JP2002048787A - ***物測定装置の温度校正機構 - Google Patents
***物測定装置の温度校正機構Info
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- JP2002048787A JP2002048787A JP2000236868A JP2000236868A JP2002048787A JP 2002048787 A JP2002048787 A JP 2002048787A JP 2000236868 A JP2000236868 A JP 2000236868A JP 2000236868 A JP2000236868 A JP 2000236868A JP 2002048787 A JP2002048787 A JP 2002048787A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 校正液の温度の違いによるセンサーの校正結
果に生じるずれを解消する。 【解決手段】 トイレ内で用便行為により得られた使用
者の***物の成分を測定する***物測定装置において、
***物を受けて***物の所定成分の定性・定量値を出力
するセンサー機構1−bと、便器内部でセンサー機構1
−bを回動駆動して使用者の***経路に移動自在とされ
る採尿アーム機構とを備え、予め定められた定量濃度の
校正液によるセンサー機構1−bの校正時には、校正液
16をヒーター部1−dで加熱して、***物と校正液と
の温度差を補正する温度補正を加えるので、温度依存性
を有するセンサーを使用しても精度の高い校正が行え、
測定値に高い信頼性を持たせることができる。
果に生じるずれを解消する。 【解決手段】 トイレ内で用便行為により得られた使用
者の***物の成分を測定する***物測定装置において、
***物を受けて***物の所定成分の定性・定量値を出力
するセンサー機構1−bと、便器内部でセンサー機構1
−bを回動駆動して使用者の***経路に移動自在とされ
る採尿アーム機構とを備え、予め定められた定量濃度の
校正液によるセンサー機構1−bの校正時には、校正液
16をヒーター部1−dで加熱して、***物と校正液と
の温度差を補正する温度補正を加えるので、温度依存性
を有するセンサーを使用しても精度の高い校正が行え、
測定値に高い信頼性を持たせることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、***物と校正液の
温度差を補正もしくは同一温度に調整することに係り、
特に測定精度に対して温度依存性を有するセンサ機構を
使用しても高い信頼性を得ることに好適な***物測定装
置の温度校正機構に関する。
温度差を補正もしくは同一温度に調整することに係り、
特に測定精度に対して温度依存性を有するセンサ機構を
使用しても高い信頼性を得ることに好適な***物測定装
置の温度校正機構に関する。
【0002】
【従来の技術】特願平9−229928号に見られるも
のを詳述すると、以下の通りである。トイレ内で用便行
為により得られた使用者の***物の成分を測定する***
物測定装置は、便器には非固定である、***物に含まれ
る成分を分析する機能を有する測定機と、便器に取り付
けられる採尿器とからなり、採尿器は便器リムに係止さ
れ、測定機と採尿器は可撓性のある部材によって結合さ
れると共に、測定機によって採尿器内部の駆動手段が制
御されて採尿を行うように構成されている。採尿器は、
便器リムへの取付部と、取付部に支持されて駆動機構に
より所定の位置に回動移動する採尿アームと、採尿アー
ムの先端に設けられて使用者から***された***物を採
取する採尿皿とで構成され、また、採尿アームは中空構
造とされて、強度を確保するための部品、***物を移送
するための部品、および、***物に関する電気信号を伝
送する部品が各々別体で構成され、採尿皿に***物が入
ったことを検知している。採取された尿は採尿器と測定
機の間で連通している配管経路内部を移動して測定機に
送られると共に、緩衝液で希釈されることによって酵素
電極センサーの測定値に影響を与える物質の影響を減少
させて、尿に含まれる各種成分を分析するものになって
いる。***物の成分を定量測定する酵素電極センサー
は、カビより分離した酵素を使用しているため失活して
いくことが避けられず***物測定装置のセンサーとして
使用できる寿命期間が存在する。またセンサーには特有
のバラツキ・測定範囲などの精度性能や、出力が可能な
測定成分項目が存在する。そのため***物測定装置に
は、センサー取付から使用できる期間、バラツキ・測定
範囲などの精度性能、および、測定成分項目が固定値と
してマイコンの制御情報として書き込まれている。この
装置における尿成分の測定方式は、尿に緩衝液を混合し
た後に測定する希釈方式と呼ばれる測定方法である。そ
して、酵素を使用した反応系をセンサーの測定系に使用
しているため、センサーの測定出力は温度依存性を持っ
ている。センサーを通過する尿を含んだ希釈液と、同じ
く校正液を含んだ希釈液は、配管経路の途中に設けたヒ
ーター機構や測定機内部を恒温化する機構によって、略
同一の温度となるように構成されている。
のを詳述すると、以下の通りである。トイレ内で用便行
為により得られた使用者の***物の成分を測定する***
物測定装置は、便器には非固定である、***物に含まれ
る成分を分析する機能を有する測定機と、便器に取り付
けられる採尿器とからなり、採尿器は便器リムに係止さ
れ、測定機と採尿器は可撓性のある部材によって結合さ
れると共に、測定機によって採尿器内部の駆動手段が制
御されて採尿を行うように構成されている。採尿器は、
便器リムへの取付部と、取付部に支持されて駆動機構に
より所定の位置に回動移動する採尿アームと、採尿アー
ムの先端に設けられて使用者から***された***物を採
取する採尿皿とで構成され、また、採尿アームは中空構
造とされて、強度を確保するための部品、***物を移送
するための部品、および、***物に関する電気信号を伝
送する部品が各々別体で構成され、採尿皿に***物が入
ったことを検知している。採取された尿は採尿器と測定
機の間で連通している配管経路内部を移動して測定機に
送られると共に、緩衝液で希釈されることによって酵素
電極センサーの測定値に影響を与える物質の影響を減少
させて、尿に含まれる各種成分を分析するものになって
いる。***物の成分を定量測定する酵素電極センサー
は、カビより分離した酵素を使用しているため失活して
いくことが避けられず***物測定装置のセンサーとして
使用できる寿命期間が存在する。またセンサーには特有
のバラツキ・測定範囲などの精度性能や、出力が可能な
測定成分項目が存在する。そのため***物測定装置に
は、センサー取付から使用できる期間、バラツキ・測定
範囲などの精度性能、および、測定成分項目が固定値と
してマイコンの制御情報として書き込まれている。この
装置における尿成分の測定方式は、尿に緩衝液を混合し
た後に測定する希釈方式と呼ばれる測定方法である。そ
して、酵素を使用した反応系をセンサーの測定系に使用
しているため、センサーの測定出力は温度依存性を持っ
ている。センサーを通過する尿を含んだ希釈液と、同じ
く校正液を含んだ希釈液は、配管経路の途中に設けたヒ
ーター機構や測定機内部を恒温化する機構によって、略
同一の温度となるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の***物測定装置
の温度校正機構では、流れている希釈液を加熱・保温し
なければならないため、複数の部分にヒーターや断熱機
構が必要で製造コストが高いことに加え、測定精度や測
定範囲を変更するために配管経路を通過する流速を変え
ると希釈液自体の温度が変わってしまい、信頼性の高い
***物成分の定量・半定量測定値を得られない場合があ
る。本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、本発明の目的は、***物と接することによって、直
接、***物成分の定量・半定量測定値を得る原尿方式の
測定系において、***物温度が測定値に与える影響を取
り除く***物測定装置の温度校正機構を提供することに
ある。
の温度校正機構では、流れている希釈液を加熱・保温し
なければならないため、複数の部分にヒーターや断熱機
構が必要で製造コストが高いことに加え、測定精度や測
定範囲を変更するために配管経路を通過する流速を変え
ると希釈液自体の温度が変わってしまい、信頼性の高い
***物成分の定量・半定量測定値を得られない場合があ
る。本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、本発明の目的は、***物と接することによって、直
接、***物成分の定量・半定量測定値を得る原尿方式の
測定系において、***物温度が測定値に与える影響を取
り除く***物測定装置の温度校正機構を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び効果】上記目的を達成
するために請求項1は、トイレ内で用便行為により得ら
れた使用者の***物の成分を測定する***物測定装置に
おいて、***物を受けて***物の所定成分の定性・定量
値を出力するセンサー機構と、便器内部で前記センサー
機構を回動駆動して使用者の***経路に移動自在とされ
る採尿アーム機構とを備え、予め定められた定量濃度の
校正液によるセンサー機構の校正時には、校正液に、排
泄物と校正液との温度差を補正する温度補正を加えるこ
とを特徴とするので、温度依存性を有するセンサーを使
用しても精度の高い校正ができるので、測定値に高い信
頼性を持たせることができる。
するために請求項1は、トイレ内で用便行為により得ら
れた使用者の***物の成分を測定する***物測定装置に
おいて、***物を受けて***物の所定成分の定性・定量
値を出力するセンサー機構と、便器内部で前記センサー
機構を回動駆動して使用者の***経路に移動自在とされ
る採尿アーム機構とを備え、予め定められた定量濃度の
校正液によるセンサー機構の校正時には、校正液に、排
泄物と校正液との温度差を補正する温度補正を加えるこ
とを特徴とするので、温度依存性を有するセンサーを使
用しても精度の高い校正ができるので、測定値に高い信
頼性を持たせることができる。
【0005】請求項2は、***物を受けて***物の所定
成分の定性・定量値を出力するセンサー機構に、温度検
出機構および校正液を加熱するヒータ機構を配し、使用
者の***物温度に準じた温度に校正液を加温するので、
***物温度と校正液温度を略同一にすることができ、温
度依存性を有するセンサーを使用しても測定値には高い
信頼性が期待できる。
成分の定性・定量値を出力するセンサー機構に、温度検
出機構および校正液を加熱するヒータ機構を配し、使用
者の***物温度に準じた温度に校正液を加温するので、
***物温度と校正液温度を略同一にすることができ、温
度依存性を有するセンサーを使用しても測定値には高い
信頼性が期待できる。
【0006】請求項3は、***物を受けて***物の所定
成分の定性・定量値を出力するセンサー機構に、温度検
出機構を配すると共に、前記センサー機構に校正液を供
給する吐出部に校正液を加熱するヒータ機構を配し、使
用者の***物温度に準じた温度に校正液を加温してセン
サー機構に供給するので、***物温度と校正液温度を略
同一にすることができ、温度依存性を有するセンサーを
使用しても測定値には高い信頼性が期待できる。
成分の定性・定量値を出力するセンサー機構に、温度検
出機構を配すると共に、前記センサー機構に校正液を供
給する吐出部に校正液を加熱するヒータ機構を配し、使
用者の***物温度に準じた温度に校正液を加温してセン
サー機構に供給するので、***物温度と校正液温度を略
同一にすることができ、温度依存性を有するセンサーを
使用しても測定値には高い信頼性が期待できる。
【0007】請求項4は、***物を受けて***物の所定
成分の定性・定量値を出力するセンサー機構と温度検出
機構と校正液を加熱するヒータ機構は一体の基板上に配
置されると共に、センサー機構部は前記基板の正面に、
温度検出機構部とヒーター機構部は基板の背面に設けら
れているので、***物が直接温度検出機構と校正液を加
熱するヒータ機構に接することを防止できるので、長期
間に渡って高い動作信頼性を得ることができる。
成分の定性・定量値を出力するセンサー機構と温度検出
機構と校正液を加熱するヒータ機構は一体の基板上に配
置されると共に、センサー機構部は前記基板の正面に、
温度検出機構部とヒーター機構部は基板の背面に設けら
れているので、***物が直接温度検出機構と校正液を加
熱するヒータ機構に接することを防止できるので、長期
間に渡って高い動作信頼性を得ることができる。
【0008】請求項5は、前記センサー機構と温度検出
機構とヒーター機構の入出力端子は、全て一体の基板上
に構成されると共に、その端子部分を採尿部への着脱部
としたので、使用期間に関して寿命を有するセンサーで
あっても、センサー部と温度検出部とヒーター機構部を
一体のカセット構造として容易に交換可能である。
機構とヒーター機構の入出力端子は、全て一体の基板上
に構成されると共に、その端子部分を採尿部への着脱部
としたので、使用期間に関して寿命を有するセンサーで
あっても、センサー部と温度検出部とヒーター機構部を
一体のカセット構造として容易に交換可能である。
【0009】また、上記目的を達成するために請求項6
は、トイレ内で用便行為により得られた使用者の***物
の成分を測定する***物測定装置において、***物を受
けて***物の所定成分の定性・定量値を出力するセンサ
ー機構と、便器内部で前記センサー機構を回動駆動して
使用者の***経路に移動自在とされる採尿アーム機構と
を備え、予め定められた定量濃度の校正液によるセンサ
ー機構の校正時には、***物と校正液との温度差を補正
する温度補正を行うので、温度依存性を有するセンサー
を使用しても精度の高い校正ができるので、測定値に高
い信頼性を持たせることができる。
は、トイレ内で用便行為により得られた使用者の***物
の成分を測定する***物測定装置において、***物を受
けて***物の所定成分の定性・定量値を出力するセンサ
ー機構と、便器内部で前記センサー機構を回動駆動して
使用者の***経路に移動自在とされる採尿アーム機構と
を備え、予め定められた定量濃度の校正液によるセンサ
ー機構の校正時には、***物と校正液との温度差を補正
する温度補正を行うので、温度依存性を有するセンサー
を使用しても精度の高い校正ができるので、測定値に高
い信頼性を持たせることができる。
【0010】請求項7では、***物を受けて***物の所
定成分の定性・定量値を出力するセンサー機構に温度検
出機構を配し、その温度検出結果に基づき校正値の補正
を行うので、***物温度に合わせた温度補正を実施する
ことができ、温度依存性を有するセンサーを使用しても
測定値には高い信頼性が期待できる。
定成分の定性・定量値を出力するセンサー機構に温度検
出機構を配し、その温度検出結果に基づき校正値の補正
を行うので、***物温度に合わせた温度補正を実施する
ことができ、温度依存性を有するセンサーを使用しても
測定値には高い信頼性が期待できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の***物測定装置の
一実施例を示す斜視図である。この例では、***物測定
装置は、便器に取り付けられる衛生洗浄装置10に内蔵
されている。尿成分を測定する尿センサーは、便器の開
口ボール面内部で、使用者の指示によって手動又は自動
的に***経路に移動する採尿アーム11の先端に設けら
れた採尿皿12に装着されている。使用者が***した尿
は、採尿皿12内部に設けられた尿センサーによって、
その糖(グルコース)濃度を起電力に変換した後、表示
部13で使用者に開示されることになる。採尿アーム1
1は尿を採取する時だけ便器の開口ボール面内部を移動
し、通常は便座下側に隠れる採尿アームカバーの下方に
停止している。測定を完了した尿センサーは、先ず採尿
アームカバー14より洗浄水の吐出を受けて今使用した
使用者の尿を洗い流し、次いで緩衝液を吐出して尿セン
サーが乾燥して酵素が失活することを防止して長期間の
保存に備える。緩衝液の吐出タイミングとしては、洗浄
実施後や、自然乾燥が想定される時間毎に実施すれば良
い。また1日/回や測定のたびに校正液で測定値が正し
いことを確認すれば、測定値の信頼性は高いものとな
る。
一実施例を示す斜視図である。この例では、***物測定
装置は、便器に取り付けられる衛生洗浄装置10に内蔵
されている。尿成分を測定する尿センサーは、便器の開
口ボール面内部で、使用者の指示によって手動又は自動
的に***経路に移動する採尿アーム11の先端に設けら
れた採尿皿12に装着されている。使用者が***した尿
は、採尿皿12内部に設けられた尿センサーによって、
その糖(グルコース)濃度を起電力に変換した後、表示
部13で使用者に開示されることになる。採尿アーム1
1は尿を採取する時だけ便器の開口ボール面内部を移動
し、通常は便座下側に隠れる採尿アームカバーの下方に
停止している。測定を完了した尿センサーは、先ず採尿
アームカバー14より洗浄水の吐出を受けて今使用した
使用者の尿を洗い流し、次いで緩衝液を吐出して尿セン
サーが乾燥して酵素が失活することを防止して長期間の
保存に備える。緩衝液の吐出タイミングとしては、洗浄
実施後や、自然乾燥が想定される時間毎に実施すれば良
い。また1日/回や測定のたびに校正液で測定値が正し
いことを確認すれば、測定値の信頼性は高いものとな
る。
【0012】図2は、図1の***物測定装置の採尿皿を
示す斜視図である。尿センサーを構成する基板1は採尿
皿12の内部に設けられており、その前面には内部にゴ
ミが入ること、および、尿の勢いで飛沫を巻き上げるこ
とを防止するための採尿メッシュ15が設けられてい
る。基板1には着脱を可能とする端子1−aが設けられ
ており、酵素を使用したセンサーが寿命を迎えた時に
は、その部分で着脱交換が可能となっている。採尿皿1
2は内部に凹部を形成した液体受け形状となっており、
基板1の表面側(採尿皿の開口側)に設けられたセンサ
ー部1−bは、液体受け形状に溜められた緩衝液16に
浸すことによって長期間の保存を可能としている。採尿
皿12の内部において、センサー部1−bを配した表面
と裏面、および、センサー部1−bと端子部1−aの間
はシール構造が取られており、尿によって絶縁が低下し
たり、信号・電力がリークしないようになっており長期
間の実使用信頼性が確保できる。
示す斜視図である。尿センサーを構成する基板1は採尿
皿12の内部に設けられており、その前面には内部にゴ
ミが入ること、および、尿の勢いで飛沫を巻き上げるこ
とを防止するための採尿メッシュ15が設けられてい
る。基板1には着脱を可能とする端子1−aが設けられ
ており、酵素を使用したセンサーが寿命を迎えた時に
は、その部分で着脱交換が可能となっている。採尿皿1
2は内部に凹部を形成した液体受け形状となっており、
基板1の表面側(採尿皿の開口側)に設けられたセンサ
ー部1−bは、液体受け形状に溜められた緩衝液16に
浸すことによって長期間の保存を可能としている。採尿
皿12の内部において、センサー部1−bを配した表面
と裏面、および、センサー部1−bと端子部1−aの間
はシール構造が取られており、尿によって絶縁が低下し
たり、信号・電力がリークしないようになっており長期
間の実使用信頼性が確保できる。
【0013】図3は採尿皿に装着される基板を示す斜視
図である。絶縁性を有するセラミックス・ガラス・サフ
ァイア等の基板1には、表面にセンサー部1−bが構成
され、裏面には尿の温度検出部1−cとヒーター部1−
dが構成されている。センサー部1−b、温度検出部1
−c、および、ヒーター部1−dは、着脱をおこなう端
子部1−aに結線されている。温度検出部1−c、およ
び、ヒーター部1−dは、各々サーミスタや抵抗体を基
板1に印刷したものであれば、製造コストを安いものと
することができる。***された尿の温度検出と同時にセ
ンサー部1−bから尿成分の測定結果を出力する。測定
のたび毎(逐次)あるいは1日に1回だけ、予め定めら
れた一定量濃度の尿成分を添加した校正液によるセンサ
ー部1−bの測定誤差補正のための校正作業時に、校正
液が使用者の尿と同じ温度となるように温度検出部1−
cにより測定した尿温度データに基きヒーター部1−d
に通電を行えば、センサー部1−bが温度依存性を持っ
ていても校正は尿と略同じ温度を持つ構成液により行わ
れるので、測定値に高い信頼性を持たせることができ
る。
図である。絶縁性を有するセラミックス・ガラス・サフ
ァイア等の基板1には、表面にセンサー部1−bが構成
され、裏面には尿の温度検出部1−cとヒーター部1−
dが構成されている。センサー部1−b、温度検出部1
−c、および、ヒーター部1−dは、着脱をおこなう端
子部1−aに結線されている。温度検出部1−c、およ
び、ヒーター部1−dは、各々サーミスタや抵抗体を基
板1に印刷したものであれば、製造コストを安いものと
することができる。***された尿の温度検出と同時にセ
ンサー部1−bから尿成分の測定結果を出力する。測定
のたび毎(逐次)あるいは1日に1回だけ、予め定めら
れた一定量濃度の尿成分を添加した校正液によるセンサ
ー部1−bの測定誤差補正のための校正作業時に、校正
液が使用者の尿と同じ温度となるように温度検出部1−
cにより測定した尿温度データに基きヒーター部1−d
に通電を行えば、センサー部1−bが温度依存性を持っ
ていても校正は尿と略同じ温度を持つ構成液により行わ
れるので、測定値に高い信頼性を持たせることができ
る。
【0014】なお、本例では使用者の尿温度と校正液の
温度を同一にする例を示したが、尿の温度は略36℃で
あることを使用して補正したり、基板自体を加熱するの
ではなく校正液自体を尿と同じ温度としても効果は同じ
である。
温度を同一にする例を示したが、尿の温度は略36℃で
あることを使用して補正したり、基板自体を加熱するの
ではなく校正液自体を尿と同じ温度としても効果は同じ
である。
【0015】また、校正液に温度補正を加えるのに代え
て、供給された校正液の温度を温度検出部で測定し、そ
の測定値と前述の尿温度測定値との比較演算の結果か
ら、校正液による校正値に補正を加える仕様とすること
もできる。
て、供給された校正液の温度を温度検出部で測定し、そ
の測定値と前述の尿温度測定値との比較演算の結果か
ら、校正液による校正値に補正を加える仕様とすること
もできる。
【0016】図4は酵素電極方式の原尿センサーのセン
サー部構造を示す概略断面図である。絶縁性を有するセ
ラミックスもしくはガラスなどの基板1の上には、参照
極2と作用極3と対極4が直接形成され、その上方に接
着層5、選択透過層6、酵素層7および、制限透過層8
が形成されている。使用者から***された尿は制限透過
層8によって、測定の妨害物質となるアスコルビン酸、
クレアチニンなどの通過を制限し、尿中の糖(グルコー
ス)のみを通過させることになる。制限透過層8の材質
としては、1μm以下程度の薄膜構造を採用したテフロ
ン(登録商標)膜などが効果を果たすものとして実現さ
れている。カビより取り出された酵素と、牛血清アルブ
ミンなどで構成された酵素層7は通過した糖(グルコー
ス)を過酸化水素に変換し、選択透過層6では過酸化水
素が変換された電子のみをセラミック基板1に送ること
になる。結果としてセラミック基板1上の作用極3と対
極4に加えた一定電圧と、作用極2に流れ込む電子によ
って、参照極2と対極4の間で起電力を生むことにな
る。よってその起電力は糖(グルコース)の濃度と相関
があるため、その起電力を測定することで尿中に含まれ
る糖(グルコース)の濃度を測定できることになる。酵
素を取り出すカビをタンパク工学的に操作すると精度・
測定範囲などを向上させることが可能であり、現在タン
パク工学分野で研究が進められている。酵素層7の構成
成分として採用されている牛血清アルブミンも、酢酸セ
ルロースのような合成素材とすることで、その寿命期間
を延長できることが確かめられつつある。またセンサー
構造の変更によって、糖(グルコース)と同時にタンパ
ク・潜血・ウロビリノーゲンなど複数の測定項目の測定
を可能とする研究も進められている。
サー部構造を示す概略断面図である。絶縁性を有するセ
ラミックスもしくはガラスなどの基板1の上には、参照
極2と作用極3と対極4が直接形成され、その上方に接
着層5、選択透過層6、酵素層7および、制限透過層8
が形成されている。使用者から***された尿は制限透過
層8によって、測定の妨害物質となるアスコルビン酸、
クレアチニンなどの通過を制限し、尿中の糖(グルコー
ス)のみを通過させることになる。制限透過層8の材質
としては、1μm以下程度の薄膜構造を採用したテフロ
ン(登録商標)膜などが効果を果たすものとして実現さ
れている。カビより取り出された酵素と、牛血清アルブ
ミンなどで構成された酵素層7は通過した糖(グルコー
ス)を過酸化水素に変換し、選択透過層6では過酸化水
素が変換された電子のみをセラミック基板1に送ること
になる。結果としてセラミック基板1上の作用極3と対
極4に加えた一定電圧と、作用極2に流れ込む電子によ
って、参照極2と対極4の間で起電力を生むことにな
る。よってその起電力は糖(グルコース)の濃度と相関
があるため、その起電力を測定することで尿中に含まれ
る糖(グルコース)の濃度を測定できることになる。酵
素を取り出すカビをタンパク工学的に操作すると精度・
測定範囲などを向上させることが可能であり、現在タン
パク工学分野で研究が進められている。酵素層7の構成
成分として採用されている牛血清アルブミンも、酢酸セ
ルロースのような合成素材とすることで、その寿命期間
を延長できることが確かめられつつある。またセンサー
構造の変更によって、糖(グルコース)と同時にタンパ
ク・潜血・ウロビリノーゲンなど複数の測定項目の測定
を可能とする研究も進められている。
【0017】図5は***物測定装置のシステムブロック
図の一例を示す模式図である。尿センサーは、計測部内
のコントローラにより駆動制御されるモーターM(駆動
手段)により採尿動作を行う採尿アームに設けられる。
また、尿センサーにはコントローラにより制御されるポ
ンプ、ノズルを介して緩衝液または校正液が供給される
ようになっている。校正の手順を説明する。使用者の尿
を尿センサーで測定した後、便器洗浄水を貯めるロータ
ンクからの取水を採尿皿に噴射して尿センサーを洗浄
し、校正液で測定値を確認して測定精度を補正し、再び
ロータンクからの取水で洗浄したあと残水を排出し、尿
センサーに緩衝液を供給して保存作業を行う逐次校正方
式が一般的に用いられている。
図の一例を示す模式図である。尿センサーは、計測部内
のコントローラにより駆動制御されるモーターM(駆動
手段)により採尿動作を行う採尿アームに設けられる。
また、尿センサーにはコントローラにより制御されるポ
ンプ、ノズルを介して緩衝液または校正液が供給される
ようになっている。校正の手順を説明する。使用者の尿
を尿センサーで測定した後、便器洗浄水を貯めるロータ
ンクからの取水を採尿皿に噴射して尿センサーを洗浄
し、校正液で測定値を確認して測定精度を補正し、再び
ロータンクからの取水で洗浄したあと残水を排出し、尿
センサーに緩衝液を供給して保存作業を行う逐次校正方
式が一般的に用いられている。
【図1】 本発明における***物測定装置の一実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】 本発明における採尿皿を示す斜視図である。
【図3】 採尿皿に装着される基板を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】 酵素電極方式の原尿センサーのセンサー部構
造を示す概略断面図である。
造を示す概略断面図である。
【図5】 ***物測定装置のシステムブロック図の一実
施例を示す模式図である。
施例を示す模式図である。
1 基板 1−a 端子 1−b センサー部 1−c 温度検出部 1−d ヒーター部 2 参照極 3 作用極 4 対極 5 接着層 6 選択透過層 7 酵素層 8 制限透過層 10 衛生洗浄装置 11 採尿アーム 12 採尿皿 13 表示部 14 採尿アームカバー 15 採尿メッシュ 16 緩衝液
Claims (7)
- 【請求項1】 トイレ内で用便行為により得られた使用
者の***物の成分を測定する***物測定装置において、
***物を受けて***物の所定成分の定性・定量値を出力
するセンサー機構と、便器内部で前記センサー機構を回
動駆動して使用者の***経路に移動自在とされる採尿ア
ーム機構とを備え、予め定められた定量濃度の校正液に
よるセンサー機構の校正時には、校正液に、***物と校
正液との温度差を補正する温度補正を加えることを特徴
とする***物測定装置の温度校正機構。 - 【請求項2】 ***物を受けて***物の所定成分の定性
・定量値を出力するセンサー機構に、温度検出機構およ
び校正液を加熱するヒータ機構を配し、使用者の***物
温度に準じた温度に校正液を加温することを特徴とする
請求項1記載の***物測定装置の温度校正機構。 - 【請求項3】 ***物を受けて***物の所定成分の定性
・定量値を出力するセンサー機構に、温度検出機構を配
すると共に、前記センサー機構に校正液を供給する吐出
部に校正液を加熱するヒータ機構を配し、使用者の***
物温度に準じた温度に校正液を加温してセンサー機構に
供給することを特徴とする請求項1記載の***物測定装
置の温度校正機構。 - 【請求項4】 ***物を受けて***物の所定成分の定性
・定量値を出力するセンサー機構と温度検出機構と校正
液を加熱するヒータ機構は一体の基板上に配置されると
共に、センサー機構部は前記基板の正面に、温度検出機
構部とヒーター機構部は基板の背面に設けられているこ
とを特徴とする請求項1記載の***物測定装置の温度校
正機構。 - 【請求項5】 前記センサー機構と温度検出機構とヒー
ター機構の入出力端子は、全て一体の基板上に構成され
ると共に、その端子部分を採尿部への着脱部としたこと
を特徴とする請求項1記載の***物測定装置の温度校正
機構。 - 【請求項6】 トイレ内で用便行為により得られた使用
者の***物の成分を測定する***物測定装置において、
***物を受けて***物の所定成分の定性・定量値を出力
するセンサー機構と、便器内部で前記センサー機構を回
動駆動して使用者の***経路に移動自在とされる採尿ア
ーム機構とを備え、予め定められた定量濃度の校正液に
よるセンサー機構の校正時には、***物と校正液との温
度差を補正する温度補正を行うことを特徴とする***物
測定装置の温度校正機構。 - 【請求項7】 ***物を受けて***物の所定成分の定性
・定量値を出力するセンサー機構に温度検出機構を配
し、その温度検出結果に基づき校正値の補正を行うこと
を特徴とする請求項6記載の***物測定装置の温度校正
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000236868A JP2002048787A (ja) | 2000-08-04 | 2000-08-04 | ***物測定装置の温度校正機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000236868A JP2002048787A (ja) | 2000-08-04 | 2000-08-04 | ***物測定装置の温度校正機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002048787A true JP2002048787A (ja) | 2002-02-15 |
Family
ID=18728840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000236868A Pending JP2002048787A (ja) | 2000-08-04 | 2000-08-04 | ***物測定装置の温度校正機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002048787A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003062812A1 (en) * | 2002-01-18 | 2003-07-31 | Arkray, Inc. | Analyzer having temperature sensor |
-
2000
- 2000-08-04 JP JP2000236868A patent/JP2002048787A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003062812A1 (en) * | 2002-01-18 | 2003-07-31 | Arkray, Inc. | Analyzer having temperature sensor |
US7655456B2 (en) | 2002-01-18 | 2010-02-02 | Arkray, Inc. | Analytical device having temperature detection unit |
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