JP2002054540A - 自動2輪車用エンジンのスタータ構造 - Google Patents

自動2輪車用エンジンのスタータ構造

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JP2002054540A
JP2002054540A JP2000243984A JP2000243984A JP2002054540A JP 2002054540 A JP2002054540 A JP 2002054540A JP 2000243984 A JP2000243984 A JP 2000243984A JP 2000243984 A JP2000243984 A JP 2000243984A JP 2002054540 A JP2002054540 A JP 2002054540A
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JP
Japan
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engine
clutch
gear
starter
crankshaft
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JP2000243984A
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English (en)
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Hiroshi Tomomori
博志 友森
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの幅を従来例の場合より小さくでき
る自動2輪車用エンジンのスタータ構造を提供する。 【解決手段】 このスタータ構造では、エンジンの動力
を自動2輪車駆動用の出力軸8に伝達するトランスミッ
ション6におけるメイン軸7上に、スタータ31に噛み
合って回転し前記エンジンにスタータ31の駆動力を伝
達するフリーホイルギヤ32が相対回転自在に支持され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの幅を小
さくできるようにフリーホイルギヤの位置を変更した自
動2輪車用エンジンのスタータ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動2輪車用エンジンにおいては、発電
機をクランク軸に直付けして駆動する構成のものと、エ
ンジンのクランクケースに外付けした発電機を、クラン
ク軸、メイン軸またはカウンター軸にギヤやチェーンを
介して連動させることにより駆動する構成のものとがあ
る。しかし、ギヤやチェーンを介して発電機を駆動する
後者の構成の場合は、駆動ロスが生じるばかりか、発電
機を単体ユニットの形態でクランクケースに装着する必
要があるために質量増を招くという不具合が有る。した
がって、発電機の配置構成としては、クランク軸に直付
けする前者の構成が主流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発電機をク
ランク軸に直付けする前者の構成の場合、エンジンにス
タータの駆動力を伝達するフリーホイルギヤを、クラン
ク軸における発電機の背面側の位置に設けるのが通例で
ある。このため、クランク軸の軸長は、前記後者の構成
の場合に比べて、発電機のロータおよびフリーホイルギ
ヤの軸方向寸法分だけ長くなり、それだけエンジンの幅
が大きくなってしまう。
【0004】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
ので、エンジンの幅を従来例の場合よりも小さくできる
自動2輪車用エンジンのスタータ構造を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る自動二輪車用エンジンのスタータ構造
は、エンジンの動力を自動2輪車駆動用の出力軸に伝達
するトランスミッションにおけるエンジン動力が入力さ
れるメイン軸上に、スタータに噛み合って回転し前記エ
ンジンにスタータの駆動力を伝達するフリーホイルギヤ
が相対回転自在に支持されている。
【0006】前記自動2輪車用エンジンのスタータ構造
によれば、フリーホイルギヤをメイン軸に設けたから、
従来例の場合に比べてフリーホイルギヤの軸方向寸法分
だけエンジン回転軸を短くでき、それだけエンジンの回
転軸心方向の幅を狭くできる。
【0007】本発明の好ましい実施形態では、前記メイ
ン軸に、前記エンジンの出力ギヤに噛み合うクラッチギ
ヤを有するクラッチが装着されており、前記フリーホイ
ルギヤが一方向クラッチを介して前記クラッチギヤに回
転連結されている。
【0008】このように構成した場合には、スタータ駆
動時のフリーホイルギヤの回転力が、エンジンの出力ギ
ヤに噛み合っているクラッチギヤに伝達されるから、フ
リーホイルギヤの回転をエンジンの回転軸(例えばクラ
ンク軸)に伝達する特別な伝達機構を新たに設ける必要
がなくなり、構成が簡単になると共に、メイン軸が余分
に長くなるのを回避できる。
【0009】また、本発明の好ましい実施形態では、前
記エンジンが複数気筒を有する往復動エンジンであり、
クランク軸心方向の最外側の気筒におけるクランク軸の
一対のウエブのうち、クランク軸心方向の内方に位置す
るウエブが出力ギヤとなっており、この出力ギヤに前記
クラッチギヤが噛み合っている。
【0010】このように構成した場合には、クラッチ
を、車体の側方に突出しないクランク軸心方向の内方に
位置させることができる。その結果、フリーホイルギヤ
をメイン軸上に設けることでメイン軸7の軸長が多少長
くなっても、クラッチがクランク軸心方向の外側へはみ
出すことがなくなり、エンジンの幅を小さくできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
一実施形態であるスタータ構造を備えた自動2輪車用エ
ンジンの部分縦断面図である。このエンジンは複数気筒
を有する往復動エンジンであり、ピストン1が連結され
たクランク軸(エンジン回転軸)2は、クランクケース
3に回転自在に支持されている。このクランク軸2の一
端部には発電機4が配置され、そのロータ40がねじ体
41によりクランク軸2の一端部に固定されている。エ
ンジンの動力、すなわち前記クランク軸2の回転は、ク
ラッチ5およびトランスミッション6を介して出力軸8
に伝達される。出力軸8の回転力は、これに装着したス
プロケット18から、図示しないチェーン等を介して後
輪に伝達される。
【0012】トランスミッション6におけるエンジン動
力が入力されるメイン軸7には、エンジンのクランク軸
2に設けた出力ギヤ9に噛み合うクラッチギヤ10を有
するクラッチ5が装着されている。前記出力ギヤ9は、
エンジンの回転軸心であるクランク軸心C1方向の最外
側の気筒11におけるクランク軸上の一対のウエブ1
3,13のうち、クランク軸心C1方向の内方に位置す
るウエブ13の外周に歯形を形成したものである。つま
り、このウエブ13によって出力ギヤ9が形成されてい
る。一対のウェブ13,13は両者間に設けたクランク
ピン14によってコンロッド12の大端部を支持するも
のである。こうして、クラッチギヤ10は、前記内方の
ウエブ13に歯車連結されることで、クランク軸2に直
結されており、エンジンの回転と共に常時回転する。こ
れにより、クラッチ5を、車体の側方に突出しないクラ
ンク軸心C1方向の内方に位置させることができる。
【0013】図2に拡大して示すように、前記クラッチ
5のクラッチギヤ10は、ニードルベアリング15を介
してメイン軸7に相対回転自在に支持されている。この
クラッチギヤ10には、ダンパー21を介してクラッチ
ハウジング22が連結されており、そのクラッチハウジ
ング22の外周部にはメイン軸心C2方向に移動自在な
複数のフリクションプレート23が支持されている。ま
た、メイン軸7には、前記クラッチハウジング22の内
周側に位置して、クラッチハブ24がナット25によっ
て締結されている。クラッチハブ24の外周にはメイン
軸心C2方向に移動自在な複数のクラッチプレート26
が、前記フリクションプレート23と軸方向に交互配列
となるように設けられている。
【0014】さらに、これらのフリクションプレート2
3とクラッチプレート26を、前記クラッチハブ24と
の間で挟むように、プレッシャプレート27が配置され
ている。このプレッシャプレート27が、クラッチスプ
リング28でクラッチハブ24側に押圧されることによ
り、クラッチ5が接続状態となり、クランク軸2の回転
がクラッチ5を介してメイン軸7に伝達される。また、
メイン軸7の中心に通されたプッシュロッド29が矢印
A方向(右方向)に押動操作されることで、クラッチス
プリング28に抗してプレッシャプレート27が矢印A
方向に移動して、クラッチ5が遮断状態となる。
【0015】また、前記メイン軸7上には、スタータ3
1の駆動力をクランク軸2に伝達するフリーホイルギヤ
32が、滑り軸受33を介して、メイン軸7に対して相
対回転自在に支持されている。このフリーホイルギヤ3
2は、一方向クラッチ34を介して前記クラッチギヤ1
0に回転連結されている。この一方向クラッチ34は、
フリーホイルギヤ32の回転速度の方がクラッチギヤ1
0の回転速度よりも大きい場合のみ接続状態となって回
転力を伝達する。前記スタータ31は、駆動源であるモ
ータ35と、減速ギヤ列36とで構成される。減速ギヤ
列36は、モータ35の出力ギヤ37に噛み合う入力ギ
ヤ36aと、前記フリーホイルギヤ32に噛み合う出力
ギヤ36bとを有し、モータ35の回転力が減速ギヤ列
36で減速されて前記フリーホイルギヤ32に伝達され
る。
【0016】上記構成において、図1に示すエンジンの
スタート時に、スタータ31を構成するモータ35の回
転力は、減速ギヤ列36を介してメイン軸7上のフリー
ホイルギヤ32に伝達され、さらに、フリーホイルギヤ
32の回転は、一方向クラッチ34を介してクラッチギ
ヤ10に伝達され、このクラッチギヤ10からウエブ1
3に設けた出力ギヤ9を経てクランク軸2へと伝達され
る。これにより、スタータ31の駆動力がエンジンのク
ランク軸2に伝達される。エンジンがスタートすること
により、クランク軸2の回転数がディスエンゲージ回転
数以上になると、一方向クラッチ34によるフリーホイ
ルギヤ32とクラッチギヤ10との接続が解除される。
【0017】このエンジンでは、従来例のように発電機
4が直付けされるクランク軸2にスタータ31の駆動力
を伝達するフリーホイルギヤ32が設けられておらず、
そのフリーホイルギヤ32はトランスミッション6のメ
イン軸7上に設けられているので、従来例の場合に比べ
て、フリーホイルギヤ32の軸方向寸法分だけクランク
軸2を短くでき、それだけエンジンの幅を小さくでき
る。
【0018】また、スタート時のフリーホイルギヤ32
の回転を、一方向クラッチ34を介して、クランク軸2
に直結されたクラッチギヤ10に伝達するようにしてい
るので、フリーホイルギヤ32の回転をクランク軸2に
伝達する特別な伝達機構を新たに設ける必要がなく、構
成が簡単になると共に、メイン軸7が余分に長くなるの
を回避できる。
【0019】なお、前記フリーホイルギヤ32をメイン
軸7上に設けることで、その分だけメイン軸7は長くな
るが、この実施形態では、クラッチギヤ10と噛み合う
エンジンの出力ギヤ9を、最外側の気筒11における一
対のウエブ13,13のうち、クランク軸心C1方向の
内方に位置するウエブ13の外周に形成しているので、
クラッチ5を、クランク軸心C1方向の内方に位置させ
ることができる。その結果、フリーホイルギヤ32によ
りメイン軸7の軸長が多少長くなっても、クラッチ5が
クランク軸心C1方向の外側へはみ出すことがなくな
り、エンジンの幅を小さくすることが可能になる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動2輪車用エ
ンジンのスタータ構造によれば、エンジンの動力を自動
2輪車駆動用の出力軸に伝達するトランスミッションに
おけるエンジン動力が入力されるメイン軸上に、スター
タに噛み合って回転し前記エンジンにスタータの駆動力
を伝達するフリーホイルギヤが、相対回転自在に支持さ
れているから、従来例の場合に比べて、フリーホイルギ
ヤの軸方向寸法分だけエンジン回転軸を短くでき、それ
だけエンジンの回転軸心方向の幅を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスタータ構造を備え
た自動2輪車用エンジンを示す一部断面した側面図であ
る。
【図2】同エンジンの要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
2…クランク軸(エンジン回転軸)5…クラッチ、6…
トランスミッション、7…メイン軸、8…出力軸、9…
出力ギヤ、10…クラッチギヤ、11…気筒、12…コ
ンロッド、13…ウエブ、31…スタータ、32…フリ
ーホイルギヤ、34…一方向クラッチ、C1…クランク
軸心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの動力を自動2輪車駆動用の出
    力軸に伝達するトランスミッションにおけるエンジン動
    力が入力されるメイン軸上に、スタータに噛み合って回
    転し前記エンジンにスタータの駆動力を伝達するフリー
    ホイルギヤが相対回転自在に支持されている自動2輪車
    用エンジンのスタータ構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記メイン軸に、前
    記エンジンの出力ギヤに噛み合うクラッチギヤを有する
    クラッチが装着されており、前記フリーホイルギヤが一
    方向クラッチを介して前記クラッチギヤに回転連結され
    ている自動2輪車用エンジンのスタータ構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記エンジンは複数
    気筒を有する往復動エンジンであり、クランク軸心方向
    の最外側の気筒におけるクランク軸の一対のウエブのう
    ち、クランク軸心方向の内方に位置するウエブが出力ギ
    ヤとなっており、この出力ギヤに前記クラッチギヤが噛
    み合っている自動2輪車用エンジンのスタータ構造。
JP2000243984A 2000-08-11 2000-08-11 自動2輪車用エンジンのスタータ構造 Pending JP2002054540A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7004135B2 (en) 2003-06-23 2006-02-28 Honda Motor Co., Ltd. Engine starter unit
US7131412B2 (en) 2003-08-20 2006-11-07 Honda Motor Co., Ltd. Engine starting system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7004135B2 (en) 2003-06-23 2006-02-28 Honda Motor Co., Ltd. Engine starter unit
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