JP2002050629A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002050629A
JP2002050629A JP2000233457A JP2000233457A JP2002050629A JP 2002050629 A JP2002050629 A JP 2002050629A JP 2000233457 A JP2000233457 A JP 2000233457A JP 2000233457 A JP2000233457 A JP 2000233457A JP 2002050629 A JP2002050629 A JP 2002050629A
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Tatsuya Deguchi
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エミッタ拡散層のみならず、ベース拡散層及
びコレクタ拡散層を自己整合的に形成し、バイポーラト
ランジスタの更なる微細化・高性能化を容易且つ確実に
可能とする。 【解決手段】 ベース及びエミッタとコレクタとを区画
する分離構造を設けず、素子領域3にパターン形成され
たエミッタ層11と当該素子領域3を区画するフィール
ド酸化膜2により、外部ベース拡散層15及びコレクタ
拡散層17の形成部位を画定し、これらの拡散層をエミ
ッタ層11及びフィールド酸化膜2に対して自己整合的
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるバーテカ
ルバイポーラトランジスタ(vertical bipolar transis
tor)を備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、移動体通信や無線LAN(Lo
cal Aria Network)には1〜3GHzの周波数帯が使用
されており、これに対応する高周波デバイスとしてバー
テカルバイポーラトランジスタが注目されている。
【0003】図15は、従来のバーテカルバイポーラト
ランジスタの一例を示す概略断面図である。このトラン
ジスタは、いわゆる2層ポリシリコン・セルフアライメ
ント(自己d整合)型のものであり、半導体基板301
上でフィールド酸化膜302により第1及び第2の領域
に区画され、第1の領域にエミッタ及びベース、第2の
領域にコレクタが形成されている。
【0004】第1の領域では、半導体基板301の表層
に内部ベース拡散層303を挟んで外部ベース拡散層3
07が、内部ベース拡散層303内にエミッタ拡散層3
05がそれぞれ形成されており、外部ベース拡散層30
7と接続されるように外部ベースポリシリコン層305
が、エミッタ拡散層305と接続されるように、外部ベ
ースポリシリコン層305とサイドウォール306を介
してエミッタポリシリコン層307がそれぞれパターン
形成されている。
【0005】他方、第2の領域では、半導体基板301
の表層にコレクタ拡散層308が形成され、これと接続
されるようにコレクタポリシリコン層309がパターン
形成されている。
【0006】そして、コンタクト孔を埋め込む各プラグ
310を介して、外部ベースポリシリコン層305、エ
ミッタポリシリコン層307及びコレクタポリシリコン
層309とそれぞれ接続される外部ベース電極311、
エミッタ電極312及びコレクタ電極313がパターン
形成され、トランジスタが構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、高周波数帯を使
用する各種通信機器の小型化の要請が強まるなかで、主
要デバイスとなるバーテカルバイポーラトランジスタに
は更なる微細化・高性能化が要求されている。
【0008】前述のバーテカルバイポーラトランジスタ
では、ベースとエミッタが同一領域(第1の領域)に設
けられるため、外部ベースポリシリコン層305をパタ
ーニングする際、形成した開口部を用いて内部ベース拡
散層303及びエミッタ拡散層305を自己整合的に形
成することは可能である。他方、コレクタは第1の領域
とフィールド酸化膜302で区画された別領域(第2の
領域)に設けられるため、コレクタ拡散層308をエミ
ッタに対して自己整合的に形成することはできない。
【0009】従って、拡散層の製造工程には高い精度が
要求されるとともに、素子内にフィールド酸化膜が存す
ることにより、トランジスタ全体の微細化が阻害される
という問題がある。
【0010】更に、バイポーラトランジスタの高性能化
を図るには、遮断周波数(fT)を高め、ベース−コレ
クタ間容量(Ccb)及びベース抵抗(Rb)を低減す
ることが必要であるが、このためにも素子サイズの縮小
が求められる。
【0011】このように現在のところ、バーテカルバイ
ポーラトランジスタはそのコレクタをベース及びエミッ
タと自己整合的に形成することができず、当該トランジ
スタに強く要求される微細化・高性能化が妨げられる状
況にある。
【0012】そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされ
たものであり、エミッタ拡散層のみならず、ベース拡散
層及びコレクタ拡散層を自己整合的に形成し、バイポー
ラトランジスタの更なる微細化・高性能化を容易且つ確
実に可能とする半導体装置及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
【0014】本発明は、半導体基板の表層にベース拡散
層、エミッタ拡散層及びコレクタ拡散層が形成されると
ともに、各々と接続されるベース電極、エミッタ電極及
びコレクタ電極を有してバイポーラトランジスタが構成
されてなる半導体装置を対象とする。
【0015】本発明の半導体装置は、同一の素子領域内
にベース拡散層、エミッタ拡散層及びコレクタ拡散層が
設けられており、エミッタ拡散層とエミッタ電極とを接
続するエミッタ層がパターン形成されるとともに、エミ
ッタ層に対して自己整合的にベース拡散層及びコレクタ
拡散層が形成されてなることを特徴とする。
【0016】この半導体装置においては、ベース及びエ
ミッタとコレクタとを区画する分離構造がなく、素子領
域にパターン形成されたエミッタ層と当該素子領域を区
画する分離構造により、ベース拡散層及びコレクタ拡散
層の形成部位が画定されるため、これらの拡散層を自己
整合的に形成することができる。これにより、同一素子
領域内の狭い部位にベース拡散層、エミッタ拡散層及び
コレクタ拡散層が隣接して形成され、素子の微細化とと
もにベース−コレクタ間容量(Ccb)及びベース抵抗
(Rb)、コレクタ抵抗の低減、遮断周波数(fT)の
向上が実現する。
【0017】本発明の半導体装置では、ベース拡散層上
及びコレクタ拡散層上にシリサイド層を形成することが
好適である。ここで、シリサイド種によっては不純物濃
度の高いエミッタ層にコンタクト不良等が生じるおそれ
があることから、エミッタ層上に保護膜を形成し、当該
エミッタ層上をシリサイド層の非形成領域とすることが
好ましい。
【0018】この半導体装置においては、前述のように
エミッタ層に対して自己整合的にベース拡散層及びコレ
クタ拡散層が形成され、これら拡散層の表面積を素子領
域内で最大限確保することができる。そして、これら拡
散層の表面がシリサイド層の形成部位となるため、シリ
サイド化によるベース抵抗及びコレクタ抵抗の可及的な
低減が実現する。
【0019】更に、同一の半導体基板上に前述のバイポ
ーラトランジスタと共にCMOSトランジスタを形成
し、いわゆるBi−CMOSトランジスタを構成するよ
うにしても好適である。
【0020】本発明は、前記構造の半導体装置の製造方
法を対象とし、半導体基板上に素子分離構造を形成して
素子領域を画定する工程と、素子領域の表層に第1導電
型の不純物を導入する工程と、素子領域上に第1導電型
の不純物を導入してなるエミッタ層をパターン形成する
工程と、エミッタ層の片側の一方における素子領域の表
層に、エミッタ層及び素子分離構造に対して自己整合的
に第2導電型の不純物を導入し、ベース拡散層を形成す
る工程と、エミッタ層の片側の他方における素子領域の
表層に、エミッタ層及び素子分離構造に対して自己整合
的に第1導電型の不純物を導入し、コレクタ拡散層を形
成する工程と、半導体基板を熱処理し、エミッタ層中の
不純物を半導体基板の表層に拡散させ、自己整合的にエ
ミッタ拡散層を形成する工程と、ベース拡散層、エミッ
タ層を介したエミッタ拡散層及びコレクタ拡散層とそれ
ぞれ接続されるベース電極、エミッタ電極及びコレクタ
電極を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した好適な諸
実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0022】(第1の実施形態)本実施形態では、半導
体装置としてバーテカルバイポーラトランジスタを例示
する。図1は、本実施形態のバーテカルバイポーラトラ
ンジスタを示す概略平面図であり、図2は図1の破線I
−I’に沿った概略断面図である。
【0023】このトランジスタは、半導体基板1上で素
子分離構造であるフィールド酸化膜2により区画された
素子領域3に、ベース、エミッタ及びコレクタが形成さ
れてなるものである。なおここでは、npn型のバイポ
ーラトランジスタを例示する。
【0024】エミッタは、ポリシリコンからなり半導体
基板1上にパターン形成されたエミッタ層11と、エミ
ッタ層11の直下における半導体基板1の表層に設けら
れてなるp型の内部ベース拡散層12内にエミッタ層1
1からの熱拡散により自己整合的に形成され、エミッタ
層11と接続されたn型のエミッタ拡散層13と、層間
絶縁膜21に形成されたコンタクト孔22を埋め込むコ
ンタクトプラグ23を介してエミッタ層11と接続され
るようにパターン形成されたエミッタ電極14とを備え
て構成されている。
【0025】ベースは、内部ベース拡散層12と接続さ
れるようにイオン注入によりエミッタ層11に対して自
己整合的に形成されてなるp型の外部ベース拡散層15
と、層間絶縁膜21に形成されたコンタクト孔24を埋
め込むコンタクトプラグ25を介して外部ベース拡散層
15と接続されるようにパターン形成されたベース電極
16とを備えて構成されている。
【0026】コレクタは、イオン注入によりエミッタ層
11に対して自己整合的に形成されてなるn型のコレク
タ拡散層17と、層間絶縁膜21に形成されたコンタク
ト孔26を埋め込むコンタクトプラグ27を介してコレ
クタ拡散層17と接続されるようにパターン形成された
コレクタ電極18とを備えて構成されている。
【0027】ここで、エミッタ拡散層13、外部ベース
拡散層15及びコレクタ拡散層17の各表面に、金属シ
リサイド層19を形成し、抵抗の低減化を図ることが好
適である。
【0028】このように、本実施形態のバーテカルバイ
ポーラトランジスタによれば、ベース及びエミッタとコ
レクタとを区画する分離構造がなく、素子領域3にパタ
ーン形成されたエミッタ層11と当該素子領域3を区画
するフィールド酸化膜2により、外部ベース拡散層15
及びコレクタ拡散層17の形成部位が画定されるため、
これらの拡散層を自己整合的に形成することができる。
これにより、同一素子領域内の狭い部位に外部ベース拡
散層15、エミッタ拡散層13及びコレクタ拡散層17
が隣接して形成され、素子の微細化とともにベース−コ
レクタ間容量(Ccb)及びベース抵抗(Rb)、コレ
クタ抵抗の低減、遮断周波数(fT)の向上が実現す
る。
【0029】更に、前述のようにエミッタ層11に対し
て自己整合的に外部ベース拡散層15及びコレクタ拡散
層17が形成され、これら拡散層の表面積を素子領域3
内で最大限確保することができるため、これら拡散層の
表面が金属シリサイド層19の形成部位となるため、シ
リサイド化によるベース抵抗及びコレクタ抵抗の可及的
な低減が実現する。
【0030】続いて、本実施形態のバーテカルバイポー
ラトランジスタの製造方法について説明する。図3〜図
5は、この製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【0031】先ず、いわゆるLOCOS法により素子分
離構造となるフィールド酸化膜2を形成し、素子領域3
を画定する。具体的には、図3(a)に示すように、p
型のシリコン半導体基板1をO2雰囲気で熱酸化し、その
表面に膜厚3nm程度のシリコン酸化膜31を形成す
る。
【0032】次に、CVD法によりシリコン酸化膜31
上にシリコン窒化膜32を膜厚120nm程度に堆積形
成した後、シリコン窒化膜32をパターニングし、素子
領域3となる部位のみにシリコン窒化膜32を残す。
【0033】そして、シリコン窒化膜32をマスクとし
て950℃、ウェットO2雰囲気で熱酸化し、半導体基板
1の素子分離領域に膜厚300nm程度の厚いフィール
ド酸化膜2を形成する。
【0034】続いて、シリコン窒化膜32をエッチング
除去した後、図3(b)に示すように、素子領域3にn
型不純物、ここではP+(リン)を加速エネルギー1M
eV、ドーズ量1×1013/cm2の条件でイオン注入
し、nウェル4を形成する。
【0035】続いて、シリコン酸化膜31をHF溶液を
用いたウェットエッチングにより除去した後、図3
(c)に示すように、半導体基板1をドライO2雰囲気で
熱酸化し、素子領域3に膜厚10nm程度のシリコン酸
化膜33を形成する。
【0036】次に、シリコン酸化膜33下のnウェル4
にp型不純物、ここではB+(硼素)を加速エネルギー
10keV、ドーズ量7×1012/cm2の条件でイオ
ン注入し、内部ベース拡散層12を形成する。
【0037】次に、シリコン酸化膜33をパターニング
してエミッタ窓34を開口形成する。このとき、nウェ
ル4の不純物プロファイルに傾斜を付けるため、エミッ
タ窓34を形成した際のレジストを用いてn型不純物、
ここではP+(リン)を加速エネルギー180keV、
ドーズ量5×1012/cm2程度の条件でイオン注入
し、追加コレクタ拡散層41を形成しても良い。
【0038】続いて、図3(d)に示すように、CVD
法によりポリシリコンを膜厚200nm程度に堆積形成
した後、ポリシリコンの全面にn型不純物、ここではA
+(砒素)を加速エネルギー70keV、ドーズ量2
×1016/cm2程度の条件でイオン注入する。
【0039】次に、ポリシリコンをパターニングしてエ
ミッタ層11を形成する。具体的には、ポリシリコン上
にレジストを塗布し、これを電極形状に加工してレジス
トパターン36を形成する。そして、レジストパターン
36をマスクとしてポリシリコンをドライエッチング
し、レジストパターン36の形状に倣ったエミッタ層1
1を形成する。
【0040】続いて、図4(a)に示すように、外部ベ
ース拡散層15を形成する。具体的には、レジストパタ
ーン36を残した状態で、更にレジストを塗布し、これ
を加工して素子領域3におけるエミッタ層11の一方の
片側部位を開口するレジストパターン37を形成する。
【0041】そして、レジストパターン36及びエミッ
タ層11上のレジストパターン37をマスクとして、素
子領域3にp型不純物、ここではB+(硼素)を加速エ
ネルギー20keV、ドーズ量1×1015/cm2程度
の条件でイオン注入し、エミッタ層11に対して自己整
合的に外部ベース拡散層15を形成する。
【0042】続いて、レジストパターン36,37を灰
化処理等により除去した後、図4(b)に示すように、
エミッタ層11を覆うようにCVD法によりシリコン酸
化膜を膜厚100nm程度に堆積形成し、このシリコン
酸化膜の全面を異方性エッチングして、エミッタ層11
の側面のみにシリコン酸化膜を残し(このとき、シリコ
ン酸化膜33の露出部位も除去される。)、サイドウォ
ール20を形成する。なお、このサイドウォール20
は、後述の第2の実施形態でbi−CMOSトランジス
タを製造する際に特に有効となる。
【0043】次に、コレクタ拡散層17を形成する。具
体的には、レジストを塗布し、これを加工して素子領域
3におけるエミッタ層11の他方の片側部位を開口する
レジストパターン38を形成する。
【0044】そして、レジストパターン38をマスクと
して、素子領域3にn型不純物、ここではAs+(砒
素)を加速エネルギー40keV、ドーズ量2×1015
/cm2程度の条件でイオン注入し、エミッタ層11に
対して自己整合的にコレクタ拡散層17を形成する。
【0045】続いて、レジストパターン38を灰化処理
等により除去した後、図4(c)に示すように、内部ベ
ース拡散層12内にエミッタ拡散層13を形成する。具
体的には、半導体基板1を1000℃、N2雰囲気中で
20秒間活性化アニール処理し、エミッタ層11内のA
+(砒素)を内部ベース拡散層12内へ拡散させ、エ
ミッタ拡散層13を形成する。
【0046】次に、エミッタ拡散層13、外部ベース拡
散層15及びコレクタ拡散層17の各表面に金属シリサ
イド層19を形成する。具体的には、金属シリサイド層
19としてチタンシリサイド(TiSi2)を形成する
場合を例示すれば、先ずスパッタ法によりチタン(T
i)を膜厚10nm程度に形成し、700℃で30秒間
2雰囲気中でアニール処理し、エミッタ拡散層13、
外部ベース拡散層15及びコレクタ拡散層17の各表面
にTiSiを形成する。
【0047】そして、H2SO4を用いてウェットエッチ
ングにより未反応のチタンを除去した後、800℃で3
0秒間N2雰囲気中でアニール処理し、TiSi2からな
る金属シリサイド層19を形成する。
【0048】続いて、図5(a)に示すように、CVD
法により全面に膜厚1000nm程度にシリコン酸化膜
を堆積形成し、化学機械研磨法(CMP法)によりシリ
コン酸化膜の表面を平坦化して層間絶縁膜21を形成し
た後、エミッタ拡散層13、外部ベース拡散層15及び
コレクタ拡散層17の上に形成された各金属シリサイド
層19の表面の一部を露出させるように、層間絶縁膜2
1にコンタクト孔22,24,26を形成する。
【0049】続いて、図5(b)に示すように、コンタ
クト孔22,24,26のそれぞれの内壁を覆う下地膜
39,バリアメタル膜40として、それぞれスパッタ法
によりTi,TiNを膜厚40nm,50nm程度に順
次形成した後、コンタクト孔22,24,26を埋め込
むようにCVD法によりタングステン(W)を膜厚40
0nm程度に堆積形成する。そして、CMP法によりタ
ングステン(W)、バリアメタル膜40及び下地膜39
を表面研磨することにより、これらをコンタクト孔2
2,24,26内のみに残し、コンタクトプラグ23,
25,27を形成する。
【0050】次に、層間絶縁膜38上にスパッタ法によ
りTi41、Al42及びTiN43をそれぞれ膜厚4
0nm、400nm、100nm程度に順次形成し、こ
れらTi41、Al42及びTiN43を配線形状にパ
ターニングすることにより、コンタクトプラグ23,2
5,27とそれぞれ接続されるエミッタ電極14、ベー
ス電極16及びコレクタ電極18を形成する。
【0051】しかる後、更なる層間絶縁膜や上層配線等
の形成工程を経て、バーテカルバイポーラトランジスタ
を完成させる。
【0052】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、エミッタ拡散層13のみならず、外部ベース拡散層
15及びコレクタ拡散層17を自己整合的に形成し、バ
イポーラトランジスタの更なる微細化・高性能化が容易
且つ確実に可能となる。
【0053】(第2の実施形態)次いで、第2の実施形
態について説明する。ここでは、半導体装置として、バ
ーテカルバイポーラトランジスタとCMOSトランジス
タが混載されたBi−CMOSトランジスタを例示す
る。本例では、バーテカルバイポーラトランジスタの構
造は第1の実施形態のそれとほぼ同様であるため、便宜
上、Bi−CMOSトランジスタの製造方法と共にその
構造を説明する。図6〜図9は、この製造方法を工程順
に示す概略断面図である。なお、第1の実施形態で示し
た構成部材等と同様のものについては同符号を記し、ま
た便宜上、図3〜図5に対応する一部の図示を省略す
る。
【0054】先ず、いわゆるLOCOS法により素子分
離構造となるフィールド酸化膜2,102を形成し、バ
イポーラトランジスタの素子領域3及びCMOSトラン
ジスタの素子領域103a,103bを画定する。ここ
で、103aはpチャネルトランジスタの素子領域、1
03bはnチャネルトランジスタの素子領域である。
【0055】具体的には、図6に示すように、p型のシ
リコン半導体基板1をO2雰囲気で熱酸化し、その表面に
膜厚3nm程度のシリコン酸化膜31を形成する。
【0056】次に、CVD法によりシリコン酸化膜31
上にシリコン窒化膜32を膜厚120nm程度に堆積形
成した後、シリコン窒化膜32をパターニングし、各素
子領域3,103a,103bとなる部位のみにシリコ
ン窒化膜32を残す。そして、シリコン窒化膜32をマ
スクとして950℃、ウェットO2雰囲気で熱酸化し、半
導体基板1の素子分離領域に膜厚300nm程度の厚い
各フィールド酸化膜2,102を形成する。
【0057】続いて、シリコン窒化膜32をエッチング
除去した後、図7に示すように、バイポーラトランジス
タの素子領域3にn型不純物、ここではP+(リン)を
加速エネルギー1MeV、ドーズ量1×1013/cm2
の条件でイオン注入し、nウェル4を形成する。
【0058】更に、pチャネルトランジスタの素子領域
103aにn型不純物、ここではP +(リン)を加速エ
ネルギー600keV、ドーズ量5×1012/cm2
条件で、続いて加速エネルギー300keV、ドーズ量
4×1012/cm2の条件でイオン注入し、nウェル1
04aを形成する。
【0059】更に、nチャネルトランジスタの素子領域
103bにp型不純物、ここではB +(硼素)を加速エ
ネルギー300keV、ドーズ量1×1013/cm2
条件でイオン注入し、pウェル104bを形成する。
【0060】次に、シリコン酸化膜31をHF溶液を用
いたウェットエッチングにより除去した後、半導体基板
1を900℃のドライO2雰囲気で熱酸化し、素子領域
3,103a,103bに膜厚7nm程度のシリコン酸
化膜111を形成する。このシリコン酸化膜111は、
103a,103b上で各トランジスタのゲート絶縁膜
となる。
【0061】次に、素子領域3のみを露出させるレジス
トパターンをマスクとして、シリコン酸化膜111下の
nウェル4にp型不純物、ここではB+(硼素)を加速
エネルギー10keV、ドーズ量7×1012/cm2
条件でイオン注入し、内部ベース拡散層12を形成す
る。
【0062】次に、素子領域3において、シリコン酸化
膜111をパターニングしてエミッタ窓34を開口形成
する。このとき、nウェル4の不純物プロファイルに傾
斜を付けるため、エミッタ窓34を形成した際のレジス
トを用いてn型不純物、ここではP+(リン)を加速エ
ネルギー180keV、ドーズ量5×1012/cm2
度の条件でイオン注入し、追加コレクタ拡散層41を形
成しても良い。
【0063】次に、CVD法により全面にポリシリコン
を膜厚200nm程度に堆積形成した後、ポリシリコン
の素子領域3上の部分のみにn型不純物、ここではAs
+(砒素)を加速エネルギー70keV、ドーズ量2×
1016/cm2程度の条件でイオン注入する。
【0064】次に、ポリシリコンをパターニングして、
エミッタ層11、ゲート電極105a,105bを形成
する。具体的には、ポリシリコン上にレジストを塗布
し、これを各素子領域3,103a,103b上でそれ
ぞれ電極形状に加工してレジストパターン36を形成す
る。
【0065】そして、レジストパターン36をマスクと
してポリシリコンをドライエッチングし、レジストパタ
ーン36の形状に倣ったエミッタ層11を素子領域3
に、ゲート電極105aを素子領域103aに、ゲート
電極105bを素子領域103bにそれぞれ形成する。
【0066】続いて、図8に示すように、素子領域3に
外部ベース拡散層15を形成する。具体的には、レジス
トパターン36を残した状態で、更にレジストを塗布
し、これを加工して素子領域3におけるエミッタ層11
の一方の片側部位を開口するレジストパターン37を形
成する。
【0067】そして、レジストパターン36及びエミッ
タ層11上のレジストパターン37をマスクとして、素
子領域3にp型不純物、ここではB+(硼素)を加速エ
ネルギー20keV、ドーズ量1×1015/cm2程度
の条件でイオン注入し、エミッタ層11に対して自己整
合的に外部ベース拡散層15を形成する。
【0068】次に、レジストパターン36,37を灰化
処理等により除去した後、素子領域103bのみを開口
するレジストパターンを形成し、これをマスクとしてn
型不純物、ここではP+(リン)を加速エネルギー20
keV、ドーズ量1×1013/cm2程度の条件でイオ
ン注入し、ゲート電極105bに対して自己整合的にn
チャネルトランジスタ用のLDD拡散層106を形成す
る。
【0069】次に、全面を覆うようにCVD法によりシ
リコン酸化膜を膜厚100nm程度に堆積形成し、この
シリコン酸化膜の全面を異方性エッチングして、エミッ
タ層11、ゲート電極105a,105bの各側面のみ
にシリコン酸化膜を残し、サイドウォール20をそれぞ
れ形成する。
【0070】次に、コレクタ拡散層17及びnチャネル
トランジスタのソース/ドレイン117bをそれぞれ形
成する。
【0071】具体的には、レジストを塗布し、これを加
工して素子領域3におけるエミッタ層11の他方の片側
部位及び素子領域103bを開口するレジストパターン
38を形成する。
【0072】そして、レジストパターン38をマスクと
して、素子領域3,103bにn型不純物、ここではA
+(砒素)を加速エネルギー40keV、ドーズ量2
×1015/cm2程度の条件でイオン注入し、素子領域
3ではエミッタ層11に対して自己整合的にコレクタ拡
散層17を、素子領域103bではゲート電極105b
及びサイドウォール20に対して自己整合的に、LDD
拡散層106と接続されるソース/ドレイン117bを
それぞれ形成する。
【0073】次に、pチャネルトランジスタのソース/
ドレイン117bを形成する。具体的には、レジストパ
ターン38を灰化処理等により除去した後、レジストを
塗布し、これを加工して素子領域103aを開口するレ
ジストパターン138を形成する。
【0074】そして、レジストパターン138をマスク
として、素子領域103aにp型不純物、ここではB+
(硼素)を加速エネルギー7keV、ドーズ量2×10
15/cm2程度の条件でイオン注入し、素子領域103
aにゲート電極105a及びサイドウォール20に対し
て自己整合的にソース/ドレイン117aをそれぞれ形
成する。
【0075】次に、内部ベース拡散層12内にエミッタ
拡散層13を形成する。具体的には、半導体基板1を1
000℃、N2雰囲気中で20秒間活性化アニール処理
し、エミッタ層11内のAs+(砒素)を内部ベース拡
散層12内へ拡散させ、エミッタ拡散層13を形成す
る。
【0076】続いて、図9に示すように、素子領域3で
はエミッタ拡散層13、外部ベース拡散層15及びコレ
クタ拡散層17の各表面、素子領域103aではゲート
電極105a及びソース/ドレイン117aの各表面、
素子領域103bではゲート電極105b及びソース/
ドレイン117bの各表面にそれぞれ金属シリサイド層
19を形成する。
【0077】具体的には、金属シリサイド層19として
チタンシリサイド(TiSi2)を形成する場合を例示
すれば、先ずスパッタ法によりチタン(Ti)を膜厚1
0nm程度に形成し、700℃で30秒間N2雰囲気中
でアニール処理し、上述の各表面にそれぞれTiSiを
形成する。
【0078】そして、H2SO4を用いてウェットエッチ
ングにより未反応のチタンを除去した後、800℃で3
0秒間N2雰囲気中でアニール処理し、TiSi2からな
る金属シリサイド層19を形成する。
【0079】次に、CVD法により全面に膜厚1000
nm程度にシリコン酸化膜を堆積形成し、化学機械研磨
法(CMP法)によりシリコン酸化膜の表面を平坦化し
て層間絶縁膜21を形成する。
【0080】次に、層間絶縁膜21に配線接続用の各コ
ンタクト孔22,24,26,122a,124a,1
26a,122b,124b,126bを形成する。具
体的には、素子領域3についてはエミッタ拡散層13、
外部ベース拡散層15及びコレクタ拡散層17の上に形
成された各金属シリサイド層19の表面の一部を、素子
領域103aについてはゲート電極105a及びソース
/ドレイン117aの上に形成された各金属シリサイド
層19の表面の一部を、素子領域103bについてはゲ
ート電極105b及びソース/ドレイン117bの上に
形成された各金属シリサイド層19の表面の一部をそれ
ぞれ露出させるように、層間絶縁膜21にコンタクト孔
22,24,26,122a,124a,126a,1
22b,124b,126bをそれぞれ形成する。
【0081】次に、コンタクト孔22,24,26,1
22a,124a,126a,122b,124b,1
26bのそれぞれの内壁を覆う下地膜39,バリアメタ
ル膜40として、それぞれスパッタ法によりTi,Ti
Nを膜厚40nm,50nm程度に順次形成した後、コ
ンタクト孔22,24,26,122a,124a,1
26a,122b,124b,126bを埋め込むよう
にCVD法によりタングステン(W)を膜厚400nm
程度に堆積形成する。そして、CMP法によりタングス
テン(W)、バリアメタル膜40及び下地膜39を表面
研磨することにより、これらをコンタクト孔22,2
4,26,122a,124a,126a,122b,
124b,126b内のみに残し、コンタクトプラグ2
3,25,27,123a,125a,127a,12
3b,125b,127bをそれぞれ形成する。
【0082】次に、層間絶縁膜21上にスパッタ法によ
りTi41、Al42及びTiN43をそれぞれ膜厚4
0nm、400nm、100nm程度に順次形成し、こ
れらTi41、Al42及びTiN43を配線形状にパ
ターニングすることにより、素子領域3については、コ
ンタクトプラグ23,25,27とそれぞれ接続される
エミッタ電極14、ベース電極16及びコレクタ電極1
8を、素子領域103aについては、コンタクトプラグ
123a,125a,127aとそれぞれ接続される各
配線114a,116a,118aを、素子領域103
bについては、コンタクトプラグ123b,125b,
127bとそれぞれ接続される各配線114b,116
b,118bをそれぞれ形成する。
【0083】しかる後、更なる層間絶縁膜や上層配線等
の形成工程を経て、バーテカルバイポーラトランジスタ
及びCMOSトランジスタを備えてなるbi−CMOS
トランジスタを完成させる。
【0084】このように、本実施形態のbi−CMOS
トランジスタによれば、バーテカルバイポーラトランジ
スタにおいて、ベース及びエミッタとコレクタとを区画
する分離構造がなく、素子領域3にパターン形成された
エミッタ層11と当該素子領域3を区画するフィールド
酸化膜2により、外部ベース拡散層15及びコレクタ拡
散層17の形成部位が画定されるため、これらの拡散層
を自己整合的に形成することができる。これにより、同
一素子領域内の狭い部位に外部ベース拡散層15、エミ
ッタ拡散層13及びコレクタ拡散層17が隣接して形成
され、素子の微細化とともにベース−コレクタ間容量
(Ccb)及びベース抵抗(Rb)、コレクタ抵抗の低
減、遮断周波数(fT)の向上が実現する。
【0085】更に、前述のようにエミッタ層11に対し
て自己整合的に外部ベース拡散層15及びコレクタ拡散
層17が形成され、これら拡散層の表面積を素子領域3
内で最大限確保することができるため、これら拡散層の
表面が金属シリサイド層19の形成部位となるため、シ
リサイド化によるベース抵抗及びコレクタ抵抗の可及的
な低減が実現する。
【0086】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、エミッタ拡散層13のみならず、外部ベース拡散層
15及びコレクタ拡散層17を自己整合的に形成すると
ともに、バイポーラトランジスタの各製造工程を利用し
てCMOSトランジスタを効率良く形成し、bi−CM
OSトランジスタの工程数を大幅に削減し、更には微細
化・高性能化を容易且つ確実に可能とする。
【0087】(第3の実施形態)次いで、第3の実施形
態について説明する。ここでは第2の実施形態と同様
に、半導体装置として、バーテカルバイポーラトランジ
スタとCMOSトランジスタが混載されたBi−CMO
Sトランジスタを例示する。図10〜図13は、この製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【0088】先ず、いわゆるLOCOS法により素子分
離構造となるフィールド酸化膜2,102を形成し、バ
イポーラトランジスタの素子領域3及びCMOSトラン
ジスタの素子領域103a,103bを画定する。ここ
で、103aはpチャネルトランジスタの素子領域、1
03bはnチャネルトランジスタの素子領域である。
【0089】具体的には、図10に示すように、p型の
シリコン半導体基板1をO2雰囲気で熱酸化し、その表面
に膜厚3nm程度のシリコン酸化膜31を形成する。次
に、CVD法によりシリコン酸化膜31上にシリコン窒
化膜32を膜厚120nm程度に堆積形成した後、シリ
コン窒化膜32をパターニングし、各素子領域3,10
3a,103bとなる部位のみにシリコン窒化膜32を
残す。そして、シリコン窒化膜32をマスクとして95
0℃、ウェットO2雰囲気で熱酸化し、半導体基板1の素
子分離領域に膜厚300nm程度の厚い各フィールド酸
化膜2,102を形成する。
【0090】続いて、シリコン窒化膜32をエッチング
除去した後、図11に示すように、バイポーラトランジ
スタの素子領域3にn型不純物、ここではP+(リン)
を加速エネルギー1MeV、ドーズ量1×1013/cm
2の条件でイオン注入し、nウェル4を形成する。
【0091】更に、pチャネルトランジスタの素子領域
103aにn型不純物、ここではP +(リン)を加速エ
ネルギー600keV、ドーズ量5×1012/cm2
条件で、続いて加速エネルギー300keV、ドーズ量
4×1012/cm2の条件でイオン注入し、nウェル1
04aを形成する。
【0092】更に、nチャネルトランジスタの素子領域
103bにp型不純物、ここではB +(硼素)を加速エ
ネルギー300keV、ドーズ量1×1013/cm2
条件でイオン注入し、pウェル104bを形成する。
【0093】次に、シリコン酸化膜31をHF溶液を用
いたウェットエッチングにより除去した後、半導体基板
1を900℃のドライO2雰囲気で熱酸化し、素子領域
3,103a,103bに膜厚7nm程度のシリコン酸
化膜111を形成する。このシリコン酸化膜111は、
103a,103b上で各トランジスタのゲート絶縁膜
となる。
【0094】次に、素子領域3のみを露出させるレジス
トパターンをマスクとして、シリコン酸化膜111下の
nウェル4にp型不純物、ここではB+(硼素)を加速
エネルギー10keV、ドーズ量7×1012/cm2
条件でイオン注入し、内部ベース拡散層12を形成す
る。
【0095】次に、素子領域3において、シリコン酸化
膜111をパターニングしてエミッタ窓34を開口形成
する。このとき、nウェル4の不純物プロファイルに傾
斜を付けるため、エミッタ窓34を形成した際のレジス
トを用いてn型不純物、ここではP+(リン)を加速エ
ネルギー180keV、ドーズ量5×1012/cm2
度の条件でイオン注入し、追加コレクタ拡散層41を形
成しても良い。
【0096】次に、CVD法により全面にポリシリコン
を膜厚200nm程度に堆積形成した後、ポリシリコン
の素子領域3上の部分のみにn型不純物、ここではAs
+(砒素)を加速エネルギー70keV、ドーズ量2×
1016/cm2程度の条件でイオン注入する。
【0097】次に、CVD法により全面にシリコン酸化
膜201を膜厚50nm程度に堆積形成し、素子領域3
のポリシリコン上のみに残るようにシリコン酸化膜20
1をパターニングする。
【0098】次に、ポリシリコン及びシリコン酸化膜2
01をパターニングして、エミッタ層11、ゲート電極
105a,105bを形成する。具体的には、ポリシリ
コン及びシリコン酸化膜201上にレジストを塗布し、
これを各素子領域3,103a,103b上でそれぞれ
電極形状に加工してレジストパターン36を形成する。
【0099】そして、レジストパターン36をマスクと
してポリシリコン及びシリコン酸化膜201をドライエ
ッチングし、レジストパターン36の形状に倣ったエミ
ッタ層11を素子領域3に、ゲート電極105aを素子
領域103aに、ゲート電極105bを素子領域103
bにそれぞれ形成する。ここで、素子領域3のみにシリ
コン酸化膜201を残したため、エミッタ層11上でこ
れと同一形状にシリコン酸化膜201がパターニングさ
れることになる。
【0100】続いて、図12に示すように、素子領域3
に外部ベース拡散層15を形成する。具体的には、レジ
ストパターン36を残した状態で、更にレジストを塗布
し、これを加工して素子領域3におけるエミッタ層11
の一方の片側部位を開口するレジストパターン37を形
成する。
【0101】そして、レジストパターン36及びエミッ
タ層11上のレジストパターン37をマスクとして、素
子領域3にp型不純物、ここではB+(硼素)を加速エ
ネルギー20keV、ドーズ量1×1015/cm2程度
の条件でイオン注入し、エミッタ層11に対して自己整
合的に外部ベース拡散層15を形成する。
【0102】次に、レジストパターン36,37を灰化
処理等により除去した後、素子領域103bのみを開口
するレジストパターンを形成し、これをマスクとしてn
型不純物、ここではP+(リン)を加速エネルギー20
keV、ドーズ量1×1013/cm2程度の条件でイオ
ン注入し、ゲート電極105bに対して自己整合的にn
チャネルトランジスタ用のLDD拡散層106を形成す
る。
【0103】次に、全面を覆うようにCVD法によりシ
リコン酸化膜を膜厚100nm程度に堆積形成し、この
シリコン酸化膜の全面を異方性エッチングして、エミッ
タ層11、ゲート電極105a,105bの各側面のみ
にシリコン酸化膜を残し、サイドウォール20をそれぞ
れ形成する。
【0104】次に、コレクタ拡散層17及びnチャネル
トランジスタのソース/ドレイン117bをそれぞれ形
成する。具体的には、レジストを塗布し、これを加工し
て素子領域3におけるエミッタ層11の他方の片側部位
及び素子領域103bを開口するレジストパターン38
を形成する。
【0105】そして、レジストパターン38をマスクと
して、素子領域3,103bにn型不純物、ここではA
+(砒素)を加速エネルギー40keV、ドーズ量2
×1015/cm2程度の条件でイオン注入し、素子領域
3ではエミッタ層11に対して自己整合的にコレクタ拡
散層17を、素子領域103bではゲート電極105b
及びサイドウォール20に対して自己整合的に、LDD
拡散層106と接続されるソース/ドレイン117bを
それぞれ形成する。
【0106】次に、pチャネルトランジスタのソース/
ドレイン117bを形成する。具体的には、レジストパ
ターン38を灰化処理等により除去した後、レジストを
塗布し、これを加工して素子領域103aを開口するレ
ジストパターン138を形成する。
【0107】そして、レジストパターン138をマスク
として、素子領域103aにp型不純物、ここではB+
(硼素)を加速エネルギー7keV、ドーズ量2×10
15/cm2程度の条件でイオン注入し、素子領域103
aにゲート電極105a及びサイドウォール20に対し
て自己整合的にソース/ドレイン117aをそれぞれ形
成する。
【0108】次に、内部ベース拡散層12内にエミッタ
拡散層13を形成する。具体的には、半導体基板1を1
000℃、N2雰囲気中で20秒間活性化アニール処理
し、エミッタ層11内のAs+(砒素)を内部ベース拡
散層12内へ拡散させ、エミッタ拡散層13を形成す
る。
【0109】続いて、図13に示すように、素子領域3
では外部ベース拡散層15及びコレクタ拡散層17の各
表面、素子領域103aではゲート電極105a及びソ
ース/ドレイン117aの各表面、素子領域103bで
はゲート電極105b及びソース/ドレイン117bの
各表面にそれぞれ金属シリサイド層19を形成する。な
お、エミッタ層11上はシリコン酸化膜201が設けら
れているため、シリサイド層19の非形成領域となる。
【0110】具体的には、金属シリサイド層19として
チタンシリサイド(TiSi2)を形成する場合を例示
すれば、先ずスパッタ法によりチタン(Ti)を膜厚1
0nm程度に形成し、700℃で30秒間N2雰囲気中
でアニール処理し、上述の各表面にそれぞれTiSiを
形成する。
【0111】そして、H2SO4を用いてウェットエッチ
ングにより未反応のチタンを除去した後、800℃で3
0秒間N2雰囲気中でアニール処理し、TiSi2からな
る金属シリサイド層19を形成する。
【0112】次に、CVD法により全面に膜厚1000
nm程度にシリコン酸化膜を堆積形成し、化学機械研磨
法(CMP法)によりシリコン酸化膜の表面を平坦化し
て層間絶縁膜21を形成する。
【0113】次に、層間絶縁膜21に配線接続用の各コ
ンタクト孔22,24,26,122a,124a,1
26a,122b,124b,126bを形成する。具
体的には、素子領域3についてはエミッタ拡散層13の
表面の一部、外部ベース拡散層15及びコレクタ拡散層
17の上に形成された各金属シリサイド層19の表面の
一部を、素子領域103aについてはゲート電極105
a及びソース/ドレイン117aの上に形成された各金
属シリサイド層19の表面の一部を、素子領域103b
についてはゲート電極105b及びソース/ドレイン1
17bの上に形成された各金属シリサイド層19の表面
の一部をそれぞれ露出させるように、層間絶縁膜21に
コンタクト孔22,24,26,122a,124a,
126a,122b,124b,126bをそれぞれ形
成する。
【0114】次に、コンタクト孔22,24,26,1
22a,124a,126a,122b,124b,1
26bのそれぞれの内壁を覆う下地膜39,バリアメタ
ル膜40として、それぞれスパッタ法によりTi,Ti
Nを膜厚40nm,50nm程度に順次形成した後、コ
ンタクト孔22,24,26,122a,124a,1
26a,122b,124b,126bを埋め込むよう
にCVD法によりタングステン(W)を膜厚400nm
程度に堆積形成する。そして、CMP法によりタングス
テン(W)、バリアメタル膜40及び下地膜39を表面
研磨することにより、これらをコンタクト孔22,2
4,26,122a,124a,126a,122b,
124b,126b内のみに残し、コンタクトプラグ2
3,25,27,123a,125a,127a,12
3b,125b,127bをそれぞれ形成する。
【0115】次に、層間絶縁膜21上にスパッタ法によ
りTi41、Al42及びTiN43をそれぞれ膜厚4
0nm、400nm、100nm程度に順次形成し、こ
れらTi41、Al42及びTiN43を配線形状にパ
ターニングすることにより、素子領域3については、コ
ンタクトプラグ23,25,27とそれぞれ接続される
エミッタ電極14、ベース電極16及びコレクタ電極1
8を、素子領域103aについては、コンタクトプラグ
123a,125a,127aとそれぞれ接続される各
配線114a,116a,118aを、素子領域103
bについては、コンタクトプラグ123b,125b,
127bとそれぞれ接続される各配線114b,116
b,118bをそれぞれ形成する。
【0116】しかる後、更なる層間絶縁膜や上層配線等
の形成工程を経て、バーテカルバイポーラトランジスタ
及びCMOSトランジスタを備えてなるbi−CMOS
トランジスタを完成させる。
【0117】このように、本実施形態のbi−CMOS
トランジスタによれば、バーテカルバイポーラトランジ
スタにおいて、ベース及びエミッタとコレクタとを区画
する分離構造がなく、素子領域3にパターン形成された
エミッタ層11と当該素子領域3を区画するフィールド
酸化膜2により、外部ベース拡散層15及びコレクタ拡
散層17の形成部位が画定されるため、これらの拡散層
を自己整合的に形成することができる。これにより、同
一素子領域内の狭い部位に外部ベース拡散層15、エミ
ッタ拡散層13及びコレクタ拡散層17が隣接して形成
され、素子の微細化とともにベース−コレクタ間容量
(Ccb)及びベース抵抗(Rb)、コレクタ抵抗の低
減、遮断周波数(fT)の向上が実現する。
【0118】更に、前述のようにエミッタ層11に対し
て自己整合的に外部ベース拡散層15及びコレクタ拡散
層17が形成され、これら拡散層の表面積を素子領域3
内で最大限確保することができるため、これら拡散層の
表面が金属シリサイド層19の形成部位となるため、シ
リサイド化によるベース抵抗及びコレクタ抵抗の可及的
な低減が実現する。
【0119】更に本例では、エミッタ層11上のみにシ
リコン酸化膜201を形成し、これを保護膜として用い
てエミッタ層11上をシリサイド層19の非形成領域と
する。これは、シリサイド種によっては不純物濃度の高
いエミッタ層にコンタクト不良等が生じるおそれがある
ことから、エミッタ層を保護することとなり好適であ
る。
【0120】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、エミッタ拡散層13のみならず、外部ベース拡散層
15及びコレクタ拡散層17を自己整合的に形成すると
ともに、バイポーラトランジスタの各製造工程を利用し
てCMOSトランジスタを効率良く形成し、bi−CM
OSトランジスタの工程数を大幅に削減し、更には微細
化・高性能化を容易且つ確実に可能とする。
【0121】なお、第2,第3の実施形態では、バーテ
カルバイポーラトランジスタとCMOSトランジスタが
混載されてなるbi−CMOSトランジスタを例示した
が、例えばバイポーラトランジスタと接続するように各
種素子、例えばMOSトランジスタを形成しても良い。
【0122】この場合、図14(a)に示すように、例
えばバイポーラトランジスタのコレクタとMOSトラン
ジスタのソース/ドレイン202の一方とを共通とする
ことにより、図14(b)に示すように、素子領域3内
にバイポーラトランジスタと(ゲート絶縁膜203、ゲ
ート電極204を有する)MOSトランジスタの双方を
設けることが可能となり、微細・緻密なトランジスタが
実現できる。
【0123】以下、本発明の諸態様をまとめて記載す
る。
【0124】(付記1) 半導体基板の表層にベース拡
散層、エミッタ拡散層及びコレクタ拡散層が形成される
とともに、各々と接続されるベース電極、エミッタ電極
及びコレクタ電極を有してバイポーラトランジスタが構
成されてなる半導体装置であって、同一の素子領域内に
前記ベース拡散層、前記エミッタ拡散層及び前記コレク
タ拡散層が設けられており、前記エミッタ拡散層と前記
エミッタ電極とを接続するエミッタ層がパターン形成さ
れるとともに、前記エミッタ層に対して自己整合的に前
記ベース拡散層及び前記コレクタ拡散層が形成されてな
ることを特徴とする半導体装置。
【0125】(付記2) 前記ベース拡散層上及び前記
コレクタ拡散層上にシリサイド層が形成されていること
を特徴とする付記1に記載の半導体装置。
【0126】(付記3) 前記エミッタ層上に保護膜が
形成されており、前記保護膜により前記エミッタ層上が
シリサイド層の非形成領域とされていることを特徴とす
る付記2に記載の半導体装置。
【0127】(付記4) 同一の半導体基板上にバイポ
ーラトランジスタ及びCMOSトランジスタが形成され
てなる混載型の半導体装置であって、前記バイポーラト
ランジスタは、前記半導体基板の表層にベース拡散層、
エミッタ拡散層及びコレクタ拡散層が形成されるととも
に、各々と接続されるベース電極、エミッタ電極及びコ
レクタ電極を有しており、前記エミッタ拡散層と前記エ
ミッタ電極とを接続するエミッタ層がパターン形成され
るとともに、前記エミッタ層に対して自己整合的に前記
ベース拡散層及び前記コレクタ拡散層が形成されてなる
ことを特徴とする半導体装置。
【0128】(付記5) 前記ベース拡散層上及び前記
コレクタ拡散層上にシリサイド層が形成されていること
を特徴とする付記4に記載の半導体装置。
【0129】(付記6) 前記エミッタ層上に保護膜が
形成されており、前記保護膜により前記エミッタ層上が
シリサイド層の非形成領域とされていることを特徴とす
る付記5に記載の半導体装置。
【0130】(付記7) 半導体基板上にバイポーラト
ランジスタを備えてなる半導体装置の製造方法であっ
て、前記半導体基板上に素子分離構造を形成して素子領
域を画定する工程と、前記素子領域の表層に第1導電型
の不純物を導入する工程と、前記素子領域上に第1導電
型の不純物を導入してなるエミッタ層をパターン形成す
る工程と、前記エミッタ層の片側の一方における前記素
子領域の表層に、前記エミッタ層及び前記素子分離構造
に対して自己整合的に第2導電型の不純物を導入し、ベ
ース拡散層を形成する工程と、前記エミッタ層の片側の
他方における前記素子領域の表層に、前記エミッタ層及
び前記素子分離構造に対して自己整合的に第1導電型の
不純物を導入し、コレクタ拡散層を形成する工程と、前
記半導体基板を熱処理し、前記エミッタ層中の前記不純
物を前記半導体基板の表層に拡散させ、自己整合的にエ
ミッタ拡散層を形成する工程と、前記ベース拡散層、前
記エミッタ層を介した前記エミッタ拡散層及び前記コレ
クタ拡散層とそれぞれ接続されるベース電極、エミッタ
電極及びコレクタ電極を形成する工程とを有することを
特徴とする半導体装置の製造方法。
【0131】(付記8) 前記ベース電極、前記エミッ
タ電極及び前記コレクタ電極を形成する前に、前記ベー
ス拡散層上及び前記コレクタ拡散層上にシリサイド層を
形成する工程を更に有することを特徴とする付記7に記
載の半導体装置の製造方法。
【0132】(付記9) 前記シリサイド層を形成する
に際して、前記エミッタ層上に保護膜を形成しておき、
前記保護膜により前記エミッタ層上をシリサイド層の非
形成領域とすることを特徴とする付記8に記載の半導体
装置の製造方法。
【0133】(付記10) 同一の前記半導体基板に、
前記バイポーラトランジスタと共に、前記バイポーラト
ランジスタの前記各工程を利用してCMOSトランジス
タを形成することを特徴とする付記7に記載の半導体装
置の製造方法。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、エミッタ拡散層のみな
らず、ベース拡散層及びコレクタ拡散層を自己整合的に
形成し、バイポーラトランジスタの更なる微細化・高性
能化が容易且つ確実に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のバーテカルバイポーラトラン
ジスタを示す概略平面図である。
【図2】図1の破線I−I’に沿った概略断面図であ
る。
【図3】第1の実施形態のバーテカルバイポーラトラン
ジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図4】図3に引き続き、第1の実施形態のバーテカル
バイポーラトランジスタの製造方法を工程順に示す概略
断面図である。
【図5】図4に引き続き、第1の実施形態のバーテカル
バイポーラトランジスタの製造方法を工程順に示す概略
断面図である。
【図6】第2の実施形態のbi−CMOSトランジスタ
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図7】図6に引き続き、第2の実施形態のbi−CM
OSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図
である。
【図8】図7に引き続き、第2の実施形態のbi−CM
OSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図
である。
【図9】図8に引き続き、第2の実施形態のbi−CM
OSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図
である。
【図10】第3の実施形態のbi−CMOSトランジス
タの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図11】図10に引き続き、第3の実施形態のbi−
CMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断
面図である。
【図12】図11に引き続き、第3の実施形態のbi−
CMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断
面図である。
【図13】図12に引き続き、第3の実施形態のbi−
CMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断
面図である。
【図14】第2,第3の実施形態のbi−CMOSトラ
ンジスタの他の例を示す模式図である。
【図15】従来のバーテカルバイポーラトランジスタの
一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2,102a,102b フィールド酸化膜 3,103a,103b 素子領域 11 エミッタ層 12 内部ベース拡散層 13 エミッタ拡散層 14 エミッタ電極 15 外部ベース拡散層 16 ベース電極 17 コレクタ拡散層 18 コレクタ電極 19 金属シリサイド層 20 サイドウォール 21 層間絶縁膜 22,24,26,122a,124a,126a,1
22b,124b,126b コンタクト孔 23,25,27,123a,125a,127a,1
23b,125b,127b コンタクトプラグ 105a,105b ゲート電極 111 シリコン酸化膜(ゲート絶縁膜) 106 LDD拡散層 117a,117b ソース/ドレイン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8249 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB25 CC01 CC05 DD02 DD37 DD43 DD64 DD84 FF16 GG06 GG10 GG14 GG15 5F003 AP05 BA97 BB05 BB06 BB07 BC02 BC05 BC07 BE07 BF03 BG03 BH07 BH08 BH18 BH93 BH94 BH99 BJ15 BP06 BP21 BP93 BP96 BS08 5F048 AA01 AA09 AA10 AC05 BA01 BB05 BB06 BB08 BC06 BE01 BE03 BF00 BF07 BF11 BF15 BF16 BG12 CA01 CA12 CA15 DA10 DA13 DA15 DA25 DB04 5F082 AA08 BA04 BA35 BA38 BA47 BC01 BC09 DA03 EA09 EA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表層にベース拡散層、エミ
    ッタ拡散層及びコレクタ拡散層が形成されるとともに、
    各々と接続されるベース電極、エミッタ電極及びコレク
    タ電極を有してバイポーラトランジスタが構成されてな
    る半導体装置であって、 同一の素子領域内に前記ベース拡散層、前記エミッタ拡
    散層及び前記コレクタ拡散層が設けられており、 前記エミッタ拡散層と前記エミッタ電極とを接続するエ
    ミッタ層がパターン形成されるとともに、前記エミッタ
    層に対して自己整合的に前記ベース拡散層及び前記コレ
    クタ拡散層が形成されてなることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 同一の半導体基板上にバイポーラトラン
    ジスタ及びCMOSトランジスタが形成されてなる混載
    型の半導体装置であって、 前記バイポーラトランジスタは、前記半導体基板の表層
    にベース拡散層、エミッタ拡散層及びコレクタ拡散層が
    形成されるとともに、各々と接続されるベース電極、エ
    ミッタ電極及びコレクタ電極を有しており、 前記エミッタ拡散層と前記エミッタ電極とを接続するエ
    ミッタ層がパターン形成されるとともに、前記エミッタ
    層に対して自己整合的に前記ベース拡散層及び前記コレ
    クタ拡散層が形成されてなることを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にバイポーラトランジスタ
    を備えてなる半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板上に素子分離構造を形成して素子領域を
    画定する工程と、 前記素子領域の表層に第1導電型の不純物を導入する工
    程と、 前記素子領域上に第1導電型の不純物を導入してなるエ
    ミッタ層をパターン形成する工程と、 前記エミッタ層の片側の一方における前記素子領域の表
    層に、前記エミッタ層及び前記素子分離構造に対して自
    己整合的に第2導電型の不純物を導入し、ベース拡散層
    を形成する工程と、 前記エミッタ層の片側の他方における前記素子領域の表
    層に、前記エミッタ層及び前記素子分離構造に対して自
    己整合的に第1導電型の不純物を導入し、コレクタ拡散
    層を形成する工程と、 前記半導体基板を熱処理し、前記エミッタ層中の前記不
    純物を前記半導体基板の表層に拡散させ、自己整合的に
    エミッタ拡散層を形成する工程と、 前記ベース拡散層、前記エミッタ層を介した前記エミッ
    タ拡散層及び前記コレクタ拡散層とそれぞれ接続される
    ベース電極、エミッタ電極及びコレクタ電極を形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05259175A (ja) * 1992-03-12 1993-10-08 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
JPH07326630A (ja) * 1994-05-25 1995-12-12 Siemens Ag バイポーラトランジスタ及びその製造方法
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