JP2002052074A - 殺菌洗浄スプレー製品及びその製造方法 - Google Patents
殺菌洗浄スプレー製品及びその製造方法Info
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- JP2002052074A JP2002052074A JP2000239266A JP2000239266A JP2002052074A JP 2002052074 A JP2002052074 A JP 2002052074A JP 2000239266 A JP2000239266 A JP 2000239266A JP 2000239266 A JP2000239266 A JP 2000239266A JP 2002052074 A JP2002052074 A JP 2002052074A
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Abstract
(57)【要約】
【課 題】 殺菌水生成装置で生成した電解殺菌水を
長期収納しても殺菌力が低減せず、何処でも何時でも使
用でき、また長期間の収納が可能な殺菌洗浄スプレー製
品を提供すること。 【解決手段】 ハロゲンイオンとして臭素イオンと塩素
イオンとを一定比率で含有する様に臭化ナトリウムと塩
化ナトリウムを溶解した水溶液を隔膜のない電解装置で
生成する電解生成水のＰＨが６〜８になるように電解
し、得られた電解生成水をヘリウム、窒素などの不活性
ガスの加圧下に、光を遮蔽して密閉容器に充填収納した
スプレ−製品とその製造。
長期収納しても殺菌力が低減せず、何処でも何時でも使
用でき、また長期間の収納が可能な殺菌洗浄スプレー製
品を提供すること。 【解決手段】 ハロゲンイオンとして臭素イオンと塩素
イオンとを一定比率で含有する様に臭化ナトリウムと塩
化ナトリウムを溶解した水溶液を隔膜のない電解装置で
生成する電解生成水のＰＨが６〜８になるように電解
し、得られた電解生成水をヘリウム、窒素などの不活性
ガスの加圧下に、光を遮蔽して密閉容器に充填収納した
スプレ−製品とその製造。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期保管の場合に
も殺菌力が低下しないことを特徴とする電解殺菌洗浄水
スプレー製品及びその製造方法に関する。また、本発明
は、ハロゲンイオンとして臭素イオンを含有する水を電
気分解して得られた次亜ハロゲン酸を含有する生成水
を、光と空気を遮蔽し、不活性ガス加圧下に、密閉容器
に充填してなる殺菌洗浄スプレー製品に関する。さらに
詳しくは、本発明は、ハロゲンイオンを含有する水を電
気分解して得られた、次亜ハロゲン酸を含有する pＨ６
〜８の電解生成水を、光と空気を遮蔽し、不活性ガス加
圧下に、密閉容器に充填することによって殺菌洗浄スプ
レー製品を製造する方法に関する。
も殺菌力が低下しないことを特徴とする電解殺菌洗浄水
スプレー製品及びその製造方法に関する。また、本発明
は、ハロゲンイオンとして臭素イオンを含有する水を電
気分解して得られた次亜ハロゲン酸を含有する生成水
を、光と空気を遮蔽し、不活性ガス加圧下に、密閉容器
に充填してなる殺菌洗浄スプレー製品に関する。さらに
詳しくは、本発明は、ハロゲンイオンを含有する水を電
気分解して得られた、次亜ハロゲン酸を含有する pＨ６
〜８の電解生成水を、光と空気を遮蔽し、不活性ガス加
圧下に、密閉容器に充填することによって殺菌洗浄スプ
レー製品を製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、治療、看護及び炊事場、調理用具
等の消毒殺菌には、エチルアルコール、塩化ベンザルコ
ニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキ
シジンの水溶液等による薬液が使用されており、肌荒
れ、水質汚染、院内感染などのさまざまな弊害が発生し
ている。この弊害を防止するため、最近では上記薬液を
使用しない機能水による除菌方法として電解酸性水によ
る技術が注目されている。すなわち、水を電気分解する
と、陽極から酸素を、陰極から水素を生成することはよ
く知られているが、イオン交換膜の隔膜を用いて少量の
食塩などの電解質を添加して電気分解すると、陽極室か
らは活性の高い発生期の酸素と塩素が発生し、高い水素
イオン濃度（低 pＨ）の電解酸性水を生成する一方、陰
極室からは水素を発生し、低い水素イオン濃度（高 p
Ｈ）の電解還元水を生成することも知られている。この
とき、陽極側から得られる電解酸性水はpH2.7 以下、酸
化還元電位+1,100mV以上、有効塩素30〜40ppm 、溶存酸
素20ppm 以上であり、各種の細菌に短時間で除菌効果が
あり、人と環境に安全性が高いとされている。しかしな
がら、このような電解生成水は、従来のエチルアルコー
ル、塩化ベンザルコニウムなどの薬液による消毒殺菌剤
と異なり、薬液などの残留性がなく、有機物と接触して
普通の水にもどるという利点はあるけれども、隔膜を用
いた電解装置の陽極室から生成する水が pＨ2.7 以下
と、高い酸性であるので肌を荒らしたり、器具を腐食す
る問題があった。
等の消毒殺菌には、エチルアルコール、塩化ベンザルコ
ニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキ
シジンの水溶液等による薬液が使用されており、肌荒
れ、水質汚染、院内感染などのさまざまな弊害が発生し
ている。この弊害を防止するため、最近では上記薬液を
使用しない機能水による除菌方法として電解酸性水によ
る技術が注目されている。すなわち、水を電気分解する
と、陽極から酸素を、陰極から水素を生成することはよ
く知られているが、イオン交換膜の隔膜を用いて少量の
食塩などの電解質を添加して電気分解すると、陽極室か
らは活性の高い発生期の酸素と塩素が発生し、高い水素
イオン濃度（低 pＨ）の電解酸性水を生成する一方、陰
極室からは水素を発生し、低い水素イオン濃度（高 p
Ｈ）の電解還元水を生成することも知られている。この
とき、陽極側から得られる電解酸性水はpH2.7 以下、酸
化還元電位+1,100mV以上、有効塩素30〜40ppm 、溶存酸
素20ppm 以上であり、各種の細菌に短時間で除菌効果が
あり、人と環境に安全性が高いとされている。しかしな
がら、このような電解生成水は、従来のエチルアルコー
ル、塩化ベンザルコニウムなどの薬液による消毒殺菌剤
と異なり、薬液などの残留性がなく、有機物と接触して
普通の水にもどるという利点はあるけれども、隔膜を用
いた電解装置の陽極室から生成する水が pＨ2.7 以下
と、高い酸性であるので肌を荒らしたり、器具を腐食す
る問題があった。
【０００３】上記状況に鑑み、本発明者らは、イオン交
換膜の隔膜を用いることのない電解装置を使用すること
によって得られる臭素イオンと、他のハロゲンイオン、
例えば塩素イオンを含有する水溶液を電気分解して弱酸
性もしくは中性で殺菌効果の高い殺菌水を生成すること
を見いだし、その方法と装置について既に特許出願をし
ている（特開平 11-226092号公報、特開平11-347557 号
公報）。これら本発明者らの先行技術において得られる
電解生成水は、 pH６〜８でも優れた殺菌力があり、短
い接触処理時間で高い除菌効果を示し、肌荒れや器具の
腐食の無いことを特徴とするものである。すなわち、上
記先行技術によって得られた臭素イオンと他のハロゲン
イオンとを一定の比率に調整された電解生成水は、 pＨ
６以上で優れた殺菌力を有し、短時間でも優れた殺菌力
を発揮し、肌荒れや器具の腐食のないという優れた殺菌
効果を発揮するものである。しかしながら、該装置によ
って製造した電解生成水は、製造後の経過時間に応じて
徐々に次亜ハロゲン酸濃度が低下して殺菌力が低減する
という問題があった。
換膜の隔膜を用いることのない電解装置を使用すること
によって得られる臭素イオンと、他のハロゲンイオン、
例えば塩素イオンを含有する水溶液を電気分解して弱酸
性もしくは中性で殺菌効果の高い殺菌水を生成すること
を見いだし、その方法と装置について既に特許出願をし
ている（特開平 11-226092号公報、特開平11-347557 号
公報）。これら本発明者らの先行技術において得られる
電解生成水は、 pH６〜８でも優れた殺菌力があり、短
い接触処理時間で高い除菌効果を示し、肌荒れや器具の
腐食の無いことを特徴とするものである。すなわち、上
記先行技術によって得られた臭素イオンと他のハロゲン
イオンとを一定の比率に調整された電解生成水は、 pＨ
６以上で優れた殺菌力を有し、短時間でも優れた殺菌力
を発揮し、肌荒れや器具の腐食のないという優れた殺菌
効果を発揮するものである。しかしながら、該装置によ
って製造した電解生成水は、製造後の経過時間に応じて
徐々に次亜ハロゲン酸濃度が低下して殺菌力が低減する
という問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの上記電解
装置で得られた殺菌洗浄水は、長期収納後の使用では全
く所期の殺菌効果を発揮できず、やむを得ず水道給水栓
近くに殺菌水生成装置を設けざるを得なかった。そのた
め、殺菌効果を十分に発揮させるためには、生成した電
解殺菌水は直ちに使用する必要があった。したがって、
先行技術で得られる殺菌洗浄水では、殺菌水製造のため
の装置の設置場所が限定され、何時でも何処ででも、手
軽に移動することができず、簡便性に欠けるという大き
な問題点があった。本発明は、該装置で得られた電解生
成水の保管手段の改善によって、水道の蛇口に上記電解
生成装置を設けることなく、上記電解生成水の殺菌洗浄
効果の持続を図ることを課題とするものである。本発明
では、上記装置で得られた殺菌洗浄のための電解生成水
は、製造後時間が経過すると、殺菌力が低下するため、
保管方法を改善した容器に充填することにより、すぐれ
た殺菌力を有する電解生成水を必要時にいつでも使用す
ることができる。
装置で得られた殺菌洗浄水は、長期収納後の使用では全
く所期の殺菌効果を発揮できず、やむを得ず水道給水栓
近くに殺菌水生成装置を設けざるを得なかった。そのた
め、殺菌効果を十分に発揮させるためには、生成した電
解殺菌水は直ちに使用する必要があった。したがって、
先行技術で得られる殺菌洗浄水では、殺菌水製造のため
の装置の設置場所が限定され、何時でも何処ででも、手
軽に移動することができず、簡便性に欠けるという大き
な問題点があった。本発明は、該装置で得られた電解生
成水の保管手段の改善によって、水道の蛇口に上記電解
生成装置を設けることなく、上記電解生成水の殺菌洗浄
効果の持続を図ることを課題とするものである。本発明
では、上記装置で得られた殺菌洗浄のための電解生成水
は、製造後時間が経過すると、殺菌力が低下するため、
保管方法を改善した容器に充填することにより、すぐれ
た殺菌力を有する電解生成水を必要時にいつでも使用す
ることができる。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明では、殺菌洗浄の
ための電解生成水の有効な保管手段によって、設定場所
に関係なく、何処でも、随時使用可能で、しかも長期に
亘って殺菌力を発揮する殺菌洗浄水を常時供給すること
ができる。本発明の電解生成水の有効な保管手段は、空
気と光を遮蔽した収納容器に充填して保管するもので、
電解生成水の殺菌力は長期保存性も低下しないので、保
管容器の移動だけで使用時の利便性が高く、何時でも何
処でも所期の殺菌洗浄効果を発揮する殺菌水を提供する
ことができる利点を有する。すなわち、本発明では、臭
素化合物と他のハロゲン化合物よりなるハロゲン化塩を
添加された水を電気分解することによって得られた次亜
ハロゲン酸を含有するpH６〜８の電解生成水を、光と空
気を遮蔽し、不活性ガスを用いて密閉容器に収納するも
のであり、光と空気を完全に遮蔽して次亜ハロゲン酸の
分解を減少せしめることによって、長期間にわたって殺
菌効果を発揮する殺菌洗浄水を提供することができる。
ための電解生成水の有効な保管手段によって、設定場所
に関係なく、何処でも、随時使用可能で、しかも長期に
亘って殺菌力を発揮する殺菌洗浄水を常時供給すること
ができる。本発明の電解生成水の有効な保管手段は、空
気と光を遮蔽した収納容器に充填して保管するもので、
電解生成水の殺菌力は長期保存性も低下しないので、保
管容器の移動だけで使用時の利便性が高く、何時でも何
処でも所期の殺菌洗浄効果を発揮する殺菌水を提供する
ことができる利点を有する。すなわち、本発明では、臭
素化合物と他のハロゲン化合物よりなるハロゲン化塩を
添加された水を電気分解することによって得られた次亜
ハロゲン酸を含有するpH６〜８の電解生成水を、光と空
気を遮蔽し、不活性ガスを用いて密閉容器に収納するも
のであり、光と空気を完全に遮蔽して次亜ハロゲン酸の
分解を減少せしめることによって、長期間にわたって殺
菌効果を発揮する殺菌洗浄水を提供することができる。
【０００６】本発明は以下の構成を基本とするものであ
る。 （１）ハロゲンイオンを含有する水を電気分解により得
られた次亜ハロゲン酸を含有する pＨ６〜８の電解生成
水を、光と空気を遮蔽し、かつ不活性ガス加圧下に、ス
プレー容器に充填してなる殺菌洗浄スプレー製品。 （２）ハロゲンイオンとして、臭素イオンを単独又は臭
素イオンと塩素イオンを含有する水を用いる上記（１）
の殺菌洗浄スプレー製品。 （３）臭化ナトリウムを単独又は臭化ナトリウムと塩化
ナトリウムを一定比率に溶解した水溶液を、隔膜を用い
ることなく、陽極にフェライト電極、陰極にチタン又は
ステンレスの電極を使用した電解装置で電気分解し、生
成水を pＨ６〜８に調整することによって得られた電解
生成水を使用する上記（１）又は（２）の殺菌洗浄スプ
レ−製品。 （４）陽極にフェライト電極、陰極にチタン又はステン
レスの電極を使用し、隔膜を用いることのない電解装置
において少なくとも臭気イオンを含む水の電気分解によ
り得られた、次亜ハロゲン酸を含有する pＨ６〜８の電
解生成水を、光を遮蔽し、かつ不活性ガス加圧下にスプ
レ−容器に充填することによって殺菌洗浄スプレー製品
を製造する方法。
る。 （１）ハロゲンイオンを含有する水を電気分解により得
られた次亜ハロゲン酸を含有する pＨ６〜８の電解生成
水を、光と空気を遮蔽し、かつ不活性ガス加圧下に、ス
プレー容器に充填してなる殺菌洗浄スプレー製品。 （２）ハロゲンイオンとして、臭素イオンを単独又は臭
素イオンと塩素イオンを含有する水を用いる上記（１）
の殺菌洗浄スプレー製品。 （３）臭化ナトリウムを単独又は臭化ナトリウムと塩化
ナトリウムを一定比率に溶解した水溶液を、隔膜を用い
ることなく、陽極にフェライト電極、陰極にチタン又は
ステンレスの電極を使用した電解装置で電気分解し、生
成水を pＨ６〜８に調整することによって得られた電解
生成水を使用する上記（１）又は（２）の殺菌洗浄スプ
レ−製品。 （４）陽極にフェライト電極、陰極にチタン又はステン
レスの電極を使用し、隔膜を用いることのない電解装置
において少なくとも臭気イオンを含む水の電気分解によ
り得られた、次亜ハロゲン酸を含有する pＨ６〜８の電
解生成水を、光を遮蔽し、かつ不活性ガス加圧下にスプ
レ−容器に充填することによって殺菌洗浄スプレー製品
を製造する方法。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明においては、電解生成水の
収納に際して、光と空気を遮蔽することが基本的条件で
ある。すなわち、電解生成水を密閉容器に光と空気を遮
蔽して収納し、随時、スプレ−式に外部に噴霧すること
によって、電解生成水の有する本来の殺菌有効成分の経
時変化を抑えて殺菌力の長期安定化を図ることができ
る。本発明において光の遮蔽のために使用する密閉容器
は、不活性ガスを使用するエアゾール式容器、例えばバ
ッグ−イン−キャンなどの二重式スプレ−容器などが有
効である。このような容器としては、通常、化粧水のス
プレ−などに使用されるアルミニウム缶、内面プラスチ
ックコ−ト缶、又は蒸着や着色により光遮蔽性を高めた
合成樹脂瓶などが使用できる。また、空気の遮蔽には、
窒素、ヘリウムなどの不活性ガスを圧入して空気と置換
するが、不活性ガスとしてはヘリウムが適当で、ガスの
圧力は、0.6 〜 1.0MPa 、好ましくは0.8MPa程度が適当
である。
収納に際して、光と空気を遮蔽することが基本的条件で
ある。すなわち、電解生成水を密閉容器に光と空気を遮
蔽して収納し、随時、スプレ−式に外部に噴霧すること
によって、電解生成水の有する本来の殺菌有効成分の経
時変化を抑えて殺菌力の長期安定化を図ることができ
る。本発明において光の遮蔽のために使用する密閉容器
は、不活性ガスを使用するエアゾール式容器、例えばバ
ッグ−イン−キャンなどの二重式スプレ−容器などが有
効である。このような容器としては、通常、化粧水のス
プレ−などに使用されるアルミニウム缶、内面プラスチ
ックコ−ト缶、又は蒸着や着色により光遮蔽性を高めた
合成樹脂瓶などが使用できる。また、空気の遮蔽には、
窒素、ヘリウムなどの不活性ガスを圧入して空気と置換
するが、不活性ガスとしてはヘリウムが適当で、ガスの
圧力は、0.6 〜 1.0MPa 、好ましくは0.8MPa程度が適当
である。
【０００８】本発明における殺菌洗浄のために使用する
電解生成水は、前出の特開平11−188364号公報に記載の
装置によって得られるものを使用する。この電解生成水
は、ハロゲンイオンとして臭素イオンと塩素イオンとを
一定比率で含有するように臭化ナトリウムと塩化ナトリ
ウムを溶解した水溶液を、隔膜を用いることのない、陽
極にフェライト電極、陰極にチタン又はステンレスの電
極で構成されたものを使用した電解装置において電気分
解し、次いで生成する電解生成水を pＨ６〜８になるよ
うに調整して製造したものである。本発明において用い
る電解生成水は、 pＨ６〜８では、塩素がほとんど存在
せず、次亜塩素酸が90〜40％程度のものであり、塩素臭
はなく、放置しておくと、強酸性電解生成水に比べて、
残留塩素濃度の低下、殺菌力の低減が緩やかであるが、
臭素イオンを含有する水を電解した場合には、塩素など
よりも酸化、殺菌力が高い。本発明では、塩素イオンと
臭素イオンの混合水溶液を電解した電解生成水を、窒
素、へリウムなどの不活性ガス加圧下に密閉容器に充填
するのが適当である。
電解生成水は、前出の特開平11−188364号公報に記載の
装置によって得られるものを使用する。この電解生成水
は、ハロゲンイオンとして臭素イオンと塩素イオンとを
一定比率で含有するように臭化ナトリウムと塩化ナトリ
ウムを溶解した水溶液を、隔膜を用いることのない、陽
極にフェライト電極、陰極にチタン又はステンレスの電
極で構成されたものを使用した電解装置において電気分
解し、次いで生成する電解生成水を pＨ６〜８になるよ
うに調整して製造したものである。本発明において用い
る電解生成水は、 pＨ６〜８では、塩素がほとんど存在
せず、次亜塩素酸が90〜40％程度のものであり、塩素臭
はなく、放置しておくと、強酸性電解生成水に比べて、
残留塩素濃度の低下、殺菌力の低減が緩やかであるが、
臭素イオンを含有する水を電解した場合には、塩素など
よりも酸化、殺菌力が高い。本発明では、塩素イオンと
臭素イオンの混合水溶液を電解した電解生成水を、窒
素、へリウムなどの不活性ガス加圧下に密閉容器に充填
するのが適当である。
【０００９】本発明を図面を用いて詳細に説明する。図
１は、本発明を実施するための電解殺菌水の製造装置の
概要、図２は本発明の電解生成水の収納及び使用に適す
るバッグ−イン−キャンの二重容器の例を示す。図１に
示される本発明の工程図では、電解質水溶液タンク１０
に重量比で１：９の臭化ナトリウムを塩化ナトリウムの
混合水溶液を入れておき、これを定量ポンプを経て電解
装置１に供給する。定量ポンプP2によりこの電解質水溶
液を一定量加えて、電解装置１で電気分解を行い、生成
した電解生成水は電解殺菌水貯留タンク１３に、いった
ん貯留する。貯留液の残留塩素濃度が20ppm 程度、 pＨ
が７程度であることを確認し、ポンプP1により送液パイ
プ１１を経由して殺菌洗浄スプレー製品充填装置へ送
る。図１において、電解装置１から電解殺菌水貯留タン
ク１３に送られ、貯留された電解殺菌水は、自動バルブ
V1、ポンプP1の作用で残留塩素濃度が設定値に達するま
で、電解装置１と電解殺菌水貯留タンク１３の間を循環
して、この間、上水の供給を止めて電解処理を継続す
る。なお、図１の製造装置で製造された電解生成水は、
送液パイプで殺菌洗浄スプレー製品充填装置へ送られ、
窒素、ヘリウムなどの不活性ガス加圧下に、エアゾール
用バルブを装着した 200ccのエアゾール式容器に充填す
る。このときに、不活性ガスとしてヘリウムを約０．８
MPa(25℃) の圧力で用いた。
１は、本発明を実施するための電解殺菌水の製造装置の
概要、図２は本発明の電解生成水の収納及び使用に適す
るバッグ−イン−キャンの二重容器の例を示す。図１に
示される本発明の工程図では、電解質水溶液タンク１０
に重量比で１：９の臭化ナトリウムを塩化ナトリウムの
混合水溶液を入れておき、これを定量ポンプを経て電解
装置１に供給する。定量ポンプP2によりこの電解質水溶
液を一定量加えて、電解装置１で電気分解を行い、生成
した電解生成水は電解殺菌水貯留タンク１３に、いった
ん貯留する。貯留液の残留塩素濃度が20ppm 程度、 pＨ
が７程度であることを確認し、ポンプP1により送液パイ
プ１１を経由して殺菌洗浄スプレー製品充填装置へ送
る。図１において、電解装置１から電解殺菌水貯留タン
ク１３に送られ、貯留された電解殺菌水は、自動バルブ
V1、ポンプP1の作用で残留塩素濃度が設定値に達するま
で、電解装置１と電解殺菌水貯留タンク１３の間を循環
して、この間、上水の供給を止めて電解処理を継続す
る。なお、図１の製造装置で製造された電解生成水は、
送液パイプで殺菌洗浄スプレー製品充填装置へ送られ、
窒素、ヘリウムなどの不活性ガス加圧下に、エアゾール
用バルブを装着した 200ccのエアゾール式容器に充填す
る。このときに、不活性ガスとしてヘリウムを約０．８
MPa(25℃) の圧力で用いた。
【００１０】図２は、本発明の電解精製水を収納し、そ
の使用に適する二重式エアゾ−ル式スプレ−容器で、耐
圧力容器２１内に伸縮自在の袋体２２が収納されてい
る。圧力容器２１の頭頂部に装着されるバルブ２４のハ
ウジングと袋体２２の注排口はヒ−トシールされてお
り、袋体２２が耐圧力容器２１の内部に頭頂部のバルブ
２４にぶら下がる形で懸下装着されている。圧力容器２
１の上部は、袋体２２内に充填される本発明の殺菌洗浄
液２３を外部に噴出させる際の通路となるように筒状と
なっている。電解生成液は、塩素などよりも酸化、殺菌
力が高く、塩素のように揮散しにくい次亜ハロゲン酸の
存在比率が高い pＨ６〜８のものを用いる。窒素、ヘリ
ウムなどの不活性ガスは、耐圧力容器の下部から０．８
MPa(25℃) 程度の圧力になるように充填する。該スプレ
−容器の使用に当たっては、バルブ２４を開放したとき
に不活性の加圧ガス２５の圧力により袋体２２が圧縮変
形されるので、袋体２２内の殺菌洗浄液２３は容器頭頂
部を経てバルブ２４より外部に噴射される。
の使用に適する二重式エアゾ−ル式スプレ−容器で、耐
圧力容器２１内に伸縮自在の袋体２２が収納されてい
る。圧力容器２１の頭頂部に装着されるバルブ２４のハ
ウジングと袋体２２の注排口はヒ−トシールされてお
り、袋体２２が耐圧力容器２１の内部に頭頂部のバルブ
２４にぶら下がる形で懸下装着されている。圧力容器２
１の上部は、袋体２２内に充填される本発明の殺菌洗浄
液２３を外部に噴出させる際の通路となるように筒状と
なっている。電解生成液は、塩素などよりも酸化、殺菌
力が高く、塩素のように揮散しにくい次亜ハロゲン酸の
存在比率が高い pＨ６〜８のものを用いる。窒素、ヘリ
ウムなどの不活性ガスは、耐圧力容器の下部から０．８
MPa(25℃) 程度の圧力になるように充填する。該スプレ
−容器の使用に当たっては、バルブ２４を開放したとき
に不活性の加圧ガス２５の圧力により袋体２２が圧縮変
形されるので、袋体２２内の殺菌洗浄液２３は容器頭頂
部を経てバルブ２４より外部に噴射される。
【００１１】
【実施例１】本発明の電解精製水の殺菌力の維持性をテ
ストした。生成装置には、流水式除菌水精製装置
（（株）オメガ社、BK-HT Ver.4)を用いて製造した精製
後に放置10分で殺菌効果のなくなる除菌水をＰＥＴ製又
はアルミ缶のエアゾール容器に充填して、殺菌力の保持
性試験を行った。容器に充填のための試験試料として、
以下の（１）〜（５）を使用した。 （１）生理食塩水 （２）殺菌水１（ＰＥＴ容器） （３）殺菌水２（ＰＥＴ容器） （４）殺菌水３（エポキシフェノール系内面コートアル
ミ容器) （５）殺菌水４（エポキシフェノール系内面コートアル
ミ容器) 試験方法においては、使用菌としてE.coli IFO 3301 (
大腸菌) の普通寒天培地に半月に一度継代培養したもの
を使用した。また、接種用菌液の調製として、E.coliの
１白金耳を普通培地７mlに植え継ぎ、37℃で18時間振盪
培養し、振盪培養後、生理食塩水を用いて1/1000希釈
し、それを接種用菌液とした。試験薬液の培養中におけ
る菌に対する影響を以下のように調べた。５mlの生理食
塩水に0.05mlの接種用菌液を接種し、それを1/100 希釈
したものを0.5 mlずつシャーレに分取したものと、さら
に５mlの試験薬液を1/100 希釈し、0.5 mlずつシャーレ
に分取したものを各２枚ずつ用意した。そのシャーレに
25mlの SCDLP寒天培地を流し込み混釈し、37℃で24時間
培養した。なお、この値を０秒後の生菌数とした。ま
た、菌液の試験薬液に接種してからの経時変化は以下の
ように調べた。試験薬液５ml (２本ずつ) に接種用菌液
を0.05ml接種し、振盪した。５、10、30秒後にその0.05
mlを4.95mlの生理食塩水で希釈したものを、 0.5mlずつ
２枚ののシャーレに入れて25mlのSCDLP 寒天培地で混釈
し、37℃で24時間培養した。E.coli の試験薬液に接種
してからの経時変化は表１の通りである。
ストした。生成装置には、流水式除菌水精製装置
（（株）オメガ社、BK-HT Ver.4)を用いて製造した精製
後に放置10分で殺菌効果のなくなる除菌水をＰＥＴ製又
はアルミ缶のエアゾール容器に充填して、殺菌力の保持
性試験を行った。容器に充填のための試験試料として、
以下の（１）〜（５）を使用した。 （１）生理食塩水 （２）殺菌水１（ＰＥＴ容器） （３）殺菌水２（ＰＥＴ容器） （４）殺菌水３（エポキシフェノール系内面コートアル
ミ容器) （５）殺菌水４（エポキシフェノール系内面コートアル
ミ容器) 試験方法においては、使用菌としてE.coli IFO 3301 (
大腸菌) の普通寒天培地に半月に一度継代培養したもの
を使用した。また、接種用菌液の調製として、E.coliの
１白金耳を普通培地７mlに植え継ぎ、37℃で18時間振盪
培養し、振盪培養後、生理食塩水を用いて1/1000希釈
し、それを接種用菌液とした。試験薬液の培養中におけ
る菌に対する影響を以下のように調べた。５mlの生理食
塩水に0.05mlの接種用菌液を接種し、それを1/100 希釈
したものを0.5 mlずつシャーレに分取したものと、さら
に５mlの試験薬液を1/100 希釈し、0.5 mlずつシャーレ
に分取したものを各２枚ずつ用意した。そのシャーレに
25mlの SCDLP寒天培地を流し込み混釈し、37℃で24時間
培養した。なお、この値を０秒後の生菌数とした。ま
た、菌液の試験薬液に接種してからの経時変化は以下の
ように調べた。試験薬液５ml (２本ずつ) に接種用菌液
を0.05ml接種し、振盪した。５、10、30秒後にその0.05
mlを4.95mlの生理食塩水で希釈したものを、 0.5mlずつ
２枚ののシャーレに入れて25mlのSCDLP 寒天培地で混釈
し、37℃で24時間培養した。E.coli の試験薬液に接種
してからの経時変化は表１の通りである。
【００１２】
【表１】 （単位；個／ml） ────────────────────────────────── 試 料 No. ０秒後 ５秒後 10 秒後 30秒後 ────────────────────────────────── （１）生理食塩水 4.46 ×104 4.59×104 4.67×104 4.40×104 ────────────────────────────────── （２）殺菌水１ 3.61 ×104 4.49×104 4.01×104 4.15×104 ────────────────────────────────── （３）殺菌水２ 4.66 ×104 3.78×104 4.80×104 4.68×104 ────────────────────────────────── （４）殺菌水３ 4.25 ×104 * ＜200 ＜200 ＜200 ────────────────────────────────── （５）殺菌水４ 4.06 ×104 * ＜200 ＜200 ＜200 ────────────────────────────────── * 200個／ml以下はコロニーカウントが不可能を示す。
【００１３】上記表１の試験結果より、アルミ缶による
遮光状態にある試料３、４の抗菌効果の維持は満たされ
ていることが判明した。
遮光状態にある試料３、４の抗菌効果の維持は満たされ
ていることが判明した。
【００１４】
【実施例２】収納容器のエアゾール式容器として、空気
を遮断するための透明ＰＥＴ瓶と、光と空気の両者を遮
断するためのはアルミニウム缶を使用した。透明ＰＥＴ
瓶及び不透明アルミニウム缶に本発明らの開発した特開
平11-347557 号公報に記載の方法で製造した製造直後の
電解殺菌水120cc を充填し、これらの容器にヘリウムを
約0.8MPa（25℃）で圧入して２種類の殺菌洗浄スプレー
を夫々20本ずつ作成し、室内に長期間保存しておき、残
留塩素濃度の低下、殺菌力の低減などの経時変化を調べ
た。残留塩素濃度の測定は、Ｎ, Ｎ−ジエチルパラフェ
ニレンジアミンを添加して生じた発色を光電比色計を用
いて測定する通常の方法により行い、殺菌力の評価は生
理食塩水で大腸菌の菌数を２×10 CFU/ml に調整し、こ
の0.5ml を直径６cmの濾紙につけ、電解殺菌水をスプレ
ーし、菌を付着した濾紙の重量を測り0.5 ｇ重量増加す
るまでスプレーをした。
を遮断するための透明ＰＥＴ瓶と、光と空気の両者を遮
断するためのはアルミニウム缶を使用した。透明ＰＥＴ
瓶及び不透明アルミニウム缶に本発明らの開発した特開
平11-347557 号公報に記載の方法で製造した製造直後の
電解殺菌水120cc を充填し、これらの容器にヘリウムを
約0.8MPa（25℃）で圧入して２種類の殺菌洗浄スプレー
を夫々20本ずつ作成し、室内に長期間保存しておき、残
留塩素濃度の低下、殺菌力の低減などの経時変化を調べ
た。残留塩素濃度の測定は、Ｎ, Ｎ−ジエチルパラフェ
ニレンジアミンを添加して生じた発色を光電比色計を用
いて測定する通常の方法により行い、殺菌力の評価は生
理食塩水で大腸菌の菌数を２×10 CFU/ml に調整し、こ
の0.5ml を直径６cmの濾紙につけ、電解殺菌水をスプレ
ーし、菌を付着した濾紙の重量を測り0.5 ｇ重量増加す
るまでスプレーをした。
【００１５】この殺菌処理を行った濾紙を５mlの滅菌生
理食塩水に浸漬し、ガラス俸で良くもみだし、その水を
１白金耳、Tryptic soy broth(TBS,Difco ）に移し、37
℃、48時間静置培養後、菌の増殖の有無を培地の濁りで
肉眼判定した。
理食塩水に浸漬し、ガラス俸で良くもみだし、その水を
１白金耳、Tryptic soy broth(TBS,Difco ）に移し、37
℃、48時間静置培養後、菌の増殖の有無を培地の濁りで
肉眼判定した。
【００１６】
【表２】 ──────────────────────────────────── 保存日数 ０ １ ３ ５ 10 20 40 ──────────────────────────────────── 透明PET 残塩濃度 21.3 16.5 8.3 3.1 0 (p.p.m.) ─────────────────────────────── 殺菌効果 有 有 有 極少 無 ──────────────────────────────────── スフ゜レ-缶 残塩濃度 21.1 19.8 18.8 17.5 16.1 14.5 12.3 (p.p.m.) ─────────────────────────────── 殺菌効果 有 有 有 有 有 有 有 ────────────────────────────────────
【００１７】上記表２の殺菌効果をみると、不活性ガス
雰囲気のみの条件を満たした透明ＰＥＴ瓶では、殺菌効
果は経時的に減少しているのに対して、不活性ガス雰囲
気、光遮蔽の両条件を満たしたスプレ−缶では、殺菌効
果は40日経過しても十分維持していた。
雰囲気のみの条件を満たした透明ＰＥＴ瓶では、殺菌効
果は経時的に減少しているのに対して、不活性ガス雰囲
気、光遮蔽の両条件を満たしたスプレ−缶では、殺菌効
果は40日経過しても十分維持していた。
【００１８】
【発明の効果】本発明では、殺菌洗浄スプレ−容器を使
用することによって、既設の電解装置による殺菌洗浄水
生成装置により生成された殺菌洗浄水をエアゾール式容
器に充填することにより、電解殺菌水を長期収納しても
殺菌力が低減せず、何処でも何時でも使用でき、また長
期間の収納が可能な殺菌洗浄スプレー製品を提供とが出
来る。また、ハロゲンイオンとして臭素イオンを単独又
は塩素イオンと混合して用いることにより、 pＨ６〜８
でも浄化、殺菌力が高い、次亜ハロゲン酸を多く含み、
長期収納しても殺菌力が低減する事が無い殺菌洗浄スプ
レーを提供することが出来る。
用することによって、既設の電解装置による殺菌洗浄水
生成装置により生成された殺菌洗浄水をエアゾール式容
器に充填することにより、電解殺菌水を長期収納しても
殺菌力が低減せず、何処でも何時でも使用でき、また長
期間の収納が可能な殺菌洗浄スプレー製品を提供とが出
来る。また、ハロゲンイオンとして臭素イオンを単独又
は塩素イオンと混合して用いることにより、 pＨ６〜８
でも浄化、殺菌力が高い、次亜ハロゲン酸を多く含み、
長期収納しても殺菌力が低減する事が無い殺菌洗浄スプ
レーを提供することが出来る。
【図１】本発明の電解殺菌水製造工程を示す工程図
【図２】本発明の電解生成水の収納及び使用に適するバ
ッグ−イン−キャン式二重スプレ−容器
ッグ−イン−キャン式二重スプレ−容器
１ 電解装置 ２ 筐体 ３ 電解通路 ４ チタン陰極 ５ フェライト陽極 ６ パッキン ７ 蓋材 ８ 用水入り口 ９ 電解処理水出口 １０ 電解質水溶液タンク １１ 殺菌洗浄スプレー製品充填装置へ送液パイプ １２ 上水取り入れ口 １３ 電解殺菌水貯留タンク ２１ 外部缶 ２２ 内部可撓性袋 ２３ 本発明の電解生成水 ２４ バルブ ２５ 加圧不活性ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０２Ｆ 1/46 Ｂ６５Ｄ 83/14 Ａ (72)発明者 福塚 邦彦 大阪府羽曵野市羽曵野が丘７丁目２番３号 (72)発明者 中村 憲司 大阪府大阪市東淀川区西淡路６丁目３番41 号株式会社タイキ内 Ｆターム(参考） 3E014 PA01 PB01 PC02 PC03 PC07 PC11 PD01 PD22 4C058 AA06 AA12 AA28 AA29 BB07 JJ06 JJ08 JJ24 4D061 DA01 DB10 EA03 EA04 EB14 EB28 EB30 EB39 ED12 ED13 GA02 GC18
Claims (4)
- 【請求項１】 ハロゲンイオンを含有する水を電気分解
することにより得られた次亜ハロゲン酸を含有する pＨ
６〜８の電解生成水を、光と空気を遮蔽し、かつ不活性
ガス加圧下に、スプレー容器に充填してなることを特徴
とする殺菌洗浄スプレー製品。 - 【請求項２】 ハロゲンイオンとして、臭素イオンを単
独又は臭素イオンと塩素イオンを含有する水を用いるこ
とを特徴とする請求項１の殺菌洗浄スプレー製品。 - 【請求項３】 臭化ナトリウムを単独又は臭化ナトリウ
ムと塩化ナトリウムを一定比率に溶解した水溶液を、隔
膜を用いることなく、陽極にフェライト電極、陰極にチ
タン又はステンレスの電極を使用した電解装置で電気分
解し、生成水を pＨ６〜８に調整することによって得ら
れた電解生成水を使用することを特徴とする請求項１又
は２の殺菌洗浄スプレ−製品。 - 【請求項４】 陽極にフェライト電極、陰極にチタン又
はステンレスの電極を使用し、隔膜を用いることのない
電解装置において少なくとも臭素イオンを含む水の電気
分解により得られた、次亜ハロゲン酸を含有する pＨ６
〜８の電解生成水を、光を遮蔽し、かつ不活性ガス加圧
下にスプレ−容器に充填することを特徴とする殺菌洗浄
スプレー製品を製造する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000239266A JP2002052074A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 殺菌洗浄スプレー製品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000239266A JP2002052074A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 殺菌洗浄スプレー製品及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002052074A true JP2002052074A (ja) | 2002-02-19 |
Family
ID=18730833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000239266A Withdrawn JP2002052074A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 殺菌洗浄スプレー製品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002052074A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6926819B2 (en) | 2001-05-25 | 2005-08-09 | Omega Co. Ltd. | Method for generating sterilizing wash water and a portable apparatus thereof |
| JP2006518666A (ja) * | 2003-02-21 | 2006-08-17 | ミオックス コーポレーション | 表面殺菌及び現場殺菌用の電解槽 |
| US7740749B2 (en) | 2001-07-16 | 2010-06-22 | Miox Corporation | Gas drive electrolytic cell |
| JP2011167665A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Meiko Shoji Kk | アルカリイオン水スプレー装置 |
| JP2015192971A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | Toto株式会社 | 除菌水生成装置 |
| US10172360B2 (en) | 2014-12-09 | 2019-01-08 | Johnson Matthey Public Limited Company | Methods for the direct electrolytic production of stable, high concentration aqueous halosulfamate or halosulfonamide solutions |
| CN113425874A (zh) * | 2021-06-21 | 2021-09-24 | 福建船政交通职业学院 | 一种便携式电解消毒机及其使用方法 |
| WO2021246222A1 (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-09 | ニプロ株式会社 | 除菌装置 |
-
2000
- 2000-08-08 JP JP2000239266A patent/JP2002052074A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
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|---|---|---|---|---|
| US6926819B2 (en) | 2001-05-25 | 2005-08-09 | Omega Co. Ltd. | Method for generating sterilizing wash water and a portable apparatus thereof |
| US7740749B2 (en) | 2001-07-16 | 2010-06-22 | Miox Corporation | Gas drive electrolytic cell |
| JP2006518666A (ja) * | 2003-02-21 | 2006-08-17 | ミオックス コーポレーション | 表面殺菌及び現場殺菌用の電解槽 |
| JP2011167665A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Meiko Shoji Kk | アルカリイオン水スプレー装置 |
| JP2015192971A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | Toto株式会社 | 除菌水生成装置 |
| US10172360B2 (en) | 2014-12-09 | 2019-01-08 | Johnson Matthey Public Limited Company | Methods for the direct electrolytic production of stable, high concentration aqueous halosulfamate or halosulfonamide solutions |
| WO2021246222A1 (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-09 | ニプロ株式会社 | 除菌装置 |
| CN113425874A (zh) * | 2021-06-21 | 2021-09-24 | 福建船政交通职业学院 | 一种便携式电解消毒机及其使用方法 |
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