JP2002055223A - 光学素子とその製造方法、液晶素子 - Google Patents

光学素子とその製造方法、液晶素子

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JP2002055223A
JP2002055223A JP2000243591A JP2000243591A JP2002055223A JP 2002055223 A JP2002055223 A JP 2002055223A JP 2000243591 A JP2000243591 A JP 2000243591A JP 2000243591 A JP2000243591 A JP 2000243591A JP 2002055223 A JP2002055223 A JP 2002055223A
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optical element
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English (en)
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Hiroshi Yanai
洋 谷内
Shoji Shiba
昭二 芝
Katsuhiko Takano
勝彦 高野
Takeshi Okada
岡田  健
Taketo Nishida
武人 西田
Junichi Sakamoto
淳一 坂本
Yoshikatsu Okada
良克 岡田
Kenitsu Iwata
研逸 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーフィルタにおいて、環境安全性や製造
安定性における問題を生じることなく、簡易な工程で遮
光部を形成し、より歩留まり良く安価な製造方法を提供
する。 【解決手段】 支持基板1上に画素2を形成し、撥イン
ク化処理を施した上で、画素2間隙にインクジェットヘ
ッド3よりインク4を付与し、遮光部5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビ、パ
ーソナルコンピュータ、パチンコ遊技台に使用されてい
るカラー液晶素子の構成部材であるカラーフィルタ等光
学素子の製造方法に関し、さらには、該製造方法により
製造される光学素子、及び該光学素子の一つであるカラ
ーフィルタを用いてなる液晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの発達、
特に携帯用パーソナルコンピュータの発達に伴い、液晶
ディスプレイ、特にカラー液晶ディスプレイの需要が増
加する傾向にある。しかしながら、さらなる普及のため
にはコストダウンが必要であり、特にコスト的に比重の
重いカラーフィルタのコストダウンに対する要求が高ま
っている。
【0003】従来から、カラーフィルタの要求特性を満
足しつつ上記の要求に応えるべく、種々の方法が試みら
れているが、未だ全ての要求特性を満足する方法は確立
されていない。以下にそれぞれの方法を説明する。
【0004】第一の方法は染色法である。染色法は、先
ず透明基板上に染色用の材料である、水溶性の高分子材
料層を形成し、これをフォトリソグラフィ工程により所
望の形状にパターニングした後、得られたパターンを染
色浴に浸漬して着色されたパターンを得る。この工程を
3回繰り返すことにより、R(赤)、G(緑)、B
(青)の3色の着色部からなる着色層を形成する。
【0005】第二の方法は顔料分散法であり、近年最も
盛んに行われている。この方法は、先ず透明基板上に顔
料を分散した感光性樹脂層を形成し、これをパターニン
グすることにより、単色のパターンを得る。この工程を
3回繰り返すことにより、R、G、Bの3色の着色部か
らなる着色層を形成する。
【0006】第三の方法としては電着法がある。この方
法は、先ず透明基板上に透明電極をパターニングし、顔
料、樹脂、電解液等の入った電着塗装液に浸漬して第一
の色を電着する。この工程を3回繰り返して、R、G、
Bの3色の着色部からなる着色層を形成し、最後に焼成
するものである。
【0007】第四の方法としては、熱硬化型の樹脂に顔
料を分散し、印刷を3回繰り返すことにより、R、G、
Bを塗り分けた後、樹脂を熱硬化させることにより、着
色層を形成するものである。いずれの方法においても、
着色層の上に保護層を形成するのが一般的である。
【0008】カラーフィルタの着色部は規則的に配置さ
れ、通常、各着色部間には表示コントラストを高めるた
めに遮光部が設けられている。以下に遮光部の形成方法
について述べる。
【0009】第一の方法は、金属ブラックマトリクス
(金属BM)と称される金属薄膜を用いる方法である。
この方法は、現在主流になっており、金属としてはCr
が用いられている。具体的には、先ず透明基板上に蒸着
法により金属Cr薄膜を形成し、これをフォトリソグラ
フィ工程により所望のパターンに形成したレジストをマ
スクにしてエッチングし、最終的にレジストを剥離して
得られる。この方法は、薄くても十分な光学濃度が得ら
れることや、解像性に優れるという利点がある。
【0010】第二の方法は、前記した顔料分散法を用い
た方法であり、樹脂BMと称される。この方法では、透
明基板上に遮光材料を分散した感光性樹脂層を形成し、
マスクを介してパターニングすることにより遮光パター
ンを得る。また、その立体形状を利用してインクジェッ
ト方式で着色部を形成する場合にも用いられる。特開平
9−127327号公報には、撥インク性を有する遮光
部の開口部にインクジェット記録装置にて着色インクを
充填し、カラーフィルタを製造する方法が開示されてい
る。
【0011】第三の方法は、背面露光と称される方法で
あり、遮光材料を分散した感光性樹脂を用いるが、上記
2方法が着色部よりも先に遮光部を形成するのに対し、
当該方法は、着色部を形成した後に遮光部を形成する。
即ち、紫外線吸収剤を含んだ材料によりパターン形成さ
れた着色部の上に遮光材料を分散した感光性樹脂を全面
に塗布し、透明基板の裏面から全面露光することで、着
色部間隙のみを光硬化させ、現像により着色部上の遮光
材料を除去することで遮光部を形成する。この方法は、
パターニング時にマスクを必要とせず、アライメントも
不要であることから、簡便な方法である。例えば、特開
平7−49415号公報などで紹介されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の遮光部
の製造方法には、以下のような問題点があった。
【0013】金属BMは、金属Crのエッチング時に発
生する廃液に含まれるCr化合物が環境安全的に問題視
されている。この問題は廃棄もしくはリサイクル時にお
いても同様である。
【0014】樹脂BMは、必要な光学濃度を得るために
は膜厚が大きくなることや、遮光性の高い材料を光パタ
ーニングするために解像度を得にくいといった問題点が
ある。
【0015】背面露光法は、透明基板(一般的にはUV
光を通しにくいガラス)を介しての遮光材料の露光であ
るために多大な露光量が必要になることや、着色部上に
遮光材料が残って光学特性を悪化させることなどが問題
視されている。
【0016】この他にも、上記カラーフィルタの着色部
の形成方法で述べた印刷法や、近年研究が進んでいるイ
ンクジェット法なども理論的には応用できるが、高精細
化が進んだ現在のカラーフィルタに応用するには解像度
の面で高度な特殊技術が要求されるために今のところ量
産化に対応できていない。
【0017】金属BMは上記したように、環境安全的に
見れば樹脂BMに変更すべきところであるが、未だ金属
BMが主流である理由の一つには、樹脂BMの製造安全
性やコストの面での課題が多いことが挙げられる。
【0018】本発明の課題は、上記環境安全性や製造安
定性、コスト等の問題点を解決し、簡便な方法で遮光部
を形成して、信頼性の高い光学素子をより簡易に歩留ま
り良く製造し、安価に提供することにある。また、本発
明は、該光学素子を用いて、カラー表示特性に優れた液
晶素子をより安価に提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、支持基
板上に複数の画素と隣接する画素間に位置する黒色樹脂
組成物からなる遮光部とを少なくとも有する光学素子の
製造方法であって、支持基板上に画素を形成する工程
と、上記画素の少なくとも上面に撥インク化処理を施す
工程と、隣接する画素の間隙にインクジェット方式によ
りインクを付与して遮光部を形成する工程と、を有する
ことを特徴とする光学素子の製造方法である。
【0020】上記本発明は、上記画素を顔料分散法によ
り形成すること、上記画素を着色インクを使用した印刷
法により形成すること、特に、シリコーンオイル含有ゴ
ムで形成した印刷版或いは表面をシリコーンオイル含有
ゴムで被覆した間接転写体を用い、パターン転写と同時
に画素上面に撥インク化処理を施すこと、上記撥インク
化処理が、少なくともフッ素原子を含有するガスを導入
してプラズマ照射を行うプラズマ処理であること、上記
撥インク化処理を、画素上面以外をレジストにより保護
して行うこと、上記撥インク化処理が、シリコーンオイ
ル含有ゴムを画素上面に接触させる処理であること、或
いは、感光性を有する撥インク材を用いて画素上面にの
み撥インク層を形成する処理であること、該撥インク材
が感光性を有するシリコーンゴム、或いは、フッ素系樹
脂またはシリコーン系樹脂を含有する感光性レジストで
あること、撥インク化処理された画素の上面の純水に対
する接触角が80°〜130°であること、遮光部形成
後に画素上面に親水化処理を施すこと、該親水化処理
が、アルカリ水溶液による洗浄処理、UV洗浄処理、エ
キシマ洗浄処理、コロナ放電処理、酸素プラズマ処理の
いずれかであること、上記インクが少なくとも硬化成
分、水、有機溶剤を含有すること、上記画素が着色部で
あるカラーフィルタを製造すること、を好ましい態様と
して含むものである。
【0021】本発明の第二は、支持基板上に複数の画素
と隣接する画素間に位置する遮光部とを少なくとも有
し、上記本発明の光学素子の製造方法により製造された
ことを特徴とする光学素子である。
【0022】上記本発明の第二は、上記支持基板が透明
基板であり、複数色の着色部を備えたカラーフィルタで
あること、該着色部上に保護層を有すること、表面に透
明導電膜を有すること、を好ましい態様として含むもの
である。
【0023】さらに本発明の第三は、一対の基板間に液
晶を挟持してなり、一方の基板が上記本発明の光学素子
の一態様であるカラーフィルタを用いて構成されたこと
を特徴とする液晶素子である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、先に画素を形成し、該
画素の表面に撥インク化処理を施した上でインクジェッ
ト方式により該画素間隙にインクを付与して遮光部を形
成することに特徴を有する。そのため本発明において
は、インクを付与する際に、画素表面の撥インク性によ
って多量のインクでも画素上面にのらずに十分に画素間
隙に保持され、画素上にインクが残って画素を遮光する
恐れがなく、また、樹脂組成物からなる遮光部を十分な
厚さで形成することができる。
【0025】本発明の製造方法で製造される本発明の光
学素子としては、カラーフィルタが挙げられる。先ず、
本発明の光学素子について実施形態を挙げて説明する。
【0026】図5に、本発明の光学素子の一実施形態で
あるカラーフィルタの一例の断面を模式的に示す。図
中、71は支持基板としての透明基板、72は遮光部で
あるブラックマトリクス、73は画素である着色部、7
4は必要に応じて形成される保護層である。本発明のカ
ラーフィルタを用いて液晶素子を構成する場合には、着
色部73上或いは、着色部73上に保護層74を形成し
たさらにその上に、液晶を駆動するためのITO(イン
ジウム・チン・オキサイド)等透明導電材からなる透明
導電膜が形成されて提供される場合もある。
【0027】図6に、図5のカラーフィルタを用いて構
成された、本発明の液晶素子の一実施形態の断面模式図
を示す。図中、77は共通電極(透明導電膜)、78は
配向膜、79は液晶、81は対向基板、82は画素電
極、83は配向膜であり、図7と同じ部材には同じ符号
を付して説明を省略する。
【0028】カラー液晶素子は、一般的にカラーフィル
タ側の基板71と対向基板81とを合わせ込み、液晶7
9を封入することにより形成される。液晶素子の一方の
基板81の内側に、TFT(不図示)と画素電極82が
マトリクス状に形成されている。また、カラーフィルタ
側の基板71の内側には、画素電極82に対向する位置
に、R、G、Bが配列するように、カラーフィルタの着
色部73が形成され、その上に透明な共通電極77が形
成される。さらに、両基板の面内には配向膜78,83
が形成されており、液晶分子を一定方向に配列させてい
る。これらの基板は、スペーサー(不図示)を介して対
向配置され、シール材(不図示)によって貼り合わさ
れ、その間隙に液晶79が充填される。
【0029】上記液晶素子は、透過型の場合には、基板
81及び画素電極82を透明素材で形成し、それぞれの
基板の外側に偏光板を接着し、一般的に蛍光灯と散乱板
を組み合わせたバックライトを用い、液晶化合物をバッ
クライトの光の透過率を変化させる光シャッターとして
機能させることにより表示を行う。また、反射型の場合
には、基板81或いは画素電極82を反射機能を備えた
素材で形成するか、或いは、基板81上に反射層を設
け、透明基板71の外側に偏光板を設け、カラーフィル
タ側から入射した光を反射して表示を行う。
【0030】以下に、図面を参照して本発明の光学素子
の製造方法について説明する。
【0031】図1は本発明の光学素子の製造方法を模式
的に示す工程図である。以下に各工程について説明す
る。尚、以下の工程(a)〜(d)は図1の(a)〜
(d)に対応する。また、図1の各工程において紙面左
側の(a−1)〜(d−1)は上方より見た平面模式
図、紙面右側の(a−2)〜(d−2)は(a−1)〜
(d−1)のA−B断面模式図である。図中、1は支持
基板、2は画素、3はインクジェットヘッド、4はイン
ク、5は遮光部である。
【0032】工程(a) 支持基板1上に画素2を形成する。支持基板1は、図5
に例示したカラーフィルタを製造する場合には透明基板
71であり、一般にはガラス基板が用いられるが、液晶
素子を構成する目的においては、所望の透明性、機械的
強度等の必要特性を有するものであれば、プラスチック
基板なども用いることができる。
【0033】画素2はカラーフィルタでは着色部73で
あり、その形成方法としては、先に示した染色法や顔料
分散法、電着法、印刷法等を用いることができ、特に限
定されるものではない。これらの方法の中では、エッジ
形状の優れる顔料分散法や、印刷法が好適である。特に
印刷法においては、印刷版をシリコーンオイルを含有す
るゴムで形成したり、或いは表面をシリコーンオイルを
含有するゴムで被覆した間接転写体を用いることによっ
て、パターニングと同時に撥インク化処理を施すことが
できる。尚、上記シリコーンオイルを含有するゴムと
は、シリコーンゴム内部から移行成分として表面に浮き
出てくるものと、外部からゴム材質へシリコーンオイル
を供給するものの両方を意味する。
【0034】工程(b) 画素2の少なくとも上面に撥インク化処理を施す。撥イ
ンク化処理としては、フッ素化処理やシリコーンオイル
含有ゴムを画素2上面に接触させる方法、或いは、感光
性を有する撥インク材を用いて撥インク層を画素2の上
面にのみ形成する方法、が挙げられる。
【0035】上記フッ素化処理としては、工程が簡単で
あり画素2表面を良好にフッ素化して撥インク性を増大
させることができる方法として、少なくともフッ素原子
を含有するガスを導入してプラズマ照射を行うプラズマ
処理が好ましく用いられる。
【0036】当該工程において用いられる、少なくとも
フッ素原子を含有するガスとしては、CF4、CHF3
26、SF6、C38、C58から選択されるハロゲ
ンガスを1種以上用いることが好ましい。特に、C58
(オクタフルオロシクロペンテン)は、オゾン破壊能が
0であると同時に、大気寿命が従来のガスに比べて(C
4:5万年、C48:3200年)0.98年と非常
に短い。従って、地球温暖化係数が90(CO2=2と
した100年積算値)と、従来のガスに比べて(C
4:6500、C48:8700)非常に小さく、オ
ゾン層や地球環境保護に極めて有効であり、本発明で使
用する上で望ましい。
【0037】さらに、導入ガスとしては、必要に応じて
酸素、アルゴン、ヘリウム等のガスを併用しても良い。
本工程においては、上記CF4、CHF3、C26、SF
6、C38、C58から選択されるハロゲンガスを1種
以上とO2との混合ガスを用いると、本工程においてフ
ッ素化処理される画素2表面の撥インク性の程度を制御
することが可能になる。但し、当該混合ガスにおいて、
2の混合比率が30%を超えるとO2による酸化反応が
支配的になり、撥インク性向上効果が妨げられるため、
また、O2混合比率が30%を超えると樹脂に対するダ
メージが顕著になるため、当該混合ガスを用いる場合に
はO2の混合比率が30%以下の範囲で使用する必要が
ある。
【0038】また、プラズマの発生方法としては、低周
波放電、高周波放電、マイクロ波放電等の方式を用いる
ことができ、プラズマ処理の際の圧力、ガス流量、放電
周波数、処理時間等の条件は任意に設定することができ
る。
【0039】本工程において、撥インク性を高くすれば
するほど後工程において画素2の間隙に充填できるイン
ク量が増すため材料設計や製造時のプロセスマージンを
得ることが容易になるが、状況によっては白抜けを発生
させてしまうことがある。
【0040】即ち、高度に撥インク化処理された表面に
囲まれたポイント、具体的には90°近傍以下の角度で
挟まれた角部において、使用する材料の組み合わせによ
っては白抜けを起こすことがある。
【0041】例えばカラーフィルタの遮光部の場合、そ
の形状は格子状もしくはライン状が一般的であるが、場
合によってはTFTの光による誤動作を防止するべくT
FTを遮光するために、遮光部の形状を複雑化する必要
が生じる。図2にその一例を示す。図中、22は着色部
(画素)、25は遮光部、26は遮光部25のうちのT
FT誤動作防止用遮光領域、27は白抜けである。図2
に示すように、画素22の側壁で90°に挟まれた領域
26では、両側壁の撥インク性が高いとインクがはじか
れて白抜け27が発生しやすい。
【0042】従って、このような白抜けを防止する上
で、当該撥インク化処理は画素2上面のみに施すことが
望ましく、上記したフッ素化処理のような工程の場合に
は、画素2の側壁をレジストによって保護することが望
ましい。
【0043】図3は、レジストで画素2の側壁を保護し
て撥インク化処理を行う工程を示す。図中、31は感光
性レジスト層、32a、32bはフォトマスク、33は
レジストパターンである。以下に各工程を説明する。
【0044】画素2を形成した支持基板1(図3
(a))全面に感光性レジスト層31を形成する(図3
(b))。次いで、当該レジスト層31がポジ型の場合
には、画素2に対応する開口部を有するフォトマスク3
2aを用い(図3(c−1))、また、当該レジスト層
31がネガ型の場合には、画素2を覆うパターンのフォ
トマスク32bを用いて(図3(c−2))露光する。
また、当該レジスト層31がネガ型の場合には、画素2
をマスクとして支持基板1の裏面から露光する(図3
(c−3))こともでき、この場合には、画素2に紫外
線吸収剤を含有させておく必要がある。
【0045】現像により、画素2上のレジスト層31を
除去することによって、画素2間隙を埋めるレジストパ
ターン33が得られ(図3(d))、この状態で撥イン
ク化処理を施す(図3(e))ことによって画素2の上
面のみが撥インク化処理され、処理後にレジストパター
ン33を除去する(図3(f))。
【0046】また、本発明にかかる撥インク化処理とし
て、シリコーンオイル含有ゴムを画素2上面に接触させ
る方法や画素2上に撥インク層を形成する場合には、画
素2上面のみを撥インク化させることができる。
【0047】シリコーンオイル含有ゴムを被処理面に接
触させる方法では、シリコーンオイルを含有するゴムを
巻いたローラーを回転させながら、画素2の上面に接触
させる方法が好適である。また、ここでいうシリコーン
オイルを含有するゴムとは、シリコーンゴム内部から移
行成分として表面に浮き出てくるものと、外部からゴム
材質へシリコーンオイルを含有するものの両方を意味す
る。
【0048】また、画素2上に撥インク層を形成する方
法としては、感光性を有する撥インク材として、感光性
を有するシリコーンゴム、或いは、フッ素系樹脂やシリ
コーン系樹脂を含有させた感光性レジストが挙げられ
る。図4に当該工程を示す。図中、41は感光性撥イン
ク材層、42a、42bはフォトマスク、43は撥イン
ク層である。
【0049】当該工程においては、画素2を形成した支
持基板1(図4(a))上に全面に感光性撥インク材層
41を形成し(図4(b))、該撥インク材層41がネ
ガ型の場合には画素2に対応する開口部を有するフォト
マスク42aを用いて(図4(c−1)、該撥インク材
層42がポジ型の場合には画素2を覆うパターンを有す
るフォトマスク42bを用いて(図4(c−2))露光
する。また、ポジ型の場合には、画素2をマスクとして
支持基板1の裏面から露光することもでき、この場合に
は、画素2に紫外線吸収剤を含有させておく必要があ
る。
【0050】上記露光後、現像によって、画素2間隙の
撥インク材層41を除去して画素2上にのみ撥インク層
43を形成することができる(図4(d))。
【0051】ここで形成した撥インク層43をそのまま
残す場合、その用途に応じて透明性や以後の工程に対す
る耐性を有することが要求される。しかしながら、後述
するように、該撥インク層43上に形成される部材によ
っては、撥インク性が問題となる場合もあり、その場合
には、遮光部5を形成した後に当該撥インク層43を除
去することが望ましい。
【0052】工程(c) インクジェット記録装置を用いて、インクジェットヘッ
ド3より、インク4を画素2の間隙に付与する。インク
ジェットとしては、エネルギー発生素子として電気熱変
換体を用いたバブルジェット(登録商標)タイプ、或い
は圧電素子を用いたピエゾジェットタイプ等が使用可能
である。また、インク4としては、硬化後に黒色の樹脂
組成物層を形成するべく、硬化成分、水、溶剤を少なく
とも含むものが好ましい。以下に、インクの組成につい
てさらに詳細に説明する。
【0053】〔1〕着色剤 本発明でインク中に含有させる着色剤としては、染料系
及び顔料系共に使用可能であるが、十分な遮光性を少量
で得るためには顔料系の着色剤が好ましい。具体的に
は、通常樹脂BMで用いられているカーボンブラックが
好ましく用いられ、該カーボンブラックとしては、チャ
ネルブラック、ローラーブラック、ディスクブラックと
呼ばれているコンタクト法で製造されたもの、ガスファ
ーネストブラック、オイルファーネストブラックと呼ば
れているファーネスト法で製造されたもの、サーマルブ
ラック、アセチレンブラックと呼ばれているサーマル法
で製造されたものなどを用いることができるが、特に、
チャネルブラック、ガスファーネストブラック、オイル
ファーネストブラックが好ましい。さらに必要に応じ
て、R、G、Bの顔料の混合物などを加えても良い。ま
た、着色剤の添加量としては、後述する硬化成分と同量
以下であることが好ましい。
【0054】〔2〕硬化成分 後工程におけるプロセス耐性、信頼性等を考慮した場
合、熱処理或いは光照射等の処理により硬化し、着色剤
を固定化する成分、即ち架橋可能なモノマー或いはポリ
マー等の成分を含有することが好ましい。特に、後工程
における耐熱性を考慮した場合、硬化可能な樹脂組成物
を用いることが好ましい。具体的には、例えば基材樹脂
として、水酸基、カルボキシル基、アルコキシ基、アミ
ド基等の官能基を有するアクリル樹脂、シリコーン樹
脂;またはヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース等のセルロース誘導体或いはそれらの変性
物;またはポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアセタール等のビニル系ポリマーが挙げ
られる。さらに、これらの基材樹脂を光照射或いは加熱
処理により硬化させるための架橋剤、光開始剤を用いる
ことが可能である。具体的には、架橋剤としては、メチ
ロール化メラミン等のメラミン誘導体が、また光開始剤
としては重クロム酸塩、ビスアジド化合物、ラジカル系
開始剤、カチオン系開始剤、アニオン系開始剤等が使用
可能である。また、これらの光開始剤を複数種混合し
て、或いは他の増感剤と組み合わせて使用することもで
きる。
【0055】〔3〕溶剤 本発明で使用されるインクの媒体としては、水及び有機
溶剤の混合溶媒が好ましく使用される。水としては種々
のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水
(脱イオン水)を使用することが好ましい。
【0056】有機溶剤としては、メチルアルコール、エ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチル
アルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1
〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセ
トンアルコール等のケトン類またはケトアルコール類;
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレン
グリコール、チオジグリコール、へキシレングリコー
ル、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜4個
の炭素を含有するアルキレングリコール類;グリセリン
類;エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコール
モノメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキル
エーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリ
ドン等の中から選択することが好ましい。
【0057】また、上記成分の他に、必要に応じて所望
の物性値を持つインクとするために、沸点の異なる2種
類以上の有機溶剤を混合して用いたり、界面活性剤、消
泡剤、防腐剤等を添加しても良い。
【0058】工程(d) 熱処理、光照射等必要な処理を施し、インク4中の溶剤
成分を除去して硬化させることにより、遮光部5を形成
する。
【0059】さらに、カラーフィルタの場合には、前記
したように、必要に応じて保護層や透明導電膜を形成す
る。この場合の保護層としては、光硬化タイプ、熱硬化
タイプ、或いは光熱併用硬化タイプの樹脂材料、或い
は、蒸着、スパッタ等によって形成された無機膜等を用
いることができ、カラーフィルタとした場合の透明性を
有し、その後の透明導電膜形成プロセス、配向膜形成プ
ロセス等に耐えうるものであれば使用可能である。ま
た、透明導電膜は、保護層を介さずに着色部上に直接形
成しても良い。
【0060】また、本発明においては、画素2の上面は
撥インク化処理されており、画素2の上に形成される部
材によっては、当該撥インク性が問題となる場合があ
る。例えば、図5のカラーフィルタにおいて、撥インク
性の高い着色部73の上に保護層74を形成した場合、
その上に透明導電膜を形成することで、該透明導電膜の
応力により、保護層にしわが生じたり、透明導電膜にク
ラックが生じる場合がある。
【0061】よって、該画素2の撥インク化処理が、撥
インク層を形成することで実施された場合には、当該撥
インク層を除去し、それ以外の処理が施された場合に
は、画素2の上面に親水化処理を施すことが好ましく、
具体的には、アルカリ水溶液による洗浄処理、UV洗浄
処理、エキシマ洗浄処理、コロナ放電処理、酸素プラズ
マ処理が好ましく挙げられる。
【0062】
【実施例】(実施例1) 〔着色部(画素)の形成〕ガラス基板(コーニング製
「1737」)上に、顔料分散レジスト(富士フィルム
オーリン製「カラーモザイクシリーズ」)をスピンコー
トにより塗布し、所定の露光、現像処理をR、G、Bの
各色について繰り返し行い、膜厚が1μm、75μm×
225μmの長方形の画素が20μmの間隔をおいて横
にR、G、Bが繰り返され、縦に同一色が配列された着
色部パターンを得た。
【0063】〔撥インク化処理〕上記着色部パターン
に、平行平板型のプラズマ処理装置を用いて、以下の条
件にてプラズマ処理を施した。
【0064】 使用ガス :CF4 ガス流量 :80sccm 圧力 :8Pa RFパワー :150W 処理時間 :60sec
【0065】〔撥インク性の評価〕上記撥インク化処理
後の基板の純水に対する接触角を測定したところ、 着色部上面:125° ガラス基板表面:15° であった。
【0066】〔インクの調整〕下記に示す組成からなる
アクリル系共重合体を熱硬化成分として用い、以下の組
成にてR、G、Bの各インクを調製した。該インクは1
mm2当たり約20nlの付与量(キュア後の膜厚約
1.5μm)で十分とされる光学濃度(OD)4以上と
なるように設計した。
【0067】硬化成分 メチルメタクリレート 50重量部 ヒドロキシエチルメタクリレート 30重量部 N−メチロールアクリルアミド 20重量部
【0068】インク カーボンブラック 5重量部 ジエチレングリコール 30重量部 エチレングリコール 20重量部 イオン交換水 40重量部 上記硬化成分 5重量部
【0069】〔遮光部の形成〕吐出量20plのインク
ジェットヘッドを具備したインクジェット記録装置を用
い、上記基板の着色部間隙に対して、上記インクを1m
2当たり10〜50nlの範囲で10nlおきに付与
量を変化させて付与した。次いで、90℃で10分間、
引き続き230℃で30分間の熱処理を行ってインクを
硬化させて遮光部(ブラックマトリクス)とし、インク
付与量の異なる7種類のカラーフィルタを作製した。
【0070】〔カラーフィルタの評価〕得られた7種類
のカラーフィルタを光学顕微鏡で観察したところ、全て
のカラーフィルタにおいて、遮光部の着色部へのはみ出
し、白抜けは観察されなかった。また、付与量30nl
のカラーフィルタに保護層、透明導電膜を設けた液晶素
子を構成したところ、良好な表示品質を得た。
【0071】(実施例2)実施例1と同じガラス基板上
に、凹版オフセット印刷法にてR、G、Bの各色につい
て繰り返し印刷を行って、膜厚が3μm、75μm×2
25μmの長方形の一角に30μm角のTFT誤動作防
止用遮光領域分の領域を欠いた形状の着色部を20μm
の間隔をおいて横にR、G、Bが繰り返され、縦に同一
色が配列された着色部パターンを得た。また、当該工程
において間接転写体表面にシリコーンゴム(信越化学製
「KS779H」)をコーティングし、パターン転写時
に同時に着色部上面のみに撥インク化処理を施した。
【0072】〔撥インク性の評価〕上記基板の純水に対
する接触角を測定したところ、 着色部上面:102° ガラス基板表面:28° であった。
【0073】上記基板の着色部の間隙に実施例1と同様
にしてインクを付与し、遮光部を形成した。
【0074】〔カラーフィルタの評価〕得られた7種類
のカラーフィルタを光学顕微鏡で観察したところ、イン
ク付与量40nl/mm2までのカラーフィルタにおい
て、遮光部の着色部へのはみ出しは観察されなかった。
また、これらのカラーフィルタで、TFT誤動作防止用
遮光領域の角部の白抜けは観察されなかった。また、付
与量30nlのカラーフィルタに保護層、透明導電膜を
設けた液晶素子を構成したところ、良好な表示品質を得
た。
【0075】(実施例3)顔料分散レジストにUV吸収
剤(アルコキシベンゾフェノン)を1重量%混ぜた以外
は実施例1と同様にして画素を形成したガラス基板上
に、ポジ型レジスト(ヘキスト製「AZ−4903」)
にフッ素系樹脂(3M製「フロラード」)を5重量%添
加した撥インクレジストをスピンコートで塗布し、所定
の露光量をガラス基板の裏面から照射した後に、現像を
行って、着色部上に撥インクレジストパターンを得た。
【0076】〔撥インク性の評価〕上記基板の純水に対
する接触角を測定したところ、 着色部上面:95° ガラス基板表面:20° であった。
【0077】上記基板の着色部の間隙に実施例1と同様
にしてインクを付与し、遮光部を形成した。
【0078】〔カラーフィルタの評価〕得られた7種類
のカラーフィルタを光学顕微鏡で観察したところ、イン
ク付与量30nl/mm2までのカラーフィルタにおい
て、遮光部の着色部へのはみ出しは観察されなかった。
また、これらのカラーフィルタで、白抜けは観察されな
かった。また、付与量30nlのカラーフィルタに残っ
た撥インクレジストをアルカリ水溶液にて除去した後、
保護層、透明導電膜を設けた液晶素子を構成したとこ
ろ、良好な表示品質を得た。
【0079】(比較例1)着色部に撥インク化処理を施
さない以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタを作
製した。
【0080】〔撥インク性の評価〕着色部を形成した基
板の純水に対する接触角を測定したところ、 着色部上面:72° ガラス基板表面:25° であった。
【0081】〔カラーフィルタの評価〕得られた7種類
のカラーフィルタを光学顕微鏡で観察したところ、全て
のカラーフィルタにおいて、遮光部の着色部へのはみ出
しが観察された。また、白抜けの評価は不可能であっ
た。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画素上へのはみ出し白抜けのない遮光部を備えた信頼性
の高いカラーフィルタを、環境安全性の優れた簡易なプ
ロセスによって歩留まり良く製造することができ、よっ
て、上記カラーフィルタを用いて、カラー表示特性に優
れた液晶素子をより安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学素子の製造方法の一実施形態の工
程図である。
【図2】インクジェット方式により形成される遮光部に
おける白抜けを示す模式図である。
【図3】本発明において、画素側面をレジストで保護し
て撥インク化処理を行う工程を示す模式図である。
【図4】本発明において、画素上にのみ撥インク層を形
成する工程を示す模式図である。
【図5】本発明の光学素子の実施形態であるカラーフィ
ルタの一例の断面模式図である。
【図6】本発明の液晶素子の一実施形態の断面模式図で
ある。
【符号の説明】
1 支持基板 2 画素 3 インクジェットヘッド 4 インク 5 遮光部 22 着色部 25 遮光部 26 TFT誤動作防止用遮光領域 27 白抜け 31 感光性レジスト層 32a、32b フォトマスク 33 レジストパターン 41 感光性撥インク材層 42a、42b フォトマスク 43 撥インク層 72 ブラックマトリクス 73 着色部 74 保護層 77 共通電極 78 配向膜 79 液晶 81 対向基板 82 画素電極 83 配向膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 勝彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡田 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 西田 武人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 坂本 淳一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡田 良克 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩田 研逸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 FB01 FB08 2H048 BA02 BA11 BA28 BA57 BA60 BA64 BB14 BB15 BB22 BB37 BB44 2H091 FA02Y FB04 FC12 FC24 FC25 FC27 FD05 LA12 LA15

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板上に複数の画素と隣接する画素
    間に位置する黒色樹脂組成物からなる遮光部とを少なく
    とも有する光学素子の製造方法であって、支持基板上に
    画素を形成する工程と、上記画素の少なくとも上面に撥
    インク化処理を施す工程と、隣接する画素の間隙にイン
    クジェット方式によりインクを付与して遮光部を形成す
    る工程と、を有することを特徴とする光学素子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記画素を顔料分散法により形成する請
    求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記画素を着色インクを使用した印刷法
    により形成する請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 シリコーンオイル含有ゴムで形成した印
    刷版或いは表面をシリコーンオイル含有ゴムで被覆した
    間接転写体を用い、パターン転写と同時に画素上面に撥
    インク化処理を施す請求項3に記載の光学素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記撥インク化処理が、少なくともフッ
    素原子を含有するガスを導入してプラズマ照射を行うプ
    ラズマ処理である請求項1〜3のいずれかに記載の光学
    素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記撥インク化処理を、画素上面以外を
    レジストにより保護して行う請求項5に記載の光学素子
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記撥インク化処理が、シリコーンオイ
    ル含有ゴムを画素上面に接触させる処理である請求項1
    〜3のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記撥インク化処理が、感光性を有する
    撥インク材を用いて画素上面にのみ撥インク層を形成す
    る処理である請求項1〜3のいずれかに記載の光学素子
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記撥インク材が、感光性を有するシリ
    コーンゴム、或いは、フッ素系樹脂またはシリコーン系
    樹脂を含有する感光性レジストである請求項8に記載の
    光学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 撥インク化処理された画素の上面の純
    水に対する接触角が80°〜130°である請求項1〜
    9のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 遮光部形成後に画素上面に親水化処理
    を施す請求項1〜10のいずれかに記載の光学素子の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 上記親水化処理が、アルカリ水溶液に
    よる洗浄処理、UV洗浄処理、エキシマ洗浄処理、コロ
    ナ放電処理、酸素プラズマ処理のいずれかである請求項
    11に記載の光学素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記インクが少なくとも硬化成分、
    水、有機溶剤を含有する請求項1〜12のいずれかに記
    載の光学素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記画素が着色部であるカラーフィル
    タを製造する請求項1〜13のいずれかに記載の光学素
    子の製造方法。
  15. 【請求項15】 支持基板上に複数の画素と隣接する画
    素間に位置する遮光部とを少なくとも有し、請求項1〜
    13のいずれかに記載の光学素子の製造方法により製造
    されたことを特徴とする光学素子。
  16. 【請求項16】 上記支持基板が透明基板であり、複数
    色の着色部を備えたカラーフィルタである請求項15に
    記載の光学素子。
  17. 【請求項17】 上記着色部上に保護層を有する請求項
    16に記載の光学素子。
  18. 【請求項18】 表面に透明導電膜を有する請求項16
    または17に記載の光学素子。
  19. 【請求項19】 一対の基板間に液晶を挟持してなり、
    一方の基板が請求項16〜18のいずれかに記載の光学
    素子を用いて構成されたことを特徴とする液晶素子。
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