDAC52でアナログ
変換して音響再生することができる。
【0008】同様に、MD再生ユニット2も、MD規格
にしたがって記録された特定データ形式のデジタル信号
を読み出す信号読出部21と、その特定データ形式のデ
ジタル読出信号を共通データ形式のデジタル・オーディ
オ信号に復調するデジタル信号処理部25を有する(特
開平2000−11543号参照)。
【0009】この場合、信号読出部21は、光ピックア
ップおよびプリアンプ部22、サーボ制御部23、およ
びADIP(ADdress In Pre-groove on Recordabl
e Disc)デコーダ24などを有する。また、信号処理部
25は、EFM変換および誤り訂正処理部26、ATR
AC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)規
格のオーディオ伸長部27などを有する。
【0010】デジタル放送受信ユニット3は、VHF,
UHF,あるいはSHF帯(数百MHz〜数GHz)の
無線信号を受信して数MHz程度のベースバンドに周波
数変換する無線受信部(RF Front end)32、ベースバ
ンドに周波数変換された受信信号をデジタル化するAD
C(アナログ・デジタル変換器)33、OFDM(Ort
hogonal Freqency Division Multiplexing:直交周
波数分割多重)復調部34などによって、デジタル信号
読出部31が構成されている。この信号読出部31から
出力されるデジタル読出信号(この場合は、受信信号)
から上述した共通データ形式のデジタル・オーディオ信
号を復調するデジタル信号処理部35は、誤り訂正部3
6、MPEG(MPEG1 Audio LayerII,MPEG2 Audio Laye
rII)規格のオーディオ伸長部37によって構成される
(特開平2000−13264号参照)。
【0011】メモリー再生ユニット4は、情報メディア
である半導体メモリーからMP3やATRAC規格でデ
ータ圧縮されたデジタルオーディオデータを読み取るメ
モリー・インターフェイス(I/F)42が、デジタル
信号読出部41を形成している。この信号読出部41に
て読み出されたデジタル信号を上記共通データ形式のデ
ジタル・オーディオ信号に復調するデジタル信号処理部
45は、MP3やATRAC規格のデータ伸長を行うオ
ーディオ伸長部46によって構成される。
【0012】上述した複数のユニット1〜4にてそれぞ
れに復調処理されたデジタル・オーディオ信号は、選択
回路51でいずれか一つだけが任意に切替選択される。
選択されたデジタル読出信号はDAC52でアナログ変
換された後、音量調整回路53を介してオーディオアン
プ54に入力され、そこでパワー増幅されてスピーカ5
5に入力されることにより、音響再生される。システム
制御用MPU6は、上記デジタル・オーディオ信号の選
択操作や音量調整などのコンソール操作を支援する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0014】すなわち、上述した車載用オーディオ再生
システムでは、そこに組み込まれている複数のデジタル
・オーディオ再生機能(ユニット1〜4)のそれぞれ
が、メディアの種類に応じた独自のデジタル信号処理部
15〜45を有している。各信号処理部15〜45はそ
れぞれ専用のLSI(大規模集積回路)によって構成さ
れ、各LSIはそれぞれ必要な外付け部品とともに実装
されている。
【0015】他方、車載用オーディオ再生システムで
は、限られたコンソールスペース内に運転等の妨げとな
らないようにコンパクトに収納する必要があるため、実
装スペースの縮小に対する要求条件が非常に厳しい。こ
のような制約下にて、それぞれが独自のデジタル信号処
理部15〜45を有する複数のオーディオ再生機能(1
〜4)をコンパクトに組み込むことは非常に困難であ
る。
【0016】また、車載用オーディオ再生システムで
は、前述したように、情報メディアの多様化に伴って、
システムに組み込むオーディオ再生機能の種類が増え続
けているが、そのオーディオ再生機能の種類を追加する
ためには、その都度、専用のLSIを開発する必要があ
る。また、再生機能の種類は同じであっても、仕様や規
格の高度化(バージョンアップ)などによる設計変更の
必要頻度も高くなってきたが、この場合にも、その変更
に応じた専用のLSIを開発する必要があった。
【0017】このように、車載用オーディオ再生システ
ムでは、システムに組み込む再生機能の多種多様化に対
する要求があるものの、これを車載用として必要な省ス
ペース化と両立させることが非常に困難であるという問
題があった。
【0018】さらに、設計変更やバグ修正などは、専用
LSIをハード的に修正して再度作り直すところから行
わなければならないため、期間と費用がかかるほかに、
迅速な対応ができないという問題があった。
【0019】本発明は、以上のような背景を鑑みたなさ
れたものであって、その目的は、車載用オーディオ再生
システムにあって、そのシステムに組み込むオーディオ
再生機能の多種多様化と、システム全体の省スペース化
を両立して達成することを可能にするとともに、たとえ
ば設計変更あるいはバグ修正などにも簡単かつ迅速に対
応することを可能にする、という技術を提供することに
ある。
【0020】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0022】すなわち、本発明は、種類の異なる複数の
メディアのデジタルオーディオ再生機能を有する車載用
オーディオ再生システムにおいて、複数種類のデジタル
情報メディアのそれぞれに個別に対応して設けられ、メ
ディアの種類ごとにそのメディアの種類に応じた特定デ
ータ形式のデジタル信号を読み出す複数のデジタル信号
読出手段と、上記複数のデジタル信号読出手段のデジタ
ル読出信号を切替選択する選択手段と、選択されたデジ
タル読出信号をメディアの種類に応じた信号処理方式で
共通データ形式のデジタル・オーディオ信号に復調処理
するデジタル信号処理手段と、上記共通データ形式のデ
ジタル・オーディオ信号をアナログ変換して音響再生す
るオーディオ再生部と、上記デジタル信号処理手段がメ
ディアの種類ごとに実行する複数種類の信号処理プログ
ラムを格納する記憶手段と、上記デジタル信号処理手段
にメディアの種類に応じた信号処理プログラムをロード
して実行させる制御手段と、を設けるようにした。
【0023】ここで、デジタル信号処理手段は、例えば
汎用デジタル信号プロセッサいわゆるDSP(Digital
Signal Processor)であり、パソコン(パーソナル
・コンピュータ)やシステム制御用などに使用されてい
る一般制御用MPU(MicroProcessor Unit)とは別
種の処理ユニットである。具体的には、通常のMPUは
ノイマン・アーキテクチャーを基本にして構成され、そ
の処理機能は論理演算(ALU)が主であって、データ
領域とプログラム領域の区別がない。DSPの場合は、
ハーバード・アーキテクチャーなどと呼ばれる信号処理
専用のアーキテクチャーが導入され、演算に特化した処
理機能を有するとともに、信号処理機能に特化するため
にデータ領域とプログラム領域が分離されている。
【0024】上記手段によれば、従来は複数のデジタル
・オーディオ再生機能がそれぞれ独自に有していたデジ
タル処理部(15〜45)の機能を一つの汎用DSPで
切り替えながら実現させることができる。これにより、
車載用オーディオ再生システムにあって、そのシステム
に組み込むオーディオ再生機能の多種多様化と、システ
ム全体の省スペース化を両立して達成することを可能に
するとともに、たとえば設計変更やバグ修正などにも簡
単かつ迅速に対応することを可能にする、という目的を
達成することができる。
【0025】また、望ましくは、デジタル信号処理手段
が実行する信号処理プログラムを外部から転送してロー
ドさせるインターフェイス手段を設ける。これにより、
そのインターフェイス手段を介して外部から新しい機能
の信号処理プログラムを随時導入させることが可能にな
り、新しい再生機能の追加、あるいは組み込んである再
生機能のバグ対策やバージョン変更等をさらに簡単に行
うことができる。
【0026】さらに、複数種類の信号処理プログラムを
単一の記憶媒体に格納する。これにより、メモリーの実
装数を減らすことができるので、構成をさらに簡略化す
ることができる。
【0027】また、デジタル信号処理手段内に、使用頻
度の高い信号処理プログラムを格納する書換可能なプロ
グラム・キャッシュメモリーを内蔵させ、このキャッシ
ュメモリーを介して信号処理プログラムの転送およびロ
ードを行わせるように構成すると良い。これにより、信
号処理プログラムを、デジタル信号処理手段に転送およ
びロードさせる時間(平均時間)を短縮させることがで
きるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面を参照しながら説明する。
【0029】なお、図1〜図3において、図1と同一符
号が付された部位は同一あるいは相当部分を示す。
【0030】図1は本発明の技術が適用された車載用オ
ーディオ再生システムの第1実施形態を示す。
【0031】同図に示すシステムは、CD再生ユニット
1、MD再生ユニット2、デジタル・オーディオ放送受
信ユニット3、メモリー再生ユニット4、選択回路5
1、DAC52、音量調整回路53、オーディオアンプ
54、スピーカ55、システム制御用MPU6、汎用D
SP7、プログラム格納用メモリー71〜74などによ
って構成されている。
【0032】ここで、CD再生ユニット1、MD再生ユ
ニット2、デジタル・オーディオ放送受信ユニット3、
メモリー再生ユニット4はそれぞれ、情報メディアの種
類に応じた特定データ形式のデジタル信号を読み出すデ
ジタル信号読出部11〜41だけを有する。
【0033】すなわち、CD再生ユニット1は、光ピッ
クアップおよびプリアンプ部22、サーボ制御部23、
およびADIPデコーダ24からなる信号読出部11だ
けで構成されている。同様に、MD再生ユニット2は、
光ピックアップおよびプリアンプ部22、サーボ制御部
23、およびADIPデコーダ24からなる信号読出部
21だけで構成されている。また、デジタル・オーディ
オ放送受信ユニット3は、無線信号を受信してベースバ
ンドに周波数変換する無線受信部32、ベースバンドに
周波数変換された受信信号をデジタル化するADC3
3、およびOFDM34からなる信号読出部31だけで
構成されている。メモリー再生ユニット4は、デジタル
信号読出部41として、メモリー・インターフェイス
(メモリーI/F)42だけを有する。選択回路51
は、上記複数のデジタル信号読出部11〜41がそれぞ
れに出力する特定データ形式のデジタル読出信号を切替
選択する。
【0034】この実施例のオーディオ再生システムにお
いては、選択回路51とDAC52との間に汎用DSP
7が設けられ、この汎用DSP7にはメモリー71〜7
4が接続されている。そして、このプログラム格納用メ
モリー71〜74には、上記汎用DSP7がメディアの
種類に応じて実行する複数種類のデジタル信号処理プロ
グラムが格納される。汎用DSP7は、これらのプログ
ラムに従って、切替選択されたデジタル読出信号をメデ
ィアの種類に応じた信号処理方式で共通データ形式のデ
ジタル・オーディオ信号に復調処理する。
【0035】具体的には、メモリー71には、CDから
読み出された特定データ形式のデジタル読出信号を共通
形式のデジタル・オーディオ信号に復調するための信号
処理プログラム(EFM変換、誤り訂正)が格納されて
いる。また、メモリー72には、MDから読み出された
特定データ形式のデジタル読出信号を共通形式のデジタ
ル・オーディオ信号に復調するための信号処理プログラ
ム(EFM変換、誤り訂正、ATRAC伸張)が格納さ
れている。メモリ−73には、特定データ形式のデジタ
ル受信信号(デジタル読出信号)を共通形式のデジタル
・オーディオ信号に復調するための信号処理プログラム
(誤り訂正、MPEG2伸長)が格納されている。さら
に、メモリー74には、メモリーインターフェイス42
を介して入力される特定データ形式のデジタル読出信号
からMP3やATRAC規格のデータ伸長を行うデジタ
ル信号処理プログラムが格納されている。
【0036】上記メモリー71〜74にそれぞれ格納さ
れているデジタル信号処理プログラムは選択回路51の
切替選択に連動して選択的に読み出され、上記汎用DS
P7に転送およびロードされる。汎用DSP7は、ロー
ドされたプログラムに従って動作し、入力されたデジタ
ル読出信号に対応した復調処理を行なう。
【0037】上記汎用DSP7によって復調処理された
共通データ形式のデジタル・オーディオ信号は、DAC
52でアナログ変換された後、音量調整回路53を介し
てオーディオアンプ54に入力され、そこでパワー増幅
されてスピーカ55に入力されることにより、音響再生
される。
【0038】システム制御用MPU(マイクロプロセッ
サ)6は、上記デジタル読出信号の選択操作や音量調整
などのコンソール操作を支援する。また、上記デジタル
読出信号の切替選択に合わせてデジタル信号処理プログ
ラムを選択し、これを上記汎用DSP7に転送してロー
ドさせるための制御も構成する。なお、このMPU6の
機能は汎用DSP7内に組み込むことも可能である。
【0039】以下、上述したシステムの動作をメディア
の種類ごとに説明する。 (1)CDのオーディオ再生を行う場合:汎用DSP7
はメモリー71から、CDのオーディオ信号復調に必要
なプログラムを取り込む。サーボ制御部13にてディス
ク制御を行い、光ピックアップおよびプリアンプ部12
によってCDから特定データ形式のデジタル信号(CD
信号)を読み取って汎用DSP7へ渡す。汎用DSP7
は、メモリー71から取り込んだCD復調処理用のプロ
グラムにより、EFM変換、デインタリーブ、誤り訂正
等の処理を行って共通データ形式のデジタル・オーディ
オ信号を復調する。復調された信号は、DAC52、音
量調整回路53、オーディオアンプ54を経てスピーカ
55から音響出力される。
【0040】(2)MDのオーディオ再生を行う場合:
CDとほぼ同じように、汎用DSP7はメモリー72か
らMDのオーディオ信号復調に必要なプログラムを取込
む。サーボ制御部23にてディスク制御が行われ、光磁
気ピックアップおよびプリアンプ部22によってMDデ
ィスクから特定データ形式のデジタル信号(MD信号)
を読み取り、これをADIPデコーダ24を通して汎用
DSP7へ渡す。汎用DSP7は、メモリー72から取
り込んだMD復調処理用のプログラムにより、EFM変
換、誤り訂正、オーディオ伸長等の処理を行って共通デ
ータ形式のデジタル・オーディオ信号を復調する。復調
された信号は、(1)の場合と同じく、DAC52、音
量調整回路53、オーディオアンプ54を経てスピーカ
55から音響出力される。
【0041】(3)デジタル・オーディオ放送のオーデ
ィオ再生を行う場合:汎用DSP7はメモリー73から
デジタル・オーディオ放送のオーディオ信号復調に必要
なプログラムを取込む。無線受信部31にてVHF,U
HF,あるいはSHF帯(数百MHz〜数GHz)の無
線信号を数MHz程度のベースバンドに落とし、これを
ADC33でデジタル変換した後、OFDM復調を行っ
て汎用DSP7へ渡す。汎用DSP7は、メモリー73
から取り込んだデジタル・オーディオ放送復調用のプロ
グラムにより、誤り訂正、オーディオ伸長等の処理を行
って共通データ形式のデジタル・オーディオ信号を復調
する。復調された信号は、(1)(2)の場合と同じ
く、DAC52、音量調整回路53、オーディオアンプ
54を経てスピーカ55から音響出力される。
【0042】(4)ソリッドステート媒体からのオーデ
ィオ再生を行う場合:汎用DSP7はメモリー74から
ソリッドステートのオーディオ再生に必要な信号処理プ
ログラムを取込む。メモリーインターフェイス42に
て、音楽データが記録されている半導体メモリーから電
気的にデータ(デジタル読出信号)を取り出して汎用D
SP7に渡す。汎用DSP7は、メモリー74から取り
込んだ信号処理プログラムにより、MP3やATRAC
規格のデータ伸長処理を行って共通データ形式のデジタ
ル・オーディオ信号を復調する。復調された信号は、
(1)〜(3)の場合と同じく、DAC52、音量調整
回路53、オーディオアンプ54を経てスピーカ55か
ら音響出力される。
【0043】図2は本発明に係る車載用オーディオ再生
システムの第2実施形態を示す。
【0044】上述した第1実施形態との相違に着目して
説明すると、この第2実施形態では、汎用DSP7が実
行する信号処理プログラムを格納するメモリー71〜7
4の他に、プログラムを外部から導入するための外部イ
ンターフェイス部75が設けられている。この外部イン
ターフェイス部75から導入された信号処理プログラム
は、直接またはメモリー71〜74に一旦蓄積されてか
ら、汎用DSP7に転送またはロードされて実行される
ようになっている。これにより、新しい再生機能の追
加、あるいは組み込んである再生機能のバグ対策やバー
ジョン変更等を簡単かつ迅速に行うことができる。
【0045】図3は本発明に係る車載用オーディオ再生
システムの第3実施形態を示す。
【0046】この第3実施形態では、プログラム格納用
メモリー71〜74を単一の半導体メモリー76で構成
している。つまり、複数種類の信号処理プログラムを単
一のメモリー(記憶媒体)76に格納し、これにより、
メモリーの実装数を減らして構成をさらに簡略化してい
る。
【0047】さらに、図3に示した実施形態では、汎用
DSP7内に書換可能なメモリー77を内蔵させるとと
もに、この書換可能メモリー77に使用頻度の高い信号
処理プログラムを格納させるようにしている。この書換
可能メモリー77は、使用頻度の高い信号処理プログラ
ムをキャッシュデータとして一時的に格納するプログラ
ム・キャッシュメモリーとして機能し、このキャッシュ
メモリーを介して信号処理プログラムの転送およびロー
ドが行なわれるようにしてある。これにより、信号処理
プログラムをDSP7に転送およびロードさせる時間
(平均時間)を大幅に短縮させることができるようにな
る。
【0048】また、図3において、外部インターフェイ
ス部75から導入される信号処理プログラムを汎用DS
P7内の書換可能メモリー77に直接転送して格納させ
るようにすれば、プログラム格納用メモリー71〜74
または76を省くことも可能となる。
【0049】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。た
とえば、汎用DSP7が実行する信号処理プログラム
は、CD再生ユニット1あるいはMD再生ユニット2な
どのデジタル信号読出部から取り込ませるようにするこ
とも可能である。また、オーディオ再生機能の種類は上
述した以外の再生機能であっても良く、たとえばデジタ
ル・オーディオテーププレイヤーなどの組み込みも可能
である。
【0050】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0051】すなわち、メディアの種類の異なる複数の
デジタルオーディオ再生機能を有する車載用オーディオ
再生システムにあって、メディアの種類に応じた特定デ
ータ形式のデジタル信号を読み出す複数のデジタル信号
読出手段を設けるとともに、この複数のデジタル信号読
出手段からのデジタル読出信号を汎用DSP7を使って
共通データ形式のデジタル・オーディオ信号に復調処理
させることにより、システムに組み込むオーディオ再生
機能の多種多様化と、システム全体の省スペース化を両
立して達成することができるとともに、たとえば設計変
更あるいはバグ修正などにも簡単かつ迅速に対応するこ
とができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用された車載用オーディオ再
生システムの実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の別の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明のさらに別の実施形態を示すブロック図
である。
【図4】従来の車載用オーディオ再生システムの構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 CD再生ユニット 11 デジタル信号読出部 12 光ピックアップおよびプリアンプ部 13 サーボ制御部 15 デジタル信号処理部 16 EFMおよび誤り訂正処理部 2 MD再生ユニット 21 デジタル信号読出部 22 光ピックアップおよびプリアンプ部 23 サーボ制御部 24 ADIPデコーダ 25 デジタル信号処理部 26 EFMおよび誤り訂正処理部 27 オーディオ伸長部(ATRAC) 3 デジタル・オーディオ放送受信ユニット(チューナ
ー) 31 デジタル信号読出部 32 無線受信部 33 ADC 34 OFDM復調部 35 デジタル信号処理部 36 誤り訂正部 37 オーディオ伸長部(MPEG2) 4 メモリー再生ユニット(ソリッドステートプレイヤ
ー) 41 デジタル信号読出部 42 メモリーインターフェイス 45 デジタル信号処理部 46 オーディオ伸長部(MP3,ATRAC) 51 選択回路 52 DAC(デジタル・アナログ変換器) 53 音量調整回路 54 オーディオアンプ 55 スピーカ 6 システム制御用MPU(マイクロプロセッサ) 7 汎用DSP 71〜74,76 プログラム格納用メモリー 75 外部インターフェイス部 77 書換可能メモリー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種類の異なる複数のメディアのデジタル
    オーディオ再生機能を有する車載用オーディオ再生シス
    テムであって、 複数種類のデジタル情報メディアのそれぞれに個別に対
    応して設けられ、メディアの種類ごとにそのメディアの
    種類に応じた特定データ形式のデジタル信号を読み出す
    複数のデジタル信号読出手段と、 上記複数のデジタル信号読出手段のデジタル読出信号を
    切替選択する選択手段と、 選択されたデジタル読出信号をメディアの種類に応じた
    信号処理方式で共通データ形式のデジタル・オーディオ
    信号に復調処理するデジタル信号処理手段と、 上記共通データ形式のデジタル・オーディオ信号をアナ
    ログ変換して音響再生するオーディオ再生部と、 上記デジタル信号処理手段がメディアの種類ごとに実行
    する複数種類の信号処理プログラムを格納する記憶手段
    と、 上記デジタル信号処理手段にメディアの種類に応じた信
    号処理プログラムをロードして実行させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車載用オーディオ再生システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記デジタル信号処理手段が実行する信
    号処理プログラムを外部から転送してロードさせるイン
    ターフェイス手段を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の車載用オーディオ再生システム。
  3. 【請求項3】 前記複数種類の信号処理プログラムを単
    一の記憶媒体に格納したことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の車載用オーディオ再生システム。
  4. 【請求項4】 前記デジタル信号処理手段は、内部に、
    使用頻度の高い信号処理プログラムを格納する書換可能
    なプログラム・キャッシュメモリーを備え、該キャッシ
    ュメモリーを介して信号処理プログラムの転送およびロ
    ードが可能に構成されていることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載の車載用オーディオ再生システ
    ム。
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