JP2002054829A - 換気装置、換気システム、換気装置の取付け構造及び換気装置の施工方法 - Google Patents

換気装置、換気システム、換気装置の取付け構造及び換気装置の施工方法

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JP2002054829A
JP2002054829A JP2000239872A JP2000239872A JP2002054829A JP 2002054829 A JP2002054829 A JP 2002054829A JP 2000239872 A JP2000239872 A JP 2000239872A JP 2000239872 A JP2000239872 A JP 2000239872A JP 2002054829 A JP2002054829 A JP 2002054829A
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ventilation device
frame
fan unit
ventilation
base panel
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Nobuo Nonaka
信夫 野中
Ichiro Nonaka
一郎 野中
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COSMO DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水の問題等からして、住宅における最適の
位置に設置することができる換気装置等を提供する。 【解決手段】 換気装置A1は、ファンユニットA20
と、ベースパネル部A30と、トリム枠A40とを有
し、このトリム枠A40を住宅の軒下に設けた開口部に
取り付けることができるようになっている。また、換気
装置A1は、太陽電池ユニットにより駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、換気装置や、換気
装置施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に住宅の屋根裏空間は、屋根に日
光が当たるため高温になりやすく、熱気が溜まりやすい
場所である。そのため、夏場に冷房効率が悪くなった
り、冬場に外気との温度差によって結露が生じやすくな
るなどの問題がある。また、腐朽菌や白蟻、害虫等の発
生を防止する観点からも、屋根裏空間を換気することは
大きなメリットがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、屋根裏空間に
換気装置を取り付ける場合においては、換気口をどこに
配設するかが問題となる。つまり、屋根裏空間の上部側
に換気口を設けると、雨水が換気口から流入してしまう
問題があり、また、屋内空間側では屋内空間に熱気を排
出してしまう問題がある。
【0004】そこで、本発明は、雨水の問題等からし
て、住宅における最適の位置に設置することができる換
気装置等を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、換気
装置であって、モータによって駆動されるファンであっ
て、気体を吸引して排気するためのファンを有するファ
ンユニットと、該ファンユニットが取り付けられている
とともに、該ファンユニットによって排気される気体の
排気口が設けられたパネルを有するベースパネル部と、
該ベースパネル部の外周に沿って枠状に形成された枠状
部と、を有し、該ベースパネル部が、枠状部に対して回
動自在に形成されていることを特徴とする。
【0006】この第1の構成の換気装置においては、フ
ァンユニットにおけるファンが駆動されることにより、
気体が吸引されて排気される。特に、ベースパネル部
に、気体の排気口が設けられているので、この排気口よ
り気体が排気される。
【0007】また、ファンユニットを取り付けたベース
パネル部が枠状部に対して回動するようになっているた
め、上記枠状部を軒下等の取付け面の内側、すなわち、
天井裏に回り込むことなく外部から容易に取付け作業を
行うことができ、施工時間の短縮、施工不良の抑制を図
ることが可能になる。また、施工後においても、上記ベ
ースパネル部を上記枠状部に対して回動させることによ
って、上記換気装置を取り外すことなく内部側の各部材
の点検や調整、清掃などが可能になるためメンテナンス
性の向上を図ることが可能になる。
【0008】また、この換気装置を建築物の軒下に設置
することにより、軒下の天井部分のスペースを有効に利
用して換気装置を設置することが可能となる。つまり、
軒下の天井部分は、通常はあまり利用されないスペース
であり、そのスペースを有効に利用することができる。
また、軒下に換気装置が設置されるので、屋根によって
雨水から好適に防護されるため、雨水が換気口から流入
してしまうおそれがないとともに、屋内空間に熱気を排
出してしまうこともない。
【0009】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記ファンユニットにおけるファンが、クロスフロ
ーファンであることを特徴とする。この第2の構成の換
気装置においては、使用されるファンユニットがクロス
フローファンであるため、コンパクトで軽量な軒下換気
装置としえるとともに、プロペラファンの場合のように
換気口が大口径となってしまうことがなく、小型の換気
口とすることができるため、停止状態時における換気口
からの塵や埃などの逆流も抑制しえる。また、換気口か
ら吐出される空気流が指向性の高い層状の流れとなるた
め、効率よく換気を行うことが可能になる。
【0010】また、第3には、換気システムであって、
上記第1又は第2の構成の換気装置と、該換気装置に電
力を供給するための太陽電池ユニットと、を有すること
を特徴とする。よって、電気代を不要とすることが可能
となる。
【0011】また、第4には、換気装置の取付け構造で
あって、上記第1又は第2又は第3の構成の換気装置
が、建築物の軒下位置に取り付けられ、該建築物の内部
の気体を屋外に排気するようになっていることを特徴と
する。
【0012】また、第5には、換気装置の取付け構造で
あって、換気装置が、建築物の軒下位置に取り付けら
れ、該建築物の内部の気体を屋外に排気するようになっ
ていることを特徴とする。
【0013】この第4及び第5の構成においては、換気
装置を軒下位置に設置することにより、軒下の天井部分
のスペースを有効に利用して換気装置を設置することが
可能となる。つまり、軒下の天井部分は、通常はあまり
利用されないスペースであり、そのスペースを有効に利
用することができる。また、軒下に換気装置が設置され
るので、屋根によって雨水から好適に防護されるため、
雨水が換気口から流入してしまうおそれがないととも
に、屋内空間に熱気を排出してしまうこともない。
【0014】また、第6には、換気装置であって、モー
タによって駆動されるファンであって、気体を吸引して
排気するためのファンを有するファンユニットと、該フ
ァンユニットが取り付けられているとともに、該ファン
ユニットによって排気される気体の排気口が設けられた
パネルを有するベースパネル部と、該ベースパネル部の
外周に沿って枠状に形成された枠状部と、を有し、該ベ
ースパネル部が、枠状部に対して回動自在に形成されて
いる換気装置の施工方法であって、軒下の取付け位置に
開口部を形成する開口部形成工程と、該開口部形成工程
で形成された開口部の外周に沿って枠材を配設する枠材
配設工程と、該形成された開口部に換気装置をはめ込
み、換気装置の枠状部を該枠材に固定させる枠状部固定
工程と、を有することを特徴とする。
【0015】よって、換気装置は、軒下に設けられた開
口部に沿って枠材が設けられ、該換気装置の枠状部が該
枠材に固定されるので、開口部縁部の剛性を高めること
ができる。
【0016】また、第7には、換気装置であって、モー
タによって駆動されるファンであって、気体を吸引して
排気するためのファンを有するファンユニットと、該フ
ァンユニットが取り付けられているとともに、該ファン
ユニットによって排気される気体の排気口が設けられた
パネルを有するベースパネル部と、該ベースパネル部に
おける該ファンユニットが取り付けられた側と反対側に
設けられたフードと、を有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての第1
実施例を図面を利用して説明する。本第1実施例におけ
る換気システムS1は、図1に示すように、軒先線が水
平状となるいわゆる寄せ棟タイプの屋根形式の住宅(建
築物)P1に適用した場合の例を示している。
【0018】上記換気システムS1は、図1、図3に示
すように、換気装置A1(A1−1、A1−2)、太陽
電池ユニットB1、ハーネス10、ハーネス12を有し
ている。上記換気装置A1は、上記住宅P1の軒下部N
に換気装置A1の換気口A10(図4参照)が開口する
ように、上記住宅P1の軒下面に配設され、屋根裏内の
空気を軒下側に換気可能になされている。図1の例で
は、1つの住宅P1に、複数の換気システムS1が設け
られている。
【0019】この換気システムS1においては、1つの
太陽電池ユニットB1で2台の換気装置A1−1、A1
−2を駆動できるようになっている。つまり、太陽電池
ユニットB1から換気装置A1−1へはハーネス10に
より接続され、さらに、換気装置A1−1から換気装置
A1−2へはハーネス12により接続されて、太陽電池
ユニットB1からの電力が各換気装置へ供給されるよう
になっている。なお、以下において、換気装置A1−1
と換気装置A1−2とは同様の構成であり、単に「換気
装置A1」とした場合には、換気装置A1−1と換気装
置A1−2の両方を指すものとする。
【0020】ここで、太陽電池ユニットB1は、受光面
が日照方向に対して略直角となるように、屋根の表面或
いは窓やベランダのフェンスなどに固着される。そし
て、上記ハーネス10及びハーネス12によって、上記
換気装置A1と上記太陽電池ユニットB1が電気的に接
続されるため、上記太陽電池ユニットB1によって生成
された電力が上記換気装置A1に供給可能となってい
る。そのため、上記換気装置A1が上記太陽電池ユニッ
トB1によって駆動されるため、電気代が不要となる。
【0021】上記太陽電池ユニットB1は、図2に示す
ように、電池パネルB10と、取付けブラケットB20
とを有している。そして、上記電池パネルB10は、上
記取付けブラケットB20によって、できるだけ日照時
間の長くなる方向に向けて固定される。なお、上記取付
けブラケットB20は、屋根に取り付ける場合やベラン
ダや窓のフェンスに取り付ける場合など、その取り付け
部位、取り付け方法に応じて、適宜選定する。
【0022】このように構成することによって、上記換
気システムS1によれば、上記換気装置A1が、上記住
宅P1の軒下部Nに換気口A10が開口するように上記
住宅P1の軒下部Nに配設され、屋根裏内の空気を軒下
側に換気可能になされている。そのため、上記換気装置
A1は、屋根によって雨水から好適に防護されるため、
雨水が上記換気口A10から流入してしまうおそれがな
いとともに、屋内空間に熱気を排出してしまうこともな
い。
【0023】また、図4、図5に示すように、上記換気
装置A1は、上記ファンユニットA20と、上記ファン
ユニットA20が固着され上記換気口A10が形成され
ているベースパネル部A30と、取付け面に固定され上
記ベースパネル部A30の外形に沿って形成されるトリ
ム枠(枠状部)A40とを有している。
【0024】上記ベースパネル部A30は、ピンA50
によって上記トリム枠A40に枢支されており、上記ト
リム枠A40に対して回動自在になされている。そのた
め、上記ベースパネル部A30を上記トリム枠A40に
対して回動させた状態で、上記トリム枠A40を取付け
面に固定する作業を行うことによって、上記トリム枠A
40を上記住宅P1の内側に回り込んで作業を行うこと
なく上記住宅P1の外部からボルトなどを用いて容易に
取付け作業を行うことができる。
【0025】また、取付け作業時においても、上記ベー
スパネル部A30を上記トリム枠A40に対して回動さ
せることによって、上記ファンユニットA20などが取
付け作業の障害となって作業が困難になったり作業がで
きなくなってしまうことがなく、施工時間の短縮、施工
不良の抑制を図ることが可能になる。また、施工後にお
いても、上記ベースパネル部A30を上記トリム枠A4
0に対して回動させることによって、上記換気装置A1
を取り外すことなく屋根の内部側となっている各部材の
点検や調整、清掃などが可能になるためメンテナンス性
の向上を図ることが可能になる。
【0026】次に、上記換気装置A1の詳細な構造につ
いて、図4〜図7を使用して詳しく説明する。上記換気
装置A1は、図4〜図6に示すように、上記ファンユニ
ットA20、上記ベースパネル部A30、上記トリム枠
A40等を有している。
【0027】上記ファンユニットA20は、図6に示す
ように、ハウジングA22と、該ハウジングA22内に
設けられたクロスフローファンA70、ブラシレスモー
タ(直流モータ)A80を有している。上記ハウジング
A22は、ステンレス鋼板によって一稜部が円弧状とな
った略直方体状に板金成型されており、前面部と背面部
に複数の吸入口A24が穿設されている。また、下面側
は開口して解放状態となっている。上記ブラシレスモー
タA80は、図示略の駆動軸を上記クロスフローファン
A70側に向けた状態で、横向きに固定されている。
【0028】上記クロスフローファンA70は、図6に
示すように、複数のブレードA72が円環状に配設され
て、図示略のベアリング等によって回転自在に軸支され
る。また、上記クロスフローファンA70は、上記ブラ
シレスモータA80の図示略の駆動軸と接続されて、上
記ブラシレスモータA80によって回転駆動可能になさ
れている。
【0029】上記ベースパネル部A30は、ステンレス
鋼板によって上面視長方形状の平板状に形成された平板
状の平板状部(パネル)A31と、上記平板状部A31
の外周部に溶着等して設けられた断面略L字状のフラン
ジA32とを有し、上記このフランジA32は、平板状
部A31を補強して剛性を高めている。また、上記ベー
スパネル部A30の平板状部A31には、図4に示すよ
うに、換気装置A1に設けられた開口部分であって、上
記クロスフローファンA70の直下となる開口部分の対
向する面に、編み目状の上記換気口A10が形成されて
いる。
【0030】そして、上記ベースパネル部A30に上記
ファンユニットA20がリベットA26によって締結さ
れて一体化されている。そのため、上記クロスフローフ
ァンA70が上記ブラシレスモータA80によって回転
駆動されると、上記吸入口A24から吸入された空気は
上記ベースパネル部A30の上記換気口A10から吐出
されることになる。また、図4に示すように、上記ベー
スパネル部A30の上記ピンA50によって枢支される
側の反対側の端部の略中央部には、キーシリンダA60
が固着されている。上記キーシリンダA60には、回動
アームA62が係支されているため、上記キーシリンダ
A60にキーを挿通して操作することによって、上記回
動アームA62(図7参照)が回動可能となっている。
【0031】上記トリム枠A40は、アルミ引抜き材や
ステンレス鋼板が板金成型された断面略L字状の枠材
が、上記ベースパネル部A30の外周に沿って上記ベー
スパネル部A30を環囲するように連接されて、平面視
略長方形状に形成される。また、上記トリム枠A40に
は、所定の位置にネジ孔A42が形成されており、この
ネジ孔A42にネジを挿通することにより、住宅の軒下
部(軒下位置)Nに取り付けられるようになっている。
つまり、トリム枠A40の各辺に2箇所、計8箇所にネ
ジ孔A42が設けられている。また、上記トリム枠A4
0には、上記回動アームA62の回動時に干渉する位置
に開口部A44が形成されており、上記回動アームA6
2の回動を妨げないようになされている。
【0032】そして、このように構成された上記ベース
パネル部A30と上記トリム枠A40の端部が上記ピン
A50によって枢結されて、図7に示すように、上記ベ
ースパネル部A30が上記トリム枠A40に対して、上
述したように回動自在となる。
【0033】次に、上記換気装置A1の施工方法につい
て詳しく説明する。まず、住宅P1に対して、換気装置
A1の取付け環境を整える。すなわち、まず、住宅の軒
下部N(図1、図3参照)に換気装置A1を取り付ける
ための開口部を開ける。つまり、軒下に位置する天井板
Hに開口部を設ける(開口部形成工程)。そして、その
開口部の回りの天井裏部分に、木材で形成された支持部
材(枠材)P10を設ける(枠材配設工程)。つまり、
該開口部の回りの天井板Hの上側部分に、略四角形状に
支持部材P10を固定させる。この支持部材P10の天
井板Hへの固定は、釘やネジ等で行う方法が考えられ
る。また、隣接する各支持部材P10同士についても、
互いに接続して固定する。また、この支持部材P10か
らは、木材で形成された接続部材P20を接続させ、こ
の接続部材P20を、住宅P1の骨組みに固定させる。
この住宅P1の骨組みとしては、棟木、垂木、束等が挙
げられる。このようにすることにより、換気装置A1を
確実に支持して、換気装置A1の落下のおそれを防止す
ることが可能となる。
【0034】以上のようにして、住宅P1に対して取付
け環境を整えたら、上記換気装置A1を天井板Hの開口
部に取り付ける。すなわち、トリム枠A40に設けられ
たネジ孔42に該トリム枠A40の内側からネジA46
(図7〜図9参照)を通し、支持部材P10にねじ込む
(枠状部固定工程)。この場合、ベースパネル部A30
は、トリム枠A40に対して開状態にしておく必要があ
る。なお、該ベースパネル部A30をトリム枠A40に
対して着脱可能とし、該ベースパネル部A30を取り外
した状態のトリム枠A40を該開口部に設置するように
してもよい。なお、ネジA46の頭部は、トリム枠A4
0の内側面と面一となっており、このネジA46がベー
スパネル部A30の開閉の支障となることがない。
【0035】該トリム枠A40の取付けが完了したら、
ベースパネル部A30をトリム枠A40に対して閉状態
として、設置を完了する(図10参照)。その場合、キ
ーシリンダA60により、回動アームA62を回動させ
ることにより、該回動アームA62をトリム枠A40に
設けられた開口部A44に係止させて、ベースパネル部
A30をトリム枠A40に対して固定する。なお、ベー
スパネル部A30をトリム枠A40に対して着脱可能と
した場合には、ベースパネル部A30をトリム枠A40
に対して回動自在となるように取り付け、その後、閉状
態に固定する。
【0036】なお、ファンユニットA20をベースパネ
ル部A30に対して着脱自在とし、ファンユニットA2
0を取り外した状態のベースパネル部A30をトリム枠
A40に対して閉状態に固定した後に、該ファンユニッ
トA20をベースパネル部A30に取り付けるようにし
てもよい。
【0037】上記のように、換気装置A1の取付けが完
了したら、この換気装置A1を作動させて、屋根裏内の
空気を排気して、換気を行う。なお、換気装置A1を動
作させるためのエネルギーは上記太陽電池ユニットB1
により供給される。この動作の仕方としては、例えば、
太陽電池ユニットB1において発電が行われている場合
に、換気装置A1を動作させるようにしてもよい。つま
り、この場合には、太陽光線が当たっている場合に限
り、換気装置A1が動作することになる。また、太陽電
池ユニットB1に充電部を設け、発電により得られた電
力を充電しておき、常時運転や、間欠運転をしてもよ
い。また、操作用のパネルやリモコンを用意しておき、
ユーザが運転操作をした場合に、動作させるようにして
もよい。
【0038】以上のように、本実施例の換気システムS
1によれば、換気装置A1を軒下の天井部分に設置する
ことにより、軒下の天井部分のスペースを有効に利用し
て換気手段を設置することが可能となる。つまり、軒下
の天井部分は、通常はあまり利用されないスペースであ
り、そのスペースを有効に利用することができる。
【0039】また、換気装置A1において、ファンユニ
ットA20を取り付けたベースパネル部A30が枠状の
トリム枠A40に対して回動するようになっているた
め、上記トリム枠A40を取付け面の内側、すなわち、
天井裏に回り込むことなく外部から容易に取付け作業を
行うことができ、施工時間の短縮、施工不良の抑制を図
ることが可能になる。また、施工後においても、上記ベ
ースパネル部A30を上記トリム枠A40に対して回動
させることによって、上記換気装置A1を取り外すこと
なく内部側の各部材の点検や調整、清掃などが可能にな
るためメンテナンス性の向上を図ることが可能になる。
【0040】また、本実施例の換気システムS1によれ
ば、上記ファンユニットA20が太陽電池ユニットB1
によって駆動されるため、電気代を不要とすることがで
きる。
【0041】なお、上記の説明においては、1台の太陽
電池ユニットB1により、2台の換気装置A1を駆動す
るものとして説明したが、太陽電池ユニットB1の発電
容量の大きいものである場合には、1台の上記太陽電池
ユニットB1で3台以上の換気装置A1に電力を供給す
るようにしてもよい。また、住宅P1の床下にも換気装
置を取り付け、1台の太陽電池ユニットB1で、換気装
置A1と該床下の換気装置の両方に電力を供給するよう
にしてもよい。なお、1台の太陽電池ユニットB1によ
り、3台以上の換気装置を駆動させる場合には、コント
ローラにより電力の供給を制御することになる。
【0042】次に、第2実施例の換気システムS2につ
いて説明する。この第2実施例における換気システムS
2は、図11に示すように、切妻タイプの屋根形式の住
宅(建築物)P2に適用するものであり、換気装置A2
(A2−1、A2−2)、太陽電池ユニットB2、ハー
ネス10、ハーネス12を有している。
【0043】ここで、該換気装置A2は、上記第1実施
例とは異なり、住宅P2の側壁面に設けられるもので、
ベースパネルA80と、該ベースパネルA80に取り付
けられたファンユニットA20と、該ベースパネルA8
0に取り付けられたフードA90とを有している。該フ
ァンユニットA20とフードA90とは、ベースパネル
A80を介して互いに反対側に設けられており、ファン
ユニットA20により吸引された気体が、フードA90
を介して排気できるようになっている。このファンユニ
ットA20の構成は、上記第1実施例の場合と同様であ
り、内部に、モータによって駆動されるクロスフローフ
ァンA70が設けられている。
【0044】なお、この換気装置A2の住宅P2への取
付けに当たっては、図11、図12に示すように、ファ
ンユニットA20を内側にし、フードA90を外側にし
て設置する。このようにすることにより、住宅P2内の
空気を吸引して、屋外に排気することができる。なお、
この換気装置A2を動作させるための電力は、太陽電池
ユニットB2から得られる。
【0045】なお、上記第1実施例の場合と同様に、1
台の太陽電池ユニットB2には、2つの換気装置A2−
1、A2−2の取り付けが可能であり、太陽電池ユニッ
トB2から換気装置A2−1へはハーネス10により接
続され、換気装置A2−1から換気装置A2−2へはハ
ーネス12により接続されている。
【0046】なお、上記の説明においては、1台の太陽
電池ユニットB2により、2台の換気装置A2を駆動す
るものとして説明したが、太陽電池ユニットB2の発電
容量の大きいものである場合には、1台の上記太陽電池
ユニットB2で3台以上の換気装置A2に電力を供給す
るようにしてもよい。また、住宅P2の床下にも換気装
置を取り付け、1台の太陽電池ユニットB2で、換気装
置A2と該床下の換気装置の両方に電力を供給するよう
にしてもよい。なお、1台の太陽電池ユニットB2によ
り、3台以上の換気装置を駆動させる場合には、コント
ローラにより電力の供給を制御することになる。
【0047】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の換気装
置によれば、ファンユニットを取り付けたベースパネル
が枠状部に対して回動するようになっているため、上記
枠状部を軒下等の取付け面の内側、すなわち、天井裏に
回り込むことなく外部から容易に取付け作業を行うこと
ができ、施工時間の短縮、施工不良の抑制を図ることが
可能になる。また、施工後においても、上記ベースパネ
ルを上記枠状部に対して回動させることによって、上記
換気装置を取り外すことなく内部側の各部材の点検や調
整、清掃などが可能になるためメンテナンス性の向上を
図ることが可能になる。
【0048】また、この換気装置を建築物の軒下に設置
することにより、軒下の天井部分のスペースを有効に利
用して換気装置を設置することが可能となる。つまり、
軒下の天井部分は、通常はあまり利用されないスペース
であり、そのスペースを有効に利用することができる。
また、軒下に換気装置が設置されるので、屋根によって
雨水から好適に防護されるため、雨水が換気口から流入
してしまうおそれがないとともに、屋内空間に熱気を排
出してしまうこともない。
【0049】また、請求項2に記載の換気装置によれ
ば、使用されるファンユニットがクロスフローファンで
あるため、コンパクトで軽量な軒下換気装置としえると
ともに、プロペラファンの場合のように換気口が大口径
となってしまうことがなく、小型の換気口とすることが
できるため、停止状態時における換気口からの塵や埃な
どの逆流も抑制しえる。また、換気口から吐出される空
気流が指向性の高い層状の流れとなるため、効率よく換
気を行うことが可能になる。
【0050】また、請求項3に記載の換気システムによ
れば、換気装置に電力を供給するための太陽電池ユニッ
トが設けられているので、電気代を不要とすることが可
能となる。
【0051】また、請求項4及び請求項5に記載の換気
装置の取付け構造によれば、換気装置を軒下位置に設置
することにより、軒下の天井部分のスペースを有効に利
用して換気装置を設置することが可能となる。つまり、
軒下の天井部分は、通常はあまり利用されないスペース
であり、そのスペースを有効に利用することができる。
また、軒下に換気装置が設置されるので、屋根によって
雨水から好適に防護されるため、雨水が換気口から流入
してしまうおそれがないとともに、屋内空間に熱気を排
出してしまうこともない。
【0052】また、請求項6に記載の換気装置の施工方
法によれば、換気装置は、軒下に設けられた開口部に沿
って枠材が設けられ、該換気装置の枠状部が該枠材に固
定されるので、開口部縁部の剛性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく換気システムの構成と
その設置状態を示す説明図である。
【図2】太陽電池ユニットの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例に基づく換気システムの構成と
その設置状態を示す説明図である。
【図4】換気装置の構成を示す斜視図で、下方からの斜
視図である。
【図5】換気装置の構成を示す斜視図で、上方からの斜
視図である。
【図6】換気装置の要部を示す一部破断斜視図である。
【図7】換気装置の構成を示す斜視図で、上方からの斜
視図である。
【図8】換気装置の取付け状態を示す斜視図である。
【図9】換気装置の取付け状態を示す要部断面図であ
る。
【図10】換気装置の取付け状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例の換気システムの構成と
その設置状態を示す説明図である。
【図12】本発明の他の実施例の換気システムにおける
換気装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
S1、S2 換気システム A1、A2 換気装置 B1、B2 太陽電池ユニット A20 ファンユニット A30 ベースパネル部 A40 トリム枠 A70 クロスフローファン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気装置であって、 モータによって駆動されるファンであって、気体を吸引
    して排気するためのファンを有するファンユニットと、 該ファンユニットが取り付けられているとともに、該フ
    ァンユニットによって排気される気体の排気口が設けら
    れたパネルを有するベースパネル部と、 該ベースパネル部の外周に沿って枠状に形成された枠状
    部と、を有し、 該ベースパネル部が、枠状部に対して回動自在に形成さ
    れていることを特徴とする換気装置。
  2. 【請求項2】 上記ファンユニットにおけるファンが、
    クロスフローファンであることを特徴とする請求項1に
    記載の換気装置。
  3. 【請求項3】 換気システムであって、 請求項1又は2に記載の換気装置と、 該換気装置に電力を供給するための太陽電池ユニット
    と、を有することを特徴とする換気システム。
  4. 【請求項4】 上記請求項1又は2又は3に記載の換気
    装置が、建築物の軒下位置に取り付けられ、該建築物の
    内部の気体を屋外に排気するようになっていることを特
    徴とする換気装置の取付け構造。
  5. 【請求項5】 換気装置が、建築物の軒下位置に取り付
    けられ、該建築物の内部の気体を屋外に排気するように
    なっていることを特徴とする換気装置の取付け構造。
  6. 【請求項6】 換気装置であって、モータによって駆動
    されるファンであって、気体を吸引して排気するための
    ファンを有するファンユニットと、該ファンユニットが
    取り付けられているとともに、該ファンユニットによっ
    て排気される気体の排気口が設けられたパネルを有する
    ベースパネル部と、該ベースパネル部の外周に沿って枠
    状に形成された枠状部と、を有し、該ベースパネル部
    が、枠状部に対して回動自在に形成されている換気装置
    の施工方法であって、 軒下の取付け位置に開口部を形成する開口部形成工程
    と、 該開口部形成工程で形成された開口部の外周に沿って枠
    材を配設する枠材配設工程と、 該形成された開口部に換気装置をはめ込み、換気装置の
    枠状部を該枠材に固定させる枠状部固定工程と、を有す
    ることを特徴とする換気装置の施工方法。
  7. 【請求項7】 換気装置であって、 モータによって駆動されるファンであって、気体を吸引
    して排気するためのファンを有するファンユニットと、 該ファンユニットが取り付けられているとともに、該フ
    ァンユニットによって排気される気体の排気口が設けら
    れたパネルを有するベースパネル部と、 該ベースパネル部における該ファンユニットが取り付け
    られた側と反対側に設けられたフードと、を有すること
    を特徴とする換気装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2458150A (en) * 2008-03-07 2009-09-09 Stephen Richard Bate Removing solar heat built up in a ceiling structure and loft or roof structure
JP2016065647A (ja) * 2014-09-22 2016-04-28 清水建設株式会社 換気扇装置およびこの換気扇装置を備えた建物
CN109972784A (zh) * 2017-12-27 2019-07-05 龙华科技大学 太阳能采光通风罩

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