JP2002049010A - 眼鏡のバネ式テンプル - Google Patents

眼鏡のバネ式テンプル

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JP2002049010A
JP2002049010A JP2000236402A JP2000236402A JP2002049010A JP 2002049010 A JP2002049010 A JP 2002049010A JP 2000236402 A JP2000236402 A JP 2000236402A JP 2000236402 A JP2000236402 A JP 2000236402A JP 2002049010 A JP2002049010 A JP 2002049010A
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temple
split member
wing
elastic
pieces
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JP2000236402A
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Hiroyuki Toriyama
裕之 鳥山
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NOVA KK
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NOVA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な構成でテンプルに柔軟性と剛性
とを併せ持たせると同時に、折畳み方向への付勢力を付
与して使用者の側頭部を適切な圧力で挟着して快適な装
用を実現することができ、要すれば、装飾性をも付与可
能な眼鏡のバネ式テンプルを提供すること。 【解決手段】 スプリット部材3と弾性テンプル4と
は、掛止突起32と掛止フォーク42とが長手方向に摺動自
在なクリアランス結合によって連繋され、この結合部か
ら第2翼動駒部41に至る可撓部43に一定以上の弾性変形
力が作用したとき、スプリット部材3が副木機能を発揮
してテンプル全体の剛性を付与するという技術的手段を
採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡テンプルの改
良、更に詳しくは、極めて簡単な構成でテンプルに柔軟
性と剛性とを併せ持たせると同時に、折畳み方向への付
勢力を付与して使用者の側頭部を適切な圧力で挟着して
快適な装用を実現することができ、要すれば、装飾性を
も付与可能な眼鏡のバネ式テンプルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】使用者が眼鏡を着用する際は、側頭部を
適切な圧力で挟着して快適な装用感を得ることが強く要
望されている。従来、このような要望に応えるために、
超弾性合金によって作製した弾力性の優れたテンプルを
採用することによって解決しようと試みられていたが、
柔軟性を得ることができる反面、剛性が小さくなってし
まうという問題があり、この挟着力に柔軟性と剛性との
二律背反的調和が求められる眼鏡テンプルにおいては材
質だけでは問題解決に限界があった。
【0003】また、眼鏡を脱着しようとする際、不可避
的にテンプルの自由端側が外側に無理に拡開される傾向
があり、それが原因となって当該テンプルの基端部分に
大きな力が加わり、眼鏡フレームの故障や変形が起こり
易く、このような弊害を除去するための提案としては、
フロント枠とテンプルとをヒンジ連結する蝶番の一方の
蝶番駒部を、テンプル基端部に内装したコイルバネによ
り弾性的に進退動可能に構成した所謂「バネ蝶番」が存
在している。
【0004】しかしながら、このバネ蝶番は概して構造
が複雑であり、しかもその構成部品が微小であることか
ら、頻繁なテンプル開閉操作により各部品が摩耗し簡単
にこの外側拡開動作が甘くなったり、あるいは逆に、装
着者の汗や皮脂等が蝶番機構内部に浸透しバネ等を腐食
して、テンプルが外側に拡開したまま元に戻りにくくな
る事態を生ずることが多々あった。
【0005】このような故障を生じた場合、当然、バネ
蝶番を交換する必要があるのであるが、従来のバネ蝶番
は、前述したように構造が複雑であったため、その交換
作業が随分面倒で素人の手に負えるものではなく、ま
た、構成部品が微小であり、数も多いことからどうして
もコストが高くなってしまうという不満があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、
極めて簡単な構成でテンプルに柔軟性と剛性とを併せ持
たせると同時に、折畳み方向への付勢力を付与して使用
者の側頭部を適切な圧力で挟着して快適な装用を実現す
ることができ、要すれば、装飾性をも付与可能な眼鏡の
バネ式テンプルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者が上記課題を解
決するために採用した手段を添付図面を参照して説明す
れば次のとおりである。
【0008】即ち、本発明は、眼鏡フロント枠1の両側
部の接眼側に配設され、持出部に駒部21・21を有するブ
ラケット智2と;基端側に第1翼動駒部31を有する一
方、自由端側に掛止突起32が突設されたスプリット部材
3と;基端側に第2翼動駒部41を有する一方、前記掛止
突起32に対向する部位には掛止フォーク42が持出成形さ
れる弾性テンプル4と;前記ブラケット智2の駒部21
に、スプリット部材3の第1翼動駒部31・31および弾性
テンプル4の第2翼動駒部41を同軸に枢支するピボット
5とから構成されており、前記スプリット部材3と弾性
テンプル4とは、当該スプリット部材3の自由端側に突
設された掛止突起32と弾性テンプル4に持出成形された
掛止フォーク42とが長手方向に摺動自在なクリアランス
結合によって連繋され、この結合部から第2翼動駒部41
に至る可撓部43に一定以上の弾性変形力が作用したと
き、スプリット部材3が副木機能を発揮してテンプル全
体の剛性を付与するという技術的手段を採用した。
【0009】また、本発明は、上記課題を解決するため
に、必要に応じて上記手段に加え、スプリット部材3の
第1翼動駒部31が、2枚の翼片31a・31aによって形成
されており、この翼片31aと31aとの内股間隙部31bに
弾性テンプル4の第2翼動駒部41を挟入させた状態でピ
ボット5によりブラケット智2の駒部21・21に同軸に枢
支するという技術的手段を採用した。
【0010】更にまた、本発明は、上記課題を解決する
ために、必要に応じて上記手段に加え、スプリット部材
3に造形あるいは宝飾等の装飾加工を施すという技術的
手段を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を具体的に図示
した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりであ
る。
【0012】本発明の実施形態を図1から図4に基いて
説明する。図中、符号1で指示するものは左右一対のリ
ム11・11にレンズ12・12を並列状態に保持したフロント
枠である。
【0013】符号2で指示するものは前記フロント枠1
の左右両端の接眼側方向に持出成形されるブラケット智
であり、このブラケット智2は上下に2枚の駒部21・21
を有する。
【0014】符号3で指示するものはスプリット部材で
あり、このスプリット部材3は基端側に第1翼動駒部31
がロウ付けしてあり、自由端の内向側には掛止突起32が
突設してある。本実施形態における差込駒部31は、上下
2枚の翼片31a・31aによって形成されており、この両
翼片31a・31aは上記したブラケット智2の駒部21の間
に差し込み可能に構成されており、また、当該翼片31a
・31aとの間を内股間隙部31bとする。
【0015】符号4で指示するものは弾性テンプルであ
り、この弾性テンプル4は基端側に第2翼動駒部41が形
成されている。本実施形態では、弾性テンプルは超弾性
合金であるβチタンで作製されており、スプリット部材
3の掛止突起32に対向する部位には掛止フォーク42が形
成してある。また、当該テンプルの自由端側には合成樹
脂製のモダンMが被せてある。
【0016】符号5で指示するものはピボットであり、
このピボット5は上記ブラケット智2の駒部21にスプリ
ット部材3の上下両翼片31a・31a(第1翼動駒部31)
を差し込み、差し込まれた両翼片31aと31aとの間(内
股間隙部31b)に弾性テンプル4の第2翼動駒部41を挿
入させた状態で同軸に枢支する部品であり、本実施形態
では止めネジ形態に構成する。
【0017】本実施形態では、スプリット部材3の差込
駒部31は上下2枚の翼片31a・31aによって形成し、こ
の両翼片31a・31aは前記ブラケット智2の駒部21の間
に差し込み、また、前記翼片31a・31aとの間の内股間
隙部31bには弾性テンプル4の第2翼動駒部41を挿入す
る。
【0018】そして、図3および図4に示したように、
テンプルを普通に開いた状態から、更に外側へ弾性的に
拡開させた場合、弾性テンプル4の可撓部43は弾性的に
大きく撓曲する。この際、スプリット部材3の第1翼動
駒部31と弾性テンプル4の第2翼動駒部41とはピボット
5によって同軸に枢支されているが、自由端側のクリア
ランス結合によって連繋することによって、これら両部
材の剛性の差異による変位差を相殺することができ、剛
性のあるスプリット部材3と柔軟性のある弾性テンプル
4とを一本のテンプルに同時に配置して両性質を併せ持
ったテンプルを構成している。従って、弾性テンプル4
の可撓部43に一定以上の弾性変形力が作用しても、スプ
リット部材3が副木機能を発揮してテンプル全体の剛性
を付与することができる。
【0019】このクリアランス結合とは、二股に成形さ
れた掛止フォーク42の間にスプリット部材3の掛止突起
32が長手方向に摺動自在に構成されるものであり、当該
掛止突起32の先端には掛止フォーク42の間隙よりも大き
な頭部32aが先拡がり形状に成形されているので、確実
に掛止して抜けることがない。
【0020】また、スプリット部材3はテンプルの外側
面、つまり目立つ部位に配設されるものであることか
ら、造形してデザイン的工夫をしたり、メッキ加工や着
色加工あるいは宝飾等を施すことにより、眼鏡全体の意
匠デザインに装飾性を付与することができる。
【0021】本発明は概ね上記のように構成されるが、
本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してな
く、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が
可能であって、例えば、フロント枠1はハーフリム枠で
あったり、ツーポイントフレームであっても良い。ま
た、弾性テンプル4の使用材料はβチタンに限らず、ニ
ッケル・チタン系超弾性合金や洋白、ベリリウム銅合金
などの弾力性能の高い金属材料を採用しても良く、何れ
のものも本発明の技術的範囲に属する。
【0022】
【発明の効果】以上、実施形態をもって説明したとお
り、本発明においては、同軸に枢支された柔軟性のある
弾性テンプルと剛性のあるスプリット部材とを長手方向
に摺動可能なクリアランス結合によって連繋し、これら
両部材の剛性の差異による変位差を相殺して両部材の特
性を巧みに調和させることを実現することができるの
で、弾性テンプルの可撓部に一定以上の弾性変形力が作
用しても、スプリット部材が副木機能を発揮することに
よってテンプル全体の剛性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を表わす全体斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を分解した状態を表わす部分
斜視図である。
【図3】本発明の実施形態を表わす部分上面図である。
【図4】本発明の実施形態においてテンプルを撓曲させ
た状態を表わす部分上面図である。
【符号の説明】 1 フロント枠 11 リム 12 レンズ 2 ブラケット智 21 駒部 3 スプリット部材 31 第1翼動駒部 31a 翼片 31b 内股間隙部 32 掛止突起 32a 頭部 4 弾性テンプル 41 第2翼動駒部 42 掛止フォーク 43 可撓部 5 ピボット M モダン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡フロント枠1の両側部の接眼側に配
    設され、持出部に駒部21・21を有するブラケット智2
    と;基端側に第1翼動駒部31を有する一方、自由端側に
    掛止突起32が突設されたスプリット部材3と;基端側に
    第2翼動駒部41を有する一方、前記掛止突起32に対向す
    る部位には掛止フォーク42が持出成形される弾性テンプ
    ル4と;前記ブラケット智2の駒部21に、スプリット部
    材3の第1翼動駒部31・31および弾性テンプル4の第2
    翼動駒部41を同軸に枢支するピボット5とから構成され
    ており、前記スプリット部材3と弾性テンプル4とは、
    当該スプリット部材3の自由端側に突設された掛止突起
    32と弾性テンプル4に持出成形された掛止フォーク42と
    が長手方向に摺動自在なクリアランス結合によって連繋
    され、この結合部から第2翼動駒部41に至る可撓部43に
    一定以上の弾性変形力が作用したとき、スプリット部材
    3が副木機能を発揮してテンプル全体の剛性を付与する
    ことを特徴とする眼鏡のバネ式テンプル。
  2. 【請求項2】 スプリット部材3の第1翼動駒部31が、
    2枚の翼片31a・31aによって形成されており、この翼
    片31aと31aとの内股間隙部31bに弾性テンプル4の第
    2翼動駒部41を挟入させた状態でピボット5によりブラ
    ケット智2の駒部21・21に同軸に枢支せしめたことを特
    徴とする請求項1記載の眼鏡のバネ式テンプル。
  3. 【請求項3】 スプリット部材3は造形あるいは宝飾等
    の装飾加工が施されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の眼鏡のバネ式テンプル。
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Cited By (5)

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