JP2002055865A - マルチメディアデータ編集管理装置およびマルチメディアデータ編集管理方法 - Google Patents

マルチメディアデータ編集管理装置およびマルチメディアデータ編集管理方法

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JP2002055865A
JP2002055865A JP2000244966A JP2000244966A JP2002055865A JP 2002055865 A JP2002055865 A JP 2002055865A JP 2000244966 A JP2000244966 A JP 2000244966A JP 2000244966 A JP2000244966 A JP 2000244966A JP 2002055865 A JP2002055865 A JP 2002055865A
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JP2000244966A
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Naoto Bizen
尚登 尾前
Masaaki Oka
正明 岡
Itsupei Tanbata
一平 反畑
Junichiro Sakata
純一郎 坂田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチメディアデータおよびその編集作業を
効率よく管理し、複数のユーザによる編集作業を容易に
行うことができるようにする。 【解決手段】 データ記憶手段12によって、プロジェ
クトデータとこれに関連づけられた素材データとを記録
し、データ更新手段13によって、これらの記録データ
の更新のたびに更新履歴情報を記憶させることによっ
て、マルチメディアデータおよびこの編集状況が一元的
に管理される。ユーザ端末装置3において編集したマル
チメディアデータによってデータ記憶手段12の記憶デ
ータを更新する場合、および、ユーザが記憶データの中
から所定のマルチメディアデータを受信したい場合は、
通常はプロジェクトデータのみがネットワーク2を通じ
て転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークによ
って接続された1つまたは複数のユーザ端末装置におい
て編集された、映像データ、音声データ等のマルチメデ
ィアデータとその編集作業とを管理するマルチメディア
データ編集管理装置およびマルチメディアデータ編集管
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア分野においては、
映像データ、音声データ等のマルチメディアデータのデ
ジタル化技術、およびMPEG(Motion Pictures Expe
rt Group)に代表されるデータ圧縮技術の進歩によっ
て、大容量のマルチメディアデータをコンピュータ装置
上で手軽に扱えるようになってきている。また、このよ
うなマルチメディアデータを加工し、編集するためのオ
ーサリングソフトウェアも多数開発され、プロ、アマチ
ュア問わず、広く普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のオーサリングソ
フトウェアのユーザからは、編集作業やデータ管理の効
率化が望まれているが、データの増加やオーサリングソ
フトウェアの性能向上等に伴って、作業工程やアップデ
ートによるデータの管理が煩雑になり、作業効率が低下
していた。また、このようなマルチメディアデータの編
集作業は、複数のユーザ、あるいは複数のスタジオを使
用して行われることも多いが、マルチメディア素材デー
タや作業途中のデータのユーザ同士、あるいはスタジオ
間の受け渡しは、光ディスク等の記憶媒体によって行わ
れることが多く、これには手間がかかってしまう。
【0004】そこで、これらのデータを1つのサーバで
集中管理し、ネットワークを通じて送受信することが考
えられる。複数のユーザによる編集作業を可能にするた
めには、送受信されるデータは例えば、オーサリングソ
フトウェアにて編集作業される際のデータ形式、例え
ば、編集素材である1つまたは複数のマルチメディアデ
ータの素材データと、これらの素材データを関連づけて
それぞれに対する加工、合成、配置等の編集処理を記述
したプロジェクトデータとで構成されるデータ形式とす
ることが望ましい。さらに、サーバにアクセスして目的
のデータを検索する際の一覧通知に使用する圧縮デー
タ、例えば映像データの場合はプレビュー用のサムネイ
ル画像等であり、音声データであれば試聴用に音質を低
くした、あるいは短く編集したデータ等を作成して、上
記のデータに付加して送信することも考えられる。しか
し、サーバに記憶されたデータのアップロードやダウン
ロードのたびにこれらのすべてのデータを送受信するこ
とは、現状のネットワークの通信速度等を考えると必ず
しも快適な作業とは言えない。
【0005】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、マルチメディアデータおよびその編集作業
を効率よく管理し、複数のユーザによる編集作業を容易
に行うことが可能なマルチメディアデータ編集管理装置
を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明の他の目的は、マルチメディ
アデータおよびその編集作業を効率よく管理し、複数の
ユーザによる編集作業を容易に行うことが可能なマルチ
メディアデータ編集管理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ネットワークによって接続された1つま
たは複数のユーザ端末装置において編集された、映像デ
ータ、音声データ等のマルチメディアデータとその編集
作業とを管理するマルチメディアデータ編集管理装置に
おいて、前記ネットワークと接続してデータの送受信を
行う接続手段と、前記マルチメディアデータの1つまた
は複数の素材データに対する加工、合成、配置等の編集
処理が記述されたプロジェクトデータ、および前記プロ
ジェクトデータに関連づけられた前記素材データを記憶
するデータ記憶手段と、前記ユーザ端末装置において編
集された、または新たに作成された前記プロジェクトデ
ータが、前記接続手段によって受信されると、前記デー
タ記憶手段に記憶された対応する前記プロジェクトデー
タを更新し、更新履歴情報とともに記憶させるデータ更
新手段と、前記接続手段を介して受信された前記ユーザ
端末装置からの送信要求に応じて、前記データ記憶手段
から所定の前記プロジェクトデータを検索し、他のユー
ザによって新たに編集が行われている場合に、該当する
前記プロジェクトデータを前記接続手段に出力して前記
ユーザ端末装置に送信させるデータ検索手段と、を有す
ることを特徴とするマルチメディアデータ編集管理装置
が提供される。
【0008】このようなマルチメディアデータ編集管理
装置では、一人または複数のユーザによって編集作業が
行われたマルチメディアデータを一元的に管理するため
に、データ記憶手段によって、プロジェクトデータとこ
れに関連づけられた素材データとを記録し、データ更新
手段によって、これらの記録データの更新のたびに更新
履歴情報を記憶させる。ユーザが、ユーザ端末装置にお
いて編集したマルチメディアデータによって記憶データ
を更新する場合は、作成されたプロジェクトデータのみ
が送信され、データ更新手段によって記憶データが更新
される。また、ユーザが記憶データから所定のマルチメ
ディアデータを受信したい場合は、データ検索手段によ
って出力された、該当するプロジェクトデータのみをネ
ットワークを通じて受信する。送受信されるこれらのプ
ロジェクトデータに関連づけられた素材データは、初期
の登録時や新たな素材データが関連づけられた場合等、
必要に応じてプロジェクトデータとともに送受信され
る。
【0009】また、本発明では、ネットワークによって
接続された1つまたは複数のユーザ端末装置において編
集された、映像データ、音声データ等のマルチメディア
データとその編集作業とを管理するマルチメディアデー
タ編集管理方法において、前記マルチメディアデータの
1つまたは複数の素材データに対する加工、合成、配置
等の編集処理が記述されたプロジェクトデータ、および
前記プロジェクトデータに関連づけられた前記素材デー
タをデータベースとして記憶し、前記ユーザ端末装置に
おいて編集された、または新たに作成された前記プロジ
ェクトデータを、前記ネットワークを通じて受信し、前
記データベースの記憶データ中の対応する前記プロジェ
クトデータを更新して、更新履歴情報とともに記憶し、
前記ネットワークを通じて受信した前記ユーザ端末装置
からの送信要求に応じて、前記データベースから所定の
前記プロジェクトデータを検索し、他のユーザによって
新たに編集が行われている場合に、該当する前記プロジ
ェクトデータを前記ユーザ端末装置に送信する、ことを
特徴とするマルチメディアデータ編集管理方法が提供さ
れる。
【0010】このようなマルチメディアデータ編集管理
方法では、一人または複数のユーザによって編集作業が
行われたマルチメディアデータを一元的に管理するため
に、プロジェクトデータとこれに関連づけられた素材デ
ータとをデータベースとして記録し、これらの記録デー
タの更新のたびに更新履歴情報を記憶する。ユーザが、
ユーザ端末装置において編集したマルチメディアデータ
によってデータベースを更新する場合は、作成されたプ
ロジェクトデータのみが送信されて、データベースが更
新される。また、ユーザがデータベースから所定のマル
チメディアデータを受信したい場合は、データベースが
検索されて出力された、該当するプロジェクトデータの
みをネットワークを通じて受信する。送受信されるこれ
らのプロジェクトデータに関連づけられた素材データ
は、初期の登録時や新たな素材データが関連づけられた
場合等、必要に応じてプロジェクトデータとともに送受
信される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明のマルチメディア
データ編集管理装置の概要構成を示すブロック図であ
る。
【0012】マルチメディアデータ編集管理装置1は、
ネットワーク2と接続してデータの送受信を行う接続手
段11と、マルチメディアデータをプロジェクトデータ
および素材データとして記憶するデータ記憶手段12
と、ネットワーク2を通じて受信されたデータによって
データ記憶手段12の記憶データを更新するデータ更新
手段13と、受信されたデータから圧縮データを作成す
る圧縮データ作成手段14と、受信されたマルチメディ
アデータにファイナライザ処理を施すファイナライザ処
理手段15と、データ記憶手段12を検索して所定のデ
ータを接続手段11に出力するデータ検索手段17と、
データ検索手段17によって検索され、送信可能なマル
チメディアデータの一覧を通知する一覧通知手段17に
よって構成される。
【0013】このマルチメディアデータ編集管理装置1
は、ネットワーク2を通じてユーザ端末装置3および4
に接続されている。ユーザ端末装置3および4は、マル
チメディアデータの編集手段である編集ソフトウェア3
1および41を搭載する、例えばパーソナルコンピュー
タ等のコンピュータ装置である。また、マルチメディア
データ編集管理装置1は、これらのユーザ端末装置3お
よび4において編集されたマルチメディアデータ、およ
びその編集作業を一元的に管理するためのコンピュータ
装置である。なお、ユーザ端末装置3および4は、図1
では2つ示されているが、これに限らず、1つまたは複
数存在してもよい。また、以下の記述では、説明を簡略
にするために、ユーザ端末装置3とのデータの送受信に
ついてのみ述べることにする。
【0014】ユーザ端末装置3の編集ソフトウェア31
では、マルチメディアデータの編集は、このマルチメデ
ィアデータの1つまたは複数の素材データに対する加
工、合成、配置等の編集処理が記述されたプロジェクト
データを作成することによって行われる。すなわち、編
集されたマルチメディアデータの再生出力は、プロジェ
クトデータに関連づけられた素材データが図示しない記
憶手段から読み出され、プロジェクトデータの記述にし
たがって、加工、合成等の処理が施され、所定のタイミ
ングで再生出力されることで実現される。マルチメディ
アデータ編集管理装置1では、データ記憶手段12にお
いて、このプロジェクトデータおよび素材データを記憶
する。
【0015】データ記憶手段12にデータを記憶する場
合は、ユーザ端末装置3において編集されたマルチメデ
ィアデータが、ネットワーク2を通じてマルチメディア
データ編集管理装置1に送信され、接続手段11によっ
て受信される。転送されるデータは、通常、プロジェク
トデータのみであり、初めてデータを登録する場合や、
プロジェクトデータによって新たに関連づけられた素材
データがある場合のみ、素材データの転送が行われる。
これらのデータは、例えば、ユーザ端末装置3におい
て、ネットワーク2による転送において好適なデータ容
量となるように圧縮された状態で転送されてもよい。受
信されたプロジェクトデータおよび素材データは、デー
タ更新手段13によって、更新履歴情報とともにデータ
記憶手段12に記憶される。このとき、以前にすでに編
集され、記憶されたプロジェクトデータがある場合は、
このデータを消去せずに新たに記憶されてもよい。ま
た、更新履歴情報は、例えば更新回数や更新日、更新し
たユーザ名等を示す情報等を含み、プロジェクトデータ
の記憶とともに更新される。
【0016】一方、データ記憶手段12の記憶データを
ユーザ端末装置3に転送する場合は、ユーザ端末装置3
からの送信要求が接続手段11において受信され、例え
ばユーザ認証等が行われて、データ検索手段17によっ
て所定のプロジェクトデータが検索される。データ検索
手段17は、この検索されたデータの履歴情報を参照し
て、最後にユーザ端末装置3から、あるいはこれを操作
しているユーザから記憶データの更新がされてから、他
のユーザによってさらに編集が行われる等によって、記
憶データがさらに更新されている場合に、更新されたプ
ロジェクトデータを、例えばデータ圧縮した後、接続手
段11に出力する。接続手段11は、このプロジェクト
データをネットワーク2を通じてユーザ端末装置3に転
送する。また、このプロジェクトデータによって新たに
関係づけられた素材データがある場合は、この素材デー
タも同時に転送する。
【0017】このように、マルチメディアデータ編集管
理装置1では、ユーザ端末装置3において編集作業がな
されたマルチメディアデータについて、プロジェクトデ
ータおよび素材データを記憶し、ユーザによる記憶デー
タの更新や、更新された記憶データのダウンロードの場
合は、通常はプロジェクトデータのみをネットワーク2
を通じて転送する。これによって、ユーザは送受信する
データのデータ容量が最小限に抑制され、作業中のマル
チメディアデータを効率よく一元的に管理するマルチメ
ディアデータ編集管理装置1を、ネットワーク2を通じ
て快適に利用することができ、複数のユーザによる作業
を容易に行うことが可能となる。
【0018】また、データ更新手段13による記憶デー
タの更新の際に、以前に記憶されたデータを消去せずに
記憶した場合、データ検索手段17は、ユーザ端末装置
3からの指示に応じて、記憶された履歴情報を参照し、
例えば以前の更新日や古い更新回数の情報等が付されて
いる、過去の任意の更新段階において記憶されたプロジ
ェクトデータを選択して、このプロジェクトデータをユ
ーザ端末装置3に転送させることができる。このとき、
このプロジェクトデータに関連づけられた素材データか
ら必要なものがあれば、ともに転送される。これによっ
て、ユーザはすでに何段階かの編集作業が行われたプロ
ジェクトデータに対して、過去の編集作業段階にさかの
ぼって、このときのデータを得ることができ、例えば比
較する、編集のやり直しをする、同じ素材データに対し
て異なる編集を行うことができる等、ユーザにとって便
利な機能となり、編集素材の有効活用という効果も生ま
れる。
【0019】また、ユーザ端末装置3に対してデータ記
憶手段12の記憶データを送信する際に、マルチメディ
アデータ編集管理装置1では、データ検索手段17によ
って検索し、送信可能であるデータを一覧にしてユーザ
に対して通知し、選択させるグラフィックインタフェー
スを提供してもよい。これには例えば、ユーザからの送
信要求を受信した際に、データ検索手段17によって検
索されたプロジェクトデータから、このデータおよび関
連づけられた素材データによって再生可能となる映像、
音声等のマルチメディアデータを、ユーザに対して一覧
通知するための画面のデータを、ユーザ端末装置3に対
して送信する。この一覧通知画面には、通知するデータ
が静止画データの場合には、送信可能であるプロジェク
トデータによって表示される画像のデータを縮小したサ
ムネール画像を表示する。また、動画データの場合は、
プレビュー用に圧縮処理したデータを、また音声データ
の場合も、試聴用の圧縮データを、それぞれユーザの操
作によって再生可能な状態として送信する。ユーザ端末
装置3では、この一覧通知画面を表示装置に表示させ、
ユーザがサムネール画像を見る、あるいはタイトル文字
をマウスポインタによってクリックする等の入力でプレ
ビュー画像や試聴用音声データを再生させる等によっ
て、送信可能なデータを確認し、この一覧通知画面上か
ら目的のデータを選択してマルチメディアデータ編集管
理装置1に対して通知する。接続手段11ではこのデー
タを受信し、データ検索手段17はこのデータに応じ
て、所定のプロジェクトデータを接続手段11に出力
し、ユーザ端末装置3に送信させる。
【0020】この一覧通知のために用いられるマルチメ
ディアデータの圧縮データは、データ記憶手段12の記
憶データを更新する際に、圧縮データ作成手段14によ
って作成され、プロジェクトデータ等の更新とともに記
憶される。このように、一覧通知用の圧縮データを、ユ
ーザ端末装置3ではなく、マルチメディアデータ編集管
理装置1において作成するので、データ記憶手段12の
記憶データ更新の際に、ユーザ端末装置3より送信する
データの容量がこの圧縮データによって増加してしまう
ことがなく、ネットワーク2を効率的に使用できる。
【0021】また、ユーザ端末装置3において編集さ
れ、最終的なマルチメディアデータのデータ形式となっ
て完成したデータがマルチメディアデータ編集管理装置
1に対して送信される際に、この完成したマルチメディ
アデータに効果等を付加するファイナライザ処理を行う
ことがある。このファイナライザ処理としては、例え
ば、画像データであれば、画像をセピア調やエッジ調に
変化させる、エンボス効果を与える等の処理であり、音
声データであれば、音の大きさを一定にする、左右の広
がり感を強調する等の処理がある。ファイナライザ処理
は、マルチメディアデータ編集管理装置1に設けられた
ファイナライザ処理手段15によって行われる。ユーザ
端末装置3から完成したマルチメディアデータが送信さ
れ、接続手段11によって受信されると、ファイナライ
ザ処理手段15によってこのデータに所定のファイナラ
イザ処理が施される。これによって、ファイナライザ処
理をユーザ側の負担なしに行うことが可能となる。ま
た、このファイナライザ処理は、データ記憶手段12に
記憶されたプロジェクトファイルから作成されたマルチ
メディアデータに対しても行うことが可能である。
【0022】次に、マルチメディアデータとして音声デ
ータを例にとり、マルチメディアデータ編集管理装置の
具体的な実施例について説明する。図2に、本発明の実
施例である編集管理サーバの装置構成例を示す。
【0023】編集管理サーバ100は、プロセッサやR
OM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Me
mory)等によって構成される情報制御装置110と、各
種のデータや処理プログラムが格納されるハードディス
ク等の補助記憶手段である記憶装置120と、ネットワ
ーク2に接続して通信を行うためのインタフェース13
0によって構成されるコンピュータ装置である。記憶装
置120には、ネットワーク2との通信の際にユーザ認
証を行うためのデータが記憶されるユーザ管理データベ
ース(DB)121と、音声データの素材データが記憶
される素材データベース122と、オーサリングソフト
ウェアによる編集処理が記述されたプロジェクトデータ
が記憶されるプロジェクトデータベース123と、プロ
ジェクトデータの更新履歴を管理するデータが記憶され
るプロジェクトシンクデータベース124と、編集作業
によって作成されたMP3(Moving Picture Experts G
roup Audio Layer−3)形式の音声データが記憶される
MP3データベース125と、これらのデータの送受
信、記憶、更新等の処理を行う編集管理プログラム12
6が格納されている。編集管理サーバ100は、情報制
御装置110によって編集管理プログラム126が読み
出され、実行されることによって、上述したマルチメデ
ィアデータ編集管理装置として機能する。
【0024】また、ネットワーク2は例えばインターネ
ット、LAN(Local Area Network)等であり、図示し
たユーザ端末装置3をはじめとする、マルチメディアデ
ータのオーサリングソフトウェア等の編集手段、および
編集管理サーバとのデータの送受信処理を行う処理プロ
グラム等の送受信処理手段を具備するコンピュータ装置
等に接続されている。なお、以下の記述では一例とし
て、編集管理サーバ100とユーザ端末装置3との間の
データの送受信について説明することにする。
【0025】ユーザ端末装置3に搭載されるオーサリン
グソフトウェアを用いた編集作業は、音声データの1つ
または複数の素材データに対する加工、合成、配置等の
編集処理が記述されたプロジェクトデータを作成するこ
とによって行われる。すなわち、編集された音声データ
の再生出力は、プロジェクトデータに関連づけられた素
材データが読み出され、プロジェクトデータの記述にし
たがって加工、合成等の処理が施され、所定のタイミン
グで再生出力されることで実現される。編集管理サーバ
100では、記憶装置120において、このプロジェク
トデータがプロジェクトデータベースに、また素材デー
タが素材データベースに記憶される。素材データは、例
えばWAV(Word Audio Video)、AIFF(Audio Inte
rchangeFile Format)、MIDI(Musical Instrument
s Digital Interface)等のデータ形式で、ユーザある
いは編集管理サーバ100の管理者等によって作成、ま
たはサンプリングされたものである。また、プロジェク
トデータの記述にしたがって再生される音声データは、
最終的には例えば、MP3等のデータ形式に変換されて
MP3データベース125に記憶される。このMP3デ
ータは、例えばインターネットを用いた音楽配信サービ
スの素材等として活用される。
【0026】次に、ユーザによって編集されたデータの
新規登録および更新を行う場合の処理について説明す
る。図3は、ユーザによるデータの新規登録および更新
の際の編集管理サーバ100における処理を示すフロー
チャートである。
【0027】図3に示すフローチャートの開始時点にお
いて、ユーザ端末装置3では、オーサリングソフトウェ
アを用いて音声データの編集作業が行われ、この編集作
業によって作成されたプロジェクトデータと、これに関
係づけられた1つまたは複数の素材データとが、記憶装
置に記憶されている。この編集されたデータを編集管理
サーバ100に送信して記録させるために、ユーザは送
受信プログラムを実行し、ネットワーク2を通じて編集
管理サーバ100にアクセスする。ステップS301に
おいて、編集管理サーバ100は、例えば、ユーザ端末
装置3から送信されたユーザID等のデータを受信し、
ユーザ管理データベース121を参照してユーザ認証処
理を行う。ユーザ認証処理が正しく行われると、新規の
データを登録するか、あるいはデータの更新を行うのか
のいずれかについて判断する。例えば、選択画面のデー
タをユーザ端末装置3に対して送信し、ユーザによって
指示入力され、送信された選択信号を受信することによ
って判断を行う。
【0028】ステップS302において、新規のデータ
の登録を要請する選択信号を受信した場合は、ステップ
S303に進む。ステップS303において、ユーザ端
末装置3よりデータの登録のためのデータ、新規のプロ
ジェクトデータ、および素材データが、例えばZIP方
式、LZH方式等、ネットワーク2によって送信するの
に好適な方式によってデータ圧縮処理が施されて送信さ
れ、編集管理サーバ100はこれらのデータを受信す
る。登録データには、例えば作成したユーザ名やユーザ
ID、登録する音声データを分類するためのカテゴリ名
等が含まれ、プロジェクトデータの管理のために使用さ
れる。また、素材データは必要に応じてユーザ端末装置
3から送信される。例えば、記憶装置120の素材デー
タベース122に記憶された素材データのみを、ユーザ
端末装置3よりダウンロード可能となっている場合は、
ユーザ端末装置3ではこのようにダウンロードした素材
データを用いて編集作業を行い、作成されたプロジェク
トデータのみを編集管理サーバ100に登録すればよい
ことになる。
【0029】次に、ステップS304において、受信し
たプロジェクトデータおよびこのデータによって関連づ
けられた素材データを伸張処理し、これらのデータか
ら、試聴用の圧縮データを作成する。この圧縮データ
は、編集管理サーバ100の記憶データをユーザ端末装
置3に送信する際、ユーザに対して送信可能な音声デー
タを通知し、試聴可能とするために作成され、例えばM
P3等の圧縮方法を用い、必要に応じてデータの全再生
時間の一部を抽出して、ネットワーク2を介した送信に
おいて負担の少ないデータに変換する。ステップS30
5において、受信したプロジェクトデータ、素材デー
タ、および作成された試聴用の圧縮データを、記憶装置
120に記憶する。プロジェクトデータ、素材データは
それぞれプロジェクトデータベース123、素材データ
ベース122に記憶され、圧縮データは例えばプロジェ
クトデータベース123に記憶される。このとき、ZI
P方式等によって圧縮されたままの状態、あるいはデー
タ伸張処理を行った状態で記憶されてもよい。
【0030】次に、ステップS306において、プロジ
ェクトデータの更新履歴を管理するプロジェクトシンク
データが作成される。プロジェクトシンクデータには、
対象となるプロジェクトデータ名やこれに関連づけられ
た素材データ名、作成された圧縮データ名、およびこれ
らのデータが記憶されたディレクトリとともに、受信さ
れた登録データ等を参照して、プロジェクトデータの登
録日や登録(作成)者名、分類カテゴリ名等が書き込ま
れる。また、このプロジェクトシンクデータには、作成
したユーザ以外の複数のユーザ名を登録して、登録され
た全ユーザがアクセス可能となるように設定することが
できる。すなわち、あるプロジェクトシンクデータに登
録されたアクセス可能な複数のユーザは、このプロジェ
クトシンクデータに設定されたプロジェクトデータおよ
び素材データを共用することができ、これによって、あ
るプロジェクトデータに対して複数のユーザによって編
集作業を行うことが可能となる。以上のようなプロジェ
クトシンクデータの記憶処理が完了すると、データ登録
処理は終了する。
【0031】一方、ステップS302において、新規の
データの登録を要請する選択信号を受信しない場合は、
ステップS307に進み、ユーザ端末装置3からデータ
の更新を要請する選択信号が送信されて、これを受信す
る。ステップS308において、ユーザ端末装置3にお
いて編集されたプロジェクトデータを受信する。このと
き、このプロジェクトデータによって新たに関連づけら
れた素材データがあり、この素材データが素材データベ
ース122に未登録の場合は、この素材データも同時に
受信する。受信されたこれらのデータは、上述したデー
タ登録の際と同様、ZIP方式等によって圧縮処理され
ている。次に、ステップS309において、プロジェク
トシンクデータの更新を行う。これには、プロジェクト
シンクデータベース124を検索して対応するプロジェ
クトシンクデータを読み出し、プロジェクトデータの更
新日、改訂番号、更新を行ったユーザ名等の更新履歴情
報を更新し、素材データが新規に関連づけられた場合
は、この素材データのデータ名を記述する。次に、ステ
ップS310において、受信したプロジェクトデータお
よび素材データを伸張処理し、試聴用の圧縮データを作
成する。
【0032】次に、ステップS311において、受信し
たプロジェクトデータ、素材データ、および作成された
試聴用の圧縮データを、記憶装置120に記憶する。プ
ロジェクトデータ、素材データはそれぞれプロジェクト
データベース123、素材データベース122に記憶さ
れ、圧縮データは例えばプロジェクトデータベース12
3に記憶される。このとき、プロジェクトデータおよび
圧縮データは、登録または前回の更新の際に記憶された
データを消去せず、例えばデータ名に改訂番号を付加し
て記録する。なお、記憶装置120への記憶は、データ
更新の際と同様、ZIP方式等によって圧縮されたまま
の状態、あるいはデータ伸張処理を行った状態で行われ
てもよい。以上の処理が完了すると、データ更新処理は
終了となる。
【0033】次に、編集管理サーバ100による記憶デ
ータをユーザ端末装置3に対して送信する場合の処理に
ついて説明する。図4は、ユーザ端末装置3に対して記
憶データを送信する際の編集管理サーバ100における
処理を示すフローチャートである。
【0034】編集管理サーバ100による記憶データが
ユーザ端末装置3に対して送信される場合は、編集管理
サーバ100の記憶データが他のユーザによって更新さ
れていることをチェックし、更新されたデータを受信し
たい場合と、過去の更新段階におけるデータ等、編集管
理サーバ100に記憶される任意のデータを受信したい
場合とが考えられる。ユーザ端末装置3よりネットワー
ク2を通じて編集管理サーバ100にアクセスされる
と、ステップS401において、ユーザ端末装置3から
送信されたユーザID等のデータを受信し、ユーザ管理
データベース121を参照してユーザ認証処理を行う。
このユーザ認証処理が正しく行われた場合は、ユーザ端
末装置3から、更新されたデータをチェックするか、あ
るいは任意の記録データの受信を行うかを選択する選択
信号が送信される。
【0035】ステップS402において、前回のユーザ
による更新の後に他のユーザによって編集され、新規に
更新が行われたデータが、記憶されたデータの中に存在
するかどうかのチェックを要請する選択信号を受信した
場合は、ステップS403に進む。ステップS403に
おいて、プロジェクトシンクデータベース124を検索
し、認証されたユーザによってアクセス可能なプロジェ
クトシンクデータに記録された更新履歴情報を参照し
て、新たに更新が行われているプロジェクトデータがあ
るかどうかを調べる。更新されたデータがある場合は、
ステップS404に進み、プロジェクトデータベース1
23より該当するプロジェクトデータを読み出し、ユー
ザ端末装置3に送信する。また、ステップS403にお
いて、更新されたデータが存在しない場合は、ステップ
S405に進み、その旨をユーザに対して通知する画像
データを送信する。
【0036】また、ステップS402において、更新さ
れたデータのチェックを要請する選択信号が受信されな
かった場合は、ステップS406に進み、記録データ中
から任意のデータを送信するように要請する選択信号を
受信する。ステップS407において、受信した選択信
号に応じてプロジェクトシンクデータベース124を検
索する。ユーザは例えば、ユーザ自身にアクセスの権利
があるすべてのプロジェクトデータおよび素材データを
受信することが可能で、また、この他のユーザあるいは
作業グループによって編集され、通常ではアクセスでき
ないプロジェクトデータ等については、課金するシステ
ムを導入することによって受信可能とすることもでき
る。さらに、前述したようにデータの更新の際には、す
でに記憶されたプロジェクトデータを消去せずに新たな
データを記憶しているので、あるプロジェクトデータに
ついて、過去の任意の更新段階にさかのぼり、このとき
のプロジェクトデータを取りだして受信することが可能
である。
【0037】ステップS408において、検索の結果か
ら、ユーザに送信可能であるプロジェクトデータの一覧
を表示によって通知する画像のデータを送信する。この
画像には例えば、送信可能なプロジェクトデータのデー
タ名の一覧を表示し、ユーザ端末装置3において、マウ
スを用いたクリック操作等によって選択操作がなされる
と、これに応じて選択データが送信される。表示するデ
ータは、ユーザによってアクセス可能な最新のプロジェ
クトデータ名の一覧、あるいは、あるプロジェクトデー
タの過去の更新段階におけるデータ名や更新日時の一覧
等である。
【0038】また、この一覧表示画像は、ユーザ端末装
置3において表示されたデータ名等に対して例えばダブ
ルクリックする等の操作がなされることによって、プロ
ジェクトデータとともにプロジェクトデータベース12
3に記憶された試聴用の圧縮データが送信され、再生出
力されてユーザが試聴できるようにしてもよい。ステッ
プS409において、一覧表示されたデータ名から任意
のデータが選択され、ユーザ端末装置3から試聴を要請
する選択信号が送信されて、編集管理サーバ100にお
いてこれを受信した場合はステップS410に進む。ス
テップS410において、受信した選択信号に応じてプ
ロジェクトデータベース123より所定の圧縮データを
読み出し、ユーザ端末装置3に対して送信する。ユーザ
端末装置3では、この圧縮データの受信とともに、記憶
装置に格納された音声データの再生プログラムが起動さ
れて、この圧縮データが再生出力される。この後、再び
ステップS409に進み、ユーザは各圧縮データの試聴
を必要な回数行うことができる。
【0039】また、ステップS409において、試聴要
請の選択信号が送信されなかった場合はステップS41
1に進む。ステップS411では、ユーザ端末装置3に
おいて、一覧表示されたデータ名から任意のデータが選
択されて、データ送信を要請する選択信号が送信され、
編集管理サーバ100はこの選択信号を受信する。ステ
ップS412において、受信した選択信号に応じて、プ
ロジェクトデータベース123より所定のプロジェクト
データを読み出し、また、このプロジェクトデータに関
連づけられた素材データを素材データベース122より
必要に応じて読み出して、ユーザ端末装置3に対して送
信する。またこのとき、読み出したデータが、ネットワ
ーク2による転送に好適なZIP方式等の圧縮処理がな
されていない場合は、所定の圧縮処理を行った後、送信
し、編集管理サーバ100の記録データの送信処理が終
了する。
【0040】以上の編集管理サーバ100におけるデー
タ送受信処理では、データの更新履歴情報が記憶される
プロジェクトシンクデータによって、ユーザの編集した
データや編集作業状況が一元的に管理される。この管理
方法では、複数のユーザが特定のプロジェクトシンクデ
ータをアクセス可能にすることによって、複数のユーザ
による編集作業を容易に行うことができる。また、プロ
ジェクトデータベース123は、データの更新の際にそ
れまでの記録データを消去しないため、プロジェクトシ
ンクデータに記述された情報から、ユーザは編集中の音
声データをいつでも過去の編集状態に戻すことができ
る。さらに、このように管理されたデータの受信や、更
新、新規登録の際は、通常はプロジェクトデータのみが
ネットワーク2上で転送され、さらに、受信可能なデー
タの選択時においてデータの試聴をするための圧縮デー
タが、編集管理サーバ100において作成される等、ネ
ットワーク2で転送するデータ容量が抑制されているた
め、ユーザはデータの受け渡しを効率よく行うことがで
き、複数ユーザによる快適な編集作業を実現する。
【0041】なお、ユーザ端末装置3において編集作業
が行われ、例えばインターネットを用いた音楽配信サー
ビスの素材として利用することが可能な完成品として作
成された音声データを、編集管理サーバ100に送信し
て記憶させてもよい。このような完成品としての音声デ
ータは、例えばインターネット等のネットワークを通じ
て転送しやすい形式に圧縮したデータ、あるいは光ディ
スク等の記憶媒体に記憶して流通させるための高音質の
データ等として作成される。例えば、ユーザ端末装置3
において作成されたプロジェクトデータ、およびこれに
関連づけられた素材データより、インターネットを利用
した音楽配信サービス用としてMP3形式のデータを作
成し、編集管理サーバ100に送信する。編集管理サー
バ100ではこのMP3データを受信して、MP3デー
タベース125に記憶し、この後例えば、編集管理サー
バ100あるいは他のサーバによって開設された、音楽
配信サービスのWebサイトに対して、記憶されたMP
3データを自動的に登録してもよい。
【0042】また、ユーザ端末装置3から受信した完成
品としての音声データに対して、編集管理サーバ100
において種々の音響効果を付加するファイナライザ処理
を行い、記憶装置120に記憶するようにしてもよい。
音声データに対するファイナライザ処理としては、例え
ば音の大きさをそろえる、左右の広がり感を強調する、
残響音を付加する、特定の周波数成分を強調する等の処
理がある。このようなファイナライザ処理として、多く
のユーザに一般的に使用されている処理や、ある特定の
編集スタジオにおいて行われて、多くのユーザに支持さ
れ、使用される特徴的な処理等がある場合は、このよう
な処理を行う処理プログラムを編集管理プログラム12
6に組み込み、編集管理サーバ100を利用するユーザ
の誰もが使用できるようにしておくことで、ユーザ側の
ソフトウェア資源の程度にかかわらず、高品質の音声デ
ータが容易に作成可能となり、ユーザのソフトウェア購
入の負担を軽減することができる。
【0043】図5は、ユーザによって完成品としての音
声データが登録される際の編集管理サーバ100におけ
る処理を示すフローチャートである。図5のフローチャ
ート開始時点において、ユーザ端末装置3では、作成さ
れたプロジェクトデータ、およびこれに関連づけられた
素材データより、MP3データを作成して記憶装置に保
存した後、ネットワーク2を通じて編集管理サーバ10
0にアクセスする。ステップS501において、編集管
理サーバ100では、ユーザ端末装置3からのアクセス
に対して、ユーザ認証処理を行う。この処理が正しく行
われると、ステップS502に進み、ユーザ端末装置3
に記憶されたMP3データが、ネットワーク2を通じて
送信され、編集管理サーバ100はこれを受信する。ユ
ーザ端末装置3ではこの送信の際、ファイナライザ処理
を要請する場合には、その処理パラメータの設定情報も
同時に送信される。ステップS503において、編集管
理サーバ100は、受信した情報にファイナライザ処理
が設定されているかどうかを判断し、設定されている場
合はステップS504に進む。また、設定されていない
場合はステップS505に進む。ステップS504にお
いて、受信したファイナライザ処理の処理パラメータの
設定値の情報に応じて、MP3データに対して所定のフ
ァイナライザ処理を行う。ステップS505において、
このMP3データをMP3データベース125に記憶す
る。ステップS506において、記憶したMP3データ
を、音楽配信サービスのWebサイトに送信し、登録を
行う。このWebサイトでは、登録されたMP3データ
を有料または無料でインターネットを通じて配信する。
【0044】このように、編集管理サーバ100と音楽
配信サービスとを結びつけるシステムによって、音声デ
ータの作成者にとっては、自分の作品を容易に、また迅
速に発表する機会をもつことができ、また、配信サービ
スの運営者にとっては、より多くの作成者から配信素材
を効率よく得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマルチメ
ディアデータ編集管理装置では、データ記憶手段によっ
て、プロジェクトデータとこれに関連づけられた素材デ
ータとを記録し、データ更新手段によって、これらの記
録データの更新のたびに更新履歴情報を記憶させるの
で、編集作業が行われたマルチメディアデータ、および
更新状況を一元的に管理することができ、複数のユーザ
による編集作業を容易に行うことができるようになる。
また、ユーザ端末装置において編集したマルチメディア
データによって記憶データを更新する場合、および、ユ
ーザが記憶データから所定のマルチメディアデータを受
信する場合は、通常はプロジェクトデータのみがネット
ワークを通じて転送されるため、ネットワークを通じて
転送されるデータ容量が抑制され、マルチメディアデー
タの送受信が快適に行われ、複数のユーザによる編集作
業の効率が高められる。
【0046】また、本発明のマルチメディアデータ編集
管理方法では、プロジェクトデータとこれに関連づけら
れた素材データとが、データベースとして記録され、こ
のデータベースの更新のたびに更新履歴情報が記憶され
るので、編集作業が行われたマルチメディアデータ、お
よび更新状況が一元的に管理され、複数のユーザによる
編集作業を容易に行うことができるようになる。また、
ユーザ端末装置において編集したマルチメディアデータ
によって記憶データを更新する場合、および、ユーザが
記憶データから所定のマルチメディアデータを受信する
場合は、通常はプロジェクトデータのみがネットワーク
を通じて転送されるため、ネットワークを通じて転送さ
れるデータ容量が抑制され、マルチメディアデータの送
受信が快適に行われ、複数のユーザによる編集作業の効
率が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチメディアデータ編集管理装置の
概要構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例である編集管理サーバの装置構
成例を示す。
【図3】ユーザによるデータの新規登録および更新の際
の編集管理サーバにおける処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】ユーザ端末装置に対して記憶データを送信する
際の編集管理サーバにおける処理を示すフローチャート
である。
【図5】ユーザによって完成品としての音声データが登
録される際の編集管理サーバにおける処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1……マルチメディアデータ編集管理装置、2……ネッ
トワーク、3、4……ユーザ端末装置、11……接続手
段、12……データ記憶手段、13……データ更新手
段、14……圧縮データ作成手段、15……ファイナラ
イザ処理手段、16……一覧通知手段、17……データ
検索手段、31、41……編集ソフトウェア、100…
…編集管理サーバ、110……情報制御装置、120…
…記憶装置、121……ユーザ管理データベース、12
2……素材データベース、123……プロジェクトデー
タベース、124……プロジェクトシンクデータベー
ス、125……MP3データベース、126……編集管
理プログラム、130……インタフェース
フロントページの続き (72)発明者 反畑 一平 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 坂田 純一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B082 GA14 GB01 GC04 5C053 FA14 FA23 GB11 GB37 HA30 KA24 LA06 LA14 5C064 BB03 BB10 BC04 BC18 BC20 BC23 BC25 BD02 BD08 BD09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークによって接続された1つま
    たは複数のユーザ端末装置において編集された、映像デ
    ータ、音声データ等のマルチメディアデータとその編集
    作業とを管理するマルチメディアデータ編集管理装置に
    おいて、 前記ネットワークと接続してデータの送受信を行う接続
    手段と、 前記マルチメディアデータの1つまたは複数の素材デー
    タに対する加工、合成、配置等の編集処理が記述された
    プロジェクトデータ、および前記プロジェクトデータに
    関連づけられた前記素材データを記憶するデータ記憶手
    段と、 前記ユーザ端末装置において編集された、または新たに
    作成された前記プロジェクトデータが、前記接続手段に
    よって受信されると、前記データ記憶手段に記憶された
    対応する前記プロジェクトデータを更新し、更新履歴情
    報とともに記憶させるデータ更新手段と、 前記接続手段を介して受信された前記ユーザ端末装置か
    らの送信要求に応じて、前記データ記憶手段から所定の
    前記プロジェクトデータを検索し、他のユーザによって
    新たに編集が行われている場合に、該当する前記プロジ
    ェクトデータを前記接続手段に出力して前記ユーザ端末
    装置に送信させるデータ検索手段と、 を有することを特徴とするマルチメディアデータ編集管
    理装置。
  2. 【請求項2】 受信した前記プロジェクトデータに新た
    に関連づけられた前記素材データがある場合は、新たな
    前記素材データを受信し、前記データ更新手段は前記素
    材データを前記データ記憶手段に記憶させることを特徴
    とする請求項1記載のマルチメディアデータ編集管理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記データ更新手段は、検索された前記
    プロジェクトデータに新たに関連づけられた前記素材デ
    ータがある場合は、検索された前記プロジェクトデータ
    とともに新たな前記素材データを前記接続手段に出力し
    て、前記ユーザ端末装置に送信させることを特徴とする
    請求項1記載のマルチメディアデータ編集管理装置。
  4. 【請求項4】 前記データ更新手段は、前記データ記憶
    手段にすでに記憶された前記プロジェクトデータを消去
    せずに新たな前記プロジェクトデータを記憶させること
    を特徴とする請求項1記載のマルチメディアデータ編集
    管理装置。
  5. 【請求項5】 前記データ検索手段は、前記更新履歴情
    報を参照して、前記データ記憶手段に記憶されたデータ
    から、過去の任意の更新段階における前記プロジェクト
    データを選択し、また前記プロジェクトデータに関連づ
    けられた前記素材データを必要に応じて選択し、前記接
    続手段に出力して前記ユーザ端末装置に送信させること
    ができることを特徴とする請求項4記載のマルチメディ
    アデータ編集管理装置。
  6. 【請求項6】 前記データ検索手段によって前記データ
    記憶手段の記憶データが検索された後、送信可能な前記
    プロジェクトデータとこれに関連づけられた前記素材デ
    ータとによって再生出力が可能となる前記マルチメディ
    アデータの圧縮データの一覧を、前記ユーザに対して通
    知してユーザに選択させる一覧通知手段と、前記ユーザ
    端末装置において作成された前記プロジェクトデータが
    受信された際に、受信データから前記圧縮データを作成
    する圧縮データ作成手段とを有し、前記データ更新手段
    は、受信された前記プロジェクトデータとともに、作成
    された前記圧縮データを前記データ記憶手段に記憶させ
    ることを特徴とする請求項5記載のマルチメディアデー
    タ編集管理装置。
  7. 【請求項7】 前記ユーザ端末装置において作成された
    前記プロジェクトデータとこれに関連づけられた前記素
    材データとによって再生出力が可能となる前記マルチメ
    ディアデータが、前記接続手段によって受信されると、
    前記データ記憶手段に記憶する際に、前記ユーザ端末装
    置から送信された設定値に応じて、前記マルチメディア
    データに対して最終的な効果等を付加するファイナライ
    ザ処理を行うファイナライザ処理手段を有することを特
    徴とする請求項1記載のマルチメディアデータ編集管理
    装置。
  8. 【請求項8】 ネットワークによって接続された1つま
    たは複数のユーザ端末装置において編集された、映像デ
    ータ、音声データ等のマルチメディアデータとその編集
    作業とを管理するマルチメディアデータ編集管理方法に
    おいて、 前記マルチメディアデータの1つまたは複数の素材デー
    タに対する加工、合成、配置等の編集処理が記述された
    プロジェクトデータ、および前記プロジェクトデータに
    関連づけられた前記素材データをデータベースとして記
    憶し、 前記ユーザ端末装置において編集された、または新たに
    作成された前記プロジェクトデータを、前記ネットワー
    クを通じて受信し、前記データベースの記憶データ中の
    対応する前記プロジェクトデータを更新して、更新履歴
    情報とともに記憶し、 前記ネットワークを通じて受信した前記ユーザ端末装置
    からの送信要求に応じて、前記データベースから所定の
    前記プロジェクトデータを検索し、他のユーザによって
    新たに編集が行われている場合に、該当する前記プロジ
    ェクトデータを前記ユーザ端末装置に送信する、 ことを特徴とするマルチメディアデータ編集管理方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7202407B2 (en) 2002-02-28 2007-04-10 Yamaha Corporation Tone material editing apparatus and tone material editing program
JP2009063854A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Xing Inc デジタルコンテンツ情報配信システム、デジタルコンテンツ情報配信システムの制御方法、及びデジタルコンテンツ情報配信システムの制御プログラム
JP2013175257A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Yamaha Corp コンテンツ提供装置
JP2014150499A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Nec Infrontia Corp 局データ管理システム及び局データ管理方法
JP2015216630A (ja) * 2014-04-04 2015-12-03 アビッド テクノロジー インコーポレイテッド メディア構成の分散編集のために、制作コンテンツを統合し、同期し、ストリーミングする方法

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